JP2011060064A - 自動取引装置 - Google Patents

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洋太 笹島
Toru Yasueda
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Abstract

【課題】複数の媒体を抜き取るための十分な時間を確保するとともに、媒体保全を確保できる自動取引装置を提供することを目的とする。
【解決手段】利用者の操作によって、複数種の媒体を、媒体毎に設けた受渡口から受け渡して取引する自動取引装置1において、受渡口に排出した媒体の残留状態の変化を検出する残留検出センサと、媒体の残留状態の変化に基づいて、媒体の取り忘れと判断した場合に回収処理を実行するとともに、取忘処理を実行するまでの個別抜取待ち時間を制御する制御部9とを備え、残留検出センサが少なくとも1つの受渡口における媒体の抜き取りを予め設定された個別抜取待ち時間内に検出した場合に(ステップS104)、制御部9が、残留状態が変化しない受渡口における個別抜取待ち時間を変化させた(ステップS105)。
【選択図】 図8

Description

この発明は、例えば紙幣・硬貨の預け入れ及び払出しを行う自動取引装置に関し、特に、利用者が紙幣・硬貨・通帳・カード・明細票などの媒体の取り出しを行うときの取忘監視処理を実行する自動取引装置に関する。
金融機関などで使用される自動取引装置は、紙幣・硬貨・通帳・カード・明細票などの媒体を取り扱う装置である。
このような自動取引装置において、受け渡し口に排出された媒体が、あらかじめ設定された固定時間が経過しても抜き取られなかった場合、取り忘れ媒体であると判断して、強制的に受け渡し口のシャッタを閉じ、排出した媒体を取り込むなどの媒体保全処理を行う装置がある(特許文献1参照)。
特開2004−118602号公報
このような自動取引装置において、受け渡し口に排出された媒体の抜き取りを待機する抜取待ち時間は、取り忘れ媒体が別の利用者によって抜き取られることを防止する媒体保全を優先するため、短く設定されることが多かった。
しかし、このような自動取引装置では、利用者による媒体の抜き取り動作がゆっくりであったり、また操作手順を間違った場合に、複数の媒体を抜き取るための十分な時間を確保することができないという問題があった。この場合、利用者が媒体を抜き取ろうと受け渡し口に挿入した手に、待機時間が経過して閉じるシャッタがぶつかるといったおそれがあった。
そのため本発明は、かかる課題を考慮して、複数の媒体を抜き取るための十分な時間を確保するとともに、媒体保全を確保できる自動取引装置を提供することを目的とする。
本発明は、利用者の操作によって、複数種の媒体を、前記媒体毎に設けた媒体別抜取口から受け渡して取引する自動取引装置において、前記媒体別抜取口に排出した前記媒体の残留状態の変化を検出する残留変化検出手段と、前記媒体の残留状態の変化に基づいて、前記媒体の取り忘れと判断した場合に取忘処理を実行する取忘処理実行手段と、該取忘処理実行手段が取忘処理を実行するまでの待機時間を制御する待機時間制御手段とを備え、該待機時間制御手段が、前記残留変化検出手段が少なくとも1つの前記媒体別抜取口における前記媒体の残留状態変化を予め設定された待機時間内に検出した場合に、前記残留状態が変化しない前記媒体別抜取口における前記待機時間を変化させることを特徴とする。
本発明の構成により、複数の媒体を抜き取るための十分な時間を確保するとともに、媒体保全を確保できる自動取引装置を提供することができる。
自動取引装置の斜視図。 自動取引装置における制御関係のブロック図。 紙幣処理部の側面図。 硬貨処理部の側面図。 通帳処理部の側面図。 カード処理部の側面図。 明細票処理部の側面図。 自動取引装置の取忘監視処理のフローチャート。 自動取引装置のタイムチャート。 第2パターンの取忘監視処理のフローチャート。 第3パターンの取忘監視処理のフローチャート。 第4パターンの取忘監視処理のフローチャート。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
図1は自動取引装置1の斜視図を示し、図2は自動取引装置1における制御関係のブロック図を示している。
また、図3は紙幣処理部2の側面図を示し、図4は硬貨処理部3の側面図を示し、図5は通帳処理部4の側面図を示し、図6はカード処理部5の側面図を示し、図7は明細票処理部6の側面図を示している。
自動取引装置1は、紙幣10(図3)を処理する紙幣処理部2と、硬貨を処理する硬貨処理部3と、通帳を処理する通帳処理部4と、カードを処理するカード処理部5と、明細票を処理する明細票処理部6と、取引の内容の表示および利用者が入力を行う利用者操作部7と、利用者が自動取引装置1の前面にいることを検出する利用者検出部8(利用者検出手段)と、これら処理部や検出部を制御する制御部9(取忘処理実行手段及び待機時間制御手段)とで構成している。
なお、本実施例において、自動取引装置1が取引する紙幣10、硬貨、通帳、カード及び明細票を総称して媒体という。
紙幣処理部2の媒体排出部について、図3とともに説明する。
紙幣処理部2は、利用者が紙幣10を投入、または、利用者に受け渡す紙幣10を排出する紙幣入出金口11を備えている。
媒体別抜取口に対応する紙幣入出金口11は紙幣10の有無を検出するための紙幣残留検出センサ14a〜c(残留変化検出手段)を備えるとともに、紙幣入出金口11の上部には、紙幣10の投入、抜取方向と垂直方向にスライドする紙幣処理部シャッタ12(規制蓋)を備えている。
紙幣処理部シャッタ12には、利用者が紙幣10を投入、または抜き取るために紙幣入出金口11内に挿入した手を検出するための紙幣抜取検出センサ15を備えている。
なお、図3において、紙幣残留検出センサ14a〜cおよび紙幣抜取検出センサ15をそれぞれ1個ずつ図示しているが、紙幣10および手を検出するために十分狭い間隔で横方向に並列配置している。
また、紙幣処理部2は制御部9に接続されており、制御部9の制御信号によって動作する構成である。
詳しくは、紙幣残留検出センサ14a〜c及び紙幣抜取検出センサ15による検出結果は制御部9に送信され、紙幣処理部シャッタ12は制御部9の開閉制御信号に基づいて開閉動作する構成である。
そして、紙幣残留検出センサ14a〜cおよび紙幣抜取検出センサ15の全てのセンサが一旦ONになり、その後全てのセンサがOFFとなった場合に、制御部9は紙幣入出金口11に排出された紙幣10が全て抜き取られたと判断する。
さらにまた、ONになったセンサのうちの一部がOFFになった場合や、一旦OFFになってから再度ONになった場合に、制御部9は紙幣入出金口11に排出された紙幣10の残留状態が変化したと判断する。
このように構成された紙幣処理部2は、自動取引装置1が利用者に受け渡す紙幣10を排出するとき、紙幣10を紙幣入出金口11に搬送し、紙幣処理部シャッタ12を矢印13aに示す方向に開動作させることで、紙幣入出金口11内の紙幣10を抜き取り可能な状態にする。
また、紙幣処理部2は、紙幣入出金口11内の紙幣10が抜き取られたことを紙幣残留検出センサ14a〜cで検出した場合、または、紙幣10の抜取待ち時間が経過しても紙幣入出金口11に紙幣10が残留していた場合、利用者の手が紙幣入出金口11に挿入されていないことを紙幣抜取検出センサ15で確認し、紙幣処理部シャッタ12を矢印13bに示す方向に動作させて閉じる構成である。
次に、硬貨処理部3の媒体排出部について、図4とともに説明する。
硬貨処理部3は、利用者が硬貨を投入、または、利用者に受け渡す硬貨を排出する硬貨入出金口21を備えている。
媒体別抜取口に対応する硬貨入出金口21は硬貨の有無を検出するための硬貨残留検出センサ24a〜d(残留変化検出手段)を備えるとともに、硬貨入出金口21の上部には、硬貨の投入、抜取方向と垂直方向にスライドする硬貨処理部シャッタ22(規制蓋)を備えている。
硬貨処理部シャッタ22は、利用者が硬貨を投入、または抜き取るために硬貨入出金口21内に挿入した手を検出するための硬貨抜取検出センサ25a〜bを備えている。
なお、図4においては硬貨残留検出センサ24a〜dおよび硬貨残留検出センサ25a〜bをそれぞれ1個ずつ図示しているが、硬貨および手を検出するために十分狭い間隔で横方向に並列配置している。
また、硬貨残留検出センサ24a〜dおよび硬貨残留検出センサ25a〜bの数も図4に示す数に限定せず、硬貨入出金口21や硬貨のサイズに応じて適切な数のセンサを設置すればよい。
また、硬貨処理部3は制御部9に接続されており、制御部9の制御信号によって動作する構成である。
詳しくは、硬貨残留検出センサ24a〜d及び硬貨残留検出センサ25a〜bによる検出結果は制御部9に送信され、硬貨処理部シャッタ22は制御部9の開閉制御信号に基づいて開閉動作する構成である。
そして、硬貨残留検出センサ24a〜cおよび硬貨残留検出センサ25の全てのセンサが一旦ONになり、その後全てのセンサがOFFとなった場合に、制御部9は硬貨入出金口21に排出された硬貨が全て抜き取られたと判断する。
さらにまた、ONになったセンサのうちの一部がOFFになった場合や、一旦OFFになってから再度ONになった場合に、制御部9は硬貨入出金口21に排出された硬貨の残留状態が変化したと判断する。
このように構成された硬貨処理部3は、自動取引装置1が利用者に受け渡す硬貨を排出するとき、硬貨を硬貨入出金口21に搬送し、硬貨処理部シャッタ22を矢印23aに示す方向に動作させることで、硬貨入出金口21内の硬貨を抜き取り可能な状態にする。
また硬貨処理部3は、硬貨入出金口21内の硬貨が抜き取られたことを硬貨残留検出センサ24a〜dで検出した場合、または、硬貨の抜取待ち時間が経過しても硬貨入出金口21に硬貨が残留していた場合、利用者の手が硬貨入出金口21に挿入されていないことを硬貨抜取検出センサ25a〜bで確認し、硬貨処理部シャッタ22を矢印23bに示す方向に動作させて閉じる。
続いて、通帳処理部4について、図5とともに説明する。
通帳処理部4は、利用者が通帳を挿入、または、利用者に受け渡す通帳を排出する通帳挿入口31を備えるとともに、通帳処理部4の内部には、取り込んだ通帳に印字を行う通帳印字ヘッド35を備えている。
媒体別抜取口に対応する通帳挿入口31は、通帳の有無を検出するための通帳検出センサ32(残留変化検出手段)を備えるとともに、通帳挿入口31の内側には、通帳を取込、排出するための通帳搬送ローラ33a〜cを備えている。
なお、図5においては通帳検出センサ32を1個図示しているが、横方向に複数並列配置してもよい。
また、通帳処理部4は制御部9に接続されており、制御部9の制御信号によって動作する構成である。詳しくは、通帳検出センサ32による検出結果は制御部9に送信され、通帳搬送ローラ33a〜cや通帳印字ヘッド35は制御部9の制御信号に基づいて動作する構成である。
そして、通帳検出センサ32が一旦ONになり、その後通帳検出センサ32がOFFとなった場合に、制御部9は通帳挿入口31に排出された通帳が全て抜き取られたと判断する。
さらにまた、複数並列配置した通帳検出センサ32のうちの一部がONからOFFになった場合に、制御部9は通帳挿入口31に排出された通帳の残留状態が変化したと判断する。
このように構成された通帳処理部4は、通帳挿入口31に通帳が挿入されたことを通帳検出センサ32が検出すると、通帳搬送ローラ33a〜cを矢印34aに示す取込方向に回転させ、挿入された通帳を通帳処理部4内に取り込む。
そして、通帳処理部4は、通帳印字ヘッド35を用いて、取り込んだ通帳に印字すると、通帳搬送ローラ33a〜cを矢印34bに示す排出方向に回転させ、通帳を通帳挿入口31に排出し、利用者による通帳の抜き取りが可能な状態にする。
さらに、通帳処理部4は、通帳の抜取待ち時間が経過しても通帳検出センサ32が通帳の残留を検出していた場合、通帳搬送ローラ33a〜cを再び取込方向33aに回転させ、利用者が取り忘れた通帳を回収する。
次に、カード処理部5について、図6とともに説明する。
カード処理部5は、利用者がカードを挿入、または、利用者に受け渡すカードを排出するカード排出口41を備えるとともに、カード処理部5の内部には、取り込んだカードに対し読み込み、または書き出しを行うために、IC接点45、磁気ヘッド46及びエンボスリーダ47を備えている。
媒体別抜取口に対応するカード挿入口41は、カードの有無を検出するためのカード検出センサ42(残留変化検出手段)を備えるとともに、カード挿入口41の内側には、カードを取込、排出するためのカード搬送ローラ43a〜bを備えている。
なお、図6においてはカード検出センサ42を1個図示しているが、横方向に複数並列配置してもよい。
また、カード処理部5は制御部9に接続されており、制御部9の制御信号によって動作する構成である。
詳しくは、カード検出センサ42による検出結果は制御部9に送信され、カード搬送ローラ43a〜b、IC接点45、磁気ヘッド46及びエンボスリーダ47は制御部9の制御信号に基づいて動作する。
そして、カード検出センサ42が一旦ONになり、その後カード検出センサ42がOFFとなった場合に、制御部9はカード挿入口41に排出されたカードが全て抜き取られたと判断する。
さらにまた、複数並列配置したカード検出センサ42のうちの一部がONからOFFになった場合に、制御部9はカード挿入口41に排出されたカードの残留状態が変化したと判断する。
このように構成されたカード処理部5は、カード挿入口41にカードが挿入されたことをカード検出センサ42が検出すると、カード搬送ローラ43a〜bを矢印44aに示す取込方向に回転させ、挿入されたカードをカード処理部5内に取り込む。
そして、カード処理部5は、IC接点45、磁気ヘッド46、エンボスリーダ47を用いて、取り込んだカードを読み込み、または書き出しすると、カード搬送ローラ43a〜bを矢印44bに示す排出方向に回転させ、カードをカード挿入口41に排出し、利用者によるカードの抜き取りが可能な状態にする。
さらに、カード処理部5はカードの抜取待ち時間が経過してもカード検出センサ42がカードの残留を検出していた場合、カード搬送ローラ43a〜bを再び取込方向43aに回転させ、利用者が取り忘れたカードを回収する。
次に、明細票処理部6について、図7とともに説明する。
明細票処理部6は、利用者に受け渡す明細票を排出する明細票排出口51を備えるとともに、明細票処理部6の内部には、明細票を印刷するロール紙53a〜bと、明細票を搬送する明細票搬送ローラ54a〜bと、ロール紙53a〜bに印刷する明細票印字ヘッド56と、ロール紙53a〜bを切断する明細票カッタ57を備えている。
媒体別抜取口に対応する明細票排出口51は、明細票の有無を検出するための明細票検出センサ52(残留変化検出手段)を備えている。
なお、図7においては明細票検出センサ52を1個図示しているが、横方向に複数並列配置してもよい。
また、明細票処理部6は制御部9に接続されており、制御部9の制御信号によって動作する。
詳しくは、明細票検出センサ52による検出結果は制御部9に送信され、明細票搬送ローラ54a〜b、明細票印字ヘッド56と、明細票カッタ57は制御部9の制御信号に基づいて動作する構成である。
そして、明細票検出センサ52が一旦ONになり、その後明細票検出センサ52がOFFとなった場合に、制御部9は明細票挿入口51に排出された明細票が全て抜き取られたと判断する。
さらにまた、複数並列配置した明細票検出センサ52のうちの一部がONからOFFになった場合に、制御部9は明細票排出口51に排出された明細票の残留状態が変化したと判断する。
このように構成された明細票処理部6は、自動取引装置1が明細票を排出するとき、明細票搬送ローラ54a〜bを矢印55aに示す排出方向に回転させ、明細票印字ヘッド56を用いてロール紙53a〜bに明細票を印字する。そして、明細票が印字されたロール紙53a〜bを明細票カッタ57を用いて切断し、明細票排出口から明細票を排出し、利用者による明細票の抜き取りが可能な状態にする。
さらに、明細票処理部6は、明細票の抜取待ち時間が経過しても明細票検出センサ52が明細票の残留を検出していた場合、明細票搬送ローラ54a〜bを矢印55bに示す回収方向に回転させ、利用者が取り忘れた明細票を回収する構成である。
利用者検出部8は、自動取引装置1の前面に配置し、装置前面に利用者がいることを検出するセンサで構成され、検出結果を制御部9に送信する構成である。
なお、本実施例において、紙幣処理部2における紙幣入出金口11、硬貨処理部3における硬貨入出金口21、通帳処理部4における通帳挿入口31、カード処理部5におけるカード排出口41、及び明細票処理部6における明細票排出口51を総称して、各媒体を利用者に受け渡しする受渡口(媒体別抜取口)としている。
また、紙幣処理部2の紙幣処理部シャッタ12及び硬貨処理部3の硬貨処理部シャッタ22を総称して、規制蓋に対応する処理部シャッタとし、紙幣処理部2の紙幣残留検出センサ14a〜c、硬貨処理部3の硬貨残留検出センサ24a〜d、通帳処理部4の通帳検出センサ32、カード処理部5のカード検出センサ42、及び明細票処理部6の明細票検出センサ52を総称して残留検出センサ(残留変化検出手段)とし、紙幣処理部2の紙幣抜取検出センサ15及び硬貨処理部3の硬貨抜取検出センサ25a〜bを総称して抜取検出センサとしている。
このように構成された自動取引装置1の取忘監視処理の動作フローについて、図8及び図9ともに説明する。
まず、受渡口に複数の媒体を排出した自動取引装置1において、制御部9は、利用者による媒体の抜き取りを監視する媒体の取忘監視処理を開始する。
取忘監視処理の開始に伴って制御部9は、内蔵する媒体別に設けられた個別抜取タイマを初期化し(ステップS101)、排出した全ての媒体が受渡口から抜き取られたことを残留検出センサが検出すれば(ステップS102:Yes)、制御部9は取忘監視処理を終了する。
また、排出した全ての媒体が抜き取られないうちに(ステップS102:No)、媒体別に設定された個別抜取待ち時間(待機時間)が経過した場合(ステップS103:Yes)、制御部9は取忘監視処理を終了する。なお、この後、制御部9は、受渡口に残った媒体を回収する回収処理(取忘処理)を行う。
詳しくは、紙幣入出金口11に紙幣10が残った場合や硬貨入出金口21に硬貨が残った場合、制御部9は、紙幣入出金口11の紙幣処理部シャッタ12及び硬貨入出金口21の硬貨処理部シャッタ22を閉じる閉制御して、紙幣10や硬貨を装置内部に回収する。そして、通帳挿入口31に通帳が残った場合、カード放出口41にカードが残った場合或いは明細票放出口51に明細票が残った場合には、制御部9は通帳、カード及び明細票を内部に回収する。
これに対し、個別抜取待ち時間の経過前に(ステップS103:No)、いずれかの媒体が抜き取られたこと残留検出センサが検出した場合(ステップS104:Yes)、制御部9は個別抜取待ち時間を再設定すべく、個別抜取タイマを変更する(ステップS105)。
そして、制御部9はステップS102に戻って、利用者による残りの媒体の抜き取りを監視する。個別抜取待ち時間の経過前に(ステップS103:No)、いずれの媒体も抜き取られない場合(ステップS104:No)、制御部9は、同様にステップS102に戻って、上述のステップを繰り返す。
このような自動取引装置1の取忘監視処理について、図9に示すタイムチャートとともに、具体的に説明する。
なお、この説明において、自動取引装置1が抜取待ちする媒体を紙幣10およびカードとし、抜取待ち時間は初期値、変更後の値ともに60秒とし、利用者が紙幣10の抜き取りに必要な時間は50秒、カードの抜き取りに必要な時間は30秒とする。
この場合、従来技術では、利用者が、抜取待ち開始(すなわち取忘処理開始時)から50秒後に紙幣10を抜き取ってから10秒経過した時点で、抜取待ち開始から60秒が経過することとなる。したがって、利用者がカードを抜き取ろうとしている最中に、自動取引装置1が回収動作を開始することになる。
これに対し、自動取引装置1では、利用者が抜取待ち開始50秒後に紙幣10を抜き取ると、ステップS105での個別抜取タイマ変更によるカードの抜取待ち時間60秒のカウントを始めるため、紙幣10を抜き取ってから30秒後にカードを抜き取る利用者による抜き取り動作中に(つまり取忘処理開始から80秒後)、自動取引装置が回収動作を開始することはない。
このように、自動取引装置1は、いずれかの媒体の抜き取りを検出する度に(ステップS104:Yes)、個別抜取待ち時間を更新(タイマの変更)することで(ステップS105)、利用者が媒体の抜き取り動作している間は媒体の回収動作が開始されることが無くなり、媒体保全と安全性の双方を確保することができる。
詳しくは、利用者の操作によって、複数種の媒体を、前記媒体毎に設けた受渡口から受け渡して取引する自動取引装置1において、受渡口に排出した前記媒体の残留状態の変化を検出する残留検出センサと、前記媒体の残留状態の変化に基づいて、前記媒体の取り忘れと判断した場合に回収処理を実行するとともに、回収処理を実行するまでの個別抜取待ち時間を制御する制御部9とを備え、制御部9が、残留検出センサが少なくとも1つの受渡口における媒体の抜き取りを予め設定された個別抜取待ち時間内に検出した場合に(ステップS103:No,ステップS104:Yes)、抜き取られていない前記媒体別抜取口における個別抜取タイマを再設定するため(ステップS105)、複数の媒体を抜き取るための十分な時間を確保するとともに、媒体保全を確保できる。
具体的には、利用者による媒体の抜き取り動作がゆっくりであったり、また操作手順を間違った場合であっても、利用者によっていずれかの媒体が抜き取られたことによって、他の媒体の個別抜取待ち時間を再設定するため(ステップS105)、複数の媒体を抜き取るための十分な時間を確保することができる。したがって、複数の媒体を抜き取る場合であっても、利用者が媒体を抜き取ろうと受渡口に挿入した手に、個別抜取待ち時間が経過して閉じる処理部シャッタがぶつかるといったおそれもない。
次に、自動取引装置1による第2パターンの取忘監視処理の動作フローについて、図10ともに説明する。
まず、上述した自動取引装置1による取忘監視処理と同様に、受渡口に複数の媒体を排出した自動取引装置1において、制御部9は、利用者による媒体の抜き取りを監視する媒体の取忘監視処理を開始する。
取忘監視処理の開始に伴って制御部9は、処理全体の抜取待ち時間を制御する全体抜取タイマを初期化し(ステップS201)、媒体別に設けられた個別抜取タイマを初期化する(ステップS202)。なお、全体抜取タイマ及び個別抜取タイマは制御部9に内蔵されている。
この状態において、排出した全ての媒体が受渡口から抜き取られたことを残留検出センサが検出すれば(ステップS203:Yes)、制御部9は取忘監視処理を終了する。
また、排出した全ての媒体が抜き取られないうちに(ステップS203:No)、処理全体に対して設定された全体抜取待ち時間(最長待機時間)が経過した場合(ステップS204:Yes)、制御部9は取忘監視処理を終了する。なお、この後、制御部9は、受渡口に残った媒体を回収する回収処理を行う。
また、全体抜取待ち時間の経過前で、媒体別に設定された個別抜取待ち時間が経過した場合(ステップS204:No,ステップS205:Yes)、制御部9は取忘監視処理を終了する。なお、この場合も制御部9は、受渡口に残った媒体を回収する回収処理を行う。
そして、個別抜取待ち時間の経過前に(ステップS205:No)、いずれかの媒体が抜き取られたこと残留検出センサが検出した場合(ステップS206:Yes)、制御部9は個別抜取待ち時間を再設定すべく、個別抜取タイマを変更する(ステップS207)。
そして、制御部9はステップS203に戻って、利用者による残りの媒体の抜き取りを監視する。個別抜取待ち時間の経過前に(ステップS205:No)、いずれの媒体も抜き取られない場合(ステップS206:No)、制御部9は、同様にステップS203に戻って、上述のステップを繰り返す。
このように、第2パターンの取忘監視処理を実行する自動取引装置1は、全ての受渡口における媒体の残留状態に関わらず、制御部9が全体抜取待ち時間で取忘監視処理を終了させるため、第1パターンの取忘監視処理による効果に加えて、不必要に長い抜取待ち時間となることを防止することができる。
詳しくは、例えば、いずれかの媒体を個別抜取待ち時間のギリギリに抜き取ることを繰り返して、抜取待ち状態を不必要に継続させ、回収処理を開始させずに不正を行うといった不正行為に対し、個別に再設定された個別抜取待ち時間が満了する前であっても、全体抜取待ち時間が経過した場合(ステップS204:Yes)、制御部9は取忘監視処理を終了して回収処理を行う。これにより、不正行為ができるような不必要に長い抜取待ち時間になることを防止できる。
また、例えば、自動取引装置1が屋外に設置され、明細票が利用者によって取り忘れられたにもかかわらず風で吹き飛ばされたが、他の受渡口に媒体が残っている場合に、他の媒体の回収処理までの抜取待ち時間が必要以上に長くなることを防止できる。
続いて、自動取引装置1による第3パターンの取忘監視処理の動作フローについて、図11ともに説明する。
まず、上述した自動取引装置1による取忘監視処理と同様に、受渡口に複数の媒体を排出した自動取引装置1において、制御部9は、利用者による媒体の抜き取りを監視する媒体の取忘監視処理を開始する。
取忘監視処理の開始に伴って制御部9は、内蔵する媒体別に設けられた個別抜取タイマを初期化する(ステップS301)とともに、内蔵する媒体別の設けられ、個別に設定された個別警告待ち時間をタイマ制御する個別警告タイマを初期化する(ステップS302)。
この状態において、排出した全ての媒体が受渡口から抜き取られたことを残留検出センサが検出すれば(ステップS303:Yes)、制御部9は取忘監視処理を終了する。
また、排出した全ての媒体が抜き取られないうちに(ステップS303:No)、媒体別に設定された個別抜取待ち時間が経過した場合(ステップS304:Yes)、制御部9は取忘監視処理を終了する。なお、この後、制御部9は、受渡口に残った媒体を回収する回収処理を行う。
また、個別抜取待ち時間の経過前で、個別警告待ち時間が経過した場合(ステップS304:No,ステップS305:Yes)、制御部9は、警告手段に対応する利用者操作部7に取り忘れた媒体の抜き取りを促すガイダンスを取り忘れ警告として表示する(ステップS306)。なお、ガイダンスは音声で警告してもよく、ランプ等の警告手段を別に設置して点灯や点滅による取り忘れ警告として警告する構成であってもよい。
この状態や、個別警告待ち時間前(ステップS305:No)に、いずれかの媒体が抜き取られたことを残留検出センサが検出した場合(ステップS307:Yes)、制御部9は、ステップS306で利用者操作部7に取り忘れ警告を表示していれば取り忘れ警告を停止し(ステップS308)、個別抜取待ち時間及び個別警告待ち時間を再設定すべく、個別抜取タイマ及び個別警告タイマを変更する(ステップS309,S310)。
そして、制御部9はステップS303に戻って、利用者による残りの媒体の抜き取りを監視する。個別抜取待ち時間の経過前に(ステップS305:No)、いずれの媒体も抜き取られない場合(ステップS307:No)、制御部9は、同様にステップS303に戻って、上述のステップを繰り返す。
このように、第3パターンの取忘監視処理を実行する自動取引装置1は、第1パターンの取忘監視処理による効果に加えて、制御部9がいずれかの媒体の抜き取りを検出する度に個別抜取待ち時間および個別警告待ち時間を更新するため、利用者が媒体の抜き取りをしている間は取り忘れ警告を発動することが無くなり、媒体保全を確保しながら、顧客の気分を害することを防止できる。
次に、自動取引装置1による第4パターンの取忘監視処理の動作フローについて、図12ともに説明する。
まず、上述した自動取引装置1による取忘監視処理と同様に、受渡口に複数の媒体を排出した自動取引装置1において、制御部9は、利用者による媒体の抜き取りを監視する媒体の取忘監視処理を開始する。
取忘監視処理の開始に伴って制御部9は、処理全体の抜取待ち時間を制御する全体抜取タイマを初期化し(ステップS401)、媒体別に設けられた個別抜取タイマを初期化する(ステップS402)。なお、全体抜取タイマ及び個別抜取タイマは制御部9に内蔵されている。
この状態において、排出した全ての媒体が受渡口から抜き取られたことを残留検出センサが検出すれば(ステップS403:Yes)、制御部9は取忘監視処理を終了する。
また、排出した全ての媒体が抜き取られないうちに(ステップS403:No)、処理全体に対して設定された全体抜取待ち時間が経過した場合(ステップS404:Yes)、制御部9は取忘監視処理を終了する。なお、この後、制御部9は、受渡口に残った媒体を回収する回収処理を行う。
また、全体抜取待ち時間の経過前で、媒体別に設定された個別抜取待ち時間が経過した場合(ステップS404:No,ステップS405:Yes)、制御部9は取忘監視処理を終了する。なお、この場合も制御部9は、受渡口に残った媒体を回収する回収処理を行う。
個別抜取待ち時間の経過前において(ステップS405:No)、利用者検出部8が装置前の利用者を検出した状態で(ステップS406:Yes)、いずれかの媒体が抜き取られたこと残留検出センサが検出した場合(ステップS407:Yes)、制御部9は個別抜取待ち時間を再設定すべく、個別抜取タイマを変更する(ステップS408)。
そして、制御部9はステップS403に戻って、利用者による残りの媒体の抜き取りを監視する。個別抜取待ち時間の経過前に(ステップS405:No)、いずれかの媒体も抜き取られない場合や(ステップS406:No)、利用者検出部8が装置前の利用者を検出できない場合(ステップS407:No)も、制御部9は、同様にステップS403に戻って、上述のステップを繰り返す。
このように、第4パターンの取忘監視処理を実行する自動取引装置1は、第2パターンの取忘監視処理における効果に加え、利用者が自動取引装置の前面にいる場合のみ、個別抜取待ち時間を再設定すべく、個別抜取タイマを変更することで、利用者が媒体を取り忘れたまま自動取引装置から離れた場合において、例えば排出した媒体が風に飛ばされ、残留検出センサが媒体の抜取りを検出しても、抜取タイマを変更しないため、利用者が自動取引装置の前にいない場合における抜取り待ち状態が不必要な継続することを防止でき、回収動作までの時間を短縮することができる。
なお、上記第1〜4パターンの取忘監視処理において自動取引装置1は、受渡口に排出された媒体の抜き取りを残留検出センサによって検出し(ステップS102,203,303,403)、それにより、個別抜取待ち時間や個別警告待ち時間を再設定する構成であったが(ステップS105,S207,S309,S310,S408)、受渡口に排出された媒体の残留状態に変化が生じ、その残留状態の変化を残留検出センサが検出した場合に、個別抜取待ち時間や個別警告待ち時間を再設定すべく個別抜取タイマや個別警告タイマを変更する構成であってもよい。
詳述すると、その残留状態の変化は、例えば、紙幣処理部2において紙幣入出金口11に複数枚の紙幣10が排出され、その一部のみが抜き取られ、残りの紙幣10が紙幣入出金口11に残った場合や、複数枚の紙幣10が一旦抜き取られようとして移動したが、抜き取る手が滑って紙幣10が抜き取られなかった場合のように、残留状態に変化が生じたことを紙幣残留検出センサ14や紙幣抜取検出センサ15で検出した場合をいう。
また、例えば、硬貨処理部3において、硬貨入出金口21に複数枚の硬貨が排出され、そのうちの一部の硬貨が取り出され、一部の硬貨が硬貨入出金口21に残った場合のように、残留状態に変化が生じたことを硬貨残留検出センサ24や硬貨抜取検出センサ25で検出した場合をいう。
また、例えば、通帳処理部4、カード処理部5及び明細票処理部6において、通帳挿入口31に排出された通帳の移動を通帳検出センサ32が検出した場合や、カード挿入口41に排出されたカードの移動をカード検出センサ42が検出した場合や、明細票排出口51に排出された明細票の移動を明細票検出センサ52が検出した場合をいう。
このように、自動取引装置1における制御部9による取忘監視処理において、受渡口に排出された媒体の残留状態変化を残留検出センサによって検出することで、個別抜取待ち時間や個別警告待ち時間を再設定すべく個別抜取タイマや個別警告タイマを変更することで、例えば、上述したように、媒体の抜き取り時に手が滑って一部が残ったりした場合であっても、個別抜取待ち時間や個別警告待ち時間が再設定されるため、安全性の確保と媒体保全の確保との双方を奏することができる。
さらにまた、通帳処理部4、カード処理部5及び明細票処理部6にも処理部シャッタを装備し、受渡口に排出された媒体の抜き取りを残留検出センサによって検出した場合に(ステップS102,203,303,403)、制御部9が媒体の抜き取りが検出された受渡口の処理部シャッタを閉制御する構成であってもよい。これにより、媒体が抜き取られた受渡口に、異物等を投入する等の不正行為を防止することができる。
また、上記第1〜4パターンの取忘監視処理において自動取引装置1の制御部9は、媒体種別を問わず同じ個別抜取待ち時間や個別警告待ち時間で制御する構成であったが、個別の抜き取り時間の設定や個別警告待ち時間を、受渡口に排出され、抜き取られていない媒体種別に応じて変更して制御する構成であってもよい。
詳しくは、紙幣処理部2、硬貨処理部3、通帳処理部4、カード処理部5及び明細票処理部6に対し、それぞれ媒体別個別抜取待ち時間を設定する。具体的には、例えば、予め紙幣10、硬貨、カードに対して媒体別個別抜取待ち時間として、紙幣90秒、硬貨60秒、カード30秒を設定する。
そして、第1〜4パターンの取忘監視処理において個別抜取タイマを初期化するとき(ステップS101,S202,S301,S402)、制御部9は紙幣10、硬貨、カードのうち、最も個別抜取待ち時間の長い、すなわち紙幣10の90秒を個別抜取タイマの初期値とする。
個別抜取個別抜取待ち時間内である90秒以内に、紙幣残留検出センサ14が紙幣10の抜取りを検出し(ステップS104,S206,S307,S407:Yes)、制御部9が個別抜取待ち時間を再設定すべく、個別抜取タイマを変更する際に(ステップS105,S207,S309,S408)、制御部9は受渡口に残る媒体である硬貨・カードのうち、抜取待ち時間の長い硬貨の個別抜取待ち時間60秒を再設定する。
さらに、紙幣残留検出センサ14が紙幣10の抜き取りを検出してから、再設定された抜取待ち時間である60秒以内に、利用者が残る抜き取り待ち媒体である硬貨及びカードのうちカードの抜き取りがカード検出センサ42によって検出されると、制御部9は硬貨入出金口21に排出されて抜き取られずに残っている硬貨用に設定された媒体別個別抜取待ち時間の60秒に再々設定する。
このように、媒体毎に媒体別個別抜取待ち時間を設定することによって、不必要に長い抜取待ち時間が設定されることなく、媒体保全と安全性の双方が確保された取忘監視処理を行うことができる。
なお、上述の具体例においては、制御部9が個別抜取待ち時間を設定、或いは再設定する際に(ステップS105,S207,S309,S408)、受渡口に残る媒体のうち最長である媒体別個別抜取待ち時間を選択して設定する構成であるが、受渡口に残る媒体の媒体別個別抜取待ち時間のうち最小値、平均値、中央値、多数決などで制御部9が個別抜取待ち時間を設定、或いは再設定する構成であってもよい。
さらにまた、媒体別に個別抜取待ち時間を設定する場合、設定しない場合を問わず、同一の媒体処理部でも、紙幣処理部2や硬貨処理部3のように、サイズの異なる紙幣10や硬貨、或いは複数の紙幣10や硬貨をまとめて排出する場合、媒体の枚数やサイズに応じて個別抜取待ち時間を変更する構成であってもよい。
具体的には、例えば、硬貨処理部3において硬貨入出金口21に多数枚の硬貨を排出する場合、利用者は多数枚の硬貨を一回の取り出しだけでは全ての硬貨を取り出すことはできないため、複数回の取り出しが必要となる。
また、紙幣処理部2の紙幣入出金口11にサイズの異なる紙幣10を同時に排出する場合、利用者はサイズ毎に複数回に分けて紙幣10を抜き取る可能性がある。
このような場合に対応し、媒体の枚数やサイズに応じて個別抜取待ち時間を変更することによって、不必要に長い抜取待ち時間が設定されることなく、媒体保全と安全性の双方が確保された取忘監視処理を行うことができる。
また、同一の媒体に対しても入金取引・出金取引など取引種別に応じて個別抜取待ち時間を変更してもよい。
具体的には、例えば、自動取引装置1内部に収納された紙幣10を排出する出金取引においては、自動取引装置1で鑑別された紙幣状態のよい紙幣10のみが紙幣入出金口11に排出されるため、利用者にとって抜き取りやすい。これに対し、利用者が紙幣入出金口11から入金する入金取引の場合、自動取引装置1の鑑別装置(図示省略)によって鑑別された結果、紙幣状態が悪く入金できないと鑑別された入金紙幣を紙幣入出金口11から排出すると紙幣状態が悪いため抜き取りにくく、出金取引の場合の紙幣10よりも抜取り時間がかかるおそれがある。
このような場合に対応し、同一の媒体に対しても取引種別に応じて個別抜取待ち時間を変更することによって、不必要に長い抜取待ち時間が設定されることなく、媒体保全と安全性の双方が確保された取忘監視処理を行うことができる。
なお、上述したように、媒体種別、取引種別或いは媒体の取扱数量やサイズに応じて個別抜取待ち時間を変更する処理は取引内容に応じて制御部9が個別抜取待ち時間を調整する取引別待機時間調整制御に対応する。
また、上記各パターンの取忘監視処理における受渡口に排出された媒体が1種類である場合においては、受渡口に排出された媒体の抜取りを残留検出センサで検出した場合は個別抜取待ち時間を変更せずに取忘監視処理を終了すればよい。これに対し、受渡口に排出された媒体が1種類であって、受渡口に排出された媒体の残留状態の変化を残留検出センサで検出した場合は、上述したように個別抜取待ち時間を変更する構成とすればよい。
これまでに述べたように、自動取引装置1は複数の媒体の抜取待ち状態において、いずれかの媒体の抜き取りがあった場合、その時点からさらに個別抜取待ち時間が更新される。つまり、利用者による媒体の抜き取りを検出する度に抜取待ち時間を再設定することで、高価な利用者検出手段を別途用意する必要なく、利用者による抜取り動作中は抜取待ち状態を継続することができる。したがって、利用者の媒体抜取りの安全性及び媒体保全を確保することができる。
さらに、全ての媒体が抜き取られるまでの個別抜取待ち時間を別途設定して、全体抜取待ち時間の監視も行う場合、媒体抜き取りの安全性を確保しながら、媒体保全をさらに向上することができる。
また、いずれかの媒体の抜き取り検出による個別抜取待ち時間の更新は、取り忘れ警告(ブザー・音声ガイダンス・画面ガイダンス)の発動タイミング、すなわち個別警告待ち時間にも、適用できるため、このように取り忘れ警告の発動タイミングに適用することで、顧客を急がせたり、気分を害することを防止できる。
なお、上述の説明においては、制御部9が各処理部(2,3,4,5,6)の動作制御とともに、抜取待ち時間や警告待ち時間を制御する構成であったが、各処理部(2,3,4,5,6)がそれ自身の抜取待ち時間や警告待ち時間を制御し、制御部9は各処理部(2,3,4,5,6)の相関状態を制御する構成としてもよい。
また、上述の説明において、抜取待ち時間を再設定する個別抜取タイマ変更(ステップS105,S207,S309,S408)や、警告待ち時間を再設定する個別警告タイマ変更(ステップS310)では、タイマをリセットして同時間計測する構成であったが、タイマ変更により計測時間を延長して時間計測する構成や、時間計測を変更前までの計測時間とは異なる別の時間単位に変更して時間計測する構成であってもよい。
1…自動取引装置、7……利用者操作部、8…利用者検出部、9…制御部、10…紙幣、11…紙幣入出金口、12…紙幣処理部シャッタ、14…紙幣残留検出センサ、21…硬貨入出金口、22…硬貨処理部シャッタ、24…硬貨残留検出センサ、31…通帳挿入口、32…通帳検出センサ、41…カード放出口、42…カード検出センサ、51…明細票放出口、52…明細票検出センサ

Claims (6)

  1. 利用者の操作によって、複数種の媒体を、前記媒体毎に設けた媒体別抜取口から受け渡して取引する自動取引装置において、
    前記媒体別抜取口に排出した前記媒体の残留状態の変化を検出する残留変化検出手段と、
    前記媒体の残留状態の変化に基づいて、前記媒体の取り忘れと判断した場合に取忘処理を実行する取忘処理実行手段と、
    該取忘処理実行手段が取忘処理を実行するまでの待機時間を制御する待機時間制御手段とを備え、
    該待機時間制御手段が、
    前記残留変化検出手段が少なくとも1つの前記媒体別抜取口における前記媒体の残留状態変化を予め設定された待機時間内に検出した場合に、前記残留状態が変化しない前記媒体別抜取口における前記待機時間を変化させる
    自動取引装置。
  2. 前記待機時間制御手段が、
    全ての媒体別抜取口における前記媒体の残留状態に関わらず、前記待機時間を最長待機時間で終了させる
    請求項1に記載の自動取引装置。
  3. 前記待機時間制御手段が、
    前記媒体の取引内容に応じて前記待機時間を調整する取引別待機時間調整制御を実行する
    請求項1又は2に記載の自動取引装置。
  4. 前記取忘処理実行手段が、利用者に対する取り忘れ警告を実行する警告手段である
    請求項1から3のうちいずれかに記載の自動取引装置。
  5. 利用者が装置前面にいることを検出する利用者検出手段を備え、
    前記待機時間制御手段が、
    利用者が装置前面にいる場合に、前記待機時間を制御する
    請求項1から4のうちいずれかに記載の自動取引装置。
  6. 前記媒体別抜取口に、該媒体別抜取口への出し入れを開閉して規制する規制蓋を備え、
    前記媒体の残留が無くなった前記媒体別抜取口の規制蓋を閉じる
    請求項1から5のうちいずれかに記載の自動取引装置。
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