JP2011049642A - 撮像装置、及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】静止画の露出をシミュレーションした画像を正確に表示できない場合に、正確に露出をシミュレーションした画像が表示されているとユーザに誤解させないようにする。
【解決手段】撮像装置は、撮像素子14、画像表示部29、システム制御回路50を備える。システム制御回路50は、ライブビューの表示モードが静止画の露出をシミュレーションする表示モードである場合、ユーザにより設定された露出補正量を取得し、露出補正量が撮像系のダイナミックレンジを超えていないかどうかをチェックする。露出補正量がダイナミックレンジを超えている場合、ライブビュー画像の露出制御値を演算する際の露出補正量を±3段にクリップする制限を行い、露出補正量の制限に伴い露出のシミュレーションができていないことをユーザに報知する。
【選択図】図2
【解決手段】撮像装置は、撮像素子14、画像表示部29、システム制御回路50を備える。システム制御回路50は、ライブビューの表示モードが静止画の露出をシミュレーションする表示モードである場合、ユーザにより設定された露出補正量を取得し、露出補正量が撮像系のダイナミックレンジを超えていないかどうかをチェックする。露出補正量がダイナミックレンジを超えている場合、ライブビュー画像の露出制御値を演算する際の露出補正量を±3段にクリップする制限を行い、露出補正量の制限に伴い露出のシミュレーションができていないことをユーザに報知する。
【選択図】図2
Description
本発明は、静止画撮影を行った場合に得られる画像を静止画撮影前に表示可能な撮像装置、及びその制御方法に関する。
従来、動画モニタ機能を有する撮像装置(電子スチルカメラ)が知られている。動画モニタ機能は、撮像装置のモニタに撮像素子で撮像した画像を逐次表示する機能(電子ビューファインダ(EVF)機能、あるいはライブビュー表示(LV)機能ともいう)である。撮像装置では、撮像素子(CMOSセンサ、CCDセンサ等)の撮像により得られた画像信号(映像信号)はデータ処理回路等により所定の処理が施された後、モニタに動画像として表示される。モニタに表示される画像の露出は、画像信号が所定の値となるように、露出制御パラメータ(撮像素子における信号電荷の蓄積時間:Tv、絞り:Av、撮像素子のゲイン(ISO):Sv)を切り換えることで制御される。
上記の3つの露出制御値の組み合わせはプログラム線図に基づき決定されている。画像信号が所定の値となるような信号が得られると、各制御値から被写体輝度Ev値が求まり、被写体輝度Ev値から明るさBv値が決まる。下記の式は、EvとBv、Tv、Av、Svとの関係式である。
Ev = Bv +Sv = Tv + Av
図3は、従来例に係る撮像装置のライブビュー表示処理を示すフローチャートである。
図3は、従来例に係る撮像装置のライブビュー表示処理を示すフローチャートである。
図3において、撮像装置(電子スチルカメラ)の制御部はモニタに撮影前画像を表示するライブビュー表示処理を開始すると(ステップS301)、シャッタを開く(ステップS302)。更に、制御部は撮影レンズを通過した光線を撮像素子へ入射させ、撮像素子における信号電荷の蓄積を開始し(ステップS303)、直ちに撮像素子14に対する露光を行う(ステップS304)。制御部は撮像素子における信号電荷の蓄積が終了した後(ステップS305)、撮像素子から画像信号を読み出し(ステップS306)、現像を行い(ステップS307)、露出制御値の演算を行う(ステップS308)。
制御部は上記の処理を行った画像をライブビュー画像としてモニタに表示する(ステップS309)。次に、制御部はライブビュー画像の表示を継続するかどうかを判断する(ステップS310)。ライブビュー画像の表示を継続する場合は、ステップS303に戻り、上記一連の動作を繰り返す。ライブビュー画像の表示を終了する場合は、撮像素子における信号電荷の蓄積を終了し(ステップS311)、シャッタを閉じる。(ステップS312)。これにより、ライブビュー表示処理を終了する(ステップS313)。
ライブビュー画像の露出制御は、通常、明るさBvを基にライブビュー用のプログラム線図を用いて上記露出制御値Tv、Av、Svを算出し、算出した露出制御値Tv、Av、Svを用いて行っている。そのため、撮像装置で設定する静止画撮影に用いる露出制御値Tv、Av、Svと、静止画撮影前に表示されるライブビュー画像の表示に用いる制御値Tv、Av、Svとは別々に設定される。
図4は、図3のステップS308における露出制御値の演算処理の詳細を示すフローチャートである。
図4において、制御部は露出制御値演算処理を開始すると(ステップS401)、撮像素子から出力される画像信号を積分した積分値を取得する(ステップS402)。更に、制御部は積分値を求めたときの露出制御値(蓄積時間:Tv、絞り:Av、ゲイン:Sv)を記憶部から取得する(ステップS403)。更に、制御部は上述した関係式に基づき、明るさBv値を求めるための露出演算を行う(ステップS404)。
次に、制御部はライブビューの表示モードが、露出シミュレーションモードであるか適正表示モードであるかをチェックする(ステップS405)。なお、露出シミュレーションモードは、静止画の露出をシミュレーションした画像を表示する表示モードのことであり、適正表示モードは、構図確認のために適正露出の画像を表示する表示モードのことである。露出シミュレーションモードであると判断した場合は、ユーザにより設定された露出補正量を取得する(ステップS406)。一方、適正表示モードであると判断した場合は、ユーザにより設定された露出補正量は反映させずにライブビュー画像の露出制御値を算出する(ステップS407)。これにより、露出制御値演算処理を終了する(ステップS408)。
撮像装置において露出シミュレーションモードで露出補正が行われている場合は、モニタに表示される画像の露出をシミュレーションするために、上述した画像信号の所定値を露出補正分ずらすように制御する。これは、ライブビュー用のプログラム線図を露出補正分シフトして、露出制御値Tv、Av、Svを算出し、表示するライブビュー画像の明るさの制御を行っているので、実際のBv値を求める場合は、露出補正分を考慮して逆演算する。
上記技術分野の関連技術としては以下のような技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1記載の提案は、カメラの液晶表示部のバー表示と7セグメントの数字を用いて、露出補正量と適正露出からのズレを表示するものである。
上述した撮像装置では画像信号が所定値となるように制御値を切り換えてモニタに表示する画像の露出を制御するが、画像信号の所定値は、撮像素子から出力されるアナログの画像信号をデジタルの画像信号に変換するA/D変換器の性能等から決定する。
例えば、撮像装置のA/D変換器のデジタル出力が14bitの場合は、0〜16383の分解能がある。そのため、画像信号の所定値を1000とすると、ダイナミックレンジは、所定値1000を中心に約±4段(プラス側は2000、4000、8000、16000、マイナス側は、500、250、125、60)程度となる。また、画像信号の所定値を1600とすると、ダイナミックレンジは、所定値1600を中心に約±3段(プラス側は3200,6400、12800、マイナス側は、800、400、200)程度となる。なお、上記ダイナミックレンジは撮像装置の撮像系(撮像素子とA/D変換器を含む系)のダイナミックレンジである。
上述した画像信号の所定値により、撮像装置のA/D変換器における低輝度での分解能と高輝度側のダイナミックレンジが変わり、画像特性に大きく影響を与える。一般的には画像信号の所定値が1000よりも大きな値で、ダイナミックレンジが±3.5段程度となる値が設定されることが多い。撮像装置の露出補正は、ダイナミックレンジが±3段というのが一般的であるが、一部には、ダイナミックレンジが±5段というのもある(「−」に補正:暗い写真撮影。「+」に補正:明るい写真撮影)。
そこで、±5段の露出補正ができ且つダイナミックレンジが±3段程度の撮像装置で、露出シミュレーションモード中に+5段といったダイナミックレンジを超える露出補正を行うと、次のような問題が発生する。露出補正を行うことで撮像素子から出力される画像信号が飽和してしまい、撮像面での測光を行う際に外光の変化にリニアに追従ができなくなるという問題がある。そのような問題が生じないようにA/D変換器のダイナミックレンジの範囲内しか露出補正を反映させないと、画像信号の飽和は解消され測光はできるが静止画の露出をシミュレーションした画像が表示できないという問題がある。
本発明の目的は、静止画の露出をシミュレーションした画像を正確に表示できない場合に、正確に露出をシミュレーションした画像が表示されているとユーザに誤解させないようにすることである。
上記目的を達成するために、本発明にかかる撮像装置は、撮影レンズを介して結像される光学像を電気信号に変換する撮像手段と、前記撮像手段で撮像した画像を表示する表示手段と、露出制御の目標値を変更する露出補正量を設定する設定手段と、前記撮像手段から出力される画像信号に基づいて輝度情報を算出する測光手段と、前記測光手段により算出された輝度情報に基づいて、前記露出制御の目標値に対応した露出制御値の演算を行う演算手段と、前記演算手段により演算された露出制御値を用いて静止画撮影を行った場合に得られる明るさの画像を静止画撮影前に前記表示手段に表示する際に、前記設定手段により設定された露出補正量が規定量を超えている場合、前記演算手段による前記露出制御値の演算に反映させる前記露出補正量を制限する制御手段と、前記露出制御値の演算に反映させる前記露出補正量が制限されていることを報知する報知手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、静止画の露出をシミュレーションした画像を表示する際に、設定された露出補正量が規定量を超えている場合、露出補正量を制限すると共に、シミュレーションができていない旨を報知する。これにより、正確に露出をシミュレーションした画像が表示されているとユーザに誤解させないようにすることである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。
図1において、撮像装置は、装置本体部の画像処理装置100に対して記録媒体200とレンズユニット300が着脱可能な電子スチルカメラとして構成されている。撮像装置は、画像表示部に撮像素子で撮像した画像を逐次表示することで撮影画像の露出をシミュレーションすることが可能なライブビュー表示機能を備えている。
画像処理装置100は、撮像素子14、画像処理回路20、画像表示部29、システム制御回路50等を備える。記録媒体200は、記録部202、インタフェース部204等を備える。レンズユニット300は、レンズマウント306、撮影レンズ310、絞り312、インタフェース部320、絞り制御部340、フォーカス制御部342、レンズ制御部350等を備える。なお、以下の説明では本発明の主旨に直接関係しない箇所については説明を適宜簡略化または省略する。
まず、画像処理装置100の構成を説明する。レンズユニット300の撮影レンズ310に入射した光線は、一眼レフ方式により、絞り312、シャッタ12を介して導光され、光学像として撮像素子14に結像される。シャッタ12は、撮像素子14に対する露光量を制御する。撮像素子14は、結像された光学像を電気信号に変換する。A/D変換器16は、撮像素子14から出力されるアナログの画像信号をデジタルの画像信号に変換する。
タイミング発生回路18は、撮像素子14、A/D変換器16、システム制御回路50にクロック信号や制御信号を供給する回路であり、メモリ制御回路22及びシステム制御回路50により制御される。タイミング発生回路18から制御信号がシステム制御回路50に入力されることで、システム制御回路50では撮像制御のタイミングを知ることができる。
画像処理回路20は、撮像素子14から出力されるアナログの画像信号をA/D変換器16でA/D変換されたデジタルの画像信号に基づき被写体の測光を行い、輝度情報を算出する。また、画像処理回路20は、A/D変換器16からのデータ或いはメモリ制御回路22からのデータに対して所定の画素補間処理や色変換処理を行う。また、画像処理回路20は、連続する2つの画像を使ってフレーム間の相関のズレ量とその方向を求める。
また、画像処理回路20は、必要に応じて、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてシステム制御回路50がシャッタ制御部40に対して制御を行うAE(自動露出)処理を行うことができる。更に、画像処理回路20は、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてAWB(オートホワイトバランス)処理も行う。
メモリ制御回路22は、A/D変換器16、タイミング発生回路18、画像処理回路20、画像表示メモリ24、メモリ30、圧縮・伸長回路32を制御する。A/D変換器16から出力されるデータは、画像処理回路20、メモリ制御回路22を介して或いは直接メモリ制御回路22を介して、画像表示メモリ24或いはメモリ30に書き込まれる。
画像表示部29は、例えばTFT LCDから構成されており、ライブビュー画像や、撮影した画像(静止画像や動画像)を表示することが可能である。メモリ30は、画像データを格納するものであり、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像を格納するのに十分な記憶量を備えている。また、メモリ30は、システム制御回路50の作業領域としても使用することが可能である。
圧縮・伸長回路32は、メモリ30に格納された画像データを読み込んで、適応離散コサイン変換(ADCT)等により画像データの圧縮処理或いは伸長処理を行い、処理を終えた画像データをメモリ30に書き込む。なお、ライブビュー表示機能では、撮像素子14により撮像した画像データを画像処理回路20により演算した演算結果に基づき、システム制御回路50が次の制御を行う。即ち、システム制御回路50は、シャッタ制御部40、絞り制御部340、フォーカス制御部342に対して制御を行うビデオTTL方式を用いて、露出制御及びAF(オートフォーカス)制御を行う。
システム制御回路50は、画像処理装置100全体を制御するものであり、画像処理回路20により算出された輝度情報に基づいて、撮像素子14における信号電荷の蓄積時間:Tv、絞り:Av、撮像素子14のゲイン:Svの演算を行う。また、システム制御回路50は、画像表示部29にライブビュー画像を表示して静止画撮影時の露出をシミュレーションする際に、ユーザにより操作部70から設定された露出補正量が規定量を超えている場合、露出制御値を演算する際の露出補正量を制限する。これと共に、露出補正量が制限されて静止画の露出のシミュレーションができていない旨を報知する。また、システム制御回路50は、制御プログラム(プログラムコード)に基づき後述の図2のフローチャートに示す処理を実行する。
表示部54は、システム制御回路50でのプログラムの実行に応じて、文字、画像、音声等を用いて動作状態やメッセージ等を表示出力・音声出力するものであり、操作部近辺の視認し易い位置に単数或いは複数個所設置されている。表示部54は、例えばLCD、LED、発音素子等の組み合わせにより構成されている。
シャッタスイッチSW1・62は、不図示のシャッタボタンの操作途中でONとなり、AF処理、AE処理、AWB処理等の動作開始を指示する。シャッタスイッチSW2・64は、不図示のシャッタボタンの操作完了でONとなり、一連の処理(露光処理、現像処理、記録処理)の動作開始を指示する。露光処理は、撮像素子14から読み出した信号をA/D変換器16、メモリ制御回路22を介してメモリ30に画像データを書き込む処理である。現像処理は、画像処理回路20やメモリ制御回路22での演算を用いた処理である。記録処理は、メモリ30から画像データを読み出し、圧縮・伸長回路32で圧縮を行い、記録媒体200に画像データを書き込む処理である。
操作部70は、カメラの撮影モード(プログラム、Av優先、Tv優先、マニュアル等の各種)を切り換えるためのダイアル、各種機能の設定や変更を行うための各種ボタン、各種スイッチ、タッチパネルを備えている。各種ボタンには、露出制御の目標値を変更する露出補正量を設定するボタン、露出制御値(Tv、Av、Sv)を変更するためのボタン等がある。各種スイッチには、圧縮モードスイッチ、再生スイッチ、AFモード設定スイッチ等がある。各種ボタンと各種スイッチの詳細は省略する。
インタフェース部90は、記録媒体200との間のインタフェースを司る。コネクタ92は、記録媒体200のコネクタ206と電気的に接続される。なお、インタフェース及びコネクタは単数或いは複数のいずれの系統数でも構わない。また、異なる規格のインタフェース及びコネクタを組み合わせても構わない。インタフェース及びコネクタの規格の詳細は省略する。
インタフェース部120は、レンズマウント106内において画像処理装置100とレンズユニット300との間のインタフェースを司る。コネクタ122は、レンズユニット300のコネクタと電気的に接続される。コネクタ122は、画像処理装置100とレンズユニット300との間で制御信号、状態信号、データ信号等を伝え合うと共に、各種電圧の電流を供給する機能も備えている。また、コネクタ122は電気通信のみならず、光通信、音声通信等を伝達する構成としてもよい。
次に、記録媒体200の構成を説明する。記録媒体200は、例えばメモリカード或いはハードディスクから構成されている。記録部202は、記録媒体200がメモリカードの場合は半導体メモリとして構成され、記録媒体200がハードディスクの場合は磁気ディスクとして構成される。インタフェース部204は、画像処理装置100との間のインタフェースを司る。コネクタ206は、画像処理装置100のコネクタ92と電気的に接続される。
次に、レンズユニット300の構成を説明する。レンズユニット300は、交換レンズタイプのユニットである。撮影レンズ310は、入射した光線を絞り312を介して画像処理装置100の撮像素子14に結像させる。レンズマウント306は、レンズユニット300を画像処理装置100と機械的に結合する。レンズマウント306内には、レンズユニット300を画像処理装置100と電気的に接続する各種機能が含まれている。
インタフェース部320は、レンズマウント306内において、レンズユニット300を画像処理装置100と接続するためのインタフェースを司る。コネクタ322は、レンズユニット300と画像処理装置100との間を電気的に接続するものであり、制御信号、状態信号、データ信号等を伝え合うと共に、各種電圧の電流を供給される機能或いは供給する機能も備える。なお、コネクタ322は、光通信、音声通信等に用いてもよい。
絞り制御部340は、ステッピングモータを有し、測光部(不図示)からの測光情報または撮像素子14で撮像した画像データを画像処理回路20で演算した演算結果に基づき、シャッタ制御部40と連携しながら、絞り312を制御する。フォーカス制御部342は、撮影レンズ310のフォーカシングを制御する。レンズ制御部350は、レンズユニット300全体を制御するものであり、動作用の定数等を記憶するメモリ、各種情報を保持する不揮発メモリの機能も備える。
次に、上記の構成を備える本実施の形態の撮像装置の動作について図2のフローチャートを参照しながら説明する。
図2は、撮像装置の露出制御値演算処理を示すフローチャートである。
図2において、システム制御回路50は、露出制御値演算処理を開始すると(ステップS201)、撮像素子14から出力される画像信号を積分した積分値を取得する(ステップS202)。更に、システム制御回路50は、積分値を求めたときの露出制御値(撮像素子14における信号電荷の蓄積時間:Tv、絞り:Av、撮像素子14のゲイン:Sv)を取得する(ステップS203)。更に、システム制御回路50は、上述した関係式(Ev = Bv +Sv = Tv + Av)から明るさBv値を求める(ステップS204)。
次に、システム制御回路50は、ユーザにより操作部70から設定されたライブビューの表示モードが、静止画の露出をシミュレーションする表示モードか、構図確認のために適正露出でライブビューする表示モードかをチェックする(ステップS205)。
なお、静止画の露出をシミュレーションする表示モードとは、静止画撮影を行った場合に得られる明るさの画像を静止画撮影前に表示するモードであり、以下では露出シミュレーションモードとする。同様に、構図確認のために適正露出でライブビュー表示する表示モードのことを適正表示モードとする。
適正表示モードであると判断した場合は、システム制御回路50は、露出補正量が反映されていない目標値に対応させてライブビュー画像の露出制御値を算出する(ステップS209)。露出シミュレーションモードであると判断した場合は、システム制御回路50は、ユーザにより操作部70から設定された露出補正量を取得する(ステップS206)。次に、システム制御回路50は、設定された露出補正量が撮像装置の撮像系(撮像素子14とA/D変換器16を含む系)のダイナミックレンジ(規定量)を超えていないかどうかをチェックする(ステップS207)。
設定された露出補正量がダイナミックレンジを超えていると判断した場合は(例えば±3段超過)、システム制御回路50は、ライブビュー画像の露出制御値を演算する際の露出補正量を±3段にクリップする制限を行う(ステップS208)。更に、システム制御回路50は、露出補正量が制限されて反映された目標値に対応したライブビュー画像の露出制御値を算出する(ステップS209)。他方、設定された露出補正量がダイナミックレンジを超えていないと判断した場合は(例えば±3段以内)、システム制御回路50は、露出補正量が制限されずに反映された目標値に対応したライブビュー画像の露出制御値を算出する(ステップS209)。
なお、上記ステップS208で露出補正量をクリップした場合は、正しく静止画の露出のシミュレーションができていないので、例えば表示部54によるアイコンの点滅などを利用して、露出のシミュレーションができていないことをユーザに報知する。すなわち、露出制御値の演算に反映させる露出制御量が制限されていることをユーザに報知する。この場合、音声により報知してもよい。また、露出補正量をクリップする閾値を±3段としたが、特にこれにこだわる必要はない。また、露出補正量のクリップは、ダイナミックレンジ以下で行い、クリップした露出補正量とダイナミックレンジの限界との間を補間して露出を変化させることも可能である。
以上詳細に説明したように、本実施の形態によれば以下の効果を奏する。ライブビューの表示モードが静止画の露出をシミュレーションする表示モードにおいて、設定された露出補正量が撮像系のダイナミックレンジを超える場合は、露出補正量を制限し、ダイナミックレンジの範囲内でシミュレーション表示し、測光ができる状態にする。更に、露出補正量の制限に伴い露出のシミュレーションができていない旨をユーザに報知する。これにより、ユーザが露出のシミュレーションができているものと誤解することがないライブビュー画像を提供することができる。
〔他の実施の形態〕
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
14 撮像素子
20 画像処理回路
29 画像表示部
50 システム制御回路
70 操作部
310 撮影レンズ
20 画像処理回路
29 画像表示部
50 システム制御回路
70 操作部
310 撮影レンズ
Claims (5)
- 撮影レンズを介して結像される光学像を電気信号に変換する撮像手段と、
前記撮像手段で撮像した画像を表示する表示手段と、
静止画撮影時の露出制御の目標値を変更する露出補正量を設定する設定手段と、
前記撮像手段から出力される画像信号に基づいて輝度情報を算出する測光手段と、
前記測光手段により算出された輝度情報に基づいて、前記露出制御の目標値に対応した静止画撮影時の露出制御値の演算を行う演算手段と、
前記演算手段により演算された露出制御値を用いて静止画撮影を行った場合に得られる明るさの画像を静止画撮影前に前記表示手段に表示する際に、前記設定手段により設定された露出補正量が規定量を超えている場合、前記演算手段による前記露出制御値の演算に反映させる前記露出補正量を制限する制御手段と、
前記露出制御値の演算に反映させる前記露出補正量が制限されていることを報知する報知手段と、
を備えることを特徴とする撮像装置。 - 前記規定量は、前記撮像手段のダイナミックレンジ以下であることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
- 前記露出制御値には、前記撮影レンズの絞り値、前記撮像手段における信号電荷の蓄積時間、前記撮像手段のゲインが含まれることを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
- 前記制御手段は、前記演算手段が静止画撮影時の前記露出制御値の演算を行う際には、前記設定手段により設定された露出補正量が規定量を超えている場合でも、前記露出制御値の演算に反映させる前記露出補正量を制限しないことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 撮影レンズを介して結像される光学像を電気信号に変換する撮像手段と、前記撮像手段から出力される画像信号に基づいて輝度情報を算出する測光手段とを有する撮像装置の制御方法であって、
露出制御の目標値を変更する露出補正量を設定する設定ステップと、
前記測光手段により算出された輝度情報に基づいて、前記露出制御の目標値に対応した露出制御値の演算を行う演算ステップと、
前記演算ステップにより演算された露出制御値を用いて静止画撮影を行った場合に得られる明るさの画像を静止画撮影前に表示手段に表示する表示ステップと、
前記設定ステップにより設定された露出補正量が規定量を超えている場合、前記演算ステップによる前記露出制御値の演算に反映させる前記露出補正量を制限する制御ステップと、
前記露出制御値の演算に反映させる前記露出補正量が制限されていることを報知する報知ステップと、を有することを特徴とする制御方法。
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