JP2011060441A - 回路遮断器 - Google Patents

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Abstract

【課題】第2可動接触子を閉極位置に復帰させる接圧バネの付勢力を調整せずに、限流性能、遮断性能を高めることができる回路遮断器を提供する。
【解決手段】可動接触子用支軸32を挟んで第2可動接触子22の第2可動接点22aに対する反対側に設けた係合ピン31と、ラッチ支軸35を介して回動自在に軸支され、前記係合ピンに係合して前記第2可動接触子を開極方向に回動させる金属材料からなるラッチ23と、第1可動接触子21に過電流iが流れるときに電磁力が発生し、この電磁力を前記ラッチに作用することで前記第2可動接触子が所定の開極位置まで開極方向に回動するように前記ラッチを回動させる磁気ヨーク25とを備えている。
【選択図】図4

Description

本発明は、配線用遮断器や漏電遮断器などの回路遮断器に関し、特に電磁反発力により第1可動接触子及び第2可動接触子が回動して接点間が開離する反発形の回路遮断器に関する。
反発形の回路遮断器として、2つの可動接点が同時に開離する2点切り回路遮断器がある(例えば、特許文献1)。
図6は、従来の2点切り回路遮断器を示すものである。
この2点切り回路遮断器は、絶縁物のケース2内に、第1可動接触子1、第2可動接触子5及び固定接触子9が配置されている。
第1可動接触子1は、一端に可動接点1aが設けられ、他端がケース2に回動自在に配置されたホルダに支軸3を介して回動可能に支持され、トグルリンク機構、ラッチ、ラッチ受け等からなる開閉機構4により開閉駆動される。
第2可動接触子5は、一端に第1可動接触子1の可動接点1aと接触する可動接点5aが設けられ、中央部に接圧ピン6が固定され、他端が支軸7に回動可能に支持されている。また、第2可動接触子5には、接圧ピン6に接圧バネ8の一端が係合しており、接圧バネ8から受けるトルクにより閉極方向に回動させる(第1可動接触子1に向けて時計方向に回動させる)荷重が作用している。
固定接触子9は、一端に電源側端子9aが形成され、他端側に支軸7を支持する保持部材10が電気的に接続されており、ケース2にねじ等で固定されている。
固定接触子9、第2可動接触子5及び第1可動接触子1の通電経路に短絡電流などの大電流が流れると、第1可動接触子1及び第2可動接触子5に互いに逆方向の電磁反発力が発生し、第1可動接触子1は支軸3回りに時計方向に回動し、第2可動接触子5も、接圧バネ8から受けるトルクに抗して支軸7回りに反時計方向に回動してトリップ状態となり、可動接点1a,5a間にアークが生じる。
ところで、通電経路に短絡電流(過電流)が流れ、電磁反発力により所定の接点ギャップ長に可動接点1a,5aが開離した際、一旦増加した短絡電流が減少すると、電磁反発力の減少により可動接点1a,5aの間の接点ギャップ長が減少してアーク長が短縮され、アーク電圧が低下して限流性能が低下するおそれがある。また、短絡電流が流れた直後に、可動接点1a,5a間に規定値以上の接点ギャップ長が確保されないと通電経路の遮断が不能となるので、短絡電流が流れた直後には、十分な長さの接点ギャップ長が必要である。
そこで、図6の接触子構造は、第2可動接触子5に作用する接圧バネ8のトルクを変化させることで、電磁反発力が減少した際の可動接点1a,5a間の接点ギャップ長の減少を防いでいる。
すなわち、図7(a)に示すように、閉極状態の第2可動接触子5は接圧バネ8から受けるトルクT1を、T1=F1×L1(F1は接圧バネ8のバネ力、L1は支軸7と接圧バネ8の作用位置までの長さ)とし、図7(b)に示すように、開極方向に回動する第2可動接触子5は、接圧バネ8から受けるトルクT2が、T2=F2×L2(F2は接圧バネ8のバネ力、L2は支軸7と接圧バネ8の作用位置までの長さ)とし、第2可動接触子5が閉極状態から開極方向に回動していくと、接圧バネ8から受けるトルクが減少するようにしている(T2<T1)。これにより、第2可動接触子5が閉極位置から開極方向に回動していくと、第2可動接触子5を閉極方向に回動させる荷重を減少させ、第2可動接触子5が閉極方向に回動する速度(以下、復帰速度と称する)を遅くすることができ、可動接点1a,5a間の接点ギャップ長の減少を防止することができる。
しかし、図6の接触子構造は、第2可動接触子5が自力で閉極位置に復帰するように、所定値以上の付勢力を持った接圧バネ8を使用しなければならず、接圧バネ8のみを利用して第2可動接触子5の復帰速度を遅くする方法は限界がある。
一方、図8(a)に示すように、接圧バネ及びカムを使用して復帰速度を遅くするようにした可動接触子の構造も知られている。
この可動接触子11は、一端に可動接点11aが設けられ、他端に接圧ピン12が固定されているとともに、接圧ピン12と可動接点11aの間において支軸13に回動可能に支持されている。また、可動接触子11の他端側に、支軸14に回動可能にカム15が支持されており、カム15に設けた曲面形状のカム面15aの一部に接圧ピン12が接触するように、接圧バネ16がカム15を押圧している。
そして、図8(a)に示すように、閉極状態ではカム面15aの第1位置15a1に接圧ピン12が接触し、可動接触子11を閉極方向(時計方向)に回動させる力として、荷重F3がカム15を介して接圧バネ16から作用する。また、図8(b)に示すように、電磁反発力により可動接触子11が開極方向(反時計方向)に回動すると、接圧ピン12はカム面15a上を摺動して前記第1位置15a1とは異なる第2位置15a2に移動する。このとき、接圧ピン12には前述した荷重F3と比較して作用方向が異なる荷重F4がカム15を介して接圧バネ16から作用し、この荷重F4の分力F4´が、可動接触子11を閉極方向(時計方向)に回動させる力として作用する。
このように、図8(a)、(b)の構造も、可動接触子11が閉極位置から開極方向に回動していくと、カム15から接圧ピン12に作用する荷重F3,F4の方向が変化して可動接触子11を閉極方向に回動させる力が減少していくので、可動接触子11が閉極方向に回動する復帰速度を遅くすることができる。
特開平4−190521号公報
しかし、この構造も、カム15を使用することで可動接触子11を閉極方向に回動させる力が減少するものの、可動接触子11が自力で閉極位置に復帰するように、所定値以上の付勢力を持った接圧バネ16を使用しなければならず、可動接触子11の復帰速度を遅くする方法だけでは、限流性能、遮断性能を高めるために限界がある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、第2可動接触子を閉極位置に復帰させる接圧バネの付勢力を調整せずに、限流性能、遮断性能を高めることができる回路遮断器を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る回路遮断器は、先端に第1可動接点を設け、開閉機構により開閉駆動される第1可動接触子と、可動接触子用支軸を介して回動自在に軸支され、先端に設けた第2可動接点が前記第1可動接点との接触位置まで閉極方向に回動するように接圧バネにより付勢されている第2可動接触子と、を備え、過電流通電時に前記第1可動接触子と前記第2可動接触子の間に発生する電磁反発力によって、前記第2可動接触子が前記接圧バネの付勢力に抗して前記第1可動接触子から離間する開極方向に回動する回路遮断器において、前記可動接触子用支軸を挟んで前記第2可動接触子の前記第2可動接点に対する反対側に設けた係合ピンと、ラッチ支軸を介して回動自在に軸支され、前記係合ピンに係合して前記第2可動接触子を開極方向に回動させる金属材料からなるラッチと、前記第1可動接触子に電気的に接続している磁気ヨークと、を備え、当該磁気ヨークは、前記第1可動接触子に前記過電流が流れるときに電磁力を発生し、当該電磁力を前記ラッチに作用して前記第2可動接触子が所定の開極位置まで開極方向に回動するように前記ラッチを回動させる。
この発明によると、磁気ヨークは、第1可動接触子に過電流が流れるときに電磁力が発生し、当該電磁力をラッチに作用することで第2可動接触子が所定の開極位置まで開極方向に回動するようにラッチを回動させるので、過電流通電時に第1可動接点及び第2可動接点の間で発生する電磁反発力により開極方向に回動した第2可動接触子は、係合ピンに係合するラッチにより所定の位置で保持され、第1可動接点及び第2可動接点の間のアーク長は短縮せず、アーク電圧が低下しないので限流性能の向上が図られる。
また、本発明に係る回路遮断器は、前記所定の開極位置が、過電流通電時に前記第1可動接点及び前記第2可動接点の間の接点ギャップ長が通電経路を遮断可能とする長さとなるように、前記第2可動接触子を保持する位置である。
この発明によると、過電流通電時には、通電経路を遮断可能とする第1可動接点及び第2可動接点の間の接点ギャップ長が確保されるので、過電流通電時の遮断を確実に行なうことができる。
また、本発明に係る回路遮断器は、前記ラッチが、前記第1可動接触子に流れる前記過電流が減少して前記電磁力が弱まったときに、前記所定の開極位置に回動した前記第2可動接触子に対して前記係合ピンを介して閉極方向に回動させる方向に付勢力を付与するラッチバネを備えている。
この発明によると、第2可動接触子の閉極動作を早く行なうことが可能となる。
また、本発明に係る回路遮断器は、前記磁気ヨークが、前記ラッチと対向する位置に配置した吸着部を備えており、前記ラッチは、前記ラッチ支軸回りに回動して前記吸着部に当接する被吸着部を備えている。
この発明によると、磁気ヨークの吸着部に電磁力が作用すると、吸着部に対向して配置したラッチの被吸着部が吸着するので、簡単な構成で磁気ヨークに対するラッチの吸着動作を得ることができる。
本発明に係る回路遮断器によれば、磁気ヨークは、第1可動接触子に過電流が流れるときに電磁力が発生し、当該電磁力をラッチに作用することで第2可動接触子が所定の開極位置まで開極方向に回動するようにラッチを回動させるので、過電流通電時に第1可動接点及び第2可動接点の間で発生する電磁反発力により開極方向に回動した第2可動接触子は、係合ピンに係合するラッチにより所定の位置で保持され、第1可動接点及び第2可動接点の間のアーク長は短縮せず、アーク電圧が低下しないので限流性能の向上を図ることができる。
本発明に係る回路遮断器の閉極状態を示す図である。 図1のA−A線矢視図である。 図1の回路遮断器の閉極状態の要部を示す図である。 本発明に係る回路遮断器のトリップ状態を示す図である。 図4のB−B線矢視図である。 従来の回路遮断器を示す図である。 従来の回路遮断器の可動接触子の構造を示す図である。 図7の従来の回路遮断器と異なる可動接触子の構造を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施形態という。)を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1から図5は本発明に係る1実施形態の回路遮断器を示す図である。
図1に示すように、ケース17とカバー18とからなる絶縁容器内に、他の内部空間19との間に隔壁20を形成することで消弧室24が設けられており、この消弧室24には、第1可動接触子21、第2可動接触子22、ラッチ23及び磁気ヨーク25の磁性体からなる吸着板25aが配置されている。
消弧室24は、絶縁物の支持体24aと、この支持体24aに適宜の間隔で上下に積層支持された磁性体の複数枚のグリッド24bとから構成されている。
第1可動接触子21は、一端に可動接点21aが設けられ、他端側が支軸30を介してケース17或いは図示しないホルダに回動可能に支持された部材である。第1可動接触子21の他端側には、隔壁20を貫通した可撓性のリード線26の一端が電気的に接続されており、このリード線26の他端は、他の内部空間19に配置した中継導体27を介して負荷側端子28に電気的に接続されている。この第1可動接触子21は、図示しない開閉機構の操作によって開閉自在とされており、短絡電流などの大電流が流れて過電流引外し装置(不図示)が動作すると、開極方向(時計方向)に回動する。そして、中継導体27には、隔壁20に形成した連通穴29を通過して他の内部空間19及び消弧室24に延在している磁気ヨーク25が電気的に接続されている。
この磁気ヨーク25は、図2に示すように、互いに平行に隔壁20の連通穴29を通過して他の内部空間19及び消弧室24に延在している磁性体からなる一対の平行板25b,25cと、他の内部空間19に位置する一対の平行板25b,25cの端部を連結し、中継導体27に電気的に接続している磁性体からなる接続板25dと、消弧室24に位置する一対の平行板25b,25cの端部を連結している前述した磁性体からなる吸着板25aとからなる四角枠状の部材である。ここで、消弧室24に位置している吸着板25aは、図1に示すように、下部から上部に向かうに従い他の内部空間19側に傾きながら立ち上がって配置されている。
第2可動接触子22は、一端に第1可動接触子21の可動接点21aと接触する可動接点22aが設けられ、他端側にラッチ係合ピン31が固定され、可動接点22aとラッチ係合ピン31の間の部位が、ケース17に固定された支軸32に回動可能に支持されている。第2可動接触子22には接圧バネ33が係合しており、この接圧バネ33の付勢力が、第2可動接触子22を閉極方向(時計方向)に回動させる荷重として作用している。
ラッチ23は、鉄などの金属材料で形成され、第2可動接触子22の他端側近くに配置されている部材である。このラッチ23は、ケース17に固定され、磁気ヨーク25の吸着板25aに対して平行に延在している支軸35に回動自在に支持されており、支軸35回りに時計方向に回動した際に、前記吸着板25aに当接する被吸着面23aが設けられている。また、ラッチ23には復帰バネ36が係合しており、この復帰バネ36の付勢力が、ラッチ23を反時計方向に回動させる荷重として作用する。
また、ラッチ23は、第2可動接触子22のラッチ係合ピン31に係合するカム面34が形成されており、このカム面34は、図3に示すように、第2可動接触子22が開極方向(反時計方向)に回動するトリップ状態の初期にラッチ係合ピン31に係合する第1カム面34aと、トリップ状態の終期に係合する第2カム面34bとを備えている。そして、ラッチ係合ピン31に第1カム面34aが係合すると、第2可動接触子22に対して閉極方向(時計方向)に回動させる荷重が作用し、ラッチ係合ピン31に第2カム面34bが係合すると、第2可動接触子22の閉極方向(時計方向)の回動が規制されるようになっている。
上記構成の回路遮断器において、大電流(例えば短絡電流i)が流れると、第1可動接触子21が開極方向に回動する。また、第1可動接触子21の可動接点21a及び第2可動接触子22の可動接点22aの間に互いに逆方向の電磁反発力が発生し、第2可動接触子22は、接圧バネ33の付勢力、ラッチ23に係合した復帰バネ36の付勢力に抗して支軸32回りに開極方向に回動してトリップ状態となり、可動接点21a,22a間にアーク37が発生する(図4参照)。
第2可動接触子22が支軸32回りに開極方向に回動していくトリップ状態の初期には、第2可動接触子22の他端側に形成したラッチ係合ピン31にラッチ23の第1カム面34aが係合し、ラッチ23が支軸35回りに時計方向に回動していくことで、ラッチ23の被吸着面23aが磁気ヨーク25の吸着板25aに対面する。
ここで、第1可動接触子21に短絡電流iが流れると、図5に示すように、その短絡電流iの電流経路に配置した(中継導体27に接続されている)磁気ヨーク25に磁界が集中し、その磁界方向に沿う磁束Φが、磁気ヨーク25の四角枠状の磁路に沿って周回する。そして、図5に示すように、第2可動接触子22のトリップ状態の終期には、前述した磁束Φの磁界分布が発生した磁気ヨーク25の吸着板25aが、ラッチ23を引き付ける電磁力Feを作用し、この電磁力Feを受けるラッチ23は、復帰バネ36の付勢力に抗して支軸35回りに時計方向に回動していき、被吸着面23aが磁気ヨーク25の吸着板25aに吸着されて当接する。
また、第2可動接触子22のトリップ状態の終期には、図4に示すように、第2可動接触子22のラッチ係合ピン31にラッチ23の第2カム面34bが係合し、第2可動接触子22に対して開極方向(反時計方向)に回動させる荷重が作用し続けるので、第2可動接触子22は閉極方向(時計方向)への回動が阻止される。
このように、トリップ状態の終期における第2可動接触子22は、図4に示すように、自身の可動接点22aと第1可動接触子21の可動接点21aとの間の接点ギャップ長Gが確保されてトリップ状態が保持される。ここで、接点ギャップ長Gは、可動接点21a,22a間の通電経路の遮断が可能な長さである。
一方、第1可動接触子21に流れる短絡電流iが減少していくと、磁気ヨーク25の吸着板25aで発生する電磁力Feによるラッチ23を引き付ける力が、復帰バネ36の付勢力より減少していき、復帰バネ36の付勢力によってラッチ23が支軸35回りに反時計方向に回動し、ラッチ23の被吸着面23aが磁気ヨーク25の吸着板25aから離れていく。そして、第1可動接触子21及び第2可動接触子22の間の電磁反発力が減少することで、接圧バネ33の付勢力が第2可動接触子22に対して閉極方向に回動させる荷重を作用し、復帰バネ36がラッチ23の第1カム面34aを介して第2可動接触子22のラッチ係合ピン31に閉極方向に回動させる荷重を作用するので、第2可動接触子22は、支軸32回りに閉極方向に回動して復帰動作を行なう。
本実施形態によると、図4に示したように、短絡電流iなどの大電流が流れ、第1可動接触子21と第2可動接触子22との間で発生する電磁反発力によって第2可動接触子22が開極方向に回動すると、短絡電流iの電流経路に配置した磁気ヨーク25に磁界が集中し、その磁界方向に沿う磁束Φの磁界分布が発生した磁気ヨーク25の吸着板25aが電磁力Feによってラッチ23の被吸着面23aを吸着し、第2可動接触子22のトリップ状態を保持し続けるので、可動接点21a,22aの間のアーク長が短縮せず、アーク電圧が低下しないので限流性能の向上を図ることができる。
また、第2可動接触子22を閉極方向(時計方向)に回動させるバネ部材は、第2可動接触子22に直接に付勢力を付与する接圧バネ33及びラッチ係合ピン31を介して第2可動接触子22に間接的に付勢力を付与するラッチ23の復帰バネ36とで構成されているので、第2可動接触子22の閉極動作を正常に行なうことができる。
また、第2可動接触子22のトリップ状態が保持されているときには、可動接点21a,22aの間の接点ギャップ長Gが、通電経路を遮断する長さとして確保されるので、短絡電流iなどの大電流が流れる際に、通電の遮断を確実に行なうことができる。
また、ラッチ23のラッチ係合ピン31に係合するカム面34を、第2可動接触子22が開極方向(反時計方向)に回動するトリップ状態の初期にラッチ係合ピン31に係合する第1カム面34aと、トリップ状態の終期に係合する第2カム面34bとし、ラッチ係合ピン31に第1カム面34aが係合すると、第2可動接触子22に対して閉極方向(時計方向)に回動させる荷重が作用し、ラッチ係合ピン31に第2カム面34bが係合すると、第2可動接触子22に対して開極方向(反時計方向)に回動させる荷重が作用するようになっているので、第2可動接触子22を回動させる動作及び保持する動作を簡単な構造で行なうことができる。
なお、本実施形態では、2点切り回路遮断器について説明したが、一端に可動接点を有する可動接触子と、一端に固定接点を有する固定接触子からなる一点切りの回路遮断器において、前記可動接触子の他端にラッチを設け、該ラッチと対向する位置に磁気ヨークを設けるようにしてもよい。
17…ケース、18…カバー、19…他の内部空間、20…隔壁、21…第1可動接触子、21a…可動接点(第1可動接点)、22…第2可動接触子、22a…可動接点(第2可動接点)、23…ラッチ、23a…被吸着面(被吸着部)、24…消弧室、24a…支持体、24b…グリッド、25…磁気ヨーク、25a…吸着板(吸着部)、25b,25c…平行板、25d…接続板、26…リード線、27…中継導体、28…負荷側端子、29…連通穴、30…支軸、31…ラッチ係合ピン(係合ピン)、32…支軸(可動接触子用支軸)、33…接圧バネ、34…カム面、34a…第1カム面、34b…第2カム面、35…支軸(ラッチ支軸)、36…復帰バネ(ラッチバネ)、37…アーク、Fe…電磁力、G…接点ギャップ長、i…短絡電流(過電流)、Φ…磁束

Claims (4)

  1. 先端に第1可動接点を設け、開閉機構により開閉駆動される第1可動接触子と、可動接触子用支軸を介して回動自在に軸支され、先端に設けた第2可動接点が前記第1可動接点との接触位置まで閉極方向に回動するように接圧バネにより付勢されている第2可動接触子と、を備え、過電流通電時に前記第1可動接触子と前記第2可動接触子の間に発生する電磁反発力によって、前記第2可動接触子が前記接圧バネの付勢力に抗して前記第1可動接触子から離間する開極方向に回動する回路遮断器において、
    前記可動接触子用支軸を挟んで前記第2可動接触子の前記第2可動接点に対する反対側に設けた係合ピンと、
    ラッチ支軸を介して回動自在に軸支され、前記係合ピンに係合して前記第2可動接触子を開極方向に回動させる金属材料からなるラッチと、
    前記第1可動接触子に電気的に接続している磁気ヨークと、を備え、
    当該磁気ヨークは、前記第1可動接触子に前記過電流が流れるときに電磁力を発生し、当該電磁力を前記ラッチに作用して前記第2可動接触子が所定の開極位置まで開極方向に回動するように前記ラッチを回動させることを特徴とする回路遮断器。
  2. 前記所定の開極位置は、過電流通電時に前記第1可動接点及び前記第2可動接点の間の接点ギャップ長が通電経路を遮断可能とする長さとなるように、前記第2可動接触子を保持する位置であることを特徴とする請求項1記載の回路遮断器。
  3. 前記ラッチは、前記第1可動接触子に流れる前記過電流が減少して前記電磁力が弱まったときに、前記所定の開極位置に回動した前記第2可動接触子に対して前記係合ピンを介して閉極方向に回動させる方向に付勢力を付与するラッチバネを備えていることを特徴とする請求項1又は2記載の回路遮断器。
  4. 前記磁気ヨークは、前記ラッチと対向する位置に配置した吸着部を備えており、前記ラッチは、前記ラッチ支軸回りに回動して前記吸着部に当接する被吸着部を備えていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の回路遮断器。
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