JP2011051659A - 軟質包装体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、上辺2を二つ折りして、左右の側辺3,4と底辺5とをそれぞれ熱融着して成る、積層樹脂フィルム製の軟質包装袋において、一方の側辺3の上部を内側に屈曲させて熱融着して、この内側に屈曲させて熱融着した側辺3と二つ折りした上辺2との角隅部に、切断して注出口6を形成する斜めの切れ目線aを設けた軟質包装袋の注出口である。
【選択図】図2
Description
この液状の収容物が残り少なくなってくると、それぞれ熱融着した上辺2と側辺3との角隅部に設けた注出口6の両端部が、図3Bに示すように、熱融着して偏平になるように押付けられているために、また僅かであっても、軟質包装袋の内部が減圧になっているために、形成した注出口6が密着して閉塞し易いことが問題であって、プラスチック製のボトル容器などへの詰替えに時間が掛かるばかりではなくて、残り少なくなった液状の収容物を指で押出そうとすると、このボトル容器などからこぼす恐れがあった。
化粧品や洗剤類などを詰替えることができる、しかも前述した図3に示す軟質包装袋の注出口とは異なって、この液状の収容物が残り少なくなっても、熱融着した上辺2と二つ折りした側辺3との角隅部に設けた注出口6の、特に熱融着していない側辺3側の左端部が図4Bに示すように、偏平になり難い二つ折りであって、この左端部の積層樹脂フィルムにも反発力があるために、形成した注出口6が密着して閉塞し難い、液状の収容物が残り少なくなっても安定して詰替えることができる軟質包装袋の注出口であるものの、
左側辺3を二つ折りして、底部の内側に別葉の積層樹脂フィルム製の底板を折込んで装着して、底辺5の周辺部を熱融着していることに問題があって、左側辺3を二つ折りした後に、底部の内側に別葉の積層樹脂フィルム製の底板を、二つ折りの直角方向に折込んで装着するために、この二つ折りした左側辺3と直角方向に折込んで装着した別葉の底板との間に、僅かに隙間が生じて、底辺5の周辺部を強固に熱融着しても、熱融着不良による液漏れなどが発生する恐れがあって、加えて前述した図3に示す軟質包装袋とは異なって、この二つ折りした左側辺3の剛性や保形性などが、熱融着した右側辺4に比べてやゝ劣っているために、左右のバランスが崩れて傾くなどの、展示,販売中のスタンディングパウチとしての自立性に問題があった。
購入した顧客が、斜めの切れ目線aの側辺3と上辺2との角隅部側を指でつまんで、斜めの切れ目線aを強く引きちぎって切断して、簡単に図1B,図2Bに示す注出口6を形成して、軟質包装袋を転倒させるなどして、図示していないプラスチック製のボトル容器などに、収容した液状の調味料や化粧品や洗剤類などを詰替えることができる、しかも前述した図4に示す軟質包装袋の注出口と同様に、熱融着した側辺3と二つ折りした上辺2との角隅部に設けた注出口6の、特に熱融着していない上辺2側の右端部が、図1B,図2Bに示す偏平になり難い二つ折りであって、この右端部の積層樹脂フィルムにも反発力があるために、形成した注出口6が密着して閉塞し難い、液状の収容物が残り少なくなっても安定して詰替えることができる軟質包装袋の注出口を得ることができる。
熱融着した別葉の底板とそれぞれ熱融着した左右の側辺3,4との間に、僅かに隙間が生じて液漏れなどが発生する恐れがない、またそれぞれ熱融着した側辺3,4の、左右のバランスが崩れて傾くなどの恐れがない、液漏れやスタンディングパウチとしての自立性などの問題がない軟質包装袋を得ることができる。
した上辺2との角隅部に設ける、斜めの切れ目線aについては、強度や各種バリアー性などが優れた外面樹脂フィルム層と、熱融着性や密封性などが優れた内面シーラント層とを、適宜に積層して成る積層樹脂フィルムを用いて、後述する実施例に示すように、製袋,充填工程の前又は途中に、通常の炭酸ガスレーザー装置や金属製の打抜刃などで、内側に屈曲させて熱融着した側辺3と二つ折りした上辺2との角隅部の、切断して注出口6を形成する位置に、強度などが優れた外面樹脂フィルム層を(完全に)切断して、密封性などが優れた内面シーラント層に達する(を残した)、通常のミシン目状や半切れ状などの斜めの切れ目線aを、特に制約なく設けることができる。
図1Aは、本発明の実施例1における、軟質包装袋の注出口の平面図であって、図1Bは、その注出口6の断面説明図である。
図1Aに示すように、左側辺3の上部を内側に屈曲させて熱融着して、この内側に屈曲させて熱融着した側辺3と二つ折りした上辺2との(角からそれぞれ25mmの)角隅部に、切断して注出口6を形成する、外面樹脂フィルム層を切断して内面樹脂フィルム層に達する半切れ状の斜めの切れ目線aを設けて、この切れ目線aの熱融着した側辺3側に、切断を開始するV字切欠きbを設けた軟質包装袋の注出口である。
購入した顧客が、斜めの切れ目線aの側辺3と上辺2との(つまみ易いように下端部を延伸した)角隅部側を指でつまんで、熱融着した側辺3側のV字切欠きbから、半切れ状の斜めの切れ目線aを強く引きちぎって切断して、簡単に図1Bに示す注出口6を形成して、軟質包装袋を転倒させるなどして、図示していないガラス製の調理容器などに、収容した液状の焼肉調味たれなどを詰替えることができる、しかも熱融着した側辺3と二つ折りした上辺2との角隅部に設けた注出口6の、特に熱融着していない上辺2側の右端部が、図1Bに示す偏平になり難い二つ折りであるために、形成した注出口6が密着して閉塞し難い、収容した液状の焼肉調味たれなどが残り少なくなっても安定して詰替えることができる軟質包装袋の注出口を得ることができた。
通常の三方シール式の製袋,充填工程で、この多数の軟質包装袋の半切れ状の斜めの切れ目線a,a,a,…を設けた巻取り状の積層樹脂フィルムを、巻取りの流れ方向に二つ折りして上辺2,2,2,…として、それぞれの上部を内側に屈曲させた左側辺3と直線状の右側辺4とを、それぞれ8mm幅に熱融着して、同時に通常の金属製の打抜刃で、この内側に屈曲させた左側辺3の熱融着した部分に、それぞれの半切れ状の斜めの切れ目線aに接続するV字切欠きbを設けながら、個々の軟質包装袋に切断して、それぞれの熱融着していない底辺5から、液状の焼肉調味たれなどを収容しながら、最後にそれぞれの底辺5を熱融着することによって、効率よく、多数の図1Aに示す軟質包装袋を作製することができた。
図2Aは、本発明の実施例2における、軟質包装袋の注出口の斜視平面図であって、図2B,Cは、その注出口6の断面説明図,部分拡大平面図である。
図2Aに示すように、左側辺3の上部を内側に屈曲させて熱融着して、この内側に屈曲させて熱融着した側辺3と二つ折りした上辺2との(角からそれぞれ30mmの)角隅部に、切断して注出口6を形成する、外面樹脂フィルム層を切断して内面シーラント層に達する、切断と繋ぎとの比率が3:1のミシン目状の斜めの切れ目線aを設けて、この切れ目線aの熱融着した側辺3側に、切断を開始するV字切欠きbを設けて、またこの切れ目線aの近傍に、切断を容易にする図2Cに示す3mm幅の網点状の傷加工cを施した軟質包装袋の注出口である。
購入した顧客が、斜めの切れ目線aの側辺3と上辺2との(つまみ易いように下端部を延伸した)角隅部側を指でつまんで、熱融着した側辺3側のV字切欠きbから、ミシン目状の斜めの切れ目線aを強く引きちぎる時に、切断方向が曲ろうとしても、近傍の網点状の傷加工cが切断方向を元に戻して、容易に斜めの切れ目線aを引きちぎって切断して、簡単に図2Bに示す注出口6を形成して、軟質包装袋を転倒させるなどして、図示していないプラスチック製のポンプ付のボトル容器に、収容した液状のシャンプー,リンスを詰替えることができる、しかも前述した実施例1の軟質包装袋の注出口と同様に、熱融着した側辺3と二つ折りした上辺2との角隅部に設けた注出口6の、特に熱融着していない上辺2側の右端部が、図2Bに示す偏平になり難い二つ折りであるために、形成した注出口6が密着して閉塞し難い、収容した液状のシャンプー,リンスが残り少なくなっても安定して詰替えることができる軟質包装袋の注出口を得ることができた。
通常のスタンディングパウチと通称する自立型の製袋,充填工程で、この多数の軟質包装袋の網点状の傷加工c,c,c,…を施した巻取り状の積層樹脂フィルムを、巻取りの流れ方向に二つ折りして上辺2,2,2,…として、この二つ折りした多数の軟質包装袋の底部の内側に、56mm幅の底板の積層樹脂フィルムを折込んで装着して、それぞれの底辺5の周辺部を8mm幅の半円状に強固に熱融着した後に、上部を内側に屈曲させた左側辺3と直線状の右側辺4とを、それぞれ6mm幅に熱融着することによって、前述した図4に示す自立型の軟質包装袋とは異なって、液漏れや自立性などの問題がない自立型の連続した多数の軟質包装袋を作製して、
同時に通常の金属製の打抜刃で、この内側に屈曲させて熱融着した側辺3と二つ折りした上辺2との角隅部に設ける斜めの切れ目線aの近傍の、3mm幅の網点状の傷加工cを施した範囲内に、それぞれの熱融着した側辺3側のV字切欠きbと、それぞれのV字切欠きbに接続する切断と繋ぎとの比率が3:1の、外面樹脂フィルム層を切断して内面シーラント層に達するミシン目状の斜めの切れ目線aとを設けながら、個々の軟質包装袋に切断して、それぞれの二つ折りした上辺2を切開いた充填口dから、液状のシャンプー,リンスを収容しながら、最後にそれぞれの充填口dの周辺を熱融着することによって、効率よく、多数の図2Aに示す軟質包装袋を作製することができた。
3,4 …側辺
5 …底辺
6 …注出口
a …切れ目線
b …V字切欠き
c …網点状の傷加工
d …充填口
Claims (3)
- 上辺2を二つ折りして、左右の側辺3,4と底辺5とをそれぞれ熱融着して成る、積層樹脂フィルム製の軟質包装袋において、一方の側辺3の上部を内側に屈曲させて熱融着して、この内側に屈曲させて熱融着した側辺3と二つ折りした上辺2との角隅部に、切断して注出口6を形成する斜めの切れ目線aを設けたことを特徴とする軟質包装袋の注出口。
- 請求項1に記載の軟質包装袋の注出口において、内側に屈曲させて熱融着した側辺3と二つ折りした上辺2との角隅部に設けた、斜めの切れ目線aの熱融着した側辺3側に、切断を開始するV字切欠きbを設けたことを特徴とする軟質包装袋の注出口。
- 請求項1又は請求項2に記載の軟質包装袋の注出口において、内側に屈曲させて熱融着した側辺3と二つ折りした上辺2との角隅部に設けた、斜めの切れ目線aの近傍に、切断を容易にする網点状の傷加工cを施したことを特徴とする軟質包装袋の注出口。
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