JP2011050782A - 食器洗浄機用噴射ノズル - Google Patents

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Yoshimasa Tameishi
芳正 為石
Tomio Suyama
富夫 陶山
Koji Suyama
浩二 陶山
Masumi Nozu
真澄 野津
Mamoru Tsumori
衛 津森
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Abstract

【課題】回転速度を簡易に調整することができる食器洗浄機用噴射ノズルを提供する。
【解決手段】洗浄ノズル12,14は、ノズル本体32の噴射穴34a〜38aから食器類に向けて水を噴射すると共に、その水の噴射力によって自転する食器洗浄機用洗浄ノズルである。この洗浄ノズル32は、ノズル本体32の回転方向Aにおける後方に向かって水を噴射する加速用噴射孔41を備えており、加速用噴射孔41を閉鎖するために、ノズル本体32の外周に着脱可能に装着されるクリップ(閉鎖部品)33を備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、洗浄室内に配置され、ノズル本体の噴射穴から食器類に向けて水を噴射する食器洗浄機用噴射ノズルに関するものである。
従来、この分野の技術として、下記特許文献1に記載の食器洗浄機用の噴射ノズルが知られている。また、食器洗浄機に用いられる噴射ノズルとしては、ノズル本体の噴射穴から食器類に向けて水を噴射すると共に、その水の噴射力によって回転するものが知られている。このタイプの噴射ノズルは、ノズル本体から回転方向における後方に水を噴射し、その噴射力によって自力で回転する。このような噴射ノズルを備えた食器洗浄機は、様々な種類の食器類の洗浄に用いられている。
特開平9−289963号公報
このような食器洗浄機においては、食器類の種類に応じた更なる適切な洗浄を行うために、洗浄される食器類の形状や重量等の諸条件によって、噴射ノズルの回転速度を調整することが望ましい。しかしながら、噴射ノズルの回転速度は、噴射穴の位置及び形状等によって定まるので、回転速度を変更するためには、ノズル本体の噴射穴の設計変更が必要となってしまう。このため、この種の食器洗浄機用噴射ノズルにあっては、回転速度の調整を簡易に行うことができない。
なお、上記特許文献1に記載の食器洗浄機用の噴射ノズルは、食器類に向けた水の噴射によって回転するものではなく、ノズル本体に水を噴射する回転噴射口が別途設けられているものである。この噴射ノズルは、回転噴射口から噴射される水の噴射力によって自転する。そして、この回転噴射口は、スライドさせることによって開口面積を変化させるスライド部材が設けられている。この噴射ノズルは、このスライド部材による開口面積の変更によって回転力を変化させ、回転速度を調整することができる。
そこで、上記問題点に鑑み、本発明は、噴射穴から噴射する噴射力によって自力で自転することを前提に、回転速度を簡易に調整することができる食器洗浄機用噴射ノズルを提供することを目的とする。
本発明に係る食器洗浄機用噴射ノズルは、洗浄室内に配置され、ノズル本体の噴射穴から食器類に向けて水を噴射すると共に、その水の噴射力によって自転する食器洗浄機用噴射ノズルにおいて、ノズル本体に設けられ、ノズル本体の回転方向における後方に向かって水を噴射する開閉可能な加速用噴射孔と、C文字形を呈する帯状に形成され、両端の距離が拡がる方向に弾性変形させて前記ノズル本体の外周に装着することで加速用噴射孔を閉鎖可能な閉鎖部品とを備えたことを特徴とする。
この食器洗浄機用噴射ノズルは、ノズル本体の噴射穴から水が噴射されることで、その噴射力により標準的な回転速度をもって回転する。このような、回転する噴射ノズルにおいて、食器類の洗浄力を高める観点からは、洗浄室内の各食器類に当たる水の衝撃力を大きくすべく噴射ノズルの回転速度を小さくすることが有利である。ところが、例えば、食器類の重量が小さい場合に、回転速度が小さく各食器類に加わる衝撃力が強すぎると、食器類が洗浄室内で動いてしまう等の問題が発生する。このため、食器類が動いてしまう問題と洗浄力とのバランスを考慮しながら、食器類の重量に応じて、適切な噴射ノズルの回転速度を設定することが必要である。特に、食器類の下側から水を噴射する場合には、食器類が水の衝撃力で浮いて動きやすく、上記問題が発生しやすいので、食器類よりも下側に配置される下側噴射ノズルにあっては、このような回転速度の調整が特に重要である。
ここで、閉鎖部品は、ノズル本体に装着される際、ノズル本体の外周に弾性力によって固定されるので、工具等を用いることなく容易に着脱することができ、加速用噴射孔を開閉することで簡易に洗浄ノズルの回転速度を調整することが可能となる。また、閉鎖部品をネジ等で締結する必要もないので、長期間の使用による締結部品の弛みによって、締結部品が脱落してしまうという問題も回避できる。この食器洗浄機用噴射ノズルでは、加速用噴射孔を開けると、加速用噴射孔からも回転方向における後方に向かって更に水が噴射される。すると、この水の噴射力によってノズル本体が回転方向と同じ向きの力を受けることになり、回転力の増加によって回転速度が増大する。以上のように、この噴射ノズルでは、加速用噴射孔を閉鎖部材で開閉することによって、簡易に回転速度を加速したりすることができる。
また、本発明に係る食器洗浄機用噴射ノズルの閉鎖部品は開口を有しており、ノズル本体に対して、前記開口と加速用噴射孔とを位置合わせして加速用噴射孔を開放した状態と、開口と加速用噴射孔との位置をずらして加速用噴射孔を閉鎖した状態とに選択的に装着可能であると好適である。
このような閉鎖部品が採用された場合、加速用噴射孔に開口を位置合わせして閉鎖部品を装着すると、加速用噴射孔が開放されて回転速度の加速を行うことができ、開口と加速用噴射孔との位置をずらして閉鎖部品を装着すると、加速用噴射孔が閉鎖されて噴射穴からの噴射力のみを利用した標準的な回転速度とすることも可能となる。
本発明によれば、噴射穴から噴射する噴射力によって自力で自転することを前提とした食器洗浄機用噴射ノズルにおいて、回転速度を簡易に調整することができる。
本発明に係る食器洗浄機用噴射ノズルが適用される食器洗浄機の一実施形態を示す斜視図である。 図1に示した食器洗浄機の断面図である。 本発明に係る食器洗浄機用噴射ノズルの第1実施形態を示す斜視図である。 ノズル本体の平面図である。 (a),(b),(c)は、ノズル本体の先端部付近を示す斜視図である。 図4におけるVI−VI断面図である。 食器洗浄機用噴射ノズルの参考例を示す断面図である。 食器洗浄機用噴射ノズルの第2実施形態を示す断面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る食器洗浄機用ノズルを備えた食器洗浄機の好適な実施形態について詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1及び図2に示すように、食器洗浄機1は、ステンレス製の洗浄機本体2を有している。この洗浄機本体2は、洗浄室3が形成された上側部分2aと、機械室4が形成された下側部分2bとに仕切られている。さらに、洗浄機本体2の背面側におけるコーナ部には、上側部分2aと下側部分2bとに渡って上下方向に延びる支柱6が配置され、支柱6,6間には背面パネル5が延在している。
また、洗浄機本体2の上側部分2aには、洗浄室3の開閉を行うための箱型のドア7が設けられている。このドア7は、左右一対のステンレス製支柱6よりも内側に配置された左右一対のガイドレール(図示せず)により上下方向に案内されると共に、前方において水平方向に延在するハンドル8によって上下動させることができる。このハンドル8の両端には左右一対の回動アーム10,10の先端が固定され、各回動アーム10はドア7の側面7aに沿って斜めに配置されている。そして、ハンドル8の回動運動に対してドア7を上下運動させる必要があるので、回動アーム10には、ドア7の側面7aに沿って配置されたリンク部16の上端が回動自在に連結され、リンク部16の下端は、軸ピン16aを介してドア7に連結されている。なお、洗浄機本体2の底面の四隅には脚部9が取り付けられており、食器洗浄機1の安定した設置が可能となっている。
上述した洗浄室3内には、跳ね上げ式のラックレール11が着脱自在に配置されており、このラックレール11上に、飲食後の食器類が並べられた格子状の食器ラック(図示せず)が載置される。更に、洗浄室3内の上部には、放射状に延びる3本のアームを有する回転自在な上側洗浄ノズル(噴射ノズル)12と、一直線状に延びる2本のアームを有する回転自在な上側濯ぎノズル(噴射ノズル)13とが同心的に配置されている。同様に、洗浄室3内の下部には、回転自在な下側洗浄ノズル(噴射ノズル)14と下側濯ぎノズル(噴射ノズル)15とが同心的に配置されている。
このような構成を有する洗浄室3の底部には、機械室4内に突出するように洗浄水タンク17が形成されており、洗浄室3と洗浄水タンク17との間には、残菜フィルタ18が着脱自在に配置されている。この洗浄水タンク17の前面には、洗浄水タンク17内に吸込口及び吐出口が位置するような洗浄水供給ポンプ(以下「洗浄ポンプ」という)19が直付けされており、部品点数の減少化と省スペース化とが達成されている。この洗浄ポンプ19の吐出口には洗浄水流通管21が接続され、この洗浄水流通管21は、洗浄水タンク17内及び洗浄室3内を通って、上側洗浄ノズル12と下側洗浄ノズル14とに接続されている。
更に、機械室4内には、外部の給湯器(図示せず)から濯ぎ水が供給される濯ぎ水タンク22が収容されており、この濯ぎ水タンク22には、吸込管23を介して濯ぎ水供給ポンプ(以下「濯ぎポンプ」という)24が接続されている。この濯ぎポンプ24は、縦置き状態で設置されており、機械室4内のスペースの有効利用が図られている。この濯ぎポンプ24の吐出口には吐出管26が接続され、この吐出管26の端部26aは洗浄水タンク17内に延在している。そして、吐出管26の端部26aには濯ぎ水流通管27が接続され、この濯ぎ水流通管27は、洗浄水タンク17内及び洗浄室3内を通って、上側濯ぎノズル13と下側濯ぎノズル15とに接続されている。なお、機械室4内には、食器洗浄機1の動作全般を制御するマイクロコンピュータ等が内蔵された電装ボックス(図示せず)等も収容されている。
次に、前述した食器洗浄機1の動作について簡単に説明する。洗浄運転時においては、前回の濯ぎの際に洗浄水タンク17内に溜められている60°C程度の洗浄水が利用される。先ず、洗浄開始ボタンをONすると、洗浄ポンプ19によって洗浄水が上側及び下側洗浄ノズル12,14から噴射を開始する。このとき、各洗浄ノズル12,14は、噴射力によって常に回転し続け、このような回転によって洗浄水が満遍なく食器類に当たり続けるので、食器類から汚損物が効率良く洗い落とされる。そして、洗浄工程を所定時間行った後、濯ぎ工程に移行する。
濯ぎ運転時においては、所定容量をもった濯ぎ水タンク22内に溜められている80°Cの温水が利用される。そして、濯ぎ工程に移行した際、濯ぎポンプ24の駆動により、濯ぎ水が上側及び下側濯ぎノズル13,15から噴射されると、各濯ぎノズル13,15は、噴射力の反力によって常に回転し続け、このような回転により、濯ぎ水が満遍なく食器に当たり続け、食器を効率良く濯ぎ続ける。なお、濯ぎ時に洗浄水タンク17内に溜められる温水は、水の利用効率を高めるために洗浄水として再利用される。
ここで、図3に示すように、前述した食器洗浄機1に適用される下側洗浄ノズル14は、洗浄水流通管21の先端に回転自在に装着された樹脂製のボス部30と、ボス部30から放射状に延在する3本のステンレス製ノズル本体32とを備えている。なお、上側洗浄ノズル12と下側洗浄ノズル14とは、互いに同等の構成を備え、同等の機能を有しているので、以下においては下側洗浄ノズル14について説明し、上側洗浄ノズル12についての説明を省略する。この下側洗浄ノズル14の各ノズル本体32にはネジ穴39(図4参照)が設けられ、各ノズル本体32の基端は、ネジによってボス部30に着脱自在に取り付けられている。ノズル本体32は、扁平な円筒状に形成されることで、省スペース化が図られ、洗浄室3を広く使うことができる。
図3〜図6に示すように、このノズル本体32には、外方に向けて山形に膨出した5固の突出部34,35,36,37,38が設けられ、各突出部34〜38の頂部には噴射穴34a,35a,36a,37a,38aが設けられている。この噴射穴34a〜38aは、洗浄水流通管21を通じて洗浄ノズル14に送られた洗浄水を、洗浄室3内の食器類に向けて斜め上の後方向(矢印S方向)に噴射し、その噴射力によって、洗浄ノズル14は、ボス部30を中心として水平面内で矢印A方向に自転することになる。このような斜め方向への洗浄水の噴射は、噴射穴34a〜38aの位置及び形状を、所望の噴射方向に合わせ傾斜させて形成することより達成される。このとき、噴射された洗浄水は食器類に当たり、その洗浄水の衝撃力によって食器類から汚損物が除去される。
ここで、このような洗浄ノズル14においては、回転方向における後方に向けて洗浄水が噴射されるので、回転速度が小さいほど食器類に当たる水の流速が大きく、その衝撃力も強くなる。このため、食器類の洗浄力を高める観点からは、洗浄ノズル14の回転速度を小さくすることが有利である。しかしながら、食器類の重量が小さい場合に、回転速度が小さく各食器類に加わる衝撃力が強すぎると、食器類が洗浄室内で動いてしまう等の問題が発生する。このため、食器類が動いてしまう問題と洗浄力とのバランスを考慮しながら、洗浄される食器類の重量に応じて、適切な洗浄ノズル14の回転速度を設定することが必要である。例えば、洋食器や中華用食器等の中程度の重量の食器類を洗浄する場合には、標準的な回転速度で対応できるが、例えば、重量が大きい容器やトレー等を洗浄する場合には、回転速度を小さく設定し洗浄力を強化することが望ましい。逆に重量が小さい和食器や軽食器等を洗浄する場合には、食器飛びを抑えるために、回転速度を大きく設定し、洗浄水による衝撃力を抑えることが好ましい。特に、食器類の下方から洗浄水が当たる場合には、食器類が水の衝撃力で浮いて動きやすく、上記の食器飛び等の問題が発生しやすいので、下側洗浄ノズル14にあっては、このような回転速度の調整が特に重要である。
そこで、図3〜図6に示すように、ノズル本体32には、洗浄ノズル14の回転速度を調整するために洗浄水を噴射する加速用噴射孔41と減速用噴射孔42とが設けられている。この加速用噴射孔41は、回転方向Aにおける斜め上の後方向J(図6参照)に水を噴射し、回転方向Aに一致する向きの回転力を発生させて洗浄ノズル14の回転速度を増加させる。逆に、減速用噴射孔42は、回転方向Aにおける斜め上の前方向R(図6参照)に水を噴射し、その回転方向Aとは反対向きの回転力を発生させて、洗浄ノズル14の回転速度を減少させる。これらの噴射孔41,42は、上記の加速又は減速の作用を効果的に奏するように、ノズル本体32の先端に比較的近い位置である噴射穴37aと噴射穴38aとの間に設けられており、加速用噴射孔41は回転方向Aにおける後側に、減速用噴射孔42は回転方向Aにおける前側に位置している。なお、加速用噴射孔41は減速用噴射孔42よりも径が大きい。
さらに、洗浄ノズル14は、これらの加速用及び減速用噴射孔41,42を選択的に閉鎖するために、ノズル本体32の外周に着脱可能に装着されるクリップ(閉鎖部品)33を備えている。クリップ33は、装着位置におけるノズル本体32の周囲よりも内径がわずかに小さいC文字形を呈する帯状のバネ綱材である。従って、クリップ33は、両端の距離が拡がる方向に弾性変形されながらノズル本体32に装着された後、それ自体の復元力によってノズル本体32の外周に密着し、径方向の応力をもって容易に脱落しない程度に固定される。このクリップ33は、加速用及び減速用噴射孔41,42に対応する位置において、ノズル本体32の外周に装着されることで、加速用及び減速用噴射孔41,42の一方又は双方を閉鎖する閉鎖部品として機能する。
また、このクリップ33には、加速用噴射孔41と同じ径の開口33aが1つ形成されており、この開口33aは、クリップ33の一方の端部に位置している。クリップ33が、切り欠き側を上に向け且つ開口33aが回転方向Aにおける後方に位置するような向き(図5(a)及び図6参照)でノズル本体32に装着された状態において、開口33aは加速用噴射孔41に位置合わせされる。従って、クリップ33がノズル本体32に上記のように装着された際には、減速用噴射孔42がクリップ33によって閉鎖され洗浄水を噴射しない一方で、加速用噴射孔41から噴射される洗浄水は開口33aを通して斜め上の後方向Jに噴射される。この場合、加速用噴射孔41からの水の噴射力が、回転方向Aに一致する向きの回転力を発生させるので、洗浄ノズル14の回転が加速されることになる。
逆に、このクリップ33が、切り欠き側を上に向け且つ開口33aが回転方向Aにおける前方側に位置するような向き(図5(b)参照)でノズル本体32に装着された場合には、開口33aは、減速用噴射孔42に位置合わせされる。この場合、加速用噴射孔41がクリップ33によって閉鎖され、減速用噴射孔41から噴射される洗浄水は開口33aを通して斜め上の前方向Rに噴射される。そして、減速用噴射孔42からの水の噴射力が、回転方向Aとは反対の向きの回転力を発生させるので、洗浄ノズル14の回転が減速されることになる。
更に、クリップ33は、切り欠き側を下に向けて(図5(c)参照)ノズル本体32に装着することも可能である。この場合、加速用及び減速用噴射孔41,42は双方とも閉鎖されて洗浄水を噴射しないので、洗浄ノズル14は、噴射穴34a〜38aの噴射力のみによる標準的な回転速度で回転することになる。
以上のように、クリップ33は、上記3通りの装着方法の何れかを選択してノズル本体32に装着されることで、加速用及び減速用噴射孔41,42の双方又は何れか一方を選択的に閉鎖することが可能である。よって、洗浄ノズル12,14の回転速度を、標準的な速度、標準よりも大きい速度、及び標準よりも小さい速度の3段階で調整することができる。また、3本のノズル本体34毎に、独立して上記3段階の調整がなされれば、その組合せによって、洗浄ノズル12,14の回転速度を更に多段階に調整することが可能となる。このような洗浄ノズル12,14の回転速度の調整により、食器類に合わせて最適な洗浄力を得ることができるので、食器洗浄機1が用いられる様々な業態に対応することができる。なお、上述したように、下側洗浄ノズル14にあっては、このような回転速度の調整が特に重要であるので、上述した洗浄ノズルの構成は、下側洗浄ノズル14には特に好適に適用される。
また、クリップ33は、ノズル本体32に装着される際、ノズル本体32の外周に弾性力によって固定されるので、工具等を用いることなく容易に着脱することができ、例えば、食器洗浄機1の設置後においても、簡易に洗浄ノズル12の回転速度を調整することが可能となる。また、クリップ33をネジ等で締結する必要もないので、長期間の使用による締結部品の弛みによって、締結部品が脱落してしまうという問題も回避できる。
〔参考例〕
参考例に係る洗浄ノズル14Aのノズル本体50について図7を用いて説明する。なお、参考例において、第1実施形態と同一又は同等な構成部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図7に示すように、このノズル本体50は、断面が円形をなす点で第1実施形態のノズル本体32とは異なっている。この断面形状に対応して、加速用及び減速用噴射孔51,52を閉鎖するための閉鎖バンド(閉鎖部品)53も、円形断面のリング状を呈し、加速用及び減速用噴射孔51,52位置において周方向に回転自在に装着されている。閉鎖バンド53には、径方向に貫通する雌ネジ部54が設けられ、この雌ネジ部54には止めネジ56が螺着されている。そして、止めネジ56の先端をノズル本体50の表面に押し当てるようにネジ込むことで、閉鎖バンド53は、ノズル本体50に脱落しない程度に固定される。また、止めネジ56を緩めることで、閉鎖バンド53を任意の方向に回転させることができる。さらに、閉鎖バンド53には、開口53aが設けられており、閉鎖バンド53が周方向に回転されることで、この開口53aを、加速用噴射孔51、減速用噴射孔52の何れかに位置合わせすることができる。
このような構成に基づいて、開口53aが加速用噴射孔51に位置合わせされると、減速用噴射孔52が閉鎖バンド53によって閉鎖され洗浄水を噴射しない一方で、加速用噴射孔51から噴射される洗浄水は開口53aを通して斜め上の後方向に噴射される。この場合、加速用噴射孔51からの水の噴射力が、回転方向に一致する向きの回転力を発生させるので、洗浄ノズルの回転が加速されることになる。逆に、開口53aが減速用噴射孔52に位置合わせされると、加速用噴射孔51が閉鎖バンド53によって閉鎖され洗浄水を噴射しない一方で、減速用噴射孔52から噴射される洗浄水は開口53aを通して斜め上の前方向に噴射される。この場合、減速用噴射孔52からの水の噴射力が、回転方向とは反対の向きの回転力を発生させるので、洗浄ノズルの回転が減速されることになる。更に、閉鎖バンド53が回転自在であることから、開口53aを加速用及び減速用噴射孔51,52の何れにも対応しない位置に移動させることもできる。この場合、加速用及び減速用噴射孔51,52は双方ともに閉鎖されて洗浄水を噴射せず、洗浄ノズルは標準的な回転速度をもって回転する。
以上のようなノズル本体50を備えた洗浄ノズル14Aによっても、洗浄ノズルの回転速度を、標準的な速度、標準よりも大きい速度、及び標準よりも小さい速度の3段階で調整することができる。また、3本のノズル本体50毎に、独立して上記3段階の調整がなされれば、その組合せによって、洗浄ノズル14Aの回転速度を更に多段階に調整することが可能となる。
〔第2実施形態〕
本実施形態に係る洗浄ノズル14Bのノズル本体60について図8を用いて説明する。なお、本実施形態において、第1又は参考例と同一又は同等な構成部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図8に示すように、このノズル本体60の外周には、加速用及び減速用噴射孔51,52が設けられた部分に対応して、周方向に三つ一組の嵌合凹部64,66,68及び嵌合凹部65,67,69が形成されている点で第2実施形態のノズル本体50とは異なっている。この相違に対応して、加速用及び減速用噴射孔51,52を閉鎖するための閉鎖バンド63は、切り欠きを有するC文字形の形状をなし、その一端には、上記嵌合凹部64,66,68の何れかに嵌合するV字断面の嵌合凸部63cと、その他端には、上記嵌合凹部65,67,69の何れかに嵌合するV字断面の嵌合凸部63dとが形成されている。この閉鎖バンド63は、径方向における弾性を有しており、嵌合凸部63c,63dが各嵌合凹部64〜69のいずれかに嵌合した際には、径方向の応力をもって容易に脱落しない程度にノズル本体50に固定される。そして、閉鎖バンド63を、ノズル本体60の表面に沿って周方向に段階的に回転させることで、嵌合凸部63c,63dと嵌合する嵌合凹部64〜69を段階的に切り替えることができる。
更に、閉鎖バンド63には、開口63a,63bが形成されている。この開口63aは、嵌合凸部63cが嵌合凹部64に嵌合し、嵌合凸部63dが嵌合凹部65に嵌合したときに加速用噴射孔51に位置合わせされる。また、開口63bは、嵌合凸部63cが嵌合凹部66に嵌合し、嵌合凸部63dが嵌合凹部67に嵌合したときに加速用噴射孔51に位置合わせされる。そして、嵌合凸部63cが嵌合凹部68に嵌合し、嵌合凸部63dが嵌合凹部69に嵌合したときには、加速用及び減速用噴射孔51,52の双方が閉鎖バンド63によって閉鎖されることになる。
このような加速用及び減速用噴射孔51,52及び開口63a,63bの位置関係に基づき、開口63aが加速用噴射孔51に位置合わせされると、加速用噴射孔51からの水の噴射力が、回転方向に一致する向きの回転力を発生させるので、洗浄ノズルの回転が加速されることになる。逆に、開口63bが減速用噴射孔52に位置合わせされると、減速用噴射孔52からの水の噴射力が、回転方向とは反対の向きの回転力を発生させるので、洗浄ノズルの回転が減速されることになる。更に、嵌合凸部63cが嵌合凹部68に嵌合し、嵌合凸部63dが嵌合凹部69に嵌合したときには、加速用及び減速用噴射孔51,52の双方が閉鎖バンド63によって閉鎖されるので、洗浄ノズルは標準的な回転速度をもって回転する。
以上のようなノズル本体60を備えた洗浄ノズル14Bによっても、洗浄ノズルの回転速度を、標準的な速度、標準よりも大きい速度、及び標準よりも小さい速度の3段階で調整することができる。また、3本のノズル本体60毎に、独立して上記3段階の調整がなされれば、その組合せによって、洗浄ノズル14Bの回転速度を更に多段階に調整することが可能となる。
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではない。例えば、前述の実施形態では、下側洗浄ノズル14,14Bに本発明を適用したが、本発明は、上側洗浄ノズル12に適用してもよく、上側及び下側濯ぎノズル13,15に適用してもよい。また、加速用噴射孔41,51は1つが設けられているが、複数の加速用噴射孔が設けられてもよい。また、減速用噴射孔42,52は1つが設けられているが、複数の減速用噴射孔が設けられてもよい。
1…食器洗浄機、3…洗浄室、12…上側洗浄ノズル(食器洗浄機用噴射ノズル)、14,14A,14B…下側洗浄ノズル(食器洗浄機用噴射ノズル)13,15…濯ぎノズル(食器洗浄機用噴射ノズル)、32,50,60…ノズル本体、33…クリップ(閉鎖部品)、33a,53a,63a,63b…開口、34,35,36,37,38…噴射穴、41,51…加速用噴射孔、42,52…減速用噴射孔、53,63…閉鎖バンド(閉鎖部品)、A…回転方向。

Claims (2)

  1. 洗浄室内に配置され、ノズル本体の噴射穴から食器類に向けて水を噴射すると共に、その水の噴射力によって自転する食器洗浄機用噴射ノズルにおいて、
    前記ノズル本体に設けられ、前記ノズル本体の回転方向における後方に向かって水を噴射する加速用噴射孔と、
    C文字形を呈する帯状に形成され、両端の距離が拡がる方向に弾性変形させて前記ノズル本体の外周に装着することで前記加速用噴射孔を閉鎖可能な閉鎖部品とを備えたことを特徴とする食器洗浄機用噴射ノズル。
  2. 前記閉鎖部品は開口を有しており、ノズル本体に対して、前記開口と加速用噴射孔とを位置合わせして加速用噴射孔を開放した状態と、開口と加速用噴射孔との位置をずらして加速用噴射孔を閉鎖した状態とに選択的に装着可能なことを特徴とする請求項1に記載の食器洗浄機用噴射ノズル。
JP2010280244A 2010-12-16 2010-12-16 食器洗浄機用噴射ノズル Pending JP2011050782A (ja)

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