JP2011065512A - 情報処理システム、情報処理プログラム、操作認識システム、および操作認識プログラム、 - Google Patents

情報処理システム、情報処理プログラム、操作認識システム、および操作認識プログラム、 Download PDF

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Abstract

【課題】操作の認識とその操作に対応した処理の実行を、コストを抑制し高い信頼性を持って行う。
【解決手段】情報処理システム10が、操作立体11と、圧力センサ12と、圧力移動検知部13と、操作認識部14と、処理実行部15とを備えた。操作立体11は、操作時に把持されて動かされる立体である。圧力センサ12は、操作立体11の表面の各箇所に加えられる圧力を検出するものである。圧力移動検知部13は、圧力センサ12による圧力の検出結果に基づいて、操作立体11の表面における圧力の印加位置の移動を検知するものである。操作認識部14は、圧力移動検知部13での検知結果を用いて操作立体11の動きを認識するものである。処理実行部15は、操作認識部14で認識された操作立体11の動きに応じた情報処理を実行するものである。
【選択図】 図1

Description

本件は、操作を認識してその操作に対応した処理を実行する情報処理システムと情報処理プログラム、および、操作の認識を実行する操作認識システムと操作認識プログラムに関する。
従来、コンピュータやPDA(Personal Digital Assistants)等といった情報処理装置の操作には、キーボードやマウス等に代表される操作デバイスを介してユーザの操作を受け付ける操作認識システムが使われている。
さらに、近年では、このような操作認識システムは、ATM(Automatic Teller Machine)端末、AV(Audio−Visual)機器、あるいは高機能の家電機器等の操作にも使われるようになってきている。
このような機器は、子供や高齢者といった、上記のような情報処理装置に対して馴染みが薄くなりがちなユーザにも利用されることが多い。一方で、上記のような操作認識システムは細かなキー操作等を求められることが多い。そのため、そのようなキー操作に慣れないユーザにとっては、操作認識システムの操作が負担となってしまうことがある。そこで、細かなキー操作等が不要で、ユーザが直感的に操作することができる次のような操作認識システムが提案されている。
即ち、ユーザが手に取れる操作デバイスを用い、ユーザがその操作デバイスを手にとって動かすと、その動きに応じて機器を操作する操作認識システムが提案されている。このような操作認識システムで用いられる操作デバイスの一例として、例えば、ペンを模した操作デバイス等が挙げられる(例えば、特許文献1参照。)。
このような操作認識システムの多くでは、ユーザによって操作デバイスが動かされたときのその動きを検知する加速度センサや角速度センサ等が操作デバイスに内蔵されている。そして、それらの各種センサ類での検知結果を分析することで、操作デバイスがユーザによってどのように動かされたかが認識されるようになっている。
特開平10−269007号公報
しかしながら、加速度センサや角速度センサ等を操作デバイスに内蔵させた上記のような操作認識システムには、それらのセンサ類が高価であり製造コストが嵩みがちである。さらに、加速度センサや角速度センサ等は衝撃に対する耐性が低いので、ユーザが操作中に落とす危険性が高い上記のような操作デバイスに内蔵させるには信頼性が低いことが多い。
本件は上記事情に鑑み、次のような情報処理システム、情報処理プログラム、操作認識システム、および操作認識プログラムを提供することを目的とするものである。本件の目的に係る情報処理システムおよび情報処理プログラムは、操作を認識してその操作に対応した処理を実行する、コストが抑制され信頼性が高い情報処理システムおよび情報処理プログラムである。また、本件の目的に係る操作認識システムおよび操作認識プログラムは、操作を認識する、コストが抑制され信頼性が高い操作認識システムおよび操作認識プログラムである。
上記目的を達成する情報処理システムの基本形態は、操作立体と、圧力センサと、圧力移動検知部と、操作認識部と、処理実行部とを備えている。
操作立体は、操作を受ける立体であって、その操作時に把持されて動かされるものである。
圧力センサは、上記操作立体内に組み込まれた、その操作立体の表面の各箇所に加えられる圧力を検出するものである。
圧力移動検知部は、上記圧力センサによる圧力の検出結果に基づいて、上記操作立体の表面における圧力の印加位置の移動を、少なくとも移動の向きについて検知するものである。
操作認識部は、上記圧力移動検知部での検知結果が表わす移動の向きを用いて、上記操作による上記操作立体の動きを認識するものである。
処理実行部は、上記操作認識部で認識された上記操作立体の動きに応じた情報処理を実行するものである。
また、上記目的を達成する情報処理プログラムの基本形態は、
コンピュータで実行され、そのコンピュータ上に、上記圧力移動検知部と、上記操作認識部と、上記処理実行部とを構築するものである。
また、上記目的を達成する操作認識システムの基本形態は、上記操作立体と、上記圧力センサと、上記圧力移動検知部と、上記操作認識部とを備えたものである。
また、上記目的を達成する操作認識プログラムの基本形態は、
コンピュータで実行され、そのコンピュータ上に、上記圧力移動検知部と、上記操作認識部とを構築するものである。
本件によれば、操作を認識してその操作に対応した処理を実行する、コストが抑制され信頼性が高い情報処理システムおよび情報処理プログラムを得ることができる。さらに、本件によれば、操作を認識する、コストが抑制され信頼性が高い操作認識システムおよび操作認識プログラムを得ることができる。
基本形態について説明した情報処理システムの具体的な実施形態を示す模式図である。 基本形態について説明した情報処理システムの具体的な実施形態として動作するコンピュータシステムを示す模式図である。 図2に示す操作デバイスのハードウェア構成図である。 図2に示すコンピュータのハードウェア構成図である。 情報処理プログラムによって図2のコンピュータシステム上に構築される情報処理システムを示す機能ブロック図である。 操作デバイスに対する操作によるメニューの項目選択を模式的に示す図である。 図5の記憶部における記憶内容を模式的に示す図である。 図5の情報処理システムで実行される情報処理の流れを示すフローチャートの前半を示す図である。 図5の情報処理システムで実行される情報処理の流れを示すフローチャートの後半を示す図である。 操作デバイスの回転の認識について説明する説明図である。 操作デバイスが振られる様子を示す図である。 図11に示す上方への振れの際に起きる圧力の印加位置の移動を模式的に示す図である。 図11に示す振れとは逆向きの下方への振れの際に起きる圧力の印加位置の移動を模式的に示す図である。 振れの際に生じる、圧力の印加位置の移動の理由を説明する説明図である。
以下、上記に基本形態について説明した情報処理システム、情報処理プログラム、操作認識システム、および操作認識プログラムの具体的な実施形態について、図面を参照して説明する。
まず、第1実施形態について説明する。
図1は、基本形態について説明した情報処理システムの具体的な実施形態を示す模式図である。
図1の情報処理システム10は、操作立体11と、圧力センサ12と、圧力移動検知部13と、操作認識部14と、処理実行部15とを備えている。
操作立体11は、操作を受ける立体であって、その操作時に把持されて動かされるものである。
圧力センサ12は、上記操作立体11内に組み込まれた、その操作立体11の表面の各箇所に加えられる圧力を検出するものである。
圧力移動検知部13は、上記圧力センサ12による圧力の検出結果に基づいて、上記操作立体11の表面における圧力の印加位置の移動を、少なくとも移動の向きについて検知するものである。
操作認識部14は、上記圧力移動検知部13での検知結果が表わす移動の向きを用いて、上記操作による上記操作立体11の動きを認識するものである。
処理実行部15は、上記操作認識部14で認識された上記操作立体11の動きに応じた情報処理を実行するものである。
本実施形態では、図1の操作立体11、圧力センサ12、圧力移動検知部13、操作認識部14、および処理実行部15が、上述の基本形態における操作立体、圧力センサ、圧力移動検知部、操作認識部、および処理実行部の各一例に相当する。
また、本実施形態では、図1の操作立体11、圧力センサ12、圧力移動検知部13、および操作認識部14を合わせたものが、基本形態について説明した操作認識システムの具体的な実施形態に相当する。
本実施形態では、図1の圧力移動検知部13、操作認識部14、および処理実行部15それぞれは、不図示のコンピュータにインストールされた情報処理プログラムによってそのコンピュータ上に構築される。この図1の圧力移動検知部13、操作認識部14、および処理実行部15それぞれをコンピュータ上に構築する情報処理プログラムが、基本形態について説明した情報処理プログラムの具体的な実施形態に相当する。
また、本実施形態では、この情報処理プログラムのうち、図1の圧力移動検知部13と操作認識部14とを構築するプログラム部分が、基本形態について説明した操作認識プログラムの具体的な実施形態に相当する。
尚、図1の各要素は、そのような作用を自分自身で実行するものとして構築されても良く、あるいは、コンピュータに組み込まれている他のプログラムに指示を与えて実行するものとして構築されても良い。
以上に説明した本実施形態によれば、図1の操作立体11に対するユーザからの操作が、その操作時に操作立体11の表面に加えられる圧力の印加位置の移動に基づいて認識される。そして、その圧力の印加位置の移動の検知には、操作立体11の表面に加えられる圧力を検出する圧力センサ12が使われる。言い換えると、本実施形態では、操作立体11に対するユーザからの操作の認識が、圧力センサ12での検出結果を使って行われる。ここで、このような圧力センサ12は、物体の動きの検知に利用されることが多い加速度センサや角速度センサ等に比べて安価である。さらに、圧力センサ12は、このような加速度センサや角速度センサ等に比べて衝撃に対する耐性が非常に高い。つまり、本実施形態によれば、操作の認識とその操作に対応した処理の実行を、コストを抑制し高い信頼性を持って行うことができる。
次に、第2実施形態について説明する。
図2は、基本形態について説明した情報処理システムの具体的な実施形態として動作するコンピュータシステムを示す模式図である。
図2のコンピュータシステム20は、操作デバイス100と、この操作デバイス100に対するユーザからの操作を認識してその操作に対応した処理の実行を行うコンピュータ200とを備えている。
操作デバイス100は、立方体形状を有し、立方体の6つの面それぞれに、各面に加えられる圧力を検出するシート状の圧力センサ111が貼付されている。また、この操作デバイス100は、この操作デバイス100内に設定されたXYZそれぞれの軸方向における地磁気の成分を検出する3軸地磁気センサ112を内蔵している。さらに、この操作デバイス100は、この操作デバイス100に対する電源投入のためにONされ、電源遮断のためにOFFされる電源スイッチ113を備えている。
本実施形態では、電源スイッチ113のONにより電源が投入されると圧力センサ111および3軸地磁気センサ112での検出が開始される。さらに、これらの検出結果は、後述するようにデジタル信号に変換され、電波による無線通信によりコンピュータ200に送信される。
図3は、図2に示す操作デバイスのハードウェア構成図である。
この図3に示すように、操作デバイス100は、上記の6つの圧力センサ111と、上記の3軸地磁気センサ112と、上記の電源スイッチ113とを有している。さらに、各センサでの検出結果を示すアナログ値をデジタル値に変換するA/Dコンバータ114が、各センサにつき1個づつ設けられている。
また、操作デバイス100は、この操作デバイス100内での各要素の動作を制御するCPU115を備えている。本実施形態では、このCPU115で、6つの圧力センサ111および3軸地磁気センサ112の検出結果が状態情報にまとめられる。この状態情報は、操作デバイス100の姿勢をコンピュータ200側で把握するために、そのコンピュータ200に供される。CPU115では、この状態情報の生成が一定の時間間隔毎に実行される。
また、操作デバイス100は、上記のようにCPU115で一定の時間間隔毎に生成される状態情報を、その時間間隔毎に無線通信によりコンピュータ200に送信する無線モジュール116を備えている。ここでは特定しないが、この無線モジュール116としては、例えば、近距離での無線通信規格であるBluetooth(登録商標)に従った無線通信を行うBluetoothモジュール等が挙げられる。
さらに、操作デバイス100は、電源スイッチ113がON状態になると操作デバイス100内での各要素に電力を供給する電源117を備えている。
図2のコンピュータ200は、外観構成上、本体装置210、および、その本体装置210からの指示に応じて液晶モニタ221上に画像を表示する画像表示装置220を備えている。また、本体装置210は、外観上、CD−ROM230を装填するためのCD−ROM装填口210aを有する。
図4は、図2に示すコンピュータのハードウェア構成図である。
本体装置210は、図4に示すように、CPU211、主メモリ212、ハードディスク装置213、CD−ROMドライブ214、I/Oインタフェース215、および、無線モジュール216を備えている。
CPU211は、各種プログラムを実行するものである。主メモリ212は、ハードディスク装置213に格納されたプログラムが読み出されCPU211での実行のために展開されるものである。ハードディスク装置213は、各種プログラムやデータ等が保存されたものである。CD−ROMドライブ214は、CD−ROM230が装填され、その装填されたCD−ROM230をアクセスするものである。I/Oインタフェース215は、このコンピュータ200を不図示の外部装置と有線で接続するためのものである。無線モジュール216は、図3に示す操作デバイス100の無線モジュール116と無線通信を行うためのものである。
これら本体装置210の各要素、および図2にも示す画像表示装置220は、バス217を介して相互に接続されている。
ここで、CD−ROM230には、図2のコンピュータシステム20を、基本形態について上述した情報処理システムの具体的な実施形態として動作させるための情報処理プログラムが記憶されている。CD−ROM230がCD−ROMドライブ214に装填されると、そのCD−ROM230に記憶された情報処理プログラムが、コンピュータシステム20が備えるコンピュータ200にアップロードされる。その情報処理プログラムは、ハードディスク装置213に記憶される。そして、そのハードディスク装置213からその情報処理プログラムが適宜に読み出されて、コンピュータ200内で実行されることとなる。
図5は、情報処理プログラムによって図2のコンピュータシステム上に構築される情報処理システムを示す機能ブロック図である。
尚、この図5では、図2に模式的な斜視図で示された操作デバイス100が、表面に貼付された圧力センサ111、内蔵の3軸地磁気センサ112および無線モジュール116とともにブロックで示されている。また、この図5には、図4に示すコンピュータ200の無線モジュール216も示されている。
この図5の情報処理システム300は、上記の操作デバイス100および無線モジュール216の他に、領域特定部310、圧力移動検知部320、操作認識部330、処理実行部340、および記憶部350を備えている。
本実施形態では、操作デバイス100が、上述の基本形態における操作立体の一例に相当する。また、圧力センサ111が、この基本形態における圧力センサの一例に相当する。また、圧力移動検知部320が、この基本形態における圧力移動検知部の一例に相当する。また、操作認識部330が、この基本形態における操作認識部の一例に相当する。また、本実施形態では、操作デバイス100と無線モジュール216と領域特定部310と圧力移動検知部320と操作認識部330とを合わせたものが、基本形態について上述した操作認識システムの具体的な実施形態に相当する。
上記の情報処理プログラムが図2のコンピュータ200内で実行されると、そのコンピュータ200上に、図5の領域特定部310、圧力移動検知部320、操作認識部330、および処理実行部340が構築される。
この図5の領域特定部310、圧力移動検知部320、操作認識部330、および処理実行部340をコンピュータ200上に構築する情報処理プログラムが、基本形態について上述した情報処理プログラムの具体的な実施形態に相当する。
また、本実施形態では、この情報処理プログラムのうち、領域特定部310と圧力移動検知部320と操作認識部330とを構築するプログラム部分が、基本形態について上述した操作認識プログラムの具体的な実施形態に相当する。
図5の情報処理システム300では、ユーザから、操作デバイス100に対する次のような操作によって、図2のコンピュータ200に対する操作指示が与えられる。この操作指示は、概略、次のようなメニューに対する項目選択となっている。
図6は、操作デバイスに対する操作によるメニューの項目選択を模式的に示す図である。
この情報処理システム300では、立方体形状を有する操作デバイス100の6つの面それぞれに「G1」〜「G6」のうちのいずれかの面IDが割り振られている。そして、「G1」〜「G6」までの各面IDには、6種類のメニューが一対一に対応付けられている。
また、本実施形態では、操作デバイス100の6つの面それぞれには、各面IDに対応付けられているメニューを示すタイトル100aが印刷されている。本実施形態では、ユーザは、各面のタイトル100aを見て、所望のタイトル100aが印刷されている面を、地表とは反対側の上方に向ける。すると、その面の面IDに対応するメニューが、図2の液晶モニタ221上に表示される。
図6のパート(A)には、「G1」という面IDが割り振られた面が上方に向けられたときに、その「G1」という面IDに対応して液晶モニタ221上に表示されるメニューM1が模式的に示されている。
このように上方を向いている面(上面)の向きをそのままに、操作デバイス100の中央を通る鉛直軸Vの周りに、ユーザによって操作デバイス100が回転されると、次のような処理が行われる。即ち、この操作デバイス100の回転によって、メニューを構成する複数の項目の中から選択される項目の変更が行われる。本実施形態では、この項目の変更が、操作デバイス100の上面から見て時計回りの回転によってメニュー中の降順で行われ、その上面から見て反時計回りの回転によって昇順で行われる。
また、本実施形態では、選択された項目は、文字列の上に色付きの帯(図6ではハッチングで図示)が重ねられることで、他の項目と視覚的に識別可能な状態で表示が行われる。
尚、この選択された項目の表示方法は、上記のように文字列の上に色付きの帯を重ねる方法に限るものではない。この表示方法は、例えば、選択された項目の文字列を点滅しながら表示する方法等であっても良い。
図6のパート(A)の例では、最上段から2段目の項目が選択されている。
項目が選択された後に操作デバイス100が所定時間に亘って静止されると、その項目が、最終的な選択項目に決定される。そして、そのように決定された項目にさらに下位のメニューが対応付けられている場合にはその下位のメニューの表示が行われる。また、その項目が例えば画像の表示等といった具体的な処理の実行を指示するものである場合にはその内容の処理が実行される。
ここで、本実施形態では、メニューを構成する複数の項目それぞれに、図中では各項目に矢印で対応させて示しているように、各項目を識別するための項目IDが割り振られている。そして、各項目IDに上記の下位のメニューや、処理の内容等が対応付けられている。
図6の例では、メニューM1中で選択された項目「BBB」に割り振られた項目ID「12」には、パート(B)に示す下位のメニューM12が対応付けられている。また、この下位のメニューM12には、上位のメニューM1に戻ることを指示する項目が用意されている。ユーザは、上位のメニューM1に戻りたい場合には、操作デバイス100を操作して、この戻ることを指示する項目を選択し、操作デバイス100を静止させることとなる。
また、本実施形態では、操作デバイス100の6つの面の面IDと、上記のような各メニューの表示を指示するメニュー表示コマンドとが互いに一対一に対応付けられて図5の記憶部350に記憶されている。
図7は、図5の記憶部における記憶内容を模式的に示す図である。
この図7に示すように、操作デバイス100の6つの面のそれぞれの面ID「G1」〜「G6」には、6種類のメニュー「M1」〜「M6」それぞれの表示を指示するメニュー表示コマンドが対応付けられている。図7の例では、例えば「G1」という面IDには、「M1」というメニューの表示を指示するメニュー表示コマンドが対応付けられている。また、「G6」という面IDには、「M6」というメニューの表示を指示するメニュー表示コマンドが対応付けられている。
また、表示対象のメニューの各項目を示す項目IDが、そのメニューの表示を指示するメニュー表示コマンドが対応付けられた面IDに対応付けられている。図7の例では、例えば「G1」という面IDには、「M1」というメニューの各項目を示す項目ID「11」や「12」が対応付けられている。また、「G6」という面IDには、「M6」というメニューの各項目を示す項目ID「61」等が対応付けられている。
また、表示対象のメニューの項目が下位のメニューの表示を指示するものである場合には、その項目の項目IDには、その下位のメニューの表示を指示するメニュー表示コマンドが、その下位のメニューの名称と共に対応付けられている。図7の例では、例えば「11」という項目IDには、「M11」という下位のメニューの表示を指示するメニュー表示コマンドが、その下位のメニューの名称と共に対応付けられている。また、「12」という項目IDには、「M12」という下位のメニューの表示を指示するメニュー表示コマンドが、その下位のメニューの名称と共に対応付けられている。また、「61」という項目IDには、「M61」という下位のメニューの表示を指示するメニュー表示コマンドが、その下位のメニューの名称と共に対応付けられている。
また、上記のように項目が下位のメニューの表示を指示するものである場合には、その項目の項目IDには、さらに、表示対象の下位のメニューの各項目を示す項目IDが対応付けられている。このような対応付けは、その下位のメニューの各項目を示す項目IDについても同様に行われる。図7の例では、例えば「11」という項目IDには、「M11」という下位のメニューの項目を示す項目ID「111」や「112」が対応付けられている。また、「12」という項目IDには、「M12」という下位のメニューの項目を示す項目ID「121」や「122」が対応付けられている。また、「61」という項目IDには、「M61」という下位のメニューの項目を示す項目ID「611」や「612」が対応付けられている。さらに、「611」という項目IDには、「M611」という更なる下位のメニューの項目を示す項目ID「6111」や「6112」が対応付けられている。また、「612」という項目IDには、「M612」という更なる下位のメニューの項目を示す項目ID「6121」等が対応付けられている。
また、表示対象のメニューの項目が、例えば画像の表示等といった具体的な処理の実行を指示するものである場合には、その項目の項目IDには、処理の実行を指示する処理コマンドが、その処理の名称と共に対応付けられている。図7の例では、例えば「111」という項目IDには、「処理A」という処理の実行を指示するコマンドが処理名称と共に対応付けられている。また、「112」という項目IDには、「処理B」という処理の実行を指示するコマンドが処理名称と共に対応付けられている。「121」という項目IDには、「処理C」という処理の実行を指示するコマンドが処理名称と共に対応付けられている。「122」という項目IDには、「処理D」という処理の実行を指示するコマンドが処理名称と共に対応付けられている。「6111」という項目IDには、「処理E」という処理の実行を指示するコマンドが処理名称と共に対応付けられている。「6112」という項目IDには、「処理F」という処理の実行を指示するコマンドが処理名称と共に対応付けられている。「6121」という項目IDには、「処理G」という処理の実行を指示するコマンドが処理名称と共に対応付けられている。
このように、本実施形態では、表示対象となる複数のメニューが、各メニューに属する複数の項目の項目IDやメニュー名称や処理名称といった形式で、記憶部350に記憶されている。
そして、本実施形態では、操作デバイス100の6つの面のうちいずれかの面が上方に向けられると、図5の処理実行部340は、その面の面IDに対応したメニュー表示コマンドに従って、次のような処理を実行する。処理実行部340は、まず、記憶部350から、上面の面IDに対応した各項目IDに対応付けられているメニュー名称や処理名称を読み出す。そして、図2の液晶モニタ221上に、それらのメニュー名称や処理名称を各項目IDの順に並べて表示することで、メニュー表示コマンドが表示を指示したメニューの表示を行う。さらに、操作デバイス100の回転と静止とによって、メニュー中のいずれかの項目が選択されると、図5の処理実行部340が、その項目の項目IDに対応した処理や下位のメニューの表示を実行する。
以上、概略的に説明したように、本実施形態では、操作デバイス100の各面の面IDに、記憶部350に上記のように記憶されているメニューの表示を指示するメニュー表示コマンドが対応付けらている。そして、処理実行部340は、上記の上面に対応して表示されたメニューを処理対象として、上記の項目の選択処理を行うこととなっている。本実施形態では、処理実行部340によるこのような簡単な処理により、ユーザによる上述したような直感的なメニュー選びが実現されている。
このことは、上述の基本形態に対し、以下に説明する応用形態が好適であることを意味している。この応用形態は、複数の項目が順番に並べられたメニューを記憶する記憶部を備えている。また、この応用形態では、上記処理実行部は、上記メニューに属する複数の項目の中から1つの項目を選択する、上記操作認識部で上記操作立体の動きが認識される度に選択対象を上記順番に沿って順次に変更する選択処理を実行するものとなっている。
本実施形態の記憶部350は、この応用形態における記憶部の一例にも相当している。また、本実施形態の処理実行部340は、この応用形態における処理実行部の一例にも相当している。
次に、概略的に説明した情報処理の流れを詳細に説明することで、図5の情報処理システム300の各構成要素について詳細に説明する。
図8は、図5の情報処理システムで実行される情報処理の流れを示すフローチャートの前半を示す図である。また、図9は、そのフローチャートの後半を示す図である。
これら図8および図9のフローチャートが示す情報処理は、図2のコンピュータ200に電源が投入されるとスタートする。
この情報処理がスタートすると、図5の情報処理システム300では、まず、操作デバイス100の電源スイッチ113がON状態となるまで待機状態となる(ステップS101)。
ここで、本実施形態では、この電源スイッチ113のONは、操作デバイス100が、例えばテーブルの天板上等といった地表に対してほぼ平行で平坦な面上に載置された状態で行われる。
電源スイッチ113がONされることで電源が投入されると(ステップS101におけるYES判定)、3軸地磁気センサ112や圧力センサ111での検出が開始される。さらに、これらの検出開始と共に、次のように操作デバイス100と図2のコンピュータ200との間の無線接続が開始される(ステップS102)。
本実施形態では、図2のコンピュータ200の無線モジュール216は、操作デバイス100に対して、通信を呼びかける無線信号を一定の時間間隔で繰返し送信している。そして、電源スイッチ113がON状態となると、操作デバイス100の無線モジュール116が、コンピュータ200の無線モジュール216に対して返信する。その返信により、操作デバイス100と図2のコンピュータ200との間での無線接続が開始される。
無線接続が開始されると、CPU115において、圧力センサ111および3軸地磁気センサ112での検出結果が、各時点での操作デバイス100の姿勢をコンピュータ200側で把握するための状態情報に一定の時間間隔毎にまとめられる。そして、そのようにCPU115でまとめられた状態情報をコンピュータ200に送信する無線通信が、操作デバイス100の無線モジュール116によって開始される(ステップS103)。
このように開始された無線通信によって操作デバイス100から上記の状態情報が一定の時間間隔で繰返し送られてくると、それらの状態情報は、図2のコンピュータ200の無線モジュール216で受信されて図5の領域特定部310に渡される。
図5の領域特定部310は、無線通信開始の後、最初に送られてきた状態情報を使って、次のようなキャリブレーション処理を実行する(ステップS104)。
このキャリブレーション処理では、上記の状態情報に含まれている3軸地磁気センサ112での検出結果が、不図示のメモリ内に保管される。
さらに、このキャリブレーション処理では、状態情報に含まれている6つの圧力センサ111それぞれの検出結果に基づいて、まず、圧力が全面に渡って検出されている圧力センサ111が貼付されている面が特定される。続いて、その特定された面と対向する面が上面として特定される。
上述したように、本実施形態では、電源スイッチ113のONは、操作デバイス100が平坦な面上に載置された状態で行われる。このため、この電源スイッチ113のONの直後には、操作デバイス100の6つの面のうちいずれかの面が、上記の平坦な面に全面的に接した状態となっている。その結果、電源スイッチ113のONの直後には、その平坦な面に接した面の圧力センサ111では、圧力が全面に渡って検出されることとなる。つまり、上記の上面の特定は、操作デバイス100の6つの面のうち上記の平坦な面に接した下面に対向する面を上面として特定する処理となる。尚、本実施形態では、操作デバイス100の6つの面それぞれが、各面に割り振られている面IDで管理される。このため、キャリブレーション処理では、上記のように特定された上面の面IDが得られる。
本実施形態では、不図示のメモリ内に、キャリブレーションによって上記のように特定される上面の面IDを保管しておくためのメモリ領域が設けられている。キャリブレーションでは、上記のように上面の面IDが得られると、その面IDが、そのメモリ領域に格納される。
本実施形態では、このようなキャリブレーションが終了した段階で、ユーザが、操作デバイス100を上記の平坦な面上から取り上げて、6つの面のうち所望の面を上方に向けるべく操作デバイス100を動かすこととなる。そして、ユーザが、操作デバイス100を動かしている間は、繰返し送られてくる各状態情報に含まれる地磁気の検出結果が、その動きに応じて変化することとなる。一方、ユーザが操作デバイス100の所望の面を上方に向け終わると、この地磁気の検出結果が安定することとなる。
図5の領域特定部310は、ユーザが操作デバイス100の所望の面を上方に向け終わることで地磁気の検出結果が所定の判定時間に亘って安定するまで待機状態となる(ステップS105)。
地磁気の検出結果が安定したと判定されると(ステップS105におけるYES判定)、領域特定部310が、地磁気の検出結果に基づいて、操作デバイス100において地表とは反対側の上方を向いている面(上面)を次のように特定する(ステップS106)。
このステップS105の処理では、まず、上記のキャリブレーションで保管された3軸地磁気センサ112での検出結果と、このステップS106の時点での3軸地磁気センサ112での検出結果との間で、XYZそれぞれの成分値および符合が比較される。
そして、上記のようにユーザが操作デバイス100の所望の面を上方に向けたことによって操作デバイス100の姿勢が、キャリブレーションの時点の姿勢からどのように変化したかがその比較結果に基づいて特定される。
この特定の一例として、次のような分かり易い例を考える。
例えば、キャリブレーションの際、操作デバイス100が、テーブルの天板等の面の上に、3軸地磁気センサ112におけるX軸とY軸とを含むXY平面がその面に対して平行となるように載置されていたとする。この場合、Z軸が鉛直軸にほぼ沿うこととなるので、このZ成分の値はほぼ「0」となる。そして、その後の操作によって、操作デバイス100が、3軸地磁気センサ112のY軸回りに180度反転されたとする。この場合、X軸とZ軸とが操作デバイス100の反転前に対して逆向きとなり、Y軸については向きがそのまま維持される。その結果、操作デバイス100の反転後には、3軸地磁気センサ112でのX成分の符号が反転することとなる。Z成分については反転後も値はほぼ「0」となるので符号については維持される。また、Y軸については向きがそのまま維持されるので、Y成分については符号も維持される。この例では、操作デバイス100の反転前後で、YZ両成分については値と符号について変化がなくX成分について符号の反転が見られたことをもって、操作デバイス100のY軸回りの反転を特定することができる。
ステップS106の処理では、このような幾何学的な性質を利用して操作デバイス100の姿勢の変化が特定される。
ここで、上述のキャリブレーションでは、そのキャリブレーションの際の上面の面IDが、不図示のメモリ領域に保管されている。ステップS106の処理では、上記のように特定された姿勢の変化によって新たに上面となった面の面IDが、上記のメモリ領域に保管されている面IDが示す面を基準として特定される。例えば、上記の例のように姿勢の変化が180度の反転であった場合には、姿勢変化後の上面の面IDは、メモリ領域に保管されている面IDが示す面と対向した面の面IDとなる。
ステップS106において上面の面IDが特定されると、領域特定部310は、次に、操作デバイス100の6つの面の中から、圧力センサ112での検出結果が有効となる圧力有効面を選択する(ステップS107)。本実施形態では、この圧力有効面として、上記の上面と、その上面に対向した下面との2面を除いた4面が選ばれる。
本実施形態では、このように圧力有効面が選ばれると、これ以降に操作デバイス100から送信されてくる上記の状態情報に含まれる圧力センサ112での検出結果のうち、圧力有効面以外の2つの面についての検出結果が廃棄される。
続いて、図5の処理実行部340が、特定された上面の面IDに対応付けられているメニューを構成する各項目の名称を、記憶部350から読出し、液晶モニタ221に、これらの名称が並べられたメニューを表示する(ステップS108)。
本実施形態では、このように表示されるメニューを処理対象として、複数の項目の中から所望の項目を選択する処理が、後述するように、操作デバイス100の回転等に応じて図5の処理実行部340で行われることとなっている。
以上に説明したように、本実施形態では、上記の3軸地磁気センサ112を使って操作デバイス100の6つの面のうち地表に対する上方を向く面(上面)が特定される。そして、図5の処理実行部340では、この上面に対応したメニューを処理対象として、項目の選択処理が行われることとなっている。これにより、ユーザは、まず、操作デバイス100の所望の面を上方に向けるという直感的で非常に簡単な操作により所望のメニューを処理対象に選んで、項目の選択処理を行うことができるようになっている。
このことは、上述の基本形態に対し、以下に説明する応用形態が好適であることを意味している。この応用形態では、上記操作立体は、表面が、その表面上の稜線あるいはその表面上に描かれた線によって複数の領域に分割されたものとなっている。さらに、この応用形態は、以下に説明する記憶部と、3軸地磁気センサと、領域特定部とを備えている。記憶部は、各々が情報処理の対象となり得る複数種類の対象情報を、上記複数の領域と一対一に対応付けて記憶したものである。3軸地磁気センサは、上記操作立体内に設定された3次元座標軸それぞれについての地磁気の成分を検出するものである。領域特定部は、上記3軸地磁気センサでの検出結果を使って、上記複数の領域のうち、上記操作立体が存在している3次元空間に対して決められた特定の向きに向いている領域を特定する。また、この応用形態では、上記処理実行部は、上記操作認識部で認識された上記操作立体の動きに応じた情報処理を、次のような対象情報に対して実行する。この対象情報は、上記領域特定部で特定された領域に対応付けられて上記記憶部に記憶されている対象情報である。
本実施形態の操作デバイス100は、この応用形態における操作立体の一例にも相当している。また、本実施形態の記憶部350が、この応用形態における記憶部の一例に相当する。また、本実施形態の3軸地磁気センサ112が、この応用形態における3軸地磁気センサの一例に相当する。また、本実施形態の領域特定部310が、この応用形態における領域特定部の一例に相当する。また、本実施形態の処理実行部340は、この応用形態における処理実行部の一例にも相当している。
また、本実施形態では、図6を参照して説明したように、操作デバイス100の6つの面それぞれに、各面の面IDに対応付けられているメニューを示すタイトル100aが印刷されている。これにより、ユーザは、一層容易に、所望のメニューを処理対象として選ぶことが出来ることとなっている。
このことは、操作立体の表面が複数の領域に分割された上述の応用形態に対し、以下に説明する応用形態が更に好適であることを意味している。この更に好適な応用形態では、上記操作立体は、上記複数の領域それぞれに、その領域が対応付けられている対象情報を表わす情報が視覚的に示されているものとなっている。
本実施形態の操作デバイス100は、この応用形態における操作立体の一例にも相当している。また、本実施形態の操作デバイス100の各面に印刷されているタイトル100aは、この応用形態にいう「対象情報を表わす情報」の一例に相当する。
以上に説明したステップS108までの処理が終了すると、次に、圧力移動検知部320において、上記の圧力有効面での圧力の印加位置の移動について、上記の状態情報に含まれる圧力センサ112での検出結果に基づく検知が開始される(ステップS109)。そして、この情報処理システム300は、この圧力移動検知部320において、所定の閾値以上の移動が検知されるまで待機状態となる。
圧力移動検知部320で閾値以上の移動が検知されると(ステップS109におけるYES判定)、図5の操作認識部330において、次のような判定処理が実行される(ステップS110)。
このステップS110では、上記のような印加位置の移動をもたらした、操作デバイス100の動きが、後述の回転と振れとのいずれであるかが操作認識部330によって判定される。
その判定は、回転と振れそれぞれを操作認識部330において次のように認識することで行われる。
まず、回転の認識について説明する。
図10は、操作デバイスの回転の認識について説明する説明図である。
尚、この図10では、説明を簡単なものとするために、本実施形態の立方体形状の操作デバイス100とは異なる円柱形状の操作デバイス100’が示されている。
この図10には、円柱形状の操作デバイス100’が左手で把持されて、鉛直方向に操作デバイス100’を貫く回転軸Rの周りを時計回りに回転される様子が示されている。図10のパート(A)には回転前の状態が示されており、パート(B)には回転後の状態が示されている。
このとき、操作デバイス100’の側面には、操作デバイス100’を把持している左手の指から圧力が加えられる。そして、パート(A)およびパート(B)の2つの斜視図で左手の親指に注目して示すように、操作デバイス100’が回転するにつれ、操作デバイス100’の側面上における指からの圧力の印加位置P1は、その側面上を、回転の方向とは逆方向に移動して行く。
ここで、親指と、回転軸Rを挟んで対向する図の奥側の指からの圧力の印加位置についても、親指の場合と同様に、回転の方向とは逆方向の移動が起きることとなる。図10のパート(C)には、親指と対向する図の奥側の指からの圧力の印加位置P2について回転前の状態が示されている。パート(D)には、その奥側の指からの圧力の印加位置P3について回転後の状態が示されている。
このとき、親指と対向する指についての印加位置P2の移動と、親指についての印加位置P1の移動とは、回転軸に対して回転対称となる。その結果、操作デバイス100’の上面側から見ると、これらの指ついての印加位置P1,P2の移動は回転軸Rを挟んで互いに逆向きの移動となる。
本実施形態では、図5の圧力移動検知部320は、図8のステップS107で特定された圧力有効面の複数箇所で起きる圧力の印加位置の移動それぞれを検知する。そして、図5の操作認識部330は、圧力移動検知部320で、次のような印加位置の移動が検知された場合に、操作デバイス100が回転したと認識する。即ち、回転軸を挟んだ一対の印加位置の移動の向きが互いに異なる向きであった場合に、操作認識部330は、操作デバイス100が回転したと認識する。
本実施形態では、上記のような圧力の印加位置の移動の検知に基づくことで、操作デバイス100の回転が、高価で衝撃に対する信頼性が低い加速度センサや角速度センサを用いることなく認識されることとなっている。
このことは、上述の基本形態に対し、以下に説明する応用形態が好適であることを意味している。この応用形態では、上記圧力移動検知部が、上記表面上の、上記操作時の把持によって各々に圧力が加えられた複数箇所それぞれについて、上記印加位置の移動を検知するものとなっている。また、この応用形態では、上記操作認識部は、上記圧力移動検知部で上記複数箇所それぞれにおいて検知された移動の向きのうち少なくとも一対の向きが互いに異なる向きであった場合に、次のような処理を実行する。この場合、操作認識部は、それら一対の向きとは逆向きの前記操作立体の回転を認識する。
本実施形態の圧力移動検知部320は、この応用形態における圧力移動検知部の一例にも相当している。また、本実施形態の操作認識部330は、この応用形態における操作認識部の一例にも相当している。
上述したように操作デバイス100の回転が認識されると、操作認識部330では、以下に説明するように、その回転における回転角度が算出される。
以下では、説明を簡単なものとするために、図10に示す円柱形状の操作デバイス100’を例に挙げて回転角度の算出方法について説明する。
本実施形態では、圧力有効面の複数箇所で起きる圧力の印加位置の移動それぞれにおける移動距離の平均値(以下、単に移動距離と呼ぶ)Lが求められる。この移動距離Lは、操作デバイス100’の回転角度θを中心角とし、操作デバイス100’の半径rを半径とした扇形の弧の長さに相当する。扇形の弧の長さは、中心角と半径の積で算出することができる。従って、上記の回転角度θは、「θ=L/r」という式で求めることができる。また、ここでは、操作デバイス100’の上面から見て時計回りの回転を「正」、上面から見て反時計回りの回転を「負」として、上記の回転角度θに符号が付けられる。
このように、円柱形状の操作デバイス100’の回転角度は、圧力の印加位置の移動距離Lと、移動前後の圧力の印加位置それぞれと回転軸との距離(ここでの例では円柱の半径)を使って算出される。同様に、本実施形態のような立方体形状の操作デバイス100の回転角度も、圧力の印加位置の移動距離Lと、移動前後の圧力の印加位置それぞれと回転軸との距離を使って算出されることとなる。
次に、操作デバイス100に対する上記の振れの認識について説明する。
図11は、操作デバイスが振られる様子を示す図である。
この図11には、本実施形態の操作デバイス100が、左手で把持され、上面と下面との双方と交わって操作デバイス100を貫く鉛直軸Vに沿って上方に動かされるという振れの様子が示されている。
このような振れでは、圧力有効面の複数箇所で起きる圧力の印加位置P3について、以下に説明するような鉛直軸Vに沿った移動が起きることとなる。
図12は、図11に示す上方への振れの際に起きる圧力の印加位置の移動を模式的に示す図である。また、図13は、図11に示す振れとは逆向きの下方への振れの際に起きる圧力の印加位置の移動を模式的に示す図である。
図12に示すように、上方への振れの際には、まず、振れの開始時および移動中に、圧力の印加位置P3が、振れの方向と同じ向きに、図中で「1」と「2」という順番を示す符号が振られた矢印D1が示す上方に移動する。次に、振れの停止時に、圧力の印加位置P3が、振れの方向と逆向きに、図中で「2」と「3」という順番を示す符号が振られた矢印D2が示す下方に戻ることとなる。また、図13に示すように、下方への振れの際には、まず、振れの開始時および移動中に、圧力の印加位置P3が、図中で「1」と「2」という順番を示す符号が振られた矢印D3が示す下方に移動する。次いで、振れの停止時に、圧力の印加位置P3が、図中で「2」と「3」という順番を示す符号が振られた矢印D4が示す上方に戻ることとなる。
振れの際に、圧力の印加位置P3がこのように移動するのは、以下の理由による。
図14は、振れの際に生じる、圧力の印加位置の移動の理由を説明する説明図である。尚、この図14では、図11に示す上方への振れを例に挙げて、圧力の印加位置の移動の理由が説明されている。
上記のような振れでは、質量が「m」で、重力加速度gに基づいて「mg」の重力が掛かっている操作デバイス100が、重力とは別の加速度運動をすることとなる。このときの加速度を「α」とすると、図14のパート(A)に示すように、操作デバイス100には「F=mα」の式で表される、重力とは別の力が働く。そして、この力の反作用で、図14のパート(B)に示すように指には、この力の大きさと同じ大きさで向きが逆向きの反力F’が働く。振れの開始時および移動中には、操作デバイス100を把持している指の表面の皮膚が、この反力F’に引っ張られて操作デバイス100の表面上を上記の振れの方向と同じ向きに動く。その結果、この指からの圧力の印加位置が、振れの方向と同じ向きに移動することとなる。一方、振れの停止時には、揺り戻しが起き、圧力の印加位置が、移動中とは逆向きに戻ることとなる。
ここで、このような振れの場合には、操作デバイス100を把持している全ての指には、上記の反力F’が同じ向きに掛かる。その結果、操作デバイス100の上面側から見ると、これらの指ついての印加位置の移動は互いに同じ向きの移動となる。
図5の操作認識部330は、圧力移動検知部320で複数の圧力の印加位置の全てについて互いに同じ向きの移動が検知され、かつ、移動後に逆向きに戻る移動も検知された場合に、操作デバイス100に振れが生じたと認識する。
本実施形態では、上記のような圧力の印加位置の移動の検知に基づくことで、操作デバイス100の振れが、高価で衝撃に対する信頼性が低い加速度センサや角速度センサを用いることなく認識されることとなっている。
このことは、上述の基本形態に対し、以下に説明する応用形態が好適であることを意味している。この応用形態では、上記圧力移動検知部が、上記表面上の、上記操作時の把持によって各々に圧力が加えられた複数箇所それぞれについて、上記印加位置の移動を検知するものとなっている。また、この応用形態では、上記操作認識部は、上記圧力移動検知部で上記複数箇所それぞれにおいて検知された移動の向きが互いに同じ向きで、かつ、移動後に逆向きの移動も検知された場合に、次の認識をする。即ち、この場合、操作認識部は、その逆向きの移動前に検出された移動の向きと同じ向きの上記操作立体の振れを認識する。
本実施形態の圧力移動検知部320は、この応用形態における圧力移動検知部の一例にも相当している。また、本実施形態の操作認識部330は、この応用形態における操作認識部の一例にも相当している。
上述したように操作デバイス100の振れを認識すると、操作認識部330は、複数箇所での印加位置の移動距離の平均値Lを求める。
図9のステップS110では、図5の操作認識部330は、以上に説明した方法により、操作デバイス100における回転あるいは振れを認識する。また、操作認識部330は、回転を認識した際には、回転角度を求め、振れを認識した際には、その振れ時の圧力の印加位置の移動距離の平均値を求める。
ステップS110で回転が認識された場合、操作認識部330は、上記の回転角度が、所定の閾値以上であるか否かを判定する(ステップS111)。回転角度が閾値未満である場合(ステップS111におけるNO判定)、ステップS109まで処理が戻り、ステップS109およびステップS110が繰り返される。一方、回転角度が閾値以上である場合(ステップS111におけるYES判定)、操作認識部330は、操作デバイス100が回転したことを示す回転イベントを、処理実行部340に向けて発行する(ステップS112)。また、この回転イベントには、上記の回転角度の符号が付される。
処理実行部340は、回転イベントを受け取ると、ステップS108で表示されたメニュー中の項目の中から選択される項目を、回転角度の符号に応じた方向に1項目移動する(ステップS113)。
ここで、このステップS113の処理が、メニュー表示後に最初に実行される場合には、メニュー中の最上段の項目が選択される。そして、後述するようにステップS113の処理が繰り返される際、回転角度の符号が「正」の場合に、処理実行部340は、項目をメニュー中の項目の配列における降順で1項目移動する。また、回転角度の符号が「負」の場合には、処理実行部340は、項目をメニュー中の項目の配列における昇順で1項目移動する。
ステップS113の処理が終了すると、図5の操作認識部330は、操作デバイス100が静止状態にあるか否かを、次のように判定する(ステップS114)。操作認識部330は、このステップS114の時点において、圧力移動検知部320で、圧力の印加位置の移動が、所定時間を過ぎても検知されない場合に、操作デバイス100が静止状態にあると判定する。
静止状態にないと判定されると(ステップS114におけるNO判定)、処理がステップS109まで戻る。一方、静止状態にあると判定されると(ステップS114におけるYES判定)、図5の処理実行部340は、現時点で選択されている項目を最終的な選択項目に決定し、後述のステップS115の処理を実行する。
このように、本実施形態によれば、上記のメニュー中の項目に対する所望の選択結果の決定を、操作デバイス100の静止という非常に簡単な操作によって行うことができる。
このことは、上述の基本形態に対し以下に説明する応用形態が好適であることを意味している。この応用形態では、上記操作認識部は、上記操作立体の動きが認識されてから所定時間を過ぎても次の動きが非認識である場合に、その操作立体が静止状態にあることを認識するものとなっている。また、この応用形態では、上記処理実行部は、上記操作認識部で上記静止状態が認識されると、その静止状態の認識の直前に実行された上記選択処理の結果を最終的な選択項目に決定するものとなっている。
本実施形態の操作認識部330は、この応用形態における操作認識部の一例にも相当している。また、本実施形態の処理実行部340は、この応用形態における処理実行部の一例にも相当している。
ステップS115では、処理実行部340が、選択されている項目に、下位のメニューが対応付けられているか否かを判定する。下位のメニューが対応付けられていた場合(ステップS115におけるYES判定)、処理実行部340は、その下位のメニューを構成する各項目の名称を、記憶部350から読出す。そして、処理実行部340は、液晶モニタ221に、これらの名称が並べられた下位のメニューを表示する(ステップS116)。処理実行部340による下位のメニュー表示の後、処理はステップS109まで戻ることとなる。
一方、選択されている項目に、下位のメニューが対応付けられていない場合は(ステップS115におけるNO判定)、処理実行部340は、次のステップS117の処理を実行する。この場合、その項目は、上述したように、例えば画像の表示等といった具体的な処理の実行を指示する処理情報に対応している。ステップS117では、処理実行部340は、この処理情報を記憶部350から読出す。そして、処理実行部340は、その処理情報の指示に従って画像の表示等といった処理を実行する。
この処理の実行後、操作デバイス100の電源スイッチ113がOFFされるまでは(ステップS118におけるNO判定)、ユーザによって、操作デバイス100が再度動かされて新たな面が情報に向けられることとなる。このため、本実施形態では、上記のステップS117の処理の実行後は、処理がステップS105まで戻り、新たな面が上方に向けられて操作デバイス100の姿勢が安定するまで待機状態となる。そして、このステップS105以降の処理が繰り返される。一方、電源スイッチ113がOFFされると(ステップS118におけるYES判定)、電源の供給が止まることにより操作デバイス100からの無線接続が解除される(ステップS119)。そして、この無線接続の解除をもって、図8および図9のフローチャートの処理は終了する。
本実施形態では、図8のステップS101とステップS102とに示すように、操作デバイス100とコンピュータ200との間の無線通信の接続が、操作デバイス100の電源スイッチ113のONというイベントが生じた場合に開始される。そして、図9のステップS118とステップS119とに示すように、その電源スイッチ113のOFFというイベントが生じた場合に、上記の無線通信の接続が解除される。その結果、本実施形態では、操作デバイス100を使用しないときには電源スイッチ113をOFFすることでこの情報処理システム300での省電力化を図るといった運用が可能となっている。
このことは、上述の基本形態に対し以下に説明する応用形態が好適であることを意味している。この応用形態では、上記圧力移動検知部、上記操作認識部、および上記処理実行部が、上記操作立体とは独立の外部装置に搭載されたものとなっている。また、この応用形態は、送信部と受信部とを備えている。送信部は、上記操作立体に搭載され、上記圧力センサによる上記各箇所の圧力の検出結果を表わす圧力情報をワイヤレス通信によって送信するものである。さらに、この送信部は、第1のイベントが生じると通信相手とのワイヤレス接続を構築し、第2のイベントが生じると通信相手とのワイヤレス接続を解除する。また、受信部は、上記外部装置に搭載され、上記圧力情報を受信するものである。そして、この応用形態では、上記圧力移動検知部が、上記受信部で受信された上記圧力情報を使って上記印加位置の移動を検知するものとなっている。
本実施形態の圧力移動検知部320、操作認識部330、および処理実行部340は、それぞれこの応用形態における圧力移動検知部、操作認識部、および処理実行部の各一例にも相当している。また、本実施形態の操作デバイス100に内蔵されている無線モジュール116が、この応用形態における送信部の一例に相当する。また、本実施形態のコンピュータ200に内蔵されている無線モジュール216が、この応用形態における受信部の一例に相当する。また、本実施形態では、上記の電源スイッチ113のONが、この応用形態における第1のイベントの一例に相当する。また、電源スイッチ113のOFFが、この応用形態における第2のイベントの一例に相当する。
以上、図9のステップS119までの処理について説明したように、ステップS110で操作デバイス100の回転が認識された場合には、メニュー中の項目の選択と、その項目に対応した下位のメニューの表示や処理の実行が行われる。
一方、ステップS110で操作デバイス100の振れが認識された場合には、以下のような処理が行われる。
この場合、図5の操作認識部330は、振れの際の上記の圧力の印加位置の移動距離が、所定の閾値以上であるか否かを判定する(ステップS120)。移動距離が閾値未満である場合(ステップS120におけるNO判定)、ステップS109まで処理が戻り、ステップS109およびステップS110が繰り返される。
一方、移動距離が閾値以上である場合(ステップS120におけるYES判定)、操作認識部330は、操作デバイス100が振られたことを示す振れイベントを、処理実行部340に向けて発行する(ステップS121)。
処理実行部340は、振れイベントを受け取ると、この時点で表示されているメニューの消去や、ステップS106での上面についての特定結果の消去等といったリセット処理を実行する(ステップS122)。そして、この処理実行部340によるリセット処理の実行後、ステップS105まで処理が戻り、このステップS105以降の処理で、新たな上面の特定等の処理が繰り返される。
以上に説明した処理により、本実施形態の情報処理システム300では、所望のメニューを対象とし、所望の項目に対応する下位のメニューの表示や、その項目に対応する処理の実行が、操作デバイス100に対する直感的で簡単な操作により行われることとなる。そして、本実施形態では、上記の操作による操作デバイス100の回転や振れといった動きが、加速度センサや角速度センサに比べて安価で衝撃に強い圧力センサを用いて行われる。これにより、本実施形態では、操作の認識とその操作に対応した処理の実行を、コストを抑制し高い信頼性を持って行うことができることとなっている。
尚、上記では、上記では、基本形態について上述した情報処理システムの一実施形態として、操作デバイスを使ってコンピュータ200上でのメニューの項目選択が行われるという形態を例示した。しかしながら、基本形態について上述した情報処理システムはこれに限るものではない。基本形態について上述した情報処理システムは、例えば、カラオケボックスにおける選曲システムや、カーナビゲーションにおけるメニュー選択システムや、各種家電機器における操作システム等であっても良い。
また、上記では、上述の基本形態における操作立体の一例として、立方体形状や円柱形状を有する操作デバイス100,100’を例示した。しかしながら、この基本形態における操作立体はこれに限るものではない。基本形態における操作立体は、例えば、任意の面数の多面体形状を有するものであっても良く、あるいは、球形状を有するものであっても良い。また、基本形態における操作立体は、これらの幾何学形状を有するものに限るものでもなく、例えば、人形や乗物等の形を模した任意の形状を有するものであっても良い。
また、上記では、上述の基本形態における処理実行部の一例として、メニューに属する複数の項目の中から所望の項目を選択するという項目の選択処理と、表示メニューや上面の特定結果の消去といったリセット処理を実行する処理実行部350を例示した。しかしながら、この基本形態における処理実行部はこれに限るものではない。この基本形態における処理実行部は、例えば、スピーカの音量や、照明の明るさについて、予め設定されている複数のレベルの中から所望のレベルを選択する処理を実行するものであっても良い。また、この基本形態における処理実行部は、例えば、操作デバイスの回転角度等の連続的な変化に応じた量だけ、画面上のカーソルを移動させるといった処理を実行するものであっても良い。
また、上記では、上述の基本形態における処理実行部の一例として、操作デバイス100の回転に応じてメニューの選択項目の変更を実行し、振れに応じて上記のリセット処理を実行する処理実行部350を例示した。しかしながら、この基本形態における処理実行部はこれに限るものではない。この基本形態における処理実行部は、例えば、操作デバイスの振れに応じてメニューの選択項目の変更を実行し、回転に応じて上記のリセット処理を実行するものであっても良い。この場合、処理実行部は、例えば、上方への振れに応じて選択項目の昇順での変更を実行し、下方への振れに応じて選択項目の降順での変更を実行する等といった処理行うこととなる。
また、上記では、上述の基本形態における処理実行部の一例として、操作デバイス100の振れに応じて上記のリセット処理を実行する処理実行部350を例示した。しかしながら、この基本形態における処理実行部はこれに限るものではない。この基本形態における処理実行部は、例えば、操作デバイス100の振れに応じて、表示メニュー(コンテンツ)の固定を実行するもの等であっても良い。
また、上記では、基本形態について上述した情報処理システムや操作認識システムの一実施形態として、操作デバイスの回転角度を求めてイベントを発行するという形態を例示した。しかしながら、上記の情報処理システムや操作認識システムは、この形態に限るものではない。この情報処理システムや操作認識システムは、例えば、上記の回転角度と共に角速度も求めて、回転角度と角速度との組合せに応じてイベントを発行するといった形態であっても良い。この場合、角速度wは、操作デバイスが回転した時間をtとすると、上述したように求められる回転角度θを使って「w=−θ/t」という式で求められる。ここで、上述したように、回転角度θは、操作デバイスの回転の方向とは逆向きの圧力の印加位置の移動に基づいて求められている。このため、操作デバイスの回転の角速度wを求める上記の式では、「θ/t」という項に「−」符号が付されている。このように求めた回転角度と角速度との組合せに応じてイベントを発行する形態では、例えば、単なる回転ではなく有る程度の速さの回転に応じてイベントを発行する等といった処理が可能となる。
また、上記では、ワイヤレス通信を行う送信部を備えた上述の応用形態における第1および第2のイベントそれぞれの一例として、操作デバイス100の電源スイッチ113のONおよびOFFを例示した。しかしながら、上述の応用形態における第1および第2のイベントはこれらに限るものではない。ワイヤレス接続開始のトリガーとなる第1のイベントは、例えば、上記の圧力センサーで圧力変化が検出されたというイベントであっても良い。同様に、ワイヤレス接続解除のトリガーとなる第2のイベントは、例えば、圧力センサーでの検出圧力が、静止状態検知の時間よりもずっと長い時間に亘って変化しないというイベントであっても良い。
また、上記では、ワイヤレス通信を行う送信部を備えた上述の応用形態にいうワイヤレス通信の一例として、電波による無線通信を例示したが、この応用形態にいうワイヤレス通信はこれに限るものではない。この応用形態にいうワイヤレス通信は、例えば、赤外線通信等であっても良い。
また、上記では、基本形態について上述した情報処理システムや操作認識システムの一実施形態として、圧力センサでの検出結果が圧力移動検知部にワイヤレス通信で送られる形態を例示した。しかしながら、基本形態について上述した情報処理システムや操作認識システムはこの形態に限るものではない。これらの情報処理システムや操作認識システムは、例えば、圧力センサでの検出結果が圧力移動検知部に有線通信で送られる形態であっても良い。
以下、上述した基本形態を含む種々の形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
操作を受ける立体であって、該操作時に把持されて動かされる操作立体と、
前記操作立体内に組み込まれた、該操作立体の表面の各箇所に加えられる圧力を検出する圧力センサと、
前記圧力センサによる圧力の検出結果に基づいて、前記操作立体の表面における圧力の印加位置の移動を、少なくとも移動の向きについて検知する圧力移動検知部と、
前記圧力移動検知部での検知結果が表わす移動の向きを用いて、前記操作による前記操作立体の動きを認識する操作認識部と、
前記操作認識部で認識された前記操作立体の動きに応じた情報処理を実行する処理実行部とを備えたことを特徴とする情報処理システム。
(付記2)
前記圧力移動検知部が、前記表面上の、前記操作時の把持によって各々に圧力が加えられた複数箇所それぞれについて、前記印加位置の移動を検知するものであり、
前記操作認識部は、前記圧力移動検知部で前記複数箇所それぞれにおいて検知された移動の向きのうち少なくとも一対の向きが互いに異なる向きであった場合に、それら一対の向きとは逆向きの前記操作立体の回転を認識するものであることを特徴とする付記1記載の情報処理システム。
(付記3)
前記圧力移動検知部が、前記表面上の、前記操作時の把持によって各々に圧力が加えられた複数箇所それぞれについて、前記印加位置の移動を検知するものであり、
前記操作認識部は、前記圧力移動検知部で前記複数箇所それぞれにおいて検知された移動の向きが互いに同じ向きで、かつ、移動後に逆向きの移動も検知された場合に、該逆向きの移動前に検出された移動の向きと同じ向きの前記操作立体の振れを認識するものであることを特徴とする付記1又は2記載の情報処理システム。
(付記4)
複数の項目が順番に並べられたメニューを記憶する記憶部を備え、
前記処理実行部は、前記メニューに属する複数の項目の中から1つの項目を選択する、前記操作認識部で前記操作立体の動きが認識される度に選択対象を前記順番に沿って順次に変更する選択処理を実行するものであることを特徴とする付記1から3のうちいずれか1項記載の情報処理システム。
(付記5)
前記操作認識部は、前記操作立体の動きが認識されてから所定時間を過ぎても次の動きが非認識である場合に、該操作立体が静止状態にあることを認識するものであり、
前記処理実行部は、前記操作認識部で前記静止状態が認識されると、該静止状態の認識の直前に実行された前記選択処理の結果を最終的な選択項目に決定するものであることを特徴とする付記4記載の情報処理システム。
(付記6)
前記圧力移動検知部、前記操作認識部、および前記処理実行部が、前記操作立体とは独立の外部装置に搭載されたものであり、
前記操作立体に搭載され、前記圧力センサによる前記各箇所の圧力の検出結果を表わす圧力情報をワイヤレス通信によって送信する、第1のイベントが生じると通信相手とのワイヤレス接続を構築し、第2のイベントが生じると通信相手とのワイヤレス接続を解除する送信部と、
前記外部装置に搭載され、前記圧力情報を受信する受信部とを備え、
前記圧力移動検知部が、前記受信部で受信された前記圧力情報を使って前記印加位置の移動を検知するものであることを特徴とする付記1から5のうちのいずれか1項記載の情報処理システム。
(付記7)
前記操作立体は、表面が、該表面上の稜線あるいは該表面上に描かれた線によって複数の領域に分割されたものであり、
各々が情報処理の対象となり得る複数種類の対象情報を、前記複数の領域と一対一に対応付けて記憶した記憶部と、
前記操作立体内に設定された3次元座標軸それぞれについての地磁気の成分を検出する3軸地磁気センサと、
前記3軸地磁気センサでの検出結果を使って、前記複数の領域のうち、前記操作立体が存在している3次元空間に対して決められた特定の向きに向いている領域を特定する領域特定部とを備え、
前記処理実行部は、前記操作認識部で認識された前記操作立体の動きに応じた情報処理を、前記領域特定部で特定された領域に対応付けられて前記記憶部に記憶されている対象情報に対して実行するものであることを特徴とする付記1から6のうちいずれか1項記載の情報処理システム。
(付記8)
前記操作立体は、前記複数の領域それぞれに、その領域が対応付けられている対象情報を表わす情報が視覚的に示されているものであることを特徴とする付記7記載の情報処理システム。
(付記9)
コンピュータで実行され、該コンピュータ上に、
操作を受ける立体であって、該操作時に把持されて動かされる操作立体内に組み込まれた、該操作立体の表面の各箇所に加えられる圧力を検出する圧力センサによる圧力の検出結果に基づいて、前記操作立体の表面における圧力の印加位置の移動を、少なくとも移動の向きについて検知する圧力移動検知部と、
前記圧力移動検知部での検知結果が表わす移動の向きを用いて、前記操作による前記操作立体の動きを認識する操作認識部と、
前記操作認識部で認識された前記操作立体の動きに応じた情報処理を実行する処理実行部とを構築することを特徴とする情報処理プログラム。
(付記10)
操作を受ける立体であって、該操作時に把持されて動かされる操作立体と、
前記操作立体内に組み込まれた、該操作立体の表面の各箇所に加えられる圧力を検出する圧力センサと、
前記圧力センサによる圧力の検出結果に基づいて、前記操作立体の表面における圧力の印加位置の移動を、少なくとも移動の向きについて検知する圧力移動検知部と、
前記圧力移動検知部での検知結果が表わす移動の向きを用いて、前記操作による前記操作立体の動きを認識する操作認識部とを備えたことを特徴とする操作認識システム。
(付記11)
コンピュータで実行され、該コンピュータ上に、
操作を受ける立体であって、該操作時に把持されて動かされる操作立体内に組み込まれた、該操作立体の表面の各箇所に加えられる圧力を検出する圧力センサによる圧力の検出結果に基づいて、前記操作立体の表面における圧力の印加位置の移動を、少なくとも移動の向きについて検知する圧力移動検知部と、
前記圧力移動検知部での検知結果が表わす移動の向きを用いて、前記操作による前記操作立体の動きを認識する操作認識部とを構築することを特徴とする操作認識プログラム。
10,300 情報処理システム
11 操作立体
12,111 圧力センサ
13,21,320 圧力移動検知部
14,22,330 操作認識部
15,23,340 処理実行部
20 コンピュータシステム
100,100’ 操作デバイス
100a タイトル
112 3軸地磁気センサ
113 電源スイッチ
114 A/Dコンバータ
115,211 CPU
116,216 無線モジュール
117 電源
200 コンピュータ
210 本体装置
212 主メモリ
213 ハードディスク装置
214 CD−ROMドライブ
215 I/Oインタフェース
210a CD−ROM装填口
220 画像表示装置
221 液晶モニタ
230 CD−ROM
310 領域特定部
350 記憶部

Claims (5)

  1. 操作を受ける立体であって、該操作時に把持されて動かされる操作立体と、
    前記操作立体内に組み込まれた、該操作立体の表面の各箇所に加えられる圧力を検出する圧力センサと、
    前記圧力センサによる圧力の検出結果に基づいて、前記操作立体の表面における圧力の印加位置の移動を、少なくとも移動の向きについて検知する圧力移動検知部と、
    前記圧力移動検知部での検知結果が表わす移動の向きを用いて、前記操作による前記操作立体の動きを認識する操作認識部と、
    前記操作認識部で認識された前記操作立体の動きに応じた情報処理を実行する処理実行部とを備えたことを特徴とする情報処理システム。
  2. 前記圧力移動検知部が、前記表面上の、前記操作時の把持によって各々に圧力が加えられた複数箇所それぞれについて、前記印加位置の移動を検知するものであり、
    前記操作認識部は、前記圧力移動検知部で前記複数箇所それぞれにおいて検知された移動の向きのうち少なくとも一対の向きが互いに異なる向きであった場合に、それら一対の向きとは逆向きの前記操作立体の回転を認識するものであることを特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
  3. コンピュータで実行され、該コンピュータ上に、
    操作を受ける立体であって、該操作時に把持されて動かされる操作立体内に組み込まれた、該操作立体の表面の各箇所に加えられる圧力を検出する圧力センサによる圧力の検出結果に基づいて、前記操作立体の表面における圧力の印加位置の移動を、少なくとも移動の向きについて検知する圧力移動検知部と、
    前記圧力移動検知部での検知結果が表わす移動の向きを用いて、前記操作による前記操作立体の動きを認識する操作認識部と、
    前記操作認識部で認識された前記操作立体の動きに応じた情報処理を実行する処理実行部とを構築することを特徴とする情報処理プログラム。
  4. 操作を受ける立体であって、該操作時に把持されて動かされる操作立体と、
    前記操作立体内に組み込まれた、該操作立体の表面の各箇所に加えられる圧力を検出する圧力センサと、
    前記圧力センサによる圧力の検出結果に基づいて、前記操作立体の表面における圧力の印加位置の移動を、少なくとも移動の向きについて検知する圧力移動検知部と、
    前記圧力移動検知部での検知結果が表わす移動の向きを用いて、前記操作による前記操作立体の動きを認識する操作認識部とを備えたことを特徴とする操作認識システム。
  5. コンピュータで実行され、該コンピュータ上に、
    操作を受ける立体であって、該操作時に把持されて動かされる操作立体内に組み込まれた、該操作立体の表面の各箇所に加えられる圧力を検出する圧力センサによる圧力の検出結果に基づいて、前記操作立体の表面における圧力の印加位置の移動を、少なくとも移動の向きについて検知する圧力移動検知部と、
    前記圧力移動検知部での検知結果が表わす移動の向きを用いて、前記操作による前記操作立体の動きを認識する操作認識部とを構築することを特徴とする操作認識プログラム。
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