JP2010199923A - 無線通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】無線通信のリソースを有効活用して、伝送レートを向上させることができる無線通信装置を提供する。
【解決手段】OFDM信号のチャネル帯域にガードバンドを設けて通信を行う無線通信装置1は、ガードバンドにあるサブキャリアの送信電力およびチャネル帯域のうちガードバンドにないサブキャリアの送信電力制御を行い、ガードバンドのサブキャリアの送信電力が、このガードバンドにないサブキャリアに対する送信電力よりも低くなるように信号処理部にて制御されたOFDM信号を送信することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信装置に関するものであり、特に、直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調方式により無線通信を行う通信装置に関するものである。
近年、無線通信システムや放送システムにおける信号伝送の基本的な変調方式として、直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)が採用されることが多くなっている。これは、現代の高度情報化社会において、様々な状況下で、信号伝送速度をますます高速化させる必要性に応じたものであるといえる。信号の高速伝送を行うためには、より短い時間で1つの信号を送ることが要求される。しかしながら、このような伝送に用いられる信号は、建物から反射波などの影響(マルチパス)によって、受信品質の劣化が大きくなる。OFDMを用いた伝送方式は、低速の無線回線(サブキャリア)を複数束ねて(マルチキャリア)伝送するなどの技術を導入することにより、反射波などによる影響に対して耐性を高めることができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−44048号公報
一般的に、OFDM変調方式による、マルチキャリアを用いる無線装置は、通信を行うに際してあるチャネルに割り当てられた帯域内において、複数のサブキャリアを配置する。しかしながら、上記特許文献1の図3および図6にも示されているように、従来、OFDMを用いた無線通信装置においては、通信を行うに際して、割り当てられた帯域内に配置された全てのサブキャリアが使用されるわけではない。これは、割り当てられた帯域内に配置された全てのサブキャリアを用いると、隣接チャネルに対して、漏洩電力の影響が及ぶためである。
図9は、帯域外への輻射規定を満足するために、あるチャネルに割り当てられた周波数帯域の両端において、幾つかのサブキャリアを使用しないように構築された通信システムのサブキャリアの配置を概略的に示す図である。図9において、実線で示すサブキャリアは、通信に使用するサブキャリアである。一方、破線で示すサブキャリアは、通信に使用しないサブキャリアである。このような、通信に利用されないサブキャリアが配置される周波数帯域は、「ガードバンド」と呼ばれている。
図10(A)は、図9に示したサブキャリアの1つの変調波スペクトルを表す図である。各サブキャリアは、図10(A)に示すように、周波数軸上で広がりを有している。図10(B)は、あるチャネルに割り当てられた周波数帯域の境界付近において、各サブキャリアが複数配置されている様子を示す図である。OFDMのマルチキャリア伝送においては、図10(A)に示したようなサブキャリアが複数配置されるため、図10(B)に示すような変調波スペクトルになる。図10(B)に示すように、チャネルに割り当てられた帯域の境界付近に配置されたサブキャリア(破線で示す)を通信に使用してしまうと、帯域外への電力の輻射が大きくなり、隣接するチャネルに影響を与えてしまう。なお、図10(B)において、実際の信号の強さは、各サブキャリアを重ね合わせた量になり、この重ね合わせた量だけ、帯域外に対して漏洩電力の影響を及ぼすことになる。
図9に破線で示したサブキャリアも含め、帯域内に配置されたサブキャリアをより多く通信に活用することができれば、通信速度をさらに向上させることができて有利である。しかしながら、上述したように、実際には帯域外へ漏洩があるため、一般的に、帯域両端に配置される幾つかのサブキャリアは、通常の通信に使用されていない。
したがって、かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、無線通信のリソースを有効活用して、伝送レートを向上させることができる無線通信装置を提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に係る無線通信装置の発明は、
OFDM信号のチャネル帯域にガードバンドを設けて通信を行う無線通信部を有する無線通信装置であって、
前記ガードバンドにあるサブキャリアの送信電力および前記チャネル帯域のうち前記ガードバンドにないサブキャリアの送信電力を制御する信号処理部を備え、
前記無線通信部は、前記ガードバンドのサブキャリアの送信電力が、当該ガードバンドにないサブキャリアに対する送信電力よりも低くなるように前記信号処理部にて制御されたOFDM信号を送信することを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の無線通信装置において、
前記ガードバンド以外のサブキャリアで送信する信号の変調を行う第1の変調部と、
前記ガードバンドのサブキャリアで送信する信号の変調を行う第2の変調部とを備え、
前記第2の変調部は、前記第1の変調部と異なる変調クラスを用いるものである。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の無線通信装置において、
前記信号処理部が、前記無線通信装置と、該無線通信装置により送信される信号を受信する受信装置である他の無線通信装置との間の距離に応じて、前記ガードバンドのサブキャリアに対する送信電力を制御するものである。
本発明の無線通信装置によれば、電力を抑圧した状態で、ガードバンドに配置されたサブキャリアを用いて通信を行うことができる。したがって、隣接するチャネルに漏洩電力の影響を与えることなく、無線通信のリソースを有効に活用することにより、伝送レートを向上させることができる。
本発明の実施の形態によるサブキャリアの配置を概略的に示す図である。 本発明の実施の形態に係る無線通信装置の要部の概略構成を示すブロック図である。 漏洩電力に係るシミュレーションに用いた本発明の実施の形態によるサブキャリアの配置を概略的に示す図である。 ガードバンドのサブキャリアを使用しない時の電力スペクトルを示す図である。 ガードバンドに配置されるサブキャリアの4本ずつを使用して通信を行う場合の電力スペクトルを示す図である。 ガードバンドに配置されるサブキャリアの8本ずつを使用して通信を行う場合の電力スペクトルを示す図である。 ガードバンドに配置されるサブキャリアの16本ずつを使用して通信を行う場合の電力スペクトルを示す図である。 ガードバンドに配置されるサブキャリアの20本ずつを使用して通信を行う場合の電力スペクトルを示す図である。 あるチャネルに割り当てられた周波数帯域のサブキャリアの配置を概略的に示す図である。 サブキャリアの変調波スペクトルを概略的に示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する本発明による実施の形態は、携帯電話と無線通信を行うに際して携帯電話端末に電波を送信する基地局装置を想定して説明する。しかしながら、本発明は、携帯電話端末と無線通信を行う基地局装置に限定されるものではなく、複数の搬送波を用いて無線通信を行う通信装置であれば、任意の通信装置に適用することができる。例えば、無線LAN、WiMAX(Worldwide interoperability for Microwave Access)、3GPP LTE(3rd Generation Partnership Project Long Term Evolution)、地上波デジタル放送など、多くの無線通信システムや放送システムでデータを送信する場面に利用することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る無線通信装置によるサブキャリアの配置を概略的に示す図である。上述したように、一般的にOFDMにより変調を行う無線通信装置は、あるチャネルに割り当てられている周波数帯域内に複数のサブキャリアを配置するが、図9に示したように、その両端にあるサブキャリアを通信に用いていない。このように、あるチャネルに割り当てられた周波数帯域内の両端付近に存在するサブキャリアのうち、通常の通信には用いられないサブキャリアが配置される帯域を、以下、単に「ガードバンド」と記す。
本実施の形態に係る無線通信装置は、ガードバンド以外のサブキャリア(図1にて実線で示すサブキャリア)を用いて通常の通信を行うが、それと共に、図1に破線で示すように、ガードバンドのサブキャリアも用いて通信を行う。ただし、上述したように、本来、ガードバンドは、チャネルに割り当てられた帯域外への電力の輻射によって、隣接するチャネルに影響を及ぼすことがないように設けられている。したがって、このガードバンドのサブキャリアを用いた通信は、ガードバンド以外のサブキャリアに対する送信電力と比べて十分に電力を低くして行う。なお、図1において、あるチャネルに割り当てられた帯域の境界付近における帯域端(ガードバンド)のサブキャリアを破線により示してある。また、あるチャネルに割り当てられた帯域内におけるガードバンド以外のサブキャリアを実線により示してある。
具体的には、このようなガードバンドのサブキャリアを用いて通信を行うには、このチャネルに割り当てられた帯域外への漏洩電力規定を満足する範囲内に抑える(低くする)必要がある。しかしながら、この漏洩電力規定を満足する範囲内で行う通信であれば、例えば、当該無線通信装置の直近に存在する(他の)無線通信装置に対して基準信号などの制御信号を送信するなどの通信を行うことが可能である。他にも、直近に存在する無線通信装置同士であれば、これらの装置間で、それぞれ送信電力を低減させて通信を行うこともできる。
図2は、本実施の形態に係る無線通信装置の要部の概略構成を示すブロック図である。本実施の形態に係る無線通信装置1は、第1の変調部10と、第2の変調部20と、IFFT処理部30と、帯域制限フィルタ40と、無線通信部50と、アンテナ60と、電力制御部70と、を備えている。なお、図2においては、無線通信装置1によるデータの送信に係る機能ブロックにのみ着目して示してある。
第1の変調部10は、第1のデータの入力を受けて、このデータを例えば64QAM(Quadrature Amplitude Modulation)などの所定の変調方式により変調(マッピング)する。第2の変調部20は、第2のデータの入力を受けて、このデータを例えばQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)などの所定の変調方式により変調する。IFFT処理部30は、第1の変調部10により変調されたデータ、および第2の変調部20により変調されたデータの入力を受けて、これらのデータにIFFT(Inverse Fast Fourier Transform(逆高速フーリエ変換))処理を施す。また、第1の変調部10および第2の変調部20は、ガードバンドにあるサブキャリアの送信電力およびチャネル帯域のうちガードバンドにないサブキャリアの送信電力を制御する。したがって、本実施の形態において、第1の変調部10および第2の変調部20は信号処理部を構成する。
帯域制限フィルタ40は、IFFT処理部30によりIFFT処理された信号にフィルタ処理を施し、所定の帯域以下の周波数になるように帯域制限をかける。無線通信部50は、帯域制限フィルタ40により帯域制限された信号の送信電力を増幅または抑制するなどの処理を行う。電力制御部70は、無線通信部50が信号を送信する際の送信電力の増幅または抑制を制御する。すなわち、電力制御部70は、OFDM信号全体の電力を制御する。アンテナ60は、無線通信部50により増幅または抑制された信号の電波を送出する。なお、実際の送信処理を行う際には、ガードインターバル挿入、デジタル/アナログ変換、およびRF(Radio Frequency)帯域への周波数変換などの処理も必要になるが、これらは公知技術であるため、説明を省略する。
本実施の形態においては、第1の変調部10により変調される第1のデータは、通常の無線通信により送信するデータとする。本実施の形態においては、無線通信装置1は、携帯電話の端末と通信を行う基地局装置を想定しているため、上述の通常の無線通信により送信するデータとは、本実施の形態においては、携帯電話の端末に送信するデータのことを指す。また、本実施の形態においては、第2の変調部20により変調する第2のデータは、例えば、無線通信装置1のメンテナンスを行うために、当該無線通信装置1の状態を無線通信により送出する監視制御データとする。
このようにして送出される監視制御データは、例えば、直近の外部に配置した、図示しない制御端末が受信することができる。当該制御端末は、無線通信装置1の監視制御データを受信することにより、無線通信装置1の状態を知ることができるため、この監視制御データに基づいて、無線通信装置1の監視および制御を行うことができる。
なお、本実施の形態に係る無線通信装置1は、ガードバンドのサブキャリアに対する送信電力を、ガードバンド以外のサブキャリアに対する送信電力よりも低くして送信を行う。このような送信電力の制御は、第2の変調部20が、ガードバンドのサブキャリアの電力を下げて、IQ平面上のマッピングを第1の変調部10のサブキャリアの電力より小さい電力になるようにして行う。この際、ガードバンドのサブキャリアで送信するデータの変調を行う第2の変調部20の変調クラスを高くしてしまうと、送信された信号を受信する受信側の無線通信装置において適切に復調できない恐れがある。なお、「変調クラスが高い」とは、デジタル変調の各種方式において、1シンボルに複数のビットをのせる多値変調の中で、1シンボルにのせるビット数の多い変調方式を指す。
したがって、ガードバンドのサブキャリアで送信するデータの変調を行う第2の変調部20の変調クラスは、ガードバンド以外のサブキャリアで送信するデータの変調を行う第1の変調部10よりも低い変調クラスにするのが好適である。例えば、第1の変調部10の変調方式を64QAM(Quadrature Amplitude Modulation)とする場合には、第2の変調部20の変調方式は、それよりも低い例えばQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)やBPSK(Binary Phase Shift Keying)などにする。このように、本実施の形態においては、第2の変調部は、第1の変調部と異なる変調クラスを用いることができる。
このような、ガードバンドのサブキャリアを用いる通信は、隣接チャネルへの漏洩電力の観点から送信電力を低くして行う必要があるため、無線通信装置1から距離が離れた(他の)通信装置との間においては、良好な通信を行うことができない恐れもある。しかしながら、無線通信装置1と通信を行う通信装置が、無線通信装置1の直近に配置する際に有線接続が困難な場合などは、このように送信電力の低い通信であっても、良好に無線通信を行うことができる。なお、本実施の形態によるガードバンドを用いた通信は、図1に示すように、割り当てられた帯域の帯域端に近づくにつれて、サブキャリアの送信電力を低くして行うようにするのが好適である。
また、無線通信装置1と、この無線通信装置1が送信するデータを受信する(他の)無線通信装置との間の距離に応じて、無線通信装置1のガードバンドのサブキャリアに対する送信電力を高くすることもできる。具体的には、送信側の無線通信装置1と、受信側の(他の)無線通信装置との間の距離がある程度離れている場合、無線通信装置1のガードバンドのサブキャリアに対する送信電力を強める必要がある。この場合、第2の変調部20は、無線通信装置1と、この無線通信装置1により送信される信号を受信する受信装置である他の無線通信装置との間の距離に応じて、ガードバンドのサブキャリアに対する送信電力を制御する。このような制御により、ガードバンドに対する漏洩電力規定を満足する範囲内において、無線通信装置1のガードバンドのサブキャリアに対する送信電力を高くして送信を行う。
このように、本実施の形態に係る無線通信装置1によれば、チャネル帯域外への電力の漏洩を考慮しつつ、ガードバンドに配置されるサブキャリアを用いて通信を行う。したがって、本実施の形態に係るガードバンドに配置されるサブキャリアによる通信においては、通信の用途は限定的になるものの、無線通信のリソースを有効活用することより、伝送レートを向上させることができる。
次に、本実施の形態に係る無線通信装置1のサブキャリアを用いて通信を行う際の、隣接チャネルへの漏洩電力について、シミュレーションを行った例を示して説明する。なお、以下、全てのシミュレーションにおいて、第1の変調部10に入力する第1のデータ、および、第2の変調部20に入力する第2のデータは、いずれもランダムデータとする。このランダムデータとは、例えば0または1のビットをランダムに配列したデータ列とする。
図3は、漏洩電力に係るシミュレーションに用いた本発明の実施の形態によるサブキャリアの配置を概略的に示す図である。図3に示すチャネル(以下、「チャネルA」とする)の例においては、ある周波数帯域に256本のサブキャリアが割り当てられているものとし、チャネル両端付近の20本ずつのサブキャリアは、ガードバンドに配置されるサブキャリアとする。したがって、無線通信装置1は、チャネル両端付近の20本ずつのサブキャリアを除いた216本のサブキャリアを用いて、通常の通信を行う。ガードバンド以外の帯域に配置されるこれらのサブキャリア216本についての変調クラスは64QAMを用いるものとする。図3において、ガードバンドに配置されるサブキャリアは破線により表し、ガードバンド以外の帯域に配置されるサブキャリアは実線により表す。
図4は、縦軸の単位をdB(デシベル)として、図3に示したチャネルを構成する各サブキャリアが合成された電力スペクトル図である。図4(A)に示す例では、チャネルAのチャネル帯域を、中心周波数を0として(±)5MHzとしている。サブキャリア数は、上述したように256本とし、各サブキャリア同士の間隔は37.5kHzにしている。なお、中央のDCキャリアは未使用としている。本例では、比較のため、まず、図4において、従来通りに、ガードバンドに配置されるサブキャリアを用いずに通信を行う場合の電力スペクトルを示す。
なお、図4において、太線の破線は、例として、次世代PHSにおける送信マスクの範囲を示している。チャネルに割り当てられた周波数帯域外に対する漏洩電力規定を満足するためには、電力スペクトルが、このマスクを超えないようにしなければならない。図4に示す電力スペクトルにおいては、アナログフィルタを用いることにより、中心周波数から10MHzを超える成分を除去するのが望ましい。以下に示す例においては、10MHzを超える成分をアナログフィルタで除去する前段階のスペクトルを示している。
図4(B)は、図4(A)における周波数帯域0〜10MHzを拡大して示す図である。図4(B)に示す例では、チャネルAの(右側の)ガードバンドに配置されたサブキャリアは通信に関与していないため、チャネルに割り当てられた周波数の帯域端(5MHz)付近では、電力スペクトルが、マスクよりも充分に低くなっている。
次に、ガードバンドに配置されたサブキャリアを用いて通信を行う場合の電力スペクトルを示す。図5は、チャネルAの左右両端のガードバンドに配置されるサブキャリアのうち、それぞれ4本ずつを使用して通信を行う場合の電力スペクトルを示す図である。なお、図5(B)は、図5(A)における周波数帯域0〜10MHzを拡大して示す図である。ガードバンドに配置されるサブキャリアのうち、通信に用いるこれらのサブキャリアの変調クラスはQPSKを用いるものとする。また、ガードバンドに配置されるサブキャリアの電力は、ガードバンド以外の帯域に配置されるサブキャリアの平均電力に対して−9dBとする。
図5(A)を図4(A)と比較しても大差は認められない。しかしながら、図5(B)を図4(B)と比較すると、チャネルAに割り当てられた周波数の帯域端(5MHz)付近において、ガードバンドに配置されるサブキャリアの電力スペクトルが僅かにマスクに近づくので、マージンが僅かに減少している。このように、本実施の形態による無線通信装置1は、ガードバンドに配置されるサブキャリアを用いて、低い送信電力により、周波数帯域外に対する漏洩電力規定を満足する通信を行うことができる。
図6は、図5の例において、チャネルAの左右両端のガードバンドに配置されるサブキャリアのうち、それぞれ8本ずつを使用して通信を行う場合の電力スペクトルを示す図である。図6(B)は、図6(A)における周波数帯域0〜10MHzを拡大して示す図である。図6(B)を図5(B)と比較すると、チャネルAに割り当てられた周波数の帯域端(5MHz)付近において、ガードバンドに配置されるサブキャリアの電力スペクトルがマスクに近づき、マージンがさらに減少している。
図7は、図5の例において、チャネルAの左右両端のガードバンドに配置されるサブキャリアのうち、それぞれ16本ずつを使用して通信を行う場合の電力スペクトルを示す図である。図7(B)は、図7(A)における周波数帯域0〜10MHzを拡大して示す図である。図7(B)を図6(B)と比較すると、チャネルAに割り当てられた周波数の帯域端(5MHz)付近において、ガードバンドに配置されるサブキャリアの電力スペクトルがマスクにさらに近づき、マージンがさらに減少している。
図8は、図5の例において、チャネルAの左右両端のガードバンドに配置されるサブキャリアのうち、それぞれ20本ずつを使用して通信を行う場合の電力スペクトルを示す図である。図8(B)は、図8(A)における周波数帯域0〜10MHzを拡大して示す図である。図8(B)を図7(B)と比較すると、チャネルAに割り当てられた周波数の帯域端(5MHz)付近において、ガードバンドに配置されるサブキャリアの電力スペクトルがマスクにさらに一層近づき、マージンがさらに減少している。
図5〜図8を比較すると、チャネルAの左右両端のガードバンドに配置されるサブキャリアのうち、通信に用いるサブキャリア数が増大するにつれて、マスクに対するマージンが減少しているのが分かる。また、ガードバンドに配置されて通信に用いるサブキャリアに対する送信電力は、帯域制限フィルタの処理により、チャネルに割り当てられた帯域の端に行くほど弱くなるようにできる。
本実施の形態による無線通信装置1によれば、上述したような諸条件に適合するような仕様の通信において、ガードバンドに配置されたサブキャリアを用いて通信を行うことができる。したがって、本実施の形態による無線通信装置1は、隣接するチャネルに漏洩電力の影響を与えることなく、無線通信のリソースを有効に活用することができ、これにより伝送レートを向上させることができる。
なお、本発明は、上述した各実施の形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変更または変形が可能である。特に、上述した、発明を実施するための形態の説明においては、無線通信装置のデータの送信に係る部分について主眼を置いて説明したものであり、それ以外の通信機能に係る構成または動作および処理などは、当業者であれば適宜変更を加えて実施することができる。
1 無線通信装置
10 第1の変調部
20 第2の変調部
30 IFFT処理部
40 帯域制限フィルタ
50 無線通信部
60 アンテナ
70 電力制御部

Claims (3)

  1. OFDM信号のチャネル帯域にガードバンドを設けて通信を行う無線通信部を有する無線通信装置であって、
    前記ガードバンドにあるサブキャリアの送信電力および前記チャネル帯域のうち前記ガードバンドにないサブキャリアの送信電力を制御する信号処理部を備え、
    前記無線通信部は、前記ガードバンドのサブキャリアの送信電力が、当該ガードバンドにないサブキャリアに対する送信電力よりも低くなるように前記信号処理部にて制御されたOFDM信号を送信することを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記ガードバンド以外のサブキャリアで送信する信号の変調を行う第1の変調部と、
    前記ガードバンドのサブキャリアで送信する信号の変調を行う第2の変調部とを備え、
    前記第2の変調部は、前記第1の変調部と異なる変調クラスを用いる、請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記信号処理部は、前記無線通信装置と、該無線通信装置により送信される信号を受信する受信装置である他の無線通信装置との間の距離に応じて、前記ガードバンドのサブキャリアに対する送信電力を制御する、請求項1に記載の無線通信装置。
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