JP2011058333A - 通行遮断機 - Google Patents

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Abstract

【課題】付勢力によっては遮断竿が閉位置復帰しないような仕組みを設けた通行遮断機を提供する。
【解決手段】通行遮断機は、駆動軸3aの軸方向に対し交差方向へ伸長して駆動軸3aの回転により垂直方向に回動する遮断竿と、閉位置にある遮断竿が退避位置まで水平方向に回動できるように遮断竿を駆動軸3aに接続するヒンジ接続機構3cと、退避位置へ向け回動する付勢力を遮断竿に加える付勢機構10と、付勢力に抗して遮断竿を閉位置に保持する所定の抵抗力を遮断竿に加える抵抗機構20と、を含んで構成される。
【選択図】図3A

Description

本発明は、車両等の通行を遮断する通行遮断機に関し、特に、垂直方向に遮断竿を回動させて開閉を行うようにした通行遮断機に関する。
例えば有料道路の料金所に設置されているETC(Electronic Toll Collection)レーンには、通行車両の速度制限を行うために通行遮断機が設けられる。この種の通行遮断機は、駆動軸に片持ちした、つまり駆動軸の軸方向に対し交差方向へ伸長するように駆動軸に接続した遮断竿が、駆動軸の回転に従って垂直方向に回動することで、開閉を行う構成とされる。且つ、ETCレーンなどに設置される通行遮断機の場合、車道に突き出した横臥状態の閉位置にある遮断竿に速度超過の車両が接触することを想定して、遮断竿及び車両双方の損傷防止のために、接触した車両の勢いで遮断竿が退避位置まで水平方向に回動できるように、駆動軸に対して遮断竿がヒンジ接続されている(特許文献1)。
特許文献1に記載の通行遮断機において、遮断竿は常時閉位置に向かって付勢されており、車両の接触等があった場合には、その閉方向付勢力に逆らって遮断竿が水平方向に回動する。そして、軽い接触や風圧等による回動であって水平方向回動の程度が軽いときは、遮断竿が付勢力により閉位置へ自動復帰し、一方、接触車両がそのまま通過してしまったときなど、ある角度を超えて遮断竿が水平方向回動したときには、跳ね戻り復帰しないように、回動した遮断竿を係留する保持機構を備えている(特許文献1[0016]〜[0018])。これは、跳ね戻る遮断竿が後続車両に衝突する事故を防ぐための仕組みで、現状のETCレーンに設けられる通行遮断機には必須の構造である。
特開2000−043729号公報
特許文献1に記載された通行遮断機では、遮断竿が閉方向に常時付勢されており、保持機構による係留がかからない場合の遮断竿は、付勢力により閉位置へ復帰すべく水平方向回動する。しかし、遮断竿が閉位置へ復帰するときに付勢力で水平方向に回動して戻る状態は、通行車両の運転手から見ると、遮断竿が自分の方に迫って閉じてくるイメージ(門扉が目の前で閉じられるようなイメージ)となるため、できれば避けたい。
当該事情に鑑みると、付勢力によっては遮断竿が閉位置復帰しないような仕組みを設けた通行遮断機が良い。
上記課題に対して提案する通行遮断機は、
駆動軸の軸方向に対し交差方向へ伸長して前記駆動軸の回転により垂直方向に回動する遮断竿と、
閉位置にある前記遮断竿が退避位置まで水平方向に回動できるように前記遮断竿を前記駆動軸に接続するヒンジ接続機構と、
前記退避位置へ向け回動する付勢力を、前記遮断竿に加える付勢機構と、
前記付勢力に抗して前記遮断竿を前記閉位置に保持する所定の抵抗力を、前記遮断竿に加える抵抗機構と、
を含んで構成される。
上記提案に係る通行遮断機において遮断竿は、退避位置へ向け付勢されているので、車両の衝突等で遮断竿が回動したとき、従来技術のように遮断竿が跳ね戻ることがない。すなわち、特許文献1などの技術とは正反対の方向に付勢力を加えており、通常は抵抗機構の抵抗力により遮断竿を垂直回動状態に保持しているので、抵抗力以上の力がかかって保持が外れ、遮断竿が回動し始めたときには、当該遮断竿は、付勢力により退避位置まで自動回動する。したがって、付勢力によっては遮断竿が閉位置復帰することがなく、不具合が解消される。
ETCレーンに設置された通行遮断機を背面及び上面から見て示す全体像の図。 図1の通行遮断機の内部を拡大して示した図。 駆動軸と遮断竿との接続部分を詳細に示した図。 遮断竿駆動装置の詳細を示す断面図。 図4中のA−A線断面で見た遮断竿駆動装置の断面図。 遮断竿復帰装置の一例を示した図。 遮断竿復帰装置の他の例を示した図。 退避位置の遮断竿を開位置へ復帰させる方式を説明する、遮断竿が退避位置へ回動したときの図。 退避位置の遮断竿を開位置へ復帰させる方式を説明する、駆動軸を遮断竿の開位置の角度へ回転させるときの図。 退避位置の遮断竿を開位置へ復帰させる方式を説明する、遮断竿を垂直方向回動状態へ押し戻すときの図。
図1A,Bに、ETCレーンに設置した通行遮断機の実施形態について、全体像を示している。また、図2A,Bには、図1中の右側に示す通行遮断機の内部構造について詳細を示している。なお、車両の通行方向に対して左右に1機ずつ設けられる通行遮断機は、その各要素は左右同じものであるが、遮断竿を回動させる方向に応じて各要素の配置が左右対称になっている。
通行遮断機1は、全体を覆う箱形の筐体2内に、遮断竿駆動装置3、制御ユニット4、及び遮断竿復帰装置5を収納して構成されている。これら遮断竿駆動装置3、制御ユニット4、及び遮断竿復帰装置5は、地面に立設されたステンレス製の支柱1a上に固定されたステンレス製のベースフレーム1bに、それぞれ取り付けられている。遮断竿駆動装置3はボルト止め、制御ユニット4及び遮断竿復帰装置5は、ボルト止めや溶接その他の固定方法により取り付けることができる。制御ユニット4は、遮断竿駆動装置3及び遮断竿復帰装置5のモータ制御を実行する電気制御ユニットである。
ベースフレーム1bに取り付けられた遮断竿駆動装置3から駆動軸3aが筐体2の外へ突出しており、この駆動軸3aに、遮断竿6が着脱可能に取り付けられる。遮断竿6は、例えば紅白縞模様に塗装したウレタン等のカバーでアルミ製のパイプを覆って形成され、そのパイプの一端を、駆動軸3aに設けられた竿ホルダ3bに嵌入することで、装着される。そして、竿ホルダ3bは、基端部3cにおいて駆動軸3aとヒンジ接続される。
駆動軸3a及び竿ホルダ3bを接続するヒンジ接続機構は、閉位置にある遮断竿6が退避位置まで水平方向に回動できるように両者を接続する。すなわち、竿ホルダ3bの基端部3cは断面がT字形状を有し、当該基端部3cが、駆動軸3aの先端に設けられた断面コ字形状を有する軸支部3dに挟み込まれる。基端部3cにはヒンジ軸3e(図3も参照)が固定されており、このヒンジ軸3eは、基端部3cの軸支部3dに挟まれた平面部分において、遮断竿6が閉位置にあるときに上下に突出するように設けられている。基端部3cに固定されたヒンジ軸3eは、軸支部3dの軸支孔に軸支されて回転する。軸支部3dは平面視が正方形としてあり、その正方形の1つの角にのみ面取り3fが施されているので、基端部3cは、その面取り角3fを挟むほぼ90°の範囲で、ヒンジ軸3eを軸にして回動することができる。
このようにして、駆動軸3aの軸方向に対し交差方向へ伸長するように、竿ホルダ3bを介し装着される遮断竿6は、駆動軸3aの回転に従って、直立状態の開位置(図1A中の点線)と横臥状態の閉位置(図1A中の実線)との間を、垂直方向に回動する。また、竿ホルダ3bが駆動軸3aにヒンジ接続されているので、竿ホルダ3bに装着された遮断竿6は、閉位置において車両が衝突した場合、水平方向にほぼ90°回動して退避位置(図1B中の点線)へ退避することが可能となっている。
この退避位置への遮断竿6の回動に関し、通行遮断機1には、付勢機構10及び抵抗機構20が設けられている。図3は、付勢機構10及び抵抗機構20の実施形態を示す。図3Aは平面図、図3BはB−B線断面図、図3CはB−B’線断面図である。
付勢機構10は、退避位置へ向け回動する付勢力を遮断竿6に加える機構で、軸支部3dの外表面に設置されている。図示のヒンジ軸3eには、端面に挟持凸部3e−aが突設されており、この挟持凸部3e−aに形成された溝に、ゼンマイバネ(渦巻バネ)11の内端11aが挟み込まれて保持される。挟持凸部3e−a及びゼンマイバネ11は、カバー12内に収納されており、当該カバー12の内壁に、ゼンマイバネ11の外端11bがねじ止め、挟持やその他の手法で固定される。カバー12は、4箇所のボルト13にて軸支部3dに固定されるので、ゼンマイバネ11の外端11bは、結果として軸支部3dに固定されることになる。したがって、ゼンマイバネ11により、ヒンジ軸3eを一方向へ回転させる付勢力(退避位置へ向け遮断竿6を回動させる方向)が常時加えられる。なお、ゼンマイバネ11に限らず、例えば、軸芯をずらした凸部3e−aに一端を係止し、他端をカバー12に固定したコイルバネとすることもできるが、簡素な機構という点でゼンマイバネ11が優れる。
抵抗機構20は、付勢機構10による付勢力に抗して遮断竿6を閉位置に保持する所定の抵抗力を加える機構である。図3Cに示すように、抵抗機構20は、軸支部3dの所定部位にあけられた貫通孔内にプランジャ21及びコイルバネ22を挿入して六角穴付きのスタッドボルト23で締め込み、抵抗力を調節できるようにした構造である。プランジャ21は、遮断竿6が図1に実線で示す垂直回動状態にあるときに、竿ホルダ3bの基端部3c表面に凹設された凹部3c−aに頭部が係止する。したがって、遮断竿6が閉位置から水平方向に回動しようとすると、当該プランジャ21と凹部3c−aとの係止をコイルバネ22に逆らって解除しなければならず、コイルバネ22の弾発力に基づいた抵抗力がかかる。当該抵抗力により、通常は、遮断竿6の垂直回動状態が保持されることになる。
車両が遮断竿6に衝突して抵抗機構20の抵抗力を越える力がかかり、プランジャ21と凹部3c−aとの係止が外れる程度に遮断竿6が回動すると(図3A)、抵抗機構20による保持は解除され、付勢機構10の付勢力によって、遮断竿6は退避位置へ水平方向に回動する(図3A)。すなわち、遮断竿6は、付勢機構10により退避位置へ向け付勢されているので、閉位置へ跳ね戻ることがない。逆に、抵抗力以上の力がかかって抵抗機構20の保持が外れ、遮断竿6が回動し始めたときには、遮断竿6は、付勢力により退避位置まで自動回動する。
このように接続された遮断竿6を垂直方向に回動させる遮断竿駆動装置3について、図4及び図5に示している。
図示の遮断竿駆動装置3は、鉄製のハウジング3gに、ウォーム軸3h、緩衝手段3i、ウォームホイール3j、駆動軸3a、そしてモータ3kを組み付けて構成されている。ウォーム軸3hは、中間部3h−aとこれより小径の両端部3h−b,3h−cとを有し、その両端部3h−b,3h−cをボールベアリングの軸受3h−d,3h−eに保持することで、矢印X方向へ摺動可能にしてハウジング3g内に収められている。一方の端部3h−bは、軸受3h−dを貫通して反対側へ突出すると共に先端にプーリー3h−fが設けられており、当該プーリー3h−fが、モータ3kの出力軸3k−aに巻回したタイミングベルト3k−bにより駆動されることで、ウォーム軸3hが回転する。また、本実施形態の場合、この端部3h−bの先端面に六角穴3h−b’が凹設されており、当該六角穴3h−b’に嵌る六角レンチをもったハンドルにて、緊急時などには、手動でウォーム軸3hを回すこともできるようにしてある。
螺旋状のウォーム3h−gがウォーム軸3hの中間部3h−aに形成されており、また、当該中間部3h−aと両端部3h−b,3h−cとの境界部分に段部3h−h,3h−iが形成されている。この段部3h−h,3h−iと軸受3h−d,3h−eとの間に、緩衝手段として、各4枚の皿バネを組み合わせてなる組合皿バネ3iが挟み込まれている。
組合皿バネ3iは、端部3h−b,3h−cに緩挿され且つ段部3h−h,3h−iと軸受3h−d,3h−eとに当接して規制されているので、ウォーム軸3hが軸方向へ摺動するとこれに抵抗する弾発力を発生する。このような緩衝手段としては、ゴム製ワッシャやコイルバネなどを使用することも可能であるが、弾発力が比較的強く且つ弾発力を調整し易いということで、組合皿バネ3iとするのが適している。
このウォーム軸3hのウォーム3h−gに噛み合うウォームホイール3jは、ほぼ90°の遮断竿6の回動角度に必要な範囲でできるだけ小型に形成してあり、120°程度の円弧に形成してある。そして、当該ウォームホイール3jの回転軸3j−aが延長されてハウジング3gから突出し、駆動軸3aが固定されている。ハウジング3gから突出した回転軸3j−aは断面四角形で、該回転軸3j−aが、相応する形状の凹部をもった駆動軸3aの端部に嵌入され、相互回転しないように両者が固定される。
ウォーム軸3hを回転させるモータ3kは、本実施形態の場合、高出力を得やすいDCモータで、ハウジング3g内に内蔵した駆動回路3k−cにより回転及び制動制御される。また、ハウジング3g内にバッテリー3k−dを内蔵し、半導体回路制御により緊急時にはバッテリー3k−dで駆動するようになっている。モータ3kにはACモータを使用することも可能で、この場合には、DCモータに必要な駆動回路等を省き、低価格品とすることができる。
以上の構成をもつ遮断竿駆動装置3では、閉位置にある遮断竿6を、モータ3kに通電して回動させ、開位置で停止させる際、あるいはこの逆に開位置から閉位置にする際、モータ3kにより制動をかけて停止させる。モータ3kの制動でウォーム3h−gが急停止すると、回動から停止する遮断竿6の慣性を駆動軸3aを介してウォームホイール3jが受けるので、当該慣性力によりウォーム軸3hを摺動させようとする力が働く。この慣性に対し、ウォーム軸3hの両端部3h−b,3h−cに設けられた組合皿バネ3iが弾発力を発生し吸収するので、遮断竿6が回転から停止するときの負荷に耐え得る構造となっている。したがって、コンパクト設計の可能なウォームギアの採用とあわせて小型軽量化を図ることができ、遮断機設置位置の自由度などが向上する。また、当該構成のウォームギア構造を採用していることにより、遮断竿6を持って手で駆動軸3aを回動させることは実質上できない構造となっている。
上述したように、竿ホルダ3bが駆動軸3aにヒンジ接続されているので、竿ホルダ3bに装着された遮断竿6は、閉位置において車両が衝突した場合、水平方向にほぼ90°回動して退避位置へ退避することが可能となっている。この遮断竿6の退避位置への回動は、例えば前述の特許文献同様のセンサにて検知され、当該検知に応じ、本実施形態では筐体2に設けたランプ2aが点灯して、人員に報知される。報知を受けた人員は、筐体2に設けられたスイッチ2bを操作することで遮断竿復帰装置5を作動させ、遮断竿6を垂直方向回動状態へ戻すことができる。なお、ランプ2a及びスイッチ2bは、遠隔操作として、人員が通常待機しているブース内に設けることも可能である。
この遮断竿復帰装置5について、図1、図2及び図6を参照して説明する。図6は、図2中に示す矢示Y方向から見た遮断竿復帰装置5である。
遮断竿復帰装置5は、遮断竿駆動装置3及び制御ユニット4を取り付けたベースフレーム1bの側壁部に固定することで、遮断竿駆動装置3に隣接して設置されている。具体的には、遮断竿復帰装置5は、L字形のフレーム5aの側壁部がベースフレーム1bにボルト止め又は溶接等で固定され、該フレーム5aに、アクチュエータとして、モータ5bと、モータ5bにより回転するピニオンギヤ5cと、ピニオンギヤ5cに従い前進及び後退するラックギヤ5dと、が取り付けられている。
モータ5bは、頭部に減速器5eが設けられており、フレーム5aの底壁部下面に固定されて垂下している。その減速器5eの出力軸は、フレーム5aの底壁部を貫通して上面側へ突出し、ピニオンギヤ5cが固定される。このピニオンギヤ5cと噛み合うラックギヤ5dは、駆動軸3aの軸方向へ伸延した棒状で、一端部に往復アーム5fが接続されている。側面にギヤを切削形成した棒状のラックギヤ5dは、フレーム5aに載置固定された2つの軸受ブロック5gにより支持されて、駆動軸3aの軸方向に摺動する。そして、離間配置されている2つの軸受ブロック5gの間において、ピニオンギヤ5cがラックギヤ5dに噛み合っており、当該ピニオンギヤ5cの正逆回転に従ってラックギヤ5dが前進及び後退する。したがって、ラックギヤ5dに接続された往復アーム5fは、駆動軸3aの軸方向へ前進及び後退する(図2B参照)。
2つの軸受ブロック5gは、それぞれ、上下並列にした2つの軸受(ブッシュ)を有しており、各下側の軸受を通してラックギヤ5dが支持される。一方、各上側の軸受を通して、ラックギヤ5dと平行に伸延するガイドロッド5hが支持されており、当該ガイドロッド5hの一端部も往復アーム5fに接続されている。したがって、ガイドロッド5hはラックギヤ5dと共に前進及び後退し、これにより、往復アーム5fの回転及びブレが防止される。
ラックギヤ5d及びガイドロッド5hの他端部には、プレート5iが接続され、ラックギヤ5dが最前進したときに、フレーム5a上に設けられたリミットスイッチ5jに当接する。リミットスイッチ5jは、前後に2つ設けられており、ラックギヤ5dの後退時には、後退してきた往復アーム5fが前側のリミットスイッチ5jに当接することでモータ5bが停止する。反対に、ラックギヤ5dの前進時には、前進してきたプレート5iが後側のリミットスイッチ5jに当接することで、それまで正回転していたモータ5bが逆回転を開始する。
ラックギヤ5dにより前進する往復アーム5fは、駆動軸3aのヒンジ部3dの横位置まで延長されており、竿ホルダ3bのヒンジ接続端部3cから斜め後ろへ突設された突片3lに係止し、当該突片3lを押し出すことにより、竿ホルダ3bを閉位置へ水平方向に回動させる。すなわち、往復アーム3fが前進することにより、退避位置にある遮断竿6が垂直方向回動状態へ押し戻される。往復アーム3fが最前進すると、遮断竿6が閉位置へ復帰すると共に、反対側のプレート5iがリミットスイッチ5jに当接するので、モータ5bが逆回転に転じ、後退動作が開始される。そして、最後退した往復アーム5fがリミットスイッチ5jに当接するとモータ5bが停止し、往復アーム5fは後退位置に保持される。以後、閉位置に復帰した遮断竿6は、遮断竿駆動装置3により、閉位置と開位置とに垂直方向へ回動する通常動作に復旧する。
図6に示す遮断竿復帰装置5では、駆動軸3aの軸方向へ前進及び後退するようにラックギヤ5dが設けられ、往復アーム5fは、突片3lに係止して遮断竿6を押し戻している。これに限らず、フレーム5aをベースフレーム1bから離して別途立設するなどし、駆動軸3aの軸方向に対する交差方向(図2B参照)へラックギヤ5dが前進及び後退するように配置し、往復アーム5fが遮断竿6(竿ホルダ3b)を直接押す構造とすることも可能である。しかしながら、遮断竿復帰装置5を遮断竿駆動装置3に隣接させてコンパクトに設置するには、図2に図示した配置が優れている。
遮断竿復帰装置の他の例について、図6と同じ方向Yから見て図7に示す。図7の遮断竿復帰装置50は、図6の例と同じく、駆動軸3aの軸方向へ往復アーム51を前進及び後退させるものであるが、ラックアンドピニオンではなく、モータ52により回転するネジ軸53と、該ネジ軸53に螺合するナット筒54と、を含んで構成されるアクチュエータが使用されている。
モータ52は、頭部に減速器55を有し、ベースフレーム1bの側壁部に固定されたフレーム56の後側フランジ部に、横臥状態にして固定されている。減速器55の出力軸はフランジ部を貫通しており、該貫通して突出した出力軸に駆動ギヤ57が固定される。駆動ギヤ57は、ネジ軸53の端部に設けられた従動ギヤ58と噛み合い、正逆回転させる。ネジ軸53は、軸受を通してフレーム56の後側フランジ部を貫通しており、該貫通して伸延するネジ軸53に、ナット筒54のナット59が螺合している。ナット筒54は、ネジ軸53を囲繞して同軸方向に伸延し、軸受を通してフレーム56の前側フランジ部を貫通している。該貫通したナット筒54の一端部に、往復アーム51が接続される。従動ギヤ58の回転に従いネジ軸53が回転すると、ネジ軸53に螺合しているナット59が、その正逆回転に従って前進及び後退するので、これに従いナット筒54全体が前進及び後退する。ナット筒54の前進及び後退で、ナット筒54の一端部に接続された往復アーム51が前進及び後退して、図6の遮断竿復帰装置5と同様に、遮断竿6を垂直方向回転状態に押し戻す。
往復アーム51には、ナット筒54を中心にしてその上下に、2本のガイドロッド60が並行して接続されている。ガイドロッド60は、フレーム56の前側フランジ部をブッシュを介し貫通しており、前後に摺動できる。したがって、往復アーム51及びナット筒54は、ネジ軸53が回転しても回転せず、ネジ軸53の回転に伴って前進及び後退する。往復アーム51の最前進及び最後退を検知するリミットスイッチを図6同様に設けることもできるが、図7に示す場合は、モータ52の回転回数制御で往復アーム51の前進及び後退を制御している。また、ネジ軸53及びナット筒54は、フレーム56の前後側両フランジ部の間に固定したカバー筒61内に収納されており、当該駆動部分が外部に露出しないようになっている。
この他にも、アクチュエータは、液圧(油圧)シリンダや気圧(エア)シリンダを使用して構成し、そのロッドに往復アームを接続する構造とすることもできる。ただし、メンテナンスや制御の容易性を考えると、モータ制御による上記形態のアクチュエータの方が優れている。
以上の実施形態の通行遮断機1は、閉位置から水平方向に回動して退避位置になった遮断竿6を、遮断竿復帰装置5(50)によって、閉位置(横臥状態)へ復帰させる、つまり水平方向に回動させつつ押し戻す仕組みとなっている。しかし、遮断竿6を退避位置から閉位置へ復帰させる場合(つまり水平方向に回動させて戻す場合)、通行車両から見ると、遮断竿6が車両の方に迫って閉じてくるイメージとなり、好ましくない。これを解消する復帰方式とした通行遮断機1を、図8〜図10に示し説明する。
図8〜図10に示しているのは、退避位置の遮断竿6を開位置へ復帰させる方式とした通行遮断機1である。すなわち、退避位置の遮断竿6は、遮断竿復帰装置5によって、上方へ回動しつつ押し戻される。図8A、図9A、図10Aは図2A相当、図8B、図9B、図10Bは図2B相当である。
通行遮断機1において、筐体2、遮断竿駆動装置3、制御ユニット4、及び遮断竿復帰装置5は、図2に示す実施形態のものと同じものである。ただし、遮断竿復帰装置5のベースフレーム1bへの取り付け位置と、その往復アーム5f’の形状が若干相異している。すなわち、遮断竿復帰装置5のフレーム5aは、図2の場合よりも下方へ取り付けられており、これに伴い往復アーム5f’が、駆動軸3aのヒンジ部3dの下位置まで延長されている。なお、本方式の場合の遮断竿復帰装置5の取り付け位置は、ベースフレーム1bの底面、すなわち遮断竿駆動装置3の下でもよい。
通行車両が衝突するなどにより遮断竿6が閉位置から水平方向へ回動して退避位置になったとき(図8)、当該回動が前述のセンサにより検知され、ランプ2aが点灯する。これに応じてスイッチ2bが操作されると、まず遮断竿駆動装置3が、駆動軸3aを、遮断竿6の開位置の角度に回転させる(図9)。すなわち、図9に示す場合、竿ホルダ3bを開位置である上方へ向け戻せるように、遮断竿駆動装置3は、駆動軸3aを90°時計回りに回転させて、ヒンジ接続端部3c及びヒンジ部3dが上向きに曲がる角度にする。
この駆動軸3aの回転によって突片3lが横向きから下向きになり、往復アーム5f’と係止可能な位置にくる。したがって、駆動軸3aが遮断竿6の開位置の角度に回転した後、遮断竿復帰装置5のモータ5bが正回転して往復アーム5f’が前進すると、該前進する往復アーム5f’は突片3lに係止し、当該突片3lを押し出す(図10)。これに従って竿ホルダ3bが開位置へ向け上方へ回動するので、往復アーム3fが前進することにより、退避位置にある遮断竿6が垂直方向回動状態へ押し戻され、開位置へ復帰する。この他の各部動作は、上記実施形態と同じである。
当該方式によれば、遮断竿6は、退避位置から上方へ回動して開位置へ復帰した後に、通常の開閉動作の垂直方向回動により閉位置へ閉じることになる。したがって、遮断竿6が車両の方に迫って閉じてくるイメージとはならない。
1 通行遮断機
2 筐体
3 遮断竿駆動装置
3a 駆動軸
3b 竿ホルダ
3c 基端部
3c−a 凹部
3d 軸支部
3e ヒンジ軸
3e−a 挟持凸部
4 制御ユニット
5,50 遮断竿復帰装置
6 遮断竿
10 付勢機構
11 ゼンマイバネ
11a 内端
11b 外端
12 カバー
13 ボルト
20 抵抗機構
21 プランジャ
22 コルバネ
23 六角穴付きスタッドボルト

Claims (3)

  1. 駆動軸の軸方向に対し交差方向へ伸長して前記駆動軸の回転により垂直方向に回動する遮断竿と、
    閉位置にある前記遮断竿が退避位置まで水平方向に回動できるように前記遮断竿を前記駆動軸に接続するヒンジ接続機構と、
    前記退避位置へ向け回動する付勢力を、前記遮断竿に加える付勢機構と、
    前記付勢力に抗して前記遮断竿を前記閉位置に保持する所定の抵抗力を、前記遮断竿に加える抵抗機構と、
    を含んで構成される通行遮断機。
  2. 前記ヒンジ接続機構は、
    前記遮断竿を取り付ける竿ホルダの基端部において、前記遮断竿の閉位置で上下に突出するように設けられたヒンジ軸と、
    前記駆動軸の先端に設けられ、前記ヒンジ軸を軸支する軸支部と、
    を備え、
    前記付勢機構は、
    前記ヒンジ軸に一端が固定され、前記軸支部に他端が固定されたバネを備える、
    請求項1記載の通行遮断機。
  3. 前記付勢機構のバネが、
    前記ヒンジ軸に内端が固定され、前記軸支部に外端が固定されたゼンマイバネである、
    請求項2記載の通行遮断機。
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