JP2011047502A - 駆動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低温時のオイル粘度に起因する引きずりトルクの発生を抑え、燃費の悪化を防止することができる駆動力伝達装置を提供する。
【解決手段】電磁コイル26を、メインクラッチMCとパイロットクラッチPCとの間に配置することにより、電磁コイル26への通電により発生した熱がパイロットクラッチPCを介さずにメインクラッチMCに介在するオイルに伝達され、低温時のオイルの温度を上昇させ、オイル粘度を低下させることができるので、低温時のオイル粘度に起因する引きずりトルクを防止して、燃費の悪化を防止することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、駆動力伝達装置に関し、特に、電磁コイルに流れる電流によって伝達する駆動力を分配する駆動力伝達装置に関する。
従来、四輪駆動車においては、エンジンから発生する駆動力(以下、トルクという)を前輪および後輪に適切に分配するための駆動力伝達装置が用いられているものがある。この駆動力伝達装置においては、電磁コイルにより作動させたパイロットクラッチの作動力をボールカム機構により増幅してメインクラッチを押圧することにより、摩擦トルクを発生させて、エンジンから発生されるトルクを前輪と後輪とに分配するようになっている。
このボールカム機構は、パイロットクラッチ側カム部材とメインクラッチ側カム部材との間の凹部にボールを設け、電磁コイルへの通電によりパイロットクラッチが入力軸と係合し、パイロットクラッチ側カム部材が回転すると、ボールを挟んでメインクラッチ側カム部材がメインクラッチを押圧する構成となっている。これにより、電磁コイルの小さな電磁力で、メインクラッチに大きな押圧力を与えることができるようになっている。
ところが、このような駆動力伝達装置においては、外気温が低温(例えば氷点下)である場所に車両が停止され、駆動力伝達装置の内部温度が低温となると、クラッチに介在するオイルの粘性抵抗が大きくなる。この状態で車両が発進すると、電磁コイルへの通電電流がゼロでクラッチ機構が非作動状態であっても、オイルの粘性抵抗により伝達されてしまうトルク、すなわち、引きずりトルクが生じてしまう。
このような低温時の引きずりトルクを防止するため、車両が停車中でクラッチプレート間に介在するオイルの温度が所定値未満である場合に、電磁コイルを通電してオイルを加熱することにより、クラッチプレート間に介在するオイルの低温時における引きずりトルクの発生を抑えた駆動力伝達装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−028985号公報
しかしながら、このような従来の駆動力伝達装置においては、オイルを温める電磁コイルとメインクラッチとの間にパイロットクラッチが存在するため、電磁コイルからメインクラッチへの熱伝導量が少なく、昇温効果が十分に得られない。このため、低温時の引きずりトルクの発生を十分に抑えることができないという問題があった。
本発明は、このような従来の問題を解決するためになされたもので、低温時のオイル粘度に起因する引きずりトルクの発生を抑え、燃費の悪化を防止することができる駆動力伝達装置を提供することを課題とする。
本発明に係る駆動力伝達装置は、上記課題を解決するため、(1)駆動力源から伝達されるトルクによって回転する第1の回転体と、前記第1の回転体と相対回転可能で、車輪に前記トルクを伝達する第2の回転体と、オイルが介在する複数のクラッチプレートが摩擦係合することにより、前記第1の回転体のトルクを前記第2の回転体に伝達するメインクラッチと、駆動部材と従動部材との間にカムボールを設け、ボールカム機構により前記駆動部材のトルクを、前記従動部材による前記メインクラッチの作動力に変換するカム部材と、オイルが介在する複数のクラッチプレートが摩擦係合することにより、前記第1の回転体のトルクを前記駆動部材に伝達するパイロットクラッチと、電磁気力により吸引されるアーマチュアと、通電により前記アーマチュアを磁気吸引し、前記パイロットクラッチを作動させる電磁コイルと、を備え、前記電磁コイルを前記パイロットクラッチと比較して、前記メインクラッチの近傍に設けたことを特徴とした構成を有している。
この構成により、電磁コイルがメインクラッチの近傍に設けられているので、電磁コイルへの通電により発生した熱が急速にメインクラッチに介在するオイルに伝わり、低温時のオイルの温度を上昇させ、オイル粘度を低下させることができるので、低温時のオイル粘度に起因する引きずりトルクを防止して、燃費の悪化を防止することができる。
また、本発明に係る駆動力伝達装置は、上記(1)に記載の駆動力伝達装置において、(2)前記電磁コイルを前記メインクラッチと前記パイロットクラッチとの間に設けたことを特徴とした構成を有している。
この構成により、電磁コイルがメインクラッチとパイロットクラッチとの間に配置されているので、電磁コイルへの通電により発生した熱がパイロットクラッチを介さずにメインクラッチに介在するオイルに伝達されるとともに、従来の駆動力伝達装置と比べて電磁コイルとアーマチュアの配置位置を逆にするだけでよく、径方向の大きさを変えずに、オイルの温度を急速に上昇させ、低温時のオイル粘度に起因する引きずりトルクを防止して、燃費の悪化を防止することができる。
さらに、本発明に係る駆動力伝達装置は、上記(1)または(2)に記載の駆動力伝達装置において、(3)前記メインクラッチの複数のクラッチプレート間に介在するオイルの温度を測定または推定する温度検出手段と、前記温度検出手段によって測定または推定された前記オイルの温度が予め定められた温度以下である場合に、前記電磁コイルへの通電を行う電磁コイル制御手段と、を備えたことを特徴とした構成を有している。
この構成により、クラッチプレート間に介在するオイルの温度が予め定められた温度以下である場合に、電磁コイルへの通電を行うので、オイル粘度が高い場合にのみ通電を行うことができ、余分な通電を行わず、オイル粘度に起因する引きずりトルクを防止して、燃費を向上させることができる。
さらに、本発明に係る駆動力伝達装置は、上記(3)に記載の駆動力伝達装置において、前記温度検出手段は外気温を測定し、前記電磁コイル制御手段は、イグニッションのON時に前記外気温が予め定められた温度以下である場合に、前記電磁コイルへの通電を行うことを特徴とした構成を有している。
この構成により、外気温が低い場合に、イグニッションのON時に電磁コイルへの通電を行うので、オイル粘度が高く、引きずりトルクが発生する懸念がある場合に、車両発進前にオイル粘度を低下させ、燃費を向上させることができる。
さらに、本発明に係る駆動力伝達装置は、上記(1)から(3)に記載の駆動力伝達装置において、ドアロック解除信号を受信する解除信号受信手段を備え、前記電磁コイル制御手段は、前記ドアロック解除信号を受信した場合に、前記電磁コイルへ予め定められた時間通電を行うことを特徴とした構成を有している。
この構成により、ドアロック解除信号の受信により電磁コイルへの通電を行うので、車両発進前にオイル粘度を低下させ、車両走行に影響を与えることなく、燃費を向上させることができる。
本発明によれば、メインクラッチに介在するオイルの温度を上昇させ、オイル粘度を低下させることができ、低温時のオイル粘度に起因する引きずりトルクの発生を防止して、燃費の悪化を防止することができる駆動力伝達装置を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態における駆動力伝達装置を備えた車両の概略ブロック構成図である。 本発明の第1の実施の形態における電子制御カップリング装置の断面図である。 図2に示す電子制御カップリング装置の拡大断面図である。 本発明の第1の実施の形態におけるボールカム装置の動作原理図であり、(a)は、ボールカム装置の簡易ブロック図であり、(b)は、ボールカム装置の非作動時を示す(a)のA−A断面図であり、(c)は、ボールカム装置の作動時を示す(a)のA−A断面図である。 本発明の第1の実施の形態におけるメインクラッチの温度別引きずりトルクを示すグラフである。 本発明の第1の実施の形態におけるメインクラッチにおける電磁コイル通電時の引きずりトルクの時間変化を示すグラフである。 本発明の第1の実施の形態におけるコイル通電制御処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態における駆動力伝達装置を備えた車両の概略ブロック構成図である。 本発明の第2の実施の形態におけるコイル通電制御処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態における駆動力伝達装置を備えた車両の構成について、図1に示す車両の概略ブロック構成図を参照して、説明する。
図1に示すように、本実施の形態における車両1は、駆動力伝達装置である電子制御カップリング装置2と、駆動力源であるエンジン11と、トランスアクスル12と、トランスファ13と、プロペラシャフト14と、リヤディファレンシャル16と、左前輪17Lと、右前輪17Rと、左後輪18Lと、右後輪18Rと、を備えている。
さらに、車両1は、車両1全体を制御するための車両用電子制御装置としてのECU(Electronic Control Unit)70と、車両1の外気温を検出する温度検出手段としての外気温センサ81と、を備えている。
また、駆動力伝達装置である電子制御カップリング装置2は、プロペラシャフト14とリヤディファレンシャル16との間に配置され、前端部においてプロペラシャフト14に結合され、後端部においてリヤディファレンシャル16のリヤデフピニオン15に結合されている。
なお、本実施の形態の車両1は、ECU70によって運転状態に応じて電子制御カップリング装置2が制御され、左前輪17Lおよび右前輪17Rを駆動輪とする前輪二輪駆動と、左後輪18L、右後輪18R、左後輪18Lおよび右後輪18Rを駆動輪とする四輪駆動と、を自動的に切り替えるパートタイム四輪駆動車(パートタイム4WD)である。また、左前輪17Lおよび右前輪17Rの前輪と、左後輪18Lおよび右後輪18Rの後輪と、のトルクの分配比率は、100:0から50:50の間で切り替えられるものである。
左前輪17Lおよび右前輪17Rは、トランスアクスル12に結合され、プロペラシャフト14は、トランスファ13に結合され、左後輪18Lおよび右後輪18Rは、リヤディファレンシャル16に結合されている。
上記のように構成した車両1においては、エンジン11が発生したトルクは、トランスアクスル12によって車両1の走行状態に応じた変速比で、回転速度が変換されるようになっている。
左前輪17Lおよび右前輪17Rは、トランスアクスル12に収納されているフロントディファレンシャル51を介して伝達されたトルクで駆動されるようになっている。
トランスファ13は、トランスアクスル12から出力されたトルクを直角に変更して、トランスアクスル12から出力されたトルクをプロペラシャフト14に伝達する。プロペラシャフト14に伝達されたトルクは、電子制御カップリング装置2、リヤディファレンシャル16を介して、左後輪18Lおよび右後輪18Rに伝達されるようになっている。
また、ECU70は、中央演算処理装置としてのCPU(Central Processing Unit)、固定されたデータの記憶を行うROM(Read Only Memory)、一時的にデータを記憶するRAM(Random Access Memory)、書き換え可能な不揮発性のメモリからなるEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)および入出力インターフェース回路(I/F)を備え、車両1の制御を統括するようになっている。
また、ECU70は、外気温センサ81およびその他図示しない各種センサと接続されている。ECU70は、外気温センサ81から出力された検出信号により、車両1の外気温を検出するようになっている。また、ECU70は、上記各種センサから出力された検出信号により、エンジンから発生されるトルクや車速等を検出し、電子制御カップリング装置2を制御するようになっている。
次に、本実施の形態における電子制御カップリング装置2の構成について、図2、図3に示す断面図を参照して、説明する。なお、図3は、電子制御カップリング装置2の拡大断面図であり、軸線方向に沿って構成部品の半分のみを示し、残りの半分は省略している。
図2および図3に示すように、電子制御カップリング装置2は、車両1の車体に固定されたハウジング20と、プロペラシャフト14に連結されるアウタケース21と、アウタケース21と相対回転可能でリヤデフピニオン15に連結されたインナシャフト22と、インナシャフト22が貫通するリヤカバー23と、を備えている。
さらに、電子制御カップリング装置2は、アウタケース21のトルクをインナシャフト22に伝達するメインクラッチMCと、ボールカム機構によりパイロットクラッチ側カム部材31のトルクをメインクラッチ側カム部材34によるメインクラッチMCの作動力に変換するボールカム装置56と、アウタケース21のトルクをパイロットクラッチ側カム部材31に伝達するパイロットクラッチPCと、電磁気力により吸引されるアーマチュア32と、通電によりアーマチュア32を磁気吸引しパイロットクラッチPCを作動させる電磁コイル26と、を備えている。
ハウジング20は、ECU70と電磁コイル26とを電気的に接続するケーブルを保持している。
アウタケース21は、軸受19aを介してハウジング20に回転可能に支持されており、軸受19bを介してインナシャフト22に回転可能に支持されている。
また、アウタケース21は、後方に開口した円環状の凹部21dを有している。さらに、アウタケース21は、磁性体(例えば、鉄)である内周部21aと、同じく磁性体である外周部21bと、内周部21aと外周部21bの間に位置し、内周部21aと外周部21bの磁気的結合を遮断する非磁性体(例えば、アルミニウム)の中間リング21cと、を有している。
また、アウタケース21は、その外周部21bに形成された環状溝21eを有し、この環状溝21eにOリング24を介装することにより、リヤカバー23に液密状態で相対回転可能に収容されている。
さらに、アウタケース21の後方に開口した円環状の凹部21dには、同心円状の電磁コイル26および電磁コイル26を覆うヨーク27が配置される。また、電磁コイル26およびヨーク27は、ハウジング20とともに車両1の車体に固定されている。
なお、本実施の形態においては、メインクラッチMCと、電磁コイル26と、パイロットクラッチPCと、が一直線上に並ぶように配置したが、電磁コイルをメインクラッチMCの外周側に配置するようにしてもよい。この配置により、電磁コイルに発生する熱が、よりメインクラッチMC内のオイルに伝達されやすくすることができる。
リヤカバー23は、前方がアウタケース21の外周側にあり、後方がインナシャフト22の外周側にある。また、リヤカバー23は、後方の内周側に形成された環状溝23aを有し、この環状溝23aにXリング25を圧入することにより、インナシャフト22は、リヤカバー23に対して液密状態で相対的に回転できるようになっている。
なお、本実施の形態においては、リヤカバー23がアウタケース21の外周側となるようにしたが、リヤカバー23の前方部の代わりに、アウタケース21が本実施の形態のリヤカバー23の前方部まで延在し、パイロットクラッチPCおよびアーマチュア32の外周まで延びて、パイロットクラッチPCおよびアーマチュア32を外周側でスプライン嵌合するようにしてもよい。
メインクラッチMCは、軸線方向に交互に配置されたメインアウタクラッチ板29およびメインインナクラッチ板35を有している。メインアウタクラッチ板29は、アウタケース21にスプライン結合して、アウタケース21に対して軸方向に移動可能で、かつ、アウタケース21とともに回転可能に構成されている。メインインナクラッチ板35は、インナシャフト22にスプライン結合して、インナシャフト22に対して軸方向に移動可能で、かつ、インナシャフト22とともに回転可能に構成されている。
このような構成により、メインクラッチMCは、メインアウタクラッチ板29とメインインナクラッチ板35が摩擦係合および非摩擦係合(解放:以下同様)することにより、インナシャフト22とアウタケース21を摩擦係合および非摩擦係合するよう作動し、アウタケース21とインナシャフト22の間のトルクの伝達と非伝達を行うようになっている。
パイロットクラッチPCは、軸線方向に交互に配置されたパイロットアウタクラッチ板28およびパイロットインナクラッチ板33を有している。パイロットアウタクラッチ板28は、リヤカバー23にスプライン結合して、リヤカバー23に対して軸方向に移動可能で、かつ、リヤカバー23とともに回転可能に構成されている。パイロットインナクラッチ板33は、パイロットクラッチ側カム部材31にスプライン結合して、パイロットクラッチ側カム部材31に対して軸方向に移動可能で、かつ、パイロットクラッチ側カム部材31とともに回転可能に構成されている。
また、パイロットクラッチPCは、後述するように、アウタケース21がパイロットアウタクラッチ板28およびパイロットインナクラッチ板33と摩擦係合および非摩擦係合するようになっている。
このような構成により、パイロットクラッチPCは、アウタケース21、パイロットアウタクラッチ板28およびパイロットインナクラッチ板33が摩擦係合および非摩擦係合することにより、アウタケース21とパイロットクラッチ側カム部材31の間のトルクの伝達と非伝達を行うようになっている。
アーマチュア32は、パイロットクラッチPCを挟んで電磁コイル26と反対側の後方に配置されている。アーマチュア32は、リヤカバー23にスプライン結合して、リヤカバー23に対して軸方向に移動可能で、かつ、リヤカバー23とともに回転可能に構成されている。
この構成により、電磁コイル26が通電状態にあるときには、ヨーク27、アウタケース21の外周部21b、アーマチュア32およびアウタケース21の内周部21aに磁束回路が形成され、アーマチュア32が磁気吸引されるようになっている。
したがって、パイロットクラッチPCは、電磁コイル26が通電されることにより、作動するようになっている。
ボールカム装置56は、パイロットクラッチ側カム部材31と、このパイロットクラッチ側カム部材31に対向するメインクラッチ側カム部材34と、パイロットクラッチ側カム部材31およびメインクラッチ側カム部材34の間に保持されたカムボール36と、を備えている。
パイロットクラッチ側カム部材31は、インナシャフト22に回転可能に支持されている。メインクラッチ側カム部材34は、インナシャフト22にスプライン結合して、インナシャフト22に対して軸方向に移動可能で、かつ、インナシャフト22とともに回転可能に構成されている。
また、図4に示すように、パイロットクラッチ側カム部材31およびメインクラッチ側カム部材34には、それぞれ円弧状の凹部が形成されており、これらの凹部にカムボール36が配置されている。すなわち、パイロットクラッチ側カム部材31とメインクラッチ側カム部材34は、カムボール36を介してボールカム結合されており、ボールカム機構によりパイロットクラッチ側カム部材31のトルクをメインクラッチ側カム部材34によるメインクラッチMCの作動力に変換するようになっている。
なお、図4(a)は、ボールカム装置の簡易ブロック図を示し、図4(b)および図4(c)は、図4(a)のA−A断面図であり、図4(b)は、ボールカム装置の非作動時を示し、図4(c)は、ボールカム装置の作動時を示すものである。
さらに、リヤカバー23とパイロットクラッチ側カム部材31との間には、スラストベアリング37が設けられ、リヤカバー23とインナシャフト22との間には、ニードルベアリング38が設けられている。なお、アウタケース21、インナシャフト22およびリヤカバー23で画成された空間には、オイルが満たされている。
上記のように構成された電子制御カップリング装置2において、電磁コイル26が非通電状態であるときは、アーマチュア32は、電磁コイル26により磁気吸引されないので、アウタケース21、パイロットアウタクラッチ板28およびパイロットインナクラッチ板33が非摩擦係合している状態、すなわち、パイロットクラッチPCは解放状態となる。したがって、アウタケース21のトルクは、パイロットクラッチ側カム部材31に伝達されないので、メインクラッチMCも解放状態となり、アウタケース21のトルクはインナシャフト22に伝達されない。
一方、電磁コイル26が通電されたときは、電磁コイル26が発生する磁力は、ヨーク27、アウタケース21の外周部21bおよびアウタケース21の内周部21aを介してアーマチュア32に作用される。
このため、アーマチュア32は、電磁コイル26の方向(図3の左方向)に磁気吸引されて、アウタケース21、パイロットアウタクラッチ板28およびパイロットインナクラッチ板33が互いに摩擦係合して、パイロットクラッチPCが摩擦係合状態になる。
アウタケース21が回転している場合、パイロットクラッチPCが摩擦係合状態になると、アウタケース21のトルクがパイロットクラッチ側カム部材31に伝達され、パイロットクラッチ側カム部材31が回転する。このとき、まだメインクラッチ側カム部材34が回転していないので、パイロットクラッチ側カム部材31とメインクラッチ側カム部材34の間で回転速度差が発生する。これにより、パイロットクラッチ側カム部材31とメインクラッチ側カム部材34の間に挟持されているカムボール36は、メインクラッチ側カム部材34の凹部のカム面に沿って移動し、パイロットクラッチ側カム部材31とメインクラッチ側カム部材34の間の間隔を押し広げる(この力が、図4(c)および以下に示すように、メインクラッチ押付け力となる)。
このため、メインクラッチ側カム部材34がパイロットクラッチ側カム部材31から離反する方向(図3の左方向)に移動して、メインアウタクラッチ板29とメインインナクラッチ板35が互いに摩擦係合して、メインクラッチMCは、摩擦係合状態となる。この結果、アウタケース21のトルクはインナシャフト22に伝達され、インナシャフト22が回転する。
ここで、メインクラッチMCのメインアウタクラッチ板29およびメインインナクラッチ板35の間に介在するオイルの温度と、メインクラッチMCを作動させていないのに発生してしまう引きずりトルクとの関係を、図5に示す。図5に示すように、引きずりトルクは、低温になるほど大きくなり、さらに、低温になるほどその増大幅も大きくなる。
このような引きずりトルクの発生に対し、本実施の形態の電子制御カップリング装置2においては、電磁コイル26が通電されると、電磁コイル26に流れる電流によってジュール熱が発生し、電磁コイル26を加熱する。電磁コイル26が加熱されると、発生した熱がヨーク27、電磁コイル26の近傍に配置されたアウタケース21に伝達され、アウタケース21からメインクラッチMCのオイル、または、アウタケース21からメインアウタクラッチ板29を介してメインクラッチMCのオイルに伝達される。したがって、メインアウタクラッチ板29とメインインナクラッチ板35の間に介在するオイルが加熱される。
このため、オイルの温度が上昇し、オイルの粘度が低下し粘性抵抗が下げられる。したがって、当初オイルが低温の場合であっても、電磁コイル26への通電により、オイルによって生じる粘性抵抗を下げることができ、引きずりトルクの発生を防止することができる。
図6に、本実施の形態の電子制御カップリング装置2における引きずりトルクの時間変化と、従来の電子制御カップリング装置における引きずりトルクの時間変化を示す。図6に示すように、従来の電子制御カップリング装置においては、時間が経過してもなかなか引きずりトルクが低下しないのに比べ、本実施の形態の電子制御カップリング装置2では、急速に引きずりトルクを低下させることができる。
次に、本実施の形態における電子制御カップリング装置2を備えた車両1において、条件設定しオイル加熱処理を行うコイル通電制御処理の動作について、図7に示すフローチャートを参照して、説明する。
なお、図7に示すフローチャートは、ECU70のCPUによって、RAMを作業領域として実行されるコイル通電制御処理のプログラムの実行内容を表す。このコイル通電制御処理のプログラムは、ECU70のROMに記憶されている。
図7に示すように、まず、ECU70は、IG、ONか否か、すなわち、イグニッションがONされたか否かを判定する(ステップS11)。イグニッションがONでなければ(ステップS11でNOと判定)、本コイル通電制御処理を終了する。なお、本コイル通電制御処理は、イグニッションがONされた場合にのみ、以下の処理(ステップS12〜ステップS18)を割り込み処理として行うようにしてもよい。
ECU70は、イグニッションがONされた場合(ステップS11でYESと判定)には、外気温センサ81による温度測定値を取得する(ステップS12)。
次いで、ECU70は、上記取得した外気温が20℃以下であるか否かを判定し(ステップS13)、外気温が20℃以下でない、すなわち、20℃を超えている場合(ステップS13でNOと判定)には、本コイル通電制御処理を終了する。
一方、ECU70は、外気温が20℃以下である場合(ステップS13でYESと判定)には、イグニッションのONから所定の時間内であるか否かを判定し(ステップS14)、所定の時間内でない、すなわち、所定の時間を超えている場合(ステップS14でNOと判定)には、本コイル通電制御処理を終了する。
一方、ECU70は、イグニッションのONから所定の時間内である場合(ステップS14でYESと判定)には、通常の電磁コイル通電制御処理、すなわち、二輪四輪駆動切り替え制御処理を禁止する(ステップS15)。次いで、オイルを加熱するために、電磁コイル26に通電を行う(ステップS16)。
このとき、エンジン11の始動前であるとともに、通常、車両1は、停車中にギヤがパーキングギヤに入れられており、ドライブギヤに入れられていないので、アウタケース21は回転しておらず、電磁コイル26の通電により、アーマチュア32が吸引されて、パイロットクラッチPCが作動されても、パイロットクラッチ側カム部材31が回転せず、イグニッションのONの初期段階では、メインクラッチMCは作動されない。
また、上記のように、メインクラッチMCが作動されないこと、オイルの温度をできるだけ早く上げることから、この場合の電磁コイル26に流す電流は、最大値とする。
次に、ECU70は、電磁コイル26への通電後、所定の時間(例えば、5min)が経過したか否かを判定し(ステップS17)、所定の時間が経過していなければ(ステップS17でNOと判定)、所定の時間が経過するまで電磁コイル26の通電を継続する。
なお、この電磁コイル26への通電中に、ギヤがドライブ(走行ギヤ)に入れられ、アウタケース21が回転し、メインクラッチMCが作動されても、二輪駆動から四輪駆動となるだけであるので、車両走行の安全性は確保される。
一方、ECU70は、電磁コイル26への通電後、所定の時間が経過した場合(ステップS17でYESと判定)には、通常の電磁コイル通電制御処理、すなわち、二輪四輪駆動切り替え制御処理の禁止を解除する(ステップS18)。このとき、四輪駆動で走行する条件が成立していれば、電磁コイル26への通電量を四輪分配率に応じた通電量とし、二輪駆動制御中であれば、電磁コイル26への通電を中止して、本コイル通電制御処理を終了する。
以上のように、本実施の形態における車両1は、電磁コイル26がメインクラッチMCの近傍に設けられているので、電磁コイル26への通電により発生した熱が急速にメインクラッチMCに介在するオイルに伝わり、低温時のオイルの温度を上昇させ、オイル粘度を低下させることができるので、低温時のオイル粘度に起因する引きずりトルクの発生を防止して、燃費の悪化を防止することができる。
また、本実施の形態における車両1は、電磁コイル26がメインクラッチMCとパイロットクラッチPCとの間に配置されているので、電磁コイル26への通電により発生した熱がパイロットクラッチPCを介さずにメインクラッチMCに介在するオイルに伝達するとともに、従来の電子制御カップリング装置と比べて電磁コイルとアーマチュアの配置位置を逆にするだけでよく、径方向の大きさを変えずに、オイルの温度を上昇させ、低温時のオイル粘度に起因する引きずりトルクの発生を防止して、燃費の悪化を防止することができる。
さらに、本実施の形態における車両1は、外気温を測定し、メインアウタクラッチ板29およびメインインナクラッチ板35の間に介在するオイルの温度を推定し、オイルの温度が20℃以下であると推定された場合に、電磁コイル26への通電を行うので、オイル粘度が高い場合にのみ通電を行うことができ、余分な通電を行わず、オイル粘度に起因する引きずりトルクの発生を防止して、燃費を向上させることができる。
さらに、本実施の形態における車両1は、電磁コイル26がメインクラッチMCとパイロットクラッチPCとの間に配置されているので、電磁コイル26への通電により発生した熱が、メインクラッチMCに介在するオイルに伝わるばかりでなく、パイロットクラッチPCに介在するオイルにも伝わり、オイルの温度を上昇させ、パイロットクラッチPCにおける引きずりトルクも防止することができる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態における駆動力伝達装置を備えた車両の構成について、図8に示す車両の概略ブロック構成図を参照して、説明する。
図8に示すように、本実施の形態における車両10は、第1の実施の形態における車両1と同様の構成に加え、電波受信部82を備えている。なお、第1の実施の形態と同一の構成には、同一の符号を付して説明を省略する。
電波受信部82は、キーレスエントリー装置90から電波によりドアロックの施錠および解除信号を受信し、ECU70に伝達するものである。
なお、本実施の形態の電波受信部82を、電波式のものとしたが、赤外線式のものであってもよい。さらに、本実施の形態のキーレスエントリー装置90を、キーを使用せずにドアの開錠・施錠からエンジンの始動・停止までを可能とするインテリジェントキーとしてもよい。
また、ECU70は、電波受信部82と接続されており、電波受信部82が受信したドアロックの解除信号を検出するようになっている。
次に、本実施の形態における電子制御カップリング装置2を備えた車両10において、ドアロックの解除信号の受信により、オイル加熱処理を行うコイル通電制御処理の動作について、図9に示すフローチャートを参照して、説明する。
図9に示すように、まず、ECU70は、ドアロックの解除信号を受信したか否かを判定する(ステップS21)。ドアロックの解除信号を受信していなければ(ステップS21でNOと判定)、本コイル通電制御処理を終了する。なお、本コイル通電制御処理は、ドアロックの解除信号を受信した場合にのみ、以下の処理(ステップS22〜ステップS25)を割り込み処理として行うようにしてもよい。
ECU70は、ドアロックの解除信号を受信した場合(ステップS21でYESと判定)には、通常の電磁コイル通電制御処理、すなわち、二輪四輪駆動切り替え制御処理を禁止する(ステップS22)。次いで、オイルを加熱するために、電磁コイル26に通電を行う(ステップS23)。
このとき、第1の実施の形態と同様に、エンジン11の始動前であるとともに、通常、車両10は、停車中にギヤがパーキングギヤに入れられており、ドライブギヤに入れられていないので、アウタケース21は回転しておらず、電磁コイル26の通電により、アーマチュア32が吸引されて、パイロットクラッチPCが作動されても、パイロットクラッチ側カム部材31が回転せず、ドアロックの解除段階では、メインクラッチMCは作動されない。
次に、ECU70は、電磁コイル26への通電後、所定の時間(例えば、10min)が経過したか否かを判定し(ステップS24)、所定の時間が経過していなければ(ステップS24でNOと判定)、所定の時間が経過するまで電磁コイル26の通電を継続する。
なお、本実施の形態においては、ドアロックの解除が電磁コイル26の通電の開始条件(トリガ)となっているので、イグニッションのONによる開始条件の場合より、上記所定の時間を長めに設定することができる。また、第1の実施の形態と同様に、電磁コイル26への通電中にギヤがドライブに入れられ、アウタケース21が回転し、メインクラッチMCが作動されても、二輪駆動から四輪駆動となるだけであるので、車両走行の安全性は確保される。
一方、ECU70は、電磁コイル26への通電後、所定の時間が経過した場合(ステップS24でYESと判定)には、通常の電磁コイル通電制御処理、すなわち、二輪四輪駆動切り替え制御処理の禁止を解除する(ステップS25)。このとき、四輪駆動で走行する条件が成立していれば、電磁コイル26への通電量を四輪分配率に応じた通電量とし、二輪駆動制御中であれば、電磁コイル26への通電を中止して、本コイル通電制御処理を終了する。
以上のように、本実施の形態における車両10は、電磁コイル26がメインクラッチMCの近傍に設けられているので、電磁コイル26への通電により発生した熱が急速にメインクラッチMCに介在するオイルに伝わり、低温時のオイルの温度を上昇させ、オイル粘度を低下させることができるので、低温時のオイル粘度に起因する引きずりトルクの発生を防止して、燃費の悪化を防止することができる。
さらに、本実施の形態における車両10は、ドライバによるドアロックの解除によって、電磁コイル26への通電を行うので、走行の開始までに十分にオイルの温度を上昇させて、オイル粘度を低下させることができるので、発進時から引きずりトルクの発生を防止して、燃費を向上させることができる。
なお、上述した実施の形態においては、電磁コイル26への通電時間を、予め設定された所定の時間としていたが、これに限らず、開始時の温度に応じて通電時間を変更するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態においては、電磁コイル26への通電の制御の終了条件を、所定の時間としていたが、これに限らず、所定の温度に達したことを終了条件としてもよい。例えば、メインクラッチMC内のオイルの温度を測定する温度センサを設けて、この温度センサにより測定された温度によって制御の終了を判定するようにしてもよいし、メインクラッチMCの近傍の金属からなる構成部品の温度を測定するようにしてもよい。
さらに、上述した実施の形態においては、電磁コイル26への通電量を最大としていたが、これに限らず、所定の通電量でもよい。また、電磁コイル26への通電量を条件に応じて変更するようにしてもよい。例えば、開始時の温度に応じて、電磁コイル26への通電量を調整するようにしてもよい。
さらに、上述した実施の形態においては、電磁コイル26への通電を所定の時間必ず行うようにしていたが、これに限らず、所定の条件で終了させるようにしてもよい。例えば、ギヤがドライブに入れられたら終了する、あるいは、二輪駆動による走行が開始されたら終了するようにしてもよい。
さらに、上述した実施の形態においては、電子制御カップリング装置2を、プロペラシャフト14とリヤディファレンシャル16との間に配置したが、これに限らず、電子制御カップリング装置2は、トランスファ13とプロペラシャフト14との間や、プロペラシャフト14の中央付近に設けるようにしてもよい。
以上説明したように、本発明に係る駆動力伝達装置は、メインクラッチに介在するオイルの温度を上昇させ、オイル粘度を低下させることができ、低温時のオイル粘度に起因する引きずりトルクの発生を防止して、燃費の悪化を防止することができるという効果を有し、電磁コイルに流れる電流によって伝達する駆動力を分配する駆動力伝達装置等として有用である。
1 車両
2 電子制御カップリング装置(駆動力伝達装置)
11 エンジン(駆動力源)
12 トランスアクスル
13 トランスファ
14 プロペラシャフト
15 リヤデフピニオン
16 リヤディファレンシャル
17L 左前輪
17R 右前輪
18L 左後輪
18R 右後輪
20 ハウジング
21 アウタケース(第1の回転体)
22 インナシャフト(第2の回転体)
23 リヤカバー
24 Oリング
25 Xリング
26 電磁コイル
27 ヨーク
28 パイロットアウタクラッチ板
29 メインアウタクラッチ板
31 パイロットクラッチ側カム部材(駆動部材)
32 アーマチュア
33 パイロットインナクラッチ板
34 メインクラッチ側カム部材(従動部材)
35 メインインナクラッチ板
36 カムボール
51 フロントディファレンシャル
56 ボールカム装置(カム部材)
70 ECU(電磁コイル制御手段)
81 外気温センサ(温度検出手段)
82 電波受信部
PC パイロットクラッチ
MC メインクラッチ

Claims (3)

  1. 駆動力源から伝達されるトルクによって回転する第1の回転体と、
    前記第1の回転体と相対回転可能で、車輪に前記トルクを伝達する第2の回転体と、
    オイルが介在する複数のクラッチプレートが摩擦係合することにより、前記第1の回転体のトルクを前記第2の回転体に伝達するメインクラッチと、
    駆動部材と従動部材との間にカムボールを設け、ボールカム機構により前記駆動部材のトルクを、前記従動部材による前記メインクラッチの作動力に変換するカム部材と、
    オイルが介在する複数のクラッチプレートが摩擦係合することにより、前記第1の回転体のトルクを前記駆動部材に伝達するパイロットクラッチと、
    電磁気力により吸引されるアーマチュアと、
    通電により前記アーマチュアを磁気吸引し、前記パイロットクラッチを作動させる電磁コイルと、を備え、
    前記電磁コイルを前記パイロットクラッチと比較して、前記メインクラッチの近傍に設けたことを特徴とする駆動力伝達装置。
  2. 前記電磁コイルを前記メインクラッチと前記パイロットクラッチとの間に設けたことを特徴とする請求項1に記載の駆動力伝達装置。
  3. 前記メインクラッチの複数のクラッチプレート間に介在するオイルの温度を測定または推定する温度検出手段と、
    前記温度検出手段によって測定または推定された前記オイルの温度が予め定められた温度以下である場合に、前記電磁コイルへの通電を行う電磁コイル制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の駆動力伝達装置。
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