JP2011051217A - 制御装置、画像形成装置、制御方法及びプログラム - Google Patents

制御装置、画像形成装置、制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】正常に使用できない状態で電力が無駄に消費されることを抑制可能な制御技術を提供する。
【解決手段】メインCPU101は、画像形成装置50全体を制御する。サブCPU280は、画像形成装置50が省電力モードに設定された際に、メインCPU101への電力の供給及びその供給の停止を制御すると共に、当該画像形成装置50全体又は一部を制御する。このとき、サブCPU280は、定期的にWDT292内の書き込み可能領域にデータを書き込むことで、サブCPU280が正常に動作していると判断される。WDT292に一定時間経過しても書き込みがなされない場合は、WDT292は、サブCPU280の暴走と判断し、画像形成装置50全体の電源をオフさせる。
【選択図】図2

Description

本発明は、制御装置、画像形成装置、制御方法及びプログラムに関する。
電力の消費を抑えるための省電力モードが設定可能な画像形成装置などの制御装置がある。省電力モードは、制御装置の有する各部に所定の電位の電力を供給する通常動作モードよりも低位の電力を各部に供給して動作可能なモードである。画像形成装置の中には、画像形成装置全体を制御するメイン制御部と、省電力モードが設定されている時にメイン制御部に代わって画像形成装置を制御するサブ制御部とを備えるものがある。このような画像形成装置の中には、サブ制御部に異常が発生すると、サブ制御部の一部をリセットし、これをユーザに報知する為に、再初期化処理中であることをオペレーションパネルに表示させるものがある(例えば特許文献1参照)。
しかし、特許文献1の技術では、サブ制御部のリセット中にユーザが画像形成装置を使用するために近づかないとリセットが終了してしまい、再初期化処理中である旨の表示も消えてしまうので、サブ制御部に異常が発生したことをユーザは気が付かない恐れがある。また、ウォッチドックタイマ(WDT)によって、サブ制御部の異常を検出する方法もあるが、サブ制御部が暴走するなどの異常が発生しているのにも関らず、サブ制御部にリセットをかけないので、定期的に発生するWDTのリセットを繰返し、画像形成装置を正常に使用できない恐れがある。この場合も、画像形成装置にユーザが近づかないと、画像形成装置がWDTのリセットを繰り返していることに気が付かない恐れがある。更に、画像形成装置が正常に使用できないにも関らず、WDTのリセットを繰り返すことで、電力を無駄に消費し続けてしまう恐れがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、正常に使用できない状態で電力が無駄に消費されることを抑制可能な制御装置、画像形成装置、制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、所定の電位の電力が供給される第1モードと前記所定の電位よりも低位の電力が供給される第2モードとのいずれかに設定される制御装置であって、当該制御装置全体を制御するメイン制御手段と、当該制御装置が前記第2モードに設定された場合、当該制御装置全体又は一部を制御するサブ制御手段と、前記サブ制御手段の異常を検出する検出手段とを備え、前記検出手段は、当該制御装置が前記第2モードに設定された場合、前記サブ制御手段の異常を検出したとき、当該制御装置に電力を供給する電力供給手段の電源をオフにさせることを特徴とする。
また、本発明は、所定の電位の電力が供給される第1モードと前記所定の電位よりも低位の電力が供給される第2モードとのいずれかに設定される画像形成装置であって、当該画像形成装置全体を制御するメイン制御手段と、当該画像形成装置が前記第2モードに設定された場合、当該画像形成装置全体又は一部を制御するサブ制御手段と、前記サブ制御手段の異常を検出する検出手段と、少なくとも1つの情報処理装置とネットワークを介して通信する通信手段と、前記通信手段を介して受信されたデータに基づいて記録媒体に画像を形成する画像形成手段とを備え、前記検出手段は、当該画像形成装置が前記第2モードに設定された場合、前記サブ制御手段の異常を検出したとき、当該画像形成装置に電力を供給する電力供給手段の電源をオフにさせることを特徴とする。
また、本発明は、メイン制御手段と、サブ制御手段と、検出手段とを備え、所定の電位の電力が供給される第1モードと前記所定の電位よりも低位の電力が供給される第2モードとのいずれかに設定される制御装置で実行される制御方法であって、前記メイン制御手段が、当該制御装置全体を制御するメイン制御ステップと、前記サブ制御手段が、当該制御装置が前記第2モードに設定された場合、当該制御装置全体又は一部を制御するサブ制御ステップと、前記検出手段が、前記サブ制御手段の異常を検出する検出ステップとを含み、前記検出ステップでは、当該制御装置が前記第2モードに設定された場合、前記サブ制御手段の異常を検出したとき、当該制御装置に電力を供給する電力供給手段の電源をオフにさせることを特徴とする。
また、本発明は、上記の方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、正常に使用できない状態で電力が無駄に消費されることを抑制可能になる。
図1は、本実施の形態にかかるネットワークシステムの構成を示す図である。 図2は、画像形成装置50が有する制御部の構成を例示する図である。 図3は、mac_rxif235の内部構成の詳細を例示する図である。 図4は、rx_RAM236のメモリマップを例示する図である。 図5は、IPパケットのデータ構成を例示する図である。 図6は、図5に示されるIPヘッダ401のフォーマット(IPヘッダフォーマット)のデータ構成を例示する図である。 図7は、図5に示されるTCPヘッダ402のフォーマット(TCPヘッダフォーマット)のデータ構成を例示する図である。 図8は、復帰要因パケットを検出する構成を説明するための図である。 図9は、TCPプロトコルの基本的な接続シーケンスを示す図である。 図10は、省電力モード移行処理時のメインCPU101とサブCPU280とが行う処理のタイミングチャートである。 図11は、猶予監視時間T1が経過する前に省電力モードへの移行を阻害する要因が発生した場合のメインCPU101とサブCPU280とが行う処理のタイミングチャートである。 図12は、通常動作モード復帰処理時のメインCPU101とサブCPU280とが行う処理のタイミングチャートである。 図13は、電源投入時のメインCPU101とサブCPU280とが行う処理のタイミングチャートとi/O端子261の状態を示す図である。 図14は、省電力モードへの移行及び省電力モードから通常動作モードへの復帰にかかる状態遷移を示す図である。 図15は、省電力モードへの移行、省電力モードから通常動作モードへの復帰及び省電力モードへの移行取り消しにかかる状態遷移を示す図である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる制御装置、画像形成装置及び制御方法の一実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本実施の形態にかかるネットワークシステムの構成を示す図である。同図に示されるように、ネットワークシステムは、画像形成装置50と、情報処理装置であるPC1〜PC4とを備え、これらがネットワークNT1を介して接続されている。同図においては、情報処理装置が複数存在しているが、これは1つであっても良い。また、PC1〜PC4を各々区別する必要がない場合には、単にPCを記載する。ネットワークNT1は、例えば、イーサネット(登録商標)である。このようなネットワークシステムでは、PCが、指定の画像データによって表される画像の印刷を要求する印刷指示を画像形成装置50に送信し、当該印刷指示に従って画像形成装置50が画像を形成して紙などの記録媒体に印刷する。このような画像形成装置50は、例えば電子写真方式やインクジェット方式によって画像を形成するが、このような方式によって画像を形成する画像形成装置のハードウェア構成は公知であるため、その詳細な説明を省略する。画像形成装置50の構成の概要は以下の通りである。画像形成装置50は、画像形成装置50全体を制御する制御部と、ユーザからの操作が入力される操作入力部と、情報を表示する表示部と、スキャンやコピーや印刷を行う画像形成エンジンとを備える。ここで、画像形成装置50全体を制御する制御部の構成について詳細に説明する。
図2は、画像形成装置50が有する制御部の構成を例示する図である。制御部は、コントローラ100と、インターフェース部(インターフェースASIC)200と、これらを接続するPCIバス300とを有する。コントローラ100は、メインCPU101、ASIC102、メモリ103及びHDD(Hard Disk Drive)104を有する。メインCPU101、メモリ103及びHDD104はそれぞれ、ASIC102に接続され、ASIC102は、PCIバス300に接続されている。
メインCPU101は、メモリ103やHDD104に記憶された各種プログラムを実行することにより、画像形成装置50全体を制御する。また、メインCPU101は、省電力モードへ移行する要因の発生に応じて、省電力モードへの移行を後述のサブCPU280に要求して画像形成装置50を省電力モードに設定させる。省電力モードへ移行する要因(移行要因という)とは、例えば、ネットワークNT1を介してPCからデータが制御部に所定時間以上入力されないことや、操作入力部あるいはネットワークNT1に接続されたPC1〜PC4のいずれかから省電力モードへの移行が指示されたことや、操作入力部を介して省電力モードへの移行を指示する操作が入力されたことである。この省電力モードではメインCPU101を含むコントローラ100へは電力の供給は行われない。即ち、コントローラ100に電力を供給する後述の電源回路(PSU)310からの通電は行われない。また、省電力モードから通常モードへ復帰する要因(復帰要因という)は、ネットワークNT1から転送されたパケットに特定のパケット(復帰要因パケットという)が含まれていることや、操作入力部を介して通常動作モードへの復帰を指示する操作やADF(Auto Documennt Feeder)の圧板の開閉動作などの画像形成処理に結びつく動作を行わせる操作が入力されたことや、画像形成処理を行う前の操作信号が外部装置であるPCから入力されたことや(外部要因)、ネットワークNT1から転送されたパケットが、画像形成装置50の起動を指示するウェイクアップフレームであることなどである。ウェイクアップフレームの詳細については後述する。尚、復帰要因パケットは、例えば、SYNフラグを有するSYNパケットである。この詳細についても後述する。
ASIC102は、ネットワークNT1を介してPCから送信される画像データをメモリ103やHDD104へ記憶させたり、当該メモリ103やHDD104から画像データを読み出したりして、画像データの入出力の制御を行う。メモリ103及びHDD104はそれぞれ、各種プログラムや画像データなどの各種データを記憶する。
インターフェース部200は、ネットワークNT1、外部要因240及び電源制御線250と接続される。電源制御線250は、電源回路310に接続される。電源回路310は、電源スイッチ313を介して商用電源315に接続され、電源スイッチ313がオンされると、電源供給線312を介してインターフェース部200に電力を供給し、電力を供給する指示が電源制御線250を介してインターフェース部200から出力された場合、当該指示に従って、電源供給線311を介してコントローラ100へ電力を供給する。省電力モードに移行する場合、コントローラ100への電力の供給を停止する指示が電源制御線250を介してインターフェース部200から出力され、当該指示に従って、電源回路310は、電源供給線311を介した電力の供給を停止する。また、電源をオフする指示が電源制御線250を介してインターフェース部200から出力されると、当該指示に従って、電源回路310は、電源スイッチ313をオフにする電源スイッチオフ信号を信号線314を介して出力する。この結果、電源スイッチ313がオフされ、画像形成装置50全体への電力の供給(給電)が停止される。
PCIバス300には、インターフェース部200のPCI260がPCI260のi/O端子261を介して接続されている。PCI260には、アービタ270とシステムインターフェース(I/F)271とが接続されている。ネットワークNT1には、イーサネット物理層(Ethernet Phy)231とMACIP232とが接続されている。MACIP232には、txバッファ232tとrxバッファ232rとが設けられ、前者にはmac_txif233とmac_rxif235とがそれぞれ接続され、更にパケット転送バス289を介してDMAC_tx234とDMAC_rx237とが接続される。tx_buffer232tは、送信バッファである。rx_buffer232rは、受信バッファである。DMAC_tx234及びDMAC_rx237は、更にアービタ270に接続されている。DMAC_tx234には、バスを切り替えるための信号が信号線233aを介して入力される。DMAC_rx237には、バスを切り替えるための信号が信号線235aを介して入力される。mac_config225は、MACIP232、mac_txif233及びmac_rxif235の設定を行う。mac_rxif235には、rx_RAM236とWakeOnLAN238とが接続される。WakeOnLAN238は、電源管理部241(Power Manegement)とパケット転送バス289を介して割り込みコントローラ239に接続されている。また、電源管理部241は、パケット転送バス289に接続される。
WakeOnLAN238は、ネットワークNT1に接続されているPCから画像形成装置50を起動させるためのものである。即ち、PCは画像形成装置50が省電力モードに設定されている場合に、ウェイクアップフレームを送信することにより、画像形成装置50を起動させることができる。ウェイクアップフレームが正しいMACアドレスを含んでいれば、画像形成装置50は、省電力モードから通常動作モードに復帰するための処理を行うことになる。画像形成装置50は、省電力モードに設定されていた場合、ウェイクアップフレームによって、通常動作モードに復帰する必要がある。このウェイクアップフレームを検出するためのパターンを示すパターンフィルタ(不図示)がWakeOnLAN238には設けられている。ウェイクアップフレームを検出する方法については後述する。
電源管理部241は、画像形成装置50が通常動作モードから省電力モードに移行する場合、サブCPU280の制御の下、メインCPU101への電力の供給停止を電源制御部251(Power ctl)に指示する。また、画像形成装置50が省電力モードに設定されている場合、WakeOnLAN238によってウェイクアップフレームが検出されると、WakeOnLAN238の指示に基づいて、電源管理部241は、メインCPU101への電力の供給を電源制御部251に指示する。また、外部要因240からの入力があった場合も、電源管理部241は、メインCPU101への電力の供給を電源制御部251に指示する。
電源制御部251、サブCPU280、ROM281、RAM282、ramI/F285、Watch Dog Timer292及びマスタI/F287はバス290に接続される。電源制御部251は、電源管理部241からの指示に基づいて、メインCPU101を含むコントローラ100への電力の供給又は電力の供給停止を電源回路310に指示する。また、電源制御部251は、後述のWDT292からの指示に基づいて、電源のオフを電源回路310に指示する。RAM286はバス290及びバス291にramI/F285を介して接続されている。また、マスタI/F287は、アービタ270にも接続される。アービタ270は、マスタI/F287からの信号に応じて、DMAC_tx234及びDMAC_rx237の接続状態を調停する。更に、パケット転送バス289、290、291はバス・アービタ283に接続される。バス・アービタ283は、パケット転送バス289、290、291の使用を調停する。なお、バス291にはシステムレジスタ(sysreg)284が接続され、バス290には拡張用I/F288が接続されている。システムレジスタ284は、インターフェース部200のバージョンを示すバージョン情報を記憶している。このバージョン情報により、バージョンアップやインターフェース部200にバグが発見されたときの識別を行うことができる。
サブCPU280は、画像形成装置50が省電力モードに設定された際に、メインCPU101への電力の供給及びその供給の停止を制御すると共に、メインCPU101を使用しなくとも可能な処理を実行することにより、当該画像形成装置50全体又は一部を制御する。また、サブCPU280は、省電力モードから通常動作モードへ復帰する要因の発生を検出すると、省電力モードを解除して画像形成装置50を通常動作モードに移行させる。これにより、当該画像形成装置50が通常動作モードに設定される。画像形成装置50が通常動作モードに設定された際には、メインCPU101に電力が供給され、メインCPU101が画像形成装置50全体を制御する。このため、メインCPU101は、サブCPU280の低消費電力状態への移行を許可する。即ち、本実施の形態においては、サブCPU280については電源をオフするのではなく、クロックを停止状態にしてサブCPU280の動作が行われないようにする。クロックが停止している状態をDOZE状態という。この状態でも漏れ電流はあるので、消費電力は零ではないが、電力の消費は最小限の状態であるため、サブCPU280は、クロックの転送を停止させることにより、最小限の電力が供給される低消費電力状態となる。また、サブCPU280は、メインCPU101の指示により、Watch Dog Timer(WDT)292の起動やその起動の停止を行う。画像形成装置50が省電力モードに設定された際に、サブCPU280が定期的にWDT292内の書き込み可能領域にデータを書き込むことで、サブCPU280が正常に動作していると判断される。WDT292に一定時間経過しても書き込みがなされない場合は、サブCPU280の暴走と判断される。この場合、WDT292は、画像形成装置50全体の電源をオフすべく、電源のオフを電源制御線250を介して電源制御部251に指示する。この結果、電源制御部251を介して電源回路310によって電源スイッチ313がオフされ、画像形成装置50全体への電力の供給が停止される。
図3はmac_rxif235の内部構成の詳細を例示する図である。同図に示されるように、mac_rxif235は、MAC IP232とのインターフェースとして機能するmac rxI/F235-1、WakeOnLAN238とのインターフェースとして機能するWOLI/F235-2、パケットタイプフィルタ235-3、rxバッファ232rとのインターフェースとして機能するrxバッファインターフェース235-4、パケットエントリジェネレータ235-5、パケットエントリレジスタ235-6、マスクレジスタ235-7、割り込みレジスタ235-8、cpu I/F235-9、セレクタ235−10、及びdmacI/F235−11を有する。
このような構成においては、ネットワークNT1から転送されたパケットは、MAC IP232を介してmac_rxif235に入力される。当該パケットは、WOLI/F235-2,パケットタイプフィルタ235-3及びrxバッファインターフェース235-4に入力される。WOLI/F235-2は、入力されたパケットをWakeOnLAN238に出力する。パケットタイプフィルタ235-3は、画像形成装置50が省電力モードに設定された場合に、入力されたパケットのうち、復帰要因パケットのみ選択するもので、選択すべきパケットか否かをパケットエントリジェネレータ235−5に通知する。パケットエントリレジスタ235−6は、rx_RAM236のどこにどのようなパケットが書き込まれているかを登録するアドレス管理の機能を有し、当該パケットエントリレジスタ235−6に直近に入力されたパケットでrx_RAM236に記憶されたパケットの先頭アドレスを記憶する。画像形成装置50が省電力モードに設定された場合、パケットエントリレジスタ235−6は、パケットエントリジェネレータ235−5を介したパケットタイプフィルタ235-3からの通知に基づいて、rxバッファインターフェース235-4に対してrx_RAM236に記憶させるデータを指示する。これにより、パケットタイプフィルタ235−3によって選択されたパケットに含まれるデータのみがrx_RAM236に記憶される。一方、画像形成装置50が通常動作モードに設定された場合、パケットタイプフィルタ235-3は機能しない。このため、mac_rxif235に入力された全てのパケットについて、各パケットに含まれるデータがrxバッファインターフェース235-4を介してrx_RAM236に一旦記憶される。
尚、省電力モードから通常動作モードに移行する際には、rx_RAM236に記憶されたデータは、サブCPU280からの指示によって、セレクタ235−10を介して、dmacI/F235−11あるいはcpu I/F235-9に入力され、dmacI/F235−11からDMAC_rx237を介してコントローラ100側に送られ、メインCPU101によって処理される。マスクレジスタ235−7は、割り込みとしてパケットタイプフィルタ235−3で受信したパケットの種類や個数をサブCPU280に通知するか又は通知しない(マスクする)かを設定するためのレジスタである。
図4は、rx_RAM236のメモリマップを例示する図である。同図では、各パケット(Packet1〜PacketN)について共通のメモリマップが例示されている。同図に示されるように、rx_RAM236のメモリマップは、Type236−1、LENGTH236−2、パケット236−3及びStatus236−4を有する。Type236−1は、どのフィルタで受信したかを示すパケットフィルタの番号及びパターンフィルタの番号を記憶する記憶領域である。LENGTH236−2は、受信パケット長を記憶する記憶領域である。Packet236−3は、受信したパケットの実際の内容であるデータ(ここでは、Packet1に含まれるデータ)を記憶する記憶領域である。Status236−4は、受信されたパケットのステータス、即ち、MAC IP232を介してmac_rxif235に入力されたパケットのステータスを記憶する。尚、同図に示されるPacketNのアドレスが、パケットエントリレジスタ235−6に記憶される。
ここで、ネットワークNT1を介して転送されるパケットのデータ構成について説明する。ここでは、IPプロトコルに従ったIPパケットの例について説明する。図5は、IPパケットのデータ構成を例示する図である。同図に示されるように、IPパケット400は、IPヘッダ401、TCPヘッダ402及びTCPデータ403を有する。TCPヘッダ402とTCPデータ403とを有するものをTCPデータグラム404という。TCPデータグラム404とIPヘッダ401とを有するものをIPデータグラム405という。
図6は、図5に示されるIPヘッダ401のフォーマット(IPヘッダフォーマット)のデータ構成を例示する図である。IPヘッダフォーマットは、バージョン情報フィールド401a、ヘッダ長フィールド401b、TOS(type of service)フィールド401c、全長(tos_len)フィールド401d、識別(ID)フィールド401e、フラグフィールド401f、フラグメントオフセットフィールド401g、TTLフィールド401h、プロトコルフィールド401i、ヘッダチェックサムフィールド401j、発信元IPアドレスフィールド401k、宛先IPアドレスフィールド401l及びオプションフィールド401mを有する。この構成において、バージョン情報フィールド401aには「4」が固定してセットされる。ヘッダ長フィールド401bは、バージョン情報フィールド401aからオプションフィールド401mまでのデータ長を示す。TOSフィールド401cは、パケット処理において何を優先するかの指針を示す。パケット処理については後述する。全長フィールド401dは、IPパケット400全体のデータ長を示す。識別フィールド401eとフラグメントオフセットフィールド401gは、IPレベルのフラグメント(パケットの分割)とリアセンブルを実現するために利用される。TTLフィールド401hは、ネットワークNT1上でのIPパケットの残り生存時間を示す。ヘッダチェックサム401jには、IPヘッダ401のみに対して計算されたチェックサムの値がセットされる。
図7は、図5に示されるTCPヘッダ402のフォーマット(TCPヘッダフォーマット)のデータ構成を例示する図である。TCPヘッダフォーマットは、発信ポート番号フィールド402a、宛先ポート番号フィールド402b、シーケンス番号フィールド402c、確認応答番号フィールド402d、ヘッダ長402e、予約フィールド402f、フラグフィールド402g、ウインドウサイズフィールド402h、TCPチェックサムフィールド402i、緊急ポインタフィールド402j及びオプションフィールド402kを有する。発信元ポート番号フィールド402aは、発信元のTCPポート番号を示す。宛先ポート番号402bは送信先のTCPポート番号を示す。シーケンス番号フィールド402cは、このパケットがデータストリーム中のどこに位置するかを示す。確認応答番号フィールド402dには受信パケットに対する応答(ACK)のシーケンス番号がセットされる。これにより、どこまで受信パケットを受け取ったかを相手に通知することができる。ヘッダ長フィールド402eは、TCPヘッダ402全体のデータ長を示す。尚、TCPヘッダ402全体のデータ長は、オプションフィールド402eの有無に応じて変化する。フラグフィールド402gには、URGからFINの6種のフラグがセットされる。ウインドウサイズフィールド402hは、受信ウインドウの大きさを示す。TCPチェックサム402iには、TCPヘッダ402とTCPデータ403との両方に対して計算されたチェックサムの値がセットされる。緊急ポインタフィールド402jは、後述する緊急ポインタフィールド402jの緊急ポインタが有効であるパケット(緊急データ)の最後を指し示す。オプションフィールド402kは、任意の値をセット可能であるフィールドである。本実施の形態においては、オプションフィールド402kは、例えば、ウェイクアップフレームを検出するためのパターンを示すパターンマッチング用フィールド(例えば64バイト)を含む。
次に、フラグフィールド402gにセットされる6種のフラグについて説明する。当該フラグは、引出し線で引出して示されるように、URGフラグ(緊急)402g−1、ACK(応答)フラグ402g−2、PSH(PUSH)フラグ402g−3、RST(RESET)フラグ402g−4、SYNフラグ402g−5及びFINフラグ402g−6である。URGフラグ402g−1は、緊急ポインタフィールド402jの緊急ポインタが有効であることを示す。ACKフラグ402g−2は、確認応答番号フィールド402dの確認応答番号が有効であることを示す。通常このフラグは常にオンとなっている。PSHフラグ402g−3はなるべく早く送信することを示す。RSTフラグ402g−4はコネクションのリセットを要求するフラグである。SYNフラグ402g−5はコネクションの確立を要求するフラグであり、FINフラグ402g−6はコネクションの終了を要求するフラグである。上述したSYNフラグを有するSYNパケットは、フラグフィールド402gにSYNフラグ402g−5がセットされたパケットのことである。このパケットによって、コネクションの確立が要求されるため、画像形成装置50は省電力モードから通常動作モードに復帰する必要があり、従って、当該パケットが復帰要因パケットとなるのである。
図8は、復帰要因パケットを検出する構成を説明するための図である。同図においては、ネットワークNT1を介して転送されたパケットが受信バッファであるrx_buffer232rに記憶されている状態が示されている。これらのパケットのうち、黒四角で示されるものが、復帰要因パケットであるとする。丸印で示されるものは、復帰要因パケットの前に送信されたパケット(前パケットという)であるとする。白四角で示されるものは、復帰要因パケットの後に送信されたパケット(後パケットという)であるとする。また、復帰要因検出部502の実体は、パケットタイプフィルタ235−3及びWakeOnLAN238に設けられたパターンフィルタであり、ネットワークNT1を介して転送されたパケットのうち、復帰要因パケットを検出する。復帰要因検出部502が復帰要因パケットを検出するまでは、前パケットについてのパケット処理をサブCPU280が行い、復帰要因パケット及び後パケットについてのパケット処理はメインCPU101が行なう。パケット処理とは、ネットワークNT1との接続の維持に必要な処理であり、受信したパケットについて、例えば、図5に示されるIPデータグラム405が正しいデータグラムであるか否かをチェックし、チェック結果に応じて、IPヘッダ401及びTCPヘッダ402を取り除いてTCPデータグラム403を抽出したり、受信したパケットに対する確認応答(ACK)パケットを生成してこれをネットワークNT1を介して送信したりする処理である。このような構成によれば、省電力モードから通常動作モードへの復帰時においてもインターフェース部200でパケットの受信を中断することがないので、ネットワークNT1側からパケットの送信を継続して行うことができる。
次に、ネットワークNT1を介して転送されたパケットから復帰要因検出部502が復帰要因パケットを検出する方法について説明する。上述したように復帰要因パケットのフラグフィールド402gにはSYNフラグがセットされている。パケットタイプフィルタ235−3は、画像形成装置50が省電力モードに設定された場合に、入力されたパケットのうち、フラグフィールド402gにはSYNフラグがセットされたパケット(復帰要因パケット)を選択し、当該復帰要因パケットを選択すべきパケットとしてパケットエントリジェネレータ235−5に通知する。パケットエントリレジスタ235−6は、パケットエントリジェネレータ235−5を介したパケットタイプフィルタ235-3からの通知に基づいて、rxバッファインターフェース235-4に対してrx_RAM236に記憶させるデータを指示する。これにより、パケットタイプフィルタ235−3によって選択されたパケットに含まれるデータのみがrx_RAM236に記憶される。そして、rx_RAM236に記憶されたデータは、サブCPU280からの指示によって、セレクタ235−10を介して、dmacI/F235−11あるいはcpu I/F235-9に入力され、dmacI/F235−11からDMAC_rx237を介してコントローラ100側に送られ、メインCPU101によって処理されることになる。そして、メインCPU101を含むコントローラ100への電力の供給がサブCPU280によって電源管理部241及び電源制御部251を介して電源回路310に指示され、電源回路310から、コントローラ100へ電力が供給される。そして、画像形成装置50は、省電力モードから通常動作モードに復帰するための処理を行うことになる。
また、上述したように、WakeOnLAN238に設けられたパターンフィルタは、ウェイクアップフレームを検出するためのパターンを示す。WakeOnLAN238は、WOLI/F235−2を介してWakeOnLAN238に入力されたパケットのパターンマッチング用フィールドに示されるパターンとWakeOnLAN238のパターンフィルタに予め設定されているパターンとのパターンマッチングを取り、パターンがマッチングするか否かにより、入力されたパケットがウェイクアップフレームであるか否かを判断する。パターンがマッチングした場合、PCから送信されたパケットがウェイクアップフレームであると判断して、WakeOnLAN238は、メインCPU101への電力の供給を電源管理部241に指示する。この結果、上述の復帰要因パケットの場合と同様に、メインCPU101を含むコントローラ100へ電力が供給され、画像形成装置50は、省電力モードから通常動作モードに復帰するための処理を行うことになる。
次に、ネットワークシステムで行う通信の概要について説明する。図9は、TCPプロトコルの基本的な接続シーケンスを示す図である。この接続シーケンスでは、PCがARP(address resolution protocol)リクエストを画像形成装置50に送信し、画像形成装置50からARPレスポンスが返ってきてMACアドレス解決されると、PCは、画像形成装置50にSYNパケットを送信する。そして、画像形成装置50からACK送信されてこれをPCが受信すると、TCPセッションが確立され、更に、PCがSYN/ACKパケットを画像形成装置50に送信して、PCと画像形成装置50との間で通信が行われる。
次に、通常動作モード及び省電力モードにおける画像形成装置50の行う処理の概要について説明する。通常動作モードでは、メインCPU101は、印刷データをネットワークNT1から受け取り、ASIC102が当該印刷データをメモリ103に書き込み、その後、画像形成エンジンに印刷データを送って、印刷を行わせる。また、通常動作モードでは、サブCPU280は、上述したように、低消費電力状態になる。この状態では、印刷データはネットワークNT1からイーサネット物理層231、MAC IP232のrxバッファ232r、mac_rxif235、DMAC_rx237、アービタ270、PCI260、PCIバス300及びASIC102を介してメモリ103に入力され、印刷データがメモリ103に描画される。
逆に、メモリ103あるいはHDD104に記憶されたデータを、ネットワークNT1を介してPCに送信する場合には、データはASIC102、PCIバス300、PCI260、アービタ270、DMAC_tx234、mac_txif233、MAC IP232のtxバッファ232t及びイーサネット物理層231を介してネットワークNT1に送出される。なお、mac_rxif235に入力されたデータは、上述したように、rx_RAM236に一旦記憶された後、記憶された順に、mac_rxif235からDMAC_rx237に出力される。
一方、省電力モードでは、メインCPU101を含むコントローラ100に電力が供給されないことから、メインCPU101は動作せず、メモリ103及びHDD104も使用することができない状態となる。この状態では、ネットワークNT1、外部要因240及び電源制御線250に関係する各部(電源制御部251及び電源回路310)は通電されている。ネットワークNT1との通信はサブCPU280が制御する。ネットワークNT1を介して入力されるデータがサブCPU280で処理可能なものであれば、そのまま省電力モードを継続する。しかし、入力されたデータが印刷データである場合、サブCPU280では処理可能ではないので、この場合、サブCPU280は、電源を供給する指示を電源制御線250を介してインターフェース部200から出力する。電源回路310は、当該指示に従って、電源供給線311を介してコントローラ100へ電源を供給する。この結果、コントローラ100への通電が開始され、省電力モードから通常動作モードへ移行する。また、省電力モードでは、ネットワークNT1を介してPCから画像形成装置50に入力されるパケットに対しては、上述したように、mac_rxif235のパケットタイプフィルタ235−3でフィルタをかけ、入力されたパケットのうち、復帰要因パケットがパケットタイプフィルタ235−3で選択され、選択されたパケットに含まれるデータがrx_RAM236に記憶される。復帰要因パケットではないパケットは、rx_RAM236において上書きされる。
次に、画像形成装置50の制御部が行う処理の手順について説明する。まず、通常動作モードから省電力モードへの移行処理(省電力モード移行処理)の手順について説明する。図10は、省電力モード移行処理時のメインCPU101とサブCPU280とが行う処理のタイミングチャートである。尚、同図においては、INTは割り込みを示している。
通常動作モードでは、上述したように、メインCPU101は動作可能な状態であり、サブCPU280はDOZE状態である。この状態で、まず、メインCPU101は、パケットタイプフィルタ235−3をイネーブルにし(ステップS101)、次いで、WakeOnLAN238に設けられたパターンフィルタをイネーブルにする(ステップS102)。そして、上述する移行要因が発生したときに、割り込みコントローラ239は、割り込み(INT)を発生させて、省電力モードへの移行を要求する移行要求をサブCPU280に送る。また、メインCPU101は、サブCPU280へのクロックの供給を開始させる(ステップS103)。この結果、サブCPU280のDOZE状態が解除される。そして、サブCPU280は、移行要求を受け取ると、省電力モードへの移行要因を確認する。サブCPU280は、省電力モードへの移行要因を確認すると、省電力モード移行処理を開始する(ステップS104)。このとき、サブCPU280は、WDT292の起動か停止かに関わらず、WDT292への書き込みを定期的に行う。
省電力モード移行処理では、サブCPU280は、まずメインCPU101に対してアクセスし、設定情報を確認するための確認要求をメインCPU101に送る(ステップS105)。設定情報とは、例えば、ネットワークNT1に関する情報や画像形成装置50における用紙の情報などである。メインCPU101は、サブCPU280からの確認要求を受け取ると、当該移行要求に従って、設定情報をサブCPU280に送る(ステップS106)。サブCPU280は、設定情報を受け取ると、移行準備の完了をメインCPU101に通知する(ステップS107)。メインCPU101は、当該通知を受け取ると(ステップS108)、メインCPU101の省電力モードへの移行の段階に入る。また、サブCPU280は、ステップS107で省電力モードへの移行準備が完了した後、バス切替え回路233a、235aによりパケット転送バス289をそれぞれサブCPU280側に切替え、サブCPU280での送受信処理を開始する(ステップS109)。そして、省電力モードへの移行の取り消しを監視するための猶予期間である猶予監視時間T1の経過を待ち、この猶予監視時間T1を経過する前に省電力モードへの移行を阻害する要因が発生しないときに、サブCPU280は、DMAC_tx234及びDMA_rx237の停止を要求する停止要求をメインCPU101に送る(ステップS110)。
尚、猶予監視時間T1は、サブCPU280の省電力モード移行準備が完了した後、メインCPU101がネットワークNT1から送信されてきたパケットに対する処理(パケット処理)を少なくとも完了可能な時間に設定されている。これにより、ネットワークシステムにおいてネットワークNT1と画像形成装置50との間で通信が中断されることはなく、転送されてきた処理すべきパケットは、メインCPU101あるいはサブCPU280で必ず処理されることになる。また、この猶予監視時間T1は、ステップS109でサブCPU280がパケット転送バス289をサブCPU280側に切り替えても、その前に転送され且つメインCPU101でまだ処理されていないパケットがDMAC_tx234、DMA_rx237などに残っているので、それらのパケットを処理するための時間にも相当する。なお、この猶予監視時間T1が経過すれば、DMAC_rx237が停止してもすでにメインCPU101側での処理が終了しているので、未処理のパケットが生じることはない。また、猶予監視時間T1は、ネットワークNT1からパケット化されて転送されたデータに印刷データが含まれていた場合には、メインCPU101で画像形成処理を行わなければならないので、省電力モードへの移行をキャンセルして通常動作モードに戻るためにも設定される。
また、省電力モードへの移行を阻害する要因とは、例えば、WakeOnLAN238にウェイクアップフレームが転送されたとき、画像形成装置50の操作入力部から印刷の開始を指示する操作又はADF(Auto Documennt Feeder)の圧板の開閉動作などの画像形成処理に結びつく動作を行わせる操作が入力されたとき、ネットワークNT1から印刷データが転送されてきたときなどである。このような要因が発生した場合、省電力モードに移行するとメインCPU101で画像形成処理ができなくなるので、省電力モードに移行することなく通常動作モードで動作することになる。
メインCPU101は、ステップS110で送られた停止要求を受け取ると、DMA転送を停止する(ステップS111)。また、メインCPU101は、DMAC_tx234、DMA_rx237から割り込みを受けてDMA転送が停止したことを確認する(ステップS112)と、省電力モードへの移行を要求する移行要求をサブCPU280に送る(ステップS113)。サブCPU280は、移行要求を受け取ると、PCI260のi/O端子261をHi-z状態にし、メインCPU101の電源をオフにしたときにi/O端子261から不必要な電力の消費が生じないように後述のI/O端子処理を実行し(ステップS114)、WDT292を起動する(ステップS117)。サブCPU280は、WDT292を起動すると、正常に動作している証として、WDT292へ書き込みを定期的に行う。また、サブCPU280は、省電力モードへの移行のために、電源管理部241を介して電源回路310を制御して、メインCPU101を含むコントローラ100への電源供給を停止する(ステップS116)。
I/O端子処理とは、以下に述べるような処理のことである。図2に示した制御部では、PCI260のi/O端子261を、電源が遮断される前にHi-z状態に制御し、電源遮断中もHi-z状態に保持しておくことによって、電源が遮断されている側のASIC102に流れ込む電流を排除し、低消費電力状態を促進するようにしている。このようにHi-z状態に保持することにより、低消費電力化だけではなく、誤動作の発生や制御の確実性も意図している。すなわち、電源を遮断しただけでは、遮断したときに溜まっていた電荷が意図しない側に流れて誤作動を引起し、あるいはショートして大電流が流れ、素子が破壊されるなどの危険性もはらむことになる。そこで、本実施の形態ではi/O端子261をHi-z状態とし、このような事態が発生しないようにしている。
ステップS115の後、メインCPU101を含むコントローラ100への電源の供給が絶たれる(シャットダウン状態)(ステップS117)。これにより、省電力モードへの移行が完了し、画像形成装置50の制御を行う主体がメインCPU101からサブCPU280に移り、省電力モードが解除されるまで、サブCPU280が画像形成装置50の制御を司ることになる。
尚、サブCPU280のDOZE状態が解除され、WDT292が起動されるまでは、サブCPU280からメインCPU101への応答が一定時間内に行われないと、メインCPU101がサブCPU280に異常が発生したか否かの検出を行い、異常が発生したと判断した場合は、制御部に異常が発生したために省電力モードに移行できないことを表示部に表示させる異常検出処理を行う。これにより、ネットワークNT1を使用しないコピーやHDD104への画像の入出力(スキャンやプリント)のみ動作可能であることをユーザに報知する。なお、省電力モードに移行できなくても、画像形成エンジンの有する定着ヒータや表示部のバックライトをオフするなどの電力制御は可能である。
WDT292の起動後の省電力モードでは、WDT292がサブCPU280の暴走か否かの検出を行い、暴走と判断すると、電源のオフを電源制御部251に指示する。電源制御部251は、当該指示に従って、電源制御線250を介して、電源のオフを電源回路310に指示する。電源回路310は、当該指示に従って、電源スイッチ313をオフにする電源スイッチオフ信号を信号線314を介して出力する。この結果、電源スイッチ313がオフされ、画像形成装置50全体への電力の供給(給電)が停止される。
次に、猶予監視時間T1が経過する前に省電力モードへの移行を阻害する要因が発生した場合の処理の手順について説明する。図11は、この場合のメインCPU101とサブCPU280とが行う処理のタイミングチャートである。ステップS101〜ステップS108は図10を用いて説明したものと略同様である。ステップS109では、サブCPU280は、ステップS107で省電力モードへの移行準備が完了した後、バス切替え回路233a、235aによりパケット転送バス289をそれぞれサブCPU280側に切替え、サブCPU280での送受信処理を開始するが、サブCPU280による移行取り消し猶予監視時間T1中にサブCPU280側に省電力モードへの移行を阻害する要因が発生したときには、省電力モードへの移行準備を取り消し(ステップS121)、その旨をメインCPU101に通知する。メインCPU101は、当該通知を受け取ると、省電力モードへの移行を取り消す(ステップS122)。
一方、メインCPU101側に省電力モードへの移行を阻害する要因が発生したときには、メインCPU101は、省電力モードへの移行準備を取り消し(ステップS123)、その旨をサブCPU280に通知する。サブCPU280は、当該通知を受け取ると、省電力モードへの移行を取り消す(ステップS124)。そして、猶予監視時間T1が経過した後、サブCPU280が既に受信し且つメインCPU101が処理すべきパケットがあれば、サブCPU280は当該パケットをメインCPU101に渡し(ステップS125)、メインCPU101は、これを受け取る(ステップS126)。また、サブCPU280は、ステップS125でデータをメインCPU101に渡した後、ステップS109で切替えたパケット転送バス289をメインCPU101側に戻し、サブCPU280での送受信処理を停止する(ステップS127)。メインCPU101は、パケット転送バス289がメインCPU101側に切替えられた後、サブCPU280のDOZE状態への移行を許可する(ステップS128)。サブCPU280は、要因を確認し、DOZE状態への移行に問題が無ければクロックの転送を停止させ、DOZE状態に移行する(ステップS129)。この状態で、サブCPU280も通常動作モードに復帰しているので、メインCPU101が制御の主体となり、パケットタイプフィルタ235−3をディスエーブルにし(ステップS130)、WakeOnLAN238に設けられたパターンフィルタをディスエーブルにして(ステップS131)、通常動作モードに完全に復帰させる。
このように制御すると、省電力モードへの移行処理が開始された後でも、省電力モードに移行することなく通常動作モードに復帰することができ、移行する間及び復帰する間はメインCPU101及びサブCPU280ともに動作しているので、ネットワークNT1上で通信が途絶える恐れをなくすことができる。これにより、パケットの欠落が生じる恐れをなくすることができる。但し、WDT292の起動は行われないので、サブCPU280からメインCPU101への応答が一定時間行われないと、WDT292が起動されるまでと同様に、メインCPU101は、サブCPU280についての異常検出処理を行う。
次に、省電力モードから通常モードへ復帰する処理(通常動作モード復帰処理)の手順について説明する。図12は、通常動作モード復帰処理時のメインCPU101とサブCPU280とが行う処理のタイミングチャートである。尚、メインCPU101は電源がオフされている(シャットダウン)状態、サブCPU280は省電力モードで動作している状態であるとする。この状態で、サブCPU280に省電力モードから通常モードへ復帰する要因(復帰要因)が発生すると(ステップS151)、サブCPU280は、メインCPU101への電力の供給を、電源制御部251を介して電源回路310に指示し(ステップS152)、この結果、電源回路310から、メインCPU101を含むコントローラ100へ電力が供給される。また、サブCPU280は、WDT292を停止させる(ステップS163)。なぜなら、省電力モードから通常動作モードに移行すると画像形成装置50の制御の主体がメインCPU101に復帰するため、WDT292によるサブCPU280の暴走の検出は不要となるからである。サブCPU280は、I/O端子処理を実行し(ステップS162)、メインCPU101と接続されているi/O端子261のHi-z状態を解除する。これらの処理によって、省電力モードから通常動作モードへ移行する際にメインCPU101に電源が投入される瞬間に流れ込む電流を排除することが可能になる。
そしてメインCPU101に電力が供給されて電源がオンの状態になると、メインCPU101はブート処理を実行し、立ち上がるための一連の処理を実行する。一方、サブCPU280は、WakeOnLAN238に設けられたパターンフィルタをディスエーブルとして(ステップS153)、パケット処理を継続する(T2)。なぜなら、メインCPU101では電源がオンの状態ではあるが、ブート状態であるので、パケット処理をメインCPU101が行うことはまだ不可能であり、サブCPU280が行う必要があるからである。尚、ステップS153のパターンフィルタのディスエーブルは、ステップS151で復帰要因が発生した後、早いタイミングで設定した方が好ましい。なぜなら、早いタイミングの方が、メインCPU101への電力の供給の指示の重複の可能性が低くなるからである。
そして、サブCPU280は、ネットワークNT1から転送されたパケットから上述の復帰要因パケットを検出するまでパケット処理を継続し(ステップS154)、復帰要因パケットを検出した時点でパケット処理を停止し、メインCPU101の割り込みを待つ(T3)。尚、ステップS154で復帰要因パケットを検出するということは、ステップS153でWakeOnLAN238に設けられたパターンフィルタをディスエーブルにすることにより、パターンフィルタからパケットの入力が行われなくなった後、サブCPU280のパケット処理が進行し、SYNフラグを有するSYNパケットを検出することであり、これ以降、メインCPU101が処理してもサブCPU280が処理するパケットがないことを意味する。
そこで、メインCPU101は、ブート処理の終わりに電源のオンの要因が、主電源がオンなのか省電力モードからの復帰なのかを、RMA286にセットされたステータスを参照することにより確認し(ステップS155)、その後、通常動作モードで動作可能な状態に入る。そして、メインCPU101は、サブCPU280にアクセスして設定情報を確認し(ステップS156)、送信バッファであるtx_buffer232t及び受信バッファであるrx_buffer232rを初期化する(ステップS157)。尚、この状態で通常動作モードに復帰可能となるので、サブCPU280からメインCPU101への応答が一定時間内に行われないと、上述と同様にして、メインCPU101がサブCPU280についての異常検出処理を行う。
ステップS157の後、メインCPU101は割り込みを発生させて、通常モードへの移行準備が完了したことをサブCPU280に通知する(ステップS158)。サブCPU280は、T3でメインCPU101からの割込みを待っていたことから、ステップS158の割り込みを確認した時点で、DOZE状態に移行する(ステップS159)。メインCPU101は、通常モードに復帰したので、DMA転送を開始し(ステップS160)、パケットタイプフィルタ235−3をディスエーブルにする(ステップS161)。これによりmac_rxif235に入力されたパケットはrx_RAM236に一旦記憶されるが、フィルタ処理は行われずに、そのままコントローラ100に送信され、メモリ103に記憶された後、メインCPU101で処理される。
尚、ステップS161のパケットタイプフィルタ235−3のディスエーブルは、サブCPU280がDOZE状態に移行した後に設定する。なぜなら、サブCPU280が処理すべきパケッ処理が残っている可能性を排除するためで、サブCPU280が処理すべきパケット処理が確実に終了し、サブCPU280が動作しなくなった状態でネットワークNT1を介して転送されてくるパケットは全てメインCPU101に送られる。これにより省電力モードから通常動作モードへの復帰時においてもネットワークNT1上で通信が途絶える恐れをなくすことができる。
また、ステップS151で発生した復帰要因が、上述したWakeOnLAN238に設けられたパターンフィルタによってウェイクアップフレームが検出された場合もある。この場合、ステップS152以降で省電力モードから通常動作モードに復帰する処理が開始されると、パターンフィルタを機能させておく必要がなくなる。このため、ステップS153ではパターンフィルタをディスエーブルとしている。即ち、パターンフィルタは省電力モードのときに機能すれば良く、通常モード時に機能する必要はない。このように省電力モードと通常動作モードとでパターンフィルタを機能させるか否かが決定されることにより、通常動作モードにおいても電力の消費をより効果的に削減することができる。
次に、電源投入時にメインCPU101とサブCPU280とが行なう処理の手順について説明する。図13は電源投入時のメインCPU101とサブCPU280とが行う処理のタイミングチャートとi/O端子261の状態を示す図である。本実施の形態では、メインCPU101への電力の供給及びその供給の停止の制御(電力制御)をサブCPU280が行っている。このことから、電源投入時には、まずサブCPU280に電力が供給されて電源がオンになり(ステップS171)、次いでメインCPU101に電力が供給されて電源がオンになる(ステップS172)。その後、両者ともブート処理を実行し、サブCPU280が先に立ち上がり、サブCPU280のステータス、即ち、電源のオンとなった要因をRAM286にセットした後(ステップS173)、クロックを停止してDOZE状態となる。一方、メインCPU101は、RAM286にセットされたステータスを参照して、電源のオンとなった要因を確認した後(ステップS174)、立ち上がり、ネットワークNT1に関係する各部(イーサネット物理層231)を初期化して、ネットワークNT1との通信が可能な状態とし(ステップS175)、DMA転送とネットワークNT1における通信とを開始する(ステップS176)。これによりメインCPU101が、通常動作モードで動作可能な状態となる。
この時点で、サブCPU280はDOZE状態となっており、サブCPU280は低消費電力状態となっている。本実施の形態では、メインCPU101は電力を制御される側のASIC102の状態に等しく、サブCPU280は電力を制御する側のASIC200の状態に等しい。このため、図13では、サブCPU280によって制御されるi/O端子261の状態が示されている。画像形成装置50の制御部への電源投入直後は、i/O端子261はHi-z状態に制御されない。つまり、メインCPU101が通常動作モードで動作可能な状態にあるときには、i/O端子261はHi-zに制御されない。ただし、通常の機能の一部として任意の時間、Hi-z状態になることはある。
図14は、省電力モードへの移行及び省電力モードから通常動作モードへの復帰にかかる状態遷移を示す図である。この状態遷移は、図10〜12に各々示される処理の手順に対応するが、図11のステップS121〜S124の処理がないものとする。図14に示されるように、電源がオンになると(S301)、画像形成装置50は、まず通常動作モードで動作する(S302)。このときWDT292は起動しておらず、パケットタイプフィルタ235−3及びWakeOnLAN238に設けられたパターンフィルタもディスイネーブルの状態である。この状態で、メインCPU101からサブCPU280に対して移行要求があると(S303)、省電力モードに移行する(S304)。このときWDT292は起動し、パケットタイプフィルタ235−3及びWakeOnLAN238に設けられたパターンフィルタもイネーブルになる。その後、復帰要因が発生すると(S305)、メインCPU101を含むコントローラ100へ電力が供給され、通常動作モードに復帰するが、このとき、WDT292は停止され、パケットタイプフィルタ235−3及びWakeOnLAN238に設けられたパターンフィルタもディスイネーブルの状態になる。尚、S304の状態で、WDT292がサブCPU280の暴走を検出した場合、電源がオフの状態になる(S307)。以上のように、WDT292による制御とパケットタイプフィルタ235−3及びWakeOnLAN238に設けられたパターンフィルタにおける制御とを通常動作モードと省電力モードとで繰返して、サブCPU280の暴走の検出と省電力の制御とを実現する。
図15は、省電力モードへの移行、省電力モードモードから通常動作モードへの復帰及び省電力モードへの移行取り消しにかかる状態遷移を示す図である。この状態遷移は、図10〜12に各々示される処理の手順に対応しており、図11のステップS121〜S124の処理を含む。S301〜S303は図14を用いて説明した通りである。S303の後、S304では、画像形成装置50は、省電力モードへの移行を開始し、移行準備が完了すると、パケット転送バス289をそれぞれサブCPU280側に切替え、サブCPU280による移行取り消しがあるかどうかを監視する(S404)。この状態を省電力スタンバイ(Stanby)モードとする。この状態では、パケットタイプフィルタ235−3及びWakeOnLAN238に設けられたパターンフィルタはイネーブルの状態である。S404の省エネスタンバイモードで、猶予監視時間T1が経過する前に、省電力モードへの移行を阻害する要因が発生したときには、サブCPU280は、省電力モードへの移行準備を取り消し(S408)、その旨をメインCPU101に通知する。メインCPU101は、当該通知を受け取ると、省電力モードへの移行を取り消して、通常動作モードに復帰する(S302)。このとき、パケットタイプフィルタ235−3及びWakeOnLAN238に設けられたパターンフィルタはディスイネーブルの状態となる。尚、S404で、サブCPU280からメインCPU101への応答が一定時間内に行われないと、メインCPU101がサブCPU280についての異常検出処理を行う。サブCPU280に異常が発生した場合には、制御部に異常が発生したために省電力モードに移行できない旨が表示部に表示される(S410)。また、S404の省電力スタンバイモードで、猶予監視時間T1が経過した場合、サブCPU280は、DMAC_tx234及びDMA_rx237の停止を要求する停止要求をメインCPU101に送り(S405)、省電力モードに移行する(S304)。S305,S307は図14を用いて説明した通りである。
以上のようにして、画像形成装置50が省電力モードに設定されている場合に、サブCPU280に異常が発生すると、画像形成装置50の電源をオフするようにしたので、画像形成装置50が正常に使用できない状態で電力が無駄に消費されることがない。また、電源を自動的にオフにすることにより、画像形成装置50の電源をオフする操作をした覚えのないユーザが画像形成装置50を使用したいときに、画像形成装置50の電源がオフしているという異変をユーザに対して気付かせて、画像形成装置50が正常に使用できない状態を効果的に報知することができる。また、PCを介して画像形成装置50にアクセスするユーザに対しても同様である。
また、画像形成装置50が省電力モードに設定されている場合に、サブCPU280が、ネットワークNT1との接続の維持に必要なパケット処理を行う。このため、通常動作モードが設定されている場合よりも低い電力で、ネットワークNT1との接続を維持することができる。
[変形例]
なお、本発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。また、以下に例示するような種々の変形が可能である。
上述した実施の形態において、画像形成装置50で実行される各種プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。当該各種プログラムを、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成しても良い。
上述した実施の形態において、画像形成装置50は、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能のうち少なくとも1つの機能を有するものであっても良い。また、画像形成装置50に限らず、上述した制御部の全部又は一部の機能をコンピュータなどの制御装置に適用しても良い。
上述した実施の形態において、ネットワークNT1は、上述の例に限らず、例えば、LAN(Local Area Network)、イントラネット又はインターネットなどであっても良い。
50 画像形成装置
100 コントローラ
101 メインCPU
235 mac_rxif
235−3 パケットタイプフィルタ
238 WakeOnLAN
241 電源管理部
251 電源制御部
280 サブCPU
289 パケット転送バス
292 WDT
310 電源回路
NT1 ネットワーク
特開2007−286859号公報

Claims (7)

  1. 所定の電位の電力が供給される第1モードと前記所定の電位よりも低位の電力が供給される第2モードとのいずれかに設定される制御装置であって、
    当該制御装置全体を制御するメイン制御手段と、
    当該制御装置が前記第2モードに設定された場合、当該制御装置全体又は一部を制御するサブ制御手段と、
    前記サブ制御手段の異常を検出する検出手段とを備え、
    前記検出手段は、当該制御装置が前記第2モードに設定された場合、前記サブ制御手段の異常を検出したとき、当該制御装置に電力を供給する電力供給手段の電源をオフにさせる
    ことを特徴とする制御装置。
  2. 他の制御装置とネットワークを介して通信する通信手段を更に備え、
    前記サブ制御手段は、当該制御装置が前記第2モードに設定された場合、前記ネットワークを介した通信の維持に必要なパケット処理を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 所定の電位の電力が供給される第1モードと前記所定の電位よりも低位の電力が供給される第2モードとのいずれかに設定される画像形成装置であって、
    当該画像形成装置全体を制御するメイン制御手段と、
    当該画像形成装置が前記第2モードに設定された場合、当該画像形成装置全体又は一部を制御するサブ制御手段と、
    前記サブ制御手段の異常を検出する検出手段と、
    少なくとも1つの情報処理装置とネットワークを介して通信する通信手段と、
    前記通信手段を介して受信されたデータに基づいて記録媒体に画像を形成する画像形成手段とを備え、
    前記検出手段は、当該画像形成装置が前記第2モードに設定された場合、前記サブ制御手段の異常を検出したとき、当該画像形成装置に電力を供給する電力供給手段の電源をオフにさせる
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記通信手段は、起動の指示を前記ネットワークを介して前記情報処理装置から受信し、
    前記サブ制御手段は、当該画像形成装置が前記第2モードに設定された場合、前記起動の指示に基づいて、前記電力供給手段から前記メイン制御手段に前記所定の電位の電力が供給されるように制御する
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記通信手段は、前記データを前記ネットワークを介して前記情報処理装置から受信し、
    前記サブ制御手段は、当該画像形成装置が前記第2モードに設定された場合、前記データが受信されると、前記電力供給手段から前記メイン制御手段に前記所定の電位の電力が供給されるように制御し、
    前記メイン制御手段は、当該画像形成装置を前記第1モードに設定して、前記データに基づいて記録媒体に画像を形成するよう前記画像形成手段を制御する
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  6. メイン制御手段と、サブ制御手段と、検出手段とを備え、所定の電位の電力が供給される第1モードと前記所定の電位よりも低位の電力が供給される第2モードとのいずれかに設定される制御装置で実行される制御方法であって、
    前記メイン制御手段が、当該制御装置全体を制御するメイン制御ステップと、
    前記サブ制御手段が、当該制御装置が前記第2モードに設定された場合、当該制御装置全体又は一部を制御するサブ制御ステップと、
    前記検出手段が、前記サブ制御手段の異常を検出する検出ステップとを含み、
    前記検出ステップでは、当該制御装置が前記第2モードに設定された場合、前記サブ制御手段の異常を検出したとき、当該制御装置に電力を供給する電力供給手段の電源をオフにさせる
    ことを特徴とする制御方法。
  7. 請求項6に記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015135556A (ja) * 2014-01-16 2015-07-27 株式会社リコー 情報処理装置、制御方法及び制御プログラム
US9392133B2 (en) 2014-12-08 2016-07-12 Fuji Xerox Co., Ltd. Information processing apparatus and image forming apparatus

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