JP2011053516A - 光ケーブルの製造方法および製造装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光ケーブルの製造において、溝付きスロットの溝内に光ファイバ心線を収納し、スロットの外周に粗巻き紐を巻き、その外周に上巻テープを開き巻きで巻いた集合コア10に対して、押出機13によりシースを押し出し成形で被覆する。ここで加熱装置12は、シースの押し出し時の樹脂温度に基づいて算出される所定の温度で集合コア10を予熱したのち、シースを被覆する。
【選択図】図4
Description
また、特許文献2では、光ファイバケーブルの伝搬特性の温度依存性を改良するために、スペーサの溝内に光ファイバ心線を収容した集合体を60℃以上、150℃以下で高温処理し、その後外被を被覆することで、光ファイバ心線に余長を持たせた状態でスペーサの溝に収容させるようにしている。
この場合、予熱された集合コアの温度をTs(℃)、シースの押し出し時の樹脂温度をTc(℃)、スロットの比熱をα(J/kg・℃)、シースの比熱をβ(J/kg・℃)、γを定数460850J/kgとしたときのTe(J/kg)=α×Ts+β×Tc+γの値が、17000≦Te≦60000となるように、集合コアの予熱温度とシースの押し出し時の樹脂温度とを制御する。
上記の加熱装置は、集合コアの温度を測定する温度センサと、測定した温度をもとに加熱装置の温度を制御する制御機構とを備えている。
光ケーブル1は、中心にテンションメンバ(抗張力体とも言う)3を埋設一体化し、複数の溝2aを設けたプラスチック材からなるスロット(スペーサとも言う)2により構成される。スロット2の溝2aは、一定の周期で反転するSZ状に形成され、溝2a内には複数本の光ファイバ心線又はテープ状の光ファイバ心線4が収納される。また、スロット2としては、溝2aが一定の方向に螺旋状に形成されたものであってもよい。そして、光ケーブルの製造過程で光ファイバ心線4が溝2a内に収納された後、溝2aから脱落する(特にSZスロットの場合)のを防止するために、粗巻き紐5が直ちにスロット2の外周に巻き付けられる。
従って、螺旋巻きで押え巻き層を形成する場合には、図1及び図2に示すようにスロット2に対して横巻きで且つ隙間6aをもたせた開き巻きが採用される。図1に示す上巻テープ6は、粗巻き紐5と巻き方向を逆方向で(クロスした状態で)、且つわずかに開き巻き状態で巻かれている。図2に示す上巻テープ6は、粗巻き紐5と同方向に巻かれているが、少なくとも隙間6aから粗巻き紐5の一部5aが露出するように巻きピッチを最適化する。また、縦添えで押え巻き層を形成する場合は、図3に示すように、重ねしろを含まないようなテープ幅のものが用いられる。すなわち、上巻テープ6を縦添えで施す場合には、スロット2の外周よりも小さい幅の上巻テープを使用することにより、粗巻き紐5の露出部分5aを設ける。
また、このときに、シースの被覆成形・冷却後の光ケーブル1の外径を計測する外径計測センサ20を設け、その計測結果を制御装置19にフィードバックし、成形された光ケーブル1が一定の外径となるように引き取りキャプスタン16の引き取り速度を制御するようにしてもよい。
本発明では、シース7の被覆成形工程において、集合コア10の温度をTs(℃)、被覆成形時のシース7の樹脂温度をTc(℃)、スロット2の比熱をα(J/kg・℃)、シース材料の比熱をβ(J/kg・℃)、γを定数とするとき、
Te = α × Ts + β × Tc + γ ・・・(1)
で示される計算式に基づき、Teが一定の範囲となるように、Ts、Tcを制御する。以下に具体例を示す。
γ=α×Sm+β×Qm ・・・(2)
で表される定数である。ここでスロットの材料の融点Sm及びシースの材料の融点Qmをともに110℃とすると、(2)式により、
γ=2300×110+1955×110=468050 ・・・(3)
となる。
従って(1)式に上記数値を代入すると、
Te=2300×Ts+1955×Tc+468050 ・・・(4)
となる。
つまり、シース7の被覆工程においては、Teの値が上記の範囲内になるように集合コア10の温度及びシース7の温度を調整することにより、良好な解体性を有した光ケーブルを安定的に製造することができる。
Claims (4)
- 溝付きスロットの溝内に光ファイバ心線を収納し、前記スロットの外周に粗巻き紐を巻き、その外周に上巻テープを開き巻きで巻いた集合コアに、シースを押し出し成形で被覆する光ケーブルの製造方法であって、
前記シースの押し出し時の樹脂温度に基づいて算出される所定の温度で前記集合コアを予熱したのち、前記シースを被覆することを特徴とする光ケーブルの製造方法。 - 予熱された前記集合コアの温度をTs(℃)、前記シースの押し出し時の樹脂温度をTc(℃)、前記スロットの比熱をα(J/kg・℃)、前記シースの比熱をβ(J/kg・℃)、γを定数460850J/kgとしたときのTe(J/kg)=α×Ts+β×Tc+γの値が、
17000≦Te≦60000となるように、
前記集合コアの予熱温度と前記シースの押し出し時の樹脂温度を制御することを特徴とする請求項1記載の光ケーブルの製造方法。 - 溝付きスロットの溝内に光ファイバ心線を収納し、前記スロットの外周に粗巻き紐を巻き、その外周に上巻テープを開き巻きで巻いた集合コアに、シースを押し出し成形で被覆する光ケーブルの製造装置であって、
前記シースの押し出し時の樹脂温度に基づいて算出される所定の温度で前記集合コアを予熱する加熱装置と、予熱された前記集合コアに前記シースを被覆する押し出し機を備えたことを特徴とする光ケーブルの製造装置。 - 前記加熱装置は、前記集合コアの温度を測定する温度センサと、測定した温度をもとに前記加熱装置の温度を制御する制御機構とを備えていることを特徴とする請求項3記載の光ケーブルの製造装置。
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2009
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