JP2011048235A - 液晶光学素子 - Google Patents
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Abstract
【課題】ゾーン内に複数の電極を備えていても透過率の高いフレネルレンズ用液晶光学素子を提供すること。
【解決手段】輪帯電極を第1電極11a〜gと第2電極12a〜eに分け、ゾーン101,102,103の境界部に第2電極12a〜eを配置する。第1電極11a〜gは第1透明基板19と樹脂膜18(透明絶縁層)との間に形成され、第2電極12a〜eは樹脂膜18と液晶層16との間に形成される。この結果、ゾーン101,102,103内で透過光の位相が滑らかに変化し、ゾーン101,102,103間で位相が急激に変化するため透過率が向上する。
【選択図】図1
【解決手段】輪帯電極を第1電極11a〜gと第2電極12a〜eに分け、ゾーン101,102,103の境界部に第2電極12a〜eを配置する。第1電極11a〜gは第1透明基板19と樹脂膜18(透明絶縁層)との間に形成され、第2電極12a〜eは樹脂膜18と液晶層16との間に形成される。この結果、ゾーン101,102,103内で透過光の位相が滑らかに変化し、ゾーン101,102,103間で位相が急激に変化するため透過率が向上する。
【選択図】図1
Description
本発明は、フレネルレンズなどとして用いられる液晶光学素子に関する。
輪帯状の電極(以下輪帯電極と呼ぶ)を組み合わせ液晶層に同心円状且つ鋸歯形状(ブレーズ)の屈折率分布を持たせたフレネルレンズやプリズム等(以下、フレネルレンズについてのみ説明する。)が知られている。例えば特許文献1には輪帯電極の組み合わせ方を変えてフレネルレンズの焦点距離を切り替える手法が示されている。特許文献1では所望の焦点距離を得ようとするとき、段落(0019)に記載された式(1)により、位相が0から−2πまで変わる輪帯電極の組み合わせ(以下ゾーンと呼ぶ)を決め、各ゾーンの各輪帯電極に電圧を印加し鋸歯形状の位相分布を持たせている。
理想的なフレネルレンズは、ゾーン内で半径方向に位相が滑らかに変化し、ゾーン境界では位相が0から−2πに急激に変わる。ところが特許文献1のようにゾーン内に複数の輪帯電極を備え、その輪帯電極で液晶層に電圧を印加し、液晶層を通過する光に位相差を発生させるフレネルレンズは、ゾーン内の位相変化が階段状になるため透過率低下を招く。
そこで本発明は、ゾーン内に複数の電極を備えていても透過率の高いフレネルレンズ用液晶光学素子を提供することを目的とする。
本発明は、第1透明基板と第2透明基板の間に液晶層を挟持し、第2透明基板と液晶層との間に対向電極を備え、液晶層に電圧を印加して該液晶層を通過する光に位相差を発生させる液晶光学素子において、複数の第1電極を有する第1電極層と複数の第2電極を有する第2電極層とが透明絶縁層を介して第1透明基板上にこの順に積層されており、第1と第2電極層の積層方向から見たとき、所定間隔で配列する複数の第1電極で構成された第1電極群と、所定間隔で配列する複数の第2電極で構成された第2電極群とが形成されていると共に、第2電極群が隣り合う第1電極群の間に位置していることを特徴とするものである。
この場合、第1電極群は液晶層を通過する光の位相を滑らかに変化させる位置に対応して配置されており、第2電極群は光の位相を急峻に変化させる位置に対応して配置されていることが好ましい。さらにこの場合、第2電極群は、0〜−2πの位相分布を持つゾーン同士が隣り合う境界部分に位置することが好ましい。
本発明では、例えばゾーン境界部に第2電極群が配置されることにより、第2電極群に含まれる一本の第2電極は一方のゾーンに属し、隣接する別の一本の第2電極は他方のゾーンに属する。このとき、ゾーン中央部には第1電極群が位置するため、ゾーン境界部にある第2電極群を一方のゾーンに属する第1電極群と他方のゾーンに属する第1電極群で挟んだ電極配列構成となる。
そして、液晶層を通過する光にブレーズ状の位相分布を与えるため、各ゾーンにおいて電極配列方向に階段状に変化する電圧を第1および第2電極群に印加する。このとき、第1電極上には液晶層に加え透明絶縁層があるため、各々の第1電極から対向電極に向かう電界に斜め方向の成分が多くなる。このため隣り合う第1電極の境界近傍はこの斜め電界が重なり合って電界強度が平均化され、透過光の位相差が第1電極の配列方向に沿って滑らかに変化するようになる。
また、ゾーン中央部の位相分布に対しゾーン境界部では、一方のゾーンに属する第2電極には最小の電圧を印加し、他方のゾーンに属する第2電極には最大の電圧を印加するにも関わらず、これらの第2電極と対向電極との間には液晶層しか存在しないため、各第2電極と対向電極との間の電界に斜め方向の成分が少なくなり透過光の位相変化が急峻になる。
第1電極及び第2電極が輪帯電極であっても良い。この場合、液晶光学素子は円形レンズとして機能する。
また、第1電極及び第2電極が帯状電極であっても良い。この場合、液晶光学素子は柱状レンズとして機能する。
以上の説明から明らかなように本発明の液層光学素子は、透過光の位相変化がゾーン内で滑らかに変化しゾーン境界で急峻に変化する。この結果、理想的なフレネルレンズの位相変化に近づくため透過率が向上する。
以下、添付図1〜8を参照しながら、本発明の液晶光学素子の好適な実施形態及び参考例について詳細に説明する。実施形態1は円形のレンズとして機能する液晶光学素子、実施形態2は柱状レンズとして機能する液晶光学素子であり、図8に示す参考例は2通りの焦点距離を持つレンズとして機能する液晶光学素子である。なお、同一または相当要素には同一の符号を付し重複する説明は省略する。
(実施形態1)
(実施形態1)
実施形態1を図1〜6で説明する。図1は、実施形態1の液晶光学素子の要部断面図である。図2と図3は、それぞれ液晶光学素子の第1,第2電極を示す平面図であり、図4は、第1,第2電極の重なり具合を示す平面図である。図5は、液晶光学素子を示す斜視図(a)と平面図(b)である。図6は、透過光の位相変化を示すグラフである。
図1により実施形態1の液晶光学素子における部材の積層状況を説明する。第1透明基
板19と第2透明基板13の間には液晶層16が挟持されている。第2透明基板13と液晶層16との間に対向電極14と配向膜15がある。第1透明基板19と液晶層16との間には複数の第1電極11a〜gと、樹脂膜18(透明絶縁層)と、複数の第2電極12a〜eと、配向膜17がある。第1電極11a〜gは第1透明基板19と樹脂膜18との間に形成され、第2電極12a〜eは樹脂膜18と液晶層16との間に形成される。配向膜17は第2電極12a〜eを覆っている。3本の第1電極11a〜cと3本の第1電極11d〜fはそれぞれ第1電極群をなし、第1電極11gは別の第1電極群に属している。2本の第2電極12b〜cと2本の第2電極12d〜eもそれぞれ第2電極群をなしている。第1電極群11a〜cと第1電極群11d〜fとの間に第2電極群12b〜cがあり、第1電極群11d〜fと第1電極11gが属する第1電極群との間に第2電極群12d〜eがある。なお図中、説明のため縮尺を適宜変更し、第1電極11a〜g及び第2電極12a〜eの幅も均等にした。
板19と第2透明基板13の間には液晶層16が挟持されている。第2透明基板13と液晶層16との間に対向電極14と配向膜15がある。第1透明基板19と液晶層16との間には複数の第1電極11a〜gと、樹脂膜18(透明絶縁層)と、複数の第2電極12a〜eと、配向膜17がある。第1電極11a〜gは第1透明基板19と樹脂膜18との間に形成され、第2電極12a〜eは樹脂膜18と液晶層16との間に形成される。配向膜17は第2電極12a〜eを覆っている。3本の第1電極11a〜cと3本の第1電極11d〜fはそれぞれ第1電極群をなし、第1電極11gは別の第1電極群に属している。2本の第2電極12b〜cと2本の第2電極12d〜eもそれぞれ第2電極群をなしている。第1電極群11a〜cと第1電極群11d〜fとの間に第2電極群12b〜cがあり、第1電極群11d〜fと第1電極11gが属する第1電極群との間に第2電極群12d〜eがある。なお図中、説明のため縮尺を適宜変更し、第1電極11a〜g及び第2電極12a〜eの幅も均等にした。
第2電極12a,12bと第1電極11a,11b,11cが中心から最も内側にあるゾーン101を形成する。同様に第2電極12c,12dと第1電極11d,11e,11fが中心から2番目のゾーン102を形成する。第2電極12eと第1電極11gは中心から3番目のゾーン103に属する。ゾーン101とゾーン102の境界部には第2電極群12b,12cが配置されている。すなわち第2電極群12b,12cのうちの第2電極12bはゾーン101に属し、第2電極12cはゾーン102に属する。ゾーン101の中央部には第1電極群11a〜cがあり、ゾーン102の中央部には第1電極群11d〜fがある。ゾーン102とゾーン103の境界部でも同様に第2電極群12d〜eが第1電極群11d〜fと第1電極11gを含む第1電極群とに挟まれる。以上のようにしてゾーン境界部では第2電極群を一方のゾーンに属する第1電極群と他方のゾーンに属する第1電極群が挟む電極配列となる。
第1電極11a〜g及び第2電極12a〜eと対向電極14は厚さが12nmのITOからなる。第1及び第2透明基板19,13は厚さが0.4mmのガラスである。配向膜15,17は、表面にラビング処理が施された厚さが50nmのポリイミド膜である。液晶層16は、厚さが4μmでありホモジニアス配向している。樹脂膜18は厚さが2μmのアクリル樹脂膜である。
図2により第1電極11a〜iの平面形状を説明する。第1電極11a〜iは同心円状の輪帯を為して配列している。ゾーン101に属する第1電極11aは隘路でゾーン102に属する第1電極11dと接続し、この第1電極11dはゾーン103に属する第1電極11gと隘路で接続している。さらに第1電極11dは外部回路と接続する隘路を有している。同様に第1電極11bは第1電極11eとゾーン103に属する第1電極11hと隘路で接続し、第1電極11hには外部回路と接続する隘路がある。第1電極11c,11f,11iも同様である。なお隣接する第1電極(例えば11aと11b)間の隙間は図示していない(以下同様)。
図3により第2電極12a〜fの平面形状を説明する。第2電極12a〜fも同心円状の輪帯(第2電極12aは円形)を為して配列している。ゾーン101に属する第2電極12aはゾーン102に属する第2電極12c及びゾーン103に属する第2電極12eと隘路で接続し、第2電極12eは外部回路(図示せず)と接続する隘路を有している。これらの第2電極12a,12b,12cは各ゾーン101,102,103の最内周の電極である。ゾーン101に属する第2電極12bはゾーン102に属する第2電極12d及びゾーン103に属する第2電極12fと隘路で接続し、第2電極12fは外部回路と接続する隘路を有している。これらの第2電極12b,12d,12fは各ゾーン101,102,103の最外周の電極である。
図4により第1電極11a〜i及び第2電極12a〜fの配列状況を説明する。なお隘路は図示していない。第1電極11a〜g及び第2電極12a〜fは同心円状に配列している。図1,2と比較すると第1電極11a〜gの隙間に第2電極12a〜fがはまりこむようになっている。例えばゾーン103では、内側から第2電極12d、第1電極11g,11h,11i、第2電極12fが配列している。
図5により実施形態1の光学素子の外観を説明する。第2透明基板13は第1透明基板19上に積層し、第1透明基板19は第2透明基板13に対し延出している。この延出部上には6本の引き出し電極51が形成されている。この引き出し電極51は、対向電極14、第1電極11a〜iの3本の外部回路接続用隘路(図2)、第2電極12a〜fの2本の外部回路接続用隘路(図3)と接続する。平面的には第2透明基板13の周辺部にシール52があり、その内側にレンズ領域53がある。なおシール52は第2透明基板13と第1透明基板19の対向面間に形成され、第1及び第2透明基板19,13とシール52からなる空間に液晶層16が封入されている。
各ゾーン101,102,103の最内周にある第2電極12a,12c,12dには最も低い電圧を印加し、最外周にある第2電極12b,12d,12fには最も高い電圧を印加する。この中間の電圧を3段階に分け、第1電極11a,11d,11gには最も低い中間電圧、第1電極11b,11e,11hには2番目の中間電圧、第1電極11c,11f,11iには最も高い中間電圧を印加する。すなわち各ゾーン101,102,103において第1及び第2電極に印加する電圧値は電極配列方向に階段状に分布する。
このとき液晶層16を通過する光に加えられる位相変化量(リターデーション)は電圧分布と逆になる。ゾーン102を中心にこの様子を図6で説明する。図中、点線は第1電極11b〜f及び第2電極12b〜eと対向電極14間の電界が平行である(電界に斜め成分がない)と仮定した場合のリターデーション分布である。これは第1電極11b〜f及び第2電極12b〜eが対向電極14に充分近接していれば実現できる。一方実線は本実施形態のリターデーション分布である。第2電極12b〜eは対向電極14に近接しているため、この領域の実践は点線に近づく。つまり各ゾーン101,102,103の境界(例えば第2電極12bと第2電極12cの間)では急激にリターデーションが変化する。
一方第1電極11d〜fの占める領域では実際のリターデーション変化を示す実線が点線に対し滑らかになっている。これは第1電極11d,11e,11fと対向電極14の間に液晶層16に加え樹脂膜18が存在するため、各第1電極11d,11e、11fと対向電極14との間の電界に斜め成分が増加するからである。つまり第1電極間の境界近傍(例えば第1電極11d,11eの隙間の近傍)では各々の第1電極が形成する電界が交じり合い平均化するためリターデーションも中間的になる。
以上のように本実施形態では、リターデーション変化がゾーン101,102,103間で急峻、ゾーン101,102,103内で滑らかなものとなる。この結果、点線に近いリターデーション分布となるフレネルレンズに比べ本実施形態は理想的なフレネルレンズに近づくため透過率が向上する。なお中心及び最外周の電極を第2電極12a,12fはゾーン境界部にないので樹脂膜18の下に形成される第1電極としても良い。
(実施形態2)
(実施形態2)
実施形態2の液晶光学素子を図7で説明する。図7は、実施形態2の第1電極の一部を拡大して示す拡大平面図(a)と第2電極の一部を拡大して示す拡大平面図(b)である。実施形態1が円形のレンズとして機能していたの対し、実施形態2は柱状レンズのように機能する。このため実施形態1では第1及び第2電極が輪帯形状であったのに対し、第
2実施形態では第1及び第2電極が長方形(帯状)になる。そこで第1及び第2電極の配列方向の断面および位相分布及び外形(レンズ領域53を除く)は第1実施形態の図1,5,6と等しくなるので図示していない。また両実施形態間で相当する関係にある電極には同一の番号を付した。
2実施形態では第1及び第2電極が長方形(帯状)になる。そこで第1及び第2電極の配列方向の断面および位相分布及び外形(レンズ領域53を除く)は第1実施形態の図1,5,6と等しくなるので図示していない。また両実施形態間で相当する関係にある電極には同一の番号を付した。
図7(a)により第1電極11a〜iの平面形状を説明する。第1電極11a〜iは長方形で図中では一部が示されている。ゾーン101に属する第1電極11aは、図示していない電極端部において隘路でゾーン102に属する第1電極11dと接続する。同様にこの第1電極11dはゾーン103に属する第1電極11gと隘路で接続する。さらに第1電極11b,11cは、ゾーン102に属する第1電極11e,11f、ゾーン103に属する第1電極11h,11iと隘路で接続する。外部回路と接続する隘路(図示せず)が3本あること、及び隣接する第1電極間の隙間を図示していないことは実施形態1と同様である(以下同様)。
図7(b)により第2電極12a〜fの平面形状を説明する。第2電極12a〜fは長方形で図中では一部が示されている。各ゾーン101,102,103の最も内側に位置する第2電極12a,12c,12eは、図示していない電極端部において隘路で接続する。同様に各ゾーン101,102,103の最も外側に位置する第2電極12b,12d,12fも隘路で接続する。2本の外部回路接続用隘路(図示せず)があるのも実施形態1と同様である。
(参考例)
(参考例)
参考例の液晶光学素子を図8で説明する。図8は、参考例の位相変化を示すグラフであり、(a)が焦点距離の短い場合を示し、(b)が焦点距離の長い場合を示している。本参考例は、実施形態1又は実施形態2の光学素子を使い、各電極に印加する電圧をそれぞれの場合で異ならせたものである。このため断面図は実施形態1又は2と共通であるため図示していない。なお、第1又は第2電極は特許文献1と同様に一本ずつ引き出され外部回路と接続する(図示せず)。
図8では各電極領域で透過光に与える位相変化量(リターデーション)を単純化して示している。つまり各ゾーン101,102,103,801ではリターデーションが直線的に減衰し、ゾーン101,102,103,801,802間ではリターデーションが垂直に立ち上がるよう描いている。(a)は図6に相当する使い方である。(b)は最も内側のゾーン801が第1電極11a〜fと第2電極12a,12b,12c,12d、からなる。ゾーン801の第2電極12aには最も低い電圧を印加し、最外周にある第2電極12dには最も高い電圧を印加する。この中間の電圧を8段階に分け、第1電極11aから第1電極11fに向かって順番に高くなる電圧を第1電極11a〜c、第2電極12b〜c、第1電極11d〜fに印加する。この結果、リターデーションは電圧分布(図示せず)とは逆に外側に向かって小さくなる。このように電圧の印加方法を変えることで焦点距離を変えられる。
なお、実施形態1,2及び参考例では、それぞれの第1電極群11a〜c,11d〜f,11g〜hが3本の第1電極からなっていたが、3本に限定されることはない。同様に第2電極群12b〜c,12d〜eも第2電極からなっていたが、2本に限定されることはない。しかしながら本発明の光学素子はゾーン内の位相変化を滑らかにするのに斜め電界を利用しているのでいたずらに電極数を増す必要はない。
図6、8に示した透過光の位相分布は凸レンズに対応するものであったが、ゾーン101,102,103内で電極に印加する電圧の順番を逆にすると凹レンズにできる。また本発明の液晶光学素子はラビング方向で決まる直線偏光に対しレンズとして機能するので
、円偏光に対してはラビング方向が直交するもう一枚の液晶光学素子を重ねることで対応する。
、円偏光に対してはラビング方向が直交するもう一枚の液晶光学素子を重ねることで対応する。
対向電極14は単一のベタ電極としていたが、対向電極を分割し、光ピックアップ装置用液晶光学素子で知られている球面収差や非点収差、コマ収差を補正する機能を追加できる。また、アクリル樹脂からなる樹脂膜18を透明絶縁層として使用していたが、他の材料でも良く、透明基板や透明電極と屈折率が近いものが好ましい。
11a〜g…第1電極、12a〜f…第2電極、13…第2透明基板、14…対向電極、15,17…配向膜、16…液晶層、18…樹脂膜(透明絶縁層)、19…第1透明基板、51…引き出し電極、52…シール、53…レンズ領域、101,102,103,801,802…ゾーン。
Claims (4)
- 第1透明基板と第2透明基板の間に液晶層を挟持し、前記第2透明基板と前記液晶層との間に対向電極を備え、前記液晶層に電圧を印加して該液晶層を通過する光に位相差を発生させる液晶光学素子において、
複数の第1電極を有する第1電極層と複数の第2電極を有する第2電極層とが透明絶縁層を介して前記第1透明基板上にこの順に積層されており、
前記第1と第2電極層の積層方向から見たとき、所定間隔で配列する複数の前記第1電極で構成された第1電極群と、所定間隔で配列する複数の前記第2電極で構成された第2電極群とが形成されていると共に、前記第2電極群が隣り合う前記第1電極群の間に位置していることを特徴とする液晶光学素子。 - 前記第1電極群は前記液晶層を通過する光の位相を滑らかに変化させる位置に対応して配置されており、前記第2電極群は前記光の位相を急峻に変化させる位置に対応して配置されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶光学素子。
- 前記第2電極群は、0〜−2πの位相分布を持つゾーン同士が隣り合う境界部分に位置することを特徴とする請求項2に記載の液晶光学素子。
- 前記第1電極及び前記第2電極が輪帯電極又は帯状電極であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の液晶光学素子。
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