JP2011058584A - 無励磁作動ブレーキ - Google Patents

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Abstract

【課題】制動解放時にブレーキキャリパーをアーマチュアとは逆方向に移動させるための解放用レバーを簡単に組付けることができるようにする。
【解決手段】第1、第2の支軸3,4に移動自在に支持されたブレーキキャリパー8とフィールドコア23とを備える。ブレーキキャリパー8に移動自在に支持されてフィールドコア23とブレーキディスク7との間に配置されたアーマチュア21と、アーマチュア21を付勢する制動用の圧縮コイルばね26とを備える。アーマチュア21と連動する第1のブレーキパッド15と、ブレーキキャリパー8と連動する第2のブレーキパッド16とを備える。前記第1、第2の支軸3,4の一端部に嵌合し固定された支持部材45と、この支持部材45に前記第1、第2の支軸3,4の軸線とは直交する軸線回りに回動自在に支持された解放用レバー46とを備える。解放用レバー46の第1のレバー部56をアーマチュア21に当接させ、第2のレバー部57をブレーキキャリパー8に当接させた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、圧縮コイルばねのばね力によって一対のブレーキパッドがブレーキディスクを挟むことにより制動を行うキャリパー型の無励磁作動ブレーキに関し、特に制動解放時にブレーキパッドをブレーキディスクから離間させる機構に関するものである。
従来のこの種の無励磁作動ブレーキとしては、例えば特許文献1〜特許文献3に記載されているものがある。特許文献1に開示された無励磁作動ブレーキは、ブレーキディスクの外周部の一部を覆う断面C字状のブレーキキャリパーを備えている。このブレーキキャリパーにおけるブレーキディスクの表・裏面のうち一方の面と対向する部分は、ブレーキパッドを有するキャリパー本体によって形成され、他方の面と対向する部分は、フィールドコアによって形成されている。
前記ブレーキキャリパーは、ブレーキディスクの軸線方向に延在する支軸に前記軸線方向へ移動自在に支持されている。また、このブレーキキャリパーは、前記キャリパー本体がブレーキディスクから離間する方向に解放用ばねによって付勢されており、ブレーキキャリパーに後述するアーマチュア側から力が加えられない状態において解放用ばねのばね力でストッパーに当接するように構成されている。前記ブレーキキャリパーが前記ストッパーに当接している状態では、前記キャリパー本体のブレーキパッドとブレーキディスクとの間に隙間が形成される。
前記フィールドコアは、励磁コイルを備えているとともに、ブレーキディスクとの間で往復できるようにアーマチュアを移動自在に支持している。このアーマチュアにおけるブレーキディスクと対向する端面にはブレーキパッドが設けられている。また、フィールドコアは、アーマチュアをブレーキディスク側へ付勢する圧縮コイルばねを備えている。
このように構成された無励磁作動ブレーキは、励磁コイルが励磁されていない状態において、アーマチュアが前記圧縮コイルばねのばね力によりブレーキディスク側に移動し、アーマチュアのブレーキパッドがブレーキディスクに押し付けられる。これとともに、ブレーキキャリパーは、前記圧縮コイルばねの反力を受け、フィールドコアがブレーキディスクから離間する方向、すなわちキャリパー本体がブレーキディスクに接近する方向に前記解放用ばねのばね力に抗して移動する。このブレーキキャリパーの移動により、キャリパー本体のブレーキパッドがブレーキディスクに押し付けられる。この結果、ブレーキディスクに両側からブレーキパッドが押し付けられ、ブレーキディスクが制動される。
一方、この無励磁作動ブレーキは、前記励磁コイルが励磁されることによって、アーマチュアがフィールドコアに吸着されてアーマチュアのブレーキパッドがブレーキディスクから離間する。これとともに、ブレーキキャリパーをキャリパー本体がブレーキディスクに接近する方向へ付勢する力(圧縮コイルばねの反力)が消失する。この力の消失により、ブレーキキャリパーが前記解放用ばねのばね力によって押されてストッパーに当接するまでアーマチュアの移動方向とは逆方向に移動し、キャリパー本体のブレーキパッドがブレーキディスクから離間する。すなわち、このときブレーキキャリパーは、前記両方のブレーキパッドがブレーキディスクから離間する中立位置に移動する。
このため、この無励磁作動ブレーキは、制動解放状態で両方のブレーキパッドが回転中のブレーキディスクに接触することがないから、ブレーキパッドのフェーシング(摩擦部材)にいわゆる空転摩耗が生じたり、この空転摩耗によりブレーキパッドが発熱することがない。
この無励磁作動ブレーキにおいて、上記制動解放時にブレーキディスクと両ブレーキパッドとの間に形成される隙間は、制動時にフィールドコアとアーマチュアとの間に形成されたエアギャップの約1/2になる。
特許文献2に記載されている無励磁作動ブレーキは、制動解放時にブレーキキャリパーを前記中立位置に移動させるための中立機構が特許文献1記載の無励磁作動ブレーキとは異なっている。特許文献2記載の無励磁作動ブレーキにおいて、その他の構造は、特許文献1記載の無励磁作動ブレーキと同等の構造が採られている。
前記中立機構は、アーマチュアに設けられたプッシュロッドと、このプッシュロッドが当接するストッパーとによって構成されている。前記プッシュロッドは、アーマチュアにブレーキディスクとは反対側へ延在するように立設されており、フィールドコアを貫通してフィールドコアの外に突出している。このロッドにおけるフィールドコアから外に突出する部分の長さは、制動解放時に相対的に長くなる。
前記ストッパーは、ブレーキキャリパーを移動自在に支持する支軸と一体的に構成されており、移動することがない状態で前記ロッドと対向する位置に配置されている。このストッパーと前記プッシュロッドとの間の間隔は、制動時にフィールドコアとアーマチュアとの間に形成されるエアギャップより短く形成されている。すなわち、制動解放時にはプッシュロッドがストッパーに当接し、アーマチュアのフィールドコア側への移動が規制されてフィールドコア(ブレーキキャリパー)がアーマチュアに接近する方向(ブレーキディスク側)に移動する。このため、制動解放時にアーマチュアのブレーキパッドと、キャリパー本体のブレーキパッドとがそれぞれブレーキディスクから離間する。
特許文献3に記載されている無励磁作動ブレーキは、制動解放時にブレーキキャリパーを移動させるための中立機構が特許文献1記載の無励磁作動ブレーキとは異なっている。特許文献3記載の無励磁作動ブレーキにおいて、その他の構造は、特許文献1記載の無励磁作動ブレーキと同等の構造が採られている。
特許文献3に開示されている前記中立機構は、制動解放時にアーマチュアに作用する力を解放用レバーによってブレーキキャリパーに伝達し、ブレーキキャリパーをアーマチュアとは反対方向に移動させる構成が採られている。
前記解放用レバーは、アーマチュアに一端部が固定された第1のアームと、ブレーキキャリパーに一端部が固定された第2のアームと、これら両アームの他端部どうしを接続する支持部とから構成されている。
特許文献3中には、解放用レバーを支持する構造として2種類の支持構造が開示されている。第1の支持構造は、ブレーキキャリパーを移動自在に支持する支軸に前記支持部が摩擦部材を介して回動自在に支持される構造である。第2の支持構造は、前記支持部に折曲げ可能な第3のアームを前記両アーム間で両アームと平行に延在するように設け、この第3のアームの先端部を移動することがない支持用ブラケットに固定する構造である。
この解放用レバーを備えた無励磁作動ブレーキにおいては、制動解放時にアーマチュアがフィールドコアに吸着されることによって、解放用レバーの支持部が第1のアームによって押されて傾動し、第2のアームがブレーキキャリパーをアーマチュアの移動方向とは逆方向に押圧する。このようにアーマチュアがフィールドコアに吸着されるとともに、ブレーキキャリパーが解放用レバーによりアーマチュアの移動方向とは逆方向に押圧されることによって、アーマチュアのブレーキパッドと、ブレーキキャリパーのキャリパー本体に設けられているブレーキパッドとがそれぞれブレーキディスクから離間する。
実開昭51−110185号公報 実公昭57−36833号公報 米国特許第7,438,162号明細書
特許文献1と特許文献2とに記載されている無励磁作動ブレーキは、ブレーキキャリパーを支軸に組付けるときの作業時間が長くなってしまうという問題があった。これは、制動解放時にブレーキキャリパーがアーマチュアの移動方向とは逆方向に移動するときの移動量を調整しなければならないからである。この移動量の調整は、特許文献1記載の無励磁作動ブレーキにおいては、ブレーキキャリパーとストッパーとの間の隙間を調整することにより行い、特許文献2記載の無励磁作動ブレーキにおいては、アーマチュアのプッシュロッドとストッパーとの間の隙間を調整することによって行われる。
特許文献3に記載されている無励磁作動ブレーキは、解放用レバーを組付けるときに隙間を調整する作業は不要である。しかし、特許文献3に開示されている解放用レバーを無励磁作動ブレーキに組付けるためには、解放用レバーの支持部をブレーキ側(ブレーキキャリパーを支持する支軸や支持用ブラケット)に取付ける作業と、第1のアームの先端部をアーマチュアにボルトによって固定する作業と、第2のアームの先端部をブレーキキャリパーにボルトによって固定する作業とが必要である。このため、特許文献3に記載されている無励磁作動ブレーキにおいても、解放用レバーの組付作業の工数が多くなるために、組立作業に要する時間が長くなってしまう。
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、制動解放時にブレーキキャリパーをアーマチュアとは逆方向に移動させるための解放用レバーを簡単に組付けることが可能な無励磁作動ブレーキを提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係る無励磁作動ブレーキは、ブレーキディスクの近傍で前記ブレーキディスクの軸線方向に延在する支軸と、前記支軸に前記軸線方向へ移動自在に支持されたブレーキキャリパーと、前記ブレーキキャリパーにおける前記軸線方向の一端部側に設けられたフィールドコアと、前記ブレーキキャリパーに前記軸線方向へ移動自在に支持された状態で前記フィールドコアと前記ブレーキディスクとの間に配置され、前記フィールドコアに磁気吸着されるアーマチュアと、前記アーマチュアを前記ブレーキディスクに向けて付勢するばね部材と、前記アーマチュアとブレーキディスクとの間に位置し、アーマチュアと一体に移動してブレーキディスクの一方の摩擦面に接離する第1のブレーキパッドと、前記第1のブレーキパッドとは前記ブレーキディスクを挟んで反対側に位置し、前記ブレーキキャリパーと一体に移動して前記ブレーキディスクの他方の摩擦面に接離する第2のブレーキパッドと、前記支軸の一端部に嵌合した状態で固定された支持部材と、前記支持部材に前記支軸の軸線とは直交する軸線回りに回動自在に支持された解放用レバーとを備え、前記解放用レバーは、回動中心から一方に延在する第1のレバー部と、他方に延在する第2のレバー部とを有し、前記第1のレバー部は、前記アーマチュアにおける前記軸線方向の一端部に当接し、前記第2のレバー部は、前記ブレーキキャリパーにおける前記軸線方向の一端部に当接しているものである。
本発明は、前記発明において、前記フィールドコアおよびアーマチュアはそれぞれ円板状に形成され、前記ブレーキキャリパーは、前記軸線方向から見て前記アーマチュアおよびフィールドコアから径方向の外側に突出する凸部が形成されているとともに、この凸部を貫通する前記支軸に支持され、前記フィールドコアの外周部であって前記凸部の近傍には、前記アーマチュアの前記一端部が露出するように切り欠きが形成され、前記第1のレバー部は、前記切り欠きの内部に前記軸線方向の外側から挿入されて前記アーマチュアに当接し、前記第2のレバー部は、前記凸部における前記切り欠きと隣接する部位に当接しているものである。
本発明は、前記発明において、前記ブレーキキャリパーは、前記軸線方向から見てフィールドコアの両側に位置する一側部と他側部とにおいてそれぞれ前記支軸に支持され、前記支持部材と解放用レバーとは、前記両支軸にそれぞれ取付けられているものである。
本発明によれば、フィールドコアの励磁コイルが無励磁状態となる制動状態においては、アーマチュアがばね部材のばね力によってブレーキディスク側に移動し、第1のブレーキパッドがブレーキディスクに押し付けられる。また、この場合は、前記ばね力の反力を受けるブレーキキャリパーがアーマチュアの移動方向とは逆方向に移動し、第2のブレーキパッドがブレーキディスクに押し付けられる。さらに、この場合、解放用レバーは、アーマチュアとブレーキキャリパーの移動に追従するように揺動する。
一方、フィールドコアの励磁コイルが励磁される制動解放状態においては、アーマチュアがフィールドコアに吸着されることによって、解放用レバーの第1のレバー部がアーマチュアの移動する方向に押圧されるとともに、解放用レバーの第2のアーム部がブレーキキャリパーを前記方向とは逆方向に押圧する。
ブレーキキャリパーは、上述したように第2のアーム部により押圧されることによって、前記支軸に沿ってアーマチュアの移動する方向とは逆方向に移動する。この結果、第1のブレーキパッドと第2のブレーキパッドとがそれぞれブレーキディスクから離間する。
前記解放用レバーを無励磁作動ブレーキに組付けるためには、先ず、解放用レバーを支持する支持部材を支軸に軸端側から嵌合させる。次に、解放用レバーの第1のレバー部をアーマチュアに当接させるとともに、第2のレバー部をブレーキキャリパーに当接させる。そして、これらの第1、第2のレバー部がアーマチュア、ブレーキキャリパーに隙間なく当接している状態で前記支持部材を支軸に固定する。この固定は、例えばボルトによって簡単に行うことができる。解放用レバーの組付作業は、支持部材が支軸に固定されることによって終了する。
したがって、本発明においては、解放用レバーを組付けるに当たって、ボルトやその他の締結用の部材を使用する締結作業は、支持部材を支軸に固定するときにのみ行えばよい。このため、本発明によれば、解放用レバーを簡単に組付けることが可能な無励磁作動ブレーキを提供することができる。
本発明に係る無励磁作動ブレーキの正面図である。 本発明に係る無励磁作動ブレーキの平面図で、同図においては、ブレーキキャリパーと支軸との一部を破断した状態で描いてある。 本発明に係る無励磁作動ブレーキの断面図で、同図における波線から上の部分は図1におけるA−A線断面図であり、波線から下の部分は図1におけるB−B線断面図である。 本発明に係る無励磁作動ブレーキの斜視図である。 解放用レバーと支持部材とを示す図で、同図(A)は正面図、同図(B)は(A)図におけるC−C線断面図、同図(C)は底面図である。 解放用レバーの動作を説明するための断面図で、同図は制動状態を示している。 解放用レバーの動作を説明するための断面図で、同図は制動解放状態を示している。
以下、本発明に係る無励磁作動ブレーキの一実施の形態を図1〜図7によって詳細に説明する。
図1に示す無励磁作動ブレーキ1は、エレベータ(図示せず)の巻上げ機に装備されるものである。この無励磁作動ブレーキ1は、前記巻上げ機を駆動する駆動モータ(図示せず)が停止した後にこの駆動モータの回転軸を静止した状態に保持し、駆動モータが回転するときには制動解放状態になる構成が採られている。
この無励磁作動ブレーキ1は、図1〜図3に示すように、巻上げ機本体2(図2,3参照)に第1の支軸3と第2の支軸4とによって取付けられている。第1の支軸3はボルトによって構成され、第2の支軸4は、円筒状を呈するカラー5と、このカラー5の軸心部に挿通されたボルト6とによって構成されている。
これらの第1、第2の支軸3,4は、ブレーキディスク7(図1,3参照)の近傍でこのブレーキディスク7の軸線方向(図1においては図1の紙面と直交する方向であって、図3においては左右方向)に延在するように前記巻上げ機本体2に固定されている。
また、これらの第1、第2の支軸3,4は、図1に示すように、前記軸線方向とは直交する方向に所定の距離だけ離間した位置に配置されている。
ブレーキディスク7は、円板状に形成されており、前記回転軸に一体に回転するように結合されている。この実施の形態においては、ブレーキディスク7の表裏両側に形成されている摩擦面のうち、図3において右側に位置する摩擦面をブレーキディスク7の表面といい、他方に位置する摩擦面をブレーキディスク7の裏面という。
前記第1の支軸3は、巻上げ機本体2に螺着されて固定され、第2の支軸4は、カラー5に挿通させたボルト6を巻上げ機本体2に螺着することによって固定されている。これらの第1の支軸3と第2の支軸4とによって、本発明でいう「支軸」が構成されている。
第1の支軸3と第2の支軸4とには、図3に示すように、後述するブレーキキャリパー8がドライベアリング9を介して前記軸線方向に移動自在に支持されている。また、第1、第2の支軸3,4には、図2および図3に示すように、ブレーキキャリパー8を巻上げ機本体2から離間する方向に付勢する圧縮コイルばね10がそれぞれ装填されている。
ブレーキキャリパー8は、図3に示すように、前記第1、第2の支軸3,4を通すための貫通孔11が穿設されたブリッジ部12と、このブリッジ部12からブレーキディスク7側(図3においては下側)に延在する第1のアーム部13と第2のアーム部14とから構成されている。
これらの第1、第2のアーム部13,14のうち、ブレーキディスク7の表面側(図3においては右側)に位置する第1のアーム部13は、第1のブレーキパッド15を前記軸線方向に移動自在に保持している。一方、第1、第2のアーム部13,14のうち、ブレーキディスク7の裏面側に位置する第2のアーム部14は、第2のブレーキパッド16を前記軸線方向に移動自在に保持している。
第1、第2のブレーキパッド15,16は、板状に形成されたバックプレート17と、このバックプレート17に固着された摩擦部材としてのフェーシング18とから構成されている。これらの第1、第2のブレーキパッド15,16は、前記フェーシング18がブレーキディスク7と対向するように前記第1、第2のアーム部13,14に装着されている。
第1のブレーキパッド15と第2のブレーキパッド16とは、図示してはいないが、断面U字状を呈するばね部材を介して互いに接続されており、このばね部材によって互いに離間する方向に付勢されている。
第1のブレーキパッド15のバックプレート17におけるフェーシング18とは反対側に位置する端部は、スペーサ19を介して後述するアーマチュア21に押し付けられている。すなわち、第1のブレーキパッド15は、アーマチュア21が前記軸線方向に移動するときにアーマチュア21と一体に移動し、ブレーキディスク7の表面(摩擦面)に接離する。
第2のブレーキパッド16のバックプレート17におけるフェーシング18とは反対側に位置する端部は、押圧用ボルト22の円板状頭部22aに押し付けられている。すなわち、第2のブレーキパッド16は、ブレーキキャリパー8が前記第1、第2の支軸3,4に沿って移動するときにブレーキキャリパー8と一体に移動し、ブレーキディスク7の裏面(摩擦面)に接離する。
ブレーキキャリパー8における前記巻上げ機本体2とは反対側の一端部には、図3および図4に示すように、円板状に形成されたフィールドコア23と前記アーマチュア21とが4本の取付用ボルト24によって取付けられている。フィールドコア23は、アーマチュア21より前記軸線方向の外側に位置付けられている。アーマチュア21は、前記フィールドコア23に磁気によって吸着されるものであり、フィールドコア23と略同径の円板状に形成されている。これらのアーマチュア21およびフィールドコア23の外径は、図1に示すように、前記第1の支軸3と第2の支軸4との間隔より僅かに大きい寸法に形成されている。
この実施の形態によるブレーキキャリパー8は、前記第1、第2の支軸3,4がアーマチュア21、フィールドコア23の外周部の近傍に位置し、かつこれらの支軸3,4どうしの間にアーマチュア21およびフィールドコア23の外周部の一部が臨むように形成されている。すなわち、ブレーキキャリパー8の前記ブリッジ部12には、図1に示すように、前記軸線方向から見てアーマチュア21およびフィールドコア23から径方向の外側に突出する凸部12aが形成されている。これらの凸部12aに第1、第2の支軸3,4を挿通させるための前記貫通孔11が穿設されている。
アーマチュア21とフィールドコア23とにおける前記取付用ボルト24によってブレーキキャリパー8に取付けられる取付部は、図示してはいないが、アーマチュア21が前記軸線方向に移動できるように構成されている。この取付部において、アーマチュア21には、円筒状のカラーが移動自在に嵌合させてある。このカラーは、アーマチュア21から突出する長さに形成されており、ブレーキキャリパー8の前記第1のアーム部13とフィールドコア23とに挟まれている。
前記取付用ボルト24は、フィールドコア23に穿設された貫通孔に外側から挿入され、前記カラー内を通して前記第1のアーム部13に螺着されている。このため、フィールドコア23は、前記取付用ボルト24とカラーとによってブレーキキャリパー8に固定され、前記アーマチュア21は、第1のアーム部13とフィールドコア23との間で前記カラーに沿って前記軸線方向に移動することができる。
フィールドコア23には、図3に示すように、励磁コイル25と、アーマチュア21をブレーキディスク7側へ付勢するための制動用の複数の圧縮コイルばね26と、アーマチュア21がフィールドコア23に吸着されたときに生じる吸着音を低減させるためのゴムリング27とが装着されているとともに、後述する手動解放機構31が設けられている。
前記励磁コイル25は、フィールドコア23に形成された環状溝23a内に挿入され、絶縁樹脂(図示せず)によって固定されている。前記環状溝23aは、フィールドコア23と同心円状に形成されており、アーマチュア21に向けて開放されている。前記励磁コイル25が励磁されることによって、アーマチュア21がフィールドコア23の吸着面23b(アーマチュア21と対向する面)に吸着される。この実施の形態による無励磁作動ブレーキ1は、アーマチュア21がフィールドコア23に吸着されることによって、制動解放状態になり、励磁コイル25の励磁が解除されることによって制動状態になる。
励磁コイル25のリード線(図示せず)は、フィールドコア23における第1の支軸3と第2の支軸4との間に位置する部分からフィールドコア23の外に導出されており、ブレーキキャリパー8のブリッジ部12に設けられた端子台32(図2参照)の上でブレーキ用ケーブル33(図2参照)に接続されている。ブレーキ用ケーブル33は、リミットスイッチ用ケーブル34と並べて配線されている。このリミットスイッチ用ケーブル34は、フィールドコア23における前記リード線が導出されている部分の近傍に設けられたリミットスイッチ35に接続されている。このリミットスイッチ35は、アーマチュア21の移動状態を検出するためのものである。
前記複数の圧縮コイルばね26は、図3に示すように、フィールドコア23に形成された円形凹部36の中にそれぞれ挿入されて保持されている。これらの圧縮コイルばね26は、図1に示すように、フィールドコア23の外周部と軸心部とにそれぞれ複数個ずつ配設されている。フィールドコア23の外周部に設けられている複数の圧縮コイルばね26は、同一円周上に位置する状態でフィールドコア23の周方向に並べられている。フィールドコア23の軸心部に設けられている複数の圧縮コイルばね26は、後述する手動解放機構31の一部を構成するボルト37の周囲近傍に設けられている。
このように複数の圧縮コイルばね26をフィールドコア23に設けることによって、励磁コイル25が励磁されていない状態においては、アーマチュア21が圧縮コイルばね26のばね力でブレーキディスク7側に押圧されて同方向に移動し、第1のブレーキパッド15がブレーキディスク7の表面に押し付けられる。図3は、このような制動状態を示している。この制動状態においては、フィールドコア23とアーマチュア21との間に隙間Gが形成される。
手動解放機構31は、手動操作によって制動を強制的に解除するためのもので、図3に示すように、アーマチュア21の軸心部に係合したボルト37をブレーキディスク7から離間する方向に移動させる構成が採られている。
前記ボルト37は、その頭部がアーマチュア21の円形凹部21a内に挿入された状態でアーマチュア21とフィールドコア23とを貫通している。前記頭部とフィールドコア23との間には、ボルト37をブレーキディスク7側へ付勢するための復帰用ばね38が設けられている。
前記ボルト37の先端部は、フィールドコア23の外に突出している。この突出部には、手動解放レバー39が固定されている。手動解放レバー39は、図1に示すように、フィールドコア23の軸心部から第1の支軸3と第2の支軸4との間に向けて径方向の外側に延在している。この手動解放レバー39の基部とフィールドコア23との間には、複数のボール40とテーパー状の凹部41とからなるカム機構が設けられている。
前記ボール40は、フィールドコア23にその端面から突出しかつ移動することができない状態で保持されている。前記凹部41は、手動解放レバー39における前記ボール40と対向する部位に形成されている。この実施の形態による手動解放機構31においては、図1に示すように、4個のボール40が用いられている。これらのボール40は、アーマチュア押圧用の複数の圧縮コイルばね26どうしの間に位置付けられている。
手動解放レバー39の先端部には、図2に示すように、操作用ワイヤー42が接続されている。前記操作用ワイヤー42は、アウターチューブ42aの内部にインナーワイヤー42bが通された構造のもので、手動解放レバー39と図示していない操作子とを連結している。前記アウターチューブ42aは、フィールドコア23にステー43を介して保持されている。
この手動解放機構31においては、操作用ワイヤー42のインナーワイヤー42bが引かれて手動解放レバー39がボルト37を中心に傾動することによって、ボール40が前記凹部41の斜面を押し、手動解放レバー39がボルト37と一体にフィールドコア23から離間する方向に移動する。このようにボルト37が移動することにより、アーマチュア21がブレーキディスク7から離間する方向に移動し、制動が解除される。
この実施の形態による無励磁作動ブレーキ1は、上述したようにアーマチュア21がブレーキディスク7から離間する方向に移動するときにブレーキキャリパー8をアーマチュア21の移動方向とは逆方向に移動させるために中立機構44を備えている。この中立機構44の動作によりブレーキキャリパー8がアーマチュア21とは逆方向に移動することによって、第2のブレーキパッド16がブレーキディスク7から離間する。
中立機構44は、図1に示すように、第1、第2の支軸3,4におけるフィールドコア23から突出する一端部にそれぞれ嵌合された支持部材45と、これらの支持部材45にそれぞれ回動自在に支持された解放用レバー46とを備えている。解放用レバー46の回動軸線は、第1、第2の支軸3,4の軸線とは直交する方向であって、第1の支軸3と第2の支軸4とが並ぶ方向(図1においては左右方向)と直交する方向である。すなわち、解放用レバー46の回動軸線は、図1においては上下方向を指向している。
前記支持部材45は、図5(A),(B)に示すように、円筒状に形成されている。この支持部材45には、六角穴付止めねじ47が螺合する第1のねじ孔48と、後述する解放用レバー46を取付けるための第2のねじ孔49と、外周部の扁平な位置決め用平坦面50とが形成されている。六角穴付止めねじ47が螺合する第1のねじ孔48は、支持部材45を径方向に貫通するように形成されており、支持部材45の2箇所に設けられている。第1の支軸3に取付けられる支持部材45と、第2の支軸4に取付けられる支持部材45とは、同一のものであり、一方に対して他方を反転させて支軸3,4に取付けられている。
これらの第1のねじ孔48は、図1に示すように、二つの支持部材45の平坦面50どうしが対向する状態において、フィールドコア23とは第1、第2の支軸3,4を挟んで反対側に位置するように形成されている。すなわち、支持部材45を第1、第2の支軸3,4に嵌合させた状態で六角穴付止めねじ47を締め付ける作業は、フィールドコア23に遮られることなく容易に行うことができる。
第1、第2の支軸3,4における前記第1のねじ孔48と対向する部位には、図2に示すように、環状溝51が形成されている。支持部材45は、前記六角穴付止めねじ47が前記第1のねじ孔48に締め込まれ、前記環状溝51の溝底に押し付けられることによって、各支軸3,4に軸線方向と周方向とに移動することがないように固定される。支持部材45の軸方向の位置は、図3に示すように、第1、第2の支軸3,4の軸線方向において、フィールドコア23と同じ位置に位置付けられている。
前記平坦面50は、支持部材45を第1、第2の支軸3,4に取付けるときに支持部材45の周方向の位置を容易に決めることができるようにするためのものである。支持部材45の周方向の位置決めは、図1に示すように、前記ステー43に設けられている位置合わせ用の突片52と平坦面50とが平行になるように支持部材45を第1、第2の支軸3,4上で回すことによって行う。
前記第2のねじ孔49は、図1において、支持部材45の最も下となる位置に形成されている。
前記解放用レバー46は、図5(B)に示すように、前記第2のねじ孔49に螺着されたボルト53に円筒状のカラー54と軸受55とを介して回動自在に支持されている。これらのボルト53と、カラー54および軸受55とによって、解放用レバー46の回動軸が構成されている。
前記解放用レバー46は、図5(C)に示すように、前記ボルト53(回動中心)から径方向の一方に延在する第1のレバー部56と、他方に延在する第2のレバー部57とを有している。第1の支軸3に支持部材45を介して取付けられる解放用レバー46と、第2の支軸4に支持部材45を介して取付けられる解放用レバー46とは、同一のものである。
これらの第1、第2のレバー部56,57は、前記ボルト53から前記径方向の外側に離間するにしたがって、図5(C)において下側に位置するように傾斜している。言い換えれば、第1のレバー部56と第2のレバー部57とは、図3に示すように、前記ボルト53より第1、第2の支軸3,4の軸線方向においてブレーキディスク7側に延びるように形成されている。この実施の形態による第1、第2のレバー部56,57は、図5(C)においてボルト53の軸心を通り同図において上下方向に延びる仮想直線Lに対して線対称となるように形成されている。
この解放用レバー46を無励磁作動ブレーキ1に組付けるためには、第1、第2のレバー部56,57がブレーキキャリパー8を指向する状態で支持部材45を第1、第2の支軸3,4に嵌合させる。このとき、解放用レバー46の一端部は、図1に示すように、フィールドコア23に形成されている切り欠き61に挿入される。この切り欠き61は、図4に示すように、フィールドコア23の外周部であって、前記ブレーキキャリパー8の前記凸部12aの近傍に、アーマチュア21の軸線方向の端部が露出するように形成されている。以下においては、解放用レバー46の第1、第2のレバー部56,57のうち、切り欠き61内に挿入されている一方のレバー部を第1のレバー部56という。
すなわち、第1のレバー部56は、アーマチュア21における前記切り欠き61内に露出している軸線方向の一端面に当接している。
一方、第2のレバー部57は、図1および図3に示すように、ブレーキキャリパー8の前記凸部12aにおける前記切り欠き61と隣接する部位、言い換えれば、ブレーキキャリパー8におけるブレーキディスク7の軸線方向において巻上げ機本体2とは反対側に位置する一端面に当接している。
この解放用レバー46の動作を図6と図7とによって説明する。この解放用レバー46は、無励磁作動ブレーキ1が図6に示す制動状態から図7に示す制動解放状態に移行するとき(励磁コイル25が励磁されたとき)に、フィールドコア23側へ移動したアーマチュア21に第1のレバー部56が押されることによって、ボルト53を中心にして図7において反時計方向に回動させられる。アーマチュア21がフィールドコア23側に移動することにより、第1のブレーキパッド15がブレーキディスク7から離間する。アーマチュア21の移動に伴って上述したように解放用レバー46が回動することによって、第2のレバー部57がブレーキキャリパー8を巻上げ機本体2側(図7においては下側)へ押圧する。
このため、ブレーキキャリパー8は、圧縮コイルばね10(図2,3参照)のばね力に抗して巻上げ機本体2側へ移動させられる。ブレーキキャリパー8がこのように移動することによって、第2のブレーキパッド16がブレーキディスク7から離間する。この結果、ブレーキキャリパー8は、第1のブレーキパッド15と第2のブレーキパッド16とがそれぞれブレーキディスク7から離間する中立位置に移動することになる。第1のブレーキパッド15とブレーキディスク7との間の隙間と、第2のブレーキパッド16とブレーキディスク7との間の隙間は、制動状態におけるアーマチュア21とフィールドコア23との間の隙間をGとすると、それぞれ約G/2となる。
図7に示す制動解放状態にあるときに励磁コイル25への給電が絶たれると、アーマチュア21が圧縮コイルばね26のばね力によってブレーキディスク7側に移動し、第1のブレーキパッド15がブレーキディスク7に押し付けられる。これとともに、圧縮コイルばね26の反力を受けたフィールドコア23(ブレーキキャリパー8)がアーマチュア21とは逆方向に移動する。このため、第2のブレーキパッド16がアーマチュア21側の第1のブレーキパッド15とともにブレーキディスク7に押し付けられる(図6参照)。このとき、解放用レバー46は、アーマチュア21とブレーキキャリパー8の動作に追従して図6において時計方向に回動する。
このように構成された無励磁作動ブレーキ1をエレベータの巻上げ機に取付けるためには、先ず、第1の支軸3を巻上げ機本体2に螺着させ、この第1の支軸3に圧縮コイルばね10とブレーキキャリパー8とを支持させる。なお、ブレーキキャリパー8には、フィールドコア23、アーマチュア21、第1、第2のブレーキパッド15,16および第2の支軸4のカラー5、圧縮コイルばね10などを予め組付けておく。また、アーマチュア21は、制動解放状態の位置に位置付けておく。
無励磁作動ブレーキ1を励磁コイル25に通電することなく制動解放状態とするためには、図示してはいないが、フィールドコア23を貫通するボルトをアーマチュア21に螺合させ、このボルトを締め込むことによりアーマチュア21をフィールドコア23側に移動させることによって行うことができる。
さらに、解放用レバー46は、予め支持部材45にボルト53で取付けておく。
次に、第1、第2のアーム部13,14の間にブレーキディスク7が挿入されるように、ブレーキキャリパー8を第1の支軸3を中心として回し、第2の支軸4のボルト6をカラー5に挿通させ、巻上げ機本体2に螺着させる。このように第1、第2の支軸3,4にブレーキキャリパー8が支持されている状態において、アーマチュア21を無励磁状態で制動開放状態の位置に保持している前記ボルトを取外し、無励磁作動ブレーキ1を制動状態とする。
そして、解放用レバー46が予め取付けられている支持部材45を第1の支軸3と第2の支軸4とにこれら両支軸3,4の軸端側から嵌合させる。このとき、解放用レバー46の一端部(第1のレバー部56)をフィールドコア23の切り欠き61にブレーキディスク7の軸線方向の外側から挿入する。次に、支持部材45の周方向の位置を正しい位置に合わせ、第1のレバー部56をアーマチュア21に当接させるとともに、第2のレバー部57をブレーキキャリパー8の凸部12aに当接させた状態で、支持部材45の六角穴付止めねじ47を締め込み、支持部材45を各支軸3,4に固定する。このように支持部材45を支軸3,4に固定することによって、中立機構44の組付けが終了する。
したがって、この実施の形態においては、解放用レバー46を無励磁作動ブレーキ1に組付けるに当たって、ねじを締め付ける締結作業は、支持部材45を第1、第2の支軸3,4に固定するときにのみ行えばよい。このため、この実施の形態によれば、解放用レバー46を簡単に組付けることが可能な無励磁作動ブレーキを提供することができる。
この実施の形態による解放用レバー46の第1のレバー部56は、フィールドコア23の切り欠き61の内部にブレーキディスク7の軸線方向の外側から挿入されてアーマチュア21に当接している。解放用レバー46の第2のレバー部57は、前記凸部12aにおける前記切り欠き61と隣接する部位に当接している。
このため、この実施の形態による無励磁作動ブレーキ1においては、解放用レバー46の第1のレバー部56をアーマチュア21に当接させる構造を採っているにもかかわらず、アーマチュア21の外側を覆うフィールドコア23に干渉されることなく解放用レバー46を組付けることができる。この結果、この実施の形態によれば、解放用レバー46の組付作業をより一層容易に行うことができる。
この実施の形態によるブレーキキャリパー8は、図1に示すように、ブレーキディスク7の軸線方向から見てフィールドコア23の両側に位置する一側部と他側部とにおいて第1、第2の支軸3,4に支持されている。また、前記支持部材45と解放用レバー46とは、前記両支軸3,4にそれぞれ取付けられている。
このため、この実施の形態によれば、制動解放時に解放用レバー46によってブレーキキャリパー8の両側部を押圧することができるから、ブレーキキャリパー8が円滑に移動し、制動解放動作が円滑に行われるようになる。
1…無励磁作動ブレーキ、3…第1の支軸、4…第2の支軸、8…ブレーキキャリパー、12a…凸部、15…第1のブレーキパッド、16…第2のブレーキパッド、21…アーマチュア、23…フィールドコア、25…励磁コイル、26…圧縮コイルばね、44…中立機構、45…支持部材、46…解放用レバー、56…第1のレバー部、57…第2のレバー部、61…切り欠き。

Claims (3)

  1. ブレーキディスクの近傍で前記ブレーキディスクの軸線方向に延在する支軸と、
    前記支軸に前記軸線方向へ移動自在に支持されたブレーキキャリパーと、
    前記ブレーキキャリパーにおける前記軸線方向の一端部側に設けられたフィールドコアと、
    前記ブレーキキャリパーに前記軸線方向へ移動自在に支持された状態で前記フィールドコアと前記ブレーキディスクとの間に配置され、前記フィールドコアに磁気吸着されるアーマチュアと、
    前記アーマチュアを前記ブレーキディスクに向けて付勢するばね部材と、
    前記アーマチュアとブレーキディスクとの間に位置し、アーマチュアと一体に移動してブレーキディスクの一方の摩擦面に接離する第1のブレーキパッドと、
    前記第1のブレーキパッドとは前記ブレーキディスクを挟んで反対側に位置し、前記ブレーキキャリパーと一体に移動して前記ブレーキディスクの他方の摩擦面に接離する第2のブレーキパッドと、
    前記支軸の一端部に嵌合した状態で固定された支持部材と、
    前記支持部材に前記支軸の軸線とは直交する軸線回りに回動自在に支持された解放用レバーとを備え、
    前記解放用レバーは、回動中心から一方に延在する第1のレバー部と、他方に延在する第2のレバー部とを有し、
    前記第1のレバー部は、前記アーマチュアにおける前記軸線方向の一端部に当接し、
    前記第2のレバー部は、前記ブレーキキャリパーにおける前記軸線方向の一端部に当接していることを特徴とする無励磁作動ブレーキ。
  2. 請求項1記載の無励磁作動ブレーキにおいて、前記フィールドコアおよびアーマチュアはそれぞれ円板状に形成され、
    前記ブレーキキャリパーは、前記軸線方向から見て前記フィールドコアおよびアーマチュアから径方向の外側に突出する凸部が形成されているとともに、この凸部を貫通する前記支軸に支持され、
    前記フィールドコアの外周部であって前記凸部の近傍には、前記アーマチュアの前記一端部が露出するように切り欠きが形成され、
    前記第1のレバー部は、前記切り欠きの内部に前記軸線方向の外側から挿入されて前記アーマチュアに当接し、
    前記第2のレバー部は、前記凸部における前記切り欠きと隣接する部位に当接していることを特徴とする無励磁作動ブレーキ。
  3. 請求項1または請求項2記載の無励磁作動ブレーキにおいて、前記ブレーキキャリパーは、前記軸線方向から見てフィールドコアの両側に位置する一側部と他側部とにおいてそれぞれ前記支軸に支持され、
    前記支持部材と解放用レバーとは、前記両支軸にそれぞれ取付けられていることを特徴とする無励磁作動ブレーキ。
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