JP2011047523A - 加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】食品を効率よく加熱調理する加熱調理器を提供する。
【解決手段】食品100を収納する加熱室28と、食品100を加熱する上ヒータ12と、加熱室28の底面に載置されたテーブルプレート24と、テーブルプレート24を支持しテーブルプレート24に載置した食品100の重量を検知する複数の重量検出手段25と加熱室28の左右内壁面に設けた複数段の棚27と、棚27に載置できる角皿101と、を備えた加熱調理器において、角皿101の裏側に角皿101を支える開閉自在な脚部101bを設け、脚部101bを開いてテーブルプレート24の上に載置したとき、脚部101bの高さを角皿101が左右内壁面に設けた棚27に接しない高さとした。
【選択図】 図7

Description

本発明は、高周波やヒータによって食品を加熱する加熱調理器に関するものである。
従来からこの種の加熱調理器においては、加熱室内において調理物を支持するための付属品がいろいろと提案されてきている。
特許文献1に示すものは、加熱室内に調理物を支持するための付属品として、同文献の図5のように、加熱室の左右内側壁部に角皿支持部を設け、該角皿支持部に調理物を加熱室の高さ方向の中間部分に支持されるように角皿を支持し、該角皿に載置した調理物を上ヒータに近づけ、該上ヒータからの熱を受けやすくしたものや、同文献の図4のように、加熱室の外側下部に設けた重量センサに接続された下段用丸皿と脚付きの上段用丸皿を二段重ねにし、該上段用丸皿と下段用丸皿の双方に調理物を支持できるようにしたものが示されている。
特開平8−152138号公報
特許文献1に示された加熱調理器においては、角皿を使用して調理を行う場合、調理物を載置した角皿は加熱室内の左右側壁に設けた角皿支持部に載置して支持されるため、上ヒータの熱を効率よく使用できるが、角皿を加熱室の外側下部に設けた重量センサに接続することができず、このため調理物の重量を判断して加熱調理の制御を行うことができない。
また、下段用丸皿に脚付の上段用丸皿を載せて上下二段としたものは、上段の丸皿に調理物を載置することで調理物を上ヒータに近づけて加熱調理することが可能であり、また、調理物の重量を判断して加熱調理の制御を行うことが可能であるが、丸皿では加熱室の四隅に大きな隙間が生じ、上ヒータで発生する熱を下方に流して加熱室全体を加熱することになり、無駄な電力を消費する。
本発明は上記の欠点を解決するためになされたものであり、請求項1では、食品を収納する加熱室と、該加熱室の上部に設けられ前記食品を加熱する上ヒータと、前記加熱室の底面に載置されたテーブルプレートと、該テーブルプレートを支持し該テーブルプレートに載置された前記食品の重量を検知する複数の重量検出手段と、前記加熱室の左右内壁面に設けた複数段の棚と、前記棚に載置できる角皿と、を備えた加熱調理器において、前記角皿の左右の裏側に該角皿を支える開閉自在な脚部を設け、前記角皿は前記脚部を開いて前記テーブルプレートに載置したとき、前記脚部の高さを前記角皿が前記左右内壁面に設けた棚に接しない高さとしたものである。
請求項1によれば、加熱室の水平断面形状と角皿形状が略一致しているので、食品を上ヒータに近づけた状態で加熱室を小さく区切ることができ、また、角皿に載置された食品の重量は脚部を介してテーブルプレートに伝えられるので、食品の重量を加熱調理の制御に利用することが可能であるため、上ヒータの熱を無駄なく、効率よく利用できるようになり、加熱時間の設定間違いなども防止でき、加熱しすぎによる電力の無駄をなくすことができ、使い勝手が良くなるものである。
一実施例の加熱調理器本体を前面側から見た斜視図。 図1のA−A断面図。 一実施例の加熱調理器本体の外枠を取り外し、ドアを開けて本体内部が見える状態の斜視図。 同加熱調理器の重量検出手段の概略構造を示す断面図。 同角皿の脚を開いた説明図。 同角皿の脚を閉じた説明図。 同角皿に食品を載置し加熱調理する斜視説明図。
以下、本発明の実施例を上記した図1から図7に従って説明する。
図において、加熱調理器の本体1は、加熱室28に加熱する食品を入れ、高周波やヒータの熱を使用して食品を加熱調理する。
ドア2は、加熱室28に食品を出し入れするために開閉するもので、ドア2を閉めることで加熱室28を密閉状態にし、食品を加熱する時に使用する高周波の漏洩を防止し、ヒータの熱を封じ込め、効率良く加熱することを可能とする。
取っ手9は、ドア2に取り付けられ、ドア2の開閉を容易にするもので、手で握りやすい形状になっている。
ガラス窓3は、調理中の食品の状態が確認できるようにドア2に取り付けられ、ヒータ等の発熱による高温に耐えるガラスを使用している。
入力手段71は、ドア2の前面下側の操作パネル4に設けられ、高周波加熱やヒータ加熱等の加熱手段や加熱強さである高周波出力や加熱時間等を入力するための操作部6と、操作部6から入力された内容や調理の進行状態を表示する表示部5とで構成されている。
外枠7は、加熱調理器の本体1の上面と左右側面を覆うキャビネットである。
後板10は、外枠7の後面を形成するものであり、上部に外部排気ダクト18が取り付けられ、該外部排気ダクト18の取り付けられる内側に、食品から排出した蒸気や本体1の内部の部品を冷却した後の冷却風(廃熱)39を排出する排気孔36が設けられている。
また、外部排気ダクト18は、排気孔36を通過した冷却風(廃熱)を本体1の外に排出するもので、排気は外部排気ダクト18の外部排気口8から排出し、排気の排出方向は本体1の上部方向で且つ前面側に排気する。
排気の排出方向を上部方向で且つ前面側に向けることで、背面を壁面に寄せた時でも排気によって壁面を汚すことがない。
機械室20は、加熱室底面28aと本体1の底板21との間の空間部に設けられ、底板21上には食品を加熱するためのマグネトロン33,マグネトロン33に接続された導波管47,加熱手段や加熱時間などを制御する制御手段が組み込まれた制御基板23、その他後述する各種部品、これらの各種部品を冷却するファン装置15等が取り付けられている。
加熱室底面28aは、略中央部が凹状に窪んでおり、その中に回転アンテナ26が設置され、マグネトロン33より放射される高周波エネルギーは、導波管47,回転アンテナ駆動手段46の出力軸46aが貫通する開孔部47aを通して回転アンテナ26の下面に流入し、該回転アンテナ26で拡散されて加熱室28内に放射される。回転アンテナ26は回転アンテナ駆動手段46の出力軸46aに連結されている。
ファン装置15は、底板21に取り付けた冷却モータに連結されており、このファン装置15によって発生する冷却風39は、機械室20内の自己発熱するマグネトロン33や該マグネトロン33の高周波出力を可変可能とする電源を作るインバータ電源を搭載したインバータ基板22,重量検出手段25等を冷却し、加熱室28の外側と外枠7の間および熱風ケース11aと後板10の間を流れ、外枠7と後板10を冷却しながら排気孔36を通り、外部排気ダクト18の外部排気口8より排出される。
加熱室28の後部には、熱風ユニット11が取り付けられ、該熱風ユニット11内には加熱室28内の空気を効率良く循環させる熱風ファン32が取り付けられ、加熱室奥壁面28bには空気の通り道となる熱風吸気孔31と熱風吹出し孔30が設けられている。
熱風ファン32は、熱風ケース11aの外側に取り付けられた熱風モータ13の駆動により回転し、熱風ヒータ14で循環する空気を加熱する。
加熱室28の天面の裏側には、上ヒータ12が取り付けられている。上ヒータ12は、マイカ板にヒータ線を巻き付けて平面状に形成し、加熱室28の天面裏側に押し付けて固定し、加熱室28の天面を加熱して加熱室28内の食品を輻射熱によって焼くものである。
また、加熱室28の左右内側面には、凸状に成型された複数段の棚27が相対向するように設けられ、該棚27に後述するテーブルプレート24を載置することができるようになっている。なお、棚27は、図3では上,中,下の三段設けられているが、上,下二段であってもよい。
さらに、加熱室底面28aには、複数個の重量検出手段25、例えば前側左右に右側重量センサ25a,左側重量センサ25b,後側中央に奥側重量センサ25cが設けられている。該重量検出手段25は、加熱室底面28aの機械室20側に取り付けられ、図4に示すように、プランジャー67のみが加熱室底面28aから加熱室28へ臨んでおり、その上にテーブルプレート24を載置している。
本実施例の重量検出手段25は、静電容量式の検出手段を用いている。その詳細は図4に示すように、薄板の金属材で作られた可動電極68と固定電極69とで構成され、固定電極69と可動電極68は略平行に対向して所定の隙間、すなわち検出空間70を保持し、その検出空間70にコンデンサを形成する。そして、テーブルプレート24に載置された食品の重さに応じてプランジャー67が押されると、その下面の可動電極68が移動し、静置している固定電極69との検出空間70で決まる静電容量を制御手段に送り、制御手段で、事前にテーブルプレート24だけを載せた時の静電容量を記憶しておくことで、その静電容量の差を求め食品の重量を求める。
食品の重量は、各重量検出手段25の検出した食品重量の合計で求められる。
テーブルプレート24は、食品を載置するためのもので、ヒータ加熱と高周波加熱の両方に使用できるように耐熱性を有し、かつ、高周波の透過性が良く、衛生面でも問題がない磁器等の材料で成形されている。
次に、図5,図6を用いて、角皿101について説明する。
角皿101は、食品を載置する食品載置部101aと、食品載置部101aの周囲一体に形成される外周縁部101eとで構成され、外周縁部101eの裏面を加熱室28の左右壁面に設けた棚27に載置して使用することができる。
角皿101の食品載置部101aは、テーブルプレート24と同じ磁器で成形することにより、マグネトロン33による高周波加熱とヒータ加熱の両方で使用可能としている。但し、ヒータ加熱のみに使用する場合はアルミや鋼板等の材料で成形してもよい。
また、角皿101の左右の外周縁部101eの裏面より内側(食品載置部101a側)には、脚取付部品101cによって角皿101を支える脚部101bが開閉自在となるように取り付けている。
前記脚部101bは、左右の二脚で角皿101を支えることができるように、金属線材を略コ字形に加工し、該略コ字状の両端を耐熱温度の高い、例えばPPS樹脂(ポリフェニンサルファイド樹脂)よりなる脚取付部品101cによって角皿101の外周縁部101eの裏面より内側に開閉自在に固定している。
前記脚取付部品101cは、脚部101bを閉じた状態でも、また、開いた状態でもその位置で固定できるように、脚部101bの開閉時に移動する経路101fに凸状の突起(図示せず)を設け、脚部101bを閉じる時、若しくは、開く時に前記突起を乗り越えるように力を加えることで開閉が自由にできるように構成されている。
角皿101は、脚部101bを開くことで(図5)、テーブルプレート24に載せられる(図7)。その時の脚部101bの高さは、角皿101の外周縁部101eが加熱室28の左右壁面に設けた棚27に接触しない高さ、例えば、複数の棚27間に位置するようにしており、これによって、角皿101に載置した食品の重量が加熱室底面28aに設けた重量検出手段25に正確に伝わるようにしている。
また、角皿101は、脚部101bを閉じると(図6)、脚部101bは食品載置部101aの裏側に倒れ、経路101fに設けた凸状の突起によって脚部101bを閉じた状態に保持し、角皿101の外周縁部101eを加熱室28の左右壁面に設けた棚27に載せることができる。
本実施例は、以上の構成からなり、次に動作について鳥肉の付け焼きを例に図7を用いて説明する。
初めに食品100である鶏肉をつけ汁に付け、つけ汁の付いた鶏肉を角皿101の食品載置部101aに載置し、脚部101bを開いてテーブルプレート24に載せる。
ドア2を閉めた後、ドア2に設けられた操作パネル4の表示部5を見ながら操作部6を操作して自動調理である鳥肉の付け焼きを選択し、操作部6の加熱開始用スタートボタンを押して加熱調理を開始する。
自動調理である鶏肉の付け焼きの動作は、加熱開始から加熱終了までの一連の動作で、上ヒータ12による加熱とマグネトロン33による高周波加熱で行う。
加熱調理を開始させると、テーブルプレート24を支える重量検出手段25により食品100の重量を測定し(角皿101,テーブルプレート24は制御手段で風袋引きする)、食品を加熱する加熱時間を算出する。
加熱時間は、事前に重量との関係を確認し、その関係を制御手段に入力しておくことで、重量検出手段25によって検出した重量に応じて加熱する食品100の加熱時間を算出する。
加熱が開始されると、上ヒータ12に通電され、上ヒータ12は発熱を開始し、食品100を加熱する。
このとき、加熱室28は、角皿101によって上下に仕切られているので、上ヒータ12からの熱は加熱室28の上部に供給され、加熱室28の下部に供給されることはない。従って、加熱室28の下部において無駄なエネルギーを消費することはない。
また、角皿101上に載置された食品100は、角皿101に取り付けた脚部101bによって上ヒータ12に近づき効率よく加熱される。
食品100は、上ヒータ12の加熱によってその表面が程よく焼けた後、マグネトロン33に通電を開始し、該マグネトロン33より放射される高周波エネルギーによって加熱される。
マグネトロン33より放射される高周波エネルギーは、加熱室28の底面に設けられている回転アンテナ26で拡散されて加熱室28内に放射され、角皿101を透過して食品100の内部を加熱する。
そして、食品100の重量によって決定した加熱時間を加熱して調理を終了する。
次に、角皿101の脚部101bを閉じ、棚27に角皿101の外周縁部101eを載せて使用する場合について説明する。
角皿101は、脚部101bを閉じると(図6)、脚部101bは食品載置部101aの裏側に倒れ、経路101fに設けた凸状の突起によって脚部101bを閉じた状態に保持される。
次に、食品100である鶏肉をつけ汁に付け、つけ汁の付いた鶏肉を角皿101の食品載置部101aに載置し、角皿101の外周縁部101eを加熱室28の左右壁面に設けた棚27に載せられる。
ドア2を閉めた後、ドア2に設けられた操作パネル4の表示部5を見ながら操作部6を操作して自動調理である鳥肉の付け焼きを選択し、操作部6の加熱開始用スタートボタンを押して加熱調理を開始する。
なお、以後の加熱開始から加熱終了までの一連の動作は、上記の脚部101bを開いて加熱する動作と同じであり、説明を省略する。
以上説明したように、本実施例によれば、角皿101の左右の裏側に開閉自在な脚部101bを設け、脚部101bを開いて角皿101をテーブルプレート24に載置したとき、脚部101bの高さを角皿101が加熱室28の左右内壁面に設けた棚27に接しない高さとしたので、食品100を上ヒータ12に近づけた状態で加熱室28を小さく区切ることができ、また、食品100の重量を加熱調理の制御に利用することが可能であるため、上ヒータ12の熱を無駄なく、効率よく利用できるものである。
また、重量検出手段25と組み合わせることにより、加熱時間の設定間違いなども防止でき、加熱しすぎによる電力の無駄をなくすことができ、使い勝手が良くなるものである。
また、角皿101に設けた脚部101bを開閉自在としたので、脚部101bを閉じることにより角皿101を加熱室28の左右の壁面に設けた棚27に載置可能となり、角皿101一枚で多種の調理に使用できる。
さらに、角皿101は、左右の外周縁部101eの裏面を棚27に載置し、左右の外周縁部101eの裏側より内側に角皿101を支える脚部101bを設けたので、角皿101を棚27に載置するときに脚部101bが邪魔にならず、また、脚部101bを開閉するときもスムーズに開閉することができる。
12 上ヒータ
28 加熱室
100 食品
101 角皿
101b 脚部

Claims (1)

  1. 食品を収納する加熱室と、
    該加熱室の上部に設けられ前記食品を加熱する上ヒータと、
    前記加熱室の底面に載置されたテーブルプレートと、
    該テーブルプレートを支持し該テーブルプレートに載置された前記食品の重量を検知する複数の重量検出手段と、
    前記加熱室の左右内壁面に設けた複数段の棚と、
    前記棚に載置できる角皿と、を備えた加熱調理器において、
    前記角皿の左右の裏側に該角皿を支える開閉自在な脚部を設け、
    前記角皿は前記脚部を開いて前記テーブルプレートに載置したとき、前記脚部の高さを前記角皿が前記左右内壁面に設けた棚に接しない高さとしたことを特徴とする加熱調理器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024053907A1 (ko) * 2022-09-07 2024-03-14 삼성전자주식회사 조리 기기

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