JP2011051802A - 複層ガラスパネルの製造方法およびグレージングガスケット成形装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】最終製品の品質を確保する上で有利な複層ガラスパネルの製造方法およびグレージングガスケット成形装置を提供する。
【解決手段】治具板18の他方の辺1804がレーザー切断装置24によるレーザー光の照射位置に到達したならば、治具板18上に塗布された第1の塗布部分Z1を治具板18の他方の辺1804上においてレーザー光を照射することにより切断し第1の切断面S1を形成する。治具板18の一方の辺1802がレーザー切断装置24によるレーザー光の照射位置に到達したならば、治具板18上に塗布された第2の塗布部分Z2を治具板18の一方の辺1802上においてレーザー光を照射することにより切断し第2の切断面S2を形成する。第1、第2の切断面S1、S2の間にグレージングガスケット成形体120を挿入して接着剤により接着する。
【選択図】図3

Description

本発明はグレージングガスケットが取着された複層ガラスパネルの製造方法および複層ガラスパネルにグレージングガスケットを成形するグレージングガスケット成形装置に関する。
複層ガラスパネルは、一般に2枚のガラス板と、この2枚のガラス板の間にスペーサを介して空気層を成形することにより構成される。このような構造の複層ガラスパネルは優れた断熱性を有するため、住宅やビルのサッシに装着して使用することで省エネルギー化に寄与している。
従来における最も典型的な複層ガラスパネルのグレージングガスケットは、サッシの溝部から外部へ突出するゴム層とサッシの溝部内に挿入される樹脂層の2層を溶着しながらチャンネル状に押出し成形し、この連続するグレージングガスケットを複層ガラスパネルの縦、横の各寸法に合わせて切断し、これを複層ガラスパネルの縦、横の周縁部に全長に亘り係合した後、複層ガラスパネルの周縁部をグレージングガスケットごとサッシの溝部に嵌め込むことにより複層ガラスパネルをサッシに装着するようにしている。
このような従来のグレージングガスケット装着方法は、グレージングガスケットを手作業で嵌め込むものであるため、作業が煩雑となり、生産性も低いという問題がある。
そこで、最近では、生産性を向上するために、成形ダイを用いて成形材料を押出機及びショットポンプなどにより複層ガラスパネルの周縁部に直接押出しながら塗布してグレージングガスケットを成形する成形方法が提案されている(特許文献1参照)。
以下、図29を参照して説明する。
複層ガラスパネルへのグレージングガスケットの成形に際しては、図29に示すように、複層ガラスパネル1をワークテーブル2上に鉛直に載置して保持し、この複層ガラスパネル1の周縁部に、その表面と裏面から一対の成形ダイ3a、3bを押圧状態に配置する。
かかる状態の成形ダイ3a、3bに対して、図示省略の押出機から溶融した所定量の成形材料を図示省略のショットポンプに供給し、そこに一時的に貯留する。
また、この動作に並行して、図示省略の接着剤供給ポンプから所定量のホットメルトされた接着剤を図示省略のショットポンプに供給し、そこに一時的に貯留する。
次いで、接着剤用ショットポンプにより接着剤を成形ダイ3a、3bに圧送し、各成形ダイ3a、3bから接着剤を複層ガラスパネル1の周縁部の表面と裏面に向け吐出して、接着剤4を周縁部の表面と裏面に塗布する。
この塗布動作と同時に、成形材料用ショットポンプにより成形材料を成形ダイ3a、3bに圧送し、各成形ダイ3a、3bから吐出される成形材料5を、上記周縁部の表面と裏面に塗布された接着剤4の上に2層に重ねて同時に塗布する。
この場合、成形ダイ3a、3b及び複層ガラスパネル1の何れか一方または両方が、図示省略した送り機構により複層ガラスパネル1の周縁部に沿って相対的に移動される。
これにより、複層ガラスパネル1の周縁部の表面と裏面に接着剤4と成形材料5が2層に重ねて塗布することでグレージングガスケット6を形成することができる。
WO2006/046349
上記のような従来のグレージングガスケット成形方法では、複層ガラスパネルがワークテーブル上に鉛直に立てた状態に保持されている。そのため、例えば、複層ガラスパネルが2400mm×1500mm乃至それ以上の大きさになると、複層ガラスパネル自体が撓みやすく、その撓み量も大きくなる。
その結果、成形ダイを複層ガラスパネルの周縁部に押し当てながら接着剤と成形材料を2層に塗布する時、複層ガラスパネルが安易に撓んでしまい、この撓みに成形ダイが追従できなくなって、成形材料に接着不良が生じるおそれがある。また、複層ガラスパネルに塗布された成形材料の厚さが不均一になり、高精度のグレージングガスケット成形ができなくなるという問題がある。
また、高精度のグレージングガスケット成形を実現するためには、ガラス面と塗布ノズル(成形ダイ)間のクリアランスを0.3mm以下に抑える必要がある。
塗布ノズルを含む塗布ヘッドは、高精度押出技術の要であるギアポンプの搭載などにより80kgを超える重量があり、且つ、スイベル機構などの組合せにより回転運動する部位が非常に長い。
このような大きな重量を有しかつ外形寸法が大きな塗布ヘッドを用いて、鉛直に立てた状態の複層ガラスパネルに高精度のグレージングガスケット成形を行うためには、装置構造が非常に大袈裟なものになるため現実的ではない。
そこで、本出願人らは、次のようにグレージングガスケットを成形する方法を提案している。
すなわち、グレージングガスケットを成形しようとする複層ガラスパネルを、一方の面が上方を向くように第1ワークテーブル上に載置して所定位置に位置決めする。
そして、第1ワークテーブル上で位置決めされた複層ガラスパネルの一方の面の周縁部に沿い塗布ノズルを移動しながら接着剤と共にグレージングガスケット成形材料を周縁部の全長に亘り塗布してグレージングガスケットを成形する。
その後、グレージングガスケットを成形した後の複層ガラスパネルをグレージングガスケットが成形されていない他方の面が上方を向くように反転してワークテーブル上に載置して所定位置に位置決めする。
そして、ワークテーブル上に載置された複層ガラスパネルの他方の面の周縁部に沿い塗布ノズルを移動しながら接着剤と共にグレージングガスケット成形材料を周縁部の全長に亘り塗布してグレージングガスケットを成形する。
このような方法によれば、複層ガラスパネルをワークテーブル上に載置することで複層ガラスパネルの撓みを防止できるため、高精度のグレージングガスケット成形を行う上で有利となる。
ここで、塗布ノズルから接着剤と共にグレージングガスケット成形材料を吐出して複層ガラスパネルに塗布する場合、塗布の開始時点、および、塗布の終了時点では、接着剤およびグレージングガスケット成形材料の吐出量がすぐには安定しない。
そのため、開始時点と終了時点との塗布部分は、成形されたグレージングガスケットの断面形状が所望の形状にはならず、それら2箇所の塗布部分を切断して取り除かなければならない。
そこで、その取り除かれた部分をグレージングガスケットにより如何に見栄え良く連続させるかが最終製品の品質を確保する上で重要となる。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、その目的は、開始時点と終了時点との塗布部分が取り除かれた部分を、グレージングガスケットにより見栄え良く連続させることができ、最終製品の品質を確保する上で有利な複層ガラスパネルの製造方法およびグレージングガスケット成形装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の複層ガラスパネルの製造方法は、複層ガラスパネルの上方に向けられた上面の周縁部の一部に、対向する2辺を有する治具板を載置し、前記治具板上に塗布ノズルからグレージングガスケット成形材料を接着剤と共に吐出し前記複層ガラスパネルと前記塗布ノズルとを前記グレージングガスケット成形材料が前記対向する2辺のうちの一方の辺から他方の辺に向かうように相対的に移動させて前記治具板上に前記グレージングガスケット成形材料の塗布始点を含む第1の塗布部分を形成し、前記複層ガラスパネルと前記塗布ノズルとを相対的に移動させ前記第1の塗布部分に連続させて前記複層ガラスパネルの周縁部に前記グレージングガスケット成形材料を前記接着剤と共に一定の断面形状で塗布して行き、前記複層ガラスパネルと前記塗布ノズルとの相対的な移動により前記塗布ノズルから一定の断面形状で塗布される前記グレージングガスケット成形材料が前記治具板の一方の辺から他方の辺に向かいつつ前記治具板上に至る前に、前記治具板上に塗布された前記第1の塗布部分を前記治具板の前記他方の辺上においてレーザー光を照射することにより切断し前記複層ガラスパネルの上面に塗布されたグレージングガスケット成形材料に第1の切断面を形成し、前記第1の切断面の形成後、前記治具板を、前記治具板の一方の辺から他方の辺に向かって前記複層ガラスパネルとの間で相対的に移動する前記塗布ノズルが前記第1の塗布部分に当たらない箇所まで前記対向する2辺の延在方向に沿って移動させ、前記治具板の移動後、前記複層ガラスパネルと前記塗布ノズルとの相対的な移動により前記塗布ノズルから一定の断面形状で塗布される前記グレージングガスケット成形材料を前記治具板の一方の辺から他方の辺に向かって前記治具板上に至らせ、前記グレージングガスケット成形材料および前記接着剤の吐出を停止させて前記治具板上に前記グレージングガスケット成形材料の塗布終点を含む第2の塗布部分を形成し、前記第2の塗布部分を前記治具板の前記一方の辺上においてレーザー光を照射することにより切断し前記複層ガラスパネルの上面に塗布されたグレージングガスケット成形材料に第2の切断面を形成し、前記第2の切断面の形成後、前記第1の塗布部分および第2の塗布部分が載せられた前記治具板を前記複層ガラスパネルから取り除き、前記第1の切断面と前記第2の切断面との間の前記複層ガラスパネルの上面に、前記塗布されたグレージングガスケット成形材料と同一の断面形状で前記第1の切断面と前記第2の切断面との間の距離と同一の長さのグレージングガスケット成形体を接着剤により接着するようにしたものである。
また本発明のグレージングガスケット成形装置は、複層ガラスパネルの上方に向けられた上面の周縁部に沿ってグレージングガスケット成形材料を接着剤と共に塗布して複層ガラスパネルの上面の周縁部にグレージングガスケットを成形するものであって、前記複層ガラスパネルを支持し該複層ガラスパネルを水平面上で直交する2方向のうちの一方の方向であるY軸方向に移動させる複層ガラスパネル移動機構と、塗布ノズルを有し該塗布ノズルから前記グレージングガスケット成形材料を前記接着剤と共に一定の断面形状で吐出する塗布装置と、前記複層ガラスパネル移動機構で支持された前記複層ガラスパネルの上面よりも上位の箇所に前記塗布ノズルを位置させた状態で前記塗布ノズルを水平面上で直交する2方向のうちの他方の方向であるX軸方向に移動させる塗布ノズル移動機構と、薄板状の治具板と、前記治具板を、前記複層ガラスパネルの上面の前記周縁部の一部に載置させた状態で前記複層ガラスパネルの前記Y軸方向における移動と同一方向および同一移動量だけ同期して移動させ、かつ、前記治具板の前記X方向への変位を可能とした治具板移動機構と、レーザー光を照射して前記塗布されたグレージングガスケット成形材料を切断するレーザー切断装置とを備えるものである。
また本発明の複層ガラスパネルの製造方法は、複層ガラスパネルの上方に向けられた上面の周縁部の一部に、対向する2辺を有する治具板を載置し、前記治具板上に塗布ノズルからグレージングガスケット成形材料を接着剤と共に吐出し前記複層ガラスパネルと前記塗布ノズルとを前記グレージングガスケット成形材料が前記対向する2辺のうちの一方の辺から他方の辺に向かうように相対的に移動させて前記治具板上に前記グレージングガスケット成形材料の塗布始点を含む第1の塗布部分を形成し、前記複層ガラスパネルと前記塗布ノズルとを相対的に移動させ前記第1の塗布部分に連続させて前記複層ガラスパネルの周縁部に前記グレージングガスケット成形材料を前記接着剤と共に一定の断面形状で塗布して行き、前記複層ガラスパネルと前記塗布ノズルとの相対的な移動により前記塗布ノズルから一定の断面形状で塗布される前記グレージングガスケット成形材料が前記治具板の一方の辺から他方の辺に向かいつつ前記治具板上に至る前に、前記治具板上に塗布された前記第1の塗布部分を前記治具板の前記他方の辺上においてレーザー光を照射することにより切断し前記複層ガラスパネルの上面に塗布されたグレージングガスケット成形材料に第1の切断面を形成し、さらに、前記第1の切断面の形成後で、前記複層ガラスパネルと前記塗布ノズルとの相対的な移動により前記塗布ノズルから前記一定の断面形状で塗布される前記グレージングガスケット成形材料が前記治具板の一方の辺から他方の辺に向かいつつ前記治具板上に至る前に、前記治具板を前記塗布された前記成形材料よりも上方の箇所に上昇させると共に前記一方の辺が前記第1の切断面の上方の箇所に位置するように前記治具板を前記複層ガラスパネルに対して相対的に移動させ、前記治具板の移動後、前記複層ガラスパネルと前記塗布ノズルとの相対的な移動により前記塗布ノズルから前記一定の断面形状で塗布される前記グレージングガスケット成形材料を前記治具板の一方の辺から他方の辺に向かって前記治具板上に至らせ、前記グレージングガスケット成形材料および前記接着剤の吐出を停止させて前記治具板上に前記グレージングガスケット成形材料の塗布終点を含む第2の塗布部分を形成し、前記第2の塗布部分を前記治具板の前記一方の辺上においてレーザー光を照射することにより切断し前記複層ガラスパネルの上面に塗布され前記他方の辺に上昇されたグレージングガスケット成形材料に第2の切断面を形成し、前記第2の切断面の形成後、前記他方の辺に上昇されたグレージングガスケット成形材料を下降させ前記第2の切断面を前記第1の切断面に合わせるようにしたものである。
また本発明のグレージングガスケット成形装置は、複層ガラスパネルの上方に向けられた上面の周縁部に沿ってグレージングガスケット成形材料を接着剤と共に塗布して複層ガラスパネルの上面の周縁部にグレージングガスケットを成形するものであって、前記複層ガラスパネルを支持し該複層ガラスパネルを水平面上で直交する2方向のうちの一方の方向であるY軸方向に移動させる複層ガラスパネル移動機構と、塗布ノズルを有し該塗布ノズルから前記グレージングガスケット成形材料を前記接着剤と共に一定の断面形状で吐出する塗布装置と、前記複層ガラスパネル移動機構で支持された前記複層ガラスパネルの上面よりも上位の箇所に前記塗布ノズルを位置させた状態で前記塗布ノズルを水平面上で直交する2方向のうちの他方の方向であるX軸方向に移動させると共に、前記塗布ノズルを昇降させる塗布ノズル移動機構と、薄板状の治具板と、前記治具板を、前記複層ガラスパネルの上面の前記周縁部の一部に載置させた状態で前記複層ガラスパネルの前記Y軸方向における移動と同一方向および同一移動量だけ同期して移動させ、かつ、前記治具板の前記X方向への変位を可能とし、さらに、前記治具板の昇降を可能とした治具板移動機構と、レーザー光を照射して前記塗布されたグレージングガスケット成形材料を切断するレーザー切断装置とを備えるものである。
本発明によれば、複層ガラスパネルの上面の周縁部に塗布したグレージングガスケット成形材料の第1、第2の塗布部分を治具板の対向する2辺においてレーザー光により切断するようにした。
したがって、第1、第2の切断面が平坦面として形成されることは無論のこと、第1、第2の切断面の間の寸法精度を確保する上で有利となる。
したがって、第1、第2の切断面の間をグレージングガスケット成形体で見栄えよく接続でき、複層ガラスパネルにグレージングガスケットを成形することで得られる最終製品の品質の向上を図る上で有利となる。
また、本発明によれば、複層ガラスパネルの上面の周縁部に塗布したグレージングガスケット成形材料の第1、第2の塗布部分を治具板の対向する2辺においてレーザー光により切断し、第1、第2の切断面を合わせるようにした。
したがって、第1、第2の切断面の間を見栄えよく接続でき、複層ガラスパネルにグレージングガスケットを成形することで得られる最終製品の品質の向上を図る上で有利となる。
(A)グレージングガスケット成形体120が取着される前の複層ガラスパネル100の平面図、(B)グレージングガスケット成形体120が取着されグレージングガスケット110が形成された複層ガラスパネル100の平面図である。 複層ガラスパネル100の角部の斜視図でグレージングガスケット110の説明図である。 グレージングガスケット成形装置10によるグレージングガスケット成形材料110aの塗布動作開始前の状態を説明する平面図である。 グレージングガスケット成形装置10によるグレージングガスケット成形材料110aの塗布動作を説明する平面図である。 グレージングガスケット成形装置10による第1の塗布部分Z1の切断動作を説明する平面図である。 グレージングガスケット成形装置10によるグレージングガスケット成形材料110aの塗布動作が停止された状態を説明する平面図である。 グレージングガスケット成形装置10によるグレージングガスケット成形材料110aの第2の塗布部分Z2の切断動作を説明する平面図である。 グレージングガスケット成形装置10によるグレージングガスケット成形材料110aの塗布動作を説明する斜視図である。 初期位置P1に位置する治具板18を示す平面図である。 初期位置P1に位置する治具板18に第1の塗布部分Z1が塗布される状態を示す平面図である。 干渉回避位置P2に位置する治具板18を示す平面図である。 干渉回避位置P2に位置する治具板18に第2の塗布部分Z2が塗布される状態を示す平面図である。 退避位置P3に位置する治具板18を示す平面図である。 グレージングガスケット成形材110aの塗布動作開始前の状態を示す側面図である。 治具板18に第1の塗布部分Z1が塗布された状態を示す側面図である。 第1の塗布部分Z1に第1の切断面S1が形成されたのち治具板18に第2の塗布部分Z2が塗布された状態を示す側面図である。 第2の塗布部分Z2に第2の切断面S2が形成された状態を示す側面図である。 ダイスの説明図で、(A)は平面図、(B)は側面図、(C)は(A)のCC断面図である。 成形材料塗布時のガン本体およびダイスの断面図である。 成形材料塗布時のダイスと成形材料の斜視図である。 第2の実施の形態においてグレージングガスケット成形材110aの塗布動作開始前の状態を示す平面図である。 第2の実施の形態においてグレージングガスケット成形材110aの塗布動作開始前の状態を示す側面図である。 治具板18に第1の塗布部分Z1が塗布された状態を示す側面図である。 第1の塗布部分Z1に第1の切断面S1が形成された状態を示す側面図である。 切り離された第1の塗布部分Z1が残存する治具板18が塗布されたグレージングガスケット成形材110aの上方に移動された状態を示す側面図である。 塗布ノズル26が第1の切断面S1に近接した状態を示す側面図である。 治具板18に第2の塗布部分Z2が塗布された状態を示す側面図である。 第1、第2の切断面S1、S2が重ね合わされた状態を示す側面図である。 従来におけるグレージングガスケット成形時の動作説明用斜視図である。
(第1の実施の形態)
以下本発明の複層ガラスパネルの製造方法およびグレージングガスケット成形装置の実施の形態について図面を参照して説明する。
まず、グレージングガスケット110が取着された複層ガラスパネル100について説明する。
図1(B)に示すように、複層ガラスパネル100は矩形の板状を呈し、2枚のガラス板と、この2枚のガラス板の間にスペーサを介して形成された空気層とを含んで構成される。
複層ガラスパネル100の両面の周縁部100a、100bにグレージングガスケット110が矩形枠状に取着されている。
図2に示すように、グレージングガスケット110の延在方向と直交する断面形状は、水平方向に延在する基部110Aと、基部110Aに接続され上方に凸状に延在する凸部110Bとを含んで構成されている。また、基部110Aの延在方向の中間部に下方に膨出された下部110Cを含んで構成されている。
そして、下部110Cの下面に接着層110Dが設けられ、この接着層110Dにより下部110Cを介してグレージングガスケット110が複層ガラスパネル100に取着されている。
次に、グレージングガスケット成形装置10について説明する。
グレージングガスケット成形装置10は、複層ガラスパネル100を水平にした状態で複層ガラスパネル100の上方を向いた上面の周縁部に沿ってグレージングガスケット110aを接着剤(接着層110D)と共に均一の断面形状で塗布する。これにより、複層ガラスパネル100の上面の周縁部にグレージングガスケット110を成形するものである。
図3に示すように、グレージングガスケット成形装置10は、複層ガラスパネル移動機構12と、塗布装置14と、塗布ノズル移動機構16と、治具板18と、治具板移動機構20と、レーザー切断装置24とを含んで構成されている。
複層ガラスパネル移動機構12は、複層ガラスパネル100を水平に支持し該複層ガラスパネル100を水平面上で直交する2方向のうちの一方の方向であるY軸方向に移動させるものである。
複層ガラスパネル移動機構12は、複層ガラスパネル100が載置される載置面を有するテーブル1202と、このテーブル1202をY軸方向に移動させる移動部(不図示)とを備えている。
前記移動部は、送りねじ(不図示)と、雌ねじ部材(不図示)と、案内ロッド(不図示)と、挿通部と、パルスモータ(不図示)とを備えている。
送りねじは、Y軸方向に延在する。雌ねじ部材は、テーブル1202に設けられ送りねじに螺合する。案内ロッドは、Y軸方向に延在する。挿通部は、案内ロッドが挿通される。パルスモータは、送りねじを駆動する。したがって、パルスモータの正逆転によりテーブル1202はY軸方向に移動する。
なお、複層ガラスパネル移動機構12は、上述の構成に限定されず、従来公知のさまざまなアクチュエータや運動機構を用いて構成するようにしてもよい。
塗布装置14は、塗布ノズル26を有している。
塗布装置14は、塗布ノズル26から下方に向けてグレージングガスケット成形材料110aを接着剤と共に一定の(均一の)断面形状で吐出するものである。
ここで、塗布装置14および塗布ノズル26について詳細に説明する。
図19、図20に示すように、塗布ノズル26は、ノズル本体28およびノズル本体28に取着されたグレージングガスケット形成用のダイス30を含んで構成されている。
溶融状態のグレージングガスケット成形材料110aが供給される成形材料供給路32が、ノズル本体28とダイス30とにわたって設けられ、また、成形材料供給路32に接続された押出口34がダイス30に設けられている。
本実施の形態では、後述する開口3404に対応するグレージングガスケット成形材料110aの下部の箇所に接着剤が位置した状態で、接着剤がグレージングガスケット成形材料110aと共に供給され、すなわち、2層の状態で供給される。
ノズル本体28とダイス30は、水平に置かれた複層ガラスパネル100の面上で水平方向に移動されつつ押出口34から複層ガラスパネル100の面上に溶融状態のグレージングガスケット成形材料110aを接着剤と共に押し出してグレージングガスケット110を延在形成するものである。
図18に示すように、ダイス30は、複層ガラスパネル100の面に臨む底面3002と、この底面3002から起立する高さとこの高さと直交する幅を有する側面3004とを有している。
この側面3004は、塗布ノズル26および塗布ノズル26が移動する際の後端に位置している。
押出口34は、第1開口3402と第2開口3404とを含んで構成されている。
第1開口3402は、側面3004の幅方向に延在し底面3002から離れた側面3004の箇所に開口している。
より詳細には、第1開口3402は、側面3004の幅方向に延在する基部3402Aと、基部3402Aに接続され上方に凸状に延在する凸部3402Bとで構成されている。
第2開口3404は、側面3004の幅方向へ沿った長さが第1開口3402よりも短い長さで形成されている。
第2開口3404は、第1開口3402寄りの成形材料供給路32部分を第1開口3402の下方に位置する側面3004箇所と底面3002箇所とにわたって開放するように側面3004と底面3002とにわたって開口している。
より詳細には、第2開口3404は、第1開口3402寄りの成形材料供給路32部分を、基部3402Aの延在方向の中間部の下方に位置する側面3004箇所と底面3002箇所とにわたって開放するように開口している。
なお、図18において符号3410は、ダイス30をノズル本体28に取着するためのボルト挿通孔を示している。
以上の構成からなるダイス30を用い、ダイス30を複層ガラスパネル100の面上でグレージングガスケット110を延在形成する箇所に沿って水平方向に移動させる。
すると、図18に矢印Aで示すように、第1開口3402からグレージングガスケット成形材料110aが複層ガラスパネル100の面上に水平方向から鉛直方向に傾けた斜め方向に押し出される。これと同時に、図18に矢印Bで示すように、第2開口3404からグレージングガスケット成形材料110aを押し出す方向よりも鉛直方向に傾けた方向から複層ガラスパネル100の面に向けて押し出される。
すなわち、第2開口3404からグレージングガスケット成形材料110aが複層ガラスパネル100の面に向けて圧力が掛けられた状態で押し出される。これにより、接着層110Dにより下部110Cを介してグレージングガスケット110を複層ガラスパネル100の面上に確実に取着することができる。
したがって、複層ガラスパネル100の角部で塗布ノズル26が90度の範囲で旋回しても、また、塗布ノズル26が高速移動された場合でも、グレージングガスケット110を複層ガラスパネル100の面上に確実に取着できる。また、グレージングガスケット110の浮き上がりを防止できる。
そのため、サッシ組み込みの際に、キチンと嵌らず、浮き上がったグレージングガスケット110の部分がサッシに引っかかり、グレージングガスケット110を剥がしてしまうなどの不具合を解消し、サッシの組み込みの作業効率を格段と高める上で有利となる。
図3に示すように、塗布ノズル移動機構16は、塗布ノズル26を、複層ガラスパネル移動機構12で支持された複層ガラスパネル100の上面よりも上位の箇所に位置させた状態で、水平面上で直交する2方向のうちの他方の方向であるX軸方向に移動させるものである。
塗布ノズル移動機構16は、不図示のフレームにより、複層ガラスパネル移動機構12のテーブル1202の上方でX軸方向に延在して支持された案内レール1602と、X軸走行体1604とを備えている。
X軸走行体1604は、水平面内で案内レール1602に、X軸方向に往復移動可能に設けられている。塗布ノズル26は、このX軸走行体1604に支持されている。
塗布ノズル移動機構16は、X軸走行体1604をX軸方向に移動させるための送りねじ及びパルスモータ等からなる駆動部を備えている。
したがって、パルスモータの正逆回転により塗布ノズル26は、X軸方向に移動する。
なお、塗布ノズル移動機構16は、上述の構成に限定されず、従来公知のさまざまなアクチュエータや運動機構を用いて構成するようにしてもよい。
塗布ノズル移動機構16は、塗布ノズル旋回機構36と塗布ノズル昇降機構38とを含んで構成されている。
塗布ノズル旋回機構36は、X軸走行体1604で支持されている。
塗布ノズル旋回機構36は、鉛直方向に延在する軸心回りに塗布ノズル26を水平面上で旋回させることにより、押出口34の向きを0度、90度、180度、270度、0度に90度ずつ変化させるものである。これによりグレージングガスケット成形材料110aが塗布される方向が90度、180度、270度、0度に90度ずつ変化される。
塗布ノズル旋回機構36は、塗布ノズル26が取着される旋回台と、この旋回台を鉛直軸を中心に旋回可能に支持する軸受け機構と、前記旋回台を旋回させるパルスモータを備えている。
したがって、パルスモータの正逆回転により塗布ノズル26は、上下方向に延在する軸を中心として旋回する。
なお、塗布ノズル旋回機構36は、上述の構成に限定されず、従来公知のさまざまなアクチュエータや運動機構を用いて構成するようにしてもよい。
塗布ノズル昇降機構38は、前記旋回台上で塗布ノズル26を昇降させ、押出口34の高さを後述する治具板18の厚さに相当する寸法分変化させるものである。
塗布ノズル昇降機構38は、塗布ノズル26を昇降させるための送りねじ及びその駆動用パルスモータ等からなる駆動部を備えている。
したがって、パルスモータの正逆回転により塗布ノズル26は昇降する。
なお、塗布ノズル昇降機構38は、上述の構成に限定されず、従来公知のさまざまなアクチュエータや運動機構を用いて構成するようにしてもよい。
治具板18は、対向する2つの辺1802、1804を有する薄板状を呈し、複層ガラスパネル100の上面の周縁部の一部に載置される高さで設けられている。
本実施の形態では、治具板18は、0.5mm〜1mm程度の厚さを有する矩形板で構成されている。
治具板18の表面には、離型性を高める表面処理がなされることで、治具板18上に塗布される後述のグレージングガスケット成形材料110a、接着剤を容易に剥がすことができるように図られている。このような表面処理として、フッ化樹脂をコーティングするなど従来公知のさまざまな表面処理が使用可能である。
治具板移動機構20は、治具板18を、複層ガラスパネル100の上面の周縁部の一部に載置させた状態で複層ガラスパネル移動機構12による複層ガラスパネル100のY軸方向における移動と同一方向および同一移動量だけ同期して移動させるものである。より詳細には、治具板18は、その対向する2つの辺1802、1804を、複層ガラスパネル100の長辺上で長辺に直交させて載置される。
本実施の形態では、治具板移動機構20は、治具板18を支持するホルダ2002と、送りねじ2004と、パルスモータ2006とを備えている。
ホルダ2002は、X軸方向に移動不能でY軸方向に移動可能に設けられている。
送りねじ2004は、Y軸方向に延在し、ホルダ2002の雌ねじ部材2008に螺合している。
パルスモータ2006は、送りねじ2002を回転駆動するものである。
したがって、パルスモータ2006の正逆回転により治具板18はY軸方向に移動する。
なお、治具板移動機構20は、上述の構成に限定されず、従来公知のさまざまなアクチュエータや運動機構を用いて構成するようにしてもよい。
治具板移動機構20は治具板変位機構22を含んで構成されている。
治具板変位機構22は、ホルダ2002に設けられ、治具板18をホルダ2002上でX軸方向に変位させるものである。
治具板変位機構22は、ホルダ2002に設けられたエアシリンダやソレノイドなど従来公知のさまざまなアクチュエータで構成することが可能である。
レーザー切断装置24は、レーザー光を照射してグレージングガスケット110を切断するものである。
レーザー切断装置24としては、例えば、種々の材料の表面にレーザー光を照射することで線や文字などを形成するレーザーマーカーなどを使用することができる。
レーザー切断装置24が照射するレーザー光としては、種々の波長のものが考えられるが、ガラスを透過し、かつ、グレージングガスケット110を確実に切断できるものであればよい。このようなレーザー光としてYAGレーザーなど従来公知のさまざまなレーザー光が使用可能である。
次にグレージングガスケット成形装置10を用いたグレージングガスケットの成形方法について図1、図3乃至図17を参照して説明する。
まず、図3に示すように、複層ガラスパネル100を水平にした状態でテーブル1202の載置面に載置して載置面と平行な面内での位置決めを行い載置面に移動不能に固定する。
複層ガラスパネル100の位置決めは、例えば、前記載置面に設けられた位置決め部材に複層ガラスパネル100の角部の直交する2辺を当て付けることで行う。また、複層ガラスパネル100の固定は、図示しない治具を用いて行う。
次に、図9、図14に示すように、治具板変位機構22により、治具板18を、複層ガラスパネル100の上面の周縁部の一部に載置させる。本実施の形態では、治具板18は、その2辺1802、1804が複層ガラスパネル100の長辺に直交し、治具板18の半部が複層ガラスパネル100の周縁部に載置され、残りの半部が複層ガラスパネル100の外側に位置する初期位置P1に位置している。
この際、塗布ノズル26は、初期位置P1に位置する治具板18の上方に位置する治具板上方位置P10に位置している。
さらに、塗布ノズル26と治具板18との上下方向の間隔は、塗布ノズル昇降機構38によりグレージングガスケット成形材料110aが一定の断面形状で塗布されるのに必要な寸法に設定されている。
この状態で、図4、図10、図15に示すように、複層ガラスパネル100と塗布ノズル26とを相対的に移動させつつ治具板18上に塗布ノズル26からグレージングガスケット成形材料110aを接着剤と共に吐出して塗布する。
この際、複層ガラスパネル100と塗布ノズル26とをグレージングガスケット成形材料110aが対向する2辺1802、1804のうちの一方の辺1802から他方の辺1804に向かうように相対的に移動させる。
本実施の形態では、この相対的な移動は、塗布ノズル26を静止させておき、複層ガラスパネル移動機構12により複層ガラスパネル100をX軸方向に移動させることによってなされる。
これにより、治具板18上にグレージングガスケット成形材料110aの塗布始点g1を含む第1の塗布部分Z1がX軸方向に沿って延在形成される。
次に、図5に示すように、複層ガラスパネル100と塗布ノズル26とを相対的に移動させ第1の塗布部分Z1に連続させて複層ガラスパネル100の周縁部にグレージングガスケット成形材料110aを接着剤と共に一定の断面形状で塗布して行く。
詳細に説明すると、図4に示すように、塗布ノズル26を静止させておき、複層ガラスパネル移動機構12により複層ガラスパネル100をY軸方向に移動させる。
なお、塗布ノズル26の位置が治具板18上から複層ガラスパネル100の上面に移動したならば、塗布ノズル昇降機構38により塗布ノズル26を治具板18の厚さに相当する寸法分下方に変位させる。これにより、塗布ノズル26と複層ガラスパネル100の上面との間隔が、グレージングガスケット成形材料110aが一定の断面形状で塗布されるのに必要な寸法に維持される。
塗布ノズル26が図5における複層ガラスパネル100の右上の角部に到達したならば、塗布ノズル旋回機構36により、塗布ノズル36を反時計方向に90度旋回させ、複層ガラスパネル移動機構12を停止させる。
次いで、複層ガラスパネル100と塗布ノズル26とを相対的に移動させ、詳細には、複層ガラスパネル100を静止させておき、塗布ノズル移動機構16により塗布ノズル26をX軸方向に沿って移動させる。
塗布ノズル26が図5における複層ガラスパネル100の左上の角部に到達したならば、塗布ノズル旋回機構36により、塗布ノズル36を反時計方向に90度旋回させ、塗布ノズル移動機構16を停止させる。
次いで、複層ガラスパネル100と塗布ノズル26とを相対的に移動させ、詳細には、塗布ノズル26を静止させておき、複層ガラスパネル移動機構12により複層ガラスパネル100をY軸方向に沿って移動させる。
塗布ノズル26が図5における複層ガラスパネル100の左下の角部に到達したならば、塗布ノズル旋回機構36により、塗布ノズル36を反時計方向に90度旋回させ、複層ガラスパネル移動機構12を停止させる。
次いで、複層ガラスパネル100と塗布ノズル26とを相対的に移動させ、詳細には、複層ガラスパネル100を静止させておき、塗布ノズル移動機構16により塗布ノズル26をX軸方向に沿って移動させる。
この複層ガラスパネル100を静止させ、塗布ノズル26をX軸方向に沿って移動させる過程において、図5に示すように、治具板18の他方の辺1804がレーザー切断装置24によるレーザー光の照射位置に到達したならばレーザー切断装置24を動作させる。
すなわち、治具板18上に塗布された第1の塗布部分Z1を治具板18の他方の辺1804上においてレーザー光を照射することにより切断する。これにより、複層ガラスパネル100の上面に塗布されたグレージングガスケット成形材料110aに第1の切断面S1が形成される。
これにより複層ガラスパネル100の上面に塗布されたグレージングガスケット成形材料110aから切り離された第1の塗布部分Z1は治具板18上に残存することになる。
言い換えると、複層ガラスパネル100に塗布されたグレージングガスケット成形材料110aが治具板18の一方の辺1802から他方の辺1804に向かいつつ治具板18上に至る前に、第1の塗布部分Z1をレーザー光を照射することにより切断する。これにより、複層ガラスパネル100の上面に塗布されたグレージングガスケット成形材料110aに第1の切断面S1が形成される。
第1の塗布部分Z1が切り離されたならば、図11に示すように、治具板変位機構22により、治具板18を複層ガラスパネル100の上面の周縁部の一部に載置させた状態でX軸方向に沿って変位させる。
言い換えると、第1の切断面S1の形成後、治具板18を対向する2辺1802、1804の延在方向に沿って移動させる。
本実施の形態では、治具板18は、その大半が複層ガラスパネル100の周縁部に載置された干渉回避位置P2に位置する。
治具板18が干渉回避位置P2に変位することで、図12に示すように、治具板18上に残存する第1の塗布部分Z1は、塗布ノズル26の移動軌跡から外れ、後述する第2の塗布部分Z2を形成する際の塗布ノズル26と第1の塗布部分Z1とが治具板18上で衝突することがない。
言い換えると、第1の切断面S1の形成後、治具板18は、治具板18の一方の辺1802から他方の辺1804に向かって複層ガラスパネル100との間で相対的に移動する塗布ノズル26が第1の塗布部分Z1に当たらない箇所まで対向する2辺の延在方向に沿って移動される。
引き続いて、複層ガラスパネル100と塗布ノズル26とを相対的に移動させ、詳細には、複層ガラスパネル100を静止させておき、塗布ノズル移動機構16により塗布ノズル26をX軸方向に沿って移動させる。
塗布ノズル26が図5における複層ガラスパネル100の右下の角部に到達したならば、塗布ノズル旋回機構36により、塗布ノズル36を反時計方向に90度旋回させ、塗布ノズル移動機構16を停止させる。
次いで、複層ガラスパネル100と塗布ノズル26とを相対的に移動させ、詳細には、塗布ノズル26を静止させておき、複層ガラスパネル移動機構12により複層ガラスパネル100をY軸方向に沿って移動させる。
やがて、図6に示すように、塗布ノズル26の位置が複層ガラスパネル100の上面から治具板18上に移動したならば、塗布ノズル昇降機構38により塗布ノズル26を治具板18の厚さに相当する寸法分上方に変位させる。これにより、塗布ノズル26と治具板18との間隔が、グレージングガスケット成形材料110aが一定の断面形状で塗布されるのに必要な寸法に維持される。
引き続き、複層ガラスパネル100と塗布ノズル26とを相対的に移動させ、詳細には、塗布ノズル26を静止させておき、複層ガラスパネル移動機構12により複層ガラスパネル100をY軸方向に沿って移動させる。これにより、一定の断面形状で塗布されたグレージングガスケット成形材料110aを治具板18の一方の辺1802から他方の辺1804に向かって治具板18上に至らせる。
さらに、複層ガラスパネル100と塗布ノズル26とを相対的に移動させる。詳細には、塗布ノズル26を静止させておき、複層ガラスパネル100をY軸方向に沿って移動させつつ、図12、図16に示すように、グレージングガスケット成形材料110aおよび接着剤の塗布を停止させる。これにより、治具板18上にグレージングガスケット成形材料110aの塗布終点g2を含む第2の塗布部分Z2が、第1の塗布部分Z1と離れた箇所に形成される。
引き続いて、複層ガラスパネル100と塗布ノズル26とを相対的に移動させ、詳細には、塗布ノズル26を静止させておき、複層ガラスパネル移動機構12により複層ガラスパネル100をY軸方向に沿って移動させる。
そして、図7に示すように、治具板18の一方の辺1802がレーザー切断装置24によるレーザー光の照射位置に到達したならば、レーザー切断装置24を動作させる。
すなわち、治具板18上に塗布された第2の塗布部分Z2を治具板18の一方の辺1802上においてレーザー光を照射することにより切断する。これにより、図17に示すように、複層ガラスパネル100の上面に塗布されたグレージングガスケット成形材料110aに第2の切断面S2が形成される。
図13に示すように、第2の切断面S2の形成後、治具板変位機構22を動作させ、第1の塗布部分Z1および第2の塗布部分Z2が載せられた治具板18を、複層ガラスパネル100の外部に離れた退避位置P3に位置させる。
そして、図1(A)、(B)に示すように、第1の切断面S1と第2の切断面S2との間の複層ガラスパネル100の上面に、塗布されたグレージングガスケット成形材料110aと同一の断面形状で第1の切断面S1と第2の切断面S2との間の距離と同一の長さのグレージングガスケット成形体120を挿入して接着剤により接着する。
これにより、図1(A)に示すように、複層ガラスパネル100の上面の周縁部の全周にわたってグレージングガスケット110が成形される。
本実施の形態によれば、複層ガラスパネル100の上面の周縁部に塗布したグレージングガスケット成形材料110aの第1、第2の塗布部分Z1、Z2を治具板18の対向する2辺1802、1804においてレーザー光により切断するようにした。
したがって、第1、第2の切断面S1、S2が平坦面として形成されることは無論のこと、第1、第2の切断面S1、S2の間の寸法精度を確保する上で有利となる。
そのため、第1、第2の切断面S1、S2の間にグレージングガスケット成形体120を挿入した際に、第1、第2の切断面S1、S2とグレージングガスケット成形体120との間に隙間が生じることがない。あるいは、第1、第2の切断面S1、S2とグレージングガスケット成形体120とが干渉してグレージングガスケット110に変形が生じることがない。
したがって、第1、第2の切断面S1、S2の間をグレージングガスケット成形体120で見栄えよく接続でき、複層ガラスパネル100にグレージングガスケット110を成形することで得られる最終製品の品質の向上を図る上で有利となる。
また、本実施の形態では、第1の切断面S1の形成後、塗布ノズル26が第1の塗布部分Z1に当たらないように、治具板18を対向する2辺1802、1804の延在方向に沿って移動させるようにした。
したがって、塗布ノズル26が第1の塗布部分Z1に衝突して、第2の塗布部分Z2を含むグレージングガスケット成形材料110aに生ずる変形を防止することができる。したがって、第1、第2の切断面S1、S2の間をグレージングガスケット成形体120で見栄えよく接続でき、最終製品の品質の向上を図る上で有利となる。
また、治具板18上に残存する第1の塗布部分Z1と、第2の塗布部分Z2を形成する際の塗布ノズル26との衝突を回避するため、治具板18を2辺1802、1804に沿って移動させずに、2辺1802、1804の間の間隔を大きくすることが考えられる。
しかしながらこの場合、治具板18の2辺1802、1804の間隔が大きくなることから、第1、第2の切断面S1、S2の間の寸法が拡大する。そのため、第1の切断面S1と第2の切断面S2との間に設けるグレージングガスケット成形体120の寸法が拡大し、コストダウンを図る上で不利が生じる。
これに対して本実施の形態では、治具板18を2辺1802、1804に沿って移動させる。そのため、治具板18上で第1の塗布部分Z1と第2の塗布部分Z2とをX軸方向において互いに平行させた状態で並べることができるので、治具板18の対向する2つの辺1802、1804の間隔を縮小することができる。
このように、治具板18の対向する2つの辺1802、1804の間隔を縮小することで、第1、第2の切断面S1、S2の間隔の寸法を縮小できる。
したがって、第1の切断面S1と第2の切断面S2との間に設けるグレージングガスケット成形体120の寸法を縮小でき、コストダウンを図る上で有利となる。
(第2の実施の形態)
次に第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態は、第1、第2の切断面S1、S2を重ね合わせるようにした点が第1の実施の形態と相違している。
なお、以下の実施の形態でおいては、第1の実施の形態と同一あるいは同様の部分、部材には同一の符号を付してその説明を省略する。
第2の実施の形態におけるグレージングガスケット成形装置40の構成について説明する。
図21に示すように、グレージングガスケット成形装置40は、複層ガラスパネル移動機構12と、塗布装置14と、塗布ノズル移動機構16と、治具板18と、治具板移動機構20と、レーザー切断装置24とを含んで構成されている。
複層ガラスパネル移動機構12と、塗布装置14と、塗布ノズル移動機構16と、治具板18と、レーザー切断装置24は第1の実施の形態と同様に構成されている。
なお、第2の実施の形態では、塗布ノズル移動機構16を構成する塗布ノズル昇降機構38により塗布ノズル26を昇降させる昇降量が第1の実施の形態と異なっている。
また、第2の実施の形態では、治具板移動機構20が、治具板18の昇降を可能とした治具板昇降機構42を含んでいる点が第1の実施の形態と異なっている。
すなわち、治具板移動機構20を構成するホルダ2002の上に治具板昇降機構42が設けられ、治具板昇降機構42により治具板変位機構22が支持されている。
治具板昇降機構42は、治具板18(治具板変位機構22)を昇降するための送りねじ及びその駆動用パルスモータ等からなる駆動部を備えている。
したがって、パルスモータの正逆回転により治具板18は昇降する。
なお、治具板昇降機構42は、上述の構成に限定されず、従来公知のさまざまなアクチュエータや運動機構を用いて構成するようにしてもよい。
第2の実施の形態におけるグレージングガスケット成形装置40を用いたグレージングガスケットの成形方法について説明する。
図9、図22に示すように、複層ガラスパネル100の上面に治具板18を初期位置P1となるように載置する。
次いで、図10、図23に示すように、治具板18上に第1の塗布部分Z1を形成して、複層ガラスパネル100の上面にグレージングガスケット成形材料110aを接着剤と共に塗布して行く。
なお、グレージングガスケット成形材料110aを接着剤と共に塗布して行く際に、複層ガラスパネル100と塗布ノズル26とを相対的に移動させていく点は第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
そして、グレージングガスケット成形材料110aを、複層ガラスパネル100の3つの角部を経て複層ガラスパネル100の短辺上に塗布していく際に、第1の塗布部分Z1を切断する。
すなわち、図24に示すように、治具板18上に塗布された第1の塗布部分Z1を治具板18の他方の辺1804上でレーザー切断装置24によりレーザー光を照射することにより切断する。これにより、複層ガラスパネル100の上面に塗布されたグレージングガスケット成形材料110aに第1の切断面S1が形成される。
第1の塗布部分Z1が切り離されたならば、治具板変位機構22により、図11に示すように、治具板18を複層ガラスパネル100の上面の周縁部の一部に載置させた状態でX軸方向に沿って変位させ治具板18を干渉回避位置P2とする。
次に、グレージングガスケット成形材料110aを、複層ガラスパネル100の4つ目の角部を経て複層ガラスパネル100の長辺上に塗布していく。
ここまでの動作は第1の実施の形態と同様である。
第2の実施の形態では、第1の実施の形態と異なって、塗布ノズル26から塗布されるグレージングガスケット成形材料110aが治具板18の一方の辺1802から他方の辺1804に向かいつつ治具板18上に至る直前に次の動作を行う。
すなわち、図25に示すように、治具板昇降機構42により、治具板18を、複層ガラスパネル100に塗布されたグレージングガスケット成形材料110aよりも上方の箇所に上昇させる。
これと共に一方の辺1802が第1の切断面S1の上方の箇所に位置するように治具板18をY軸方向に複層ガラスパネル100に対して相対的に移動させる。
複層ガラスパネル100に成形されるグレージングガスケット110は、例えば約7mmの高さを有しているため、治具板昇降機構42による治具板18の上昇量は約7mmよりも大きな値となる。
治具板18の移動後、図27に示すように、塗布ノズル昇降機構38で塗布ノズル26を上昇させる。
そして、塗布ノズル26と複層ガラスパネル100との相対的な移動により塗布ノズル26から一定の断面形状で塗布されるグレージングガスケット成形材料110aを治具板18の一方の辺1802から他方の辺1804に向かって治具板18上に至らせる。
そして、グレージングガスケット成形材料110aおよび接着剤の吐出を停止させて治具板18上にグレージングガスケット成形材料110aの塗布終点g2を含む第2の塗布部分Z2を形成する。
次に、図27に示すように、第2の塗布部分Z2を、治具板18の一方の辺1802上においてレーザー切断装置24によりレーザー光を照射することにより切断する。これにより、複層ガラスパネル100の上面に塗布され他方の辺1804に上昇されたグレージングガスケット成形材料110aに第2の切断面S2が形成される。
第2の切断面S2の形成後、図28に示すように、他方の辺1804に上昇されたグレージングガスケット成形材料110aを下降させ、第2の切断面S2を第1の切断面S1に合わせる。
同時に、グレージングガスケット成形材料110aを、該グレージングガスケット成形材料110aと共に吐出された接着層110Dにより複層ガラスパネル100に接着する。
これにより、複層ガラスパネル100の上面の周縁部の全周にわたってグレージングガスケット110が成形される。
第2の実施の形態によれば、複層ガラスパネル100の上面の周縁部に塗布したグレージングガスケット成形材料110aの第1、第2の塗布部分Z1、Z2を治具板18の対向する2辺1802、1804においてレーザー光により切断し、第1、第2の切断面S1、S2を合わせるようにした。
そのため、平坦面として形成された第1、第2の切断面S1、S2を合わせることによってグレージングガスケット100を複層ガラスパネル100の周縁部の全周に成形できる。
したがって、第1の実施の形態と同様に、第1、第2の切断面S1、S2の間を見栄えよく接続でき、複層ガラスパネル100にグレージングガスケット110を成形することで得られる最終製品の品質の向上を図る上で有利となる。
さらに、グレージングガスケット成形体120を予め作成しておく必要がなくなるため、製造コストを削減する上で有利となる。
10、40……グレージングガスケット成形装置、12……複層ガラスパネル移動機構、14……塗布装置、16……塗布ノズル移動機構、18……治具板、20……治具板移動機構、24……レーザー切断装置、26……塗布ノズル、100……複層ガラスパネル、110a……グレージングガスケット成形材料、110……グレージングガスケット、120……グレージングガスケット成形体、1802……一方の辺、1804……他方の辺、S1……第1の切断面、S2……第2の切断面、Z1……第1の塗布部分、Z2……第2の塗布部分。

Claims (8)

  1. 複層ガラスパネルの上方に向けられた上面の周縁部の一部に、対向する2辺を有する治具板を載置し、
    前記治具板上に塗布ノズルからグレージングガスケット成形材料を接着剤と共に吐出し前記複層ガラスパネルと前記塗布ノズルとを前記グレージングガスケット成形材料が前記対向する2辺のうちの一方の辺から他方の辺に向かうように相対的に移動させて前記治具板上に前記グレージングガスケット成形材料の塗布始点を含む第1の塗布部分を形成し、
    前記複層ガラスパネルと前記塗布ノズルとを相対的に移動させ前記第1の塗布部分に連続させて前記複層ガラスパネルの周縁部に前記グレージングガスケット成形材料を前記接着剤と共に一定の断面形状で塗布して行き、
    前記複層ガラスパネルと前記塗布ノズルとの相対的な移動により前記塗布ノズルから一定の断面形状で塗布される前記グレージングガスケット成形材料が前記治具板の一方の辺から他方の辺に向かいつつ前記治具板上に至る前に、前記治具板上に塗布された前記第1の塗布部分を前記治具板の前記他方の辺上においてレーザー光を照射することにより切断し前記複層ガラスパネルの上面に塗布されたグレージングガスケット成形材料に第1の切断面を形成し、
    前記第1の切断面の形成後、前記治具板を、前記治具板の一方の辺から他方の辺に向かって前記複層ガラスパネルとの間で相対的に移動する前記塗布ノズルが前記第1の塗布部分に当たらない箇所まで前記対向する2辺の延在方向に沿って移動させ、
    前記治具板の移動後、前記複層ガラスパネルと前記塗布ノズルとの相対的な移動により前記塗布ノズルから一定の断面形状で塗布される前記グレージングガスケット成形材料を前記治具板の一方の辺から他方の辺に向かって前記治具板上に至らせ、前記グレージングガスケット成形材料および前記接着剤の吐出を停止させて前記治具板上に前記グレージングガスケット成形材料の塗布終点を含む第2の塗布部分を形成し、
    前記第2の塗布部分を前記治具板の前記一方の辺上においてレーザー光を照射することにより切断し前記複層ガラスパネルの上面に塗布されたグレージングガスケット成形材料に第2の切断面を形成し、
    前記第2の切断面の形成後、前記第1の塗布部分および第2の塗布部分が載せられた前記治具板を前記複層ガラスパネルから取り除き、
    前記第1の切断面と前記第2の切断面との間の前記複層ガラスパネルの上面に、前記塗布されたグレージングガスケット成形材料と同一の断面形状で前記第1の切断面と前記第2の切断面との間の距離と同一の長さのグレージングガスケット成形体を接着剤により接着するようにした、
    グレージングガスケットが取着された複層ガラスパネルの製造方法。
  2. 前記複層ガラスパネルは矩形状を呈し、
    前記グレージングガスケット成形材料を接着剤と共に前記複層ガラスパネルの周縁部に沿った矩形枠状に塗布し、
    前記塗布ノズルを、前記矩形枠の角部に至る毎に鉛直軸を中心として水平面内で90度旋回させ、前記グレージングガスケット成形材料を塗布する方向を90度旋回させる、
    請求項1記載のグレージングガスケットが取着された複層ガラスパネルの製造方法。
  3. 前記治具板上に前記第1の塗布部分を形成したのち、前記塗布ノズルが前記複層ガラスパネルの上面上に位置した際に、前記塗布ノズルを前記治具板の厚さ分下降させ、
    前記治具板上に前記第2の塗布部分を形成する直前に、前記塗布ノズルを前記治具板の厚さ分上昇させ、上昇させたのち、前記治具板上に前記第2の塗布部分を形成する、
    請求項1記載のグレージングガスケットが取着された複層ガラスパネルの製造方法。
  4. 複層ガラスパネルの上方に向けられた上面の周縁部に沿ってグレージングガスケット成形材料を接着剤と共に塗布して複層ガラスパネルの上面の周縁部にグレージングガスケットを成形する成形装置であって、
    前記複層ガラスパネルを支持し該複層ガラスパネルを水平面上で直交する2方向のうちの一方の方向であるY軸方向に移動させる複層ガラスパネル移動機構と、
    塗布ノズルを有し該塗布ノズルから前記グレージングガスケット成形材料を前記接着剤と共に一定の断面形状で吐出する塗布装置と、
    前記複層ガラスパネル移動機構で支持された前記複層ガラスパネルの上面よりも上位の箇所に前記塗布ノズルを位置させた状態で前記塗布ノズルを水平面上で直交する2方向のうちの他方の方向であるX軸方向に移動させる塗布ノズル移動機構と、
    薄板状の治具板と、
    前記治具板を、前記複層ガラスパネルの上面の前記周縁部の一部に載置させた状態で前記複層ガラスパネルの前記Y軸方向における移動と同一方向および同一移動量だけ同期して移動させ、かつ、前記治具板の前記X方向への変位を可能とした治具板移動機構と、
    レーザー光を照射して前記塗布されたグレージングガスケット成形材料を切断するレーザー切断装置と、
    を備えるグレージングガスケット成形装置。
  5. 前記塗布ノズル移動機構は、前記塗布ノズルを、鉛直軸を中心として水平面内で旋回させる旋回機構を備える、
    請求項4記載のグレージングガスケット成形装置。
  6. 前記塗布ノズル移動機構は、前記塗布ノズルを昇降させる昇降機構を備える、
    請求項4記載のグレージングガスケット成形装置。
  7. 複層ガラスパネルの上方に向けられた上面の周縁部の一部に、対向する2辺を有する治具板を載置し、
    前記治具板上に塗布ノズルからグレージングガスケット成形材料を接着剤と共に吐出し前記複層ガラスパネルと前記塗布ノズルとを前記グレージングガスケット成形材料が前記対向する2辺のうちの一方の辺から他方の辺に向かうように相対的に移動させて前記治具板上に前記グレージングガスケット成形材料の塗布始点を含む第1の塗布部分を形成し、
    前記複層ガラスパネルと前記塗布ノズルとを相対的に移動させ前記第1の塗布部分に連続させて前記複層ガラスパネルの周縁部に前記グレージングガスケット成形材料を前記接着剤と共に一定の断面形状で塗布して行き、
    前記複層ガラスパネルと前記塗布ノズルとの相対的な移動により前記塗布ノズルから一定の断面形状で塗布される前記グレージングガスケット成形材料が前記治具板の一方の辺から他方の辺に向かいつつ前記治具板上に至る前に、前記治具板上に塗布された前記第1の塗布部分を前記治具板の前記他方の辺上においてレーザー光を照射することにより切断し前記複層ガラスパネルの上面に塗布されたグレージングガスケット成形材料に第1の切断面を形成し、
    さらに、前記第1の切断面の形成後で、前記複層ガラスパネルと前記塗布ノズルとの相対的な移動により前記塗布ノズルから前記一定の断面形状で塗布される前記グレージングガスケット成形材料が前記治具板の一方の辺から他方の辺に向かいつつ前記治具板上に至る前に、前記治具板を前記塗布された前記成形材料よりも上方の箇所に上昇させると共に前記一方の辺が前記第1の切断面の上方の箇所に位置するように前記治具板を前記複層ガラスパネルに対して相対的に移動させ、
    前記治具板の移動後、前記複層ガラスパネルと前記塗布ノズルとの相対的な移動により前記塗布ノズルから前記一定の断面形状で塗布される前記グレージングガスケット成形材料を前記治具板の一方の辺から他方の辺に向かって前記治具板上に至らせ、前記グレージングガスケット成形材料および前記接着剤の吐出を停止させて前記治具板上に前記グレージングガスケット成形材料の塗布終点を含む第2の塗布部分を形成し、
    前記第2の塗布部分を前記治具板の前記一方の辺上においてレーザー光を照射することにより切断し前記複層ガラスパネルの上面に塗布され前記他方の辺に上昇されたグレージングガスケット成形材料に第2の切断面を形成し、
    前記第2の切断面の形成後、前記他方の辺に上昇されたグレージングガスケット成形材料を下降させ前記第2の切断面を前記第1の切断面に合わせるようにした、
    グレージングガスケットが取着された複層ガラスパネルの製造方法。
  8. 複層ガラスパネルの上方に向けられた上面の周縁部に沿ってグレージングガスケット成形材料を接着剤と共に塗布して複層ガラスパネルの上面の周縁部にグレージングガスケットを成形する成形装置であって、
    前記複層ガラスパネルを支持し該複層ガラスパネルを水平面上で直交する2方向のうちの一方の方向であるY軸方向に移動させる複層ガラスパネル移動機構と、
    塗布ノズルを有し該塗布ノズルから前記グレージングガスケット成形材料を前記接着剤と共に一定の断面形状で吐出する塗布装置と、
    前記複層ガラスパネル移動機構で支持された前記複層ガラスパネルの上面よりも上位の箇所に前記塗布ノズルを位置させた状態で前記塗布ノズルを水平面上で直交する2方向のうちの他方の方向であるX軸方向に移動させると共に、前記塗布ノズルを昇降させる塗布ノズル移動機構と、
    薄板状の治具板と、
    前記治具板を、前記複層ガラスパネルの上面の前記周縁部の一部に載置させた状態で前記複層ガラスパネルの前記Y軸方向における移動と同一方向および同一移動量だけ同期して移動させ、かつ、前記治具板の前記X方向への変位を可能とし、さらに、前記治具板の昇降を可能とした治具板移動機構と、
    レーザー光を照射して前記塗布されたグレージングガスケット成形材料を切断するレーザー切断装置と、
    を備えるグレージングガスケット成形装置。
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