JP2011047923A5 - - Google Patents

Claims (29)

1. リン脂質及び糖脂質の少なくともいずれか一方を含む脂質二分子膜で構成されたリポソーム内に化学物質が内包されたリポソーム組成物の製造方法であって、
   前記リポソームの脂質二分子膜の電荷量を調整することで、前記リポソーム内に内包する前記化学物質の濃度を調整する、リポソーム組成物の製造方法。
2. 前記脂質二分子膜は、前記化学物質とは逆の電荷を有する脂質二分子膜形成成分を含み、
   前記脂質二分子膜に対する前記脂質二分子膜形成成分の量に応じて、前記リポソームの電荷量を調整する、請求項１に記載のリポソーム組成物の製造方法。
3. 前記化学物質を溶解した水溶液中で前記リポソームを形成させることで、前記リポソーム内に前記化学物質を内包する、請求項１又は２に記載のリポソーム組成物の製造方法。
4. リン脂質及び糖脂質の少なくともいずれか一方と前記脂質二分子膜形成成分とを含む脂質フィルムを形成する工程と、
   前記脂質フィルムと前記化学物質を溶解した水系溶媒とを混合してリポソームを形成する工程、とを含む請求項３に記載のリポソーム組成物の製造方法。
5. 前記化学物質が正電荷であって、前記脂質二分子膜形成成分が負電荷である場合、前記脂質二分子膜形成成分は、前記リポソームの脂質二分子膜を構成する酸性リン脂質、シアル酸を有する糖脂質及びリン酸エステル類からなる群より選択される少なくとも１つを含む、請求項２〜４のいずれか一つに記載のリポソーム組成物の製造方法。
6. 前記リン酸エステル類は、ジセチルリン酸である、請求項５に記載のリポソーム組成物の製造方法。
7. 前記化学物質が負電荷であって、前記脂質二分子膜形成成分が正電荷である場合、前記脂質二分子膜形成成分は、前記リポソームの脂質二分子膜を構成するアミン化合物である、請求項２〜４のいずれか一つに記載のリポソーム組成物の製造方法。
8. 前記アミン化合物は、ステアリルアミンである、請求項７に記載のリポソーム組成物の製造方法。
9. 前記リポソーム組成物の外表面に、リガンドを修飾する工程を含む、請求項１〜８のいずれか一つに記載のリポソーム組成物の製造方法。
10. リン脂質及び糖脂質の少なくともいずれか一方を含む脂質二分子膜で構成されたリポソーム内に化学物質が内包されたリポソーム組成物であって、
    前記リポソームの電荷量に応じて、前記リポソーム内に内包する前記化学物質の濃度が調整された、リポソーム組成物。
11. 前記脂質二分子膜は、前記化学物質とは逆の電荷を有する脂質二分子膜形成成分を含み、
    前記脂質二分子膜に対する前記脂質二分子膜形成成分の量に応じて、前記リポソームの電荷量が調整された、請求項１０に記載のリポソーム組成物。
12. 前記リポソーム組成物は、単層の脂質二分子膜で構成された構造を有する、請求項１０又は１１に記載のリポソーム組成物。
13. 前記リポソーム組成物は、直径が２０〜２００ｎｍの範囲にある構造を有する、請求項１０〜１２のいずれか一つに記載のリポソーム組成物。
14. 前記化学物質が正電荷であって、前記脂質二分子膜形成成分が負電荷である場合、前記脂質二分子膜形成成分は、前記リポソームの脂質二分子膜を構成する酸性リン脂質、シアル酸を有する糖脂質及びリン酸エステル類からなる群より選択される少なくとも１つを含む、請求項１１〜１３のいずれか一つに記載のリポソーム組成物。
15. 前記リン酸エステル類は、ジセチルリン酸である、請求項１４に記載のリポソーム組成物の製造方法。
16. 前記化学物質は、金属錯体である、請求項１４又は１５に記載のリポソーム組成物。
17. 前記金属錯体は、電気化学発光性を有する、請求項１６に記載のリポソーム組成物。
18. 前記化学物質が負電荷であって、前記脂質二分子膜形成成分が正電荷である場合、前記脂質二分子膜形成成分は、前記リポソームの脂質二分子膜を構成するアミン化合物である、請求項１１〜１３のいずれか一つに記載のリポソーム組成物。
19. 前記アミン化合物は、ステアリルアミンである、請求項１８に記載のリポソーム組成物。
20. 前記化学物質は、親水性を有する、請求項１０〜１９のいずれか一つに記載のリポソーム組成物。
21. 前記リポソーム組成物は、その外表面にリガンドが修飾された、請求項１０〜２０のいずれか一つに記載のリポソーム組成物。
22. 前記リガンドが、抗体、抗原、ペプチド、核酸、プロテインＡ、プロテインＧ、アビジン、及び、ビオチンからなる群より選ばれた少なくとも１つである、請求項２１に記載のリポソーム組成物。
23. リガンドとアナライトとの結合反応を利用したアナライトの分析方法であって、
    前記リガンドの標識剤として、リン脂質及び糖脂質の少なくともいずれか一方を含む脂質二分子膜で構成されたリポソーム内にシグナルを発生可能な化学物質が内包され、前記リポソームの電荷量に応じて前記リポソーム内に内包された前記化学物質の濃度が調整されたリポソーム組成物を用いた、アナライトの分析方法。
24. 前記アナライトに結合したリガンドに対応するリポソーム組成物の化学物質から発せられたシグナルに応じて、前記アナライトを分析する、請求項２３に記載のアナライトの分析方法。
25. 前記化学物質は、電気化学発光性又は蛍光性の少なくともいずれか一方のシグナルを発生する、請求項２３に記載のアナライトの分析方法。
26. 前記リポソーム組成物は、単層の脂質二分子膜で構成された構造を有する、請求項２３〜２５のいずれか一つに記載のアナライトの分析方法。
27. 前記リポソーム組成物は、直径が２０〜２００ｎｍの範囲にある構造を有する、請求項２３〜２６のいずれか一つに記載のアナライトの分析方法。
28. 前記リガンドが、抗体、抗原、ペプチド、核酸、プロテインＡ、プロテインＧ、アビジン、及び、ビオチンからなる群より選ばれた少なくとも１つである、請求項２３〜２７のいずれか一つに記載のリポソーム組成物を用いたアナライトの分析方法。
29. 前記アナライトが、抗体、抗原、ペプチド、及び、核酸からなる群より選ばれた少なくとも１つである、請求項２３〜２８のいずれか一つに記載のアナライトの分析方法。