JP2011070591A - 釣銭入出金装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現金の効率的な運用を可能とし、配送員の負担を軽減する。
【解決手段】一定期間における売上金と釣銭発注金を回収に際し、記憶部に記憶された前記一定期間における入出金処理履歴に基づいて、実際に釣銭として減少した金種毎の枚数とその合計金額を釣銭発注金額として算出すると共に、売上金の合計額を算出し、その算出した売上金合計額及び釣銭発注金額分の紙幣を入金用紙幣収納カセット14及び必要に応じて釣銭用紙幣収納カセット13から繰出して紙幣回収カセット16に収納するようにして、紙幣回収カセット16により回収される売上金合計額及び釣銭発注金額分の現金を紙幣のみとすると共に、現金管理センタで準備されて配送される釣銭も実際に釣銭入出金装置で釣銭として消費された分のみで済むようにする。
【選択図】図2

Description

本発明は、小売店等に設置される釣銭入出金装置に関するものである。
スーパーマーケット等の商品販売店の店舗には売り場単位で釣銭入出金装置が設置されており、この釣銭入出金装置は担当員が買い物客から預かった商品のバーコードをバーコードリーダで読取ったり、担当員がタッチパネル等で金額を入力することにより商品価格を認識し、購入代金である紙幣及び硬貨による現金が投入されると、その現金を鑑別、計数して、計数金額が商品価格より多い場合、差額の現金を釣銭として放出する機能を有している。
このような釣銭入出金装置に釣銭を補充するための技術として、例えば特許文献1に示されるものがある。この特許文献1に示される技術では、営業日の閉店後、釣銭入出金装置内に残っている現金の金種、収納枚数からなる現金データが現金管理センタに設置されている釣銭準備金管理装置に送られると、釣銭準備金管理装置が予め設定された金種毎の釣銭準備金の枚数から釣銭入出金装置内に残っている現金の金種毎の枚数を減算することにより釣銭準備金として不足している補充枚数を金種毎に算出して、その算出した金種毎の補充枚数の現金を釣銭準備金管理装置により用意して釣銭入出金装置に配送するものとなっている。
また、売上金や釣銭の入出金処理を行う現金処理装置において、売上金を回収する技術として例えば特許文献2に示されるものがある。この特許文献2に示される技術では、入金された紙幣及び硬貨のうち、釣銭分の紙幣は釣銭用紙幣収納庫に、釣銭分の硬貨は釣銭用硬貨収納庫にそれぞれ収納すると共に、売上分の紙幣は紙幣回収カセットに、売上分の硬貨は硬貨回収カセットに収納し、この紙幣回収カセット及び硬貨回収カセットに収納された売上金の紙幣及び硬貨を配送員がカセットごと回収するものとなっている。
特開平11−328494号公報 特開2005−038062号公報
しかしながら、上述した特許文献1の技術では、釣銭入出金装置への釣銭の補充時に、予め設定された金種毎の枚数(金額)の釣銭が釣銭入出金装置内に保有されるように補充が行われるため、つまり、釣銭入出金装置内に保有する釣銭準備金の金種毎の枚数は固定されているため、場合によっては実際に必要な枚数以上の釣銭が準備されることになり、釣銭の効率的な運用を低下させると共に、過剰な釣銭を釣銭入出金装置に配送することによる配送員の負担の増加を招くという問題もあった。
また、特許文献2の技術では、紙幣に比べて重量の大きい硬貨も回収の対象としているため、この点でも配送員の負担が増加するという問題もあった。
本発明は、このような問題を解決することを課題とする。
そのため、本発明は、入力部から入力された商品の販売額を認識し、商品代金として入金された紙幣、硬貨を計数してその合計額と前記販売額の差額の釣銭を紙幣、硬貨により出金する釣銭入出金装置において、釣銭用の特定金種の紙幣を収納する釣銭用紙幣収納庫と、入金された紙幣のうちの釣銭用の特定金種以外の紙幣を収納する入金用紙幣収納庫と、一定期間毎に現金管理施設に回収される売上金及び釣銭に換えられる釣銭発注金を収納する紙幣回収庫と、商品販売時に入金及び出金を行う毎に入金された紙幣及び硬貨の金種毎の枚数と出金した紙幣及び硬貨の金種毎の枚数を入出金処理履歴として記憶すると共に1日毎の精算集計時に入金額の合計から出金額の合計を差引いた売上金額を記憶する記憶部を備え、一定期間における売上金と釣銭発注金の回収に際し、前記一定期間における入出金処理履歴に基づいて、実際に釣銭として減少した金種毎の枚数とその合計金額を釣銭発注金額として算出すると共に、売上金の合計額を算出し、その算出した売上金合計額及び釣銭発注金額分の紙幣を少なくとも前記入金用紙幣収納庫から繰出して前記紙幣回収庫に収納することを特徴とする。
このようにした本発明は、紙幣回収庫により回収される売上金合計額及び釣銭発注金額分の現金は紙幣のみとなり、また現金管理施設で準備されて配送される釣銭も実際に釣銭入出金装置で釣銭として消費された分のみで済むので、現金を効率よく運用できると共に、配送員の負担を軽減できるという効果が得られる。
第1の実施例を示すブロック図 第1の実施例における紙幣入出金機内部の概略構成を示す側面図 第1の実施例における硬貨入出金機内部の概略構成を示す側面図 集配金管理テーブルを示す図
以下、図面を参照して本発明による釣銭入出金装置の実施例を説明する。
本実施例の釣銭入出金装置は、コンビニエンスストアや家電量販店等の店舗に設置されるもので、図1において1は紙幣(現金)の入出金処理を行う紙幣入出金機、2は硬貨(現金)の入出金処理を行う硬貨入出金機であり、この両現金処理機については後で詳しく説明する。
3はLCD等による表示部で、各種の処理操作の案内、現金処理のための入力画面や入力された情報、及び金種別の入出金金額や入出金の合計金額等を表示する表示部でLCD等が用いられる。
4は釣銭入出金装置の担当員や精算集計処理を行う店長等の管理者が操作するキーボードあるいは表示部3上に配置されたタッチパネル等の操作部(入力部)で、入金処理や出金処理、精算集計処理等を行うことを指示(入力)するためのキーや金額等を入力するためのテンキー等を備えている。
5はバーコードリーダ(入力部)で、商品に付けられているバーコードからその商品の価格を含む情報を読取る機能を有している。
6はレシート印字部で、販売商品の明細をレシートに印字し、図示しないレシート排出口から排出するものである。
7は記憶部で、この記憶部7には後述する主制御部が実行する制御プログラムが格納されている他、釣銭入出金装置に対する釣銭の補充結果、入金及び出金の処理が行われる毎の処理結果である入出金処理履歴、及び売上金の回収及び釣銭の発注のために用いる集配金管理テーブル等が記憶されている。
8は記憶部7に格納された制御プログラムに基づいて釣銭入出金装置全体の制御を行う制御部で、紙幣入出金機1及び硬貨入出金機2で入出金処理が行われる毎にこの制御部8により記憶部7の入出金処理履歴が更新されるものとなっており、更に制御部8は必要に応じて各種の演算を行う演算部としても機能する。以下、制御部としてPOSレジスタを使用した場合を例として、以降の操作等の説明を行う。
尚、図示していないが、本実施例の釣銭入出金装置は、年月日を出力する図示しないカレンダー、時刻を出力する図示しないタイマー等も備えており制御部8は必要に応じてカレンダー及びタイマーから日付や時刻を取得するものとなっている。また、本実施例の釣銭入出金装置は、配送員により回収される売上金の管理や釣銭の準備を行う図示しない現金管理センタに設置された現金管理サーバに通信回線を介して接続されている。
次に紙幣入出金機1の詳細を図2により説明する。図2は紙幣入出金機1内部の概略構成を示す側面図で、この紙幣入出金機1は、商品購入代金である紙幣を一括して受け入れると共に釣銭の紙幣を出金する紙幣入出金口11と、この紙幣入出金口11に受け入れた紙幣を1枚ずつ分離して繰出す図示しない分離部と、紙幣の金種等を鑑別すると共に鑑別した紙幣を金種毎に計数する紙幣鑑別部12と、この紙幣鑑別部12で鑑別計数された紙幣のうち釣銭として利用する特定金種の紙幣、例えば、本実施例では千円の紙幣を収納する釣銭用紙幣収納カセット(釣銭用紙幣収納庫)13と、商品販売時に入金された紙幣のうちの釣銭として利用しない複数金種の紙幣、例えば、本実施例では万円、五千円、二千円の紙幣を収納する入金用紙幣収納カセット(入金用紙幣収納庫)14、釣銭出金時に紙幣鑑別部12で損券あるいは金種不明と鑑別されたリジェクト紙幣を収納するリジェクトカセット15、売上金や釣銭発注金として入金用紙幣収納カセット14及び釣銭用紙幣収納カセット13から繰出される紙幣と釣銭の元金を収納する紙幣回収カセット(紙幣回収庫)16と、これらの間で紙幣を搬送ベルト等で挟持して搬送する搬送路を備えており、前記リジェクトカセット15及び紙幣回収カセット16は装置に対して着脱可能となっている。
尚、前記釣銭用紙幣収納カセット13と入金用紙幣収納カセット14には、カセット内に紙幣を1枚ずつ取込むと共にカセット内から紙幣を1枚ずつ繰出す機能を持つローラ手段が設けられ、リジェクトカセット15と紙幣回収カセット16にはカセット内に紙幣を取込む機能のみのローラ手段が設けられているが、リジェクトカセット15を固定として、釣銭用紙幣収納カセット13と入金用紙幣収納カセット14と同様に紙幣の取込みと繰出しの機能を持つローラ手段を設けることでリジェクト紙幣を紙幣入出金口11に排出することも可能である。
次に硬貨入出金機2の詳細を図3により説明する。図3は硬貨入出金機2内部の概略構成を示す側面図で、この硬貨入出金機2は、商品購入代金である硬貨を一括して受け入れる硬貨入金口21と、この硬貨入金口21に受け入れた硬貨を1枚ずつ分離して繰出す図示しない分離部と、硬貨の金種等を鑑別すると共に鑑別した硬貨を金種毎に計数する硬貨鑑別部22と、この硬貨鑑別部22で鑑別計数された硬貨を金種別に収納する硬貨収納部23a〜23fと、釣銭やリジェクト硬貨を出金する硬貨出金口24と、硬貨鑑別部22で金種不明と鑑別されたリジェクト硬貨を硬貨出金口24に導くリジェクト通路(シューター)25と、硬貨収納部23a〜23fに収納しきれないオーバーフローの状態になったときに硬貨収納部23a〜23fから繰出される硬貨を収納するオーバーフローカセット26を有し、また、硬貨入金口21と硬貨収納部23a〜23fとの間には硬貨を搬送する搬送ベルト等による上部搬送路が設けられ、硬貨収納部23a〜23fと硬貨出金口24との間には硬貨を搬送する搬送ベルト等による下部搬送路が設けられている。
尚、硬貨収納部23a〜23fは硬貨入金口21側から1円、50円、5円、100円、10円、500円の各硬貨を金種別に収納するように並べられており、硬貨収納部23a〜23fと上部搬送路との間には鑑別後の硬貨を金種に応じて硬貨収納部23a〜23fに振り分けるが振分け部材が設けられていて、更に硬貨収納庫23a〜23fの下部にはそれぞれ硬貨を1枚ずつ下部搬送路に繰出す繰出し手段が設けられている。
上述した構成による釣銭入出金装置の作用について説明する。
尚、以下に説明する各部の動作は、図示しない記憶部に格納されたプログラム(ソフトウェア)に基づいて図示しない制御部により制御されるものとし、制御部による記憶部等からの情報の読出しやそれに基づく制御については、必要な場合を除いて省略する。
まず、釣銭の補充について説明する。釣銭入出金装置に釣銭として補充される現金は、紙幣については千円紙幣、硬貨については全金種の硬貨とする。
釣銭入出金装置の担当員は表示部3に表示されているメニュー画面で釣銭の補充を操作部4を操作して選択し、図示しない現金管理センタから予め配送され準備金として用意された釣銭としての千円紙幣を紙幣入出金機1の紙幣入出金口11に投入すると共に、硬貨を硬貨入出金機2の硬貨入金口21に投入する。
紙幣入出金口11に投入された紙幣は図示しない分離部により1枚ずつ分離して繰出されて紙幣鑑別部12で鑑別され、金種が確定した紙幣は計数された後、釣銭用紙幣収納部13に取り込まれて収納される。
一方、硬貨入金口21に投入された硬貨は図示しない分離部により1枚ずつ分離して繰出されて硬貨鑑別部22で鑑別され、金種が確定した硬貨は計数された後、硬貨収納部23a〜23fに振分けられて金種別に収納される。
紙幣入出金口11に投入されたすべての紙幣が鑑別、計数されて釣銭用紙幣収納部13に収納され、また硬貨入金口21に投入されたすべての硬貨が鑑別、計数されて硬貨収納部23a〜23fに振分けられて金種別に収納されると、制御部8は補充された紙幣及び硬貨による釣銭の金種毎の枚数と金種毎の合計金額、及び金種毎の合計金額をすべて加算した釣銭の総合計金額(確定釣銭金額)を釣銭補充結果として記憶部7に記憶させる。
尚、前記釣銭の補充において、紙幣鑑別部12で金種不明等と鑑別された紙幣は、計数せずにそのまま釣銭用紙幣収納部13に収納し、また硬貨鑑別部22で金種不明等と鑑別された硬貨は、リジェクト通路25により硬貨出金口24に送って担当員に返却する。
次に、商品販売時の処理について説明する。店舗の営業開始時等に釣銭入出金装置の担当員は表示部3に表示されているメニュー画面で現金の入出金(営業モード)を操作部4を操作して選択しているものとする。
担当員が買い物客から預かった商品のバーコードをバーコードリーダ5で読取るか、あるいは担当員がタッチパネル等で金額を入力すると、制御部8は入力されたバーコードによる情報や入力金額から商品価格を認識する。続いて担当員が商品代金(購入代金)として買い物客から預かった現金のうち紙幣を紙幣入出金機1の紙幣入出金口11に投入し、硬貨があればそれを硬貨入出金機2の硬貨入金口21に投入する。
紙幣入出金口11に投入された紙幣は図示しない分離部により1枚ずつ分離して繰出されて紙幣鑑別部12で鑑別され、金種が確定した紙幣は計数された後、計数された紙幣が千円であれば釣銭用紙幣収納カセット13に、計数された紙幣が万円、五千円、二千円のいずれかであれば入金用紙幣収納カセット14に取り込まれて収納される。また、硬貨入金口21に投入された硬貨は図示しない分離部により1枚ずつ分離して繰出されて硬貨鑑別部22で鑑別され、金種が確定した硬貨は計数された後、硬貨収納部23a〜23fに振分けられて金種別に収納される。
尚、収納処理中に釣銭用紙幣収納カセット13が満杯になった場合、千円紙幣は入金用紙幣収納カセット14に収納され、また硬貨収納部23a〜23fのいずれかがが満杯になった場合は、その満杯になった硬貨収納部の下部から硬貨が繰出されてオーバーフローカセットに搬送されて収納される。
このようにして紙幣入出金口11に投入されたすべての紙幣が鑑別、計数されて釣銭用紙幣収納部13や入金用紙幣収納カセット14に収納され、また硬貨入金口21に投入されたすべての硬貨が鑑別、計数されて硬貨収納部23a〜23fに振分けられて金種別に収納されると、制御部8は紙幣及び硬貨の計数結果から入金額を算出し、その入金額から前記の商品価格を減算する。
その結果、差額がある場合、その差額が千円以上であれば、紙幣入出金機1の釣銭用紙幣収納庫13から紙幣が必要枚数繰出され、紙幣鑑別部12で鑑別、計数された後、紙幣入出金口11に集積される。千円未満の端数については硬貨入出金機2の硬貨収納部23a〜23fから該当金種の硬貨が必要枚数繰出され、硬貨鑑別部22で鑑別、計数された後、硬貨出金口24に放出あるいは集積される。
このような紙幣及び硬貨の入出金処理と並行してレシート印字部6で販売商品の明細をレシートに印字し、図示しないレシート排出口から排出する。これにより担当員は紙幣入出金口11及び硬貨出金口24に釣銭として集積された紙幣と硬貨を取り出すと共にレシート排出口から排出されたレシートを受取って、買い物客に手渡しする。
これにより一回の販売は終了するが、制御部8は入金された金種毎の紙幣及び硬貨の計数枚数と、釣銭として出金した金種毎の紙幣及び硬貨の計数枚数を記憶部7の入出金処理履歴に追加する。
以上の商品販売時の処理は店舗の営業時間中に繰り返し行われることになる。
次に、売上金の回収及び釣銭の発注処理について説明する。
記憶部7には上述した釣銭の補充による釣銭の保有釣銭枚数、保有釣銭金額と、商品販売により入金された金種毎の紙幣及び硬貨の計数枚数及び釣銭として出金した金種毎の紙幣及び硬貨の計数枚数が記憶されている。
店舗の営業終了時等には釣銭入出金装置の制御部8により精算集計処理が行われ、前回の精算集計処理時から今回の精算集計処理までの売上金額の算出が行われる。売上金額は販売した商品の価格の総額であり、入金額の合計金額から出金した釣銭の合計金額を減算することで算出することができる。
この売上金は定期的に配送員により回収(集金)され、現金管理センタに運ばれるが、その売上金の回収の際に現金管理センタで予め準備された釣銭入出金装置への釣銭が配送員により配送される。本実施例において釣銭は集配金日の前々日に釣銭入出金装置から現金管理センタに設置されている図示しない現金管理サーバに送信(発注)するものとしている。
図4は売上金の回収及び釣銭の発注のために用いる集配金管理テーブルを示す図で、記憶部7に記憶されている。本願実施例の釣銭入出金装置には売上金及び釣銭発注金の回収と釣銭の配送を行うための定期的な集配金日が設定され、図に示したように前回の集配金日をN日、次回の集配金日を例えば4日後のN+4日、また次回の釣銭の発注日をN+4日の2日前であるN+2日として説明する。
ここで、N日の前日であるN−1日の売上金額aは、前回の集配金日からN−1日の前日までの売上金額の合計nと共に計上され、これに釣銭発注金額Aを加算した金額を回収予定金額として、その回収予定金額分の現金を集配金日であるN日に配送員が回収して現金管理センタに持ち帰るものとする。また、本実施例では、配送員が回収する現金は紙幣のみとし、回収予定金額は千円単位として、端数の金額は次回の回収に繰越すものとする。このようにすることで、N−1日における精算集計時の集配金管理テーブルの内容は、売上金額がa、釣銭発注金額はA、回収予定金額はn+a+Aとなり、端数の金額も記憶される。この端数の処理及び釣銭発注金額の算出についてはあとで説明する。
集配金日であるN日の当日には精算集計処理により売上金額bが算出されるが、この売上金額bは次回の集配金日であるN+4日に回収するものとし、従ってN日における売上金回収後の精算集計時の集配金管理テーブルの内容は、売上金額がb、釣銭発注金額はAから0に更新、回収予定金額はbとなる。
集配金日であるN日から次回の集配金日であるN+4日までについては、売上金額、釣銭発注金額、回収予定金額が以下のように推移する。まず、N日の翌日であるN+1日には精算集計処理により売上金額cが算出され、この売上金額cは回収予定金額cとしても登録されるが、釣銭発注金額については0が保持される。従って、N+1日における売上金回収後の精算集計時の集配金管理テーブルの内容は、売上金額がc、釣銭発注金額は0、回収予定金額はb+cとなる。
更にその翌日のN+2日には、精算集計処理により売上金額dが算出されるが、N+2日は次回の釣銭の発注日であるので、制御部8は記憶部7に記憶されている集配金日の前日であるN−1からN+2日までの期間の入出金処理履歴に基づいて、実際に減少した金種毎の釣銭の枚数を計算する。すなわち、釣銭の金種毎に前記期間における出金枚数から入金枚数を減算して実際に減少した枚数を計算する。そして計算した金種毎の枚数に基づいて金種毎釣銭の発注枚数を算出し、更に算出した金種毎の釣銭の発注枚数による金額の総計を釣銭発注金額Bとして算出する。
この場合、紙幣については実際に減少した枚数を釣銭発注枚数とするが、硬貨については棒金(例えば50枚)単位となるように釣銭を算出する。例えば、100円硬貨について、実際に減少した枚数が238枚である場合、釣銭発注枚数は棒金5本分の250枚、金額で25,000円とする。他の金種についても同様にするが、硬貨の釣銭全体では千円未満の端数が出ないように調整される。
このようにして制御部8は金種毎の釣銭の発注枚数と釣銭発注金額Bを算出し、その算出した金種毎の釣銭の発注枚数と釣銭発注金額Bを釣銭発注情報として釣銭入出金装置の識別情報等と共に現金管理センタの現金管理サーバに送信する。これにより現金管理センタで釣銭発注情報に基づいて次回配送する釣銭が準備される。
このN+2日における売上金回収後の精算集計時の集配金管理テーブルの内容は、売上金額がd、釣銭発注金額はBとなり、前日までの回収予定金額b+cに売上金額dと釣銭発注金額はBが加算されて、回収予定金額はb+c+d+Bとなる。
次回の集配金日前日のN+3日には、精算集計処理により売上金額eが算出され、この売上金額eは回収予定金額eとしても登録されるが、釣銭発注金額についてはBが保持される。従って、N+3日における精算集計時の集配金管理テーブルの内容は、売上金額がe、釣銭発注金額はBとなり、前日までの回収予定金額b+c+d+Bに売上金額eが加算されて、回収予定金額はb+c+d+e+Bとなるが、制御部8は回収予定金額b+c+d+e+Bのうちの売上金b+c+d+eについて、千円未満の端数を次回の回収に繰越すように処理する。例えば、今回の売上金b+c+d+eの合計金額が2567,890円で、前回の集配金日前日であるN−1日に端数493円が繰越されている場合、2567,890円の千円未満の端数890円に498円を加えて「890+498=1388」とし、千円未満の端数388円は次回の回収に繰越すものとして集配金管理テーブルに記憶され、回収する売上金額は2567,000円に1000円を加算して2568,000円とする。
このようにして制御部8は回収する売上金額を確定した後、この売上金額と釣銭発注金額Bの合計金額である回収予定金額の分の紙幣を紙幣回収カセット16に収納する。現金の回収に当たっては、まず、紙幣入出金機1の入金用紙幣収納カセット14から紙幣が1枚ずつ分離して繰出されて紙幣鑑別部12に搬送される。入金用紙幣収納カセット14から繰出される紙幣は主として万円、五千円、二千円であるが千円の紙幣があればその紙幣も繰出される。
紙幣鑑別部12では金種の鑑別が行われ、金種が確定した紙幣は計数された後、紙幣回収カセット16に送られて収納されるが、紙幣鑑別部12で金種不明等と鑑別された紙幣はリジェクト紙幣としてリジェクトカセットに送られて収納される。リジェクト紙幣はその発生毎にリジェクト回数として計数され、記憶部7に記憶される。
制御部8は紙幣鑑別部12で紙幣が計数される毎に回収金額を加算し、紙幣回収カセット16に収納された紙幣の合計金額が回収予定金額に達すると、紙幣の回収を終了させるが、入金用紙幣収納カセット14からすべての紙幣が繰出されても、紙幣回収カセット16に収納された紙幣の合計金額が回収予定金額に達しない場合は、釣銭用紙幣収納カセットから紙幣が繰出され、紙幣鑑別部12での金種鑑別が行われ、金種が確定した紙幣の計数が行われた後、紙幣回収カセット16に送られて収納される。このようにして回収予定金額分の紙幣が紙幣回収カセット16に収納される。
次回の集配金日であるN+4日になると、現金管理センタで予め準備された釣銭が配送員により配送され、釣銭入出金装置に設けられている図示しない金庫(セキュリティーボックス)に収納される。釣銭入出金装置の担当員はその釣銭を店舗の営業開始前等に金庫から取り出し、前記のように釣銭入出金装置の紙幣入出金機1と硬貨入出金機2に補充する。
また、現金管理センタの配送員により回収予定金額の紙幣が釣銭入出金装置から回収される。回収予定金額の紙幣の回収は、釣銭入出金装置から紙幣回収カセット16を取り出すことにより行われ、回収予定金額の紙幣は紙幣回収カセット16に収納されたまま現金管理センタに運ばれる。従って、釣銭入出金装置には空の紙幣回収カセット16が装着される。
以上説明した第1の実施例によれば、一定期間における売上金と釣銭発注金の回収に際し、記憶部7に記憶された前記一定期間における入出金処理履歴に基づいて、実際に釣銭として減少した金種毎の枚数とその合計金額を釣銭発注金額として算出すると共に、売上金の合計額を算出し、その算出した売上金合計額及び釣銭発注金額分の紙幣を入金用紙幣収納カセット14及び必要に応じて釣銭用紙幣収納カセット13から繰出して紙幣回収カセット16に収納するようにしているため、紙幣回収カセットにより回収される売上金合計額及び釣銭発注金額分の現金は紙幣のみとなり、また現金管理センタで準備されて配送される釣銭も実際に釣銭入出金装置で釣銭として消費された分のみで済むので、現金を効率よく運用できると共に、配送員の負担も軽減できるという効果が得られる。
尚、上述した実施例では紙幣の釣銭の金種を千円のみの一金種としたが、釣銭用紙幣収納カセットをもう1つ設けて、そこに五千円紙幣を釣銭用の紙幣として収納すれば、万円紙幣の入金に対して五千円以上の釣銭が生じたときの処理を容易にすることが可能となり、このように五千円紙幣を釣銭用に利用しても前記と同様に釣銭の発注、売上金の回収を実行することができる。
1 紙幣入出金機
2 硬貨入出金機
3 表示部
4 操作部
5 バーコードリーダ
6 レシート印字部
7 記憶部
8 制御部
11 紙幣入出金口
12 紙幣鑑別部
13 釣銭用紙幣収納カセット
14 入金用紙幣収納カセット
15 リジェクトカセット
16 紙幣回収カセット
21 硬貨入金口
22 硬貨鑑別部
23a〜23f 硬貨収納部
24 硬貨出金口
25 リジェクト通路
26 オーバーフローカセット

Claims (4)

  1. 入力部から入力された商品の販売額を認識し、商品代金として入金された紙幣、硬貨を計数してその合計額と前記販売額の差額の釣銭を紙幣、硬貨により出金する釣銭入出金装置において、
    釣銭用の特定金種の紙幣を収納する釣銭用紙幣収納庫と、入金された紙幣のうちの釣銭用の特定金種以外の紙幣を収納する入金用紙幣収納庫と、一定期間毎に現金管理施設に回収される売上金及び釣銭に換えられる釣銭発注金を収納する紙幣回収庫と、商品販売時に入金及び出金を行う毎に入金された紙幣及び硬貨の金種毎の枚数と出金した紙幣及び硬貨の金種毎の枚数を入出金処理履歴として記憶すると共に1日毎の精算集計時に入金額の合計から出金額の合計を差引いた売上金額を記憶する記憶部を備え、
    一定期間における売上金と釣銭発注金の回収に際し、前記一定期間における入出金処理履歴に基づいて、実際に釣銭として減少した金種毎の枚数とその合計金額を釣銭発注金額として算出すると共に、売上金の合計額を算出し、その算出した売上金合計額及び釣銭発注金額分の紙幣を少なくとも前記入金用紙幣収納庫から繰出して前記紙幣回収庫に収納することを特徴とする釣銭入出金装置。
  2. 請求項1記載の釣銭入出金装置において、
    前記釣銭発注金額は、その硬貨分について金種毎に棒金の単位の金額になるように算出することを特徴とする釣銭入出金装置。
  3. 請求項1、または請求項2記載の釣銭入出金装置において、
    前記現金管理施設は前記釣銭発注金額を釣銭に代える施設であって現金管理サーバを備えており、
    前記算出した釣銭発注金額は、前記現金管理サーバに送信することを特徴とする釣銭入出金装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の釣銭入出金装置において、
    前記売上金合計額は、千円未満の端数の金額を次回に繰越し、繰越した端数の金額を次回の売上金合計額の端数の金額に加算して、その合計が千円を超えた場合、その千円分を加算して前記紙幣回収庫に収納することを特徴とする釣銭入出金装置。

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