JP2011068180A - 電動シート装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】利便性を損なうことなく、簡易な構造で記憶するシートの状態を再生することができる電動シート装置を提供する。
【解決手段】モータ12と、シート位置を調整するための調整操作部材11と、シート位置を検出するホールセンサ14とを備え、ECU20は調整操作部材11の操作に応じてモータ12を駆動制御しシート位置を調整する。調整操作部材11により調整された2つのシート位置を記憶するメモリ21と、押操作によりメモリ21に記憶された2つのシート位置を順番に呼び出すための単独の要求操作部材15とを備え、ECU20は、要求操作部材15の操作により呼び出されたシート位置を再生すべくモータ12を駆動制御する。ECU20は、該当のシート位置の再生が開始される前のシート位置をメモリ21に自動記憶する。
【選択図】図1

Description

本発明は、調整されたシートの状態を検出・記憶し、該記憶するシートの状態を再生する電動シート装置に関するものである。
従来、こうした電動シート装置としては、例えば非特許文献1に記載されたものが知られている。この電動シート装置は、調整されたシートの状態を記憶等するために、図8に示すスイッチユニット90を備える。このスイッチユニット90には、ボタン状の第1メモリーキー91、第2メモリーキー92及びセットキー93が設置されている。そして、マニュアルスイッチの操作による調整後のシートの状態を記憶する場合、セットキー93を押しながら第1メモリーキー91又は第2メモリーキー92を押す。また、記憶するシートの状態を再生する場合、第1メモリーキー91又は第2メモリーキー92を押す。
さらに、その他の電動シート装置としては、例えば特許文献1、2に記載されたものが知られている。例えば特許文献1では、メモリに記憶された助手席のシートの位置を呼び出して、これを運転席のシートの位置(ドライビングポジション)として再生することが提案されている。また、特許文献2では、シートの位置を乗降位置(ライドポジション)へと移動させるべくオートスイッチをライド方向に操作すると、当該操作時のシートの位置を任意着座者用メモリに記憶(自動記憶)し、その後のオートスイッチの再生方向への操作によって当該シートの位置(ドライビングポジション)を再生することが提案されている。これにより、任意の着座者のシートの位置の記憶及び再生を同時に、且つ簡単に行うことができる。
特開平5−193404号公報 特開平3−271031号公報
「トヨタソアラ新型車解説書」、トヨタ自動車株式会社、1991年5月
ところで、非特許文献1では、記憶するシートの状態の数分、即ち人数分だけメモリーキーが必要であり、部品点数の増大を余儀なくされてしまう。一方、特許文献1では、メモリに記憶された助手席のシートの位置を活用することにより、メモリーキーの個数の削減が可能になるものの、助手席と運転席とでは本来、想定するシートの位置が異なるものであるから、好適なドライビングポジションとして再生することができない。また、特許文献2では、常にシートの位置を任意着座者用メモリに上書きで記憶していくことになるため、例えば誤操作によって意図しないシートの位置を記憶した場合、本来の再生したいシートの位置が消去されてしまう。あるいは、自動記憶されるシートの位置が1つだけのため、任意の着座者が複数になる場合に対応できず、利便性が損なわれることになる。
本発明の目的は、利便性を損なうことなく、簡易な構造で記憶するシートの状態を再生することができる電動シート装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、電気的駆動源と、シートの状態を調整するための調整操作部材と、前記シートの状態を検出する検出手段と、前記調整操作部材の操作に応じて前記電気的駆動源を駆動制御し、前記シートの状態を調整する調整手段と、前記調整操作部材により調整された前記シートの状態を複数である所定数分だけ記憶する記憶手段と、所定態様の操作により、前記記憶手段に記憶された前記所定数分の前記シートの状態を順番に呼び出すための単独の要求操作部材と、前記要求操作部材の操作により呼び出された前記シートの状態を再生すべく前記電気的駆動源を駆動制御する再生手段と、前記調整操作部材又は前記要求操作部材の操作に基づき、前記再生手段により該当の前記シートの状態の再生が開始される前の前記シートの状態を前記所定数分の一の前記シートの状態として前記記憶手段に自動記憶する記憶更新手段とを備えたことを要旨とする。
同構成によれば、前記要求操作部材を所定態様で操作することにより、前記記憶手段に記憶された前記所定数分の前記シートの状態が順番に呼び出され、前記再生手段により該当の前記シートの状態が再生される。また、前記調整操作部材又は前記要求操作部材の操作に基づき、該当の前記シートの状態の再生が開始される前の前記シートの状態が、前記記憶更新手段により前記所定数分の一の前記シートの状態として前記記憶手段に自動記憶される。前記記憶手段に自動記憶された前記シートの状態が、前記要求操作部材の操作によって呼び出し・再生可能であることはいうまでもない。このように、前記シートの状態の呼び出し・再生に係る前記要求操作部材が単独であることで、例えば前記シートの状態の再生等のために複数の選択スイッチを備える場合に比べて簡易なスイッチ構造にすることができる。また、前記記憶手段に記憶された前記所定数分の前記シートの状態のいずれか一つを再生しつつ、その前の前記シートの状態を前記記憶手段に自動記憶するため、当該シートの状態を再利用(再呼び出し等)することができ、利便性を損なうこともない。
なお、前記記憶更新手段が前記調整操作部材の操作に基づいて前記記憶手段に自動記憶するように設定されている場合には、前記調整操作部材によって前記シートの状態がユーザの好みに応じて微調整された際に、その調整後のシートの状態が前記記憶手段に記憶されることとなる。このため、ユーザの意思に基づくシートの状態を確実に前記記憶手段に記憶させることができる。
一方、前記記憶更新手段が前記要求操作部材の操作に基づいて前記記憶手段に自動記憶するように設定されている場合には、その時点における前記シートの状態が前記記憶手段に記憶されるとともに、他のシートの状態が再生される。このため、ユーザが前記要求操作部材を操作する前の直近のシートの状態のみが前記記憶手段に自動記憶されることとなる。よって、前記要求操作部材を操作する以前にユーザが前記調整操作部材を複数回操作することによって前記シートの状態の微調整を行った場合でも、最終調整されたシートの状態のみが前記記憶手段に自動記憶されることとなる。従って、無駄な自動記憶を抑制することができ、暗電流の増加を抑制可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電動シート装置において、前記要求操作部材は、前記所定態様の操作により、前記記憶手段に記憶された前記所定数分の前記シートの状態を周期的に呼び出すことを要旨とする。
同構成によれば、前記要求操作部材を所定態様で操作することにより、前記記憶手段に記憶された前記所定数分の前記シートの状態を周期的(2つの場合は交互)に呼び出すことができるため、利用者は周期性に従って前記要求操作部材を所定態様で操作するという単純な繰り返し操作で所要の前記シートの状態を確実に呼び出すことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の電動シート装置において、前記記憶更新手段は、前記再生手段により該当の前記シートの状態の再生が開始される直前の前記シートの状態での停止時間が所定時間を超えているときに、前記要求操作部材が操作された際に、該直前のシートの状態を前記所定数分の一の前記シートの状態として前記記憶手段に自動記憶することを要旨とする。
同構成によれば、例えば前記調整操作部材の誤操作などにより前記シートの状態が一時的に変化した場合には、前記要求操作部材が操作されても当該シートの状態が前記記憶手段に自動記憶されることがないため、意図しないシートの状態が前記記憶手段に記憶(上書き)されて、本来の必要なシートの状態が前記記憶手段から消去されることを防止できる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の電動シート装置において、前記シートの状態が前記記憶手段から呼び出された一の前記シートの状態に再生されている状況下において、前記記憶更新手段は、現在の前記シートの状態の再生時からの変化量が所定量を超えるときに、前記要求操作部材が操作された際に、前記記憶手段に前記一の前記シートの状態とは異なる他の前記シートの状態として現在の前記シートの状態を前記所定数分の一の前記シートの状態として自動記憶し、現在の前記シートの状態の再生時からの変化量が前記所定量を下回るときに、前記要求操作部材が操作された際に、前記記憶手段に前記一の前記シートの状態として現在の前記シートの状態を前記所定数分の一の前記シートの状態として自動記憶することを要旨とする。
同構成によれば、現在の前記シートの状態の再生時からの変化量が前記所定量を超えるとき、即ち現在の着座者が再生時の前記シートの状態に対応する着座者とは異なると推定されるときには、前記要求操作部材が操作された際に、前記記憶更新手段により、前記一の前記シートの状態として現在の前記シートの状態(前記要求操作部材の操作で呼び出された前記シートの状態の再生が開始される前の前記シートの状態)が上書きされることなく前記他の前記シートの状態として現在の前記シートの状態が新たに記憶される。このように、新たな着座者を認識してそれまでの着座者とは別に前記記憶手段に前記シートの状態を自動記憶することができる。一方、現在の前記シートの状態の再生時からの変化量が前記所定量を下回るとき、即ち現在の着座者が再生時の前記シートの状態に対応する着座者と同一と推定されるときには、前記要求操作部材が操作された際に、前記記憶更新手段により、前記一の前記シートの状態として現在の前記シートの状態が自動記憶(上書き)される。このように、既存の着座者を認識して前記記憶手段に上書きすることができ、該記憶手段に不要な記憶を行うことを回避できる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の電動シート装置において、前記要求操作部材の間欠的な操作回数又は前記要求操作部材の操作時間の長短切り替えによって、前記所定数分の前記シートの状態のいずれとも異なる特定の前記シートの状態を割り込み再生すべく前記電気的駆動源を駆動制御する割り込み再生手段を備えたことを要旨とする。
同構成によれば、前記記憶手段に記憶された前記所定数分の前記シートの状態に縛られることなく、前記要求操作部材の間欠的な操作回数又は前記要求操作部材の操作時間の長短切り替えによって、前記割り込み再生手段により、特定の前記シートの状態を割り込み再生することができる。従って、このような特定の前記シートの状態として、例えば特定の着座者(例えばゲストユーザ)の前記シートの状態や特定の使用形態の前記シートの状態(例えば乗降時に好適なシートの状態)などを登録しておくことで、利便性を向上することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1又は2に記載の電動シート装置において、前記記憶更新手段は、前記再生手段により該当の前記シートの状態の再生が開始される直前の前記シートの状態での停止時間が所定時間を超えているときに、前記調整操作部材が操作された際に、該直前のシートの状態を前記所定数分の一の前記シートの状態として前記記憶手段に自動記憶することを要旨とする。
同構成によれば、例えば前記調整操作部材の誤操作などにより前記シートの状態が一時的に変化した場合には、前記調整操作部材が操作されても当該シートの状態が前記記憶手段に自動記憶されることがないため、意図しないシートの状態が前記記憶手段に記憶(上書き)されて、本来の必要なシートの状態が前記記憶手段から消去されることを防止できる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜2、6のいずれか一項に記載の電動シート装置において、前記シートの状態が前記記憶手段から呼び出された一の前記シートの状態に再生されている状況下において、前記記憶更新手段は、現在の前記シートの状態の再生時からの変化量が所定量を超えるときに、前記調整操作部材が操作された際に、前記記憶手段に前記一の前記シートの状態とは異なる他の前記シートの状態として現在の前記シートの状態を前記所定数分の一の前記シートの状態として自動記憶し、現在の前記シートの状態の再生時からの変化量が前記所定量を下回るときに、前記調整操作部材が操作された際に、前記記憶手段に前記一の前記シートの状態として現在の前記シートの状態を前記所定数分の一の前記シートの状態として自動記憶することを要旨とする。
同構成によれば、現在の前記シートの状態の再生時からの変化量が前記所定量を超えるとき、即ち現在の着座者が再生時の前記シートの状態に対応する着座者とは異なると推定されるときには、前記調整操作部材が操作された際に、前記記憶更新手段により、前記一の前記シートの状態として現在の前記シートの状態(前記要求操作部材の操作で呼び出された前記シートの状態の再生が開始される前の前記シートの状態)が上書きされることなく前記他の前記シートの状態として現在の前記シートの状態が新たに記憶される。このように、新たな着座者を認識してそれまでの着座者とは別に前記記憶手段に前記シートの状態を自動記憶することができる。一方、現在の前記シートの状態の再生時からの変化量が前記所定量を下回るとき、即ち現在の着座者が再生時の前記シートの状態に対応する着座者と同一と推定されるときには、前記調整操作部材が操作された際に、前記記憶更新手段により、前記一の前記シートの状態として現在の前記シートの状態が自動記憶(上書き)される。このように、既存の着座者を認識して前記記憶手段に上書きすることができ、該記憶手段に不要な記憶を行うことを回避できる。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか一項に記載の電動シート装置において、前記再生手段により該当の前記シートの状態の再生が開始される前の前記シートの状態において、前記調整操作部材の操作による前記シートの状態の調整がなかったときに、前記記憶更新手段による前記所定数分の一の前記シートの状態としての前記記憶手段への自動記憶を無効化する無効化手段を備えたことを要旨とする。
同構成によれば、前記調整操作部材の操作による前記シートの状態の調整がなかったとき、例えば当該シートの状態が前記記憶手段の前記所定数分の前記シートの状態に記憶済みの場合には、当該シートの状態が前記記憶手段に自動記憶されることがないため、前記記憶手段に不要な前記シートの状態が記憶(上書き)されて、本来の必要なシートの状態が前記記憶手段から消去されることを防止できる。
本発明では、利便性を損なうことなく、簡易な構造で記憶するシートの状態を再生することができる電動シート装置を提供することができる。
本発明の一実施形態を示すブロック図。 同実施形態の制御態様を示す状態遷移図。 変化量及び停止時間と記憶態様との関係を示すグラフ。 同実施形態の制御態様を示すフローチャート。 変化量と記憶態様との関係を示すグラフ。 (a)(b)は、本発明の変形形態の操作態様を示す概略図。 同変形形態の制御態様を示す模式図。 従来形態のスイッチユニットを示す概略図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施形態に係る電動シート装置の電気的構成を示すブロック図である。同図に示すように、車両フロアに設置されるシートSTは、座面を形成するシートクッションSCを有するとともに、該シートクッションSCの後端部に前後方向に傾動可能に連結されて背もたれ部を形成するシートバックSBを有し、更に該シートバックSBの上端部に昇降自在に連結されて乗員頭部の支持部を形成するヘッドレストHRを有する。そして、電動シート装置は、シートSTの状態(位置)を調整するための機構を搭載する。この機構としては、シートSTの前後位置を調整するためのシートスライド機構、シートクッションSCに対するシートバックSBの前後方向の傾斜角度を調整するためのリクライニング機構、シートクッションSCの前端部の高さを調整するためのフロントバーチカル機構、シートクッションSCの後端部の高さを調整するためのリフタ機構、シートバックSBに対するシートクッションSCの前後位置を調整するためのクッション長機構、シートバックSBの幅方向両側の突出長を調整するためのサイドサポート機構、ヘッドレストHRの高さを調整するためのヘッドレスト昇降機構の少なくとも一つが適用される。なお、各機構は、シートSTにおける操作対象が異なることを除けば、同様に制御されるため、以下ではシートスライド機構の例を代表して説明する。
シートスライド機構は、電気的駆動源としてのモータ12に駆動される伝達部材13を備えており、該モータ12によりその回転方向に応じて伝達部材13が駆動されることでシートSTが前後方向に移動する(シートスライド機構において、モータ12及びシートSTを連係する伝達部材13の機械的な構造については図示略)。これにより、シートSTの前後位置が調整される。
図1に示すように、電動シート装置は、各種制御を司るECU(電子制御装置)20を備える。このECU20は、例えばマイクロコンピュータを主体に構成されており、EEPROM等からなる記憶手段としてのメモリ21を内蔵する。なお、ECU20には、車両に設けられたバッテリー(図示略)の電源が供給されている。
ECU20は、例えばシートクッションSCの側部に設置された調整操作部材11と電気的に接続されており、該調整操作部材11から出力される操作信号を入力する。なお、調整操作部材11は、シートスライド機構を操作するためのマニュアルスイッチであって、その操作信号によりシートSTの移動方向(前方向又は後方向)を指示する。
また、ECU20は、前記モータ12と電気的に接続されており、該モータ12に電源を供給してこれを駆動制御する。例えばECU20は、モータ12に供給する電源の電気極性を切り替えることで、調整操作部材11の指示するシートSTの移動方向に対応する回転方向でモータ12を駆動制御する。
さらに、ECU20は、モータ12の回転を検出する検出手段としてのホールセンサ14と電気的に接続されており、該ホールセンサ14の検出信号を入力する。このホールセンサ14は、モータ12の出力軸と一体回転するマグネットロータに対向配置されたホール素子を備えるもので、該モータ12の回転に同期するパルスを検出信号として出力する。
このような構成にあって、利用者(着座者)により調整操作部材11が操作されると、ECU20は、調整操作部材11の操作信号が指示するシートSTの移動方向に応じた回転方向でモータ12を駆動制御する(調整手段)。これにより、前述の態様でシートSTが前後方向に移動し、シートSTの前後位置が調整される。また、ECU20は、モータ12の回転に伴いホールセンサ14から出力されるパルスを計数してシートSTの前後位置を検出する。
ここで、本実施形態では、メモリ21は、調整操作部材11により調整されたシートSTの前後位置を複数である所定数(2つ)分だけ記憶する。具体的には、メモリ21は、その第1記憶部M1にシート位置として第1シート位置P1を記憶するとともに、同じく第2記憶部M2にシート位置として第2シート位置P2を記憶する。
そして、ECU20は、例えばシートクッションSCの側部に設置された単独の要求操作部材15と電気的に接続されている。この要求操作部材15は、押操作時にのみ導通する常開型のモメンタリースイッチであって、押操作時にオンする要求信号をECU20に出力する。ECU20は、要求操作部材15の押操作(所定態様の操作)により、メモリ21の第1、第2記憶部M1、M2に記憶された過去位置となるシート位置P1、P2を呼び出す。同時に、ECU20は、呼び出されたシート位置P1、P2を再生すべくモータ12を駆動制御する(再生手段)。すなわち、ECU20は、ホールセンサ14に検出されるシート位置が、呼び出されたシート位置P1、P2に一致するようにモータ12を駆動制御する。加えて、ECU20は、前回の再生後に調整された移動後のシート位置をシート位置P1、P2としてメモリ21(第1記憶部M1又は第2記憶部M2)に自動記憶する(記憶更新手段)。
ここで、呼び出されたシート位置P1,P2の再生と、第1及び第2記憶部M1,M2へのシート位置の記憶態様について説明する。図2は、モータ12(シートST)の停止状態J0を基準にした状態遷移図である。各状態への遷移は、要求操作部材15等の操作に伴い、ECU20により制御される。なお、この状態遷移図の説明にあたっては、直近の要求操作部材15の押操作に伴い呼び出し・再生されているシート位置がP1であると仮定して具体的に説明する。直近の要求操作部材15の押操作に伴い呼び出し・再生されているシート位置がP2である場合には、基本的にシート位置P1,P2、記憶部M1,M2の関係を置き換えることで同様に説明される。
まず、停止状態J0において、シート位置を調整すべく着座者により調整操作部材11が操作されると、マニュアル調整作動の状態J1に遷移する。このとき、モータ12が駆動され、前述の態様でシートSTが前後方向に移動する。この際、ECU20は、そのメモリ21に設定されたマニュアル調整作動フラグを「1」に設定する。このマニュアル調整作動フラグは、現状の再生作動の後に調整操作部材11の操作があったことを表すもので、当該再生作動直後の段階では「0」に設定され、その後に調整操作部材11が操作された段階で「1」に設定される。そして、着座者により調整操作部材11の操作が停止されると、モータ12の駆動が停止されて停止状態J0に遷移する(戻る)。調整操作部材11の操作後のシート位置、即ち移動後のシート位置(以下、便宜的にシート位置PAという)と再生時のシート位置P1との偏差の大きさ(絶対値)である変化量ΔP(=ABS(PA−P1))が、調整操作部材11の操作量(正負を考慮した総和の操作量)に応じて増減することはいうまでもない。
また、停止状態J0において、例えば元の着座者への交代に伴い、別のシート位置を再生すべく当該着座者により要求操作部材15が操作されると、過去位置となる別のシート位置の再生作動の状態J2に遷移する。このとき、ホールセンサ14に検出されるシート位置が、当該シート位置に一致するようにモータ12が駆動制御され、シートSTが自動で前後方向に移動する。そして、モータ12の駆動が停止されて停止状態J0に遷移する(戻る)。
さらに、マニュアル調整作動フラグが「1」であり(調整操作部材11の操作が有り)、且つ、前記変化量ΔPが所定量A(>0)以下であり、且つ、モータ12(シートST)の停止している停止時間Tが所定時間B以上のときは、移動後のシート位置PAを、再生時のシート位置P1として第1記憶部M1に自動記憶(上書き)する状態J3に遷移する。この段階で、マニュアル調整作動フラグは「0」に設定(リセット)される。これは、変化量ΔPが所定量A以下であるとき、移動後のシート位置PAは、再生時のシート位置P1に対応する同一の着座者により調整操作部材11の操作によって微調整されたものと推定されることによる。従って、このときの状態J3では、再生時のシート位置P1として微調整後のシート位置PAが自動記憶(上書き)され、次回の再生作動に係る過去位置としてのシート位置P2が保持されたままとなる。そして、次回の要求操作部材15の操作では過去位置としての別のシート位置P2が再生され、次々回の要求操作部材15の操作では移動後のシート位置PAが再生される。
一方、マニュアル調整作動フラグが「1」であり(調整操作部材11の操作が有り)、且つ、前記変化量ΔPが所定量A(>0)を超えており、且つ、モータ12(シートST)の停止している停止時間Tが所定時間B以上のときは、移動後のシート位置PAを別のシート位置P2として第2記憶部M2に自動記憶(上書き)するとともに次回の再生作動に係る過去位置としてのシート位置P1を保持する状態J4に遷移する。この段階で、マニュアル調整作動フラグは「0」に設定(リセット)される。これは、変化量ΔPが所定量Aを超えているとき、移動後のシート位置PAは、再生時のシート位置P1に対応する着座者とは異なる着座者により調整操作部材11の操作によって大幅に調整されたものと推定されることによる。従って、このときの状態J4では、別のシート位置P2として調整後のシート位置PAが自動記憶(上書き)され、次回の再生作動に係る過去位置としてのシート位置P1が保持されたままとなる。そして、次回の要求操作部材15の操作では過去位置としてのシート位置P1が再生される。
なお、状態J3又は状態J4における自動記憶が完了すると、停止状態J0に遷移する(戻る)。ここで、状態J3,J4におけるシート位置PAの記憶タイミングは、次回の要求操作部材15の操作に伴う過去位置の再生時であってもよいし、調整操作部材11の操作に伴う最終的なシート位置PAの確定時であってもよい。調整操作部材11の最後の操作時から一定時間(所定時間B)の経過を前提とするのは既述のとおりである。特に、シート位置PAの記憶タイミングとして調整操作部材11を利用する場合、状態J3,J4の切替判断に係る変化量ΔPとして調整操作部材11の操作時の変化量がその都度採用される。ただし、1回の調整操作部材11の操作でシート位置が調整されることを想定すれば、調整操作部材11の操作時の変化量(変化量ΔP)に応じて前述の態様で最終的に確定したシート位置PAが記憶されることになる。そして、例えば2人の着座者UA,UBの交代を前提に上述の記憶動作が繰り返され、シート位置P1,P2として再生されたシート位置のその後の変化量ΔPが常時小さくなって移動後のシート位置が、対応するシート位置P1,P2として常に自動記憶(上書き)されるようになると(状態J3)、例えば第1及び第2記憶部M1,M2に第1及び第2シート位置P1,P2として着座者UA,UBのシート位置PA,PBがそれぞれ記憶されることになる。この場合、要求操作部材15が押操作されることによって対応する着座者UA,UBのシート位置PA,PBが周期的(交互)に第1及び第2記憶部M1,M2から呼び出され、これが再生される。
この状態遷移図では割愛されているが、前述の再生作動後、調整操作部材11の操作(シート位置の調整)がなかった場合、即ちマニュアル調整作動フラグが「0」の場合には、シート位置P1、P2の自動記憶は共に行われない(無効化手段)。これは、再生作動によって呼び出し・再生されたシート位置が、調整を要しない当該着座者に好適なシート位置になっていることによる。また、モータ12(シートST)の停止している停止時間Tが所定時間B未満のときも、シート位置P1、P2の自動記憶は共に行われない。これは、例えば調整操作部材11の誤操作などにより一時的に変化した意図しないシート位置がメモリ21に自動記憶(上書き)されて、本来の必要なシート位置がメモリ21から消去されることを防止するためである。なお、所定時間Bを、例えば運転席にあっては実際に運転したと判断し得る時間に基づき設定すれば、本当に必要なシート位置(ドライビングポジション)だけをメモリ21に記憶することができる。
図3は、変化量ΔP及びモータ12(シートST)の停止時間Tと、そのときのメモリ21への記憶態様との関係をまとめたグラフである。同図に示すように、停止時間Tが所定時間B未満のときは、上述したようにメモリ21(第1記憶部M1又は第2記憶部M2)へのシート位置P1、P2の自動記憶は共に行われない。また、停止時間Tが所定時間B以上であり、且つ、変化量ΔPが所定量A以下のときは、再生作動の直前でのシート位置が同一の着座者により調整されたシート位置と見なされて、当該シート位置が第1、第2記憶部M1、M2に自動記憶(上書き)される。一方、停止時間Tが所定時間B以上であり、且つ、変化量ΔPが所定量Aを超えるときは、再生作動の直前でのシート位置が別の着座者により調整されたシート位置と見なされて、当該シート位置が別のシート位置として第1、第2記憶部M1、M2に自動記憶される。
次に、本実施形態の動作について、図4のフローチャートに基づき総括して説明する。なお、ここでは、2人の着座者UA,UBのそれぞれに対応してメモリ21にシート位置PA,PBが記憶されているものとし、着座者UAから着座者UBへの交代を前提に、主としてその呼び出しに係る処理を説明する。この処理は、例えば所定時間ごとの定時割り込みにより繰り返し実行される。
処理がこのルーチンに移行すると、まず、着座者UBにより要求操作部材15が押操作されたか否かが判断される(S1)。ここで、要求操作部材15が押操作されていないと判断されると、そのままその後の処理が一旦終了される。また、要求操作部材15が押操作されたと判断されると、着座者UAに対応する現在のシート位置で停止してから一定時間以上経過しているか、即ち現在のシート位置での停止時間Tが所定時間B以上か否かが判断される(S2)。
そして、現在のシート位置で停止してから一定時間以上経過していると判断されると、着座者UAに対応して現在呼び出されているシート位置PAとして現在のシート位置が自動記憶(上書き)される(S3)。続いて、現在呼び出されている記憶位置PAとは別のシート位置PBが呼び出される(S4)。また、S2で、現在のシート位置で停止してから一定時間以上経過していないと判断されると、着座者UAに対応して現在呼び出されているシート位置PAの更新・記憶を行うことなくそのまま上記したS4の処理が行われる。
S4の処理が終了すると、新たに呼び出したシート位置PBまで再生作動され(S5)、その後の処理が一旦終了される。以上の処理により、調整操作部材11の操作に応じて調整されたシート位置に更新しつつ、要求操作部材15の操作によって互いに異なるシート位置PA,PBを交互に呼び出し・再生することができる。なお、現在のシート位置の記憶更新に係るS3の処理の実施判断(S2)においては、実際には調整操作部材11の操作があったか否か(マニュアル調整作動フラグが「1」か「0」か)が論理積で判断されており、ここでは説明を割愛している。ただし、S2において調整操作部材11の操作があったか否かの論理積での判断を必ずしも行う必要はない。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、要求操作部材15を押操作することにより、メモリ21に記憶された2つのシート位置(PA,PB)が順番に呼び出され、該当のシート位置が再生される。また、調整操作部材11又は要求操作部材15の操作に基づき、該当のシート位置の再生が開始される直前のシート位置が、2つのシート位置の一のシート位置としてメモリ21に自動記憶される。このように、シート位置の呼び出し・再生に係る要求操作部材15が単独であることで、例えばシート位置の再生等のために複数の選択スイッチを備える場合に比べて簡易なスイッチ構造にすることができる。そして、部品点数及びコストを削減することができる。また、メモリ21に記憶された2つのシート位置のいずれか一つを再生しつつ、その前のシート位置をメモリ21に自動記憶するため、当該シート位置を再利用(再呼び出し等)することができ、利便性を損なうこともない。
なお、調整操作部材11の操作に基づいてメモリ21に自動記憶するように設定されている場合には、調整操作部材11によってシート位置がユーザの好みに応じて微調整された際に、その調整後のシート位置がメモリ21に記憶されることとなる。このため、ユーザの意思に基づくシート位置を確実にメモリ21に記憶させることができる。
一方、要求操作部材15の操作に基づいてメモリ21に自動記憶するように設定されている場合には、その時点におけるシート位置がメモリ21に記憶されるとともに、他のシート位置が再生される。このため、ユーザが要求操作部材15を操作する前の直近のシート位置のみがメモリ21に自動記憶されることとなる。よって、要求操作部材15を操作する以前にユーザが調整操作部材11を複数回操作することによってシート位置の微調整を行った場合でも、最終調整されたシート位置のみがメモリ21に自動記憶されることとなる。従って、無駄な自動記憶を抑制することができ、暗電流の増加を抑制可能となる。
(2)本実施形態では、要求操作部材15を押操作することにより、メモリ21に記憶された2つのシート位置(PA,PB)を周期的(交互)に呼び出すことができるため、利用者は周期性に従って要求操作部材15を所定態様で押操作するという単純な繰り返し操作で所要のシート位置を確実に呼び出すことができる。
(3)本実施形態では、例えば調整操作部材11の誤操作などによりシート位置が一時的に変化した場合には、調整操作部材11又は要求操作部材15が操作されても、当該シート位置がメモリ21に自動記憶されることがないため、意図しないシート位置がメモリ21に記憶(上書き)されて、本来の必要なシート位置がメモリ21から消去されることを防止できる。
(4)本実施形態では、現在のシート位置の再生時からの変化量ΔPが所定量Aを超えるとき、即ち現在の着座者が再生時のシート位置に対応する着座者とは異なると推定されるときには、調整操作部材11又は要求操作部材15が操作された際に、現在のシート位置(要求操作部材15の操作で呼び出されたシート位置の再生が開始される直前のシート位置)が上書きされることなく他のシート位置として現在のシート位置が新たに記憶される。このように、新たな着座者を認識してそれまでの着座者とは別にメモリ21にシート位置を自動記憶することができる。一方、現在のシート位置の再生時からの変化量ΔPが所定量Aを下回るとき、即ち現在の着座者が再生時のシート位置に対応する着座者と同一と推定されるときには、調整操作部材11又は要求操作部材15が操作された際に、現在のシート位置が自動記憶(上書き)される。このように、既存の着座者を認識してメモリ21に上書きすることができ、該メモリ21に不要な記憶を行うことを回避できる。
(5)本実施形態では、例えば調整操作部材11の操作によるシート位置の調整がなかったとき、例えば当該シート位置がメモリ21の2つのシート位置に記憶済みの場合には、当該シート位置がメモリ21に自動記憶されることがないため、該メモリ21に不要な前記シート位置が記憶(上書き)されて、本来の必要なシート位置がメモリ21から消去されることを防止できる。
(6)本実施形態では、シート位置を記憶させるための操作が不要であるため、操作性を向上することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・図5に示すように、メモリ21への記憶態様において、前記停止時間Tによる条件(停止時間Tと所定時間Bとの大小比較)を割愛してもよい。この場合、変化量ΔPが所定量A以下のときは、当該シート位置が第1、第2記憶部M1、M2に自動記憶される。一方、変化量ΔPが所定量Aを超えるときは、当該シート位置が別のシート位置として第1、第2記憶部M1、M2に自動記憶される。なお、前記実施形態と同様、前述の再生作動後、その後の調整操作部材11の操作(シート位置の調整)がなかった場合、即ちマニュアル調整作動フラグが「0」の場合には、シート位置P1、P2の自動記憶を共に行わなくてもよい。
・図6の上段に示す要求操作部材15の通常操作(所定態様の操作)とは別に、図6の下段に示す要求操作部材15の変則的な操作を定義してもよい。すなわち、図6(a)に示す要求操作部材15の間欠的な2回の押操作(いわゆるダブルクリック)や、図6(b)に示す相対的に冗長な押操作(いわゆる長押し操作)を定義してもよい。図6の上段に示す要求操作部材15の通常操作は、図7に示すようにメモリ21に記憶された2つのシート位置(PA,PB)を周期的(交互)に呼び出すものであることは既述のとおりである。これに対し、図6の下段に示す要求操作部材15の変則的な操作は、図7に示すように上述の周期性に従うシート位置とは別のシート位置(記憶位置PC)を割り込み呼び出し・再生するものとして定義する。この場合、要求操作部材15の変則的な操作が検出されると、ECU20は、当該シート位置(記憶位置PC)を割り込み再生すべくモータ12を駆動制御する(割り込み再生手段)。このように変更することで、メモリ21に記憶された2つのシート位置(PA,PB)に縛られることなく、要求操作部材15の変則的な操作によって、特定のシート位置(記憶位置PC)を割り込み再生することができる。従って、このような特定のシート位置として、例えば想定する着座者(UA,UB)とは別の特定の着座者(ゲストユーザ)のシート位置や特定の使用形態のシート位置(例えば乗降時に好適なシート位置)などを登録しておくことで、利便性を向上することができる。
・前記実施形態においては、メモリ21に2つのシート位置(記憶位置PA,PB)を記憶する場合を説明したが、メモリ21に3つ以上のシート位置を記憶するようにしてもよい。この場合、要求操作部材15の押操作を繰り返すことで、メモリ21から呼び出すシート位置を順番に切り替えて所要のシート位置を再生すればよい。なお、メモリ21から呼び出すシート位置の順番は、周期性に従って記憶順であってもよいし、再生頻度の高い順であってもよい。特に再生頻度を利用する場合、例えば再生頻度が一定レベル以下の稀なシート位置を再生作動の対象から除外するようにしてもよい。
・前記実施形態において、押操作の都度に停止状態が出没する、いわゆるオルタネートスイッチからなる要求操作部材を採用してもよい。この場合、要求操作部材の操作状態、即ち再生されているシート位置を視覚的に確認できることで、操作性を向上することができる。
・前記実施形態において、ホールセンサ14に代えて、例えばロータリエンコーダ等、その他の検出手段を採用してもよい。
・前記実施形態においては、シートスライド機構の例を代表して説明したが、リクライニング機構、シートクッションSCの前端部の高さを調整するためのフロントバーチカル機構、リフタ機構、クッション長機構、サイドサポート機構及びヘッドレスト昇降機構の少なくとも一つに適用してもよい。
・図6の上段に示す要求操作部材15の1回の押操作)では、メモリ21に記憶された2つのシート位置(PA,PB)のいずれか一方(例えばシート位置PA)を直に呼び出し、図6の下段に示す要求操作部材15の間欠的な2回の押操作や、相対的に冗長な押操作では、同じく2つのシート位置のいずれか他方(例えばシート位置PB)を直に呼び出すようにしてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
・電気的駆動源と、
シートの状態を調整するための調整操作部材と、
前記シートの状態を検出する検出手段と、
前記調整操作部材の操作に応じて前記電気的駆動源を駆動制御し、前記シートの状態を調整する調整手段と、
前記調整操作部材により調整された前記シートの状態を複数である所定数分だけ記憶する記憶手段と、
所前記記憶手段に記憶された前記所定数分の前記シートの状態を呼び出すための単独の要求操作部材と、
前記要求操作部材の操作により呼び出された前記シートの状態を再生すべく前記電気的駆動源を駆動制御する再生手段と、
前記再生手段により該当の前記シートの状態の再生が開始される直前の前記シートの状態を前記所定数分の一の前記シートの状態として前記記憶手段に自動記憶する記憶更新手段とを備え、
前記要求操作部材は、該要求操作部材の間欠的な操作回数又は前記要求操作部材の操作時間の長短切り替えによって、再生するいずれか一の前記シートの状態を指示することを特徴とする電動シート装置。同構成によれば、前記要求操作部材の間欠的な操作回数又は前記要求操作部材の操作時間の長短切り替えによって、再生するいずれか一の前記シートの状態が指示される。これにより、前記記憶手段に記憶された該当の前記シートの状態が呼び出され、前記再生手段により再生される。同時に、該当の前記シートの状態の再生が開始される直前の前記シートの状態が、前記記憶更新手段により前記所定数分の一の前記シートの状態として前記記憶手段に自動記憶される。このように、前記シートの状態の記憶又は再生に係る前記要求操作部材が単独であることで、例えば前記シートの状態の再生等のために複数の選択スイッチを備える場合に比べて簡易なスイッチ構造にすることができる。また、前記記憶手段に記憶された前記所定数分の前記シートの状態のいずれか一つを再生しつつ、直前の前記シートの状態を前記記憶手段に自動記憶するため、当該シートの状態を再利用(再呼び出し等)することができ、利便性を損なうこともない。
ST…シート、11…調整操作部材、12…モータ(電気的駆動源)、14…ホールセンサ(検出手段)、15…要求操作部材、20…ECU(調整手段、再生手段、記憶更新手段、無効化手段、割り込み再生手段)、21…メモリ(記憶手段)。

Claims (8)

  1. 電気的駆動源と、
    シートの状態を調整するための調整操作部材と、
    前記シートの状態を検出する検出手段と、
    前記調整操作部材の操作に応じて前記電気的駆動源を駆動制御し、前記シートの状態を調整する調整手段と、
    前記調整操作部材により調整された前記シートの状態を複数である所定数分だけ記憶する記憶手段と、
    所定態様の操作により、前記記憶手段に記憶された前記所定数分の前記シートの状態を順番に呼び出すための単独の要求操作部材と、
    前記要求操作部材の操作により呼び出された前記シートの状態を再生すべく前記電気的駆動源を駆動制御する再生手段と、
    前記調整操作部材又は前記要求操作部材の操作に基づき、前記再生手段により該当の前記シートの状態の再生が開始される前の前記シートの状態を前記所定数分の一の前記シートの状態として前記記憶手段に自動記憶する記憶更新手段とを備えたことを特徴とする電動シート装置。
  2. 請求項1に記載の電動シート装置において、
    前記要求操作部材は、前記所定態様の操作により、前記記憶手段に記憶された前記所定数分の前記シートの状態を周期的に呼び出すことを特徴とする電動シート装置。
  3. 請求項1又は2に記載の電動シート装置において、
    前記記憶更新手段は、前記再生手段により該当の前記シートの状態の再生が開始される直前の前記シートの状態での停止時間が所定時間を超えているときに、前記要求操作部材が操作された際に、該直前のシートの状態を前記所定数分の一の前記シートの状態として前記記憶手段に自動記憶することを特徴とする電動シート装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の電動シート装置において、
    前記シートの状態が前記記憶手段から呼び出された一の前記シートの状態に再生されている状況下において、
    前記記憶更新手段は、
    現在の前記シートの状態の再生時からの変化量が所定量を超えるときに、前記要求操作部材が操作された際に、前記記憶手段に前記一の前記シートの状態とは異なる他の前記シートの状態として現在の前記シートの状態を前記所定数分の一の前記シートの状態として自動記憶し、
    現在の前記シートの状態の再生時からの変化量が前記所定量を下回るときに、前記要求操作部材が操作された際に、前記記憶手段に前記一の前記シートの状態として現在の前記シートの状態を前記所定数分の一の前記シートの状態として自動記憶することを特徴とする電動シート装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の電動シート装置において、
    前記要求操作部材の間欠的な操作回数又は前記要求操作部材の操作時間の長短切り替えによって、前記所定数分の前記シートの状態のいずれとも異なる特定の前記シートの状態を割り込み再生すべく前記電気的駆動源を駆動制御する割り込み再生手段を備えたことを特徴とする電動シート装置。
  6. 請求項1又は2に記載の電動シート装置において、
    前記記憶更新手段は、前記再生手段により該当の前記シートの状態の再生が開始される直前の前記シートの状態での停止時間が所定時間を超えているときに、前記調整操作部材が操作された際に、該直前のシートの状態を前記所定数分の一の前記シートの状態として前記記憶手段に自動記憶することを特徴とする電動シート装置。
  7. 請求項1〜2、6のいずれか一項に記載の電動シート装置において、
    前記シートの状態が前記記憶手段から呼び出された一の前記シートの状態に再生されている状況下において、
    前記記憶更新手段は、
    現在の前記シートの状態の再生時からの変化量が所定量を超えるときに、前記調整操作部材が操作された際に、前記記憶手段に前記一の前記シートの状態とは異なる他の前記シートの状態として現在の前記シートの状態を前記所定数分の一の前記シートの状態として自動記憶し、
    現在の前記シートの状態の再生時からの変化量が前記所定量を下回るときに、前記調整操作部材が操作された際に、前記記憶手段に前記一の前記シートの状態として現在の前記シートの状態を前記所定数分の一の前記シートの状態として自動記憶することを特徴とする電動シート装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の電動シート装置において、
    前記再生手段により該当の前記シートの状態の再生が開始される前の前記シートの状態において、前記調整操作部材の操作による前記シートの状態の調整がなかったときに、前記記憶更新手段による前記所定数分の一の前記シートの状態としての前記記憶手段への自動記憶を無効化する無効化手段を備えたことを特徴とする電動シート装置。
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