JP2011069520A - 塗装用空調装置及びその空調方法 - Google Patents

塗装用空調装置及びその空調方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011069520A
JP2011069520A JP2009219406A JP2009219406A JP2011069520A JP 2011069520 A JP2011069520 A JP 2011069520A JP 2009219406 A JP2009219406 A JP 2009219406A JP 2009219406 A JP2009219406 A JP 2009219406A JP 2011069520 A JP2011069520 A JP 2011069520A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
humidity
temperature
control
air
outside air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009219406A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5397123B2 (ja
Inventor
Yoshimi Niihara
良美 新原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2009219406A priority Critical patent/JP5397123B2/ja
Publication of JP2011069520A publication Critical patent/JP2011069520A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5397123B2 publication Critical patent/JP5397123B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

【課題】導入外気の温湿度を最小のエネルギー量によって目標温湿度の空調空気に調節可能な塗装用乾燥方法及びその装置を提供する。
【解決手段】塗装ブース用空調機2は、外気取入口7a近傍に配置された加湿装置9と、加湿装置9の下流に配置された冷却装置10と、冷却装置10の下流に配置された加温装置11と、調温調湿された空調空気を塗装ブースに給気可能な送風ファン8等を備えている。制御部21は、各制御モードの実行に必要となるエネルギー量Eを算出し、このエネルギー量Eが最小となる制御モードを選択可能に構成されている。制御部21は、各制御モードを実行したときの空気のエンタルピ変化量Pと、各制御モードにおける調温調湿装置6が実際の作動に使用するエネルギー原単位ΔEとを用いて各制御モードの実行によって必要となるエネルギー量Eを演算し、必要となるエネルギー量Eが最小となる制御モードを選択実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車ボディ等の塗装を行う塗装ブースに所望の温湿度に調節された空調空気を供給可能な塗装用空調装置及びその空調方法に関し、特に温湿度調節に用いる調節装置を選択することで空調エネルギーを低減しつつ良好な塗膜の仕上がりを実現できる塗装用空調装置及びその空調方法に関する。
近年、環境上の観点から、塗装に水性塗料を用いる傾向が高まっている。水性塗料は油性塗装に比べてVOC(揮発性有機化合物)を減少させ易い反面、希釈剤と水分を蒸発させる過程でのエネルギー消費が大きい。しかも、水性塗料を用いた塗装では、油性塗装に比べて水分の蒸発速度の管理が厳しく、狭い空調範囲でしか充分な品質の塗膜を得ることができない。それ故、一部のユーザは、莫大な空調エネルギーコストと環境負荷をかけて塗装環境を制御している。
従来、自動車ボディ等の塗装において、塗料の溶剤の乾燥速度等は塗装ブースに供給される空調空気の温湿度調節によって制御されていた。塗装ブースの空調機は、前加熱を行うプレヒータ、加湿器、及びアフタヒータを含む調温調湿装置と、空調空気を塗装ブースに送風する送風機等から構成され、このような空調機は公知である。
導入外気は、プレヒータにより前加温され、水をポンプで汲み上げて上方から散水する加湿器によって所定の相対湿度、例えば、相対湿度100%まで加湿される。その後、空気は、クーラ又はアフタヒータによって塗装ブースの設定温湿度に調節され、送風機によって塗装ブースに送風される。
特許文献1の温湿度制御装置は、空気線図テーブルを備え、飽和線が理想状態点を通る位置まで等温線に沿って低湿度側に一定絶対湿度移動した目標温湿度線を設定し、空調空気の状態点が目標温湿度線上の状態点と一致するように温湿度調節を行っている。
前記温湿度制御装置では、空気線図内の領域を外気状態点に応じて前後加温、冷却、断熱加湿の制御領域に分割し、外気状態点の存在する領域に応じた制御により、空調空気の状態点が目標温湿度線上の状態点と一致するように温湿度調節するため、外気の状態や塗装ブース内の温湿度に拘わらず、塗料に含まれる水分の蒸発速度を調節でき、一定品質の塗膜を形成することができる。
特許第3993358号公報
導入外気の温湿度を所望の目標温湿度に調節するとき、導入外気の絶対湿度を維持する温度制御か、導入外気の温度を維持する湿度制御か、若しくは温度と絶対湿度の双方を相互調節する温湿度制御の何れかによって調節することができる。例えば、所定状態点の導入外気の相対湿度を低下させる場合、加温制御と除湿制御のうち、何れの制御を実行しても、目標温湿度に調節することができる。つまり、同じ目標温湿度の空調制御であっても、加温制御を実行する場合と除湿制御を実行する場合で使用する調節設備が異なり、制御の実行に必要とされるエネルギー量に違いが生じる。
特許文献1の温湿度制御装置では、予め空気線図の領域毎に動作させる設備を設定し、外気状態点に応じて予め設定された制御を実行する。それ故、導入外気を目標温湿度に調節するために複数の調節制御が選択実行されるため、導入外気を温湿度制御するのに多大な調節エネルギーが必要になるという虞がある。
更に、前記温湿度制御装置では、予め空気線図テーブルを備え、導入外気の状態を空気線図テーブル上の状態点に変換した上で、テーブル上の状態点を目標の状態点に移行するための調節設備とその調節設備の制御量を算出している。それ故、導入外気の調節制御の前段階に、外気の状態点の空気線図テーブルへの変換を一旦介在させる必要があり、制御処理の煩雑になるという課題が残っている。
本発明の目的は、導入外気の温湿度を最小のエネルギー量によって目標温湿度に調節でき、調節装置の制御処理を簡単化でき、高品質な塗膜を形成可能な塗装用空調装置及びその空調方法を提供することである。
請求項1の塗装用空調装置は、導入外気の温湿度を温度調節又は湿度調節によって調節して空調空気を生成可能な調温調湿装置と、空調空気の状態点を飽和湿度よりも所定値低湿度側の目標温湿度になるよう前記調温調湿装置を制御する温湿度制御手段とを備え、目標温湿度の空調空気を塗装ブースに給気可能な塗装用空調装置において、前記温湿度制御手段は、導入外気を温度調節することにより導入外気の絶対湿度を維持した目標温湿度の空調空気を生成可能な第1制御手段と、導入外気を湿度調節することにより導入外気の温度を維持した目標温湿度の空調空気を生成可能な第2制御手段と、前記第1,第2制御手段による制御の実現に夫々必要とされる第1,第2のエネルギー量を算出可能なエネルギー算出手段と、前記エネルギー算出手段によって算出された第1,第2エネルギー量を比較することにより、エネルギー消費量の小さい第1,第2制御手段の1つを選択可能な選択手段とを備えた事を特徴としている。
請求項1の発明では、導入外気の絶対湿度を維持した目標温湿度の空調空気を生成可能な第1制御手段と、導入外気の温度を維持した目標温湿度の空調空気を生成可能な第2制御手段を備えたため、何れの制御手段を用いても導入外気を目標温湿度に調節できる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記調温調湿装置は、導入外気を加温する加温調節手段、導入外気を冷却する冷却調節手段、導入外気を加湿する加湿調節手段、及び導入外気を除湿する除湿調節手段を備え、前記選択手段は、選択した第1制御手段又は第2制御手段に対応する前記複数の調節手段の何れかを選択することを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、前記エネルギー算出手段は、温湿度調節前の導入外気が有するエンタルピと温湿度調節後の空調空気が有するエンタルピによってエネルギーを算出することを特徴としている。
請求項4の発明は、請求項1〜3の何れか1つの発明において、前記各調節手段は夫々動力源を有し、前記エネルギー算出手段は、前記動力源毎にエネルギー原単位を算出して前記第1,第2制御手段による制御の実現に夫々必要とされるエネルギーを算出することを特徴としている。
請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記選択手段によって選択された調節手段が作動し且つ他の調節手段が作動を停止しているとき、前記他の調節手段の動力源の作動を制限する動力源制御手段を備えたことを特徴としている。
請求項6の発明は、請求項5の発明において、前記選択手段は、導入外気の実状態点における温度又は絶対湿度と前記調節手段の作動切替条件に相当する状態点における温度又は絶対湿度との偏差を算出可能に構成され、前記動力源制御手段は、前記選択手段よって選択された調節手段が作動し且つ他の調節手段が作動を停止しているとき、前記偏差が所定値よりも大きいときは、前記他の調節手段の動力源の作動を停止し、前記偏差が所定値よりも小さいときは、前記停止している他の調節手段の動力源を待機状態に維持するよう構成されたことを特徴としている。
請求項7の発明は、導入外気の温湿度を温度調節又は湿度調節によって調節して空調空気を生成し、空調空気の状態点を飽和湿度よりも低湿度側の目標温湿度にされた空調空気を塗装ブースに給気可能な塗装用空調方法において、導入外気を温度調節することにより導入外気の絶対湿度を維持した目標温湿度の空調空気の生成に必要とされるエネルギー量を算出する第1ステップと、導入外気の湿度調節することにより導入外気の温度を維持した目標温湿度の空調空気の生成に必要とされるエネルギー量を算出する第2ステップと、前記第1,第2ステップによって算出されたエネルギー量を比較することにより、エネルギー消費量の小さい温度調節による制御又は湿度調節による制御の1つを選択する第3ステップと、前記第3ステップで選択された制御の実現によって目標温湿度の空調空気を生成する第4ステップとを備えた事を特徴としている。
請求項7の発明では、導入外気を温度調節することにより絶対湿度を維持した目標温湿度の空調空気の生成に必要とされるエネルギー量を算出し、導入外気を湿度調節することにより温度を維持した目標温湿度の空調空気に必要とされるエネルギー量を算出するため、双方の調節制御に必要とされるエネルギー量を算出することができ、エネルギー消費量の少ない制御を選択できる。
請求項1の発明によれば、導入外気の状態点の構成要素である温度と絶対湿度のうち、一方の構成要素を維持して目標温湿度に調節するため、温湿度調節の制御量を少なくでき、処理の高速化とエネルギー低減を図れる。そして、第1,第2制御手段による制御の実現に必要なエネルギー量を算出するため、導入外気の状態点から目標温湿度の状態点までの温湿度調節に必要な動力源を含む第1,第2エネルギー量が算出でき、エネルギー消費量の少ない制御手段による調節制御を実行できる。
しかも、各処理が、演算によって実行されるため、外気の状態点の空気線図への変換等の煩わしい処理を省略でき、制御処理の高速化を図ることができる。特に、水性塗料のように、目標温湿度の範囲が狭い塗料を用いる場合であっても、演算処理のため、確実に所望の温湿度に調節した空調空気を得ることができ、良好な塗膜を得ることができ、塗装品質の向上が図れる。
請求項2の発明によれば、導入外気を加温する加温調節手段、導入外気を冷却する冷却調節手段、導入外気を加湿する加湿調節手段、及び導入外気を除湿する除湿調節手段を備え、選択した第1制御手段又は第2制御手段に対応する複数の調節手段のうち、何れの調節手段でも、空調空気を確実に目標温湿度に調節することができる。
請求項3の発明によれば、第1,第2エネルギー量をエンタルピをパラメータとして容易に求めることができ、両者の比較を簡単に行うことができる。
請求項4の発明によれば、調節手段の実作動に必要なエネルギーを算出でき、精度良くエネルギー消費量の少ない制御手段を選択できる。
請求項5の発明によれば、他の調節手段の動力源の作動を制限するため、更に、エネルギーの低減が図れる。
請求項6の発明によれば、エネルギー低減を図りつつ、調節手段が切替わる場合の復帰応答性を確保することができる。
請求項7の発明によれば、基本的に請求項1の発明と同様の効果を奏する塗装用空調方法を得ることができる。
本発明の実施例に係る空調システムの機能ブロック図である。 冷却制御モードの説明図である。 加温制御モードの説明図である。 加湿制御モードの説明図である。 除湿制御モードの説明図である。 制御モード選択制御のフローチャートの一部である。 制御モード選択制御のフローチャートの残部である。 使用エネルギー原単位の自動算出制御のフローチャートの一部である。 使用エネルギー原単位の自動算出制御のフローチャートの一部である。 使用エネルギー原単位の自動算出制御のフローチャートの一部である。 使用エネルギー原単位の自動算出制御のフローチャートの残部である。 周辺装置の運転制御のフローチャートの一部である。 周辺装置の運転制御のフローチャートの一部である。 周辺装置の運転制御のフローチャートの残部である。
以下、本発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
以下、この発明の実施例について、図1〜図8−3に基づいて説明する。
図1に示すように、塗装用空調システム1は、塗装ブース用空調機2と、冷水発生装置3と、蒸気発生装置4と、塗装用空調システム1を構成している制御盤5等を備えている。冷水発生装置3は、外部から電気とガスの供給を受けて冷水を生成可能に構成されている。蒸気発生装置4は、外部から電気とガスの供給を受けて蒸気を生成可能に構成されている。
塗装ブース用空調機2は、ハウジング6と、送風ファン8と、外気取入口7a近傍に配置された加湿装置9と、加湿装置9の下流側に配置された冷却装置10と、冷却装置10の下流側に配置された加温装置11等を備えている。ハウジング6は、上流側に外気を導入可能な外気取入口7aを備え、調温調湿装置6の周囲を被う略立方体状に形成されている。
送風ファン8は、ハウジング6の下流側から調温調湿された空調空気を塗装ブース(図示略)に給気可能に構成されている。加湿装置9と冷却装置10と加温装置11は、取入口7aから送風ファン8に向かって略直線状に配置されている。取入口7aには、空調機2内のゴミ等の異物侵入を防止するため、取入口前面にフィルタ7bが設けられている。
次に、加湿装置9の構造について説明する。加湿装置9は、取入口7aから導入された外気に所定量の水分量を吸収させる装置である。
加湿装置9は、水分を散水可能な散水部9aと、貯留タンク9bと、循環通路9cと、循環ポンプ9dと、加熱ヒータ9e等を備えている。
散水部9aは、取入口7aに対向して立設され、導入外気に対向して霧化した水分を散水可能に構成されている。貯留タンク9bは、滴下した余剰水分を散水部9a下方で受けて貯留可能に構成されている。循環通路9cは、貯留タンク9bで貯留された水分を散水部9aまで循環可能に構成されている。循環ポンプ9dは、循環通路9cの途中部に設けられ、貯留タンク9bに貯留された水分を散水部9aへ圧送可能に構成されている。
加熱ヒータ9eは、散水部9aの下流側で循環通路9cの途中部に配置され、圧送途中の水を蒸気によって加熱可能に構成されている。加熱ヒータ9eは、導入外気の温度を下げることなく、霧化した水分を気化し、空気を加湿するための熱量(エンタルピ)を循環通路9cを循環する水に与えるよう構成されている。
加熱ヒータ9eは、周知のスチームコイルであり、所定長を有するスチーム管(図示略)が循環通路9cの回りに積層状に畳まれて形成されている。スチーム管に所定温度、例えば、140℃に調整された蒸気が蒸気発生装置4から供給され、加熱ヒータ9eが発熱する。循環通路9cを通過した水分は加熱霧化されるため、空気に吸収される水分量を増すことができ、加湿効率を高くすることができる。
次に、冷却装置10の構造について説明する。冷却装置10は、空気を所定温度まで冷却し、空気の相対湿度を上昇させる装置である。冷却装置10は、積層状に畳まれた冷却管(図示略)を内部に備え、この冷却管に所定温度、例えば、7℃に調整された冷却水が冷水発生装置3から供給される。この冷却管を冷却水が通過することにより、冷却装置10全体の温度が低下し、冷却装置10から放射された冷気が、冷却装置10に接触する空気を冷却するように構成されている。冷却装置10では、通過する冷却水の流量を調整することにより、空調空気の温度及び相対湿度を調整することができる。
この冷却装置10は、空気中に含まれる水分を除去する除湿機能も備えている。除湿を行う場合、冷却管を通過する冷却水の流量を調整して、空気中の水分を結露させ、空調空気の絶対湿度を低減可能に構成されている。尚、除湿と冷却を別々の装置で実行することも可能である。
次に、加温装置11の構造について説明する。加温装置11は、調温調湿装置6の最下流位置に配置され、調温調湿装置6内を流れる空気に対して対向するように配設されている。加温装置11は、加熱ヒータ9eと同様に、スチームコイル式のヒータで構成されている。また、加温装置11内を蒸気発生装置4から供給された蒸気が通過することによって、加温装置11全体が高温となり、加温装置11と接触する通過空気を加熱する。加温装置11では、通過する蒸気の流量を調整することにより、空調空気の温度及び相対湿度を調整することができる。
空調機2には、温湿度センサ12a,12bと、温度/湿度変換器13a,13bと、加湿装置9と冷却装置10の間に配置され空調機2内の空気温度を検出可能な温度センサ14が設けられている。温度/湿度変換器13a,13bは、温湿度センサ12a,12bからの信号を受けて空気の温度と相対湿度が変換可能に構成されている。
温湿度センサ12aは、外気取入口7aの上流側近傍に配置され、空調機2に導入された外気の温湿度を検出可能に構成されている。温湿度センサ12bは、送風ファン8の下流側近傍に配置され、空調機2から塗装ブースに送風される空調空気の温湿度を検出可能に構成されている。夫々のセンサで検出された温度と相対湿度は、温度/湿度変換器13a,13bから制御盤5へ送信される。
冷水発生装置3は、外部から供給された電力量を検出可能な電力計15aと、外部から供給された燃焼ガス流量を検出可能な流量計16aと、冷却水を冷却装置10に供給するための冷却水通路18等から構成されている。電力計15aと流量計16aから検出された電力量と燃焼ガス流量は、制御盤5へ送信される。
冷却水通路18の途中部には、冷却装置10に供給する冷却水流量を調節可能な調節弁17aが設けられ、制御盤5の指令信号によって開閉制御可能に構成されている。
循環ポンプ9dには、供給された電力量を検出可能な電力計15cと循環ポンプ9dの吐出流量を制御する電力調整器27へ供給された電力量を検出可能な電力計15dが設置され、検出された電力量は電力計15c,15dから制御盤5へ送信される。
蒸気発生装置4は、外部から供給された電力量を検出可能な電力計15bと、外部から供給された燃焼ガス流量を検出可能な流量計16bと、蒸気通路19と、蒸気通路19から分岐した蒸気通路20が設置されている。電力計15bと流量計16bから検出された電力量と燃焼ガス流量は、制御盤5へ送信される。
蒸気通路19は加熱ヒータ9eに接続され、蒸気通路19の途中部には加熱ヒータ9eに供給する蒸気流量を調節可能な調節弁17bが設けられ、制御盤5の指令信号に応じて開閉制御可能に構成されている。蒸気通路20は加熱装置11に接続され、蒸気通路20の途中部には加熱装置11に供給する蒸気流量を調節可能な調節弁17cが設けられ、制御盤5の指令信号に応じて開閉制御可能に構成されている。
次に、制御盤5について説明する。制御盤5は、前記複数のセンサ及び測定計の検出信号に基づき、空調機2と冷水発生装置3と蒸気発生装置4等を制御している。
制御盤5は、CPU、ROM、及びRAM等を備えた制御部21と、温度調節部22と、絶対湿度調節部23と、温度調節計24と、ハイセッタ設定器25と、電圧/電流変換器26と、電力調整器27と、表示灯28から構成されている。尚、ROMには、予め、Wexeler-Hylandの算出式や絶対湿度算出式、比エンタルピ算出式等温湿度調節に必要な関係式及び各定数が記憶され、RAMには、各種演算を行うためのプログラムが格納されている。
制御部21には、温度/湿度変換器13a,13bと、電力計15a,15b,15c,15dと、流量計16a,16bから各検出信号が入力されるように構成されている。制御部21は、温度/湿度変換器13aから得られた導入外気の温度t(℃)と相対湿度φ(%)とROMに記憶された各関係式に基づき、空調機2を作動し、導入外気の絶対湿度を維持した目標温湿度T1に制御する第1制御と導入外気の温度を維持した目標温湿度T2に制御する第2制御とを実行可能に構成されている。第1制御では、冷却制御モード、加温制御モードのうち一方の制御モードを実行し、第2制御では、加湿制御モード、除湿制御モードのうち一方の制御モードを実行するよう構成されている。
また、制御部21は、各制御モードの実行に必要となるエネルギー量Eを算出し、算出されたエネルギー量Eが最小となる制御モードを選択可能に構成されている。具体的には、制御部21は、各制御モードを実行したときの空気のエンタルピ変化量Pと、各制御モードにおける空調機2が実際の作動に使用するエネルギー原単位ΔEとを用いてエネルギー量Eを演算し、各制御モードの実行に必要となるエネルギー量Eが最小となる制御モードを選択している。
各制御モードの実行に必要となるエネルギー量Eとは、各制御モードで作動する調節装置(加湿装置9,冷却装置10,加温装置11)の動力源の使用エネルギー量として定義している。従って、冷却制御モードでは、冷却装置10の作動に必要な冷水発生装置3の電力及び燃焼ガスに関するエネルギー量Ecl、加温制御モードでは、加温装置11の作動に必要な蒸気発生装置4の電力及び燃焼ガスに関するエネルギー量Eht、加湿制御モードでは、加熱ヒータ9eの作動に必要な蒸気発生装置4の電力及び燃焼ガスに関するエネルギー量と循環ポンプ9dの作動に必要な循環ポンプ9dの電力に関するエネルギー量とが合計されたエネルギー量Ewt、除湿制御モードでは、冷却装置10の作動に必要な冷水発生装置3の電力及び燃焼ガスに関するエネルギー量Edyが、夫々の制御モードの実行に必要となるエネルギー量Eに相当している。
制御部21は、空気の絶対湿度と各制御目標値との偏差に基づいて、選択された制御モード以外の制御モードを実行する周辺装置の運転状態を制御するよう構成されている。選択された制御モードの制御余裕度Bを求め、この制御余裕度Bがその他周辺装置の停止可能レベルD以上のとき、周辺装置を停止状態とし、運動要求レベルC以下のとき、停止中の周辺装置を待機状態に制御している。尚、余裕度Bとは、制御目標値となる絶対湿度又は飽和絶対湿度と導入外気の絶対湿度又は飽和絶対湿度との差分によって算出している。
次に、制御部21の各調節処理について具体的に説明する。
制御部21が第1制御を行う場合、空調空気の目標温湿度は、導入外気の重量絶対湿度において、この重量絶対湿度を維持した状態で且つ制御対象となる任意な温度における飽和重量絶対湿度から所定偏差低い状態となる温度によって設定する。また、制御部21が第2制御を行う場合、目標温湿度は、導入外気の温度において、この温度を維持した状態で且つ制御対象となる任意な重量絶対湿度がこの温度における飽和重量絶対湿度から所定偏差低い状態となる重量絶対湿度によって設定する。
制御部21は、調節制御に先立ち、以下の前処理を実行する。
[前処理] 導入外気の温度t(℃)における重量絶対湿度Wt(kg/kg(DA))と、導入外気の温度t(℃)における飽和重量絶対湿度Wst(kg/kg(DA))と、導入外気の重量絶対湿度Wtを維持するときに制御目標値となる第1目標湿度W1(kg/kg(DA))と、外気温度t(℃)を維持するときに制御目標値となる第2目標湿度W2(kg/kg(DA))と、第1目標湿度W1が飽和重量絶対湿度になる目標給気温度t1(℃)を演算する。
ここで、第1制御の目標温湿度T1は、温度t1と重量絶対湿度Wtであり、第2制御の目標温湿度T2は、温度tと第2目標湿度W2と同じ重量絶対湿度W2に設定されている。尚、「重量絶対湿度」とは、現在の湿り空気中に含まれる水蒸気の重量(kg)を、乾き空気(Dry Air)の重量の1kg中に含まれる水蒸気量に換算した値であり、空気中に含まれる水蒸気の重量(kg)を示すものである。
第1目標湿度W1と第2目標湿度W2は、重量絶対湿度Wtと飽和重量絶対湿度Wstに基づいて、下記式(1)及び式(2)で演算することができる。
W1=Wt+ΔW (1)
W2=Wst−ΔW (2)
尚、ΔW(kg/kg(DA))は、塗装ブースに給気される空調空気の飽和重量絶対湿度Wstに対する乾き偏差値であり、空調空気の飽和重量絶対湿度と重量絶対湿度との差分で示すことができる。それ故、水性塗料の乾燥速度を一定にする場合、例えば、ΔWを10g±1gに設定することができる。また、塗装環境や塗料の種類等に応じてΔWを任意に設定することができる。
[上下限値対応制御] 制御部21は、予め作業環境等の条件から設定された給気下限温度tL(℃)とこの下限温度tLに対応した乾き重量絶対湿度となる目標下限湿度WL(kg/kg(DA))を演算している。また、制御部21は、給気上限温度tU(℃)とこの上限温度tUに対応した乾き重量絶対湿度となる目標上限湿度WU(kg/kg(DA))を演算している。例えば、下限温度tLは15℃、上限温度tUは30℃に夫々設定されている。第1目標湿度W1が飽和重量絶対湿度になる目標給気温度、つまり、目標温湿度T1の温度t1が給気下限温度tLよりも低い場合、下限温度tLと目標下限湿度WLを目標温湿度に選択するように構成されている。また、目標温湿度T1の温度t1が上限温度tUよりも高い場合、上限温度tUと目標下限湿度WUを目標温湿度に選択するように構成されている。
制御部21は、前処理の結果に基づき、以下の演算処理を行うよう構成されている。
[冷却制御モード演算処理] 第1目標湿度W1<飽和重量絶対湿度Wstのとき、冷却制御モード演算処理を実行する。冷却制御モードでは、導入空気を温度t1と重量絶対湿度Wtの目標温湿度T1に調節する。そこで、冷却装置10を作動させて空気を目標温湿度T1に制御した場合のエンタルピ変化量Pcl(kJ/kg(DA))を算出する。
図2に空気線図(Psychrometric Chart: 湿り空気h−x線図)で示すように、空調機2は、温度t、重量絶対湿度Wtの外気S(t,Wt)を導入している。重量絶対湿度Wtを維持した状態で飽和重量絶対湿度WstをA1方向に移動すると、第1目標湿度W1を飽和重量絶対湿度Wstとした空気を生成することができる。この第1目標湿度W1を飽和重量絶対湿度Wstとした空気の温度は、温度t1に冷却される。つまり、導入外気を重量絶対湿度Wtを維持した状態でB1方向に冷却すると、飽和重量絶対湿度Wstから偏差値ΔW低い空調空気のT1(t1,Wt)を生成することができる。
また、図2に示すように、導入外気が冷却された場合、導入外気のエンタルピと冷却制御後の空気のエンタルピには差異が存在している。この導入外気のエンタルピと冷却制御後の空気のエンタルピの差分を求めることによって、エンタルピ変化量Pclを算出している。
更に、エンタルピ変化量Pclと冷却装置10が実際の作動に使用するエネルギー原単位ΔEclとを用いて、実際の装置作動に必要なエネルギーEcl(kJ/h)を算出する。そして、式(3)によって、制御余裕度Bclを演算し、この制御余裕度Bclが周辺装置の停止可能レベルDcl以上の場合、冷却制御モードで使用しない加湿装置9、加温装置11等の周辺装置を停止状態とし、運転要求レベルCcl以下では停止中の周辺装置を待機状態に起動している。
Bcl=Wst−W1 (3)
[加温制御モード演算処理] 第1目標湿度W1>飽和重量絶対湿度Wstのとき、加温制御モード演算処理を実行する。加温制御モードでは、導入空気を温度t1と重量絶対湿度Wtの目標温湿度T1に調節する。そこで、加温装置11を作動させて空気を目標温湿度T1に制御した場合のエンタルピ変化量Pht(kJ/kg(DA))を算出する。
図3に空気線図で示すように、空調機2は、温度t、重量絶対湿度Wtの外気S(t,Wt)を導入している。重量絶対湿度Wtを維持した状態で飽和重量絶対湿度WstをA2方向に移動すると、第1目標湿度W1を飽和重量絶対湿度Wstとした空気を生成することができる。この第1目標湿度W1を飽和重量絶対湿度Wstとした空気の温度は、温度t1に加温される。つまり、導入外気の重量絶対湿度Wtを維持した状態でB2方向に加温すると、飽和重量絶対湿度Wstから偏差値ΔW低い空調空気のT1(t1,Wt)を生成することができる。
また、図3に示すように、導入外気が加温された場合、導入外気のエンタルピと加温制御後の空気のエンタルピには差異が存在している。この導入外気のエンタルピと加温制御後の空気のエンタルピの差分を求めることによって、エンタルピ変化量Phtを算出している。
更に、エンタルピ変化量Phtと加温装置11が実際の作動に使用するエネルギー原単位ΔEhtとを用いて、実際の装置作動に必要なエネルギーEht(kJ/h)を算出する。そして、式(4)によって、制御余裕度Bhtを演算し、この制御余裕度Bhtが周辺装置の停止可能レベルDht以上の場合、加温制御モードで使用しない加湿装置9、冷却装置10等の周辺装置を停止状態とし、運転要求レベルCht以下では停止中の周辺装置を待機状態に起動している。
Bht=W1−Wst (4)
[加湿制御モード演算処理] 第2目標湿度W2>重量絶対湿度Wtのとき、加湿制御モード演算処理を実行する。加湿制御モードでは、導入空気を温度tと重量絶対湿度W2の目標温湿度T2に調節する。そこで、加湿装置9を作動させて空気を目標温湿度T2に制御した場合のエンタルピ変化量Pwt(kJ/kg(DA))を算出する。
図4に空気線図で示すように、空調機2は、温度t、重量絶対湿度Wtの外気S(t,Wt)を導入している。温度tを維持した状態で重量絶対湿度WtをA3方向に移動すると、重量絶対湿度Wtを第2目標湿度W2まで増加させた空気を生成することができる。つまり、導入外気を温度tを維持した状態でB3方向に加湿すると、飽和重量絶対湿度Wstから偏差値ΔW低い空調空気のT2(t,W2)を生成することができる。
また、図4に示すように、導入外気が加湿された場合、導入外気のエンタルピと加湿制御後の空気のエンタルピには差異が存在している。この導入外気のエンタルピと加湿制御後の空気のエンタルピの差分を求めることによって、エンタルピ変化量Pwtを算出している。
更に、エンタルピ変化量Pwtと加湿装置9が実際の作動に使用するエネルギー原単位ΔEwtとを用いて、実際の装置作動に必要なエネルギーEwt(kJ/h)を算出する。そして、式(5)によって、制御余裕度Bwtを演算し、この制御余裕度Bwtが周辺装置の停止可能レベルDwt以上の場合、加湿制御モードで使用しない除湿装置として兼用している冷却装置10等の周辺装置を停止状態とし、運転要求レベルCwt以下では停止中の周辺装置を待機状態に起動している。
Bwt=W2−Wt (5)
[除湿制御モード演算処理] 第2目標湿度W2<重量絶対湿度Wtのとき、除湿制御モード演算処理を実行する。除湿制御モードでは、導入空気を温度tと重量絶対湿度W2の目標温湿度T2に調節する。そこで、冷却装置10を作動させて空気を目標温湿度T2に制御した場合のエンタルピ変化量Pdy(kJ/kg(DA))を算出する。
図5に空気線図で示すように、空調機2は、温度t、重量絶対湿度Wtの外気を導入している。温度tを維持した状態で重量絶対湿度WtをA4方向に移動すると、重量絶対湿度Wtを第2目標湿度W2まで減少させた空気を生成することができる。つまり、導入外気を温度tを維持した状態でB4方向に除湿すると、飽和重量絶対湿度Wstから偏差値ΔW低い空調空気のT2(t,W2)を生成することができる。
また、図5に示すように、導入外気が除湿された場合、導入外気のエンタルピと除湿制御後の空気のエンタルピには差異が存在している。この導入外気のエンタルピと除湿制御後の空気のエンタルピの差分を求めることによって、エンタルピ変化量Pdyを算出している。
更に、エンタルピ変化量Pdyと除湿装置(冷却装置10)が実際の作動に使用するエネルギー原単位ΔEdyとを用いて、実際の装置作動に必要なエネルギーEdy(kJ/h)を算出する。そして、式(6)によって、制御余裕度Bdyを演算し、この制御余裕度Bdyが周辺装置の停止可能レベルDdy以上の場合、除湿制御モードで使用しない加湿装置9等の周辺装置を停止状態とし、運転要求レベルCdy以下では停止中の周辺装置を待機状態に起動している。
Bdy=Wt−W2 (6)
尚、各制御モードで使用されるエネルギー原単位ΔE(ΔEcl,ΔEht,ΔEwt,ΔEdy)は、予めROMに記憶されている。
制御部21は、前記演算処理の結果に基づいて、以下の制御モードを実行する。
[冷却制御モード] 冷却制御モードを実行する場合、制御目標となる温度t1の実行信号は、制御目標値として温度調節計22bに出力され、この温度調節計22bには温度/湿度変換器13bの温度信号が測定値として入力されており、この温度調節計22bの制御出力信号はハイセッタ設定器25に入力される。ハイセッタ設定器25は、絶対湿度調節計23bから同時に制御出力信号が入力された場合、高い方の入力信号を選択する。選択された高い方の入力の制御出力信号は、調節弁17aへ出力される。調節弁17aは、制御出力信号の量に対応した開度に開閉して操作量の冷水の流量を制御する。
[加温制御モード] 加温制御モードを実行する場合、制御目標となる温度t1の実行信号は、制御目標値として温度調節計22aに出力され、この温度調節計22aには温度/湿度変換器13bの温度信号が測定値として入力されており、この温度調節計22aの制御出力信号は、調節弁17cへ出力される。調節弁17cは、制御出力信号の量に対応した開度に開閉して操作量の加熱蒸気の流量を制御する。
[加湿制御モード] 加湿制御モードを実行する場合、制御目標となる重量絶対湿度W2の実行信号は、制御目標値として絶対湿度調節計23aに出力され、この絶対湿度調節計23aには温度/湿度変換器13bの温湿度信号から算出された絶対湿度信号が測定値として入力されており、この絶対湿度調節計23aの制御出力信号は、電力調節器27を経由して循環ポンプ9dの回転数を調節して操作量の吐出流量を制御する。尚、加湿制御モードでは、導入外気温度を変化させないため、加湿後の空気温度を温度センサ14によって検出し、加湿装置9の作動と加熱ヒータ9eの作動とを連動制御している。従って、加湿後の空気温度が導入外気温度よりも低下する場合、温度調節計24を介して調節弁17bが開閉制御され、霧化する水分の加熱を行っている。
尚、温度調節計22a,22b,24は、夫々予め設定されたPID定数を備えており、入力信号に基づき制御モードに応じた制御信号を出力するように構成されている。
また、温度調節計22a,22b,24の制御動作は、夫々予め逆動作モードへ設定されており、調節弁を全閉して調節動作を停止させる場合、調節動作を停止させる温度調節計の制御目標値には測定入力値の最小値に相当する0%の信号が出力されように構成させている。
[除湿制御モード] 除湿制御モードを実行する場合、制御目標となる重量絶対湿度W2の実行信号は、制御目標値として絶対湿度調節計23bに出力され、この絶対湿度調節計23bには温度/湿度変換器13bの温湿度信号から算出された絶対湿度信号が測定値として入力されており、この絶対湿度調節計23bの制御出力信号は、ハイセッタ設定器25に入力される。ハイセッタ設定器25は、温度調節計22bから同時に制御出力信号が入力された場合、高い方の入力信号を選択する。選択された高い方の入力の制御出力信号は、調節弁17aへ出力される。調節弁17aは、制御出力信号の量に対応した開度に閉して操作量の冷水の流量を制御する。尚、絶対湿度調節計23a,23bは、夫々予め設定されたPID定数を備えており、入力信号に基づき制御モードに応じた制御信号を出力するように構成されている。また、絶対湿度調節計23a,23bの制御動作は、夫々予め正動作モードへ設定されており、調節弁を全閉して調節動作を停止させる場合、調節動作を停止させる温度調節計の制御目標値には測定入力値の最大値に相当する100%の信号が出力されように構成させている。
表示灯28は、作業者に空調機2の作動状態を知らせるように構成されている。表示灯28は、マトリックス状に、例えば、4×4個の表示ランプが設置されている。夫々のランプには、立上げ異常予報、給気乾き湿度異常予報、制御相対湿度異常予告、制御温度異常予報等の異常予報に関する情報と、立上げ異常警報、給気乾き湿度異常警報、制御相対湿度異常警報、制御温度異常警報予報等の異常警報に関する情報と給気乾き湿度正常情報の表示が割当てられている。また、冷却制御、加温制御、加湿制御、除湿制御、冷水装置運転、蒸気装置高負荷運転、蒸気装置低負荷運転等の設備運転状態が表示されるように構成されている。
次に、図6−1,図6−2のフローチャートに基づき、本空調システム1のモード選択制御について説明する。尚、Si(i=1,2…)は各処理ステップを示す。
まず、作業者が塗装ブースを運転するため、制御盤5の運転起動プッシュボタンをオンしたか否か判定する(S1)。プッシュボタンをオンしない場合、判定を継続する。
プッシュボタンをオンした場合、予め作業環境等の条件から設定された給気下限温度tL、例えば、15℃を読込み、この下限温度tLに対応した目標下限湿度WLを算出する(S2)。次に、予め作業環境等の条件から設定された給気上限温度tU、例えば、30℃を読込み、この上限温度tUに対応した目標上限湿度WUを算出する(S3)。各制御モードで空調機2が実際に使用するエネルギー量の原単位ΔE(ΔEcl,ΔEht,ΔEwt,ΔEdy)をRAMから読込む(S4)。
温湿度センサ12aによって、空調機2に導入された導入外気の温度t(℃)と相対湿度φ(%)を計測する(S5)。相対湿度φと関係式に基づいて温度tにおける導入外気の重量絶対湿度Wtを算出し(S6)、温度tにおける導入外気の飽和重量絶対湿度Wstを算出する(S7)。
次に、塗装ブースに供給される空調空気の飽和重量絶対湿度に対する乾き偏差値ΔWと重量絶対湿度Wtを式(1)に代入して、第1目標湿度W1を算出する(S8)。また、偏差値ΔWと飽和重量絶対湿度Wstを式(2)に代入して、第2目標湿度W2を算出する(S9)。更に、第1目標湿度W1が飽和重量絶対湿度Wstになる目標給気温度t1を関係式に基づいて算出する(S10)。
温度t1が下限温度tLよりも低いか否か判定する(S11)。S11の判定の結果、温度t1が下限温度tL以上の場合、S12に移行し、温度t1が上限温度tUよりも高いか否か判定する。S12の判定の結果、目標給気温度t1が給気上限温度tU以下の場合、S13に移行する。
S11の判定の結果、温度t1が下限温度tL未満の場合、目標温湿度を下限温度tLと目標下限湿度WLに設定し(S31)、S30に移行する。
S12の判定の結果、温度t1が上限温度tUよりも高い場合、目標温湿度を上限温度tUと目標上限湿度WUに設定し(S32)、S30に移行する。
S13では、第1目標湿度W1が飽和重量絶対湿度Wstよりも低いか否か判定する。S13の判定の結果、第1目標湿度W1が飽和重量絶対湿度Wstよりも低い場合(図2参照)、S14に移行し、冷却制御モードにおける目標温湿度T1(t1,Wt)を設定する。次に、導入外気の温度tと重量絶対湿度Wtから決定されるエンタルピと冷却制御後の目標温湿度T1から決定されるエンタルピとの変化量(Pcl)を算出する(S15)。次に、冷却制御モードにおいて、冷却装置10が、実際にエンタルピ変化量Pclを変化させるために必要なエネルギー量Eclを使用エネルギー原単位ΔEclから算出する(S16)。尚、S13の判定の結果、第1目標湿度W1が飽和重量絶対湿度Wst以上の場合、S17に移行する。
S17では、第1目標湿度W1が飽和重量絶対湿度Wst以上か否か判定する。S17の判定の結果、第1目標湿度W1が飽和重量絶対湿度Wst以上の場合(図3参照)、S18に移行し、加温制御モードにおける目標温湿度T1(t1,Wt)を設定する。次に、導入外気の温度tと重量絶対湿度Wtから決定されるエンタルピと加温制御後の目標温湿度T1から決定さ出する(S19)。次に、加温制御モードにおいて、加温装置11が、実際にエンタルピPhtを変化させるために必要なエネルギー量Ehtを使用エネルギー原単位ΔEhtから算出する(S20)。尚、S17の判定の結果、第1目標湿度W1が飽和重量絶対湿度Wstよりも低い場合、S21に移行する。
S21では、第2目標湿度W2が重量絶対湿度Wt以上か否か判定する。S21の判定の結果、第2目標湿度W2が重量絶対湿度Wt以上の場合(図4参照)、S22に移行し、加湿制御モードにおける目標温湿度T2(t,W2)を設定する。次に、導入外気の温度tと重量絶対湿度Wtから決定されるエンタルピと加湿制御後の目標温湿度T2から決定されるエンタルピとの変化量Pwtを算出する(S23)。次に、加湿制御モードにおいて、加湿装置9が、実際にエンタルピPwtを変化させるために必要なエネルギー量Ewtを使用エネルギー原単位ΔEwtから算出する(S24)。尚、S21の判定の結果、第2目標湿度W2が重量絶対湿度Wtよりも低い場合、S25に移行する。
S25では、第2目標湿度W2が重量絶対湿度Wtよりも低いか否か判定する。S25の判定の結果、第2目標湿度W2が重量絶対湿度Wtよりも低い場合(図5参照)、S26に移行し、除湿制御モードにおける目標温湿度T2(t,W2)を設定する。次に、導入外気の温度tと重量絶対湿度Wtから決定されるエンタルピと除湿制御後の目標温湿度T2から決定されるエンタルピとの変化量Pdyを算出する(S27)。次に、除湿制御モードにおいて、除湿装置10が、実際にエンタルピPdyを変化させるために必要なエネルギー量Edyを使用エネルギー原単位ΔEdyから算出する(S28)。尚、S25の判定の結果、第2目標湿度W2が重量絶対湿度Wt以上の場合、S29に移行する。
S29では、各制御モードを実行する場合に必要なエネルギー量(Ecl,Eht,Ewt,Edy)を比較して、エネルギー量Eが最小になる制御モードを決定する。決定された制御モードの目標温湿度T1又はT2に対応した制御信号を各調節計に送信する(S30)。制御盤5の運転停止プッシュボタンをオンしたか否か判定して(S31)、プッシュボタンをオンした場合、制御を停止し、プッシュボタンをオンしない場合、S5に移行する。
前記構成により、導入外気の状態点の構成要素である温度tと重量絶対湿度Wtのうち、一方の構成要素を維持して目標温湿度に調節することができ、温湿度調節の制御量を少なくでき、処理の高速化とエネルギーの低減を図れる。また、導入外気の状態点から目標温湿度の状態点までの温湿度調節に必要な制御モード毎のエネルギー量Eを比較して、エネルギー消費の低い制御モードを選択するため、最小のエネルギー消費によって空調空気の温湿度調節が実行できる
次に、図7−1〜図7−4のフローチャートに基づき、本空調システム1の空調機2が実際に使用するエネルギー量の原単位ΔE(ΔEcl,ΔEht,ΔEwt,ΔEdy)の自動算出制御について説明する。尚、Si(i=41,42…)は各処理ステップを示す。
まず、作業者が使用エネルギー原単位を算出するため、制御盤5の算出起動プッシュボタンをオンしたか否か判定する(S41)。プッシュボタンをオンしない場合、判定を継続する。プッシュボタンをオンした場合、各制御モードにおいて、空調機2が実際に使用するエネルギー量の原単位を算出するために変化を与える単位エンタルピ量ΔPをRAMから読込む(S42)。温湿度センサ12aによって導入外気の温度ta(℃)と相対湿度φa(%)を計測する(S43)。冷却制御モードにおいて、単位エンタルピΔPの変化を生じる制御目標値の温度tclと重量絶対湿度Wclを算出する(S44)。冷却制御モードにおける動力源を含む周辺装置の電力計15aと流量計16aの信号を積算蓄積する夫々の単位積算値メモリをリセットする(S45)。制御目標値である温度tclを温度調節計22bに出力し、制御目標値を設定する(S46)。
周辺装置の電力計15aと流量計16aの信号を積算し、夫々の単位積算値メモリに記憶する(S47)。S48において、温度調節計22bの計測値が制御目標値以上か否か判定する。計測値が制御目標値以上でない場合、計測を継続する。
S48の判定の結果、計測値が制御目標値以上の場合、外気の温度tb(℃)と相対湿度φb(%)を計測する(S49)。外気温度変化(ta−tb)と相対湿度変化(φa−φb)を算出し、外気のエンタルピ変化量ΔPatを算出する(S50)。外気のエンタルピ変化量ΔPatに基づき、周辺装置が実際に変化を与えたエンタルピ量ΔPxを算出する(S51)。
周辺装置の電力計15aと流量計16aの信号を積算する夫々の単位積算値メモリの積算値内容を読み出す(S52)。夫々の単位積算値メモリの内容から冷却装置10が使用したエネルギー量Eclを算出する(S53)。冷却装置10が使用したエネルギー量Eclと実際に変化を与えたエンタルピ量ΔPxから単位エンタルピ当りで冷却装置10が使用する使用エネルギー原単位ΔEclを算出する(S54)。冷却装置10が使用する使用エネルギー原単位ΔEclをRAMの原単位記憶メモリに保存する(S55)。
次に、温湿度センサ12aによって導入外気の温度tc(℃)と相対湿度φc(%)を計測する(S56)。加温制御モードにおいて、単位エンタルピΔPの変化を生じる制御目標値の温度thtと重量絶対湿度Whtを算出する(S57)。加温制御モードにおける動力源を含む周辺装置の電力計15bと流量計16bの信号を積算する夫々の単位積算値メモリをリセットする(S58)。制御目標値である温度thtを温度調節計22aに出力し、制御目標値を設定する(S59)。
周辺装置の電力計15bと流量計16bの信号を積算し、夫々の単位積算値メモリに記憶する(S60)。S61において、温度調節計22aの計測値が制御目標値以上か否か判定する。計測値が制御目標値以上でない場合、計測を継続する。
S61の判定の結果、計測値が制御目標値以上の場合、外気の温度td(℃)と相対湿度φd(%)を計測する(S62)。外気温度変化(tc−td)と相対湿度変化(φc−φd)を算出し、外気のエンタルピ変化量ΔPatを算出する(S63)。外気のエンタルピ変化量ΔPatに基づき、周辺装置が実際に変化を与えたエンタルピ量ΔPxを算出する(S64)。
周辺装置の電力計15bと流量計16bの信号を積算する夫々の単位積算値メモリの内容を読み出す(S65)。夫々の単位積算値メモリの内容から加温装置11が使用したエネルギー量Ehtを算出する(S66)。加温装置11が使用したエネルギー量Ehtと実際に変化を与えたエンタルピ量ΔPxから単位エンタルピ当りで加温装置11が使用エネルギー原単位ΔEhtを算出する(S67)。加温装置11が使用する使用エネルギー原単位ΔEhtをRAMの原単位記憶メモリに保存する(S68)。
次に、温湿度センサ12aによって導入外気の温度te(℃)と相対湿度φe(%)を計測する(S69)。加湿制御モードにおいて、単位エンタルピΔPの変化を生じる制御目標値の温度twt(℃)と重量絶対湿度Wwtを算出する(S70)。加湿制御モードにおける動力源を含む周辺装置の電力計15b,15c,15dと流量計16bの信号を積算する夫々の単位積算値メモリをリセットする(S71)。制御目標値である重量絶対湿度Wwtを絶対湿度調節計23aと温度調節計24とに出力し、制御目標値を設定する(S72)。
周辺装置の電力計15b,15c,15dと流量計16bの信号を積算し、夫々の単位積算値メモリに記憶する(S73)。S74において、絶対湿度調節計23aと温度調節計24の計測値が制御目標値以上か否か判定する。各計測値が制御目標値以上でない場合、計測を継続する。
S74の判定の結果、各計測値が制御目標値以上の場合、外気の温度tf(℃)と相対湿度φf(%)を計測する(S75)。外気温度変化(te−tf)と相対湿度変化(φe−φf)を算出し、外気のエンタルピ変化量ΔPatを算出する(S76)。外気のエンタルピ変化量ΔPatに基づき、周辺装置が実際に変化を与えたエンタルピ量ΔPxを算出する(S77)。
周辺装置の電力計15b,15c,15dと流量計16bの信号を積算する夫々の単位積算値メモリの内容を読み出す(S78)。夫々の単位積算値メモリの内容から加湿装置9が使用したエネルギー量Ewtを算出する(S79)。加湿装置9が使用したエネルギー量Ewtと実際に変化を与えたエンタルピ量ΔPxから単位エンタルピ当りで加湿装置9が使用する使用エネルギー原単位ΔEwtを算出する(S80)。加湿装置9が使用する使用エネルギー原単位ΔEwtをRAMの原単位記憶メモリに保存する(S81)。
次に、温湿度センサ12aによって導入外気の温度tg(℃)と相対湿度φg(%)を計測する(S82)。除湿制御モードにおいて、単位エンタルピΔPの変化を生じる制御目標値の温度tdy(℃)と重量絶対湿度Wdyを算出する(S83)。除湿制御モードにおける動力源を含む周辺装置の電力計15a,15bと流量計16a,16bの信号を積算する夫々の単位積算値メモリをリセットする(S84)。制御目標値である温度tdyと重量絶対湿度Wdyを温度調節計22aと絶対湿度調節計23bとに出力し、制御目標値を設定する(S85)。
周辺装置の電力計15a,15bと流量計16a,16bの信号を積算し、夫々の単位積算値メモリに記憶する(S86)。S87において、温度調節計22aと絶対湿度調節計23bの計測値が制御目標値以上か否か判定する。各計測値が制御目標値以上でない場合、計測を継続する。
S87の判定の結果、各計測値が制御目標値以上の場合、外気の温度th(℃)と相対湿度φh(%)を計測する(S88)。外気温度変化(tg−th)と相対湿度変化(φg−φh)を算出し、外気のエンタルピ変化量ΔPatを算出する(S89)。外気のエンタルピ変化量ΔPatに基づき、周辺装置が実際に変化を与えたエンタルピ量ΔPxを算出する(S90)。
周辺装置の電力計15a,15bと流量計16a,16bの信号を積算する夫々の単位積算値メモリの内容を読み出す(S91)。夫々の単位積算値メモリの内容から除湿装置(冷却装置10と加温装置11)が使用したエネルギー量Edyを算出する(S92)。除湿装置(冷却装置10と加温装置11)が使用したエネルギー量Edyと実際に変化を与えたエンタルピ量ΔPxから単位エンタルピ当りで除湿装置(冷却装置10と加温装置11)が使用する使用エネルギー原単位ΔEdyを算出する(S93)。除湿装置(冷却装置10)が使用する使用エネルギー原単位ΔEdyをRAMの原単位記憶メモリに保存して(S94)、終了する。
前記構成により、使用エネルギー原単位ΔE(ΔEcl,ΔEht,ΔEwt,ΔEdy)を自動算出することができ、制御モードの実現に必要なエネルギー量Eをエンタルピをパラメータとして容易に求めることができ、各制御モードの実現に必要なエネルギー量Eの比較を簡単に行うことができる。
次に、図8−1〜図8−3のフローチャートに基づき、本空調システム1の周辺装置の運転制御について説明する。尚、Si(i=101,102…)は各処理ステップを示す。
まず、作業者が塗装ブースを運転するため、制御盤5の運転起動プッシュボタンをオンしたか否か判定する(S101)。プッシュボタンをオンしない場合、判定を継続する。
プッシュボタンをオンした場合、加温装置11の運転要求判定値(運転要求レベル)Chtを読込む(S102)。この判定値Chtは、加温装置11以外の周辺装置を停止状態から待機状態に切替える判定レベルである。加温装置11の停止要求判定値(停止可能レベル)Dhtを読込む(S103)。この判定値Dhtは、加温装置11以外の周辺装置を停止状態に切替える判定レベルである。尚、判定値Cht,Dhtは予めRAMに記憶されており、判定値Dhtは判定値Chtよりも大きな値が設定されている。
冷却装置10の運転要求判定値Cclを読込む(S104)。この判定値Cclは、冷却装置10以外の周辺装置を停止状態から待機状態に切替える判定レベルである。冷却装置10の停止要求判定値Dclを読込む(S105)。この判定値Dclは、冷却装置10以外の周辺装置を停止状態に切替える判定レベルである。尚、判定値Ccl,Dclは予めRAMに記憶されており、判定値Dclは判定値Cclよりも大きな値が設定されている。
除湿装置(冷却装置10)の運転要求判定値Cdyを読込む(S106)。この判定値Cdyは、除湿装置10以外の周辺装置を停止状態から待機状態に切替える判定レベルである。除湿装置(冷却装置10)の停止要求判定値Ddyを読込む(S107)。この判定値Ddyは、除湿装置10以外の周辺装置を停止状態に切替える判定レベルである。尚、判定値Cdy,Ddyは予めRAMに記憶されており、判定値Ddyは判定値Cdyよりも大きな値が設定されている。
加湿装置9の運転要求判定値Cwtを読込む(S108)。この判定値Cwtは、加湿装置9以外の周辺装置を停止状態から待機状態に切替える判定レベルである。加湿装置9の停止要求判定値Dwtを読込む(S109)。この判定値Dwtは、加湿装置9以外の周辺装置を停止状態に切替える判定レベルである。尚、判定値Cwt,Dwtは予めRAMに記憶されており、判定値Dwtは判定値Cwtよりも大きな値が設定されている。
温湿度12aによって、空調機2内部に導入される導入外気の温度t(℃)と相対湿度φ(%)を検出する(S110)。相対湿度φと関係式に基づいて温度tにおける導入外気の重量絶対湿度Wtを算出し(S111)、温度tにおける導入外気の飽和重量絶対湿度Wstを算出する(S112)。次に、塗装ブースに供給される空調空気の飽和重量絶対湿度に対する乾き偏差値ΔWと重量絶対湿度Wtを式(1)に代入して、第1目標湿度W1を算出する(S113)。また、偏差値ΔWと飽和重量絶対湿度Wstを式(2)に代入して、第2目標湿度W2を算出する(S114)。
S115では、第1目標湿度W1が飽和重量絶対湿度Wstよりも低いか否か判定する。S115の判定の結果、第1目標湿度W1が飽和重量絶対湿度Wstよりも低い場合、S116に移行し、冷却制御モードにおける目標温湿度T1(t1、Wt)と式(3)より制御余裕度Bclを算出する。制御余裕度BCL次に、導入外気の温度tと重量絶対湿度Wtから決定されるエンタルピと冷却制御後の目標温湿度T1から決定されるエンタルピとの変化量Pclを算出する(S117)。尚、S115の判定の結果、第1目標湿度W1が飽和重量絶対湿度Wst以上の場合、S118に移行する。
S118では、第1目標湿度W1が飽和重量絶対湿度Wst以上か否か判定する。S118の判定の結果、第1目標湿度W1が飽和重量絶対湿度Wst以上の場合、S119に移行し、加温制御モードにおける目標温湿度T1(t1、Wt)と式(4)より制御余裕度Bhtを算出する。次に、導入外気の温度tと重量絶対湿度Wtから決定されるエンタルピと加温制御後の目標温湿度から決定されるエンタルピとの変化量Phtを算出する(S120)。尚、S118の判定の結果、Noの場合、S121に移行する。
S121では、第2目標湿度W2が重量絶対湿度Wt以上か否か判定する。S121の判定の結果、第2目標湿度W2が重量絶対湿度Wt以上の場合、S122に移行し、加湿制御モードにおける目標温湿度T2(t、W2)と式(5)より制御余裕度Bwtを算出する。次に、導入外気の温度tと重量絶対湿度Wtから決定されるエンタルピと加湿制御後の目標温湿度T2から決定されるエンタルピとの変化量Pwtを算出する(S123)。尚、S121の判定の結果、第2目標湿度W2が重量絶対湿度Wtよりも低い場合、S124に移行する。
S124では、第2目標湿度W2が重量絶対湿度Wtよりも低いか判定する。S124の判定の結果、第2目標湿度W2が重量絶対湿度Wtよりも低い場合、S125に移行し、除湿制御モードにおける目標温湿度T2(t、W2)と式(6)より制御余裕度Bdyを算出する。次に、導入外気の温度tと重量絶対湿度Wtから決定されるエンタルピと除湿制御後の目標温湿度から決定されるエンタルピとの変化量Pdyを算出する(S126)。尚、S124の判定の結果、第2目標湿度W2が重量絶対湿度Wt以上の場合、S127に移行する。
S127では、算出された各制御モードのエンタルピ変化量P(Pcl,Pht,Pwt,Pdy)を比較して、エンタルピの変化量 Pが最小になる制御モードを決定する。決定された制御モードの目標温湿度に対応した制御信号が各調節計に出力される(S128)。
次に、冷却制御モードを決定したか否か判定する(S129)。S129の判定の結果、冷却制御モードを決定しない場合、S137に移行する。S129の判定の結果、冷却制御モードを決定した場合、冷水発生装置3による冷却装置10の運転を開始する(S130)。式(3)により算出された制御余裕度Bclが判定値Dcl以上か否か判定する(S131)。S131の判定の結果、制御余裕度Bclが判定値Dcl以上の場合、蒸気発生装置4による加温装置11の作動を停止し(S132)、循環ポンプ9dによる加湿装置9の作動を停止する(S133)。
S131の判定の結果、制御余裕度Bclが判定値Dcl未満の場合、S134に移行する。
制御余裕度Bclが判定値Ccl未満か否か判定する(S134)。S134の判定の結果、制御余裕度Bclが判定値Ccl未満の場合、蒸気発生装置4による加温装置11の作動を停止状態から待機状態に運転を起動し(S135)、循環ポンプ9dによる加湿装置9の作動を停止状態から待機状態に運転を起動する(S136)。
S134の判定の結果、制御余裕度Bclが判定値Ccl以上の場合、S137に移行する。
次に、加温制御モードを決定したか否か判定する(S137)。S137の判定の結果、加温制御モードを決定しない場合、S145に移行する。S137の判定の結果、加温制御モードを決定した場合、蒸気発生装置4による加温装置11の運転を開始する(S138)。式(4)により算出された制御余裕度Bhtが判定値Dht以上か否か判定する(S139)。S139の判定の結果、制御余裕度Bhtが判定値Dht以上の場合、冷水発生装置3による冷却装置10の作動を停止し(S140)、循環ポンプ9dによる加湿装置9の作動を停止する(S141)。
S139の判定の結果、制御余裕度Bhtが判定値Dht未満の場合、S142に移行する。
制御余裕度Bhtが判定値Cht未満か否か判定する(S142)。S142の判定の結果、制御余裕度Bhtが判定値Cht未満の場合、冷水発生装置3による冷却装置10の作動を停止状態から待機状態に起動し(S143)、循環ポンプ9dによる加湿装置9の作動を停止状態から待機状態に起動する(S144)。
S142の判定の結果、制御余裕度Bhtが判定値Cht以上の場合、S145に移行する。
次に、加湿制御モードを決定したか否か判定する(S145)。S145の判定の結果、加湿制御モードを決定しない場合、S152に移行する。S145の判定の結果、加湿制御モードを決定した場合、循環ポンプ9dによる加湿装置9の運転(S146)と、蒸気発生装置4による加熱ヒータ9eの運転を開始する(S147)。式(5)により算出された制御余裕度Bwtが判定値Dwt以上か否か判定する(S148)。S148の判定の結果、制御余裕度Bwtが判定値Dwt以上の場合、除湿装置として兼用している冷水発生装置3を含む冷却装置10の作動を停止する(S149)。
S148の判定の結果、制御余裕度Bwtが判定値Dwt未満の場合、S150に移行する。
制御余裕度Bwtが判定値Cwt未満か否か判定する(S150)。S150の判定の結果、制御余裕度Bwtが判定値Cwt未満の場合、除湿装置として兼用している冷水発生装置3による冷却装置10の作動を停止状態から待機状態に起動する(S151)。
S150の判定の結果、制御余裕度Bwtが判定値Cwt以上の場合、S152に移行する。
次に、除湿制御モードを決定したか否か判定する(S152)。S152の判定の結果、除湿制御モードを決定した場合、除湿装置に相当する冷却装置10の運転を開始する(S153)。式(6)により算出された制御余裕度Bdyが判定値Ddy以上か否か判定する(S154)。S154の判定の結果、制御余裕度Bdyが判定値Ddy以上の場合、循環ポンプ9dによる加湿装置9の作動を停止し(S155)、蒸気発生装置4による加温装置11の作動を停止する(S156)。
S152の判定の結果、除湿制御モードを決定しない場合、S160に移行する。また、S154の判定の結果、制御余裕度Bdyが判定値Ddy未満の場合、S157に移行する。
制御余裕度Bdyが判定値Cdy未満か否か判定する(S157)。S157の判定の結果、制御余裕度Bdyが判定値Cdy未満の場合、循環ポンプ9dによる加湿装置9を停止状態から待機状態に起動し(S158)、蒸気発生装置4による加温装置11の作動を停止状態から待機状態に起動する(S159)。
S157の判定の結果、制御余裕度Bdyが判定値Cdy以上の場合、S160に移行する。制御盤5の運転停止プッシュボタンをオンしたか否か判定して(S160)、プッシュボタンをオンした場合、制御を停止し、プッシュボタンをオンしない場合、S110に移行する。
次に、本実施例に係る空調システム1の作用、効果について説明する。
前記空調システム1によれば、導入外気の重量絶対湿度Wtを維持した目標温湿度T1の空調空気を生成可能な第1制御に相当する冷却制御モードと加温制御モードが制御可能であり、導入外気の温度tを維持した目標温湿度T2の空調空気を生成可能な第2制御に相当する加湿制御モードと除湿制御モードも制御可能なため、導入外気を前記複数の制御モードのうち何れかの制御モードによって目標温湿度T1又はT2に調節することができる。
制御部21は、各制御モードに使用される冷水発生装置3、蒸気発生装置4、循環ポンプ9d等の動力源を含む各制御モードに応じた調節装置の使用エネルギー原単位ΔEを算出可能なため、前記複数の制御モードの実現に必要なエネルギー量Eを夫々の制御モード毎に算出することができる。制御部21は、算出された制御モード毎のエネルギー量Eを比較して、エネルギー消費量の小さい制御モードを選択することができる。
つまり、制御部21は、導入外気の状態点の構成要素である温度tと重量絶対湿度Wtのうち、一方の構成要素を維持して目標温湿度に調節するため、温湿度調節の制御量を少なくでき、処理の高速化とエネルギー低減を図れる。そして、制御部21が、導入外気の状態点から目標温湿度の状態点までの温湿度調節に必要な制御モード毎のエネルギー量Eを比較して、エネルギー消費量の小さい制御モードを選択するため、最小のエネルギー消費によって空調空気の温湿度調節が実行できる。
制御部21による各算出処理が、空気線図を使用しない演算のみで実行されるため、空気の状態点を空気線図上の点に変換する等の煩わしい処理を省略でき、演算処理の高速化を図ることができる。それ故、水性塗料のように、目標温湿度が狭く、空調管理の厳しい塗料を用いる場合であっても、演算処理によって確実に所望の温湿度を備えた空調空気を得ることができ、良好な塗膜が生成でき、塗装品質の向上を図ることができる。
空調機2が、加温装置11、空気を除湿及び冷却可能な冷却装置10、加湿装置9を備え、選択した制御モードに応じた調節装置を選択運転可能なため、空調空気を確実に目標温湿度に調節することができる。制御部21は、温湿度調節前の導入外気が有するエンタルピと温湿度調節後の空調空気が有するエンタルピとのエンタルピ変化量P(Pht,Pcl,Pwt,Pdy)と使用エネルギー原単位ΔE(ΔEht,ΔEcl,ΔEwt,ΔEdy)によってエネルギー量Eを算出するため、制御モードの実現に必要なエネルギー量Eはエンタルピをパラメータとして容易に求めることができ、制御モードの実現に必要なエネルギー量Eの比較を簡単に行うことができる。
制御部21は、各調節装置の動力源毎に使用エネルギー原単位ΔEを算出して各制御モードの実現に必要とされるエネルギー量Eを算出するため、調節装置の実作動に必要なエネルギー量Eを算出でき、精度良くエネルギー消費量の少ない制御モードを選択できる。制御部21は、選択された調節装置が作動し、他の調節手段が作動を停止しているとき、他の調節手段の動力源の作動を制限するため、エネルギーの低減が更に図れる。
制御部21は、判定レベルに相当する制御余裕度B(Bht,Bcl,Bdy,Bwt)を有し、選択された調節手段が作動し、他の調節手段が作動を停止しているとき、制御余裕度Bが停止要求判定値D(Dht,Dcl,Ddy,Dwt)よりも大きいときは、他の調節手段の動力源の作動を停止し、制御余裕度Bが運転要求判定値C(Cht,Ccl,Cdy,Cwt)よりも小さいときは、停止している他の調節手段の動力源を待機状態に起動するため、エネルギー低減を図りつつ、調節手段が切替わる場合の復帰応答性を確保することができる。
次に、前記実施例を部分的に変更した変形例について説明する。
1〕前記実施例においては、空調機が冷却兼除湿装置、加温装置、加湿装置を備えた例を説明したが、少なくとも、絶対湿度を維持して温度調節可能な第1制御と温度を維持して湿度調節可能な第2制御を備えるものであれば良く、1台の温湿度調整装置を用いることも可能である。
2〕前記実施例においては、加温装置及び加熱ヒータがスチームコイル式ヒータの例を説明したが、少なくとも、空気や水を加温できれば良く、電気ヒータ等を用いることも可能である。
3〕前記実施例においては、温度調節計を3台、絶対温度調節計を2台備えた例を説明したが、調節計の制御目標値、測定入力、制御出力を制御モード毎に切替え、制御動作、PID定数を切替え設定することで、1台の調節計で制御することも可能である。
4〕前記実施例においては、制御余裕度が停止要求判定値よりも大きいとき、他の調節手段の動力源の作動を停止する例を説明したが、待機状態よりも使用エネルギー量の低いアイドリング状態にすることも可能である。
5〕その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態も包含するものである。
本発明は、自動車ボディ等の塗装を行う塗装ブースに所望の温湿度に調節された空調空気を給気可能な塗装用空調装置及びその空調方法において、調節装置の実作動に必要なエネルギー量を算出し、使用する調節装置を選択可能にすることで、空調エネルギーを低減しつつ良好な塗膜の仕上がりが実現可能な塗装用空調装置及びその空調方法を提供する。
1 空調システム
2 空調機
3 冷水発生装置
4 蒸気発生装置
5 制御盤
9 加湿装置
10 冷却装置
11 加温装置
21 制御部
22 温度調節部
22a,22b 温度調節計
23 絶対湿度調節部
22a,22b 絶対湿度調節計
24 温度調節計

Claims (7)

  1. 導入外気の温湿度を温度調節又は湿度調節によって調節して空調空気を生成可能な調温調湿装置と、空調空気の状態点を飽和湿度よりも所定値低湿度側の目標温湿度になるよう前記調温調湿装置を制御する温湿度制御手段とを備え、目標温湿度の空調空気を塗装ブースに給気可能な塗装用空調装置において、
    前記温湿度制御手段は、導入外気を温度調節することにより導入外気の絶対湿度を維持した目標温湿度の空調空気を生成可能な第1制御手段と、
    導入外気を湿度調節することにより導入外気の温度を維持した目標温湿度の空調空気を生成可能な第2制御手段と、
    前記第1,第2制御手段による制御の実現に夫々必要とされる第1,第2のエネルギー量を算出可能なエネルギー算出手段と、
    前記エネルギー算出手段によって算出された第1,第2エネルギー量を比較することにより、エネルギー消費量の小さい第1,第2制御手段の1つを選択可能な選択手段とを備えた事を特徴とする塗装用空調装置。
  2. 前記調温調湿装置は、導入外気を加温する加温調節手段、導入外気を冷却する冷却調節手段、導入外気を加湿する加湿調節手段、及び導入外気を除湿する除湿調節手段を備え、
    前記選択手段は、選択した第1制御手段又は第2制御手段に対応する前記複数の調節手段の何れかを選択することを特徴とする請求項1に記載の塗装用空調装置。
  3. 前記エネルギー算出手段は、温湿度調節前の導入外気が有するエンタルピと温湿度調節後の空調空気が有するエンタルピによってエネルギーを算出することを特徴とする請求項1または2に記載の塗装用空調装置。
  4. 前記各調節手段は夫々動力源を有し、
    前記エネルギー算出手段は、前記動力源毎にエネルギー原単位を算出して前記第1,第2制御手段による制御の実現に夫々必要とされるエネルギー量を算出することを特徴とする請求項1〜3の何れか1つに記載の塗装用空調装置。
  5. 前記選択手段によって選択された調節手段が作動し且つ他の調節手段が作動を停止しているとき、前記他の調節手段の動力源の作動を制限する動力源制御手段を備えたことを特徴とする請求項4に記載の塗装用空調装置。
  6. 前記選択手段は、導入外気の実状態点における温度又は絶対湿度と前記調節手段の作動切替条件に相当する状態点における温度又は絶対湿度との偏差を算出可能に構成され、
    前記動力源制御手段は、前記選択手段よって選択された調節手段が作動し且つ他の調節手段が作動を停止しているとき、前記偏差が所定値よりも大きいときは、前記他の調節手段の動力源の作動を停止し、前記偏差が所定値よりも小さいときは、前記停止している他の調節手段の動力源を待機状態に維持するよう構成されたことを特徴とする請求項5に記載の塗装用空調装置。
  7. 導入外気の温湿度を温度調節又は湿度調節によって調節して空調空気を生成し、空調空気の状態点を飽和湿度よりも低湿度側の目標温湿度にされた空調空気を塗装ブースに給気可能な塗装用空調方法において、
    導入外気を温度調節することにより導入外気の絶対湿度を維持した目標温湿度の空調空気の生成に必要とされるエネルギー量を算出する第1ステップと、
    導入外気を湿度調節することにより導入外気の温度を維持した目標温湿度の空調空気の生成に必要とされるエネルギー量を算出する第2ステップと、
    前記第1,第2ステップによって算出されたエネルギー量を比較することにより、エネルギー消費量の小さい温度調節による制御又は湿度調節による制御の1つを選択する第3ステップと、
    前記第3ステップで選択された制御の実現によって目標温湿度の空調空気を生成する第4ステップとを備えた事を特徴とする塗装用空調方法。


JP2009219406A 2009-09-24 2009-09-24 塗装用空調装置及びその空調方法 Expired - Fee Related JP5397123B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009219406A JP5397123B2 (ja) 2009-09-24 2009-09-24 塗装用空調装置及びその空調方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009219406A JP5397123B2 (ja) 2009-09-24 2009-09-24 塗装用空調装置及びその空調方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011069520A true JP2011069520A (ja) 2011-04-07
JP5397123B2 JP5397123B2 (ja) 2014-01-22

Family

ID=44014955

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009219406A Expired - Fee Related JP5397123B2 (ja) 2009-09-24 2009-09-24 塗装用空調装置及びその空調方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5397123B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20220290874A1 (en) * 2021-03-09 2022-09-15 Mark-Anthony McLean Window air conditioning and heating unit

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0237245A (ja) * 1988-07-25 1990-02-07 Nissan Motor Co Ltd 空気調和機の運転制御装置
JPH08123556A (ja) * 1994-09-01 1996-05-17 Konica Corp 温湿度制御装置
JPH08285333A (ja) * 1995-04-19 1996-11-01 Tabai Espec Corp 除湿機再生制御式環境装置
JPH11132532A (ja) * 1997-10-31 1999-05-21 Trinity Ind Corp 空調装置用温湿度制御装置及びこれに使用する温湿度制 御プログラムを記録した記録媒体
JP2010071591A (ja) * 2008-09-19 2010-04-02 Denso Corp 空調システム、設定温度制御方法、及び、プログラム
JP2010071587A (ja) * 2008-09-19 2010-04-02 East Japan Railway Co 空調システム
WO2010044392A1 (ja) * 2008-10-14 2010-04-22 本田技研工業株式会社 塗装設備

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0237245A (ja) * 1988-07-25 1990-02-07 Nissan Motor Co Ltd 空気調和機の運転制御装置
JPH08123556A (ja) * 1994-09-01 1996-05-17 Konica Corp 温湿度制御装置
JPH08285333A (ja) * 1995-04-19 1996-11-01 Tabai Espec Corp 除湿機再生制御式環境装置
JPH11132532A (ja) * 1997-10-31 1999-05-21 Trinity Ind Corp 空調装置用温湿度制御装置及びこれに使用する温湿度制 御プログラムを記録した記録媒体
JP2010071591A (ja) * 2008-09-19 2010-04-02 Denso Corp 空調システム、設定温度制御方法、及び、プログラム
JP2010071587A (ja) * 2008-09-19 2010-04-02 East Japan Railway Co 空調システム
WO2010044392A1 (ja) * 2008-10-14 2010-04-22 本田技研工業株式会社 塗装設備

Also Published As

Publication number Publication date
JP5397123B2 (ja) 2014-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107543281B (zh) 温度及湿度调控方法、系统及空调器
CN104024749B (zh) 进行温度和湿度调整的空调系统
Mahjoubi et al. An improved thermal control of open cathode proton exchange membrane fuel cell
El-Agouz et al. Experimental analysis of humidification process by air passing through seawater
CN101970747B (zh) 衣物干燥的控制方法以及衣物干燥机
KR101516772B1 (ko) 온습도 조정 장치 및 온습도 조정 방법
TeGrotenhuis et al. Modeling and design of a high efficiency hybrid heat pump clothes dryer
US20150060557A1 (en) Energy saving apparatus, system and method
US8991068B2 (en) Energy efficient cycle for clothes dryer
JP5391785B2 (ja) 空調システム
WO2019026256A1 (ja) 熱交換換気装置
JP5397123B2 (ja) 塗装用空調装置及びその空調方法
JP6047722B2 (ja) 精密温調装置
JP5397611B2 (ja) 塗装用空調装置及びその空調方法
KR101818743B1 (ko) 에너지 절약형 온수생산 시스템이 구비된 항온항습기
JP2004324973A (ja) 空気調和装置、空気調和装置の運転方法
KR101186913B1 (ko) 전열히터를 이용한 실내 난방 온도 제어장치
JP2017219231A (ja) 水・空気接触型空気調和機の制御方法、水・空気接触型空気調和機、水・空気接触型空気調和機の制御器、水・空気接触型空気調和機の制御プログラム
JP2006071216A (ja) 燃料電池コジェネレーションシステム
JP2019173977A (ja) 貯湯給湯システム
CN101578559B (zh) 喷漆设备
JP5642982B2 (ja) 乾燥装置
CN104534613A (zh) 一种洁净手术室专用两管制空调的控制系统及控制方法
JPH05288390A (ja) 外気空調装置
KR102647362B1 (ko) 응축기 온도 측정을 통해 예열 모드를 수행하는 다기능 수납 시스템 및 이를 이용한 예열 모드 수행 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120829

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130924

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131007

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5397123

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees