JP2011045960A - チャック付き主軸装置および把持対象物の把持方法 - Google Patents

チャック付き主軸装置および把持対象物の把持方法 Download PDF

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明生 中島
Yasuhiro Matsunaga
康寛 松永
Hiroaki Tokunaga
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Abstract

【課題】 把持対象物を把持して芯出しするときに、把持対象物に歪みを生じさせず、かつ把持した把持対象物を高精度に回転させることができるチャック付き主軸装置を提供する。
【解決手段】 主軸22の軸端にスクロールチャック1を設ける。スクロールチャック1は、チャック爪操作用回転体12の回転操作でチャック爪11を径方向に進退動作させる。主軸22の回転角度位置を検出する位置検出器41と、主軸駆動モータ4を閉ループで制御する位置決め制御手段5aとを備える。位置決め制御手段5aを機能させた状態で、チャック爪操作用回転体12を回転させたときに、位置決め制御手段5aが求める偏差量または制御出力から、スクロールチャック1の把持力を検出する把持力検出手段5bと把持力表示手段6とを設ける。
【選択図】 図1

Description

この発明は、主軸端のスクロールチャックによって、把持対象物の円形状の外周面または内周面をクランプして芯出しを行うチャック付き主軸装置、およびこのチャック付き主軸装置を用いた把持対象物の把持方法に関する。
寸法測定機、加工機等には、外周面または内周面からなる被把持面が断面円形のワークを機械的に把持して芯出しする芯出し装置が設けられている。このような芯出し装置の一つにスクロールチャック装置がある。スクロールチャックは、円周方向に並ぶ3個〜6個のチャック爪を有し、これらチャック爪によりワークの外周面または内周面を把持するものである。
スクロールチャックは、ワークの芯出し自体は精度良く行うことができるが、ワークを把持するときにチャック爪がワークの被把持面を強く押圧することにより、ワークに歪みが生じる可能性がある。寸法測定機における測定対象物の把持手段として利用される場合、ワークに歪みが生じると、その歪みが測定誤差となって現れる。また、加工機に用いられ、芯出し装置によって精密加工品、例えばレンズを把持して加工する場合には、チャック爪による把持を解除したときにレンズの歪みが解放され、加工面に歪みの痕跡が残ってしまう。
上記したような把持時における把持対象物の歪みを防止するための技術が、例えば特許文献1に提案されている。この提案はレンズの芯出し装置に関するものであり、レンズの外周面を把持してレンズの芯出しを行うチャック爪(スライドコマ)を、レンズの中心に対して径方向に進退自在に配置したスクロールチャックと、チャック爪を進退させてスクロールチャックに把持力を生じさせる駆動モータと、把持力を検出する圧力検出器と、前記駆動モータを制御する制御装置とを備えた構成とされている。
詳しくは、スクロールチャックは、チャック爪を保持するチャック本体に対し中心軸回りに回転自在な操作用回転体を有し、この操作用回転体に設けられた中心軸回りの螺旋状のガイド突条にチャック爪のガイド溝が係合している。これにより、操作用回転体をチャック本体に対し相対的に回転させることで、前記各チャック爪が径方向に進退する。操作用回転体は、スクロールチャックの外部に設けた駆動モータにより回転させられる。
この構成により、駆動モータで操作用回転体を回転させることで、チャック爪を径方向に進退させて、チャック爪によりレンズを把持して芯出しする。その際、チャック爪によるレンズの把持力を圧力検出器で検出し、その出力値を制御装置に取り込み、制御装置により、圧力検出器の出力がレンズに歪みを生じさせない程度の所定の圧力に達した時点で駆動モータの出力を停止させるように制御することで、レンズの歪みを防止できる。
特開平6−246573号公報
しかし、上記芯出し装置は、駆動モータ、圧力検出器、および制御装置の各構成要素が、スクロールチャックに直接取付けられているか、またはタイミングベルト、ケーブル等を介して接続されている。このため、把持対象物をスクロールチャックと共に回転させる場合、スクロールチャックに前記各構成要素を搭載して同時に回転させる必要がある。それには、各構成要素を搭載するスペースの確保、各構成要素を搭載したことによる重量増加、重量アンバランス等が問題になる。
特に、高精度の寸法測定機や加工機等においては、スクロールチャックによって把持対象物を把持して回転させる場合、振動等の発生を抑えるため、回転部を静圧空気軸受で支持するのが望ましい。しかし、一般に静圧空気軸受は転がり軸受と比較して負荷容量や剛性が低い。そのため、回転部を静圧空気軸受で支持した場合、上記のようにスクロールチャックに前記各構成要素を搭載すると、回転部の重量増加、重量アンバランス等によって回転精度が悪くなり、測定精度や加工精度に悪影響が出る。
この発明の目的は、把持面となる外周面または内周面が円筒状の把持対象物を把持して芯出しするときに、この把持対象物に歪みを生じさせずに、できるだけ確実に把持でき、かつ把持した把持対象物を高精度に回転させることができるチャック付き主軸装置を提供することである。
この発明の他の目的は、上記チャック付き主軸装置を用いて把持対象物を良好に把持する把持方法を提供することである。
この発明にかかるチャック付き主軸装置は、その前提構成として、回転自在に支持された主軸22と、この主軸22の軸端に設けられ把持対象物Wを把持するスクロールチャック1と、前記主軸22を回転駆動する主軸駆動モータ4と、前記主軸22の回転角度位置を検出する位置検出器41と、前記主軸22の回転角度位置の指令値と前記位置検出器41で検出された検出値との偏差量を求めこの偏差量が零となるように前記主軸駆動モータ4を閉ループで制御する位置決め制御手段5aとを備える。前記把持対象物Wは、外周面または内周面からなる被把持面が断面円形状の物体である。スクロールチャック1は、チャック本体10と、このチャック本体10に円周方向に並べて配置され、それぞれが径方向に進退自在な複数のチャック爪11と、前記チャック本体10に対し中心軸回りに回転自在なチャック爪操作用回転体12と、このチャック爪操作用回転体12の回転動作を前記各チャック爪11の径方向の進退動作に変換する回転・進退変換機構とを有する。
この構成のチャック付き主軸装置において、前記位置決め制御手段5aを機能させた状態で、前記チャック爪操作用回転体12を前記主軸22に対して相対的に回転させたときに、前記位置決め制御手段5aが求める前記偏差量またはこの偏差量から得る制御出力から、前記スクロールチャック1が前記把持対象物Wを把持する把持力を検出する把持力検出手段5bを設けたことを特徴とする。なお、以上の構成のチャック付き主軸装置を、以下、「この発明の基本構成のチャック付き主軸装置」と称す。
この構成によれば、閉ループ制御形式の位置決め制御手段5aが求める偏差量またはこの偏差量から得る制御出力から、スクロールチャック1が把持対象物Wを把持する把持力を検出する把持力検出手段5bを設けたため、作業者による把持操作の停止、またはチャック把持動作を自動で行う場合の把持動作停止の判断に、把持力検出手段5bの検出した把持力を利用することができる。そのため、把持対象物Wに歪みを生じさせない範囲で、できるだけ締め付け力を大きくして確実に把持し、芯出しすることができる。また、主軸駆動モータ4を閉ループ制御する位置決め制御手段5aが求める偏差量またはこの偏差量から得る制御出力から把持力を検出するため、圧力検出器等の把持力の検出用部品をスクロールチャック1と一体回転するように設けなくて済む。そのため、主軸22にはスクロールチャック1および把持対象物Wが同軸上に設置、搭載されているのみであって、スクロールチャック1を含む回転部の重量増加、重量アンバランス等を防げる。そのため、把持対象物Wを高精度に回転させることができる。
チャック爪操作用回転体12は、手動で回転させても、動力を用いて回転させてもよいが、手動で回転させる場合は、例えば次の構成とする。すなわち、この発明のチャック付き主軸装置において、前記チャック爪操作用回転体12は手動で回転操作可能なものとする。前記把持力検出手段5bは、前記チャック爪操作用回転体12の回転操作時における前記主軸駆動モータ4の駆動電流または電圧を、前記スクロールチャック1が把持対象物Wを把持する力に換算する把持力換算手段からなり、この把持力換算手段によって求められた力を目視可能に表示する把持力表示手段6を設ける。この把持力表示手段6は、指針で表示するメータ類に表示するものであっても、表示装置の画面に画像で表示するものであっても良く、メータ類または画面表示装置等の表示装置6aと、この表示装置6aに対してその表示情報を出力する手段とでなる。
このように、把持力を目視可能に表示する把持力表示手段6を設けた場合、作業者は、把持力表示手段6の表示を見て、適切な把持力と判断したときにチャック爪操作用回転体12の回し操作を止めれば良い。そのため、把持対象物Wに歪みを生じさせない範囲で、できるだけ締め付け力を大きくして確実に把持することができる。
この発明の上記基本構成のチャック付き主軸装置において、前記位置決め制御手段5aを機能させた状態で、前記チャック爪操作用回転体12を前記主軸22に対して相対的に回転させたときに、前記把持力検出手段5bの検出する把持力を設定把持力と比較し、前記把持力が前記設定把持力に達すると前記位置決め制御手段5aの制御を停止させる制御解除手段5cを設けても良い。前記設定把持力の値は、試験運転や解析等によって適宜の値に設定すれば良い。制御解除手段5cの設定値は、設定値を変更可能なものとすることが好ましい。
位置決め制御手段5aの制御を停止すると、主軸22が自由に回転できるようになって、チャック爪操作用回転体12を回転させても締め付け動作が生じなくなる。そのため、上記のように把持力が設定把持力に達すると前記位置決め制御手段5aの制御を停止させる制御解除手段5cを設けることで、作業者による把持力判断の誤りや見過ごし、あるいは動力を用いて回転させる場合の制御不良等が生じても、締め付け力の過多による把持対象物Wの歪みの発生が防止できる。前記制御解除手段5cは、チャック爪操作用回転体12を手動で回転させるようにした場合と、動力を用いて回転させるようにした場合のいずれにも適用できる。
この発明の上記いずれかの構成のチャック付き主軸装置において、前記チャック爪操作用回転体12の外周部に回転被伝達部12aを設け、この回転被伝達部12aに駆動輪50を介して回転を与えるチャック爪操作用駆動源51と、前記駆動輪50を前記回転被伝達部12aに対して接触する回転伝達可能状態と非接触となる回転伝達不能状態とに切換駆動源53によって切り換える切換機構52とを設けても良い。
このようにチャック爪操作用駆動源51を設けた場合は、この駆動源51の動力を用い、チャック爪操作用回転体12の回転によるスクロールチャック1の締め付けや、締め付け解除が行える。この場合に、チャック爪操作用回転体12の外周部に形成した回転被伝達部12aに接触する駆動輪50を介して回転伝達を行うようにし、駆動輪50を回転被伝達部12aに対して接触状態と非接触状態とに切り換える切換機構52を設けた場合は、スクロールチャック1には上記回転被伝達部12aをチャック爪操作用回転体12の外周部に形成するだけで良く、回転部の重量増加や重量アンバランス等を回避することができる。
チャック爪操作用駆動源51の操作は、操作盤を用いて作業者のスイッチ操作の手動操作で行うようにしても良く、また自動で行うようにしても良い。手動操作で行う場合、前記把持力表示手段6を設けた場合は、この把持力表示手段6の表示情報を見て、適宜の把持力となったときに、チャック爪操作用駆動源51を停止させれば良い。
チャック爪操作用駆動源51の操作を自動で行うようにする場合は、把持動作制御手段81を設ける。この把持動作制御手段81は、前記駆動輪50が前記回転被伝達部12aに接して前記チャック爪操作用駆動源51をチャック爪操作用回転体12が把持動作側に回転する方向に駆動し、かつ前記主軸が一定の回転角度位置を保つように前記位置決め制御手段5aを機能した状態で、前記把持力検出手段5bで検出される把持力が設定把持力に達すると前記チャック爪操作用駆動源51を駆動停止させるものとする。
前記把持動作制御手段81は、さらに、所定の把持開始指令に応答して、前記切換駆動源53を前記駆動輪50が前記回転被伝達部12aに接して回転伝達可能状態となるように動作させ、前記チャック爪操作用駆動源51を把持動作側に駆動させ、かつ前記主軸22が一定の回転角度位置を保つように前記位置決め制御手段5aを機能させ、前記把持力検出手段5bで検出される把持力が所定値に達すると前記チャック爪操作用駆動源51を駆動停止させ、前記切換駆動源53を前記駆動輪50が前記回転被伝達部12aから離れて回転伝達不能状態となるように動作させるという一連の制御を行うものとしても良い。
また、把持動作制御手段81は、さらに次の把持解除の制御を行う機能を有するものとしても良い。すなわち、この把持動作制御手段81は、所定の把持解除指令に応答して、前記切換駆動源53を前記駆動輪50が前記回転被伝達部12aに回転伝達可能状態となるように動作させ、前記チャック爪操作用駆動源51を把持解除側に動作させ、所定の条件が充足されると前記チャック爪操作用駆動源51を駆動停止させ、前記切換駆動源53を前記駆動輪50が前記回転被伝達部12aから離れた回転伝達不能状態となるように動作させるという一連の制御を行う機能を有するものとする。
この発明の上記基本構成、またはこれに前記把持力表示手段6を設けたチャック付き主軸装置において、主軸駆動モータ4を利用してスクロールチャック1の締め付けを行うようにしても良い。すなわち、この発明において、前記主軸22を支持したハウジング20に対する、前記スクロールチャック1の前記チャック爪操作用回転体12の回転を回転止め解除可能に止めるストッパ機構60を設けても良い。
この構成の場合、ストッパ機構60によりチャック爪操作用回転体12の回転止め状態として主軸駆動モータ4で主軸22を回転させることにより、スクロールチャック1の締め付け動作が行える。この場合に、前記把持力検出手段5bで検出される把持力が設定把持力に達すると主軸駆動モータ4の位置決め制御手段5aの制御を停止させることにより、把持対象物Wに歪みを生じさせない範囲で、できるだけ締め付け力を大きくして確実に把持し、芯出しすることができる。主軸駆動モータ4をチャック爪操作用回転体12の締め付け駆動に用いるため、締め付け駆動用の駆動源が不要であり、ストッパ機構60を追加するだけで済む。そのため構成が簡素となる。
前記ストッパ機構60を設けた場合に、次の把持動作制御手段88を設けても良い。この把持動作制御手段88は、前記ストッパ機構60を前記チャック爪操作用回転体12の回転止め状態とし、かつこの回転止め状態で主軸22を回転させることにより前記チャック爪操作用回転体12に対するチャック本体10の相対回転で把持動作を生じる回転方向となる所定の指令位置を前記位置決め制御手段5aに与えて前記位置決め制御手段5aを機能させた状態で、前記把持力検出手段5bで検出される把持力が所定値に達すると前記位置決め制御手段5aの制御を停止させるものとする。
前記把持動作制御手段88は、次のように自動化を進めたものとしても良い。例えば、この把持動作制御手段88は、所定の把持開始指令に応答して、前記ストッパ機構60を前記チャック爪操作用回転体12の回転止め状態とし、かつこの回転止め状態で主軸を回転させることにより前記チャック爪操作用回転体12に対するチャック本体の相対回転で把持動作を生じる回転方向となる所定の指令位置を前記位置決め制御手段5aに与えて前記位置決め制御手段5aを機能させ、前記把持力検出手段5bで検出される把持力が所定値に達すると前記位置決め制御手段5aの制御を停止させ、前記ストッパ機構60を回転止め解除状態にするという一連の制御を行うものとする。
なお、この構成の場合に、把持動作制御手段88に次の把持解除制御機能を付加させても良い。例えば、把持動作指令手段89から指令される所定の把持解除指令に応答して、ストッパ機構60をチャック爪操作用回転体12の回転止め状態とし、かつこの回転止め状態で主軸22を回転させることにより前記チャック爪操作用回転体12に対するチャック本体10の相対回転で把持解除動作を生じる回転方向となる所定の指令位置を前記位置決め制御手段5aに与えてこの位置決め制御手段5aを機能させ、所定の条件が充足されると前記位置決め制御手段5aの制御を停止させ、前記ストッパ機構60を回転止め解除状態にするという一連の制御を行うものとする。前記所定の条件は、例えば、前記回転止め状態からの主軸22の回転開始から設定時間が経過することなどである。
前記ストッパ機構60は、前記チャック爪操作用回転体12の被係合部61に係合することでチャック爪操作用回転体12の回転を拘束するストッパ部材62と、このストッパ部材62を動作させるストッパ駆動源63とを有し、このストッパ駆動源63は、前記ストッパ部材62を非係合側へ付勢する付勢手段66と、永久磁石68と電磁石65bの反発力または吸着力により前記付勢手段66の付勢力に抗して前記ストッパ部材62を前記被係合部61に係合する側へ駆動する電磁式の係合駆動源67とを有するものとしても良い。
この構成の場合、常時は付勢手段66の付勢力によりストッパ部材60がチャック爪操作用回転体12の被係合部61に係合しない状態に保持して、チャック爪操作用回転体12の回転を拘束せず、係合駆動源67によりストッパ部材62をチャック爪操作用回転体12の被係合部61に係合させることで、チャック爪操作用回転体12の回転を拘束する。
前記ストッパ機構60は、前記チャック爪操作用回転体12の被係合部61に係合することでチャック爪操作用回転体12の回転を拘束するストッパ部材62と、このストッパ部材62を動作させるストッパ駆動源63とを有し、このストッパ駆動源63は、前記ストッパ部材62を非係合側へ付勢する付勢手段66と、空気圧により前記付勢手段66の付勢力に抗して前記ストッパ部材66を前記被係合部61に係合する側へ駆動する空気圧式の係合駆動源70とを設けたものであっても良い。
この構成も、前記構成同様、常時は付勢手段66の付勢力によりストッパ部材62がチャック爪操作用回転体12の被係合部61に係合しない状態に保持して、チャック爪操作用回転体12の回転を拘束せず、係合駆動源70によりストッパ部材62をチャック爪操作用回転体12の被係合部61に係合させることで、チャック爪操作用回転体12の回転を拘束する。
前記ストッパ機構60は、前記チャック爪操作用回転体12の被係合部61に係合することでチャック爪操作用回転体12の回転を拘束するストッパ部材62と、このストッパ部材62を動作させるストッパ駆動源63とを有し、このストッパ駆動源63は、前記チャック爪操作用回転体12およびストッパ部材62のそれぞれの互いに上下に対向する部位を磁性材料で形成し、通電によりストッパ部材62の磁性材料部位を励磁させるコイル73を設けてなるものであってもよい。
この構成によれば、常時はストッパ部材62が自重で下方位置に位置し、チャック爪操作用回転体12の被係合部61にストッパ部材62の係合部62bが係合しない状態とされて、チャック爪操作用回転体12の回転を拘束せず、コイル73に通電してストッパ部材62の磁性材料部位を励磁すると、ストッパ部材62の磁性材料部位がチャック爪操作用回転体12の磁性材料部位に吸着されることにより、ストッパ部材62が重力に抗して上昇して被係合部61に係合し、チャック爪操作用回転体12の回転を拘束する。
前記ストッパ機構60は、前記チャック爪操作用回転体12の被係合部61に係合することでチャック爪操作用回転体12の回転を拘束するストッパ部材62と、このストッパ部材62を動作させるストッパ駆動源75とを有し、前記ストッパ部材62は、前記被係合部61にストッパ部材62を係合および係合解除する方向にリードの方向を合わせたねじ機構76を介して支持部材74に支持され、前記ストッパ駆動源75は、前記支持部材74に対して前記ストッパ部材を中心軸64回りに回転させるストッパ駆動モータ75からなるものであっても良い。
この構成によれば、常時はストッパ部材62のチャック爪操作用回転体12の被係合部61に係合しない状態にして、チャック爪操作用回転体12の回転を拘束せず、ストッパ駆動モータ75でストッパ部材62を支持部材に対し中心軸64回りに相対的に回転させて、ストッパ部材62をチャック爪操作用回転体12の被係合部61に係合させることで、チャック爪操作用回転体12の回転を拘束する。
この発明において、前記主軸を回転自在に支持する軸受が空気軸受であっても良い。
空気軸受は、他の軸受、例えば転がり軸受よりも精度良く支持することができる。その一方で、空気軸受は転がり軸受と比較して負荷容量や剛性が低いという欠点があるが、このチャック付き主軸装置の場合、前述したように、主軸駆動モータ、位置検出器、および制御手段を、主軸を支持する固定側に設けることができるため、上記欠点が問題にならない。
この発明の把持対象物Wの把持方法は、この発明の請求項2に記載のチャック付き主軸装置を用いた把持対象物Wの把持方法であって、前記スクロールチャック1のチャック爪が非把持位置にある状態で、前記スクロールチャック1の所定位置に把持対象物Wを配置する過程と、前記主軸22が所定の回転角度位置を維持するように前記位置決め制御手段5aを機能させた状態で、手動で前記チャック爪操作用回転体12を前記チャック爪11が把持対象物Wの被把持面側へ径方向移動する方向に回転操作する過程と、把持力表示手段6に表示された把持力を見て、目標の把持力に達すると前記チャック爪操作用回転体12の回転を止める過程とを含む。
この方法によると、この発明のチャック付き主軸装置を用いて、把持対象物Wに歪みを生じさせずに、できるだけ確実に把持することができる。
この発明のチャック付き主軸装置は、回転自在に支持された主軸と、この主軸の軸端に設けられ把持対象物を把持するスクロールチャックと、前記主軸を回転駆動する主軸駆動モータと、前記主軸の回転角度位置を検出する位置検出器と、前記主軸の回転角度位置の指令値と前記位置検出器で検出された検出値との偏差量を求めこの偏差量が零となるように前記主軸駆動モータを閉ループで制御する位置決め制御手段とを備え、前記把持対象物は、外周面または内周面からなる被把持面が断面円形状の物体であり、前記スクロールチャックは、チャック本体と、このチャック本体に円周方向に並べて配置され、それぞれが径方向に進退自在な複数のチャック爪と、前記チャック本体に対し中心軸回りに回転自在なチャック爪操作用回転体と、このチャック爪操作用回転体の回転動作を前記各チャック爪の径方向の進退動作に変換する回転・進退変換機構とを有するチャック付き主軸装置において、前記位置決め制御手段を機能させた状態で、前記チャック爪操作用回転体を前記主軸に対して相対的に回転させたときに前記位置決め制御手段が求める前記偏差量またはこの偏差量から得る制御出力から、前記スクロールチャックが前記把持対象物を把持する把持力を検出する把持力検出手段を設けたため、把持面となる外周面または内周面が円筒状の把持対象物を把持して芯出しするときに、この把持対象物に歪みを生じさせずに、できるだけ確実に把持でき、かつ把持した把持対象物を高精度に回転させることができる。
この発明のチャック付き主軸装置において、前記チャック爪操作用回転体は手動で回転操作可能であり、前記把持力検出手段は、前記チャック爪操作用回転体の回転操作時における前記主軸駆動モータの駆動電流または電圧を、前記スクロールチャックが把持対象物を把持する力に換算する把持力換算手段からなり、この把持力換算手段によって求められた力を目視可能に表示する把持力表示手段を設けた場合は、作業者は、把持力表示手段の表示を見て、適切な把持力と判断したときにチャック爪操作用回転体の回し操作を止めれば良く、そのため、把持対象物に歪みを生じさせない範囲で、できるだけ締め付け力を大きくして確実に把持することができる。
この発明のチャック付き主軸装置において、前記チャック爪操作用回転体の外周部に回転被伝達部を設け、この回転被伝達部に駆動輪を介して回転を与えるチャック爪操作用駆動源と、前記駆動輪を前記回転被伝達部に対して接触する回転伝達可能状態と非接触となる回転伝達不能状態とに切換駆動源によって切り換える切換機構とを設けた場合は、チャック爪操作用駆動源の動力を用いてスクロールチャックの把持動作を行うにつき、把持対象物に歪みを生じさせずに、できるだけ確実に把持でき、かつ把持した把持対象物を高精度に回転させることができる。
この発明のチャック付き主軸装置において、前記主軸を支持したハウジングに対する、前記スクロールチャックの前記チャック爪操作用回転体の回転を回転止め解除可能に止めるストッパ機構を設けた場合は、主軸駆動モータを利用してチャック爪操作用回転体の回転が行え、しかも把持対象物に歪みを生じさせずに、できるだけ確実に把持でき、かつ把持した把持対象物を高精度に回転させることができる。
この発明の把持対象物の把持方法は、この発明の請求項2に記載のチャック付き主軸装置を用いた把持対象物の把持方法であって、前記スクロールチャックのチャック爪が非把持位置にある状態で、前記スクロールチャックの所定位置に把持対象物を配置する過程と、前記主軸が所定の回転角度位置を維持するように前記位置決め制御手段を機能させた状態で、手動で前記チャック爪操作用回転体を前記チャック爪が把持対象物の被把持面側へ径方向移動する方向に回転操作する過程と、把持力表示手段に表示された把持力を見て、目標の把持力に達すると前記チャック爪操作用回転体の回転を止める過程とを含むため、把持対象物に歪みを生じさせずに、できるだけ確実に把持することができる。
(A)はこの発明の第1の実施形態にかかるチャック付き主軸装置の装置本体の平面図、(B)はそのIB−IB断面図に回転制御装置および表示手段の外観図を加えた図である。 同チャック付き主軸装置のスクロールチャックを図1(A)のII矢視方向から見た部分図である。 同チャック付き主軸装置のチャック爪操作用回転体の平面図である。 同チャック付き主軸装置の制御系のブロックである。 同チャック付き主軸装置の把持対象物の把持方法を示すフローチャートである。 この発明の第2の実施形態にかかるチャック付き主軸装置の制御系のブロックである。 同チャック付き主軸装置の把持対象物の把持方法を示すフローチャートである。 この発明の第3の実施形態にかかるチャック付き主軸装置の装置本体の断面図に回転制御装置および表示手段の外観図を加えた図である。 同チャック付き主軸装置の制御系のブロックである。 この発明の第4の実施形態にかかるチャック付き主軸装置の装置本体の断面図に回転制御装置および表示手段の外観図を加えた図である。 同チャック付き主軸装置の制御系を示すブロックである。 同チャック付き主軸装置のストッパ機構の1例を示す断面図である。 同ストッパ機構の異なる例を示す断面図である。 同ストッパ機構のさらに異なる例を示す断面図である。 同ストッパ機構のさらに異なる例を示す一部破断側面図である。
この発明の第1の実施形態を図1ないし図5と共に説明する。この実施形態は、手動でスクロールチャックの締め付けを行うように構成した例である。図1において、このチャック付き主軸装置は、把持対象物Wを把持するスクロールチャック1、およびこのスクロールチャック1を支持し回転させる主軸装置2からなる装置本体3と、制御装置5とを備え、さらにスクロールチャック1による把持対象物Wの把持力を表示する把持力表示手段6が設けられている。把持対象物Wは、内周面または外周面からなる被把持面が断面円形状の物体である。把持対象物Wは、図示の例では、内周面および外周面の両面が円筒面の円筒体であり、内周面がスクロールチャック1で把持される把持対象面とされる。
スクロールチャック1は、中心軸9が上下方向を向くチャック本体10と、このチャック本体10の上部に半径方向にスライド自在に設けられた3個のチャック爪11と、チャック本体10に対し中心軸9回りに回転自在なチャック爪操作用回転体12とを有する。チャック本体10は、中心部に連通孔13を有する円板状のベース部10aと、このベース部10aの内端部から上方に立ち上がる円筒部10bと、この円筒部10bの上端に固定され、それぞれが周方向に並べて配置された3個の扇形板状部10cとで構成される。隣合う各扇形板状部10cの間で、径方向に延びる溝状部14が形成され、この溝状部14にチャック爪11が嵌まり込んでいる。各扇形板状部10cの前記溝状部14内の互いに対向する面に、突条からなるガイドレール15(図2)が設けられており、このガイドレール15に沿ってチャック爪11が案内される。この例では、ガイドレール15は断面凸状であり、このガイドレール15にチャック爪11の凹面凹状の摺動部16が径方向に摺動自在に係合している。
図1に示すように、チャック爪操作用回転体12は、チャック本体10のベース部10aと各扇形板状部10cとの間で、かつ円筒部10bの外周側に位置している。チャック爪11は、内端部が上方に突出する爪部11aとされ、把持対象物Wの内径面が被把持面である場合は爪部11aの外径面を被把持面に当接させ、把持対象物Wの外径面が被把持面である場合は爪部11aの内径面を被把持面に当接させる。チャック爪11の爪部11aよりも外径側の上面は、内径面が被把持面である把持対象物Wを載せる平面状の載置面11bとされている。
チャック爪操作用回転体12の上面には、図3に示すような螺旋状のガイド突条17が設けられ、各チャック爪11の下面には、図1のように、前記ガイド突条17に摺動自在に係合するガイド溝18が設けられている。これにより、チャック爪操作用回転体12が回転すると、ガイド突条17に対するガイド溝18の係合位置が変わり、チャック爪11がガイドレール14に沿って径方向に移動する。
主軸装置2は、上部フランジ部20aでフレームFに固定された円筒状のハウジング20を有し、このハウジング20の内周に、静圧空気軸受21を介して主軸22が回転自在に支持されている。フレームFは、このチャック付き主軸装置が設置される機械、例えば寸法測定機または加工機のものである。主軸22は、軸方向長さのうちの大半を占める本体部22aと、この本体部22aの下端に続きフランジ状に外周側へ突出しその上下面が平面である円形のスラスト板部22bと、このスラスト板部22bの下側に位置する小径部22cとでなる。静圧空気軸受21は、ハウジング20と主軸22との間に介在し、ハウジング20に対し固定された上下の軸受スリーブ23,24を有する。上側の軸受スリーブ23は、主軸22のスラスト板部22bの上側に位置し、内周面が主軸22の本体部22aの外周面に僅かな隙間を介して対向している。下側の軸受スリーブ24は、主軸22のスラスト板部22bの下側に位置し、主軸22の小径部22cと間隔をあけて設けられている。つまり、軸受スリーブ23,24により、主軸22の本体部22aの外周面およびスラスト板部22bの上下両面を囲んだ状態となっている。
軸受スリーブ23,24には、主軸22の本体部22aの外周面およびスラスト板部22bの上下両面と、これらの面に対向する軸受スリーブ23,24の面との間に圧縮空気を吐出するための給気孔25,26,27が形成されている。これら給気孔25,26,27は、それぞれ円周方向に等間隔で複数箇所に配置されている。各給気孔25,26,27には、ハウジング20の内部に形成された給気路28、軸受スリーブ23の内部に形成された給気路29、および軸受スリーブ24の内部に形成された給気路30を介して、外部から圧縮空気が供給される。スラスト板部22bの上下両面は、ハウジング20の内周面に設けた環状連通溝31を介して連通している。また、軸受スリーブ23の内周面に排気用円周溝32が、軸受スリーブ23の内周面と下面とのコーナー部に排気用円周切欠き33がそれぞれ形成されている。これら排気用円周溝32および排気用円周切欠き33は、軸受スリーブ23の内部に形成された排気路34およびハウジング20の内部に形成された排気路35を介して外部と連通している。
給気路28の給気口28aから圧縮空気を供給すると、その圧縮空気は、給気路28,29,30を通って各給気孔25,26,27から、主軸22の本体部22aと軸受スリーブ23との間のジャーナル軸受部36,37、および主軸22のスラスト板部22bと軸受スリーブ23,24との間のスラスト軸受部38,39に吐出される。それにより、上記ジャーナル軸受部36,37およびスラスト軸受部38,39に空気の通路となる微小な軸受空間が形成され、主軸22が軸受スリーブ23,24に対して非接触の状態で回転自在に支持される。ジャーナル軸受部36,37およびスラスト軸受部38,39を通過した空気は、排気用円周溝32および排気用円周切欠き33から排気路34,35を介して外部へ排出される。
主軸駆動モータ4は、主軸22の小径部22cの下端に設けられている。具体的には、前記小径部22bの下端にモータロータ4aを一体に取付け、このモータロータ4aの外周面に内周面が対向するモータステータ4bをハウジング20の内周に固定してある。モータステータ4bのコイル(図示せず)に通電することにより、モータロータ4aとモータステータ4b間に電磁力が作用して、モータロータ4aが回転する。それにより、モータロータ4aと一体の主軸22も回転する。
また、主軸駆動モータ4の下方には、主軸22の回転角度位置を検出する位置検出器41が設けられている。位置検出器41は、主軸22の小径部22cから同軸心で下方に延びる円板取付軸42と、この円板取付軸42に取付けられ円周上に位置情報が記録された回転円板43と、この回転円板43に記録された位置情報を読み取る位置検出部44とでなる。例えば、回転円板43に記録された位置情報は、円周方向に一定間隔で開けられた開口(図示せず)であり、位置検出部44は、回転円板43における開口が配置されている円周を挟んで上下両側に設けられた投光部44aと受光部44bとで構成することができる。回転円板43に磁気で位置情報を記録し、その位置情報を位置検出部44で読み取るようにしてもよい。位置検出器41は、インクリメンタル式のものであっても、アブソリュート式のものであっても良い。
図4に示すように、制御装置5は、主軸駆動モータ4の回転を制御する位置決め制御手段5aを有している。位置決め制御手段5aは、制御装置5の上位制御手段(図示せず)や操作盤の入力等によって与えられる主軸回転角度位置の指令値と、位置検出器41で検出された検出値との偏差量を求め、この偏差量が零となるように主軸駆動モータ4に動作指令を与える閉ループ制御のサーボ機構を構成する。上記動作指令は、モータ駆動電流または電圧として出力する。位置決め制御手段5aは、上位制御手段等から与えられる主軸回転角度位置の指令値が時間と共に変化する場合、その変化に応じて主軸駆動モータ4を回転させることになり、上位制御手段から与えられる主軸回転角度位置の指令値が一定である場合、主軸駆動モータ4を、指令値の主軸回転角度位置を維持するように停止させる制御を行う。この実施形態では、スクロールチャック1の手動による把持および把持解除操作のために主軸駆動モータ4を一定の回転角度位置で停止させる指令を位置決め制御手段5aに与える停止位置指令手段71が設けられている。停止位置指令手段71は、例えば操作盤(図示せず)に設けられたスイッチ等からなる。停止位置指令手段71は、主軸駆動モータ4を、この停止位置指令手段71のオン操作時の主軸回転角度位置を保つように位置指令を与えるものであっても、また設定された回転角度位置の位置指令を与えるものであっても良い。なお、制御装置5は、電子回路により構成され、例えばマイクロコンピュータとその制御プログラムを含む電子回路等により構成される。
上記制御装置5に、把持力検出手段5bが設けられている。把持力検出手段5bは、位置決め制御手段5aを機能させた状態で、図1のチャック爪操作用回転体12を主軸22に対して相対的に回転させたときに、位置決め制御手段5aが求める前記偏差量またはこの偏差量から得る制御出力の値から、スクロールチャック1が把持対象物Wを把持する把持力を検出する手段である。この把持力検出手段5bは、この例では、主軸駆動モータ4の駆動電流または電圧を、スクロールチャック1が把持対象物Wを把持する力に換算する把持力換算手段からなる。この換算は、入力値(例えば駆動電流または電圧)と把持力との対応関係を設定した演算式やテーブル等の関係設定手段(図示せず)に従って行われる。把持対象物Wを把持する力は、例えばトルク値で示される力である。
把持力表示手段6は、上記把持力換算手段となる把持力検出手段5bによって求められた力を目視可能に表示する手段であり、表示装置6aと表示情報出力手段6bとでなる。表示装置6aは、指針で表示するメータであっても、また液晶表示装置等の画像表示装置であっても良い。表示装置6aが上記指針で表示するメータである場合、表示情報出力手段6bは、把持力検出手段5bで検出された把持力をそのまま表示装置6aへ出力するものであっても良い。表示装置6aが画像表示装置である場合、表示情報出力手段6bは把持力検出手段5bによって求められた力に応じて、表示装置6aに表示させる画像の画像データを生成して出力する。上記画像は、グラフであっても数値であっても良い。表示装置6aによる把持力の表示は、トルク値で表示するようにしても良く、または適切な締め付けトルクとして任意に設定される基準トルク値に対する割合等で表示するものであっても良い。
このチャック付き主軸装置による把持対象物の把持方法を、図5のフローチャートと共に説明する。
給気路28の給気口28aから圧縮空気を供給して、静圧空気軸受21により主軸22を回転自在に支持する(S1)。そして、図4の停止位置指令手段71のオン操作により位置決め制御手段5aの制御動作を機能させ、主軸22が所定の回転位置を維持するように位置決めする(S2)。この状態で、スクロールチャック1の所定位置(例えば上面の中央)に把持対象物Wを配置する(S3)。図1の例のように内径面が被把持面である把持対象物Wの場合は、各チャック爪11の載置面11bの上に把持対象物Wを載置する。把持対象物Wを配置したなら、手動でチャック爪操作用回転体12を、チャック爪11が外径側へ移動する方向に回転操作する。それにより、各チャック爪11が把持対象物Wの被把持面に当接する。詳しくは、一つのチャック爪11が最初に当接し、そのチャック爪11に押されて把持対象物Wが位置をずらせながら、残りのチャック爪11が順に当接する。その過程で、把持対象物Wが芯出しされる(S4)。
さらに、チャック爪操作用回転体12を回転操作する。すると、各チャック爪11が把持対象物Wを強く押圧し、その力が一定値を超えると、チャック爪操作用回転体12の回転がチャック本体10に伝わるようになり、チャック本体10および主軸22が回転する。それにより、主軸22の回転角度位置の指令値と位置検出器41で検出される検出値とに偏差が生じ、位置決め制御手段5aの位置決め制御機能により、主軸22を元の回転角度位置へ戻す側に主軸駆動モータ4を回転させるモータ駆動電流または電圧の制御出力がなされる。この偏差や制御出力は、スクロールチャック1の締め付け力が強くなるに従って大きくなる。
把持力換算手段からなる把持力検出手段5bは、このときの主軸駆動モータ4の駆動電流または電圧を検出し、それを、スクロールチャック1が把持対象物Wを把持する力、例えばトルク値に換算する。この把持力検出手段5bによって求められた力は、把持力表示手段6の表示装置6aに目視可能に表示される(S5)。
作業者は、把持力表示手段6の表示を見ながら、チャック爪操作用回転体12を回転させ、把持力表示手段6に表示された力が、目標値以上の大きさになると、チャック爪操作用回転体12の回転操作を停止する(S6)。このとき、把持対象物Wを歪ませない限度を超えた場合や、限度に近づいた場合は、チャック爪操作用回転体12の回転操作を停止する。これにより、把持対象物Wを歪ませずに、かつ必要な把持力を確保して、しっかりと把持することができる。
この構成のチャック付き主軸装置は、上記のように把持力表示手段6に表示された把持力を見ながら、チャック爪操作用回転体12を回転させることにより、把持対象物Wを歪ませずに、かつ必要な把持力を確保して、しっかりと把持することができる。また、主軸駆動モータ4を閉ループ制御する位置決め制御手段5aが求める偏差量またはこの偏差量から得る制御出力から把持力を検出するため、圧力検出器等の把持力の検出用専用部品をスクロールチャック1と一体回転するように設けなくて済む。そのため、主軸22にはスクロールチャック1および把持対象物Wが同軸上に設置,搭載されているのみであって、スクロールチャック1を含む回転部の重量増加、重量アンバランス等を防げる。そのため、主軸軸受として、負荷容量や剛性の面で劣る静圧空気軸受を用いても、チャックされた把持対象物Wを高精度に回転させることができ、把持力の検出手段を設けながら、高精度な支持が可能な静圧空気軸受を用いることができる。
図6は、この発明の第2の実施形態にかかるチャック付き主軸装置における回転制御装置の構成を示す。この実施形態は、図1〜図5に示す第1の実施形態に係るチャック付き主軸装置において、制御装置5に、次の制御解除手段5cを設けたものである。制御解除手段5cは、回転角度位置が一定位置を保つように位置決め制御手段5aを機能させた状態で、チャック爪操作用回転体12(図1)を主軸22に対して相対的に回転させたときに、把持力検出手段5bの検出する把持力を設定把持力と比較し、検出した把持力が前記設定把持力に達すると位置決め制御手段5aの制御を停止させる手段である。なお、把持力表示手段6は必ずしも設けなくても良い。把持力表示手段6を設けない場合、把持力検出手段5bは、トルク値等に変換する把持力換算機能を有するものでなくても良く、位置決め制御手段5aは出力をそのまま制御解除手段5cに伝達するものであっても良い。また、制御解除手段5cに設定される設定把持力は、試験運転や解析結果等に応じて適宜設定すれば良い。また、この設定把持力は、把持力の単位である必要はなく、比較する入力の単位(例えば電流値や電圧値)に対応した単位とすれば良い。この構成におけるその他の構成は、図1〜5に示す実施形態と同様である。
図7は、この実施形態のチャック付き主軸装置による把持対象物の把持方法を示すフローチャートである。この実施形態の場合、圧縮空気の供給過程(S1)から、手動でチャック爪操作用回転体12を、チャック爪11が外径側へ移動する方向に回転操作する過程(S4)までは、図5と共に前述した方法と同じである。
この実施形態では、把持力検出手段5bの出力が、常に制御解除手段5cによって設定把持力と比較される。すなわち、チャック爪操作用回転体12を回転操作して、チャック本体10および主軸22が回転することにより、主軸22の回転角度位置の指令値と位置検出器41で検出される検出値とに偏差が生じると、位置決め制御手段5aの制御機能により、主軸22を元の回転角度位置へ戻す側に主軸駆動モータ4を回転させるモータ駆動電流または電圧が出力される。この駆動電流または電圧の出力、またはこの出力を把持力に換算した値である把持力が、制御解除手段5cで設定把持力と比較される(S5)。この比較の結果は、検出された把持力が設定把持力に達すると、制御解除手段5cが位置決め制御手段5aの制御動作を停止させる(S6)。これにより、チャック本体10が主軸22ともに回転自在となって、チャック爪操作用回転体12を回転させてもスクロールチャック1が把持対象物Wを把持する力は増大しない。前記設定把持力を、把持対象物Wが歪まない程度の力の値に設定しておくことにより、把持対象物Wを歪ませずにしっかりと把持することができる。
図8および図9は、この発明の第3の実施形態を示す。図8において、このチャック付き主軸装置は、チャック爪操作用回転体12の外周に、回転被伝達部となる歯車部12aが設けられ、この歯車部12aに駆動輪である駆動歯車50を介して回転を与えるチャック爪操作用駆動源51と、駆動歯車50をチャック爪操作用回転体12の歯車部12aに対して噛み合う位置と噛み合わない位置とに切り換える切換機構52とが設けられている。チャック爪操作用駆動源51は電動のモータからなり、その出力軸に前記駆動輪50が設けられている。
切換機構52は、位置固定の支持台52aの上に可動台52bを主軸22の中心軸に対して垂直な方向となる水平方向に移動自在に設け、この可動台52bに前記チャック爪操作用駆動源51を設置してあり、切換駆動源53を有している。切換駆動源53は、例えばエアシリンダ等の流体圧シリンダであり、シリンダ本体53aが支持台52aに固定され、ピストンロッド53bが可動台52bに連結されている。ピストンロッド53bを進退させることにより、可動台52bと共に切換駆動源53および駆動歯車50が水平方向に移動し、駆動歯車50の位置がチャック爪操作用回転体12からなる歯車に対して噛み合う位置と噛み合わない位置とに切り換わる。支持台52aは、主軸装置2のハウジング20を設置した基台に固定設置されている。
制御装置5は、この実施形態では、主軸駆動モータ4を制御する手段に加えて、チャック爪操作用駆動源51および切換駆動源53を制御する機能を備えた把持動作制御手段81を有している。
図9に示すように、制御装置5は、位置決め制御手段5aおよび把持力制御手段5bを有し、さらに把持力動作制御手段81を有している。また、把持力表示手段6が設けられている。上記、位置決め制御手段5a、把持力制御手段5b、および把持力表示手段6については、図1〜図5に示した実施形態と同様であり、ここではその説明を省略する。
前記把持動作制御手段81は、前記駆動歯車50がチャック爪操作用回転体12の回転被伝達部である歯車部12aに噛み合ってチャック爪操作用駆動源51をチャック爪操作用回転体12が把持動作側に回転する方向に駆動し、かつ主軸22が一定の回転角度位置を保つように位置決め制御手段5aが機能した状態で、前記把持力検出手段5bで検出される把持力が設定把持力に達すると、チャック爪操作用駆動源51を駆動停止させるものである。
把持動作制御手段81は、具体的には、制御解除手段5cと、切換制御部82と、爪操作駆動制御部83とを有し、所定の把持開始指令に応答して次の一連の制御を行う。前記所定の把持開始指令は、把持開始指令手段84から与えられる。把持開始指令手段84は、操作盤等に設けられたスイッチ類、または制御装置5に対する上位制御装置等に設けられる。上記一連の制御として、切換制御部82は、駆動歯車50がチャック爪操作用回転体12の歯車部12aに噛み合って回転伝達可能状態となるように切換駆動源51を動作させる。この後、爪操作駆動制御部83が、チャック爪操作用駆動源51を把持動作側に駆動させ、かつ前記主軸22が一定の回転角度位置を保つように位置決め制御手段5aを機能させる。爪操作駆動制御部83は、把持力検出手段5bで検出される把持力が設定把持力に達すると、チャック爪操作用駆動源51を駆動停止させる。この後、切換制御部82は、切換駆動源53を駆動歯車50が前記歯車部12aから離れて回転伝達不能状態となるように動作させる。
制御解除手段5cは、把持力検出手段5bで検出される把持力が設定把持力に達すると、位置決め制御手段5aの位置決め制御を解除させる。制御解除手段5cに設定する設定把持力と、爪操作駆動制御部83に設定する設定把持力とは、互いに異なっていても、また同じであっても良い。
把持動作制御手段81は、スクロールチャック1に把持動作を行わせる制御の機能に加え、把持解除を行わせる制御機能を有するものとしても良い。例えば、把持動作制御手段81は、所定の把持解除指令に応答して、切換制御部82により切換駆動源53を駆動歯車50が歯車部12aに回転伝達可能状態となるように動作させ、この後、爪操作駆動制御部83によりチャック爪操作用駆動源51を把持解除側に動作させ、所定の条件が充足されるとチャック爪操作用駆動源51を駆動停止させ、この後、切換制御部82により切換駆動源53を駆動歯車50が歯車部12aから離れた回転伝達不能状態となるように動作させるようにしても良い。把持解除時は、把持対象物Wに歪みを生じさせることがないため、チャック爪操作用駆動源51を駆動停止させる上記停止条件は、例えばタイマの設定時刻が経過したこと等であっても良い。
この実施形態のチャック付き主軸装置は、常時は駆動歯車50がチャック爪操作用回転体12の歯車部12aに対して噛み合わない位置に退避している。その状態で主軸22の回転が行われる。把持対象物Wを把持する時、および把持解除させる時に、切換駆動源53を進出動作させて、駆動歯車50をチャック爪操作用回転体12の歯車部12a噛み合わせ、回転体駆動モータ51を回転駆動して、チャック爪操作用回転体12を回転させる。これにより、上記と同様に把持対象物Wの芯出し、および把持力の調整が行われる。
なお、図8,図9の実施形態のチャック付き主軸装置では、把持力表示手段6を設けたが、把持動作制御手段81を設けた場合、必ずしも把持力表示手段6を設けなくても良い。また、上記実施形態では、把持動作制御手段81を設けたが、把持力表示手段6を設けた場合は、把持動作制御手段81を設けずに、手動で操作するようにしても良い。例えば切換駆動原53およびチャック爪操作用駆動源51の動作をスイッチ類等の手動操作で制御するようにし、第1の実施形態と同様に、把持力表示手段6に表示される把持力を見て、作業者の判断により切換駆動原53およびチャック爪操作用駆動源51の操作を行うようにしても良い。
図10および図11はこの発明の第4の実施形態を示す。図10において、このチャック付き主軸装置の装置本体3は、チャック爪操作用回転体12の回転を拘束する状態と拘束しない状態とに切換動作するストッパ機構60が設けられている。ストッパ機構60は、ハウジング20の上部フランジ部20aにおける一部分が径方向外側に張り出した張り出し部20aの上に設置されている。ストッパ機構60は、チャック爪操作用回転体12の被係合部61に係合することでチャック爪操作用回転体12の回転を拘束するピン状のストッパ部材62を有し、このストッパ部材62をストッパ駆動源63で進退させることで、ストッパ部材62が被係合部61に係合する状態と係合しない状態とに切り換える。被係合部61は、主軸軸心からの距離がストッパ部材6と同一距離の円周上に設けられた孔である。ストッパ駆動源63は、シリンダ装置、電磁ソレノイド等を用いても良く、また後述の図12〜15に示す各例のものが使用できる。
図11に示すように、このチャック付き主軸装置において、制御装置5は、図4に示す制御装置5に、次の把持動作制御手段88を加えた構成とされる。この把持動作制御手段88は、把持動作指令手段89から指令される所定の把持動作指令に応答して、ストッパ駆動源63を動作させてストッパ機構60をチャック爪操作用回転体12の回転止め状態とし、かつこの回転止め状態で主軸22を回転させることによりチャック爪操作用回転体12に対するチャック本体10の相対回転で把持動作を生じる回転方向となる所定の指令位置を前記位置決め制御手段5aに与え、この位置決め制御手段5aを機能させた状態で、前記把持力検出手段5bで検出される把持力が所定値に達すると前記位置決め制御手段5aの制御を停止させるものとする。
前記把持動作制御手段88は、次のように自動化を進めたものとしても良い。例えば、この把持動作制御手段88は、前記所定の把持開始指令に応答して、ストッパ駆動源63を動作させてストッパ機構60をチャック爪操作用回転体12の回転止め状態とし、かつこの回転止め状態で主軸22を回転させてチャック爪操作用回転体12に対するチャック本体10の相対回転で把持動作を生じる回転方向となる所定の指令位置を前記位置決め制御手段5aに与えてこの位置決め制御手段5aを機能させ、把持力検出手段5bで検出される把持力が設定把持力に達すると前記位置決め制御手段5bの制御を停止させ、前記ストッパ機構60を回転止め解除状態にするという一連の制御を行うものとする。
なお、この構成の場合に、把持動作制御手段88に次の把持解除制御機能を付加させても良い。例えば、把持動作指令手段89から指令される所定の把持解除指令に応答して、ストッパ機構60をチャック爪操作用回転体12の回転止め状態とし、かつこの回転止め状態で主軸22を回転させることにより前記チャック爪操作用回転体12に対するチャック本体10の相対回転で把持解除動作を生じる回転方向となる所定の指令位置を前記位置決め制御手段5aに与えてこの位置決め制御手段5aを機能させ、所定の条件が充足されると前記位置決め制御手段5aの制御を停止させ、前記ストッパ機構60を回転止め解除状態にするという一連の制御を行うものとする。前記所定の条件は、例えば、前記回転止め状態で主軸22の回転を開始してから一定時間を経過することなどである。
また、図10,図11に示す実施形態において、前記把持動作制御手段88は、単に、前記制御解除手段5c(図6)として構成しても良い。すなわち、ストッパ機構60を係合状態とし、位置決め制御手段5aを機能させた状態で、主軸駆動モータ4の回転によりチャック爪操作用回転体12を主軸22に対して相対的に回転させたときに、把持力検出手段5bの検出する把持力を設定把持力と比較し、検出した把持力が設定把持力に達すると前記位置決め制御手段5aの制御を停止させるものとしても良い。この場合、ストッパ機構60の係脱動作は、手動のスイッチ操作で行うようにする。
前記ストッパ機構60の各種の具体例を以下に示す。
図12に示すストッパ機構60は、軸心64が上下方向に沿うシリンダ状のストッパ本体65を備え、このストッパ本体65の上壁中心部に設けた貫通孔65aにストッパ部材62が挿通されている。ストッパ部材62は、下端にフランジ状のピストン部62aを有し、このピストン部62aがストッパ本体65の内周面に沿って上下に摺動自在に嵌合している。ストッパ本体65の上壁とピストン部62aとの間には、ストッパ部材62を下向き、すなわちチャック爪操作用回転体12の前記被係合部61に係合しない側へ付勢する付勢手段66が設けられている。この付勢手段66の作用により、常時はストッパ部材62の上端がチャック爪操作用回転体12の下面よりも低い位置に保たれている。付勢手段66は、例えば圧縮コイルばねである。付勢手段66は、後述する電磁式の係合駆動源67と共に、前記ストッパ駆動源63を構成する。
電磁式の係合駆動源67は、ピストン部62aの底面側の中央部に埋設された永久磁石68と、ストッパ本体65の底面から上方に突出する磁性材料からなる突起部65bと、この突起部65bの外周に巻かれたコイル69とでなる。コイル69に直流の電流を流すことにより、突起部65bが磁化されて電磁石になり、永久磁石68と突起部65bからなる電磁石間に磁気反発力が働き、前記付勢手段66の付勢力に抗して、図において二点鎖線で示すようにストッパ部材62を上方に持上げる。それにより、ストッパ部材62の上端がチャック爪操作用回転体12の被係合部61に係合する。コイル69への通電を停止すると、元の状態に戻る。
この構成によれば、常時は付勢手段66の付勢力によりストッパ部材62がチャック爪操作用回転体12の被係合部61に係合しない状態に保持して、チャック爪操作用回転体12の回転を拘束せず、係合駆動源67によりストッパ部材62をチャック爪操作用回転体12の被係合部61に係合させることで、チャック爪操作用回転体12の回転を拘束する。
図13に示すストッパ機構60は、軸心64が上下方向に沿うストッパ本体65を備え、このストッパ本体65の上壁中心部に設けた貫通孔65aにストッパ部材62が挿通されている。ストッパ部材62は、下端にフランジ状のピストン部62aを有し、このピストン部62aがストッパ本体65の内周面に沿って上下に摺動自在に嵌合している。ストッパ本体65の内周面とピストン部62aの外周面間は気密性が保持され、ピストン部62aの下側のストッパ本体65の内部は密閉されたシリンダ室65cとされている。ストッパ本体65の上壁とピストン部62aとの間には、ストッパ部材62を下向き、すなわちチャック爪操作用回転体12の前記被係合部61に係合しない側へ付勢する付勢手段66が設けられている。この付勢手段66の作用により、常時はストッパ部材62の上端がチャック爪操作用回転体12の下面よりも低い位置に保たれている。付勢手段66は、例えば圧縮コイルばねである。付勢手段66は、後述する空気圧式の係合駆動源70と共に、前記ストッパ駆動源63を構成する。
空気圧式の係合駆動源70は、ストッパ本体65、ストッパ部材62のピストン部62a、外部に設けた圧縮空気供給装置(図示せず)等で構成され、圧縮空気供給装置から供給される圧縮空気をストッパ本体65の空気供給孔65dからシリンダ室65c内に送り込むことで、空気圧の力により、前記付勢手段66の付勢力に抗して、図において二点鎖線で示すようにストッパ部材62を上方に持上げる。それにより、ストッパ部材62の上端がチャック爪操作用回転体12の被係合部61に係合する。圧縮空気の供給を停止すると、元の状態に戻る。
この構成によれば、常時は付勢手段66の付勢力によりストッパ部材62がチャック爪操作用回転体12の被係合部61に係合しない状態に保持して、チャック爪操作用回転体12の回転を拘束せず、係合駆動源70によりストッパ部材62をチャック爪操作用回転体12の被係合部61に係合させることで、チャック爪操作用回転体12の回転を拘束する。
図14に示すストッパ機構60は、軸心64が上下方向に沿うストッパ本体65を備え、このストッパ本体65の上壁中心部に設けた貫通孔65aにストッパ部材62が挿通されている。ストッパ部材62は、上端部がチャック爪操作用回転体12の被係合部61に係合する係合部62bとされ、その下側にフランジ部62cが形成され、下端に錘部62dが設けられている。これにより、ストッパ部材62は、常時は、自重でストッパ本体65の上面にフランジ部62cが載る高さまで落下しており、係合部62bと被係合部61との係合が外れた状態になっている。
ストッパ本体65はアルミニウム等の非磁性材料からなり、ストッパ部材62は鉄などの磁性材料からなる。また、チャック爪操作用回転体12は、少なくとも被係合部61の周囲は磁性材料からなる。つまり、チャック爪操作用回転体12およびストッパ部材62のそれぞれの互いに上下に対向する部位は、それぞれ磁性材料で形成されている。ストッパ部材62の外周には、外部電源と配線72で接続されたコイル73が巻かれている。このコイル73は、前記ストッパ駆動源63である。
この構成によれば、常時はストッパ部材62が自重で下方位置に位置し、チャック爪操作用回転体12の被係合部61にストッパ部材62の係合部62bが係合しない状態とされて、チャック爪操作用回転体12の回転を拘束せず、コイル73に通電してストッパ部材62を励磁すると、ストッパ部材62のフランジ部62cがチャック爪操作用回転体12に吸着されることにより、ストッパ部材62が重力に抗して上昇して被係合部61に係合し、チャック爪操作用回転体12の回転を拘束する。
図15に示すストッパ機構60は、ストッパ部材62と、このストッパ部材62を支持する支持部材74と、ストッパ駆動源としてのストッパ駆動モータ75とを備える。ストッパ部材62は、下端がチャック爪操作用回転体12の被係合部61に係合する係合部62eとされ、長手方向中央部の外周にねじ部62fが設けられ、上部は断面多角形の多角形部62gになっている。支持部材74にはストッパ部材62のねじ部62fが螺合するねじ孔74aが設けられ、これらねじ部62fとねじ孔74aでねじ機構76を構成する。ねじ機構76のリードの方向は、被係合部61にストッパ部材62を係合および係合解除する方向と一致させてある。ストッパ駆動モータ75は支持部材74に固定して設置され、その出力軸75aの多角形孔75bに、ストッパ部材62の前記多角形部62gが嵌まり込んでいる。これにより、出力軸75aの回転は多角形部62gに伝達可能で、出力軸75aに対し多角形部62gが軸方向に進退可能である。
この構成によれば、常時はストッパ部材62の係合部62eがチャック爪操作用回転体12の被係合部61に係合しない状態にすることで、チャック爪操作用回転体12の回転を拘束せず、ストッパ駆動モータ75でストッパ部材62を支持部材74に対し軸心64回りに相対的に回転させて、ストッパ部材62の係合部62eをチャック爪操作用回転体12の被係合部61に係合させることで、チャック爪操作用回転体12の回転を拘束する。
なお上記各実施形態では、主軸22を静圧空気軸受21で支持する例を取り上げたが、他の軸受、例えば転がり軸受や磁気軸受で支持させてもよい。これらの軸受であっても、把持対象物の芯出し、把持、および回転駆動等の基本的な機能については問題ない。
1…スクロールチャック
2…主軸装置
3…装置本体
4…主軸駆動モータ
5…制御装置
5a…位置決め制御手段
5b…把持力検出手段
5c…制御解除手段
6…把持力表示手段
6a…表示装置
6b…表示情報出力手段
10…チャック本体
11…チャック爪
12…チャック爪操作用回転体
12a…歯車部(回転被伝達部)
21…静圧空気軸受
22…主軸
41…位置検出器
50…駆動歯車(駆動輪)
51…チャック爪操作用駆動源
52…切換機構
53…切換駆動源
60…ストッパ機構
61…被係合部
62…ストッパ部材
63…ストッパ駆動源
66…付勢手段
67…電磁式の係合駆動源
70…空圧式の係合駆動源
74…支持部材
75…ストッパ駆動モータ
76…ねじ機構
81…把持動作制御手段
82…切換制御部
83…爪操作駆動制御部
W…把持対象物

Claims (13)

  1. 回転自在に支持された主軸と、この主軸の軸端に設けられ把持対象物を把持するスクロールチャックと、前記主軸を回転駆動する主軸駆動モータと、前記主軸の回転角度位置を検出する位置検出器と、前記主軸の回転角度位置の指令値と前記位置検出器で検出された検出値との偏差量を求めこの偏差量が零となるように前記主軸駆動モータを閉ループで制御する位置決め制御手段とを備え、
    前記把持対象物は、外周面または内周面からなる被把持面が断面円形状の物体であり、前記スクロールチャックは、チャック本体と、このチャック本体に円周方向に並べて配置され、それぞれが径方向に進退自在な複数のチャック爪と、前記チャック本体に対し中心軸回りに回転自在なチャック爪操作用回転体と、このチャック爪操作用回転体の回転動作を前記各チャック爪の径方向の進退動作に変換する回転・進退変換機構とを有するチャック付き主軸装置において、
    前記位置決め制御手段を機能させた状態で、前記チャック爪操作用回転体を前記主軸に対して相対的に回転させたときに前記位置決め制御手段が求める前記偏差量またはこの偏差量から得る制御出力から、前記スクロールチャックが前記把持対象物を把持する把持力を検出する把持力検出手段を設けたことを特徴とするチャック付き主軸装置。
  2. 請求項1において、前記チャック爪操作用回転体は手動で回転操作可能であり、前記把持力検出手段は、前記チャック爪操作用回転体の回転操作時における前記主軸駆動モータの駆動電流または電圧を、前記スクロールチャックが把持対象物を把持する力に換算する把持力換算手段からなり、この把持力換算手段によって求められた力を目視可能に表示する把持力表示手段を設けたチャック付き主軸装置。
  3. 請求項1または請求項2において、前記位置決め制御手段を機能させた状態で、前記チャック爪操作用回転体を前記主軸に対して相対的に回転させたときに、前記把持力検出手段の検出する把持力を設定把持力と比較し、前記把持力が前記設定把持力に達すると前記位置決め制御手段の制御を停止させる制御解除手段を設けたチャック付き主軸装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記チャック爪操作用回転体の外周部に回転被伝達部を設け、この回転被伝達部に駆動輪を介して回転を与えるチャック爪操作用駆動源と、前記駆動輪を前記回転被伝達部に対して接触する回転伝達可能状態と非接触となる回転伝達不能状態とに切換駆動源によって切り換える切換機構とを設けたチャック付き主軸装置。
  5. 請求項4において、前記チャック爪操作用駆動源を制御する把持動作制御手段を設け、この把持動作制御手段は、前記駆動輪が前記回転被伝達部に接して前記チャック爪操作用駆動源をチャック爪操作用回転体が把持動作側に回転する方向に駆動し、かつ前記主軸が一定の回転角度位置を保つように前記位置決め制御手段を機能した状態で、前記把持力検出手段で検出される把持力が設定把持力に達すると前記チャック爪操作用駆動源を駆動停止させるものとしたチャック付き主軸装置。
  6. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記主軸を支持したハウジングに対する、前記スクロールチャックの前記チャック爪操作用回転体の回転を回転止め解除可能に止めるストッパ機構を設けたチャック付き主軸装置。
  7. 請求項6において、前記ストッパ機構を前記チャック爪操作用回転体の回転止め状態とし、かつこの回転止め状態で主軸を回転させることにより前記チャック爪操作用回転体に対するチャック本体の相対回転で把持動作を生じる回転方向となる所定の指令位置を前記位置決め制御手段に与えて前記位置決め制御手段を機能させた状態で、前記把持力検出手段で検出される把持力が所定値に達すると前記位置決め制御手段の制御を停止させる把持動作制御手段を設けたチャック付き主軸装置。
  8. 請求項6または請求項7において、前記ストッパ機構は、前記チャック爪操作用回転体の被係合部に係合することでチャック爪操作用回転体の回転を拘束するストッパ部材と、このストッパ部材を動作させるストッパ駆動源とを有し、このストッパ駆動源は、前記ストッパ部材を非係合側へ付勢する付勢手段と、永久磁石と電磁石の反発力または吸着力により前記付勢手段の付勢力に抗して前記ストッパ部材を前記被係合部に係合する側へ駆動する電磁式の係合駆動源とを有するチャック付き主軸装置。
  9. 請求項6または請求項7において、前記ストッパ機構は、前記チャック爪操作用回転体の被係合部に係合することでチャック爪操作用回転体の回転を拘束するストッパ部材と、このストッパ部材を動作させるストッパ駆動源とを有し、このストッパ駆動源は、前記ストッパ部材を非係合側へ付勢する付勢手段と、空気圧により前記付勢手段の付勢力に抗して前記ストッパ部材を前記被係合部に係合する側へ駆動する空気圧式の係合駆動源とを設けたチャック付き主軸装置。
  10. 請求項6または請求項7において、前記ストッパ機構は、前記チャック爪操作用回転体の被係合部に係合することでチャック爪操作用回転体の回転を拘束するストッパ部材と、このストッパ部材を動作させるストッパ駆動源とを有し、このストッパ駆動源は、前記チャック爪操作用回転体およびストッパ部材のそれぞれの互いに上下に対向する部位を磁性材料で形成し、通電によりストッパ部材の磁性材料部位を励磁させるコイルを設けてなるチャック付き主軸装置。
  11. 請求項6または請求項7において、前記ストッパ機構は、前記チャック爪操作用回転体の被係合部に係合することでチャック爪操作用回転体の回転を拘束するストッパ部材と、このストッパ部材を動作させるストッパ駆動源とを有し、前記ストッパ部材は、前記被係合部にストッパ部材を係合および係合解除する方向にリードの方向を合わせたねじ機構を介して支持部材に支持され、前記ストッパ駆動源は、前記支持部材に対して前記ストッパ部材を中心軸回りに回転させるストッパ駆動モータからなるチャック付き主軸装置。
  12. 請求項1ないし請求項11のいずれか1項において、前記主軸を回転自在に支持する軸受が空気軸受であるチャック付き主軸装置。
  13. 請求項2に記載のチャック付き主軸装置を用いた把持対象物の把持方法であって、前記スクロールチャックのチャック爪が非把持位置にある状態で、前記スクロールチャックの所定位置に把持対象物を配置する過程と、前記主軸が所定の回転角度位置を維持するように前記位置決め制御手段を機能させた状態で、手動で前記チャック爪操作用回転体を前記チャック爪が把持対象物の被把持面側へ径方向移動する方向に回転操作する過程と、把持力表示手段に表示された把持力を見て、目標の把持力に達すると前記チャック爪操作用回転体の回転を止める過程とを含むチャック付き主軸装置。
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