JP2011058395A - 密閉型圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧縮機の運転周波数が商用電源周波数未満の低い運転周波数であっても、ピストンへ冷凍機油の給油効率を高めることができるようにする。
【解決手段】圧縮機構部のピストン17のスカート側端面17bから第2のオイル溝24bまでの上面側に、水平面状のオイル受け面27(または、円筒面状のオイル溝27a)が形成されている。オイル受け面27は、ピストン17の中心軸Oを通る水平中心面HSに平行であって、この中心軸Oを通る垂直中心面VSに関して対称である。偏心回転する偏心部8(図1)から放出された冷凍機油2aはオイル受け面27に注がれ、オイル受け面27で弾かれて摺動部22側のオイル受け面27の端部となる段部28に向かって流れ、この段部28で遮られてピストン17の外周面18に設けられた第2の(スカート側端面17b側)の第2のオイル溝24bに流れ込む。
【選択図】図2

Description

本発明は、冷凍冷蔵装置などの冷凍サイクルなどに用いられる密閉型圧縮機に関する。
近年の冷凍冷蔵装置などの冷凍サイクル備えた装置では、高効率化の要求が高く、かかる装置に搭載される密閉型圧縮機も、同様に、高効率化のために、商用電源周波数未満の低い運転周波数(例えば、商用電源周波数が50Hzである場合には、50Hz×60sec=3000rpm未満の運転周波数)から商用電源周波数以上の高い運転周波数(例えば、商用電源周波数が50Hzである場合には、3000rpm以上の運転周波数)までの広い運転周波数領域で運転可能であることに加え、特に、高効率化に影響する商用電源周波数未満の低い運転周波数領域では、信頼性及び効率を満足するための給油の確保が厳しくなる傾向がある。
密閉型圧縮機では、電動機の軸受などの潤滑油や圧縮機構部(シリンダブロックやピストンなどで構成される)の潤滑・シール材として冷凍機油が用いられており、圧縮機構部でのピストンなどへの冷凍機油の給油方式としては、通常、遠心力を利用して冷凍機油を汲み上げ、圧縮機構部内のピストンなどの各部への給油を行なう遠心オイルポンプ構造が採用されている。ところで、かかる遠心オイルポンプ構造によると、商用電源周波数以上の高い運転周波数領域では、冷凍機油を汲み上げる遠心力などを大きくすることができるため、信頼性や効率を満足する程度に給油量を確保できるが、商用電源周波数未満の低い運転周波数領域では、冷凍機油の遠心力などを充分に確保できなくなるために、各部への給油量が減少し、信頼性や効率の低下を招いてしまう。
ここで、遠心オイルポンプ構造による一般的な給油方式を備えた密閉型圧縮機について説明する。
図8は従来のかかる密閉型圧縮機の一例を示す図であって、同図(a)はその縦断面図、同図(b)はその内部の上面図であって、1は密閉容器、2は冷凍機油、3は回転子、4は固定子、5は電動機、6は主軸部、7はクランクシャフト、8は偏心部、9はバランサ、10は軸受部、11は遠心オイルポンプ、12はオイル通路、13は螺旋給油通路、14は給油穴、15は上端部、16はシリンダブロック、16aは内周面、17はピストン、17aはトップ側端面、17bはスカート(反トップ)側端面、18は外周面、19はバルブプレート、20は圧縮室、21はコンロッドである。但し、図8(b)において、圧縮機構部のシリンダブロック16の部分では、その内部のピストン17を示している。
図8(a),(b)において、密閉容器1内には、垂直方向(Z軸方向)の回転軸(図示せず)を中心に回転する回転子3とこの回転子3を囲むように配置された固定子4とからなり、図示しないインバータによって駆動される電動機5が設けられており、この回転子3にその回転軸を中心軸とするように、垂直方向(Z軸方向)に伸延した主軸部6が設けられている。この主軸部6は軸受部10によって回転可能に支持されている。この主軸部6の上端部は軸受部10の上面に達しており、この上端部にクランクシャフト7が連結されている。そして、このクランクシャフト7の上面(主軸部6との連結面とは反対側の面)には、円筒状の偏心部8が設けられている。この偏心部8の垂直方向(Z軸方向)の中心軸は、主軸部6の垂直方向の中心軸から水平方向(X,Y軸方向)にずれており、電動機5が駆動されて回転子が回転し、主軸部6が回転すると、クランクシャフト7もクランクシャフト7の上面上で回転し、これに伴って、偏心部8が主軸部6の垂直方向の中心軸の周りを回転移動し、偏心回転する。
なお、偏心部8の上側の部分には、バランサ9が設けられており、これにより、偏心部8が円滑に偏心回転する。
主軸部6の先端部は遠心オイルポンプ11をなしており、この遠心オイルポンプ11は主軸部6内のオイル通路12に連通している。そして、このオイル通路12の上面よりも上側の主軸部6の外側面に、上方に向かう螺旋状の溝、すなわち、螺旋給油溝13が設けられており、この螺旋給油溝13の下端は主軸部6内のオイル通路12に連通し、その上端はクランクシャフト7を貫通して偏心部8の内部空間に至るオイル通路に連通している。ここで、螺旋給油溝13は、軸受部10の内面に開放している。
密閉容器1の内部の底の部分には、冷凍機油2が貯溜されており、主軸部6の遠心オイルポンプ11がこの冷凍機油2内に突っ込まれている。この遠心オイルポンプ11の先端に開口11aが設けられており、この開口11aから系統機油2が遠心オイルポンプ11内に進入している。
電動機5が駆動されて回転子3が回転し、主軸部6が回転すると、遠心オイルポンプ11内の冷凍機油2が渦状に回転して冷凍機油2に遠心力が生じ、この遠心力により、冷凍機油2は遠心オイルポンプ11内からオイル通路12内に上昇し、さらに、螺旋給油溝13に沿って上昇していく。そして、この螺旋給油溝13の上端開口から冷凍機油がクランクシャフト7に設けられたオイル通路を通って偏心部8の内部空間に供給される。ここで、偏心部8の側面に給油穴14が設けられており、また、この偏心部8の上端部15は上方に開放している。これにより、主軸部6の螺旋給油溝13から偏心部8に供給された冷凍機油は、偏心部8の回転に伴う遠心力により、給油穴14や開放した上端部15から外部に放出される。
また、主軸部6の外側面に設けられた螺旋給油溝13に沿って冷凍機油が上方に送り込まれることにより、主軸部6の外側面と軸受部10の内側面との間にこの冷凍機油が、潤滑油として、給油される。
軸受部10の上面には、冷媒ガスを圧縮するためのシリンダブロック16やピストン17などからなる圧縮機構部が、それらの中心軸が水平(X軸方向)となるように、設けられており、ピストン17がシリンダブロック16の内部をX軸方向に往復運動する。なお、クランクシャフト7の一部がシリンダブロック16の一部を構成しており、シリンダブロック16の内周面16aは円筒面状をなし、ピストン17の外周面18も円筒面状をなしている。ピストン17がシリンダブロック16の内周面16aによる内部空間内に嵌め込まれており、シリンダ16の内周面16aとピストン17の外周面18との間に、ピストン17がX軸方向に往復移動可能に、わずかな隙間が設けられている。
シリンダブロック16の偏心部8側とは反対の側の端面には、冷媒ガスの出入りを行なうためのバルブプレート19が設けられており、シリンダブロック16内では、このバルブプレート19とシリンダブロック16の内周面16aとピストン17のバルブプレート19側の断面(トップ側端面17a)とで冷媒ガスを圧縮するための圧縮室20が形成されている。
ピストン17のトップ側端面とは反対側の端面(スカート(反トップ)側端面17b)は、偏心部8に設けられたコンロッド21に連結されており、偏心部8の偏心回転に応じて、ピストン17がX軸方向に往復移動する。即ち、偏心部8は、その偏心回転により、X軸方向にも往復移動するが、この往復移動に伴って、コンロッド21もX軸方向に往復移動し、ピストン17もX軸方向に往復移動する。
ここで、ピストン17のかかるX軸方向の往復移動において、ピストン17のシリンダプロック16の内部空間内に最も押し込まれた位置を上死点、ピストン17のシリンダプロック16内から最も引き出された位置を下死点というが、ピストン17が下死点に移動するとともに、バルブプレート19を介して圧縮室20に冷媒ガスが供給され、ピストン17が上死点に移動するとともに、圧縮室20内の冷媒ガスが圧縮され、バルブプレート19を介して排出される。
図8(a),(b)はピストン17が下死点にあるときの状態を示すものであって、このときには、ピストン17のスカート側端面側17bが一部シリンダブロック16の内部空間から外部に突き出ており、このときに偏心部8の給油穴14から放出された冷凍機油がこのピストン17でのシリンダブロック16の内部空間から外部に突き出た外周面の上部に注がれて給油されるように、偏心部8での給油穴14の位置が設定されている。
図9は図8におけるピストン17を示す構造図であって、同図(a)は側面図、同図(b)は同図(a)でのスカート側端面17b側からみた側面図であり、22は摺動部、23は非摺動部、24aは第1のオイル溝、24bは第2のオイル溝、25は段差である。なお、図8に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
同図(a),(b)において、ピストン17はトップ側端面17a側の摺動部22とスカート側断面17b側の非摺動部23とからなり、この摺動部22が、図8で説明したように、ピストン17がシリンダブロック16内をX軸方向に往復移動するとき、このシリンダ16の内面16aを摺動する。非摺動部23は、摺動部22と同軸であって、この摺動部22よりもわずかに小径であり、シリンダ16の内面16aを摺動しない。この摺動部22の外周面18には、その全周にわたる2つのオイル溝、即ち、トップ側端面17a側から順に第1のオイル溝22aと第2のオイル溝22bとが設けられている。摺動部22と非摺動部23との境界では、オイル溝22a,22bの深さと同程度の段差25がある。
ピストン17が上死点にあるときには、ピストン17全体がシリンダブロック16の内部空間に入り込んだ状態となるが、ピストン17が下死点にあるときには、図8に示すように、ピストン17のスカート側端面17bからこれに近い方の第2のオイル溝23bまでの領域Aがシリンダブロック16の内部空間から外部に突出した状態となる。
このように、ピストンに複数のオイル溝を設け、偏心部から放出されてピストンに注がれる冷凍機油をこのオイル溝に溜め、ピストンとシリンダブロックとの間に供給することは既に知られている(例えば、特許文献1参照)。
図10は図8におけるピストン17への冷凍機油の給油状態の一例を示す図であって、同図(a)は横断面図、同図(b)は縦断面図であり、2aは偏心部8から放出された冷凍機油、26は圧縮機部である。なお、前出図面に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
同図(a),(b)において、圧縮機構部26は、シリンダブロック16やピストン17などから構成されており、ここでは、ピストン17は下死点にあるものとし、この場合には、このピストン17のスカート側端面17aから第2のオイル溝24bまでの部分がシリンダブロック16の内部空間から外部に突き出ている。
かかる状態にあるときに、矢印で示す方向に偏心回転する偏心部8の給油穴14や上端部から放出される冷凍機油2aがピストン17の非摺動部23や摺動部22でのシリンダブロック16の内部空間から突き出た外周面18の上面に注がれるように、偏心部8での給油穴14の位置が設定されている。
ここで、図10(b)に示すように、偏心部8の給油穴14や上方に開口した上端部15から放出された冷凍機油2aは、ピストン17の方向に飛んでいき、ピストン17のシリンダブロック16の内部空間から突き出た外周面18の上面に注がれるが、このとき、注がれた冷凍機油2aはこの外周面18で跳ね返り、シリンダブロック16の端面に突き当たって外周面18から第2のオイル溝24bに流れ込むことになる。
このようにして、偏心部8の給油穴14や開口した上端部15から放出された冷凍機油2aは、ピストン17のシリンダブロック16の内部空間から突き出た外周面18の上面に注がれて第2のオイル溝24bに流れ込むことなり、ピストン17が下死点に移動する(即ち、下死点の直前の位置から下死点に至り、下死点の直前の位置に戻るまでの動作)毎に、ピストン17へのかかる給油動作が行なわれる。
かかる動作によって、ピストン17のシリンダブロック16の内部空間から突き出た外周面18の上面に注がれた冷凍機油2aは、ピストン17の外周面18の第2のオイル溝24bに流れ込んで蓄えられる。そして、ピストン17が上死点の方向に移動するとともに、第2のオイル溝24bもシリンダブロック16の内部空間に入り込み、これに蓄えられた冷凍機油2aがこのシリンダブロック16の内面16aに付着することになり、ピストン17の外周面18とシリンダブロック16の内周面16aとの間の隙間に冷凍機油2aが給油される。そして、ピストン17が上死点に達すると、そのときの第2のオイル溝24bまでのピストン17の外周面18とシリンダブロック16の内周面16aとの間の隙間に冷凍機油2aが給油されることになるが、次いで、ピストン17が下死点の方向に移動すると、ピストン17のトップ側端面17a側の第1のオイル溝24aが第2のオイル溝24bによって上記のように給油された冷凍機油2aを取り込んで蓄積し、次に上記のようにピストン17が上死点方向に移動するとき、この第1のオイル溝24aに蓄えられた冷凍機油2aも、ピストン17の外周面18とシリンダブロック16の内周面16aとの間の隙間に給油されることになる。
以上の給油動作がピストン17の上記のX軸方向の往復移動に伴って繰り返され、これにより、ピストン17の外周面18とシリンダブロック16の内周面16aとの間の隙間全体にわたって冷凍機油2aが給油され、また、シールされることになる。このピストン17の外周面18とシリンダブロック16の内周面16aとの間の隙間全体が冷凍機油によってシールされることにより、図8において、シリンダブロック16内の圧縮室20が充分密閉されることになって、ピストン17のX軸方向の往復移動により、圧縮室20の冷媒ガスがピストン17の外周面18とシリンダブロック16の内周面16aとの間の隙間から漏れることなく、圧縮室20での冷媒ガスの注入,圧縮排出が行なわれることになる。
ところで、図10は、電動機5(図8(a))が商用電源周波数以上の高い運転周波数で回転動作する場合であって、この場合には、遠心オイルポンプ11(図8(a))で冷凍機油2(図8(a))が大きい遠心力で組み上げられ、偏心部8の給油穴14から冷凍機油2aが勢いよく(大きな放出力で)放出される。この結果、図10に示すように、この給油穴14から放出された冷凍機油2aが、下始点にあるときのピストン17の外周面18の上部側のシリンダブロック16から突き出た部分全体の上面に注がれることになり、充分な量の冷凍機油2aがピストン17の外面18に設けられた第2のオイル溝24bに供給され、充分な量の冷凍機油2aがこの第2のオイル溝24bに蓄積されて、ピストン17の外周面18とシリンダブロック16の内周面16aとの間の隙間全体にシールと潤滑が充分に行なわれる量の冷凍機油2aが給油されることになる。
これに対し、かかる密閉型圧縮機の冷凍サイクルを備えた装置の状況によっては、この密閉型圧縮機(電動機5)の運転周波数が商用電源周波数未満の低い運転周波数となる場合もある。
図11はこのように密閉型圧縮機の運転周波数が商用電源周波数未満の低い運転周波数であるときのピストン17への冷凍機油2aの給油状態を示す図であって、同図(a)は横断面図、同図(b)は縦断面図であり、前出図面に対応する部分には同一符号を付けて重複する説明を省略する。
密閉型圧縮機の運転周波数が商用電源周波数未満の低い運転周波数であるときには、図8(a)において、遠心オイルポンプ11(図8(a))で汲み上げられる冷凍機油2の遠心力は小さく、汲み上げ量も少ない。このため、密閉型圧縮機が商用電源周波数以上の高い運転周波数で回転動作する場合に比べて、偏心部8の給油穴14から放出される冷凍機油2aの勢いも小さく(放出力が小さく)、また、放出量も少ない。この結果、図11に示すように、この給油穴14から放出された冷凍機油2aが、下死点にあるときのピストン17の外周面18の上部側のシリンダブロック16から突き出た非摺動部23の部分やスカート側端面17bに注がれることになり、シリンダ17の外周面18の第2のオイル溝24bへの充分な給油が行なわれないことになる。
非摺動部23は、このように、密閉型圧縮機の運転周波数が商用電源周波数未満の低い運転周波数であるときでも、偏心部8の給油穴14からの放出力が小さい冷凍機油2aをピストン17で捕えることができるようにするために設けられているものである。
また、ピストン17の中心軸がX軸方向から傾かず、シリンダブロック16の内面16aを円滑に摺動し、かつ冷凍機油2aでピストン17,シリンダブロック16間のシール効果が充分得られ、しかも、ピストン17が下死点で第2のオイル溝24bまでの部分がシリンダブロック16の内部空間から外部に吐出し、偏心部8の給油穴14からの冷凍機油2aが注がれるように、摺動部22の長さ(その中心軸方向の長さ)が設定されている。しかし、この長さをあまり長くすると、シリンダブロック16内でのピストン17のシール部分を長くすることができるが、ピストン17,シリンダブロック16間の摺動面積の増加に伴い、摺動摩擦による損失も増加してしまうため、より多くの冷凍機油2aが必要となる。このために、かかる摺動部22の長さを必要最小限度に制限し、摺動部22よりも小径の非摺動部23を設け、密閉型圧縮機の運転周波数が商用電源周波数未満の低い運転周波数であるときでも、偏心部8の給油穴14からの放出力が小さい冷凍機油2aを取得できるようにしているものである。
特開2003−65236号公報
ところで、図11に示すように、ピストン17の偏心部8側に摺動部22よりも小径の非摺動部23が設けられると、摺動部22と非摺動部23との間に段差25が生じ、図10に示すように、偏心部8の給油穴14から大きな放出力で冷凍機油2aが放出されるときには、大きな量の冷凍機油2aがピストン17に注がれるため、格別この段差25が大きな問題となることはないが、密閉型圧縮機の運転周波数が商用電源周波数未満の低い運転周波数で偏心部8の給油穴14からの冷凍機油2aの放出量や放出力が小さい場合には、この冷凍機油2aは、主として、非摺動部23の上面に注がれることになる。この場合、非摺動部23の上面に注がれる冷凍機油2aは、この非摺動部23の上面で第2のオイル溝24bの方向に弾かれるが、この冷凍機油2aに勢いがなく、また、非摺動部23と摺動部22との間に段差25があることから、摺動部22に達して第2のオイル溝24bに流れ込む冷凍機油2aの量が充分ではない。
このように、かかる構成の従来の密閉型圧縮機では、その運転周波数が商用電源周波数未満の低い運転周波数であるときには、圧縮機構部26への冷凍機油の充分な給油を行なうことができないという問題がある。
本発明の目的は、かかる問題を解消し、圧縮機の運転周波数が商用電源周波数未満の低い運転周波数であっても、ピストンへ冷凍機油の給油効率を高めることができるようにした密閉型圧縮機を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、電動機の回転に伴って偏心回転する偏心部にコンロッドを介して圧縮機構部のピストンが連結され、該偏心部の偏心回転よって該ピストンが該圧縮機構部のシリンダブロックの内部空間で往復移動を繰り返すとともに、該ピストンの下死点側への移動とともに、該ピストンのスカート側端部側の一部がシリンダブロックの内部空間から突出し、該電動機の回転に伴って汲み上げられた冷凍機油が該偏心部に設けられた給油穴から放出されて該ピストンの該シリンダブロックの内部空間から突出した該表面に注がれることにより、該圧縮機構部への給油を行なう密閉型圧縮機であって、ピストンの外周面には、その円周方向に伸延する複数のオイル溝が設けられ、ピストンのスカート側端面から該スカート側端面側の該オイル溝までの範囲での該ピストンの上面に、該偏心部から放出される該冷凍機油を受ける第1のオイル受け面を設け、第1のオイル受け面は、該ピストンの該第1のオイル受け面よりも該ピストンのトップ側端面側の該外周面との間で段差が設けられていることを特徴とする。
また、本発明は、第1のオイル受け面が、ピストンの前記垂直中心面に関して対称であって、前記ピストンの前記垂直中心面に垂直な水平中心面に平行な平面状、もしくは前記ピストの前記外周面よりも大きい半径の円筒面状をなしていることを特徴とするものである。
また、本発明は、第1のオイル受け面とピストンのスカート側端面との角部に、ピストンの下面側に傾斜した第2のオイル受け面を設けたことを特徴とするものである。
また、本発明は、第1のオイル受け面が、ピストンの前記垂直中心面に関して非対称であって、ピストンの前記垂直中心面に垂直な水平中心面に関して前記ピストンの加圧面側に傾斜した平面状、もしくは前記ピストの前記外周面よりも大きい半径の円筒面状をなしていることを特徴とするものである。
また、本発明は、第1のオイル受け面と前記ピストンのスカート側端面との角部に、ピストンの下面側に傾斜した第2のオイル受け面を設けたことを特徴とするものである。
本発明によると、遠心オイルポンプ構造を備えた密閉型圧縮機において、商用電源周波数未満の低い運転周波数での運転に際しても、限られた給油量の冷凍機油を効率良く圧縮機構部に給油することができ、圧縮機の高信頼性や高効率を確保することが可能となる。
本発明による密閉型圧縮機の第1の実施形態の構成を示す縦断面図である。 図1(a)に示す密閉型圧縮機の内部の上面図である。 図1におけるピストンの構造を示す図である。 図1でのシリンダブロックの内部空間内でのピストンの状態を示す図である。 図1でのピストンの外周面で設定される領域を示す図である。 本発明による密閉型圧縮機の第2の実施形態でのピストンの構造を示す図である。 本発明による密閉型圧縮機の第3の実施形態でのピストンの構造を示す図である。 本発明による密閉型圧縮機の第4の実施形態でのピストンの構造を示す図である。 従来の密閉型圧縮機の一例の縦断面図である。 図8(a)に示す密閉型圧縮機の内部の上面図である。 図8におけるピストンを示す構造図である。 図8におけるピストンへの冷凍機油の給油状態の一例を示す図である。 運転周波数が商用電源周波数未満の低い運転周波数であるときの図9におけるピストンへの冷凍機油の給油状態を示す図である。
次に、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
図1は本発明による密閉型圧縮機の第1の実施形態を示す図であって、同図(a)はその縦断面図、同図(b)は同図(a)に示す密閉型圧縮機の内部の上面図であって、27はオイル受け面であり、前出図面に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。但し、図1(b)において、圧縮機構部のシリンダブロック16の部分では、その内部のピストン17を示している。
図1(a),(b)は、図8(a),(b)と同様、ピストン17が下死点にあるときの状態を示しているが、この第1の実施形態では、このピストン17の外周面18の上面側のスカート側端面17b側に、この外周面18よりも凹んだオイル受け面27が設けられており、このオイル受け面27に偏心部8の給油穴14や開口した上端部15からの冷凍機油2aが注がれるようにしている。
図2は図1におけるピストン17の構造を示す図であって、同図(a)は側面図、同図(b)はスカート側端面17b側から見た側面図であり、27aはオイル受け面、28は段差である。なお、前出図面に対応する部分には同一符号を付けて重複する説明を省略する。
図2(a),(b)において、ピストン17の非摺動部23側の端面であるスカート側端面17bから摺動部22に設けられた第2のオイル溝24aまでの領域での上面側に、オイル受け面27が設けられている。このオイル受け面27は、ピストン17の中心軸Oに沿う垂直中心面VSに関して対称であって、中心軸Oに沿う水平中心面HSに平行で、X,Y座標軸に平行な水平面状をなしている。このため、このオイル溝27と外周面18との境界で段差28が形成されている。
ピストン17が下死点17b側(図1)にあるときに、このオイル受け面27に偏心部8の給油穴14(図1)から放出される冷凍機油2aが注がれる。このオイル受け面27が水平面状をなし、このオイル受け面27で、図9(a)に示す従来の密閉型圧縮機でのピストン17のように、摺動部22と非摺動部23との間に設けられた段差25が存在しないから、冷凍機油2aが注がれてこのオイル受け面27では、たとえ圧縮機の運転周波数が商用電源周波数の運転周波数よりも低く、偏心部8の給油穴14(図1)から放出される冷凍機油2aが少量で放出力が小さく、非摺動部23の部分に注がれるものであっても、注がれた冷凍機油2aが第2のオイル溝24bの方向に跳ね返り、この第2のオイル溝24bに向かって流れ、段差28によって堰き止められて第2のオイル溝24bに流れ込むことになる。従って、オイル受け面27に注がれた冷凍機油2aが、効率良く第2のオイル溝24bに流れ込むことになり、ピストン17に効率良く給油されることになる。
ここで、オイル受け面27の幅(Y軸方向の長さ)としては、図3及び図4で詳述するように、ピストン17の垂直中心面VSを中心として中心軸Oから見て90°の範囲の領域内で、ピストン17が下死点側にあるときに冷凍機油2aが充分に注がれるように、適宜設定することができる。
また、ここでは、オイル受け面27を平面状としたが、これに限るものではなく、図2(b)で破線で示すように、摺動部22や非摺動部23の外周面18よりも大きな半径の円筒面状のオイル受け面27aとしてもよい。
図3は図1でのシリンダブロック16の内部空間内でのピストン17の状態を示す図であって、前出図面に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
同図において、図1での偏心部8の偏心回転により、コンロッド21により、ピストン17はシリンダブロック16の内部空間内でX軸方向に往復移動するが、これとともに、ピストン17が上死点側に移動し、さらに、上死点から下死点側に移動している摺動部22(図2)がシリンダブロック16の内部空間内にあるときには、コンロッド21が偏心部8の偏心回転とともに一方の方向に振らされることにより、図3に示すように、ピストン17にコンロッド21が振らされる方向、即ち、ほぼ水平方向(Y軸方向)の付勢力Fが加えられることになる。この結果、ピストン17の外周面18の垂直中心面VSに対して左右いずれかの部分、ここでは、右側の部分がシリンダブロック16の内周面16aに押し付けられた状態となり、かかる状態でピストン17がシリンダブロック16の内部空間内をX軸方向に往復移動する。
また、ピストン17が下死点に近づくにつれて、偏心部8の偏心回転によってピストン17に加わるY軸方向の付勢力Fは上記とは逆方向となり、図3において、ピストン17の外周面18の垂直中心面VSに対して左側の部分がシリンダブロック16の内周面16aに押し付けられた状態となる。
このことからして、ピストン17の外周面18の垂直中心面VSに対して左右両側の部分に冷凍機油2aを給油することが必要であり、これにより、オイル受け面27の幅(即ち、Y軸方向の長さ)が決められる。
図4はピストン17の外周面18で設定される領域を示す図であって、18aは上面、18bは加圧面、18cは下面、18dは反加圧面であり、前出図面に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
同図において、外周面18は、その上側の垂直中心面VSを中心として中心軸Oからみて90゜の範囲の上面18aと、その下側の垂直中心面VSを中心として中心軸Oからみて90゜の範囲の下面18cと、その右側の上面18aと下面18cとの間の中心軸Oからみて90゜の範囲の加圧面18bと、その左側の上面18aと下面18cとの間の中心軸Oからみて90゜の範囲の反加圧面18bとに区分され、これら加圧面18bと反加圧面18dとに冷凍機油2aを供給する必要があることから、オイル受け面27を、加圧面18bや反加圧面18dに掛らないように、上面18a内で形成する。
このように、この第1の実施形態では、圧縮機の運転周波数が商用電源周波数の運転周波数よりも低く、偏心部8の給油穴14(図1)から放出される冷凍機油2aが少量で放出力が小さく、非摺動部23の部分に注がれるものであっても、注がれる冷凍機油2aを効率良く第2のオイル溝24bに送り込むことができ、ピストン17への冷凍機油2aへの給油量を高めることができる。
図5は本発明による密閉型圧縮機の第2の実施形態でのピストン17の構造を示す図であって、同図(a)は側面図、同図(b)はスカート側端面17b側から見た側面図であり、29はオイル受け面である。なお、図2に対応する部分には同一符号を付けて重複する説明を省略する。
図5(a),(b)において、この第2の実施形態のピストン17では、水平面状のオイル受け面27とスカート側端面17bとの角部に、傾斜したオイル受け面29を設けたものである。これ以外の構成は、図2に示すピストン17と同様である。
図1に示す偏心部8の給油穴14から放出される冷凍機油2aは、特に、圧縮機の運転周波数が商用電源周波数の運転周波数よりも低く、放出力が小さい場合には、オイル受け面27のスカート側端面17b側の部分やこのスカート側端面17bの上部に注がれる。従来では、スカート側端面17bの上部に注がれる冷凍機油2aはピストン17に給油されず、その分無駄なものとなっている。
この第2の実施形態では、上記の傾斜したオイル受け面29を設けたものであって、これにより、ピストン17のスカート側端面17bの上部に注がれていた冷凍機油2aをこのオイル受け面29で捕らえ、オイル受け面27から第2のオイル溝24bに送り込むことができ、圧縮機の運転周波数が商用電源周波数の運転周波数よりも低い場合での冷凍機油2aの利用効率を高めることができる。
なお、この第2の実施形態においても、オイル受け面27を、図2に示すオイル受け面27aと同様、円筒状の面とすることもできる。
ところで、図3及び図4で説明したように、コンロッド21(図1(a))からの付勢力Fにより、ピストン17の加圧面18b側がシリンダブロック16の内周面16aに押し付けられるため、これら加圧面18bとこれが接触するシリンダブロック16の内周面16aとの間への冷凍機油2aの給油量が不足し、これら間での油膜形成が困難となり、ピストン17の外周面18とシリンダブロック16の内周面16aとの金属接触による異常摩擦が発生し、また、これら間のシール効果が低減して冷媒ガスの漏れが生じ、冷媒力が低下する。
図6はかかる問題を解消するようにした本発明による密閉型圧縮機の第3の実施形態でのピストン17の構造を示す図であって、同図(a)は側面図、同図(b)はスカート側端面17b側から見た側面図であり、30はオイル受け面である。なお、前出図面に対応する部分には同一符号を付けて重複する説明を省略する。
図6(a),(b)において、この第3の実施形態では、ピストン17の非摺動部23側の端面であるスカート側端面17bから摺動部22に設けられた第2のオイル溝24aまでの領域での上面側に、オイル受け面30が設けられている。このオイル受け面30は、ここでは、X軸に平行な平面状をなしているものとするが、垂直中心面VSに関して非対称をなし、その幅方向が、図4で説明した反加圧面18d側を高く、図4で説明した加圧面18b側を低くして、水平中心面HSに関して加圧面18b側に傾斜している。
かかるオイル受け面30も、図4で説明した上面18aの範囲内に形成されているものであって、オイル受け面30の加圧面18b側の辺は加圧面18bとの境界に近く設定され、オイル受け面30の反加圧面18d側の辺は反加圧面18dとの境界から離れて設定される。これにより、オイル受け面30は加圧面18b側に傾いた面となる。
図1に示す偏心部8からの冷凍機油2aがこのオイル受け面30に注がれると、先の実施形態と同様、この冷凍機油2aはオイル受け面30で弾かれて第2のオイル溝24bの方向に進むが、このオイル受け面30が加圧面18b側に傾斜しているので、冷凍機油2aは、摺動部22との境界の段差28に突き当たると、その多くが加圧面18b側の第2のオイル溝24bに流れ込み、残りが反加圧面18d側の第2のオイル溝24bに流れ込むことになる。
ここで、オイル受け面30の反加圧面18d側の辺は、垂直中心面VSよりも反加圧面18d側にあるようにし(オイル受け面30の反加圧面18d側の辺が垂直中心面VSよりも反加圧面18d側にあり、例えば、上面18aと反加圧面18dとの境界と垂直中心面VSとの中間位置の当り)、オイル受け面30の傾斜があまり急峻とならないようにする。これにより、オイル受け面30に注がれた冷凍機油2aの一部が反加圧面18d側の第2のオイル溝24bにも流れ込むようにする。
このようにして、この第3の実施形態では、偏心部8の偏心回転に伴って外周面18がシリンダブロック16の内周面16aに押し付けられる側の加圧面18bの第2のオイル溝24bに、冷凍機油2aが充分に給油されることになり、加圧面18b側でも冷凍機油2aが充分供給されて、金属接触による異常摩擦やシール効果の低減による冷媒ガスの漏れを防止することができる。
なお、この第3の実施形態においても、オイル受け面30を、図2(b)に示すオイル受け面27aのように、摺動部22や非摺動部23の外周面18よりも大きな半径の円筒面状の面としてもよく、同様の効果が得られる。
図7は本発明による密閉型圧縮機の第4の実施形態でのピストン17の構造を示す図であって、同図(a)は側面図、同図(b)はスカート側端面17b側から見た側面図であり、31はオイル受け面である。なお、図6に対応する部分には同一符号を付けて重複する説明を省略する。
図7(a),(b)において、この第4の実施形態でのピストン17では、平面状のオイル受け面30とスカート側端面17bとの角部に、傾斜したオイル受け面31を設けたものである。これ以外の構成は、図6に示すピストン17と同様である。
図1に示す偏心部8の給油穴14から放出される冷凍機油2aは、特に、圧縮機の運転周波数が商用電源周波数の運転周波数よりも低く、放出力が小さい場合には、オイル受け面30のスカート側端面17b側の部分やこのスカート側端面17bの上部に注がれる。従来では、スカート側端面17bの上部に注がれる冷凍機油2aはピストン17に給油されず、その分無駄なものとなっている。
この第4の実施形態では、上記の傾斜したオイル受け面31を設けることにより、図5に示す第2の実施形態のピストン17でのオイル受け面29と同様、ピストン17のスカート側端面17bの上部に注がれていた冷凍機油2aをこのオイル受け面31で捕らえ、オイル受け面30から第2のオイル溝24bに送り込むことができ、図6に示す第3の実施形態と同様の効果が得られるとともに、圧縮機の運転周波数が商用電源周波数の運転周波数よりも低い場合での冷凍機油2aの利用効率をさらに高めることができる。
なお、この第4の実施形態においても、オイル受け面30を、図2に示すオイル受け面27aと同様、円筒状の面とすることもでき、同様の効果が得られる。
1 密閉容器
2,2a 冷凍機油
5 電動機
6 主軸部
7 クランクシャフト
8 偏心部
11 遠心オイルポンプ
12 オイル通路
13 螺旋給油通路
14 給油穴
15 上端部
16 シリンダブロック
16a 内周面
17 ピストン
17a トップ側端面
17b スカート(反トップ)側端面
18 外周面
18a 上面
18b 加圧面
18c 下面
18d 反加圧面
20 圧縮室
21 コンロッド
22 摺動部
23 非摺動部
24a 第1のオイル溝
24b 第2のオイル溝
25 段差
26 圧縮機構部
27 オイル受け面
28 段差
29〜31 オイル受け面

Claims (5)

  1. 電動機の回転に伴って偏心回転する偏心部にコンロッドを介して圧縮機構部のピストンが連結され、該偏心部の偏心回転よって該ピストンが該圧縮機構部のシリンダブロックの内部空間で往復移動を繰り返すとともに、該ピストンの下死点側への移動とともに、該ピストンのスカート側端部側の一部がシリンダブロックの内部空間から突出し、該電動機の回転に伴って汲み上げられた冷凍機油が該偏心部に設けられた給油穴から放出されて該ピストンの該シリンダブロックの内部空間から突出した該表面に注がれることにより、該圧縮機構部への給油を行なう密閉型圧縮機であって、
    該ピストンの外周面には、その円周方向に伸延する複数のオイル溝が設けられ、
    該ピストンのスカート側端面から該スカート側端面側の該オイル溝までの範囲での該ピストンの上面に、該偏心部から放出される該冷凍機油を受ける第1のオイル受け面を設け、
    該第1のオイル受け面は、該ピストンの該第1のオイル受け面よりも該ピストンのトップ側端面側の該外周面との間で段差が設けられている
    ことを特徴とする密閉型圧縮機。
  2. 請求項1において、
    前記第1のオイル受け面は、前記ピストンの前記垂直中心面に関して対称であって、前記ピストンの前記垂直中心面に垂直な水平中心面に平行な平面状、もしくは前記ピストの前記外周面よりも大きい半径の円筒面状をなしていることを特徴とする密閉型圧縮機。
  3. 請求項2において、
    前記第1のオイル受け面と前記ピストンのスカート側端面との角部に、前記ピストンの下面側に傾斜した第2のオイル受け面を設けたことを特徴とする密閉型圧縮機。
  4. 請求項1において、
    前記第1のオイル受け面は、前記ピストンの前記垂直中心面に関して非対称であって、前記ピストンの前記垂直中心面に垂直な水平中心面に関して前記ピストンの加圧面側に傾斜した平面状、もしくは前記ピストの前記外周面よりも大きい半径の円筒面状をなしていることを特徴とする密閉型圧縮機。
  5. 請求項4において、
    前記第1のオイル受け面と前記ピストンのスカート側端面との角部に、前記ピストンの下面側に傾斜した第2のオイル受け面を設けたことを特徴とする密閉型圧縮機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015155675A (ja) * 2014-02-21 2015-08-27 パナソニックIpマネジメント株式会社 密閉型圧縮機および冷蔵庫

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