JP2009033544A - 撮影装置、撮影装置の制御方法およびプログラム - Google Patents

撮影装置、撮影装置の制御方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】デジタルカメラ等の撮影装置において、とくに自分撮りを行う場合に、所望とする顔の構図となる画像を取得できるようにする。
【解決手段】撮像系10が、撮影により画像を取得し、モニタ28が画像を含む各種表示を行う。構図決定部38が所望とする顔の構図を決定する。顔検出部37がスルー画像から人物の顔領域を検出し、顔領域から顔の状態を検出する。判定部39が、顔の状態と顔の構図とが適合するか否かを判定し、CPU42が、顔の状態と顔の構図とが適合した場合に本画像の撮影を行うよう撮像系10を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮影により画像を取得する撮影装置、撮影装置の制御方法および撮影装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関するものである。
カメラを用いてユーザが自分自身を撮影する、いわゆる自分撮りを行う場合がある。このように自分撮りを行う場合、ユーザはカメラを自分の手に持ち、カメラを自分の方に向けて撮影を行う必要があるため、自分の顔がカメラの画角に収まっているか確認することが難しく、その結果、自分の顔が画像上の所望とされる位置にない失敗画像が得られてしまう場合がある。また、カメラを三脚にセットしてセルフタイマーを用いて自分撮りを行うことも考えられるが、ユーザは撮影中に画角上における自分の位置や顔のサイズを確認することができないため、ユーザが思い描く構図とは異なる構図の失敗画像が得られてしまう場合がある。
このため、カメラの前面に対面ファインダを設け、対面ファインダに自分の像が写るようにフレーミングを行う手法が提案されている(特許文献1参照)。また、カメラに設けられた画像表示用のモニタをカメラ本体に対して回転自在に設け、撮影時にはモニタをカメラの前面を向くように回転させることにより、ユーザは構図を確認しながら撮影を行うことができる。また、撮影した画像から顔領域を検出し、顔の位置、大きさおよび向きが好ましいものとなるように、カメラから被写体である人物を移動させるための指示を行う手法も提案されている(特許文献2参照)。とくに、種々の構図を表す複数の構図情報から所望とされる構図を表す構図情報を選択し、その構図となるようにカメラから被写体である人物を移動させる指示を行う手法も提案されている(特許文献3参照)。
特開平9−133957号公報 特開2004−280277号公報 特開2005−167789号公報
しかしながら、特許文献1に記載された手法では、カメラから離れて撮影を行う場合に、対面ファインダによる自分の像が見にくくなるため、所望とする構図により撮影を行うことが困難となる。また、モニタを回転させることにより構図を確認する場合、カメラにモニタを回転させるための機構を設ける必要があるため、カメラの構成が複雑となる。また、特許文献1に記載された手法と同様に、カメラから離れて撮影を行う場合にはモニタの表示を確認することが難しく、とくに屋外においてはモニタの視認性が非常に悪くなるため、所望とする構図により撮影を行うことが困難となる。
また、特許文献2,3に記載された手法では、被写体を好ましい構図となるように誘導できるものの、その構図はあらかじめ定められたものの中から選択する必要があるため、必ずしもユーザが所望とする構図とはならない場合がある。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、とくに自分撮りを行う場合に、所望とする顔の構図となる画像を取得できるようにすることを目的とする。
本発明による撮影装置は、撮影を行う撮影手段と、
所望とする顔の構図を決定する構図決定手段と、
前記撮影手段が事前撮影により取得したスルー画像から人物の顔領域を検出し、該顔領域から顔の状態を検出する顔検出手段と、
前記顔の状態と前記顔の構図とが適合するか否かを判定する判定手段と、
前記顔の状態と前記顔の構図とが適合した場合に本撮影を行うよう前記撮影手段を制御する撮影制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
「本撮影」とは、レリーズボタンを全押しすることにより、取得した画像を表す画像データをメモリカード等の記録メディアに記録するための撮影である。
「事前撮影」とは、レリーズボタンを全押しする本撮影とは異なり、例えば、レリーズボタンを押下しない状態において、構図の確認のためにモニタ等の表示手段に随時表示されるスルー画像を取得するための撮影である。
「顔の状態」としては、顔領域の各種状態を用いることができ、例えば、顔領域の位置、顔領域のサイズ、および顔領域に含まれる顔の向きを用いることができる。
なお、本発明による撮影装置においては、前記撮影手段が取得した画像を含む各種表示を行う表示手段をさらに備えるものとし、
前記構図決定手段を、前記表示手段に表示された前記スルー画像上において、前記顔の構図の指定を受け付けることにより該顔の構図を決定する手段としてもよい。
また、本発明による撮影装置においては、前記所望とする顔の構図を有するよう撮影された基準画像から、該顔の構図を表す構図情報を取得する構図情報取得手段をさらに備えるものとし、
前記構図決定手段を、前記構図情報に基づいて前記顔の構図を決定する手段としてもよい。
また、本発明による撮影装置においては、前記所望とする顔の構図を有する基準画像の入力を受け付け、該基準画像から該顔の構図を表す構図情報を取得する構図情報取得手段をさらに備えるものとし、
前記構図決定手段を、前記構図情報に基づいて前記顔の構図を決定する手段としてもよい。
また、本発明による撮影装置においては、前記顔領域を検出する検出領域を指定する領域指定手段をさらに備えるものとし、
前記顔検出手段を、該指定された検出領域内においてのみ前記顔領域の検出を行う手段としてもよい。
また、本発明による撮影装置においては、前記顔の状態と前記顔の構図とが適合しない場合に、該顔の状態を該顔の構図に適合させるための指示を出力する指示出力手段をさらに備えるものとしてもよい。
また、本発明による撮影装置においては、前記顔領域に含まれる顔と特定の人物とが一致するか否かを判定する人物判定手段をさらに備えるものとし、
前記顔検出手段を、前記顔領域に含まれる顔と特定の人物とが一致する場合にのみ、前記顔の状態を検出する手段としてもよい。
本発明による撮影装置の制御方法は、撮影を行う撮影手段を備えた撮影装置の制御方法であって、
所望とする顔の構図を決定し、
前記撮影手段が事前撮影により取得したスルー画像から人物の顔領域を検出し、
該顔領域から顔の状態を検出し、
前記顔の状態と前記顔の構図とが適合するか否かを判定し、
前記顔の状態と前記顔の構図とが適合した場合に本撮影を行うことを特徴とするものである。
なお、本発明による撮影装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして提供してもよい。
本発明によれば、所望とする顔の構図が決定され、スルー画像から人物の顔領域が検出され、さらに顔の状態が検出される。そして、顔の状態と顔の構図とが適合するか否かが判定され、適合した場合に本画像の撮影が行われる。このため、とくにユーザが自分撮りを行う場合のように、撮影時に構図を確認できない状況にあっても、所望とする顔の構図となるように撮影を行うことができ、その結果、所望とする構図を有する画像を取得することができる。
また、表示手段に表示されたスルー画像上において、顔の構図の指定を受け付けることにより、ユーザが所望とするように指定した顔の構図となるように撮影を行うことができる。
また、所望とする顔の構図を有するよう撮影された基準画像から、顔の構図を表す構図情報を取得し、この構図情報に基づいて顔の構図を決定することにより、所望とする顔の構図を有するように一度撮影を行って基準画像を取得しさえすれば、所望とする顔の構図となるように撮影を行うことができる。
また、所望とする顔の構図を有する基準画像の入力を受け付け、この基準画像から顔の構図を表す構図情報を取得し、この構図情報に基づいて顔の構図を決定することにより、所望とする顔の構図を有する基準画像を入力しさえすれば、所望とする顔の構図となるように撮影を行うことができる。
また、顔領域を検出する検出領域を指定し、指定された検出領域内においてのみ顔領域の検出を行うことにより、画像の全領域において顔領域の検出を行う必要がなくなるため、処理の負荷を軽減して顔領域の検出処理を迅速に行うことができる。
また、顔の状態と顔の構図とが適合しない場合に、顔の状態を顔の構図に適合させるための指示を出力することにより、ユーザが指示に従って移動等すれば、所望とする顔の構図となるように撮影を行うことができる。
また、顔領域に含まれる顔と特定の人物とが一致するか否かを判定し、顔領域に含まれる顔と特定の人物とが一致する場合にのみ顔の状態を検出することにより、特定の人物について所望とする顔の構図となるように撮影を行うことができる。また、他人が画像に含まれてしまうことも防止することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の第1の実施形態による撮影装置を適用したデジタルカメラの内部構成を示す概略ブロック図である。図1に示すように本実施形態によるデジタルカメラ1は、レリーズボタン、十字キー、モードダイヤルおよび各種操作キー等を含む操作系2を有する。
撮像系10としては、フォーカスレンズおよびズームレンズからなる撮影レンズ12を有する。撮影レンズ12を構成するフォーカスレンズおよびズームレンズは、レンズ駆動部13によって光軸方向に移動可能である。
また、絞り14は絞り駆動部15によって駆動される。絞り駆動部15は、AE処理部30から出力される絞り値データに基づいて絞り径の調整を行う。
シャッタ16はメカニカルシャッタであり、シャッタ駆動部17によって駆動される。シャッタ駆動部17は、レリーズボタンの押下により発生する信号と、AE処理部30から出力されるシャッタスピードデータとに応じて、シャッタ16の開閉の制御を行う。
シャッタ16の後方には撮像素子であるCCD18を有している。CCD18は、多数の受光素子を2次元的に配列した光電面を有しており、撮影レンズ12等の光学系を通過した被写体光がこの光電面に結像し、光電変換される。光電面の前方には、各画素に光を集光するためのマイクロレンズアレイと、R,G,B各色のフィルタが規則的に配列されたカラーフィルタアレイとが配置されている。CCD18は、CCD制御部19から供給される垂直転送クロックおよび水平転送クロックに同期して、画素毎に蓄積された電荷を1ラインずつシリアルなアナログ撮影信号として出力する。各画素において電荷を蓄積する時間、すなわち、露光時間は、CCD制御部19から与えられる電子シャッタ駆動信号によって決定される。また、CCD18はCCD制御部19により、あらかじめ定められた大きさのアナログ撮像信号が得られるようにゲインが調整されている。
CCD18から取り込まれたアナログ撮像信号は、アナログ信号処理部20に入力される。アナログ信号処理部20は、アナログ信号のノイズを除去する相関2重サンプリング回路(CDS)と、アナログ信号のゲインを調節するオートゲインコントローラ(AGC)と、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ(ADC)とからなる。なお、アナログ信号処理部20が行う処理をアナログ信号処理とする。このデジタル信号に変換された画像データは、画素毎にR,G,Bの濃度値を持つCCD−RAWデータである。
タイミングジェネレータ21は、タイミング信号を発生させるものであり、このタイミング信号をシャッタ駆動部17、CCD制御部19、およびアナログ信号処理部20に供給することにより、レリーズボタンの操作、シャッタ16の開閉、CCD18の電荷の取込み、およびアナログ信号処理部20の処理の同期をとっている。
また、デジタルカメラ1は撮影時において必要なときに発光されるフラッシュ23を有する。
画像入力コントローラ24は、アナログ信号処理部20から入力されたCCD−RAWデータをフレームメモリ26に書き込む。
フレームメモリ26は、画像データに対して後述の各種画像処理(信号処理)を行う際に使用する作業用メモリであり、例えば、一定周期のバスクロック信号に同期してデータ転送を行うSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)が使用される。
表示制御部27は、フレームメモリ26に格納された画像データをスルー画像としてモニタ28に表示させたり、再生モード時に記録メディア35に保存されている本画像をモニタ28に表示させたりするためのものである。なお、スルー画像は、デジタルカメラ1が撮影モードにある間、所定時間間隔で撮像系10により撮影される。
AF処理部29およびAE処理部30は、プレ画像に基づいて撮影条件を決定する。このプレ画像とは、レリーズボタンが半押しされることによって発生する半押し信号を検出したCPU42がCCD18にプレ撮影を実行させた結果、フレームメモリ26に格納された画像データにより表される画像である。
AF処理部29は、プレ画像に基づいて焦点位置を検出し、フォーカス駆動量データを出力する(AF処理)。焦点位置の検出方式としては、例えば、所望とする被写体にピントが合った状態では画像のコントラストが高くなるという特徴を利用して合焦位置を検出するパッシブ方式が考えられる。
AE処理部30は、プレ画像に基づいて被写体輝度を測定し、測定した被写体輝度に基づいて絞り値およびシャッタスピード等を決定し、絞り値データおよびシャッタスピードデータを露出設定値として決定する(AE処理)。
AWB処理部31は、撮影時のホワイトバランスを自動調整する(AWB処理)。なお、AWB処理部31は、撮影前でも、本撮影後でもホワイトバランスの調整を行うことができる。
画像処理部32は、本画像の各画素がRGBそれぞれの値を有するように本画像の画像データを補間する補間処理、補間した画像データに対して、階調補正、シャープネス補正、色補正等の画質補正処理、並びに輝度信号であるYデータと、青色色差信号であるCbデータおよび赤色色差信号であるCrデータとからなるYCデータに変換するYC処理を行う。この本画像とは、レリーズボタンが全押しされることによって実行される本撮影によりCCD18から取り込まれ、アナログ信号処理部20、画像入力コントローラ24経由でフレームメモリ26に格納された画像データによる画像である。
圧縮/伸長処理部33は、画像処理部32によって処理が行われた本画像の画像データに対して、例えば、JPEG等の圧縮形式で圧縮処理を行い、画像ファイルを生成する。この画像ファイルには、Exifフォーマット等に基づいて、撮影日時等の付帯情報が格納されたタグが付加される。
メディア制御部34は、不図示のメディアスロットルに着脱自在にセットされた記録メディア35にアクセスして、画像ファイルの書き込みと読み込みの制御を行う。
内部メモリ36は、デジタルカメラ1において設定される各種定数、各種情報およびCPU42が実行するプログラム等を記憶する。
顔検出部37は、撮像系10が取得した画像(スルー画像、プレ画像および本画像を含む。本実施形態においてはスルー画像)に含まれる顔領域をすべて検出する機能を有する。具体的には、顔検出部37は、テンプレートマッチングによる手法や、顔の多数のサンプル画像を用いてマシンラーニング学習により得られた顔判別器を用いる手法等により、画像上における顔を囲む所定範囲の矩形領域を顔領域として検出する。なお、本実施形態においては、さらに顔領域の中心を顔領域の位置、顔領域の一辺の長さを顔領域のサイズとして検出する。そして、顔検出部37は、検出した顔領域の位置およびサイズを、顔の状態を表す状態情報として出力する。なお、検出した顔領域は後述するようにモニタ28上において検出枠により囲まれるが、検出枠と顔領域とは一致するものである。
構図決定部38は、本撮影により取得される本画像上における所望とする顔の構図を決定する。第1の実施形態においては、ユーザによる操作系2からの顔の構図の指定を受け付けることにより顔の構図を決定する。
図2は第1の実施形態における顔の構図の決定を説明するためのデジタルカメラの背面図である。図2に示すようにデジタルカメラ1の背面には、モニタ28、十字キー50、操作ボタン51,52および電源スイッチ53が設けられている。なお、十字キー50、操作ボタン51,52および電源スイッチ53は操作系2の一部である。
ユーザは操作系2を用いて、顔構図の指定の指示をデジタルカメラ1に対して行う。これにより、モニタ28にはスルー画像上に構図枠55が表示される。ユーザは操作系2を用いて、構図枠55の位置を所望とする位置に移動し、さらに構図枠55のサイズを所望とするサイズに変更することにより顔の構図を指定する。そして、ユーザが所望とする位置に構図枠55を移動し、所望とするサイズに構図枠55のサイズを変更した時点において、操作系2を用いて決定の指示を行うと、構図決定部38は顔の構図をユーザが指定したものに決定する。なお、決定された顔の構図、すなわち構図枠55の位置およびサイズは、構図情報として内部メモリ36に記憶される。
判定部39は、顔検出部37が出力した状態情報により表される顔の状態と、構図決定部38が決定した顔の構図とが適合するか否かを判定する。具体的には、顔領域に対応する検出枠の位置およびサイズと構図枠55の位置およびサイズとが一致するか否かにより、顔の状態と顔の構図とが適合するか否かを判定する
図3は適合の状態を説明するための図である。なお、図3においてはモニタ28に表示された画像にて適合の状態を説明する。図3(a)に示すように、顔の検出枠56(図3(a)においては見えない)および構図枠55が一致する場合には、判定部39は顔の状態と顔の構図とが適合すると判定し、その旨を出力する。一方、図3(b)に示すように、検出枠56および構図枠55のサイズが一致しているが、位置が一致していない場合には、顔の状態と顔の構図とは適合しないとして、検出枠56の構図枠55に対する位置ずれの方向を検出し、その方向を表す情報を出力する。
また、図3(c)、(d)に示すように、検出枠56および構図枠55の位置は一致しているが、サイズが一致していない場合には、顔の状態と顔の構図とは適合しないとして、構図枠55および検出枠56のサイズの大小関係に応じた情報を出力する。例えば、図3(c)に示すように、構図枠55よりも顔の検出枠56が小さい場合にはその旨の情報を、図3(d)に示すように、構図枠55よりも顔の検出枠56が大きい場合にはその旨の情報を出力する。なお、判定部39は、構図枠55および検出枠56のサイズの関係について先に判定を行い、構図枠55および検出枠56のサイズが一致した後に、顔の位置の関係について判定を行う。
音声処理部40は、判定部39が出力した情報に応じて、必要な指示をユーザに行うための音声をスピーカ41から出力する。すなわち、図3(b)に示すように、検出枠56および構図枠55の位置が一致していない場合には、検出枠56が構図枠55と一致するように、被写体となる人物が移動すべき上下左右の方向を音声により指示する。例えば図3(b)に示す状態においては、人物が左に移動することにより検出枠56が構図枠55と一致することから、「左に移動してください」のように音声を出力する。
また、図3(c)、(d)に示すように、検出枠56および構図枠55のサイズが一致していない場には、被写体となる人物が移動すべき前後の方向を音声により指示する。例えば図3(c)に示す状態においては、人物が前に移動することにより検出枠56のサイズが構図枠55のサイズと一致することから、「前に移動してください」のように音声を出力する。
なお、出力する音声のデータは内部メモリ36に記憶されており、音声処理部40は判定部39の出力結果に応じたデータを内部メモリ36から読み出してスピーカ41より出力する。
CPU42は、操作系2およびAF処理部29等の各種処理部からの信号に応じてデジタルカメラ1の本体各部を制御する。とくに、ユーザがデジタルカメラ1を三脚に固定して自分撮りの指示をデジタルカメラ1に対して行った場合、顔検出部37、構図決定部38、判定部39および音声処理部40に指示を行って、撮影されるユーザの顔の状態と決定した顔の構図とが適合するように、ユーザに移動を指示をする処理を行う。
データバス43は、各種処理部、フレームメモリ26およびCPU42等に接続されており、画像データおよび各種指示等のやり取りを行う。
次いで、第1の実施形態において行われる処理について説明する。図4は第1の実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。なお、第1の実施形態においては、デジタルカメラ1は三脚に固定されているものとする。また、撮像系10によりスルー画像が随時撮影により取得されてモニタ28に表示されているものとする。ユーザにより自分撮りの指示が行われることによりCPU42が処理を開始し、構図決定部38がモニタ28に構図枠55を表示し、ユーザによる顔の構図の指定を受け付ける(ステップST1)。
そして、顔の構図の決定の指示が行われたか否かを判定し(ステップST2)、ステップST2が否定されるとステップST1に戻る。ステップST2が肯定されると、顔検出部37がスルー画像から顔領域を検出する(ステップST3)。そして、CPU42は、顔領域が検出されたか否かを判定し(ステップST4)、ステップST4が否定されるとステップST3に戻る。ステップST4が肯定されると、顔検出部37がさらに顔の状態を検出し(ステップST5)、判定部39が顔の状態と顔の構図とが適合するか否かを判定する(ステップST6)。ステップST6が否定されると、音声処理部40が音声による指示の処理を行う(ステップST7)。
図5は音声による指示の処理のフローチャートである。まず、音声処理部40は、検出枠56および構図枠55のサイズが一致しているか否かを判定する(ステップST11)。ステップST11が否定されると、検出枠56および構図枠55のサイズの関係を判定する(ステップST12)。そして、検出枠56が構図枠55よりも小さい場合には、前に移動するよう指示を行い(ステップST13)、ステップST6に戻る。一方、検出枠56が構図枠55よりも大きい場合には、後に移動するよう指示を行い(ステップST14)、ステップST6に戻る。
ステップST11が肯定されると、検出枠56および構図枠55の位置が一致しているか否かを判定する(ステップST15)。ステップST15が肯定されるとステップST6に進む。
ステップST15が否定されると、検出枠56の構図枠55に対するずれの方向を判定する(ステップST16)。そして、検出枠56が上にずれている場合には、下に移動するよう指示を行い(ステップST17)、検出枠56が下にずれている場合には、上に移動するよう指示を行い(ステップST18)、検出枠56が左にずれている場合には、右に移動するよう指示を行い(ステップST19)、検出枠56が右にずれている場合には、左に移動するよう指示を行い(ステップST20)、ステップST6に戻る。
なお、検出枠56が構図枠55に対して右上や左下にずれている場合がある。このような場合には、上下のずれをなくす指示を先に行うようにする。すなわち、検出枠56が構図枠55に対して右上にずれている場合には、先に下に移動する指示を行い、次いで、左に移動する指示を行う。
図4に戻り、ステップST6が肯定されると、撮像系10が撮影を行う(ステップST8)。すなわち、プレ撮影に続いて本撮影を行い、本画像を表す画像データを取得する。そして、取得した画像データを記録メディア35に記録し(ステップST9)、処理を終了する。なお、撮影の際には、ユーザに撮影が行われることを通知することが好ましい。例えば、音声処理部40により、「撮影します」のような音声を出力したり、デジタルカメラ1の前面にランプを設け、ランプの点滅後に撮影を行うようにしてもよい。
このように、第1の実施形態においては、スルー画像から検出した顔の状態と顔の構図とが適合するか否かを判定し、適合した場合に本画像の撮影を行うようにしたため、とくにユーザが自分撮りを行う場合のように、撮影時に構図を確認できない状況にあっても、所望とする顔の構図となるように撮影を行うことができ、その結果、所望とする構図を有する本画像を取得することができる。
また、モニタ28に表示されたスルー画像上において、顔の構図の指定を受け付けるようにしたため、ユーザが所望とするように指定した顔の構図となるように撮影を行うことができる。
次いで、本発明の第2の実施形態について説明する。図6は本発明の第2の実施形態による撮影装置を適用したデジタルカメラの内部構成を示す概略ブロック図である。なお、第2の実施形態において第1の実施形態と同一の構成については同一の参照番号を付与し、ここでは詳細な説明は省略する。第2の実施形態によるデジタルカメラ1Aは、顔検出部37が検出した顔の特徴量と、特定の人物の特徴量とに基づいて、検出した顔が特定の人物であるか否かを判定する人物判定部45を備え、検出した顔が特定の人物であった場合にのみ、顔検出部37において顔の状態を検出して、判定部39による判定の処理を行うようにした点が第1の実施形態と異なる。
ここで、第2の実施形態においては、人物の顔の特徴量としては、例えば、両目、目頭、目尻、鼻、口、眉毛、頬および耳等の、人物を特定するために必要な顔上の複数の位置およびその位置における画素値を用いる。ユーザは、所望とする人物をあらかじめ撮影し、人物判定部45によりその人物の顔の特徴量を検出して内部メモリ36に記憶しておく。人物判定部45は、顔検出部37が顔領域を検出すると、その顔領域から顔の特徴量を検出し、検出した特徴量と特定の人物の特徴量との一致度に基づいて、検出した顔が特定の人物であるか否かを判定する。
なお、一致度としては、検出した顔と特定の人物との対応する特徴量の差分値を算出し、その差分値のすべての特徴量についての重み付け加算値を用いる。この場合、重み付け加算値が小さいほど、検出した顔の特定の人物との一致度は高いこととなる。このため、人物判定部45は、重み付け加算値を所定のしきい値と比較し、重み付け加算値が所定のしきい値よりも小さい場合に、検出した顔領域に含まれる顔が特定の人物と一致すると判定する。
次いで、第2の実施形態において行われる処理について説明する。図7は第2の実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。なお、第2の実施形態においては、デジタルカメラ1は三脚に固定されているものとする。また、撮像系10によりスルー画像が随時取得されてモニタ28に表示されているものとする。ユーザにより自分撮りの指示が行われることによりCPU42が処理を開始し、構図決定部38がモニタ28に構図枠55を表示し、ユーザによる顔の構図の指定を受け付ける(ステップST31)。
そして、顔の構図の決定の指示が行われたか否かを判定し(ステップST32)、ステップST32が否定されるとステップST31に戻る。ステップST32が肯定されると、顔検出部37がスルー画像から顔領域を検出する(ステップST33)。そして、CPU42は、顔領域が検出されたか否かを判定し(ステップST34)、ステップST34が否定されるとステップST33に戻る。ステップST34が肯定されると、人物判定部45が、検出した顔領域に含まれる顔が、内部メモリ36に記憶された特定の人物と一致するか否かを判定する(ステップST35)。ステップST35が否定されるとステップST33に戻り、ステップST33以降の処理を繰り返す。
ステップST35が肯定されると、ステップST36〜ステップST40の処理を行う。なお、ステップST36〜ステップST40の処理は、上記第1の実施形態におけるステップST5〜ステップS9の処理と同一の処理であるため、詳細な説明は省略する。
このように、第2の実施形態においては、顔領域に含まれる顔と特定の人物とが一致するか否かを判定し、顔領域に含まれる顔と特定の人物とが一致する場合にのみ、顔の状態を検出するようにしたため、特定の人物について所望とする顔の構図となるように撮影を行うことができる。また、特定の人物が含まれないと撮影が行われないため、他人が画像に含まれてしまうことも防止することができる。
次いで、本発明の第3の実施形態について説明する。図8は本発明の第3の実施形態による撮影装置を適用したデジタルカメラの内部構成を示す概略ブロック図である。なお、第3の実施形態において第1の実施形態と同一の構成については同一の参照番号を付与し、ここでは詳細な説明は省略する。第3の実施形態によるデジタルカメラ1Bは、顔検出部37による顔領域の検出領域を指定する領域指定部46を備え、領域指定部46が指定した検出領域内においてのみ、顔領域を検出するようにした点が第1の実施形態と異なる。
次いで、第3の実施形態において行われる処理について説明する。図9は第3の実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。ユーザにより自分撮りの指示が行われることによりCPU42が処理を開始し、領域指定部46がユーザによる顔領域を検出するための検出領域の指定を受け付ける(ステップST51)。そして、指定された領域を顔領域の検出領域に設定する(ステップST52)。例えば、図10に示すように、画像の右上の領域を操作系2を用いて指定することにより、検出領域57を設定する。
ここで、第3の実施形態においては、ユーザは集合写真を撮影しようとしており、デジタルカメラ1Bの設定後に、図10に示す画像右上の領域に移動してユーザを確実に含む集合写真を撮影しようとするものである。
検出領域57の設定後、構図決定部38がモニタ28に構図枠55を表示し、ユーザによる顔の構図の指定を受け付ける(ステップST53)。この場合、構図枠55は、図11に示すようにユーザが設定した検出領域57内表示されるため、検出領域57内において顔の構図の指定を受け付けることとなる。そして、ステップST54〜ステップST61の処理を行う。なお、ステップST54〜ステップST61の処理は、上記第1の実施形態におけるステップST2〜ステップS9の処理と同一の処理であるため、詳細な説明は省略する。
このように、第3の実施形態においては、顔領域を検出する検出領域57を指定し、指定された検出領域57内においてのみ顔領域の検出を行うことにより、画像の全領域において顔領域の検出を行う必要がなくなるため、顔領域の検出処理を迅速に行うことができる。また、CPU42の負荷も軽減することができる。
なお、上記第3の実施形態においては、第1の実施形態によるデジタルカメラ1に領域指定部46を設けているが、第2の実施形態によるデジタルカメラ1Aに領域指定部46を設け、検出領域57の指定とともに特定の人物か否かの判定も併せて行うようにしてもよい。
次いで、本発明の第4の実施形態について説明する。図12は本発明の第4の実施形態による撮影装置を適用したデジタルカメラの内部構成を示す概略ブロック図である。なお、第4の実施形態において第1の実施形態と同一の構成については同一の参照番号を付与し、ここでは詳細な説明は省略する。第4の実施形態によるデジタルカメラ1Cは、所望とする顔の構図を有するように撮影された基準画像から顔の構図を表す構図情報を取得する構図情報取得部47を備え、構図情報取得部47が取得した構図情報に基づいて、構図決定部38が顔の構図を決定するようにした点が第1の実施形態と異なる。
次いで、第4の実施形態において行われる処理について説明する。図13は第4の実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。まず、ユーザによる所望とする顔の構図を有する基準画像の撮影が行われて、基準画像が取得される(ステップST71)。次いで、構図情報取得部47が、基準画像から顔領域を検出し、顔領域の位置およびサイズを構図情報として取得し(ステップST72)、内部メモリ36に記録する(ステップST73)。
そして、ユーザにより自分撮りの指示が行われると(ステップST74:肯定)、構図決定部38が内部メモリ36に記録された構図情報に基づいて、モニタ28に構図枠55を表示する(ステップST75)。そして、ステップST76〜ステップST82の処理を行う。なお、ステップST76〜ステップST82の処理は、上記第1の実施形態におけるステップST3〜ステップS9の処理と同一の処理であるため、詳細な説明は省略する。
このように、第4の実施形態においては、所望とする顔の構図を有する基準画像を撮影し、基準画像から顔の構図を表す構図情報を取得し、この構図情報に基づいて顔の構図を決定するようにしたため、所望とする顔の構図となるように基準画像を撮影しさえすれば、所望とする顔の構図を有する本画像を取得することができる。
次いで、本発明の第5の実施形態について説明する。なお、第5の実施形態によるデジタルカメラは、第4の実施形態によるデジタルカメラ1Cと同一の構成を有し、行われる処理のみが異なるため、ここでは構成についての詳細な説明は省略する。第5の実施形態においては、記録メディア35に記録された所望とする構図を有する基準画像を読み出し、構図情報取得部47において、記録メディア35から読み出した基準画像から顔の構図を表す構図情報を取得するようにした点が第4の実施形態と異なる。
次いで、第5の実施形態において行われる処理について説明する。図14は第5の実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。なお、所望とする構図を有する基準画像が記録された記録メディア35がデジタルカメラ1Cにセットされているものとする。構図決定の指示が行われるとCPU42が処理を開始し、基準画像を記録メディア35から読み出す(ステップST91)。次いで、構図情報取得部47が、基準画像から顔領域を検出し、顔領域の位置およびサイズを構図情報として取得し(ステップST92)、内部メモリ36に記録する(ステップST93)。
そして、ユーザにより自分撮りの指示が行われると(ステップST94:肯定)、構図決定部38が内部メモリ36に記録された構図情報に基づいて、モニタ28に構図枠55を表示する(ステップST95)。そして、ステップST96〜ステップST102の処理を行う。なお、ステップST96〜ステップST102の処理は、上記第1の実施形態におけるステップST3〜ステップS9の処理と同一の処理であるため、詳細な説明は省略する。
このように、第5の実施形態においては、所望とする顔の構図を有するよう撮影された基準画像の入力を受け付け、基準画像から顔の構図を表す構図情報を取得し、この構図情報に基づいて顔の構図を決定するようにしたため、所望とする顔の構図となるように基準画像をデジタルカメラに入力しさえすれば、所望とする顔の構図を有する本画像を取得することができる。
とくに、ユーザの友人や他人が撮影した画像にユーザの好みの構図があった場合に、友人や他人の画像を基準画像として用いることにより、その構図と同一の構図で撮影を行うことができる。
なお、上記第4および第5の実施形態においては、第1の実施形態によるデジタルカメラ1に構図情報取得部47を設けているが、第2または第3の実施形態によるデジタルカメラ1A,1Bに構図情報取得部47を設け、撮影または入力された基準画像から構図情報を取得するようにしてもよい。
また、上記第4および第5の実施形態においては、種々の構図を有する基準画像を撮影または入力して複数の構図情報を内部メモリ36に記憶しておき、自分撮りを行う際に、複数の構図情報から、その際に所望とする顔の構図を表す構図情報を選択するようにしてもよい。また、複数の構図について使用頻度を内部メモリ36に記憶しておき、使用頻度が高い構図の構図枠55を優先的に表示するようにしてもよい。この場合、表示された構図が所望とする構図でない場合には、複数の構図の選択画面を表示して、ユーザに所望とする構図を選択させるようにすることが好ましい。
なお、上記第1から第5の実施形態においては、顔検出部37において、顔の位置およびサイズを顔の状態を表す状態情報として出力しているが、さらに、検出した顔領域に含まれる顔の向きを検出し、顔の向きを顔の状態の1つとして用いてもよい。ここで、顔に含まれる両目および鼻の位置は、顔の向きに応じて特徴的な位置関係を有するものとなる。したがって、顔検出部37は、顔に含まれる両目および鼻の位置を検出し、両目および鼻の位置の関係に基づいて顔の向きを検出すればよい。
この場合、第1の実施形態においては、構図決定部38は、顔の構図として、顔の位置およびサイズに加えて、顔の向きを決定する。図15は顔の向きの決定を入力する画面を示す図である。図15に示すように、モニタ28には、顔の向きについて、正面、左、右、上、下を選択するための選択画面58が表示される。ユーザは、操作系2を操作して所望とする向きを選択することにより、顔の構図として顔の向きを指定することができる。
そして、判定部39は、顔の位置およびサイズに加えて、顔の向きも用いて顔の状態と顔の構図とが適合するか否かの判定を行う。
また、上記第1から第5の実施形態においては、音声によりユーザに移動を指示しているが、例えば図16に示すようにデジタルカメラ1の前面に移動方向を示すランプ61A〜61Dを設け、ランプ61A〜61Dが点灯された方向にユーザに移動するよう指示を行うようにしてもよい。また、これと音声の指示とを併せて行うようにしてもよい。
また、上記第1から第5の実施形態においては、検出枠56および構図枠55のサイズが一致していない場合に、ユーザに対する移動の指示に代えてデジタルカメラ1のズームを変更するようにしてもよい。例えば、検出枠56が構図枠55よりも小さい場合には、ワイド方向にズームを行い、検出枠56が構図枠55よりも大きい場合には、テレ方向にズームを行えばよい。なお、デジタルカメラ1のズームは、CPU42がレンズ駆動部13に対して撮影レンズ12を構成するズームレンズの駆動を指示することにより行うことができる。
以上、本発明の第1の実施形態に係るデジタルカメラについて説明したが、コンピュータを、上記の顔検出部37、構図決定部38、判定部39、音声処理部40、人物判定部45、領域指定部46および構図情報取得部47に対応する手段として機能させ、図4,5,7,9,13,14に示すような処理を行わせるプログラムも、本発明の実施形態の1つである。また、そのようなプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体も、本発明の実施形態の1つである。
本発明の第1の実施形態による撮影装置を適用したデジタルカメラの内部構成を示す概略ブロック図 第1の実施形態における顔の構図の決定を説明するためのデジタルカメラの背面図 適合の状態を説明するための図 第1の実施形態において行われる処理を示すフローチャート 音声による指示の処理のフローチャート 本発明の第2の実施形態による撮影装置を適用したデジタルカメラの内部構成を示す概略ブロック図 第2の実施形態において行われる処理を示すフローチャート 本発明の第3の実施形態による撮影装置を適用したデジタルカメラの内部構成を示す概略ブロック図 第3の実施形態において行われる処理を示すフローチャート 検出領域の設定を説明するための図 検出領域における構図枠の設定を説明するための図 本発明の第4の実施形態による撮影装置を適用したデジタルカメラの内部構成を示す概略ブロック図 第4の実施形態において行われる処理を示すフローチャート 第5の実施形態において行われる処理を示すフローチャート 顔の向きの決定を入力する画面を示す図 カメラの全面に移動方向を示すランプを設けた状態を示す図
符号の説明
1,1A,1B,1C デジタルカメラ
10 撮像系
37 顔検出部
38 構図決定部
39 判定部
40 音声処理部
41 スピーカ
42 CPU
45 人物判定部
46 領域指定部
47 構図情報取得部
55 構図枠
56 検出枠
57 検出領域

Claims (9)

  1. 撮影を行う撮影手段と、
    所望とする顔の構図を決定する構図決定手段と、
    前記撮影手段が事前撮影により取得したスルー画像から人物の顔領域を検出し、該顔領域から顔の状態を検出する顔検出手段と、
    前記顔の状態と前記顔の構図とが適合するか否かを判定する判定手段と、
    前記顔の状態と前記顔の構図とが適合した場合に本撮影を行うよう前記撮影手段を制御する撮影制御手段とを備えたことを特徴とする撮影装置。
  2. 前記撮影手段が取得した画像を含む各種表示を行う表示手段をさらに備え、
    前記構図決定手段は、前記表示手段に表示された前記スルー画像上において、前記顔の構図の指定を受け付けることにより該顔の構図を決定する手段であることを特徴とする請求項1記載の撮影装置。
  3. 前記所望とする顔の構図を有するよう撮影された基準画像から、該顔の構図を表す構図情報を取得する構図情報取得手段をさらに備え、
    前記構図決定手段は、前記構図情報に基づいて前記顔の構図を決定する手段であることを特徴とする請求項1記載の撮影装置。
  4. 前記所望とする顔の構図を有する基準画像の入力を受け付け、該基準画像から該顔の構図を表す構図情報を取得する構図情報取得手段をさらに備え、
    前記構図決定手段は、前記構図情報に基づいて前記顔の構図を決定する手段であることを特徴とする請求項1記載の撮影装置。
  5. 前記顔領域を検出する検出領域を指定する領域指定手段をさらに備え、
    前記顔検出手段は、該指定された検出領域内においてのみ前記顔領域の検出を行う手段であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の撮影装置。
  6. 前記顔の状態と前記顔の構図とが適合しない場合に、該顔の状態を該顔の構図に適合させるための指示を出力する指示出力手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の撮影装置。
  7. 前記顔領域に含まれる顔と特定の人物とが一致するか否かを判定する人物判定手段をさらに備え、
    前記顔検出手段は、前記顔領域に含まれる顔と特定の人物とが一致する場合にのみ、前記顔の状態を検出する手段であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の撮影装置。
  8. 撮影を行う撮影手段を備えた撮影装置の制御方法であって、
    所望とする顔の構図を決定し、
    前記撮影手段が事前撮影により取得したスルー画像から人物の顔領域を検出し、
    該顔領域から顔の状態を検出し、
    前記顔の状態と前記顔の構図とが適合するか否かを判定し、
    前記顔の状態と前記顔の構図とが適合した場合に本撮影を行うことを特徴とする撮影装置の制御方法。
  9. 撮影を行う撮影手段を備えた撮影装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    所望とする顔の構図を決定する手順と、
    前記撮影手段が事前撮影により取得したスルー画像から人物の顔領域を検出する手順と、
    該顔領域から顔の状態を検出する手順と、
    前記顔の状態と前記顔の構図とが適合するか否かを判定する手順と、
    前記顔の状態と前記顔の構図とが適合した場合に本撮影を行う手順とを有することを特徴とするプログラム。
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