JP2011046120A - 樹脂製保持部材とチューブとの接合方法及び該接合方法により製作された処置具 - Google Patents
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Abstract
【課題】樹脂製保持部材とチューブとを簡便にかつ短時間で接合する方法及びその接合方法により製作された処置具を提供する。
【解決手段】本発明は、小径部7を内部に有する樹脂製の保持部材2とチューブ1との接合方法であって、チューブ1の外周に金属片3を固定しておき、チューブ1を小径部7に挿入して金属片3を小径部7の壁部8に係合させる工程と、係合している壁部8を軟化させる工程と、壁部8を軟化させた状態で保持部材2と金属片3との相対位置を変化させて、金属片3を壁部8内に埋設する工程と、壁部8を固化させる工程とを有することを特徴とする。
【選択図】図3
【解決手段】本発明は、小径部7を内部に有する樹脂製の保持部材2とチューブ1との接合方法であって、チューブ1の外周に金属片3を固定しておき、チューブ1を小径部7に挿入して金属片3を小径部7の壁部8に係合させる工程と、係合している壁部8を軟化させる工程と、壁部8を軟化させた状態で保持部材2と金属片3との相対位置を変化させて、金属片3を壁部8内に埋設する工程と、壁部8を固化させる工程とを有することを特徴とする。
【選択図】図3
Description
本発明は、樹脂製保持部材とチューブとの接合方法及び該接合方法により製作された処置具に関する。
一般に、医療用の薬液などを供給するプローブや、カテーテルといった医療用処置具等に使用されているチューブは、フッ素樹脂等が使用され、チューブ表面の滑りがよくなるように耐粘着性に配慮されている。従来、このようなチューブを樹脂製の保持部材に接合して医療処置具等を製作する場合、保持部材とチューブとを接着剤により接着する方法が用いられている。
このような従来の接合方法としては、下記特許文献1及び2に開示されたものが知られている。
このような従来の接合方法としては、下記特許文献1及び2に開示されたものが知られている。
特許文献1に開示されたプローブの接合方法については、剛性樹脂材料からなる管腔を有するアームと、管腔を有する柔軟性のあるプローブとを接合するにあたり、接着剤により接着する方法を採用している。
また、特許文献2に開示されたカテーテルの接合方法については、手元側チューブと外層チューブとを接合するに際して、両チューブの接合部に段差(接合しろ)を設け、互いに対向する接合面における界面接着強度が高くなるように、プラズマ処理等のドライエッチング処理や薬液を用いるウェットエッチング処理等をした上で、接合面に接着剤を塗布し該接着剤を硬化させて接合する方法が採用されている。
また、特許文献2に開示されたカテーテルの接合方法については、手元側チューブと外層チューブとを接合するに際して、両チューブの接合部に段差(接合しろ)を設け、互いに対向する接合面における界面接着強度が高くなるように、プラズマ処理等のドライエッチング処理や薬液を用いるウェットエッチング処理等をした上で、接合面に接着剤を塗布し該接着剤を硬化させて接合する方法が採用されている。
しかしながら、上記特許文献1に記載された接合方法によると、樹脂プローブとアームとの接着に際して、樹脂プローブの表面の円滑性のため接着がしづらく、また両者間の接着剤を硬化させるまでに時間を要するという問題があった。
また、特許文献2に記載された、ドライエッチング処理をした上で接着剤により接着する方法を用いた場合、ドライエッチング処理をした後、素早く接着剤を塗布して接着しなければならないため、接合処理に熟練を要するという問題があった。また、同特許文献2に記載された、ウェットエッチング処理をした上で接着剤により接着する方法を用いた場合、薬液の取り扱い作業に慎重を期す必要があることに加え、処理後に薬液を十分に洗浄する必要があり、接着のみを行う場合よりもさらに作業のリードタイムがかかるという問題があった。
また、特許文献2に記載された、ドライエッチング処理をした上で接着剤により接着する方法を用いた場合、ドライエッチング処理をした後、素早く接着剤を塗布して接着しなければならないため、接合処理に熟練を要するという問題があった。また、同特許文献2に記載された、ウェットエッチング処理をした上で接着剤により接着する方法を用いた場合、薬液の取り扱い作業に慎重を期す必要があることに加え、処理後に薬液を十分に洗浄する必要があり、接着のみを行う場合よりもさらに作業のリードタイムがかかるという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、樹脂製保持部材とチューブとを簡便にかつ短時間で接合する方法及びその接合方法により製作された処置具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明の第一の態様である樹脂製の保持部材とチューブとの接合方法は、保持孔を内部に有する樹脂製の保持部材とチューブとの接合方法であって、前記チューブの外周に金属片を固定しておき、前記チューブを前記保持孔に挿入して前記金属片を前記保持孔の壁部に係合させる工程と、前記係合している前記壁部を軟化させる工程と、前記壁部を軟化させた状態で前記保持部材と前記金属片との相対位置を変化させて、前記金属片を前記壁部内に埋設する工程と、前記壁部を固化させる工程とを有することを特徴とする。
前記軟化は、高周波を用いて前記保持孔の壁部を溶融することにより行うことが望ましい。
前記金属片は、前記壁部に係合する回動防止用の係合部を備えているものを用いるのが望ましい。
本発明の第2の態様である樹脂製の保持部材とチューブとからなる処置具は、チューブと、保持孔を内部に備えた樹脂製の保持部材とからなる処置具であって、前記チューブは、その一方の端部の外周に金属片が備えられており、前記金属片が高周波誘導加熱手段により前記保持孔の壁部内に埋設されて固定されていることを特徴とする。
本発明の第一の態様である樹脂製の保持部材とチューブとの接合方法は、保持孔を内部に有する樹脂製の保持部材とチューブとの接合方法であって、前記チューブの外周に金属片を固定しておき、前記チューブを前記保持孔に挿入して前記金属片を前記保持孔の壁部に係合させる工程と、前記係合している前記壁部を軟化させる工程と、前記壁部を軟化させた状態で前記保持部材と前記金属片との相対位置を変化させて、前記金属片を前記壁部内に埋設する工程と、前記壁部を固化させる工程とを有することを特徴とする。
前記軟化は、高周波を用いて前記保持孔の壁部を溶融することにより行うことが望ましい。
前記金属片は、前記壁部に係合する回動防止用の係合部を備えているものを用いるのが望ましい。
本発明の第2の態様である樹脂製の保持部材とチューブとからなる処置具は、チューブと、保持孔を内部に備えた樹脂製の保持部材とからなる処置具であって、前記チューブは、その一方の端部の外周に金属片が備えられており、前記金属片が高周波誘導加熱手段により前記保持孔の壁部内に埋設されて固定されていることを特徴とする。
本発明の樹脂製保持部材とチューブとの接合方法によると、接合時の工数を減らして簡便にかつ製作時間を抑えて製作することができるという効果が得られる。
また、チューブの金属片を保持部材に埋設しているため、チューブを安定的かつ確実に保持部材に固定することができるという効果が得られる。
また、チューブの金属片を保持部材に埋設しているため、チューブを安定的かつ確実に保持部材に固定することができるという効果が得られる。
以下、図を参照して、本発明の第1実施形態による樹脂製保持部材とチューブとの接合方法(以下、単に「接合方法」という)を説明する。
図1は、本実施形態の接合方法の適用対象であるチューブ1を保持部材(樹脂製保持部材)2に挿入した状態を示す図である。
チューブ1は、薬液等の液体やワイヤ等を挿通させるための樹脂製の管である。保持部材2は、その先端にチューブ1を保持するものであって、液体を注入等させることのできるものである。
図1は、本実施形態の接合方法の適用対象であるチューブ1を保持部材(樹脂製保持部材)2に挿入した状態を示す図である。
チューブ1は、薬液等の液体やワイヤ等を挿通させるための樹脂製の管である。保持部材2は、その先端にチューブ1を保持するものであって、液体を注入等させることのできるものである。
チューブ1は、その基端部外周に金属片3を備えている。
チューブ1の材料としては、一定の柔軟性を有し、かつ、ガラス転移点(Tg点)が保持部材2の材料のTg点よりもはるかに高いものを採用することができる。具体的には、Tg点が240℃のフッ素樹脂(PTFE)や、Tg点が190℃のポリサルフォン、又は、Tg点が220℃のポリフェニレンサルフォン等を用いることができる。
チューブ1の材料としては、一定の柔軟性を有し、かつ、ガラス転移点(Tg点)が保持部材2の材料のTg点よりもはるかに高いものを採用することができる。具体的には、Tg点が240℃のフッ素樹脂(PTFE)や、Tg点が190℃のポリサルフォン、又は、Tg点が220℃のポリフェニレンサルフォン等を用いることができる。
金属片3は、図3(b)に示すように、チューブ1の外周 に備えられた突起部として、後述するように保持部材2の小径部7(保持孔)の壁部8内に係合してチューブ1を保持部材2に固定するものである。
この金属片3は、図4に示すように、チューブを通す孔11が内部に設けられており、本実施形態においては外形の断面形状が楕円形とされている。金属片3は、チューブ1の一方の端部外周に、かしめや接着剤等により固定される。
金属片3の材料としては、鉄、ステンレス、真鋳、銅、ニッケル、チタンの導電性を有するものが採用される。
この金属片3は、図4に示すように、チューブを通す孔11が内部に設けられており、本実施形態においては外形の断面形状が楕円形とされている。金属片3は、チューブ1の一方の端部外周に、かしめや接着剤等により固定される。
金属片3の材料としては、鉄、ステンレス、真鋳、銅、ニッケル、チタンの導電性を有するものが採用される。
保持部材2は、図1に示すように、略円筒形状に形成されたものであって、基端部には外方に張り出したフランジ部4が備えられ、先端部には、チューブ1を保持する保持部5が形成されている。
保持部材2の孔は、内径寸法が大きく形成され、液体やワイヤ等を保持する大径部6と、該大径部6と連通して形成され、大径部6よりも内径寸法が小さく形成されてチューブ1を保持するための小径部7とからなっている。
保持部材2の孔は、内径寸法が大きく形成され、液体やワイヤ等を保持する大径部6と、該大径部6と連通して形成され、大径部6よりも内径寸法が小さく形成されてチューブ1を保持するための小径部7とからなっている。
保持部5は、壁部8内に小径部7が形成されたものである。小径部7の寸法は、金属片3が小径部7の壁部8の端面8aに係合する位置までスムーズに挿入でき、かつチューブ1がほぼぶれることの無いように保持できるように、チューブ1の外径よりも僅かに寸法を大とするように形成されている。壁部8は、この壁部8内に金属片3が埋設されるように一定の肉厚をもって形成されている。
保持部材2の材料としては、熱可塑性樹脂が用いられ、所定の温度以上に加熱されることによって溶融(軟化)状態となる材料が用いられる。具体的には、保持部材2の材料には、ABS樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、塩化ビニル等を用いることができる。
次に、チューブ1と保持部材2とを接合するための本実施形態の接合方法について説明する。
図2(a)、(b)及び図3(a)、(b)は、本発明の第1実施形態として示したチューブ1と保持部材2の接合方法の主要な工程(A)〜(D)を示した説明図である。
本発明の接合方法について、各工程を以下詳細に説明する。
図2(a)、(b)及び図3(a)、(b)は、本発明の第1実施形態として示したチューブ1と保持部材2の接合方法の主要な工程(A)〜(D)を示した説明図である。
本発明の接合方法について、各工程を以下詳細に説明する。
(1)工程A
本工程は、図2(a)に示すように、チューブ1を所定の位置まで保持部材に挿通する工程である。
具体的には、チューブ1の先端を、大径部6及び小径部7を貫通させるように挿入し、金属片3が壁部8の端面8aに係合するまで挿通する。
本工程は、図2(a)に示すように、チューブ1を所定の位置まで保持部材に挿通する工程である。
具体的には、チューブ1の先端を、大径部6及び小径部7を貫通させるように挿入し、金属片3が壁部8の端面8aに係合するまで挿通する。
(2)工程B
本工程は、図2(b)に示すように、保持部5の壁部8を軟化させる工程である。
具体的には、金属片3と壁部8とが係合している付近の壁部8が軟化するよう、保持部5の外周を廻るように高周波誘導加熱を行うコイルKによりその内方に高周波を当てて金属片3を加熱し、該金属片3が接触している付近の壁部8を溶融して軟化させる。
本工程は、図2(b)に示すように、保持部5の壁部8を軟化させる工程である。
具体的には、金属片3と壁部8とが係合している付近の壁部8が軟化するよう、保持部5の外周を廻るように高周波誘導加熱を行うコイルKによりその内方に高周波を当てて金属片3を加熱し、該金属片3が接触している付近の壁部8を溶融して軟化させる。
この軟化工程において、壁部8は、柔軟性を獲得する所定の温度まで金属片3により加熱されるようにする。すなわち、後述するように、保持部5から突出しているチューブ1を矢印D方向に軽く引っ張ると、金属片3が樹脂の壁部8内に埋設されていくことができる程度になされていればよい。
所定の温度は、保持部材2を形成する材料の種類によって適宜決定されるが、当該材料のガラス転移点(Tg)以上で、かつチューブのガラス転移点(Tg)以下であることが好ましい。具体的には、例えば、保持部材2の材料がABS樹脂でチューブ1の材料がフッ素樹脂の場合は、100〜120℃以上かつ240℃以下に設定されるのが望ましい。
(3)工程C
本工程は、図3(a)に示すように、チューブ1の金属片3を埋設する工程である。
具体的には、金属片3と壁部8とが係合している状態において、工程(B)により壁部8が適度に軟化した後、チューブ1を軸線Lに沿って矢印D方向に引っ張り、保持部材2とチューブ1との相対的な位置関係を変化させて、金属片3を所望の位置に埋設させる。
本工程は、図3(a)に示すように、チューブ1の金属片3を埋設する工程である。
具体的には、金属片3と壁部8とが係合している状態において、工程(B)により壁部8が適度に軟化した後、チューブ1を軸線Lに沿って矢印D方向に引っ張り、保持部材2とチューブ1との相対的な位置関係を変化させて、金属片3を所望の位置に埋設させる。
(4)工程D
本工程は、図3(b)に示すように、壁部8を固化させる工程である。
具体的には、金属片3が所定の位置において埋設された状態で、高周波の照射を中止してコイルKを保持部5の外周から取り外し、先端部8を冷却して固化させる。このようにして、チューブ1は、その金属片3が壁部8に確実に埋設された状態で固化し、小径部7内に保持された状態で維持され、樹脂製保持部材とチューブとが接合された処置具10が完成する。
本工程は、図3(b)に示すように、壁部8を固化させる工程である。
具体的には、金属片3が所定の位置において埋設された状態で、高周波の照射を中止してコイルKを保持部5の外周から取り外し、先端部8を冷却して固化させる。このようにして、チューブ1は、その金属片3が壁部8に確実に埋設された状態で固化し、小径部7内に保持された状態で維持され、樹脂製保持部材とチューブとが接合された処置具10が完成する。
本実施形態の接合方法によれば、保持部5を局部的に加熱して軟化させ、チューブ1を軽く引っ張るだけで、保持部材2の保持部5の外径形状に影響を与えることなく壁部8に金属片3を埋設し、さらに、加熱をやめて温度を下げることで軟化された壁部8を固化させることができるので、少ない工程で簡便かつ短時間でチューブ1を保持部材2の所望の位置に固定させることができるという効果が得られる。
また、上記のとおり、金属片3が壁部8に埋め込まれて固定されているので、安定的かつ確実にチューブ1を保持部材2に保持させることができるという効果が得られる。
また、チューブ1の樹脂材料として、保持部材2の材料よりもTg点がはるかに高いものを採用することにより、金属片3の加熱時においてチューブ1を溶融させてしまうことなく保持部材2の保持部5の壁部8のみを溶融することができるという効果が得られる。
また、チューブ1の樹脂材料として、保持部材2の材料よりもTg点がはるかに高いものを採用することにより、金属片3の加熱時においてチューブ1を溶融させてしまうことなく保持部材2の保持部5の壁部8のみを溶融することができるという効果が得られる。
チューブ1に取り付ける金属片3は、その断面形状が例えば多角形等、軸線Lを中心とする最大径の仮想正円(以下単に「仮想正円」という)に対して突出部又は凹部(係合部)が形成されたものを用いてもよい。
すなわち、断面形状が多角形の金属片のように、外径が仮想正円に対して突出部を有する断面形状の場合には、該突出部が係合部として壁部8に係合し、小径部7の軸線を中心に回動することが防止される。例えば、図4に示すように、断面形状が楕円の場合には、仮想正円VC1に対する突出部S1及びS2が壁部8に係合し、また、図5に示すように、断面形状が三角形の場合には、仮想正円VC2に対して突出部T1〜T3が壁部8に係合して、金属片3が軸線Lを中心に回動するのが防止されることになる。
また、金属片3の断面形状が仮想正円に対して凹部を有するものの場合には、該凹部が係合部を構成し、これに壁部8が係合することになる。
すなわち、断面形状が多角形の金属片のように、外径が仮想正円に対して突出部を有する断面形状の場合には、該突出部が係合部として壁部8に係合し、小径部7の軸線を中心に回動することが防止される。例えば、図4に示すように、断面形状が楕円の場合には、仮想正円VC1に対する突出部S1及びS2が壁部8に係合し、また、図5に示すように、断面形状が三角形の場合には、仮想正円VC2に対して突出部T1〜T3が壁部8に係合して、金属片3が軸線Lを中心に回動するのが防止されることになる。
また、金属片3の断面形状が仮想正円に対して凹部を有するものの場合には、該凹部が係合部を構成し、これに壁部8が係合することになる。
また、保持部材については、第1、第2実施形態において説明した保持部材2のように、大径部4及び小径部7を有するものには限定されず、保持孔7がテーパ形状とされているものを用いても良い。このような場合には、チューブ1の金属片3を保持孔5の壁部8の壁面に接するまで挿入し、接している箇所を保持部材2の外方から高周波誘導加熱をし、金属片3を加熱して、接触している付近の樹脂を溶融し、壁部8の樹脂が溶融している状態において金属片3を埋設すればよい。
1 チューブ
2 保持部材(樹脂製保持部材)
3 金属片
4 フランジ
5 先端部
6 大径部
7 小径部(保持孔)
8 壁部
10 処置具
2 保持部材(樹脂製保持部材)
3 金属片
4 フランジ
5 先端部
6 大径部
7 小径部(保持孔)
8 壁部
10 処置具
Claims (4)
- 保持孔を内部に有する樹脂製の保持部材とチューブとの接合方法であって、
前記チューブの外周に金属片を固定しておき、前記チューブを前記保持孔に挿入して前記金属片を前記保持孔の壁部に係合させる工程と、
前記係合している前記壁部を軟化させる工程と、
前記壁部を軟化させた状態で前記保持部材と前記金属片との相対位置を変化させて、前記金属片を前記壁部内に埋設する工程と、
前記壁部を固化させる工程と
を有することを特徴とする樹脂製保持部材とチューブとの接合方法。 - 請求項1に記載の樹脂製保持部材とチューブとの接合方法において、前記軟化を、高周波を用いて前記保持孔の壁部を溶融することにより行うことを特徴とする樹脂製保持部材とチューブとの接合方法。
- 請求項1又は2に記載の樹脂製保持部材とチューブとの接合方法において、前記金属片は、前記壁部に係合する回動防止用の係合部を備えているものを用いることを特徴とする樹脂製保持部材とチューブとの接合方法。
- チューブと、保持孔を内部に備えた樹脂製の保持部材とからなる処置具であって、
前記チューブは、その一方の端部の外周に金属片が備えられており、
前記金属片が高周波誘導加熱手段により前記保持孔の壁部内に埋設されて固定されていることを特徴とする樹脂製の保持部材とチューブとからなる処置具。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009197217A JP2011046120A (ja) | 2009-08-27 | 2009-08-27 | 樹脂製保持部材とチューブとの接合方法及び該接合方法により製作された処置具 |
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Legal Events
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