JP2011055827A5 - - Google Patents

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本発明の好ましい態様
本発明は好ましくは以下の態様を含む。
[態様1]
配列番号2に記載のアミノ酸配列、あるいはこの配列中に1から複数個のアミノ酸変異を有するアミノ酸配列、又はこの配列と80%以上の同一性を有するアミノ酸配列を含み、ビオチン結合活性を示すタンパク質において、
以下のグループ:
1)配列番号2の36番目のセリン残基の水素結合を形成しないアミノ酸残基への置換;
2)配列番号2の80番目のトリプトファン残基の親水性アミノ酸残基への置換;
3)配列番号2の116番目のアスパラギン酸残基の水素結合を形成しないアミノ酸残基への置換;
4)配列番号2の46番目のプロリン残基のスレオニン、セリン若しくはチロシン残基への置換、及び、78番目のスレオニン残基の水素結合を形成しないアミノ酸残基への置換;
5)配列番号2の46番目のプロリン残基のスレオニン、セリン若しくはチロシン残基への置換、及び、116番目のアスパラギン酸残基の水素結合を形成しないアミノ酸残基への置換:並びに
6)配列番号2の46番目のプロリン残基のスレオニン、セリン若しくはチロシン残基への置換、78番目のスレオニン残基の水素結合を形成しないアミノ酸残基への置換、及び、116番目のアスパラギン酸残基の水素結合を形成しないアミノ酸残基への置換
から選択される置換を有することを特徴とする、改変型ビオチン結合タンパク質。
[態様2]
1−a)配列番号2の36番目のセリン残基がアラニンに置換されている、改変型ビオチン結合タンパク質(TM2 S36A);
2−a)配列番号2の80番目のトリプトファン残基がリジンに置換されている、改変型ビオチン結合タンパク質(TM2 W80K);
3−a)配列番号2の116番目のアスパラギン酸残基がアラニンに置換されている、改変型ビオチン結合タンパク質(TM2 D116A);
4−a)配列番号2の46番目のプロリン残基がスレオニンに置換されており、そして、78番目のスレオニン残基がアラニンに置換されている、改変型ビオチン結合タンパク質(TM2 P46T−T78A);
5−a)配列番号2の46番目のプロリン残基がスレオニンに置換されており、そして、116番目のアスパラギン酸残基がアラニンに置換されている、改変型ビオチン結合タンパク質(TM2 P46T−D116A);並びに
6−a)配列番号2の46番目のプロリン残基がスレオニンに置換されており、78番目のスレオニン残基がアラニンに置換されており、そして、116番目のアスパラギン酸残基がアラニンに置換されている、改変型ビオチン結合タンパク質(TM2 P46T−T78A―D116A)
からなるグループから選択される、態様1に記載の改変型ビオチン結合タンパク質。
[態様3]
以下の性質:
i)ビオチンを用いた精製が可能である;
ii)配列番号2の記載のアミノ酸配列からなるタンパク質の四量体構造を維持している;
iii)プロテアーゼに対し耐性を有する;及び
iv)大腸菌の可溶性画分において高い発現を示す
の1ないし全部を満たす、態様1又は2に記載の改変型ビオチン結合タンパク質。
[態様4]
配列番号2に記載のアミノ酸配列、あるいはこの配列中に1から複数個のアミノ酸変異を有するアミノ酸配列、又はこの配列と80%以上の同一性を有するアミノ酸配列を含み、ビオチン結合活性を示すタンパク質において、
6)配列番号2の78番目のスレオニン残基の水素結合を形成しないアミノ酸残基への置換を有することを特徴とする改変型ビオチン結合タンパク質。
[態様5]
6−a)配列番号2の78番目のスレオニン残基がアラニン残基へ置換されている、態様4に記載の改変型ビオチン結合タンパク質(TM2 T78A)。
[態様6]
以下の性質:
i)ビオチンを用いた精製が可能である;
ii)配列番号2の記載のアミノ酸配列からなるタンパク質の四量体構造を維持している;
iii)プロテアーゼに対し耐性を有する;及び
v)配列番号2の記載のアミノ酸配列からなるタンパク質よりも、高い耐熱性を有する
の1ないし全部を満たす、態様4又は5に記載の改変型ビオチン結合タンパク質。
[態様7]
配列番号2に記載のアミノ酸配列、あるいはこの配列中に1から複数個のアミノ酸変異を有するアミノ酸配列、又はこの配列と80%以上の同一性を有するアミノ酸配列を含み、ビオチン結合活性を示すタンパク質において、
以下のグループ:
7)配列番号2の36番目のセリン残基の水素結合を形成しないアミノ酸残基への置換、及び、116番目のアスパラギン酸残基の水素結合を形成しないアミノ酸残基への置換;並びに
8)配列番号2の36番目のセリン残基の水素結合を形成しないアミノ酸残基への置換、78番目のスレオニン残基の水素結合を形成しないアミノ酸残基への置換、及び、116番目のアスパラギン酸残基の水素結合を形成しないアミノ酸残基への置換
から選択される置換を有することを特徴とする、改変型ビオチン結合タンパク質。
[態様8]
7−a)配列番号2の36番目のセリン残基がアラニンに置換されており、そして、116番目のアスパラギン酸残基がアラニンに置換されている、改変型ビオチン結合タンパク質(TM2 S36A―D116A);並びに
8−a)配列番号2の36番目のセリン残基がアラニンに置換されており、78番目のスレオニン残基がアラニンに置換されており、そして、116番目のアスパラギン酸残基がアラニンに置換されている、改変型ビオチン結合タンパク質(TM2 S36A−T78A―D116A)
からなるグループから選択される、態様7に記載の改変型ビオチン結合タンパク質。
[態様9]
以下の性質:
i)ビオチンを用いた精製が可能である;
iii)プロテアーゼに対し耐性を有する;及び
vi)弱酸性条件下でビオチンと結合し、そして、中性条件下でビオチンと結合しない
の1ないし全部を満たす、態様7又は8に記載の改変型ビオチン結合タンパク質。
[態様10]
配列番号2に記載のアミノ酸配列、あるいはこの配列中に1から複数個のアミノ酸変異を有するアミノ酸配列、又はこの配列と80%以上の同一性を有するアミノ酸配列を含み、ビオチン結合活性を示すタンパク質において、
9)配列番号2の78番目のスレオニン残基の水素結合を形成しないアミノ酸残基への置換、及び、116番目のアスパラギン酸残基の水素結合を形成しないアミノ酸残基への置換
を有することを特徴とする、改変型ビオチン結合タンパク質。
[態様11]
9−a)配列番号2の78番目のスレオニン残基がアラニンに置換されており、そして、116番目のアスパラギン酸残基がアラニンに置換されている、態様10に記載の改変型ビオチン結合タンパク質(TM2 T78A―D116A)。
[態様12]
以下の性質:
i)ビオチンを用いた精製が可能である;
ii)配列番号2の記載のアミノ酸配列からなるタンパク質の四量体構造を維持している;
iii)プロテアーゼに対し耐性を有する;
iv)大腸菌の可溶性画分において高い発現を示す;及び
vii)イミノビオチンで精製できない
の1ないし全部を満たす、態様10又は11のいずれか1項に記載の改変型ビオチン結合タンパク質。
[態様13]
配列番号2に記載のアミノ酸配列からなるタンパク質よりも、低いビオチン結合性を示す、態様1ないし12のいずれか1項に記載の改変型ビオチン結合タンパク質。
[態様14]
以下のa)−
a)配列番号2の14番目のアスパラギン残基は改変されていない、あるいはグルタミン又はアスパラギン酸に置換されている;
b)配列番号2の18番目のセリン残基は改変されていない、あるいはスレオニン又はチロシンに置換されている;
c)配列番号2の34番目のチロシン残基は改変されていない、あるいはセリン又はスレオニンに置換されている;
d)配列番号2の36番目のセリン残基は改変されていない、あるいはスレオニン又はチロシンに置換されている;
e)配列番号2の40番目のアスパラギン酸残基は改変されていない、あるいはアスパラギン以外の残基に置換されている;
f)配列番号2の69番目のトリプトファン残基は改変されていない;
g)配列番号2の76番目のセリン残基は改変されていない、あるいはスレオニン又はチロシンに置換されている;
h)配列番号2の78番目のスレオニン残基は改変されていない、あるいはセリン又はチロシンに置換されている;
i)配列番号2の80番目のトリプトファン残基は改変されていない;
j)配列番号2の96番目のトリプトファン残基は改変されていない;
k)配列番号2の108番目のトリプトファン残基は改変されていない;
l)配列番号2の116番目のアスパラギン酸残基は改変されていない、あるいはグルタミン酸又はアスパラギンに置換されている
m)配列番号2の46番目のプロリン残基は改変されていない;
n)配列番号2の66番目のアラニン残基は改変されていない;
o)配列番号2の97番目のロイシン残基は改変されていないか、イソロイシンに改変されている;及び
p)配列番号2の113番目のバリン残基は改変されていない
の1ないし全ての条件を満たす、ただし、このうち、1)ないし9)で特定したアミノ酸残基は、1)ないし9)の各々で特定したように置換されている、
態様1ないし13のいずれか1項に記載の改変型ビオチン結合タンパク質。
[態様15]
配列番号2に記載のアミノ酸配列と90%以上の同一性を有するアミノ酸配列を含む、態様1ないし14のいずれか1項に記載の改変型ビオチン結合タンパク質。
[態様16]
態様1ないし15のいずれか1項に記載のタンパク質を固定化した担体。
[態様17]
態様1ないし15のいずれか1項に記載のタンパク質をコードする核酸。
[態様18]
態様17に記載の核酸を含むベクター。
[態様19]
態様7の改変型ビオチン結合タンパク質を含む、生物学的試料中の物質を検出する系における非特異結合抑制剤。
本明細書において「プロテアーゼに対し耐性を有する」とは、プロテアーゼ処理によってタンパク質が酵素分解されない、又は実質的に分解されないことを意味する。プロテアーゼ処理は、例えば、30℃で15分間、プロテイナーゼKによる処理を施す。「酵素分解されない」とは、野生型のTM2と同様に、酵素処理後にSDS−PAGEを行っても当該タンパク質の四量体、二量体および/または単量体のバンドが明瞭に検出できることを意味する。すなわち、プロテアーゼに対し耐性を持たないタンパク質は、プロテアーゼ処理により小分子にまで分解されてしまい、プロテアーゼ処理後のSDS−PAGEにおいて、四量体、二量体、および単量体のバンドは検出できないが、プロテアーゼに対し耐性を有するタンパク質の場合はプロテアーゼ処理によっても完全に分解されてしまうことなく、四量体構造を維持する。そしてSDS-PAGEにおいて、四量体および/または四量体が解離した二量体や単量体のバンドとして検出される。
唯一、ストレプトアビジンの49番目のN(アスパラギン)は、TM2においては40番目のD(アスパラギン酸)になっており、例外であった。なお40番目のアスパラギン酸に関しては、これをストレプトアビジンと同様にアスパラギンに改変したTM2 D40N TM2において、ビオチン結合能が高くなるという知見を本発明者らは得ている。よって40番目のアスパラギン酸をアスパラギンに置換した改変体はビオチン結合能が強すぎるので、上記のTM2 D40N TM2を本発明に使用することは好ましくない。
一方、同じくFTにTM2 S36Aのバンドが見られないことから判るように、TM2 S36Aは同様にビオチン−アガロースに効率よく吸着されるものの、過剰のビオチンを添加することで溶出され、EluにTM2 S36Aのバンドが検出される。このビオチン結合の可逆性はTM2に変異を組み込むことによって、ビオチンとのアフィニティが低下したことによりもたらされたものであると考えられた。他のLATM2、すなわち、TM2 W108K、TM2 W108E、TM2 T78A(図1B)、TM2 D116A(図1C)、TM2 P46T−D116A(図2A)、TM2 P46T−T78A−D116A(図2B)、TM2 T78A−D116(図2C)、TM2 P46T−T78A(図2D)についても、同様の実験結果が得られた。

Claims (19)

  1. 配列番号2に記載のアミノ酸配列、あるいはこの配列中に1から複数個のアミノ酸変異を有するアミノ酸配列、又はこの配列と80%以上の同一性を有するアミノ酸配列を含み、ビオチン結合活性を示すタンパク質において、
    以下のグループ:
    1)配列番号2の36番目のセリン残基の水素結合を形成しないアミノ酸残基への置換;
    2)配列番号2の80番目のトリプトファン残基の親水性アミノ酸残基への置換;
    3)配列番号2の116番目のアスパラギン酸残基の水素結合を形成しないアミノ酸残基への置換;
    4)配列番号2の46番目のプロリン残基のスレオニン、セリン若しくはチロシン残基への置換、及び、78番目のスレオニン残基の水素結合を形成しないアミノ酸残基への置換;
    5)配列番号2の46番目のプロリン残基のスレオニン、セリン若しくはチロシン残基への置換、及び、116番目のアスパラギン酸残基の水素結合を形成しないアミノ酸残基への置換:並びに
    6)配列番号2の46番目のプロリン残基のスレオニン、セリン若しくはチロシン残基への置換、78番目のスレオニン残基の水素結合を形成しないアミノ酸残基への置換、及び、116番目のアスパラギン酸残基の水素結合を形成しないアミノ酸残基への置換
    から選択される置換を有することを特徴とする、改変型ビオチン結合タンパク質。
  2. 1−a)配列番号2の36番目のセリン残基がアラニンに置換されている、改変型ビオチン結合タンパク質(TM2 S36A);
    2−a)配列番号2の80番目のトリプトファン残基がリジンに置換されている、改変型ビオチン結合タンパク質(TM2 W80K);
    3−a)配列番号2の116番目のアスパラギン酸残基がアラニンに置換されている、改変型ビオチン結合タンパク質(TM2 D116A);
    4−a)配列番号2の46番目のプロリン残基がスレオニンに置換されており、そして、78番目のスレオニン残基がアラニンに置換されている、改変型ビオチン結合タンパク質(TM2 P46T−T78A);
    5−a)配列番号2の46番目のプロリン残基がスレオニンに置換されており、そして、116番目のアスパラギン酸残基がアラニンに置換されている、改変型ビオチン結合タンパク質(TM2 P46T−D116A);並びに
    6−a)配列番号2の46番目のプロリン残基がスレオニンに置換されており、78番目のスレオニン残基がアラニンに置換されており、そして、116番目のアスパラギン酸残基がアラニンに置換されている、改変型ビオチン結合タンパク質(TM2 P46T−T78A―D116A)
    からなるグループから選択される、請求項1に記載の改変型ビオチン結合タンパク質。
  3. 以下の性質:
    i)ビオチンを用いた精製が可能である;
    ii)配列番号2の記載のアミノ酸配列からなるタンパク質の四量体構造を維持している;
    iii)プロテアーゼに対し耐性を有する;及び
    iv)大腸菌の可溶性画分において高い発現を示す
    の1ないし全部を満たす、請求項1又は2に記載の改変型ビオチン結合タンパク質。
  4. 配列番号2に記載のアミノ酸配列、あるいはこの配列中に1から複数個のアミノ酸変異を有するアミノ酸配列、又はこの配列と80%以上の同一性を有するアミノ酸配列を含み、ビオチン結合活性を示すタンパク質において、
    6)配列番号2の78番目のスレオニン残基の水素結合を形成しないアミノ酸残基への置換
    を有することを特徴とする改変型ビオチン結合タンパク質。
  5. 6−a)配列番号2の78番目のスレオニン残基がアラニン残基へ置換されている、請求項4に記載の改変型ビオチン結合タンパク質(TM2 T78A)。
  6. 以下の性質:
    i)ビオチンを用いた精製が可能である;
    ii)配列番号2の記載のアミノ酸配列からなるタンパク質の四量体構造を維持している;
    iii)プロテアーゼに対し耐性を有する;及び
    v)配列番号2の記載のアミノ酸配列からなるタンパク質よりも、高い耐熱性を有する
    の1ないし全部を満たす、請求項4又は5に記載の改変型ビオチン結合タンパク質。
  7. 配列番号2に記載のアミノ酸配列、あるいはこの配列中に1から複数個のアミノ酸変異を有するアミノ酸配列、又はこの配列と80%以上の同一性を有するアミノ酸配列を含み、ビオチン結合活性を示すタンパク質において、
    以下のグループ:
    7)配列番号2の36番目のセリン残基の水素結合を形成しないアミノ酸残基への置換、及び、116番目のアスパラギン酸残基の水素結合を形成しないアミノ酸残基への置換;並びに
    8)配列番号2の36番目のセリン残基の水素結合を形成しないアミノ酸残基への置換、78番目のスレオニン残基の水素結合を形成しないアミノ酸残基への置換、及び、116番目のアスパラギン酸残基の水素結合を形成しないアミノ酸残基への置換
    から選択される置換を有することを特徴とする、改変型ビオチン結合タンパク質。
  8. 7−a)配列番号2の36番目のセリン残基がアラニンに置換されており、そして、116番目のアスパラギン酸残基がアラニンに置換されている、改変型ビオチン結合タンパク質(TM2 S36A―D116A);並びに
    8−a)配列番号2の36番目のセリン残基がアラニンに置換されており、78番目のスレオニン残基がアラニンに置換されており、そして、116番目のアスパラギン酸残基がアラニンに置換されている、改変型ビオチン結合タンパク質(TM2 S36A−T78A―D116A)
    からなるグループから選択される、請求項7に記載の改変型ビオチン結合タンパク質。
  9. 以下の性質:
    i)ビオチンを用いた精製が可能である;
    iii)プロテアーゼに対し耐性を有する;及び
    vi)弱酸性条件下でビオチンと結合し、そして、中性条件下でビオチンと結合しない
    の1ないし全部を満たす、請求項7又は8に記載の改変型ビオチン結合タンパク質。
  10. 配列番号2に記載のアミノ酸配列、あるいはこの配列中に1から複数個のアミノ酸変異を有するアミノ酸配列、又はこの配列と80%以上の同一性を有するアミノ酸配列を含み、ビオチン結合活性を示すタンパク質において、
    9)配列番号2の78番目のスレオニン残基の水素結合を形成しないアミノ酸残基への置換、及び、116番目のアスパラギン酸残基の水素結合を形成しないアミノ酸残基への置換
    を有することを特徴とする、改変型ビオチン結合タンパク質。
  11. 9−a)配列番号2の78番目のスレオニン残基がアラニンに置換されており、そして、116番目のアスパラギン酸残基がアラニンに置換されている、請求項10に記載の改変型ビオチン結合タンパク質(TM2 T78A―D116A)。
  12. 以下の性質:
    i)ビオチンを用いた精製が可能である;
    ii)配列番号2の記載のアミノ酸配列からなるタンパク質の四量体構造を維持している;
    iii)プロテアーゼに対し耐性を有する;
    iv)大腸菌の可溶性画分において高い発現を示す;及び
    vii)イミノビオチンで精製できない
    の1ないし全部を満たす、請求項10又は11のいずれか1項に記載の改変型ビオチン結合タンパク質。
  13. 配列番号2に記載のアミノ酸配列からなるタンパク質よりも、低いビオチン結合性を示す、請求項1ないし12のいずれか1項に記載の改変型ビオチン結合タンパク質。
  14. 以下のa)−
    a)配列番号2の14番目のアスパラギン残基は改変されていない、あるいはグルタミン又はアスパラギン酸に置換されている;
    b)配列番号2の18番目のセリン残基は改変されていない、あるいはスレオニン又はチロシンに置換されている;
    c)配列番号2の34番目のチロシン残基は改変されていない、あるいはセリン又はスレオニンに置換されている;
    d)配列番号2の36番目のセリン残基は改変されていない、あるいはスレオニン又はチロシンに置換されている;
    e)配列番号2の40番目のアスパラギン酸残基は改変されていない、あるいはアスパラギン以外の残基に置換されている;
    f)配列番号2の69番目のトリプトファン残基は改変されていない;
    g)配列番号2の76番目のセリン残基は改変されていない、あるいはスレオニン又はチロシンに置換されている;
    h)配列番号2の78番目のスレオニン残基は改変されていない、あるいはセリン又はチロシンに置換されている;
    i)配列番号2の80番目のトリプトファン残基は改変されていない;
    j)配列番号2の96番目のトリプトファン残基は改変されていない;
    k)配列番号2の108番目のトリプトファン残基は改変されていない;
    l)配列番号2の116番目のアスパラギン酸残基は改変されていない、あるいはグルタミン酸又はアスパラギンに置換されている
    m)配列番号2の46番目のプロリン残基は改変されていない;
    n)配列番号2の66番目のアラニン残基は改変されていない;
    o)配列番号2の97番目のロイシン残基は改変されていないか、イソロイシンに改変されている;及び
    p)配列番号2の113番目のバリン残基は改変されていない
    の1ないし全ての条件を満たす、ただし、このうち、1)ないし9)で特定したアミノ酸残基は、1)ないし9)の各々で特定したように置換されている、
    請求項1ないし13のいずれか1項に記載の改変型ビオチン結合タンパク質。
  15. 配列番号2に記載のアミノ酸配列と90%以上の同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項1ないし14のいずれか1項に記載の改変型ビオチン結合タンパク質。
  16. 請求項1ないし15のいずれか1項に記載のタンパク質を固定化した担体。
  17. 請求項1ないし15のいずれか1項に記載のタンパク質をコードする核酸。
  18. 請求項17に記載の核酸を含むベクター。
  19. 請求項7の改変型ビオチン結合タンパク質を含む、生物学的試料中の物質を検出する系における非特異結合抑制剤。
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