JP2019017743A - 食器洗浄機 - Google Patents

食器洗浄機 Download PDF

Info

Publication number
JP2019017743A
JP2019017743A JP2017139343A JP2017139343A JP2019017743A JP 2019017743 A JP2019017743 A JP 2019017743A JP 2017139343 A JP2017139343 A JP 2017139343A JP 2017139343 A JP2017139343 A JP 2017139343A JP 2019017743 A JP2019017743 A JP 2019017743A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
cleaning
dishwasher
washing
port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017139343A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7046513B2 (ja
Inventor
加藤 哲也
Tetsuya Kato
哲也 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rinnai Corp
Original Assignee
Rinnai Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rinnai Corp filed Critical Rinnai Corp
Priority to JP2017139343A priority Critical patent/JP7046513B2/ja
Publication of JP2019017743A publication Critical patent/JP2019017743A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7046513B2 publication Critical patent/JP7046513B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Washing And Drying Of Tableware (AREA)

Abstract

【課題】広範囲に洗浄水を噴射することができ、付着力の強い汚れに対しても十分な洗浄性能を有する食器洗浄機食器洗浄機を提供する。【解決手段】アームノズル18は、第2軸線a2を中心として回転しつつ洗浄水を噴射する回転体ノズル20と、回転体ノズル20に食器類を洗浄するための洗浄水を供給する供給口19dと、回転体ノズル20に回転力を与えるための洗浄水を噴射する第3噴射口19a3とを備える。回転体ノズル20は、供給口19dからの洗浄水を噴射する第2噴射口20eと、第3噴射口19a3からの洗浄水による圧力を回転力に変換するブレード20cとを有する。【選択図】図3

Description

本発明は、洗浄室に収容した食器類に洗浄水を噴射して食器類を洗浄する食器洗浄機に関する。
従来、食器類を収容する洗浄室と、その洗浄室で洗浄水を噴射しつつ回転するアームノズルとを備え、噴射した洗浄水を食器類に当てることによって、食器類を洗浄する食器洗浄機がある。
この種の食器洗浄機では、食器類をその配置位置に関わらずムラなく洗浄するために、広範囲に洗浄水を噴射させたいという要望があった。そこで、アームノズルに設けられている洗浄水の噴射口に、回転自在なプロペラ状のブレードを備える回転体ノズルを配置して、その回転体ノズルによって洗浄水を拡散させて噴射する食器洗浄機が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−332810号公報
ところで、特許文献1に記載の食器洗浄機では、食器類を洗浄するためにアームノズルから噴出させた洗浄水を回転体ノズルに衝突させることによって、回転体ノズルを回転させている。そのため、この食器洗浄機では、回転体ノズルを回転させる際に洗浄水の圧力が低減されるので、食器類に当たる際に洗浄水の圧力が十分に確保できず、米粒等の付着力の強い汚れに対する洗浄力が低減してしまうという問題があった。
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、広範囲に洗浄水を噴射することができ、付着力の強い汚れに対しても十分な洗浄性能を有する食器洗浄機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の食器洗浄機は、
食器類を収容する洗浄室と、前記洗浄室の内部に設けられ、上下方向に延びる第1軸線を中心として回転しつつ洗浄水を噴射するアームノズルとを備える食器洗浄機であって、
前記アームノズルは、上下方向に延びる第2軸線を中心として回転しつつ前記洗浄水を噴射する回転体ノズルと、前記回転体ノズルに前記食器類を洗浄するための前記洗浄水を供給する供給口と、前記回転体ノズルに回転力を与えるための前記洗浄水を噴射する動力用噴射口とを備え、
前記回転体ノズルは、前記供給口から供給された前記洗浄水を噴射する洗浄用噴射口と、前記動力用噴射口から噴射された前記洗浄水による圧力を回転力に変換する変換部とを有していることを特徴とする。
このように、本発明の食器洗浄機では、アームノズルに回転体ノズルを設けているので、洗浄室の内部の広範囲に亘って洗浄水を噴射させることができる。回転体ノズルには、洗浄を行う洗浄水を供給するための供給口とは独立して設けられている動力用噴射口から噴射された洗浄水によって、回転力が与えられる。これにより、回転体ノズルを回転させるために、洗浄を行う洗浄水の圧力が低減されることがない。
したがって、本発明の食器洗浄機によれば、回転体ノズルを設けた構成でありながら、洗浄を行うための洗浄水の圧力を十分に確保できるので、広範囲に洗浄水を噴射することができ、付着力の強い汚れに対しても十分な洗浄性能を実現することができる。
また、本発明の食器洗浄機においては、
前記回転体ノズルは、前記供給口側の面に前記第2軸線を中心として周方向に延設され、前記洗浄用噴射口と連通している環状の凹部を有し、
前記供給口は、前記凹部のいずれかの部分に対向する位置に配設されていることが好ましい。
このように構成すると、供給口から供給された洗浄水は、回転体ノズルがどの程度回転していたとしても凹部を介して洗浄用噴射口に導かれる。これにより、供給口から洗浄用噴射口に直接洗浄水を供給する構成に比べ、安定して洗浄するための洗浄水を噴射させる(すなわち、安定した洗浄性能を得る)ことができる。
また、本発明の食器洗浄機においては、
前記アームノズルは、前記供給口を複数備え、
複数の前記供給口は、前記第2軸線を中心として周方向に等間隔に配設されていることが好ましい。
供給口を複数配設した場合、その配設位置が偏っていると、供給口から噴射される洗浄水によって回転体ノズルに対して加えられる圧力も位置によって偏ってしまい、回転体ノズルが、その回転軸である第2軸線に対して傾斜した姿勢となるおそれがある。そして、そのような姿勢になると、回転体ノズルとそれを軸支している部材(例えば、アームノズル)等と接触して、回転体ノズルがスムーズに回転しにくくなってしまうおそれがある。
そこで、供給口を複数配設する場合には、それらを第2軸線を中心として周方向に等間隔に配設した構成にすると、供給口から噴射される洗浄水によって回転体ノズルに加えられる圧力が位置によらず一定になるので、回転体ノズルの第2軸線に対する傾斜が抑制され、回転体ノズルをスムーズに回転させることができる。これにより、安定した洗浄性能を得ることができる。
また、本発明の食器洗浄機においては、
前記洗浄用噴射口は、前記変換部よりも径方向外側に配設されていることが好ましい。
このように構成すると、回転体ノズルのサイズを変更せずに、洗浄用噴射口の可動半径を大きくすることができる。すなわち、回転体ノズルのサイズを変更せずに、広範囲に亘って洗浄水を噴射させることができる。
また、本発明の食器洗浄機においては、
前記変換部は、前記第2軸線を中心として径方向に延設されている複数のブレードであり、
複数の前記ブレードは、前記第2軸線を中心として周方向に互いに間隔を存して配置され、
前記動力用噴射口の開口径は、該動力用噴射口に対向する位置における前記ブレード同士の間隔よりも大きいことが好ましい。
このように構成すると、ブレードがどの位置にあっても、動力用噴射口から噴射された洗浄水がブレードに確実に衝突するので、回転体ノズルが安定して回転力を得ることができる。これにより、安定した洗浄性能を得ることができる。
また、本発明の食器洗浄機においては、
前記アームノズルは、該アームノズルに供給された前記洗浄水を前記供給口に導く主流路と、前記主流路から該主流路の延設方向と交わる方向に分岐している副流路を備え、
前記動力用噴射口は、前記副流路を介して供給された前記洗浄水を噴射することが好ましい。
このように構成すると、副流路の形状に応じて、副流路を流れる洗浄水の流速が低減され、動力用噴射口から噴射される洗浄水の勢い(ひいては、回転体ノズルの回転速度)も低減される。すなわち、副流路の長さ及び形状を調整するだけで、容易に回転体ノズルの回転速度を所望の回転速度に調整することができる。その結果、食器類の同一部分に対して衝突させる洗浄水の量を調整して、所望の洗浄性能を容易に設定することができる。
実施形態に係る食器洗浄機の構成を模式的に示す説明図。 図1の食器洗浄機のアームノズルの平面図。 図2のアームノズルの回転体ノズル及び設置部材の平面図。 図2のアームノズルの回転体ノズル及び設置部材の底面図 図2のアームノズルのA−A線断面図。 図2のアームノズルの回転体ノズルの底面図。 図2のアームノズルの回転体ノズル及び設置部材の要部を拡大して示す説明図であり、図7Aは平面図、図7Bは図7AのB−B線断面図。
以下、図面を参照して、実施形態に係る食器洗浄機1について説明する。図3に記載の矢印は、回転体ノズルの回転体方向を示す。また、図4及び図5に記載の矢印は、洗浄水の流れる方向を示す。
なお、以下に説明する本実施形態の食器洗浄機1は、システムキッチンに組み込んで設置されるビルトイン式の食器洗浄機であるが、本発明の食器洗浄機はそのような構成に限定されるものではなく、独立して用いられるフロントオープン式の食器洗浄機であってもよい。
図1に示すように、食器洗浄機1は、食器類Wを収容した洗浄槽2(洗浄室)を外装ケース3に内装する前面引き出し式の構成となっている。
洗浄槽2は、上部が開口した箱型形状をしており、洗浄槽2の前面に扉パネル4が設けられている。
外装ケース3の内部には、洗浄槽2に水を供給する給水管5と、洗浄槽2の排水を行なう排水ホース6と、洗浄槽2の内部に乾燥用の空気を送風する乾燥ファン7と、洗浄槽2の運転を制御する制御ユニット8とが設けられている。
洗浄槽2の内部には、食器類Wを保持する上部食器かご9及び下部食器かご10が設けられるとともに、上部食器かご9及び下部食器かご10に保持された食器類Wに向けて洗浄水を噴射する洗浄ノズル11と、洗浄水を加温するヒータ12とが設けられている。
洗浄槽2の底部には、洗浄中に洗浄水を一時貯留する貯留部13が形成されている。貯留部13は、残菜フィルタ14により覆われており、残菜の侵入が防止されている。
貯留部13には、循環ポンプ15が接続されている。循環ポンプ15は、インペラ16と、インペラ16を回転駆動するモータ17とを備えている。循環ポンプ15では、洗浄時には、インペラ16を正転させることにより貯留部13の洗浄水を洗浄ノズル11に向かって送り出して循環させ、洗浄終了時にインペラ16を逆転させることにより貯留部13の洗浄水を排水ホース6に向かって送り出して排水する。
洗浄ノズル11は、上下方向に延びる第1軸線a1を中心として回転しながら食器類Wに向けて洗浄水を噴射するものであり、中央部分から横方向に延びる一対のアームノズル18によって構成されている。
アームノズル18は中空の部材として構成されており、その内部の空間は、インペラ16によって供給された洗浄水が流れる主流路18aと(図5参照)なっている。アームノズル18の一方には、設置部材19が取り付けられており、その設置部材19を介して、上下方向に延びる第2軸線a2を中心として回転自在な回転体ノズル20が設けられている。
図2に示すように、アームノズル18には、供給された洗浄水を噴射するための第1噴射口18bが複数設けられている。洗浄ノズル11では、アームノズル18に設けられた複数の第1噴射口18b及び回転体ノズル20から噴射された洗浄水によって、食器類Wを洗浄する。
なお、アームノズル18の第1噴射口18b一部から噴射される洗浄水は、食器類Wを洗浄するためだけではなく、洗浄ノズル11を回転させる推進力を得るためにも用いられる。
ここで、図3〜図7を参照して、回転体ノズル20、及び、回転体ノズル20を支持する設置部材19の構成について、詳細に説明する。
図3に示すように、回転体ノズル20は、環状の第1環状部20a(図6参照)と、第1環状部20aと同心に設けられた第2環状部20bと、第1環状部20aと第2環状部20bとの間で、第1環状部20aから放射状に延びる複数のブレード20c(変換部)とを有している。
図3の平面図及び図4の底面図に示すように、設置部材19は、回転体ノズル20の第1環状部20a及びブレード20cを覆う円盤部19aと、円盤部19aと同心に設けられ、回転体ノズル20の第2環状部20bの外縁に沿って延びる環状の枠体部19bと、円盤部19aと枠体部19bとの間で、円盤部19aから放射状に延びる複数の橋梁部19cとを有している。
図5の断面図に示すように、回転体ノズル20の第1環状部20aの中心には、開口部20a1が形成されている。また、設置部材19の円盤部19aの中心には、貫通孔19a1が設けられおり、貫通孔19a1の周縁部からは、上方に向かって筒状部19a2が延設されている。
回転体ノズル20の開口部20a1には、設置部材19の筒状部19a2が、挿通されている。これにより、回転体ノズル20は、設置部材19に対して、第2軸線a2を中心として回転自在になっている。
また、回転体ノズル20と設置部材19とは、開口部20a1と筒状部19a2及び貫通孔19a1とに挿通されている軸部材21によって、第2軸線a2方向における相対的な位置が固定されている。
ここで、回転体ノズル20を介して、食器類Wを洗浄するために洗浄水を噴射する機構について説明する。
図5及び図6に示すように、回転体ノズル20の第2環状部20bの裏側の面(設置部材19側の面)には、第2軸線a2を中心として周方向に延設された円環状の凹部20dが形成されている。凹部20dの内部の空間と回転体ノズル20の上方の空間とは、第2噴射口20e(洗浄用噴射口)を介して連通されている。
図4及び図5に示すように、設置部材19には、円盤部19aの外縁と枠体部19bの内縁と橋梁部19cとによって、複数の供給口19dが形成されている。供給口19dは、いずれも回転体ノズル20の凹部20dに対向するように配設されている。そのため、凹部20dの内部の空間と設置部材19の下方の空間(アームノズル18の内部に形成されている主流路18a)とは、供給口19dを介して連通されている。
すなわち、主流路18aを流れる洗浄水の一部は、設置部材19の供給口19dを介して、回転体ノズル20の凹部20dに導かれた後、第2噴射口20eから食器類Wを洗浄するために噴射される。
このとき、回転体ノズル20は第2軸線a2を中心として回転し、その回転体ノズル20が設置されているアームノズル18は、第1軸線a1(図2参照)を中心として回転するので、第2噴射口20eからの洗浄水は、洗浄槽2の内部の広範囲に亘って噴射されることになる。
なお、食器洗浄機1では、回転体ノズル20の凹部20d及びそれに対向するように設けられている設置部材19の供給口19dを介して、主流路18aから第2噴射口20eへと、食器類Wを洗浄するための洗浄水を導いている。
これにより、主流路18aからの洗浄水は、回転体ノズル20がどの程度回転していたとしても、第2噴射口20eに導かれる。その結果、供給口19dから直接第2噴射口20eに洗浄水を導く構成に比べ、第2噴射口20eから安定して洗浄するための洗浄水を噴射させることができるようになっている。
しかし、本発明の食器洗浄機はそのような構成に限定されるものではない。例えば、第2噴射口20eが複数設けられている場合等には、凹部20dを省略してもよい。また、凹部20dは、必ずしも円環状である必要はなく、回転体ノズル20がどの程度回転していても供給口19dの少なくとも一部が対向できるような環状であればよい。例えば、多角形の環状であってもよい。
ところで、洗浄性能を向上させるためには洗浄水の量が多いほど好ましいので、洗浄水を噴射する回転体ノズル20に供給される洗浄水の量も多いほど好ましい。そこで、食器洗浄機1では、回転体ノズル20に対し洗浄用の洗浄水を供給する供給口19dを複数設けている。
しかし、供給口19dを複数配設した場合、その配設位置が偏っていると、供給口19dから噴射される洗浄水によって回転体ノズル20に対して加えられる圧力も位置によって偏ってしまい、回転体ノズル20が、その回転軸である第2軸線a2に対して傾斜した姿勢となるおそれがある。
そして、そのような姿勢になると、回転体ノズル20とそれを軸支している部材(具体的には、設置部材19の筒状部19a2及び軸部材21)等と接触して、回転体ノズル20がスムーズに回転しにくくなってしまうおそれがある。
そこで、図4に示すように、食器洗浄機1では、複数の供給口19dを第2軸線a2を中心として周方向に等間隔に配設している。これにより、供給口19dから噴射される洗浄水によって回転体ノズル20に加えられる圧力が位置によらず一定になるので、回転体ノズル20の第2軸線a2に対する傾斜が抑制され、回転体ノズル20をスムーズに回転させることができるようになっている。
なお、供給口19dは、必ずしも複数配設する必要はなく、供給口19dが十分に大きい場合等、洗浄水の量が十分である場合には、1つだけ配設するようにしてもよい。また、回転体ノズル20及び設置部材19を形成するために用いた素材の摩擦係数が低い場合等、回転体ノズル20の姿勢の傾斜があまり問題にならない場合には、供給口19dを偏った配置としてもよい。
次に、回転体ノズル20に対し、回転力を与えるための機構について説明する。
図4に示すように、設置部材19の円盤部19aには、回転体ノズル20のブレード20cに対向する位置に、回転体ノズル20に回転力を与えるための洗浄水を噴射する第3噴射口19a3(動力用噴射口)が形成されている。
図5に示すように、第3噴射口19a3は、円盤部19aの下方の空間(すなわち、アームノズル18の内部に形成されている主流路18a)と円盤部19aの上方の空間(すなわち、ブレード20cが存在する空間)とを連通しており、主流路18aから後述する溝部19a4を介して供給された洗浄水を噴射する。
図7A及び図7Bに示すように、複数のブレード20c同士の間隔は、第3噴射口19a3の径よりも狭く形成されている。具体的には、ブレード20c同士の間隔dは、第3噴射口19a3の開口径Dよりも小さく形成されている。これにより、ブレード20cがどの位置にあっても、第3噴射口19a3から噴射された洗浄水がブレード20cに確実に衝突する。
第3噴射口19a3から噴射された洗浄水がブレード20cに衝突した際にブレード20cに加えられる圧力は、ブレード20cによって、回転体ノズル20を回転させるための回転力に変換される。
具体的には、図7Bに示すように、ブレード20cが、その側面部20c1が第2軸線a2に対して周方向一方側に傾斜し、且つ、その下面部20c2が側面部20c1よりも周方向一方側にさらに傾斜した板材として形成されているので、その側面部20c1及び下面部20c2に噴きつけられた洗浄水の圧力が、ブレード20cの周方向への移動力(すなわち、回転体ノズル20の回転力)へと変換される。
ここで、食器洗浄機1では、回転体ノズル20に回転力を与えるために洗浄水を噴射する第3噴射口19a3は、洗浄を行う洗浄水を供給するための供給口19dとは独立して設けられており、それらに対する洗浄水の供給経路も異なっている。そのため、回転体ノズル20を回転させるために第3噴射口19a3から洗浄水を噴射したことによって、供給口19dから噴射される洗浄水の圧力が低減されることがない。
したがって、食器洗浄機1によれば、回転体ノズル20を設けた構成でありながら、洗浄を行うための洗浄水の圧力を十分に確保できるので、広範囲に洗浄水を噴射することができ、付着力の強い汚れに対しても十分な洗浄性能を実現することができる。
なお、食器洗浄機1では、洗浄水の圧力を回転力に変換する変換部としてブレード20cを採用しているので、ブレード20cに噴きつけられた洗浄水は、ブレード20cに衝突した後、上方の空間(すなわち、食器類Wが存在している空間)に拡散されることになる。これにより、第3噴射口19a3から噴射された洗浄水は、回転体ノズル20に回転力を与えるだけではなく、食器類Wを洗浄するためにも用いられる。
ところで、図5に示すように、設置部材19の円盤部19aの厚さは、アームノズル18に取り付けた状態で、主流路18aの底面に隣接する程度の厚さとなっている。また、図4に示すように、円盤部19aの裏側の面には、主流路18aから洗浄水が流入可能な溝部19a4(副流路)が形成されている。
洗浄水をブレード20cに向かって噴射する第3噴射口19a3は、溝部19a4の最奥部に形成されている。一方、溝部19a4の入り口部分は、円盤部19aの周面部に形成されている(すなわち、溝部19a4は、アームノズル18の主流路18aの延設方向と交わる方向に分岐している。)。また、溝部19a4は、第2軸線a2を迂回するように湾曲して延設されている。さらに、溝部19a4の側壁面には、複数の突出部が形成されている。
これらの構成により、主流路18aから溝部19a4に流れ込んだ洗浄水の流速は、溝部19a4の長さ及び形状に応じて、主流路18aを流れる洗浄水の流速よりも低減されている。すなわち、溝部19a4を介して、第3噴射口19a3に供給される洗浄水の速度も低減されている。
食器洗浄機1では、溝部19a4の長さ及び形状を調整することによって、第3噴射口19a3から噴射される洗浄水の速度(ひいては、回転体ノズル20の回転速度)を、所望の速度に調整している。これにより、食器類Wの同一部分に対し得衝突させる洗浄水の量を調整して、洗浄性能の調整を行っている。
なお、本発明の食器洗浄機の副流路の長さ及び形状は、上記の溝部19a4のような構成に限定されるものではなく、必要となる回転体ノズルの回転速度に応じて適宜変更してよい。
例えば、溝部19a4を、第2軸線a2を迂回せず直線的に延設してもよい。また、溝部19a4の側壁部に突出部を設けなくてもよい。また、溝部19a4を省略し、円盤部19aを薄く形成して、主流路18aを流れる洗浄水を直接第3噴射口19a3に導くようにしてもよい。また、円盤部19aに貫通孔を形成し、溝部19a4ではなく、その貫通孔を副流路としてもよい。
以上、図示の実施形態について説明したが、本発明はこのような形態に限られるものではない。
例えば、上記実施形態においては、設置部材19とアームノズル18とを別部材として構成している。しかし、本発明はそのような構成に限定されるものではなく、設置部材19をアームノズル18の一部として一体的に構成してもよい。例えば、アームノズル18に設置部材19の枠体部19bが連設された構成としてもよい。
また、上記実施形態においては、変換部としてブレード20cを用いている。しかし、本発明の変換部は、上記のようなブレードに限定されるものではなく、動力用噴射口から噴射された洗浄水による圧力を回転力に変換できるものであればよい。例えば、回転体ノズルの周面部に、その回転中心となる軸線に対して傾斜した凹凸又は溝を設け、その凹凸又は溝に対して洗浄水を噴射することによって、回転力を得るようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、変換部であるブレード20cの径方向外側に位置する第2環状部20bに、洗浄用噴射口である第2噴射口20eを設けている。これは、回転体ノズル20のサイズを変更せずに、洗浄用噴射口の可動半径を大きくするためである。すなわち、回転体ノズル20のサイズを変更せずに、広範囲に亘って洗浄水を噴射させるためである。
しかし、本発明はそのような構成に限定されるものではなく、変換部と洗浄用噴射口とは同心円状に位置していてもよいし、変換部の径方向内側に洗浄用噴射口が位置していていもよい。なお、変換部を径方向外側に位置させた場合には、少ない水量で回転体ノズルを回転させることができるようになる。
また、上記実施形態においては、複数のブレード20c同士の間隔dを第3噴射口19a3(動力用噴射口)の開口径Dよりも小さく形成することにより、ブレード20cがどの位置にあっても、第3噴射口19a3から噴射された洗浄水がブレード20cに確実に衝突するように構成している。これは、回転体ノズル20の回転を安定化させるためである。
しかし、本発明はそのような構成に限定されるものではない。例えば、回転体ノズル自体が偏心した形状であり、アームノズルの回転に応じて回転が開始される構成である場合等には、ブレード同士の間隔を動力用噴射口の開口径よりも大きく形成してもよい。
1…食器洗浄機、2…洗浄槽(洗浄室)、3…外装ケース、4…扉パネル、5…給水管、6…排水ホース、7…乾燥ファン、8…制御ユニット、9…上部食器かご、10…下部食器かご、11…洗浄ノズル、12…ヒータ、13…貯留部、14…残菜フィルタ、15…循環ポンプ、16…インペラ、17…モータ、18…アームノズル、18a…主流路、18b…第1噴射口、19…設置部材、19a…円盤部、19a1…貫通孔、19a2…筒状部、19a3…第3噴射口(動力用噴射口)、19a4…溝部(副流路)、19b…枠体部、19c…橋梁部、19d…供給口、20…回転体ノズル、20a…第1環状部、20a1…開口部、20b…第2環状部、20c…ブレード(変換部)、20c1…側面部、20c2…下面部、20d…凹部、20e…第2噴射口(洗浄用噴射口)、21…軸部材、a1…第1軸線、a2…第2軸線、W…食器類。

Claims (6)

  1. 食器類を収容する洗浄室と、前記洗浄室の内部に設けられ、上下方向に延びる第1軸線を中心として回転しつつ洗浄水を噴射するアームノズルとを備える食器洗浄機であって、
    前記アームノズルは、上下方向に延びる第2軸線を中心として回転しつつ前記洗浄水を噴射する回転体ノズルと、前記回転体ノズルに前記食器類を洗浄するための前記洗浄水を供給する供給口と、前記回転体ノズルに回転力を与えるための前記洗浄水を噴射する動力用噴射口とを備え、
    前記回転体ノズルは、前記供給口から供給された前記洗浄水を噴射する洗浄用噴射口と、前記動力用噴射口から噴射された前記洗浄水による圧力を回転力に変換する変換部とを有していることを特徴とする食器洗浄機。
  2. 請求項1に記載の食器洗浄機において、
    前記回転体ノズルは、前記供給口側の面に前記第2軸線を中心として周方向に延設され、前記洗浄用噴射口と連通している環状の凹部を有し、
    前記供給口は、前記凹部のいずれかの部分に対向する位置に配設されていることを特徴とする食器洗浄機。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の食器洗浄機において、
    前記アームノズルは、前記供給口を複数備え、
    複数の前記供給口は、前記第2軸線を中心として周方向に等間隔に配設されていることを特徴とする食器洗浄機。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の食器洗浄機において、
    前記洗浄用噴射口は、前記変換部よりも径方向外側に配設されていることを特徴とする食器洗浄機。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の食器洗浄機において、
    前記変換部は、前記第2軸線を中心として径方向に延設されている複数のブレードであり、
    前記回転体ノズルは、前記ブレードを複数有し、
    複数の前記ブレードは、前記第2軸線を中心として周方向に互いに間隔を存して配置され、
    前記動力用噴射口の開口径は、該動力用噴射口に対向する位置における前記ブレード同士の間隔よりも大きいことを特徴とする食器洗浄機。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の食器洗浄機において、
    前記アームノズルは、該アームノズルに供給された前記洗浄水を前記供給口に導く主流路と、前記主流路から該主流路の延設方向と交わる方向に分岐している副流路を備え、
    前記動力用噴射口は、前記副流路を介して供給された前記洗浄水を噴射することを特徴とする食器洗浄機。
JP2017139343A 2017-07-18 2017-07-18 食器洗浄機 Active JP7046513B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017139343A JP7046513B2 (ja) 2017-07-18 2017-07-18 食器洗浄機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017139343A JP7046513B2 (ja) 2017-07-18 2017-07-18 食器洗浄機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019017743A true JP2019017743A (ja) 2019-02-07
JP7046513B2 JP7046513B2 (ja) 2022-04-04

Family

ID=65353303

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017139343A Active JP7046513B2 (ja) 2017-07-18 2017-07-18 食器洗浄機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7046513B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020162334A1 (ja) 2019-02-04 2020-08-13 スミダコーポレーション株式会社 コイル部品

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02274219A (ja) * 1989-04-17 1990-11-08 Sanyo Electric Co Ltd 食器洗浄機
JPH0449937A (ja) * 1990-06-13 1992-02-19 Mitsubishi Electric Corp 食器洗浄機
JPH07163505A (ja) * 1993-12-16 1995-06-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 食器洗浄機
US5673714A (en) * 1994-06-16 1997-10-07 Electrolux Zanussi Elettrodomestici S.P.A. Dishwasher with reversible rotating spray agitator
JPH11332810A (ja) * 1998-05-28 1999-12-07 Sanyo Electric Co Ltd 食器洗い機
JP2010264160A (ja) * 2009-05-18 2010-11-25 Panasonic Corp 食器洗い機

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02274219A (ja) * 1989-04-17 1990-11-08 Sanyo Electric Co Ltd 食器洗浄機
JPH0449937A (ja) * 1990-06-13 1992-02-19 Mitsubishi Electric Corp 食器洗浄機
JPH07163505A (ja) * 1993-12-16 1995-06-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 食器洗浄機
US5673714A (en) * 1994-06-16 1997-10-07 Electrolux Zanussi Elettrodomestici S.P.A. Dishwasher with reversible rotating spray agitator
JPH11332810A (ja) * 1998-05-28 1999-12-07 Sanyo Electric Co Ltd 食器洗い機
JP2010264160A (ja) * 2009-05-18 2010-11-25 Panasonic Corp 食器洗い機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020162334A1 (ja) 2019-02-04 2020-08-13 スミダコーポレーション株式会社 コイル部品

Also Published As

Publication number Publication date
JP7046513B2 (ja) 2022-04-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9326657B2 (en) Dual direction, double tier spray arm assembly for a dishwashing appliance
CA2674501C (en) Dishwasher having multi-mode spray arm system
US10413152B2 (en) Spray assemblies for dishwasher appliances
US4509687A (en) Multiple spray distribution system for a domestic dishwasher
US8287660B2 (en) Upper spray arm water deflector
US20060278258A1 (en) Dishwasher
EP3703544B1 (en) Fan-shaped spray detergent nozzle
JP2019017743A (ja) 食器洗浄機
CN111328269B (zh) 洗碗机喷射臂组件
US20140261584A1 (en) Fixed full coverage wash system for dishwashers
KR20060013790A (ko) 집중 세척 기능이 구비된 식기 세척기
KR0176673B1 (ko) 상단노즐을 갖는 식기세척기
JP2005296181A (ja) 食器洗浄機
JP7045618B2 (ja) 食器洗い機
EP3558084B1 (en) Washing liquid distrubution device for a dishwasher
JPH11113830A (ja) 食器洗い機
JPH04279134A (ja) 食器洗浄機
JP4265078B2 (ja) 食器洗い機
TR201617609A2 (tr) Akiş yönlendi̇ri̇ci̇li̇ pervane i̇çeren bulaşik maki̇nasi
JP2006198052A (ja) 食器洗浄機
CN114748011A (zh) 一种用于清洗机的喷淋装置及清洗机
JP2014046134A (ja) 食器洗浄機
JP2011050782A (ja) 食器洗浄機用噴射ノズル
JP2017213187A (ja) 食器洗浄機
JPH09131295A (ja) 食器洗浄機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200604

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210316

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210824

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211014

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220301

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220323

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7046513

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150