JP2011064401A - 空気調和機による給湯システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】空気調和装置の室外機凝縮器とコンプレッサーとの間に同芯二重管から成る水冷式の熱交換器を配設して、その一方に冷媒を循環させ、他方に冷却水を循環させることによって、コンプレッサーで加圧された高圧高温ガスで冷却水を加温し、給湯などに有効利用する構成であるから、従来のように熱交換器を貯湯槽中に浸漬する必要がなく、熱交換器と貯湯槽を分離し、離して配置することも容易になり、貯湯槽として市販の汎用タンクを利用可能とする。
【選択図】図2
Description
図1において、コンプレッサーCMで加圧された高圧高温ガスは、先ず熱交換器8を通過する際に水冷されて凝縮してから、高圧液体の状態で次の凝縮器3を経て、膨張弁5に送られて減圧され、室内機2で蒸発する。
こうして、貯湯槽7で高圧高温ガスが冷却されて凝縮した場合は、次の凝縮ファン4は機能する必要がないので、圧力スイッチSWで凝縮圧力を検出し、貯湯槽7によって凝縮が完了している場合は、冷媒ガス圧が低いため、凝縮ファン4を作動させず、凝縮不十分で冷媒ガス圧が高い場合のみ、凝縮ファン4を作動させるようになっている。すなわち、貯湯槽7で冷却水が加温されて冷却能力が低下した場合は、圧力スイッチSWで凝縮ファン4の電源をONして、空冷で凝縮させる。
水道管から流入する際の水温が28℃とすると、最大40℃程度に加温されて流出するので、ボイラーBで消費する燃料を節減できる。また、水冷で冷媒ガスが冷却されている間は、室外機の凝縮ファン4は停止するので、それだけ電気代も節約できる。
ホテルや病院、飲食店、老人ホームなどの施設では、多数の空気調和システムが稼働しているので、大量の廃熱が大気中に放出され、地球温暖化を招くが、本発明では、この廃熱の発生を抑制することできる。
なお、貯湯槽7の側壁下部には、ドレン管13を設けてあり、貯湯槽7内を清掃した時のドレン抜きができる。
また、大重量の貯湯槽7は地上や1階に設置されることが多いのに対し、各室外機1は各階に装備する必要があるので、長尺の冷媒管を配管する必要が生じ、断熱処理などの負担が大きいだけでなく、冷凍サイクルの確保が困難となったり、冷凍サイクルに制限が生じる。貯湯槽7自体も専用の特殊構造となるので、コスト高となる。貯湯槽7の保守・サービスの際に、どうしてもタンク内の水抜きが必要であり、面倒である。
本発明の技術的課題は、このような問題に着目し、貯湯槽内の湯温をポンプによる強制循環で均一化可能とすると共に、熱交換器を室外機の至近位置に設置して冷媒管を短くでき、さらに貯湯槽として、特別な保守・サービスを要しない市販の汎用タンクを利用可能とすることにある。
このように、空気調和装置の室外機凝縮器とコンプレッサーとの間に同芯二重管から成る水冷式の熱交換器を配設して、その一方に冷媒を循環させ、他方に冷却水を通過させることによって、コンプレッサーで加圧された高圧高温ガスで冷却水を加温し、給湯などに有効利用する構成であるから、従来のように熱交換器を貯湯槽中に浸漬する必要がなく、熱交換器と貯湯槽を分離し、離して配置することも容易になる。
その結果、大重量の貯湯槽は地上や1階に配置し、熱交換器と室外機は2階以上の上階に配置することも可能となり、或いは水平距離の離れた場所でも配置でき、使い勝手が向上する。また、従来の熱交換器を貯湯槽中に浸漬する構造では、対流で湯温が均一化するまで待つ必要があるのに対し、本発明の同芯二重管式の熱交換器では、ポンプで貯湯槽と熱交換器の間を強制的に循環させるので、短時間に湯温が均一化する。従って、特殊な専用の貯湯槽を用いる必要もなく、市販の汎用型のタンクを利用でき、低コストとなる。
このように、別置きの貯湯槽と循環ポンプと前記の同芯二重管の冷却水管とを配管接続して、冷却水が循環する構造にしたため、貯湯槽と室外機の同芯二重管とを異なる階や離れた位置に分離して配置でき、またポンプで強制循環させるので貯湯槽の湯温が短時間に均一化される。
このように、前記の貯湯槽を地上又は1階に設置し、前記の同芯二重管並びに室外機は2階以上の上階に設置できるため、重量の大きい貯湯槽を2階以上に配置する必要がなく、2階以上の負荷が軽減され、設置上の強度的な問題は発生しない。
このように、コンプレッサーで加圧された高圧高温ガスで冷却水を加温し、給湯などに有効利用する方法であるから、従来のように熱交換器を貯湯槽中に浸漬する方法と違って、熱交換器と貯湯槽を分離し、離して配置することも容易で、貯湯槽を地上又は1階に設置し、熱交換器と室外機は2階以上の上階に設置可能となる。また、ポンプで貯湯槽と熱交換器の間を強制的に循環させるので、短時間に貯湯槽の湯温が均一化し、かつ市販の汎用型のタンクで足りるので、水抜きや保守・メンテナンスなどの負担も軽減される。
しかしながら、本発明の熱交換器18は、図3に示すように、大径の外管14の中に小径の中管15を(3)図のように同芯状に内蔵した状態で、コイル状に巻かれている。コイル形状は、真円状でも楕円状でも、競技トラック状でもよく、特に限定されない。
小径の中管15中に冷媒を供給し循環させると共に、大径の外管14中に冷却水を供給し循環させると、中管15中の冷媒が水冷されるので、図1のように貯湯槽の水中に浸漬する必要はなく、室外機の間近に配管することができる。
いま、コンプレッサーCMで加圧された高圧高温ガスで、外管14中の冷却水が加温されると、ポンプPで強制循環されているため、加温された温水が貯湯槽17の上側から水槽中に落下し、内部の水WがポンプPで熱交換器18に供給されて常時循環するので、貯湯槽17中の水は徐々に温度上昇する。
しかしながら、近年の技術向上によって、従来の膨張弁5に代わる電子膨張弁が出現しているので、配管の各位置T1、T2、T3の温度を検出し、その検出信号を基に、電子膨張弁すなわちキャピラリーチューブ16の開閉度を基板上で演算して制御する電子制御方式が主流となり、しかもインバーター制御によって精細に冷凍サイクルを制御し省エネ化を図っている。
その結果、従来のように、冷凍サイクルを確保するために特別の部品を手配し工事する必要も無く、擬縮ファンの発停制御用の部品も不要で、省工事性の効果も大きい。
なお、室内機の冷媒出口側のV1は圧力調整弁であり、低圧圧力低下防止の働きをする。
2室内機
CMコンプレッサー
3凝縮器
4凝縮ファン
5膨張弁
6室内機ファン
7貯湯槽
8熱交換器
9i給水管
9o給湯管
SW 圧力スイッチ(凝縮ファン発停用)
Bボイラー
10蛇口
N1、N2フレアニップル
12着脱板
13ドレン管
14 外管
15 中管
16 キャピラリーチューブ
17 貯湯槽
W 水
P 循環ポンプ
18 同芯二重管製の熱交換器
Claims (4)
- 空気調和装置の室外機凝縮器とコンプレッサーとの間に同芯二重管から成る水冷式の熱交換器を配設して、その一方に冷媒を循環させ、他方に冷却水を通過させることによって、コンプレッサーで加圧された高圧高温ガスで冷却水を加温し、給湯などに有効利用可能としたことを特徴とする空気調和装置。
- 別置きの貯湯槽と循環ポンプと前記の同芯二重管の冷却水管とを配管接続して、冷却水が循環する構造にしたことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
- 前記の貯湯槽を地上又は1階に設置し、前記の同芯二重管並びに室外機は2階以上の上階に設置可能としたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気調和装置。
- 空気調和装置の室外機凝縮器とコンプレッサーとの間に同芯二重管から成る水冷式の熱交換器を配設して、その一方に冷媒を循環させ、他方に冷却水を通過させることによって、コンプレッサーで加圧された高圧高温ガスで冷却水を加温し、給湯などに有効利用することを特徴とする空気調和装置による給湯方法。
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- 2009-09-17 JP JP2009215427A patent/JP2011064401A/ja active Pending
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