JP2011069395A - 抜止リング付管継手、抜止リングの取付け方法、並びに抜止リング取付け装置 - Google Patents

抜止リング付管継手、抜止リングの取付け方法、並びに抜止リング取付け装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011069395A
JP2011069395A JP2009218823A JP2009218823A JP2011069395A JP 2011069395 A JP2011069395 A JP 2011069395A JP 2009218823 A JP2009218823 A JP 2009218823A JP 2009218823 A JP2009218823 A JP 2009218823A JP 2011069395 A JP2011069395 A JP 2011069395A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
retaining ring
peripheral surface
pipe joint
pressing
end portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009218823A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Chikamoto
博章 近本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP2009218823A priority Critical patent/JP2011069395A/ja
Publication of JP2011069395A publication Critical patent/JP2011069395A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】抜止リングより管継手の方が熱膨張率が大きい場合であっても、管継手の端部の外周面に抜止リングを取付けた後で外れ難くすることができる抜止リング付管継手を提供する。
【解決手段】抜止リング付管継手1は、円筒状に形成された端部3を有する樹脂製の管継手2と、端部3の内周面に配置された金属製のブッシュ4と、端部3の外周面に取付けられた金属製の抜止リング5と、抜止リング5の内周面の少なくとも対向する2箇所に設けられ、管継手2の端部3に食い込むように形成された変形部6と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、抜止リング付管継手、抜止リングの取付け方法、並びに抜止リング取付け装置に関する。
従来、上水道又は下水道の配管を分岐するために、抜止リング付管継手が用いられている。特許文献1には、この抜止リング付管継手に継手本体を取付けた分水栓サドル継手が開示されている。
一般的に、抜止リング付管継手の本体(管継手)は樹脂で形成され、本体における継手本体との接続部(端部)は円筒状に形成されている。本体側の内周面には継手本体との接続強度を高めるために金属製のブッシュが取付けられていて、このブッシュの内周面に形成された雌ネジ部と継手本体に形成された雄ネジ部とが螺合することで、抜止リング付管継手の本体に継手本体が強固に固定されるようになっている。
この本体は、外気温等により加熱されることがある。このとき、金属で形成されたブッシュよりも樹脂で形成された本体の方が一般的に熱膨張率が大きい、すなわち膨張及び収縮しやすいので、ブッシュよりも本体の方が膨らんで、本体とブッシュが外れやすくなる。そこで、本体が膨張するのを抑えるために、抜止リング付管継手では、本体の接続部の外周面にステンレス鋼等で形成された金属リング(抜止リング)が備えられている。
特開平10−252971号公報
しかしながら、上記の抜止リング付管継手が外気温等により冷却されたときには、熱膨張率の違いにより金属リングより本体の方が縮むので、本体から金属リングが外れる恐れがある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、抜止リングより管継手の方が熱膨張率が大きい場合であっても、管継手の端部の外周面に抜止リングを取付けた後で外れ難くすることができる抜止リング付管継手、抜止リングの取付け方法、並びに抜止リング取付け装置を提供するものである。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に記載の抜止リング付管継手は、円筒状に形成された端部を有する樹脂製の管継手と、前記端部の内周面に配置された金属製のブッシュと、前記端部の外周面に取付けられた金属製の抜止リングと、前記抜止リングの内周面に設けられ、前記管継手の前記端部に食い込むように形成された変形部と、を備えることを特徴としている。
請求項2に記載の抜止リングの取付け方法は、円筒状に形成された端部を有し、前記端部の内周面に金属製のブッシュが配置された樹脂製の管継手の前記端部の外方に、金属製の抜止リングを配置する配置工程と、前記抜止リングの外周面を前記端部側に押圧して前記抜止リングを塑性変形させて縮径させ、前記端部に前記抜止リングを取付ける押圧工程と、を備え、前記押圧工程では、前記抜止リングの外周面を前記端部側に押圧して前記抜止リングを前記端部の内部に食い込ませることを特徴としている。
請求項3に記載の抜止リング取付け装置は、円筒状に形成された端部を有し、前記端部の内周面に金属製のブッシュが配置された樹脂製の管継手の前記端部の外周面に、金属製の抜止リングを同軸上に配置した状態で、前記管継手の端部と前記抜止リングとを支持する支持部と、前記支持部を支持する機台と、前記抜止リングの外周面に対向するように配置された押圧面を有し、前記機台上でスライド可能に放射状に配置された複数の押圧部と、前記複数の押圧部を前記支持部側にそれぞれ移動させる移動手段と、前記複数の押圧部の前記押圧面において、少なくとも対向する2箇所の位置に設けられ前記支持部側に突出する突出部と、を備えることを特徴としている。
請求項1に記載の抜止リング付管継手によれば、例えば、外気温が低下すると、熱膨張率の違いにより抜止リングより管継手の方が縮む。このとき、抜止リングの内周面には管継手の端部に食い込むように形成された変形部が設けられているので、抜止リングより管継手の方が縮んだ場合であっても、管継手と抜止リングとを外れ難くすることができる。
請求項2に記載の抜止リングの取付け方法によれば、配置工程において、管継手の端部の外方に金属製の抜止リングを配置し、押圧工程において、抜止リングを塑性変形させて縮径させ、端部に抜止リングを取付ける。さらに、抜止リングの外周面の少なくとも反対側の2箇所を押圧して、抜止リングを端部の内部に食い込ませる。
従って、外気温の低下等により、抜止リングより管継手の方が縮んだ場合であっても、抜止リングにおける管継手の端部の内部に食い込んだ部分により、管継手と抜止リングとを外れ難くすることができる。
請求項3に記載の抜止リング取付け装置によれば、支持部上に管継手の端部と抜止リングとを配置し、移動手段により、複数の押圧部を支持部側にそれぞれ移動させる。これにより、複数の押圧部のそれぞれの押圧面で抜止リングの外周面を支持部側に押圧し、抜止リングを塑性変形により縮径させて端部に抜止リングを取付けるとともに、抜止リングの外周面を押圧部の押圧面に設けられた突出部により押圧する。このとき、突出部により押圧された抜止リングが支持部側に変形し、この抜止リングにおいて、突出部で変形した部分は縮径のみにより変形した部分より端部の外周面に強く当接し端部に食い込む。
抜止リングの熱膨張率と管継手の端部の熱膨張率とが異なるときには、互いに取付けられた端部と抜止リングは温度変化により径方向に離間しようとする。この場合であっても、抜止リングにおける突出部で変形した部分によって、管継手と抜止リングを外れ難くすることができる。
また、突出部は押圧面において、少なくとも対向する2箇所の位置に設けられているので、抜止リングにおける突出部で変形した部分は管継手の端部を径方向に挟むように配置される。したがって、管継手の端部と抜止リングとをより外れ難くすることができる。
本発明の実施形態の抜止リング付管継手の側面図である。 図1中の切断線A1−A1の断面図である。 図2の要部拡大図である。 本発明の実施形態の抜止リング付管継手の使用状態を示す断面図である。 本発明の実施形態の抜止リング取付け装置の一部を破断した平面図である。 図5中の切断線A2−A2の断面図である。 図6中の切断線A3−A3の断面図である。 図6の要部拡大図である。 本発明の実施形態の抜止リングの取付け方法の動作を示す説明図である。 本発明の実施形態の抜止リングの取付け方法の動作を示す説明図である。
以下、本発明に係る抜止リング付管継手の実施形態を、図1から図10を参照しながら説明する。図1及び図2に示すように、本実施形態の抜止リング付管継手1は、樹脂製のサドル(管継手)2と、サドル2の端部3の内周面に配置された金属製のブッシュ4と、端部3の外周面に取付けられた金属製の抜止リング5と、抜止リング5の内周面の少なくとも対向する2箇所に設けられ、サドル2の端部3に食い込むように形成された変形部6と、を備えている。
サドル2は、不図示の本管の外周面に固定される鞍部9と、鞍部9の外周面の中央部に立設され円筒状に形成された接続筒部10とからなる。前述の端部3は、この接続筒部10の端部となっている。
鞍部9は、円筒をその軸線に沿って半分に割った形状に形成されていて、その端部には、前記軸線に沿うように鍔部9aがそれぞれ形成されている。
鞍部9の内周面側には電気線11が設けられて、不図示の端部から電気線11に電圧を印加できるようになっている。そして、鞍部9及び接続筒部10に形成された貫通孔9b及び貫通孔10aは、互いに連通している。
ブッシュ4は砲金等の金属で円筒状に形成され、サドル2の端部3の内周面、すなわち貫通孔10a内に埋設されている。ブッシュ4の内周面には、雌ネジ部4aが形成されている。
抜止リング5は、ステンレス鋼等の金属材料で形成されている。そして、本実施形態では、サドル2の熱膨張率は、ブッシュ4の熱膨張率及び抜止リング5の熱膨張率より大きくなっている。
図3に示すように、変形部6はほぼ円錐状に形成され、その先端角θ1は90°で、変形部6の抜止リング5までの高さL1が0.5〜1.5mm(このとき、抜止リング5の内周面に接続される部分の径L2が、1.0〜3.0mmとなる)ように設定されていることが好ましい。
なお、このように構成された抜止リング付管継手1は、以下のように用いられる。
すなわち、図4に示すように、水道の配管等の本管150に連通孔150aを形成された部分に、サドル2の鞍部9の内周面を押しつけた状態で、電気線11に通電して鞍部9及び本管150を加熱する。すると、鞍部9及び本管150が一度溶融した後で冷却されて硬化し、サドル2と本管150が水密に接続される。
さらに、ブッシュ4の雌ネジ部4aに、分水栓151の雄ネジ部151aを接続することにより、ブッシュ4の内腔と分水栓151に形成された貫通孔151bとが連通される。これにより、本管150内を流れる水が、貫通孔9b、ブッシュ4の内腔、及び分水栓151の貫通孔151bを通って分岐され、本管150の外部に導かれる。
次に、前述の抜止リング付管継手を製造する本実施形態の抜止リング取付け装置について説明する。
図5及び図6に示すように、抜止リング取付け装置21は、略円板状の機台22と、機台22上に配設され略円柱状のステージ(支持部)22aと、機台22上でスライド可能に放射状に配置された8つの押圧部23と、8つの押圧部23をステージ22aに対して接近/離間するようにそれぞれ移動させる移動手段24と、を備えている。
ステージ22aは機台22の軸線Cと同軸に配置されていて、ステージ22aの天面には軸線C回りに段部22bが形成されている。
ステージ22aの天面上には、サドル2の円筒状の端部3に埋設されたブッシュ4が、その雌ネジ部4aが段部22bに当接するように配置される。そして、ステージ22aの天面上であって端部3の外方には、円筒状の抜止リング5aがサドル2の端部3と同軸上に配置される。この抜止リング5aは、上述の抜止リング付管継手1の抜止リング5が縮径される前のものである。
機台22の天面22cには、軸線C回りに等角度毎に8つの溝部22dがそれぞれ形成されている。それぞれの溝部22dは、ステージ22aの外周面を起点としてステージ22aから離間する方向に放射状に延びている。
8つの押圧部23は、それぞれが機台22の天面22c上に、溝部22dに沿って延びるように配置されている。
押圧部23は、略直方体状に形成された押圧部本体27と、押圧部本体27のステージ22a側の天面に形成された切り欠き部27aに着脱可能に固定されたカシメ刃28とを有する。
切り欠き部27aにおける底面には雌ネジ部27bが形成され、カシメ刃28には貫通孔28aが形成されている。そして、ネジ部材29に形成された雄ネジ部を貫通孔28aに挿通して雌ネジ部27bに螺合させることにより、カシメ刃28を押圧部本体27の切り欠き部27aに固定することができる。
図6及び図7に示すように、押圧部本体27の底面には、溝部22dに沿って延び、この溝部22dに係合する凸部27cが形成されている。この凸部27cと溝部22dにより、それぞれの押圧部23は、天面22c上で、ステージ22a側、およびステージ22aと反対側に移動することができる。
図5及び図6に示すように、カシメ刃28のステージ22a側の端部には、抜止リング5aの外周面に対向するように配置された押圧面28bが設けられている。そして、それぞれのカシメ刃28の押圧面28bの中央部にはステージ22a側に突出する突出部30が設けられている。
押圧部23は軸線C回りに等角度毎に8つ備えられ、突出部30は各押圧部23に設けられているので、本実施形態では、ステージ22aを挟んで対向する位置に配置された突出部30が4対設けられていることになる。
なお、後述するように突出部30が抜止リング5aの外周面に押し付けられることで抜止リング5aが塑性変形する。このとき、突出部30が抜止リング5aを貫通することがなく、抜止リング5aの突出部30により変形した部分が確実にサドル2の端部3の外周面に係止されて食い込むことが好ましい。
このため、図8に示すように、突出部30はほぼ円錐状に形成され、その先端角θ2は90°で、突出部30の押圧面28bまでの高さL3が0.5〜1.5mm(このとき、押圧面28bに接続される部分の径L4が、1.0〜3.0mmとなる)ように設定されていることが好ましい。
また、突出部30の高さL3は、抜止リング5aの径方向の厚さに対して、30〜80%に設定することが好ましく、50〜70%に設定することがより好ましい。
図5及び図6に示すように、移動手段24は、リング状に形成された当接部材33と、当接部材33を軸線Cに沿って移動させる駆動部34と、機台22と押圧部本体27にそれぞれ接続された付勢機構35とを有している。
当接部材33には、それぞれの押圧部本体27のステージ22aと反対側の端部27dに当接する平面である当接面33aがそれぞれ形成されている。すなわち、本実施形態では、当接部材33には、8つの押圧部本体27に対応する8つの当接面33aがそれぞれ形成されている。
それぞれの当接面33aは、機台22の天面22cに対して傾斜し、かつ、自身が端部27dに当接する押圧部23の移動方向に対して傾斜するように形成されている。なお、ここで言う傾斜とは、対象となる方向や平面等に対して、平行な位置関係でなく、直交する位置関係でもない、傾いて斜めとなる位置関係のことを意味する。
当接部材33には、押圧部本体27の端部27dを挟むように、当接面33aに連なる一対の案内面33bが形成されている。
駆動部34は機台22の天面22cに取付けられていて、当接部材33を軸線Cに沿って移動するように案内するリニアガイド34aと、リニアガイド34a上で当接部材33を移動させる不図示の油圧源に接続された油圧シリンダ34bとを有する。
また、油圧シリンダ34b内には不図示の係止部が形成されていて、当接部材33が、図6に示す位置から上方(機台22から離間する方向)に移動しないように係止しいている。
付勢機構35は、例えばバネ部材等で構成され、各押圧部23に対応して8つ備えられている。それぞれの付勢機構35は溝部22d内に配置されていて、一端が機台22に取付けられ、他端が押圧部本体27の凸部27cのステージ22a側の面に取付けられている。そして、付勢機構35は、押圧部本体27を常にステージ22aから離間する方向に付勢している。
次に、以上のように構成された抜止リング取付け装置21を使用した本実施形態の抜止リングの取付け方法の工程について説明する。
本実施形態の抜止リングの取付け方法の工程は、サドル2と抜止リング5aを配置する配置工程と、抜止リング5aの外周面を押圧する押圧工程とからなる。
まず、配置工程において、図6に示すように、使用者はステージ22a上にサドル2の端部3を配置するとともに、端部3の外周面の外方であってステージ22a上に抜止リング5aを配置する。このとき、ブッシュ4の雌ネジ部4aがステージ22aの段部22bに当接するように配置する。
次に、押圧工程において、図9に示すように、使用者は駆動部34を操作して、付勢機構35による力に抗して駆動部34により当接部材33を軸線Cに沿って下方に移動させる。
ここで、当接面33aは、機台22の天面22cに対して傾斜し、かつ、自身が端部27dに当接する押圧部23の移動方向Dに対して傾斜するように形成されている。
当接部材33が軸線Cに沿って下方に移動するときに、当接面33aが機台22の天面22cに対して直交していると当接面33aが押圧部本体27の端部27dに当接する当接位置Pが移動しないので天面22c上で押圧部本体27を移動させることはできない。また、当接面33aが機台22の天面22cに対して平行であっても、当接面33aが端部27dを下方に押すだけとなり、天面22c上で押圧部本体27を移動させることはできない。
一方、当接部材33が軸線Cに沿って移動するときに、この当接面33aが、自身が当接する押圧部23の移動方向Dに対して直交していると、上記の当接位置Pが移動しないので天面22c上で押圧部本体27を移動させることはできない。また、当接面33aが押圧部23の移動方向Dに対して平行であっても、当接面33aが端部27dを下方に押したり当接面33aが押圧部23を移動方向Dに対して直交する方向に押したりするだけとなり、天面22c上で押圧部本体27を移動方向Dに移動させることはできない。
本実施形態では、当接部材33の当接面33aが上記のように形成されているため、当接部材33が軸線Cに沿って下方に移動するときに、押圧部23を天面22c上でステージ22a側に、すなわち移動方向Dに移動させることができる。
押圧部23が天面22c上でステージ22a側に移動すると、各カシメ刃28に設けられた押圧面28bが、対向する位置に配置された抜止リング5aの外周面をサドル2の端部3側に押圧する。これにより、抜止リング5aをサドル2の端部3側に塑性変形させて縮径させ、端部3に抜止リング5aを取付ける。
さらに、この押圧工程では、抜止リング5aの外周面を突出部30で端部3側に押圧し、抜止リング5aにおいて押圧されて変形した部分である変形部6をサドル2の端部3の内部に食い込ませる。
次に、当接部材33を下方に移動させた駆動部34は、一定の時間が経過すると図10に示すように、当接部材33を軸線Cに沿って上方に移動させる。すると、押圧部本体27に固定されたカシメ刃28が、付勢機構35により押圧されて軸線Cから離間する方向に移動し、図6に示す当初の位置に戻る。
ここで、使用者は、ステージ22a上から、抜止リング5が取付けられたサドル2を取り出す。以上の手順で、押圧工程が終了し、本実施形態の抜止リングの取付け方法の全ての工程が終了する。
さらに、抜止リング5の取付けを繰り返すときには、上述の配置工程と押圧工程を繰り返す。
こうして、本実施形態の抜止リング付管継手1によれば、例えば、外気温が低下すると、熱膨張率の違いにより抜止リング5よりサドル2の方が縮む。このとき、抜止リング5の内周面にはサドル2の端部3に食い込む変形部6が設けられているので、抜止リング5よりサドル2の方が縮んだ場合であっても、サドル2と抜止リング5とを外れ難くすることができる。
また、本実施形態の抜止リング取付け装置21によれば、ステージ22a上にサドル2の端部3と抜止リング5aとを配置し、移動手段24により、8つの押圧部23をステージ22a側にそれぞれ移動させる。これにより、8つの押圧部23のそれぞれの押圧面28bで抜止リング5aの外周面をステージ22a側に押圧し、抜止リング5aを塑性変形により縮径させて端部3に抜止リング5aを取付けるとともに、抜止リング5aの外周面を押圧部23の押圧面28b設けられた突出部30により押圧する。このとき、突出部30により押圧された抜止リング5aがステージ22a側に変形し、この抜止リング5aにおいて、突出部30で変形した部分は縮径のみにより変形した部分より端部の外周面に強く当接し端部3に食い込んで、抜止リング5aに変形部6が形成される。
抜止リング5の熱膨張率とサドル2の端部3の熱膨張率とが異なるときには、互いに取付けられた端部3と抜止リング5は温度変化により径方向に離間しようとする。この場合であっても、抜止リング5の変形部6によって、端部3と抜止リング5を外れ難くすることができる。
また、当接部材33のそれぞれの当接面33aを押圧部23の端部27dに当接させながら、当接部材33を軸線Cに沿って移動させる。このとき、このとき、8つの押圧部23は、それぞれ機台22の天面22c上で移動するように構成されているとともに、当接部材33のそれぞれの当接面33aは、機台22の天面22cに対して傾斜し、かつ、自身が他端部27dに当接する押圧部23の移動方向Dに対して傾斜するように形成されている。
このため、当接部材23が軸線Cに沿って下方に移動するにつれて、それぞれの当接面33aにより、この当接面33aが他端部27dに当接する押圧部23がステージ22a側にそれぞれ移動する。従って、1つの当接部材33を移動させることで、8つの押圧部23により抜止リング5aをサドル2に取付けることが可能となる。
また、ステージ22aには段部22bが形成されているので、サドル2と抜止リング5aが押圧部23に押圧されるときに、サドル2の端部3が軸線C側に潰れるのを防止することができる。
また、当接部材33には一対の案内面33bが形成されているので、押圧部本体27の端部27dが当接面33aに当接する位置からずれるのを防止することができる。
また、当接部材33の当接面33aにより、上方から各押圧部23の端部27dを機台22の天面22cに押し付けるので、押圧部23が移動方向Dに移動するときに天面22cから浮くのを防止することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更等も含まれる。
例えば、上記実施形態では、抜止リング取付け装置21に押圧部23を8つ備えた。しかし、抜止リング取付け装置に供えられる押圧部23の数に制限はなく、2つ以上であれば幾つでも良い。
また、上記実施形態では、サドル2の端部3及び抜止リング5は円筒状であるとしたが、これらは筒状であっても良い。なお、ここで言う筒状とは、円柱に同軸上に貫通孔を形成したものだけでなく、軸線に直交する平面での断面形状が楕円形や多角形等の柱状の形状に、この軸線に沿って貫通孔を形成したものも含むものである。
また、上記実施形態では、ステージ22aを挟んで対向する位置に配置された突出部30が4対設けられていた。ただし、対向する位置に配置された突出部30が1対設けられていれば、サドル2の端部3に食い込んだ突出部30を、端部3を径方向に挟むように配置することができる。従って、突出部30は、少なくとも対向する位置に一対設けられていれば良い。
また、上記実施形態では、抜止リング取付け装置21に駆動部34及び付勢機構35は備えられなくても良い。使用者が当接部材33を押し下げて、押圧部23をステージ22aに向かう方向に移動させることは可能だからである。
また、上記実施形態では、当接部材33に8つの当接面33aを形成し、この当接面33aをそれぞれの押圧部本体27の端部27dに当接させた。しかし、各押圧部本体27の端部27dに、機台22の天面22cに対して傾斜し、かつ、自身の移動方向Dに対して傾斜した当接面を形成し、当接部材33が各押圧部本体27のこの当接面に当接するように構成しても良い。
また、上記実施形態では、サドル2が樹脂材料で、抜止リング5がステンレス鋼等の金属材料で形成されるとした。ただし、サドル2及び抜止リング5が形成される材料はこの限りでないが、サドル2が形成される材料の硬度に比べて抜止リング5が形成される材料の硬度の方が高いか、両材料の硬度がほぼ等しいことが好ましい。サドル2の硬度と抜止リング5の硬度をこのように設定することで、抜止リング5をサドル2内に食い込ませることが容易になるからである。
1 抜止リング付管継手
2 サドル(管継手)
3 端部
4 ブッシュ
5、5a 抜止リング
6 変形部
22 機台
22a ステージ(支持部)
23 押圧部
24 移動手段
28b 押圧面
30 突出部

Claims (3)

  1. 円筒状に形成された端部を有する樹脂製の管継手と、
    前記端部の内周面に配置された金属製のブッシュと、
    前記端部の外周面に取付けられた金属製の抜止リングと、
    前記抜止リングの内周面に設けられ、前記管継手の前記端部に食い込むように形成された変形部と、
    を備えることを特徴とする抜止リング付管継手。
  2. 円筒状に形成された端部を有し、前記端部の内周面に金属製のブッシュが配置された樹脂製の管継手の前記端部の外方に、金属製の抜止リングを配置する配置工程と、
    前記抜止リングの外周面を前記端部側に押圧して前記抜止リングを塑性変形させて縮径させ、前記端部に前記抜止リングを取付ける押圧工程と、を備え、
    前記押圧工程では、前記抜止リングの外周面を前記端部側に押圧して前記抜止リングを前記端部の内部に食い込ませることを特徴とする抜止リングの取付け方法。
  3. 円筒状に形成された端部を有し、前記端部の内周面に金属製のブッシュが配置された樹脂製の管継手の前記端部の外周面に、金属製の抜止リングを同軸上に配置した状態で、前記管継手の端部と前記抜止リングとを支持する支持部と、
    前記支持部を支持する機台と、
    前記抜止リングの外周面に対向するように配置された押圧面を有し、前記機台上でスライド可能に放射状に配置された複数の押圧部と、
    前記複数の押圧部を前記支持部側にそれぞれ移動させる移動手段と、
    前記複数の押圧部の前記押圧面において、少なくとも対向する2箇所の位置に設けられ前記支持部側に突出する突出部と、
    を備えることを特徴とする抜止リング取付け装置。
JP2009218823A 2009-09-24 2009-09-24 抜止リング付管継手、抜止リングの取付け方法、並びに抜止リング取付け装置 Pending JP2011069395A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009218823A JP2011069395A (ja) 2009-09-24 2009-09-24 抜止リング付管継手、抜止リングの取付け方法、並びに抜止リング取付け装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009218823A JP2011069395A (ja) 2009-09-24 2009-09-24 抜止リング付管継手、抜止リングの取付け方法、並びに抜止リング取付け装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011069395A true JP2011069395A (ja) 2011-04-07

Family

ID=44014858

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009218823A Pending JP2011069395A (ja) 2009-09-24 2009-09-24 抜止リング付管継手、抜止リングの取付け方法、並びに抜止リング取付け装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011069395A (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6127527U (ja) * 1984-07-20 1986-02-19 日本鋼管株式会社 管継手成形機
JPH0669411U (ja) * 1993-03-11 1994-09-30 日鐵溶接工業株式会社 粉粒体充填管の接続構造
JPH08219356A (ja) * 1995-02-08 1996-08-30 Fujipura Seiko Co Ltd 給湯用金属継手付樹脂管とその製法
JPH11210971A (ja) * 1998-01-22 1999-08-06 Sekisui Chem Co Ltd 分水栓サドル継手
EP0957306A2 (en) * 1998-05-13 1999-11-17 Smc Kabushiki Kaisha Tube joint and apparatus for producing the same
WO2005119113A1 (de) * 2004-06-02 2005-12-15 Eaton Fluid Power Gmbh Anschlusseinrichtung

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6127527U (ja) * 1984-07-20 1986-02-19 日本鋼管株式会社 管継手成形機
JPH0669411U (ja) * 1993-03-11 1994-09-30 日鐵溶接工業株式会社 粉粒体充填管の接続構造
JPH08219356A (ja) * 1995-02-08 1996-08-30 Fujipura Seiko Co Ltd 給湯用金属継手付樹脂管とその製法
JPH11210971A (ja) * 1998-01-22 1999-08-06 Sekisui Chem Co Ltd 分水栓サドル継手
EP0957306A2 (en) * 1998-05-13 1999-11-17 Smc Kabushiki Kaisha Tube joint and apparatus for producing the same
WO2005119113A1 (de) * 2004-06-02 2005-12-15 Eaton Fluid Power Gmbh Anschlusseinrichtung

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4749463B2 (ja) 滑り軸受、滑り軸受システム及び滑り軸受システムの組立
EP2599641A3 (en) Bearing unit raceway ring member, bearing unit, and method and apparatus for manufacturing bearing unit raceway ring member
KR101655029B1 (ko) 중공형 봉상물과 플레이트형 링크 브라켓트의 결합 방법 및 이를 위한 프레스 장치
US20120153611A1 (en) Coupling arrangement comprising a coupling body and a metal pipe, as well as method for assembly of the coupling body
JP2012251583A (ja) 部品締結構造
US6543815B2 (en) Tube joint and method of constructing the same
TW202012821A (zh) 接頭裝置、接頭構造、及接頭構造之製造方法
JP2011069395A (ja) 抜止リング付管継手、抜止リングの取付け方法、並びに抜止リング取付け装置
JP2013517436A (ja) 流体循環チューブを結合させるためのデバイスおよび関連方法
JP2008539380A (ja) 圧力流体用フランジ連結
JP6412408B2 (ja) 連結治具
JP2009202193A (ja) 2部材の結合方法
CN101769287A (zh) 安全销钉及其制造方法
JP4878360B2 (ja) 鋼管の継手
JP6639139B2 (ja) ライニング形バタフライバルブの弁体とその成形装置並びに成形方法及びバタフライバルブ
JP2015227000A (ja) 樹脂成形品、インサート、樹脂成形品製造装置、および、樹脂成形品製造方法
CN112621164B (zh) 压装方法、阀芯组件及电子膨胀阀
JP5369167B2 (ja) 配管端末構造及び配管端末構造の製造方法
KR20170101454A (ko) 금구 조립체 및 이의 제조 방법
JP6875632B2 (ja) 構造体及び構造体の製造方法
JP7429108B2 (ja) クリンチングスタッドの固定構造
JP2005291370A (ja) プランジャ式接合ピン
JP5633039B2 (ja) 鉄筋への定着部材取付け方法
JP2012117233A (ja) 鋼管杭の継手構造および継手付き鋼管杭
JP2008109758A (ja) ロータコアのマグネットモールド方法およびその治具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120514

A977 Report on retrieval

Effective date: 20130726

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20130730

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130920

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20131126