JP2011065493A - ネットワーク画像形成システム、そのシステムに用いられる画像形成装置およびサーバコンピュータ - Google Patents

ネットワーク画像形成システム、そのシステムに用いられる画像形成装置およびサーバコンピュータ Download PDF

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Abstract

【課題】印刷トラブルが発生したMFPが、代理印刷させるMFPを認識する必要がなく速やかに代理印刷させる。
【解決手段】代理印刷MFPは、サーバに記憶された印刷ジョブを監視するステップ(S3100)と、印刷ジョブに印刷マシン情報がないと(S3106にてYES)、サーバからその印刷ジョブの印刷設定情報を取得するステップ(S3108)と、印刷設定情報と自機の機能とに基づいてその印刷ジョブが自機で印刷可能であると判定されると(S3110にてYES)、サーバに記憶されたその印刷ジョブの印刷マシン情報に自機の情報を書込む指令を送信するステップ(S3112)と、サーバからその印刷ジョブを取得して代理印刷するステップ(S3116)と、要求元PCへ代理印刷情報を送信するステップ(S3120)と、サーバに記憶されたその印刷ジョブの印刷済みフラグをオンにセットする指令を送信するステップ(S3122)とを含むプログラムを実行する。
【選択図】図12

Description

本発明は、クライアントコンピュータ等で作成した画像データまたは原稿をスキャンした画像データを用いて画像形成装置(MFP(MultIFunction Peripheral)、プリンタ等)で画像形成する、画像形成システムであって、特に、クライアントコンピュータからMFPへプリントを要求した場合またはMFPでコピーを要求した場合において、MFPにおける画像形成時にトラブルが発生したときに、代理実行させるMFPをそのMFPが認識する必要がなく速やかに代理実行させることのできるネットワーク画像形成システムに関する。また、本発明は、このようなネットワーク画像形成システムに用いられる画像形成装置およびサーバコンピュータにも関係がある。
プリンタ機能またはコピー機能等を備えた画像形成装置をネットワークに接続し、これらを複数のユーザで利用するケースが多くなっている。また、このような画像形成装置の1つであるMFPのように、コピーモード、画像通信モード(代表的にはファクシミリ通信モードがある。なお、以下において、ファクシミリをFAXまたはファクスと記載する場合がある。)、ネットワーク対応のプリンタモード、およびスキャナモードのように複数のモードを有するものも多くなってきている。複数のMFPをネットワークに接続したネットワーク画像形成システムを構築して、ユーザがクライアントコンピュータから任意のMFPを指定して記録用紙に画像をプリントしたり、ユーザが任意のMFPで原稿をコピーしたりしている。なお、プリントもコピーも、画像データに基づいて記録用紙に印刷する点において共通する。
このようなネットワーク画像形成システムにおいては、印刷ジョブを管理するホスト装置(サーバコンピュータ)を導入して、印刷ジョブの途中でMFPに何らかの障害(記録用紙詰まり、記録用紙切れ、トナー切れ等のトラブルまたはエラー)が発生した場合、発生したトラブルがMFPからホスト装置に伝えられ、ホスト装置はそれを受けて、処理中の印刷ジョブを中断するか、または、ネットワーク画像形成システムの他のMFPに振り替える。印刷ジョブを振り替える場合には、ユーザがトラブルを確認し、その後に印刷ジョブを他のMFPに送信しなおすか、または、トラブルが発生したMFPが他の代替MFPに対して印刷ジョブを転送する。この際に、代替MFPは、トラブルが発生したMFPと同等以上の機能を備えていなければ、その印刷ジョブを転送したところで印刷できないという問題がある。なお、当初に印刷ジョブが要求されてトラブルが発生したMFPに対して、その印刷ジョブを代わりに実行するMFPを、代替MFP(または、代理MFP、代行MFP)と記載する。
特開2006−347110号公報(特許文献1)は、このような代行MFPを適切に選択することのできる画像形成装置を開示する。この画像形成装置は、ネットワークに接続された他の画像形成装置に対して、印刷ジョブの代行印刷を依頼する。この画像形成装置は、印刷対象の印刷ジョブを実行するのに必要な機能を示す情報を含む代行印刷依頼メッセージをネットワークに対して同報する同報部と、代行印刷依頼に対して、印刷ジョブを代行印刷可能な他の画像形成装置が応答した応答メッセージを受信する応答受信部と、応答した画像形成装置に対して、印刷ジョブを転送し代行印刷実行を依頼する代行印刷実行依頼部とを備える。
この画像形成装置によると、印刷対象の印刷ジョブを実行するのに必要な機能を示す情報を含む代行印刷依頼メッセージをネットワークに対して同報する。この代行印刷依頼に対して、印刷対象の印刷ジョブを代行印刷可能な他の画像形成装置が応答した場合に、この応答した画像形成装置に対して、印刷対象の印刷ジョブを転送して代行印刷実行を依頼する。このため、適切な他の画像形成装置に対して代行印刷の依頼を行なうことができ、印刷ジョブを確実に効率良く実行することが可能になる。
また、特開2001−67193号公報(特許文献2)は、印刷装置の状態に応じてエラー等の発生を予想し、印刷ジョブの他の印刷装置への振り替えを迅速に遂行する印刷装置を開示する。この印刷装置は、通信ネットワークに接続された印刷装置であって、印刷中にエラーの発生の可能性を検知する検知部と、検知部によりエラーの可能性が検知された場合、通信ネットワークを介して、代行印刷依頼を発行する発行部と、発行印刷依頼に対して応答した印刷装置に対して、印刷中の印刷データを転送する転送部とを備える。
この印刷装置によると、通信ネットワークを介して接続された印刷装置において、印刷装置のエラー発生予告をきっかけとして、実行中のジョブを中断させることなくネットワーク上の他の印刷装置に振り替えることができる。
特開2006−347110号公報 特開2001−67193号公報
しかしながら、特許文献1においては、印刷ジョブの代行印刷を依頼する画像形成装置自身が、印刷対象の印刷ジョブを実行するのに必要な機能を示す情報を含む代行印刷依頼メッセージをネットワークに対して同報し、特許文献2においては、印刷装置における印刷中にセンサにより記録用紙切れエラーまたはトナー切れエラーの発生が予想されたならネットワーク上の全ノードに代行印刷を依頼するブロードキャスト送信を実行する。すなわち、いずれの特許文献も、トラブルが発生したMFPまたはトラブルの発生を予測したMFPが、ネットワーク上の他のMFPであって代理印刷を実行させるMFPの存在を認識し、自発的に印刷ジョブを転送させている。このため、トラブルが発生したMFPで転送先を認識してから印刷ジョブの転送が開始されるので、MFPの通信能力またはMFP間の通信トラフィックによっては、代理印刷に時間がかかる場合がある。
また、このような事態を回避するために、従来のシステムにおいて、ネットワーク上のMFPにトラブルが発生した場合に代行印刷するためのMFPを、予め設定しておく場合がある。このようなシステムでは、代行印刷するためのMFPを予め設定する必要があり、MFPが増減すると、設定情報のメンテナンスが必要になる場合がある。
さらに、ネットワーク上のサーバコンピュータでネットワーク上の全てのMFPの性能および状態などを管理するようにして、MFPの印刷ジョブの実行中にトラブルが発生した場合に、性能および状態などの情報に基づき、その印刷ジョブを適切に代理印刷できる画像形成装置を選択して印刷ジョブを送信して、印刷させるシステムもある。このようなシステムでは、サーバコンピュータがネットワーク上の全てのMFPの現在の状態を監視する必要があり、その監視負荷が大きくなる場合があったり、MFPが増減した場合には、性能情報のメンテナンスが必要になる場合があったりする。
本発明は、上述の課題を解決するために、ネットワークを介して接続された複数の画像形成装置により画像を形成するシステムであって、クライアントコンピュータから画像形成装置へプリントを要求した場合または画像形成装置でコピーを要求した場合(画像形成を要求した場合)において、画像形成時にトラブルが発生したときに、代理実行させる画像形成装置をその画像形成装置が認識する必要がなく速やかに代理実行させることのできるネットワーク画像形成システムを提供することである。また、このようなネットワーク画像形成システムに用いられる画像形成装置およびサーバコンピュータを提供することである。
本発明の第1の局面に係るネットワーク画像形成システムは、サーバコンピュータと複数の画像形成装置とを含む。このネットワーク画像形成システムは、画像形成に必要な画像データを含む画像形成ジョブ情報をサーバコンピュータへ送信して、画像形成不能な状態になると画像形成ジョブ情報に含まれる実行可能情報を実行不能に変更するようにサーバコンピュータへ要求する第1の画像形成装置(当初実行側)と、第1の画像形成装置から受信した画像形成ジョブ情報を記憶して、画像形成装置からの要求に応じて画像形成ジョブ情報についての処理を実行するサーバコンピュータと、サーバコンピュータに記憶された画像形成ジョブ情報に含まれる実行可能情報が変更されたことを検出すると、実行可能情報が変更された画像形成ジョブ情報を、サーバコンピュータから受信して画像形成する第2の画像形成装置(代理実行側)とを含む。
本発明の第2の局面に係る画像形成装置は、画像形成に必要な画像データを含む画像形成ジョブ情報を、サーバコンピュータへ送信するためのジョブ送信手段と、画像形成不能な状態を検出するための検出手段と、画像形成不能な状態が検出されると、画像形成ジョブ情報に含まれる実行可能情報を実行不能に変更するように、サーバコンピュータへ要求するための要求手段と、実行不能に変更された実行可能情報を検出するための検出手段と、実行可能情報が変更された画像形成ジョブ情報を、サーバコンピュータから受信するためのジョブ受信手段と、画像形成ジョブ情報に含まれる画像データを用いて、画像を形成するための画像形成手段とを含む。
本発明の第3の局面に係るサーバコンピュータは、画像形成に必要な画像データを含む画像形成ジョブ情報を第1の画像形成装置(当初実行側)から受信するための受信手段と、画像形成ジョブ情報を記憶するための記憶手段と、画像形成装置からの要求に応じて、記憶された画像形成ジョブ情報についての処理を実行するための実行手段とを含む。この実行手段は、第1の画像形成装置(当初実行側)からの要求に応じて、画像形成ジョブ情報に含まれる実行可能情報を実行不能に変更するための手段と、第2の画像形成装置(代理実行側)からの要求に応じて、実行可能情報が変更された画像形成ジョブ情報を、第2の画像形成装置(代理実行側)へ送信するための手段とを含む。
このようなネットワーク画像形成システム、画像形成装置またはサーバコンピュータによると、クライアントコンピュータから画像形成装置へプリントを要求したり、画像形成装置でコピーを要求したりすると、当初実行側の画像形成装置において、画像形成ジョブ情報(印刷ジョブ)を受信したり、画像形成ジョブ情報(複写ジョブ)が作成されたりする。当初実行側の画像形成装置は、画像形成ジョブ情報をサーバコンピュータへ送信して、サーバコンピュータにおいて画像形成ジョブ情報が記憶される。当初実行側の画像形成装置にトラブルが発生して画像形成不能な状態になると、サーバコンピュータに記憶された画像形成ジョブ情報の実行可能情報が実行不能に変更される。代理実行側の画像形成装置は、サーバコンピュータを監視して、実行可能情報が実行不能に変更された画像形成ジョブ情報を、サーバコンピュータから受信して、画像形成する。このように、当初実行側の画像形成装置は、代理実行側の画像形成装置を予め設定しておく必要がないので、設定情報をメンテナンスする必要がない。さらに、当初実行側の画像形成装置は、代理実行側の画像形成装置を(たとえばブロードキャストして)認識する必要がない。さらに、当初実行側の画像形成装置は、代理実行側の画像形成装置へ画像データを転送する必要もない。このため、当初実行側の画像形成装置は、速やかに画像形成処理を、代理実行側の画像形成装置で代理実行させることができる。
第2の局面に係る画像形成装置は、サーバコンピュータから画像形成ジョブ情報を受信して画像形成する場合には、画像形成ジョブ情報に含まれる実行マシン情報を自機に設定するように、サーバコンピュータへ要求するための自機設定手段と、サーバコンピュータから受信した画像形成ジョブ情報を用いた画像形成が終了すると、画像形成ジョブ情報に含まれる実行完了情報を完了状態に変更するように、サーバコンピュータへ要求するための完了設定手段と、画像形成不能な状態が検出された後に、完了状態に変更された実行完了情報を検出するための完了検出手段と、実行完了情報が変更された画像形成ジョブ情報に含まれる実行マシン情報を、サーバコンピュータから受信するためのマシン情報受信手段と、受信した実行マシン情報に基づいて、画像形成を実行した画像形成装置についての情報を出力するための出力手段とをさらに含むように構成することができる。
第3の局面に係るサーバコンピュータにおける実行手段は、第2の画像形成装置(代理実行側)からの要求に応じて、画像形成ジョブ情報に含まれる実行マシン情報を第2の画像形成装置(代理実行側)に設定するための手段と、第2の画像形成装置(代理実行側)からの要求に応じて、画像形成ジョブ情報に含まれる実行完了情報を完了状態に変更するための手段と、第1の画像形成装置(当初実行側)からの要求に応じて、画像形成ジョブ情報に含まれる実行マシン情報を、第1の画像形成装置(当初実行側)へ送信するための手段とをさらに含むように構成することができる。
このようにすると、当初実行側の第1の画像形成装置は、画像形成不能な状態が検出された後に、代理実行側の第2の画像形成装置により画像形成が実行されると完了状態に変更された実行完了情報を検出する。当初実行側の第1の画像形成装置は、実行完了情報が変更された画像形成ジョブ情報に含まれる実行マシン情報を、サーバコンピュータから受信する。当初実行側の第1の画像形成装置は、受信した実行マシン情報に基づいて、画像形成を実行した画像形成装置についての情報を出力する。このため、当初実行側の第1の画像形成装置において、代理実行側の第2の画像形成装置についての情報が出力されるので、ユーザは当初実行側の画像形成装置まで行くと、代理実行側の第2の画像形成装置を知ることができる。
第2の局面に係る画像形成装置(代理実行側)は、サーバコンピュータから受信した、実行可能情報が変更された画像形成ジョブ情報に含まれる画像形成設定情報に基づいて、画像形成ジョブ情報に含まれる画像データを用いた画像形成が自機で可能である否かを判定するための判定手段をさらに含むように構成することができる。この場合において、ジョブ受信手段は、画像形成が可能であると判定されると、実行可能情報が変更された画像形成ジョブ情報を受信するための手段を含むように構成することができる。
第3の局面に係るサーバコンピュータにおける実行手段は、第2の画像形成装置(代理実行側)からの要求に応じて、画像形成ジョブ情報に含まれる画像形成設定情報を、第2の画像形成装置(代理実行側)へ送信するための手段をさらに含むように構成することができる。
このようにすると、代理実行側の第2の画像形成装置が備える機能で、代理実行できる場合にのみ、代理実行側の第2の画像形成装置で画像形成が実行される。このため、ユーザの当初の要求通りの画像形成を代理実行させることができる。
第2の局面に係る画像形成装置(代理実行側)の自機設定手段は、サーバコンピュータから画像形成ジョブ情報を受信して画像形成する前に、画像形成ジョブ情報に含まれる実行マシン情報を自機に設定するように、サーバコンピュータへ要求するための手段を含むように構成することができる。
このようにすると、代理実行側の画像形成装置は、画像形成ジョブ情報を受信して画像形成を代理実行する前に、実行マシン情報を自機に設定する。実行マシン情報が設定されている画像形成ジョブ情報は、代理実行されることがない。このため、重複して同じ画像が形成されることがないため、資源(記録用紙、トナー、電力)を無駄にすることを回避できる。
第2の局面に係る画像形成装置(代理実行側)は、サーバコンピュータから受信した画像形成ジョブ情報を用いた画像形成が終了すると、画像形成ジョブ情報をサーバコンピュータへ送信した画像形成装置に対して画像形成を要求したコンピュータへ、画像形成を実行した画像形成装置についての情報を通知するための通知手段をさらに含むように構成することができる。
第3の局面に係るサーバコンピュータにおける実行手段は、第2の画像形成装置(代理実行側)からの要求に応じて、画像形成ジョブ情報をサーバコンピュータへ送信した画像形成装置に対して画像形成を要求したコンピュータについての情報を、第2の画像形成装置へ送信するための手段をさらに含むように構成することができる。このコンピュータについての情報は、第2の画像形成装置(代理実行側)からコンピュータへの通信を可能とする情報であるように構成することができる。
このようにすると、代理実行側の第2の画像形成装置から、そもそも画像形成を当初実行側の第1の画像形成装置に要求したコンピュータへ、直接、代理実行についての情報を送信できる。このため、当初実行側の第1の画像形成装置へ画像形成を要求したコンピュータにおいて、代理実行側の第2の画像形成装置についての情報が出力されるので、ユーザは当初実行側の画像形成装置まで行くまでもなく、代理実行側の第2の画像形成装置を知ることができる。
第2の局面に係る画像形成装置(当初実行側)は、画像形成不能な状態が検出されるまでに実行された画像形成についての実行済情報をサーバコンピュータへ送信するための手段をさらに含むように構成することができる。この場合において、ジョブ受信手段は、実行可能情報が変更された画像形成ジョブ情報を、実行済情報とともにサーバコンピュータから受信するための手段を含むように構成することができ、画像形成手段は、画像形成ジョブ情報に含まれる画像データを用いて、実行済情報に基づいて、画像形成されていない画像を形成するための手段を含むように構成することができる。
このようにすると、当初実行側の第1の画像形成装置において画像形成不能な状態が検出されるまでに実行された画像形成を除いて、代理実行側の第2の画像形成装置において画像形成が実行される。このため、重複して同じ画像が形成されることがないため、資源(記録用紙、トナー、電力)を無駄にすることを回避できる。
第2の局面に係る画像形成装置は、画像形成不能な状態が検出されるまでに画像形成を実行した2以上の画像形成装置についての実行マシン情報をサーバコンピュータへ送信するための手段をさらに含むように構成することができる。この場合において、画像形成装置(当初実行側)は、実行マシン情報に基づいて、画像形成を実行した2以上の画像形成装置についての情報を出力するための手段とをさらに含むように構成することができる。
このようにすると、代理実行側の第2の画像形成装置において代理実行中に画像形成不能になって、さらに代理実行された場合であっても、当初実行側の第1の画像形成装置において、画像形成を実行した2以上の画像形成装置についての情報を出力することができる。
第2の局面に係る画像形成装置においては、画像形成ジョブ情報は、画像形成に必要な画像データに加えて、画像形成装置の設定についての画像形成設定情報、画像形成を要求した装置についての情報、画像形成が要求された画像形成装置についての当初マシン情報、画像形成を実行した画像形成装置についての実行マシン情報、および、実行完了情報としてのフラグの少なくともいずれかを含むように構成することができる。この場合において、サーバコンピュータから受信した画像形成ジョブ情報を用いた画像形成が終了すると、画像形成ジョブ情報に含まれる実行完了情報としてのフラグの状態が変更されるように構成することができる。
このようにすると、サーバコンピュータに記憶される画像形成ジョブ情報に含まれる情報またはフラグを変更することにより、このサーバコンピュータを監視している画像形成装置がその変更を検出して、画像形成を代理実行することができる。
この発明によると、ネットワークを介して接続された画像形成装置により画像を形成するシステムにおいて、クライアントコンピュータから画像形成装置へプリントを要求した場合または画像形成装置でコピーを要求した場合において、画像形成時にトラブルが発生したときに、代理実行させる画像形成装置をその画像形成装置が認識する必要がなく速やかに代理実行させることができる。
本発明の第1の実施の形態に係るネットワーク画像形成システムの全体構成を示す図である。 図1のクライアントコンピュータ(PC)のハードウェア構成を示す制御ブロック図である。 図1のサーバコンピュータのハードウェア構成を示す制御ブロック図である。 図1のMFPのハードウェア構成を示す制御ブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係るネットワーク画像形成システムにおける印刷ジョブ(代理ジョブ実行必要情報)のデータ構造を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るクライアントコンピュータで実行される印刷プログラムの制御構造を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係るクライアントコンピュータで実行される代理印刷報知プログラムの制御構造を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係るサーバコンピュータで実行される印刷ジョブ処理プログラムの制御構造を示すフローチャート(その1)である。 本発明の第1の実施の形態に係るサーバコンピュータで実行される印刷ジョブ処理プログラムの制御構造を示すフローチャート(その2)である。 本発明の第1の実施の形態に係るMFP(トラブル発生側)で実行される印刷プログラムの制御構造を示すフローチャート(その1)である。 本発明の第1の実施の形態に係るMFP(トラブル発生側)で実行される印刷プログラムの制御構造を示すフローチャート(その2)である。 本発明の第1の実施の形態に係るMFP(代理印刷側)で実行される印刷プログラムの制御構造を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係るネットワーク画像形成システムにおける接続状態を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るネットワーク画像形成システムにおけるクライアントコンピュータへの代理印刷情報の報知動作を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るクライアントコンピュータにおける代理印刷情報の表示例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るネットワーク画像形成システムにおけるMFPへの代理印刷情報の報知動作を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るMFPにおける代理印刷情報の表示例を示す図(その1)である。 本発明の第1の実施の形態に係るMFPにおける代理印刷情報の表示例を示す図(その2)である。 本発明の第1の実施の形態に係るMFPにおける代理印刷情報の表示例を示す図(その3)である。 本発明の第2の実施の形態に係るネットワーク画像形成システムにおける複写ジョブ(代理ジョブ実行必要情報)のデータ構造を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るサーバコンピュータで実行される複写ジョブ処理プログラムの制御構造を示すフローチャート(その1)である。 本発明の第2の実施の形態に係るサーバコンピュータで実行される複写ジョブ処理プログラムの制御構造を示すフローチャート(その2)である。 本発明の第2の実施の形態に係るMFP(トラブル発生側)で実行される複写プログラムの制御構造を示すフローチャート(その1)である。 本発明の第2の実施の形態に係るMFP(トラブル発生側)で実行される複写プログラムの制御構造を示すフローチャート(その2)である。 本発明の第2の実施の形態に係るMFP(トラブル発生側)で実行される複写プログラムの制御構造を示すフローチャート(その3)である。 本発明の第2の実施の形態に係るMFP(代理複写側)で実行される複写プログラムの制御構造を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係るネットワーク画像形成システムにおける接続状態を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るネットワーク画像形成システムにおけるMFPへの代理複写情報の報知動作を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るMFPにおける代理複写情報の表示例を示す図(その1)である。 本発明の第2の実施の形態に係るMFPにおける代理複写情報の表示例を示す図(その2)である。 本発明の第2の実施の形態に係るMFPにおける代理複写情報の表示例を示す図(その3)である。
以下の説明において、同一の部品には同一の参照番号を付す。それらの機能および名称も同一である。したがって、それらに関する詳細な説明は繰返さない。本発明に係るネットワーク画像形成システムにおいては、クライアントコンピュータから受信した画像データ(印刷データ)またはスキャナで読込んだ画像データ(原稿データ、複写データ)に基づいて、記録用紙に画像を形成する画像形成装置(典型的には印刷装置)は、MFPであるとする。しかしながら、本発明に係る画像形成装置は、少なくともネットワーク対応の印刷機能またはコピー機能を備えた装置であればよく、MFPに限定されるものではない。
−第1の実施の形態−
[全体システム構成]
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係るネットワーク画像形成システム(以下において、ネットワークプリントシステムと記載する場合がある。)の全体構成について説明する。このネットワークプリントシステムは、ユーザ(印刷データ作成者)により作成されたワードプロセッサ文書、表計算文書またはプレゼンテーション文書等の印刷データ(写真等の画像データであっても構わない)を含む印刷ジョブをMFP300へ送信するクライアントコンピュータ100(PC(1)〜PC(5))と、サーバコンピュータ200へ印刷ジョブを送信するとともにその印刷ジョブに基づいて記録用紙に画像を印刷するMFP300(MFP(A)〜MFP(C))と、MFP300から送信された印刷ジョブを記憶するとともに、代理実行するMFP300へ印刷ジョブを送信するサーバコンピュータ200とを含む。ネットワークプリントシステム内のこれらのクライアントコンピュータ100、サーバコンピュータ200およびMFP300は、たとえばIEEE802.3に準拠したネットワーク回線400により通信可能に接続されている。
なお、本実施の形態に係るネットワークプリントシステムにおける、クライアントコンピュータ100、サーバコンピュータ200およびMFP300の台数は、図1に記載された台数に限定されない。また、以下においては、図面等において、クライアントコンピュータ100を単にクライアントまたはPCと、サーバコンピュータ200を単にサーバと記載する場合がある。
[ハードウェア構成]
<クライアントコンピュータ100>
図2に、本実施の形態に係るネットワークプリントシステムを構成するクライアントコンピュータ100の全体構成を示す。
この図2を参照して、クライアントコンピュータ100は、バス190と、バス190に接続されたCPU110と、バス190に接続されたROM(Read−Only Memory)120と、バス190に接続されたRAM(Random Access Memory)130と、バス190に接続されたハードディスク(HDD)140と、バス190に接続され、光ディスク182が装着可能で、光ディスク182に対する情報の書込および光ディスク182からの情報の読出が可能な光ディスクドライブ180と、バス190に接続され、マウス152およびキーボード154との間の接続に関するインターフェイスを提供するための入力インターフェイス(以下「入力IF」と呼ぶ。)150と、バス190に接続され、ディスプレイ162との間の接続に関するインターフェイスを提供するためのディスプレイインターフェイス(以下「ディスプレイIF」と呼ぶ。)160と、有線または無線(本実施の形態においては有線)によりネットワーク回線400への接続を提供するネットワークインターフェイス(以下「ネットワークIF」と呼ぶ。)170とを含む。なお、クライアントコンピュータ100は、磁気ディスクが装着可能で、磁気ディスクに対する情報の書込および磁気ディスクからの情報の読出が可能な磁気ディスクドライブを、光ディスクドライブ180に代えて/加えて、備えるようにしても構わない。ネットワークIF170は、クライアントコンピュータ100がノート型である場合を含めて、無線によりネットワーク回線400へ接続するインターフェイスの場合がある。
バス190、ROM120、RAM130、ハードディスク140、光ディスクドライブ180、入力IF150、ディスプレイIF160およびネットワークIF170は、いずれもCPU110の制御のもとに協調して動作し、クライアントコンピュータ100において種々のアプリケーションによる処理を実現する。それらアプリケーションは、たとえば、ワードプロセッサ文書作成処理、表計算文書作成処理、プレゼンテーション文書作成処理、これらの文書作成処理により作成された印刷データをプリンタドライバを介してMFP300へ送信する処理、代理印刷したMFP300から受信した代理印刷情報に基づいてメッセージを表示する処理などを含む。
クライアントコンピュータ100に上述したような処理を行なわせ、クライアントコンピュータ100を本実施の形態に係るネットワークプリントシステムにおけるクライアントコンピュータとして機能させるためのコンピュータプログラムは、光ディスクドライブ180に挿入される光ディスク182に記憶され、さらにハードディスク140に転送される。または、プログラムはネットワーク回線400を通じてクライアントコンピュータ100に送信されハードディスク140に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM130にロードされる。光ディスク182から、またはネットワーク回線400を介して、直接にRAM130にプログラムをロードしてもよい。
これらのプログラムは、クライアントコンピュータ100に所定の処理を行なわせる複数の命令を含む。この動作を行なわせるのに必要な基本的機能のいくつかはクライアントコンピュータ100上で動作するオペレーティングシステム(OS)もしくはサードパーティのプログラム、またはクライアントコンピュータ100にインストールされる各種ツールキットのモジュール(たとえば、プリンタドライバであってもよい。)により提供される。従って、このプログラムはこの実施の形態のシステムを実現するのに必要な機能全てを必ずしも含まなくてよい。このプログラムは、命令のうち、所望の結果が得られるように制御されたやり方で適切な機能または「ツール」を呼出すことにより、上記したクライアントコンピュータ100として所定の処理を実行する命令のみを含んでいればよい。クライアントコンピュータ100の実体であるコンピュータの一般的動作は周知であるので、ここでは繰返して説明しない。
<サーバコンピュータ200>
図3に、本実施の形態に係るネットワークプリントシステムを構成するサーバコンピュータ200の全体構成を示す。
この図3からわかるように、本実施の形態に係るネットワークプリントシステムを構成するサーバコンピュータ200は、上述したクライアントコンピュータ100を同様の構成を備えるコンピュータである。このようなサーバコンピュータ200の構成部品には、いわゆるパーソナルコンピュータの構成部品よりも信頼性の高い部品が使用されていることが多い。
サーバコンピュータ200は、バス290と、バス290に接続されたCPU210と、バス290に接続されたROM220と、バス290に接続されたRAM230と、バス290に接続されたハードディスク(HDD)240と、バス290に接続され、光ディスク282が装着可能で、光ディスク282に対する情報の書込および光ディスク282からの情報の読出が可能な光ディスクドライブ280と、バス290に接続され、マウス252およびキーボード254との間の接続に関するインターフェイスを提供するための入力IF250と、バス290に接続され、ディスプレイ262との間の接続に関するインターフェイスを提供するためのディスプレイIF260と、有線または無線(本実施の形態においては有線)によりネットワーク回線400への接続を提供するネットワークIF270とを含む。なお、このサーバコンピュータ200についてもクライアントコンピュータ100と同様に、磁気ディスクドライブを、光ディスクドライブ280に代えて/加えて、備えるようにしても構わない。
バス290、ROM220、RAM230、ハードディスク240、光ディスクドライブ280、入力IF250、ディスプレイIF260およびネットワークIF270は、いずれもCPU210の制御のもとに協調して動作し、本実施の形態に係るサーバコンピュータとしてサーバコンピュータ200は種々のアプリケーションによる処理を実現する。それらアプリケーションは、たとえば、MFP300(当初印刷MFP)から送信された印刷ジョブ(印刷データを含む)をハードディスク240に記憶する処理、MFP300(当初印刷MFPおよび代理印刷MFP)からの要求に応じてハードディスク240に記憶した印刷ジョブに含まれる情報を変更する処理、MFP300(代理印刷MFP)からの印刷ジョブの取得要求に応じてそのMFP300へ印刷ジョブを送信する処理、MFP300(当初印刷MFP)からの要求に応じてハードディスク240に記憶した印刷ジョブを削除する処理などを含む。
サーバコンピュータ200に上述したような処理を行なわせ、サーバコンピュータ200を本実施の形態に係るネットワークプリントシステムにおけるサーバコンピュータとして機能させるためのコンピュータプログラムは、光ディスクドライブ280に挿入される光ディスク282に記憶され、さらにハードディスク240に転送される。または、プログラムはネットワーク回線400を通じてサーバコンピュータ200に送信されハードディスク240に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM230にロードされる。光ディスク282から、またはネットワーク回線400を介して、直接にRAM230にプログラムをロードしてもよい。
このプログラムは、サーバコンピュータ200に本実施の形態に係るネットワーク印刷システムにおけるサーバコンピュータとして動作を行なわせる複数の命令を含む。この動作を行なわせるのに必要な基本的機能のいくつかはサーバコンピュータ200上で動作するオペレーティングシステム(OS)もしくはサードパーティのプログラム、またはサーバコンピュータ200にインストールされる各種ツールキットのモジュールにより提供される。従って、このプログラムはこの実施の形態のシステムおよび方法を実現するのに必要な機能全てを必ずしも含まなくてよい。このプログラムは、命令のうち、所望の結果が得られるように制御されたやり方で適切な機能または「ツール」を呼出すことにより、上記したサーバコンピュータ200として所定の処理を実行する命令のみを含んでいればよい。サーバコンピュータ200の実体であるコンピュータの一般的動作は周知であるので、ここでは繰返して説明しない。
<MFP300>
図4に、本実施の形態に係るネットワークプリントシステムを構成するMFP300の全体構成を示す。
図4を参照して、本実施の形態に係るネットワークプリントシステムを構成するMFP300は、バス390と、バス390に接続されたCPU310と、バス390に接続されたROM320と、バス390に接続されたRAM330と、バス390に接続されたハードディスク(HDD)340と、バス390に接続され、タッチパネルディスプレイ380との間の接続に関するインターフェイスを提供するための入力IF350およびディスプレイIF360と、バス390に接続され、有線または無線(本実施の形態においては有線)によりネットワーク回線400への接続を提供するネットワークIF370とを含む。
バス390、ROM320、RAM330、ハードディスク340、入力IF350、ディスプレイIF360およびネットワークIF370は、いずれもCPU310の制御のもとに協調して動作し、MFP300において種々のアプリケーションによる処理を実現する。それらアプリケーションは、たとえば、クライアントコンピュータ100から受信した印刷ジョブに基づくプリント処理、クライアントコンピュータ100から受信した印刷ジョブをサーバコンピュータ200へ送信する処理、印刷ジョブに含まれる情報を変更するようにサーバコンピュータ200へ要求する処理、代理印刷するために印刷ジョブをサーバコンピュータ200から受信する処理、印刷ジョブを削除するようにサーバコンピュータ200へ要求する処理、代理印刷が完了したことに対応してタッチパネルディスプレイ380にメッセージを表示する処理などを含む。なお、これらの処理におけるプリント処理は、図4においては図示していないMFP300を構成する各部品がCPU310により制御されて実行される。
MFP300に、本実施の形態に係るネットワーク印刷システムにおけるMFPとしての動作を行なわせるためのコンピュータプログラムは、ハードディスク340に記憶されている。プログラムは実行の際にRAM330にロードされる。このプログラムは、MFP300に本実施の形態に係るネットワーク印刷システムにおけるMFPとして動作を行なわせる複数の命令を含む。
MFP300は、たとえば、自動原稿送り装置(ADF:Auto DocumentFeeder)、原稿読取部(スキャナ部)、画像形成部、給紙部、および排紙処理装置を備える。MFP300においては、クライアントコンピュータ100から受信した画像データまたは原稿読取部により読取られた原稿の画像データに対して、CPU310により各種の画像処理が施され、この画像データが画像形成部へと出力される。なお、このMFP300は、レーザー光を感光に利用する、所謂レーザー方式(電子写真方式)の印刷機能を備える。しかしながら、他の形式の印刷機能を備えたものであっても構わない。
本実施の形態に係るMFP300は、その動作モードとして、コピーモード、ファクシミリモード(タッチパネルディスプレイ画面例では「ファクス/イメージ送信」モードと記載)、プリンタモードおよびスキャナモード(タッチパネルディスプレイ画面例では「ドキュメントファイリング」モードと記載)を備える。以下においては、これらの動作モードを説明する。
・ファクシミリモード
以下において、ファクシミリ通信モード(ファクス/イメージ送信モードと記載する場合がある。)における動作について説明する。このファクシミリモードにおいては、主として、送信動作は原稿読取部(スキャナ部)およびFAX通信部375が動作することにより、受信動作はFAX通信部375および画像形成部が動作することにより、ファクシミリ通信動作が実現される。
送信動作については以下の通りである。MFP300においては、ファクシミリモードを指定して、原稿載置台に置かれた原稿が原稿読取部により画像データとして読取られ、読取られた画像データがCPU310に入力され、ここで画像データに各種の機能を用いて画像処理が施され、この画像データがFAX通信部375へと出力される。送信側のMFP300のFAX通信部375は、指定された送信側の回線を指定された送信先に接続して、画像データをファクシミリ通信規格に合致した通信データへ変換して、受信側のファクシミリ装置(たとえばファクシミリ通信機能を備えたMFP300)へ送信する。回線が接続されると、受信側のMFP300のFAX通信部375は、送信側のMFP300のFAX通信部375からの通信要求信号を検出して、応答信号を送信する。その後、たとえば、FAX通信部375は、送信側および受信側で互いに実装されている能力情報の受渡しを行ない利用可能な最大能力での通信速度および画像データの符号化・符号訂正方式などを決定してモデムの通信方式を設定する。この通信方式にあわせた画像信号形式を用いて、送信側のMFP300のFAX通信部375から受信側のMFP300のFAX通信部375へデータを送信する。送信が終了すると回線が切断される。
受信動作については以下の通りである。受信側のMFP300のFAX通信部375は、受信したデータを画像データに変換して、画像形成部へ送る。なお、受信したデータを画像データへ変換するのは画像形成部であっても構わない。画像形成部は、後述するコピーモードにおける画像形成動作と同じように、受信したデータから変換された画像データによって示される原稿の画像を記録用紙に印刷する。
・コピーモード
以下において、コピーモードにおける画像形成動作について説明する。画像形成部は、原稿読取部により読取られた画像データが各種の機能により画像処理されたデータによって示される画像を記録用紙に印刷するものであって、たとえば、感光体ドラム、帯電装置、レーザースキャンユニット、現像装置、転写装置、クリーニング装置、定着装置、および除電装置等を備えている。
画像形成部には、たとえば、搬送路が設けられており、給紙部から給紙されてきた記録用紙が搬送路に沿って搬送される。給紙部は、用紙カセットに収納された記録用紙、または手差トレイに載置された記録用紙を1枚ずつ引出して記録用紙を画像形成部の搬送路へと送り出す。
画像形成部の搬送路に沿って記録用紙が搬送されている途中で、記録用紙が感光体ドラムと転写装置との間を通過し、更に定着装置を通過して、記録用紙に対する印刷が行なわれる。
感光体ドラムは、一方向に回転し、その表面は、クリーニング装置と除電装置によりクリーニングされた後、帯電装置により均一に帯電される。レーザースキャンユニットは、印刷対象の画像データに基づいてレーザー光を変調し、このレーザー光によって感光体ドラムの表面を主走査方向に繰返し走査して、静電潜像を感光体ドラムの表面に形成する。現像装置は、トナーを感光体ドラムの表面に供給して静電潜像を現像し、トナー像を感光体ドラムの表面に形成する。
転写装置は、転写装置と感光体ドラムとの間を通過していく記録用紙に感光体ドラムの表面のトナー像を転写する。定着装置は、記録用紙を加熱するための加熱ローラと、記録用紙を加圧するための加圧ローラとを含む。記録用紙は、加熱ローラによって加熱され、かつ、加圧ローラによって加圧されることによって、記録用紙上に転写されたトナー像が記録用紙に定着される。定着装置から排出された(印刷された)記録用紙は、排紙トレイに排出される。
・プリンタモード
以下において、プリンタモードの動作説明を行なう。このプリンタモードにおいては、主として、画像形成部が動作することにより、プリント機能が実現される。
ネットワークIF370を介してクライアントコンピュータ100から印刷ジョブ(印刷データを含む情報)を受信すると、受信した印刷データを画像データに変換して、画像形成部へ送る。なお、プリントデータを画像データへ変換するのは画像形成部であってもクライアントコンピュータ100であっても構わない。画像形成部は、上述したコピーモードにおける動作と同じように、プリントデータから変換された画像データによって示される原稿の画像を記録用紙に印刷する。
・スキャナモード
以下において、スキャナモードでの動作説明を行なう。このスキャナモードにおいては、主として、原稿読取部(スキャナ部)が動作することによりスキャナ機能が実現される。
MFP300においては、原稿載置台に置かれた原稿が原稿読取部により画像データとして読取られ、読取られた画像データがCPU310に入力され、ここで画像データに各種の機能に基づく画像処理が施され、コピーモードでこの画像データが記録用紙に出力されたり、ファクシミリ通信モード、インターネットファクシミリ通信モードまたは電子メール通信モード(スキャンtoメール)でこの画像データが送信されたり、画像転送モード(スキャンtoフォルダ)でこの画像データがハードディスク340に記憶されたり、ネットワークに接続されたコンピュータへネットワークIF370を介して送信されたりする。
なお、自動原稿送り装置により、原稿トレイにセットされた多数の原稿を原稿読取部(スキャナ部)へ次々と自動で送り込んで、送り込まれた原稿を原稿読取部により画像データとして読取るものであっても構わない。多数の原稿をコピーする場合に、ユーザの作業量を減らすことができる。
[印刷ジョブのデータ構造]
図5を参照して、このネットワークプリントシステムにおける印刷ジョブ(代理ジョブ実行必要情報)のデータ構造を説明する。図5に示すように、この印刷ジョブは、ネットワーク上で印刷ジョブを一意に特定するための印刷ジョブIDを格納するヘッダ部と、印刷データを含むジョブ情報を格納する領域と、印刷を要求したクライアントコンピュータ100についての情報(要求元PC情報)を格納する領域と、印刷を要求したクライアントコンピュータ100により指定された当初マシン情報を格納する領域と、実際に印刷を実行するマシン情報を格納する領域とを含む。
ヘッダ部、印刷ジョブ情報、要求元PC情報、当初印刷マシン情報および印刷マシン情報は、要求元PCであるクライアントコンピュータ100から当初印刷マシンであるMFP300へ送信される。
さらに、この印刷ジョブは、印刷を実行したMFP300によりオンにされる印刷済みフラグを格納する領域と、印刷途中でトラブルが発生した場合に途中まで印刷したMFP300から受信する印刷済みページ情報および印刷済みマシン情報を格納する領域とを含む。
印刷ジョブ情報には、ドキュメント名、印刷データおよび印刷設定情報を含む。印刷設定情報とは、たとえば、カラー/白黒、記録用紙の種類(大きさ、紙質)、両面印刷、集約印刷等のMFP300が備える印刷機能に基づいてクライアントコンピュータ100においてユーザにより設定された情報である。また、印刷設定情報には、このドキュメントのページ数および印刷部数(すなわちこの印刷ジョブで使用される記録用紙の枚数)が記憶される。
要求元PC情報には、印刷を要求したクライアントコンピュータ100をネットワーク上で一意に特定するためのIPアドレス、ポート情報を含む。ポート情報は、代理実行したMFP300から代理印刷情報を受信するために印刷を要求したクライアントコンピュータ100で準備される入出力ポート番号等の情報である。このポート情報を取得したMFP300(代理印刷したMFP)は、印刷を要求したクライアントコンピュータ100へ代理印刷情報を送信することができる。
[ソフトウェア構成]
図6〜図12を参照して、本実施の形態に係るネットワークプリントシステムにおいて、クライアントコンピュータ100から受信した印刷ジョブを処理中のMFP300(以降、このMFP300をMFP(A)300と記載する。)でトラブルが発生した場合に、他のMFP300(以降、このMFP300をMFP(B)300と記載する。)で代理印刷するために、クライアントコンピュータ100、サーバコンピュータ200、MFP(A)300およびMFP(B)300で実行されるコンピュータプログラムの制御構造について説明する。なお、図10および図11に示すMFP(A)300で実行されるプログラムはMFP(B)300およびMFP(C)300においても実行され、図12に示すMFP(B)300で実行されるプログラムはMFP(A)300およびMFP(C)300においても実行される。以下においては、ネットワークプリントシステムの説明が煩雑にならないようにするために、MFP(A)300において印刷処理中にトラブルが発生してMFP(B)300で代理印刷することを前提として説明する。なお、以下においては、このような前提で説明するが、MFP(B)300で代理印刷中にトラブルが発生すると、さらに他のMFP(C)300で代理印刷されることになる。
また、このようなコンピュータプログラムと並行して、クライアントコンピュータ100およびサーバコンピュータ200は、コンピュータとしての一般的機能を実現するプログラムを実行し、MFP300は、画像形成装置(複合機)としての一般的機能を実現するプログラムを実行する。しかしながら、そのプログラムは、本発明の本質的部分とは直接関係するものではないので、その詳細についてはここでは説明しない。
図6に示すプログラムは、クライアントコンピュータ100のCPU110(以下、単に「CPU110」と記載する。)において実行される。
ステップ(以下、ステップをSと略す。)1000にて、CPU110は、アプリケーションを起動させてドキュメント名で示される文書を作成したユーザによる印刷設定要求を検出したか否かを判定する。このとき、たとえば、ユーザが、アプリケーションの印刷メニューの印刷設定ボタンがマウス152でクリックすると、印刷設定要求を検出したと判定する。印刷設定要求を検出したと判定されると(S1000にてYES)、処理はS1002へ移される。もしそうでないと(S1000にてNO)、この処理は終了する。
S1002にて、CPU110は、プリンタドライバを起動する。なお、このとき、ユーザは、印刷先のMFP300としてMFP(A)300を指定しているとする。このため、MFP(A)300に対応するプリンタドライバが起動され、設定できる印刷機能はMFP(A)300が備える機能(たとえば両面印刷ユニットが実装されていれば両面印刷機能)を設定することができる。
S1004にて、CPU110は、ユーザからの入力に基づいて印刷が要求されたドキュメントについての印刷設定を実行する。この処理において設定された内容は、図5の印刷設定情報に対応する。
S1006にて、CPU110は、ユーザからの入力に基づいて印刷を実行するように要求されたか否かを判定する。このとき、たとえば、ユーザが、プリンタドライバの印刷実行ボタンをマウス152でクリックすると、印刷を実行するように要求されたと判定する。印刷を実行するように要求されたと判定されると(S1006にてYES)、処理はS1008へ移される。もしそうでないと(S1006にてNO)、この処理はS1004へ戻されて印刷設定を継続する。なお、S1004の印刷設定処理の途中で、印刷中止が要求されると、この処理は終了する。
S1008にて、CPU110は、印刷ジョブ情報(ドキュメント名、印刷データ、印刷設定情報)を作成する。S1010にて、CPU110は、要求元PC情報(IPアドレス、ポート情報)を作成する。S1012にて、CPU110は、ユーザにより指定されたMFP(A)300をマシン情報に設定する。このとき、当初印刷マシン情報にも印刷マシン情報にもMFP(A)300が設定される。
S1014にて、CPU110は、印刷ジョブとして、図5に示す代理ジョブ実行必要情報を、指定されたMFP(A)300へ送信する。印刷ジョブ(代理ジョブ実行必要情報)には、印刷ジョブ情報、要求元PC情報およびマシン情報を含む。
図7に示すプログラムは、クライアントコンピュータ100のCPU110において実行される。
S1100にて、CPU110は、MFP(B)300から代理印刷情報を受信したか否かを判定する。この処理は、後述するS3120の処理に対応する。MFP(B)300から代理印刷情報を受信したと判定されると(S1100にてYES)、処理はS1102へ移される。もしそうでないと(S1100にてNO)、この処理はS1100へ戻されて、MFP(B)300から代理印刷情報を受信するまで待つ。なお、S1100にてNOの場合、この処理を終了させるようにしても構わない。
S1102にて、CPU110は、ディスプレイ162に代理印刷されたことを示す代理印刷情報(ドキュメント名、代理印刷MFP名)を表示する。
図8および図9に示すプログラムは、サーバコンピュータ200のCPU210(以下、単に「CPU210」と記載する。)において実行される。
図8を参照して、S2000にて、CPU210は、MFP(A)300から印刷ジョブを受信したか否かを判定する。この処理は、後述するS3002の処理に対応する。MFP(A)300から印刷ジョブを受信したと判定されると(S2000にてYES)、この処理はS2002へ移される。もしそうでないと(S2000にてNO)、この処理はS2004へ移される。
S2002にて、CPU210は、ハードディスク240に、受信した印刷ジョブを記憶する。
S2004にて、CPU210は、MFP(A)300から印刷ジョブを削除する指令を受信したか否かを判定する。この処理は、後述するS3010、S3022、S3036およびS3046の処理に対応する。MFP(A)300から印刷ジョブを削除する指令を受信したと判定されると(S2004にてYES)、この処理はS2006へ移される。もしそうでないと(S2004にてNO)、この処理はS2008へ移される。
S2006にて、CPU210は、ハードディスク240に記憶された印刷ジョブを削除する。なお、この処理において削除する対象の印刷ジョブを特定するために、S2004にて、削除する印刷ジョブのID(印刷ジョブID)を、MFP(A)300からサーバコンピュータ200が受信する。
S2008にて、CPU210は、MFP(A)300から印刷ジョブにおける印刷マシン情報を削除する指令を受信したか否かを判定する。この処理は、後述するS3012の処理に対応する。MFP(A)300から印刷マシン情報を削除する指令を受信したと判定されると(S2008にてYES)、この処理はS2010へ移される。もしそうでないと(S2008にてNO)、この処理はS2012へ移される。
S2010にて、CPU210は、ハードディスク240に記憶された印刷ジョブにおける印刷マシン情報を削除する。なお、この処理において印刷マシン情報を削除する対象の印刷ジョブを特定するために、S2008にて、印刷マシン情報を削除する印刷ジョブのID(印刷ジョブID)を、MFP(A)300からサーバコンピュータ200が受信する。
S2012にて、CPU210は、MFP(A)300またはMFP(B)300から印刷ジョブにおける印刷マシン情報を書込む指令を受信したか否かを判定する。この処理は、後述するS3040、S3112の処理に対応する。MFP(A)300またはMFP(B)300から印刷マシン情報を書込む指令を受信したと判定されると(S2012にてYES)、この処理はS2014へ移される。もしそうでないと(S2012にてNO)、この処理はS2014へ移される。
S2014にて、CPU210は、ハードディスク240に記憶された印刷ジョブにおける印刷マシン情報にMFP(A)300またはMFP(B)300の情報を書込む。なお、この処理において印刷マシン情報を書込む対象の印刷ジョブを特定するために、S2012にて、印刷マシン情報を書込む印刷ジョブのID(印刷ジョブID)および送信元のMFP300を特定する情報を、MFP300からサーバコンピュータ200が受信する。
S2016にて、CPU210は、MFP(B)300から印刷ジョブにおける印刷済みフラグをオンにセットする指令を受信したか否かを判定する。この処理は、後述するS3122の処理に対応する。MFP(B)300から印刷済みフラグをオンにセットする指令を受信したと判定されると(S2016にてYES)、この処理はS2018へ移される。もしそうでないと(S2016にてNO)、この処理はS2020へ移される。
S2018にて、CPU210は、ハードディスク240に記憶された印刷ジョブにおける印刷済みフラグをオンにセットする。なお、この処理において印刷済みフラグをオンにセットする対象の印刷ジョブを特定するために、S2016にて、印刷済みフラグをオンにセットする印刷ジョブのID(印刷ジョブID)を、MFP(B)300からサーバコンピュータ200が受信する。
図9を参照して、S2020にて、CPU210は、MFP(A)300またはMFP(B)300から印刷ジョブにおける印刷マシン情報を取得する要求を受信したか否かを判定する。この処理は、後述するS3020、S3104の処理に対応する。MFP(A)300またはMFP(B)300から印刷マシン情報を取得する要求を受信したと判定されると(S2020にてYES)、この処理はS2022へ移される。もしそうでないと(S2020にてNO)、この処理はS2024へ移される。
S2022にて、CPU210は、ハードディスク240に記憶された印刷ジョブにおける印刷マシン情報を、要求してきたMFP(A)300またはMFP(B)300へ送信する。なお、この処理において送信する印刷マシン情報を格納した印刷ジョブを特定するために、S2020にて、印刷マシン情報を格納した印刷ジョブのID(印刷ジョブID)および送信元のMFP300を特定する情報を、MFP(B)300からサーバコンピュータ200が受信する。
S2024にて、CPU210は、MFP(B)300から印刷ジョブにおける印刷設定情報を取得する要求を受信したか否かを判定する。この処理は、後述するS3108の処理に対応する。MFP(B)300から印刷設定情報を取得する要求を受信したと判定されると(S2024にてYES)、この処理はS2026へ移される。もしそうでないと(S2024にてNO)、この処理はS2028へ移される。
S2026にて、CPU210は、ハードディスク240に記憶された印刷ジョブにおける印刷設定情報を、要求してきたMFP(B)300へ送信する。なお、この処理において送信する印刷設定情報を格納した印刷ジョブを特定するために、S2024にて、印刷設定情報を格納した印刷ジョブのID(印刷ジョブID)および送信元のMFP300を特定する情報を、MFP(B)300からサーバコンピュータ200が受信する。
S2028にて、CPU210は、MFP(B)300から印刷ジョブ情報および要求元PC情報を取得する要求を受信したか否かを判定する。この処理は、後述するS3114の処理に対応する。MFP(B)300から印刷ジョブ情報および要求元PC情報を取得する要求を受信したと判定されると(S2028にてYES)、この処理はS2030へ移される。もしそうでないと(S2028にてNO)、この処理は終了する。
S2030にて、CPU210は、ハードディスク240に記憶された印刷ジョブにおける印刷ジョブ情報および要求元PC情報を、要求してきたMFP(B)300へ送信する。なお、この処理において送信する印刷ジョブ情報および要求元PC情報を格納した印刷ジョブを特定するために、S2028にて、印刷ジョブ情報および要求元PC情報を格納した印刷ジョブのID(印刷ジョブID)および送信元のMFP300を特定する情報を、MFP(B)300からサーバコンピュータ200が受信する。
図10および図11に示すプログラムは、当初印刷側のMFP(A)300のCPU310(以下、単に「CPU310」と記載する。)において実行され、図12に示すプログラムは、代理印刷側のMFP(B)300のCPU310において実行される。
図10を参照して、S3000にて、CPU310は、クライアントコンピュータ100から印刷ジョブを受信したか否かを判定する。この処理は、図6のS1014の処理に対応する。クライアントコンピュータ100から印刷ジョブを受信したと判定されると(S3000にてYES)、この処理はS3002へ移される。もしそうでないと(S3000にてNO)、この処理はS3000へ戻されて、クライアントコンピュータ100から印刷ジョブを受信するまで待つ。なお、S3000にてNOの場合、この処理を終了させるようにしても構わない
S3002にて、CPU310は、受信した印刷ジョブをサーバコンピュータ200へ送信する。
S3004にて、CPU310は、受信した印刷ジョブに含まれる印刷データおよび印刷設定情報に基づいて、画像形成部を用いて、記録用紙に画像を印刷する印刷処理を実行する。この処理は、画像形成に関連するトラブルが発生するまでにMFP(A)で実行される印刷処理である。
S3006にて、CPU310は、印刷処理中に、画像形成に関連するトラブル(記録用紙詰まり、記録用紙切れ、トナー切れ等)が発生したか否かを検出する。画像形成に関連するトラブルが発生したことが検出されると(S3006にてYES)、処理はS3012へ移される。もしそうでないと(S3006にてNO)、この処理はS3008へ移される。
S3008にて、CPU310は、印刷処理が終了したか否かを判定する。印刷処理が終了したと判定されると(S3008にてYES)、処理はS3010へ移される。もしそうでないと(S3008にてNO)、この処理はS3004へ戻されて印刷処理が継続される。
S3010にて、CPU310は、サーバコンピュータ200へ、その印刷ジョブをサーバコンピュータ200から削除する指令を送信する。このとき、削除する印刷ジョブのID(印刷ジョブID)も送信される。その後、この処理は終了する。
S3012にて、CPU310は、サーバコンピュータ200へ、その印刷ジョブの印刷マシン情報を削除する指令を送信する。このとき、印刷マシン情報を削除する対象の印刷ジョブを特定するために、印刷マシン情報を削除する印刷ジョブのID(印刷ジョブID)も送信される。
S3014にて、CPU310は、印刷トラブルが継続しているか否かを判定する。印刷トラブルが継続していると判定されると(S3014にてYES)、処理はS3016へ移される。もしそうでないと(S3014にてNO)、この処理はS3026へ移される。
S3016にて、CPU310は、サーバコンピュータ200のハードディスク240に記憶されたその印刷ジョブの印刷済みフラグを定期的に確認(監視)する。このとき、CPU310は、サーバコンピュータ200において他の装置(ここではMFP300)から参照可能に記憶された印刷ジョブ一覧データの中から、その印刷ジョブを特定する印刷ジョブIDに対応する印刷ジョブの印刷済みフラグを定期的に確認する。なお、サーバコンピュータ200に記憶された印刷ジョブの印刷済みフラグを、MFP300から定期的に確認できる方法であれば、このような方法に限定されず、どのような方法であっても構わない。
S3018にて、CPU310は、その印刷ジョブの印刷済みフラグがオンであるか否かを判定する。印刷済みフラグがオンであるであると判定されると(S3018にてYES)、処理はS3020へ移される。もしそうでないと(S3018にてNO)、この処理はS3014へ戻されて、トラブルが継続しているか否かを判定する。
S3020にて、CPU310は、その印刷ジョブの印刷マシン情報を取得する。S3022にて、CPU310は、S3010の処理と同様に、サーバコンピュータ200へ、その印刷ジョブをサーバコンピュータ200から削除する指令を送信する。このとき、削除する印刷ジョブのID(印刷ジョブID)も送信される。S3024にて、CPU310は、タッチパネルディスプレイ380に、代理印刷されたことを表示する。このときに表示される代理印刷先は、S3020にてサーバコンピュータ200から取得した印刷マシン情報に対応するMFP300である。その後、この処理は終了する。
図11を参照して、S3026にて、CPU310は、サーバコンピュータ200のハードディスク240に記憶されたその印刷ジョブの印刷マシン情報を確認する。このとき、CPU310は、サーバコンピュータ200において他の装置(ここではMFP300)から参照可能に記憶された印刷ジョブ一覧データの中から、その印刷ジョブを特定する印刷ジョブIDに対応する印刷ジョブの印刷マシン情報を確認する。
S3028にて、CPU310は、印刷マシン情報にデータがあるか否かを判定する。ここで、データがあるとは、印刷マシン情報としていずれかのMFP300を特定する情報が記憶されていることを示し、印刷マシン情報が空白であるとデータがあるとは判定されない。印刷マシン情報にデータがあると判定されると(S3028にてYES)、処理はS3030へ移される。もしそうでないと(S3028にてNO)、この処理はS3040へ移される。
S3030にて、CPU310は、S3016の処理と同様に、サーバコンピュータ200のハードディスク240に記憶されたその印刷ジョブの印刷済みフラグを定期的に確認(監視)する。
S3032にて、CPU310は、S3018の処理と同様に、その印刷ジョブの印刷済みフラグがオンであるか否かを判定する。印刷済みフラグがオンであるであると判定されると(S3032にてYES)、処理はS3034へ移される。もしそうでないと(S3032にてNO)、この処理はS3030へ戻されて、その印刷ジョブの印刷済みフラグを定期的に確認する。
S3034にて、CPU310は、S3020の処理と同様に、その印刷ジョブの印刷マシン情報を取得する。S3036にて、CPU310は、S3010またはS3020の処理と同様に、サーバコンピュータ200へ、その印刷ジョブをサーバコンピュータ200から削除する指令を送信する。S3038にて、CPU310は、S3024の処理と同様に、タッチパネルディスプレイ380に、代理印刷されたことを表示する。その後、この処理は終了する。
S3040にて、CPU310は、サーバコンピュータ200へ、その印刷ジョブの印刷マシン情報に自機(MFP(A))の情報を書込む指令を送信する。このとき、印刷マシン情報を書込む対象の印刷ジョブを特定するために、印刷マシン情報を書込む印刷ジョブのID(印刷ジョブID)も送信される。
S3042にて、CPU310は、印刷ジョブに含まれる印刷データおよび印刷設定情報に基づいて、画像形成部を用いて、記録用紙に画像を印刷する印刷処理を実行する。この処理は、画像形成に関連するトラブルが解消した後にMFP(A)で実行される印刷処理である。
S3044にて、CPU310は、S3008の処理と同様に、印刷処理が終了したか否かを判定する。印刷処理が終了したと判定されると(S3044にてYES)、処理はS3046へ移される。もしそうでないと(S3044にてNO)、この処理はS3042へ戻されて印刷処理が継続される。
S3046にて、CPU310は、S3010、S3020またはS3036の処理と同様に、サーバコンピュータ200へ、その印刷ジョブをサーバコンピュータ200から削除する指令を送信する。このとき、削除する印刷ジョブのID(印刷ジョブID)も送信される。その後、この処理は終了する。
図12を参照して、S3100にて、CPU310は、サーバコンピュータ200のハードディスク240に記憶された印刷ジョブを定期的に確認(監視)する。このとき、CPU310は、サーバコンピュータ200において他の装置(ここではMFP300)から参照可能に記憶された印刷ジョブ一覧データを定期的に確認する。
S3102にて、CPU310は、監視対象の印刷ジョブ一覧データの中に、新たな印刷ジョブが記憶されたか否かを判定する。新たな印刷ジョブが記憶されたと判定されると(S3102にてYES)、処理はS3104へ移される。もしそうでないと(S3102にてNO)、この処理は終了する。なお、この図12に示すプログラムは(他のプログラムも全てそうであるが)サブルーチン形式であるので、一定のサイクルタイムで繰返し実行されている。このため、サーバコンピュータ200のハードディスク240に記憶された印刷ジョブを監視しておいて、1サイクル前に記憶されていなかった印刷ジョブを検出すると、S3102にてYESと判定される。また、S3102にてYESと判定された場合には、CPU310は、新たに記憶された印刷ジョブの印刷ジョブIDを取得する。
S3104にて、CPU310は、サーバコンピュータ200から、その印刷ジョブ(取得した印刷ジョブIDで特定される印刷ジョブ)の印刷マシン情報を取得する。このとき、サーバコンピュータ200へ、印刷ジョブIDおよび自機を識別する情報とともに印刷マシン情報取得要求を送信して、それに応答したサーバコンピュータ200が印刷マシン情報をこのMFP(B)300へ送信することにより、このMFP(B)300は印刷マシン情報を取得する。
S3106にて、CPU310は、S3028の処理と同様に、印刷マシン情報にデータがあるか否かを判定する。印刷マシン情報が空白であって印刷マシン情報にデータがあると判定されないと(S3106にてNO)、処理はS3108へ移される。もしそうでないと(S3106にてYES)、この処理は終了する。
S3108にて、CPU310は、サーバコンピュータ200から、その印刷ジョブ(取得した印刷ジョブIDで特定される印刷ジョブ)の印刷設定情報を取得する。このとき、サーバコンピュータ200へ、印刷ジョブIDおよび自機を識別する情報とともに印刷設定情報取得要求を送信して、それに応答したサーバコンピュータ200が印刷設定情報をこのMFP(B)300へ送信することにより、このMFP(B)300は印刷設定情報を取得する。
S3110にて、CPU310は、取得した印刷設定情報と自機の機能とを比較して、この印刷ジョブが自機で印刷可能であるか否かを判定する。このとき、CPU310は、取得した印刷設定情報の内容を解析し、取得した印刷設定情報に含まれるこの印刷ジョブに必要な印刷機能を示す情報と自機の機能を記憶した情報とを照合して、この印刷ジョブが自機で印刷可能であるか否かを判定する。このとき、印刷に必要な全ての機能を自機が備えており、印刷データを一時的に記憶するバッファ使用率が所定値以下であり、かつ、この印刷ジョブの印刷枚数に対して記録用紙およびトナー等の消耗品が十分である場合、この印刷ジョブを自機で印刷可能であると判定する。この印刷ジョブが自機で印刷可能であると判定されると(S3110にてYES)、処理はS3112へ移される。もしそうでないと(S3110にてNO)、この処理は終了する。
S3112にて、CPU310は、S3040の処理と同様に、サーバコンピュータ200へ、その印刷ジョブの印刷マシン情報に自機(MFP(B))の情報を書込む指令を送信する。このとき、印刷マシン情報を書込む対象の印刷ジョブを特定するために、印刷マシン情報を書込む印刷ジョブのID(印刷ジョブID)も送信される。
S3114にて、CPU310は、サーバコンピュータ200から、その印刷ジョブ(取得した印刷ジョブIDで特定される印刷ジョブ)の印刷ジョブ情報および要求元PC情報を取得する。このとき、サーバコンピュータ200へ、印刷ジョブIDおよび自機を識別する情報とともに印刷ジョブ情報および要求元PC情報取得要求を送信して、それに応答したサーバコンピュータ200が印刷ジョブ情報および要求元PC情報をこのMFP(B)300へ送信することにより、このMFP(B)300は印刷ジョブ情報および要求元PC情報を取得する。なお、このとき、印刷ジョブ情報の中の印刷設定情報はS3108にて取得済みであるので、このS3114の処理において再取得する必要はない。
S3116にて、CPU310は、取得した印刷ジョブに含まれる印刷データおよび印刷設定情報に基づいて、画像形成部を用いて、記録用紙に画像を印刷する印刷処理を実行する。この処理は、画像形成に関連するトラブルが解消しないMFP(A)300に代わってMFP(B)300で実行される印刷処理である。
S3118にて、CPU310は、S3008またはS3044の処理と同様に、印刷処理が終了したか否かを判定する。印刷処理が終了したと判定されると(S3118にてYES)、処理はS3120へ移される。もしそうでないと(S3118にてNO)、この処理はS3116へ戻されて印刷処理が継続される。
S3120にて、CPU310は、要求元PC情報に含まれるクライアントコンピュータ100のIPアドレスおよびポート情報を用いて、印刷を要求したクライアントコンピュータ100へ代理印刷情報を送信する。この代理印刷情報には、ドキュメント名および代理印刷MFP名を含む。
S3122にて、CPU310は、サーバコンピュータ200へ、その印刷ジョブにおける印刷済みフラグをオンにセットする指令を送信する。このとき、印刷済みフラグをオンにセットする対象の印刷ジョブを特定するために、印刷済みフラグをオンにセットする印刷ジョブのID(印刷ジョブID)も送信される。
[動作]
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係るネットワークプリントシステムの動作について説明する。この動作の説明に先立ち、図13を参照して、本実施の形態に係るネットワークプリントシステムにおける、ネットワーク接続状態を説明する。
図13に示すように、このネットワークプリントシステムを構築するクライアントコンピュータ100、サーバコンピュータ200、MFP(A)300およびMFP(B)300は、それぞれ2個ずつのネットワーク通信ポートを備える。
クライアントコンピュータ100は、ネットワークIF170を介して第1の通信ポート172と第2の通信ポート174とを、サーバコンピュータ200は、ネットワークIF270を介して第1の通信ポート272と第2の通信ポート274とを、MFP(A)300は、ネットワークIF370を介して第1の通信ポート372と第2の通信ポート374とを、MFP(B)300は、ネットワークIF370を介して第1の通信ポート376と第2の通信ポート378とを備える。なお、この通信ポートは物理的なインターフェイス(接続端子)ではなく、上述したようにポート番号により特定される情報である。
図13に示すように、クライアントコンピュータ100の第1の通信ポート172はMFP(A)300の第1の通信ポート372との間でネットワーク接続され、MFP(A)300の第2の通信ポート374はサーバコンピュータ200の第1の通信ポート272との間でネットワーク接続され、サーバコンピュータ200の第2の通信ポート274はMFP(B)300の第1の通信ポート376との間でネットワーク接続されている。また、クライアントコンピュータ100は、代理印刷を実行したMFP(B)300から代理印刷情報を受信するための第2の通信ポート174を準備する。
<印刷代理動作>
クライアントコンピュータ100において、MFP(A)300に印刷を実行させる場合には、プリンタドライバが起動されて(S1002)、印刷が要求されたドキュメントについて印刷設定が実行される(S1004)。これにより、印刷設定情報として、カラー/白黒、記録用紙の種類、両面印刷、集約印刷等の設定、このドキュメントのページ数および印刷部数(すなわちこの印刷ジョブで使用される記録用紙の枚数)が記憶される。ドキュメント名および印刷データにこのような印刷設定情報を加えた印刷ジョブ情報が作成され(S1008)、要求元PC情報としてこのクライアントコンピュータ100のIPアドレスおよびポート情報(ここでは図13に示した第2の通信ポート174についての情報)が設定され(S1010)、指定されたMFP(A)300がマシン情報における当初印刷マシン情報および印刷マシン情報に設定される(S1012)。
これらの印刷ジョブ情報、要求元PC情報およびマシン情報に印刷ジョブIDをヘッダ情報として付加された印刷ジョブ(代理ジョブ実行必要情報)が、指定されたMFP(A)300へ送信される(S1014)。
MFP(A)300は、クライアントコンピュータ100から印刷ジョブを受信すると(S3000にてYES)、受信した印刷ジョブをサーバコンピュータ200へ送信する(S3002)。サーバコンピュータ200は、MFP(A)300から印刷ジョブを受信すると(S2000にてYES)、印刷ジョブをハードディスク240に記憶する(S2002)。この状態で、MFP(B)300は、サーバコンピュータ200に新たな印刷ジョブが記憶されたことを検出する(S3102にてYES)。ただし、この時点ではMFP(A)300には印刷トラブルが発生しておらず(S3006にてNO)、この印刷ジョブの印刷マシン情報にはMFP(A)300を識別する情報が記憶されているので(S3106にてYES)、MFP(B)300は、特に何も動作しない。
MFP(A)300において、この印刷ジョブの印刷処理が実行されているときに(S3004)、印刷トラブルが発生すると(S3006にてYES)、MFP(A)300は、サーバコンピュータ200へ、その印刷ジョブの印刷マシン情報を削除する指令を送信する(S3012)。サーバコンピュータ200は、MFP(A)300からその印刷ジョブの印刷マシン情報を削除する指令を受信すると(S2008にてYES)、その印刷ジョブの印刷マシン情報を削除する(S2010)。
この状態で、印刷ジョブの印刷マシン情報には何も記憶されていないので(S3106にてNO)、MFP(B)300は、サーバコンピュータ200へ、印刷ジョブIDおよび自機を識別する情報とともに印刷設定情報取得要求を送信して、それに応答したサーバコンピュータ200が、この印刷ジョブの印刷設定情報を、このMFP(B)300へ送信することにより、このMFP(B)300は、印刷設定情報を取得する(S3108)。
MFP(B)300は、取得した印刷設定情報と自機の機能とを比較して、この印刷ジョブが自機で印刷可能であるか否かを判定する(S3110)。取得した印刷設定情報に含まれるこの印刷ジョブに必要な印刷機能を示す情報と自機の機能を記憶した情報とを照合して、印刷に必要な全ての機能を自機が備えており、印刷データを一時的に記憶するバッファ使用率が所定値以下であり、かつ、この印刷ジョブの印刷枚数に対して記録用紙およびトナー等の消耗品が十分である場合、この印刷ジョブを自機で印刷可能であると判定する(S3110にてYES)。
MFP(B)300は、その印刷ジョブを代理印刷できるので、サーバコンピュータ200へ、その印刷ジョブの印刷マシン情報に自機の情報を書込む指令を送信する(S3112)。サーバコンピュータ200は、MFP(B)300からその印刷ジョブの印刷マシン情報に自機の情報を書込む指令を受信すると(S2012にてYES)、その印刷ジョブの印刷マシン情報にMFP(B)300のマシン情報を書込む(S2014)。
MFP(B)300は、サーバコンピュータ200へ、印刷ジョブIDおよび自機を識別する情報とともに印刷ジョブ情報および要求元PC情報取得要求を送信する(S2028)。それに応答したサーバコンピュータ200が印刷ジョブ情報および要求元PC情報をこのMFP(B)300へ送信する(S2030)。これによりMFP(B)300は、印刷ジョブ情報および要求元PC情報を取得する(S3114)。
MFP(B)300は、印刷処理を代理実行して(S3116)、代理印刷が終了すると(S3118にてYES)、この印刷ジョブの印刷を要求したクライアントコンピュータ100(要求元PC)へ代理印刷情報を送信する(S3120)。クライアントコンピュータ100は、代理印刷情報を受信すると(S1100にてYES)、ディスプレイ162に、ドキュメント名で特定される印刷要求がMFP(B)300により代理印刷されたことを示す代理印刷情報(ドキュメント名、代理印刷MFP名)を表示する(S1102)。
また、MFP(B)300は、代理印刷が終了すると(S3118にてYES)、サーバコンピュータ200へ、印刷ジョブIDおよび自機を識別する情報とともにその印刷ジョブにおける印刷済みフラグをオンにセットする指令を送信する(S3122)。サーバコンピュータ200は、MFP(B)300からその印刷ジョブの印刷済みフラグをオンにセットする指令を受信すると(S2016にてYES)、その印刷ジョブの印刷済みフラグをオンにセットする(S2018)。
印刷トラブルが継続しているMFP(A)300は、自機による印刷が不可能であり(S3014にてYES)、この印刷ジョブの印刷済みフラグの状態を定期的に確認している(S3016)。代理印刷したMFP(B)300からの指令によりその印刷ジョブの印刷済みフラグがオンにセットされたので(S3018にてYES)、MFP(A)300は、サーバコンピュータ200へ、印刷ジョブIDおよび自機を識別する情報とともに印刷マシン情報取得要求を送信する。それに応答したサーバコンピュータ200が印刷マシン情報をこのMFP(A)300へ送信する(S2022)。これによりMFP(A)300は、印刷マシン情報を取得する(S3020)。なお、ここで、取得される印刷マシン情報は、この印刷ジョブを、印刷トラブルが継続しているMFP(A)300の代わりに代理実行したMFP(B)300を識別する情報である。
MFP(A)300は、サーバコンピュータ200へ、その印刷ジョブを削除する指令を送信する(S3022)。サーバコンピュータ200は、MFP(A)300からその印刷ジョブを削除する指令を受信すると(S2004にてYES)、その印刷ジョブを削除する(S2006)。
MFP(A)300は、サーバコンピュータ200から取得した印刷マシン情報に基づいて、そのジョブがMFP(B)により代理実行されたことを示す情報をタッチパネルディスプレイ380に表示する(S3024)。
このように、代理実行されたことが、この印刷ジョブを要求したクライアントコンピュータ100(要求元PC)と、印刷トラブルが発生して印刷ジョブを実行できなかったMFP(A)300とにおいて、ユーザに報知される。ユーザはクライアントコンピュータ100において印刷実行ボタンを押下した後に、MFP(A)300へ行くとMFP(A)300のタッチパネルディスプレイ380に、MFP(B)300で代理印刷されたことが表示される。さらに、ユーザはクライアントコンピュータ100において印刷実行ボタンを押下した後にクライアントコンピュータ100での処理を続けて(MFP(A)300へ行っていないと)、クライアントコンピュータ100のディスプレイ162に、MFP(B)300で代理印刷されたことが表示される。このため、ユーザは、MFP(B)300に印刷物を取りに行けばよい。
図14に、クライアントコンピュータ100への代理印刷情報の報知動作を示す。この図における矢示500で示すように、クライアントコンピュータ100は、代理印刷が終了した場合に送信される代理印刷情報を受信するポートを準備して、クライアントコンピュータ100から当初印刷マシンであるMFP(A)300へ、そのポート情報が、印刷データ等とともに印刷ジョブとして送信される。
次に、矢示502で示すように、当初印刷マシンであるMFP(A)300からサーバコンピュータ200へ、印刷データ等とともに要求元PC情報としてクライアントコンピュータ100のIPアドレスおよびポート情報が送信される。
次に、矢示504で示すように、サーバコンピュータ200から代理印刷マシンであるMFP(B)300へ、代理印刷のための印刷データ等とともに要求元PC情報が送信される。
MFP(B)300での代理印刷が終了すると、矢示506で示すように、MFP(B)300からクライアントコンピュータ100へ、要求元PC情報のIPアドレスおよびポート情報に基づいて、ドキュメント名および自己のプリンタ名(MFP(B)300を識別する情報)が送信される。
クライアントコンピュータ100においては、図15に示すように、ディスプレイ162にMFP(B)300で代理印刷されたことが表示される。このとき、ディスプレイ162に表示されたプリンタアイコンをマウス152でクリックまたはマウスを近づけると、代理印刷情報がポップアップして表示される。また、クライアントコンピュータ100が代理印刷情報をMFP(B)300から受信すると、自動的に(ユーザの操作なしで)ディスプレイ162にMFP(B)300で代理印刷されたことを表示するようにしても構わない。
次に、図16に、当初印刷マシンであるMFP(A)300への代理印刷情報の報知動作を示す。この図16における矢示602で示すように、当初印刷マシンであるMFP(A)で印刷トラブルが発生すると、MFP(A)300からサーバコンピュータ200へ、その印刷ジョブの印刷マシン情報を削除する指令が送信される。
矢示604で示すように、代理印刷マシンであるMFP(B)300は、サーバコンピュータ200を監視して、印刷マシン情報が削除された印刷ジョブを代理印刷可能であれば、印刷マシン情報に自機の情報を書込んで、代理印刷を実行する。代理印刷の完了後に、サーバコンピュータ200に記憶されたその印刷ジョブの印刷済みフラグをオンにセットする。
一方、印刷トラブルから復帰できない当初印刷MFP(A)300は、サーバコンピュータ200を監視して、その印刷ジョブの印刷済みフラグがオンになると、印刷マシン情報を取得する。取得した印刷マシン情報で識別されるMFP(B)300が代理実行マシンであるので、そのことをタッチパネルディスプレイ380に表示する。
当初印刷マシンであるMFP(A)300においては、図17に示すように、タッチパネルディスプレイ380にMFP(B)300で代理印刷されたことが表示される。このとき、MFP(A)300がその印刷ジョブの印刷済みフラグがオンになったことを検出して印刷マシン情報をサーバコンピュータ200から取得すると、自動的に(ユーザの操作なしで)ディスプレイ162にMFP(B)300で代理印刷されたことが表示される。
図17に示すタッチパネルディスプレイ380のジョブ状況ボタンを押下するとジョブ状況が表示される。図18に示すタッチパネルディスプレイ380には、このジョブ状況の完了分が表示されている。図18に示すタッチパネルディスプレイ380の最上段のジョブを選択した状態で詳細ボタンを押下すると、図19に示す代理印刷された印刷ジョブの詳細情報がタッチパネルディスプレイ380に表示される。
<印刷復帰動作>
以下においては、当初印刷MFP(A)300で印刷トラブルが発生したが、代理印刷MFP(B)300がマシン情報に自機の情報を書込む前に、当初印刷MFP(A)300が印刷トラブルから復帰した場合について説明する。なお、代理印刷MFP(B)300がマシン情報に自機の情報を書込んだ後に、当初印刷MFP(A)300が印刷トラブルから復帰した場合は(S3028にてYES)、上述のようにMFP(B)300で代理印刷されて、クライアントコンピュータ100およびMFP(A)300において、ユーザへ代理印刷されたことが報知される。
MFP(A)300において、この印刷ジョブの印刷処理が実行されているときに(S3004)、印刷トラブルが発生すると(S3006にてYES)、MFP(A)300は、サーバコンピュータ200へ、その印刷ジョブの印刷マシン情報を削除する指令を送信する(S3012)。サーバコンピュータ200は、MFP(A)300からその印刷ジョブの印刷マシン情報を削除する指令を受信すると(S2008にてYES)、その印刷ジョブの印刷マシン情報を削除する(S2010)。
印刷トラブルから復帰したMFP(A)300は、自機による印刷が可能になり(S3014にてNO)、この印刷ジョブの印刷マシン情報を定期的に確認している(S3026)。印刷トラブルから復帰してこの印刷ジョブの印刷マシン情報を確認したタイミングが、その印刷ジョブの印刷マシン情報にMFP(B)300のマシン情報が書込まれる前であると(S3028にてNO)、MFP(A)300は、その印刷ジョブを代理印刷させないで自機で印刷できる。MFP(A)300は、サーバコンピュータ200へ、その印刷ジョブの印刷マシン情報に自機の情報を書込む指令を送信する(S3040)。サーバコンピュータ200は、MFP(A)300からその印刷ジョブの印刷マシン情報に自機の情報を書込む指令を受信すると(S2012にてYES)、その印刷ジョブの印刷マシン情報にMFP(A)300のマシン情報を書込む(S2014)。
このように印刷マシン情報にMFP(A)300のマシン情報が書込まれるので、MFP(B)300により代理印刷されることがなくなり(S3106にてYES)、当初印刷MFPであるMFP(A)300により、印刷ジョブが実行される。
なお、MFP(A)300による印刷ジョブの実行途中で印刷トラブルが発生した場合については、第2の実施の形態と共通する部分があるので、後述する。
以上のようにして、本実施の形態に係るネットワークプリントシステムによると、クライアントコンピュータから印刷ジョブを受信した当初印刷MFPは、印刷ジョブをサーバコンピュータへ送信してサーバコンピュータで印刷ジョブが記憶される。当初印刷MFPに印刷トラブルが発生すると、サーバコンピュータに記憶された印刷ジョブの印刷マシン情報が削除される。代理印刷MFPは、サーバコンピュータを監視して、印刷マシン情報が削除されたことを検出すると、印刷設定情報を取得して自機で印刷できると判定すると印刷データを取得して代理印刷を行なう。代理印刷MFPは、代理印刷が終了すると、クライアントコンピュータへ代理印刷情報を送信する。クライアントコンピュータは受信した代理印刷情報に基づいて、代理印刷MFPで印刷されたことをユーザへ報知する。代理印刷MFPは、代理印刷が終了すると、サーバコンピュータに記憶された印刷ジョブの印刷済みフラグをオンにセットする。当初印刷MFPは、サーバコンピュータを監視して、印刷済みフラグをオンにセットされたことを検出すると、印刷マシン情報を取得して、代理印刷MFPで印刷されたことをユーザへ報知する。このように、当初印刷MFPは、代理印刷MFPを予め設定しておく必要がないので、設定情報のメンテナンスが不要である。また、当初印刷MFPは、代理印刷MFPを認識する必要もなく、かつ、代理印刷MFPへ印刷データを転送する必要もないので、速やかに代理印刷させることができる。
−第2の実施の形態−
以下、本発明の第2の実施の形態に係るネットワーク画像形成システムについて説明する。なお、本実施の形態の説明において、上述した実施の形態と同じ説明については、本実施の形態において繰返さない。すなわち、上述した実施の形態と同じ構成又は同じ処理には同じ参照符号が付してあるので、それらについての説明をここでは繰返さない。
上述の第1の実施の形態に係るネットワーク画像形成システムは、プリント処理を対象として、MFP(A)300へ印刷要求された印刷ジョブにおいて印刷トラブルが発生するとMFP(B)300で代理印刷するシステムである。これに対して、本実施の形態に係るネットワーク画像形成システムは、コピー処理を対象として、MFP(A)300でコピー要求された複写ジョブにおいて複写トラブルが発生するとMFP(B)300で代理複写するシステムである。たとえば、多数の原稿を自動原稿送り装置にセットして、コピー部数を入力して、スタートボタンを押下させた後にユーザが離れた後にそのMFPで複写トラブルが発生すると、スキャンした原稿の画像データを代理複写MFPで代理複写させる。
なお、本実施の形態においては、図1に示したクライアントコンピュータ100を備えない点が第1の実施の形態と異なる。それ以外のシステム構成は第1の実施の形態と同じである。したがって、図1においてクライアントコンピュータ100を削除したものを、本実施の形態に係るネットワーク画像形成システムの構成とする。また、図3に示したサーバコンピュータ200の構成および図4に示したMFP300の構成は、本実施の形態に係るネットワーク画像形成システムのサーバコンピュータ200の構成およびMFP300の構成と同じである。このため、本実施の形態に係るネットワーク画像形成システム構成、サーバコンピュータ200の構成およびMFP300の構成については、ここでは繰返して説明しない。なお、本実施の形態に係るネットワーク画像形成システムも、第1の実施の形態と同様に、ネットワークプリントシステムと記載する場合がある。
[複写ジョブのデータ構造]
図20を参照して、このネットワークプリントシステムにおける複写ジョブ(代理ジョブ実行必要情報)のデータ構造を説明する。この図20は上述した図5に対応する。この図20に示すように、この複写ジョブは、ネットワーク上で複写ジョブを一意に特定するための複写ジョブIDを格納するヘッダ部と、複写データを含むジョブ情報を格納する領域と、ユーザが複写を要求した当初マシン情報を格納する領域と、実際に複写を実行するマシン情報を格納する領域とを含む。
ヘッダ部、複写ジョブ情報、当初複写マシン情報および複写マシン情報は、当初複写マシンであるMFP300で作成される。また、複写データとは、多数の原稿をスキャンして得られた画像データである。なお、このスキャン中にはトラブルは発生しないで、当初MFP300で複写データが作成されるものとする。
さらに、この複写ジョブは、複写を実行したMFP300によりオンにされる複写済みフラグを格納する領域と、複写途中でトラブルが発生した場合に途中まで複写したMFP300から受信する複写済みページ情報および複写済みマシン情報を格納する領域とを含む。
複写ジョブ情報には、複写データおよび複写設定情報を含む。複写設定情報とは、たとえば、カラー/白黒、記録用紙の種類(大きさ、紙質)、両面複写、集約複写等のMFP300が備える複写機能に基づいてユーザにより設定された情報である。また、複写設定情報には、このドキュメントのページ数および複写部数(すなわちこの複写ジョブで使用される記録用紙の枚数)が記憶される。
[ソフトウェア構成]
図21〜図26を参照して、本実施の形態に係るネットワークプリントシステムにおいて、複写ジョブを処理中のMFP300(以降、このMFP300をMFP(A)300と記載する。)でトラブルが発生した場合に、他のMFP300(以降、このMFP300をMFP(B)300と記載する。)で代理複写するために、サーバコンピュータ200、MFP(A)300およびMFP(B)300で実行されるコンピュータプログラムの制御構造について説明する。なお、図23〜図25に示すMFP(A)300で実行されるプログラムはMFP(B)300およびMFP(C)300においても実行され、図26に示すMFP(B)300で実行されるプログラムはMFP(A)300およびMFP(C)300においても実行される。以下においては、ネットワークプリントシステムの説明が煩雑にならないようにするために、MFP(A)300において複写処理中にトラブルが発生してMFP(B)300で代理複写することを前提として説明する。なお、以下においては、このような前提で説明するが、MFP(B)300で代理複写中にトラブルが発生すると、さらに他のMFP(C)300で代理複写されることになる。
なお、このようなコンピュータプログラムと並行して、サーバコンピュータ200は、コンピュータとしての一般的機能を実現するプログラムを実行し、MFP300は、画像形成装置(複合機)としての一般的機能を実現するプログラムを実行する。しかしながら、そのプログラムは、本発明の本質的部分とは直接関係するものではないので、その詳細についてはここでは説明しない。
図21および図22に示すプログラムは、サーバコンピュータ200のCPU210において実行される。この図21は上述した図8に対応し、図22は上述した図9に対応する。
図21のS2500から図22のS2526までの処理は、図8のS2000から図9のS2026までの処理に対応し、図8および図9の各ステップにおける「印刷」を、図21および図22の各ステップにおいて「複写」としたものである。それ以外の処理の内容は同じである。
図22を参照して、S2528にて、CPU210は、MFP(B)300から複写ジョブ情報を取得する要求を受信したか否かを判定する。この処理は、後述するS3614の処理に対応する。MFP(B)300から複写ジョブ情報を取得する要求を受信したと判定されると(S2528にてYES)、この処理はS2530へ移される。もしそうでないと(S2528にてNO)、この処理は終了する。
S2530にて、CPU210は、ハードディスク240に記憶された複写ジョブにおける複写ジョブ情報を、要求してきたMFP(B)300へ送信する。なお、この処理において送信する複写ジョブ情報を格納した複写ジョブを特定するために、S2528にて、複写ジョブ情報を格納した複写ジョブのID(複写ジョブID)および送信元のMFP300を特定する情報を、MFP(B)300からサーバコンピュータ200が受信する。
図23〜図25に示すプログラムは、MFP(A)300のCPU310において実行され、図26に示すプログラムは、MFP(B)300のCPU310において実行される。
図23を参照して、S3400にて、CPU310は、ユーザからの入力に基づいて複写を実行するように要求されたか否かを判定する。このとき、たとえば、ユーザが、MFP(A)300の自動原稿送り装置に原稿をセットして、MFP(A)300に設定できる複写機能(たとえば両面複写ユニットを備えていれば両面複写機能)を設定して、スタートボタンを押下すると、複写を実行するように要求されたと判定される。なお、ここで設定された内容は、図20の複写設定情報に対応する。複写を実行するように要求された判定されると(S3400にてYES)、処理はS3404へ移される。もしそうでないと(S3400にてNO)、この処理は終了する。
S3404にて、CPU310は、自動原稿送り装置の原稿トレイにセットされた原稿を原稿読取部(スキャナ部)で読み取って、画像データを取得する。なお、ここで取得された内容は、図20の複写データに対応する。
S3406にて、CPU310は、原稿のスキャンが完了したか否かを判定する。原稿トレイにセットされた全ての原稿が原稿読取部(スキャナ部)で読み取られると原稿のスキャンが完了したと判定される。原稿のスキャンが完了したと判定されると(S3406にてYES)、処理はS3408へ移される。もしそうでないと(S3406にてNO)、この処理はS3404へ戻されて、原稿のスキャンを継続する。なお、スキャン中に画像形成を始めることを、本発明から除外するものではないことを確認的に記載する。
S3408にて、CPU310は、複写ジョブ情報(複写データ(原稿データ)、複写設定情報)を作成する。S3412にて、CPU310は、ユーザが使用するMFP(A)300をマシン情報に設定する。このとき、当初複写マシン情報にも複写マシン情報にもMFP(A)300が設定される。
S3414にて、CPU310は、複写ジョブとして、図20に示す代理ジョブ実行必要情報を作成する。複写ジョブ(代理ジョブ実行必要情報)には、複写ジョブ情報マシン情報を含む。
図24は上述した図10に対応し、図25は上述した図11に対応する。図24のS3502から図25のS3538までの処理は、図10のS3002から図11のS3038までの処理に対応し、図10および図11の各ステップにおける「印刷」を、図24および図25の各ステップにおいて「複写」としたものである。それ以外の処理の内容は同じである。
図26は上述した図12に対応する。図26のS3600からS3612までの処理およびS3616、S3618、S3622の処理は、図12のS3100からS3112までの処理およびS3116、S3118、S3122の処理に対応し、図12の各ステップにおける「印刷」を、図26の各ステップにおいて「複写」としたものである。それ以外の処理の内容は同じである。また、図12のS3120に対応する処理は、図26には存在しない。
S3614にて、CPU310は、サーバコンピュータ200から、その複写ジョブ(取得した複写ジョブIDで特定される複写ジョブ)の複写ジョブ情報を取得する。このとき、サーバコンピュータ200へ、複写ジョブIDおよび自機を識別する情報とともに複写ジョブ情報取得要求を送信して、それに応答したサーバコンピュータ200が複写ジョブ情報をこのMFP(B)300へ送信することにより、このMFP(B)300は複写ジョブ情報を取得する。なお、このとき、複写ジョブ情報の中の複写設定情報はS3608にて取得済みであるので、このS3614の処理において再取得する必要はない。
[動作]
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係るネットワークプリントシステムの動作について説明する。この動作の説明にあたり、図27を参照して、本実施の形態に係るネットワークプリントシステムにおける、ネットワーク接続状態を説明する。この図27は、上述した図13のクライアントコンピュータ100が存在しないものに対応する。
図27に示すように、このネットワークプリントシステムを構築するサーバコンピュータ200は2個のネットワーク通信ポートを備え、MFP(A)300およびMFP(B)300は、それぞれ1個ずつのネットワーク通信ポートを備える。
サーバコンピュータ200は、ネットワークIF270を介して第1の通信ポート272と第2の通信ポート274とを、MFP(A)300は、ネットワークIF370を介して通信ポート374を、MFP(B)300は、ネットワークIF370を介して通信ポート376を備える。なお、上述した第1の実施の形態と同様に、この通信ポートは物理的なインターフェイス(接続端子)ではなく、上述したようにポート番号により特定される情報である。
<複写代理動作>
ユーザがMFP(A)300において複写を実行する場合には、複写が要求された原稿が自動原稿送り装置の原稿トレイにセットされて、複写機能が設定されて、スタートボタンが押下されて(S3400にてYES)、原稿が原稿読取部(スキャナ部)で読み取られて画像データが取得される(S3404)。これにより、複写設定情報として、カラー/白黒、記録用紙の種類、両面複写、集約複写等の設定、この原稿のページ数および複写部数(すなわちこの複写ジョブで使用される記録用紙の枚数)が記憶される。複写データにこのような複写設定情報を加えた複写ジョブ情報が作成され(S3408)、このMFP(A)300がマシン情報の当初複写マシン情報および複写マシン情報に設定される(S3412)。
これらの複写ジョブ情報およびマシン情報に複写ジョブIDをヘッダ情報として付加された複写ジョブ(代理ジョブ実行必要情報)が、このMFP(A)300で作成される(S3414)。
MFP(A)300は、このようにして作成された複写ジョブをサーバコンピュータ200へ送信する(S3502)。サーバコンピュータ200は、MFP(A)300から複写ジョブを受信すると(S2500にてYES)、複写ジョブをハードディスク240に記憶する(S2502)。この状態で、MFP(B)300は、サーバコンピュータ200に新たな複写ジョブが記憶されたことを検出する(S3602にてYES)。ただし、この時点ではMFP(A)300には複写トラブルが発生しておらず(S3506にてNO)、この複写ジョブの複写マシン情報にはMFP(A)300を識別する情報が記憶されているので(S3606にてYES)、MFP(B)300は、特に何も動作しない。
MFP(A)300において、この複写ジョブの複写処理が実行されているときに(S3504)、複写トラブルが発生すると(S3506にてYES)、MFP(A)300は、サーバコンピュータ200へ、その複写ジョブの複写マシン情報を削除する指令を送信する(S3512)。サーバコンピュータ200は、MFP(A)300からその複写ジョブの複写マシン情報を削除する指令を受信すると(S2508にてYES)、その複写ジョブの複写マシン情報を削除する(S2510)。
この状態で、複写ジョブの複写マシン情報には何も記憶されていないので(S3606にてNO)、MFP(B)300は、サーバコンピュータ200へ、複写ジョブIDおよび自機を識別する情報とともに複写設定情報取得要求を送信して、それに応答したサーバコンピュータ200が、この複写ジョブの複写設定情報を、このMFP(B)300へ送信することにより、このMFP(B)300は、複写設定情報を取得する(S3608)。
MFP(B)300は、取得した複写設定情報と自機の機能とを比較して、この複写ジョブが自機で複写可能であるか否かを判定する(S3610)。取得した複写設定情報に含まれるこの複写ジョブに必要な複写機能を示す情報と自機の機能を記憶した情報とを照合して、複写に必要な全ての機能を自機が備えており、複写データを一時的に記憶するバッファ使用率が所定値以下であり、かつ、この複写ジョブの複写枚数に対して記録用紙およびトナー等の消耗品が十分である場合、この複写ジョブを自機で複写可能であると判定する(S3610にてYES)。
MFP(B)300は、その複写ジョブを代理複写できるので、サーバコンピュータ200へ、その複写ジョブの複写マシン情報に自機の情報を書込む指令を送信する(S3612)。サーバコンピュータ200は、MFP(B)300からその複写ジョブの複写マシン情報に自機の情報を書込む指令を受信すると(S2512にてYES)、その複写ジョブの複写マシン情報にMFP(B)300のマシン情報を書込む(S2514)。
MFP(B)300は、サーバコンピュータ200へ、複写ジョブIDおよび自機を識別する情報とともに複写ジョブ情報取得要求を送信する(S2528)。それに応答したサーバコンピュータ200が複写ジョブ情報をこのMFP(B)300へ送信する(S2530)。これによりMFP(B)300は、複写ジョブ情報を取得する(S3614)。
MFP(B)300は、複写処理を代理実行して(S3616)、代理複写が終了すると(S3618にてYES)、サーバコンピュータ200へ、複写ジョブIDおよび自機を識別する情報とともにその複写ジョブにおける複写済みフラグをオンにセットする指令を送信する(S3622)。サーバコンピュータ200は、MFP(B)300からその複写ジョブの複写済みフラグをオンにセットする指令を受信すると(S2516にてYES)、その複写ジョブの複写済みフラグをオンにセットする(S2518)。
複写トラブルが継続しているMFP(A)300は、自機による複写が不可能であり(S3514にてYES)、この複写ジョブの複写済みフラグの状態を定期的に確認している(S3516)。代理複写したMFP(B)300からの指令によりその複写ジョブの複写済みフラグがオンにセットされたので(S3518にてYES)、MFP(A)300は、サーバコンピュータ200へ、複写ジョブIDおよび自機を識別する情報とともに複写マシン情報取得要求を送信する。それに応答したサーバコンピュータ200が複写マシン情報をこのMFP(A)300へ送信する(S2522)。これによりMFP(A)300は、複写マシン情報を取得する(S3520)。なお、ここで、取得される複写マシン情報は、この複写ジョブを、複写トラブルが継続しているMFP(A)300の代わりに代理実行したMFP(B)300を識別する情報である。
MFP(A)300は、サーバコンピュータ200へ、その複写ジョブを削除する指令を送信する(S3522)。サーバコンピュータ200は、MFP(A)300からその複写ジョブを削除する指令を受信すると(S2504にてYES)、その複写ジョブを削除する(S2506)。
MFP(A)300は、サーバコンピュータ200から取得した複写マシン情報に基づいて、そのジョブがMFP(B)により代理実行されたことを示す情報をタッチパネルディスプレイ380に表示する(S3524)。
このように、代理実行されたことが、複写トラブルが発生して複写ジョブを実行できなかったMFP(A)300において、ユーザに報知される。ユーザはMFP(A)300でスタートボタンを押下してMFP(A)300から離れた後に、複写が終わったと思われる時間にMFP(A)に戻ってくると、MFP(A)300のタッチパネルディスプレイ380に、MFP(B)300で代理複写されたことが表示される。このため、ユーザは、MFP(B)300に複写物を取りに行けばよい。
図28に、当初複写マシンであるMFP(A)300への代理複写情報の報知動作を示す。この図28は上述した図16に対応する。この図28における矢示612で示すように、当初複写マシンであるMFP(A)で複写トラブルが発生すると、MFP(A)300からサーバコンピュータ200へ、その複写ジョブの複写マシン情報を削除する指令が送信される。
矢示614で示すように、代理複写マシンであるMFP(B)300は、サーバコンピュータ200を監視して、複写マシン情報が削除された複写ジョブを代理複写可能であれば、複写マシン情報に自機の情報を書込んで、代理複写を実行する。代理複写の完了後に、サーバコンピュータ200に記憶されたその複写ジョブの複写済みフラグをオンにセットする。
一方、複写トラブルから復帰できない当初複写MFP(A)300は、サーバコンピュータ200を監視して、その複写ジョブの複写済みフラグがオンになると、複写マシン情報を取得する。取得した複写マシン情報で識別されるMFP(B)300が代理実行マシンであるので、そのことをタッチパネルディスプレイ380に表示する。
当初複写マシンであるMFP(A)300においては、図29(上述した図17に対応)に示すように、タッチパネルディスプレイ380にMFP(B)300で代理複写されたことが表示される。このとき、MFP(A)300がその複写ジョブの複写済みフラグがオンになったことを検出して複写マシン情報をサーバコンピュータ200から取得すると、自動的に(ユーザの操作なしで)ディスプレイ162にMFP(B)300で代理複写されたことが表示される。
図29に示すタッチパネルディスプレイ380のジョブ状況ボタンを押下するとジョブ状況が表示される。図30(上述した図18に対応)に示すタッチパネルディスプレイ380には、このジョブ状況の完了分が表示されている。図30に示すタッチパネルディスプレイ380の最上段のジョブを選択した状態で詳細ボタンを押下すると、図31(上述した図19に対応)に示す代理複写された複写ジョブの詳細情報がタッチパネルディスプレイ380に表示される。
<複写復帰動作>
以下においては、当初複写MFP(A)300で複写トラブルが発生したが、代理複写MFP(B)300がマシン情報に自機の情報を書込む前に、当初複写MFP(A)300が複写トラブルから復帰した場合について説明する。なお、代理複写MFP(B)300がマシン情報に自機の情報を書込んだ後に、当初複写MFP(A)300が複写トラブルから復帰した場合は(S3528にてYES)、上述のようにMFP(B)300で代理複写されて、クライアントコンピュータ100およびMFP(A)300において、ユーザへ代理複写されたことが報知される。
MFP(A)300において、この複写ジョブの複写処理が実行されているときに(S3504)、複写トラブルが発生すると(S3506にてYES)、MFP(A)300は、サーバコンピュータ200へ、その複写ジョブの複写マシン情報を削除する指令を送信する(S3512)。サーバコンピュータ200は、MFP(A)300からその複写ジョブの複写マシン情報を削除する指令を受信すると(S2508にてYES)、その複写ジョブの複写マシン情報を削除する(S2510)。
複写トラブルから復帰したMFP(A)300は、自機による複写が可能になり(S3514にてNO)、この複写ジョブの複写マシン情報を定期的に確認している(S3526)。複写トラブルから復帰してこの複写ジョブの複写マシン情報を確認したタイミングが、その複写ジョブの複写マシン情報にMFP(B)300のマシン情報が書込まれる前であると(S3528にてNO)、MFP(A)300は、その複写ジョブを代理複写させないで自機で複写できる。MFP(A)300は、サーバコンピュータ200へ、その複写ジョブの複写マシン情報に自機の情報を書込む指令を送信する(S3540)。サーバコンピュータ200は、MFP(A)300からその複写ジョブの複写マシン情報に自機の情報を書込む指令を受信すると(S2512にてYES)、その複写ジョブの複写マシン情報にMFP(A)300のマシン情報を書込む(S2514)。
このように複写マシン情報にMFP(A)300のマシン情報が書込まれるので、MFP(B)300により代理複写されることがなくなり(S3606にてYES)、当初複写MFPであるMFP(A)300により、複写ジョブが実行される。
なお、MFP(A)300による複写ジョブの実行途中で複写トラブルが発生した場合については、本実施の形態の後で説明する。
以上のようにして、本実施の形態に係るネットワークプリントシステムによると、第1の実施の形態におけるプリント処理に代えてコピー処理において発生したトラブルを、代理複写MFPを予め設定しておく必要がなく、速やかに代理複写させることができる。
−変形例−
以下において、上述した第1の実施の形態および第2の実施の形態に共通する、途中までのジョブの実行中にトラブルが発生した場合について説明する。
印刷ジョブまたは複写ジョブを途中まで実行した場合には、図5に示すように印刷ジョブには印刷済みページ数および印刷済みマシン情報が、図20に示すように複写ジョブには複写済みページ数および複写済みマシン情報が、付与されて、サーバコンピュータ200の代理ジョブ実行必要情報(印刷ジョブまたは複写ジョブ)に記憶される。
代理実行マシンであるMFP(B)300が、この付与された情報をサーバコンピュータ200から取得して、トラブル発生前に実行されたジョブを除外して、代理実行するようにできる。このようにすると、当初実行MFP(A)と当初実行MFP(B)とにおいて重複して同じ印刷物が出力されないので、資源(記録用紙、トナー、電力)を無駄にすることを回避できる。
今回開示された実施の形態は単に例示であって、本発明が上記した実施の形態のみに限定されるわけではない。本発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含む。
100 クライアントコンピュータ
200 サーバコンピュータ
300 MFP
400 ネットワーク回線
110、210、310 CPU
120、220、320 ROM
130、230、330 RAM
140、240、340 HDD
150、250、350 入力IF
160、260、360 ディスプレイIF
170、270、370 ネットワークIF
180、280 光ディスクドライブ
380 タッチパネルディスプレイ
190、290、390 バス

Claims (15)

  1. サーバコンピュータと複数の画像形成装置とを含むネットワーク画像形成システムであって、
    画像形成に必要な画像データを含む画像形成ジョブ情報を前記サーバコンピュータへ送信して、画像形成不能な状態になると前記画像形成ジョブ情報に含まれる実行可能情報を実行不能に変更するように前記サーバコンピュータへ要求する第1の画像形成装置と、
    前記第1の画像形成装置から受信した前記画像形成ジョブ情報を記憶して、画像形成装置からの要求に応じて前記画像形成ジョブ情報についての処理を実行するサーバコンピュータと、
    前記サーバコンピュータに記憶された前記画像形成ジョブ情報に含まれる実行可能情報が変更されたことを検出すると、前記実行可能情報が変更された画像形成ジョブ情報を、前記サーバコンピュータから受信して画像形成する第2の画像形成装置とを含む、ネットワーク画像形成システム。
  2. サーバコンピュータと複数の画像形成装置とを含むネットワーク画像形成システムに用いられる画像形成装置であって、前記サーバコンピュータは、前記画像形成装置から受信した画像形成ジョブ情報を記憶して、画像形成装置からの要求に応じて記憶された前記画像形成ジョブ情報についての処理を実行し、
    画像形成に必要な画像データを含む画像形成ジョブ情報を、前記サーバコンピュータへ送信するためのジョブ送信手段と、
    画像形成不能な状態を検出するための検出手段と、
    前記画像形成不能な状態が検出されると、前記画像形成ジョブ情報に含まれる実行可能情報を実行不能に変更するように、前記サーバコンピュータへ要求するための要求手段と、
    実行不能に変更された実行可能情報を検出するための検出手段と、
    前記実行可能情報が変更された画像形成ジョブ情報を、前記サーバコンピュータから受信するためのジョブ受信手段と、
    前記画像形成ジョブ情報に含まれる画像データを用いて、画像を形成するための画像形成手段とを含む、画像形成装置。
  3. 前記画像形成装置は、
    前記サーバコンピュータから前記画像形成ジョブ情報を受信して画像形成する場合には、前記画像形成ジョブ情報に含まれる実行マシン情報を自機に設定するように、前記サーバコンピュータへ要求するための自機設定手段と、
    前記サーバコンピュータから受信した前記画像形成ジョブ情報を用いた前記画像形成が終了すると、前記画像形成ジョブ情報に含まれる実行完了情報を完了状態に変更するように、前記サーバコンピュータへ要求するための完了設定手段と、
    前記画像形成不能な状態が検出された後に、前記完了状態に変更された実行完了情報を検出するための完了検出手段と、
    前記実行完了情報が変更された画像形成ジョブ情報に含まれる実行マシン情報を、前記サーバコンピュータから受信するためのマシン情報受信手段と、
    前記受信した実行マシン情報に基づいて、画像形成を実行した画像形成装置についての情報を出力するための出力手段とをさらに含む、請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記画像形成装置は、前記サーバコンピュータから受信した、実行可能情報が変更された画像形成ジョブ情報に含まれる画像形成設定情報に基づいて、前記画像形成ジョブ情報に含まれる画像データを用いた画像形成が自機で可能である否かを判定するための判定手段をさらに含み、
    前記ジョブ受信手段は、前記画像形成が可能であると判定されると、前記実行可能情報が変更された画像形成ジョブ情報を受信するための手段を含む、請求項2または請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記自機設定手段は、サーバコンピュータから前記画像形成ジョブ情報を受信して画像形成する前に、前記画像形成ジョブ情報に含まれる実行マシン情報を自機に設定するように、前記サーバコンピュータへ要求するための手段を含む、請求項3または請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記サーバコンピュータから受信した前記画像形成ジョブ情報を用いた前記画像形成が終了すると、前記画像形成ジョブ情報を前記サーバコンピュータへ送信した画像形成装置に対して画像形成を要求したコンピュータへ、画像形成を実行した画像形成装置についての情報を通知するための通知手段をさらに含む、請求項2〜請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記画像形成装置は、
    前記画像形成不能な状態が検出されるまでに実行された画像形成についての実行済情報を前記サーバコンピュータへ送信するための手段をさらに含み、
    前記ジョブ受信手段は、実行可能情報が変更された画像形成ジョブ情報を、前記実行済情報とともに前記サーバコンピュータから受信するための手段を含み、
    前記画像形成手段は、前記画像形成ジョブ情報に含まれる画像データを用いて、前記実行済情報に基づいて、画像形成されていない画像を形成するための手段を含む、請求項2〜請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記画像形成装置は、
    前記画像形成不能な状態が検出されるまでに画像形成を実行した2以上の画像形成装置についての実行マシン情報を前記サーバコンピュータへ送信するための手段と、
    前記実行マシン情報に基づいて、画像形成を実行した2以上の画像形成装置についての情報を出力するための手段とをさらに含む、請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記画像形成ジョブ情報は、画像形成に必要な画像データに加えて、画像形成装置の設定についての画像形成設定情報、画像形成を要求した装置についての情報、画像形成が要求された画像形成装置についての当初マシン情報、画像形成を実行した画像形成装置についての実行マシン情報、および、実行完了情報としてのフラグの少なくともいずれかを含む、請求項2〜請求項8のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 前記サーバコンピュータから受信した前記画像形成ジョブ情報を用いた前記画像形成が終了すると、前記画像形成ジョブ情報に含まれる実行完了情報としてのフラグの状態が変更される、請求項9に記載の画像形成装置。
  11. サーバコンピュータと複数の画像形成装置とを含むネットワーク画像形成システムに用いられるサーバコンピュータであって、第1の画像形成装置は、画像形成ジョブ情報を前記サーバコンピュータへ送信して、画像形成不能な状態になると前記サーバコンピュータへ通知して、第1とは異なる第2の画像形成装置は、画像形成不能な状態が通知されたことを検出すると画像形成ジョブ情報を前記サーバコンピュータから受信して画像形成し、
    画像形成に必要な画像データを含む画像形成ジョブ情報を前記画像形成装置から受信するための受信手段と、
    前記画像形成ジョブ情報を記憶するための記憶手段と、
    前記画像形成装置からの要求に応じて、前記記憶された前記画像形成ジョブ情報についての処理を実行するための実行手段とを含み、
    前記実行手段は、
    前記第1の画像形成装置からの要求に応じて、前記画像形成ジョブ情報に含まれる実行可能情報を実行不能に変更するための手段と、
    前記第2の画像形成装置からの要求に応じて、前記実行可能情報が変更された画像形成ジョブ情報を、前記第2の画像形成装置へ送信するための手段とを含む、サーバコンピュータ。
  12. 前記実行手段は、
    前記第2の画像形成装置からの要求に応じて、前記画像形成ジョブ情報に含まれる実行マシン情報を前記第2の画像形成装置に設定するための手段と、
    前記第2の画像形成装置からの要求に応じて、前記画像形成ジョブ情報に含まれる実行完了情報を完了状態に変更するための手段と、
    前記第1の画像形成装置からの要求に応じて、前記画像形成ジョブ情報に含まれる実行マシン情報を、前記第1の画像形成装置へ送信するための手段とをさらに含む、請求項11に記載のサーバコンピュータ。
  13. 前記実行手段は、
    前記第2の画像形成装置からの要求に応じて、前記画像形成ジョブ情報に含まれる画像形成設定情報を、前記第2の画像形成装置へ送信するための手段をさらに含む、請求項11または請求項12に記載のサーバコンピュータ。
  14. 前記実行手段は、
    前記第2の画像形成装置からの要求に応じて、前記画像形成ジョブ情報を前記サーバコンピュータへ送信した画像形成装置に対して画像形成を要求したコンピュータについての情報を、前記第2の画像形成装置へ送信するための手段をさらに含む、請求項11〜請求項13のいずれかに記載のサーバコンピュータ。
  15. 前記コンピュータについての情報は、前記第2の画像形成装置から前記コンピュータへの通信を可能とする情報である、請求項14に記載のサーバコンピュータ。
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