JP2011055153A - シングルキャリア受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高速に変動する伝搬チャネルに追従し、途切れ難い無線伝送を実現可能なシングルキャリア受信装置を提供する。
【解決手段】ブロック同期部11は、データシンボルの前後に配置されたユニークワードシンボルと、Nシンボル遅延させたユニークワードシンボルとの相関処理により、同期ポイント情報を求め、ブロック同期した受信信号を求める。雑音電力検出部12は、ブロック同期した受信信号を、同期ポイント情報に従って位相回転させNシンボル遅延させ、ユニークワードシンボルにおける後半のPシンボルについて、雑音電力を検出する。周波数領域合成部13は、複数の受信信号、チャネル情報及び雑音電力を用いて、周波数領域で複数の受信信号を合成し、時間領域の信号に戻す。これにより、ユニークワードシンボルを利用して、1ブロック単位にチャネル推定を行い、複数の受信信号をSNRに応じた最大比合成型のダイバーシチ合成することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、放送、通信等の無線伝送システムにおいて使用されるシングルキャリアの受信装置に係わり、特に、高速に変動する伝搬チャネルに追従し、かつ、途切れ難い無線伝送を実現する受信装置に関する。
従来、シングルキャリアの伝送方式では、マルチパスのある多重伝搬路で広帯域信号を伝送した場合に生じる波形ひずみを補償するために、送信装置が、定期的に既知のトレーニング信号を送信し、受信装置が、MMSE基準で波形等化用のトランスバーサルフィルタの係数を演算し、時間領域で波形等化を行う。しかしながら、受信装置は、LMSアルゴリズムまたはRLSアルゴリズムにより、数十程度の受信トレーニング信号を用いてトランスバーサルフィルタの係数を逐次的に演算し、値を収束させる。このため、伝搬チャネルが高速に変動する場合は、それに追従するのが困難である。また、長遅延のマルチパスを考慮した場合は、トランスバーサルフィルタのタップ数が多くなるため、係数の演算が複雑になる。
一方、マルチキャリアの伝送方式として用いられるOFDMでは、送信装置が、周波数領域で多数のサブキャリアに情報とトレーニング信号とを割り当て、逆フーリエ変換した後、ガード期間を付加して送信する。受信装置は、受信信号をフーリエ変換し、周波数領域でサブキャリア毎にチャネル推定及びチャネル等化を行う。このため、受信装置は、チャネル推定及びチャネル等化の演算を、シンボル内において簡単かつ高速に行うことができる。
一般に、同じマルチパス耐性を得るために必要な演算量は、シングルキャリアよりもOFDMによるマルチキャリアの方が少ないことが知られている。このため、シングルキャリアは、伝搬チャネルの変動が少ない固定伝送を行う伝送システムにおいて、指向性の鋭いアンテナを用いることにより、マルチパスを制限して使用されることが多い。
しかしながら、シングルキャリアにおいても、送信手法を工夫することにより、OFDMを用いた場合に行われる、周波数領域における等化処理と同等な等化処理を行う手法が提案されている(特許文献1、非特許文献1を参照)。
図2は、送信シンボルの構成を示す図である。この送信シンボルの構成は、非特許文献1において記載されたものであり、送信装置によってこの構成の送信シンボルが送信される。受信装置は、この構成の送信シンボルを受信することにより、周波数領域における等化処理を実現する。図2において、1ブロックの送信シンボルは、データシンボルと、データの前後に挿入(配置)されたユニークワードシンボルとにより構成される。データシンボルの前に挿入されたユニークワードシンボルと、データシンボルの後に挿入されたユニークワードシンボルとは、同一かつ既知の情報からなり、個々のシンボルは、全て同一及び既知の情報からなる。ユニークワードシンボルのシンボル(ポイント)長はNであり、データシンボルのシンボル長は(M−N)であり、データシンボル及び1つのユニークワードシンボルのシンボル長は、合計でMである。送信装置は、データシンボルと、データの前後に挿入したユニークワードシンボルとからなるブロックを構成し、このブロックを連続して繰り返した送信系列のシンボルを、シングルキャリアの無線信号として送信する。
図12は、従来のシングルキャリア受信装置における周波数領域等化部の構成を示すブロック図である。この従来のシングルキャリア受信装置における周波数領域等化部49は、チャネル推定部45、Mポイントフーリエ変換部46、等化部47及びMポイント逆フーリエ変換部48を備えている。
シングルキャリア受信装置は、シングルキャリア送信装置から、図2に示したように、データシンボルとその前後に挿入されたユニークワードシンボルとからなるブロックの送信シンボルを、シングルキャリアの無線信号として受信する。チャネル推定部45は、受信信号y(t)を入力し、受信信号y(t)のうち、データシンボルの前に配置されたユニークワードシンボルのNシンボル長分をフーリエ変換し、既知のユニークワードシンボルをフーリエ変換した値に基づいてチャネル推定を行う。そして、チャネル推定部45は、周波数領域のチャネル情報H(f)を等化部47に出力する。
Mポイントフーリエ変換部46は、受信信号y(t)を入力し、受信信号y(t)のうち、データシンボル及びその後に配置されたユニークワードシンボルのMシンボル長分をフーリエ変換する。そして、Mポイントフーリエ変換部46は、周波数領域の受信信号Y(f)を等化部47に出力する。
等化部47は、チャネル推定部45から周波数領域のチャネル情報H(f)を入力すると共に、Mポイントフーリエ変換部46から、周波数領域の受信信号Y(f)を入力し、以下の式により周波数領域等化を行う。
Y(f)=Y(f)/H(f)
そして、等化部47は、周波数領域の等化信号Y(f)をMポイント逆フーリエ変換部48に出力する。
Mポイント逆フーリエ変換部48は、等化部47から周波数領域の等化信号Y(f)を入力し、Mポイントフーリエ変換部46に対応してMシンボル長分の逆フーリエ変換を行い、時間領域の等化信号y(t)に戻して出力する。Mポイント逆フーリエ変換部48により出力された時間領域の等化信号y(t)は、シンボル判定のために用いられる。
このように、シングルキャリア送信装置は、図2に示したような、データシンボルとその前後に配置されたユニークワードシンボルとからなる送信シンボルを送信し、シングルキャリア受信装置は、このような構成の送信シンボルを受信する。そして、シングルキャリア受信装置は、データシンボルの前に配置されたユニークワードシンボルに対しフーリエ変換してチャネル推定を行い、データシンボル及びその後に配置されたユニークワードシンボルに対しフーリエ変換し、周波数領域等化を行うようにした。これにより、シングルキャリア受信装置における等化処理を、簡単かつ高速に行うことが可能となる。
しかしながら、シングルキャリアの伝送方式において、マルチパス環境の移動伝送により生じる大幅なレベル低下に対し、途切れ難い無線伝送を実現するためには、前述した周波数領域等化のみでは十分ではない。
マルチパス環境の移動伝送により生じる大幅なレベル低下に対し途切れ難い無線伝送を実現するための手法として、複数の受信アンテナを用いて複数の受信信号をダイバーシチ合成する手法が知られている(特許文献2を参照)。このダイバーシチ合成手法は、シングルキャリアの伝送方式において、同じ長さの参照信号及びデータが多重された送信信号に対し、複数の受信信号を周波数領域でダイバーシチ合成するものである。これにより、マルチパス環境の移動伝送により生じる大幅なレベル低下に対し、途切れ難い無線伝送を実現することができる。
特開2006−287490号公報 特許第3377361号公報
D.Falconer,et al.,"Frequency domain equalization for single−carrier broadband wireless systems,"IEEE Commun.mag.,Vol.40,pp.58−66,April 2002.
しかしながら、特許文献2のダイバーシチ合成手法は、参照信号の長さとデータの長さが同じであることが前提になっているため、制約を受けてしまうという問題があった。例えば、図2に示したような、(M−N)シンボル長のデータシンボルと、その前後に配置された既知のNシンボル長のユニークワードシンボルとを扱う場合に、特許文献2のダイバーシチ合成手法を直接用いることができない。
また、周波数領域と時間領域との間の変換を行うフーリエ変換及び逆フーリエ変換は、周期構造の信号に対して可逆の変換になるが、特許文献2のダイバーシチ合成手法では、参照信号もデータも周期構造ではないため、フーリエ変換及び逆フーリエ変換によって劣化が生じてしまうという問題があった。
さらに、特許文献2のダイバーシチ合成手法では、各受信系統でAGC(自動利得制御)を独立して行った後、各受信系統のノイズレベルが一定にならない場合、SNR(Sinal to Noise Ratio)に応じた合成が正しく行われないという問題もあった。
そこで、本発明はかかる課題を解決するためになされたものであり、その目的は、高速に変動する伝搬チャネルに追従し、途切れ難い無線伝送を実現可能なシングルキャリア受信装置を提供することにある。
前記課題を解決するため、本発明によるシングルキャリア受信装置は、(M−N)シンボル長のデータシンボル、及び前記データシンボルの前後に配置したNシンボル長の既知のユニークワードシンボルからなるブロックが連続した送信系列を、シングルキャリアの無線信号として複数の受信系統毎に受信アンテナによって受信し(M,Nは正の整数)、受信した信号を中間周波数の信号に変換し、直交復調してベースバンドの受信信号とし、前記受信系統毎の受信信号を周波数領域で合成し、時間領域の信号に戻すシングルキャリア受信装置において、前記受信信号をNシンボル遅延させ、前記受信信号に含まれるユニークワードシンボルと、前記Nシンボル遅延させた受信信号に含まれるユニークワードシンボルとを用いた相関処理により、前記ブロックに対する同期ポイント及び同期ポイントの位相を求めて出力し、前記同期ポイントに基づいて前記ブロックを抽出し、ブロック同期した受信信号を出力するブロック同期部と、前記ブロック同期部により出力された受信信号を、前記ブロック同期部により出力された同期ポイントの位相に基づいて位相回転させてNシンボル遅延させ、前記ブロック同期部により出力された同期ポイントに基づいて、前記受信信号と前記位相回転及びNシンボル遅延させた信号とに含まれる前記ユニークワードシンボルにおける後半のPシンボル(PはN以下の正の整数)について、前記受信信号に含まれる雑音電力を検出して出力する雑音電力検出部と、前記ブロック同期部により出力された受信系統毎の受信信号、及び、前記雑音電力検出部により出力された受信系統毎の雑音電力を入力し、受信系統毎にフーリエ変換して周波数領域のチャネル情報及び受信信号を求め、受信系統毎の受信信号を周波数領域で合成し、前記合成信号を逆フーリエ変換して時間領域の信号を求める周波数領域合成部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明によるシングルキャリア受信装置は、前記雑音電力検出部が、前記ブロック同期部により出力された受信信号を、前記ブロック同期部により出力された同期ポイントの位相に基づいて位相回転させ、前記位相回転させた受信信号をNシンボル遅延させ、前記位相回転及びNシンボル遅延させた信号と、前記受信信号との間の差分を2乗して2で除算し、前記ブロック同期部により出力された同期ポイントに基づいて、前記除算結果を、前記ユニークワードシンボルのうちの後半のPシンボルにおいて平均化し、雑音電力として出力することを特徴とする。
また、本発明によるシングルキャリア受信装置は、前記雑音電力検出部が、前記ブロック同期部により出力された受信信号を、前記ブロック同期部により出力された同期ポイントの位相に基づいて位相回転させ、前記ブロック同期部により出力された同期ポイントに基づいて、同期ポイントの直前のユニークワードシンボルにおける後半のPシンボルに対応する、前記位相回転させた受信信号をメモリに記憶し、前記ブロック同期部により出力された同期ポイントに基づいて、同期ポイントの直後のユニークワードシンボルにおける後半のPシンボルに対応する、前記ブロック同期部により出力された受信信号をメモリに記憶し、前記メモリから前記位相回転させた受信信号及び前記受信信号を読み出し、前記位相回転させた受信信号と前記受信信号との間の差分を2乗して2で除算し、前記除算結果を平均化し、雑音電力として出力することを特徴とする。
また、本発明によるシングルキャリア受信装置は、前記周波数領域合成部が、前記ブロック同期部により出力された受信信号に含まれるデータシンボルの前に配置されたユニークワードシンボルをフーリエ変換し、既知のユニークワードシンボルのフーリエ変換結果に基づいてチャネル推定を行い、周波数領域のチャネル情報を求め、前記受信信号に含まれるデータシンボル及び前記データシンボルの後に配置されたユニークワードシンボルにおける受信信号をフーリエ変換し、周波数領域の受信信号を求め、前記受信系統毎の周波数領域のチャネル情報及び周波数領域の受信信号、並びに、前記雑音電力検出部により出力された受信系統毎の雑音電力に基づいて合成信号を求め、前記合成信号を逆フーリエ変換して時間領域の信号を求めることを特徴とする。
また、本発明によるシングルキャリア受信装置は、前記周波数領域合成部が、前記ブロック同期部により出力された受信信号を、前記雑音電力検出部により出力された雑音電力により正規化し、前記正規化した受信信号に含まれるデータシンボルの前に配置されたユニークワードシンボルをフーリエ変換し、既知のユニークワードシンボルのフーリエ変換結果に基づいてチャネル推定を行い、周波数領域のチャネル情報を求め、前記正規化した受信信号に含まれるデータシンボル及び前記データシンボルの後に配置されたユニークワードシンボルにおける信号をフーリエ変換し、周波数領域の受信信号を求め、前記受信系統毎の周波数領域のチャネル情報及び周波数領域の受信信号に基づいて合成信号を求め、前記合成信号を逆フーリエ変換して時間領域の信号を求めることを特徴とする。
また、本発明によるシングルキャリア受信装置は、前記周波数領域合成部のチャネル推定が、前記受信信号におけるNシンボル長の前記ユニークワードシンボルをフーリエ変換した信号を、Nシンボル長の既知のユニークワードシンボルをフーリエ変換した信号で除算し、除算結果であるNシンボル長のチャネル情報をMシンボル長のチャネル情報にアップサンプルすることにより行われることを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、(M−N)シンボル長のデータシンボルと、このデータシンボルの前後に配置された既知のNシンボル長のユニークワードシンボルとからなるブロック単位の送信シンボルを、複数の受信アンテナで受信し、受信信号を周波数領域に変換してから、1ブロック単位でチャネル推定を行い、複数の受信信号のSNRに応じた最大比合成型のダイバーシチ合成を行うようにした。これにより、ユニークワードシンボルの長さとデータシンボルの長さが同じでなくてもダイバーシチ合成を行うことができる。また、これらのシンボルは周期構造であるから、フーリエ変換及び逆フーリエ変換を行っても信号劣化が起こらない。したがって、高速に変動する伝搬チャネルに追従することができ、かつ、途切れ難い無線伝送を実現することができる。
シングルキャリア送信装置の構成を示すブロック図である。 送信シンボルの構成を示す図である。 本発明の実施形態によるシングルキャリア受信装置の構成を示すブロック図である。 ブロック同期部の構成を示すブロック図である。 ブロック同期部の処理を説明する図である。 第1の雑音電力検出部の構成を示すブロック図である。 第2の雑音電力検出部の構成を示すブロック図である。 雑音電力検出部の処理を説明する図である。 第1の周波数領域合成部の構成を示すブロック図である。 第2の周波数領域合成部の構成を示すブロック図である。 チャネル推定部の構成を示すブロック図である。 従来のシングルキャリア受信装置における周波数領域等化部の構成を示すブロック図である。
〔発明の概要〕
まず、本発明の概要について説明する。本発明では、シングルキャリア送信装置が、既知のNシンボル長のユニークワードシンボル、(M−N)シンボル長のデータシンボル、及び、既知のNシンボル長のユニークワードシンボルの順番に配置した1ブロック単位の送信シンボルを構成し、この送信系列で連続的に直交変調し、シングルキャリアの無線信号を送信することを前提とする(M及びNは正の整数である)。また、シングルキャリア受信装置は、Nr本の受信アンテナを備えていることを前提とする(Nrは2以上の整数)。以下、iは受信系統の番号(i=1〜Nr)、fは周波数(f=1〜M)、tは時間(t=1〜M)を表す。
シングルキャリア受信装置は、シングルキャリア送信装置から繰り返し送信される、データシンボルの前後に配置されたユニークワードシンボルを用いて、ブロック同期処理を行い、受信信号に含まれる雑音電力nを検出する。そして、シングルキャリア受信装置は、データシンボルの前に配置されたユニークワードシンボルについて、そのNシンボル長の受信信号y(t)をフーリエ変換した信号に対し、既知のユニークワードシンボルをフーリエ変換した信号で除算してチャネル推定を行い、Nシンボル長の周波数領域のチャネル情報を得る。その後、Nシンボル長のチャネル情報からMシンボル長のチャネル情報H(f)にアップサンプルする。
シングルキャリア受信装置は、データシンボルとその後に配置されたユニークワードシンボルについて、そのMシンボル長の受信信号y(t)をフーリエ変換した周波数領域の受信信号Y(f)、周波数領域のチャネル情報の複素共役H (f)、周波数領域の雑音電力N=n/M、及び、周波数領域のチャネル情報H(f)を用いて、例えば以下の式に示すように、各受信系統iで演算を行い、受信系統iの演算結果を受信系統i毎に加算し、除算を行う。
Figure 2011055153
シングルキャリア受信装置は、合成信号Y(f)に対し、Mシンボル長の逆フーリエ変換を行って時間領域の合成信号y(t)に戻し、その後、データシンボルに対してQPSK、16QAM等のシンボル点の判定を行う。
このように、シングルキャリア受信装置は、受信信号を周波数領域に変換してから、1ブロック単位でチャネル推定を行い、複数の受信信号のSNRに応じた最大比合成型のダイバーシチ合成を行うようにした。これにより、高速なチャネル変動に追従し、途切れ難い無線伝送を実現することができる。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて詳細に説明する。
〔シングルキャリア送信装置〕
まず、本発明の実施形態によるシングルキャリア送信装置、及びシングルキャリアの信号形式について説明する。図1は、シングルキャリア送信装置の構成を示すブロック図である。このシングルキャリア送信装置100は、送信前処理部1、マッピング部2、基準信号挿入部3、波形整形部4、直交変調部5、送信高周波部6及び送信アンテナ7を備えている。
送信前処理部1は、TSパケット形式等で構成された情報を入力し、フレーム同期、エネルギ拡散、外符号符号化、外インタリーブ、内符号符号化、内インタリーブ等の送信前処理を行い、送信前処理した信号をマッピング部2に出力する。
マッピング部2は、送信前処理部1から送信前処理された信号を入力し、入力した信号をQPSK、16QAM等のシンボル点に割り当ててマッピングし、マッピングした信号を基準信号挿入部3に出力する。
基準信号挿入部3は、マッピング部2からマッピングされた信号を入力し、マッピングされた信号における(M−N)シンボル長のデータシンボルの前後に、Nシンボル長のユニークワードシンボルを挿入して配置し、図2に示した送信シンボルのブロックを構成し、波形整形部4に出力する。ここで、M,Nは、高速フーリエ変換を行うことができるように、2のべき乗の値を用いる。また、ユニークワードとしては、Frank−Zadoff系列、Chu系列等を用いる。これにより、高速フーリエ変換したときの振幅特性が各周波数で一定となり、各周波数においてチャネル情報を精度良く求めることが可能となる。
波形整形部4は、基準信号挿入部3から送信シンボルのブロックを入力し、帯域制限及びアパーチャ補正を行って波形整形し、波形整形した信号を直交変調部5に出力する。直交変調部5は、波形整形部4から波形整形された信号を入力し、直交変調を行い、中間周波数の信号に変換し、中間周波数の信号を送信高周波部6に出力する。送信高周波部6は、直交変調部5から直交変調された中間周波数の信号を入力し、中間周波数の信号を無線周波数の信号に周波数変換し、規定の電力にて送信アンテナ7からシングルキャリアの無線信号を送信する。
このように、シングルキャリア送信装置100は、(M−N)シンボル長のデータシンボルと、このデータシンボルの前後に配置した既知のNシンボル長のユニークワードシンボルとからなるブロックの送信シンボルを生成し、シングルキャリアの無線信号を送信する。
〔シングルキャリア受信装置〕
次に、本発明の実施形態によるシングルキャリア受信装置について説明する。図3は、シングルキャリア受信装置の構成を示すブロック図である。このシングルキャリア受信装置200は、受信アンテナ8、受信高周波部9、直交復調部10、ブロック同期部11及び雑音電力検出部12を受信系統分(Nr系統)備え、さらに、周波数領域合成部13、シンボル判定部14及び受信後処理部15を備えている。以下に説明する受信高周波部9、直交復調部10、ブロック同期部11及び雑音電力検出部12は、各受信系統においてそれぞれ同じ処理を行う。
シングルキャリア受信装置200が受信アンテナ8を介してシングルキャリアの無線信号を受信すると、受信高周波部9は、無線周波数の信号を中間周波数の信号に周波数変換し、中間周波数の信号を直交復調部10に出力する。
直交復調部10は、受信高周波部9から中間周波数の信号を入力し、直交復調を行い、ベースバンドの実部及び虚部の受信信号に変換し、その受信信号をブロック同期部11に出力する。
ブロック同期部11は、直交復調部10からベースバンドの実部及び虚部の受信信号を入力し、送信シンボルのブロック同期処理を行い、受信信号y(t)、同期ポイント及び同期ポイントの位相φを雑音電力検出部12に出力し、受信信号y(t)を周波数領域合成部13に出力する。ブロック同期処理の詳細については後述する。
雑音電力検出部12は、ブロック同期部11から受信信号y(t)、同期ポイント及び同期ポイントの位相φを入力し、受信信号y(t)に含まれる雑音電力nを検出し、雑音電力nを周波数領域合成部13に出力する。受信信号y(t)に含まれる雑音電力nの検出処理の詳細については後述する。
受信高周波部9、直交復調部10、ブロック同期部11及び雑音電力検出部12は、受信系統i(=1〜Nr)毎に処理を行い、各受信系統iの処理により得られた受信信号y(t)及び雑音電力nが周波数領域合成部13に出力される。
周波数領域合成部13(後述する周波数領域合成部13−1)は、各受信系統1〜Nrのブロック同期部11から受信信号y(t)〜yNr(t)を入力すると共に、各受信系統1〜Nrの雑音電力検出部12から雑音電力n〜nNrを入力し、受信信号y(t)〜yNr(t)をフーリエ変換し、雑音電力n〜nNrを用いて周波数領域で最大比合成を行い、逆フーリエ変換して時間領域の信号y(t)に戻し、シンボル判定部14に出力する。また、周波数領域合成部13(後述する周波数領域合成部13−2)は、受信信号y(t)〜yNr(t)を雑音電力n〜nNrで正規化してからフーリエ変換し、周波数領域で最大比合成を行い、逆フーリエ変換して時間領域の信号y(t)に戻し、シンボル判定部14に出力する。最大比合成処理の詳細については後述する。
シンボル判定部14は、周波数領域合成部13から最大比合成された時間領域の信号y(t)を入力し、QPSK、16QAM等のシンボル点を判定し、受信後処理部15に出力する。
受信後処理部15は、シンボル判定部14からシンボル判定された時間領域の信号y(t)を入力し、シングルキャリア送信装置100の送信前処理部1に対応する処理、すなわち、内デインタリーブ、内符号復号、外デインタリーブ、外符号復号、エネルギ逆拡散、フレーム同期等の受信後処理を行って復号し、元のTSパケット形式等で構成された情報を出力する。
〔ブロック同期部〕
次に、図3に示したシングルキャリア受信装置200のブロック同期部11について詳細に説明する。図4は、ブロック同期部11の構成を示すブロック図である。このブロック同期部11は、複素共役化部16、Nシンボル遅延部17、複素乗算部18、Nシンボル積分部19、ピーク検出部20及びブロック抽出部21を備えている。ブロック同期部11は、ベースバンドの実部及び虚部の受信信号に対し、送信シンボルのブロック同期処理を行い、受信信号y(t)、同期ポイント及び同期ポイントの位相φを求める。
複素共役化部16は、受信信号を入力し、受信信号の複素共役を計算し、Nシンボル遅延部17に出力する。Nシンボル遅延部17は、複素共役化部16から受信信号の複素共役の信号を入力し、Nシンボル遅延させて複素乗算部18に出力する。
複素乗算部18は、受信信号を入力すると共に、Nシンボル遅延部17からNシンボル遅延した受信信号を入力し、複素乗算を行い、Nシンボル積分部19に出力する。Nシンボル積分部19は、複素乗算部18から複素乗算された信号を入力し、Nシンボル分積分し、積分信号をピーク検出部20に出力する。ここで、積分信号は、複素乗算部18において位相は回転していてもよいが同一の信号の複素共役を処理した場合、大きい振幅値を有することになるが、異なる信号同士を処理した場合、同一の信号の複素共役を処理した場合よりも、小さい振幅値を有することになる。つまり、積分信号は、積分処理するNシンボルにおいて、ユニークワードシンボルの信号同士の処理数が多いほど、大きい振幅値を有することになり、ユニークワードシンボルの信号同士の処理数が少ないほど、小さい振幅値を有することになる。
ピーク検出部20は、Nシンボル積分部19から積分信号を入力し、積分信号の振幅を算出してそのピークを求め、そのピークのタイミングを同期ポイントとし、ピーク時における積分信号の位相(φ=tan−1(虚部/実部))を同期ポイントの位相φとし、同期ポイント及び同期ポイントの位相φを雑音電力検出部12に出力し、同期ポイントをブロック抽出部21に出力する。ここで、同期ポイントの位相φは、シングルキャリア送信装置100とシングルキャリア受信装置200の周波数誤差や移動伝送におけるドップラーシフトに起因し、受信信号におけるNシンボル経過後の位相回転量を表す。
ブロック抽出部21は、受信信号を入力すると共に、ピーク検出部20から同期ポイントを入力し、同期ポイントが示すタイミングにて、受信信号からユニークワードシンボル、その後のデータシンボル及びユニークワードシンボルと続くブロックを抽出し、ブロック同期した受信信号y(t)として雑音電力検出部12及び周波数領域合成部13に出力する。
図5は、ブロック同期部11の処理を説明する図である。図5において、受信信号は、ブロック同期部11が入力する信号であり、複素共役化及びNシンボル遅延した受信信号は、Nシンボル遅延部17により出力され複素乗算部18が入力する信号であり、Nシンボル積分値(振幅)は、Nシンボル積分部19により出力されピーク検出部20が入力する信号の値である。Nシンボル積分値(振幅)は、受信信号と、複素共役化及びNシンボル遅延した受信信号とを複素乗算してNシンボル毎に積分した値であるから、Nシンボル期間において、位相は回転していてもよいが同一の信号の複素共役を有する割合が最も大きい位置でピークの値となる。また、その割合が小さい位置では、Nシンボル積分値(振幅)は小さい値となる。図5では、受信信号におけるユニークワードシンボルと、複素共役化及びNシンボル遅延した受信信号におけるユニークワードシンボルとの重なりが最も多い先頭位置(同期ポイント)でNシンボル積分値(振幅)がピークになっていることがわかる。
図5に示したように、ピーク検出部20は、Nシンボル積分値(振幅)がピークとなるタイミングを求め、これを同期ポイントとして出力する。また、ピーク検出部20は、同期ポイントのタイミングにて、ピーク時における積分信号の位相(φ=tan−1(虚部/実部))を算出し、これを同期ポイントの位相φ(受信信号におけるNシンボル経過後の位相回転量)として出力する。また、ブロック抽出部21は、同期ポイントのタイミングにて、受信信号からユニークワードシンボル、データシンボル及びユニークワードシンボルと続くブロックを抽出し、ブロック同期した受信信号y(t)として出力する。
このような同期ポイントを求める手法はスライド相関と呼ばれ、積分区間の信号系列が似通っていると鋭いピークが現われる現象を利用している。また、同期ポイントの位相φは、後段の雑音電力検出部12においてユニークワードの位相回転量を補正するために用いられる。
このように、ブロック同期部11は、受信信号と、複素共役化及びNシンボル遅延した受信信号との間で複素乗算し、Nシンボルの積分値におけるピークを求め、そのピークのタイミングを同期ポイントとする。そして、ブロック同期部11は、同期ポイントにおける積分信号の実部及び虚部から同期ポイントの位相φを求め、同期ポイントを基準にしてブロックを抽出し、ブロック同期した受信信号y(t)を求める。
〔第1の雑音電力検出部〕
次に、図3に示したシングルキャリア受信装置200の雑音電力検出部12について詳細に説明する。図6は、第1の雑音電力検出部12の構成を示すブロック図である。この雑音電力検出部12−1は、位相回転部22、Nシンボル遅延部23、差分の2乗演算部24及び平均化部25を備えている。雑音電力検出部12−1は、受信信号y(t)、同期ポイント及び同期ポイントの位相φに基づいて、受信信号y(t)に含まれる雑音電力nを検出する。
位相回転部22は、ブロック同期した受信信号y(t)及び同期ポイントの位相φを入力し、同期ポイントの位相φに基づいて受信信号y(t)を位相回転させ、位相回転させた受信信号y(t)×ejφをNシンボル遅延部23に出力する。
Nシンボル遅延部23は、位相回転部22から位相回転した受信信号y(t)を入力し、Nシンボル遅延させ、Nシンボル遅延させた受信信号y(t−N)×ejφを差分の2乗演算部24に出力する。
差分の2乗演算部24は、ブロック同期した受信信号y(t)を入力すると共に、Nシンボル遅延部23から位相回転及びNシンボル遅延した受信信号y(t−N)×ejφを入力し、位相回転及びNシンボル遅延した受信信号y(t−N)×ejφと受信信号y(t)との間の差分を演算し、その演算結果を2乗して2で除算し、演算結果|y(t−N)×ejφ−y(t)|/2を雑音信号として平均化部25に出力する。
平均化部25は、同期ポイントを入力すると共に、差分の2乗演算部24から雑音信号を入力し、同期ポイントが示すタイミングに基づいて、ユニークワードシンボルにおける後半のPシンボルを特定し、以下の式により、そのPシンボルについて平均化し、その結果を時間領域の雑音電力nとして周波数領域合成部13に出力する。
Figure 2011055153
式(2)により雑音電力nが得られる理由については後述する。
図8は、雑音電力検出部12−1の処理を説明する図である。図8において、受信信号y(t)は、ブロック同期部11により出力され雑音電力検出部12−1が入力する信号であり、位相回転及びNシンボル遅延した受信信号y(t−N)×ejφは、Nシンボル遅延部23により出力され差分の2乗演算部24が入力する信号であり、平均範囲のPシンボルは、平均化部25により平均化処理が行われるシンボルである。
平均化部25により平均化処理が行われるPシンボルは、ユニークワードシンボルにおける後半部分である。これは、ユニークワードシンボルの各シンボルには同一の情報が収容され、ユニークワードシンボルの後半部分にその前の部分が重なっても両部分には同一の情報が収容されているから、ユニークワードシンボルの後半部分がマルチパス環境による遅延波の影響をさほど受けないためである。また、前述したとおり、同期ポイントの位相φはNシンボル経過後の位相回転量を表し、受信信号y(t)と、位相回転及びNシンボル遅延した受信信号y(t−N)×ejφとは位相が同一になるからである。すなわち、受信信号y(t)におけるユニークワードシンボルの後半部分、及び、位相回転及びNシンボル遅延した受信信号y(t−N)×ejφにおけるユニークワードシンボルの後半部分は、マルチパスの影響をさほど受けておらず位相が同一であるから、差分の2乗演算部24及び平均化部25により、精度の高い雑音電力nを求めることができる。尚、Pの値は、遅延波が存在しない場合はNとしてよいが、実際のマルチパス環境では、ユニークワードシンボルの前半部分に直前のデータシンボルの後半部分が重なるため、この重なりが無視できる範囲でPを選ぶ必要がある。
このように、雑音電力検出部12−1は、ブロック同期した受信信号y(t)と、位相回転及びNシンボル遅延した受信信号y(t−N)×ejφとの間の差分の2乗を2で除算し、ユニークワードシンボルの後半のPシンボルについて平均した結果を雑音電力nとして求める。
〔第2の雑音電力検出部〕
図7は、第2の雑音電力検出部12の構成を示すブロック図である。この雑音電力検出部12−2は、位相回転部26、メモリ部27,28、差分の2乗演算部29及び平均化部30を備えている。雑音電力検出部12−2は、受信信号y(t)、同期ポイント及び同期ポイントの位相φに基づいて、受信信号y(t)に含まれる雑音電力nを検出する。
図6に示した雑音電力検出部12−1と図7に示す雑音電力検出部12−2とを比較すると、雑音電力検出部12−1は、差分の2乗演算部24による処理の後に、平均化部25において所定のPシンボルの範囲の受信信号を特定し、平均化して雑音電力nを検出するのに対し、雑音電力検出部12−2は、メモリ部27,28において所定のPシンボルの範囲の受信信号を特定した後に、差分の2乗演算部29及び平均化部30において雑音電力nを検出する点で相違する。
位相回転部26は、ブロック同期した受信信号y(t)及び同期ポイントの位相φを入力し、同期ポイントの位相φに基づいて受信信号y(t)を位相回転させ、位相回転させた受信信号y(t)×ejφをメモリ部27に出力する。
メモリ部27は、位相回転部26から位相回転した受信信号y(t)×ejφを入力し、同期ポイントを入力したタイミングに基づいて、同期ポイントの直前のユニークワードシンボルにおける後半のPシンボルを特定し、特定したPシンボルに対応する受信信号を格納する。図8を参照して、メモリ部27には、位相回転及びNシンボル遅延した受信信号y(t−N)×ejφにおけるユニークワードシンボルのうちの、平均範囲のPシンボルに対応する信号が格納される。
メモリ部28は、ブロック同期した受信信号y(t)を入力し、同期ポイントを入力したタイミングに基づいて、同期ポイントの直後のユニークワードシンボルにおける後半のPシンボルを特定し、特定したPシンボルに対応する受信信号を格納する。図8を参照して、メモリ部28には、受信信号y(t)におけるユニークワードシンボルのうちの、平均範囲のPシンボルに対応する信号が格納される。
差分の2乗演算部29は、メモリ部27から、位相回転及びNシンボル遅延した受信信号y(t−N)×ejφにおけるユニークワードシンボルのうちの所定のPシンボルに対応する信号を読み出すと共に、メモリ部28から、受信信号y(t)におけるユニークワードシンボルのうちの所定のPシンボルに対応する信号を読み出す。そして、差分の2乗演算部29は、位相回転及びNシンボル遅延した受信信号y(t−N)×ejφと受信信号y(t)との間の差分を演算し、その演算結果を2乗して2で除算し、演算結果|y(t−N)×ejφ−y(t)|/2を雑音信号として平均化部30に出力する。
平均化部30は、差分の2乗演算部29から雑音信号を入力し、前述の式(2)により、そのPシンボルにて平均し、その結果を時間領域の雑音電力nとして周波数領域合成部13に出力する。
ここで、式(2)により雑音電力nが得られる理由について説明する。ユニークワードシンボルの受信信号における信号成分をs(t)、雑音成分をn(t)とすると、ユニークワードシンボルの受信信号y(t)はs(t)+n(t)であり、Nシンボル遅延したユニークワードシンボルの受信信号y(t−N)はs(t−N)+n(t−N)である。前述したようなPを選んだ場合、位相回転及びNシンボル遅延した受信信号の信号成分はs(t−N)×ejφ≒S(t)に近似できる。ここで、前述した差分の2乗を2で除算して平均すると、以下の式になる。
Figure 2011055153
(t)とn(t−N)は平均ゼロの独立同分布であるため、式(3)の右辺はその分散となる。したがって、nは、時間領域での雑音電力を表すことになる。尚、nをMで除算することにより、Mシンボル長のフーリエ変換による周波数領域の雑音電力Nが得られる。
このように、雑音電力検出部12−2は、ブロック同期した受信信号y(t)と、位相回転及びNシンボル遅延した受信信号y(t−N)×ejφとの間で、ユニークワードシンボルの後半のPシンボルについて、差分の2乗を2で除算し、それを平均した結果を雑音電力nとして求める。
〔第1の周波数領域合成部〕
次に、図3に示したシングルキャリア受信装置200の周波数領域合成部13について詳細に説明する。図9は、第1の周波数領域合成部13の構成を示すブロック図である。この周波数領域合成部13−1は、チャネル推定部31及びMポイントフーリエ変換部32を受信系統分(Nr系統)備え、さらに、合成演算部33及びMポイント逆フーリエ変換部34を備えている。以下に説明するチャネル推定部31及びMポイントフーリエ変換部32は、各受信系統においてそれぞれ同じ処理を行う。チャネル推定の詳細については後述する。
周波数領域合成部13−1は、各受信系統iの受信信号y(t)をフーリエ変換し、周波数領域のチャネル情報H(f)及び受信信号Y(f)を演算し、各受信系統iの雑音電力nを用いて周波数領域で最大比合成を行い、逆フーリエ変換して時間領域の信号y(t)に戻す。
チャネル推定部31は、受信信号y(t)を入力し、受信信号y(t)のうち、データシンボルの前に配置されたユニークワードシンボルのNシンボル分をフーリエ変換し、既知のユニークワードシンボルをフーリエ変換した値に基づいてチャネル推定を行う。そして、チャネル推定部31は、周波数領域のチャネル情報H(f)を合成演算部33に出力する。
Mポイントフーリエ変換部32は、受信信号y(t)を入力し、受信信号y(t)のうち、データシンボル及びその後に配置されたユニークワードシンボルのMシンボル分をフーリエ変換する。そして、Mポイントフーリエ変換部32は、周波数領域の受信信号Y(f)を合成演算部33に出力する。
合成演算部33は、各受信系統iの雑音電力n〜nNrを入力すると共に、チャネル推定部31から各受信系統iの周波数領域のチャネル情報H(f)〜HNr(f)を、Mポイントフーリエ変換部32から各受信系統iの周波数領域の受信信号Y(f)〜YNr(f)をそれぞれ入力する。そして、合成演算部33は、雑音電力nと周波数領域のチャネル情報H(f)を用いて、周波数領域の受信信号Y(f)に対し、各周波数においてチャネル情報の複素共役H (f)を複素乗算し、周波数領域の雑音電力N=n/Mで除算する。すなわち、H (f)・Y(f)/Nの演算を行う。この演算を受信系統i毎に行い、加算する。また、周波数領域のチャネル情報H(f)の絶対値を2乗し、その結果を周波数領域の雑音電力Nで除算する。この演算を受信系統i毎に行い、加算する。そして、以下の式により除算を行い、合成演算結果を周波数領域の合成信号Y(f)としてMポイント逆フーリエ変換部34に出力する。
Figure 2011055153
Mポイント逆フーリエ変換部34は、合成演算部33から周波数領域の合成信号Y(f)を入力し、Mポイントフーリエ変換部32に対応してMシンボル分の逆フーリエ変換を行い、時間領域の信号y(t)に戻して出力する。Mポイント逆フーリエ変換部34により出力された時間領域の信号y(t)は、シンボル判定のために用いられる。
このように、周波数領域合成部13−1は、各受信系統iの受信信号y(t)をフーリエ変換し、周波数領域のチャネル情報H(f)及び受信信号Y(f)を演算し、各受信系統iの雑音電力nを用いて周波数領域で最大比合成を行い、逆フーリエ変換して時間領域の信号y(t)に戻す。
〔第2の周波数領域合成部〕
図10は、第2の周波数領域合成部13の構成を示すブロック図である。この周波数領域合成部13−2は、ノイズ正規化部35、チャネル推定部36及びMポイントフーリエ変換部37を受信系統分(Nr系統)備え、さらに、合成演算部38及びMポイント逆フーリエ変換部39を備えている。以下に説明するノイズ正規化部35、チャネル推定部36及びMポイントフーリエ変換部37は、各受信系統においてそれぞれ同じ処理を行う。
図9に示した周波数領域合成部13−1と図10に示す周波数領域合成部13−2とを比較すると、周波数領域合成部13−1は、受信信号y(t)をフーリエ変換した後に、周波数領域のチャネル情報H(f)及び受信信号Y(f)を演算し、雑音電力nを用いて周波数領域で最大比合成するのに対し、周波数領域合成部13−2は、受信信号y(t)を雑音電力nにより正規化し、正規化受信信号をフーリエ変換し、周波数領域のチャネル情報H(f)及び受信信号Y(f)を演算し、周波数領域で最大比合成する点で相違する。
周波数領域合成部13−2は、各受信系統iの受信信号y(t)に対し、各受信系統iの雑音電力nを用いて正規化し、正規化した各受信系統iの受信信号をフーリエ変換し、周波数領域のチャネル情報H(f)及び受信信号Y(f)を演算し、周波数領域で最大比合成を行い、逆フーリエ変換して時間領域の信号y(t)に戻す。
ノイズ正規化部35は、受信信号y(t)を√nで除算し、その結果を正規化受信信号としてチャネル推定部36及びMポイントフーリエ変換部37に出力する。
チャネル推定部36は、ノイズ正規化部35から正規化受信信号を入力し、正規化受信信号のうち、データシンボルの前に配置されたユニークワードシンボルのNシンボル分をフーリエ変換し、既知のユニークワードシンボルをフーリエ変換した値に基づいてチャネル推定を行う。そして、チャネル推定部36は、周波数領域のチャネル情報H(f)を合成演算部38に出力する。
Mポイントフーリエ変換部37は、ノイズ正規化部35から正規化受信信号を入力し、正規化受信信号のうち、データシンボル及びその後に配置されたユニークワードシンボルのMシンボル分をフーリエ変換する。そして、Mポイントフーリエ変換部37は、周波数領域の受信信号Y(f)を合成演算部38に出力する。
合成演算部38は、チャネル推定部36から各受信系統iの周波数領域のチャネル情報H(f)〜HNr(f)を、Mポイントフーリエ変換部37から各受信系統iの周波数領域の受信信号Y(f)〜YNr(f)をそれぞれ入力する。そして、合成演算部38は、周波数領域のチャネル情報H(f)を用いて、周波数領域の受信信号Y(f)に対し、各周波数においてチャネル情報の複素共役H (f)を複素乗算する。すなわち、H (f)・Y(f)の演算を行う。この演算を受信系統i毎に行い、加算する。また、周波数領域のチャネル情報H(f)の絶対値を2乗する。この演算を受信系統i毎に行い、加算する。そして、以下の式により除算を行い、合成演算結果を周波数領域の合成信号Y(f)としてMポイント逆フーリエ変換部39に出力する。
Figure 2011055153
Mポイント逆フーリエ変換部39は、合成演算部38から周波数領域の合成信号Y(f)を入力し、Mポイントフーリエ変換部37に対応してMシンボル分の逆フーリエ変換を行い、時間領域の信号y(t)に戻し出力する。Mポイント逆フーリエ変換部39により出力された時間領域の信号y(t)は、シンボル判定のために用いられる。
このように、周波数領域合成部13−2は、各受信系統iの受信信号y(t)に対し、各受信系統iの雑音電力nを用いて正規化し、正規化した各受信系統iの受信信号をフーリエ変換し、周波数領域のチャネル情報H(f)及び受信信号Y(f)を演算し、周波数領域で最大比合成を行い、逆フーリエ変換して時間領域の信号y(t)に戻す。
〔チャネル推定部〕
次に、図9に示した周波数領域合成部13−1のチャネル推定部31、及び図10に示した周波数領域合成部13−2のチャネル推定部36について詳細に説明する。図11は、チャネル推定部31,36の構成を示すブロック図である。このチャネル推定部31,36は、Nポイントフーリエ変換部40、複素除算部41、メモリ部42、ゼロ補間部43及びローパスフィルタ部44を備えている。チャネル推定部31,36は、受信信号のうち、データシンボルの前に配置されたユニークワードシンボルのNシンボル分をフーリエ変換し、既知のユニークワードシンボルをフーリエ変換した値に基づいてチャネル推定を行う。
Nポイントフーリエ変換部40は、受信信号を入力し、受信信号のうち、データシンボルの前に配置されたユニークワードシンボルのNシンボル分をフーリエ変換する。そして、Nポイントフーリエ変換部40は、ユニークワードシンボルにおける周波数領域の信号を複素除算部41に出力する。
メモリ部42には、既知のユニークワードシンボルをフーリエ変換した結果が参照用信号として格納されている。
複素除算部41は、Nポイントフーリエ変換部40からユニークワードシンボルにおける周波数領域の信号を入力すると共に、メモリ部42から参照用信号を読み出し、ユニークワードシンボルにおける周波数領域の信号を参照用信号で複素除算し、Nポイントのチャネル情報としてゼロ補間部43に出力する。
ゼロ補間部43は、複素除算部41からNポイントのチャネル情報を入力し、ゼロ補間してMポイントのチャネル情報をローパスフィルタ部44に出力する。
ローパスフィルタ部44は、ゼロ補間部43からゼロ補間されたMポイントのチャネル情報を入力し、フィルタ処理を行い、Mポイントのチャネル情報H(f)として合成演算部33,38に出力する。ゼロ補間部43及びローパスフィルタ部44により、Nポイントのチャネル情報に対しM/N倍のアップサンプルが行われ、Mポイントのチャネル情報H(f)が生成される。
このように、チャネル推定部31,36は、受信信号のうち、データシンボルの前に配置されたユニークワードシンボルのNシンボル分をフーリエ変換し、既知のユニークワードシンボルをフーリエ変換した値に基づいてチャネル推定を行い、Nポイントのチャネル情報をMポイントのチャネル情報にアップサンプルする。
〔効果〕
次に、図3に示したシングルキャリア受信装置200による効果について詳細に説明する。図3に示したシングルキャリア受信装置200によれば、時間領域の受信信号を周波数領域の信号に変換し、シングルキャリア送信装置100から連続して送信されるユニークワードシンボルを利用し、1ブロック単位にチャネル推定を行い、複数の受信信号をSNRに応じた最大比合成型のダイバーシチ合成するようにした。これにより、1ブロック単位の処理を行うようにしたから、高速に変動する伝搬チャネルに追従することができる。また、SNRに応じた最大比合成型のダイバーシチ合成を行うようにしたから、途切れ難い無線伝送を実現することができる。
また、従来は、特許文献2のように、ユニークワードシンボルの長さと、データシンボルの長さが同じである場合に、ダイバーシチ合成を行うことができたが、図3に示したシングルキャリア受信装置200では、ユニークワードシンボルの長さとデータシンボルの長さが同じでなくても、ダイバーシチ合成を行うことができる。
また、ユニークワードシンボル及びデータシンボルは、図2に示したように、周期構造をしているから、フーリエ変換及び逆フーリエ変換を行っても信号劣化が起こることがない。
また、図9に示した周波数領域合成部13−1または図10に示した周波数領域合成部13−2において、最大比合成型のダイバーシチ合成を行うことができる理由は以下のとおりである。時間領域の受信信号y(t)を周波数領域の受信信号Y(f)で表すと、以下のとおりである。
Figure 2011055153
ここで、S(f)は送信信号を周波数領域で表したものであり、N(f)は雑音電力を周波数領域で表したものである。尚、周波数領域の雑音電力N(f)は、平均がゼロ、分散がNの複素ガウス雑音である。
図9に示した周波数領域合成部13−1による最大比合成型のダイバーシチ合成について説明する。周波数領域の受信信号Y(f)を表した式(6)を、図9に示した周波数領域合成部13−1の合成演算部33にて用いる式(4)に代入すると、以下のようになる。
Figure 2011055153
式(7)より、周波数領域の送信信号S(f)を抽出できることがわかる。
また、各受信系統iの雑音電力NをN=σとしても、周波数領域のチャネル情報H(f)との比の問題で一般性は損なわれないため、式(7)の合成信号Y(f)は、以下のように変形できる。
Figure 2011055153
このとき、合成信号Y(f)のSNRは、以下の式で表される。
Figure 2011055153
雑音電力N(f)の統計的性質(平均0、分散σ)と、|H (f)|=|H(f)|を利用すると、合成信号Y(f)のSNRの期待値は、以下のように、各受信系統iのSNRの和で表される。
Figure 2011055153
したがって、図9に示した周波数領域合成部13−1により、最大比合成型のダイバーシチ合成を行うことができる。
次に、図10に示した周波数領域合成部13−2による最大比合成型のダイバーシチ合成について説明する。周波数領域合成部13−2では、初めにノイズ正規化部35において式(6)の両辺をNの平方根で割り、雑音電力の平均がゼロ、分散が1の複素ガウス雑音になるように変換している。式(5)に式(6)を代入することにより式(10)を導くことができる。σ=1の場合、H(f)はNの平方根で正規化されているため、その2乗はSNRを表す。したがって、図10に示した周波数領域合成部13−2により、図9に示した周波数領域合成部13−1と同様に、最大比合成型のダイバーシチ合成を行うことができる。
1 送信前処理部
2 マッピング部
3 基準信号挿入部
4 波形整形部
5 直交変調部
6 送信高周波部
7 送信アンテナ
8 受信アンテナ
9 受信高周波部
10 直交復調部
11 ブロック同期部
12 雑音電力検出部
13 周波数領域合成部
14 シンボル判定部
15 受信後処理部
16 複素共役化部
17,23 Nシンボル遅延部
18 複素乗算部
19 Nシンボル積分部
20 ピーク検出部
21 ブロック抽出部
22,26 位相回転部
24,29 差分の2乗演算部
25,30 平均化部
27,28,42 メモリ部
31,36,45 チャネル推定部
32,37,46 Mポイントフーリエ変換部
33,38 合成演算部
34,39,48 Mポイント逆フーリエ変換部
35 ノイズ正規化部
40 Nポイントフーリエ変換部
41 複素除算部
43 ゼロ補間部
44 ローパスフィルタ部
47 等化部
49 周波数領域等化部
100 シングルキャリア送信装置
200 シングルキャリア受信装置

Claims (6)

  1. (M−N)シンボル長のデータシンボル、及び前記データシンボルの前後に配置したNシンボル長の既知のユニークワードシンボルからなるブロックが連続した送信系列を、シングルキャリアの無線信号として複数の受信系統毎に受信アンテナによって受信し(M,Nは正の整数)、受信した信号を中間周波数の信号に変換し、直交復調してベースバンドの受信信号とし、前記受信系統毎の受信信号を周波数領域で合成し、時間領域の信号に戻すシングルキャリア受信装置において、
    前記受信信号をNシンボル遅延させ、前記受信信号に含まれるユニークワードシンボルと、前記Nシンボル遅延させた受信信号に含まれるユニークワードシンボルとを用いた相関処理により、前記ブロックに対する同期ポイント及び同期ポイントの位相を求めて出力し、前記同期ポイントに基づいて前記ブロックを抽出し、ブロック同期した受信信号を出力するブロック同期部と、
    前記ブロック同期部により出力された受信信号を、前記ブロック同期部により出力された同期ポイントの位相に基づいて位相回転させてNシンボル遅延させ、前記ブロック同期部により出力された同期ポイントに基づいて、前記受信信号と前記位相回転及びNシンボル遅延させた信号とに含まれる前記ユニークワードシンボルにおける後半のPシンボル(PはN以下の正の整数)について、前記受信信号に含まれる雑音電力を検出して出力する雑音電力検出部と、
    前記ブロック同期部により出力された受信系統毎の受信信号、及び、前記雑音電力検出部により出力された受信系統毎の雑音電力を入力し、受信系統毎にフーリエ変換して周波数領域のチャネル情報及び受信信号を求め、受信系統毎の受信信号を周波数領域で合成し、前記合成信号を逆フーリエ変換して時間領域の信号を求める周波数領域合成部と、
    を備えたことを特徴とするシングルキャリア受信装置。
  2. 請求項1に記載のシングルキャリア受信装置において、
    前記雑音電力検出部は、前記ブロック同期部により出力された受信信号を、前記ブロック同期部により出力された同期ポイントの位相に基づいて位相回転させ、前記位相回転させた受信信号をNシンボル遅延させ、前記位相回転及びNシンボル遅延させた信号と、前記受信信号との間の差分を2乗して2で除算し、前記ブロック同期部により出力された同期ポイントに基づいて、前記除算結果を、前記ユニークワードシンボルのうちの後半のPシンボルにおいて平均化し、雑音電力として出力する、ことを特徴とするシングルキャリア受信装置。
  3. 請求項1に記載のシングルキャリア受信装置において、
    前記雑音電力検出部は、前記ブロック同期部により出力された受信信号を、前記ブロック同期部により出力された同期ポイントの位相に基づいて位相回転させ、前記ブロック同期部により出力された同期ポイントに基づいて、同期ポイントの直前のユニークワードシンボルにおける後半のPシンボルに対応する、前記位相回転させた受信信号をメモリに記憶し、前記ブロック同期部により出力された同期ポイントに基づいて、同期ポイントの直後のユニークワードシンボルにおける後半のPシンボルに対応する、前記ブロック同期部により出力された受信信号をメモリに記憶し、前記メモリから前記位相回転させた受信信号及び前記受信信号を読み出し、前記位相回転させた信号と前記受信信号との間の差分を2乗して2で除算し、前記除算結果を平均化し、雑音電力として出力する、ことを特徴とするシングルキャリア受信装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のシングルキャリア受信装置において、
    前記周波数領域合成部は、前記ブロック同期部により出力された受信信号に含まれるデータシンボルの前に配置されたユニークワードシンボルをフーリエ変換し、既知のユニークワードシンボルのフーリエ変換結果に基づいてチャネル推定を行い、周波数領域のチャネル情報を求め、前記受信信号に含まれるデータシンボル及び前記データシンボルの後に配置されたユニークワードシンボルにおける受信信号をフーリエ変換し、周波数領域の受信信号を求め、前記受信系統毎の周波数領域のチャネル情報及び周波数領域の受信信号、並びに、前記雑音電力検出部により出力された受信系統毎の雑音電力に基づいて合成信号を求め、前記合成信号を逆フーリエ変換して時間領域の信号を求める、ことを特徴とするシングルキャリア受信装置。
  5. 請求項1から3までのいずれか一項に記載のシングルキャリア受信装置において、
    前記周波数領域合成部は、前記ブロック同期部により出力された受信信号を、前記雑音電力検出部により出力された雑音電力により正規化し、前記正規化した受信信号に含まれるデータシンボルの前に配置されたユニークワードシンボルをフーリエ変換し、既知のユニークワードシンボルのフーリエ変換結果に基づいてチャネル推定を行い、周波数領域のチャネル情報を求め、前記正規化した受信信号に含まれるデータシンボル及び前記データシンボルの後に配置されたユニークワードシンボルにおける信号をフーリエ変換し、周波数領域の受信信号を求め、前記受信系統毎の周波数領域のチャネル情報及び周波数領域の受信信号に基づいて合成信号を求め、前記合成信号を逆フーリエ変換して時間領域の信号を求める、ことを特徴とするシングルキャリア受信装置。
  6. 請求項4または5に記載のシングルキャリア受信装置において、
    前記周波数領域合成部のチャネル推定は、前記受信信号におけるNシンボル長の前記ユニークワードシンボルをフーリエ変換した信号を、Nシンボル長の既知のユニークワードシンボルをフーリエ変換した信号で除算し、除算結果であるNシンボル長のチャネル情報をMシンボル長のチャネル情報にアップサンプルすることにより行う、ことを特徴とするシングルキャリア受信装置。
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