JP2011058617A - 電気抵抗溶接用軸状部品 - Google Patents

電気抵抗溶接用軸状部品 Download PDF

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Abstract

【課題】捩り方向の溶接強度を向上する。
【解決手段】軸部2と、この軸部2と一体で軸部2の断面積よりも大きい形状のフランジ部3と、軸部2とは反対側のフランジ部中央に配置されている溶着用突起4を有するものであって、溶着用突起4は、軸部2とほぼ同軸位置に配置され、その端面が外縁側を低くした小さな傾斜角θのテーパ面7とされているとともに、このテーパ面7の中心部に頂部8が設けられた初期溶融部5と、この初期溶融部5からフランジ部3の外縁方向に延びている回転方向の溶接強度強化用の補強用突起6から構成されている。補強用突起6がフランジ部3の外縁近くまで延びているので、捩り方向の溶接強度が向上する。
【選択図】図1

Description

この発明は、軸部と、この軸部と一体的に形成されているとともに前記軸部の断面積よりも大きい形状のフランジ部と、軸部とは反対側のフランジ部中央に配置されている溶着用突起を有する電気抵抗溶接用軸状部品に関している。
特許第4032313号公報には、軸部と、この軸部と一体的に形成されているとともに前記軸部の断面積よりも大きい形状のフランジ部と、軸部とは反対側のフランジ部中央に配置されている溶着用突起を有する軸状部品を、電気抵抗溶接で鋼板部品に溶接することが開示されている。
特許第4032313号公報
上記特許文献に記載されている円形の溶着用突起は、円形のフランジ部の中央部に配置され、その直径は軸部の直径とほぼ同じである。
このような溶着用突起の軸状部品を鋼板部品に電気抵抗溶接で溶接をすると、円形の溶着箇所がフランジ部の中央部だけに形成されることとなり、その直径は小さなものとなる。このような溶接状態の軸状部品に対して回転力が作用すると、溶着部の直径が小さいために、大きな回転力に対しては溶着部がねじ切れてしまい、回転力に対する溶接強度が不足するという問題がある。
上述の問題を解決するために溶着用突起の直径を大きくすると、溶着用突起自体の体積が増大するので、溶接電流を十分に通電しなければ適正な溶着用突起の溶融がえられないこととなり、消費電力面の経済性において不利である。また、通電時間を長くしたり電流値を高めたりすることによって、溶着用突起の溶融を適正化しても、鋼板部品側の溶融が過度となって、溶着用突起と鋼板部品の各々に適正な溶融部が形成されないこととなる。
以上に述べた問題は、溶着用突起がフランジ部の中央部に配置された円形のものにおいて発生する場合であるが、これに換えてフランジ部の外周部近傍に3個の粒状の突起が120度間隔で配置されたものがある。このようなタイプの溶着用突起の場合には、フランジ部が傾斜したまま加圧されると、一つ又は二つの突起が溶融し、残りの突起は十分に溶融しないこととなって溶着状態に片寄りが発生し、とくに回転方向の溶接強度が不足する。
本発明は、上記の問題点を解決するために提供されたもので、回転力に対する溶接強度を向上させるとともに、消費電力の節減を図ることができる電気抵抗溶接用軸状部品の提供を目的とする。
請求項1記載の発明は、軸部と、この軸部と一体的に形成されているとともに軸部の断面積よりも大きい形状のフランジ部と、前記軸部とは反対側のフランジ部中央に配置されている溶着用突起を有するものであって、前記溶着用突起は、軸部とほぼ同軸位置に配置され、その端面が外縁側を低くした小さな傾斜角のテーパ面とされているとともに、このテーパ面の中心部に頂部が設けられた初期溶融部と、この初期溶融部からフランジ部の外縁方向に延びている回転方向の溶接強度強化用の補強用突起から構成されていることを特徴とする電気抵抗溶接用軸状部品である。
例えば、加圧電極の受入孔に軸部が挿入され、前記溶着用突起が例えば相手方である鋼板部品に加圧される。この状態で溶接電流が通電されると、溶着用突起が溶融状態になって鋼板部品に溶着される。溶融開始の初期の段階では、初期溶融部の頂部が鋼板部品に加圧されるので、この部分の電流密度が高くなって確実に初期溶融が開始される。この初期溶融に連続した状態で補強用突起が溶融状態になって、溶着用突起全域が鋼板部品に溶着される。この溶着は、鋼板部品側にも溶融が発生して、鋼板部品にも適度な深さの溶融が形成される。
上記のように、初期溶融部からフランジ部の外縁方向に補強用突起が延びているので、軸部の中心から遠ざかった箇所に溶着部が形成される。これによって。軸部に作用する回転力に対して回転方向の溶接強度が十分に強化されたものとなる。
そして、初期溶融部から補強用突起が延びた溶着用突起の形状であるから、溶着用突起全体としての体積が小さくなり、初期溶融部の溶融に連続して補強用突起の溶融が進行する。したがって、溶着用突起全体の溶融に要する電気エネルギーを最小化することができて、経済的に有利である。
さらに、軸状部品が傾いたまま溶接されても、溶着が初期溶融部から補強用突起へと順を追って進行するので、溶着用突起全域の溶着が確保できる。
請求項2記載の発明は、前記初期溶融部は、軸部の中心線と同軸とされた円形のものとされ、その体積は前記補強用突起の体積よりも小さく設定されている請求項1記載の電気抵抗溶接用軸状部品である。
所定の通電時間のうち前記初期溶融部の溶融を早期に完了させ、残りの通電時間で補強用突起を十分に溶融させることによって、溶着用突起全域の溶融が達成される。このように良好な溶融の進行を確保するために、初期溶融部の体積を補強用突起の体積よりも小さくすることによって、補強用突起の先端部まで十分な溶融がなされて、溶着用突起全体が良好な溶着状態となる。また、初期溶融部は、軸部の中心線と同軸とされた円形のものとされているので、補強用突起が複数の場合に各補強用突起における溶融が同時進行の状態で行われ、各補強用突起の溶融状態が均一化され、溶着用突起全体の溶着状態が良好なものとなる。
請求項3記載の発明は、前記補強用突起は、その幅がフランジ部の外縁方向に向かって広くなっている請求項1または請求項2記載の電気抵抗溶接用軸状部品である。
このような構成により、フランジ部の外縁近傍側の溶着面積が大きくなり、軸部の中心から遠ざかった箇所に一層広い領域の溶着部が形成される。これによって、軸部に作用する回転力に対して回転方向の溶接強度が十分に強化されたものとなる。
請求項4記載の発明は、前記補強用突起の表面は、前記テーパ面をフランジ部の外縁近傍まで拡大して形成した仮想テーパ面上に存在している請求項1〜請求項3のいずれかに記載の電気抵抗溶接用軸状部品である。
このような構成により、初期溶融部の頂部から補強用突起の先端部まで一貫した傾斜面となる。したがって、溶融にともなう加圧によってフランジ部と鋼板部品との間隔が縮まりながら、補強用突起の先端まで確実に溶融が進行する。
請求項5記載の発明は、溶接される部品がプロジェクションボルトである請求項1〜請求項4のいずれかに記載の電気抵抗溶接用軸状部品である。
前記プロジェクションボルトに他の部品がナットで締め付けられるときに、ボルトに対して大きな回転力が作用しても、容易にねじ切れることがなく高い部品取り付け強度がえられる。
プロジェクションボルトの各部や溶着用突起を示す図である。 溶着状態や強度テストの状態を示す図である。 他の溶着用突起を示す平面図である。 溶接状態を示す電極の断面図である。
つぎに、本発明の電気抵抗溶接用軸状部品を実施するための形態を説明する。
図1、図2および図4は、実施例1を示す。
最初に、軸状部品について説明する。
この実施例における軸状部品は、鉄製のプロジェクションボルト1である。以下の説明において、プロジェクションボルトを単にボルトと表現する場合もある。ボルト1は、雄ねじが形成された軸部2と、この軸部2と一体的に形成されているとともに軸部2の断面積よりも大きい円形形状のフランジ部3と、前記軸部2とは反対側のフランジ部3の中央に配置されている溶着用突起4を有している。フランジ部3の直径は軸部2の断面の直径よりも大きくなっている。なお、フランジ部3を円形ではなく、四角いものとすることもできる。
前記溶着用突起4は、ボルト1の軸線O−Oと同軸状態で形成され、中心部が軸線O−O上に位置する円形の初期溶融部5と、この初期溶融部5からフランジ部3の外縁方向に延びている3つの補強用突起6から構成されている。初期溶融部5は、図1において梨地模様を付した領域であり、補強用突起6の基部部分の共通箇所の円形部分である。そして、初期溶融部5の端面は、フランジ部3の外縁側を低くした小さな傾斜角のテーパ面7とされているとともに、このテーパ面7の中心部に頂部8が設けられている。テーパ部7の傾斜角はθで示されている。
補強用突起6は外縁側に向かって延びる細長い形状とされ120度間隔で配置してあり、後述のように回転方向の溶接強度を強化する。図1(B)に示されているのは、三つ叉タイプである。そのC−C断面が同図(C)図である。
初期溶融部5のテーパ面7をフランジ部3の外縁近傍まで拡大して仮想テーパ面を形成し、各補強用突起6の表面9をこの仮想テーパ面上に存在させてある。
ボルト1の各部の寸法はつぎのとおりである。軸部2の直径は7mm、フランジ部3の直径は13.5mm、初期溶融部5の半径は2.5mm、軸線O−Oから補強用突起6の先端までの長さは6mm、溶着用突起4の全高さは1.2mm、テーパ面7の傾斜角θは9度、フランジ部3の厚さは1.1mmである。そして、初期溶融部5の体積は約22mm、3つの補強用突起6の合計体積は約25mmである。
このように初期溶融部5の体積は、補強用突起6の合計体積よりも小さく設定されている。
なお、前記頂部8は、機械加工による尖った形状や、金型成型によるわずかな丸味を持った形状等に仕上げられており、通電初期の電流密度は両者ともほぼ同じである。この点は、頂部8をわずかな直径の円形の平面部にした場合も同様である。例えば、この円形の平面部の直径は、0.5mmである。
上記三つ叉タイプを図1(D)に示すように、四つ叉タイプにすることも可能である。
つぎに、ボルトの溶接過程を説明する。
図4に示すように、進退動作をする可動電極11の中心部に受入孔12があけられ、ここに軸部2が挿入される。ボルト1の落下を防止するために、永久磁石13が受入孔12の奥に固定してある。この永久磁石13でボルト1が吸引されることにより、フランジ部3の裏面が可動電極11の端面14に密着している。
固定電極15が可動電極11と同軸上に配置され、その上に平たい鋼板部品16が載置されている。鋼板部品16の厚さは0.7mmである。可動電極11の加圧力は1960N、通電時間は7サイクル(1サイクルは1/60秒)、電流値は10000Aである。なお、固定電極がなくて鋼板部品16の裏面が開放空間に露出した状態、すなわち鋼板部品16の片側にだけ溶着用突起4を押し付けて溶接電流を通電する型式であってもよい。
可動電極11が進出して溶着用突起4が鋼板部品16に加圧され、ついで溶接電流が通電されると、溶着用突起4と鋼板部品16に溶融が開始され、溶着用突起4が鋼板部品16に溶接される。
この溶着過程は、最初に初期溶融部5の頂部8が鋼板部品に加圧され、頂部8がわずかに鋼板部品16にめり込んだ状態になっている。この状態で溶接電流が通電されると、めり込んだ箇所の電流密度が高いのでこの箇所の溶融が迅速に開始され、加圧にともなってこの初期溶融が拡大して初期溶融部5全体に及んで行く。この初期溶融部5全体が溶融を完了するまでの通電時間は、3サイクルと推定される。
この初期溶融部5全体の溶融に連続して可動電極11による加圧がなされるので、溶融部分は補強用突起6の方へ進行して補強用突起6の先端まで溶融し、三つ叉形状部分全体が鋼板部品16に溶着する。補強用突起6の溶融進行は、補強用突起6の表面9がテーパ面7と同じ傾斜角度の傾斜面とされているために、加圧にともなって確実にしかも円滑になされる。3つの補強用突起6が溶融するのに費やされる通電時間は、4サイクルと推定される。
前述のように初期溶融部5の体積が補強用突起6の合計体積よりも小さく設定されているので、通電時間の初期のうちに初期溶融部5の溶融を完了させ、残りの長い通電時間を補強用突起6の溶融に費やすこととなる。したがって、補強用突起6の先端まで確実に溶融を行わせることができ、溶着用突起4全体の溶着が確実に達成される。上記体積の大小関係を逆にして比較テストを行ったところ、初期溶融部5は十分に溶融したが、補強用突起6の溶融が不十分なものとなり、補強用突起6の溶着が不完全なものとなった。そこで、補強用突起6のための通電時間を長くしたら、今度は鋼板部品16の側に過剰溶融が発生し、正常な溶着が得られなかった。
このように体積の大小関係を逆にして比較テストを行った結果は上記のとおりであるが、初期溶融部5や補強用突起6の溶融に費やされる通電時間は、初期溶融部5と補強用突起6は素材金属が連続しているので、明確な通電時間を測定することができない。したがって、推定時間として表現してある。
図2(A)は、溶着範囲を示すもので、符号17が溶着部を示している。図2(A)のB−B断面が同図の(B)図であり、黒く塗りつぶして示した溶着部17は、初期溶融部5から補強用突起6に及んでいることが認められる。(A)図に見られる溶着部17は、図1(B)に示された溶着用突起4の大きさよりも一回り大きくなっている。上記溶着範囲は、鋼板部品16とフランジ部3の境界部を鋼板部品16の面方向に切断して溶着範囲や溶着部分の形状を観察したものである。
つぎに、溶接強度について説明する。
図2(B)に示したボルト1が溶接された鋼板部品16を治具に固定し、軸部2を回転アームで掴んで捩じ切りテストを行った。その結果、回転力が16.6N・mで捩じ切れて、鋼板部品16には図2(C)に示すような捩じ切り孔18があいた。この孔18の部分の鋼板片は、フランジ部3側に溶着したままであった。比較テストとして、補強用突起6のない初期溶融部5だけの溶着用突起を備えたボルトを準備して鋼板部品16に溶接したところ、捩じ切りテストは15.0N・mであり、実施例に示した溶着用突起形状の捩り強度向上が確認された。
また、参考までに鋼板部品16を固定し軸部2を軸線O−O方向に引っ張って、牽引テストを行った。その結果、牽引力37.1Nの牽引力で鋼板部品16から引きちぎれて、鋼板部品16には図2(D)に示すような抜け孔19があいた。この孔19の部分の鋼板片は、フランジ部3側に溶着したままであった。比較テストとして、補強用突起6のない初期溶融部5だけの溶着用突起を備えたボルトを準備して鋼板部品16に溶接したところ、牽引テストは33.7Nであり、実施例に示した溶着用突起形状の引っ張り強度向上が確認された。
以上に説明した実施例1の作用効果は、つぎのとおりである。
加圧電極11の受入孔12に軸部2が挿入され、前記溶着用突起4が相手方である鋼板部品16に加圧される。この状態で溶接電流が通電されると、溶着用突起4が溶融状態になって鋼板部品16に溶着される。溶融開始の初期の段階では、初期溶融部5の頂部8が鋼板部品16に加圧されるので、この部分の電流密度が高くなって確実に初期溶融が開始される。この初期溶融に連続した状態で補強用突起6が溶融状態になって、溶着用突起4全域が鋼板部品16に溶着される。この溶着は、鋼板部品16側にも溶融が発生して、鋼板部品16にも適度な深さの溶融が形成される。
上記のように、初期溶融部5からフランジ部3の外縁方向に補強用突起6が延びているので、軸部2の中心O−Oから遠ざかった箇所に溶着部17が形成される。これによって、軸部2に作用する回転力に対して回転方向の溶接強度が十分に強化されたものとなる。
そして、初期溶融部5から補強用突起6が延びた溶着用突起4の形状であるから、溶着用突起4全体としての体積が小さくなり、初期溶融部5の溶融に連続して補強用突起6の溶融が進行する。したがって、溶着用突起4全体の溶融に要する電気エネルギーを最小化することができて、経済的に有利である。
さらに、ボルト1が傾いたまま溶接されても、溶着が初期溶融部5から補強用突起6へと順を追って進行するので、溶着用突起4全域の溶着が確保できる。
前記初期溶融部5は、軸部2の中心線O−Oと同軸とされた円形のものとされ、その体積は前記補強用突起6の体積よりも小さく設定されている。
所定の通電時間のうち前記初期溶融部5の溶融を早期に完了させ、残りの通電時間で補強用突起6を十分に溶融させることによって、溶着用突起4全域の溶融が達成される。このように良好な溶融の進行を確保するために、初期溶融部5の体積を補強用突起6の体積よりも小さくすることによって、補強用突起6の先端部まで十分な溶融がなされて、溶着用突起4全体が良好な溶着状態となる。また、初期溶融部5は、軸部2の中心線O−Oと同軸とされた円形のものとされているので、補強用突起6が複数の場合に各補強用突起6における溶融が同時進行の状態で行われ、各補強用突起6の溶融状態が均一化され、溶着用突起4全体の溶着状態が良好なものとなる。
前記補強用突起6の表面は、前記テーパ面7をフランジ部3の外縁近傍まで拡大して形成した仮想テーパ面上に存在している。
このような構成により、初期溶融部5の頂部8から補強用突起6の先端部まで一貫した傾斜面となる。したがって、溶融にともなう加圧によってフランジ部3と鋼板部品16との間隔が縮まりながら、補強用突起6の先端まで確実に溶融が進行する。
溶接される部品がプロジェクションボルト1である。
前記プロジェクションボルト1に他の部品がナットで締め付けられるときに、ボルト1に対して大きな回転力が作用しても、容易にねじ切れることがなく高い部品取り付け強度がえられる。
図3は、実施例2を示す。
この実施例2は、補強用突起6の幅がフランジ部3の外縁方向に向かって広くなっている。つまり、補強用突起6の先端部の幅Wは初期溶融部5に近い箇所の幅よりも広くなっている。なお、同図(A)は三つ叉タイプであり、(B)は四つ叉タイプである。それ以外の構成は、図示されていない部分も含めて先の実施例1と同じであり、同様な機能の部材には同一の符号が記載してある。
前記補強用突起6は、その幅がフランジ部3の外縁方向に向かって広くなっている。
このような幅Wの設定により、フランジ部3の外縁近傍側の溶着面積が大きくなり、軸部2の中心O−Oから遠ざかった箇所に一層広い領域の溶着部17が形成される。これによって。軸部2に作用する回転力に対して回転方向の溶接強度が十分に強化されたものとなる。
上述のように、本発明の装置によれば、回転力に対する溶接強度を向上させるとともに、消費電力の節減を図ることができる電気抵抗溶接用軸状部品であるから、自動車の車体溶接工程や、家庭電化製品の板金溶接工程などの広い産業分野で利用できる。
1 プロジェクションボルト、軸状部品
2 軸部
3 フランジ部
4 溶着用突起
5 初期溶融部
6 補強用突起
7 テーパ面
8 頂部
16 鋼板部品
17 溶着部
O−O 軸部の軸線、軸部の中心線
W 補強用突起の幅

Claims (5)

  1. 軸部と、この軸部と一体的に形成されているとともに軸部の断面積よりも大きい形状のフランジ部と、前記軸部とは反対側のフランジ部中央に配置されている溶着用突起を有するものであって、
    前記溶着用突起は、軸部とほぼ同軸位置に配置され、その端面が外縁側を低くした小さな傾斜角のテーパ面とされているとともに、このテーパ面の中心部に頂部が設けられた初期溶融部と、この初期溶融部からフランジ部の外縁方向に延びている回転方向の溶接強度強化用の補強用突起から構成されていることを特徴とする電気抵抗溶接用軸状部品。
  2. 前記初期溶融部は、軸部の中心線と同軸とされた円形のものとされ、その体積は前記補強用突起の体積よりも小さく設定されている請求項1記載の電気抵抗溶接用軸状部品。
  3. 前記補強用突起は、その幅がフランジ部の外縁方向に向かって広くなっている請求項1または請求項2記載の電気抵抗溶接用軸状部品。
  4. 前記補強用突起の表面は、前記テーパ面をフランジ部の外縁近傍まで拡大して形成した仮想テーパ面上に存在している請求項1〜請求項3のいずれかに記載の電気抵抗溶接用軸状部品。
  5. 溶接される部品がプロジェクションボルトである請求項1〜請求項4のいずれかに記載の電気抵抗溶接用軸状部品。
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