JP2011061581A - 減衰制御装置、信号減衰装置、自動利得制御装置、減衰制御方法及び自動利得制御方法 - Google Patents

減衰制御装置、信号減衰装置、自動利得制御装置、減衰制御方法及び自動利得制御方法 Download PDF

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    • H03H7/255Frequency- independent attenuators comprising an element controlled by an electric or magnetic variable the element being a diode the element being a PIN diode

Abstract

【課題】本発明は、小型化を実現しつつ、減衰回路による高周波信号の減衰量の増減幅を略一定にすることができる、減衰制御装置の提供を目的とする。
【解決手段】高周波信号の受信装置に使用される、高周波信号を減衰させる減衰制御装置であって、高周波信号の減衰量を制御するデジタルデータを出力する演算器10と、前記デジタルデータを、高周波信号を減衰させるためのPINダイオードに流す電流を制御する制御電流にDA変換するDAコンバータ11とを備え、DAコンバータ11が、高周波信号の減衰量の対数値が前記デジタルデータに対して略リニアに変化するように補正されたアナログ電流を前記制御電流として出力する、ことを特徴とする、減衰制御装置。
【選択図】図3

Description

本発明は、高周波信号の受信装置に使用される、減衰制御装置、信号減衰装置、自動利得制御装置、減衰制御方法及び自動利得制御方法に関する。
受信機に大信号が入力されると、LNA(低雑音増幅器)などの非線形成分を有する回路で相互変調歪み(インターモジュレーション:IM)が発生するため、SNRなどの受信機の特性は悪化する。その対策として、非線形成分を有する回路の前段に信号減衰回路を接続し、非線形成分を有する回路に入力される信号を減衰させることによって、相互変調歪みの発生を抑えるという方法がある。
しかし、信号減衰回路で信号を減衰させればさせるほど相互変調歪みは抑えられるが、受信機においては、しばしば大入力の不要信号と小入力(弱入力)の希望信号(受信信号)が同時に入力されることがあり、このような条件下では、信号を減衰させるほど希望信号も小さくなり、受信感度が悪化してしまうというトレードオフが発生する。
そこで、このようなトレードオフの影響を抑えるためには、例えば図1に示されるように、非線形成分を有する回路への信号入力を、相互変調歪みが許容できる最大レベルまでに制限し、その最大レベルを越える恐れがある大信号が受信機に入力されたときには、その最大レベルにまで信号を減衰させることが有効である。すなわち、非線形成分を有する回路への信号入力を一定に保つように利得を制御する自動利得制御回路(AGC回路)を設けることが効果的である。
図2は、図1に例示したゲイン特性を実現するための、従来のAGC回路の例である。入力信号INが信号経路1を介してLNAなどの非線形成分を有する回路2に入力される。差動増幅器4は、非線形成分を有する回路2の出力信号OUTを信号強度検出回路3で検出したレベルと所定の基準値との差分を増幅する。その差分を差動増幅器4で増幅して得られた差電圧は、積分器5で積分される。積分器5の出力電圧を電圧/電流変換器6で等価的に変換した電流を、減衰回路7のPINダイオードに流すことによって、入力信号INを減衰させる。
なお、PINダイオードに流す電流を変化させることにより減衰量を変える形式の可変減衰器に関する先行技術文献として、例えば特許文献1が存在する。
特開昭62−64111号公報
しかしながら、図2に示したアナログの信号強度検出回路3は、包絡線検波によって信号の振幅成分を検出するため、RC回路などのLPF(ローパスフィルタ)が必要になる。特にICで信号強度検出回路をアナログ回路で実現するためには、RC回路のキャパシタを配置するための大きなエリアをIC内部に確保したり、RC回路のキャパシタを外付けにしたりする必要がある。さらに、積分器5についても同様に、RC回路のキャパシタを配置するための大きなエリアをIC内部に確保したり、RC回路のキャパシタを外付けにしたりする必要がある。このことは、チップサイズをより小さくし、かつ外付け部品を極力なくしてコストを抑えるという、SoC(System-on-a-Chip)の目的に対しては障害となる。
一方、移動体向け受信機の場合のように、受信機の移動等によって、高周波信号の入力レベルが常に変化していることがある。減衰回路による高周波信号の減衰量の増減幅(レゾリューション)が略一定でなければ、信号入力レベルのわずかな変化によってSNRなどの受信機の特性が大きく変化してしまう。
そこで、本発明は、小型化を実現しつつ、減衰回路による高周波信号の減衰量の増減幅を略一定にすることができる、減衰制御装置、信号減衰装置、自動利得制御装置、減衰制御方法及び自動利得制御方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る減衰制御装置は、
高周波信号の受信装置に使用される、高周波信号を減衰させる減衰制御装置であって、
高周波信号の減衰量を制御するデジタルデータを出力するデータ出力部と、
前記デジタルデータを、高周波信号を減衰させるためのPINダイオードに流す電流を制御する制御電流にDA変換するDAコンバータとを備え、
前記DAコンバータが、高周波信号の減衰量の対数値が前記デジタルデータに対して略リニアに変化するように補正されたアナログ電流を前記制御電流として出力する、ことを特徴とするものである。
また、上記目的を達成するため、本発明に係る信号減衰装置は、
前記減衰制御装置と、
前記PINダイオードを有する減衰回路とを備えるものである。
また、上記目的を達成するため、本発明に係る自動利得制御装置は、
前記信号減衰装置を備える自動利得制御装置であって、
前記減衰回路によって減衰された高周波信号を増幅する増幅器と、
前記増幅器の出力信号の強度を検出する強度検出回路とを備え、
前記データ出力部が、前記強度検出回路によって検出された強度と基準値との差分に応じて、前記デジタルデータを出力するものである。
また、上記目的を達成するため、本発明に係る減衰制御方法は、
高周波信号の受信装置に使用される、高周波信号を減衰させる減衰制御方法であって、
高周波信号の減衰量を制御するデジタルデータを出力するデータ出力ステップと、
前記デジタルデータを、高周波信号を減衰させるためのPINダイオードに流す電流を制御する制御電流にDA変換するDA変換ステップと、
高周波信号の減衰量の対数値が前記デジタルデータに対して略リニアに変化するように補正されたアナログ電流を前記制御電流として出力する電流出力ステップとを有することを特徴とするものである。
また、上記目的を達成するため、本発明に係る自動利得制御方法は、
高周波信号の受信装置に使用される、高周波信号の利得を制御する自動利得制御方法であって、
高周波信号を減衰させるためのPINダイオードによって減衰された高周波信号を増幅する増幅ステップと、
前記増幅ステップで高周波信号を増幅した増幅信号の強度を検出する強度検出ステップと、
前記強度検出ステップで検出された強度と基準値との差分に応じて、前記PINダイオードによる高周波信号の減衰量を制御するデジタルデータを出力するデータ出力ステップと、
前記デジタルデータを、前記PINダイオードに流す電流を制御する制御電流にDA変換するDA変換ステップと、
前記PINダイオードによる高周波信号の減衰量の対数値が前記デジタルデータに対して略リニアに変化するように補正されたアナログ電流を前記制御電流として出力する電流出力ステップとを有することを特徴とするものである。
本発明によれば、小型化を実現しつつ、減衰回路による高周波信号の減衰量の増減幅を略一定にすることができる。
信号減衰回路において、LNAの入力レベルを一定に保つAGCのゲイン特性図である。 図1に例示したゲイン特性を実現するための、従来のAGC回路の例である。 本発明に係る自動利得制御装置の実施形態であるAGC回路100の構成図である。 減衰回路7に接続される信号経路1の構成を示したブロック図である。 図4の具体例である。 コンパレータ9と、演算器10の詳細構成を示したブロック図である。 一つのPINダイオードの順方向電流と抵抗値の関係を示した一例である。 インピーダンスの高い信号経路1を抵抗でダンピングした時の、その抵抗値と信号減衰量の関係を示した一例である。 PINダイオードを2本使って0〜60dBの減衰量を得るための順方向電流を示したデータである。 8ビット(0〜255)入力でリニアに16mAを出力するD/Aコンバータの入力対出力特性を示した一例である。 図10の特性を持ったDAコンバータのリニアな出力電流をPINダイオードに供給した場合に得られる信号減衰量と、そのDAコンバータの入力値との関係を、図9の値から求めたものである。 図10の特性を持ったDAコンバータの入力値の変化に対する信号減衰量の変化、すなわち信号減衰量のレゾリューションを示している。 16個(N=4)の電流出力ブロックを備えたDAコンバータ11の構成図である。 5個の電流出力ブロックを有する一の電流出力ブロックの構成図である。 図9に示した必要な減衰量Gが得られる範囲のグラフ部分を、異なる傾きの4本の直線で近似し、各直線ごとに対数的に等間隔に分割し、その分割点の制御電流Iに対応するグラフ部分上の計16個の点をプロットして示したものである。 各分割点における電流値Iと電流値Iのステップ変化量Isとの関係を示した表である。 本発明に係るDAコンバータの入力デジタルデータDと、制御電流IをPINダイオードに供給した場合に得られる信号減衰量Gとの関係を示したものである。 本発明に係るDAコンバータの入力デジタルデータDの変化に対する信号減衰量Gの変化、すなわち信号減衰量Gのレゾリューションを示している。 リニアな減衰特性である(理想カーブ)。 リニアでない減衰特性である。 リニアな減衰特性の場合の妨害信号入力対AGC後の信号出力である。 リニアでない減衰特性の場合の妨害信号入力対AGC後の信号出力である。 リニアな減衰特性の場合の妨害信号入力対希望信号の復調SNRである。 リニアでない減衰特性の場合の妨害信号入力対希望信号の復調SNRである。 AGC回路100で行われる信号制御方法と自動利得制御方法を示したフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態の説明を行う。図3は、本発明に係る自動利得制御装置の実施形態であるAGC回路100の構成図である。AGC回路100は、高周波信号の信号経路1に接続された減衰回路7に含まれるPINダイオードに電流を供給する手段として、入力されるデジタルデータに応じてアナログ電流を出力するDAコンバータ(DAC)11を備えている。また、LNA(低雑音増幅器)などの非線形成分を有する回路2の出力信号の強度を検出するサンプルホールド回路8と、サンプルホールド回路8で検出された強度のレベルと所定の基準値とを比較するコンパレータ9を備えている。また、コンパレータ9の比較結果に応じて動作し、DAコンバータ11に入力されるデジタルデータを出力する演算器10を備えている。DAコンバータ11を構成することによって、従来のアナログ回路の部分を論理回路などのデジタル的な回路(例えば、サンプルホールド回路8、コンパレータ9、演算器10)に置き換えることができるので、大きな静電容量のキャパシタを必要とするLPFや積分器は不要となり、AGC回路100のサイズを小型化することができる。
AGC回路100は、本発明に係る減衰制御装置の実施形態として、演算器10と、DAコンバータ11とを主な構成として備える減衰制御回路を含んでいる。また、AGC回路100は、本発明に係る信号減衰装置の実施形態として、演算器10と、DAコンバータ11と、信号経路1に接続された減衰回路7とを主な構成として備える信号減衰回路を含んでいる。本発明の実施形態は、FM放送帯等の電波の受信装置に内蔵される。
演算器10は、減衰回路7による高周波信号の減衰量を制御するためのデジタルデータを出力するデータ出力部である。DAコンバータ11は、演算器10から出力されるデジタルデータを、減衰回路7のデジタルデータに対する減衰特性が略リニアになるように補正された制御電流にDA変換して出力する。減衰回路7は、アンテナで電波を受信することにより生じた高周波信号を減衰させるためのPINダイオードを有している。
図4は、減衰回路7に接続される信号経路1の構成を示したブロック図である。信号経路1は、電波を受信するアンテナに電気的に接続されたアンテナ端子12と、アンテナ端子12を介して高周波信号が入力されるバンドパスフィルタ13と、バンドパスフィルタ13の出力信号が入力される同調回路14とを備える。バンドパスフィルタ13を通る高周波信号が減衰回路7によって減衰して出力されるように、減衰回路7がバンドパスフィルタ13に接続されている。
図5は、図4の具体例である。
バンドパスフィルタ13は、キャパシタC1とインダクタL2とインダクタL3とキャパシタC4とキャパシタC5とをこの順番で直列に接続する直列回路と、キャパシタC1とインダクタL2との接続点とグランドとの間に設けられたインダクタL1とを有している。キャパシタC1の一端がアンテナ端子12に接続され、キャパシタC5の一端がLNAなどの非線形成分を有する回路2に接続される。
同調回路14は、ダイオードD3とインダクタL4との並列回路と、ダイオードD3の中間端子に同調電圧を供給する抵抗R3とを備える。同調回路14の並列回路は、キャパシタC4とC5との間の経路に接続される。ダイオードD3は、2つのバリキャップダイオードのカソード同士を接続した接続点を中間端子として備える素子である。
同調回路14は、アンテナによって電波を受信することにより生じた高周波信号から、復調しようとする周波数帯域(例えば、FM放送帯)の高周波信号を取り出す同調動作を行う。同調回路14は、外部から入力される同調電圧によって、アンテナによって電波を受信することにより生じた高周波信号から取り出される信号成分の周波数帯を変化させることができる。すなわち、同調回路14は、同調電圧に応じた周波数帯域の信号成分を、アンテナによって電波を受信することにより生じた高周波信号から取り出すことができる。
減衰回路7は、インダクタL1と、インダクタL2と、インダクタL3と、インダクタL2とL3との接続点にカソードが接続されたPINダイオードD1と、PINダイオードD1のアノードとグランドとの間に設けられたキャパシタC2と、PINダイオードD1とキャパシタC2との接続点に接続され且つDAコンバータ11から出力されるアナログ電流の供給経路に設けられた抵抗R1と、インダクタL3とキャパシタC4との接続点にカソードが接続されたPINダイオードD2と、PINダイオードD2のアノードとグランドとの間に設けられたキャパシタC3と、PINダイオードD2とキャパシタC3との接続点に接続され且つDAコンバータ11から出力されるアナログ電流の供給経路に設けられた抵抗R2とを備える。
減衰回路7では、R1,D1,L2,L1の経路及びR2,D2,L3,L2,L1の経路でアナログ電流が流れると、PINダイオードD1,D2が抵抗素子と等価な素子になる。そのため、アンテナ端子12から入力された高周波信号は、D1,C2の経路とD2,C3の経路でグランドに落ちることによって、減衰する。
図6は、コンパレータ9と、演算器10の詳細構成を示したブロック図である。サンプルホールド回路8は、クロック15のクロック周期に応じたサンプルホールド周期で、非線形成分を有する回路2から出力された高周波信号をサンプルホールドする。クロック15の周波数は、十数MHz、例えば12MHzである。このような周波数であれば、サンプルホールド回路8に使用される容量の値は例えば0.1〜0.2pFで十分であり、オンチップの小面積で実現できる。サンプルホールドされた出力信号は、コンパレータ9に入力される。コンパレータ9は、第1のコンパレータ9Aと第2のコンパレータ9Bとを備える。コンパレータ9Aは、サンプルホールドされた出力信号と所定の基準値REF1とを比較する。コンパレータ9Bは、サンプルホールドされた出力信号と所定の基準値REF2とを比較する。基準値REF2は、基準値REF1より低く、例えば3dB低い値である。
ラッチ回路18(19)は、コンパレータ9A(9B)の出力を、クロック16でリセットしながらラッチする。クロック16の周波数は、例えば10kHzである。ラッチ回路18(19)の出力がカウンタ20(21)に入力される。カウンタ20では、「1」の入力をカウント、カウンタ21では「0」の入力をカウントする。すなわち、カウンタ20では信号レベルが基準値REF1より大きい状態をカウントすることになり、カウンタ21では信号レベルが基準値REF2より小さい状態をカウントすることになる。
カウンタ20はクロック17でリセットされ、例えばクロック17によって定められた所定期間に「1」が4回カウントされれば1を出力する。また、カウンタ21はクロック17でリセットされ、例えばクロック17によって定められた所定期間に「0」が1回カウントされれば1を出力する。クロック17の周波数は例えばクロック16の周波数の5分の1(5倍の周期)である。
カウンタ20とカウンタ21の出力は、論理加減算回路22に入力される。論理加減算回路22は、カウンタ20の出力値が「1」の場合には、信号経路1に入力された高周波信号を減衰させる方向に、カウンタ21の出力値が「1」の場合には、信号経路1に入力された高周波信号を減衰させない方向に、DAコンバータ11に入力すべきデジタルデータを演算し、該デジタルデータをDAコンバータ11に出力する。
DAコンバータ11は、入力されたデジタルデータをDA変換したアナログ電流を減衰回路7に出力する。このアナログ電流に応じた順方向電流が、減衰回路7のPINダイオードに流れる。
この回路ループによって、基準値REF1を超えるレベルの信号があった場合には、信号レベルが基準値REF1と基準値REF2の間の値となるようにAGC回路100による自動利得制御が行われる。
ところで、上述したように、PINダイオードは、抵抗素子の性質を持ち、順方向電流を流すとその抵抗値が変化する。
図7は、一つのPINダイオードの順方向電流とその抵抗値の関係を示した一例である。順方向電流が大きくなると抵抗値は減少し、順方向電流の対数値と抵抗値の対数値が、反比例の関係にある。
したがって、信号経路1とグランド(AC−GND)間に接続したPINダイオード7に順方向電流を流すことによって、インピーダンスの高い信号経路1を小さな値の抵抗でダンピングすることになるため、入力信号INを減衰させることができる。
図8は、インピーダンスの高い信号経路1をダンピング抵抗でダンピングした時の、そのダンピング抵抗の抵抗値と信号経路1の入出力間の減衰量Gの関係を示した一例である。信号経路1の入出力間の減衰量Gとは、信号経路1に入力された入力信号のレベルE1に対して、信号経路1からLNA2に向けて出力された出力信号のレベルE2が減衰した減衰量を示している。信号経路1の減衰特性は、比(E2/E1)を減衰率としてデジベル[dB]で表される。信号経路1の入出力間の減衰量G[dB]は、式『G=20log10(E2/E1)』で表される。図8に示されるように、ダンピング抵抗の抵抗値が小さくなるにつれて、減衰量は大きくなる。
また、図9は、PINダイオードを2本使って0〜60dBの減衰量を得るための順方向電流を示したデータである。図9は、図7及び図8のデータに基づいて求めたものである。図9の横軸は、PINダイオードの順方向電流の対数値で示され、縦軸は、高周波信号の減衰量の対数値(すなわち、減衰量G)で示されている。2つのPINダイオードを使用しているのは、60dBの減衰量を得るために必要な等価抵抗値を確保するためである。図9によれば、PINダイオード7に流す順方向電流を増加させるにつれて、信号経路1の入出力間での減衰量Gを増加させることができる。
この順方向電流が、DAコンバータ11から出力されるアナログ電流(制御電流)によって供給される。しかしながら、一般的なDAコンバータは、入力されるデジタルデータに対してリニアなアナログ電流(または電圧)を出力するものである。このようなリニアな出力特性のDAコンバータは、Kビット入力の場合、2のべき乗比で並んだK個の電流源それぞれを、各入力ビットの値によってオン/オフすることにより、オンした電流源から流れる電流を合計した総電流を出力する構成を設けることによって、比較的容易に実現できる。
図10は、K=8ビット(0〜255)の入力でリニアに0〜16mAを出力するDAコンバータの入力対出力特性を示した一例である。
図11は、図10のリニア特性を持ったDAコンバータのリニアな出力電流をPINダイオードに供給した場合における信号経路1の入出力間での減衰量Gと、そのDAコンバータの入力値との関係を、図9のデータから求めたものである。さらに、図12は、図10のリニア特性を持ったDAコンバータの入力値の変化に対しての、信号経路1の入出力間での減衰量Gの変化、すなわち減衰量Gのレゾリューションを示している。
信号減衰器としては、後述するように、DAコンバータの入力値の変化に対して信号減衰量が対数的(dBリニア)に変化すること、すなわちレゾリューションが略一定値になることが望まれる。しかしながら、図10のリニア特性を持ったDAコンバータの場合、図12に示されるように、レゾリューションが2.6dBから0.05dBまで変わっており、望まれるような略一定の特性が得られていない。
つまり、DAコンバータの入力値の変化に対して信号減衰量を対数的(dBリニア)に変化させるためには、DAコンバータの入力値に対して、そのDAコンバータから出力されるアナログ電流を非線形的に変化させなければならない。DAコンバータから出力されるアナログ電流の変化特性を表す非線形カーブを実現するためには、例えば、DAコンバータの入力ビット数Kを大きくし、それぞれがその非線形カーブに沿った最適な電流値を出力するような2のK乗個の電流源を、入力値でオン/オフする構成を設けることが考えられる。しかしながら、このような構成を採用すると、例えば8ビット入力であれば、無相関な電流源が255個も必要になってしまう。また、それぞれの電流源のばらつきの影響も、DAコンバータの出力特性にそのまま現れてしまう。
そこで、本発明に係るDAコンバータ11は、入力されたデジタルデータに対して出力するアナログ電流を供給するための電流源の数を抑えたまま最適な非直線電流カーブの出力特性を実現するものであって、且つ、入力されたデジタルデータに対して出力するアナログ電流を適切に調整することによって、信号経路1の入出力間の減衰量Gのばらつきの影響を抑えることを実現するものである。
次に、本発明に係るDAコンバータ11の構成について詳細説明する。DAコンバータ11には、K(=N+M)ビットのデジタルデータDが入力される(Nは2以上の整数、Mは2以上の整数)。
DAコンバータ11は、演算器10から出力されたデジタルデータDを、高周波信号を減衰させるためのPINダイオードに流す電流を制御するための制御電流IにDA変換する。DAコンバータ11は、高周波信号の減衰量G(高周波信号の減衰量の対数値)が、入力されたデジタルデータに対して略リニアに変化するように補正されたアナログ電流を制御電流Iとして出力する。
なお、PINダイオードに実際に流れる電流の電流値と制御電流Iの電流値は、回路上の抵抗分等を無視できるので、説明を簡単にするためにも、等しいと考える。抵抗分等によって両者の差が無視できないほど大きければ、その差を考慮して考えればよい。
DAコンバータ11は、複数の電流出力ブロック、好ましくは、2個(Nは2以上の整数)の電流出力ブロックを並列に備えている。
図13は、16個(N=4)の電流出力ブロックを備えたDAコンバータ11の構成図である。Vddは、各電流出力ブロックの電源電圧を表し、Voutは、DAコンバータ11の出力電圧(制御電流Iの出力端子の端子電圧)を表す。
制御電流Iは、複数の電流出力ブロックの中から、デジタルデータDの上位側のビット領域(第1の領域)のN(Nは2以上の整数)個のバイナリデジットに応じて選択される一又は二以上の電流出力ブロックのそれぞれから出力される電流Is[1]〜Is[N]を合わせた総電流である。図13の場合、制御電流Iは、16個の電流出力ブロックの中から選択された一又は二以上の電流出力ブロックのそれぞれから出力される電流Is[1]〜Is[16]を合わせた総電流である。
電流を出力すべき電流出力ブロックの選択は、第1の領域のN個のバイナリデジットに応じてオン/オフするN個のスイッチSWによって行われる。スイッチSWは、電流出力ブロック毎に設けられる。スイッチSWのオンによって、そのオンしたスイッチに接続された電流出力ブロックからの電流出力がオンし、スイッチSWのオフによって、そのオフしたスイッチSWに接続された電流出力ブロックからの電流出力がオフする。スイッチSWは、例えば、MOSFET等の半導体スイッチング素子である。
また、複数の電流出力ブロックのそれぞれは、該それぞれに割り当てられた電流分を限度とする電流を出力するための複数の電流源を並列に有している。
図14は、5個の電流出力ブロックを有する一の電流出力ブロックの構成図である。
複数の電流出力ブロックのそれぞれから出力される各電流Is[1]〜Is[N]は、該各電流を出力するための複数の電流源の中から、デジタルデータDの第1の領域より下位のビット領域(第2の領域)のM(Mは2以上の整数)個のバイナリデジットに応じて選択される一又は二以上の電流源のそれぞれから出力される電流を合わせた総電流である。複数の電流出力ブロックのそれぞれは、好ましくは、(M+1)個の電流源を有している。図14は、M=4の場合を示している。
電流を出力すべき電流源の選択は、第2の領域のM個のバイナリデジットに応じてオン/オフするM個のスイッチswによって行われる。スイッチswは、電流源毎に設けられる。スイッチswのオンによって、そのオンしたスイッチに接続された電流源からの電流出力がオンし、スイッチswのオフによって、そのオフしたスイッチswに接続された電流源からの電流出力がオフする。これにより、各電流出力ブロックは、(1/2)毎に可変するIsを出力することができる。
スイッチswは、例えば、MOSFET等の半導体スイッチング素子である。また、電流源は、カレントミラーを採用することによって、電流値のばらつきを抑えることができる。
複数の電流出力ブロックのそれぞれに割り当てられた電流分は、PINダイオードに流す電流の対数値と高周波信号の減衰量の対数値との相関データを表す曲線(図9参照)を複数の直線で近似することによって得られる。図9に示されるように、PINダイオードの順方向電流の対数値と信号減衰量(dB)との関係には、部分的には直線性がある一方で、曲線的な部分も存在する。そこで、PINダイオードの順方向電流の対数値と信号減衰量(dB)との相関データを表す曲線を複数の直線で近似する。
PINダイオードに流す制御電流Iの対数値と減衰量G(dB)との相関データを表す曲線グラフを複数の直線で近似する場合、当該曲線グラフのうち、仕様等によって要求される減衰量Gが得られる範囲のグラフ部分を複数の直線で近似すればよい。
図15は、図9に示した必要な減衰量Gが得られる範囲のグラフ部分を、異なる傾きの4本の直線で近似し、各直線ごとに対数的に等間隔に分割し、その分割点の制御電流Iに対応するグラフ部分上の計16個の点をプロットして示したものである。
必要な減衰量Gが得られる範囲のグラフ部分を複数の直線で近似する場合、複数の直線と当該グラフ部分が交わる交点を求める。そして、各直線が当該グラフ部分に交わる2つの交点の間で変化する制御電流Iの変動幅を、各直線ごとに、対数的に等間隔に分割する。当該グラフ部分を等間隔に分割した分割区間の数は、DAコンバータ11の電流出力ブロックの総数2個に一致する。図15は、N=4の場合において、16個の分割区間が存在する。
図16は、各分割点における電流値Iと電流値Iのステップ変化量Isとの関係を示した表である。複数の電流出力ブロックのそれぞれに割り当てられた電流分に相当するステップ変化量Isは、各分割区間で変化する電流分に一致する。
したがって、例えば、N=4且つM=4に設定したときの8ビットのデジタルデータD(K=8)が入力されるDAコンバータ11の場合、図13に示されるように、電流Isを出力する16個の電流出力ブロックが構成される。各電流出力ブロックは、図14に示すように、電流値Is/16を出力する回路と、その等倍(1倍),2倍,4倍,8倍の電流出力回路を計5個並べて、デジタルデータの下位側の4ビット(M=4)の入力値によって、各回路をオン/オフすることで、全電流Isの1/16〜16/16まで変化するリニアな電流を出力するものである。
そして、図13に示すように、16個並べられた電流出力ブロックのうち、8ビットのデジタルデータDの上位4ビット(N=4)で、電流値の小さいブロックから次々にオンしていく。さらに、オンになっているブロックのうちの最も電流値が大きいブロックの内部の電流源(図14)の電流出力を、デジタルデータDの下位4ビット(M=4)でコントロールする。
なお、図14に示した電流出力ブロック内の各電流源は、単位抵抗の等倍、2倍、4倍及び8倍の抵抗で構成される。単位抵抗の抵抗値Rは、
R=16(Vdd−Vout)/Is
で決定できる。
図17は、DAコンバータの入力デジタルデータDと、制御電流IをPINダイオードに供給した場合に得られる信号減衰量Gとの関係を示したものである。図18は、DAコンバータの入力デジタルデータDの変化に対する信号減衰量Gの変化、すなわち信号減衰量Gのレゾリューションを示している。
図17に示されるように、DAコンバータの入力デジタルデータDの変化に対して信号減衰量G(dB)は、略直線的に変化している。一方、減衰量Gのレゾリューションは、一定の0.235dB(=60dB/255)が理想値であるのに対して、図18に示されるように、0.2以上0.4dB以下の範囲のため、理想に近い特性が得られている。
PINダイオードに順方向電流を流した時の抵抗値は、
Figure 2011061581

で表される。
上式より、電流Ifの対数値と抵抗値Rsの対数値の関係は、他のパラメータに関係なく傾き「−1」の直線である。本発明に係るDAコンバータは電流出力が対数的に変化するように設計されており、抵抗値Rsも対数的に変化するので、図17の直線性は上式のパラメータに依存しない。このことは、本発明に係るDAコンバータが上式のパラメータの異なるPINダイオードに対しても有効で、汎用性があることを意味する。
図25は、AGC回路100で行われる信号制御方法と自動利得制御方法を示したフローチャートである。上述のAGC回路100の動作は、図25のようにまとめることができる。ステップ11において、サンプルホールド回路8は、減衰回路7内のPINダイオードによって減衰された高周波信号がLNA2によって増幅されることによって得られた増幅信号の信号強度を検出する。ステップ13において、コンパレータ9は、検出された強度と所定の基準値との比較を行う。ステップ15において、演算器10は、その比較によって得られた差分に応じて、PINダイオードによる高周波信号の増幅量を制御するためのデジタルデータを出力する。ステップ17において、DAコンバータ11は、演算器10から出力されたデジタルデータを、PINダイオードに流す電流を制御する制御電流にDA変換し、PINダイオードによる高周波信号の減衰量の対数値が該デジタルデータに対して略リニアに変化するように補正されたアナログ電流を該制御電流として出力する。
したがって、本発明によれば、小型化を実現しつつ、減衰回路による高周波信号の減衰量の増減幅を略一定にすることができる。例えば車載用ラジオでは、基本的に、信号減衰量がリニアに変化する自動利得制御が要求されている。
図19は、DAコンバータに入力されるデジタルデータと信号減衰量の対数値がリニアな、理想の減衰特性を示している。DAコンバータに入力されるデジタルデータと信号減衰量の対数値がリニアであれば、信号入力レベルが、基準値を越えた分だけ信号を減衰させることができる。よって、図21のとおり、(妨害)信号入力レベルが増加しても自動利得制御後のLNA2の出力レベルは、一定(基準値)になる。
また、妨害信号入力が増加するにつれて、希望信号の復調SNR(オーディオSNR)は減少していくが、DAコンバータに入力するデジタル値と信号減衰量の対数値がリニアな場合は、図23のとおり、SNRの変化が連続的である。
一方、図20は、DAコンバータに入力するデジタルデータと信号減衰量の対数値がリニアでない場合の減衰特性を示している。この場合、図22のとおり、(妨害)信号入力レベルのわずかな変化によって自動利得制御後のLNA2の出力レベルが、増減しながら変動する。
また、妨害信号入力が増加するにつれて、希望信号の復調SNR(オーディオSNR)は減少していくが、DAコンバータに入力するデジタルデータと信号減衰量の対数値がリニアでない場合は、図24のとおり、SNRが変化しない部分と急激に変化する部分が発生する。特に、妨害信号の変化は常に発生することであり、この時にSNRが急激に変化すると、違和感が大きい。
また、図23,24において、例えば妨害信号入力が80dBuVの時の比較をすると、DAコンバータに入力するデジタルデータと信号減衰量の対数値がリニアな場合のSNRは、図23に示されるように、26dBである。しかしながら、DAコンバータに入力するデジタルデータと信号減衰量の対数値がリニアでない場合のSNRは、図24に示されるように、21dBである。この5dBの差は、性能比較の上で非常に大きな差であり、この差によって顧客要求を満足させることができない場合がある。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形、改良及び置換を加えることができる。
1 信号経路
2 LNA等の非線形成分を有する回路
3 信号強度検出回路
4 差動増幅器
5 積分器
6 電圧/電流変換器
7 減衰回路
8 信号強度検出回路(サンプルホールド回路)
9,9A,9B コンパレータ
10 演算器
11 DAコンバータ
12 アンテナ端子
13 RFバンドパスフィルタ
14 同調回路
15,16,17 クロック
18,19 ラッチ
20,21 カウンタ
22 論理加減算回路
100 AGC回路

Claims (11)

  1. 高周波信号の受信装置に使用される、高周波信号を減衰させる減衰制御装置であって、
    高周波信号の減衰量を制御するデジタルデータを出力するデータ出力部と、
    前記デジタルデータを、高周波信号を減衰させるためのPINダイオードに流す電流を制御する制御電流にDA変換するDAコンバータとを備え、
    前記DAコンバータが、高周波信号の減衰量の対数値が前記デジタルデータに対して略リニアに変化するように補正されたアナログ電流を前記制御電流として出力する、ことを特徴とする、減衰制御装置。
  2. 前記DAコンバータが、複数の電流出力ブロックを備え、
    前記制御電流は、前記複数の電流出力ブロックの中から、前記デジタルデータの第1の領域のN(Nは2以上の整数)個のバイナリデジットに応じて選択される一又は二以上の電流出力ブロックのそれぞれから出力される電流を合わせた総電流であって、
    前記複数の電流出力ブロックのそれぞれは、該それぞれに割り当てられた電流分を限度とする電流を出力するための複数の電流源を有しており、
    前記複数の電流出力ブロックのそれぞれから出力される各電流は、該各電流を出力するための複数の電流源の中から、前記デジタルデータの前記第1の領域より下位の第2の領域のM(Mは2以上の整数)個のバイナリデジットに応じて選択される一又は二以上の電流源のそれぞれから出力される電流を合わせた総電流である、請求項1に記載の減衰制御装置。
  3. 前記複数の電流出力ブロックのそれぞれに割り当てられた電流分は、前記PINダイオードに流す電流の対数値と高周波信号の減衰量の対数値との相関データを表す曲線を複数の直線で近似することによって得られる、請求項2に記載の減衰制御装置。
  4. 前記DAコンバータは、前記複数の電流出力ブロックとして、2個の電流出力ブロックを備える、請求項2又は3に記載の減衰制御装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の減衰制御装置と、
    前記PINダイオードを有する減衰回路とを備える、信号減衰装置。
  6. 請求項5に記載の信号減衰装置を備える自動利得制御装置であって、
    前記減衰回路によって減衰された高周波信号を増幅する増幅器と、
    前記増幅器の出力信号の強度を検出する強度検出回路とを備え、
    前記データ出力部が、前記強度検出回路によって検出された強度と基準値との差分に応じて、前記デジタルデータを出力する、自動利得制御装置。
  7. 高周波信号の受信装置に使用される、高周波信号を減衰させる減衰制御方法であって、
    高周波信号の減衰量を制御するデジタルデータを出力するデータ出力ステップと、
    前記デジタルデータを、高周波信号を減衰させるためのPINダイオードに流す電流を制御する制御電流にDA変換するDA変換ステップと、
    高周波信号の減衰量の対数値が前記デジタルデータに対して略リニアに変化するように補正されたアナログ電流を前記制御電流として出力する電流出力ステップとを有することを特徴とする、減衰制御方法。
  8. 前記DA変換ステップは、複数の電流出力ブロックを備えるDAコンバータによって、前記デジタルデータを前記制御電流にDA変換するステップであって、
    前記制御電流は、前記複数の電流出力ブロックの中から、前記デジタルデータの第1の領域のN(Nは2以上の整数)個のバイナリデジットに応じて選択される一又は二以上の電流出力ブロックのそれぞれから出力される電流を合わせた総電流であって、
    前記複数の電流出力ブロックのそれぞれは、該それぞれに割り当てられた電流分を限度とする電流を出力するための複数の電流源を有しており、
    前記複数の電流出力ブロックのそれぞれから出力される各電流は、該各電流を出力するための複数の電流源の中から、前記デジタルデータの前記第1の領域より下位の第2の領域のM(Mは2以上の整数)個のバイナリデジットに応じて選択される一又は二以上の電流源のそれぞれから出力される電流を合わせた総電流である、請求項7に記載の減衰制御方法。
  9. 前記複数の電流出力ブロックのそれぞれに割り当てられた電流分は、前記PINダイオードに流す電流の対数値と高周波信号の減衰量の対数値との相関データを表す曲線を複数の直線で近似することによって得られる、請求項8に記載の減衰制御方法。
  10. 前記DAコンバータは、前記複数の電流出力ブロックとして、2個の電流出力ブロックを備える、請求項8又は9に記載の減衰制御方法。
  11. 高周波信号の受信装置に使用される、高周波信号の利得を制御する自動利得制御方法であって、
    高周波信号を減衰させるためのPINダイオードによって減衰された高周波信号を増幅する増幅ステップと、
    前記増幅ステップで高周波信号を増幅した増幅信号の強度を検出する強度検出ステップと、
    前記強度検出ステップで検出された強度と基準値との差分に応じて、前記PINダイオードによる高周波信号の減衰量を制御するデジタルデータを出力するデータ出力ステップと、
    前記デジタルデータを、前記PINダイオードに流す電流を制御する制御電流にDA変換するDA変換ステップと、
    前記PINダイオードによる高周波信号の減衰量の対数値が前記デジタルデータに対して略リニアに変化するように補正されたアナログ電流を前記制御電流として出力する電流出力ステップとを有することを特徴とする、自動利得制御方法。
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