JP2011061605A - 無線送信装置及び信号伝送方法 - Google Patents

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利哉 岩▲崎▼
Atsushi Suyama
敦史 須山
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Abstract

【課題】特定のサブキャリアレベルを低減させることによって使用周波数帯が隣接する他システムへの干渉(与干渉)を低減することができ、そのレベル低減させているサブキャリアの位置情報が受信側での物理ヘッダを用いた特定の処理において不要となる無線送信装置を提供する。
【解決手段】ショートトレーニングフィールド、ロングトレーニングフィールド、及びシグナルフィールドからなる物理ヘッダを付加して物理データをマルチキャリア方式で送信する際に、前記物理ヘッダ及び前記物理データに対し、チャネル帯域端サブキャリアレベル低減部35が、チャネル帯域の片端又は両端の所定本数のサブキャリアレベルを前記チャネル帯域の片端又は両端の所定の本数以外のサブキャリアレベルより低くする無線送信装置。
【選択図】図9

Description

本発明は、ショートトレーニングフィールド、ロングトレーニングフィールド、シグナルフィールドからなる物理ヘッダを付加して物理データをマルチキャリア方式で送信する無線送信装置、及び、ショートトレーニングフィールド、ロングトレーニングフィールド、シグナルフィールドからなる物理ヘッダを付加して物理データをマルチキャリア方式で伝送する信号伝送方法に関するものである。
2012年にサービス開始が予定されているITS(Intelligent Transport Systems)車車間通信システムは、そのアプリケーションの一つとして見通し外にある自車両の位置の他車両への通知により見通しの悪い交差点等での出会い頭車両衝突事故防止が考えられており、720MHz帯を使用する予定である。図1に示すように、ITS車車間通信システムの使用周波数帯低域側端部には、ガードバンド5MHzを挟んで地上デジタルテレビジョン放送システムの使用周波数帯が隣接しており、ITS車車間通信システムの使用周波数高域側端部には、ガードバンド5MHzを挟んで電気通信として用いられる周波数帯が隣接している。
特開2002−247004号公報(第1図、第11図、段落0063) 特開2006−186630号公報
このようにITS車車間通信システムの使用周波数帯の両端に他システムの使用周波数帯が隣接しているため、ITS車車間通信システム側から隣接する他システムへの干渉(与干渉)を低減することが、ITS車車間通信システムにおいて重要な課題となっている。
ここで、特許文献1では、隣接干渉(与干渉)を低減するために、伝送チャネル帯域の少なくとも一方の端部で小さなレベルのサブキャリアが存在するようにしたマルチキャリア変調方式のデジタル伝送装置が提案されている。
特許文献1で提案されているマルチキャリア変調方式のデジタル伝送装置は、送信側において、伝送チャネル帯域の少なくとも一方の端部で物理データのサブキャリアレベルを低減した後に同期シンボル(サブキャリアレベルを低減していない同期シンボル)を挿入しているため、換言すると、伝送チャネル帯域の少なくとも一方の端部で物理データのみのサブキャリアレベルを低減させているため、そのレベル低減させているサブキャリアの位置情報が受信側での物理ヘッダを用いた特定の処理において必要となる。
また、特許文献2では、伝送スループットと送信電力の双方に対して最適化を図るために、伝搬路推定結果に基づき、サブキャリアと変調方式又は符号化率との組み合わせの中から、単位ビット当たりの所要送信電力が小さい組み合わせから順番に選択することにより、総送信可能ビット数を最大化しながら効率的に送信電力を割り当てていくサブキャリア適応制御方法が提案されている。
しかしながら、特許文献2で提案されているサブキャリア適応制御方法は、例えば、同一周波数を用いる複数セルから構成される無線サービスにおいて、システム全体の伝送スループット向上と他セルへの与干渉が低減可能であるが、周波数軸上で考えた場合、その使用されている周波数全体で電力低減を図り、与干渉低減する方法であるため、使用周波数帯が隣接する他システムへの与干渉電力を効率的に低減することはできない。
なお、上記においてはITS車車間通信システムにおける課題を述べたが、使用周波数帯の両端に他のシステムの使用周波数帯が隣接しているITS車車間通信システム以外の無線システム或いは使用周波数帯の片端のみに他のシステムの使用周波数帯が隣接している無線システムにおいてもITS車車間通信システムの場合と同様に、当該無線システム側から使用周波数帯が隣接する他システムへの干渉(与干渉)を低減することが、当該無線システムにおいて重要な課題となっている。
本発明は、上記の状況に鑑み、特定のサブキャリアレベルを低減させることによって使用周波数帯が隣接する他システムへの干渉(与干渉)を低減することができ、そのレベル低減させているサブキャリアの位置情報が受信側での物理ヘッダを用いた特定の処理において不要となる無線送信装置及び信号伝送方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係る無線送信装置は、ショートトレーニングフィールド、ロングトレーニングフィールド、及びシグナルフィールドからなる物理ヘッダを付加して物理データをマルチキャリア方式で送信する無線送信装置であって、前記ショートトレーニングフィールド、前記ロングトレーニングフィールド、及び前記シグナルフィールドの少なくとも一つ並びに前記物理データに対し、チャネル帯域の片端又は両端の所定本数のサブキャリアレベルを前記チャネル帯域の片端又は両端の所定の本数以外のサブキャリアレベルより低くするようにしている。
また、上記構成の無線送信装置において、前記ショートトレーニングフィールド、前記ロングトレーニングフィールド、前記シグナルフィールド、及び前記物理データに対し、チャネル帯域の片端又は両端の所定本数のサブキャリアレベルを前記チャネル帯域の片端又は両端の所定の本数以外のサブキャリアレベルより低くするようにしてもよい。この場合、回路規模を小さくする観点から、前記物理データに前記物理ヘッダが付加されている構成のデータを入力し、その入力したデータに対し、チャネル帯域の片端又は両端の所定本数のサブキャリアレベルを前記チャネル帯域の片端又は両端の所定の本数以外のサブキャリアレベルより低くする処理を行うチャネル帯域端サブキャリアレベル低減部を備えることが望ましい。さらに、前記マルチキャリア方式がOFDM方式であって、チャネル帯域端サブキャリアレベル低減部が、同一のOFDMシンボル内では、前記物理データに前記物理ヘッダが付加されている構成のデータに応じてカウント値を更新し、新しいOFDMシンボルになる度にカウンタ値をリセットするOFDMシンボルカウンタと、前記OFDMシンボルカウンタのカウント値がチャネル帯域の片端又は両端の所定本数のサブキャリア周波数に該当する場合には、そのカウント値に該当するサブキャリアのレベルを低減する処理を行うサブキャリアレベル低減部とを有するようにしてもよい。
また、上記目的を達成するために本発明に係る信号伝送方法は、ショートトレーニングフィールド、ロングトレーニングフィールド、及びシグナルフィールドからなる物理ヘッダを付加して物理データをマルチキャリア方式で伝送する信号伝送方法であって、前記ショートトレーニングフィールド、前記ロングトレーニングフィールド、及び前記シグナルフィールドの少なくとも一つ並びに前記物理データに対し、チャネル帯域の片端又は両端の所定本数のサブキャリアレベルを前記チャネル帯域の片端又は両端の所定の本数以外のサブキャリアレベルより低くするようにしている。
また、上記構成の信号伝送方法において、前記ショートトレーニングフィールド、前記ロングトレーニングフィールド、前記シグナルフィールド、及び前記物理データに対し、チャネル帯域の片端又は両端の所定本数のサブキャリアレベルを前記チャネル帯域の片端又は両端の所定の本数以外のサブキャリアレベルより低くするようにしてもよい。
本発明によると、物理データに対し、チャネル帯域の片端又は両端の所定本数のサブキャリアレベルをチャネル帯域の片端又は両端の所定の本数以外のサブキャリアレベルより低くするので、干渉の主要な要因となるチャネル帯域の片端又は両端において物理データのサブキャリアレベルが低減される。したがって、使用周波数帯が隣接する他システムへの干渉(与干渉)を低減することができる。
また、本発明によると、ショートトレーニングフィールド、ロングトレーニングフィールド、及びシグナルフィールドの少なくとも一つ並びに物理データに対し、チャネル帯域の片端又は両端の所定本数のサブキャリアレベルをチャネル帯域の片端又は両端の所定の本数以外のサブキャリアレベルより低くするので、レベル低減させているサブキャリアの位置情報が受信側での物理ヘッダを用いた特定の処理において不要となる。したがって、本発明が適用される無線送信装置は、無線受信装置との互換性が向上する。
日本での720MHz周辺の周波数割当を示す図である。 物理層から見たIEEE802.11p準拠のパケット構成(簡略版)を示す図である。 IEEE802.11p準拠の一般的な無線送信装置の構成を示す図である。 図3に示す無線送信装置の各回路ブロック出力のパケット構成を示す図である。 ITS車車間通信を行う車載無線送信装置が車両に搭載された状態を示す図である。 本発明に係る信号伝送方法でのマルチキャリア変調の例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る車載無線送信装置の一構成例を示す図である。 図7に示す車載無線送信装置の各回路ブロック出力のパケット構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る車載無線送信装置の他の構成例を示す図である。 図9に示す車載無線送信装置の各回路ブロック出力のパケット構成を示す図である。 チャネル帯域端サブキャリアレベル低減部の出力のサブキャリア単位で見たパケット構成を示す図である。 チャネル帯域端サブキャリアレベル低減部の出力のサブキャリア単位で見たパケット構成を示す図である。 チャネル帯域端サブキャリアレベル低減部の一構成例を示す図である。
本発明の実施形態について図面を参照して以下に説明する。本発明に係る無線送信装置として、ここではITS車車間通信システムで用いられる車載無線送信装置を例に挙げて説明する。
ところで、米国では車車間通信の規格としてIEEE802.11pの規格が検討されている。日本においても米国と使用される周波数は異なるが(日本では720MHz帯、米国では5.9GHz帯)、IEEE802.11p規格をもとにした車車間通信の規格が採用される可能性が高い。そこで、ITS車車間通信システムで用いられる車載無線送信装置の説明を行うにあたり、先ず始めにIEEE802.11p準拠のパケット構成及びIEEE802.11p準拠の一般的な無線送信装置について説明する。
物理層から見たIEEE802.11p準拠のパケット構成(簡略版)は、図2に示すように、ショートトレーニングフィールドSTF、ロングトレーニングフィールドLTF、及びシグナルフィールドSIGからなる物理ヘッダの後に、物理データDATAが続いている。ショートトレーニングフィールドSTFは、AGC(Automatic Gain Control)制御、パケット検出、シンボル同期、及び周波数粗調整を行うための情報が記載されているフィールドである。また、ロングトレーニングフィールドLTFは、周波数微調整及び伝送路推定を行うための情報が記載されているフィールドである。また、シグナルフィールドSIGは、物理データDATAの伝送レート(変調方式)やパケット長の情報がBPSK(Binary Phase Shift Keying)変調されて記載されているフィールドである。また、IEEE802.11pでは、物理データDATAに対する変調方式として、マルチキャリア変調であるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調方式が採用されている。
IEEE802.11p準拠の一般的な無線送信装置の構成を図3に示す。図3に示すIEEE802.11p準拠の一般的な無線送信装置は、データ作成部10と、シグナル挿入部20と、プリアンブル挿入部30と、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部40と、ガードインターバル付加部50と、アナログ部60とを備えている。
データ作成部10は、物理データDATAを処理対象としており、チャネル帯域(サブキャリアが配置されている帯域)のサブキャリアに対して16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)で一次変調を行い、チャネル帯域のサブキャリアのレベルを一律にしている。したがって、データ作成部10の出力は、時間軸で見たパケット構成が図4(a)に示す構成となり、周波数軸で見たパケット構成が図4(d)に示す構成となる。
シグナル挿入部20は、データ作成部10の出力にサブキャリアレベルが一律であるシグナルフィールドSIGを挿入する。したがって、シグナル挿入部20の出力は、時間軸で見たパケット構成が図4(b)に示す構成となり、周波数軸で見たパケット構成が図4(e)に示す構成となる。
プリアンブル挿入部30は、シグナル挿入部20の出力にサブキャリアレベルが一律であるショートトレーニングフィールドSTF及びロングトレーニングフィールドLTFを挿入する。したがって、プリアンブル挿入部30の出力は、時間軸で見たパケット構成が図4(c)に示す構成となり、周波数軸で見たパケット構成が図4(f)に示す構成となる。
IFFT部40は、プリアンブル挿入部30の出力を逆高速フーリエ変換処理で二次変調する。ガードインターバル付加部50は、IFFT部40の出力にガードインターバルを付加する。アナログ部60は、ガードインターバル付加部50の出力に対して、デジタル/アナログ変換(D/A変換)、アップコンバート、フィルタリング、電力増幅などを行う。そして、アナログ部60の出力が送信アンテナ70に供給される。
次に、ITS車車間システムで用いられる車載無線送信装置について説明する。ITS車車間システムで用いられる本発明の一実施形態に係る車載無線送信装置100(以下、単に「車載無線送信装置100」という。)は、図5に示すように車両200内に設置される。なお、車両200には車載無線送信装置100とともに車載無線受信装置(不図示)も設置される。車載無線送信装置100、車載無線受信装置に接続されるアンテナは別個の形態(送信アンテナ、受信アンテナ)であってもよく、共有の形態(送受信アンテナ)にしてもよい。アンテナを共有の形態(送受信アンテナ)にする場合には、送信と受信とを切り替えるためのスイッチを設けるようにする。
続いて、車載無線送信装置100において実施するマルチキャリア変調方法について図6を参照して説明する。図6(a)〜(c)は、基本的にパケットを時間軸から観測した場合の物理データDATA(図2参照)の部分についてのスペクトラムを示した図である。
車載無線送信装置100は、例えば、図6(a)に示すようなマルチキャリア変調方法を実施する。図6(a)に示すマルチキャリア変調は、チャネル帯域のサブキャリアに対して16QAMで一次変調を行い、チャネル帯域の両端の所定本数のサブキャリアのレベルを、チャネル帯域の両端の所定本数のサブキャリア以外のサブキャリアのレベルの1/2としているOFDM変調である。
図6(a)に示すマルチキャリア変調では、チャネル帯域の両端のサブキャリアの本数が低域側端部と高域側端部で同数になっているが、異なる数(片方が零である場合を含む)であってもよい。例えば、図6(b)や図6(c)のようなマルチキャリア変調としてもよい。
また、車載無線送信装置100は、チャネル帯域の端部におけるサブキャリアのレベル低減を物理データDATAの部分だけでなく、ショートトレーニングフィールドSTF、ロングトレーニングフィールドLTF、及びシグナルフィールドSIG(図2参照)の少なくとも一つに拡張している。すなわち、車載無線送信装置100は、ショートトレーニングフィールドSTF、ロングトレーニングフィールドLTF、及びシグナルフィールドSIGの少なくとも一つに対し、物理データDATAと同様に、チャネル帯域の片端又は両端の所定本数のサブキャリアレベルをチャネル帯域の片端又は両端の所定の本数以外のサブキャリアレベルより低くしている。
例えば、チャネル帯域の端部におけるサブキャリアのレベル低減を物理データDATAの部分だけでなく、ロングトレーニングフィールドLTFにも拡張した場合、伝送路推定を行うためのロングトレーニングフィールドLTFもチャネル帯域の端部におけるサブキャリアのレベルが低減されるので、受信側において等化処理を行う際に、レベル低減させているサブキャリアの位置情報が不要となる。つまり、受信側において等化処理を行う際に、レベル低減させているサブキャリアは、あたかもフェージングの影響でレベルが低下しているのと同じように扱われる。受信側において等化処理を行う際に、レベル低減させているサブキャリアの位置情報が不要となるので、車載無線送信装置100は車載無線受信装置との互換性が向上する。
例えば、チャネル帯域の端部におけるサブキャリアのレベル低減を物理データDATAの部分だけでなく、ショートトレーニングフィールドSTFにも拡張した場合、レベル調整(AGC制御)を行うためのショートトレーニングフィールドSTFもチャネル帯域の端部におけるサブキャリアのレベルが低減されるので、受信側においてレベル調整処理を行う際に、レベル低減させているサブキャリアの位置情報が不要となる。つまり、受信側においてレベル調整処理を行う際に、レベル低減させているサブキャリアは、あたかもフェージングの影響でレベルが低下しているのと同じように扱われる。受信側においてレベル調整処理を行う際に、レベル低減させているサブキャリアの位置情報が不要となるので、車載無線送信装置100は車載無線受信装置との互換性が向上する。
例えば、チャネル帯域の端部におけるサブキャリアのレベル低減を物理データDATAの部分だけでなく、シグナルフィールドSIGにも拡張した場合、シグナルフィールドSIGについてはロングトレーニングフィールドLTFによる伝送路推定を利用して等化処理が行われるため、シグナルフィールドSIGもチャネル帯域の端部におけるサブキャリアのレベルが低減されることにより、受信側においてシグナルフィールドSIGをある意味物理データDATAと同じように扱うことができ、レベル低減させているサブキャリアの位置情報が不要となる。受信側において、レベル低減させているサブキャリアの位置情報が不要となるので、車載無線送信装置100は車載無線受信装置との互換性が向上する。
次に、車載無線送信装置100の構成について説明する。車載無線送信装置100の一構成例を図7に示す。なお、図7において図3と同一又は類似の機能を果たす部分には同一の符号を付す。図7に示す構成では、車載無線送信装置100は、チャネル帯域端サブキャリアレベル低減機能付きデータ作成部11と、チャネル帯域端サブキャリアレベル低減機能付きシグナル挿入部21と、チャネル帯域端サブキャリアレベル低減機能付きプリアンブル挿入部31と、IFFT部40と、ガードインターバル付加部50と、アナログ部60とを備え、図6(c)に示すようなマルチキャリア変調方法を実施し、ショートトレーニングフィールドSTF、ロングトレーニングフィールドLTF、シグナルフィールドSIG、及び物理データDATA(図2参照)に対し、チャネル帯域の片端(低域側)の所定本数のサブキャリアレベルをチャネル帯域の片端(低域側)の所定の本数以外のサブキャリアレベルより低くしている。
チャネル帯域端サブキャリアレベル低減機能付きデータ作成部11は、物理データDATAを処理対象としており、チャネル帯域のサブキャリアに対して16QAMで一次変調を行い、チャネル帯域の片端(低域側)の所定本数のサブキャリアのレベルを、チャネル帯域の片端(低域側)の所定本数のサブキャリア以外のサブキャリアのレベルの1/2としている。したがって、チャネル帯域端サブキャリアレベル低減機能付きデータ作成部11の出力は、時間軸で見たパケット構成が図8(a)に示す構成となり、周波数軸で見たパケット構成が図8(d)に示す構成となる。
チャネル帯域端サブキャリアレベル低減機能付きシグナル挿入部21は、チャネル帯域端サブキャリアレベル低減機能付きデータ作成部11の出力にシグナルフィールドSIGを挿入する。なお、チャネル帯域端サブキャリアレベル低減機能付きシグナル挿入部21によって挿入されるシグナルフィールドSIGにおいては、チャネル帯域の片端(低域側)の所定本数のサブキャリアのレベルがチャネル帯域の片端(低域側)の所定本数のサブキャリア以外のサブキャリアのレベルの1/2となっている。したがって、チャネル帯域端サブキャリアレベル低減機能付きシグナル挿入部21の出力は、時間軸で見たパケット構成が図8(b)に示す構成となり、周波数軸で見たパケット構成が図8(e)に示す構成となる。
チャネル帯域端サブキャリアレベル低減機能付きプリアンブル挿入部31は、チャネル帯域端サブキャリアレベル低減機能付きシグナル挿入部21の出力にショートトレーニングフィールドSTF及びロングトレーニングフィールドLTFを挿入する。なお、チャネル帯域端サブキャリアレベル低減機能付きプリアンブル挿入部31によって挿入されるショートトレーニングフィールドSTF及びロングトレーニングフィールドLTFにおいては、チャネル帯域の片端(低域側)の所定本数のサブキャリアのレベルがチャネル帯域の片端(低域側)の所定本数のサブキャリア以外のサブキャリアのレベルの1/2となっている。したがって、チャネル帯域端サブキャリアレベル低減機能付きプリアンブル挿入部31の出力は、時間軸で見たパケット構成が図8(c)に示す構成となり、周波数軸で見たパケット構成が図8(f)に示す構成となる。
IFFT部40は、チャネル帯域端サブキャリアレベル低減機能付きプリアンブル挿入部31の出力を逆高速フーリエ変換処理で二次変調する。ガードインターバル付加部50は、IFFT部40の出力にガードインターバルを付加する。アナログ部60は、ガードインターバル付加部50の出力に対して、D/A変換、アップコンバート、フィルタリング、電力増幅などを行う。そして、アナログ部60の出力が送信アンテナ70に供給される。
図7に示す構成は、物理データDATA、シグナルフィールドSIG、プリアンブル(ショートトレーニングフィールドSTF及びロングトレーニングフィールドLTF)に対して個別にサブキャリアのレベル低減を行っているので、回路規模が大きくなり、効率的でないという問題を有している。
そこで、かかる問題を解決することができる車載無線送信装置100の他の構成例を図9に示す。なお、図9において図3と同一又は類似の機能を果たす部分には同一の符号を付す。図9に示す構成では、車載無線送信装置100は、データ作成部10と、シグナル挿入部20と、プリアンブル挿入部30と、チャネル帯域端サブキャリアレベル低減部35と、IFFT部40と、ガードインターバル付加部50と、アナログ部60とを備え、図6(c)に示すようなマルチキャリア変調方法を実施し、ショートトレーニングフィールドSTF、ロングトレーニングフィールドLTF、シグナルフィールドSIG、及び物理データDATA(図2参照)に対し、チャネル帯域の片端(低域側)の所定本数のサブキャリアレベルをチャネル帯域の片端(低域側)の所定の本数以外のサブキャリアレベルより低くしている。
データ作成部10は、物理データDATAを処理対象としており、チャネル帯域のサブキャリアに対して16QAMで一次変調を行い、チャネル帯域のサブキャリアのレベルを一律にしている。したがって、データ作成部10の出力は、時間軸で見たパケット構成が図10(a)に示す構成となり、周波数軸で見たパケット構成が図10(d)に示す構成となる。
シグナル挿入部20は、データ作成部10の出力にサブキャリアレベルが一律であるシグナルフィールドSIGを挿入する。したがって、シグナル挿入部20の出力は、時間軸で見たパケット構成が図10(b)に示す構成となり、周波数軸で見たパケット構成が図10(e)に示す構成となる。
プリアンブル挿入部30は、シグナル挿入部20の出力にサブキャリアレベルが一律であるショートトレーニングフィールドSTF及びロングトレーニングフィールドLTFを挿入する。したがって、プリアンブル挿入部30の出力は、時間軸で見たパケット構成が図10(c)に示す構成となり、周波数軸で見たパケット構成が図10(f)に示す構成となる。
チャネル帯域端サブキャリアレベル低減部35は、プリアンブル挿入部30の出力に対し、チャネル帯域の片端(低域側)の所定本数のサブキャリアのレベルを、チャネル帯域の片端(低域側)の所定本数のサブキャリア以外のサブキャリアのレベルの1/2としている。したがって、チャネル帯域端サブキャリアレベル低減部35の出力は、時間軸で見たパケット構成が図10(c)に示す構成となり、周波数軸で見たパケット構成が図10(g)に示す構成となる。
IFFT部40は、チャネル帯域端サブキャリアレベル低減部35の出力を逆高速フーリエ変換処理で二次変調する。ガードインターバル付加部50は、IFFT部40の出力にガードインターバルを付加する。アナログ部60は、ガードインターバル付加部50の出力に対して、D/A変換、アップコンバート、フィルタリング、電力増幅などを行う。そして、アナログ部60の出力が送信アンテナ70に供給される。
図9に示す構成は、物理データDATA、シグナルフィールドSIG、プリアンブル(ショートトレーニングフィールドSTF及びロングトレーニングフィールドLTF)に対して一括してサブキャリアのレベル低減を行っているので、回路規模が小さくなり、効率的な与干渉対策回路を実現することができる。
ここで、チャネル帯域端サブキャリアレベル低減部35の出力のサブキャリア単位で見たパケット構成(図10(c)の詳細)を図11A及び図11Bに示し、チャネル帯域端サブキャリアレベル低減部35の一構成例を図12に示す。なお、図11Bは、図11Aでのパケット構成の一部(Middle部分)80の詳細を示している。
車載無線送信装置100はクロック信号を発生するクロック信号発生回路(不図示)を備えており、チャネル帯域端サブキャリアレベル低減部35にはクロック信号に同期してサブキャリアデータ単位でデータが入力され、チャネル帯域端サブキャリアレベル低減部35からクロック信号に同期してサブキャリアデータ単位でデータが出力される。
図12に示す構成例では、チャネル帯域端サブキャリアレベル低減部35は、OFDMシンボルカウンタ35Aと、サブキャリアレベル低減部35Bとを備えている。
OFDMシンボルカウンタ35Aは、同一のOFDMシンボル内では、データ入力(プリアンブル挿入部30の出力)に応じてカウント値を更新し、新しいOFDMシンボルになる度にカウンタ値をリセットする。したがって、OFDMシンボルカウンタ35Aのカウント値は、OFDMシンボル周期に同期した、サブキャリアデータ単位をカウントするカウント値となっている。
サブキャリアレベル低減部35Bは、OFDMシンボルカウンタ35Aのカウント値がチャネル帯域の片端(低域側)の所定本数のサブキャリア周波数に該当する場合には、そのカウント値に該当するサブキャリアのレベルを低減する(例えば、そのカウント値に該当するサブキャリアに、レベル低減のための係数を乗算する処理を行う。)。
また、サブキャリアレベル低減部35Bは、OFDMシンボルカウンタ35Aのカウント値がチャネル帯域の片端(低域側)の所定本数のサブキャリア周波数に該当しない場合には、そのカウント値に該当するサブキャリアのレベルを低減しない(例えば、そのカウント値に該当するサブキャリアに対してスルー処理を行う。)。
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実行することができる。
上述した実施形態では、ショートトレーニングフィールドSTF、ロングトレーニングフィールドLTF、シグナルフィールドSIG、及び物理データDATAに対し、チャネル帯域の片端又は両端の所定本数のサブキャリアレベルをチャネル帯域の片端又は両端の所定の本数以外のサブキャリアレベルより低くしたが、ショートトレーニングフィールドSTF、ロングトレーニングフィールドLTF、及びシグナルフィールドSIGの一部並びに物理データDATAに対し、チャネル帯域の片端又は両端の所定本数のサブキャリアレベルをチャネル帯域の片端又は両端の所定の本数以外のサブキャリアレベルより低くするようにしてもよい。例えば、シグナルフィールドSIG及び物理データDATAに対し、チャネル帯域の片端又は両端の所定本数のサブキャリアレベルをチャネル帯域の片端又は両端の所定の本数以外のサブキャリアレベルより低くする場合、図7に示す構成において、チャネル帯域端サブキャリアレベル低減機能付きプリアンブル挿入部31をプリアンブル挿入部30(図3参照)に置換するとよい。
また、上述した実施形態では、チャネル帯域のサブキャリア全てに対して同一の変調方式を採用したが、チャネル帯域の片端又は両端の所定本数のサブキャリア以外のサブキャリアに対して第1の変調方式(例えば16QAM)を採用し、チャネル帯域の片端又は両端の所定本数のサブキャリアに対して第1の変調方式よりもノイズ耐性の強い第2の変調方式(例えばQPSK(Quadrature Phase Shift Keying))を採用してもよい。この場合、レベルが低減されるサブキャリアの変調にノイズ耐性の強い第2の変調方式が採用されるので、通信品質を良くすることができる。また、この場合、例えば、図7に示す構成のチャネル帯域端サブキャリアレベル低減機能付きデータ作成部11や図9に示す構成のデータ作成部10が、サブキャリア本数と同数の変調器を備え、サブキャリア本数と同数の変調器のうち、チャネル帯域の片端(低域側)の所定本数のサブキャリア以外のサブキャリアに対応するものは第1の変調方式の変調器とし、チャネル帯域の片端(低域側)の所定本数のサブキャリアに対応するものは第2の変調方式の変調器とすればよい。
なお、上述した実施形態では、ITS車車間通信システムで用いられる車載無線送信装置を例に挙げて説明を行ったが、使用周波数帯の両端に他のシステムの使用周波数帯が隣接しているITS車車間通信システム以外の無線システム或いは使用周波数帯の片端のみに他のシステムの使用周波数帯が隣接している無線システムにおいて用いられる無線送信装置についても、本発明を適用することができる。
また、本発明は、OFDM方式のみならず、他のマルチキャリア方式にも適用することができる。
10 データ作成部
11 チャネル帯域端サブキャリアレベル低減機能付きデータ作成部
20 シグナル挿入部
21 チャネル帯域端サブキャリアレベル低減機能付きシグナル挿入部
30 プリアンブル挿入部
31 チャネル帯域端サブキャリアレベル低減機能付きプリアンブル挿入部
35 チャネル帯域端サブキャリアレベル低減部
35A OFDMシンボルカウンタ
35B サブキャリアレベル低減部
40 IFFT部
50 ガードインターバル付加部
60 アナログ部
70 送信アンテナ
80 パケット構成の一部(Middle部分)
100 車載無線送信装置
200 車両

Claims (6)

  1. ショートトレーニングフィールド、ロングトレーニングフィールド、及びシグナルフィールドからなる物理ヘッダを付加して物理データをマルチキャリア方式で送信する無線送信装置において、
    前記ショートトレーニングフィールド、前記ロングトレーニングフィールド、及び前記シグナルフィールドの少なくとも一つ並びに前記物理データに対し、チャネル帯域の片端又は両端の所定本数のサブキャリアレベルを前記チャネル帯域の片端又は両端の所定の本数以外のサブキャリアレベルより低くすることを特徴とする無線送信装置。
  2. 前記ショートトレーニングフィールド、前記ロングトレーニングフィールド、前記シグナルフィールド、及び前記物理データに対し、チャネル帯域の片端又は両端の所定本数のサブキャリアレベルを前記チャネル帯域の片端又は両端の所定の本数以外のサブキャリアレベルより低くする請求項1に記載の無線送信装置。
  3. 前記物理データに前記物理ヘッダが付加されている構成のデータを入力し、その入力したデータに対し、チャネル帯域の片端又は両端の所定本数のサブキャリアレベルを前記チャネル帯域の片端又は両端の所定の本数以外のサブキャリアレベルより低くする処理を行うチャネル帯域端サブキャリアレベル低減部を備える請求項2に記載の無線送信装置。
  4. 前記マルチキャリア方式がOFDM方式であって、
    チャネル帯域端サブキャリアレベル低減部が、
    同一のOFDMシンボル内では、前記物理データに前記物理ヘッダが付加されている構成のデータに応じてカウント値を更新し、新しいOFDMシンボルになる度にカウンタ値をリセットするOFDMシンボルカウンタと、
    前記OFDMシンボルカウンタのカウント値がチャネル帯域の片端又は両端の所定本数のサブキャリア周波数に該当する場合には、そのカウント値に該当するサブキャリアのレベルを低減する処理を行うサブキャリアレベル低減部とを有する請求項3に記載の無線送信装置。
  5. ショートトレーニングフィールド、ロングトレーニングフィールド、及びシグナルフィールドからなる物理ヘッダを付加して物理データをマルチキャリア方式で伝送する信号伝送方法において、
    前記ショートトレーニングフィールド、前記ロングトレーニングフィールド、及び前記シグナルフィールドの少なくとも一つ並びに前記物理データに対し、チャネル帯域の片端又は両端の所定本数のサブキャリアレベルを前記チャネル帯域の片端又は両端の所定の本数以外のサブキャリアレベルより低くすることを特徴とする信号伝送方法。
  6. 前記ショートトレーニングフィールド、前記ロングトレーニングフィールド、前記シグナルフィールド、及び前記物理データに対し、チャネル帯域の片端又は両端の所定本数のサブキャリアレベルを前記チャネル帯域の片端又は両端の所定の本数以外のサブキャリアレベルより低くする請求項5に記載の信号伝送方法。
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