JP2011049027A - 配線固定具 - Google Patents
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Abstract
【課題】ネジを用いることが前提となっている場合、このネジの緩みを視覚的に認識することが困難であったため、アークによるショートや断線を未然に防止することも困難であった。
【解決手段】配線を挟持可能な複数の可動部を有する第一部材と、前記複数の可動部を外側から挟持することで前記配線を前記可動部で固定可能な間隙を有する第二部材と、を備えた配線固定具であって、前記間隙は、前記可動部を案内する傾斜面からなる開口部と、該開口部の中央に連続して形成された溝部とを有すること。
【選択図】図1
【解決手段】配線を挟持可能な複数の可動部を有する第一部材と、前記複数の可動部を外側から挟持することで前記配線を前記可動部で固定可能な間隙を有する第二部材と、を備えた配線固定具であって、前記間隙は、前記可動部を案内する傾斜面からなる開口部と、該開口部の中央に連続して形成された溝部とを有すること。
【選択図】図1
Description
本発明は配線固定具に関する。
例えば太陽光発電システムの例を基に図面を用いて説明する。
図9は従来の太陽光発電システムに使用される端子台(配線固定具8)である。
近年、太陽電池電源からの出力を電力変換装置にて交流に変換し、商用電力系統と連系する系統連系システムが実用化されている。
ここで、電源変換装置と太陽電池電源とはケーブル(配線6)等で接続されており、電力変換装置側においては、一般的に端子台(配線固定具8)とケーブル(配線6)とはネジで固定されている。
太陽光発電システムに限らず電気接続を行う端子台(配線固定具8)においては、施工作業・工程作業のネジ締め忘れ等により接続状態が不完全であった場合、アークが発生して、ショートや断線の原因となることがあった。
これに鑑み、ネジの緩みに対して、電線の端子をバネで追従させること(特許文献1)、あるいは、締め付けたネジが緩まないように、緩み止めのストッパー機構を設けてネジ頭を押さえること(特許文献2)などが提案されている。
しかしながら、特許文献1及び2では、ネジを用いることが前提となっており、このネジの緩みを視覚的に認識することが困難であったため、アークによるショートや断線を未然に防止することも困難であった。
上記の目的を達成するために本発明の配線固定具は、配線を挟持可能な複数の可動部を有する第一部材と、前記複数の可動部を外側から挟持することで前記配線を前記可動部で固定可能な間隙を有する第二部材と、を備えた配線固定具であって、前記間隙は、前記可動部を案内する傾斜面からなる開口部と、該開口部の中央に連続して形成された溝部とを有することを特徴とする。
また、一方面側から配線を係合可能な第一間隙と、該第一間隙の縁部から他方面側に突出した複数の可動部と、を有する第一部材と、前記複数の可動部を挟持することで前記配線を前記複数の可動部で固定する第二間隙を有する第二部材と、を備えたことを特徴とする。
さらに、前記可動部は板状であって、該可動部の外側側面は突出方向に向かってテーパー形状となっていることを特徴とする。
前記第二間隙の幅は前記第一部材側ほど広いことを特徴とする。
また、一方面側に突出した複数の可動部を有する第一部材と、一方面側から配線を係合可能な第一間隙と、前記複数の可動部を挟持することで前記配線を前記複数の可動部で固定する第二間隙を有する第二部材と、を備えたことを特徴とする。
さらに、前記可動部は板状であって、該可動部の外側側面は突出方向に向かってテーパー形状となっていることを特徴とする。
さらに、前記第二間隙の幅は前記第一部材側ほど広いことを特徴とする。
本発明に係る配線固定具によれば、配線を挟持可能な複数の可動部を有する第一部材と、前記複数の可動部を外側から挟持することで前記配線を前記可動部で固定可能な間隙を有する第二部材と、を備えた配線固定具であって、前記間隙は、前記可動部を案内する傾斜面からなる開口部と、該開口部の中央に連続して形成された溝部とを有することにより、配線の緩みを目視し易く、かつ、完全に外れない限り接触不良が発生することなく導通可能な配線固定具を提供できる。
以下、図面を参照して本発明について説明する。
本発明の配線固定具の第一実施形態は、配線を挟持可能な複数の可動部を有する第一部材と、前記複数の可動部を外側から挟持することで前記配線を前記可動部で固定可能な間隙を有する第二部材と、を備えた配線固定具であって、前記間隙は、前記可動部を案内する傾斜面からなる開口部と、該開口部の中央に連続して形成された溝部とを有するものである。
図1は、本発明の配線固定具の第一実施形態を示すものであり、1は第一部材、2は第二部材、3は可動部、4は間隙、6は配線、7は配線固定具である。
配線6を一対の可動部3の間に配置させ、第二部材2の間隙4が一対の可動部3を覆うように被せることで、間隙4が外側から一対の可動部3を挟持する状態となり、これにより、挟持された可動部3は配線6を容易かつ安定に固定することができる。
ここで、挟持された状態の可動部3は、間隙4の広がりの内側にある方が、両者を組み合わせ易いという点で好ましい。
また、このような可動部3は電極をなすものであり、Cuなどの金属が用いられるが、導電性であれば構わない。
また、複数の可動部としてあることからも、可動部3は二個一対に限るものではなく、3個以上で対をなすものでもよい。
以下に、本発明の配線固定具の第一実施形態よりも、さらに具体的な他の実施形態として、第二実施形態と第三実施形態を説明する。
本発明の配線固定具の第二実施形態は、一方面側から配線を係合可能な第一間隙と、該第一間隙の縁部から他方面側に突出した複数の可動部と、を有する第一部材と、前記複数の可動部を挟持することで前記配線を前記複数の可動部で固定する第二間隙を有する第二部材と、を備えたものである。
図2は本発明の配線固定具の第二実施形態の模式図であり、(a)は固定前、(b)は固定後の状態を示す模式図である。1は第一部材、2は第二部材、6は配線、7は配線固定具である。
配線6が係合された第一部材1を第二部材2に取り付けるまでの状態を示しているが、詳細な仕組みとプロセスを図3〜6を用いて説明する。
図3は本発明の配線固定具の第二実施形態の模式図であり、分解状態を説明する模式図である。
図4は本発明の配線固定具の第二実施形態の模式図であり、(a)は配線の係合前、(b)は配線の係合後の状態を示す模式図である。
1は第一部材、2は第二部材、3は可動部、4aは第一間隙、4bは第二間隙、4cは縁部、5aは一方面、5bは他方面、6は配線、7は配線固定具である。
図3は図2の各部分を分解した状態として示されており、図4(a)で配線6は第一部材の第一間隙4aに一方面5a側から係合され、図4(b)で第一間隙4aの縁部4cから他方面5b側に突出した可動部3に至る。そして第二部材の第二間隙4bにて外側から一対の可動部3を挟持する状態となり、これにより、挟持された可動部3は配線6を容易かつ安定に固定することができる。
さらに、本発明の配線固定具の第二実施形態は、前記可動部は板状であって、該可動部の外側側面は突出方向に向かってテーパー形状となっていることが好ましい。
図5は本発明の配線固定具の第二実施形態の模式図であり、(a)は可動部の挟持前、(b)は可動部の挟持後の状態を示す模式図である。
1は第一部材、2は第二部材、3は可動部、4aは第一間隙、4bは第二間隙、4cは縁部、5aは一方面、5bは他方面、6は配線、7は配線固定具である。
図5(a)のように第一部材1が配線6を係合した状態で可動部3を第二部材2の第二間隙4bを通る際に挟持され、図5(b)のように配線6と第一部材1とが強く固定される。
このとき、可動部3の外側側面3aは可動部3が突出している方向に向かってテーパー形状となっていれば、第二間隙4bを通り易くなるという点で好ましい。
さらに、本発明の配線固定具の第二実施形態は、前記第二間隙の幅は前記第一部材側ほど広いことが好ましい。
これについては図示していないが、可動部の外側側面は第二間隙をより通り易くなるという点で好ましい。
図6は本発明の配線固定具の第一実施形態の模式図であり、(a)は第一部材と第二部材の固定状態の模式図、(b)は要部を拡大した模式図である。
1は第一部材、2は第二部材、3は可動部、4bは第二間隙、4cは縁部、6は配線、7は配線固定具である。
図6(a)のように第二部材2から第一部材1が多少浮き上がっていたとしても、配線6は可動部3によって一定の圧力で固定され、また、多少でも浮き上がれば視認することができるので、問題が起きる前に対処することができる。
本発明の配線固定具の第三実施形態は、一方面側に突出した複数の可動部を有する第一部材と、一方面側から配線を係合可能な第一間隙と、前記複数の可動部を挟持することで前記配線を前記複数の可動部で固定する第二間隙を有する第二部材と、を備えたものである。
図7は本発明の配線固定具の第三実施形態の模式図であり、(a)は固定前、(b)は固定後の状態を示す模式図である。
1は第一部材、2は第二部材、3は可動部、4aは第一間隙、4bは第二間隙、5aは一方面、5bは他方面、6は配線、7は配線固定具である。
一方面5a側に突出した複数の可動部3を有する第一部材1に対して、一方面5a側から配線6を第一間隙4aに係合した第二間隙4bを有する第二部材2を、前記複数の可動部3を挟持するようにしたことによって、挟持された可動部3は配線6を容易かつ安定に固定することができる。
このとき、前記可動部は板状であって、該可動部の外側側面は突出方向に向かってテーパー形状となっていれば、可動部3は第二間隙2を通り易くなるという点で好ましい。
さらに、本発明の配線固定具の第三実施形態は、前記第二間隙の幅は前記第一部材側ほど広いことが好ましい。
これについては図示していないが、可動部の外側側面は第二間隙をより通り易くなるという点で好ましい。
なお図8のように複数の配線6を固定する場合もある。
図8は本発明の配線固定具の第三実施形態の変形例の模式図であり、(a)は固定前、(b)は固定後の状態を示す模式図である。
1は第一部材、2は第二部材、3は可動部、3bは非可動部、6は配線、7は配線固定具である。
このような場合は、配線6の間に非可動部3bを設けて、配線6同士を仕切るなどして可動部3で固定すればよい。
1;第一部材
2;第二部材
3;可動部
3a;外側側面
3b;非可動部
4;間隙
4a;第一間隙
4b;第二間隙
4c;縁部
4d;開口部
4e;溝部
5a;一方面側
5b;他方面側
6;配線
7;配線固定具
8;従来の配線固定具
2;第二部材
3;可動部
3a;外側側面
3b;非可動部
4;間隙
4a;第一間隙
4b;第二間隙
4c;縁部
4d;開口部
4e;溝部
5a;一方面側
5b;他方面側
6;配線
7;配線固定具
8;従来の配線固定具
Claims (7)
- 配線を挟持可能な複数の可動部を有する第一部材と、
前記複数の可動部を外側から挟持することで前記配線を前記可動部で固定可能な間隙を有する第二部材と、を備えた配線固定具であって、
前記間隙は、前記可動部を案内する傾斜面からなる開口部と、
該開口部の中央に連続して形成された溝部とを有する
ことを特徴とする配線固定具。 - 一方面側から配線を係合可能な第一間隙と、該第一間隙の縁部から他方面側に突出した複数の可動部と、を有する第一部材と、
前記複数の可動部を挟持することで前記配線を前記複数の可動部で固定する第二間隙を有する第二部材と、
を備えたことを特徴とする配線固定具。 - 前記可動部は板状であって、該可動部の外側側面は突出方向に向かってテーパー形状となっていることを特徴とする請求項2記載の配線固定具。
- 前記第二間隙の幅は前記第一部材側ほど広いことを特徴とする請求項2または3記載の配線固定具。
- 一方面側に突出した複数の可動部を有する第一部材と、
一方面側から配線を係合可能な第一間隙と、前記複数の可動部を挟持することで前記配線を前記複数の可動部で固定する第二間隙を有する第二部材と、
を備えたことを特徴とする配線固定具。 - 前記可動部は板状であって、該可動部の外側側面は突出方向に向かってテーパー形状となっていることを特徴とする請求項5記載の配線固定具。
- 前記第二間隙の幅は前記第一部材側ほど広いことを特徴とする請求項5または6記載の配線固定具。
Priority Applications (1)
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JP2009196429A JP2011049027A (ja) | 2009-08-27 | 2009-08-27 | 配線固定具 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP2498512A2 (en) | 2011-03-07 | 2012-09-12 | Sony Corporation | Speaker apparatus |
CN109050647A (zh) * | 2018-06-30 | 2018-12-21 | 江南大学 | 一种检测驾驶疲劳度系统 |
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- 2009-08-27 JP JP2009196429A patent/JP2011049027A/ja active Pending
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EP2498512A2 (en) | 2011-03-07 | 2012-09-12 | Sony Corporation | Speaker apparatus |
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