JP2011052604A - 低圧egr装置 - Google Patents
低圧egr装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011052604A JP2011052604A JP2009202580A JP2009202580A JP2011052604A JP 2011052604 A JP2011052604 A JP 2011052604A JP 2009202580 A JP2009202580 A JP 2009202580A JP 2009202580 A JP2009202580 A JP 2009202580A JP 2011052604 A JP2011052604 A JP 2011052604A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure egr
- low
- valve
- egr
- low pressure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Abstract
【課題】 従来の技術では、吸気絞り弁とその駆動手段を追加することで、部品点数が増加してしまい、大型化やコスト上昇を招くとともに、潜在的な故障確率が増えてしまう不具合があった。
【解決手段】 吸気絞り弁を廃止し、軸中心線Fが吸気通路3の内部に配置された低圧EGRシャフト8によって略コ字形状を呈した低圧EGR弁本体7を回動操作する。この構成により、低圧EGR弁本体7が閉弁側で回動しても、低圧EGR弁本体7が吸気通路3を塞ぐ割合が小さく、吸気に対して大きな影響を及ぼさず、少量のEGRガスをコントロールすることができる。逆に、低圧EGR弁本体7が低圧EGR流路4を大きくする開度では、EGRガスを戻す吸気通路3に負圧を発生させることができ、多量のEGRガスをコントロールすることができる。吸気絞り弁とその駆動手段を廃止できるため、コストおよび故障確率を抑えることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 吸気絞り弁を廃止し、軸中心線Fが吸気通路3の内部に配置された低圧EGRシャフト8によって略コ字形状を呈した低圧EGR弁本体7を回動操作する。この構成により、低圧EGR弁本体7が閉弁側で回動しても、低圧EGR弁本体7が吸気通路3を塞ぐ割合が小さく、吸気に対して大きな影響を及ぼさず、少量のEGRガスをコントロールすることができる。逆に、低圧EGR弁本体7が低圧EGR流路4を大きくする開度では、EGRガスを戻す吸気通路3に負圧を発生させることができ、多量のEGRガスをコントロールすることができる。吸気絞り弁とその駆動手段を廃止できるため、コストおよび故障確率を抑えることができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、エンジン(燃料の燃焼により動力を発生させる内燃機関)の排気ガスの一部を、吸気通路の低吸気負圧発生範囲(吸気負圧の発生が弱い範囲:スロットルバルブの吸気上流側)へ戻す低圧EGR装置に関する。
本発明の背景技術を、図14〜図16を参照して説明する。なお、符号は後述する[発明を実施するための形態]および[実施例]と同一機能物に同一符号を付したものである。
〔従来技術〕
エンジン2の排気ガス中におけるNOx(窒素酸化物)の発生を抑える技術として、高圧EGR装置31が知られている。この高圧EGR装置31の概略を図14を参照して説明する。
高圧EGR装置31は、従来より一般的にEGR装置と呼ばれているものであり、排気通路20を流れる排気ガスの一部をEGRガスとして、吸気通路3におけるスロットルバルブ25の吸気下流側(高吸気負圧発生範囲)に戻すことで、吸気の一部に不燃ガスであるEGRガスを混入させて、エンジン燃焼室の燃焼温度を抑え、効果的にNOxの発生を抑える技術である。
〔従来技術〕
エンジン2の排気ガス中におけるNOx(窒素酸化物)の発生を抑える技術として、高圧EGR装置31が知られている。この高圧EGR装置31の概略を図14を参照して説明する。
高圧EGR装置31は、従来より一般的にEGR装置と呼ばれているものであり、排気通路20を流れる排気ガスの一部をEGRガスとして、吸気通路3におけるスロットルバルブ25の吸気下流側(高吸気負圧発生範囲)に戻すことで、吸気の一部に不燃ガスであるEGRガスを混入させて、エンジン燃焼室の燃焼温度を抑え、効果的にNOxの発生を抑える技術である。
なお、高圧EGR装置31においてEGRガスを吸気側へ戻す高圧EGR流路32には、高圧EGR流路32の開度調整を行なう高圧EGR調整弁33が設けられており、この高圧EGR調整弁33は、エンジン2の運転状態(エンジン回転数、エンジン負荷など)に応じたEGR流量(単位時間あたりの排気ガス還流量)が得られるようにECU(エンジン・コントロール・ユニットの略)により開度制御される。
一方、エンジン2には、NOxの発生をより少なくするための技術が常に要求されている。
近年では、NOxの発生をより少なくするための技術として、高圧EGR装置31とは別に、低圧EGR装置1を搭載する技術が提案されている。この低圧EGR装置1の概略を図15を参照して説明する。
低圧EGR装置1は、排気通路20における低排気圧範囲(排気圧の低い範囲)の排気ガスの一部を、吸気通路3における低吸気負圧発生範囲に戻すことで、少量のEGRガスを比較的高い精度でエンジン2の吸気側へ戻す装置である。
近年では、NOxの発生をより少なくするための技術として、高圧EGR装置31とは別に、低圧EGR装置1を搭載する技術が提案されている。この低圧EGR装置1の概略を図15を参照して説明する。
低圧EGR装置1は、排気通路20における低排気圧範囲(排気圧の低い範囲)の排気ガスの一部を、吸気通路3における低吸気負圧発生範囲に戻すことで、少量のEGRガスを比較的高い精度でエンジン2の吸気側へ戻す装置である。
具体的に、例えば、ターボチャージャを搭載する車両の低圧EGR装置1は、DPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルタの略)28の排気下流側のEGRガスを、スロットルバルブ25の吸気上流側に配置されるコンプレッサ23のさらに吸気上流側へ戻す装置であり、低排気圧範囲の排気ガスが低吸気負圧発生範囲に戻されることで、少量のEGRガスをエンジン2に戻すことが可能になる。
このため、高圧EGR装置31では実現困難であった、例えばエンジン負荷の大きい運転領域など、低濃度のEGRガスが求められる運転領域であってもNOxの発生を抑えることが可能になる。
このため、高圧EGR装置31では実現困難であった、例えばエンジン負荷の大きい運転領域など、低濃度のEGRガスが求められる運転領域であってもNOxの発生を抑えることが可能になる。
なお、低圧EGR装置1においてEGRガスを吸気側へ戻す低圧EGR流路4には、低圧EGR流路4の開度調整を行なう低圧EGR調整弁5が設けられており、この低圧EGR調整弁5も、上述した高圧EGR調整弁33と同様、エンジン2の運転状態(エンジン回転数、エンジン負荷など)に応じたEGR流量が得られるように、ECUにより開度制御される。
〔従来技術の問題点〕
低圧EGR装置1は、排気ガスの一部を吸気通路3における低吸気負圧発生範囲に戻すものである。
このため、低圧EGR装置1は、少量のEGRガスをエンジン2に戻すことを得意とする反面、低圧EGR装置1を用いて多量のEGRガスをエンジン2に戻すことが困難であった。即ち、低圧EGR装置1を用いて多量のEGRガスをエンジン2に戻すことが要求されるエンジン2の運転領域が存在しても、その要求に対応することができなかった。
低圧EGR装置1は、排気ガスの一部を吸気通路3における低吸気負圧発生範囲に戻すものである。
このため、低圧EGR装置1は、少量のEGRガスをエンジン2に戻すことを得意とする反面、低圧EGR装置1を用いて多量のEGRガスをエンジン2に戻すことが困難であった。即ち、低圧EGR装置1を用いて多量のEGRガスをエンジン2に戻すことが要求されるエンジン2の運転領域が存在しても、その要求に対応することができなかった。
そこで、EGRガスを戻す部位の吸気通路3に、吸気負圧を発生可能な吸気絞り弁J1(吸気負圧発生用バルブ)を設け、低圧EGR装置1を用いて多量のEGRガスをエンジン2へ戻したい運転領域では、吸気絞り弁J1を閉じる方向(吸気負圧が発生する方向)に制御することが考えられる。即ち、低圧EGR装置1により大きなEGR流量を得たい運転領域では、吸気絞り弁J1で吸気負圧を発生させて多量のEGRガスをエンジン2に戻すことが考えられる。
しかるに、低圧EGR調整弁5は、上述したように、エンジン回転数やエンジン負荷等に応じて開度制御されるものである。
一方、吸気絞り弁J1は、ECUにより大きなEGR流量を得たい運転領域の時だけ、吸気通路3を閉じる方向に制御されることが望まれる。
一方、吸気絞り弁J1は、ECUにより大きなEGR流量を得たい運転領域の時だけ、吸気通路3を閉じる方向に制御されることが望まれる。
このように、低圧EGR調整弁5と吸気絞り弁J1は、それぞれが別の運転要因に基づいて作動制御されるものであるため、低圧EGR調整弁5と吸気絞り弁J1は、それぞれが独立して操作される。
このため、低圧EGR装置1には、低圧EGR調整弁5を駆動するための専用のアクチュエータJ2と、吸気絞り弁J1を駆動するための専用のアクチュエータJ3とが必要となり、コストアップ、体格アップ、重量アップの要因になる(例えば、特許文献1参照)。
このため、低圧EGR装置1には、低圧EGR調整弁5を駆動するための専用のアクチュエータJ2と、吸気絞り弁J1を駆動するための専用のアクチュエータJ3とが必要となり、コストアップ、体格アップ、重量アップの要因になる(例えば、特許文献1参照)。
このため、小型化、軽量化、コスト削減などの目的で、低圧EGR調整弁5と吸気絞り弁J1との両方を、1つのアクチュエータJ2’で駆動する要求がある。
そこで、図16に示すように、1つのアクチュエータJ2’で低圧EGR調整弁5を駆動するように設けるとともに、1つのアクチュエータJ2’の出力をリンク装置J4(カムを用いた動力伝達機構)を介して吸気絞り弁J1に伝えることも考えられる(周知技術ではない)。
そこで、図16に示すように、1つのアクチュエータJ2’で低圧EGR調整弁5を駆動するように設けるとともに、1つのアクチュエータJ2’の出力をリンク装置J4(カムを用いた動力伝達機構)を介して吸気絞り弁J1に伝えることも考えられる(周知技術ではない)。
しかし、1つのアクチュエータJ2’で低圧EGR調整弁5と吸気絞り弁J1を駆動する技術であっても、低圧EGR調整弁5と吸気絞り弁J1の2つのバルブを用いることに変わりがなく、部品点数が多くなるとともに、故障確率(バルブが2つあることで、閉弁固着する可能性等が各バルブ毎に存在する)が高くなってしまう。
また、低圧EGR調整弁5と吸気絞り弁J1の間に、動力伝達を行なうリンク装置J4が介在されるため、リンク装置J4によって部品点数が多くなるとともに、故障確率(リンク部品の緩みや、引っ掛かりなどによるリンク不良が発生する可能性がある)が高くなってしまう。
また、低圧EGR調整弁5と吸気絞り弁J1の間に、動力伝達を行なうリンク装置J4が介在されるため、リンク装置J4によって部品点数が多くなるとともに、故障確率(リンク部品の緩みや、引っ掛かりなどによるリンク不良が発生する可能性がある)が高くなってしまう。
即ち、低圧EGR装置1を用いて、大きなEGR流量を得たい運転領域において多量のEGRガスをエンジン2に戻すようにするには、
(i)2つの電動アクチュエータJ2、J3で低圧EGR調整弁5と吸気絞り弁J1を駆動するタイプと、
(ii)1つの電動アクチュエータJ2’とリンク装置J4を用いて低圧EGR調整弁5と吸気絞り弁J1を駆動するタイプと、
が考えられるが、どちらも部品点数が多いために、大型化やコスト上昇を招くとともに、潜在的な故障確率が増えてしまう。
(i)2つの電動アクチュエータJ2、J3で低圧EGR調整弁5と吸気絞り弁J1を駆動するタイプと、
(ii)1つの電動アクチュエータJ2’とリンク装置J4を用いて低圧EGR調整弁5と吸気絞り弁J1を駆動するタイプと、
が考えられるが、どちらも部品点数が多いために、大型化やコスト上昇を招くとともに、潜在的な故障確率が増えてしまう。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、大きなEGR流量を得たい運転領域では多量のEGRガスをエンジンに戻すことができるとともに、部品点数が少なく、且つ潜在的な故障確率の小さい低圧EGR装置の提供にある。
〔請求項1の手段〕
請求項1の手段の低圧EGR装置の低圧EGR調整弁は、以下の構成を採用する。
〇低圧EGRシャフトの軸中心線が、吸気通路の内部に配置される。
〇低圧EGRシャフトは、第1EGRシャフトと第2EGRシャフトで構成され、第1EGRシャフトと第2EGRシャフトとが吸気通路の内部で離れた状態で配置される。
〇低圧EGR弁本体は、低圧EGR流路のEGR下流側を閉塞可能なものであり、略コ字形形状を呈する。具体的に、低圧EGR弁本体は、円板形状を呈して低圧EGR流路を閉塞可能な円板弁と、円板弁と第1EGRシャフトを連結する第1弁支持部と、円板弁と第2EGRシャフトを連結する第2弁支持部とを備えるものであり、円板弁の板面に沿う方向から見て、円板弁、第1、第2弁支持部の3者が略コ字形状を呈するものである。
〇低圧EGR弁本体が低圧EGR流路を開く際に、円板弁が低圧EGRシャフトの軸中心線より吸気上流側へ回動駆動されるものである。
請求項1の手段の低圧EGR装置の低圧EGR調整弁は、以下の構成を採用する。
〇低圧EGRシャフトの軸中心線が、吸気通路の内部に配置される。
〇低圧EGRシャフトは、第1EGRシャフトと第2EGRシャフトで構成され、第1EGRシャフトと第2EGRシャフトとが吸気通路の内部で離れた状態で配置される。
〇低圧EGR弁本体は、低圧EGR流路のEGR下流側を閉塞可能なものであり、略コ字形形状を呈する。具体的に、低圧EGR弁本体は、円板形状を呈して低圧EGR流路を閉塞可能な円板弁と、円板弁と第1EGRシャフトを連結する第1弁支持部と、円板弁と第2EGRシャフトを連結する第2弁支持部とを備えるものであり、円板弁の板面に沿う方向から見て、円板弁、第1、第2弁支持部の3者が略コ字形状を呈するものである。
〇低圧EGR弁本体が低圧EGR流路を開く際に、円板弁が低圧EGRシャフトの軸中心線より吸気上流側へ回動駆動されるものである。
このように、請求項1の手段の低圧EGR装置は、
(i)低圧EGRシャフトの軸中心線が吸気通路の内部に配置され、
(ii)低圧EGR弁本体が略コ字形状を呈して低圧EGR流路のEGR下流端を閉塞可能とする構成を採用する。
低圧EGR弁本体が略コ字形状を呈して設けられるため、低圧EGR弁本体が低圧EGR流路を閉じる側で回動しても(例えば、低圧EGR調整弁が低圧EGR流路を閉じる開度0°〜低圧EGR調整弁が低圧EGR流路を少量開く開度30°の開度範囲で回動しても)、低圧EGR弁本体が吸気通路を塞ぐ割合が小さい(あるいは、不感帯領域によって低圧EGR弁本体が吸気通路を全く塞がない)。
このため、低圧EGR弁本体が低圧EGR流路を少量開く側の開度では、吸気量の低下を抑えて、低圧EGR流路を通過したEGRガスを吸気通路へ戻すことができる。
(i)低圧EGRシャフトの軸中心線が吸気通路の内部に配置され、
(ii)低圧EGR弁本体が略コ字形状を呈して低圧EGR流路のEGR下流端を閉塞可能とする構成を採用する。
低圧EGR弁本体が略コ字形状を呈して設けられるため、低圧EGR弁本体が低圧EGR流路を閉じる側で回動しても(例えば、低圧EGR調整弁が低圧EGR流路を閉じる開度0°〜低圧EGR調整弁が低圧EGR流路を少量開く開度30°の開度範囲で回動しても)、低圧EGR弁本体が吸気通路を塞ぐ割合が小さい(あるいは、不感帯領域によって低圧EGR弁本体が吸気通路を全く塞がない)。
このため、低圧EGR弁本体が低圧EGR流路を少量開く側の開度では、吸気量の低下を抑えて、低圧EGR流路を通過したEGRガスを吸気通路へ戻すことができる。
また、低圧EGR弁本体が低圧EGR流路を大きく開く側の開度では、(i)低圧EGR流路を通過したEGRガスを吸気通路へ戻すことができることに加え、(ii)低圧EGRシャフトの軸中心線より吸気上流側へ回動変位した低圧EGR弁本体が吸気通路を絞り、吸気通路に対する低圧EGR流路の接合部分(接続部分)の吸気負圧を増加させる。この吸気負圧の増加により、低圧EGR流路を介して吸気通路へ導かれるEGR流量が増大する。
このように、低圧EGR装置であっても、大きなEGR流量を得たい運転領域では、低圧EGR調整弁の開度(低圧EGR流路を開く開度)を大きくすることにより、多量のEGRガスをエンジンに戻すことができる。
また、従来技術で用いられていた吸気絞り弁の機能を低圧EGR調整弁が果たすため、吸気絞り弁を廃止することができる。即ち、従来技術で用いられていた吸気絞り弁を廃止することができるとともに、吸気絞り弁を駆動するための手段(吸気絞り弁専用のアクチュエータや、リンク装置)を廃止することができる。その結果、部品点数を少なくすることができ、小型化やコスト低下を図ることができるとともに、潜在的な故障確率を小さく抑えることができる。
また、従来技術で用いられていた吸気絞り弁の機能を低圧EGR調整弁が果たすため、吸気絞り弁を廃止することができる。即ち、従来技術で用いられていた吸気絞り弁を廃止することができるとともに、吸気絞り弁を駆動するための手段(吸気絞り弁専用のアクチュエータや、リンク装置)を廃止することができる。その結果、部品点数を少なくすることができ、小型化やコスト低下を図ることができるとともに、潜在的な故障確率を小さく抑えることができる。
(請求項1の他の効果)
また、低圧EGR弁本体を支持する低圧EGRシャフトは、電動アクチュエータより回動方向の駆動力が付与される第1EGRシャフトと、この第1EGRシャフトの軸中心線(軸芯)上に配置される第2EGRシャフトとからなり、第1EGRシャフトと第2EGRシャフトとが吸気通路の内部で離れた状態で配置される。
これにより、低圧EGRシャフトが吸気通路を塞ぐ割合を抑えることができ、低圧EGRシャフトによる吸気量の低下を防ぐことができる。
また、低圧EGR弁本体を支持する低圧EGRシャフトは、電動アクチュエータより回動方向の駆動力が付与される第1EGRシャフトと、この第1EGRシャフトの軸中心線(軸芯)上に配置される第2EGRシャフトとからなり、第1EGRシャフトと第2EGRシャフトとが吸気通路の内部で離れた状態で配置される。
これにより、低圧EGRシャフトが吸気通路を塞ぐ割合を抑えることができ、低圧EGRシャフトによる吸気量の低下を防ぐことができる。
〔請求項2の手段〕
請求項2の手段の低圧EGR装置における低圧EGR調整弁は、低圧EGR弁本体が低圧EGR流路を閉じる側において所定範囲内で回動しても、低圧EGR弁本体が吸気通路の開度を小さくしない不感帯領域を備える。
これにより、低圧EGR弁本体が低圧EGR流路を少量開く側の開度で回動しても、低圧EGR弁本体の回動範囲が不感帯領域であれば、低圧EGR弁本体が吸気通路を絞らない。
これにより、低圧EGR弁本体が低圧EGR流路を少量開く側において、吸気流量を変化させない範囲を作り出すことができる。
請求項2の手段の低圧EGR装置における低圧EGR調整弁は、低圧EGR弁本体が低圧EGR流路を閉じる側において所定範囲内で回動しても、低圧EGR弁本体が吸気通路の開度を小さくしない不感帯領域を備える。
これにより、低圧EGR弁本体が低圧EGR流路を少量開く側の開度で回動しても、低圧EGR弁本体の回動範囲が不感帯領域であれば、低圧EGR弁本体が吸気通路を絞らない。
これにより、低圧EGR弁本体が低圧EGR流路を少量開く側において、吸気流量を変化させない範囲を作り出すことができる。
〔請求項3の手段〕
請求項3の手段の低圧EGR装置のハウジング内における吸気通路は、低圧EGR流路が接続されて低圧EGR調整弁が配置される部位のバルブ配置通路と、このバルブ配置通路の吸気上流側および吸気下流側に連通するバルブ上下通路とからなる。
そして、ハウジング内における吸気通路を吸気の流れ方向から見て、バルブ上下通路における低圧EGR流路の接合側に存在する壁面位置を、低圧EGR流路の配置側とは異なった方向へ嵩上げして設ける。
この壁面位置の嵩上げ量の設定によって、不感帯領域の範囲の設定を行なうことができる。
請求項3の手段の低圧EGR装置のハウジング内における吸気通路は、低圧EGR流路が接続されて低圧EGR調整弁が配置される部位のバルブ配置通路と、このバルブ配置通路の吸気上流側および吸気下流側に連通するバルブ上下通路とからなる。
そして、ハウジング内における吸気通路を吸気の流れ方向から見て、バルブ上下通路における低圧EGR流路の接合側に存在する壁面位置を、低圧EGR流路の配置側とは異なった方向へ嵩上げして設ける。
この壁面位置の嵩上げ量の設定によって、不感帯領域の範囲の設定を行なうことができる。
〔請求項4の手段〕
請求項4の手段の低圧EGR装置は、ハウジング内における吸気通路を吸気の流れ方向から見て、低圧EGR調整弁が吸気通路を最大に絞った際における通路面積を変更することで、低圧EGR調整弁による負圧の発生度合の調整を行なうものである。
このように吸気負圧の発生度合を調整することで、低圧EGR調整弁が吸気通路を絞った際におけるEGR流量の調整を行なうことができる。
請求項4の手段の低圧EGR装置は、ハウジング内における吸気通路を吸気の流れ方向から見て、低圧EGR調整弁が吸気通路を最大に絞った際における通路面積を変更することで、低圧EGR調整弁による負圧の発生度合の調整を行なうものである。
このように吸気負圧の発生度合を調整することで、低圧EGR調整弁が吸気通路を絞った際におけるEGR流量の調整を行なうことができる。
図面を参照して[発明を実施するための形態]を説明する。
低圧EGR装置1は、
エンジン2の排気ガスの一部を吸気通路3の低吸気負圧発生範囲へ戻す低圧EGR流路4と、
この低圧EGR流路4の開度を調整することでEGRガスの流量調整を行なう低圧EGR調整弁5と、
吸気通路3を内部に形成するとともに、この吸気通路3に対して直交方向に接続される低圧EGR流路4を内部に形成するハウジング6とを備える。
低圧EGR装置1は、
エンジン2の排気ガスの一部を吸気通路3の低吸気負圧発生範囲へ戻す低圧EGR流路4と、
この低圧EGR流路4の開度を調整することでEGRガスの流量調整を行なう低圧EGR調整弁5と、
吸気通路3を内部に形成するとともに、この吸気通路3に対して直交方向に接続される低圧EGR流路4を内部に形成するハウジング6とを備える。
(a)低圧EGR調整弁5は、低圧EGR流路4の開閉および通路面積の可変を行なう低圧EGR弁本体7と、ハウジング6に対して回転自在に支持されて低圧EGR弁本体7を回動駆動する低圧EGRシャフト8と、この低圧EGRシャフト8を介して低圧EGR弁本体7を所定の角度範囲内で回動駆動する電動アクチュエータ9とを具備する。
(b)低圧EGRシャフト8の軸中心線Fは、吸気通路3の内部に配置される。
(c)低圧EGRシャフト8は、電動アクチュエータ9より回動方向の駆動力が付与される第1EGRシャフト11と、この第1EGRシャフト11の軸中心線F上に配置される第2EGRシャフト12とからなり、第1EGRシャフト11と第2EGRシャフト12とが吸気通路3の内部で離れた状態で配置される。
(d)低圧EGR弁本体7は、円板形状を呈して低圧EGR流路4を閉塞可能な円板弁13と、この円板弁13の外周側に設けられて当該円板弁13と第1EGRシャフト11を連結する第1弁支持部14と、この第1弁支持部14とは異なった側における円板弁13の外周側に設けられて当該円板弁13と第2EGRシャフト12を連結する第2弁支持部15とを備え、
円板弁13の板面に沿う方向から見て、円板弁13、第1、第2弁支持部14、15の3者が略コ字形状を呈する。
(e)低圧EGR調整弁5は、低圧EGR弁本体7が低圧EGR流路4を開く際に、円板弁13が低圧EGRシャフト8の軸中心線Fより吸気上流側へ回動駆動される。
(b)低圧EGRシャフト8の軸中心線Fは、吸気通路3の内部に配置される。
(c)低圧EGRシャフト8は、電動アクチュエータ9より回動方向の駆動力が付与される第1EGRシャフト11と、この第1EGRシャフト11の軸中心線F上に配置される第2EGRシャフト12とからなり、第1EGRシャフト11と第2EGRシャフト12とが吸気通路3の内部で離れた状態で配置される。
(d)低圧EGR弁本体7は、円板形状を呈して低圧EGR流路4を閉塞可能な円板弁13と、この円板弁13の外周側に設けられて当該円板弁13と第1EGRシャフト11を連結する第1弁支持部14と、この第1弁支持部14とは異なった側における円板弁13の外周側に設けられて当該円板弁13と第2EGRシャフト12を連結する第2弁支持部15とを備え、
円板弁13の板面に沿う方向から見て、円板弁13、第1、第2弁支持部14、15の3者が略コ字形状を呈する。
(e)低圧EGR調整弁5は、低圧EGR弁本体7が低圧EGR流路4を開く際に、円板弁13が低圧EGRシャフト8の軸中心線Fより吸気上流側へ回動駆動される。
低圧EGR装置1の具体的な一例を、図1〜図9を参照して説明する。なお、本実施例において、上記[発明を実施するための形態]と同一符号は、同一機能物を示すものである。
〔エンジン吸排気システムの概略説明〕
先ず、図8、図9を参照してエンジン2の吸排気システムを説明する。
この実施例に示すエンジン2は、車両駆動用のディーゼルエンジンであり、吸気を気筒内に導く吸気通路3と、気筒内で発生した排気ガスを大気中に排出する排気通路20とを備える。
〔エンジン吸排気システムの概略説明〕
先ず、図8、図9を参照してエンジン2の吸排気システムを説明する。
この実施例に示すエンジン2は、車両駆動用のディーゼルエンジンであり、吸気を気筒内に導く吸気通路3と、気筒内で発生した排気ガスを大気中に排出する排気通路20とを備える。
吸気通路3は、吸気管、インテークマニホールドおよび吸気ポートの各内部通路によって構成される。
吸気管は、外気の取入口からインテークマニホールドまで吸気通路3を形成する通路部材であり、その吸気管には、エンジン2に吸い込まれる吸気中に含まれる塵や埃を除去するエアクリーナ21、吸気流量を測定するエアフロメータ22、ターボチャージャのコンプレッサ23(吸気羽根車)、このコンプレッサ23によって圧縮されて高圧になり温度上昇した吸気を強制冷却するインタークーラ24、気筒内に吸引される吸気流量の調整を行なうスロットルバルブ25などが設けられている。
インテークマニホールドは、吸気管から供給される吸気をエンジン2の各気筒内に分配する分配管であり、その内部には流量センサの精度に悪影響を与える吸気脈動や吸気干渉を防ぐためのサージタンク26が設けられている。
吸気ポートは、エンジン2のシリンダヘッドにおいて気筒毎に形成されて、インテークマニホールドにより分配された吸気を気筒内に導く。
吸気管は、外気の取入口からインテークマニホールドまで吸気通路3を形成する通路部材であり、その吸気管には、エンジン2に吸い込まれる吸気中に含まれる塵や埃を除去するエアクリーナ21、吸気流量を測定するエアフロメータ22、ターボチャージャのコンプレッサ23(吸気羽根車)、このコンプレッサ23によって圧縮されて高圧になり温度上昇した吸気を強制冷却するインタークーラ24、気筒内に吸引される吸気流量の調整を行なうスロットルバルブ25などが設けられている。
インテークマニホールドは、吸気管から供給される吸気をエンジン2の各気筒内に分配する分配管であり、その内部には流量センサの精度に悪影響を与える吸気脈動や吸気干渉を防ぐためのサージタンク26が設けられている。
吸気ポートは、エンジン2のシリンダヘッドにおいて気筒毎に形成されて、インテークマニホールドにより分配された吸気を気筒内に導く。
排気通路20は、排気ポート、エキゾーストマニホールドおよび排気管の各内部通路によって構成される。
排気ポートは、吸気ポートと同様、エンジン2のシリンダヘッドにおいて気筒毎に形成されて、気筒内で発生した排気ガスをエキゾーストマニホールドへ導く。
エキゾーストマニホールドは、各排気ポートから排出される排気ガスの集合管であり、エキゾーストマニホールドの排気出口と排気管との接合部には、ターボチャージャの排気タービン27(排気羽根車)が配置されている。
排気管は、排気タービン27を通過した排気ガスを大気に向けて放出する通路部材であり、その排気管には、排気ガス中に含まれるパティキュレートを捕集するDPF28、このDPF28の排気上流および排気下流の排気温度を検出する排気温度センサ29、DPF28の排気上流および排気下流の圧力差を検出する差圧センサ等が設けられている。
排気ポートは、吸気ポートと同様、エンジン2のシリンダヘッドにおいて気筒毎に形成されて、気筒内で発生した排気ガスをエキゾーストマニホールドへ導く。
エキゾーストマニホールドは、各排気ポートから排出される排気ガスの集合管であり、エキゾーストマニホールドの排気出口と排気管との接合部には、ターボチャージャの排気タービン27(排気羽根車)が配置されている。
排気管は、排気タービン27を通過した排気ガスを大気に向けて放出する通路部材であり、その排気管には、排気ガス中に含まれるパティキュレートを捕集するDPF28、このDPF28の排気上流および排気下流の排気温度を検出する排気温度センサ29、DPF28の排気上流および排気下流の圧力差を検出する差圧センサ等が設けられている。
上述した吸気ポートおよび排気ポートが形成されるシリンダヘッドには、各気筒毎に、吸気ポートの出口端(吸気ポートと気筒内との境界部)を開閉する吸気バルブと、排気ポートの入口端(気筒内と排気ポートとの境界部)を開閉する排気バルブとが設けられている。
エンジン2の各気筒は、吸入、圧縮、爆発、排気の各行程を順次繰り返すものである。そして、吸気の開始時(ピストンの下降に伴う気筒内容積の増加時)に吸気バルブが開かれ、吸気の終了時(ピストンの下降終了に伴う気筒内容積の増加終了時)に吸気バルブが閉じられる。このエンジン2の吸気作動により、吸気通路3には外気取入口からエンジン2の気筒内に向かう吸気の流れが生じる。
同様に、排気の開始時(ピストンの上昇に伴う気筒内容積の減少時)に排気バルブが開かれ、排気の終了時(ピストンの上昇終了に伴う気筒内容積の減少終了時)に排気バルブが閉じられる。このエンジン2の排気作動により、排気通路20にはエンジン2の気筒内から大気放出部(排気出口)に向かう排気ガスの流れが生じる。
エンジン2の各気筒は、吸入、圧縮、爆発、排気の各行程を順次繰り返すものである。そして、吸気の開始時(ピストンの下降に伴う気筒内容積の増加時)に吸気バルブが開かれ、吸気の終了時(ピストンの下降終了に伴う気筒内容積の増加終了時)に吸気バルブが閉じられる。このエンジン2の吸気作動により、吸気通路3には外気取入口からエンジン2の気筒内に向かう吸気の流れが生じる。
同様に、排気の開始時(ピストンの上昇に伴う気筒内容積の減少時)に排気バルブが開かれ、排気の終了時(ピストンの上昇終了に伴う気筒内容積の減少終了時)に排気バルブが閉じられる。このエンジン2の排気作動により、排気通路20にはエンジン2の気筒内から大気放出部(排気出口)に向かう排気ガスの流れが生じる。
ここで、図8に示すエンジン2の吸排気システムには、高圧EGR装置31と、本発明が適用される低圧EGR装置1とが設けられている。
高圧EGR装置31は、高排気圧範囲(DPF28の排気上流側で、高い排気圧が発生する範囲)の排気通路20の内部と、高吸気負圧発生範囲(スロットルバルブ25の吸気下流側で、高い吸気負圧が発生する範囲)の吸気通路3の内部とを接続して、多量のEGRガスをエンジン2へ戻すことを得意とする排気ガス再循環装置であり、排気ガスの一部をEGRガスとして吸気通路3の吸気下流側へ戻す高圧EGR流路32を備えている。具体的に、この実施例の高圧EGR流路32は、排気通路20側がエキゾーストマニホールドに接続され、吸気通路3側がインテークマニホールドのサージタンク26に接続されるものである。
高圧EGR装置31は、高排気圧範囲(DPF28の排気上流側で、高い排気圧が発生する範囲)の排気通路20の内部と、高吸気負圧発生範囲(スロットルバルブ25の吸気下流側で、高い吸気負圧が発生する範囲)の吸気通路3の内部とを接続して、多量のEGRガスをエンジン2へ戻すことを得意とする排気ガス再循環装置であり、排気ガスの一部をEGRガスとして吸気通路3の吸気下流側へ戻す高圧EGR流路32を備えている。具体的に、この実施例の高圧EGR流路32は、排気通路20側がエキゾーストマニホールドに接続され、吸気通路3側がインテークマニホールドのサージタンク26に接続されるものである。
高圧EGR流路32の途中には、高圧EGR流路32の開度を調整することでEGRガスの流量調整を行なう高圧EGR調整弁33と、吸気側に戻されるEGRガスの冷却を行なう高圧EGRクーラ34と、吸気側に戻されるEGRガスを高圧EGRクーラ34から迂回させる高圧クーラバイパス35と、高圧EGRクーラ34と高圧クーラバイパス35の切り替えを行なう高圧EGRクーラ切替弁36とが設けられている。
なお、高圧EGR調整弁33、高圧EGRクーラ34、高圧クーラバイパス35および高圧EGRクーラ切替弁36を、予め高圧EGRモジュールとして一体的に設けて車両に搭載することが望ましいが、限定されるものではない。
なお、高圧EGR調整弁33、高圧EGRクーラ34、高圧クーラバイパス35および高圧EGRクーラ切替弁36を、予め高圧EGRモジュールとして一体的に設けて車両に搭載することが望ましいが、限定されるものではない。
低圧EGR装置1は、低排気圧範囲(DPF28の排気下流側で、低い排気圧が発生する範囲)の排気通路20の内部と、低吸気負圧発生範囲(スロットルバルブ25の吸気上流側で、低い吸気負圧が発生する範囲)の吸気通路3の内部とを接続して、少量のEGRガスを高い精度でエンジン2に戻すことを得意とする排気ガス再循環装置であり、排気ガスの一部をEGRガスとして吸気通路3の吸気上流側に戻す低圧EGR流路4を備えている。具体的に、この実施例の低圧EGR流路4は、排気通路20側がDPF28より排気下流側の排気管に接続されるものであり、吸気通路3側がターボチャージャのコンプレッサ23より吸気上流側の吸気管に接続されるものである。
また、低圧EGR装置1には、低圧EGR流路4の開度を調整することでEGRガスの流量調整を行なう低圧EGR調整弁5と、吸気側に戻されるEGRガスの冷却を行なう低圧EGRクーラ37とが設けられている。
なお、この実施例1のように(図1参照)、低圧EGR調整弁5、低圧EGRクーラ37を、予め低圧EGRモジュールとして一体的に設けて車両に搭載することが望ましいが、限定されるものではない。
なお、この実施例1のように(図1参照)、低圧EGR調整弁5、低圧EGRクーラ37を、予め低圧EGRモジュールとして一体的に設けて車両に搭載することが望ましいが、限定されるものではない。
ここで、高圧EGRクーラ34および低圧EGRクーラ37は、エンジン2を循環冷却するエンジン冷却水と高温のEGRガスとの熱交換を行なって高温のEGRガスを冷却する水冷式ガス冷却器であり、エンジン冷却水とEGRガスとの熱交換を行なう熱交換器を備えるものである。
次に、高圧EGR装置31および低圧EGR装置1の制御を行なうECU38を説明する。
ECU38は、高圧EGR装置31における高圧EGR調整弁33と高圧EGRクーラ切替弁36、および低圧EGR装置1における低圧EGR調整弁5の開度制御(切替制御を含む)を行なうものである。
ECU38は、制御処理、演算処理を行うCPU、各種プログラムおよびデータを保存する記憶装置(ROMやRAM等のメモリ)、入力回路、出力回路等の機能を含んで構成される周知構造のマイクロコンピュータを搭載するエンジン制御用の電子制御装置である。
ECU38は、高圧EGR装置31における高圧EGR調整弁33と高圧EGRクーラ切替弁36、および低圧EGR装置1における低圧EGR調整弁5の開度制御(切替制御を含む)を行なうものである。
ECU38は、制御処理、演算処理を行うCPU、各種プログラムおよびデータを保存する記憶装置(ROMやRAM等のメモリ)、入力回路、出力回路等の機能を含んで構成される周知構造のマイクロコンピュータを搭載するエンジン制御用の電子制御装置である。
このECU38は、記憶装置に格納された制御プログラムと、種々のセンサ信号(乗員の操作信号、各種検出センサ信号等)とに基づいて、エンジン2の運転制御(燃料噴射制御など)を行なうものであり、このECU38の記憶装置には、高圧EGR装置31および低圧EGR装置1の運転制御を行なうEGR制御プログラムが搭載されている。
このEGR制御プログラムは、エンジン2の暖気状態(例えば、エンジン冷却水の温度)に基づいて高圧EGRクーラ切替弁36の切り替えを行なう高圧EGRクーラ切替プログラムと、エンジン回転数とエンジン負荷(エンジントルク)に応じて高圧EGR調整弁33、低圧EGR調整弁5の開度制御を行なう高圧/低圧EGR流量制御プログラムとを備えている。
このEGR制御プログラムは、エンジン2の暖気状態(例えば、エンジン冷却水の温度)に基づいて高圧EGRクーラ切替弁36の切り替えを行なう高圧EGRクーラ切替プログラムと、エンジン回転数とエンジン負荷(エンジントルク)に応じて高圧EGR調整弁33、低圧EGR調整弁5の開度制御を行なう高圧/低圧EGR流量制御プログラムとを備えている。
高圧/低圧EGR流量制御プログラムの概略を、図9を参照して説明する。
高圧/低圧EGR流量制御プログラムは、
(i)図9に示す破線α以下における運転領域(エンジン回転数とエンジントルクの関係によるエンジン運転領域)の時に、低圧EGR装置1を停止させ、高圧EGR装置31の高圧EGR調整弁33の開度制御のみによってEGR制御を行ない(具体的には、低圧EGR流路4を低圧EGR調整弁5によって閉塞させ、高圧EGR調整弁33をエンジン回転数とエンジントルクの関係に応じた開度に制御する)、
(ii)図9に示す破線αと破線βの間の運転領域の時に、高圧EGR装置31の高圧EGR調整弁33の開度制御と、低圧EGR装置1の低圧EGR調整弁5の開度制御の両方によってEGR制御を行ない(具体的には、高圧EGR調整弁33をエンジン回転数とエンジントルクの関係に応じた開度に制御するとともに、低圧EGR調整弁5をエンジン回転数とエンジントルクの関係に応じた開度に制御する)、
(iii)図9に示す破線β以上における運転領域の時に、高圧EGR装置31を停止させ、低圧EGR装置1の低圧EGR調整弁5の開度制御のみによってEGR制御を行なう(具体的には、高圧EGR流路32を高圧EGR調整弁33によって閉塞させ、低圧EGR調整弁5をエンジン回転数とエンジントルクの関係に応じた開度に制御する)制御プログラムである。
高圧/低圧EGR流量制御プログラムは、
(i)図9に示す破線α以下における運転領域(エンジン回転数とエンジントルクの関係によるエンジン運転領域)の時に、低圧EGR装置1を停止させ、高圧EGR装置31の高圧EGR調整弁33の開度制御のみによってEGR制御を行ない(具体的には、低圧EGR流路4を低圧EGR調整弁5によって閉塞させ、高圧EGR調整弁33をエンジン回転数とエンジントルクの関係に応じた開度に制御する)、
(ii)図9に示す破線αと破線βの間の運転領域の時に、高圧EGR装置31の高圧EGR調整弁33の開度制御と、低圧EGR装置1の低圧EGR調整弁5の開度制御の両方によってEGR制御を行ない(具体的には、高圧EGR調整弁33をエンジン回転数とエンジントルクの関係に応じた開度に制御するとともに、低圧EGR調整弁5をエンジン回転数とエンジントルクの関係に応じた開度に制御する)、
(iii)図9に示す破線β以上における運転領域の時に、高圧EGR装置31を停止させ、低圧EGR装置1の低圧EGR調整弁5の開度制御のみによってEGR制御を行なう(具体的には、高圧EGR流路32を高圧EGR調整弁33によって閉塞させ、低圧EGR調整弁5をエンジン回転数とエンジントルクの関係に応じた開度に制御する)制御プログラムである。
〔実施例1の背景技術〕
低圧EGR装置1は、低排気圧範囲のEGRガスを、低吸気負圧発生範囲に戻すものであるため、少量のEGRガスを高い精度でエンジン2に戻すことを得意とする。しかるに、低圧EGR装置1を用いて多量のEGRガスをエンジン2へ戻したい運転領域が存在しても、低吸気負圧発生範囲にEGRガスを戻す構造の低圧EGR装置1では多量のEGRガスをエンジン2へ戻すことが困難である。
そこで、低圧EGR装置1では、EGRガスを戻す吸気通路3内に積極的に吸気負圧を発生させるための吸気絞り弁J1(符号、図15、図16参照)を設け、低圧EGR装置1において大きなEGR流量を得たい運転領域では、吸気絞り弁J1を閉じる方向(吸気負圧が発生する方向)に開度制御し、低圧EGR装置1において多量のEGRガスをコントロールする技術が提案されている。
低圧EGR装置1は、低排気圧範囲のEGRガスを、低吸気負圧発生範囲に戻すものであるため、少量のEGRガスを高い精度でエンジン2に戻すことを得意とする。しかるに、低圧EGR装置1を用いて多量のEGRガスをエンジン2へ戻したい運転領域が存在しても、低吸気負圧発生範囲にEGRガスを戻す構造の低圧EGR装置1では多量のEGRガスをエンジン2へ戻すことが困難である。
そこで、低圧EGR装置1では、EGRガスを戻す吸気通路3内に積極的に吸気負圧を発生させるための吸気絞り弁J1(符号、図15、図16参照)を設け、低圧EGR装置1において大きなEGR流量を得たい運転領域では、吸気絞り弁J1を閉じる方向(吸気負圧が発生する方向)に開度制御し、低圧EGR装置1において多量のEGRガスをコントロールする技術が提案されている。
しかし、低圧EGR装置1を用いて大きなEGR流量を得るために、吸気絞り弁J1を設ける技術では、(i)吸気絞り弁J1を設けることにより部品点数が増加してしまうとともに、(ii)吸気絞り弁J1を駆動するための駆動手段(吸気絞り弁専用のアクチュエータJ3や、リンク装置J4:符号、図15、図16参照)が必要となり、部品点数が増加してしまう。
このように、吸気絞り弁J1と、その駆動手段を追加することで、低圧EGR装置1を用いて大きなEGR流量を得ることの引き換えに、部品点数が増加し、大型化やコスト上昇を招くとともに、潜在的な故障確率が増えてしまう。
このように、吸気絞り弁J1と、その駆動手段を追加することで、低圧EGR装置1を用いて大きなEGR流量を得ることの引き換えに、部品点数が増加し、大型化やコスト上昇を招くとともに、潜在的な故障確率が増えてしまう。
〔実施例1の特徴技術〕
そこで、この実施例1では、上記「背景技術」の問題点を解決するために、以下に示す技術を採用している。
先ず、特徴技術の基本構成を説明する。
低圧EGR装置1は、低圧EGR調整弁5が組付けられるハウジング6(バルブハウジング)を備えるものであり、このハウジング6の内部には、吸気通路3の一部が形成されるとともに、この吸気通路3に対して直交方向に接続する低圧EGR流路4の一部が形成されるものである。具体的に、ハウジング6の内部には、略直線状に延びる吸気通路3と、その側方に接続される低圧EGR流路4とが設けられるものであり、吸気通路3と低圧EGR流路4によって略T字形の内部通路が形成されるものである。
そこで、この実施例1では、上記「背景技術」の問題点を解決するために、以下に示す技術を採用している。
先ず、特徴技術の基本構成を説明する。
低圧EGR装置1は、低圧EGR調整弁5が組付けられるハウジング6(バルブハウジング)を備えるものであり、このハウジング6の内部には、吸気通路3の一部が形成されるとともに、この吸気通路3に対して直交方向に接続する低圧EGR流路4の一部が形成されるものである。具体的に、ハウジング6の内部には、略直線状に延びる吸気通路3と、その側方に接続される低圧EGR流路4とが設けられるものであり、吸気通路3と低圧EGR流路4によって略T字形の内部通路が形成されるものである。
この実施例に示す低圧EGR調整弁5には、(i)低圧EGR流路4から吸気通路3へ戻されるEGRガスの流量調整を行なう「本来の機能」とは別に、(ii)低圧EGR流路4を大きく開く側の開度において吸気通路3を絞り、吸気通路3に対する低圧EGR流路4の接合部分(接続部分)の吸気負圧を増加させる「吸気絞り弁J1の機能」が設けられている。
具体的に、低圧EGR調整弁5は、回動変位によって低圧EGR流路4の開閉および開度調整を行なうとともに、低圧EGR流路4を大きく開く側の開度において吸気通路3を絞る低圧EGR弁本体7(詳細は後述する)と、この低圧EGR弁本体7が固定されて低圧EGR弁本体7を回転自在に支持する低圧EGRシャフト8(詳細は後述する)と、低圧EGRシャフト8を介して低圧EGR弁本体7を回動駆動する電動アクチュエータ9と、低圧EGRシャフト8を介して低圧EGR弁本体7を全閉側(低圧EGR流路4を閉じる側)へ付勢する低圧EGRリターンスプリングとを備える。
なお、低圧EGRリターンスプリングは、電動アクチュエータ9に内蔵されるものであり、この低圧EGRリターンスプリングの作用によって電動アクチュエータ9の通電停止時(無負荷時)に、低圧EGR弁本体7が低圧EGR流路4を閉塞する。
なお、低圧EGRリターンスプリングは、電動アクチュエータ9に内蔵されるものであり、この低圧EGRリターンスプリングの作用によって電動アクチュエータ9の通電停止時(無負荷時)に、低圧EGR弁本体7が低圧EGR流路4を閉塞する。
低圧EGRシャフト8は、図1に示すように、吸気通路3に接続される部位の低圧EGR流路4の流れ中心に対して垂直に配置されるものであり、ハウジング6に対して回転自在に支持されるものである。なお、この実施例では、低圧EGRシャフト8がハウジング6によって直接的に回転自在に支持される例を示すが、軸受部品(転がりベアリング、または滑りベアリング)を介して支持されるものであっても良い。なお、低圧EGRシャフト8がハウジング6によって直接支持されることについては後述する。
電動アクチュエータ9は、ハウジング6に固定されて、低圧EGRシャフト8を回動駆動するものであり、通電により回転動力を発生する周知の電動モータを搭載している。なお、電動モータの一例として、通電による回転角度制御が可能なDCモータを用いたものである。
ここで、電動アクチュエータ9は、電動モータだけで設けられるもの(電動モータの出力軸により低圧EGRシャフト8を直接駆動するもの)であっても良いし、電動モータと低圧EGRシャフト8の間に減速機構(電動モータの回転出力を減速して、減速により増大化した回転トルクを低圧EGRシャフト8に伝える例えば歯車減速機構)を介在するものであっても良い。
ここで、電動アクチュエータ9は、電動モータだけで設けられるもの(電動モータの出力軸により低圧EGRシャフト8を直接駆動するもの)であっても良いし、電動モータと低圧EGRシャフト8の間に減速機構(電動モータの回転出力を減速して、減速により増大化した回転トルクを低圧EGRシャフト8に伝える例えば歯車減速機構)を介在するものであっても良い。
次に、特徴技術の要部を説明する。なお、以下では、図1の図示上側を上、図示下側を下と称して説明するが、この上下は実施例の説明のための方向であり、限定されるものではない。
低圧EGR調整弁5によって吸気通路3の一部を絞ることが可能となるように、低圧EGRシャフト8の軸中心線Fが、吸気通路3の内部を通って配置される。
低圧EGRシャフト8は、電動アクチュエータ9により回動方向の駆動力が付与される第1EGRシャフト11と、この第1EGRシャフト11の軸中心線F上に配置される第2EGRシャフト12とからなり、図1に示すように、第1EGRシャフト11と第2EGRシャフト12とが吸気通路3の内部で離れた状態で配置される。
低圧EGR調整弁5によって吸気通路3の一部を絞ることが可能となるように、低圧EGRシャフト8の軸中心線Fが、吸気通路3の内部を通って配置される。
低圧EGRシャフト8は、電動アクチュエータ9により回動方向の駆動力が付与される第1EGRシャフト11と、この第1EGRシャフト11の軸中心線F上に配置される第2EGRシャフト12とからなり、図1に示すように、第1EGRシャフト11と第2EGRシャフト12とが吸気通路3の内部で離れた状態で配置される。
第1EGRシャフト11は、耐熱性、耐腐食性に優れた部材(例えば、ステンレス鋼)よりなる円柱棒状を呈し、ハウジング6の上側において上下方向に延びて配置されるものであり、ハウジング6によって回転自在に支持される。この第1EGRシャフト11の下端には、低圧EGR弁本体7の上部(具体的には、後述する第1弁支持部14)と一体に回転するように接続するための連結手段として、一段細くなった第1二面幅が設けられている(図3参照)。
第2EGRシャフト12も、第1EGRシャフト11と同様、耐熱性、耐腐食性に優れた部材(例えば、ステンレス鋼)よりなる円柱棒状を呈するものであり、ハウジング6の下側において上下方向に延びて配置され、ハウジング6によって回転自在に支持されるものである。この第2EGRシャフト12の上端にも、低圧EGR弁本体7の下部(具体的には、後述する第2弁支持部15)と一体に回転するように接続するための連結手段として、一段細くなった第2二面幅が設けられている(図3参照)。
なお、第1、第2EGRシャフト11、12に設けられるシャフトカム部45については後述する。
なお、第1、第2EGRシャフト11、12に設けられるシャフトカム部45については後述する。
低圧EGR弁本体7は、第1、第2EGRシャフト11、12の間に設けられるものであって、低圧EGR流路4におけるEGRガス流の下流側端部(吸気通路3と接続する側の端部)を開閉可能な円板弁13と、この円板弁13の上部において第1EGRシャフト11の下端に連結される第1弁支持部14と、円板弁13の下部において第2EGRシャフト12の上端に連結される第2弁支持部15とからなり、図1に示すように円板弁13の板面に沿う方向から見て、円板弁13、第1、第2弁支持部14、15の3者によって略コ字形状を成すものである。
円板弁13は、厚み寸法の小さい円板体であり、(i)図1に示すように、低圧EGR流路4に対して垂直に配置されることで低圧EGR流路4を閉塞し、(ii)図2に示すように、低圧EGR流路4を大きく開く側の開度において吸気通路3を絞るものである。
第1弁支持部14は、円板弁13の上端部に連続して設けられた厚み寸法の小さい板材であり、第1弁支持部14の板面が円板弁13に対して垂直方向に延びるように設けられている。この第1弁支持部14は、第1EGRシャフト11の下端と一体に回転するように連結されるものであり、第1弁支持部14には、第1EGRシャフト11の下端と一体に回転する連結手段として、第1EGRシャフト11の下端に形成された第1二面幅と嵌合する略長丸の第1貫通穴が形成されている(図3参照)。
第2弁支持部15は、円板弁13の下端部に連続して設けられた厚み寸法の小さい板材であり、第2弁支持部15の板面が第1弁支持部14と対向し、且つ第2弁支持部15の板面が円板弁13に対して垂直方向に延びるように設けられている。この第2弁支持部15は、第2EGRシャフト12の上端と一体に回転するように連結されるものであり、第2弁支持部15には、第2EGRシャフト12の上端と一体に回転する連結手段として、第2EGRシャフト12の上端に形成された第2二面幅と嵌合する略長丸の第2貫通穴が形成されている(図3参照)。
なお、第1二面幅と第1貫通穴、および第2二面幅と第2貫通穴は、低圧EGR調整弁5の組付け時において、圧入嵌合(あるいはルーズ嵌合)の後、溶接されて固定されるものである。
さらに、低圧EGR調整弁5は、低圧EGR弁本体7が低圧EGR流路4を開く際に、円板弁13が低圧EGRシャフト8の軸中心線Fより吸気上流側へ回動変位するように設けられている。即ち、低圧EGR調整弁5が低圧EGR流路4を開く際に、電動アクチュエータ9が円板弁13を、低圧EGRシャフト8の軸中心線Fより吸気上流側へ回動変位させるように設けられている。
〔実施例1の効果〕
実施例1の低圧EGR装置1は、上記の構成を採用することにより、低圧EGR調整弁5の回動変位に伴い、図4に示すように、EGR流量(図中、一点鎖線X参照)と、吸気流量(図中、一点鎖線Y参照)とが変化する。
なお、図4中における実線X’は、低圧EGR装置1が「吸気絞り弁J1の機能」を果たさず、且つ独立した吸気絞り弁J1が設けられていない場合におけるEGR流量の変化を示すものである。
実施例1の低圧EGR装置1は、上記の構成を採用することにより、低圧EGR調整弁5の回動変位に伴い、図4に示すように、EGR流量(図中、一点鎖線X参照)と、吸気流量(図中、一点鎖線Y参照)とが変化する。
なお、図4中における実線X’は、低圧EGR装置1が「吸気絞り弁J1の機能」を果たさず、且つ独立した吸気絞り弁J1が設けられていない場合におけるEGR流量の変化を示すものである。
図4の一点鎖線Y(吸気流量の特性)において長丸で囲まれる範囲Y’に示すように、低圧EGR弁本体7が低圧EGR流路4を閉じる側で回動しても(例えば、低圧EGR流路4を閉じる開度0°〜低圧EGR流路4を少量開く開度30°の開度範囲で回動しても)、低圧EGR弁本体7が略コ字形を呈するものであるため、低圧EGR弁本体7が吸気通路4を塞ぐ割合を極めて小さく抑えることができる。
このため、低圧EGR弁本体7が低圧EGR流路4を少量開く側の開度では、吸気流量の低下を抑えた状態で、低圧EGR流路4を通過したEGRガスを吸気通路3へ戻すことができる。
このため、低圧EGR弁本体7が低圧EGR流路4を少量開く側の開度では、吸気流量の低下を抑えた状態で、低圧EGR流路4を通過したEGRガスを吸気通路3へ戻すことができる。
この実施例1では、低圧EGR調整弁5とは別に、吸気絞り弁J1を設けていないが、一点鎖線Xと実線X’とを比較して解るように、低圧EGR調整弁5が低圧EGR流路4を大きく開く開度(例えば、低圧EGR調整弁5の回転角度が30°以上、特に顕著になるのは低圧EGR調整弁5の回転角度が60°以上)において、低圧EGR調整弁5が吸気絞り弁J1の機能を果たし、EGRガスを戻す吸気通路3内に積極的に吸気負圧を発生させてEGR流量を増加させることができる。
即ち、この実施例1では、別途、吸気絞り弁J1を設けていないが、低圧EGR調整弁5の開度を大きくすることで、低圧EGR調整弁5が吸気通路3内に吸気負圧を発生させて、EGR流量を増加させることができる。
即ち、この実施例1では、別途、吸気絞り弁J1を設けていないが、低圧EGR調整弁5の開度を大きくすることで、低圧EGR調整弁5が吸気通路3内に吸気負圧を発生させて、EGR流量を増加させることができる。
低圧EGR装置1であっても、大きなEGR流量を得たい運転領域では、低圧EGR調整弁5の開度を大きくすることにより、多量のEGRガスをエンジン2に戻すことができる。
このように、この実施例1では、吸気絞り弁J1の機能を低圧EGR調整弁5が果すことができ、独立した吸気絞り弁J1を廃止することができるとともに、吸気絞り弁J1を駆動するための手段(吸気絞り弁専用の電動アクチュエータJ3や、リンク装置J4:符号、図15、図16参照)を廃止することができる。その結果、部品点数を少なくすることができ、小型・軽量化、および低コスト化を図ることができる。さらに、部品点数を少なくすることができることで、低圧EGR装置1の潜在的な故障確率を小さく抑えることができ、信頼性を高めることができる。
このように、この実施例1では、吸気絞り弁J1の機能を低圧EGR調整弁5が果すことができ、独立した吸気絞り弁J1を廃止することができるとともに、吸気絞り弁J1を駆動するための手段(吸気絞り弁専用の電動アクチュエータJ3や、リンク装置J4:符号、図15、図16参照)を廃止することができる。その結果、部品点数を少なくすることができ、小型・軽量化、および低コスト化を図ることができる。さらに、部品点数を少なくすることができることで、低圧EGR装置1の潜在的な故障確率を小さく抑えることができ、信頼性を高めることができる。
また、低圧EGRシャフト8の軸中心線Fが吸気通路3内に配置されているが、低圧EGRシャフト8を第1EGRシャフト11と第2EGRシャフト12に分離し、第1EGRシャフト11と第2EGRシャフト12を吸気通路3の内部で離れた状態で配置する構成を採用しているため、図1に示すように、低圧EGRシャフト8が吸気通路3を塞ぐ不具合がなく、低圧EGRシャフト8による吸気量の低下を防ぐことができる。
さらに、図2(b)に示すように、低圧EGR調整弁5の全開側(全開を含む)においても、(i)低圧EGR流路4の流れ方向から見て低圧EGRシャフト8が低圧EGR流路4の内部に存在しないため、低圧EGR流路4の開口面積を低圧EGRシャフト8が塞ぐ割合を減らすことができるとともに、(ii)低圧EGR弁本体7をEGRガスの流れ方向から見て略コ字形状に設け、且つ低圧EGR弁本体7において略コ字形状を成す円板弁13、第1、第2弁支持部14、15の板厚を薄く設けたことで低圧EGR流路4の開口面積を低圧EGR弁本体7が塞ぐ割合を極めて小さく減らすことができる。これにより、低圧EGR調整弁5の全開側における低圧EGR流路4内の流路抵抗を極めて小さくすることができ、EGR流量を増加させることができる。
〔実施例1における他の特徴技術1〕
実施例1の低圧EGR弁本体7は、薄板金属(例えば、ステンレス薄板)をプレス加工(打ち抜きと曲折加工)によって略コ字形状の円板弁13、第1、第2弁支持部14、15の3者を一体に設けたものである。即ち、低圧EGR弁本体7は、金属板のプレス成形品によって設けられたものである。
このように、低圧EGR弁本体7を構成する円板弁13、第1、第2弁支持部14、15を金属板のプレス成形品によって設けることで、低圧EGR弁本体7を極めて薄くすることができ、EGR全開側の圧力損失を極めて小さくすることができる。
また、低圧EGR弁本体7をプレス成形品で設けることで、低圧EGR弁本体7のコストを低く抑えることができ、結果的に低圧EGR調整弁5のコストを抑えることができる。
実施例1の低圧EGR弁本体7は、薄板金属(例えば、ステンレス薄板)をプレス加工(打ち抜きと曲折加工)によって略コ字形状の円板弁13、第1、第2弁支持部14、15の3者を一体に設けたものである。即ち、低圧EGR弁本体7は、金属板のプレス成形品によって設けられたものである。
このように、低圧EGR弁本体7を構成する円板弁13、第1、第2弁支持部14、15を金属板のプレス成形品によって設けることで、低圧EGR弁本体7を極めて薄くすることができ、EGR全開側の圧力損失を極めて小さくすることができる。
また、低圧EGR弁本体7をプレス成形品で設けることで、低圧EGR弁本体7のコストを低く抑えることができ、結果的に低圧EGR調整弁5のコストを抑えることができる。
〔実施例1における他の特徴技術2〕
実施例1の低圧EGR調整弁5は、その閉弁時(低圧EGR弁本体7が低圧EGR流路4を閉塞する際)に円板弁13の外周部に当接してEGRガスの漏れを防ぐ弁座リング41(シールリング)を有した弁座部品42を備えている。
弁座リング41において円板弁13が当接する弁座シート面(バルブ着座面)は、図1に示すように、円板弁13が配置される方向(EGRガス流の下流方向)に向かって直線的に拡径するテーパ面に設けられている。
実施例1の低圧EGR調整弁5は、その閉弁時(低圧EGR弁本体7が低圧EGR流路4を閉塞する際)に円板弁13の外周部に当接してEGRガスの漏れを防ぐ弁座リング41(シールリング)を有した弁座部品42を備えている。
弁座リング41において円板弁13が当接する弁座シート面(バルブ着座面)は、図1に示すように、円板弁13が配置される方向(EGRガス流の下流方向)に向かって直線的に拡径するテーパ面に設けられている。
一方、弁座部品42には、(i)図1に示すように、弁座リング41をEGRガスの流れ方向へ変位可能に支持するベローズ43が設けられるとともに、(ii)図5に示すように、弁座リング41を低圧EGR流路4の全ての径方向へ変位可能に支持する3つの薄肉膨出部44が設けられる。
これにより、(i)ベローズ43と、3つの薄肉膨出部44によって弁座リング41が全三次元方向(三次元を示すX軸Y軸Z軸の全方向)へ変位可能に支持されるとともに、(ii)閉弁時に円板弁13が弁座リング41の弁座シート面(テーパ面)に着座することで生じる調芯作用によって、低圧EGR弁本体7をプレス成形品で設けることで生じた精度低下を吸収させることができる。
即ち、低圧EGR弁本体7をプレス成形品で設けても、閉弁時に低圧EGR調整弁5においてEGRガスが漏れる不具合を回避することができ、低圧EGR調整弁5の信頼性を高めることができる。
即ち、低圧EGR弁本体7をプレス成形品で設けても、閉弁時に低圧EGR調整弁5においてEGRガスが漏れる不具合を回避することができ、低圧EGR調整弁5の信頼性を高めることができる。
〔実施例1における他の特徴技術3〕
実施例1における第1、第2EGRシャフト11、12には、図3および図6に示すように、円板弁13が低圧EGR流路4を開く際に弁座リング41と接触して、この弁座リング41を円板弁13から離れる側に押圧して移動させるシャフトカム部45が形成されている。
実施例1における第1、第2EGRシャフト11、12には、図3および図6に示すように、円板弁13が低圧EGR流路4を開く際に弁座リング41と接触して、この弁座リング41を円板弁13から離れる側に押圧して移動させるシャフトカム部45が形成されている。
このシャフトカム部45は、弁座リング41に対向する部位の第1、第2EGRシャフト11、12に設けられる。具体的に、シャフトカム部45は、低圧EGR弁本体7が低圧EGR流路4を少量開く開度から最大開度に至る範囲において弁座リング41をEGRガスの上流側へ移動させるものであり、低圧EGR弁本体7の開度と、弁座リング41がEGRガスの上流側に押されて移動する移動距離との関係は、図6(a)、(b)に示すように、シャフトカム部45の形状(カムプロフィール)によって決定されるものである。
このように、第1、第2EGRシャフト11、12にシャフトカム部45を設けることにより、第1、第2EGRシャフト11、12が回動して、円板弁13が低圧EGR流路4を開く際に、シャフトカム部45の作用によって、弁座リング41が円板弁13から離れる側へ移動することで(図3参照)、弁座リング41と円板弁13の間に隙間が形成される。
このように、円板弁13が低圧EGR流路4を開く際に、弁座リング41と円板弁13の間に隙間が形成されることにより、円板弁13と弁座リング41の接触摩耗を回避することができるとともに、円板弁13と弁座リング41の接触抵抗が抑えられることで、円板弁13を駆動するために第1EGRシャフト11の回動に要するトルクを減らすことができ、電動アクチュエータ9を小型化することができる。
また、開弁時に弁座リング41と円板弁13とが強制的に離されることで、低圧EGR弁本体7が閉弁ロックする不具合を回避することができ、低圧EGR調整弁5の信頼性を高めることができる。
このように、円板弁13が低圧EGR流路4を開く際に、弁座リング41と円板弁13の間に隙間が形成されることにより、円板弁13と弁座リング41の接触摩耗を回避することができるとともに、円板弁13と弁座リング41の接触抵抗が抑えられることで、円板弁13を駆動するために第1EGRシャフト11の回動に要するトルクを減らすことができ、電動アクチュエータ9を小型化することができる。
また、開弁時に弁座リング41と円板弁13とが強制的に離されることで、低圧EGR弁本体7が閉弁ロックする不具合を回避することができ、低圧EGR調整弁5の信頼性を高めることができる。
〔実施例1における他の特徴技術4〕
ベローズ43は、円板弁13よりEGRガス流の上流側に配置され、弁座リング41と一体に設けられた蛇腹形状のフレキシブル配管である。
このベローズ43のEGRガス流の上流側には、ハウジング6内に存在する低圧EGR流路4の内壁に形成された段差(EGRガス流の上流側に向かって拡径する部位の段差)に係合する環状係合部が設けられており、環状係合部が段差に着座することで、低圧EGR流路4と弁座部品42との間の隙間がシールされる。
ベローズ43は、円板弁13よりEGRガス流の上流側に配置され、弁座リング41と一体に設けられた蛇腹形状のフレキシブル配管である。
このベローズ43のEGRガス流の上流側には、ハウジング6内に存在する低圧EGR流路4の内壁に形成された段差(EGRガス流の上流側に向かって拡径する部位の段差)に係合する環状係合部が設けられており、環状係合部が段差に着座することで、低圧EGR流路4と弁座部品42との間の隙間がシールされる。
〔実施例1における他の特徴技術5〕
弁座リング41の外周側に略等間隔に配置された3箇所の薄肉膨出部44は、図5(a)に示すように、径方向へ円弧状に膨らむ膨出部の内側をナイフ型で打ち抜き、厚み(径方向の厚みと、流れ方向の厚みの両方)を薄く設けることでバネ性を持たせたものである。そして、弁座リング41を低圧EGR流路4内における所定の組付位置に挿入配置することで、3箇所の薄肉膨出部44が低圧EGR流路4の内壁によって内側へ少し弾性変形した状態で組付けられるものであり、この薄肉膨出部44によるバネ作用によって弁座リング41が低圧EGR流路4の全ての径方向へ変位可能に支持される。
このように、低圧EGR流路4の内壁の内側において3つの薄肉膨出部44を介して弁座リング41が支持される構造であるため、弁座リング41の耐振動性を向上させることができ、振動による開弁(閉弁時におけるEGRガスの漏れ)を防ぐことができる。
弁座リング41の外周側に略等間隔に配置された3箇所の薄肉膨出部44は、図5(a)に示すように、径方向へ円弧状に膨らむ膨出部の内側をナイフ型で打ち抜き、厚み(径方向の厚みと、流れ方向の厚みの両方)を薄く設けることでバネ性を持たせたものである。そして、弁座リング41を低圧EGR流路4内における所定の組付位置に挿入配置することで、3箇所の薄肉膨出部44が低圧EGR流路4の内壁によって内側へ少し弾性変形した状態で組付けられるものであり、この薄肉膨出部44によるバネ作用によって弁座リング41が低圧EGR流路4の全ての径方向へ変位可能に支持される。
このように、低圧EGR流路4の内壁の内側において3つの薄肉膨出部44を介して弁座リング41が支持される構造であるため、弁座リング41の耐振動性を向上させることができ、振動による開弁(閉弁時におけるEGRガスの漏れ)を防ぐことができる。
〔実施例1における他の特徴技術6〕
実施例1の弁座部品42は、表面が円滑な樹脂材料{例えばテフロン(登録商標)や、耐熱性に優れたナイロン樹脂等}によって一部品で設けられている。即ち、3つの薄肉膨出部44を含む弁座リング41や、環状係合部を含むベローズ43が、1つの樹脂材料により一体に設けられている。
このように、表面が円滑な樹脂材料によって弁座部品42が設けられることにより、低圧EGR弁本体7と弁座リング41との接触抵抗を下げることができるとともに、シャフトカム部45と弁座リング41との接触抵抗を下げることができ、電動アクチュエータ9を小型化することができる。
実施例1の弁座部品42は、表面が円滑な樹脂材料{例えばテフロン(登録商標)や、耐熱性に優れたナイロン樹脂等}によって一部品で設けられている。即ち、3つの薄肉膨出部44を含む弁座リング41や、環状係合部を含むベローズ43が、1つの樹脂材料により一体に設けられている。
このように、表面が円滑な樹脂材料によって弁座部品42が設けられることにより、低圧EGR弁本体7と弁座リング41との接触抵抗を下げることができるとともに、シャフトカム部45と弁座リング41との接触抵抗を下げることができ、電動アクチュエータ9を小型化することができる。
また、弁座リング41の弁座シート面にデポジットが付着する不具合が抑えられる。これにより、デポジットの付着による低圧EGR弁本体7の回動抵抗の増加や低圧EGR弁本体7の閉弁固着が抑えられることになり、電動アクチュエータ9を小型化することができる。
あるいは、弁座シート面への水滴の付着が防がれるため、付着した水滴が凍結して起きる低圧EGR弁本体7の回動抵抗の増加が抑えられることになり、電動アクチュエータ9を小型化することができる。
あるいは、弁座シート面への水滴の付着が防がれるため、付着した水滴が凍結して起きる低圧EGR弁本体7の回動抵抗の増加が抑えられることになり、電動アクチュエータ9を小型化することができる。
〔実施例1における他の特徴技術7〕
実施例1の円板弁13は、EGR閉弁時において弁座リング41に当接する弁側当接部(弁座シート面に着座する部分)が、球面形状に設けられている。
これにより、円板弁13が弁座リング41に接触して回動する範囲(閉弁状態から開弁側に僅かに開いた回動範囲)において円板弁13の駆動トルクを小さくでき、電動アクチュエータ9を小型化することができる。
また、EGR閉弁時における円板弁13と弁座リング41の接触面積が大きくなり、円板弁13と弁座シート面の接触摩耗を抑えることができる。
実施例1の円板弁13は、EGR閉弁時において弁座リング41に当接する弁側当接部(弁座シート面に着座する部分)が、球面形状に設けられている。
これにより、円板弁13が弁座リング41に接触して回動する範囲(閉弁状態から開弁側に僅かに開いた回動範囲)において円板弁13の駆動トルクを小さくでき、電動アクチュエータ9を小型化することができる。
また、EGR閉弁時における円板弁13と弁座リング41の接触面積が大きくなり、円板弁13と弁座シート面の接触摩耗を抑えることができる。
〔実施例1における他の特徴技術8〕
実施例1の円板弁13は、図7に示すように、弁側当接部よりさらに外周に存在する外周先端13aが、全周に亘ってナイフエッジ形状(ナイフの刃のように尖った形状)に設けられている。このナイフエッジ形状は、円板弁13をプレス形成する際に、プレス加工によって同時に加圧形成され、塑性変形して設けられたものである。
このように、円板弁13の外周先端13aがナイフエッジ形状に設けられることにより、EGR開弁時において、円板弁13がEGRガスの流れから受ける影響を小さくすることができる。これによって、電動アクチュエータ9を小型化することができる。
実施例1の円板弁13は、図7に示すように、弁側当接部よりさらに外周に存在する外周先端13aが、全周に亘ってナイフエッジ形状(ナイフの刃のように尖った形状)に設けられている。このナイフエッジ形状は、円板弁13をプレス形成する際に、プレス加工によって同時に加圧形成され、塑性変形して設けられたものである。
このように、円板弁13の外周先端13aがナイフエッジ形状に設けられることにより、EGR開弁時において、円板弁13がEGRガスの流れから受ける影響を小さくすることができる。これによって、電動アクチュエータ9を小型化することができる。
〔実施例1における他の特徴技術9〕
実施例1の低圧EGR流路4の内部には、図1に示すように、低圧EGR流路4の内部を通過するEGRガスの濾過を行なうメッシュフィルタ46(ステンレス網等よりなる濾材)が配置されている。
このメッシュフィルタ46を設けたことにより、低圧EGR流路4の異物(デポジット等)が吸気通路3に侵入する不具合を回避することができる。
また、メッシュフィルタ46の形状を、低圧EGR流路4の上流側へ膨出するお碗形状に設けている。このように設けることにより、フィルタの濾過面積を増やすことができ、メッシュフィルタ46による圧力損失を抑えることができる。
実施例1の低圧EGR流路4の内部には、図1に示すように、低圧EGR流路4の内部を通過するEGRガスの濾過を行なうメッシュフィルタ46(ステンレス網等よりなる濾材)が配置されている。
このメッシュフィルタ46を設けたことにより、低圧EGR流路4の異物(デポジット等)が吸気通路3に侵入する不具合を回避することができる。
また、メッシュフィルタ46の形状を、低圧EGR流路4の上流側へ膨出するお碗形状に設けている。このように設けることにより、フィルタの濾過面積を増やすことができ、メッシュフィルタ46による圧力損失を抑えることができる。
〔実施例1における他の特徴技術10〕
実施例1のメッシュフィルタ46は、ベローズ43の内側に挿入配置される筒状部46aを備える。この筒状部46aは、お碗形状を成すメッシュ部と一体の網材で設けられており、ベローズ43の内径寸法より僅かに小径の円筒に設けられている。
このように、ベローズ43の内側にメッシュフィルタ46における筒状部46aを挿入配置することで、筒状部46aの内側をEGRガスが沿って流れ、ベローズ43の蛇腹の凹凸で生じるガス流速の乱れを抑えることができ、ガス流速の乱れによるEGR流量の低下を防ぐことができる。
なお、メッシュフィルタ46においてお碗形状を成すメッシュ部は、低圧EGR流路4の上流側へ膨出して、低圧EGR弁本体7がメッシュフィルタ46に干渉しないように設けられている。
実施例1のメッシュフィルタ46は、ベローズ43の内側に挿入配置される筒状部46aを備える。この筒状部46aは、お碗形状を成すメッシュ部と一体の網材で設けられており、ベローズ43の内径寸法より僅かに小径の円筒に設けられている。
このように、ベローズ43の内側にメッシュフィルタ46における筒状部46aを挿入配置することで、筒状部46aの内側をEGRガスが沿って流れ、ベローズ43の蛇腹の凹凸で生じるガス流速の乱れを抑えることができ、ガス流速の乱れによるEGR流量の低下を防ぐことができる。
なお、メッシュフィルタ46においてお碗形状を成すメッシュ部は、低圧EGR流路4の上流側へ膨出して、低圧EGR弁本体7がメッシュフィルタ46に干渉しないように設けられている。
〔実施例1における他の特徴技術11〕
実施例1のハウジング6は、図1に示すように、低圧EGR調整弁5のEGRガスの上流側に低圧EGRクーラ37を内蔵している。
このように、ハウジング6に低圧EGRクーラ37を設けることで、ハウジング6の温度を下げることができるとともに、低圧EGRクーラ37を通過したEGRガスの温度が下がり、低圧EGRクーラ37のEGRガスの下流側に配置される部品を樹脂化することができる。
実施例1のハウジング6は、図1に示すように、低圧EGR調整弁5のEGRガスの上流側に低圧EGRクーラ37を内蔵している。
このように、ハウジング6に低圧EGRクーラ37を設けることで、ハウジング6の温度を下げることができるとともに、低圧EGRクーラ37を通過したEGRガスの温度が下がり、低圧EGRクーラ37のEGRガスの下流側に配置される部品を樹脂化することができる。
なお、図1における符号47は、低圧EGRクーラ37へEGRガスを供給する低圧EGRパイプ(低圧EGR流路4の一部)である。
また、ハウジング6と低圧EGRパイプ47の間に挟まれた符号48は、低圧EGRクーラ37の固定を行なうとともに、EGRガスの漏れを防ぐシール用のシートであり、ベローズ43のEGR上流側の端部(環状係合部)とメッシュフィルタ46の外周縁は、低圧EGR流路4の内壁に形成された段差と低圧EGRクーラ37に挟まれて固定されるものである。
さらに、図1における符号49は、低圧EGRクーラ37へ冷却水(エンジン冷却水)を導く冷却水配管である。
また、ハウジング6と低圧EGRパイプ47の間に挟まれた符号48は、低圧EGRクーラ37の固定を行なうとともに、EGRガスの漏れを防ぐシール用のシートであり、ベローズ43のEGR上流側の端部(環状係合部)とメッシュフィルタ46の外周縁は、低圧EGR流路4の内壁に形成された段差と低圧EGRクーラ37に挟まれて固定されるものである。
さらに、図1における符号49は、低圧EGRクーラ37へ冷却水(エンジン冷却水)を導く冷却水配管である。
〔実施例1における他の特徴技術12〕
実施例1のハウジング6は、上述したように、低圧EGR調整弁5のEGRガスの上流側に低圧EGRクーラ37を内蔵している。これにより、ハウジング6の温度が下がるため、この実施例1では、ハウジング6を樹脂材料によって設けている。具体的に、ハウジング6は、耐熱性に優れ、且つ耐摩耗性に優れた樹脂材料(例えば、ナイロン系樹脂など)により成形されている。
このように、ハウジング6を樹脂材料で設けることにより、第1、第2EGRシャフト11、12を樹脂製のハウジング6により直接摺動自在に支持することができる。これにより、軸受部品を別途設ける必要がなく、コストを抑えることができる。
実施例1のハウジング6は、上述したように、低圧EGR調整弁5のEGRガスの上流側に低圧EGRクーラ37を内蔵している。これにより、ハウジング6の温度が下がるため、この実施例1では、ハウジング6を樹脂材料によって設けている。具体的に、ハウジング6は、耐熱性に優れ、且つ耐摩耗性に優れた樹脂材料(例えば、ナイロン系樹脂など)により成形されている。
このように、ハウジング6を樹脂材料で設けることにより、第1、第2EGRシャフト11、12を樹脂製のハウジング6により直接摺動自在に支持することができる。これにより、軸受部品を別途設ける必要がなく、コストを抑えることができる。
なお、この実施例1では、ハウジング6を樹脂材料で設けることで、第1、第2EGRシャフト11、12を回転自在に支持するための軸受部品を廃止しているが、ハウジング6をアルミニウムなどの金属材料で設ける場合であっても、第1、第2EGRシャフト11、12をハウジング6によって直接摺動支持させても良い。その場合は、第1、第2EGRシャフト11、12とハウジング6との摺動箇所に、摺動性を高める被膜をコーティング(被覆)することが望ましい。
実施例2を図10〜図12を参照して説明する。
(実施例2における特徴技術1)
この実施例2における低圧EGR調整弁5には、図12において吸気流量を示す一点鎖線Yのうち、低圧EGR調整弁5が低圧EGR流路4を閉じる側において所定範囲内(開度0°〜開度Zに至る角度範囲内:具体的に例えば、低圧EGR調整弁5の回転角度が0°〜30°の範囲内)で回動しても、低圧EGR弁本体7が吸気通路3の開度を小さくしない不感帯領域Aが設けられている。
(実施例2における特徴技術1)
この実施例2における低圧EGR調整弁5には、図12において吸気流量を示す一点鎖線Yのうち、低圧EGR調整弁5が低圧EGR流路4を閉じる側において所定範囲内(開度0°〜開度Zに至る角度範囲内:具体的に例えば、低圧EGR調整弁5の回転角度が0°〜30°の範囲内)で回動しても、低圧EGR弁本体7が吸気通路3の開度を小さくしない不感帯領域Aが設けられている。
この不感帯領域Aを具体的に説明する。
ハウジング6内における吸気通路3は、低圧EGR流路4が接続されて低圧EGR調整弁5が配置される部位のバルブ配置通路3aと、このバルブ配置通路3aの吸気上流側および吸気下流側に連通するバルブ上下通路3bとからなる。
図10に示すように、ハウジング6内における吸気通路3を吸気の流れ方向から見て、バルブ上下通路3bにおける低圧EGR流路4の接合側(図10の右側)に存在する壁面位置Bを、低圧EGR流路4の配置側とは異なった方向(図10の左側)へ嵩上げしている。
ハウジング6内における吸気通路3は、低圧EGR流路4が接続されて低圧EGR調整弁5が配置される部位のバルブ配置通路3aと、このバルブ配置通路3aの吸気上流側および吸気下流側に連通するバルブ上下通路3bとからなる。
図10に示すように、ハウジング6内における吸気通路3を吸気の流れ方向から見て、バルブ上下通路3bにおける低圧EGR流路4の接合側(図10の右側)に存在する壁面位置Bを、低圧EGR流路4の配置側とは異なった方向(図10の左側)へ嵩上げしている。
この壁面位置Bの嵩上げ量により、不感帯領域Aの範囲の設定を行なうことができる。 具体的には、壁面位置Bを、図10の左側に設けるほど(嵩上げ量を大きくするほど)、図12において吸気流量が低下を開始する開度(吸気絞りが発生する開度)Zを大きくすることができる。即ち、壁面位置Bを、図10の左側に設けるほど、低圧EGR弁本体7が低圧EGR流路4を閉じる側において大きく回動しても、低圧EGR弁本体7が吸気通路3を絞らない範囲(不感帯領域A)を大きくすることができる。
このように、低圧EGR装置1で大きなEGR流量が要求されない運転領域(低圧EGR調整弁5の開度が小さい運転領域)を不感帯領域Aに設定することにより、この運転領域では、低圧EGR弁本体7が回動しても、低圧EGR弁本体7が吸気通路3を絞らない。
これにより、低圧EGR調整弁5の開度が小さい運転領域では、吸気通路3が絞られないため、吸気量の低下による出力低下や、燃費の悪化を回避することができる。
これにより、低圧EGR調整弁5の開度が小さい運転領域では、吸気通路3が絞られないため、吸気量の低下による出力低下や、燃費の悪化を回避することができる。
(実施例2における特徴技術2)
ハウジング6内における吸気通路3を吸気の流れ方向から見て、低圧EGR調整弁5が吸気通路3を最大に絞った際における通路面積を変更することで、負圧の発生度合の調整を行なうことができる。
具体的にこの実施例2では、低圧EGR調整弁5によって絞られる部位の吸気通路3の通路面積を小さくすることで、負圧の発生度合を実施例1より大きくするものである。
ハウジング6内における吸気通路3を吸気の流れ方向から見て、低圧EGR調整弁5が吸気通路3を最大に絞った際における通路面積を変更することで、負圧の発生度合の調整を行なうことができる。
具体的にこの実施例2では、低圧EGR調整弁5によって絞られる部位の吸気通路3の通路面積を小さくすることで、負圧の発生度合を実施例1より大きくするものである。
このことを具体的に説明する。
図11(a)は、上記実施例1における吸気通路3の中心位置C(低圧EGR調整弁5によって絞られる部位の吸気通路3の中心位置C)を示す。
これに対し、この実施例2では、図11(b)に示すように、ハウジング6内の吸気通路3の中心位置C’を図示右側(低圧EGRシャフト8の軸中心線F側)に近づけたり、図11(c)に示すように、ハウジング6内の吸気通路3の中心位置C”をさらに図示右側に近づけるものである。
図11(a)は、上記実施例1における吸気通路3の中心位置C(低圧EGR調整弁5によって絞られる部位の吸気通路3の中心位置C)を示す。
これに対し、この実施例2では、図11(b)に示すように、ハウジング6内の吸気通路3の中心位置C’を図示右側(低圧EGRシャフト8の軸中心線F側)に近づけたり、図11(c)に示すように、ハウジング6内の吸気通路3の中心位置C”をさらに図示右側に近づけるものである。
このように、吸気通路3の中心位置を図示右側(低圧EGRシャフト8の軸中心線F側)に近づけることにより、低圧EGR調整弁5が吸気通路3を最大に絞った際における通路面積を小さくすることができ、負圧の発生度合を実施例1より大きくすることができる。即ち、図12の矢印Dを大きくすることができる。このように、低圧EGR調整弁5による負圧の発生度合を大きくすることで、低圧EGR装置1における最大EGR流量を増やすことができる。
実施例3を図13を参照して説明する。
上記の実施例2では、低圧EGR調整弁5が吸気通路3を最大に絞った際における通路面積を小さくすることで、低圧EGR調整弁5による負圧の発生度合を実施例1より大きくする例を示した。
これに対し、この実施例3は、低圧EGR調整弁5が吸気通路3を最大に絞った際における通路面積を大きくすることで、低圧EGR調整弁5による負圧の発生度合を実施例1より小さくするものである。
上記の実施例2では、低圧EGR調整弁5が吸気通路3を最大に絞った際における通路面積を小さくすることで、低圧EGR調整弁5による負圧の発生度合を実施例1より大きくする例を示した。
これに対し、この実施例3は、低圧EGR調整弁5が吸気通路3を最大に絞った際における通路面積を大きくすることで、低圧EGR調整弁5による負圧の発生度合を実施例1より小さくするものである。
このことを具体的に説明する。
この実施例3では、ハウジング6内の吸気通路3の通路形状(具体的には、少なくともバルブ配置通路3aの通路形状)を、図13に示すように矩形に設けることで、低圧EGR調整弁5が吸気通路3を最大に絞った際における通路面積を大きくし、低圧EGR調整弁5による負圧の発生度合を実施例1より小さくしたものである。このように、低圧EGR調整弁5による負圧の発生度合を小さくすることで、低圧EGR装置1における最大EGR流量を減らすことができる。
この実施例3では、ハウジング6内の吸気通路3の通路形状(具体的には、少なくともバルブ配置通路3aの通路形状)を、図13に示すように矩形に設けることで、低圧EGR調整弁5が吸気通路3を最大に絞った際における通路面積を大きくし、低圧EGR調整弁5による負圧の発生度合を実施例1より小さくしたものである。このように、低圧EGR調整弁5による負圧の発生度合を小さくすることで、低圧EGR装置1における最大EGR流量を減らすことができる。
即ち、「実施例2における特徴技術2」または「実施例3」で示したように、低圧EGR調整弁5が吸気通路3を最大に絞った際における通路面積を変更することで、低圧EGR調整弁5による負圧の発生度合の調整を行なうことができ、EGR流量の調整を行なうことができる。
1 低圧EGR装置
2 エンジン
3 吸気通路
3a バルブ配置通路
3b バルブ上下通路
4 低圧EGR流路
5 低圧EGR調整弁
6 ハウジング
7 低圧EGR弁本体
8 低圧EGRシャフト
9 電動アクチュエータ
11 第1EGRシャフト
12 第2EGRシャフト
13 円板弁
14 第1弁支持部
15 第2弁支持部
A 不感帯領域
B 壁面位置
F 低圧EGRシャフトの軸中心線
2 エンジン
3 吸気通路
3a バルブ配置通路
3b バルブ上下通路
4 低圧EGR流路
5 低圧EGR調整弁
6 ハウジング
7 低圧EGR弁本体
8 低圧EGRシャフト
9 電動アクチュエータ
11 第1EGRシャフト
12 第2EGRシャフト
13 円板弁
14 第1弁支持部
15 第2弁支持部
A 不感帯領域
B 壁面位置
F 低圧EGRシャフトの軸中心線
Claims (4)
- エンジン(2)の排気ガスの一部を吸気通路(3)の低吸気負圧発生範囲へ戻す低圧EGR流路(4)と、
この低圧EGR流路(4)の開度を調整することでEGRガスの流量調整を行なう低圧EGR調整弁(5)と、
前記吸気通路(3)を内部に形成するとともに、この吸気通路(3)に対して直交方向に接続される前記低圧EGR流路(4)を内部に形成するハウジング(6)と、
を備える低圧EGR装置(1)において、
(a)前記低圧EGR調整弁(5)は、前記低圧EGR流路(4)の開閉および通路面積の可変を行なう低圧EGR弁本体(7)と、前記ハウジング(6)に対して回転自在に支持されて前記低圧EGR弁本体(7)を回動駆動する低圧EGRシャフト(8)と、この低圧EGRシャフト(8)を介して前記低圧EGR弁本体(7)を所定の角度範囲内で回動駆動する電動アクチュエータ(9)とを具備し、
(b)前記低圧EGRシャフト(8)の軸中心線(F)は、前記吸気通路(3)の内部に配置され、
(c)前記低圧EGRシャフト(8)は、前記電動アクチュエータ(9)より回動方向の駆動力が付与される第1EGRシャフト(11)と、この第1EGRシャフト(11)の軸中心線(F)上に配置される第2EGRシャフト(12)とからなり、前記第1EGRシャフト(11)と前記第2EGRシャフト(12)とが前記吸気通路(3)の内部で離れた状態で配置され、
(d)前記低圧EGR弁本体(7)は、円板形状を呈して前記低圧EGR流路(4)を閉塞可能な円板弁(13)と、この円板弁(13)の外周側に設けられて当該円板弁(13)と前記第1EGRシャフト(11)を連結する第1弁支持部(14)と、この第1弁支持部(14)とは異なった側における前記円板弁(13)の外周側に設けられて当該円板弁(13)と前記第2EGRシャフト(12)を連結する第2弁支持部(15)とを備え、
前記円板弁(13)の板面に沿う方向から見て、前記円板弁(13)、前記第1、第2弁支持部(14、15)の3者が略コ字形状を呈し、
(e)低圧EGR調整弁(5)は、前記低圧EGR弁本体(7)が前記低圧EGR流路(4)を開く際に、前記円板弁(13)が前記低圧EGRシャフト(8)の軸中心線(F)より吸気上流側へ回動駆動されることを特徴とする低圧EGR装置。 - 請求項1に記載の低圧EGR装置(1)において、
前記低圧EGR調整弁(5)は、前記低圧EGR弁本体(7)が前記低圧EGR流路(4)を閉じる側において所定範囲内で回動しても、前記低圧EGR弁本体(7)が前記吸気通路(3)の開度を小さくしない不感帯領域(A)を備えることを特徴とする低圧EGR装置。 - 請求項2に記載の低圧EGR装置(1)において、
前記ハウジング(6)内における前記吸気通路(3)は、前記低圧EGR流路(4)が接続されて前記低圧EGR調整弁(5)が配置される部位のバルブ配置通路(3a)と、このバルブ配置通路(3a)の吸気上流側および吸気下流側に連通するバルブ上下通路(3b)とからなり、
前記ハウジング(6)内における前記吸気通路(3)を吸気の流れ方向から見て、前記バルブ上下通路(3b)における前記低圧EGR流路(4)の接合側に存在する壁面位置(B)を、前記低圧EGR流路(4)の配置側とは異なった方向へ嵩上げして設けることを特徴とする低圧EGR装置。 - 請求項3に記載の低圧EGR装置(1)において、
前記ハウジング(6)内における前記吸気通路(3)を吸気の流れ方向から見て、前記低圧EGR調整弁(5)が前記吸気通路(3)を最大に絞った際における通路面積を変更することで、前記低圧EGR調整弁(5)による負圧の発生度合の調整を行なうことを特徴とする低圧EGR装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009202580A JP2011052604A (ja) | 2009-09-02 | 2009-09-02 | 低圧egr装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009202580A JP2011052604A (ja) | 2009-09-02 | 2009-09-02 | 低圧egr装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011052604A true JP2011052604A (ja) | 2011-03-17 |
Family
ID=43941862
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009202580A Pending JP2011052604A (ja) | 2009-09-02 | 2009-09-02 | 低圧egr装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011052604A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015017506A (ja) * | 2013-07-09 | 2015-01-29 | 三菱電機株式会社 | 排気ガス再循環バルブ |
KR20170000799A (ko) * | 2015-06-24 | 2017-01-03 | 가부시키가이샤 덴소 | 저압 egr 장치 |
-
2009
- 2009-09-02 JP JP2009202580A patent/JP2011052604A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015017506A (ja) * | 2013-07-09 | 2015-01-29 | 三菱電機株式会社 | 排気ガス再循環バルブ |
KR20170000799A (ko) * | 2015-06-24 | 2017-01-03 | 가부시키가이샤 덴소 | 저압 egr 장치 |
KR101935556B1 (ko) * | 2015-06-24 | 2019-01-07 | 가부시키가이샤 덴소 | 저압 egr 장치 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4935866B2 (ja) | 低圧egr装置 | |
JP4730447B2 (ja) | 低圧egr装置 | |
JP4793454B2 (ja) | 高圧egr装置 | |
US8720421B2 (en) | Turbo-charging apparatus for vehicle engine | |
US20090314266A1 (en) | EGR device | |
JP5146484B2 (ja) | 低圧egr装置 | |
JPWO2012131997A1 (ja) | ターボチャージャ | |
JP2011074841A (ja) | Egr装置 | |
CN104612818B (zh) | 涡轮废气门 | |
US20220325674A1 (en) | High efficiency turbocharger with egr system | |
JP5699662B2 (ja) | 内燃機関の排気装置 | |
US6564554B2 (en) | Method and apparatus to control a turbocharger wastegate using exhaust pressure | |
JP2007231906A (ja) | 多気筒エンジン | |
JP2010163996A (ja) | 低圧egr装置 | |
JP2011052604A (ja) | 低圧egr装置 | |
JP6040918B2 (ja) | Egrバルブ装置 | |
JP2011043143A (ja) | 低圧egr装置 | |
JP2007154907A (ja) | バルブ開閉制御装置 | |
JPH11182355A (ja) | ダブルポペット型バルブ装置の構造 | |
JP5821739B2 (ja) | ダイヤフラム装置 | |
JP5905093B2 (ja) | 過給内燃機関 | |
JP2013513761A (ja) | コンプレッサのオイル消費を低減するシステム | |
EP2423485A1 (en) | Supercharger system for internal combustion engines | |
JP2015059568A (ja) | 過給機付きエンジンの制御装置 | |
CN104271931A (zh) | 阀改进 |