JP2011074841A - Egr装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 フラップ弁の軸受や根元側にデポジットが付着堆積するのを防ぎ、長期に亘って作動不良を抑え、信頼性を高める。
【解決手段】 排気圧を高めてEGR量の増加を図る排気絞り弁11にフラップ弁9を用いたものであり、フラップ弁9の根元の両側には、板状ドア15を貫通するデポ通過窓19を設けている。フラップ弁9の根元側へ流れた排気ガスは、流速を落とすことなくデポ通過窓19を通って排気通路へ戻されるため、デポジットが軸受17やフラップ弁9の根元側に付着堆積する不具合を回避することができ、作動不良を回避することができる。また、フラップ弁9の根元側に湾曲部45を設けることで、デポジットを湾曲部45内に堆積させることができ、長期の使用によってデポジットの堆積量が増加したと仮定しても、作動不良の発生を防ぐことができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、エンジン(燃料の燃焼により動力を発生する内燃機関)の排気ガスの一部を、EGR流路を介して吸気通路へ戻すEGR装置に関し、特に、EGR流路の一方の開口端(EGR開口)の開閉を行なうとともに、排気通路内または吸気通路内を絞ることが可能なフラップ弁に関するものであり、例えば低圧EGR装置に用いて好適な技術に関する。
(従来技術)
EGR流路の一端のEGR開口の開閉を行なうとともに、吸気通路内を絞ることのできるフラップ弁を用いた従来技術として、特許文献1、2が知られている。
この特許文献1は、高圧EGR調整弁にフラップ弁を用いたものであり、そのフラップ弁を図8(a)を参照して説明する。なお、符号は、後述する[発明を実施するための形態]および[実施例]と機能的に対応するものに同一符号を付したものである。
特許文献1のフラップ弁9は、高圧EGR装置(従来より一般的にEGR装置と呼ばれているもの)に搭載されて、高圧EGR流路6の開度を調整する高圧EGR調整弁13に用いられたものであり、吸気通路5と高圧EGR流路6の接合部分に設けられて、フラップ弁9の開度が大きくなるに従い、吸気通路5を絞る構成になっている。
この特許文献1におけるフラップ弁9の開度(角度)と、吸気通路5および高圧EGR流路6の開度(通路断面積)との関係を、図9のグラフに示す。なお、図9(a)の実線Aは、フラップ弁9の開度に対する吸気通路5の通路断面積を示すものであり、図9(a)の実線Bは、フラップ弁9の開度変化に対する高圧EGR流路6の通路断面積を示すものである。
(従来技術の問題点1)
フラップ弁9によってEGR開口8が開かれると、デポジットを含むEGRガス(排気ガスの一部)が、EGR開口8から放射状に広がって吸気通路5内に導かれる。
EGR開口8から放射状に広がるEGRガスの一部は、図8中矢印で示すように、フラップ弁9の根元側(板状ドアの軸受側)へ流れる。フラップ弁9の根元側は、狭く、かつ根元側で行き止まりになっているため、フラップ弁9の根元側へ流れたEGRガスの流速が落ち、デポジットを周囲の部材に付着させながら両サイドの軸受側へ逃げようと流れる。
その結果、長期の使用により、フラップ弁9の軸受にデポジットが付着堆積し、フラップ弁9の回動抵抗が増加したり、フラップ弁9が固着して回動不良を起こす可能性がある。
また、フラップ弁9の根元側でデポジットの付着堆積量が多くなると、堆積したデポジットがフラップ弁9が閉じるのを妨げ、フラップ弁9の回動先端が閉じきれずに、弁漏れ(EGR漏れ)が発生する可能性もある。
(従来技術の問題点2)
特許文献1のフラップ弁9は、図9(a)のグラフに示すように、EGR開口8を開き始めると同時に吸気通路5を絞り始める構造であった。
このため、EGRガスを吸気通路5へ戻す全運転領域において吸気通路5がフラップ弁9で絞られる結果となり、EGRガスを吸気通路5へ戻す全運転領域において吸気量が低下してエンジン出力の低下や、燃費の悪化を招く不具合があった。
また、特許文献1のフラップ弁9は、EGR開口8を開き始めると同時に吸気通路5を絞り始める構造であったため、低圧EGR装置(吸気通路5の低吸気負圧発生範囲へEGRガスを戻す装置)において、EGR量を多くしたい運転領域の時だけ排気通路を絞る排気絞り弁に用いることができなかった。
あるいは、特許文献1のフラップ弁9は、低圧EGR装置において、EGR量を多くしたい運転領域の時だけ吸気通路5を絞る吸気絞り弁に用いることができなかった。
特開昭55−40209号公報 特開平11−294267号公報
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、主な目的は、フラップ弁の軸受や根元側にデポジットが付着堆積するのを防ぎ、長期に亘って作動不良を抑えることのできるEGR装置の提供にある。
[請求項1の手段]
請求項1のEGR装置は、EGR流路における排気通路側(または吸気通路側)の端部であるEGR開口の開閉を行なうとともに、排気通路内(または吸気通路内)を絞ることが可能なフラップ弁を有するバルブ装置(例えば、排気絞り弁、吸気絞り弁、高圧EGR調整弁、低圧EGR調整弁など)を備える。
このフラップ弁における板状ドアには、上記の目的を達成するため、フラップ弁を回動自在に支持する2つの軸受の近傍に、板状ドアの板厚方向に貫通するデポ通過窓が形成されている。
上記の構成を採用することにより、フラップ弁の根元側(EGR弁座が設けられる壁面と板状ドアとの間)へ流れたEGRガス(排気ガスの一部)は、板状ドアの軸受の近傍に設けられたデポ通過窓を通ってフラップ弁の外側(排気通路または吸気通路の中心側)へ流れる。
このように、フラップ弁の根元側へ流れたEGRガスは、流速を落とすことなくデポ通過窓を通って排気通路(または吸気通路)へ流れるため、EGRガスに含まれるデポジットがフラップ弁の軸受や根元側に付着堆積する不具合を回避することができる。
このように、デポジットが軸受に付着堆積しなくなるため、デポジットが軸受に付着堆積することで発生していたフラップ弁の回動抵抗の増加や、フラップ弁が固着して回動不良が発生する不具合を回避することができる。
また、フラップ弁の根元側にデポジットが付着堆積しなくなるため、フラップ弁の根元側にデポジットが付着堆積して引き起こされる弁漏れ(EGR漏れ)の発生を回避することができる。
これにより、フラップ弁の作動不良を長期に亘って回避することができ、EGR装置の信頼性を高めることができる。
[請求項2の手段]
請求項2のEGR装置は、低圧EGR装置であり、EGR流路はエンジンの排気ガスの一部を、排気通路の低排気圧範囲から吸気通路の低吸気負圧発生範囲へ戻す低圧EGR流路である。
これにより、低圧EGR装置に用いられるフラップ弁の作動不良を長期に亘って回避することができ、EGR装置の信頼性を高めることができる。
[請求項3の手段]
請求項3のEGR装置は、EGR弁座を排気通路(または吸気通路)の流れ方向に対して傾斜して設ける。
そして、フラップ弁の回動軸を、EGR弁座よりも排気通路(または吸気通路)の流れ方向の「下流側」に配置する。
これにより、EGR開口が開かれた場合、排気通路を流れる排気ガス(または吸気通路を流れる吸気)が、フラップ弁で捉えられて速い流速でフラップ弁の根元側へ流れ、フラップ弁の根元側における流体の流速を速くすることができ、フラップ弁の根元側におけるデポジットの逃がし効果を高めることができる。
[請求項4の手段]
請求項4のEGR装置は、EGR弁座を排気通路(または吸気通路)の流れ方向に対して傾斜して設ける。
そして、フラップ弁の回動軸を、EGR弁座よりも排気通路(または吸気通路)の流れ方向の「上流側」に配置する。
これにより、デポ通過窓が排気通路(または吸気通路)に近づく。これにより、排気通路を流れる排気ガス(または吸気通路を流れる吸気)の流れの影響で、デポ通過窓を通過する流体の流速が速まり、フラップ弁の根元側におけるデポジットの逃がし効果を高めることができる。
また、EGR弁座を排気通路(または吸気通路)の流れ方向に対して傾斜して設け、フラップ弁の回動軸を、EGR弁座よりも排気通路(または吸気通路)の流れ方向の「上流側」に配置することにより、フラップ弁がEGR開口を開いても、フラップ弁が排気通路(または吸気通路)を絞らない「不感帯ゾーン」を設けることができる。
この不感帯ゾーンでは、EGR開口を開いても、フラップ弁が排気通路(または吸気通路)を絞らないため、EGRガスを吸気通路へ戻す運転状態であっても、排気通路(または吸気通路)がフラップ弁で絞られないため、エンジン出力の低下や、燃費の悪化を招く不具合が発生しない。
さらに、この請求項4の手段を低圧EGR装置に用いることで、次の効果を得ることができる。
低圧EGR装置において少量のEGR量が求められる運転領域(低濃度制御状態)では、フラップ弁を「不感帯ゾーン」の範囲内(所定範囲以内)で回動させる。これにより、フラップ弁が排気通路(または吸気通路)を絞ることなく、少量のEGRガスを吸気通路へ戻すことができる。
一方、低圧EGR装置において多量のEGR量が求められる運転領域(高濃度制御状態)では、フラップ弁を「不感帯ゾーン」の範囲外(所定範囲よりも大きい開度範囲)で回動させる。これにより、EGRガスを吸気通路へ戻しながら、フラップ弁が排気通路(または吸気通路)を絞ることで、多量のEGRガスを吸気通路へ戻すことができる。
即ち、請求項4の手段を低圧EGR装置に用いることで、排気通路(または吸気通路)を絞らない「低濃度制御状態」と、多量のEGRガスを吸気通路へ戻す「高濃度制御状態」とを実現することができる。
[請求項5の手段]
請求項5のEGR装置は、フラップ弁が設けられるEGR流路と排気通路の接合部分(あるいはフラップ弁が設けられるEGR流路と吸気通路の接合部分)に、EGR弁座の位置を、排気通路(または吸気通路)の壁面よりも径方向の外側へ所定寸法だけずらして配置する嵩上げ配置手段を設けるものである。
この嵩上げ配置手段を用いることにより、上記請求項4の手段で示した「不感帯ゾーン」を設けることができる。
この不感帯ゾーンでは、EGR開口を開いても、フラップ弁が排気通路(または吸気通路)を絞らないため、EGRガスを吸気通路へ戻す運転状態であっても、排気通路(または吸気通路)がフラップ弁で絞られないため、エンジン出力の低下や、燃費の悪化を招く不具合が発生しない。
また、嵩上げ配置手段を用いることで「不感帯ゾーン」を設けることができるため、上記請求項4の手段で説明したように、低圧EGR装置に用いた場合には、排気通路(または吸気通路)を絞らない「低濃度制御状態」と、多量のEGRガスを吸気通路へ戻す「高濃度制御状態」とを実現することができる。
[請求項6の手段]
請求項6のEGR装置は、EGR弁座の周囲に、全周に亘る段差を設けたものであり、この段差は、EGR弁座に板状ドアが当接した状態におけるデポ通過窓よりもEGR開口に近い側に設けられるものである。
このように設けられることにより、EGR弁座に板状ドアが当接してEGR開口が閉塞された状態でも、デポ通過窓を、排気通路の排気ガス(または吸気通路の吸気)が常に通過する状態になり、フラップ弁の根元側に付着したデポジットを吹き飛ばすデポクリーニングの作用(セルフクリーニング)が得られる。
[請求項7の手段]
請求項7のEGR装置は、板状ドアにおいて回動軸に近い側に、EGR弁座に当接するシール面側に窪む形状の湾曲部を設けるものである。
請求項1の手段等で説明したように、フラップ弁の根元側にデポ通過窓を設けることで、フラップ弁の軸受や根元側にデポジットが付着堆積するのを抑えることができるものの、デポジットが完全に付着するのを無くすことはできない。
そこで、板状ドアの根元側に湾曲部を設け、板状ドアの根元側へ付着するデポジットを湾曲部の内側のボリューム内に堆積させる。このため、例え長期の使用によってデポジットの堆積量が増加したと仮定しても、フラップ弁の根元側にデポジットが付着堆積して引き起こされる弁漏れ(EGR漏れ)の発生を回避することができ、信頼性を高めることができる。
エンジンの吸排気システムの概略説明図である(実施例1)。 低圧EGR装置の要部概略図である(実施例1)。 排気絞り弁の概略配置図およびフラップ弁の根元側における流体の流れ状態を示す説明図である(実施例1)。 裾広がりハウジングを排気下流側から見た図である(実施例1)。 高圧/低圧EGR量制御プログラムの説明図である(実施例1)。 低圧EGR調整弁の開度と排気絞り弁の開度に応じたEGR流量を示すグラフである(実施例1)。 エンジンの吸排気システムの概略説明図である(実施例2)。 高圧EGR調整弁の要部概略図である(従来例と実施例2)。 高圧EGR調整弁の開度(角度)と、吸気通路および高圧EGR流路の開度(通路断面積)との関係を示すグラフである(従来例と実施例2)。 エンジンの吸排気システムの概略説明図である(実施例3)。 開かれたフラップ弁の概略配置図およびフラップ弁の根元側における流体の流れ状態を示す説明図である(実施例3)。 低圧EGR調整弁の開度と、吸気流量およびEGR流量との関係を示すグラフである(実施例3)。 閉じられたフラップ弁の概略配置図およびフラップ弁の根元側における流体の流れ状態を示す説明図である(実施例3)。 デポ通過窓の形状を示すフラップ弁の説明図である(実施例4)。 デポ通過窓の形状を示すフラップ弁の説明図である(実施例5)。
図面を参照して[発明を実施するための形態]を説明する。
EGR装置(例えば、高圧EGR装置1または低圧EGR装置2)は、
エンジン3の排気ガスの一部を排気通路4から吸気通路5へ戻すEGR流路(例えば、高圧EGR流路6または低圧EGR流路7)と、
このEGR流路の端部のEGR開口8の開閉を行なうフラップ弁9を有するバルブ装置(例えば、排気絞り弁11、吸気絞り弁12、高圧EGR調整弁13、低圧EGR調整弁14など)とを備える。
フラップ弁9は、EGR開口8の開閉を行なうとともに、排気通路4内(または吸気通路5内)を絞ることができるものである。
フラップ弁9は、EGR開口8の開閉を行なう板状ドア15と、この板状ドア15の端部に設けられた回動軸16とを備え、この回動軸16を中心に回動するものであり、回動軸16は、離れて配置された2つの軸受17によって回動自在に支持される。
また、EGR開口8の開口縁には、板状ドア15に当接してEGR開口8を閉塞するEGR弁座18が設けられる。
そして、板状ドア15における2つの軸受17の近傍には、板状ドア15の板厚方向に貫通するデポ通過窓19が設けられるものである。
本発明の具体的な一例を、図1〜図6を参照して説明する。
なお、実施例1は低圧EGR装置2の排気絞り弁11に本発明を適用する例を示すものであり、後述する実施例2は高圧EGR装置1の高圧EGR調整弁13に本発明を適用する例を示すものであり、後述する実施例3は低圧EGR装置2の低圧EGR調整弁14に本発明を適用する例を示すものでり、実施例4、5はデポ通過窓19のバリエーションを示すものである。
また、以下の各実施例において、上記[発明を実施するための形態]と同一符号は、機能的に対応する物を示すものである。
〔エンジン吸排気システムの概略説明〕
先ず、図1を参照してエンジン3の吸排気システムを説明する。
この実施例に示すエンジン3は、車両駆動用のディーゼルエンジンであり、吸気を気筒に導く吸気通路5と、気筒内で発生した排気ガスを大気中に排出する排気通路4とを備える。
吸気通路5は、吸気管、インテークマニホールドおよび吸気ポートの各内部通路(吸気取入口から気筒内に至る通路)によって構成される。
吸気管は、外気の取入口からインテークマニホールドまで吸気通路5を形成する通路部材であり、その吸気管には、エンジン3に吸い込まれる吸気中に含まれる塵や埃を除去するエアクリーナ21、吸気量を測定する吸気センサ、ターボチャージャのコンプレッサ22(吸気羽根車)、このコンプレッサ22によって圧縮されて高圧になり温度上昇した吸気を強制冷却するインタークーラ23、気筒内に吸引される吸気量の調整を行なうスロットルバルブ24などが設けられている。
インテークマニホールドは、吸気管から供給される吸気をエンジン3の各気筒内に分配する分配管であり、その内部には流量センサの精度に悪影響を与える吸気脈動や吸気干渉を防ぐためのサージタンク25が設けられている。
吸気ポートは、エンジン3のシリンダヘッドにおいて気筒毎に形成されて、インテークマニホールドにより分配された吸気を気筒内に導く。
排気通路4は、排気ポート、エキゾーストマニホールドおよび排気管の各内部通路(気筒内から排気出口に至る通路)によって構成される。
排気ポートは、吸気ポートと同様、エンジン3のシリンダヘッドにおいて気筒毎に形成されて、気筒内で発生した排気ガスをエキゾーストマニホールドへ導く。
エキゾーストマニホールドは、各排気ポートから排出される排気ガスの集合管であり、エキゾーストマニホールドの排気出口と排気管との接合部には、ターボチャージャの排気タービン26(排気羽根車)が配置されている。
排気管は、排気タービン26を通過した排気ガスを大気に向けて放出する通路部材であり、その排気管には、排気ガス中に含まれるパティキュレート(排気微粒子)を捕集するDPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルタの略)27、このDPF27の排気上流および排気下流の排気温度を検出する排気温度センサ28、DPF27の排気上流および排気下流の圧力差を検出する差圧センサ等が設けられている。
上述した吸気ポートおよび排気ポートが形成されるシリンダヘッドには、各気筒毎に、吸気ポートの出口端(吸気ポートと気筒内との境界部)を開閉する吸気バルブと、排気ポートの入口端(気筒内と排気ポートとの境界部)を開閉する排気バルブとが設けられている。
エンジン3の各気筒は、吸入、圧縮、爆発、排気の各行程を順次繰り返すものである。そして、吸気の開始時(ピストンの下降に伴う気筒内容積の増加時)に吸気バルブが開かれ、吸気の終了時(ピストンの下降終了に伴う気筒内容積の増加終了時)に吸気バルブが閉じられる。このエンジン3の吸気作動により、吸気通路5には外気取入口からエンジン3の気筒内に向かう吸気の流れが生じる。
同様に、排気の開始時(ピストンの上昇に伴う気筒内容積の減少時)に排気バルブが開かれ、排気の終了時(ピストンの上昇終了に伴う気筒内容積の減少終了時)に排気バルブが閉じられる。このエンジン3の排気作動により、排気通路4にはエンジン3の気筒内から排気出口(大気放出部)に向かう排気ガスの流れが生じる。
ここで、図1に示すエンジン3の吸排気システムには、高圧EGR装置1と低圧EGR装置2とが設けられている。
高圧EGR装置1は、高排気圧範囲(DPF27の排気上流側で、高い排気圧が発生する範囲)の排気通路4の内部と、高吸気負圧発生範囲(スロットルバルブ24の吸気下流側で、高い吸気負圧が発生する範囲)の吸気通路5の内部とを接続して、多量のEGRガスをエンジン3へ戻すことを得意とする排気ガス再循環装置であり、排気ガスの一部をEGRガスとして吸気通路5の吸気下流側に戻す高圧EGR流路6を備えている。具体的に、この実施例の高圧EGR流路6は、排気通路4側がエキゾーストマニホールドに接続され、吸気通路5側がインテークマニホールドのサージタンク25に接続されるものである。
高圧EGR流路6の途中には、高圧EGR流路6の開度を調整することでEGRガスの流量調整を行なう高圧EGR調整弁13と、吸気側に戻されるEGRガスの冷却を行なう高圧EGRクーラ31と、吸気側に戻されるEGRガスを高圧EGRクーラ31から迂回させる高圧クーラバイパス32と、高圧EGRクーラ31と高圧クーラバイパス32の切り替えを行なう高圧EGRクーラ切替弁33とが設けられている。
なお、高圧EGR調整弁13、高圧EGRクーラ31、高圧クーラバイパス32および高圧EGRクーラ切替弁33を、予め高圧EGRモジュールとして一体的に設けて車両に搭載することが望ましいが、限定されるものではない。
低圧EGR装置2は、低排気圧範囲(DPF27の排気下流側で、低い排気圧が発生する範囲)の排気通路4の内部と、低吸気負圧発生範囲(スロットルバルブ24の吸気上流側で、低い吸気負圧が発生する範囲)の吸気通路5の内部とを接続して、少量のEGRガスを高い精度でエンジン3に戻すことを得意とする排気ガス再循環装置であり、排気ガスの一部をEGRガスとして吸気通路5の吸気上流側に戻す低圧EGR流路7を備えている。具体的に、この実施例の低圧EGR流路7は、排気通路4側がDPF27より排気下流側に接続され、吸気通路5側がターボチャージャのコンプレッサ22より吸気上流側の吸気管に接続されるものである。
低圧EGR流路7の途中には、低圧EGR流路7の開度を調整することでEGRガスの流量調整を行なう低圧EGR調整弁14と、吸気側に戻されるEGRガスの冷却を行なう低圧EGRクーラ34とが設けられている。
また、この実施例1の低圧EGR装置2には、排気絞り弁11が設けられるものであるが、この排気絞り弁11については後述する。
なお、低圧EGR調整弁14、排気絞り弁11、低圧EGRクーラ34を、予め低圧EGRモジュールとして一体的に設けて車両に搭載することが望ましいが、限定されるものではない。
ここで、高圧EGRクーラ31および低圧EGRクーラ34は、エンジン3を循環冷却するエンジン冷却水と、高温のEGRガスとの熱交換を行なって高温のEGRガスを冷却する水冷式ガス冷却器であり、エンジン冷却水とEGRガスとの熱交換を行なう熱交換器を備えるものである。
〔実施例1の特徴技術〕
低圧EGR装置2は、低排気圧範囲のEGRガスを、低吸気負圧発生範囲に戻すものであるため、少量のEGRガスを高い精度でエンジン3に戻すことを得意とする。しかるに、低圧EGR装置2を用いて多量のEGRガスをエンジン3へ戻したい運転領域が存在しても、低圧EGR装置2では多量のEGRガスをエンジン3へ戻すことが困難である。
そこで、この実施例の低圧EGR装置2は、低圧EGR流路7に導かれる排気圧を高めることで、EGR量を増加させる排気絞り弁11を設けている。
この排気絞り弁11は、EGR開口8(この実施例1では、低圧EGR流路7の一端に設けられ、排気通路4内の排気ガスを低圧EGR流路7の内部に導入する開口部)の排気流の直下に配置されて、EGR開口8の開閉を行なう機能と、EGR開口8の排気圧をコントロールする機能とを備えるものであり、EGR開口8を閉じる方向から、排気通路4を閉じる方向(排気圧が高まる方向)に開度制御することで、EGR開口8に高い排気圧を発生させて、EGR量の増加を図るものである。
ここで、単にDPF27の排気下流の排気管を排気絞り弁11で絞る構成を採用すると、排気ガスの排出不良が生じて燃費の悪化を招いてしまう。
また、排気絞り弁11が配置される排気管を太く設けても、排気管に対して低圧EGR流路7が略垂直方向に接続配置される構造であるため、排気管に対する低圧EGR流路7の曲がり抵抗が大きく、思うようにEGRガスを低圧EGR流路7へ流すことができない。
そこで、この実施例の低圧EGR装置2では、DPF27のフィルタケースの出口で絞られた通路面積を排気下流側に向けて拡大する裾広がりハウジング35を設けている。
このことを具体的に説明する。
DPF27は、フィルタケースに収容された状態で排気管の途中に接続される。
フィルタケースは、DPF27の外周を収容する円筒形状を呈した大径筒ケース(図示しない)と、排気入口側において排気管径を大径筒ケースの径へ拡径する入口側サイドケース36と、排気出口側において大径筒ケースの径を排気管径へ縮径する出口側サイドケース37とをボルト等の結合手段によって一体化したものである。
裾広がりハウジング35は、出口側サイドケース37により絞られた通路面積を排気下流側に向けて拡大するものであり、「出口側サイドケース37(通路面積が減る領域)」と「裾広がりハウジング35(通路面積が増える領域)」によって「ラバール管」が構成される。そして、EGR開口8は、裾広がりハウジング35における通路面積の拡大途中において開口するものである。
ここでラバール管の作用を説明する。
出口側サイドケース37では通路面積の減少に伴って排気ガスの流速が増す。続く裾広がりハウジング35でも、拡径による負圧化によって排気ガスの流速が増す。その結果、裾広がりハウジング35の通路面積の拡大途中に開口するEGR開口8から多量のEGRガスを低圧EGR流路7へ導くことができ、多くのEGRガスを吸気側へ戻すことが可能になる。
裾広がりハウジング35は、出口側サイドケース37の排気出口部にボルト等により結合されて、出口側サイドケース37により絞られた通路面積を排気下流側に向けて拡大する排気通路4の一部を成すものであり、鉄やアルミニウム等の耐熱性に優れた耐熱性材料によって設けられている。
裾広がりハウジング35の排気入口部(出口側サイドケース37との接続部)の形状は、出口側サイドケース37の出口形状に合わせた丸形状(丸スロート)に設けられる。一方、裾広がりハウジング35の排気出口部(排気下流側の排気管との接続部)の形状は、限定されるものではなく、図4(a)に示すように矩形(例えば長方形)であっても良いし、図4(b)に示すように丸型であっても良い。
排気絞り弁11は、低圧EGR流路7における排気通路4側の端部であるEGR開口8の開閉を行なうとともに、排気通路4内を絞ることが可能なフラップ弁9を有する。このフラップ弁9は、EGR開口8の開閉を行なう板状ドア15と、この板状ドア15の端部に設けられた回動軸16とを備え、この回動軸16を中心に回動するものである。
回動軸16は、裾広がりハウジング35(フラップ弁9を支持する固定部材の一例)において離れて配置された2つの軸受17によって回動自在に支持される。この回動軸16は、板状ドア15と一体に設けられるものであっても良いし、別体で設けられて板状ドア15に固定されるものであっても良い。また、軸受17は、ボールベアリングやローラベアリングなどの転がりベアリングであっても、メタルベアリングなどの滑りベアリングであっても良い。あるいは、別部材の軸受17を用いるのではなく、フラップ弁9が取り付けられる固定部材(この実施例では裾広がりハウジング35)によって回動軸16を直接支持するように設け、固定部材による回動軸16の支持穴を軸受17としても良い。
この実施例のEGR開口8は、裾広がりハウジング35に形成されるものであり、EGR開口8の開口縁には、板状ドア15が当接してEGR開口8を閉塞するEGR弁座18が設けられている。
板状ドア15における2つの軸受17の近傍(フラップ弁9の根元の両側)には、板状ドア15の板厚方向に貫通するデポ通過窓19が設けられている。
このデポ通過窓19は、EGR弁座18に板状ドア15が当接した状態(閉弁状態)において、EGR開口8と重ならないように設けられるものである。また、デポ通過窓19の形状および大きさは、板状ドア15の必要剛性を確保しつつ、通気抵抗を小さくするために開口面積が大きい方が望ましい。なお、図3(b)では、フラップ弁9の根元の両側に、矩形形状のデポ通過窓19を設ける例を示すが、デポ通過窓19を他の形状に設けても良い。
具体的にフラップ弁9は、耐熱性に優れた耐熱性材料によって設けられるものであり、図3に示すように、板状部材の端側に回動軸16を備える板状ドア15によって設けられる。なお、EGR弁座18に当接してEGR開口8を閉塞する板状ドア15の面をシール面9aと称する。
フラップ弁9の回動軸16は、EGR開口8の排気下流側で、排気の流れ方向に対して垂直に配置される。そして、このフラップ弁9の回動範囲は、90°未満の鋭角範囲に設けられて、フラップ弁9が裾広がりハウジング35内の排気通路4を最大に絞った時(最大開度)に、裾広がりハウジング35の壁面とフラップ弁9とでV字形状を成すように設けられ、フラップ弁9で捉えられた排気ガスが効率的に低圧EGR流路7内へ導かれるように設けれている。
排気絞り弁11のフラップ弁9は、図2(図中、低圧EGR調整弁14は省略)に示すように、電動モータ等よりなる電動アクチュエータ41により駆動される。電動アクチュエータ41は、排気熱の影響を抑えるために、排気通路4から離れた位置に配置されるものであり、電動アクチュエータ41の回転出力は、ギヤ列やリンク機構等を用いた動力伝達機構42により伝達される。なお、図2、図3では、一例としてギヤ列により動力伝達する例を示しており、図3の符号42aは、フラップ弁9の回動軸16と一体に回転するギヤ列のファイナルギヤである。
排気絞り弁11を駆動する電動アクチュエータ41は、低圧EGR調整弁14の電動アクチュエータ43(電動モータ等)と共通であっても良いし、別体であっても良い。なお、この実施例では、排気絞り弁11の電動アクチュエータ41と、低圧EGR調整弁14の電動アクチュエータ43とが別体で、それぞれの開度を独立調整可能なものとして以下を説明する。
ここで、高圧EGR装置1と低圧EGR装置2を制御するECU(エンジン・コントロール・ユニットの略)を説明する。
ECUは、高圧EGR装置1における高圧EGR調整弁13と高圧EGRクーラ切替弁33、および低圧EGR装置2における低圧EGR調整弁14と排気絞り弁11のそれぞれの開度(開閉切替を含む)を制御するものである。
ECUは、制御処理、演算処理を行うCPU、各種プログラムおよびデータを保存する記憶装置(ROMやRAM等のメモリ)、入力回路、出力回路等の機能を含んで構成される周知構造のマイクロコンピュータを搭載するエンジン制御用の電子制御装置である。
このECUは、記憶装置に格納された制御プログラムと、種々のセンサ信号(乗員の操作状態、エンジン3の運転状態等のセンサ信号)とに基づいて、エンジン3の運転制御(燃料噴射制御など)を行なうものであり、このECUの記憶装置には、高圧EGR装置1および低圧EGR装置2の運転制御を行なうEGR制御プログラムが搭載されている。
このEGR制御プログラムは、エンジン3の暖気状態(例えば、エンジン冷却水の温度)に基づいて高圧EGRクーラ切替弁33の切り替えを行なう高圧EGRクーラ切替プログラムと、エンジン回転数とエンジン負荷(エンジントルク)に応じて高圧EGR調整弁13、低圧EGR調整弁14および排気絞り弁11の開度制御を行なう高圧/低圧EGR量制御プログラムとを備えている。
高圧/低圧EGR量制御プログラムの制御例を、図5を参照して説明する。
高圧/低圧EGR量制御プログラムは、
(i)図5に示す破線α以下における運転領域(エンジン回転数とエンジントルクの関係によるエンジン運転領域)の時に、低圧EGR装置2を停止させ、高圧EGR装置1の高圧EGR調整弁13の開度制御のみによってEGR制御を行ない(具体的には、低圧EGR流路7を低圧EGR調整弁14によって閉塞させ、且つEGR開口8の排気下流の排気通路4を排気絞り弁11が全開に開く状態にし、高圧EGR調整弁13をエンジン回転数とエンジントルクの関係に応じた開度に制御する)、
(ii)図5に示す破線αと破線βの間の運転領域の時に、高圧EGR装置1の高圧EGR調整弁13の開度制御と、低圧EGR装置2の低圧EGR調整弁14および排気絞り弁11の開度制御の両方によってEGR制御を行ない(具体的には、高圧EGR調整弁13をエンジン回転数とエンジントルクの関係に応じた開度に制御するとともに、低圧EGR調整弁14および排気絞り弁11をエンジン回転数とエンジントルクの関係に応じた開度に制御する)、
(iii)図5に示す破線β以上における運転領域の時に、高圧EGR装置1を停止させ、低圧EGR装置2の低圧EGR調整弁14および排気絞り弁11の開度制御のみによってEGR制御を行なう(具体的には、高圧EGR流路6を高圧EGR調整弁13によって閉塞させ、低圧EGR調整弁14および排気絞り弁11をエンジン回転数とエンジントルクの関係に応じた開度に制御する)ものである。
上述したように、排気絞り弁11は、EGR開口8の排気下流側の裾広がりハウジング35内の有効開口面積を変化させて、EGR開口8の排気圧を高めて、低圧EGR装置2によるEGR量を増やすものである。このため、低圧EGR調整弁14の開度調整によりEGR量の調整を行なうことができるとともに、排気絞り弁11の開度調整によってもEGR量の調整を行なうことができる。
このことを、図6を参照して説明する。
図6の実線X0は「排気絞り弁11が開度0%」における低圧EGR調整弁14の回転角とEGR量(Q)との関係を示すものである。
図6の破線X1は「排気絞り弁11が開度10%」における低圧EGR調整弁14の回転角とEGR量(Q)との関係を示すものである。
図6の破線X2は「排気絞り弁11が開度20%」における低圧EGR調整弁14の回転角とEGR量(Q)との関係を示すものである。
図6の破線X3は「排気絞り弁11が開度30%」における低圧EGR調整弁14の回転角とEGR量(Q)との関係を示すものである。
図6の破線X4は「排気絞り弁11が開度40%」における低圧EGR調整弁14の回転角とEGR量(Q)との関係を示すものである。
図6の破線X5は「排気絞り弁11が開度50%」における低圧EGR調整弁14の回転角とEGR量(Q)との関係を示すものである。
図6の破線X6は「排気絞り弁11が開度60%」における低圧EGR調整弁14の回転角とEGR量(Q)との関係を示すものである。
そして、ECUは、運転状態に応じて算出された目標のEGRガス量を算出し、そのEGRガス量を得るための低圧EGR調整弁14の目標開度と、排気絞り弁11の目標開度とを決定し、その目標開度が得られるように、排気絞り弁11の電動アクチュエータ41と、低圧EGR調整弁14の電動アクチュエータ43とを独立制御するものである。
〔実施例1の効果1〕
図3(a)に示すように、排気絞り弁11のフラップ弁9によってEGR開口8が開かれると、デポジットを含む排気ガスの一部がフラップ弁9の根元側(板状ドア15の軸受17側)へ流れる。
従来のフラップ弁9の根元側は、狭くかつ根元側で行き止まりになっていたが、この実施例1に示すフラップ弁9の根元側(板状ドア15における2つの軸受17の近傍)には、デポ通過窓19が設けられているため、フラップ弁9の根元側(EGR弁座18が設けられる壁面と板状ドア15との間の空間)へ流れた排気ガスは、板状ドア15の軸受17の近傍に設けられたデポ通過窓19を通ってフラップ弁9の外側(排気通路4の中心側)へ流れる。
このように、フラップ弁9の根元側へ流れた排気ガスは、流速を落とすことなくデポ通過窓19を通って排気通路4へ戻されるため、排気ガスに含まれるデポジットが軸受17やフラップ弁9の根元側に付着堆積する不具合を回避することができる。
このように、実施例1では、排気ガスに含まれるデポジットが軸受17に付着堆積しなくなるため、デポジットが軸受17に付着堆積することで発生していたフラップ弁9の回動抵抗の増加や、フラップ弁9が固着して回動不良が発生する不具合を回避することができる。
また、フラップ弁9の根元側にデポジットが付着堆積しなくなるため、フラップ弁9の根元側にデポジットが付着堆積して引き起こされる弁漏れ(EGR漏れ)の発生を回避することができる。
これにより、排気絞り弁11の作動不良を長期に亘って回避することができ、低圧EGR装置2の信頼性を高めることができる。
〔実施例1の特徴技術2〕
EGR弁座18は、排気通路4の流れ方向に対して傾斜して設けられる。
具体的に、EGR開口8は、図3(a)に示すように、裾広がりハウジング35における通路面積の拡大途中に開口して設けられ、裾広がりハウジング35の排気流れの中心線に対して傾斜して設けられる。
そして、フラップ弁9の回動軸16は、EGR弁座18よりも排気下流側に配置される。
これにより、EGR開口8が開かれた場合、裾広がりハウジング35内を流れる排気ガスがフラップ弁9で捉えられ、速い流速でフラップ弁9の根元側へ流れることになり、フラップ弁9の根元側における流速を速くすることができる。その結果、フラップ弁9の根元側におけるデポジットの逃がし効果を高めることができる。
〔実施例1の特徴技術3〕
EGR弁座18の周囲には、全周に亘る段差44が設けられている。
この段差44は、図3(b)に示すように、EGR弁座18に板状ドア15が当接した状態におけるデポ通過窓19よりもEGR開口8に近い側に設けられるものである。
このように設けられることにより、EGR弁座18に板状ドア15が当接してEGR開口8が閉塞された状態でも、デポ通過窓19を、排気ガスが常に通過する状態になり、フラップ弁9の根元側に付着したデポジットを吹き飛ばすデポクリーニングの作用(セルフクリーニング)が得られる。その結果、デポジットの付着による不具合がより発生しなくなり、低圧EGR装置2の信頼性を高めることができる。
〔実施例1の特徴技術4〕
上述したように、この実施例1では、フラップ弁9の根元側にデポ通過窓19を設けているが、デポ通過窓19を設けたことで、軸受17やフラップ弁9の根元側にデポジットが付着堆積するのを抑えることができるものの、デポジットが完全に付着するのを無くすことはできない。
そこで、板状ドア15の回動軸16に近い側(フラップ弁9の根元側)に、図3(a)に示すように、シール面9a側に窪む形状の湾曲部45を設けている。なお、この湾曲部45は、湾曲部45によるEGR漏れを防ぐように、板状ドア9がEGR開口8を閉じた状態において、EGR開口8と重ならないものである。
フラップ弁9の根元側に湾曲部45を設けることで、板状ドア15の根元側へ付着するデポジットを湾曲部45の内側のボリューム内に堆積させることができる。このため、例え長期の使用によってデポジットの堆積量が増加したと仮定しても、フラップ弁9の根元側にデポジットが付着堆積して引き起こされる弁漏れ(EGR漏れ)の発生を回避することができ、結果的に低圧EGR装置2の信頼性を高めることができる。
図7〜図9を参照して実施例2を説明する。なお、以下の実施例において、上記実施例1と同一符号は、同一機能物を示すものである。
〔実施例2の特徴技術1〕
この実施例2は、高圧EGR調整弁13にフラップ弁9を用いるものであり、そのフラップ弁9には、実施例1と同様、デポ通過窓19、湾曲部45が設けられる。
また、実施例2のフラップ弁9は、EGR開口8(この実施例2では、高圧EGR流路6の一端に設けられ、高圧EGR流路6を通過したEGRガスを吸気通路5へ放出する開口部)に配置されて、EGR開口8の開閉を行なう機能と、所定開度よりも開度が大きくなることでEGR開口8の吸気負圧を高める機能とを備えるものである。
具体的に、この実施例2のフラップ弁9が設けられる高圧EGR流路6と吸気通路5(吸気管であってもインテークマニホールドであっても良い)との接合部分には、図8(b)に示すように、EGR開口8の周囲に設けられるEGR弁座18の位置を、吸気通路5の壁面よりも径方向の外側へ所定寸法Hだけずらして配置する嵩上げ配置手段46が設けられている。
この嵩上げ配置手段46は、吸気通路5を形成する部材(吸気管やインテークマニホールド)と一体の部材で設けられるものであっても良いし、高圧EGR流路6を形成する部材(EGR配管)と一体の部材で設けられるものであっても良いし、吸気通路5を形成する部材と、高圧EGR流路6を形成する部材の間に介在される別部材であっても良い。
この嵩上げ配置手段46を用いることにより、フラップ弁9がEGR開口8を開いても、フラップ弁9が吸気通路5を絞らない「不感帯ゾーン」を設けることができる。
嵩上げ配置手段46を設けたことによるフラップ弁9の開度(角度)と、吸気通路5および高圧EGR流路6の開度(通路断面積)との関係を、図9(b)のグラフに示す。なお、図9(b)の実線A’は、フラップ弁9の開度に対する吸気通路5の通路断面積を示すものであり、図9(b)の実線B’は、フラップ弁9の開度変化に対する高圧EGR流路6の通路断面積を示すものである。
この図9(b)のグラフから読み取れるように、フラップ弁9の開度が所定開度以下の場合、即ち、嵩上げ配置手段46によって形成された空間内でフラップ弁9が開度変化する場合(フラップ弁9が所定寸法Hの範囲内で回動変化する場合:不感帯ゾーンの内部でフラップ弁9が回動する場合)は、開度に応じてEGR開口8が開かれてEGRガスが吸気通路5に供給されるが、この回動範囲ではフラップ弁9は吸気通路5を絞らない。
一方、図9(b)のグラフから読み取れるように、フラップ弁9の開度が所定開度を超えた場合、即ち、嵩上げ配置手段46によって形成された空間の外部までフラップ弁9が開度変化する場合(フラップ弁9が所定寸法Hの範囲より大きく回動変化する場合:フラップ弁9の回動範囲が不感帯ゾーンの内部に収まらない場合)は、開度に応じてフラップ弁9が吸気通路5を絞る。
上述したように、不感帯ゾーンでは(開度が所定開度以下の場合)、EGR開口8の開度調整が実施される状態であっても、フラップ弁9が吸気通路5を絞らない。このため、EGRガスを吸気通路5へ戻す運転状態であっても、吸気通路5がフラップ弁9で絞られないため、エンジン出力の低下や、燃費の悪化を招く不具合が発生しない。
即ち、従来の技術(引用文献1、2等の技術)に比較して、エンジン出力の低下や、燃費の悪化を抑えることができる。
また、アイドリング時など吸気負圧の発生が弱い運転状態であっても、フラップ弁9が吸気通路5を絞ることで吸気負圧を高めることができ、高圧EGR装置1におけるEGR量を増やすことができる。
〔実施例2の特徴技術2〕
また、この実施例2では、高圧EGR流路6の通路面積およびEGR開口8の開口面積を、従来の技術(引用文献1、2等の技術)に比較して大きく設けている。
このように設けられることにより、図9(b)の実線B’に示すように、フラップ弁9が吸気通路5を絞り始める開度(所定開度)を超えても、EGR開口8の開口面積をアップさせることができる。
このため、フラップ弁9の開度が所定開度よりも大きくなることで、EGR開口8の負圧を高めることと、EGR開口8の開口面積が大きくなることによって、吸気通路5へ戻されるEGR量を増加させることができる。
図10〜図13を参照して実施例3を説明する。
上記実施例1では、低圧EGR装置2に排気絞り弁11を設け、その排気絞り弁11にフラップ弁9を用いる例を示した。
これに対し、この実施例3は、低圧EGR調整弁14にフラップ弁9を用い、その低圧EGR調整弁14に吸気絞り弁12(符号、図7参照)の機能を持たせたものであり、この実施例に用いられるフラップ弁9には、実施例1と同様、デポ通過窓19、湾曲部45が設けられるものである。
上記を具体的に説明する。
低圧EGR装置2は、上述したように、低排気圧範囲のEGRガスを、低吸気負圧発生範囲に戻すものであるため、少量のEGRガスを高い精度でエンジン3に戻すことを得意とする。しかるに、低圧EGR装置2を用いて多量のEGRガスをエンジン3へ戻したい運転領域が存在しても、低吸気負圧発生範囲にEGRガスを戻す構造の低圧EGR装置2では多量のEGRガスをエンジン3へ戻すことが困難である。
そこで、実施例1で示した排気絞り弁11に代えて、低圧EGR流路7によってEGRガスが戻される部位の吸気通路5に吸気負圧を発生させるための吸気絞り弁12を設け(図7参照)、
(i)低圧EGR装置2によって少量のEGR流量を得たい運転領域(低濃度運転領域)では、吸気絞り弁12を全開(吸気負圧が発生しない開度)に開度制御し、その状態で低圧EGR調整弁14を開度制御することによって少量のEGRガスをコントロールし、
(ii)低圧EGR装置2によって多量のEGR流量を得たい運転領域(高濃度運転領域)では、吸気絞り弁12を閉じる方向(吸気負圧が発生する方向)に開度制御し、その状態で低圧EGR調整弁14を開度制御することによって多量のEGRガスをコントロールする技術が提案されている。
しかし、低圧EGR調整弁14とは別に吸気絞り弁12を設ける技術では、部品点数が増加するとともに、故障確率が増加してしまう。
そこで、この実施例3では、低圧EGR調整弁14にフラップ弁9を用い、そのフラップ弁9を吸気通路5と低圧EGR通路7との合流部に配置して、
(i)フラップ弁9によりEGR開口8(この実施例3では、低圧EGR流路7の一端に設けられ、低圧EGR流路7を通過したEGRガスを吸気通路5へ放出する開口部)の開度を調整することで低圧EGR流路7の開度を調整する「本来の機能」とは別に、
(ii)所定開度よりも開度を大きくすることでEGR開口8の吸気負圧を高める「吸気絞り弁12」の機能を持たせるものである。
EGR開口8の周囲に設けられるEGR弁座18は、図11(a)に示すように、吸気通路5の流れ方向に対し所定角度Hだけ傾斜して設けられる。
そして、フラップ弁9の回動軸16は、EGR開口8の吸気上流側で、吸気通路5における吸気の流れ方向に対して垂直に配置される。
(実施例3の効果1)
このように設けることにより、フラップ弁9の根元側に設けられたデポ通過窓19が吸気通路5に近づく。これにより、図11(a)に示すように、吸気通路5を流れる吸気の流れの影響(吸気の流れによってデポ通過窓19内の流体が吸引される影響)によって、デポ通過窓19を通過するEGRガスの流速が速まる。その結果、デポ通過窓19によるデポジットの逃がし効果が高まる。
(実施例3の効果2)
また、図11(a)に示すように、EGR弁座18を吸気通路5の吸気の流れ方向に対して傾斜して設け、フラップ弁9の回動軸16を、EGR弁座18よりも吸気上流側に配置することにより、フラップ弁9がEGR開口8を開いても、フラップ弁9が吸気通路5を絞らない「不感帯ゾーン」を設けることができる。
ここで、ECUによる低圧EGR調整弁14(フラップ弁9)の開度制御を説明する。ECUは、低圧EGR装置2において少量のEGR量が求められる運転領域(低濃度制御状態)では、フラップ弁9を「不感帯ゾーン」の範囲内(所定角度Hよりも小さい開度)で開度制御を行なう。これにより、フラップ弁9が吸気通路5を絞ることなく、少量のEGRガスを吸気通路5へ戻すことができる。
一方、ECUは、低圧EGR装置2において多量のEGR量が求められる運転領域(高濃度制御状態)では、フラップ弁9を「不感帯ゾーン」の範囲外(所定角度Hよりも大きい開度)で開度制御を行なう。これにより、EGRガスを吸気通路5へ戻しながら、フラップ弁9が吸気通路5を絞ることで、多量のEGRガスを吸気通路5へ戻すことができる。
このことを、図12を用いて説明する。
上記の構成を採用することにより、フラップ弁9の回動変位に伴い、図12に示すように、EGR流量(図中、実線X参照)と、吸気流量(図中、実線Y参照)とが変化する。なお、図12中における破線X’は、吸気絞り弁12の機能が果たされない場合におけるEGR流量の変化を示すものである。
図12の実線Y(吸気流量の特性)の所定角度Hの範囲に示すように、フラップ弁9がEGR開口8を閉じる側で回動しても(例えば、EGR開口8を閉じる開度0°〜EGR開口8を少量開く開度30°の開度範囲で回動しても)、図11(a)に示すように、フラップ弁9の回動範囲は不感帯ゾーンの範囲内であるため、フラップ弁9は吸気通路5を絞らない。
このため、フラップ弁9が低圧EGR流路7を少量開く側の開度では、吸気流量の低下を抑えた状態で、低圧EGR流路7を通過したEGRガスを吸気通路5へ戻すことができる。
また、図12の実線Y(吸気流量の特性)の所定角度H’の範囲(所定角度Hより大きい開度範囲)に示すように、フラップ弁9が低圧EGR流路7を大きく開く開度では(例えば、低圧EGR調整弁14の回転角度が30°以上、特に顕著になるのは低圧EGR調整弁14の回転角度が60°以上)、フラップ弁9が吸気通路5を絞る。その結果、実線Xと破線X’とを比較して解るように、独立した吸気絞り弁12を搭載していないが、フラップ弁9が吸気通路5内に吸気負圧を発生させて、EGR流量を増加させることができる。
このように、EGR弁座18を吸気通路5の吸気の流れ方向に対し所定角度Hに傾斜して設け、フラップ弁9の回動軸16を、EGR弁座18よりも吸気上流側に配置することにより、吸気絞り弁12の機能を低圧EGR調整弁14のフラップ弁9が果すことができ、独立した吸気絞り弁12を廃止できるため、部品点数を抑え、低圧EGR装置2の潜在的な故障確率を小さく抑えることができ、低圧EGR装置2の信頼性を高めることができる。
(実施例3の効果3)
EGR弁座18の周囲には、実施例1と同様、全周に亘る段差44が設けられており、この段差44は、図13(b)に示すように、EGR弁座18に板状ドア15が当接した状態において、デポ通過窓19よりもEGR開口8に近い側に設けられる。
このように設けられることにより、図13(a)、(b)に示すように、EGR弁座18に板状ドア15が当接してEGR開口8が閉塞された状態でも、デポ通過窓19を、吸気が常に通過する状態になり、フラップ弁9の根元側に付着したデポジットを吸気が吹き飛ばすデポクリーニングの作用(セルフクリーニング)が得られる。
その結果、フラップ弁9の根元側におけるデポジットの付着堆積がより抑えられ、低圧EGR装置2の信頼性を高めることができる。
図14を参照して実施例4を説明する。
この実施例4は、2つの軸受17の近傍に設けられるデポ通過窓19の間を、スリット19a(板状ドア15を板厚方向に貫通する貫通溝)によって連通させ、フラップ弁9の根元側の流速を速めるようにしたものである。
このように設けることで、フラップ弁9の根元側におけるデポジットの付着堆積を、より抑えることができる。
図15を参照して実施例5を説明する。
この実施例5は、2つの軸受17の近傍に設けられるデポ通過窓19の間に、補助窓19b(板状ドア15を板厚方向に貫通する貫通穴)を追加配置して、フラップ弁9の根元側の流速を速めるようにしたものである。
このように設けることで、実施例4と同様、フラップ弁9の根元側におけるデポジットの付着堆積を、より抑えることができる。
上記の実施例1では、排気絞り弁11とは別に、低圧EGR調整弁14を設ける例を示したが、EGR開口8をフラップ弁9で開度調整することでEGR量の調整を行なうようにしても良い。即ち、フラップ弁9よりなる排気絞り弁11に低圧EGR調整弁14の機能を持たせて低圧EGR調整弁14を廃止しても良い。
上記の言い方を変えると、排気絞り弁11=低圧EGR調整弁14とし、独立した排気絞り弁11を廃止し、フラップ弁9を用いた低圧EGR調整弁14に、EGR量の調整を行なう機能と、排気圧をコントロールする機能とを持たせても良い。
上記の実施例2では、低圧EGR装置2を有するエンジン3の吸排気システムの高圧EGR装置1の高圧EGR調整弁13に本発明を適用する例を示したが、低圧EGR装置2を有しないエンジン3の吸排気システムの高圧EGR装置1の高圧EGR調整弁13に本発明を適用しても良い。
上記の実施例3では、低圧EGR調整弁14に吸気絞り弁12の機能を持たせる例を示したが、低圧EGR調整弁14とは独立して吸気絞り弁12が設けられる場合に、その吸気絞り弁12に本発明を適用しても良い。
上記の各実施例では、ターボチャージャを搭載するエンジン3の吸排気システムに本発明を適用する例を示したが、ターボチャージャに代えて他の吸気過給機(スーパチャージャ等)を搭載するエンジン3の吸排気システムに本発明を適用しても良いし、吸気過給機を搭載しないエンジン3の吸排気システムに本発明を適用しても良い。
上記の各実施例では、ディーゼルエンジンの吸排気システムに本発明を適用する例を示したが、ディーゼルエンジンとは異なる他のエンジン(ガソリンエンジン等)の吸排気システムに本発明を適用しても良い。
1 高圧EGR装置
2 低圧EGR装置
3 エンジン
4 排気通路
5 吸気通路
6 高圧EGR流路
7 低圧EGR流路
8 EGR開口
9 フラップ弁
9a シール面
11 排気絞り弁
12 吸気絞り弁
13 高圧EGR調整弁
14 低圧EGR調整弁
15 板状ドア
16 回動軸
17 軸受
18 EGR弁座
19 デポ通過窓
44 段差
45 湾曲部
46 嵩上げ配置手段

Claims (7)

  1. エンジン(3)の排気ガスの一部を排気通路(4)から吸気通路(5)へ戻すEGR流路(6、7)と、
    このEGR流路(6、7)における前記排気通路(4)側または前記吸気通路(5)側の端部であるEGR開口(8)の開閉を行なうとともに、前記排気通路(4)内または前記吸気通路(5)内を絞ることが可能なフラップ弁(9)を有するバルブ装置(11〜14)と、
    を備えるEGR装置において、
    前記フラップ弁(9)は、前記EGR開口(8)の開閉を行なう板状ドア(15)と、この板状ドア(15)の端部に設けられた回動軸(16)とを備え、この回動軸(16)を中心に回動するものであり、
    前記回動軸(16)は、離れて配置された2つの軸受(17)によって回動自在に支持され、
    前記EGR開口(8)の開口縁には、前記板状ドア(15)に当接して前記EGR開口(8)を閉塞するEGR弁座(18)が設けられ、
    前記板状ドア(15)における前記2つの軸受(17)の近傍には、前記板状ドア(15)の板厚方向に貫通するデポ通過窓(19)が設けられることを特徴とするEGR装置。
  2. 請求項1に記載のEGR装置において、
    前記EGR流路(7)は、前記エンジン(3)の排気ガスの一部を、排気通路(4)の低排気圧範囲から前記吸気通路(5)の低吸気負圧発生範囲へ戻す低圧EGR流路であることを特徴とするEGR装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のEGR装置において、
    前記EGR弁座(18)は、前記排気通路(4)または前記吸気通路(5)の流れ方向に対して傾斜して設けられ、
    前記回動軸(16)は、前記EGR弁座(18)よりも前記排気通路(4)または前記吸気通路(5)の流れ方向の下流側に配置されることを特徴とするEGR装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載のEGR装置において、
    前記EGR弁座(18)は、前記排気通路(4)または前記吸気通路(5)の流れ方向に対して傾斜して設けられ、
    前記回動軸(16)は、前記EGR弁座(18)よりも前記排気通路(4)または前記吸気通路(5)の流れ方向の上流側に配置されることを特徴とするEGR装置。
  5. 請求項2に記載のEGR装置において、
    前記フラップ弁(9)が設けられる前記EGR流路(6、7)と前記排気通路(4)の接合部分、あるいは前記フラップ弁(9)が設けられる前記EGR流路(6、7)と前記吸気通路(5)の接合部分には、
    前記EGR弁座(18)の位置を、前記排気通路(4)または前記吸気通路(5)の壁面よりも径方向の外側へ所定寸法(H)だけずらして配置する嵩上げ配置手段(46)が設けられていることを特徴とするEGR装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載のEGR装置において、
    前記EGR弁座(18)の周囲には、全周に亘って段差(44)が設けられ、
    この段差(44)は、前記EGR弁座(18)に前記板状ドア(15)が当接した状態における前記デポ通過窓(19)よりも前記EGR開口(8)に近い側に設けられることを特徴とするEGR装置。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれかに記載のEGR装置において、
    前記板状ドア(15)において前記回動軸(16)に近い側には、前記EGR弁座(18)に当接するシール面(9a)側に窪む形状の湾曲部(45)が設けられることを特徴とするEGR装置。
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