JP2011061377A - 画像形成装置、画像形成方法、画像形成プログラム、及びこのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像形成技術において、電子データとして管理された文書に対し、捺印又はサイン等の付加部分のみを付加することで、電子データの文字情報を残した状態で文書を保管することができるようにすること。
【解決手段】電子データとして管理された保存文書の一部を修正して保存文書を差替える際に、読み取った原稿画像データ42から「課長」、「係長」及び「担当」の各捺印欄にそれぞれ「甲」、「乙」及び「丙」の朱印が捺印された特定領域44を抽出し、この抽出された特定領域44を付加情報として、これを保存文書ファイル40の「課長」、「係長」及び「担当」の各捺印欄に対して追加(合成)する。その結果、電子データとして管理されていた保存文書ファイル40は、その一部(特定領域44)のみが修正されて差替えられたことになる。
【選択図】図5
【解決手段】電子データとして管理された保存文書の一部を修正して保存文書を差替える際に、読み取った原稿画像データ42から「課長」、「係長」及び「担当」の各捺印欄にそれぞれ「甲」、「乙」及び「丙」の朱印が捺印された特定領域44を抽出し、この抽出された特定領域44を付加情報として、これを保存文書ファイル40の「課長」、「係長」及び「担当」の各捺印欄に対して追加(合成)する。その結果、電子データとして管理されていた保存文書ファイル40は、その一部(特定領域44)のみが修正されて差替えられたことになる。
【選択図】図5
Description
本発明は、画像形成装置、画像形成方法、画像形成プログラム、及びこのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体に関する。
画像形成装置における文書差替え技術としては、たとえば、特許文献1にて開示されているように、印刷した後に変更を行なった文書について、変更ページのみ印刷を行ない、差替えを行なう技術が知られている。
しかしながら、電子データとして管理された保存文書の差替えについては、ページを読み取って差替える方法が用いられており、保存文書の一部を修正する技術は知られていない。
ところで、画像形成装置において、ドキュメントファイリングで印刷文書を保存することがある。このような場合において、印刷した文書に捺印することで捺印部分のみ変更された、印刷文書をスキャンした画像と印刷前の文書とを比較して、捺印部分のみ抽出してページ内で部分的に差替えを行ないたい場合がある。これは、同一ページ内で捺印部分以外の領域では、印刷前文書で保存する方が、捺印のあるページをスキャン画像で保存するよりも、画質が上であり、保存サイズも少ないからである。
それゆえに、本発明は、電子データとして管理された文書に対し、捺印又はサイン等の付加部分のみを付加することで、電子データの文字情報を残した状態で文書を保管することができる、画像形成装置、画像形成方法、画像形成プログラム、及びこのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体の提供を目的とする。
本発明を第1の局面から観た画像形成装置は、原稿画像の読み取りを行なうための原稿画像読取手段と、前記原稿画像読取手段で読み取られた原稿画像データを格納するための原稿画像データ格納手段と、文書を保存するための文書保存手段と、前記原稿画像データ格納手段に格納された原稿画像データから視覚的に識別可能な情報が付加された特定領域を抽出し、この抽出された特定領域を前記文書保存手段に保存された文書に対して合成して前記文書保存手段に保存するための特定領域差替え手段とを含むものである。
ここに、「視覚的に識別可能な情報」としては、担当者及び上長等の承認者の捺印又はサイン等を例示することができる。
文書をパーソナルコンピュータ(以下、「PC」という。)等で作成しファイルとして保存することが一般的に行なわれているが、作成された文書は、たとえば、上長の承認として捺印又はサインを行なうことで完成することが多い。このような場合、PC等で作成したファイルは未完成の状態となる。
これに対し、上記構成では、原稿画像を読み取り、捺印又はサイン等の視覚的に識別可能な情報が付加されているページがあれば、保存文書の該当部分が差替えられる。そのため、作成されたファイルに捺印又はサインされた部分を付加することができる。その結果、完成された文書の作成が可能となる。
ところで、文書を完成させるものとしては、一般的に、日本では赤色の捺印が使用され、海外では青色のサインが使用されることが多い。特に、サインに関しては、印刷と書き込み部とが容易に判別できるように、一般的には書き込みは青で行なわれる。
そこで、第1の態様では、前記特定領域差替え手段は、前記特定領域を抽出する際に、前記原稿画像データ格納手段に格納された原稿画像データの色で判別し、原稿画像データとは異なる色の領域を前記特定領域として抽出するための手段を含む。
上記構成によれば、黒で印刷された文書に対して 捺印又はサインが付加された場合、色で判別することで容易に捺印又はサインが付加された部分を判別することができる。
第2の態様では、前記特定領域差替え手段は、前記特定領域を抽出する際に、前記原稿画像データ格納手段に格納れた原稿画像データと前記文書保存手段に保存された保存文書との比較を行ない、両者の異なった領域を前記特定領域として抽出するための手段を含む。
上記構成によれば、原稿画像読取手段で読み取られた原稿画像データがモノクロデータの場合にも、捺印又はサインが付加された部分を判別することができる。特に、サインが黒で行われていた場合にも、その付加部分の判別が可能となる。
また、捺印又はサインが付加されるのは、最初のページ又は最後のページであることが多い。
そこで、第2の態様において、前記特定領域差替え手段は、前記保存文書が複数ページからなる場合は、その一部のページとの比較を行なうための手段をさらに含む。
上記構成によれば、複数ページの保存文書と比較を行なう際、捺印又はサインが付加される可能性があるページのみ比較することで、比較を行なうページ数を減らすことができる。
さらに、文書では捺印又はサインを行なう位置が指定されている。
そこで、第3の態様では、前記特定領域差替え手段は、前記特定領域を抽出する際に、前記原稿画像データ格納手段に格納された原稿画像データの指定された領域から前記特定領域の抽出を行なうための手段を含む。
上記構成によれば、捺印又はサインを行なうように指定された領域のみから特定領域の抽出を行なうことで、比較を行なう領域を減らすことができる。また、指定領域がモノクロであれば、カラー原稿に対しても上記の色を用いた特定領域の抽出を行なうことが可能となる。
上記画像形成装置は、前記原稿画像読取手段により読み取られた原稿画像データの一部を文字認識し、この文字認識により得られた情報を基に前記文書保存手段から読み出す保存文書を決定するための対象文書決定手段をさらに含む。
上記構成によれば、複数の保存文書から、対象となる文書を自動的に選別することが可能となる。
本発明を第2の局面から観た画像形成方法は、原稿画像の読み取りを行なうための原稿画像読取ステップと、前記原稿画像読取ステップにおいて読み取られた原稿画像データを格納手段に格納するための原稿画像データ格納ステップと、文書を文書保存手段に保存するための文書保存ステップと、前記原稿画像データ格納ステップにおいて前記格納手段に格納された原稿画像データから視覚的に識別可能な情報が付加された特定領域を抽出し、この抽出された特定領域を前記文書保存ステップにおいて前記文書保存手段に保存された文書に対して合成して前記記憶手段に保存するための特定領域差替えステップとを含むものである。
上記構成によると、原稿画像を読み取り、捺印又はサイン等の視覚的に識別可能な情報が付加されているページがあれば、保存文書の該当部分が差替えられる。そのため、作成されたファイルに捺印又はサインされた部分を付加することができる。その結果、完成された文書の作成が可能となる。
本発明を第3の局面から観た画像形成プログラムは、コンピュータに、原稿画像の読み取りを行なうための原稿画像読取ステップと、前記原稿画像読取ステップにおいて読み取られた原稿画像データを格納手段に格納するための原稿画像データ格納ステップと、文書を文書保存手段に保存するための文書保存ステップと、前記原稿画像データ格納ステップにおいて前記格納手段に格納された原稿画像データから視覚的に識別可能な情報が付加された特定領域を抽出し、この抽出された特定領域を前記文書保存ステップにおいて前記文書保存手段に保存された文書に対して合成して前記文書保存手段に保存するための特定領域差替えステップとを実行させるものである。
上記構成によると、原稿画像を読み取り、捺印又はサイン等の視覚的に識別可能な情報が付加されているページがあれば、保存文書の該当部分が差替えられるため、作成されたファイルに捺印又はサインされた部分を付加することができる。その結果、完成された文書の作成が可能となる。
本発明を第4の局面から観たコンピュータ読取可能な記録媒体は、コンピュータに、原稿画像の読み取りを行なうための原稿画像読取ステップと、前記原稿画像読取ステップにおいて読み取られた原稿画像データを格納手段に格納するための原稿画像データ格納ステップと、文書を文書保存手段に保存するための文書保存ステップと、前記原稿画像データ格納ステップにおいて前記格納手段に格納された原稿画像データから視覚的に識別可能な情報が付加された特定領域を抽出し、この抽出された特定領域を前記文書保存ステップにおいて前記文書保存手段に保存された文書に対して合成して前記文書保存手段に保存するための特定領域差替えステップとを実行させる、画像形成プログラムを記録したものである。
上記構成によると、原稿画像を読み取り、捺印等の視覚的に識別可能な情報が付加されているページがあれば、保存文書の該当部分が差替えられるため、作成されたファイルに捺印又はサインされた部分を付加することができる結果、完成された文書の作成が可能となる。
なお、上記記録媒体としては、たとえば、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等のCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサで処理が行なわれるためのメモリそのものが記録媒体であってもよい。また、コンピュータの外部記憶装置としてプログラム読取装置が設けられ、この装置に挿入することで読取可能な記録媒体であってもよい。何れの場合においても、記録されている画像形成プログラムは、プロセッサが記録媒体にアクセスすることで実行される。また、プロセッサが記録媒体から画像形成プログラムを読み出し、この読み出された画像形成プログラムをプログラム記憶エリアに複写して実行するようにしてもよい。プロセッサは、インストールされた画像形成プログラムに従って所定の画像形成動作を行なうようにコンピュータの各部を統括的に制御する。
さらに、プログラム読取装置で読取可能な記録媒体としては、(1)磁気テープ、(2)カセットテープ等のテープ系、フレキシブルディスク(FD)、HDD等の磁気ディスク、又はCD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)、MO(Magneto Optical Disk)、MD(Mini Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)等の光ディスクといったディスク系、(3)メモリカードを含むIC(Integrated Circuit)カード、光カード等のカード系、及び(4)マスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリを含めた固定的にプログラムを記録する媒体等を例示することができる。
さらにまた、コンピュータを、インターネットを含む通信ネットワークに接続可能な構成とし、通信ネットワークから画像処理プログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する媒体であってもよい。このように通信ネットワークから画像処理プログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用プログラムは予めコンピュータに格納しておけばよい。また、他の記録媒体からインストールされてもよい。
本発明は、電子データとして管理された文書に対し、捺印又はサイン等の視覚的に識別可能な情報が付加された部分のみを付加することで、電子データの文字情報を残した状態で文書を保管することができる。そのため、データとして文字検索を行なえる等、利便性を残した文書データを作成することが可能となる。また、文書データのサイズを小さく保つことも可能となる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
<画像形成装置10の構成>
図1は本発明の実施の形態に係る画像形成装置10の構成を示すブロック図である。
図1は本発明の実施の形態に係る画像形成装置10の構成を示すブロック図である。
図1を参照して、本実施の形態の画像形成装置10は、ドキュメントファイリング機能を有するMFP(Multi Function Printer)であって、制御部12、表示部14、操作部16、通信部18、記憶部20、データメモリ部22、読取部24及び印字部26を含む。
制御部12は、実質的にコンピュータであって、本画像形成装置10の制御中枢を司る。それゆえ、制御部12には、データの処理及びプログラムの動作を行なうCPU、動作に必要となるプログラムを記憶しているROM、並びにプログラム動作用のデータ及びフラグ等を記憶しているRAM等が含まれる。この制御部12により、差替えを行なう対象のファイルを選択する処理、読み取られた原稿画像データから捺印又はサイン等の付加情報を検出する処理、及び対象ファイルに捺印又はサイン等の付加情報を付加して保存する処理が実現される。
上記制御部12から延びるBUS28には、表示部14、操作部16、通信部18、記憶部20、データメモリ部22、読取部24及び印字部26が接続されている。
表示部14は、表示パネル等を備え、ユーザへの情報表示を行なう。
操作部16は、操作パネル等を備え、ユーザからの操作を受け付ける。
通信部18は、通信インターフェース等を備え、外部のPC30からのファイルの取得、及び外部のPC30からのファイルの参照等に使用される。それゆえ、この通信部18は、LAN(Local Area Network)等のネットワーク回線32を介して外部のPC30に接続されている。
記憶部20は、HDD(Hard Disk Drive)メモリ、又はEPROM、EEPROM及びフラッシュメモリ等の半導体メモリ等を備え、ファイルの保管等に使用される。
データメモリ部22は、画像メモリ等を備え、読み取った画像データの一時的な保管等に使用される。
読取部24は、文書(原稿画像)を読み取るためのセクションであって、たとえば、CCD(Charge Coupled Device)ラインセンサ等を含み、原稿からの反射光像をRGB(R:赤、G:緑、B:青)アナログ信号として読み取るように構成されている。
印字部26は、ファイル等を印字するためのセクションであって、たとえば、感光体ドラム、帯電器、レーザスキャニングユニット(LSU)、現像器、転写器、クリーニング器及びトナー供給器等を含む、画像形成ユニットで構成される。
<ソフトウェア構成>
本実施に形態においては、原稿画像を読み取り、捺印又はサイン等のように視覚的に識別可能な情報が付加されているページがあれば、保存文書の該当部分が差替えられるようにプログラミングされている。このプログラムは、次に説明する本画像形成装置10の各種の機能を実現するためのソフトウェア資源として構成され、実質的にコンピュータである制御部12のROMに記憶されている。これらの機能は、制御部12が上記プログラムを実行することによって達成される。
本実施に形態においては、原稿画像を読み取り、捺印又はサイン等のように視覚的に識別可能な情報が付加されているページがあれば、保存文書の該当部分が差替えられるようにプログラミングされている。このプログラムは、次に説明する本画像形成装置10の各種の機能を実現するためのソフトウェア資源として構成され、実質的にコンピュータである制御部12のROMに記憶されている。これらの機能は、制御部12が上記プログラムを実行することによって達成される。
(メインルーチン)
図2は画像形成装置10のメインルーチンのプログラム構造をフローチャート形式で示す図である。
図2は画像形成装置10のメインルーチンのプログラム構造をフローチャート形式で示す図である。
図2を参照して、操作部16から原稿の読取指示が与えられると、制御部12は、読取部24に1ページ目の原稿画像の読み取りを行なわせる。(ステップS10)。この読み取った原稿画像データは、データメモリ部22に格納される。
続いて、制御部12は、記憶部20にアクセスし、差替えを行なう対象ファイルを選択する。(ステップS12)。このファイルの選択方法としては、ユーザが操作部16から指示を行なう方法、及び読み取った1ページ目の原稿画像データから文字部分を抽出し、抽出した文字データから対象ファイルを決定する方法等を例示することができる。特に、後者のファイル選択方法によれば、複数の保存文書(保存文書ファイル)から、対象となる文書(ファイル)を自動的に選別することが可能となる。また、後者の選択方法においては、対象ファイルの選択を1ページ目の読み取り後に行なう必要があるが、ユーザが指示する場合には、原稿画像の読み取り前に対象ファイルの選択を行なってもよい。
次に、制御部12は、差替えの対象となるページを検出する(ステップS14)。このとき、保存文書(保存ファイル)が複数ページからなる場合は、その一部のページとの比較が行なわれる。このように、複数ページの保存文書(保存ファイル)と比較を行なう際、捺印又はサインが付加される可能性があるページのみ比較することで、比較を行なうページ数を減らすことができる。
上記対象ページの検出が終了すると、制御部12は、対象ファイル印字後に原稿に付加された捺印又はサイン(付加情報)を検出する。(ステップS16)。この付加情報の検出方法としては、原稿で使用されない色の部分を付加された情報(捺印又はサイン)として検出する方法、及び対象ファイルからイメージデータをデータメモリ部22に展開し、読み取った原稿画像データと比較することで、異なった部分を付加された情報(捺印又はサイン)と判定する方法とがある。前者の検出方法によれば、黒で印刷された文書に対して 捺印又はサインが付加された場合、色のみで判別することで容易に捺印又はサインが付加された部分を判別することができる。一方、後者の検出方法によれば、読み取られた原稿画像データがモノクロデータの場合にも、捺印又はサインが付加された部分を判別することができる。特に、サインが黒で行われていた場合にも、その付加部分の判別が可能となる。また、情報が付加される位置の情報を対象ファイルに含めておき、その領域のみ付加された情報を検出するようにする検出方法もある。このように、捺印又はサインを行なうように指定された領域のみから捺印又はサインが付加された部分の検出を行なうことで、比較を行なう領域を減らすことができる。また、指定領域がモノクロであれば、カラー原稿に対しても上記の色を用いた付加情報(捺印又はサイン)の検出を行なうことが可能となる。
続いて、制御部12は、付加情報としての捺印又はサインの抽出処理を行なう(ステップS18)。この抽出処理方法には、色を用いた方法と、保存文書との比較を用いた方法との2種類がある。この2種類の抽出処理の内容については後述する。
付加情報としての捺印又はサインの抽出が終了した後は、制御部12は、差替えを行なう対象ファイルに付加情報(捺印又はサイン)を付加する(ステップS20)。対象ファイルに付加情報(捺印又はサイン)を付加して作成した修正ファイルデータは、データメモリ部22に保管される。
次に、制御部12は、読取部24に原稿が残っているか否か判定し(ステップS22)、残っている場合には、次のページの読み取りを行なう(ステップS26)。その後、制御部12は、対象ページ検出(ステップS14)から付加情報の付加(ステップS20)までの処理を行なう。一方、読取部24に原稿が残っていない場合には、制御部12は、データメモリ部22に保管されている修正ファイルデータを記憶部20に保存する(ステップS24)。
(色を用いた付加情報抽出処理)
図3は画像形成装置10のサブルーチンとしての色を用いた付加情報抽出処理のプログラム構造をフローチャート形式で示す図である。
図3は画像形成装置10のサブルーチンとしての色を用いた付加情報抽出処理のプログラム構造をフローチャート形式で示す図である。
色を用いた付加情報抽出処理では、モノクロの原稿に朱印を捺印したものを読み取り、その捺印部分(朱印部分)を抽出することができる。
この付加情報抽出処理に当たっては、まず、制御部12は、読み取った原稿画像データ(以下、単に「読み取りデータ」と称することもある。)からカラー部分を検索する(ステップS30)。
続いて、制御部12は、カラー部分があるか否か判定し(ステップS32)、カラー部分がある場合には、検索されたカラー部から連続するカラー部分を抽出し(ステップS34)、抽出されたカラー部を付加情報として登録する(ステップS36)。このとき、カラー画素が直接連続していない箇所でも、一定の範囲内にある場合には連続部と判定し、カラー画素から一定の範囲内にあるカラー以外の画素も付加情報として抽出する。
次に、制御部12は、読み取りデータから抽出したカラー部分を削除し(ステップS38)、再び、カラー部分の検索(ステップS30)及びカラー部分の有無判定(ステップS32)の処理を行なう。
制御部12は、上記一連の動作をカラー部分が無くなるまで行ない、読み取った原稿画像データのカラー部分を全て抽出した後に本処理を終了する。
(保存文書との比較を用いた付加情報抽出処理)
図4は画像形成装置10のサブルーチンとしての保存文書との比較を用いた付加情報抽出処理のプログラム構造をフローチャート形式で示す図である。
図4は画像形成装置10のサブルーチンとしての保存文書との比較を用いた付加情報抽出処理のプログラム構造をフローチャート形式で示す図である。
保存文書との比較を用いた付加情報抽出処理では、サインされた原稿を読み取り、そのサイン部分を抽出することができる。
この付加情報抽出処理に当たっては、まず、制御部12は、保存文書をイメージに展開し(ステップS40)、この展開したイメージの黒画素周辺の画素を黒画素で置き換える、黒領域拡張処理を行なう(ステップS42)。黒領域拡張処理においては、たとえば、特開平7−168910号公報に開示されているように、黒画素の連結部分を抽出し、連結部分を統合して矩形の文字列領域を生成し、文字列領域を黒領域にする。
続いて、制御部12は、読み取りデータの黒画素領域と展開イメージの黒画素領域とが重なるように、当該読み取りデータの回転及び縮尺補正(角度・縮尺補正)を行なう(ステップS44)。
次に、制御部12は、読み取りデータを展開イメージの黒画素部(拡張した黒領域)をマスクした、差分イメージを作成する(ステップS46)。
この後、制御部12は、ステップS46で作成された差分イメージからデータ部(黒画素)を検索し(ステップS48)、データ部の有無を判定する(ステップS50)。データ部がある場合には、検索されたデータ部から連続するデータ部(黒画素)の領域を判定する(ステップS52)。このとき、黒画素が直接連続していない箇所でも、一定の範囲内にある場合には連続部と判定し、黒画素から一定の範囲内もデータ領域と判定する。これは、サイン部分が複数の文字からなるものである場合、データ領域は複数の文字を含むものであるからである。データ領域は、上記特開平7−168910号公報に開示されているような方法により、矩形とすることができる。
その後、制御部12は、読み取りデータの該当領域を付加情報として登録する(ステップS54)。
次に、制御部12は、差分イメージからデータ領域のデータを削除し(ステップS56)、再び、データ部分の検索(ステップS48)及びデータ部分の有無判定(ステップS50)の処理を行なう。これにより、複数のサインがある場合に、個々のサインに対してデータ領域を抽出することができる。
制御部12は、上記一連の動作をデータ部分が無くなるまで行ない、差分データのデータ部分を全て抽出した後に本処理を終了する。
<動作>
図5は画像形成装置10において電子データとして管理された保存文書の一部を修正して保存文書を差替えるメカニズムを図解的に示す図である。
図5は画像形成装置10において電子データとして管理された保存文書の一部を修正して保存文書を差替えるメカニズムを図解的に示す図である。
同図においては、「課長」、「係長」及び「担当」の各捺印欄に朱印が捺印されていない文書が記憶部20に保存文書ファイル40として保存さており、保存文書ファイル40と同じ書式であって、「課長」、「係長」及び「担当」の各捺印欄に朱印が捺印されている原稿が読取部24で読み取られ原稿画像データ42としてデータメモリ部22に一時的に格納される場合を想定している。
図5を参照して、本画像形成装置10では、電子データとして管理された保存文書の一部を修正して保存文書を差替える際に、制御部12は、データメモリ部22に格納されている原稿画像データ42から「課長」、「係長」及び「担当」の各捺印欄にそれぞれ「甲」、「乙」及び「丙」の朱印が捺印された特定領域(図5において楕円で囲んだ領域)44を抽出し、この抽出された特定領域44を付加情報として、記憶部20に保存された保存文書ファイル40の「課長」、「係長」及び「担当」の各捺印欄に対して追加(合成)して記憶部20に保存する。その結果、記憶部20に電子データとして管理されていた保存文書ファイル40は、その一部(特定領域44)のみが修正されて差替えられたことになる。
<作用・効果>
本実施の形態によると、特に、以下の作用・効果を奏する。
本実施の形態によると、特に、以下の作用・効果を奏する。
原稿画像を読み取り、捺印又はサインが付加されているページがあれば、保存文書の該当部分が差替えられる。そのため、作成されたファイルに捺印又はサインされた部分を付加することができる。その結果、完成された文書の作成が可能となる。
このように、電子データとして管理された文書に対し、捺印又はサインが付加された部分のみを付加することで、電子データの文字情報を残した状態で文書を保管することができるため、データとして文字検索を行なえる等、利便性を残した文書データを作成することが可能となる。また、文書データのサイズを小さく保つことも可能となる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本明細書に添付の特許請求の範囲内での種々の設計変更及び修正を加え得ることは勿論である。
すなわち、本明細書で開示した実施の形態は単に例示であって、本明細書が上述した実施の形態のみに限定されるわけではない。本発明の範囲は、本明細書の記載内容を参酌した上で、別紙の特許請求の範囲によって示され、そこに記載された文言と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含む。
10 画像形成装置
12 制御部
14 表示部
16 操作部
18 通信部
20 記憶部
22 データメモリ部
24 読取部
26 印字部
40 保存文書ファイル
42 原稿画像データ
44 特定領域
12 制御部
14 表示部
16 操作部
18 通信部
20 記憶部
22 データメモリ部
24 読取部
26 印字部
40 保存文書ファイル
42 原稿画像データ
44 特定領域
Claims (9)
- 原稿画像の読み取りを行なうための原稿画像読取手段と、
前記原稿画像読取手段で読み取られた原稿画像データを格納するための原稿画像データ格納手段と、
文書を保存するための文書保存手段と、
前記原稿画像データ格納手段に格納された原稿画像データから視覚的に識別可能な情報が付加された特定領域を抽出し、この抽出された特定領域を前記文書保存手段に保存された文書に対して合成して前記文書保存手段に保存するための特定領域差替え手段とを含む、画像形成装置 - 請求項1に記載の画像形成装置において、
前記特定領域差替え手段は、前記特定領域を抽出する際に、前記原稿画像データ格納手段に格納された原稿画像データの色で判別し、原稿画像データとは異なる色の領域を前記特定領域として抽出するための手段を含む、画像形成装置 - 請求項1に記載の画像形成装置において、
前記特定領域差替え手段は、前記特定領域を抽出する際に、前記原稿画像データ格納手段に格納れた原稿画像データと前記文書保存手段に保存された保存文書との比較を行ない、両者の異なった領域を前記特定領域として抽出するための手段を含む、画像形成装置。 - 請求項3に記載の画像形成装置において、
前記特定領域差替え手段は、前記保存文書が複数ページからなる場合は、その一部のページとの比較を行なうための手段をさらに含む、画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置において、
前記特定領域差替え手段は、前記特定領域を抽出する際に、前記原稿画像データ格納手段に格納された原稿画像データの指定された領域から前記特定領域の抽出を行なうための手段を含む、画像形成装置。 - 請求項1から5の何れか1項に記載の画像形成装置において、
前記原稿画像読取手段により読み取られた原稿画像データの一部を文字認識し、この文字認識により得られた情報を基に前記文書保存手段から読み出す保存文書を決定するための対象文書決定手段をさらに含む、画像形成装置。 - 原稿画像の読み取りを行なうための原稿画像読取ステップと、
前記原稿画像読取ステップにおいて読み取られた原稿画像データを格納手段に格納するための原稿画像データ格納ステップと、
文書を文書保存手段に保存するための文書保存ステップと、
前記原稿画像データ格納ステップにおいて前記格納手段に格納された原稿画像データから視覚的に識別可能な情報が付加された特定領域を抽出し、この抽出された特定領域を前記文書保存ステップにおいて前記文書保存手段に保存された文書に対して合成して前記記憶手段に保存するための特定領域差替えステップとを含む、画像形成方法。 - コンピュータに、
原稿画像の読み取りを行なうための原稿画像読取ステップと、
前記原稿画像読取ステップにおいて読み取られた原稿画像データを格納手段に格納するための原稿画像データ格納ステップと、
文書を文書保存手段に保存するための文書保存ステップと、
前記原稿画像データ格納ステップにおいて前記格納手段に格納された原稿画像データから視覚的に識別可能な情報が付加された特定領域を抽出し、この抽出された特定領域を前記文書保存ステップにおいて前記文書保存手段に保存された文書に対して合成して前記文書保存手段に保存するための特定領域差替えステップとを実行させる、画像形成プログラム。 - コンピュータに、
原稿画像の読み取りを行なうための原稿画像読取ステップと、
前記原稿画像読取ステップにおいて読み取られた原稿画像データを格納手段に格納するための原稿画像データ格納ステップと、
文書を文書保存手段に保存するための文書保存ステップと、
前記原稿画像データ格納ステップにおいて前記格納手段に格納された原稿画像データから視覚的に識別可能な情報が付加された特定領域を抽出し、この抽出された特定領域を前記文書保存ステップにおいて前記文書保存手段に保存された文書に対して合成して前記文書保存手段に保存するための特定領域差替えステップとを実行させる、画像形成プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
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JP2009207311A JP2011061377A (ja) | 2009-09-08 | 2009-09-08 | 画像形成装置、画像形成方法、画像形成プログラム、及びこのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体 |
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JP2018016006A (ja) * | 2016-07-28 | 2018-02-01 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置 |
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JPH08212294A (ja) * | 1995-02-08 | 1996-08-20 | Oki Electric Ind Co Ltd | 光学式文字読取装置 |
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JP2008103847A (ja) * | 2006-10-17 | 2008-05-01 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 電子文書と印鑑データとを管理する方法および文書処理装置 |
-
2009
- 2009-09-08 JP JP2009207311A patent/JP2011061377A/ja active Pending
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