JP2011070231A - クリーニング装置及びこれを用いたプロセスカートリッジ並びに画像形成装置 - Google Patents

クリーニング装置及びこれを用いたプロセスカートリッジ並びに画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】装置自体の薄型化という要請を満たしながら、クリーニング性能(廃トナーの搬送効率)を良好に保つクリーニング装置を提供するものである。
【解決手段】廃トナー搬送方式のクリーニング装置において、廃トナー溜まり部2bからクリーニングハウジング2の廃トナー収容部2a側に向けてクリーニング部材2で掻き取った廃トナーTdを搬送する廃トナー搬送部材5を備え、廃トナー搬送部材5が、廃トナー溜まり部2bに沿って進退移動し、廃トナー収容部2a側へ向かう後退移動時には廃トナー溜まり部2bの少なくとも一部に沿って廃トナーに対し接触移動すると共に、進出移動時には廃トナー溜まり部2bの少なくとも一部に沿って廃トナーに対し非接触移動する。このクリーニング装置を備えたプロセスカートリッジ、画像形成装置をも対象とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真複写機やプリンタ等の画像形成装置で用いられるクリーニング装置に係り、特に、クリーニング部材で回収した廃トナーを搬送する方式のクリーニング装置及びこれを用いたプロセスカートリッジ並びに画像形成装置の改良に関する。
従来、例えば電子写真方式の画像形成装置にあっては、感光体ドラム等の像担持体上に形成された静電潜像を現像装置にてトナー現像(可視像化)し、このトナー像を転写装置にて用紙や中間転写体などの転写媒体に転写する一方、像担持体上の残留トナーをクリーニング装置にて回収する方式が通常採用されている。
そして、クリーニング装置としては、像担持体に対して開口するクリーニングハウジングの開口縁に板状のクリーニングブレードを取り付け、このクリーニングブレードを像担持体に当接させることにより像担持体上の残留トナーをクリーニングブレードで掻き取り、クリーニングハウジング内に回収する所謂ブレードクリーニング方式が多く採用されている。
ところで、この種のブレードクリーニング方式のうち、クリーニングブレードで掻き取った廃トナーが直ちに下方に落下するような態様にあっては特に問題にならないが、像担持体の回転方向に対向するようにクリーニングブレードを配設し、かつ、像担持体の回転方向が上から下方向に向かうような態様にあっては、必然的に、クリーニングブレードで掻き取った廃トナーがクリーニングブレードの上部に載置されてしまう。
このとき、クリーニングブレードで掻き取った廃トナーがクリーニングブレードの上部に堆積し、クリーニング部材による廃トナー回収動作が損なわれる事態を回避する上で、クリーニングブレードで掻き取った廃トナーを廃トナー搬送部材にてクリーニングハウジングの奥側に位置する廃トナー収容部へ搬送する技術が既に提案されている。
この種の技術としては、例えばクリーニングブレードの上部(廃トナー溜まり部として作用)の上方に回転運動する駆動部を有し、この駆動部にて廃トナー搬送部材を回転運動させ、廃トナー溜まり部に堆積した廃トナーを廃トナー収容部側に搬送する技術が挙げられる(特許文献1参照)。
また、別の先行技術としては、例えば図19(a)に示すように、クリーニングハウジング511内の廃トナー収容部512とクリーニングブレード513の上部(廃トナー溜まり部)とに跨る廃トナー搬送部材515を有し、この廃トナー搬送部材515の廃トナー収容部512側に回転運動する駆動部520(例えばクランクアームを用いた態様)を設けると共に、この廃トナー搬送部材515の途中を支持部材521に摺動自在に支持し、廃トナー搬送部材515の自由端側を回転運動させ、廃トナー溜まり部に堆積した廃トナーを廃トナー収容部512側に搬送する技術が挙げられる(特許文献2,3参照)。
尚、廃トナー搬送部材515としては、例えば図19(b)に示すように、フレーム部材516にて多段の枠組構造とし、各フレーム部材516間に開口517を確保することにより、廃トナー搬送機能部を複数箇所にて行うようにしたものが用いられる。また、図19中符号500は像担持体、501は帯電ロール、502はクリーニング装置である。
特開平10−301460号公報(実施例、図1) 特開2002−123143号公報(発明の実施の形態、図2) 特開2003−162191号公報(発明の実施の形態,図2)
しかしながら、特許文献1〜3に記載のクリーニング装置においては、いずれの態様も、廃トナー搬送部材による廃トナー搬送機能部が回転運動するものであるため、廃トナー搬送機能部は廃トナー溜まり部(クリーニングブレードの上部)に線接触するに過ぎず、仮に、廃トナー搬送機能部を複数設けたとしても、廃トナー溜まり部上での廃トナーの搬送効率が不十分になり易い。
また、廃トナー搬送部材のうち、廃トナー搬送機能部の回転運動を許容するには、廃トナー溜まり部の上部空間を広く確保する必要があり、その分、クリーニングハウジングの上下方向の寸法が嵩み、クリーニング装置が大型化してしまうという技術的課題も生ずる。
本発明は、以上の技術的課題を解決するためになされたものであって、廃トナー搬送方式において、装置自体の薄型化という要請を満たしながら、廃トナーの搬送効率を常時良好に保つことが可能なクリーニング装置及びこれを用いたプロセスカートリッジ並びに画像形成装置を提供するものである。
すなわち、本発明は、図1(a)(b)に示すように、像担持体1に対向して開口し且つ廃トナーが収容可能な廃トナー収容部2aを有するクリーニングハウジング2と、クリーニングハウジング2の廃トナー収容部2aに隣接した部位に廃トナーが一時的に溜まる廃トナー溜まり部2bの全部若しくは一部を形成するように、クリーニングハウジング2の開口縁部に設けられ且つ像担持体1上の廃トナーTdを掻き取るクリーニング部材3と、廃トナー溜まり部2bからクリーニングハウジング2の廃トナー収容部2a側に向けて前記クリーニング部材3で掻き取った廃トナーTdを搬送する廃トナー搬送部材5とを備え、廃トナー搬送部材5が、廃トナー溜まり部2bに沿って進退移動し、廃トナー収容部2a側へ向かう後退移動時には廃トナー溜まり部2bの少なくとも一部に沿って廃トナーに対し接触移動する(例えば図1(b)のI,II参照)と共に、進出移動時には廃トナー溜まり部2bの少なくとも一部に沿って廃トナーに対し非接触移動する(例えば図1(b)のIII,IV参照)ことを特徴とするものである。
このような技術的手段において、本発明は、クリーニング部材3の配設位置がクリーニングハウジング2の開口下縁部を前提とし、クリーニング部材3の上側に廃トナーTdを載せる態様を前提とする。
また、クリーニング部材3は支持ホルダにブレードを設けた態様や、スクレーパそのものなど適宜選定して差し支えない。
更に、廃トナー溜まり部2bはクリーニング部材3だけで構成してもよいし、クリーニングハウジング2とクリーニング部材3とを併せて構成したものであってもよい。
ここで、廃トナー溜まり部2bの好ましい態様としては、廃トナー収容部2a側に向かって下り勾配の傾斜面部を備えているものが挙げられる。この場合、下り勾配の傾斜面部は廃トナーTdの搬送性を向上させる上で有効である。
また、廃トナー搬送部材5の動きとしては、廃トナー溜まり部2bに沿って進退移動するものであれば広く含む。
但し、廃トナー搬送部材5は、後退移動時には廃トナー溜まり部2bの少なくとも一部に沿って廃トナーに対し接触移動することを要する。このとき、「廃トナーに対し接触移動する」とは、廃トナー搬送部材5が廃トナー溜まり部2b自体に接触する態様は勿論のこと、廃トナー溜まり部2b自体に接触しないが、廃トナー溜まり部2b上の廃トナーのみに接触する態様をも含む趣旨である。これにより、廃トナー収容部2a側に廃トナーを効率的に搬送可能になる。ここで、廃トナー搬送部材5は後退移動時の全領域について廃トナー溜まり部2b上の廃トナーに対し接触している必要はないが、少なくとも一部に沿って廃トナーに対し接触移動することを要するため、廃トナー搬送部材5後退移動時には、廃トナー搬送部材5と廃トナー溜まり部2b上の廃トナーとは線接触ではなく、面接触状態になることが必要になる。
一方、廃トナー搬送部材5は、進出移動時には廃トナー溜まり部2bの少なくとも一部に沿って廃トナーに対し非接触移動することを要し、廃トナー溜まり部2bに堆積した廃トナーを押し戻す事態(廃トナー搬送性を損なう事態)を有効に回避する。但し、廃トナーの搬送効率からすれば、廃トナー溜まり部上の廃トナーに対して非接触領域が広い方が好ましい。
ここで、廃トナー搬送部材5の好ましい態様としては、板状又は枠状の部材要素5bを有し、この部材要素5bには廃トナー溜まり部2b上の廃トナーに対し接触可能な突出部5cを設けると共に、この突出部5c以外の部位に開口又は切欠を形成したものが挙げられる。この開口又は切欠は、廃トナー搬送部材5の軽量化のほか、廃トナー搬送部材5上に乗り上げた廃トナーTdを廃トナー溜まり部2bに戻す働きをし、更に、空気抵抗による風圧で廃トナーTdが飛散するのを防止することができる。
更に、廃トナー搬送部材5の代表的態様としては、駆動力が入力可能な駆動入力部5aから離間した部位に廃トナー溜まり部2b上の廃トナーに対し接触可能な突出部5cを有するものが挙げられる。本態様によれば、突出部5cが廃トナー溜まり部2bに堆積した廃トナーTdを掻き取る働きをする。
ここで、突出部5cとしては廃トナー搬送部材5の部材要素5bの一部を折曲形成したり、あるいは、部材要素5bとは別部材を固着するようにしてもよい。また、突出部5cの数については一つでも複数でも差し支えなく、その断面形状は円弧状、鋭角状、または、幅寸法の狭い平面状など適宜選定して差し支えない。
また、廃トナー搬送部材5の他の代表的態様としては、廃トナー溜まり部2bと廃トナー収容部2aとの間に跨って延びる部材要素5bを有し、この部材要素5bの廃トナー収容部2a側を駆動入力部5aとしたものが挙げられる。このように、駆動入力部5aのレイアウトを廃トナー収容部2a側にすれば、駆動入力部5aが廃トナー溜まり部2bの上部空間のスペースに直接影響しない。
特に、この種の廃トナー搬送部材5において、駆動入力部5aへの代表的な駆動入力態様としては、回転軌跡状の駆動力を入力するものが挙げられる。本態様は、回転軌跡状の駆動力がクランク軸などで簡単に形成可能であるため、最も利用し易い点で好ましい。
このとき、廃トナー搬送部材5、その構成要素5bのうち駆動入力部5aの反対側が上下方向に扁平な非円形軌跡に沿って移動するものであることが好ましい。この場合、非円形軌跡には楕円状軌跡や多角形状軌跡などが含まれる。
また、駆動入力部5aの好ましい回転態様としては、駆動入力部5aには廃トナー収容部2a内に収容された廃トナーがクリーニング部材3側から離間する方向に向けて押されるように回転する駆動力を入力することが好ましい。本態様によれば、廃トナー収容部2a内の廃トナーがクリーニング部材3側から離間する奥側に押されるため、廃トナー収容部2aへの廃トナーの充填効率を上げることが可能である。また、廃トナー収容部2aのスペースを有効利用することにより、クリーニング装置の小型扁平化も可能である。
更に、回転駆動方式を採用する際の廃トナー搬送部材5の好ましい態様としては、廃トナー搬送部材5は、駆動入力部5aが上死点位置にあるときに略水平な最上位姿勢を保ち、この最上位姿勢よりも上方に突出しない軌跡で移動するものが挙げられる。このように、駆動入力部5aの上死点位置での廃トナー搬送部材5の姿勢を略水平な最上位姿勢とし、クリーニング装置の薄型化を図ることができる。
また、回転駆動方式を採用する際の廃トナー搬送部材5の他の好ましい態様としては、廃トナー搬送部材5は廃トナー溜まり部2b上の廃トナーに対し接触可能な突出部5cを有し、駆動入力部5a位置が最下点位置に達した条件下では、廃トナー溜まり部2b上の廃トナーと突出部5cとを接触配置させ且つ廃トナー収容部2aと廃トナー溜まり部2bとに跨る部材要素5bを廃トナー溜まり部2b上の廃トナーと非接触配置させるものが挙げられる。
本態様によれば、駆動入力部5aの下死点位置での廃トナー搬送部材5のレイアウトを工夫し、廃トナー搬送部材5と廃トナー溜まり部2bとの干渉を防止することができる。
更に、廃トナー搬送部材5の好ましい動作姿勢としては、進出移動時に略水平姿勢のまま移動するものが挙げられる。このように、廃トナー搬送部材5が進出移動時に略水平姿勢であれば、廃トナー溜まり部2bの上部空間を狭くすることが可能であり、クリーニング装置の薄型化に最適である。
更にまた、廃トナー搬送部材5の部材要素5bの好ましい動作範囲としては、廃トナー搬送部材5は廃トナー溜まり部2bと廃トナー収容部2aとの間に跨って延びる部材要素5bを有し、この部材要素5bの廃トナー溜まり部2b側の鉛直方向最大移動量を前記部材要素5bの廃トナー収容部2a側の鉛直方向最大移動量より小さく設定するものが挙げられる。このように、廃トナー溜まり部2b上での部材要素5bの鉛直方向移動量を小さくすることで、クリーニング装置を薄型化することができる。
そしてまた、廃トナー搬送部材5の好ましい態様としては、廃トナー溜まり部2bと廃トナー収容部2aとの間に跨って延びる部材要素5bを有し、この部材要素5bには進退方向と直交する幅方向に対し廃トナーが案内搬送可能な案内補助部を備えているものが挙げられる。
この案内補助部は廃トナーを所望の方向(進退方向と直交する幅方向)に向けて案内搬送するものを広く含む。
ここで、例えば廃トナー溜まり部2bに対応した部材要素5bには部材要素5bの幅方向端部に案内補助部を設け、幅方向中央側に向けて廃トナーを寄せるようにすることが好ましい。これにより、クリーニング部材3の端部シールに過度な圧力がかかる事態を有効に防止することができる。
また、廃トナー搬送部材5の駆動入力部5a両端は通常クリーニング部材3の幅方向寸法よりも外側に張り出した状態で配設されるため、廃トナー収容部2aの幅方向スペースは、クリーニング部材3の幅方向寸法よりも大きいものになる。この場合、廃トナー収容部2aに対応した部材要素5bに適宜数の案内補助部を設け、幅方向両端外方向に向けて廃トナーを寄せるようにすればよい。これにより、廃トナー収容部2aの幅方向両側のスペースにも廃トナーを効率的に充填することが可能である。
また、本発明にあっては、廃トナー搬送部材5の姿勢が規制される姿勢規制機構6を備える態様が好ましい。本態様では、廃トナー搬送部材5と廃トナー溜まり部2b上の廃トナーとの接触・非接触を調整する上で極めて有効である。
ここで、姿勢規制機構6の代表的態様としては、廃トナー搬送部材5の駆動入力部5aから離間した部位に一端が係合し且つ他端がクリーニングハウジング2の一部に係合する付勢部材7にて構成され、駆動入力部5aから離間する方向に向かって廃トナー搬送部材5を付勢するものが好ましい。
本態様において、付勢部材7は、廃トナー搬送部材5の駆動入力部5aの位置変化に対する廃トナー搬送部材5の姿勢変化範囲を規制するものである。
そして、クリーニングハウジング2に付勢部材7の係止部を設ける場合、外部に連通する係止孔を開設する態様にあっては、廃トナー漏れの懸念があるため、係止孔をシール部材にてシールすることが必要である。但し、このシール部材としてはCRU(Customer Replaceable Unit)に貼られるラベル等を兼用することが好ましい。
また、付勢部材7の好ましい態様としては、廃トナー搬送部材5の進退方向に対して斜め方向に向かって配設されているものが挙げられる。本態様によれば、付勢部材7の斜め配設構造は、配設スペースの省スペース化のほか、廃トナー搬送部材5の移動量に対して付勢部材7の伸縮量(又は伸縮率)を小さく設定可能になる分、廃トナー搬送部材5への駆動力負荷変動を緩和することができる。
更に、付勢部材7の好ましい態様としては、付勢部材7の付勢方向が廃トナー溜まり部2b面よりも鉛直方向側に傾斜配置されている態様が挙げられる。この場合、廃トナー搬送部材5の駆動入力部5aの反対側での移動軌跡を調整し易く、廃トナー溜まり部2b上の廃トナーの配送効率を良好に保つことができる。
更にまた、姿勢規制機構6の他の代表的態様としては、廃トナー搬送部材5がトナー溜まり部2bに接触可能な自然姿勢にて配置されていることを前提とし、廃トナー搬送部材5の進出移動時にて廃トナー搬送部材5の一部と係合し且つ廃トナー搬送部材5を廃トナー溜まり部2bから非接触配置する姿勢拘束部材8(図1中二点鎖線で示す)を備えているものが挙げられる。
本態様においては、姿勢拘束部材8は、廃トナー搬送部材5が進出移動するときに働き、廃トナー溜まり部2bと廃トナー搬送部材5とを非接触配置するものであればよい。尚、図1(a)記載のモデルでは、廃トナー搬送部材5の一端部に駆動入力部5aを設けた態様が示されているが、本態様を実現する場合には、例えば廃トナー搬送部材5の途中や延長部に駆動入力部5aを設け、廃トナー収容部2a側に位置する廃トナー搬送部材5の端部を前記姿勢拘束部材8に係合させるようにすればよい。
この種の姿勢規制機構6(姿勢拘束部材8態様)を使用する際の廃トナー搬送部材5の好ましい態様としては、駆動力が入力可能な駆動入力部5aから離間した部位に廃トナー溜まり部2b上の廃トナーに対し接触可能な突出部5cを有し、駆動入力部5aに対し突出部5c側に偏倚した位置に重心位置を持つものが挙げられる。本態様であれば、廃トナー搬送部材5が姿勢拘束部材8に係合しない条件下では、廃トナー搬送部材5の重心バランスにより廃トナー搬送部材5の突出部5cが廃トナー溜まり部2b上の廃トナーに対し接触配置する状態を保つことができる。
また、姿勢規制機構6の更に別の態様としては、廃トナー搬送部材5の一部と係合し且つ廃トナー搬送部材5の姿勢が規制可能な姿勢規制ガイドを備えている態様が挙げられる。本態様は、例えばクリーニングハウジング2の側壁部に所定の移動軌跡に沿ったガイド溝を設ける一方、廃トナー搬送部材5にはガイドピンを設け、前記ガイド溝にガイドピンを摺動自在に係合させるものである。
本発明は、上述したクリーニング装置に限られるものではなく、以下のようなプロセスカートリッジや画像形成装置にも適用可能である。
すなわち、本発明に係るプロセスカートリッジは、図1(a)に示すように、画像形成装置本体に着脱自在に装着されるプロセスカートリッジであって、像担持体1と、この像担持体1に対向配置され且つ像担持体1上の廃トナーTdが清掃可能な上述したクリーニング装置とを含むことを特徴とするものである。
また、本発明に係る画像形成装置は、像担持体1と、この像担持体1に対向配置され且つ像担持体1上の廃トナーTdが清掃可能な上述したクリーニング装置とを含むものであればよく、クリーニング装置がプロセスカートリッジである態様は勿論、プロセスカートリッジ態様でないものも含む。
次に、上述した技術的手段の作用について説明する。
今、図1(b)に示すように、像担持体1上に付着していた廃トナーTdがクリーニング部材3にて清掃され、廃トナー溜まり部2bに堆積していると仮定する。
また、廃トナー搬送部材5としては、廃トナー収容部2aから廃トナー溜まり部2bに跨る部材要素5bを有し、この部材要素5bの廃トナー収容部2a側に回転軌跡状の駆動入力が入力可能な駆動入力部5aを設けると共に、前記部材要素5bの像担持体1側に突出部5cを設ける態様を例に挙げる。
この状態において、廃トナー搬送部材5の駆動入力部5aがIの位置からII,IIIの位置へ回転移動しようとすると、この廃トナー搬送部材5の駆動入力部5aは回転軌跡を移動するが、廃トナー搬送部材5の部材要素5bは廃トナー収容部2a側に後退移動し、これに伴って、廃トナー搬送部材5bの突出部5cが廃トナー溜まり部2bの少なくとも一部に沿って廃トナーに対し接触移動し、廃トナー溜まり部2b上の廃トナーTdを廃トナー収容部2a側へ搬送する。
一方、廃トナー搬送部材5の駆動入力部5aがIIIからIV,Iの位置へ回転移動しようとすると、廃トナー搬送部材5の部材要素5bは廃トナー溜まり部2b側に進出移動する。このとき、廃トナー搬送部材5bの突出部5cは廃トナー溜まり部2bの少なくとも一部に沿って廃トナーに対し非接触移動するため、廃トナー搬送部材5bの進出移動に伴って廃トナー溜まり部2b上の廃トナーTdが廃トナー収容部2aから離れる方向に不必要に押し戻される虞れはない。
本発明に係るクリーニング装置によれば、廃トナー搬送部材が、廃トナー溜まり部に沿って進退移動し、廃トナー収容部側へ向かう後退移動時には廃トナー溜まり部の少なくとも一部に沿って廃トナーに対し接触移動すると共に、進出移動時には廃トナー溜まり部の少なくとも一部に沿って廃トナーに対し非接触移動するようにしたので、廃トナー溜まり部に堆積した廃トナーを不必要に押し戻すことなく、廃トナー収容部側へ廃トナーを効率良く搬送することができる。
このため、廃トナー溜まり部上の廃トナーの搬送効率を良好に保つことができる一方、廃トナー搬送部材と廃トナー溜まり部との間の摺動部の摩耗を軽減することができると共に、押し戻した廃トナーによって発生する目詰まりや装置内の汚染を有効に防止することができる。
更に、本発明に係るクリーニング装置によれば、廃トナー溜まり部の上部空間に回転可能な駆動入力部を設けることなく、廃トナー溜まり部に沿って廃トナー搬送部材を進退移動させることが可能になるので、廃トナー溜まり部の上部空間に回転可能な駆動入力部に対応したスペースを確保する必要がなくなり、廃トナー溜まり部の上部空間を必要最小限に狭く設定することができる。
したがって、本発明に係るクリーニング装置によれば、装置自体の薄型化という要請を満たしながら、クリーニング性能(廃トナーの搬送性能)を良好に保つことができる。
また、このようなクリーニング装置を用いたプロセスカートリッジ又は画像形成装置によれば、小型で且つクリーニング性能(廃トナーの搬送性能)が良好なプロセスカートリッジ又は画像形成装置を簡単に構築することができる。
(a)は本発明に係るクリーニング装置の概要を示す説明図、(b)は廃トナー搬送部材の挙動を示す説明図である。 本発明が適用されたクリーニング装置を組込んだ画像形成装置の実施の形態1を示す説明図である。 本実施の形態で用いられるプロセスカートリッジの詳細を示す説明図である。 (a)は本実施の形態で用いられるプロセスカートリッジを一側方から見た矢視図、(b)は本実施の形態で用いられるプロセスカートリッジを反対側の他側方から見た矢視図である。 現像カートリッジの一部破断説明図である。 メイントナー補給ユニットとサブトナー補給ユニットとの連通構造例を示す説明図である。 本実施の形態で用いられるクリーニング装置の要部説明図である。 本実施の形態で用いられるクリーニング装置の一部破断要部斜視図である。 図8中IX方向から見た矢視図である。 (a)(b)は廃トナー搬送部材の進退移動時における付勢スプリングの動作状態を示す説明図である。 本実施の形態における廃トナー搬送部材の挙動を模式的に示す説明図である。 (a)〜(c)は実施の形態1に係るクリーニング装置における廃トナー搬送部材後退移動時の作動状態を示す説明図である。 (a)〜(c)は同廃トナー搬送部材進出移動時の作動状態を示す説明図である。 本実施の形態で用いられる搬送駆動系、現像駆動系の一例を示す説明図である。 本発明が適用されたクリーニング装置の実施の形態2を示す要部説明図である。 (a)〜(c)は実施の形態2に係るクリーニング装置における廃トナー搬送部材後退移動時の作動状態を示す説明図である。 (a)〜(c)は同廃トナー搬送部材進出移動時の作動状態を示す説明図である。 (a)は本発明が適用されたクリーニング装置の実施の形態3を示す要部説明図、(b)は廃トナー搬送部材の突出部近傍のガイドピンを示す説明図、(c)は本実施の形態で用いられるガイド溝の詳細を示す説明図である。 (a)は従来のクリーニング装置の一例を示す説明図、(b)は廃トナー搬送部材の一例を示す説明図である。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
◎実施の形態1
<画像形成装置の全体構成>
図2は、本発明が適用された画像形成装置の実施の形態1を示す。
同図において、画像形成装置は所謂タンデム型のカラー画像形成装置であり、装置筐体21内に4つの色(本実施の形態ではイエロ、マゼンタ、シアン、ブラック)の画像形成ユニット22(具体的には22a〜22d)を縦方向に配列し、その下方には供給用の用紙24が収容される給紙カセット23を配設すると共に、各画像形成ユニット22に対応した箇所には給紙カセット23からの用紙24の搬送路となる用紙搬送路25を垂直方向に配置したものである。
本実施の形態において、画像形成ユニット22(22a〜22d)は、用紙搬送路25の上流側から順に、イエロ用、マゼンタ用、シアン用、ブラック用のトナー像を形成するものであり、各種プロセスユニットを組み込んだユニットプロセスカートリッジ30と、このプロセスカートリッジ30に対して作像用の走査光を照射する露光装置40とを備えている。
ここで、プロセスカートリッジ30は、例えば感光体ドラム31と、この感光体ドラム31を予め帯電する帯電ロール32と、帯電された感光体ドラム31上に前記露光装置40にて露光形成された静電潜像を対応する色トナー(本実施の形態では例えば負極性)で現像する現像装置33と、感光体ドラム31上の廃トナーを除去するクリーニング装置34と、帯電された感光体ドラム31の表面を除電するイレーズランプ35とを一体的にカートリッジ化したものである。
一方、露光装置40は、ケース41内に図示外の半導体レーザ、ポリゴンミラー42、結像レンズ43及びミラー44を格納し、半導体レーザからの光をポリゴンミラー42で偏向走査し、結像レンズ43、ミラー44を介して感光体ドラム31上の露光ポイントに光像を導くようにしたものである。
更に、本実施の形態では、各画像形成ユニット22の各感光体ドラム31に対応した箇所には用紙搬送路25に沿って循環移動する搬送ベルト53が配設されている。
この搬送ベルト53は用紙を静電吸着し得るベルト素材(ゴム又は樹脂)にて構成され、一対の張架ロール51,52に掛け渡されており、本実施の形態では、上方側の張架ロール52が駆動ロール、下方側の張架ロール51が従動ロールになっている。
更にまた、更にまた、搬送ベルト53の入口部位(張架ロール51対向部位)には用紙吸着ロール54が配設されており、この用紙吸着ロール54に高電圧な吸着電圧を印加することにより、搬送ベルト53に用紙24が吸着されるようになっている。また、各画像形成ユニット22の感光体ドラム31に対応した搬送ベルト53の裏面側には転写ロール50が配設されており、この転写ロール50により感光体ドラム31と搬送ベルト53上の用紙24とを更に密着させるようになっている。そして、転写ロール50と感光体ドラム31との間には転写バイアス電源による所定の転写バイアスが適宜印加されるようになっている。
また、本実施の形態では、給紙カセット23の近傍には、用紙24を所定のタイミングで送出するピックアップロール61が設けられており、搬送ロール62及びレジストレーションロール63を介して転写位置へと送り込むようになっている。
更に、最下流画像形成ユニット22dの下流側に位置する用紙搬送路25には定着装置64が設けられると共に、この定着装置64の下流側には用紙排出用の排出ロール66が設けられており、装置筐体21の上部に形成された収容トレイ67に排出用紙が収容されるようになっている。
尚、図2中、符号80は高圧用の装置デバイスに高電圧を供給する高圧電源を示し、符号81は低圧用の装置デバイスに低電圧を供給する低圧電源を示す。
このような、画像形成装置の作像プロセスは以下の通りである。
今、図2に示すように、各画像形成ユニット22(22a〜22d)では、感光体ドラム31が帯電装置32により帯電され、露光装置40により感光体ドラム31上に潜像が形成された後に、現像装置33により可視像(トナー像)が形成される。
一方、給紙カセット23からの用紙24はピックアップロール61にて所定のタイミングで繰り出され、搬送ロール62及びレジストレーションロール63を介して搬送ベルト53の吸着位置へと送り込まれ、搬送ベルト53に吸着された状態で転写位置へと送り込まれるようになっている。
そして、各画像形成ユニット22における感光体ドラム31上のトナー像は転写ロール50により用紙24に夫々転写され、定着装置64にて用紙24上の各色成分未定着トナー像が定着された後、定着済みの用紙24は排出トレイ67へ排出される。
<プロセスカートリッジの概要>
また、本実施の形態で用いられるプロセスカートリッジ30の詳細を図3に示す。
同図において、プロセスカートリッジ30は、感光体ドラム31、帯電ロール32、現像装置33の一部、クリーニング装置34のほかに、クリーニング処理前に感光体ドラム31を除電するデバイスとしてのイレーズランプ35が含まれる感光体カートリッジ30aと、この感光体カートリッジ30aの下方側に前記感光体カートリッジ30aに対して揺動自在で且つ位置決めされた状態で設けられる共に現像装置33の主要部が含まれる現像カートリッジ30bとを備えている。
特に、本実施の形態では、現像装置33は、感光体ドラム31に対向し且つ感光体ドラム31上の静電潜像をトナー及びキャリアからなる現像剤Gにて可視像化する現像ユニット100と、この現像ユニット100に対してトナーTを補給するトナー補給ユニット110,120(本実施の形態では、メイントナー補給ユニット110、サブトナー補給ユニット120との分離型を採用)とを備えている。
そして、感光体カートリッジ30aはクリーニング装置34をユニット化したクリーニングユニット200とサブトナー補給ユニット120とを横方向に一体化した構成になっており、また、現像カートリッジ30bは現像ユニット100とメイントナー補給ユニット110とを横方向に一体化した構成になっている。
更に、本実施の形態では、現像カートリッジ30bは装置筐体21に位置決め固定された感光体カートリッジ30aに対し現像ユニット100部位のピボット軸30cにて揺動自在に設けられており、感光体カートリッジ30aと現像カートリッジ30bとの間には露光装置40からの走査光が通過可能な走査用通路135が確保され、この走査用通路135の入口付近の各パーツカートリッジ30a,30bの両側には弾性部材からなるスペーサ130が介在され、感光体カードッジ30aに対して現像カートリッジ30bを加圧付勢するようになっている。尚、スペーサ130に代えて、あるいは、加えて付勢スプリング等の付勢要素を用いるようにしてもよいことは勿論である。
また、本実施の形態では、感光体カートリッジ30aのサブトナー補給ユニット120には、図3及び図4(a)(b)に示すように、感光体ドラム31の軸方向に直交する方向に延びる例えば一対の支持突起141が設けられている。
そして、装置筐体21のカートリッジ受部(図示せず)にプロセスカートリッジ30を装着した時に、感光体ドラム31の支持軸の両端が、カートリッジ受部に設けられた図示外の固定受け部材により所定位置に固定されると共に、前記支持軸に対して回転自在な感光体ドラム31の片端に配設された駆動伝達部材(駆動伝達ギア)が、カートリッジ受部に設けられた図示外の駆動系に連結係合する。また、前記一対の支持突起141がカートリッジ受部の被係合部(凹部や孔等)に係合し、感光体カートリッジ30aが装置筐体21に位置決め固定されるようになっている。ここで、装置筐体21のカートリッジ受部はプロセスカートリッジ30を収容保持できるものであればよく、筐体フレーム自体を用いて構成してもよいし、筐体フレームに別部材を設けて構成してもよい。
特に、本実施の形態にあっては、前記支持突起141は、感光体ドラム31から離れたユニット外壁に設けられると共に、感光体ドラム31の軸方向と異なる方向に対して位置決めされていることから、感光体カートリッジ30aを安定支持することができる。そしてまた、前記支持突起141は一対設けられ、感光体カートリッジ30aの支持点を四つとし、各支持点でのプロセスカートリッジ30の重量負担を少なくし、また、プロセスカートリッジ30のねじれ変形も矯正するようになっている。
尚、図4中、符号142はプロセスカートリッジ30を着脱操作する際の把持アームである。
<現像装置>
本実施の形態で用いられる現像装置33を構成する各ユニット100,110,120について説明する。
−現像ユニット−
本実施の形態において、現像ユニット100は、図3〜図5に示すように、所謂二成分現像方式を採用したものであって、感光体ドラム31の下方側には感光体ドラム31側に開口する現像ハウジング101を有し、この現像ハウジング101内をトナー及びキャリアからなる現像剤Gが収容可能な現像剤収容室102として構成すると共に、現像ハウジング101の開口に面した部位に現像剤担持用の現像ロール103を配設したものである。そして、この現像ユニット100は、現像ロール103の軸方向に沿って延びる仕切り壁106にて現像剤収容室102を二分すると共に、この仕切り壁106の長手方向両端に連通口107,108を開設することにより、現像剤収容室102に現像剤循環経路を構成し、この現像剤循環経路には現像ロール103の軸方向に沿って一対の撹拌搬送オーガー104,105を配設し、現像剤循環経路内の現像剤Gを撹拌しながら搬送するようになっている。
尚、本実施の形態では、現像ロール103寄りの撹拌搬送オーガー105が現像ロール103への現像剤供給機能を兼用しているが、撹拌搬送オーガー105とは別に現像剤供給部材(ロールやパドル等)を付加してもよいことは勿論である。また、現像ロール103の周囲には現像剤層厚を規制するトリミング部材や未使用現像剤を回収する回収部材などが必要に応じて設けられる。
−メイントナー補給ユニット−
また、メイントナー補給ユニット110は、図3〜図5に示すように、現像ユニット100の現像ハウジング101の奥側背面壁を一部兼用するメイン補給ハウジング111を有し、このメイン補給ハウジング111内を補給用トナーTが補給可能に収容されるトナー補給室として構成するようになっている。
特に、本実施の形態では、トナー補給室は、補給用トナーTが収容されるトナー収容室112と、このトナー収容室112と連通し且つ現像ユニット100に対してトナーTを定量的に補給するディスペンス室113とに分かれている。ここで、ディスペンス室113は現像ハウジング101の奥側隔壁101aの下部寄りに厚肉部101bを設け、この厚肉部101b内に現像ロール103の軸方向に沿って延びる断面略円形の長尺通路として構成されている。
そして、前記厚肉部101bの長手方向奥側のうちトナー収容室112に面した部位にはディスペンス入口開口114が開設されると共に、厚肉部101bのうちディスペンス室113に面した部位で前記ディスペンス入口開口114とは長手方向反対側にはトナー供給口115が開設されている。
更に、トナー収容室112内には補給用トナーTを撹拌搬送するためのアジテータ116と、このアジテータ116にて撹拌搬送されたトナーTをディスペンス室113のディスペンス入口開口114に向けて撹拌搬送するアジテータ117とが配設されている。尚、図5においては、アジテータ116,117の形態は模式的に示されている。
一方、ディスペンス室113には長手方向に沿ってディスペンスオーガー118が配設されている。特に、本実施の形態では、ディスペンスオーガー118は現像ユニット100内の撹拌搬送オーガー104,105と略同径の螺旋羽根を備えたものになっている。
また、本実施の形態では、トナー供給口115は、その下端が現像剤収容室102に収容される現像剤Gの表面位置より下方に位置するように開口している。すなわち、トナー供給口115は現像剤収容室102の現像剤Gの表面位置から少なくとも埋もれていればよく、現像剤収容室102の現像剤堆積部に補給用トナーTを横から供給可能とし、補給トナーTの現像剤への混合性を確保するようになっている。
この場合、ディスペンス室113からの補給用トナーTがトナー供給口115から押し出される押圧力が現像剤収容室102の現像剤Gによる内圧よりも大きいものであれば、トナー供給口115が現像剤表面よりも下方に面していても、補給用トナーTは安定的に供給できる。
特に、トナー供給口115の下端が撹拌搬送オーガー104の回転中心より下方に設定されていれば、撹拌搬送オーガー104の回転中心より下方からトナーTが補給されるので、補給されたトナーTが撹拌搬送オーガー104に巻き込まれ、速やかに現像剤と撹拌混合される。
また、ディスペンス入口開口114については適宜開設して差し支えないが、ディスペンス室113内でのトナー内圧を充分に上げるという観点からすれば、ディスペンス入口開口114はトナー供給口よりも広い方が良く、また、ディスペンス室113の補給用トナーTの搬送長がディスペンス入口開口114よりも充分に長い方が良い。
更に、ディスペンスオーガー118の径寸法や羽根ピッチ、回転数などについては、ディスペンスオーガー118によるトナーの搬送力に基づくトナー内圧がトナー供給口115にかかる現像剤収容室102内の現像剤Gの内圧(撹拌搬送オーガー104の搬送力に依存)に比べて大きくなるように選定されている。
このとき、本実施の形態では、ディスペンスオーガー118と撹拌搬送オーガー104,105の径寸法は略同径であるが、例えばディスペンスオーガー118の径寸法を撹拌搬送オーガー104,105の径寸法より小さくすることにより、より安定した供給が可能になる。
更に、トナー収容室112の容量については、ディスペンス室113の容量、あるいは、ディスペンス室113と現像剤収容室102との合計容量よりもトナー収容室112の容量を大きくすれば、トナー供給が安定する上で好ましい。尚、ここでいう容量は夫々トナーの収容量、現像剤の収容量を意味する。
更にまた、本実施の形態では、アジテータ116,117の回転中心はディスペンスオーガー118及び撹拌搬送オーガー104,105よりも上方に位置するように配置されている。
このため、トナー収容室112からディスペンス室113、現像剤収容室102までトナーTを持ち上げる必要がないため、ディスペンス室113でのトナー内圧を効果的に上げることができ、ディスペンス室113でのトナー内圧を損なうことなく、現像剤収容室102へのトナー補給をスムースに行うことができる。
−サブトナー補給ユニット−
また、本実施の形態において、サブトナー補給ユニット120は、図3に示すように、クリーニングユニット200の背面側に隣接するサブ補給ハウジング121を有し、このサブ補給ハウジング121内を補給用トナーTが補給可能に収容されるトナー補給室122として構成するようになっている。
そして、トナー補給室122内には補給用トナーTを撹拌搬送するための一対のアジテータ123,124が配設されている。
ここで、サブトナー補給ユニット120とメイントナー補給ユニット110との連通構造としては、弾性部材からなるスペーサ130に連通路(トナー供給路)131を形成したものが用いられる。本実施の形態では、スペーサ130は各ユニット110,120間の両側二箇所に設けられ、夫々にトナー供給路131を形成しているが、例えばいずれか一方のスペーサ130にのみトナー供給路131を形成してもよいし、あるいは、片側一箇所にスペーサ130を設け、このスペーサ130にトナー供給路131を形成しても差し支えない。
尚、本実施の形態では、このサブトナー補給ユニット120は、図6に仮想線で示すように、未使用時にはトナー供給路131との連結部位を使用時に開放可能なシール部材125で塞ぐことが好ましい。この場合、プロセスカートリッジ30未使用時(例えば輸送時)にサブトナー補給ユニット120内のトナーがトナー供給路131に入り込み、目詰まりを起こす懸念がないばかりか、サブトナー補給ユニット120内のトナーがメイントナー補給ユニット110側に偏って充填され、メイントナー補給ユニット110内のトナーの充填密度が不必要に高くなってしまう事態を有効に回避することができる。
そして、本実施の形態では、メイントナー補給ユニット110から現像ユニット100に所定量のトナーTが補給されると、これと同時に、サブトナー補給ユニット120内のトナーTがメイントナー補給ユニット110に補充されるようになっている。このため、メイントナー補充ユニット110内にはサブトナー補給ユニット120が空になるまで略一定のトナーTが充填されることになり、現像カートリッジ30bの重量変化は少なく抑えられる。
このとき、感光体カートリッジ30aは装置筐体21のカートリッジ受部に対して位置決め固定されているため、サブトナー補給ユニット120のトナー収容量変化は現像カートリッジ30bの重量変化には何等影響しない。
よって、サブトナー補給ユニット120が空に至るまでは感光体カートリッジ30aに対する現像カートリッジ30bの加圧付勢力の変動は抑えられ、その分、画像乱れを有効に防止することが可能である。
更に、感光体カートリッジ30aが装置筐体21に位置決め固定されていることから、少なくとも走査用通路135を形成する感光体カートリッジ30aの下側面位置が変化することはなく、その分、感光体カートリッジ30aに揺動支持されている現像カートリッジ30bの位置が変動したとしても、走査用通路135が遮られる虞れは少ない。
<クリーニング装置>
また、本実施の形態において、クリーニング装置34は、図7乃至図9に示すように、感光体カートリッジ30aにクリーニングユニット200として組み込まれている。
このクリーニングユニット200は感光体ドラム31に対向して開口するクリーニングハウジング201を有し、このクリーニングハウジング201内を廃トナーが収容可能な廃トナー収容室203として構成すると共に、クリーニングハウジング201の上壁201aを感光体ドラム31側に向けて庇状に延ばしたものである。
そして、このクリーニングハウジング201の開口下縁部201bにはクリーニングブレード210が配設されており、このクリーニングブレード210はクリーニングハウジング201の開口下縁部201b及び上壁201a両側から垂下した側壁部(図示せず)に略L字状のブレードホルダ212を取付け、このブレードホルダ212の先端部外側にウレタンゴム等の弾性体からなるブレード本体211を取付け、このブレード本体211の先端を感光体ドラム31の回転方向(図7では反時計回り方向)に対向するように弾接させたものである。
一方、クリーニングハウジング201の開口上縁部(本実施の形態では上壁201a先端近傍)にはポリウレタンなどのフィルムシール215が設けられ、このフィルムシール215の先端部が感光体ドラム31の回転方向に沿って弾接し、クリーニングブレード210によって回収された廃トナーの飛散を防止するようになっている。
本実施の形態において、クリーニングブレード210のクリーニングハウジング201への取付部以外の部分はクリーニングハウジング201の上壁201aの庇状部分と略平行に配置されており、クリーニングブレード210で掻き取った廃トナーを一時的に溜める廃トナー溜まり部213(本例ではブレードホルダ212内面が相当)として構成される。特に、本例では、廃トナー溜まり部213は廃トナー収容室203に向かって下り勾配になっており、廃トナーTdの搬送性を向上させることが可能である。
尚、本実施の形態では、廃トナー溜まり部213はクリーニングブレード210のみで構成されているが、クリーニングブレード210のみならずクリーニングハウジング201の一部をも用いて構成するようにしてもよい。
また、このクリーニングハウジング201とクリーニングブレード210との間には感光体ドラム31に対して凹所となるスペースが確保されるため、この凹所を利用して帯電ロール32が配設されている。
尚、クリーニングハウジング201の上壁201aの先端にはイレーズランプ35の保持ブロック202が設けられている。
更に、本実施の形態において、クリーニングハウジング201内には、クリーニングブレード210で掻き取った廃トナーを廃トナー収容室203側に搬送する廃トナー搬送部材220が設けられている。
この廃トナー搬送部材220は、廃トナー収容室203から廃トナー溜まり部213との間に跨る部材要素としての搬送プレート221を有し、この搬送プレート221の廃トナー収容室203側端部には外部からの駆動力が入力可能な駆動入力部222を設けると共に、搬送プレート221の感光体ドラム31側端部には廃トナー溜まり部213と接触可能な突出部223を設けたものである。
ここで、搬送プレート221は板状のままでも差し支えないが、軽量化及び上面部への廃トナーの堆積などを有効に回避するという観点からすれば、搬送プレート221の突出部223及び駆動入力部222以外の部位に開口224を形成することが好ましい。また、突出部223の形成箇所については搬送プレート221の端部である必要は必ずしもなく、端部から離れた部位でもよいし、また、突出部223の数についても少なくとも一つあればよいが、複数設けても差し支えない。更に、突出部223の形成法については、搬送プレート221の先端部を折り曲げて形成したり、あるいは、搬送プレート221の一部に突出部223を一体的若しくは別体にて形成する等適宜選定して差し支えない。
尚、廃トナー搬送部材220の部材要素としては、必ずしも搬送プレート221である必要はなく、例えば図19(b)に示すような枠フレーム構造のものなどを用いてもよいことは勿論である。
更に、本実施の形態では、図7及び図9に示すように、廃トナー搬送部材220は進退方向に直交する幅方向に向けて廃トナーが案内搬送可能な案内補助部226,227を備えている。
本例においては、案内補助部226は、廃トナー搬送部材220の突出部223の幅方向両端部を廃トナー搬送部材220の後退方向に向けて斜め方向に傾斜配置したものであって、例えば突出部223を構成する部材の一部を斜め方向に折り曲げ形成する等適宜選定して差し支えない。
この案内補助部226は、廃トナー搬送部材220後退移動時に廃トナー溜まり部213上の廃トナーを幅方向中央寄りに向けて押し寄せるものであり、これにより、廃トナーが廃トナー搬送部材220の幅方向両端から溢れ、クリーニングブレード210の端部シールに過度な圧力がかかる事態を有効に防止することができる。
また、案内補助部227は、廃トナー搬送部材220の搬送プレート221裏面のうち駆動入力部222寄りに設けられるものであって、複数の棒状ブロック228を適宜間隔毎に斜め配置し、廃トナー搬送部材220後退移動時に前記棒状ブロック228にて廃トナー収容室203内の廃トナーを廃トナー収容室203の長手方向(幅方向)両側に押し寄せるようにしたものである。尚、本例では、棒状ブロック228は廃トナー搬送部材220の中央付近を境に線対称配置されている。
本実施の形態においては、廃トナー搬送部材220の駆動入力部222両端は通常クリーニング部材210(図7参照)の幅方向寸法よりも外側に張り出した状態で配設されるため、廃トナー収容室203の幅方向スペースは、クリーニング部材210の幅方向寸法よりも大きいものになっている(図9参照)。従って、本実施の形態においては、案内補助部227は廃トナー搬送部材220後退移動時に廃トナー収容室203の幅方向両端外方向に向けて廃トナーを押し寄せることから、廃トナー収容室203の幅方向両側のスペースにも廃トナーを効率的に充填することが可能である。
そして、本実施の形態では、例えば図7乃至図9に示すように、廃トナー搬送部材220の駆動入力部222には回転軌跡状の駆動力が入力されるようになっており、この回転軌跡状の駆動力は例えば回転駆動機構230の一種であるクランク軸231を回転中心を中心として回転駆動させることにより容易に得られるものである。
特に、本実施の形態では、駆動入力部222への駆動力の回転方向は、廃トナー収容部203内に収容された廃トナーがクリーニングブレード210側から離間する方向に向けて押されるようになっているため、廃トナー収容室203への廃トナーの充填効率を上げることができ、廃トナー収容室203のスペースを有効に利用することができる。
更に、本実施の形態では、廃トナー搬送部材220には廃トナー搬送部材220の移動姿勢を規制するための姿勢規制機構240が付設されている。
本実施の形態において、姿勢規制機構240は、廃トナー搬送部材220の突出部223側に一端が係合し且つ他端がクリーニングハウジング201の一部に係合する付勢スプリング241にて構成され、駆動入力部222から離間する方向に向かって廃トナー搬送部材220を付勢するものである。
特に、本実施の形態では、付勢スプリング241は廃トナー搬送部材220の進退方向に対して斜め方向に向かって配設されている。
ここで、付勢スプリング241の取付構造としては、図7乃至図10において、付勢スプリング241の両端に係止フック242,243を設け、クリーニングハウジング201側の係合突起204に一方の係止フック242を係合させ、廃トナー搬送部材220の突出部223側端部に設けられた係合片225に他方の係止フック243を係合させるものが用いられる。
尚、本実施の形態では、付勢スプリング241の取付構造として、クリーニングハウジング201内に係合突起204を設けているが、これに限られるものではなく、例えばクリーニングハウジング201に対し外部に連通する係止孔を開設するような態様にあっては、廃トナー漏れの虞れがあるが、このような場合には、係止孔をシール部材にてシールするようにすればよい。このシール部材としては、CRUに貼られるラベル等を兼用することが好ましい。
このように、廃トナー搬送部材220に付勢スプリング241を付設すると、図7乃至図10に示すように、廃トナー搬送部材220の駆動入力部222に回転軌跡状の駆動力が入力されると、これに追従して、廃トナー搬送部材220の突出部223は廃トナー溜まり部213に沿って進退移動する。
このとき、付勢スプリング241は、廃トナー搬送部材220の駆動入力部222の位置変化に対する廃トナー搬送部材220の姿勢変化範囲を規制するようになっている。
つまり、廃トナー搬送部材220の挙動は、図11に示すように、駆動入力部222が回転駆動機構230により回転軌跡(円状軌跡)mを描き、これに伴って廃トナー搬送部材220の突出部223が前記付勢スプリング241の付勢作用により上下方向に扁平な楕円状軌跡sを描くようになっている。このような突出部223の楕円状軌跡sを考慮し、感光体ドラム31に対してクリーニングブレード210を所定の位置に位置決め設置することにより、廃トナー溜まり部213に対する廃トナー搬送部材220の突出部223の移動軌跡が決定される。本例では、廃トナー搬送部材220は、後退移動時には突出部223が廃トナー溜まり部213に沿って廃トナーに対し接触移動し、進出移動時には突出部223が廃トナー溜まり部213上の廃トナーに対し非接触移動するものである。
このとき、突出部223の楕円状軌跡sとクリーニングブレード210との相対的な位置関係の設定により、廃トナー搬送部材220の進退移動時における廃トナー溜まり部213上の廃トナーに対する接触、非接触の移動量を決定することが可能となる。
また、付勢スプリング241の強さの設定により、駆動入力部222と係合突起204との(仮想)直線上からの突出部223先端距離の決定も可能である。
特に、本実施の形態では、図10(a)(b)に示すように、付勢スプリング241は廃トナー搬送部材220の進退方向に対して斜め方向に配設されているため、配設スペースの省スペース化を図ることができるほか、廃トナー搬送部材220の移動量に対して付勢スプリング241の伸縮量(又は伸縮率)を小さく設定することが可能になり、その分、廃トナー搬送部材220への駆動力負荷変動を緩和することができる点で好ましい。
更に、本実施の形態では、図7乃至図11に示すように、付勢スプリング241の付勢方向は廃トナー溜まり部213の傾斜面よりも鉛直方向側に傾斜配置されているため、廃トナー搬送部材220の突出部223先端が付勢スプリング241によって吊り下げられた状態になり、廃トナー搬送部材220後退移動時に、廃トナー搬送部材220の突出部223が廃トナー溜まり部213に軽接触又は非接触の状態で廃トナー溜まり部213上の廃トナーを掻き取ることが可能である。このため、廃トナー搬送部材220による廃トナー回収動作時にクリーニングブレード210側に不必要に振動が伝達される虞れもない。
次に、本実施の形態で用いられるクリーニング装置34の作動について説明する。
今、図7及び図12(a)に示すように、感光体ドラム31上の残留トナーがクリーニングブレード210で掻き取られると、掻き取られた廃トナーTdはクリーニングブレード210上及びその近傍に堆積するが、掻き取られたトナーによって次々に押し出された後、廃トナー溜まり部213(本例ではブレードホルダ212内面が相当)上に廃トナーTdが堆積する。
このような状態において、今、廃トナー搬送部材220の駆動入力部222が図12(a)の位置にあるとすると、廃トナー搬送部材220は最進出位置に配設されることになる。
このとき、付勢スプリング241は廃トナー搬送部材220を駆動入力部222から離間する方向に付勢することになるが、廃トナー搬送部材220の駆動入力部222位置と付勢スプリング241のクリーニングハウジング201側の係止点位置との関係を調整することにより、付勢スプリング241の付勢力成分の一部が廃トナー搬送部材220の突出部223を廃トナー溜まり部213上の廃トナーに接触させる方向に作用するようにしておけば、廃トナー搬送部材220の突出部223は廃トナー溜まり部213上の廃トナーに接触する。
この状態から、回転駆動機構230により駆動入力部222位置が下方へ回転することにより、図12(b)に示すように、廃トナー搬送部材220は次第に傾斜しながら後退移動するが、このとき、廃トナー搬送部材220の突出部223は廃トナー溜まり部213上の廃トナーを廃トナー収容室203側へ向けて搬送していく。
そして、廃トナー搬送部材220の駆動入力部222が最下点に達すると、廃トナー搬送部材220の姿勢は最も急傾斜状態になるが、廃トナー搬送部材220の突出部223と廃トナー溜まり部213との間の接触状態を保つという観点から、廃トナー搬送部材220のうち突出部223以外の部位が廃トナー溜まり部213と非接触にしておくことが効率的である。
この後、廃トナー搬送部材220の駆動入力部222が図12(c)の位置まで回転すると、廃トナー搬送部材121は次第に傾斜姿勢をゆるめながら更に後退移動する。このとき、付勢スプリング241は依然として廃トナー搬送部材220を廃トナー溜まり部213側に押し付けるように作用するため、廃トナー搬送部材220の突出部223は廃トナー溜まり部213に沿って廃トナーTdに対し接触移動し、廃トナーTdを廃トナー収容室203側に移動させる。
尚、本実施の形態では、図12(c)及び図13(a)に示すように、廃トナー搬送部材220が最後退位置に到達したとしても、廃トナー搬送部材220の突出部223は廃トナー溜まり部213の廃トナー収容室203寄り端部までは移動しないが、廃トナー溜まり部213の廃トナー収容室203寄り端部付近まで搬送された廃トナーは、後から搬送されてくる廃トナーによって押され、順次廃トナー収容室203へと収容されていく。
また、本実施の形態では、図13(a)に示すように、廃トナー搬送部材220が最後退位置に到達すると、廃トナー搬送部材220は付勢スプリング241による付勢力により引っ張られ、廃トナー搬送部材220の突出部223が廃トナー溜まり部213から離間し、非接触配置される直前の状態に至る。
つまり、廃トナー搬送部材220は付勢スプリング241により所定方向に付勢されるため、廃トナー搬送部材220の駆動入力部222位置と付勢スプリング241のクリーニングハウジング201側係止点位置との関係に基づいて、廃トナー搬送部材220の配置姿勢が決定される。このとき、廃トナー搬送部材220が進出移動に移行する段階では、廃トナー搬送部材220の突出部223と廃トナー溜まり部213上の廃トナーとが非接触配置されるようなレイアウトにしておけばよい。
この後、図13(b)に示すように、廃トナー搬送部材220の駆動入力部222が上方に回転すると、廃トナー搬送部材220は駆動入力部222側が上昇するように傾斜姿勢を変えながら進出移動する。
このとき、廃トナー搬送部材220は付勢スプリング241により付勢されており、廃トナー搬送部材220の駆動入力部222位置が上昇すると、廃トナー搬送部材220の配設位置は更に上昇することになるため、廃トナー搬送部材220の突出部223と廃トナー溜まり部213上の廃トナーとは非接触配置されたままである。
この後、図13(c)に示すように、廃トナー搬送部材220の駆動入力部222が上死点位置から下がる方向に回転すると、廃トナー搬送部材220は再び傾斜姿勢を変えながら進出移動していき、次第に廃トナー溜まり部213側に接近していく。そして、廃トナー搬送部材220が最進出位置に到達した時点で、廃トナー搬送部材220の突出部223は再び廃トナー溜まり部213上の廃トナーに対し接触配置される。
このように、廃トナー搬送部材220進出移動時には、廃トナー搬送部材220の突出部223が廃トナー溜まり部213上の廃トナーに対し非接触移動するため、廃トナー搬送部材220の進出動作に伴って廃トナー溜まり部213上の廃トナーが押し戻される事態は有効に回避され、廃トナーの搬送性が良好に保たれる。
以降、図12(a)〜(c)及び図13(a)〜(c)の挙動を繰り返す。
尚、本実施の形態では、廃トナー搬送部材220は後退移動時に全て廃トナー溜まり部213上の廃トナーに対し接触移動する態様になっているが、これに限られるものではなく、例えば廃トナー搬送部材220は、後退移動領域のうち最初は廃トナー溜まり部213上の廃トナーに対し非接触移動し、途中から接触移動するようにしてもよいことは勿論である。また、廃トナー搬送部材220は進出移動時に全て廃トナー溜まり部213上の廃トナーに対し非接触移動する態様になっているが、これに限られるものではなく、例えば廃トナー搬送部材220は、進出移動領域のうち最初は廃トナー溜まり部213上の廃トナーに対し接触移動し、途中から非接触移動するようにしてもよいことは勿論である。
特に、本実施の形態において、廃トナー搬送部材220は駆動入力部222が上死点位置にあるときに略水平な最上位姿勢を保ち、この最上位姿勢よりも上方に突出しない軌跡で移動し、しかも、略水平姿勢を保ったまま進出移動するため、廃トナー収容室の上部側空間及び廃トナー溜まり部213の上部空間を狭く設定することが可能になり、その分、クリーニング装置34を薄型にすることが可能である。
また、本実施の形態では、廃トナー搬送部材220は開口224を有しているため、廃トナー搬送部材220による廃トナー搬送時に廃トナーが廃トナー搬送部材220上に堆積してしまう懸念がなく、また、空気抵抗による風圧で廃トナーが飛散するという懸念もない。
更に、本実施の形態では、廃トナー搬送部材220は、後退移動時に廃トナー溜まり部213に沿って接触移動するが、これに限られるものではなく、廃トナー溜まり部213とは非接触であるものの、廃トナー溜まり部213上の廃トナーに対し接触移動させるようにしてもよい。この場合、廃トナー搬送部材220が後退移動時に廃トナー溜まり部213に直接接触しないようになっているため、廃トナー搬送部材220の移動に伴って感光体ドラム31側に振動が不必要に伝達される懸念が少なくなる点で好ましい。
<現像装置、クリーニング装置の駆動系>
本実施の形態において、現像装置33、クリーニング装置34の駆動系300は以下のものが用いられる。
つまり、本実施の形態で用いられる駆動系300は、図14に示すように、現像装置33のうちトナー補給ユニット110、120の各被駆動要素と、クリーニング装置34としてのクリーニングユニット200の各駆動要素とを同一駆動源にて駆動する搬送駆動系301と、この搬送駆動系301とは別の駆動源を用いて現像装置33のうち現像ユニット100の各駆動要素を駆動する現像駆動系302とを備えている。
ここで、搬送駆動系301は、図示外の駆動源に駆動連結される駆動入力ギア311を有し、この駆動入力ギア311に一段目の駆動伝達ギア312を噛合させ、この駆動伝達ギア312と同軸に同軸伝達ギア313を設けると共に、この同軸伝達ギア313にはアイドラギア314を介してメイントナー補給ユニット110のアジテータ116,117へつながる駆動伝達ギア315,316を噛合させ、更に、一方の駆動伝達ギア316からはアイドラギア317を介してディスペンスオーガー118へつながるディスペンスギア318を噛合させるものである。
また、この搬送駆動系301は、同軸伝達ギア313にはサブトナー補給ユニット120のアジテータ123,124へつながる駆動伝達ギア319,320を噛合させるほか、クリーニングユニット200の回転駆動機構230の回転軸につながる駆動伝達ギア321をも噛合させるものである。
一方、現像搬送系302は、例えば感光体ドラム31と同軸に駆動伝達ギア331を設け、この駆動伝達ギア331には現像ロール103につながる駆動伝達ギア332を噛合させ、更に、この駆動伝達ギア332にはアイドラギア333を介して撹拌搬送オーガー105,104につながる駆動伝達ギア334,335を順次噛合させるものである。
尚、現像駆動系302の駆動源と搬送駆動系301の駆動源とは別である態様は勿論のこと、夫々が独立に駆動可能であれば同一駆動源を用いるようにしてもよい。
このように、実施の形態によれば、搬送駆動系301と現像駆動系302とを別系統にしたので、現像駆動系302と搬送駆動系301とを連動させる態様に比べて、トナー搬送部材(アジテータ116,117,ディスペンスオーガー118,アジテータ123,124)、廃トナー搬送部材220を現像動作時に常時駆動する必要がなくなり、その分、常時駆動によるエネルギロスやトナー搬送部材、廃トナー搬送部材の摩耗劣化を抑え、プロセスカートリッジ30の寿命を改善することができる。
また、負荷変動の大きいトナー搬送部材や廃トナー搬送部材220と、回転精度の要求される感光体ドラム31や現像ロール103とを別駆動としたので、トナー搬送部材や廃トナー搬送部材220等の負荷変動に起因して生ずる振動が、感光体ドラム31や現像ロール103の回転に影響を与えることがなく、画像欠陥を未然に防止することができる。
更に、搬送駆動系301に、トナー補給ユニット110,120の各駆動要素への駆動が繋断可能な繋断要素(揺動ギアなど)を設けるようにすれば、トナー補給動作と切り離して廃トナー搬送動作のみを行うことができる。また、トナー補給ユニット110の駆動要素の一部、例えばディスペンスオーガー118への駆動が繋断可能な繋断要素を設けるようにすれば、ディスペンスオーガー118によるトナー補給動作を行わずに、トナー補給ユニット110,120内のアジテータ116,117,123,124によるトナーの撹拌搬送動作のみを行い、補給用トナーを定期的にほぐすようにすることも可能である。
◎実施の形態2
図15は本発明に係るクリーニング装置の実施の形態2を示す。
同図において、クリーニング装置34は、実施の形態1と略同様に構成されているが、実施の形態1と異なり、廃トナー搬送部材220の駆動入力部222の位置を変更すると共に、姿勢規制機構240を別構成としたものである。尚、実施の形態1と同様な構成要素については実施の形態1と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
本実施の形態において、廃トナー搬送部材220は、廃トナー収容室203側端部から離れた位置に駆動入力部222を有するものであり、しかも、駆動入力部222に対して偏倚した位置に重心位置を具備するものである。
また、姿勢規制機構240は廃トナー収容室203のうち奥側背面壁と上部壁とに跨る部位に姿勢拘束部材251を設け、この姿勢拘束部材251表面には予め決められたガイド面252を形成したものである。
この姿勢拘束部材251は、廃トナー搬送部材220の進出移動時に廃トナー搬送部材220の廃トナー収容室203側端部とガイド面252とを係合させ、廃トナー搬送部材220の突出部223を廃トナー溜まり部213上の廃トナーから非接触配置するものである。
尚、姿勢拘束部材251は、廃トナー搬送部材220後退移動時には廃トナー搬送部材220と係合しないため、廃トナー搬送部材220は駆動入力部222を中心として時計回り方向に回転しようとし、廃トナー搬送部材220の突出部223が廃トナー溜まり部213に接触可能な自然姿勢にて配置される。
次に、本実施の形態に係るクリーニング装置の作動について説明する。
今、図16(a)に示すように、廃トナー搬送部材220が最進出位置に配置されている場合に、廃トナー搬送部材220が姿勢拘束部材251と係合していないと仮定する。
このとき、図16(a)に示すように、廃トナー搬送部材220は偏倚した重心位置によって自然姿勢に保たれるため、廃トナー搬送部材220の突出部223が廃トナー溜まり部213に接触配置されている。
この状態において、廃トナー搬送部材220の駆動入力部222が下方へ回転すると、廃トナー搬送部材220は姿勢を変えながら後退移動するが、この間、廃トナー搬送部材220の突出部223は廃トナー溜まり部213に接触した状態を保ちながら後退していき、廃トナー収容室203側に向かって廃トナーを搬送する。
更に、図16(b)に示すように、廃トナー搬送部材220の駆動入力部222が最下点に達すると、廃トナー搬送部材220の自然傾斜姿勢は最大になるが、このとき、廃トナー搬送部材220の突出部223と廃トナー溜まり部213との接触状態を確保するように、廃トナー搬送部材220の突出部223以外の部材要素が廃トナー溜まり部213と非接触配置されることが搬送効率を高くする上には必要である。
更に、図16(c)に示すように、廃トナー搬送部材220の駆動入力部222が更に回転すると、廃トナー搬送部材220は傾斜姿勢を変えながら更に後退移動するが、この間、廃トナー搬送部材220は自然傾斜姿勢のまま後退移動するので、廃トナー搬送部材220の突出部223は廃トナー溜まり部213に接触移動し、廃トナー収容室203側に向けて廃トナーを搬送する。
尚、本実施の形態では、図16(c)及び図17(a)に示すように、廃トナー搬送部材220が最後退位置に到達したとしても、廃トナー搬送部材220の突出部223は廃トナー溜まり部213の廃トナー収容室203寄り端部までは移動しないが、廃トナー溜まり部213の廃トナー収容室203寄り端部付近まで搬送された廃トナーは、後から搬送されてくる廃トナーによって押され、順次廃トナー収容室203へと収容されていく。
このようにして、クリーニングブレード130によって剥離回収された廃トナーは、廃トナー搬送部材220によって廃トナー収容室203内まで強制的に搬送される。
次に、図17(a)(b)に示すように、廃トナー搬送部材220の駆動入力部222が回転し、廃トナー搬送部材220が最後退位置から進出移動しようとすると、廃トナー搬送部材220の廃トナー収容室203側端部(以下後端部という)が姿勢拘束部材251のガイド面252に係合する。すると、廃トナー搬送部材220の傾斜姿勢が拘束され、廃トナー搬送部材220の突出部223と廃トナー溜まり部213とが非接触配置される。
このとき、姿勢拘束部材251のガイド面252としては、クリーニング装置の薄型化という観点からすれば、廃トナー搬送部材220の姿勢を略水平姿勢に保つように規制することが好ましい。
特に、図17(b)に示すように、廃トナー搬送部材220の駆動入力部222が上死点位置に到達するとき、この位置が廃トナー搬送部材220の最上位姿勢になるが、この最上位姿勢を略水平姿勢とし、この最上位姿勢の上方に超えないようにすることが好ましい。
この後、図17(b)(c)に示すように、廃トナー搬送部材220の駆動入力部222が回転すると、廃トナー搬送部材220は、その後端部を姿勢拘束部材251のガイド面252に係合させた状態で進出移動していく。このとき、廃トナー搬送部材220は、最進出位置に到達するまでは突出部223と廃トナー溜まり部213とを非接触状態に保ち、最進出位置に到達した時点で、突出部223を再び廃トナー溜まり部213に接触配置するに至る。
このように、廃トナー搬送部材220進出移動時には、廃トナー搬送部材220の突出部223が廃トナー溜まり部213上の廃トナーに対し非接触移動するため、廃トナー搬送部材220の進出動作に伴って廃トナー溜まり部213上の廃トナーが押し戻される事態は有効に回避され、廃トナーの搬送性が良好に保たれる。
以降、図16(a)〜(c)及び図17(a)〜(c)の挙動を繰り返す。
尚、本実施の形態では、廃トナー搬送部材220は後退移動時に全て廃トナー溜まり部213上の廃トナーに対し接触移動する態様になっているが、これに限られるものではなく、例えば廃トナー搬送部材220は、後退移動領域のうち最初は廃トナー溜まり部213上の廃トナーに対し非接触移動し、途中から接触移動するようにしてもよいことは勿論である。また、廃トナー搬送部材220は進出移動時に全て廃トナー溜まり部213上の廃トナーに対し非接触移動する態様になっているが、これに限られるものではなく、例えば廃トナー搬送部材220は、進出移動領域のうち最初は廃トナー溜まり部213上の廃トナーに対し接触移動し、途中から非接触移動するようにしてもよいことは勿論である。
◎実施の形態3
図18(a)は本発明に係るクリーニング装置の実施の形態3を示す。
同図において、クリーニング装置34は、実施の形態1と略同様の廃トナー搬送部材220(搬送プレート221,駆動入力部222,突出部223)を備えているが、実施の形態1と異なり、姿勢規制機構240を別構成としたものである。尚、実施の形態1と同様な構成要素については実施の形態1と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
本実施の形態において、姿勢規制機構240は、図18(a)に示すように、クリーニングハウジング201のうち廃トナー溜まり部213に対応した両側壁に所定の移動軌跡に沿ったガイド溝260(同図(c)参照)を設け、廃トナー搬送部材220の搬送プレート221の突出部223寄りの両側にガイドピン265(同図(b)参照)を設け、前記ガイド溝160にガイドピン265を摺動自在に係合させ、廃トナー搬送部材222の姿勢を規制するようにしたものである。
より具体的に述べると、本実施の形態において、ガイド溝260としては、クリーニングハウジング201の両側壁に直接エンボス加工して一体的に形成してもよいし、あるいは、所定の移動軌跡に沿ったガイドレールを折り曲げ形成したものをブラケットを介してクリーニングハウジング201の両側壁に取り付けるようにする等適宜選定して差し支えない。
ここで、ガイド溝260は、図18(c)に示すように、廃トナー溜まり部213の傾斜面に略沿った傾斜の下側横ガイド溝260aを有し、この下側横ガイド溝260aの下端部から上方に立ち上がる後退側縦ガイド溝260bを設け、この後退側縦ガイド溝260bの上端部から略水平方向で感光体ドラム31側に延びる上側横ガイド溝260cを設け、更に、この上側横ガイド溝260c、下側横ガイド溝260aの感光体ドラム31側端部間を結ぶ進出側縦ガイド溝260dを設けた閉ループ構成になっている。そして、下側横ガイド溝260aと後退側縦ガイド溝260bとの連通部位には一方向ゲート261が設けられており、ガイドピン265の移動方向として下側横ガイド溝260aから後退側縦ガイド溝260bへの方向のみを許容するようになっている。
本実施の形態において、下側横ガイド溝260aは、廃トナー搬送部材220が最進出位置から最後退位置まで後退移動する過程(言い換えれば、廃トナー搬送部材220の駆動入力部222が最進出位置から下死点を経由して最後退位置へと向かって回動する過程)でガイドピン265位置を規制し、廃トナー溜まり部213上の廃トナーに対し廃トナー搬送部材220の突出部223を接触移動させるようにする。
そして、ガイドピン265が一方向ゲート261を通過して後退側縦ガイド溝260bの下端部に到達すると、一方向ゲート261が閉じ、ガイドピン265が下側横ガイド溝260aに戻らないようになっている。
また、後退側縦ガイド溝260bは、廃トナー搬送部材220が進出移動に移行する過程(言い換えれば、廃トナー搬送部材220の駆動入力部222が最後退位置から上死点位置へ向かって回動し始める過程)でガイドピン265位置を上方に押し上げ、上側横ガイド溝260cに突き当たるまでガイドピン265を案内する。
この後、上側横ガイド溝260cは、廃トナー搬送部材220が進出移動を開始する過程(言い換えれば、廃トナー搬送部材220の駆動入力部222が最後退位置から上死点を経由して最進出位置へ向かって回動する過程)でガイドピン265位置を規制し、廃トナー溜まり部213上の廃トナーに対し廃トナー搬送部材220の突出部223を非接触移動させるようにする。
そして、廃トナー搬送部材220が最進出位置へと移動した段階でガイドピン265が上側横ガイド溝260cの感光体ドラム31側端部に到達し、進出側縦ガイド溝260dがガイドピン265位置を下方に案内し、再び下側横ガイド溝260aの上端部位置に導き、廃トナー溜まり部213上の廃トナーに対し廃トナー搬送部材220の突出部223を接触配置させるようにする。
このように、廃トナー搬送部材220の姿勢は、上述したガイド溝260とガイドピン265との係合関係に基づいて規制されるようになっている。
尚、進出側縦ガイド溝260dは略鉛直に形成されているが、感光体ドラム31等への振動の影響を少なくする様な形状(緩やかな傾斜配置)への変更が可能なことは言うまでもない。
1…像担持体,2…クリーニングハウジング,2a…廃トナー収容部,2b…廃トナー溜まり部,3…クリーニング部材,5…廃トナー搬送部材,5a…駆動入力部,5b…部材要素,5c…突出部,6…姿勢規制機構,7…付勢部材,8…姿勢拘束部材,Td…廃トナー

Claims (23)

  1. 像担持体に対向して開口し且つ廃トナーが収容可能な廃トナー収容部を有するクリーニングハウジングと、
    クリーニングハウジングの廃トナー収容部に隣接した部位に廃トナーが一時的に溜まる廃トナー溜まり部の全部若しくは一部を形成するように、クリーニングハウジングの開口縁部に設けられ且つ像担持体上の廃トナーを掻き取るクリーニング部材と、
    廃トナー溜まり部からクリーニングハウジングの廃トナー収容部側に向けて前記クリーニング部材で掻き取った廃トナーを搬送する廃トナー搬送部材とを備え、
    廃トナー搬送部材は、廃トナー溜まり部に沿って進退移動し、廃トナー収容部側へ向かう後退移動時には廃トナー溜まり部の少なくとも一部に沿って廃トナーに対し接触移動すると共に、進出移動時には廃トナー溜まり部の少なくとも一部に沿って廃トナーに対し非接触移動することを特徴とするクリーニング装置。
  2. 請求項1記載のクリーニング装置において、
    廃トナー搬送部材は、駆動力が入力可能な駆動入力部から離間した部位に廃トナー溜まり部上の廃トナーに対し接触可能な突出部を有することを特徴とするクリーニング装置。
  3. 請求項1記載のクリーニング装置において、
    廃トナー搬送部材は廃トナー溜まり部と廃トナー収容部との間に跨って延びる部材要素を有し、この部材要素の廃トナー収容部側を駆動入力部としたことを特徴とするクリーニング装置。
  4. 請求項3記載のクリーニング装置において、
    駆動入力部には回転軌跡状の駆動力を入力することを特徴とするクリーニング装置。
  5. 請求項4記載のクリーニング装置において、
    廃トナー搬送部材は、その部材要素のうち駆動入力部の反対側が上下方向に扁平な非円状軌跡に沿って移動するものであることを特徴とするクリーニング装置。
  6. 請求項4記載のクリーニング装置において、
    駆動入力部には廃トナー収容部内に収容された廃トナーがクリーニング部材側から離間する方向に向けて押されるように回転する駆動力を入力することを特徴とすることを特徴とするクリーニング装置。
  7. 請求項4記載のクリーニング装置において、
    廃トナー搬送部材は、駆動入力部が上死点位置にあるときに略水平な最上位姿勢を保ち、この最上位姿勢よりも上方に突出しない軌跡で移動することを特徴とするクリーニング装置。
  8. 請求項4記載のクリーニング装置において、
    廃トナー搬送部材は廃トナー溜まり部上の廃トナーに接触可能な突出部を有し、駆動入力部位置が最下点位置に達した条件下では、廃トナー溜まり部上の廃トナーと突出部とを接触配置させ且つ廃トナー収容部と廃トナー溜まり部とに跨る部材要素を廃トナー溜まり部上の廃トナーと非接触配置させることを特徴とするクリーニング装置。
  9. 請求項1記載のクリーニング装置において、
    廃トナー搬送部材は、進出移動時に略水平姿勢のまま移動することを特徴とするクリーニング装置。
  10. 請求項1記載のクリーニング装置において、
    廃トナー搬送部材は廃トナー溜まり部と廃トナー収容部との間に跨って延びる部材要素を有し、この部材要素の廃トナー溜まり部側の鉛直方向最大移動量を前記部材要素の廃トナー収容部側の鉛直方向最大移動量より小さく設定することを特徴とするクリーニング装置。
  11. 請求項1記載のクリーニング装置において、
    廃トナー搬送部材は、廃トナー溜まり部と廃トナー収容部との間に跨って延びる部材要素を有し、この部材要素には進退方向と直交する幅方向に対し廃トナーが案内搬送可能な案内補助部を備えていることを特徴とするクリーニング装置。
  12. 請求項1記載のクリーニング装置において、
    廃トナー搬送部材の姿勢が規制される姿勢規制機構を備えることを特徴とするクリーニング装置。
  13. 請求項12記載のクリーニング装置において、
    姿勢規制機構は廃トナー搬送部材の駆動入力点から離間した部位に一端が係合し且つ他端がクリーニングハウジングの一部に係合する付勢部材にて構成され、駆動入力点から離間する方向に向かって廃トナー搬送部材を付勢することを特徴とするクリーニング装置。
  14. 請求項13記載のクリーニング装置において、
    付勢部材は廃トナー搬送部材の進退方向に対して斜め方向に向かって配設されていることを特徴とするクリーニング装置。
  15. 請求項13記載のクリーニング装置において、
    付勢部材の付勢方向は廃トナー溜まり部面よりも鉛直方向側に傾斜配置されていることを特徴とするクリーニング装置。
  16. 請求項12記載のクリーニング装置において、
    廃トナー搬送部材はトナー溜まり部上の廃トナーに対し接触可能な自然姿勢にて配置され、
    姿勢規制機構は、廃トナー搬送部材の進出移動時にて廃トナー搬送部材の一部と係合し且つ廃トナー搬送部材を廃トナー溜まり部上の廃トナーから非接触配置する姿勢拘束部材を備えていることを特徴とするクリーニング装置。
  17. 請求項16記載のクリーニング装置において、
    廃トナー搬送部材は、駆動力が入力可能な駆動入力部から離間した部位に廃トナー溜まり部上の廃トナーに対し接触可能な突出部を有し、駆動入力部に対し突出部側に偏倚した位置に重心位置を持つものであることを特徴とするクリーニング装置。
  18. 請求項12記載のクリーニング装置において、
    姿勢規制機構は、廃トナー搬送部材の一部と係合し且つ廃トナー搬送部材の姿勢が規制可能な姿勢規制ガイドを備えていることを特徴とするクリーニング装置。
  19. 請求項1記載のクリーニング装置において、
    廃トナー搬送部材は板状の部材本体を有し、この部材本体には廃トナー溜まり部上の廃トナーに対し接触可能な突出部を設けると共に、この突出部以外の部位に開口又は切欠を形成したことを特徴とするクリーニング装置。
  20. 請求項1記載のクリーニング装置において、
    廃トナー溜まり部は廃トナー収容部側に向かって下り勾配の傾斜面部を備えていることを特徴とするクリーニング装置。
  21. 画像形成装置本体に着脱自在に装着されるプロセスカートリッジであって、
    像担持体と、この像担持体に対向配置され且つ像担持体上の廃トナーが清掃可能な請求項1ないし20いずれかに記載のクリーニング装置とを含むことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  22. 請求項21記載のプロセスカートリッジを備えた画像形成装置。
  23. 像担持体と、この像担持体に対向配置され且つ像担持体上の廃トナーが清掃可能な請求項1ないし20いずれかに記載のクリーニング装置とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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