JP2011049692A - コンデンサマイクロホン - Google Patents
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Abstract
【課題】コンデンサマイクロホンにおいて、衝撃荷重によるコンタクトスプリングの撓み変形によって背面電極板がインピーダンス変換素子と干渉してしまうのを未然に防止する。
【解決手段】コンデンサ構造部Cのスペーサ24を支持する環状部材26を、背面電極板16を囲むようにして配置し、これを支持する環状基板36を、インピーダンス変換素子34を囲むようにして回路基板32の上面に載置する。その上で、回路基板32の上面に、インピーダンス変換素子34の入力端子34aと導通する第1導電層32aを形成するとともに、環状基板36に、第1導電層32aと導通する第2導電層36cを、その下面から上面まで延びるように形成する。また、背面電極板16の下方に、これを上方へ向けて弾性的に押圧するコンタクトスプリング18を、その下端部を第2導電層36cにおける環状基板36の上面の部分に当接させるようにして撓み変形させた状態で配置する。
【選択図】図1
【解決手段】コンデンサ構造部Cのスペーサ24を支持する環状部材26を、背面電極板16を囲むようにして配置し、これを支持する環状基板36を、インピーダンス変換素子34を囲むようにして回路基板32の上面に載置する。その上で、回路基板32の上面に、インピーダンス変換素子34の入力端子34aと導通する第1導電層32aを形成するとともに、環状基板36に、第1導電層32aと導通する第2導電層36cを、その下面から上面まで延びるように形成する。また、背面電極板16の下方に、これを上方へ向けて弾性的に押圧するコンタクトスプリング18を、その下端部を第2導電層36cにおける環状基板36の上面の部分に当接させるようにして撓み変形させた状態で配置する。
【選択図】図1
Description
本願発明は、小型のコンデンサマイクロホンに関するものであり、特に、その背面電極板とインピーダンス変換素子とを電気的に接続するための構成に関するものである。
一般に、小型のコンデンサマイクロホンは、振動膜と背面電極板とが環状のスペーサを介して対向配置されてなるコンデンサ構造部と、このコンデンサ構造部の静電容量の変化を電気インピーダンス変換するインピーダンス変換素子と、このインピーダンス変換素子を実装する回路基板とを備えた構成となっている。
「特許文献1」には、このようなコンデンサマイクロホンにおいて、その背面電極板とインピーダンス変換素子とを電気的に接続するためのコンタクトスプリングが、背面電極板と回路基板との間に配置された構成が記載されている。その際、このコンタクトスプリングは、ある程度撓んだ状態で配置されており、これにより背面電極板を振動膜へ向けて弾性的に押圧するようになっている。
上記「特許文献1」に記載されたコンデンサマイクロホンは、コンタクトスプリングの撓み変形を利用した構成となっているので、例えば、このコンデンサマイクロホンが搭載された外部機器(例えば携帯電話機等)が落下等により衝撃荷重を受けると、その荷重入力方向によってはコンタクトスプリングの撓み変形量がさらに大きくなってしまい、これにより背面電極板がインピーダンス変換素子と干渉してしまうおそれがある。その際、衝撃荷重の大きさによっては、背面電極板との干渉によってインピーダンス変換素子が破損してしまうおそれがある。
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、コンタクトスプリングを備えたコンデンサマイクロホンにおいて、衝撃荷重によるコンタクトスプリングの撓み変形によって背面電極板がインピーダンス変換素子と干渉してしまうのを未然に防止することができるコンデンサマイクロホンを提供することを目的とするものである。
本願発明は、コンタクトスプリングおよびその周辺構造に工夫を施すことにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
すなわち、本願発明に係るコンデンサマイクロホンは、
振動膜と背面電極板とが、上記振動膜を上にした状態で環状のスペーサを介して対向配置されてなるコンデンサ構造部と、このコンデンサ構造部の下方において上記背面電極板と略平行に配置された回路基板と、この回路基板の上面に実装され、上記コンデンサ構造部の静電容量の変化を電気インピーダンス変換するインピーダンス変換素子と、を備えてなるコンデンサマイクロホンにおいて、
上記スペーサが、上記背面電極板よりも大きい外周面形状を有しており、
このスペーサの外周縁部を支持するための環状部材が、上記背面電極板を囲むようにして配置されるとともに、この環状部材を支持するための環状基板が、上記回路基板の上面に、上記インピーダンス変換素子を囲むようにして載置されており、
上記回路基板の上面に、上記インピーダンス変換素子の入力端子と導通する第1導電層が形成されており、
上記環状基板に、上記第1導電層と導通する第2導電層が、該環状基板の下面から上面まで延びるように形成されており、
上記背面電極板の下方に、該背面電極板を上方へ向けて弾性的に押圧するためのコンタクトスプリングが、該コンタクトスプリングの下端部を上記第2導電層における上記環状基板の上面の部分に当接させるようにして撓み変形した状態で配置されている、ことを特徴とするものである。
振動膜と背面電極板とが、上記振動膜を上にした状態で環状のスペーサを介して対向配置されてなるコンデンサ構造部と、このコンデンサ構造部の下方において上記背面電極板と略平行に配置された回路基板と、この回路基板の上面に実装され、上記コンデンサ構造部の静電容量の変化を電気インピーダンス変換するインピーダンス変換素子と、を備えてなるコンデンサマイクロホンにおいて、
上記スペーサが、上記背面電極板よりも大きい外周面形状を有しており、
このスペーサの外周縁部を支持するための環状部材が、上記背面電極板を囲むようにして配置されるとともに、この環状部材を支持するための環状基板が、上記回路基板の上面に、上記インピーダンス変換素子を囲むようにして載置されており、
上記回路基板の上面に、上記インピーダンス変換素子の入力端子と導通する第1導電層が形成されており、
上記環状基板に、上記第1導電層と導通する第2導電層が、該環状基板の下面から上面まで延びるように形成されており、
上記背面電極板の下方に、該背面電極板を上方へ向けて弾性的に押圧するためのコンタクトスプリングが、該コンタクトスプリングの下端部を上記第2導電層における上記環状基板の上面の部分に当接させるようにして撓み変形した状態で配置されている、ことを特徴とするものである。
上記構成において、「上」や「下方」等の方向性を示す用語は、コンデンサマイクロホンを構成する各部材相互間の位置関係を明確にするために便宜上用いたものであって、これによりコンデンサマイクロホンを実際に使用する際の方向性が限定されるものではない。
上記「第2導電層」は、第1導電層と導通するようにして、環状基板の下面から上面まで延びるように形成されたものであれば、その具体的な形成位置は特に限定されるものではない。
上記「コンタクトスプリング」は、背面電極板の下方において、その下端部を第2導電層における環状基板の上面の部分に当接させるようにして撓み変形した状態で配置されたスプリングであって導電性を有するものであれば、その形状や材質等の具体的な構成は特に限定されるものではない。
上記構成に示すように、本願発明に係るコンデンサマイクロホンは、そのコンデンサ構造部のスペーサの外周縁部を支持するための環状部材が、背面電極板を囲むようにして配置されるとともに、この環状部材を支持するための環状基板が、インピーダンス変換素子を囲むようにして回路基板の上面に載置された構成となっているが、回路基板の上面には、インピーダンス変換素子の入力端子と導通する第1導電層が形成されるとともに、環状基板には、この第1導電層と導通する第2導電層が、その下面から上面まで延びるように形成されており、また、背面電極板の下方には、この背面電極板を上方へ向けて弾性的に押圧するためのコンタクトスプリングが、その下端部を第2導電層における環状基板の上面の部分に当接させるようにして撓み変形した状態で配置されているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、コンタクトスプリングと第1および第2導電層とにより、背面電極板とインピーダンス変換素子の入力端子との電気的な接続が行われるようにすることができる。
その際、コンタクトスプリングは、背面電極板の下方において、その下端部を第2導電層における環状基板の上面の部分に当接させるようにして撓み変形した状態で配置されているので、本願発明に係るコンデンサマイクロホンが搭載された外部機器が落下等により衝撃荷重を受けるようなことがあっても、コンタクトスプリングの撓み変形量がさらに大きくなってしまう余地を十分小さくすることができ、これにより背面電極板がインピーダンス変換素子と干渉してしまうのを未然に防止することができる。
このように本願発明によれば、コンタクトスプリングを備えたコンデンサマイクロホンにおいて、衝撃荷重によるコンタクトスプリングの撓み変形によって背面電極板がインピーダンス変換素子と干渉してしまうのを未然に防止することができる。そしてこれにより、背面電極板との干渉によってインピーダンス変換素子が破損してしまうおそれをなくすことができる。
上記構成において、第2導電層の具体的な形成位置が特に限定されないことは上述したとおりであるが、環状基板が平面視において略長円形の内周面形状を有している場合には、この第2導電層が、導電スルーホールの一部として、インピーダンス変換素子の両側の2箇所において環状基板の内周面に沿って延びるように形成された構成とすることが可能である。
すなわち、環状基板となるべき板状部材に、比較的大きい導電スルーホールを形成した上で、この導電スルーホールの両側の2箇所(具体的には環状基板の内周面の長手方向に位置する2箇所)をドリル加工等で切除することにより、この導電スルーホールの一部として第2導電層を2箇所に形成することができる。そしてこれにより、プリント基板製造技術を用いて第2導電層を容易にかつ精度良く形成することができる。
また、このように第2導電層がインピーダンス変換素子の両側の2箇所に形成された構成とすることにより、これら1対の第2導電層における環状基板の上面の部分にコンタクトスプリングの下端部の2箇所を当接させることができるので、これによりコンタクトスプリングを撓み変形させた状態で安定的に保持することができる。しかも、このような構成を採用した場合には、コンタクトスプリングの構成として、その背面電極板に対する当接が、背面電極板の下面の四隅において行われる構成とすることも容易に可能となる。そしてこのようにした場合には、コンタクトスプリングによる背面電極板に対する弾性的な押圧が、背面電極板全体にわたって均等に行われるようにすることができる。
この場合において、環状基板の上面における複数箇所に、第2導電層と同じ厚さを有する第3導電層が形成された構成とすれば、衝撃荷重によりコンタクトスプリングの撓み変形量が増大したとき、コンタクトスプリングを、これら複数箇所に形成された第3導電層のいずれかに当接させて、それ以上の撓み変形を阻止することが可能となる。そしてこれにより、衝撃荷重によりコンタクトスプリングの撓み変形量が増大する余地を一層小さくすることができる。しかも、これら複数箇所の第3導電層は、第2導電層と同じ厚さを有しているので、第2導電層を形成する際に第3導電層も同時に形成することができる。
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
図1は、本願発明の一実施形態に係るコンデンサマイクロホン10を上向きに配置した状態で示す側断面図である。また、図2および3は、このコンデンサマイクロホン10を主要構成要素に分解して、斜め上方および斜め下方からそれぞれ見て示す斜視図である。
これらの図に示すように、本実施形態に係るコンデンサマイクロホン10は、小型のエレクトレットコンデンサマイクロホンであって、金属ケース12内に、上部ユニット14、背面電極板16、コンタクトスプリング18および下部ユニット20が収容された構成となっている。
金属ケース12は、平面視において3×4mm程度の略矩形状の外形形状を有するキャップ状の部材であって、金属板(例えばアルミニウム板)にプレス加工を施すことにより形成されている。
この金属ケース12には、その上面壁12Aに音孔12aが形成されており、また、その周面壁12Bにおける4箇所の鉛直平面部には、その下端縁から下方へ延長して延びる延長片12bがそれぞれ形成されている。そして、この金属ケース12は、その4箇所の延長片12bにおいて下部ユニット20にカシメ固定されるようになっている。
上部ユニット14は、振動膜サブアッセンブリ22と、この振動膜サブアッセンブリ22の下面に接着固定された環状のスペーサ24と、このスペーサ24の下面に接着固定された環状部材26とからなっている。
振動膜サブアッセンブリ22は、振動膜28が支持リング30の下面に張設固定されてなっている。
振動膜28は、厚みが1.5〜3μm程度の高分子フィルムの上面に金属蒸着膜が形成されてなっている。
支持リング30は、板厚が50μm程度の金属製の薄板で構成されている。この支持リング30の外周面形状は、金属ケース12の周面壁12Bよりもひと回り小さい略矩形形状に設定されており、その内周面形状は、金属ケース12の長手方向に延びる略楕円形状に設定されている。
スペーサ24は、板厚が25μm程度の金属製の薄板で構成されている。このスペーサ24の外周面形状は、支持リング30の外周面形状と同一の形状に設定されており、その内周面形状は、支持リング30の内周面形状と略同一の形状に設定されている。
環状部材26は、背面電極板16の周囲においてスペーサ24の外周縁部を下方側から支持する略矩形環状の部材であって、板厚が0.3mm程度の絶縁基板として構成されている。
この環状部材26は、その外周面26aが、金属ケース12の周面壁12Bに略内接するように形成されている。具体的には、この環状部材26の外周面26aは、その4箇所の鉛直平面部が、金属ケース12の周面壁12Bにおける4箇所の鉛直平面部に沿って延びるように形成されている。
この環状部材26の内周面26bは、平面視において金属ケース12の長手方向に延びる略長円形の形状を有している。その際、この環状部材26の内周面26bは、その長手方向の両端位置およびその直交方向の両端位置においては、スペーサの内周面の位置と略一致しているが、その四隅の位置では、スペーサ24の内周面の位置よりも径が大きくなっている。
背面電極板16は、板厚が0.1mm程度の金属板で構成された電極板本体16Aと、この電極板本体16Aの上面に配置されたエレクトレット層16Bとからなり、その中央部には貫通孔16aが形成されている。その際、エレクトレット層16Bは、電極板本体16Aの上面に形成された膜厚10〜30μm程度の絶縁膜に、所定のチャージ電圧で分極処理を施すことによって生成されており、これにより所定の表面電位が付与されている。
この背面電極板16は、平面視において四隅にコーナRが付与された略矩形状の外形形状を有しており、その外周面を環状部材26の内周面26bに対して複数箇所で略内接させた状態で、環状部材26の内周側空間に配置されている。その際、この背面電極板16は、その上面の四隅において、スペーサ24の下面の四隅に当接している。
そして、この背面電極板16のエレクトレット層18Bと振動膜28とがスペーサ24を介して対向配置されることにより、コンデンサ構造部Cが構成されるようになっている。
下部ユニット20は、エレクトレット層16Bと平行に配置された回路基板32と、この回路基板32の上面の略中央に実装されたインピーダンス変換素子34と、このインピーダンス変換素子34を囲むようにして回路基板32の上面に載置固定された環状基板36とからなっている。
この下部ユニット20は、その環状基板36の上面において上部ユニット14における環状部材26の下面に当接しており、この状態で、その回路基板32の各辺部分に金属ケース12の各延長片12bがカシメ固定されている。
回路基板32は、環状部材26と略同一の外周面形状を有する板厚が0.15mm程度の絶縁基板に対して、その上下両面およびその中間に、それぞれ所定のパターンで導電層が形成された構成となっている。その際、この回路基板32の上面に形成された導電層の一部は、インピーダンス変換素子34の入力端子34aと導通する第1導電層32aを構成している。
インピーダンス変換素子34は、扁平な直方体の外形形状を有するICチップとして構成されており、平面視において金属ケース12の長手方向にやや長い矩形形状を有している。そして、このインピーダンス変換素子34は、その上面が回路基板32の上面から0.4mm程度の高さに位置している。
環状基板36は、回路基板32と同一の外周面形状を有する板厚が0.3mm程度の絶縁基板に対して、その上下両面に、それぞれ所定のパターンで導電層が形成された構成となっている。
この環状基板36の内周面36bは、平面視において金属ケース12の長手方向に延びる略長円形の形状を有している。その際、この内周面36bを構成する略長円形の形状は、インピーダンス変換素子34の横幅よりも大きい直径を有する3つの円柱を、環状基板36の中央とその長手方向両側に互いに部分的に重複させた状態で配置したような形状を有している。
そして、この環状基板36の内周面36bには、回路基板32の第1導電層32aと導通する第2導電層36cが、該環状基板36の下面から上面まで延びるように形成されている。
図4は、環状基板36を単品で示す平面図である。
同図にも示すように、第2導電層36cは、導電スルーホールTHの一部として、インピーダンス変換素子34の両側の2箇所において環状基板36の内周面36bに沿って延びるように形成されている。すなわち、この第2導電層36cは、環状基板36の中央に、導電スルーホールTHを形成した後、その長手方向両側に導電スルーホールTHよりもやや大きい径の貫通孔をドリル加工等により形成して、導電スルーホールTHを部分的に切除することにより形成されている。
この環状基板36の上面には、その四隅における内周面36bの近傍位置に、第2導電層36cと同じ厚さを有する第3導電層36dが、それぞれ内周面36bに沿って円弧状に延びるように形成されている。
コンタクトスプリング18は、背面電極板16の下方に配置されており、この背面電極板16を上方へ向けて弾性的に押圧するようになっている。
このコンタクトスプリング18は、金属製の板バネであって、板厚が50μm程度の板バネ材にプレス加工を施すことにより形成されている。
このコンタクトスプリング18は、無負荷状態では、平面視において略矩形リング状に形成されている。その際、このコンタクトスプリング18の長手方向中央部18Aは水平方向に延びているが、その長手方向両端部18Bは斜め上方へ向けて直線状に延びている。そして、このコンタクトスプリング18の長手方向中央部18Aには、下向きに突出する4つの球面状凸部18aが、2つずつ長手方向に所定間隔をおいて形成されている。また、このコンタクトスプリング18の長手方向両端部18Bには、上向きに突出する4つの球面状凸部18bが、四隅にそれぞれ形成されている。
このコンタクトスプリング18は、コンデンサマイクロホン10の一部として組み込まれた状態では、その外周面が複数箇所において環状部材26の内周面26bに略内接した状態で、環状部材26の内周側空間に配置されるようになってしる。そして、この状態では、コンタクトスプリング18は、その上下方向の撓み変形により、長手方向中央部18Aと1対の長手方向両端部18Bとが同一水平面に略沿って延びた状態となっている。
その際、このコンタクトスプリング18は、その上端部に位置する4箇所の球面状凸部18bにおいて背面電極板16の下面に当接しており、その下端部に位置する4箇所の球面状凸部18aにおいて、1対の第2導電層36cにおける環状基板36の上面の部分に当接するようになっている。そして、このコンタクトスプリング18と第1および第2導電層32a、36cとにより、背面電極板16とインピーダンス変換素子34の入力端子34aとの電気的な接続が行われるようになっている。
このコンタクトスプリング18においては、その4つの球面状凸部18aが、2つずつ1対の第2導電層36cと確実に当接するよう、これら各球面状凸部18aの形成位置が設定されている。また、このコンタクトスプリング18においては、その4つの球面状凸部18bが、背面電極板16の四隅(すなわち、背面電極板16がスペーサ24に当接している部分)においてその下面に当接するようになっている。
さらに、環状基板36の上面の4箇所に形成された第3導電層36dは、コンタクトスプリング18が撓み変形したときに、その4箇所の球面状凸部18bの略真下に位置するように、その形成位置が設定されている。
図5は、コンデンサマイクロホン10の組付工程を示す側断面図である。
同図に示すように、このコンデンサマイクロホン10の組付けは、次のようにして行われるようになっている。
すなわち、まず、金属ケース12を上下逆さに配置し、この金属ケース12に対して、その周面壁12Bの内周側空間に、上下逆さにした上部ユニット14を落とし込み、その振動膜サブアッセンブリ22の支持リング30を上面壁12Aの下面に面接触させる。
次に、この上部ユニット14における環状部材26の内周側空間に位置するようにして、上下逆さにした背面電極板16およびコンタクトスプリング18を順次金属ケース12内に落とし込む。このとき、コンタクトスプリング18は、その4つの球面状凸部18bにおいて背面電極板16の下面に接触した状態にある。
次に、下部ユニット20を金属ケース12内に落とし込み、その環状基板36の上面に形成された1対の第2導電層36cを、コンタクトスプリング18に形成された4つの球面状凸部18aに当接させる。そして、この状態からさらに、コンタクトスプリング18を撓み変形させながら、下部ユニット20を、その環状基板36の上面が上部ユニット14における環状部材26の下面に当接する位置まで、下方に押し込む。
次に、金属ケース12の各延長片12bを図中2点鎖線で示すように内周側へ折り曲げることにより、上記位置まで押し込まれた下部ユニット20に対して、その回路基板32の各辺部分に各延長片12bをカシメ固定する。
以上詳述したように、本実施形態に係るコンデンサマイクロホン10は、そのコンデンサ構造部Cのスペーサ24の外周縁部を支持するための環状部材26が、背面電極板16を囲むようにして配置されるとともに、この環状部材26を支持するための環状基板36が、インピーダンス変換素子34を囲むようにして回路基板32の上面に載置された構成となっているが、回路基板32の上面には、インピーダンス変換素子34の入力端子34aと導通する第1導電層32aが形成されるとともに、環状基板36には、この第1導電層32aと導通する第2導電層36cが、その下面から上面まで延びるように形成されており、また、背面電極板16の下方には、この背面電極板16を上方へ向けて弾性的に押圧するためのコンタクトスプリング18が、その下端部を第2導電層36cにおける環状基板36の上面の部分に当接させるようにして撓み変形した状態で配置されているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、コンタクトスプリング18と第1および第2導電層32a、36cとにより、背面電極板16とインピーダンス変換素子34の入力端子34aとの電気的な接続が行われるようにすることができる。
その際、コンタクトスプリング18は、背面電極板16の下方において、その下端部を第2導電層36cにおける環状基板36の上面の部分に当接させるようにして撓み変形した状態で配置されているので、コンデンサマイクロホン10が搭載された外部機器が落下等により衝撃荷重を受けるようなことがあっても、コンタクトスプリング18の撓み変形量がさらに大きくなってしまう余地を十分小さくすることができ、これにより背面電極板16がインピーダンス変換素子34と干渉してしまうのを未然に防止することができる。
このように本実施形態によれば、コンタクトスプリング18を備えたコンデンサマイクロホン10において、衝撃荷重によるコンタクトスプリング18の撓み変形によって背面電極板16がインピーダンス変換素子34と干渉してしまうのを未然に防止することができる。そしてこれにより、背面電極板16との干渉によってインピーダンス変換素子34が破損してしまうおそれをなくすことができる。
特に本実施形態においては、環状基板36の内周面36bが平面視において略長円形形状に形成されており、第2導電層36cが、導電スルーホールTHの一部として、インピーダンス変換素子34の両側の2箇所において環状基板36の内周面36bに沿って延びるように形成されているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、環状基板36となるべき板状部材に、比較的大きい導電スルーホールTHを形成した上で、この導電スルーホールTHの長手方向両側の2箇所をドリル加工等で切除することにより、この導電スルーホールTHの一部として第2導電層36cを2箇所に形成することができる。そしてこれにより、プリント基板製造技術を用いて第2導電層36cを容易にかつ精度良く形成することができる。
また、このように第2導電層36cがインピーダンス変換素子34の両側の2箇所に形成されているので、これら1対の第2導電層36cにおける環状基板36の上面の部分にコンタクトスプリング18の下端部の2箇所を当接させることができ、これによりコンタクトスプリング18を撓み変形させた状態で安定的に保持することができる。
その際、本実施形態においては、コンタクトスプリング18の背面電極板16に対する当接が、背面電極板16の下面の四隅において行われるように構成されているので、コンタクトスプリング18による背面電極板16に対する弾性的な押圧が、背面電極板16全体にわたって均等に行われるようにすることができる。しかも、この背面電極板16は、その四隅においてスペーサ24に当接しているので、背面電極板16と共にスペーサ24および振動膜サブアッセンブリ22についても均等に押圧することができ、これによりコンデンサマイクロホン10の感度特性のバラツキを最小原に抑えることができる。
さらに本実施形態においては、背面電極板16とインピーダンス変換素子34の入力端子34aとの電気的な接続が、コンタクトスプリング18と第1および第2導電層32a、36cとにより、金属ケース12から比較的離れた位置において行われているので、この金属ケース12との間の浮遊容量の発生による感度低下を効果的に抑制することができる。
また本実施形態においては、環状基板36の上面における4箇所に、第2導電層36cと同じ厚さを有する第3導電層36dが形成されているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、衝撃荷重によりコンタクトスプリング18の撓み変形量が増大したとき、コンタクトスプリング18を、これら4箇所に形成された第3導電層36dのいずれかに当接させて、それ以上の撓み変形を阻止することが可能となる。そしてこれにより、衝撃荷重によりコンタクトスプリング18の撓み変形量が増大する余地を一層小さくすることができる。しかも、これら第3導電層36dは、第2導電層36cと同じ厚さを有しているので、第2導電層36cを形成する際に第3導電層36dも同時に形成することができる。
上記実施形態においては、コンデンサマイクロホン10が、エレクトレットコンデンサマイクロホンである場合について説明したが、チャージ電圧が印加されるように構成されたコンデンサマイクロホンである場合においても、上記実施形態の場合と同様の作用効果を得ることができる。
なお、上記実施形態において諸元として示した数値は一例にすぎず、これらを適宜異なる値に設定してもよいことはもちろんである。
10 コンデンサマイクロホン
12 金属ケース
12A 上面壁
12B 周面壁
12a 音孔
12b 延長片
14 上部ユニット
16 背面電極板
16A 電極板本体
16B エレクトレット層
16a 貫通孔
18 コンタクトスプリング
18A 長手方向中央部
18B 長手方向両端部
18a、18b 球面状凸部
20 下部ユニット
22 振動膜サブアッセンブリ
24 スペーサ
26 環状部材
26a 外周面
26b、36b 内周面
28 振動膜
30 支持リング
32 回路基板
32a 第1導電層
34 インピーダンス変換素子
34a 入力端子
36 環状基板
36c 第2導電層
36d 第3導電層
C コンデンサ構造部
TH 導電スルーホール
12 金属ケース
12A 上面壁
12B 周面壁
12a 音孔
12b 延長片
14 上部ユニット
16 背面電極板
16A 電極板本体
16B エレクトレット層
16a 貫通孔
18 コンタクトスプリング
18A 長手方向中央部
18B 長手方向両端部
18a、18b 球面状凸部
20 下部ユニット
22 振動膜サブアッセンブリ
24 スペーサ
26 環状部材
26a 外周面
26b、36b 内周面
28 振動膜
30 支持リング
32 回路基板
32a 第1導電層
34 インピーダンス変換素子
34a 入力端子
36 環状基板
36c 第2導電層
36d 第3導電層
C コンデンサ構造部
TH 導電スルーホール
Claims (3)
- 振動膜と背面電極板とが、上記振動膜を上にした状態で環状のスペーサを介して対向配置されてなるコンデンサ構造部と、このコンデンサ構造部の下方において上記背面電極板と略平行に配置された回路基板と、この回路基板の上面に実装され、上記コンデンサ構造部の静電容量の変化を電気インピーダンス変換するインピーダンス変換素子と、を備えてなるコンデンサマイクロホンにおいて、
上記スペーサが、上記背面電極板よりも大きい外周面形状を有しており、
このスペーサの外周縁部を支持するための環状部材が、上記背面電極板を囲むようにして配置されるとともに、この環状部材を支持するための環状基板が、上記回路基板の上面に、上記インピーダンス変換素子を囲むようにして載置されており、
上記回路基板の上面に、上記インピーダンス変換素子の入力端子と導通する第1導電層が形成されており、
上記環状基板に、上記第1導電層と導通する第2導電層が、該環状基板の下面から上面まで延びるように形成されており、
上記背面電極板の下方に、該背面電極板を上方へ向けて弾性的に押圧するためのコンタクトスプリングが、該コンタクトスプリングの下端部を上記第2導電層における上記環状基板の上面の部分に当接させるようにして撓み変形した状態で配置されている、ことを特徴とするコンデンサマイクロホン。 - 上記環状基板が、平面視において略長円形の内周面形状を有しており、
上記第2導電層が、導電スルーホールの一部として、上記インピーダンス変換素子の両側の2箇所において上記環状基板の内周面に沿って延びるように形成されている、ことを特徴とする請求項1記載のコンデンサマイクロホン。 - 上記環状基板の上面における複数箇所に、上記第2導電層と同じ厚さを有する第3導電層が形成されている、ことを特徴とする請求項2記載のコンデンサマイクロホン。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009194702A JP2011049692A (ja) | 2009-08-25 | 2009-08-25 | コンデンサマイクロホン |
PCT/JP2010/005010 WO2011024395A1 (ja) | 2009-08-25 | 2010-08-10 | コンデンサマイクロホン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009194702A JP2011049692A (ja) | 2009-08-25 | 2009-08-25 | コンデンサマイクロホン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011049692A true JP2011049692A (ja) | 2011-03-10 |
Family
ID=43627518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009194702A Pending JP2011049692A (ja) | 2009-08-25 | 2009-08-25 | コンデンサマイクロホン |
Country Status (2)
Country | Link |
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JP (1) | JP2011049692A (ja) |
WO (1) | WO2011024395A1 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4145505B2 (ja) * | 2001-05-10 | 2008-09-03 | 松下電器産業株式会社 | エレクトレットコンデンサマイクロホン及びその製造方法 |
JP4477466B2 (ja) * | 2004-10-12 | 2010-06-09 | スター精密株式会社 | エレクトレットコンデンサマイクロホン |
JP2008028946A (ja) * | 2006-07-25 | 2008-02-07 | Star Micronics Co Ltd | コンデンサマイクロホン |
-
2009
- 2009-08-25 JP JP2009194702A patent/JP2011049692A/ja active Pending
-
2010
- 2010-08-10 WO PCT/JP2010/005010 patent/WO2011024395A1/ja active Application Filing
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2011024395A1 (ja) | 2011-03-03 |
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