JP2011048070A - 光学素子、光学ユニットおよび投写型映像表示装置 - Google Patents

光学素子、光学ユニットおよび投写型映像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】簡素な構成で、光量の低下を抑制しつつ、無偏光状態と偏光状態とを切り換える。
【解決手段】第1偏光分離素子71および第2偏光分離素子73はそれぞれ、入射光に含まれる、互いに直交する二つの偏光成分のうちの一方を反射し、他方を透過する。切換素子72は、第1偏光分離素子71と第2偏光分離素子73との間に間挿され、入射される偏光成分をそのまま透過する第1状態と、入射される偏光成分を直交する偏光成分に変換して透過する第2状態とを切り換える。
【選択図】図2

Description

本発明は、偏光方向を切り換えるための光学素子、光学ユニットおよび投写型映像表示装置に関する。
通常の映像(以下、二次元画像という)を投写して投影面に表示させる機能と、視差画像を投写して投影面に表示させることにより立体映像(以下、三次元画像という)を観察者に見せる機能の両方を持つ投写型映像表示装置(以下適宜、プロジェクタともいう)の開発が進められている。三次元画像を観察者に見せる方式の一つに、偏光メガネ方式がある。偏光メガネは、直交する偏光成分(たとえば、P偏光とS偏光)や互いに逆回転の円偏光(右円偏光と左円偏光)が観察者の右眼と左眼にそれぞれ入射されるよう、入射光をそれぞれフィルタリングするメガネである。
偏光メガネ方式を採用したプロジェクタシステムとして、様々な手法が提案されている。たとえば、右眼用画像を投写する第1プロジェクトと、左眼用画像を投写する第2プロジェクタを二つ用いて、第1プロジェクタの投写レンズの後段(より具体的には、投写レンズから出射される光の光路上)に右眼用の偏光成分を透過する偏光板を設置し、第2プロジェクタの投写レンズの後段に左眼用の偏光成分を透過する偏光板を設置する手法(第1手法)が提案されている。
また、右眼用画像と左眼用画像とを時分割に切り換えて投写するプロジェクタを一つ用いて、そのプロジェクタの投写レンズの後段に偏光スイッチャを設置する手法(第2手法)が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。当該偏光スイッチャは、偏光板と、電圧印加に応じて偏光方向を切り換える液晶素子を含む。
また、カラーホイールに偏光素子を貼り付け、カラーホイールを回転させることにより、色成分および偏光方向を時分割に切り換える手法(第3手法)が提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
特開昭63−18894号公報 特開平10−153755号公報
上述した第1手法はプロジェクタを二つ用いる必要がある。また、上述した第1手法および第2手法は、既存の二次元画像用のプロジェクタを、三次元画像用に容易に転用することができるが、偏光板または偏光スイッチャが投写レンズの後段に設置されるため、大きなサイズの偏光板または偏光スイッチャを用いる必要がある。
上述した第3手法は、偏光素子を小型化することができる。ただし、当該第3手法に係るプロジェクタでは、二次元画像を投写する場合でも、光源から発光される無偏光の光が、カラーホイールに貼り付けられた偏光素子を通過してしまうため、二次元画像を投写する場合の光量が低下する。より具体的には、二次元画像を投写する場合の本来の光量の半分に低下してしまう。なお、上述した第1手法および第2手法でも、投写レンズの後段の偏光板または偏光スイッチャを取り外さなければ、同様に光量が低下するが、取り外せば、光量の低下を抑制することができる。
また、第3手法のようにカラーホイールと一体ではなく、偏光素子が独立してプロジェクタ本体の内部に設置される手法も考えられる。ただし、そのような手法に係るプロジェクタにて、二次元画像を投写する場合の光量の低下を抑制するには、その偏光素子を光路から外す必要があり、そのための機構が必要となる。
本発明はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、簡素な構成で、光量の低下を抑制しつつ、無偏光状態と偏光状態とを切り換える技術を提供することにある。
本発明のある態様の光学ユニットは、入射光に含まれる、互いに直交する二つの偏光成分のうちの一方を反射し、他方を透過する、第1偏光分離素子および第2偏光分離素子と、第1偏光分離素子と第2偏光分離素子との間に間挿され、入射される偏光成分をそのまま透過する第1状態と、入射される偏光成分を直交する偏光成分に変換して透過する第2状態とを切換可能な切換素子と、を備える。
本発明の別の態様は、投写型映像表示装置である。この装置は、上述した光学ユニットと、二次元画像を表示させるための二次元モードと、三次元画像を表示させるための三次元モードとを切り替える制御部と、を備える。制御部は、二次元モードと三次元モードとの切り替えに応じて、切換素子を第1状態または第2状態に制御する。
本発明のさらに別の態様は、光学素子である。この光学素子は、ワイヤーグリッド型の光学素子であって、金属ワイヤー間に、1/2波長板が挿入された。
本発明のさらに別の態様は、光学ユニットである。この光学ユニットは、上述した光学素子と、光学素子の後段に設けられた1/4波長板と、1/4波長板の後段に設けられた反射板と、を備える。
本発明によれば、簡素な構成で、光量の低下を抑制しつつ、無偏光状態と偏光状態とを切り換えることができる。
本発明の実施の形態1に係る投写型映像表示装置の構成を示す概略図である。 実施の形態2に係る反射用光学ユニットの構成を示す図である。図2(a)は、三次元モード時の状態を示し、図2(b)は、二次元モード時の状態を示す。 本発明の実施の形態1の変形例1に係る投写型映像表示装置の構成を示す概略図である。 実施の形態2の変形例1に係る反射用光学ユニットの構成を示す図である。図4(a)は、三次元モード時の状態1を示し、図4(b)は、三次元モード時の状態2を示す。 実施の形態2の変形例2に係る反射用光学ユニットの構成を示す図である。図5(a)は、三次元モード時の状態1を示し、図5(b)は、三次元モード時の状態2を示す。 実施の形態2の変形例3に係る反射用光学ユニットの構成を示す図である。図6(a)は、三次元モード時の状態1を示し、図6(b)は、三次元モード時の状態2を示す。 実施の形態2の変形例4に係る反射用光学ユニットの構成を示す図である。 実施の形態2の変形例5に係る反射用光学ユニットの構成を示す図である。図8(a)は、第2偏光分離素子73を凸面に形成した例であり、図8(b)は、図2に示した構成である。 実施の形態3に係る光学素子の構造を示す図である。 実施の形態4に係る光学ユニットの構造を示す図である。 実施の形態5に係る光学ユニットの構造を示す図である。
図1は、本発明の実施の形態1に係る投写型映像表示装置100の構成を示す概略図である。投写型映像表示装置100は、二次元画像をスクリーンなどの投影面に投写して、二次元画像を表示すること(以下、この使用方法を二次元モードという)も、視差画像を投影面に投写して、三次元画像を表示する(より厳密には、観察者に認識させる)こと(以下、この使用方法を三次元モードという)もできる。
光源1は、ランプ駆動部12による制御にしたがい、光学ユニット50に光を照射する。光源1は、フィラメント型の電極構造を有するハロゲンランプ、アーク放電を発生させる電極構造を有するメタルハライドランプ、キセノンショートアークランプ、高圧型の水銀ランプ、LEDランプなどを用いることができる。光源1の中央部に設けられた発光管1aから出射された光は、楕円面または双曲面で形成されたリフレクタ1bで集光されて、光学ユニット50に進入する。
光学ユニット50は、カラーホイール3、ロッドインテグレータ5、およびコンデンサレンズ6a、6bを含む。光源1から照射された光は、カラーホイール3、ロッドインテグレータ5、およびコンデンサレンズ6a、6bの順に通過する。カラーホイール3は、円盤状であって、光源1から照射された光の光軸に対して垂直に配置される。カラーホイール3は、ホイール駆動部11の制御にしたがい、当該光軸と平行な回転軸を中心に回転する。
より具体的には、カラーホイール3は、入射光に対向する面上に、入射光のうち赤成分を透過するR領域と、入射光のうち緑成分を透過するG領域と、入射光のうち青成分を透過するB領域とが形成される。カラーホイール3は、回転することにより、赤色光と緑色光と青色光とを時分割に順次透過する。なお、入射光に対向する面上に、R領域、G領域およびB領域に加えて、入射光のうちすべての色成分を透過するW領域が形成されてもよい。また、シアン、イエロー、マゼンタなどの補色を透過するCy領域、Ye領域、Mg領域が形成されてもよい。
ロッドインテグレータ5は、上記光軸上に、カラーホイール3を介して配置される。ロッドインテグレータ5は、入射面5aから入射された光の照度を均一化して、出射面5bから出射する。
コンデンサレンズ6a、6bは、上記光軸上に、ロッドインテグレータ5の出射面5bに対向して配置される。コンデンサレンズ6a、6bは、ロッドインテグレータ5の出射面5bから出射された光を集光して、反射用光学ユニット7に出射する。
反射用光学ユニット7は、上記光軸上に、当該光軸に対して所定の傾きを持って配置される。反射用光学ユニット7は、コンデンサレンズ6a、6bから出射された光を反射して、光変調素子8に出射する。反射用光学ユニット7は、制御部10からの指示にしたがい、二次元モードと三次元モードとの間でモードを切り替える役割を担う。なお、反射用光学ユニット7の詳細は後述する。
光変調素子8は、制御部10から設定される画像信号に応じて、反射用光学ユニット7により反射された光を変調し、変調した光を時分割偏光切換素子13に出射する。ここでは、DMD(Digital Micromirror Device)を用いる例を描いている。DMDは、画素数に対応した複数のマイクロミラーを備え、各マイクロミラーの向きが各画素信号に応じて制御されることにより、所望の画像を形成する。
時分割偏光切換素子13は、光変調素子8と投写レンズ9の間に設置される。ここでは、投写レンズ9の入射口に直接または所定の隙間を空けて設置している。三次元モードでは、時分割偏光切換素子13は、制御部10からの指示にしたがい、光変調素子8により変調された光の偏光方向を、直交する二つの偏光方向の間で時分割に切り換える。なお、時分割偏光切換素子13の詳細は後述する。
投写レンズ9は、光変調素子8により変調された光を図示しないスクリーンなどの投影面に向けて投写する。その際、投写レンズ9が光変調素子8により変調された光を結像することにより、光変調素子8により形成された画像は、投影面に拡大されて表示される。なお、三次元モードでは、投写レンズ9に入射される光の偏光方向が、時分割偏光切換素子13により時分割に切り換えられる。
制御部10は、ランプ駆動部12、ホイール駆動部11、反射用光学ユニット7、光変調素子8および時分割偏光切換素子13を制御する。より具体的には、制御部10は、ランプ駆動部12にオン/オフ信号を設定して、ランプ駆動部12に光源1の電源をオン/オフさせる。また、制御部10は、ホイール駆動部11に回転制御信号を設定して、ホイール駆動部11にカラーホイール3を回転させる。また、制御部10は、光変調素子8に画像信号を設定して、光変調素子8に所望の画像を形成させる。
また、制御部10は、反射用光学ユニット7にモード切替信号を設定して、反射用光学ユニット7に二次元モードまたはと三次元モードとの間でモードを切り替させる。なお、このモード切替処理の詳細は後述する。また、制御部10は、三次元モードにて、時分割偏光切換素子13に偏光切換信号を設定することにより、時分割偏光切換素子13に偏光方向を時分割に切り換えさせる。なお、二次元モードでは、偏光方向を揃える必要がないため、時分割偏光切換素子13に偏光方向を時分割に切り換えさせる必要はない。
図2は、実施の形態2に係る反射用光学ユニットの構成を示す図である。図2(a)は、三次元モード時の状態を示し、図2(b)は、二次元モード時の状態を示す。実施の形態2に係る反射用光学ユニットは、実施の形態1に係る投写型映像表示装置100の反射用光学ユニット7として採用することに適した光学素子である。以下、実施の形態2に係る反射用光学ユニット7が、実施の形態1に係る投写型映像表示装置100に搭載されている状態を前提に説明する。
実施の形態2に係る反射用光学ユニット7は、第1偏光分離素子71、切換素子72、第2偏光分離素子73を備える。第1偏光分離素子71および第2偏光分離素子73はそれぞれ、入射光に含まれる、互いに直交する二つの偏光成分(たとえば、P偏光とS偏光)のうちの一方を反射し、他方を透過する。切換素子72は、第1偏光分離素子71と第2偏光分離素子73との間に設けられ、入射される偏光成分をそのまま透過する第1状態と、入射される偏光成分を直交する偏光成分に変換して透過する第2状態とを切換可能な素子である。
反射用光学ユニット7は、第2偏光分離素子73、切換素子72および第1偏光分離素子71の順に積層されて、一体的に形成されてもよい。なお、第2偏光分離素子73と切換素子72とは、接触していてもよいし、両者の間に空間が形成されていてもよい。切換素子72と第1偏光分離素子71との関係も同様である。
第1偏光分離素子71は、無偏光な入射光を受ける層である。第1偏光分離素子71は、無偏光な入射光に含まれる、入射面に垂直なS偏光および入射面に平行なP偏光のうち、一方である第1偏光を反射し、他方である第2偏光を透過する。
第1偏光分離素子71には、ワイヤーグリッドを採用することができる。ワイヤーグリッドは、ガラス基板上に金属材料(アルミニウムなど)を蒸着し、ナノメーターレベルでの微細エッチングによりワイヤー状のグリッドを形成した非吸収型偏光板である。一般的に、ワイヤーグリッドは、入射光のうちS偏光を反射し、P偏光を透過する。なお、グリッドを形成するリブの向きを変えることにより、入射光のうちP偏光を反射し、S偏光を透過するタイプのワイヤーグリッドを生成することも可能である。また、第1偏光分離素子71には、ワイヤーグリッド以外に、偏光分離コートされた誘電体多層膜を採用することもできる。
以下、入射光のうちS偏光を反射し、P偏光を透過するタイプの第1偏光分離素子71を採用した例について説明する。なお、入射光のうちP偏光を反射し、S偏光を透過するタイプの第1偏光分離素子71を採用した場合、以下の説明における、P偏光とS偏光を読みかえて考えればよい。
切換素子72は、第1偏光分離素子71から出射されたP偏光をそのまま透過する第1状態と、第1偏光分離素子71から出射されたP偏光をS偏光に変換して透過する第2状態とを切り換え可能な素子である。
切換素子72は、電圧印加の有無により状態が変化する液晶素子を採用することができる。当該液晶素子は、電圧に応じて液晶分子の配向が変わる。電圧が印加されていない状態では、当該液晶素子は、1/2波長板(λ/2位相差板ともいう)として振る舞う(上記第2状態に対応)。1/2波長板は、入射光の互いに直交する成分に180°の位相差を与えることにより、直線偏光を回転させることができる。その回転角は、入射偏光と遅相軸とのなす角にて調整可能であり、直線偏光と遅相軸とのなす角が45°の場合、その直線偏光の偏光面が90°回転する。すなわち、S偏光をP偏光に、およびP偏光をS偏光に変換することができる。
当該液晶素子は、電圧が印加されていない状態では、入射光の互いに直交する成分に位相差を与えない単なる透過板として振る舞う(上記第1状態に対応)。すなわち、入射光をそのまま透過し、S偏光が入射された場合、S偏光のまま透過し、P偏光が入射された場合、P偏光のまま透過する。
第2偏光分離素子73は、切換素子72から出射された、S偏光を反射し、P偏光を透過する。第2偏光分離素子73も第1偏光分離素子71と同様に構成することが可能である。
制御部10は、三次元モードでは切換素子72に電圧を印加して、切換素子72を第1状態(図2(a)参照)に制御し、二次元モードでは切換素子72に電圧を印加せずに、切換素子72を第2状態(図2(b)参照)に制御する。
図2(a)に示すように三次元モードでは、切換素子72は単なる透過板として振る舞い、第1偏光分離素子71から出射されたP偏光をP偏光のまま透過する。第2偏光分離素子73は、切換素子72から出射されたP偏光を透過する。このように、三次元モードでは、反射用光学ユニット7は全体としてS偏光を反射し、P偏光を透過する偏光分離素子として機能する。
一方、図2(b)に示すように二次元モードでは、切換素子72は1/2波長板として振る舞い、第1偏光分離素子71から出射されたP偏光をS偏光に変換して透過する。第2偏光分離素子73は、切換素子72から出射されたS偏光を反射する。切換素子72は、第2偏光分離素子73から出射されたS偏光をP偏光に変換して透過する。第1偏光分離素子71は、切換素子72から出射されたP偏光を透過する。このように、二次元モードでは、反射用光学ユニット7は全体としてS偏光もP偏光も反射するミラーとして機能する。
図1の時分割偏光切換素子13には、切換素子72と同様に上記液晶素子を採用することができる。三次元モードにて、制御部10は、時分割偏光切換素子13に電圧を印加する状態と印加しない状態とを時分割に切り換える。なお、二次元モードでは、偏光方向を揃える必要がないため、時分割に切り換える必要はなく、いずれかの状態に固定させる。消費電力の観点からは、電圧を印加しない状態に固定させることが望ましい。
時分割偏光切換素子13は、電圧が印加されていない状態では、1/2波長板として振る舞い、反射用光学ユニット7から光変調素子8を介して入射されるS偏光を、P偏光に変換して透過する。一方、電圧が印加されている状態では、単なる透過板として振る舞い、反射用光学ユニット7から光変調素子8を介して入射されるS偏光を、S偏光のまま透過する。これにより、偏光メガネを装着した観察者の右眼及び左眼にそれぞれ入射させるべき視差画像光を、それぞれ対応する偏光成分で出射することができる。
なお、時分割偏光切換素子13は、上記液晶素子に加えて、1/4波長板(λ/4位相差板ともいう)を含んでもよい。1/4波長板は、入射光の互いに直交する成分に90°の位相差を与えることにより、直線偏光を円偏光に、または円偏光を直線偏光に変換することができる。直線偏光と遅相軸とのなす角が45°の場合、その直線偏光が円偏光に変換される。例えば、S偏光は、右円偏光に変換され、P偏光は左円偏光に変換される。逆に、S偏光を右円偏光に変換し、P偏光を左円偏光に変換することもできる。
このように、時分割偏光切換素子13に1/4波長板を追加すると、時分割偏光切換素子13から右円偏光と左円偏光とを時分割に出射することができ、円偏光方式の偏光メガネに対応することができる。円偏光方式の偏光メガネは、直線偏光方式のそれと比較し、装着者が顔を傾けても左右映像のクロストークが小さく維持されるという特質がある。
なお、当該液晶素子と当該1/4波長板との順番は、当該液晶素子、当該1/4波長板の順であってもよいし、その逆の順であってもよい。
以上説明したように実施の形態1、2によれば、第1偏光分離素子71と第2偏光分離素子73との間に、1/2波長板とも単なる透過板とも振る舞うことができる切換素子72を挟んて反射用光学ユニット7を形成したことにより、簡素な構成で、光量の低下を抑制しつつ、無偏光状態と偏光状態とを切り換えることができる。
すなわち、既存の投写型映像表示装置100内にて、反射ミラーを設置していた箇所に、その反射ミラーに代えて実施の形態2に係る反射用光学ユニット7を設置し、かつ時分割偏光切換素子13を追加するだけでよい。いずれも小型の部材であり、電気制御であるから、追加または置き換えられる構成は簡素なものである。また、二次元モードではすべての偏光成分を反射することができるから、二次元モードでも、従来と同様の光量を確保することができる。この点、第1偏光分離素子71だけで反射用光学ユニット7を形成した場合、P偏光が反射されず、光量が半減してしまう。
図3は、本発明の実施の形態1の変形例1に係る投写型映像表示装置100の構成を示す概略図である。当該変形例1に係る投写型映像表示装置100は、図1に示した投写型映像表示装置100と比較し、時分割偏光切換素子13が投写レンズ9の入射口に設置されるのではなく、反射用光学ユニット7の構成要素として一体的に形成される。当該変形例1に係る投写型映像表示装置100の各構成要素の動作は、図1に示した投写型映像表示装置100と同様であるため、説明を省略する。
図4は、実施の形態2の変形例1に係る反射用光学ユニットの構成を示す図である。図4(a)は、三次元モード時の状態1を示し、図4(b)は、三次元モード時の状態2を示す。実施の形態2の変形例1に係る反射用光学ユニットは、実施の形態1の変形例1に係る投写型映像表示装置100の反射用光学ユニット7として採用することに適した光学素子である。以下、実施の形態2の変形例1に係る反射用光学ユニット7が、実施の形態1の変形例1に係る投写型映像表示装置100に搭載されている状態を前提に説明する。なお、後述する実施の形態2の変形例2、3に係る反射用光学ユニット7についても同様とする。
実施の形態2の変形例1に係る反射用光学ユニット7は、第1偏光分離素子71、切換素子72(実施の形態2の変形例1〜3ではモード切換素子72と表記する)、第2偏光分離素子73および時分割偏光切換素子74を備える。反射用光学ユニット7は、第2偏光分離素子73、モード切換素子72、第1偏光分離素子71、および時分割偏光切換素子74の順に積層されて、一体的に形成される。
時分割偏光切換素子74は、上述した時分割偏光切換素子13と同様に、電圧が印加されている状態では(図4(a)参照)、単なる透過板として振る舞い、第1偏光分離素子71から出射されるS偏光を、S偏光のまま透過する。一方、電圧が印加されていない状態(図4(b)参照)では、1/2波長板として振る舞い、第1偏光分離素子71から出射されるS偏光を、P偏光に変換して透過する。
なお、時分割偏光切換素子74は無偏光な光には作用しないため、コンデンサレンズ6a、bから射される光、および二次元モードにて第1偏光分離素子71から入射される光には影響を与えない。いずれの光も無偏光であるためである。
図5は、実施の形態2の変形例2に係る反射用光学ユニットの構成を示す図である。図5(a)は、三次元モード時の状態1を示し、図5(b)は、三次元モード時の状態2を示す。
実施の形態2の変形例2に係る反射用光学ユニット7は、第1偏光分離素子71、モード切換素子72、第2偏光分離素子73、時分割偏光切換素子74および1/4波長板75を備える。反射用光学ユニット7は、第2偏光分離素子73、モード切換素子72、第1偏光分離素子71、1/4波長板75および時分割偏光切換素子74の順に積層されて、一体的に形成される。すなわち、当該変形例2に係る反射用光学ユニット7は、上記変形例1に係る反射用光学ユニット7の第1偏光分離素子71と時分割偏光切換素子74との間に1/4波長板75が追加された構成である。
三次元モードでは、1/4波長板75は、第1偏光分離素子71により反射されるS偏光を右円偏光に変換する。1/4波長板75は無偏光な光には作用しないため、1/4波長板75は、二次元モードでは作用しない。
時分割偏光切換素子74は、上述した時分割偏光切換素子13と同様に、電圧が印加されている状態では(図5(a)参照)、単なる透過板として振る舞い、1/4波長板75から出射される右円偏光を、右円偏光のまま透過する。一方、電圧が印加されていない状態(図5(b)参照)では、1/2波長板として振る舞い、1/4波長板75から出射される右円偏光を、左円偏光に変換して透過する。
図6は、実施の形態2の変形例3に係る反射用光学ユニットの構成を示す図である。図6(a)は、三次元モード時の状態1を示し、図6(b)は、三次元モード時の状態2を示す。
実施の形態2の変形例3に係る反射用光学ユニット7は、第1偏光分離素子71、モード切換素子72、第2偏光分離素子73、時分割偏光切換素子74および1/4波長板75を備える。反射用光学ユニット7は、第2偏光分離素子73、モード切換素子72、第1偏光分離素子71、時分割偏光切換素子74および1/4波長板75の順に積層されて、一体的に形成される。すなわち、当該変形例3に係る反射用光学ユニット7は、上記変形例2に係る反射用光学ユニット7の時分割偏光切換素子74と1/4波長板75との順番を入れ替えた構成である。
時分割偏光切換素子74は、上述した時分割偏光切換素子13と同様に、電圧が印加されている状態では(図6(a)参照)、単なる透過板として振る舞い、第1偏光分離素子71から出射されるS偏光を、S偏光のまま透過する。1/4波長板75は、時分割偏光切換素子74から出射されたS偏光を右円偏光に変換する。一方、電圧が印加されていない状態(図6(b)参照)では、1/2波長板として振る舞い、第1偏光分離素子71から出射されるS偏光を、P偏光に変換して透過する。1/4波長板75は、時分割偏光切換素子74から出射されたP偏光を左円偏光に変換する。
以上説明したように実施の形態1の変形例1および実施の形態2の変形例1〜3によれば、図1、2に示した実施の形態2の基本例と同様の効果をする。設計者は、反射用光学ユニット7および時分割偏光切換素子13(または時分割偏光切換素子74)以外の構成による制約、コストなどを考慮して、図2(図1を前提)の構成、図4〜6(図3を前提)の構成のいずれを採用することもできる。
図7は、実施の形態2の変形例4に係る反射用光学ユニットの構成を示す図である。実施の形態2の変形例4に係る反射用光学ユニットは、図2に示した実施の形態2の基本例に係る反射用光学ユニット7に吸収板76が追加された構成である。当該変形例4に係る反射用光学ユニット7は、吸収板76、第2偏光分離素子73、切換素子72および第1偏光分離素子71の順に積層されて、一体的に形成される。
吸収板76には、金属に黒塗料を塗布したものを採用することができる。三次元モードでは、第2偏光分離素子73はP偏光を透過する。吸収板76はこのP偏光を吸収する。
当該変形例4では、投写型映像表示装置100内に吸収板76を冷却するための冷却手段が搭載されてもよい。たとえば、ファン14が搭載されてもよい。三次元モードにて、制御部10は、ファン14を回転させて吸収板76を冷却させる。二次元モードでは、第2偏光分離素子73はP偏光を透過しない(もちろん、S偏光を透過しない)ため、吸収板76に第2偏光分離素子73から光が入射されないため、吸収板76を冷却させる必要性が低い。したがって、二次元モードでは、制御部10はファン14を停止させてもよい。
なお、吸収板76は反射用光学ユニット7に一体的に形成される必要はなく、第2偏光分離素子73から出射される光の光路上であれば、どこに設置されてもよい。また、吸収板76の代わりに、P偏光を吸収する偏光板を用いてもよい。また、ファン14の代わりに、ペルチェ素子などの接触型の冷却手段を用いてもよい。また、実施の形態2の変形例1〜3に係る反射用光学ユニット7に、当該変形例4に係る吸収板76およびファン14を適用することもできる。
以上説明したように実施の形態2の変形例4によれば、吸収板76を設けたことにより、第2偏光分離素子73を透過したP偏光が投写型映像表示装置100内で乱反射し、正規の光路に進入したり、投写型映像表示装置100内の各種部材に熱を発生させたりすることを抑制することができる。また、ファン14などの冷却手段を設けることにより、吸収板76の温度上昇を抑制することができる。
図8は、実施の形態2の変形例5に係る反射用光学ユニットの構成を示す図である。図8(a)は、第2偏光分離素子73を凸面に形成した例であり、図8(b)は、図2に示した構成である。ここまで、第1偏光分離素子71、切換素子72および第2偏光分離素子73を平面板で形成し、第1偏光分離素子71と切換素子72との間、および切換素子72と第2偏光分離素子73との間に空間を空ける構成を説明してきた。この構成は、第1偏光分離素子71、切換素子72および第2偏光分離素子73のそれぞれにたまった熱を放出するに適した構成である。
しかしながら、二次元モードでは、第1偏光分離素子71により光変調素子8に向けて反射されるS偏光と、第2偏光分離素子73により光変調素子8に向けて反射されるP偏光との間で、光線の出射方向にズレが生じてしまうという問題がある(図8(b)参照)。すなわち、光変調素子8上における両者の照明領域の位置にズレが生じる。両者の照明領域が重ならない部分は暗くなるため使用できず、二つの照明領域が重なっている部分だけを使用することになり、光の利用効率が下がる。
これに対し、図8(a)に示すように第2偏光分離素子73を凸面に形成することにより、第1偏光分離素子71により反射されるS偏光と、第2偏光分離素子73により反射されるP偏光との、光変調素子8上の照明領域の位置を実質的に一致させることができる。
なお、第2偏光分離素子73を平面に形成した場合でも、第2偏光分離素子73を第1偏光分離素子71に対して傾けることにより、両者の集光位置をある程度、近づけることができる。ただし、第1偏光分離素子71により反射されるS偏光と、第2偏光分離素子73により反射されるP偏光とには光路差が発生するため、当該S偏光を光変調素子8上に集光させるように光学系を設計した場合、当該P偏光は光変調素子8上に集光しない。
これに対して、当該S偏光の焦点位置と、当該P偏光の焦点位置との間に、光変調素子8を設置することにより、照明光を均質化することができる。
以上説明したように実施の形態2の変形例5によれば、第1偏光分離素子71、切換素子72および第2偏光分離素子73にたまる熱の放出しやすさ、二次元モードにおけるS偏光とP偏光との集光位置のズレ抑制の両方を実現することができる。すなわち、第1偏光分離素子71と切換素子72との間、および切換素子72と第2偏光分離素子73との間にエアギャップを設けることにより、熱を放出しやすくすることができる。また、第2偏光分離素子73を凸面で形成するか、第2偏光分離素子73を傾けることにより、二次元モードにおけるS偏光とP偏光との集光位置のズレを抑制することができる。なお、第1偏光分離素子71と切換素子72との間、および切換素子72と第2偏光分離素子73との間にエアギャップを設けない場合でも、各素子を構成する基板の厚み分の光路差が発生するので、以上の対策は有効である。
図9は、実施の形態3に係る光学素子の構造を示す図である。実施の形態3に係る光学素子は既存のワイヤーグリッドをベースとした光学素子である。すなわち、ガラス基板21上に所定の間隔を空けて複数の金属ワイヤー22が形成される。各金属ワイヤーは、アルミニウムのリブで形成されてもよい。
実施の形態3では、それら複数の金属ワイヤー間に1/2波長板23を挿入する。すなわち、金属ワイヤー22と1/2波長板23とがストライプ状に並んで形成される。既存のワイヤーグリッドは、入射光のうちS偏光を反射し、P偏光を透過するが、実施の形態3に係るワイヤーグリッド(以下、λ/2ワイヤーグリッド20と表記する)は、入射光のうちS偏光を反射し、P偏光をS偏光に変換して透過する。
図10は、実施の形態4に係る光学ユニット30の構造を示す図である。実施の形態4に係る光学ユニット30は、実施の形態3に係るλ/2ワイヤーグリッド20を用いる。実施の形態4に係る光学ユニット30は、λ/2ワイヤーグリッド20、1/4波長板31および反射板32を備える。光学ユニット30は、当該光学ユニット30への入射光に対して、λ/2ワイヤーグリッド20、1/4波長板31および反射板32の順に配置される。たとえば、反射板32(たとえば、一般的なミラーで構成される)、1/4波長板31およびλ/2ワイヤーグリッド20の順に積層され、一体的に形成されてもよい。
λ/2ワイヤーグリッド20は、入射光に含まれるS偏光を反射し、P偏光をS偏光に変換して透過する。1/4波長板31は、λ/2ワイヤーグリッド20が変換した透過したS偏光を、右円偏光に変換して透過する。反射板32は、1/4波長板から入射される右円偏光を、左円偏光に変換して反射する。1/4波長板31は、反射板32から入射される左円偏光を、P偏光に変換して透過する。λ/2ワイヤーグリッド20は、1/4波長板31から入射されるP偏光を、S偏光に変換して透過する。これにより、実施の形態4に係る光学ユニット30に入射される無偏光の光のすべての成分をS偏光に変換することができる。
以上説明したように実施の形態4によれば、無偏光の光のすべての成分をS偏光に変換することができるため、光量の低下を抑制しながら、偏光を一定方向に揃えることができる。
実施の形態4に係る光学ユニット30は、実施の形態1、2に係る光学ユニット7として採用することができる。すなわち、第1偏光分離素子71、切換素子72および第2偏光分離素子73の代わりに、λ/2ワイヤーグリッド20、1/4波長板31および反射板32を用いることができる。
実施の形態4に係る光学ユニット30では、三次元モードにおいても光量が低下しないため、二次元モードと三次元モードとで状態を切り換える必要がない。二次元モードでは無偏光状態、偏光が一定方向に揃っている状態のいずれもあってもよいためである。二次元モードと三次元モードとで状態を切り換える必要がないため、電気制御も必要ない。
このように、実施の形態4に係る光学ユニット30は、実施の形態2に係る光学ユニットの効果に加えて、三次元モードにおいても各画像の光量が低下しない点、電気制御が必要なく、より簡素な構成とすることができる点において、さらに有利な効果を奏する。
図11は、実施の形態5に係る光学ユニット40の構造を示す図である。実施の形態5に係る光学ユニット40も、実施の形態3に係るλ/2ワイヤーグリッド20を用いる。実施の形態5に係る光学ユニット40は、第1反射板41、ノーマルワイヤーグリッド42、λ/2ワイヤーグリッド20および第2反射板43を備える。光学ユニット40は、当該光学ユニット40への入射光に対して、ノーマルワイヤーグリッド42、第1反射板41および第2反射板43(両者は同一順番)、ならびにλ/2ワイヤーグリッド20の順に配置される。
ノーマルワイヤーグリッド42は、入射光に含まれるS偏光を反射し、P偏光を透過する。第1反射板41は、ノーマルワイヤーグリッド42により反射されたS偏光を反射する。第2反射板43は、ノーマルワイヤーグリッド42を透過したP偏光を反射する。λ/2ワイヤーグリッド20は、第1反射板41から入射されるS偏光を反射し、第2反射板43から入射されるP偏光をS偏光に変換して透過する。これにより、実施の形態5に係る光学ユニット40に入射される無偏光の光のすべての成分をS偏光に変換することができる。
以上説明したように実施の形態5に係る光学ユニット40によれば、実施の形態4に係る光学ユニット30と同様の効果を奏する。
以上、本発明をいくつかの実施の形態をもとに説明した。これらの実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
上述した説明では、実施の形態2、4、5に係る光学ユニットを、投写型映像表示装置100に適用する例を説明した。この点、液晶ディスプレイや、有機ELディスプレイなどの非投写型の表示装置にも適用可能である。
なお、実施の形態に係る光学ユニットと時分割切換素子は、光源とスクリーンの間であれば、いずれの位置に配置しても効果を発揮する。また、液晶の複屈折性を利用し1/2波長板として振る舞う液晶素子を例に説明したが、旋光性を利用する液晶の場合にも偏光方向の切換は可能である。
実施の形態2では、第1偏光分離素子71でS偏光を反射し、第2偏光分離素子73でS偏光を反射する例を説明したが、第1偏光分離素子71でP偏光を反射し、第2偏光分離素子73でP偏光を反射するように設定してもよいし、第1偏光分離素子71でS偏光を反射し、第2偏光分離素子73でP偏光を反射するように設定してもよいし、第1偏光分離素子71でP偏光を反射し、第2偏光分離素子73でS偏光を反射するように設定してもよい。
三つの設定例のうち最初の設定例では、制御部10は、三次元モードでは切換素子72に電圧を印加して、切換素子72を上記第1状態(単なる透過板)に制御し、二次元モードでは切換素子72に電圧を印加せずに、切換素子72を上記第2状態(1/2波長板)に制御する。
三つの設定例のうち二番目および三番目の設定例では、制御部10は、二次元モードでは切換素子72に電圧を印加して、切換素子72を上記第1状態(単なる透過板)に制御し、三次元モードでは切換素子72に電圧を印加せずに、切換素子72を上記第2状態(1/2波長板)に制御する。
1 光源、 3 カラーホイール、 5 ロッドインテグレータ、 6a、b コンデンサレンズ、 7 反射用光学ユニット、 8 光変調素子、 9 投写レンズ、 10 制御部、 11 ホイール駆動部、 12 ランプ駆動部、 13 時分割偏光切換素子、 14 ファン、 20 λ/2ワイヤーグリッド、 30 光学ユニット、 31 1/4波長板、 32 反射板、 40 光学ユニット、 41 第1反射板、 42 ノーマルワイヤーグリッド、 43 第2反射板、 50 光学ユニット、 71 第1偏光分離素子、 72 切換素子、 73 第2偏光分離素子、 74 時分割偏光切換素子、 75 1/4波長板、 76 吸収板、 100 投写型映像表示装置。

Claims (6)

  1. 入射光に含まれる、互いに直交する二つの偏光成分のうちの一方を反射し、他方を透過する、第1偏光分離素子および第2偏光分離素子と、
    前記第1偏光分離素子と前記第2偏光分離素子との間に間挿され、入射される偏光成分をそのまま透過する第1状態と、入射される偏光成分を直交する偏光成分に変換して透過する第2状態とを切換可能な切換素子と、
    を備えることを特徴とする光学ユニット。
  2. 請求項1に記載の光学ユニットと、
    二次元画像を表示させるための二次元モードと、三次元画像を表示させるための三次元モードとを切り替える制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記二次元モードと前記三次元モードとの切り替えに応じて、前記切換素子を前記第1状態または前記第2状態に制御することを特徴とする投写型映像表示装置。
  3. 前記光学ユニットにより反射された光を、画像信号に応じて変調する光変調素子と、
    前記光変調素子により変調された光を、投影面に向けて投写する投写レンズと、
    前記光変調素子と前記投写レンズの間に設置され、前記光変調素子により変調された光の偏光方向を時分割に切り換えるための時分割偏光切換素子と、をさらに備え、
    前記制御部は、前記三次元モードにて前記時分割偏光切換素子に前記偏光方向を時分割に切り換えさせることを特徴とする請求項2に記載の投写型映像表示装置。
  4. 前記切換素子は、前記二次元モードと前記三次元モードとを切り換えるためのモード切換素子として機能し、
    前記光学ユニットは、
    前記第1偏光分離素子により反射された偏光成分の偏光方向を時分割に切り換えるための時分割偏光切換素子をさらに含み、
    前記第2偏光分離素子、前記モード切換素子、前記第1偏光分離素子および前記時分割偏光切換素子の順に配置され、
    前記制御部は、前記三次元モードにて前記時分割偏光切換素子に前記偏光方向を時分割に切り換えさせることを特徴とする請求項2に記載の投写型映像表示装置。
  5. ワイヤーグリッド型の光学素子であって、
    金属ワイヤー間に、1/2波長板が挿入されたことを特徴とする光学素子。
  6. 請求項5に記載の光学素子と、
    前記光学素子の後段に設けられた1/4波長板と、
    前記1/4波長板の後段に設けられた反射板と、
    を備えることを特徴とする光学ユニット。
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