以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰り返さない。
本実施の形態においては、撮像装置の一例としてデジタルスチルカメラを説明する。なお、撮像装置は、デジタルスチルカメラに限られず、画像を撮像する機能を備えた装置であれば、例えば、ビデオカメラ、携帯電話機等であってもよい。
図1は、本発明の実施の形態の1つにおけるデジタルスチルカメラの外観を示す斜視図である。図1を参照して、デジタルスチルカメラ1は、筐体3の正面に、レンズ13、ストロボ5およびマイクロホン35が配置される。さらに、筐体3の上面には、シャッタボタン17Aが設けられ、このシャッタボタン17Aに近い側面には、スピーカ33が設けられる。デジタルスチルカメラ1は防水機能を有する。筐体3には、防水加工が施された弾性のパッキンが内側に設けられ、これによって、防水機能が実現される。なお、スピーカ33と、マイクロホン35が配置される位置は、図1に示した位置に限定されるものではないが、できるだけ離れて配置されるのが好ましい。また、後述するように、スピーカ33から発せられた音が、筐体3を伝わってマイクロホン35に伝達しないように、スピーカ33およびマイクロホン35の少なくとも一方は、筐体3にゴムなどの弾性部材を介して装着されるのが好ましい。さらに、スピーカ33から発せられた音が、筐体3内部を伝わってマイクロホン35で集音されないように、マイクロホン35は筐体3外部の音を集音するように指向性を有するのが好ましい。
図2は、本発明の実施の形態の1つにおけるデジタルスチルカメラの構成の概略を示すブロック図である。図1を参照して、デジタルスチルカメラ1は、デジタルスチルカメラ1の全体を制御する制御部11と、レンズ13と、レンズ13を駆動するレンズ駆動部15と、シャッタボタン17Aを含む操作部17と、イメージセンサ19と、コーデック(CODEC)21と、画像処理する信号処理回路22と、液晶表示装置(LCD)23と、制御部11が実行するためのプログラム等を記憶するROM(Read Only Memory)25と、制御部11の作業領域として用いられるSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)27と、画像を記憶するためのEEPROM((Electronically Erasableand Programmable ROM)29と、不揮発性メモリを備えたメモリカード31Aが装着されるカードインターフェース(I/F)31と、スピーカ33と、マイクロホン35と、水深計37と、高度計39と、デジタルスチルカメラ1の全体に電力を供給するバッテリ41と、を含む。
レンズ13は、レンズ駆動部15により制御される。レンズ13は、デジタルスチルカメラ1が駆動していないときは、本体内部に収納されている。レンズ駆動部15は、制御部11により制御され、レンズ13の焦点を自動的に調整する。レンズ13は、ズーム機構を有する。
イメージセンサ19は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の光電変換素子であり、レンズ13を介して結像する被写体像の画像を光電変換した画像データを制御部11に出力する。制御部11は、イメージセンサ19から出力される画像データを受け付け、SDRAM27に記憶する。ここでの画像データは、例えば、1画素がR(赤)G(緑)B(青)で構成されるビットマップ形式のデータである。なお、イメージセンサ19は、CMOSイメージセンサに限定されるものではなく、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサを用いてもよい。
信号処理回路22は、SDRAM27に記憶された画像データを読み出し、画像データに対して種々の信号処理を施し、輝度信号と色差信号とで表される表色系のYUV形式に変換する。信号処理回路22は、YUV形式の画像データをSDRAM27に記憶する。
制御部11は、SDRAM27に記憶されたYUV形式の画像データをRGB形式の画像データに変換し、LCD23に出力する。これにより、LCD23にイメージセンサ19が被写体を撮像して出力する画像が表示される。なお、LCD23に代えて、有機EL(ElectroLuminescence)ディスプレイを用いてもよい。
コーデック21は、制御部11により制御され、SDRAM27に記憶されたYUV形式の画像データを読出し、圧縮符合化し、画像データを圧縮符号化した符号化データをEEPROM29、またはカードI/F31に装着されたメモリカード31Aに記憶する。ここでは、EEPROM29に記憶する場合を例に説明する。なお、コーデック21は、動画像を記憶する場合、MPEG(Moving Picture Experts Group)圧縮方式で、複数のフレームを圧縮符号化する。この場合、マイクロホン35から入力される音声データを動画像の画像データとAV同期させて圧縮符号化する。
制御部11は、ROM25に記憶された画像処理プログラムを実行することにより、デジタルスチルカメラ1による撮像を可能とし、撮像された画像をEEPROM29に記憶する。
なお、画像処理プログラムをROM25に記憶する例を説明するが、ROM25に限られず、メモリカード31Aに記憶された画像処理プログラムを実行するようにしても良い。さらに、画像処理プログラムを記憶する記録媒体としては、メモリカード31Aに限られず、磁気テープ、フレキシブルディスク、光ディスク(CD−ROM(Compact Disc−ROM)/MO(Magnetic Optical Disc/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、ICカード(メモリカードを含む)、光カード、マスクROM、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROMなどであってもよい。
水深計37は、水圧を計測し、水深に変換して制御部11に出力する。高度計39は、気圧を計測し、高度に変換して制御部11に出力する。なお、水深計37は、水圧を水深に換算する例を示し、高度計39は気圧を高度に換算する例を示すが、これらに限定されるものではなく、水深または高度を計測可能であれば、他の尺度で測量するようにしてもよい。例えば、全地球測位システム(Global Positioning System)におけるGPS衛星から送信されるGPS信号を受信するようにし、GPS信号に基づいて地図上の位置を特定し、地図に予め含まれる高度または水深を、位置から特定するようにしてもよい。この場合には、水深計37および高度計39に代えて、GPS信号を受信するGPS受信部が必要となる。
操作部17は、シャッタボタン17Aを含む複数のキーを含み、ユーザの操作を受け付ける。また、操作部17は、LCD23上に重畳されたタッチパネルを含むようにしてもよい。
バッテリ41は、一次電池または二次電池であり、デジタルスチルカメラ1の全体に電力を供給する。制御部11は、バッテリ41の出力電圧を検出し、バッテリ41の残容量を算出する。バッテリ41は、デジタルスチルカメラ1本体に着脱可能であってもよい。
図3は、制御部が有する機能の概要を示す機能ブロック図である。図3を参照して、レンズ駆動部15およびイメージセンサ19を制御する撮像制御部51と、水中か否かを判断する判断部53と、水深計37を制御する水深計測部55と、高度計39を制御する高度計測部57と、撮像された画像に付加情報を付加する付加部59と、画像をEEPROM29に記憶する記憶部61と、フォルダを表示するフォルダ表示部63と、画像に付加情報の画像を合成した合成画像を生成する合成部65と、合成画像を出力する出力部67と、を含む。
撮像制御部51は、レンズ駆動部15およびイメージセンサ19を制御して、イメージセンサ19が出力する画像データを取得する。具体的には、操作部17に含まれるシャッタボタン17Aが半押しされると、レンズ駆動部15を制御して、レンズのフォーカスを合せ、シャッタボタン17Aが全押しされると、イメージセンサ19が出力する画像データを取得する。撮像制御部51は、取得された画像データを付加部59に出力する。
判断部53は、スピーカ33およびマイクロホン35を制御して、デジタルスチルカメラ1が水中か否かを判断する。具体的には、シャッタボタン17Aが半押しされるとスピーカ33にビープ音を発生させ、マイクロホン35にビープ音を検出させる。スピーカ33にビープ音を発生させてからマイクロホン35がビープ音を検出するまでの時間から、水中か否かを判断する。なお、ビープ音の周波数は、限定されるものではないが8KHzとしている。この8KHzの周波数は可聴範囲であるため、操作者は水中か否かの判断の開始をビープ音によって確認することができる。
ビープ音の伝播特性は、デジタルスチルカメラ1の位置が大気中のときとデジタルスチルカメラ1の位置が水中のときとで異なる。大気中での音の伝搬速度は約330m/秒であり、水中での音の伝搬速度は約1500m/秒である。つまり、水中で発生された音の速度は大気中で発生された音の速度よりも、およそ5倍で伝播する。この伝播速度の違いから水中か否かを判断する。
マイクロホン35の出力は、8Khz帯域を通すBPF(Band Pass Filter)を通して、判断部53に入力される。判断部53は、マイクロホン35の出力レベルを基準値Stと比較することにより、ビープ音を検出する。判断部53は、シャッタボタン17Aが半押しされるとタイマをスタートさせ、マイクロホン35の出力レベルが初めて基準値Stを超えたときに、タイマをストップさせる。判断部53は、タイマ値を予め定められたしきい値THと比較し、タイマ値がしきい値TH以上ならば待機中(水上)と判断し、タイマ値がしきい値TH未満ならば水中と判断する。判断部53は、判断結果を付加部59、水深計測部55および高度計測部57に出力する。
なお、判断部53による判断方法については、特開2007−214852号公報に記載の方法を用いることができる。さらに、水中と大気中とで音の伝播速度が異なることを利用して、水中か否かを判断するようにしたが、特開2005−328224号公報に記載されているように、水圧を用いて判断するようにしても良いし、特開平8−13724号公報に記載されているように光の反射で判別するようにしてもよい。
水深計測部55は、判断部53から水中を示す判断結果が入力されると、水深計37を制御し、水深計37が出力する水深を取得する。水深計測部55は、取得された水深を付加部59に出力する。
高度計測部57は、判断部53から水上を示す判断結果が入力されると、高度計39を制御し、高度計39が出力する高度を取得する。高度計測部57は、取得された高度を付加部59に出力する。
付加部59は、撮像制御部51から入力される画像データに、判断部53から入力される判断結果、換言すれば水中か否かを示す情報と、水深計測部55から入力される水深および高度計測部57から入力される高度とのいずれか一方と、を付加情報として付加する。具体的には、画像データのヘッダ部分に付加情報を追加する。付加部59は、付加情報が付加された画像データを記憶部61に出力する。なお、付加情報を画像データと関連付けることにより付加情報を付加してもよい。例えば、画像データに付されるファイル名(フォルダ名を含む)を付加情報を含むようにしたり、付加情報のファイル名に画像データに付されるファイル名の一部を含むようにしたりすればよい。
記憶部61は、画像データを、EEPROM29の所定の領域に記憶する。これにより、EEPROM29に複数の画像データ71−1、71−2、…71−n(ただし、nは正の整数)が記憶される。画像データを記憶する際に、EEPROM29が複数の記憶領域(フォルダ)を有する場合、複数の記憶領域のいずれか1つを選択し、記憶する。例えば、複数の記憶領域に年月日が付されている場合、画像データを記憶する時点の年月日が付された記憶領域に記憶する。また、複数の記憶領域が、水上で撮像された画像を記憶する領域と、水中で撮像された画像を記憶する領域とを含む場合、画像データを、それに付加された付加情報で特定される記憶領域に記憶する。付加情報が水中を示す情報を含むならば、水中で撮像された画像を記憶する記憶領域に画像データを記憶し、付加情報が水中でないことを示す情報を含むならば、水上で撮像された画像を記憶する記憶領域に画像データを記憶する。また、EEPROM29に複数の記憶領域は、水深または高度を、所定の範囲で分類した複数の水深レベルまたは複数の高度レベルそれぞれに対応する記憶領域を設けるようにし、画像データを付加情報に含まれる水深または高度が該当する水深レベルまたは高度レベルの記憶領域に記憶するようにしてもよい。
フォルダ表示部63は、EEPROM29が有する複数の記憶領域(フォルダ)の内容を表示する。ユーザが操作部17に含まれる複数のキーのうちフォルダを指定するために予め定められたキーを押下すると、EEPROM29が有する複数の記憶領域の1つが選択される。フォルダ表示部63は、選択された記憶領域に記憶されている複数の画像データそれぞれに付加されている付加情報に基づいて複数の画像データを並べ替え、複数の画像データそれぞれを縮小した画像(以下「サムネイル」という)を並べ替えた順に表示する。並べ替える順は、ここでは、高度の高い順、水深の浅い順としている。例えば、選択されたフォルダが、ある日に撮像された画像データを記憶する場合、その日に撮像された画像データが、撮像された水深または高度の順に並べ替えて表示される。
合成部65は、EEPROM29に記憶されている画像データ71−1、71−2〜71−nのうち選択された画像データに、それに付加された付加情報を示す付加画像を合成した合成画像を生成し、合成画像を出力部67に出力する。付加画像は、例えば、付加情報が水中を示す情報を含む場合は、水深の目盛りと、目盛りの付加情報に含まれる水深の位置を特定する印とを含む。また、付加画像を「水深○m」などの文字列を含む画像としてもよい。また、付加情報が水上を示す情報を含む場合は、高度の目盛りと、目盛りの付加情報に含まれる高度の位置を特定する印とを含む。また、付加画像を「高度○m」などの文字列を含む画像としてもよい。
出力部67は、合成部65から入力される合成画像を、LCD23に表示する。これにより、LCD23に合成画像が表示される。また、出力部67は、合成画像を、メモリカード31Aに記憶する。さらに、デジタルスチルカメラ1がプリンタ、パーソナルコンピュータ等の外部機器と接続される場合には、合成画像を外部機器に送信する。出力部67が合成画像を出力する先は、ユーザが操作部17に入力する操作によって定まる。
図4は、撮像処理の流れの一例を示すフローチャートである。撮像処理は、制御部11がROM25に記憶された画像処理プログラムを実行することにより、制御部11により実行される。図4を参照して、制御部11は、スルー画像を表示する(ステップS01)。スルー画像は、イメージセンサ19が所定の時間間隔で出力する画像データに基づく画像をいう。したがって、この段階でLCD23には、動画像が表示される。
次のステップS02においては、シャッタボタン17Aを半押しする操作を受け付けたか否かを判断する。シャッタボタン17Aが半押しされたならば処理をステップS03に進め、そうでなければ処理をステップS15に進める。
ステップS03においては、水中判断処理を実行し、処理をステップS04に進める。水中判断処理については後述するが、デジタルスチルカメラ1が水中か否かを判断する処理である。ステップS04においては、ステップS03における水中判断処理の結果によって処理を分岐する。水中判断処理の結果が水中と判断されたならば処理をステップS05に進め、そうでなければ処理をステップS07に進める。
ステップS05においては、水深計37により計測され、出力される水深を取得し、処理をステップS06に進める。ステップS06においては、付加情報に水中を示す情報と水深と設定し、処理をステップS09に進める。一方、ステップS07においては、高度計39により計測され、出力される高度を取得し、処理をステップS08に進める。ステップS08においては、付加情報に水上を示す情報と高度とを設定し、処理をステップS09に進める。
ステップS09においては、シャッタボタン17Aを全押しする操作を受け付けたか否かを判断する。シャッタボタン17Aが全押しされたならば処理をステップS11に進め、そうでなければ処理をステップS10に進める。ステップS10においては、シャッタボタン17Aの半押しが保持されているか否かを判断する。シャッタボタン17Aを半押しする操作が継続しているならば処理をステップS09に戻すが、シャッタボタン17Aを半押しする操作がユーザにより中断され、シャッタボタン17Aの半押しが開放された場合は、処理をステップS15に進める。
ステップS11においては、イメージセンサ19が出力する画像データを取得する。そして、取得された画像に、ステップS06またはステップS07において設定された付加情報を付加し(ステップS12)、処理をステップS13に進める。
ステップS13においては、EEPROM29に含まれる複数のフォルダのいずれかに画像データを分類する。いずれのフォルダに分類するかは、ユーザによる分類の設定に従う。例えば、撮像年月日別の分類、水深レベルまたは高度レベル別の分類のいずれの分類を選択するかの設定に従う。そして、画像データをEEPROM29の複数のフォルダのうちステップS13において分類されたフォルダに記憶し(ステップS14)、処理をステップS15に進める。
ステップS15においては、電源をOFFにする操作を受け付けたか否かを判断する。ユーザが操作部17に予め定められた電源ボタンを押下する操作を受け付けたならば電源処理を終了するが、そうでなければ処理をステップS01に戻す。
図5は、水中判別処理の流れの一例を示すフローチャートである。水中判別処理は、図4のステップS03において実行される処理である。図5を参照して、制御部11は、スピーカ33にビープ音を発生させる(ステップS21)。そして、タイマをスタートさせ(ステップS22)、ビープ音を発生させてから経過する時間を計時する。次に、マイクロホン35の出力レベルがしきい値H以上か否かを判断する(ステップS23)。マイクロホン35の出力レベルがしきい値H以上ならば処理をステップS24に進め、そうでなければ処理をステップS25に進める。マイクロホン35は、マイクロホン35が集音する音のうちビープ音の周波数と同じ周波数の音を出力するので、マイクロホン35の出力レベルは、マイクロホン35が検出するビープ音のレベルである。
ステップS25においては、タイマ値がしきい値TH以上か否かを判断する。タイマ値がしきい値TH以上ならば処理をステップS26に進めるが、そうでなければ処理をステップS22に戻す。
処理がステップS24に進むのは、ステップS21においてビープ音を発生させてから、その経過時間がしきい値TH未満であって、かつマイクロホンの出力レベルがしきい値H以上となるときである。換言すれば、ビープ音を発生させてからしきい値TH未満の間に、マイクロホンの出力レベルがしきい値H以上となるときである。このため、ステップS24においては、位置を水中に設定し、処理をステップS27に進める。
処理がステップS26に進むのは、ステップS21においてビープ音を発生させてから、しきい値TH以上を経過してからマイクロホンの出力レベルがしきい値H以上となる場合である。ステップS26においては、位置を水上(大気中)に設定し、処理をステップS27に進める。ステップS27においては、タイマをストップし、処理を撮像処理に戻す。
図6は、フォルダ表示処置の流れの一例を示すフローチャートである。フォルダ表示処理は、制御部11がROM25に記憶された画像処理プログラムを実行することにより制御部11により実行される処理である。図6を参照して、制御部11は、フォルダを指定する操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS31)。ユーザが操作部17を操作して、EEPROM29が有する複数のフォルダ(記憶領域)のうち1つを指定する操作を入力したか否かを判断する。フォルダを指定する操作を受け付けるまで待機状態となり、フォルダを指定する操作を受け付けたならば処理をステップS32に進める。
ステップS32においては、指定されたフォルダに含まれる画像データを抽出する。そして、抽出された画像データを、画像データそれぞれに含まれる付加情報で並べ替え(ステップS33)、並べ替えた順に画像データのサムネイルをLCD23に表示する(ステップS34)。
図7は、フォルダ表示画面の一例を示す図である。ここでは、水中で撮像された画像の画像データが記憶されるフォルダが指定された場合に表示されるフォルダ表示画面を示す。また、図では、画像データのサムネイルを、説明のためにP1〜P4、P11〜P15、P21〜P23、P31,P32で示す。
図7を参照して、フォルダ表示画面101は、左端に水深の目盛り103を含む。水深のメモリ103において水深1m〜5mの類には、水深1m〜5mの間で撮像された画像データそれぞれのサムネイルP1〜P4が配置され、水深のメモリ103において水深が5m〜10mの類には、水深5m〜10mの間で撮像された画像データそれぞれのサムネイルP11〜P15が配置され、水深のメモリ103において水深10m〜15mの類には、水深10m〜15mの間で撮像された画像データそれぞれのサムネイルP21〜P23が配置され、水深のメモリ103において水深15m〜20mの類には、水深1m〜5mの間で撮像された画像データそれぞれのサムネイルP31,P32が配置される。さらに、図では、水深のメモリ103において同じ類に、複数のサムネイルが配置されるが、複数のサムネイルは水深が深いほど右側に配置される。例えば、サムネイルP1に対応する画像データはサムネイルP4に対応する画像データに比較して、付加情報に含まれる水深が浅い。
フォルダ表示画面は、画像データのサムネイルを表示するので、複数の画像を1つの画面で表示することができる。また、画像データに含まれる付加情報に基づいて、画像データを並び替えた順で、画像データのサムネイルを表示するので、撮像された水深と画像データとの関係を明示して表示することができる。
なお、ここでは、水中で撮像された画像の画像データが記憶されるフォルダが指定された場合に表示されるフォルダ表示画面を例に説明したが、大気中で撮像された画像の画像データが記憶されるフォルダが指定された場合も同様に、画像データのサムネイルを高度順に並び替えて表示するフォルダ表示画面が表示される。さらに、水中および水上で撮像された画像の画像データが記憶されるフォルダが指定された場合には、画像データのサムネイルを高度順および水深順に並び替えて表示するフォルダ表示画面が表示される。
図8は、画像出力処理の流れの一例を示すフローチャートである。画像出力処理は、制御部11がROM25に記憶された画像処理プログラムを実行することにより制御部11により実行される処理である。図8を参照して、制御部11は、画像データの指定を受け付けたか否かを判断する(ステップS41)。ユーザが操作部17を操作して、EEPROM29に記憶されている画像データを指定する操作を入力したか否かを判断する。画像データを指定する操作を受け付けるまで待機状態となり、画像データを指定する操作を受け付けたならば処理をステップS42に進める。例えば、図7に示したフォルダ表示画面に含まれるサムネイルが指定される操作を受け付けると、指定されたサムネイルに対応する画像データの指定を受け付ける。
ステップS42においては、指定された画像データをEEPROM29から読み出す。そして、読み出された画像データから付加情報を抽出する(ステップS43)。そして、付加情報を示す付加画像を生成する(ステップS44)。付加画像は、付加情報を含む画像であり、ここでは、付加情報が水中を示す情報を含む場合は、水深の目盛りと、付加情報に含まれる水深の位置を特定する印とを含み、付加情報が水上を示す情報を含む場合は、高度の目盛りと、目盛りの付加情報に含まれる高度の位置を特定する印とを含む。
そして、ステップS42において読み出された画像データの画像に生成された付加画像を合成することにより合成画像を生成し(ステプS45)、合成画像をLCD23に表示する。
図9は、合成画像の一例を示す第1の図である。図9を参照して、合成画像111は、全体に画像データの画像を含み、その左側に水深の目盛り113と星印115とからなる付加画像が重畳された画像である。星印115は、水深の目盛り113中において、画像データに付加された付加情報に含まれる水深に対応する位置に配置される。合成画像111は、付加画像を含むので、表示された画像が水深5mで撮像された画像であることを示す。このため、表示された画像が水深5mで撮像された画像であることを、被写体の画像とともに表示することができる。
図10は、合成画像の一例を示す第2の図である。図10を参照して、合成画像121は、全体に画像データの画像を含み、その左側に高度の目盛り123と星印125とからなる付加画像が重畳された画像である。星印125は、高度の目盛り123中において、画像データに付加された付加情報に含まれる高度に対応する位置に配置される。合成画像121は、付加画像を含むので、表示された画像が高度900mで撮像された画像であることを示す。このため、表示された画像が高度900mで撮像された画像であることを、被写体の画像とともに表示することができる。
以上説明したように本実施の形態におけるデジタルスチルカメラ1は、水中か否かを判断し、イメージセンサ19が被写体を撮像し、出力する画像データに、水中か否かを示す付加情報を付加する。このため、EEPROM29に記憶された複数の画像データのうちから、水中または水上を撮像した画像の画像データを抽出することができる。
また、水中と判断した場合には、水深計37により計測された水深を付加情報として画像データに付加するので、EEPROM29に記憶された複数の画像データを水深で検索または並べ替えることができる。
また、水上と判断する場合には、高度計39により計測された高度を付加情報として画像データに付加するので、EEPROIM29に記憶された複数の画像データを高度で検索または並べ替えることができる。
また、デジタルスチルカメラ1は、水上と判断する場合、高度を計測し、イメージセンサ19が被写体を撮像し、出力する画像データに高度を付加情報として付加する。このため、画像データを高度で検索または並べ替えて出力することができる。
また、EEPROIM29に記憶された複数の画像データのサムネイルを、複数の画像データそれぞれに付加された付加情報に基づいて並べ替えて表示する。1つのフォルダ表示画面に複数の画像データのサムネイルを表示することができる。また、サムネイルが付加情報に基づいて並べ替えて表示されるので、画像データを水中か否か、水深または高度で分類して表示することができる。
また、画像データに基づく画像に付加情報を示す付加画像を合成した合成画像を生成するので、画像データをユーザが付加情報を確認することが可能な態様の合成画像として表示または印刷のために出力することができる。
なお、上述した実施の形態においては撮像装置の一例としてデジタルスチルカメラ1を説明したが、図4〜図6および図8に示した処理を実行するための画像処理方法およびその画像処理方法をコンピュータに実行させるための画像処理プログラムとして発明を捉えることができるのはいうまでもない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<付記>
(1) 被写体を撮像し、画像データを出力する撮像手段を備えた撮像装置で実行される画像処理方法であって、
水中か否かを判断するステップと、
前記撮像手段により出力される画像データに、水中か否かを示す付加情報を付加するステップと、を含む画像処理方法。
(2) 水深を計測するステップをさらに含み、
前記付加するステップは、前記計測された水深を前記付加情報として前記画像データに付加するステップを含む、(1)に記載の画像処理方法。
(3) 高度を計測するステップをさらに含み、
前記付加するステップは、前記計測された高度を前記付加情報として前記画像データに付加するステップを含む、(1)または(2)に記載の画像処理方法。
(4) 被写体を撮像し、画像データを出力する撮像手段を備えた撮像装置で実行される画像処理方法であって、
高度を計測するステップと、
前記撮像手段により出力される画像データに、前記計測された高度を付加情報として付加するステップと、を含む画像処理方法。
(5) 被写体を撮像し、画像データを出力する撮像手段を備えた撮像装置で実行される画像処理方法であって、
水深を計測するステップと、
前記撮像手段により出力される画像データに、前記計測された水深を付加情報として付加するステップと、を含む画像処理方法。
(6) 前記付加情報が付加された画像データを記憶するステップと、
前記記憶された前記画像データに基づく画像を縮小した画像を、前記画像データに付加された前記付加情報に基づいて並べ替えて表示するステップと、をさらに備えた(1)〜(5)のいずれかに記載の画像処理方法。
(7) 前記画像データに基づく画像に前記付加情報を示す印を合成した合成画像を生成するステップをさらに備えた、(1)〜(5)のいずれかに記載の画像処理方法。
(8) 水深を計測する深度計測手段と、
被写体を撮像し、画像データを出力する撮像手段と、
前記撮像手段により出力される画像データに、前記計測された水深を付加情報として付加する付加手段と、を備えた撮像装置。