従来から、図4に示すように、複数の光源であるLED202’が実装されたLED実装基板201’とLED実装基板201’を支持する第1の支持部材211c’とを有する光源ユニット211’と、複数のLED202’に電力を供給する電源回路が形成された電源回路基板212a’と電源回路基板212a’を支持する第2の支持部材212c’とを有する電源ユニット212’と、略直方体の箱状に形成され且つ内部に光源ユニット211’と電源ユニット212’とが収納される器具本体213’とを備え、光源ユニット211’と電源ユニット212’とが器具本体213’に各別に固定され、光源ユニット211’や電源ユニット212’を各別に交換できるようにすることでメンテナンス等の作業性の向上を図った照明器具が提案されている(特許文献1参照)。ここに、器具本体213’の長手方向における片端面には、内部から放射される光を外部に取り出すための窓部208’が設けられている。
ここに、光源ユニット211’は、第1の支持部材211c’を器具本体213’に固定する形で器具本体213’に取り付けられる。第1の支持部材211c’は、器具本体213’の底壁213a’および底壁213a’に設けられた取付部材213c’に取付ねじ211b’,211d’によってねじ止めすることで器具本体213’に固定されている。また、電源ユニット212’は、第2の支持部材212c’を器具本体213’に固定する形で器具本体213’に取り付けられる。第2の支持部材212’は、取付ねじ212b’を器具本体213’の底壁213a’に設けられた取付部材213b’に取付ねじ212b’によってねじ止めすることで器具本体213’に固定されている。
ところが、図4に示す構成の照明器具では、光源ユニット211’および電源ユニット212’が器具本体213’に取付ねじ211b’,211c’,212b’により固定されているので、光源ユニット211’や電源ユニット212’の交換の際に、取付ねじ211b’,211d’,212b’の取り付けおよび取り外しが必要となり作業性が良くなかった。
これに対して、図5に示すように、複数(図5では、10個)の光源であるLED102’を有する光源ユニット111’と、光源ユニット111’に電力を供給する電源回路(図示せず)が形成された電源回路基板(図示せず)を有する電源ユニット112’と、照明器具(図示せず)の器具本体(図示せず)に電気的および機械的に接続するための口金部114’とを備え、光源ユニット111’に設けられた第1の雄ねじ部133’を電源ユニット112’に設けられた第1の雌ねじ部132b’に螺合させることで光源ユニット111’と電源ユニット112’とが電気的および機械的に接続し、電源ユニット112’に設けられた第2の雌ねじ部(図示せず)に口金部114’に設けられた第2の雄ねじ部134’を螺合させることで電源ユニット112’と口金部114’とが電気的および機械的に接続する照明装置200’が提案されている(特許文献2参照)。
なお、図5に示す構成の照明装置では、光源ユニット111’と電源ユニット112’との間に光源ユニット111’および電源ユニット112’で発生した熱を外部に放熱する放熱部107’が介挿されている。ここに、放熱部107’は、円筒状に形成され放熱部107’の内側壁を構成する内側筒状体171’と、内径が内側筒状体171’の外径よりも大きい円筒状に形成され放熱部107’の外側壁を構成する外側筒状体172’と、内側筒状体171’と外側筒状体172’との間に内側筒状体171’の外周部を囲む形で設けられた放熱フィン173’とから構成される。ここに、放熱フィン173’は、金属により形成された細長且つ薄肉の板状部材をつづら折りした後に両端部同士を結合することで形成されている。また、内側筒状体171’の内側には、光源ユニット111’の一部を構成する後述の突出部111b’が配置される。
光源ユニット111’は、複数のLED102’と、当該複数のLED102’が一表面側に実装されたLED実装基板101’と、LED実装基板101’の他表面側に取り付けられLED実装基板101’を支持する支持基板111a’と、支持基板111a’のLED実装基板101’側とは反対側から突出した突出部111b’とを備える。突出部111b’の先端部には、電源ユニット112’が有する前記電源回路に電気的に接続するための第1の接続端子143’が設けられ、突出部111b’における第1の接続端子143’よりもLED実装基板101’側の部位に第1の雄ねじ部133’が形成されている。なお、支持基板111a’の前記一表面側には、透光性材料によりドーム状に形成され支持基板111a’の前記一表面側全体を覆うカバー106’が取着されている。また、支持基板111a’の端面の全周に亘ってねじ加工が施されることにより第3の雄ねじ部111c’が形成されるとともに、カバー106’の内周縁にも全周に亘ってねじ加工が施されることにより第3の雌ねじ部(図示せず)が形成されており、カバー106’の内周縁の前記第3の雌ねじ部に支持基板111a’の端面の第3の雄ねじ部111c’が螺合する形で、カバー106’が支持基板111a’に取着される。
電源ユニット112’は、有底円筒状に形成され底壁112b’の中央部に平面視円形状の貫通孔112c’が形成された電源ユニット本体112a’を備える。ここに、底壁112b’の内側面には、前記電源回路基板を支持するための複数の支持片(図示せず)が突設されており、前記各支持片の先端部には前記電源回路基板の厚みと略同じ幅寸法となるように形成された溝部(図示せず)が設けられている。前記電源回路基板は、周部を前記各支持片の先端部に形成された前記溝部に嵌合させた形で支持されている。また、貫通孔112c’の内周側面には、光源ユニット111’に設けられた第1の雄ねじ部133’が螺合する第1の雌ねじ部132b’が形成されている。また、電源ユニット本体112a’の底壁112b’とは直交する側壁における底壁112b’とは反対側の端部には、内周全体に亘って、口金部114’に設けられた第2の雄ねじ部134’が螺合する前記第2の雌ねじ部が形成されている。
口金部114’は、電源ユニット112’が取り付けられる一端側が開放した有底円筒状に形成され前記一端側とは反対側の他端側ほど縮径する形に形成されている。また、口金部114’の前記一端側の端部には、外周面全体に亘ってねじ加工が施されることにより第2の雄ねじ部134’が形成されている。なお、口金部114’における前記他端側の端部には、外周面全体に亘ってねじ加工を施すことにより前記器具本体に電気的および機械的に接続するための第4の雄ねじ部135’が形成されている。
従って、照明装置200’を前記器具本体に電気的および機械的に接続してなる照明器具であれば、特許文献1に記載の照明器具のように、前記光源ユニットや前記電源ユニットを前記器具本体に固定するための取付ねじ211b’,211d’,212b’が不要となるので、光源ユニット111’や電源ユニット112’の交換が容易になるという利点がある。
(実施形態1)
以下、実施形態の照明器具について図1に基づいて説明する。
実施形態1の照明器具は、複数(図示例では、4つ)の光源であるLED(図示せず)を有する光源ユニットであるLEDユニット11と、LEDユニット11に電力を供給する電源ユニット12と、LEDユニット11および電源ユニット12を保持する器具本体13とを備える。
LEDユニット11は、図1に示すように、アルミニウム合金等や合成樹脂により一端側が閉塞した円筒状に形成され且つ前記一端側の側壁に4つの開口部11bが貫設されたLEDユニット本体11aを備え、前記開口部11bには、4つの前記LEDそれぞれから放射される光が透過する4つのレンズ2が取着されている。ここで、LEDユニット本体11aは、アルミニウム合金を用いてダイカストにより鋳造するか、或いは、合成樹脂を成形することにより作製することができる。なお、LEDユニット本体11aの内部には、前記LEDが実装されたLED実装基板(図示せず)が収納されている。また、LEDユニット本体11aの他端側には、金属により形成された4つの第1の係合用突出部である第1の引掛栓刃3が設けられており、4つの第1の引掛栓刃3のうちの2つの第1の引掛栓刃3は、第1の導電線(図示せず)を介して前記LED実装基板に電気的に接続されている。残り2つの第1の引掛栓刃3には、前記第1の導電線が接続されていないが、第1の引掛栓刃3を後述の第1の引掛栓刃受け部に係合することでLEDユニット本体11aと後述の電源ユニット本体12aとをより堅固に結合することができる。また、4つの第1の引掛栓刃3は、誤接続による通電不良を防止するために、前記第1の導電線が接続された第1の引掛栓刃3の幅寸法が、前記第1の導電線が接続されていない第1の引掛栓刃3の幅寸法に比べて大きくなるように形成されたものであってもよい。なお、LEDユニット本体11aは、両端側が閉塞した筒状に形成されたものであってもよい。
第1の引掛栓刃3は、LEDユニット本体11aの前記他端側からLEDユニット本体11aの中心軸方向に突出する細長の板状の主片3aと、主片3aにおけるLEDユニット本体11a側とは反対側の端部から主片3aが突出する方向とは直交し且つLEDユニット本体11aの前記中心軸に近づく方向に折曲してなる折曲片3bとからなる。
電源ユニット12は、図1に示すように、金属(例えば、アルミニウム合金等)や合成樹脂により一端側が閉塞した円筒状に形成された電源ユニット本体12aを備え、電源ユニット本体12aの前記一端側にLEDユニット11が取り付けられる。電源ユニット本体12aの前記一端側の側壁の周部には、LEDユニット11に設けられた4つの第1の引掛栓刃3それぞれが挿入される4つの掛止用孔である第1の引掛栓刃挿入孔12bが貫設されている。なお、電源ユニット12の内部には、LEDユニット本体11aの内部に収納された前記LED実装基板に第1の引掛栓刃3を介して電力を供給する電源回路(図示せず)が形成された電源回路基板(図示せず)が収納されている。
また、電源ユニット本体12aにおける前記一端側には、第1の引掛栓刃挿通孔12bに挿通された第1の引掛栓刃3が係合する4つの係合用受け部である第1の引掛栓刃受け部(図示せず)が設けられており、4つの前記第1の引掛栓刃受け部のうちの2つの前記第1の引掛栓刃受け部は、第2の導電線(図示せず)を介して前記電源回路基板に電気的に接続されている。残り2つの前記第1の引掛栓刃受け部には、前記第2の導電線が接続されておらず、第1の引掛栓刃3が係合することでLEDユニット本体11aと電源ユニット本体12aとをより堅固に結合することができる。LEDユニット本体11aと電源ユニット本体12aとを係合する役割のみを果たす。
また、電源ユニット本体12aの他端側には、金属により形成された4つの第2の係合用突出部である第2の引掛栓刃4が設けられており、4つの第2の引掛栓刃4のうちの2つの第2の引掛栓刃4は、第1の電源線(図示せず)を介して前記電源回路基板に電気的に接続されている。残り2つの第2の引掛栓刃4は、前記第1の電源線が接続されていないが、後述の第2の引掛栓刃受け部に係合することで電源ユニット本体12aと後述の器具本体13とをより堅固に結合することができる。なお、電源ユニット本体12aは、両端側が閉塞した筒状に形成されたものであってもよい。
第1の引掛栓刃挿入孔12bは、電源ユニット本体12aの前記一端側の第2の側壁12cの周部に沿って弧状に形成された長孔であって、LEDユニット11に設けられた4つの第1の引掛栓刃3それぞれに対応する位置に貫設されている。第1の引掛栓刃挿入孔12bは、第1の引掛栓刃3の折曲片3bが挿通できる大きさに形成された幅広部12b1と、第1の引掛栓刃3の折曲片3bが挿通できない大きさに形成された幅狭部12b2とから構成されている。なお、4つの第1の引掛栓刃挿通孔12bは、誤接続による通電不良を防止するために、前記第2の導電線が接続された前記第1の引掛栓刃受け部に対応する第1の引掛栓刃挿通孔12bの幅広部12b1の長手方向の寸法が、前記第2の導電線が接続されていない前記第1の引掛栓刃受け部に対応する第1の引掛栓刃挿通孔12bの幅広部12b1の長手方向の寸法に比べて大きくなるように形成されたものであってもよい。
第2の引掛栓刃4は、電源ユニット本体12aの前記他端側から電源ユニット本体12aの中心軸方向に突出する細長の板状の主片4aと、主片4aにおける電源ユニット本体12a側とは反対側の端部から主片4aが突出する方向とは直交し且つ電源ユニット本体12aの前記中心軸に近づく方向に折曲してなる折曲片4bとからなる。
ここで、LEDユニット11を電源ユニット本体12aに取り付ける場合、LEDユニット11に設けられた4つの第1の引掛栓刃3それぞれを、電源ユニット本体12aの第2の側壁12cに形成された4つの第1の引掛栓刃挿通孔12bそれぞれの幅広部12b1に挿通し、LEDユニット本体11aを電源ユニット本体12aの第2の側壁12cに当接させる。その後、LEDユニット本体11aを電源ユニット本体12aの第2の側壁12cに沿って、第2の側壁12cにおけるLEDユニット本体11a側から見て反時計回りに回動させると、第1の引掛栓刃3の主片3aが第1の引掛栓刃挿通孔12bの幅狭部12b2に嵌入されるとともに第1の引掛栓刃3の一部である折曲片3bが前記第1の引掛栓刃受け部に係合し、LEDユニット11が電源ユニット本体12aに係止される。
一方、LEDユニット11を電源ユニット本体12aから取り外す場合、LEDユニット本体11aを電源ユニット本体12aの第2の側壁12cに沿って、第2の側壁12cにおけるLEDユニット本体11a側から見て時計回りに回動させ、第1の引掛栓刃3それぞれを第1の引掛栓刃挿通孔12bの幅広部12b1に配置した上でLEDユニット本体11aを電源ユニット本体12aから取り外せばよい。
なお、本実施形態では、LEDユニット11を電源ユニット本体12aに取り付ける場合、LEDユニット本体11aを電源ユニット本体12aの第2の側壁12cに沿って、第2の側壁におけるLEDユニット本体11a側から見て時計回りに回動させるものであってもよい。
また、本実施形態では、第1の引掛栓刃3の一部である折曲片3bが前記第1の引掛栓刃受け部に係合する例について説明したが、第1の引掛栓刃3の主片3aおよび折曲片3bが、前記第1の引掛栓刃受け部に係合するものであってもよい。
器具本体13は、図1に示すように、金属(例えば、アルミニウム合金等)や合成樹脂により両端側が閉塞した円筒状に形成され、円筒状に形成された連結部13eを介して接続部(図示せず)が連結されている。前記接続部は、配線ダクト13dに係止されている。ここに、連結部13eは、前記接続部に対して中心軸の周りに回動自在となっており、器具本体13の首振りが可能となっている。器具本体13の中心軸方向における片端側の第3の側壁13cには、電源ユニット12が取り付けられる。器具本体13の第3の側壁13cの周部には、電源ユニット12に設けられた4つの第2の引掛栓刃4それぞれが挿入される4つの第2の引掛栓刃挿入孔13bが貫設されている。なお、器具本体13の内部には、外部に設けられた交流電源(図示せず)に接続され電源ユニット本体12aの内部に収納された前記電源回路基板に第2の引掛栓刃4を介して電力を供給するための第2の電源線(図示せず)が収納されている。また、器具本体13における前記片端側には、第2の引掛栓刃挿通孔13bに挿通された第2の引掛栓刃4が係合する4つの係合用受け部である第2の引掛栓刃受け部(図示せず)が設けられており、前記第2の電源線に電気的に接続されている。
第2の引掛栓刃挿入孔13bは、器具本体13の第3の側壁13cの周部に沿って弧状に形成された長孔であって、第3の側壁13cに対向する電源ユニット12に設けられた4つの第2の引掛栓刃4それぞれに対応する位置に貫設されている。また、第2の引掛栓刃挿入孔13bは、第1の引掛栓刃挿通孔12bと同様に、第2の引掛栓刃4の折曲片4bが挿通できる大きさに形成された幅広部13b1と、第2の引掛栓刃4の折曲片4bが挿通できない大きさに形成された幅狭部13b2とから構成されている。
ここで、電源ユニット12を器具本体13に取り付ける場合、電源ユニット12に設けられた4つの第2の引掛栓刃4それぞれを、器具本体13の第3の側壁13cに形成された4つの第2の引掛栓刃挿通孔13bそれぞれの幅広部13b1に挿通し、電源ユニット本体12aを器具本体13の第3の側壁13cに当接させる。その後、電源ユニット本体12aを器具本体13の第3の側壁13cに沿って、第3の側壁13cにおける電源ユニット本体12a側から見て時計回りに回動させると、第2の引掛栓刃4の主片4aが第2の引掛栓刃挿通孔13bの幅狭部13b2に嵌入されるとともに第2の引掛栓刃4の一部である折曲片4bが前記第2の引掛栓刃受け部に係合し、電源ユニット12が器具本体13に係止される。
一方、電源ユニット12を器具本体13から取り外す場合、電源ユニット本体12aを器具本体13の第3の側壁13cに沿って、第3の側壁13cにおける電源ユニット本体12a側から見て反時計回りに回動させ、第2の引掛栓刃4それぞれを第2の引掛栓刃挿通孔13bの幅広部13b1に配置した上で電源ユニット本体12aを器具本体13から取り外せばよい。
なお、本実施形態では、電源ユニット12を器具本体13に取り付ける場合、電源ユニット本体12aを器具本体13の第3の側壁13cに沿って、第3の側壁13cにおける電源ユニット本体12a側から見て時計と反対回りに回動させるものであってもよい。
また、本実施形態では、第2の引掛栓刃3の一部である折曲片4bが前記第2の引掛栓刃受け部に係合する例について説明したが、第2の引掛栓刃4の主片4aおよび折曲片4bが、前記第2の引掛栓刃受け部に係合するものであってもよい。
結局、本実施形態の照明器具は、LEDユニット11に第1の引掛栓刃3が設けられ、電源ユニット12に第1の引掛栓刃3の一部である折曲片3bが係合する前記第1の引掛栓刃受け部が設けられることにより、LEDユニット11が電源ユニット本体12aに着脱自在となっており、また、電源ユニット12には、第2の引掛栓刃4が設けられ、器具本体13に第2の引掛栓刃4の一部である折曲片4bが係合する前記第2の引掛栓刃受け部が設けられることにより、電源ユニット12が器具本体13に着脱自在となっている。
しかして、LEDユニット11や電源ユニット12を交換する場合、器具本体13からLEDユニット11および電源ユニット12以外の照明器具の構成部品を取り外す必要がないので、LEDユニット11や電源ユニット12の交換が容易になる。
また、LEDユニット11や電源ユニット12を交換する場合に、LEDユニット11および電源ユニット12以外の照明器具の構成部品を取り外す必要がないので、LEDユニット11および電源ユニット12以外の照明器具の構成部品の紛失を防止できる。
ところで、本実施形態の照明器具では、LEDユニット11を電源ユニット本体12aから取り外す場合にLEDユニット本体11aを電源ユニット本体12aに対して回動させる向きと、電源ユニット12を器具本体13から取り外す場合に電源ユニット本体12aを器具本体13に対して回動させる向きとが異なる。従って、LEDユニット11のみを取り外すためにLEDユニット本体11aを回動させるときに、電源ユニット12が回動しないように押えておく必要がないので、LEDユニット11の交換作業が容易になるという利点がある。
また、本実施形態の照明器具では、LEDユニット11が、用途が異なる複数種類のLEDユニット11の中から照明器具の用途に応じて選択されてなる。例えば、LEDユニット11として、広角配光(例えば、前記LEDから放射される光の放射角が45°となるような配光)の前記LEDを有するLEDユニット11、中角配光(例えば、前記LEDから放射される光の放射角が45°よりも小さい第1の規定角度となるような配光)の光源を有するLEDユニット11および挟角配光(例えば、前記LEDから放射される光の放射角が前記第1の規定角度よりも更に小さい第2の規定角度となるような配光)の光源を有するLEDユニット11の中から選択した1つを使用することができる。
または、人の存否を検知するための人感センサや周囲の明るさを検知するための明るさセンサ等のセンサ(図示せず)が設けられたセンサ付きLEDユニット(図示せず)や、生鮮食料品の売り場等で使用され、生鮮食料品の種類に応じて発光色を変化させることができる前記LEDを有する生鮮用LEDユニット(図示せず)を使用することができる。前記生鮮用LEDユニットは、例えば、生鮮牛肉の売り場で使用するものであれば、赤色が強調されるように発光色が赤色に設定され、緑色や白色の野菜が陳列された野菜売り場で使用するものであれば、陳列された野菜の色に応じて発光色が緑色や白色に設定されている。
なお、前記生鮮用LEDユニットとしては、発光色が赤色のLEDチップ、発光色が緑色のLEDチップおよび発光色が青色のLEDチップの3種類の前記LEDチップを有する発光部(図示せず)を備え、発光色が異なる前記3種類のLEDチップそれぞれの発光強度を適宜設定することにより前記LEDの発光色を所望の発光色に設定することができるものを使用してもよい。また、前記生鮮用LEDユニットとしては、発光色が青色のLEDチップ(図示せず)と当該LEDチップの周囲を囲む形で配設された蛍光体を含む透光性部材(図示せず)とを有する発光部(図示せず)を備え、前記蛍光体の種類を適宜設定することにより前記LEDの発光色を所望の発光色に設定することができるものを使用してもよい。
更に、本実施形態の照明器具では、電源ユニット12が、用途が異なる複数種類の電源ユニット12の中から照明器具の用途に応じて選択されてなる。例えば、定格点灯用の電源ユニット12および調光点灯用の電源ユニット12の中から1つを選択して使用することができる。ここで、調光点灯用の電源ユニット12は、照明器具とは別置の調光コントローラ(図示せず)からの信号に基づいて光源ユニット11に供給する電力を制御するものであってもよい。
しかして、1つの照明器具で多様な用途に対応することができるので、利便性の向上を図ることができる。
また、実施形態の照明器具は、LEDユニット11と電源ユニット12とを電気的に接続するための通電手段である第1の通電手段が、第1の引掛栓刃3と前記第1の引掛栓刃受け部とからなる。また、電源ユニット12と器具本体13とを電気的に接続するための通電手段である第2の通電手段が、第2の引掛栓刃4と前記第2の引掛栓刃受け部とからなる。
従って、第1の引掛栓刃3と前記第1の引掛栓刃受け部とを係合させる作業とは別に、LEDユニット11と電源ユニット12とを電気的に接続するための作業が不要となるので、前記光源ユニットまたは前記電源ユニットの交換が、より容易になる。
また、本実施形態では、天井に配設された配線ダクト(図示せず)に取付部13dおよび連結部13eを介して取り付けられた器具本体13にLEDユニット11および電源ユニット12が取り付けられる例について説明したが、これに限定されるものではなく、図2に示すように、天井埋め込み型の照明器具であって、円盤状に形成された本体部33aと、本体部33aの周部に固着された円筒状のスペーサ部33bとからなる器具本体33を備え、器具本体33のスペーサ部33bの内側に、LEDユニット11および電源ユニット12が配置されるものであってもよい。ここに、スペーサ部33bの端面は、天井材Cにおける貫通孔Dの外周部における照明空間側の下面C1とは反対側の上面C2に固着されている。
ここに、器具本体33の本体部33aにおけるスペーサ部33bが突出する側の側壁33cには、電源ユニット12に設けられた4つの第2の引掛栓刃4それぞれが挿入される4つの第2の引掛栓刃挿入孔(図示せず)が貫設されている。なお、器具本体33の内部には、外部に設けられた交流電源(図示せず)に接続され電源ユニット本体12aの内部に収納された前記電源回路基板に第2の引掛栓刃4を介して電力を供給するための第2の電源線(図示せず)が収納されている。また、器具本体33における前記側壁33c側には、前記第2の引掛栓刃挿通孔に挿通された第2の引掛栓刃4が係合する4つの係合用受け部である第2の引掛栓刃受け部(図示せず)が設けられており、前記第2の電源線に電気的に接続されている。
なお、本実施形態では、前記第1の通電手段が、第1の引掛栓刃3および前記第1の引掛栓刃受け部からなる例について説明したが、例えば、前記第1の通電手段が、第1の引掛栓刃3と前記第1の引掛栓刃受け部とは別にLEDユニット11および電源ユニット12それぞれに設けられた一対の接続端子(図示せず)であってもよい。また、本実施形態では、前記第2の通電手段が、第2の引掛栓刃4および前記第2の引掛栓刃受け部からなる例について説明したが、例えば、前記第2の通電手段が、第2の引掛栓刃4と前記第2の引掛栓刃受け部とは別に器具本体13および電源ユニット12それぞれに設けられた一対の接続端子(図示せず)であってもよい。
(実施形態2)
本実施形態の照明器具は、実施形態1の照明器具と同様の構成であって、図3に示すように、器具本体13にLEDユニット11および電源ユニット12の両方が取り付けられる点が実施形態1とは相違する。なお、実施形態1と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
ここに、LEDユニット11には、係合用突出部である第3の引掛栓刃23、器具本体23に第3の引掛栓刃23の一部である折曲片23bが係合する係合用受け部である第3の引掛栓刃受け部(図示せず)が設けられ、電源ユニット12には、係合用突出部である第4の引掛栓刃24、器具本体13に第4の引掛栓刃24の一部である折曲片24bが係合する係合用受け部である第4の引掛栓刃受け部(図示せず)が設けられている。
器具本体13は、図3に示すように、金属(例えば、アルミニウム合金等)や合成樹脂により両端側が閉塞した円筒状に形成され、円筒状に形成された連結部13eを介して接続部(図示せず)が連結されている。前記接続部は、配線ダクト13dに係止されている。ここに、連結部13eは、前記接続部に対して中心軸周りに回動自在となっており、器具本体13の首振りが可能となっている。器具本体13の中心軸方向における一端側の第4の側壁13c1には、LEDユニット11が取り付けられ、器具本体13の中心軸方向における他端側の第5の側壁13c2には、電源ユニット12が取り付けられる。
器具本体13の第4の側壁13c1の周部には、LEDユニット11に設けられた4つの第3の引掛栓刃23それぞれが挿入される4つの第3の引掛栓刃挿入孔(図示せず)が貫設されている。また、器具本体13の第5の側壁13c2の周部には、電源ユニット12に設けられた4つの第4の引掛栓刃24それぞれが挿入される4つの第4の引掛栓刃挿入孔(図示せず)が貫設されている。なお、器具本体13の内部には、外部に設けられた交流電源(図示せず)に接続され電源ユニット本体12aの内部に収納された電源回路基板(図示せず)に第4の引掛栓刃24を介して電力を供給するための電源線(図示せず)と、前記電源回路基板とLEDユニット本体11aの内部に収納されたLED実装基板(図示せず)とを電気的に接続するための導電線(図示せず)とが収納されている。
また、器具本体13の中心軸方向における一端側には、前記第3の引掛栓刃挿通孔に挿通された第3の引掛栓刃23の一部である折曲片23bが係合する4つの係合用受け部である第3の引掛栓刃受け部(図示せず)が設けられており、2つの前記第3の引掛栓刃受け部が前記導電線に接続されている。残り2つの前記第3の引掛栓刃受け部は、前記導電線および前記電源線のいずれも接続されていないダミーとなっている。また、器具本体13の中心軸方向における他端側には、前記第4の引掛栓刃挿通孔に挿通された第4の引掛栓刃24の一部である折曲片24bが係合する4つの係合用受け部である第4の引掛栓刃受け部(図示せず)が設けられており、4つの前記第4の引掛栓刃受け部のうちの2つの前記第4の引掛栓刃受け部に前記電源線が接続されており、他の2つの前記第4の引掛栓刃受け部に前記導電線に接続されている。
しかして、電源ユニット12だけを交換する場合に器具本体13から電源ユニット12以外の構成部品を取り外す必要がないので、電源ユニット12の交換が、より容易になる。また、電源ユニット12だけを交換する場合に器具本体13から電源ユニット12以外の構成部品を取り外す必要がないので、電源ユニット12以外の構成部品の紛失を防止できる。
また、本実施形態の照明器具では、LEDユニット11と電源ユニット12とを電気的に接続するための通電手段である第1の通電手段が、第3の引掛栓刃23と前記第3の引掛栓刃受け部とからなる。また、電源ユニット12と器具本体13とを電気的に接続するための通電手段である第2の通電手段が、第4の引掛栓刃24と前記第4の引掛栓刃受け部とからなる。
従って、第1の引掛栓刃3と前記第1の引掛栓刃受け部とを係合させる作業とは別に、LEDユニット11と電源ユニット12とを電気的に接続するための作業が不要となるので、前記光源ユニットまたは前記電源ユニットの交換が、より容易になる。