JP2011044566A - プラズマ処理装置とプラズマ処理方法 - Google Patents

プラズマ処理装置とプラズマ処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】基板表面におけるプラズマ処理の均一性を向上させる。
【解決手段】処理容器2に導入された処理ガスをプラズマ化させて基板Wを処理するプラズマ処理装置1において、処理容器2に収納された基板Wの中心部に導入される処理ガスの導入量と、処理容器2に収納された基板Wの周辺部に導入される処理ガスの導入量の比が、プラズマ処理中に変化する。本発明によれば、基板Wの中心部と周辺部のエッチングレートER等のばらつきを小さくできる。このため、基板W表面におけるプラズマ処理の均一性が向上する。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体製造に用いられるプラズマ処理装置とプラズマ処理方法に関する。
従来から、半導体デバイスの製造分野では、プラズマを用いてエッチングや成膜などの処理を施す方法が採用されている。その一つとして、ラジアルラインスロット板(Radial Line Slot Antenna:RLSA)に形成されたスロットからマイクロ波を処理容器内に伝播させてプラズマを生成させるプラズマ処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このRLSA型のプラズマ処理装置は、高密度で低電子温度のプラズマを均一に形成することができ、大型の半導体ウェハを均一かつ高速にプラズマ処理できるといった利点がある。そして、プラズマ処理の一例として、HBrガスを用いて、基板の表面をエッチングするプロセスが知られている。
RLSA型のプラズマ処理装置では、処理容器の天井面に配置された誘電体を介して、処理容器の内部にマイクロ波が伝播される。そして、処理容器に導入された処理ガスがマイクロ波のエネルギーによりプラズマ化されて、基板表面のエッチングが行われる。一般に、処理容器へ処理ガスを導入するための導入部は、例えば処理容器の側面に配置されている。また最近では、処理容器の側面に配置された導入部に加えて、処理容器の天井面に処理ガスの導入部が設けられ、それら側面の導入部と天井面の導入部からの処理ガスの導入量の比をコントロールすることも行われている(Radical Distribution Control:RDC)。
特開2009−99807号公報
ここで、従来のプラズマ処理装置では、側面の導入部と天井面の導入部からの処理ガスの導入量の比を最適化することにより、基板表面におけるプラズマ処理の均一性向上が図られていた。そして、処理中はその最適化された導入量の比を維持して、プラズマ処理が行われていた。しかしながら、処理ガスの導入量の比を最適化していても、基板の中心部と周辺部のエッチングレートなどが相違し、基板表面におけるプラズマ処理を均一にすることが困難であった。
本発明によれば、処理容器に導入された処理ガスをプラズマ化させて基板を処理するプラズマ処理装置であって、前記処理容器に収納された基板の中心部に処理ガスを導入する中央導入部と、前記処理容器に収納された基板の周辺部に処理ガスを導入する周辺導入部と、前記中央導入部と前記周辺導入部に供給する処理ガスの流量比を可変に調節するスプリッターと、前記スプリッターを制御する制御部を備え、前記制御部は、プラズマ処理中に、前記中央導入部からの処理ガスの導入量と前記周辺導入部からの処理ガスの導入量の比を変化させるように、前記スプリッターを制御する、プラズマ処理装置が提供される。
また、本発明によれば、処理容器に導入された処理ガスをプラズマ化させて基板を処理するプラズマ処理方法であって、前記処理容器に収納された基板の中心部に導入される処理ガスの導入量と、前記処理容器に収納された基板の周辺部に導入される処理ガスの導入量の比が、プラズマ処理中に変化させられる、プラズマ処理方法が提供される。
本発明によれば、基板の中心部への処理ガスの導入量と基板の周辺部への処理ガスの導入量の比をプラズマ処理中に変化させることにより、基板の中心部と周辺部のエッチングレート等のばらつきを小さくすることができる。このため、基板表面におけるプラズマ処理の均一性が向上する。
本実施の形態にかかるプラズマ処理装置の概略的な構成を示す縦断面図である。 図1中のX−X断面図であり、誘電体窓の下面の状態を示している。 従来のプラズマ処理装置において、処理ガスが導入される状態の説明図である。 本実施の形態にかかるプラズマ処理装置において、処理ガスが導入される状態の説明図である。 比較例1における、エッチングレートの分布を示すグラフである。 比較例2における、エッチングレートの分布を示すグラフである。 比較例3における、エッチングレートの分布を示すグラフである。 実施例1における、エッチングレートの分布を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態の一例を、図面を参照にして説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図1に示されるように、このプラズマ処理装置1は、円筒形状の処理容器2を備えている。処理容器2の上部は開口し、底部は塞がれている。処理容器2は、例えばアルミニウムからなり、電気的に接地されている。処理容器2の内壁面は、例えばアルミナなどの保護膜で被覆されている。
処理容器2内の底部には、基板として例えば半導体ウェハ(以下ウェハという)Wを載置するための載置台としてのサセプタ3が設けられている。サセプタ3は例えばアルミニウムからなり、サセプタ3の内部には、外部電源4からの電力の供給によって発熱するヒータ5が設けられている。ヒータ5によって、サセプタ3上のウェハWを所定温度に加熱することが可能である。
処理容器2の底部には、真空ポンプなどの排気装置10よって処理容器2内の雰囲気を排気するための排気管11が接続されている。
処理容器2の上部には、気密性を確保するためのOリングなどのシール材15を介して、例えば石英などの誘電材料からなる誘電体窓16が設けられている。図2に示されるように、誘電体窓16は略円盤形状である。誘電体窓16の材料として、石英に代えて、他の誘電体材料、たとえばAl、AlN等のセラミックスを使用してもよい。
誘電体窓16の上方には、平面状のスロット板、例えば円板状のラジアルラインスロット板20が設けられている。ラジアルラインスロット板20は、導電性を有する材質、たとえばAg、Au等でメッキやコーティングされた銅の薄い円板からなる。ラジアルラインスロット板20には、複数のスロット21が、同心円状に複数列に配置されている。
ラジアルラインスロット板20の上面には、マイクロ波の波長を短縮するための誘電体板25が配置されている。誘電体板25は、例えばAlなどの誘電材料からなる。誘電体板25の材料として、Alに代えて、他の誘電体材料、たとえば石英、AlN等のセラミックスを使用してもよい。誘電体板25は導電性のカバー26によって覆われている。カバー26には円環状の熱媒流路27が設けられ、この熱媒流路27を流れる熱媒によって、カバー26と誘電体窓16を所定温度に維持するようになっている。
カバー26の中央には同軸導波管30が接続されている。同軸導波管30は、内部導体31と外部導体32とによって構成されている。内側導体31は、誘電体板25の中央を貫通して上述のラジアルラインスロット板20の上部中央に接続されている。ラジアルラインスロット板20に形成された複数のスロット21は、いずれも内側導体31を中心とする複数の円周上に配置されている。
同軸導波管30には、マイクロ波供給装置35が矩形導波管36およびモード変換器37を介して接続されている。マイクロ波供給装置35で発生させた、たとえば2.45GHzのマイクロ波が、矩形導波管36、モード変換器37、同軸導波管30、誘電体板25、ラジアルラインスロット板20を介して、誘電体窓16に放射される。そして、マイクロ波によって誘電体窓16の下面に電界が形成され、処理容器2内にプラズマが生成される。
ラジアルラインスロット板20に接続される内側導体31の下端40は円錐台形状に形成されている。このように内側導体31の下端40が円錐台形状に形成されていることにより、同軸導波管30から誘電体板25およびラジアルラインスロット板20に対してマイクロ波が効率よく伝播される。
ガス供給源50から供給された処理ガスが、スプリッター51で振り分けられて、二つの供給路52、53を経て、処理容器2内に導入される。この実施の形態では、ガス供給源50は、Arガスを供給するArガス供給部50a、HBrガスを供給するHBrガス供給部50b、Oガスを供給するOガス供給部50cを備えている。これらArガス供給部50a、HBrガス供給部50bおよびOガス供給部50cから供給されたArガス、HBrガスおよびOガスの混合ガスが、処理ガスとして処理容器2内に導入される。
処理容器2の天井面には、ウェハWの中心部に処理ガスを導入する中央導入部55が設けられている。処理容器2の内側面には、ウェハWの周辺から処理ガスを導入する周辺導入部56が設けられている。中央導入部55は、処理容器2の天井面の中央に配置されている。中央導入部55には、同軸導波管30の内部導体31を貫通する一方の供給路52が接続されている。
中央導入部55には、処理容器2内に処理ガスを導入させるためのインジェクターブロック57が取り付けられている。インジェクターブロック57は、例えばアルミニウムなどの導電性材料からなり、インジェクターブロック57は、電気的に接地されている。インジェクターブロック57は円板形状をなし、インジェクターブロック57には、上下に貫通する複数のガス噴出孔58が設けられている。インジェクターブロック57は、例えばアルミナかイットリアでコーティングされていても良い。
図2に示すように、インジェクターブロック57は、誘電体窓16の中央に設けられた円筒形状の空間部59に保持されている。同軸導波管30の内部導体31の下面とインジェクターブロック57の上面との間には、適当な間隔の円筒形状のガス溜め部60が形成されている。内部導体31を貫通する供給路52からガス溜め部60に供給された処理ガスが、ガス溜め部60内を広がった後、インジェクターブロック57に設けられた複数のガス噴出孔58を通じて、処理容器2内のウェハWの中央上方に導入される。
周辺導入部56は、サセプタ3に載置されたウェハWの上方を囲むように配置された、リング形状のインジェクターリング61を備えている。インジェクターリング61は中空であり、インジェクターリング61の内部には、処理容器2の側面を貫通する供給路53を経て、処理ガスが供給される。インジェクターリング61の内側面には、複数の開口62が等間隔で複数設けられている。処理容器2の側面を貫通する供給路53からインジェクターリング61の内部に供給された処理ガスが、インジェクターリング61の内部を広がった後、インジェクターリング61の内側面に設けられた複数の開口62を通じて、処理容器2内のウェハWの周囲上方に導入される。なお、インジェクターリング61は無くても良い。例えば、処理容器2の内側面に処理ガスの供給ノズルが等間隔で設けられていても良い。
スプリッター51と、ガス供給源50のArガス供給部50a、HBrガス供給部50bおよびOガス供給部50cは、制御部65によって制御される。制御部65の制御により、Arガス供給部50aからスプリッター51に供給されるArガスの割合と、HBrガス供給部50bからスプリッター51に供給されるHBrガスの割合と、Oガス供給部50cからスプリッター51に供給されるOガスの割合が決められ、これにより、処理容器2に導入される処理ガスの組成が決められる。制御部65の制御により、スプリッター51から二つの供給路52、53に振り分けられて中央導入部55と周辺導入部56に供給される処理ガスの流量比が決定される。これにより、中央導入部55と周辺導入部56から処理容器2に導入される処理ガスの導入量比が決定される。
次に、以上のように構成されたプラズマ処理装置1の作用について説明する。なお、プラズマ処理の一例として、HBrガスを含む処理ガスを使用して、ウェハWの表面のPoly−Si膜をエッチングする例を説明する。
図1に示すように、このプラズマ処理装置1において、先ずウェハWが処理容器2内に搬入され、サセプタ3上に載置される。そして、排気管11から排気が行われて処理容器2内が減圧される。更に、ガス供給源50からArガス、HBrガス、Oガスを含む処理ガスが導入される。この場合、制御部65の制御により、Arガス供給部50aからスプリッター51に供給されるArガスの割合と、HBrガス供給部50bからスプリッター51に供給されるHBrガスの割合と、Oガス供給部50cからスプリッター51に供給されるOガスの割合が決められ、処理ガスの組成が決められる。そして、スプリッター51で混合された所定の組成を有する処理ガスが処理容器2内に導入される。
処理容器2内への処理ガスの導入は、処理容器2の天井面に設けられた中央導入部55と、処理容器2の内側面に設けられた周辺導入部56から同時に行われ、ウェハWの中心部とウェハWの周辺の両方から処理ガスが導入される。中央導入部55の処理ガスの導入量と周辺導入部56からの処理ガスの導入量の比は、ウェハWの表面全体に均一なエッチング処理がなされるように、制御部65によって決定される。制御部65は、スプリッター51を制御し、この決定した導入量比にしたがって、中央導入部55と周辺導入部56から処理容器2内へ処理ガスが導入される。
そして、マイクロ波供給装置35の作動により、誘電体窓16の下面に電界が発生し、処理ガスがプラズマ化されて、その際に発生した活性種によって、ウェハWの表面のPoly−Si膜がエッチングされる。そして、所定時間エッチング処理が行われた後、マイクロ波供給装置35の作動と、処理容器2内への処理ガスの供給が停止され、ウェハWが処理容器2内から搬出されて、一連のプラズマエッチング処理が終了する。
ところで、以上のようなプラズマ処理装置1において、従来は、中央導入部55からの処理ガスの導入量と周辺導入部56からの処理ガスの導入量の比を最適化することにより、ウェハWの表面のPoly−Si膜に対するエッチングの均一性向上が図られていた。従来は、スプリッター51の導入量比がプラズマ処理中一定になるように、制御部65によって制御されていた。しかしながら、中央導入部55からの処理ガスの導入量と周辺導入部56からの処理ガスの導入量の比を高精度に最適化していても、ウェハWの表面における中心部と周辺部のエッチングレートが大きく相違し、均一なエッチングを行うことが困難であった。
ここで、中央導入部55と周辺導入部56の両方からの処理ガスを導入した場合に、ウェハWの表面における中心部と周辺部のエッチングレートの相違が生ずる要因を検討した。図3に示すように、従来は、制御部65の制御により、中央導入部55から導入される処理ガスG1の導入量Qと周辺導入部56から導入される処理ガスG2の導入量Rの比Q/Rが、プラズマ処理中一定に維持されていた。このため、中央導入部55から導入される処理ガスG1と周辺導入部56から導入される処理ガスG2が、サセプタ3上に載置されたウェハWの表面において、常に同じ位置Pでぶつかる状態となっていた。その結果、位置Pにおいて、処理ガスG1と処理ガスG2が淀んでしまうことが予測された。そして、この処理ガスG1と処理ガスG2の淀みが常に同じ位置Pで生ずることが、ウェハWの表面における中心部と周辺部のエッチングレートの相違の要因になると推察された。
そこで、本発明者らは、制御部65の制御によって、プラズマ処理中に処理ガスの淀みを生ずる位置をウェハWの表面上で移動させることにより、ウェハWの表面における中心部と周辺部のエッチングレートの相違を低減させることを試みた。図4中において実線で示すように、先ず、中央導入部55から処理ガスG1を導入量Q1で導入し、周辺導入部56から処理ガスG2を導入量R1で導入した(即ち、制御部65によってスプリッター51の導入量比をQ1/R1に制御した)。このとき、中央導入部55から導入される処理ガスG1と周辺導入部56から導入される処理ガスG2が、サセプタ3上に載置されたウェハWの表面において、位置P1でぶつかる状態となっていた。
次に、プラズマ処理の継続中に、図4中において一点差線で示すように、中央導入部55から処理ガスG1を導入量Q2(Q2<Q1)で導入し、周辺導入部56から処理ガスG2を導入量R2(R2>R1)で導入した(即ち、制御部65によってスプリッター51の導入量比をQ2/R2に制御した)。このとき、中央導入部55から導入される処理ガスG1と周辺導入部56から導入される処理ガスG2が、サセプタ3上に載置されたウェハWの表面において、位置P1よりもウェハWの中心に近い位置P2でぶつかる状態となっていた。
そして、プラズマ処理の継続中に、制御部65によってスプリッター51の導入量比をQ1/R1とQ2/R2に交互に制御することにより、中央導入部55から処理ガスG1を導入量Q1で導入し、周辺導入部56から処理ガスG2を導入量R1で導入する状態(導入量比Q1/R1)と、中央導入部55から処理ガスG1を導入量Q2で導入し、周辺導入部56から処理ガスG2を導入量R2で導入する状態(導入量比Q2/R2)を交互に繰り返した。このように導入量比Q1/R1の状態と導入量比Q2/R2の状態を交互に繰り返すことにより、ウェハWの表面上で処理ガスG1と処理ガスG2のぶつかる位置を、位置P1と位置P2に交互に移動させることができた。
本発明者らは、この実験の結果から、制御部65によってスプリッター51の導入量比をプラズマ処理中に変化させるように制御し、中央導入部55からの処理ガスG1の導入量と、周辺導入部56からの処理ガスG2の導入量の比をプラズマ処理中に変化させることにより、ウェハWの表面における中心部と周辺部のエッチングレートの相違を小さくし、均一なエッチングができるようになるという知見を得た。なお、本発明者らがこのような知見を得るに至った実験については後に説明する。
したがって、この実施の形態のプラズマ処理装置1によれば、制御部65によってスプリッター51の導入量比をプラズマ処理中に変化させることにより、ウェハWの表面におけるプラズマ処理の均一性が向上する。その結果、性能の良い優れた半導体デバイスを製造できるようになる。
以上、本発明の好ましい実施の形態の一例を説明したが、本発明はここに例示した形態に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に相到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
以上の実施の形態では、本発明をエッチング処理を行うプラズマ処理装置1に適用したが、本発明は、エッチング処理以外の基板処理、例えば成膜処理を行うプラズマ処理装置にも適用できる。また、本発明のプラズマ処理装置で処理される基板は、半導体ウェハ、有機EL基板、FPD(フラットパネルディスプレイ)用の基板等のいずれでもよい。
スプリッター51の導入量比に対する、ウェハWの表面における中心部と周辺部のエッチングレートの相違を考察した。なお、ウェハWとして直径300mmのSiウェハを用い、表面に形成されたPoly−Si膜をエッチングした。
(比較例1〜3)
表1〜3は、比較例1〜3の処理条件をそれぞれ示している。比較例1〜3では、プラズマ処理中スプリッター51の導入量比を一定に維持して、Poly−Si膜を除去するエッチング工程Polyを30秒間行った。エッチング工程Poly中、中央導入部55からの処理ガスG1の導入量と周辺導入部56からの処理ガスG2の導入量の比を、比較例1では25/75に維持し、比較例2では32/68に維持し、比較例3では40/60に維持した。なお、エッチング処理の開始時に7秒間、ウェハWの表面に形成された酸化膜を除去するブレークスルー工程BTを行い、その後、エッチング工程Polyを行った。
Figure 2011044566
Figure 2011044566
Figure 2011044566
(実施例1)
表4は、実施例1の処理条件を示している。実施例1では、エッチング処理の開始時に7秒間、ウェハWの表面に形成された酸化膜を除去するブレークスルー工程BTを行った後、中央導入部55からの処理ガスG1の導入量と周辺導入部56からの処理ガスG2の導入量の比を3秒間25/75にしてPoly−Si膜を除去するエッチング工程Poly1と、中央導入部55からの処理ガスG1の導入量と周辺導入部56からの処理ガスG2の導入量の比を3秒間40/60にしてPoly−Si膜を除去するエッチング工程Poly2を交互に5回ずつ繰り返した。
Figure 2011044566
これら比較例1〜3、実施例1の結果を図5〜8に示す。図5〜8において、横軸はウェハWの表面の位置(0は中央)を示し、縦軸はエッチングレートERを示す。
(比較例1)
図5に示すように、比較例1は、ウェハWの周辺部でエッチングレートERが大きく、ウェハWの中心部でエッチングレートERが小さくなった。エッチングレートERの均一性(エッチングレートERの平均値±エッチングレートERの変動幅)は、121.0nm/min±43.7%であった。
(比較例2)
図6に示すように、比較例2は、ウェハWの中心部でエッチングレートERが大きく、ウェハWの中心部と周辺部の間でエッチングレートERが最も小さくなった。エッチングレートERの均一性(エッチングレートERの平均値±エッチングレートERの変動幅)は、164.5nm/min±25.0%であった。
(比較例3)
図7に示すように、比較例3は、ウェハWの中心部でエッチングレートERが大きく、ウェハWの周辺部でエッチングレートERが小さくなった。エッチングレートERの均一性(エッチングレートERの平均値±エッチングレートERの変動幅)は、198.2nm/min±22.6%であった。
(実施例1)
図8に示すように、実施例1は、ウェハWの周辺部でエッチングレートERが僅かに大きくなったが、ウェハWの中心部から周辺部の間でエッチングレートERがほぼ均一になった。エッチングレートERの均一性(エッチングレートERの平均値±エッチングレートERの変動幅)は、148.5nm/min±18.1%であった。比較例1〜3に比べて、実施例1はエッチングレートERの変動幅が最も小さくなった。
本発明は、例えば半導体製造分野に有用である。
W ウェハ
1 プラズマ処理装置
2 処理容器
3 サセプタ
4 外部電源
5 ヒータ
10 排気装置
16 誘電体窓
20 ラジアルラインスロット板
25 誘電体板
30 同軸導波管
31 内部導体
32 外部導体
35 マイクロ波供給装置
36 矩形導波管
50 ガス供給源
51 スプリッター
52、53 供給路
55 中央導入部
56 周辺導入部
57 インジェクターブロック
61 インジェクターリング
65 制御部

Claims (7)

  1. 処理容器に導入された処理ガスをプラズマ化させて基板を処理するプラズマ処理装置であって、
    前記処理容器に収納された基板の中心部に処理ガスを導入する中央導入部と、
    前記処理容器に収納された基板の周辺部に処理ガスを導入する周辺導入部と、
    前記中央導入部と前記周辺導入部に供給する処理ガスの流量比を可変に調節するスプリッターと、
    前記スプリッターを制御する制御部を備え、
    前記制御部は、プラズマ処理中に、前記中央導入部からの処理ガスの導入量と前記周辺導入部からの処理ガスの導入量の比を変化させるように、前記スプリッターを制御する、プラズマ処理装置。
  2. 前記制御部は、プラズマ処理中に、前記中央導入部からの処理ガスの導入量と前記周辺導入部からの処理ガスの導入量の比を、第1の導入量比と、前記第1の導入量比とは異なる第2の導入量比とに交互に切り替えるように、前記スプリッターを制御する、請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記中央導入部は、前記処理容器の天井面に設けられ、
    前記周辺導入部は、前記処理容器の内側面に設けられる、請求項1または2に記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記処理ガスは、HBrを含む、請求項1〜3のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
  5. 処理容器に導入された処理ガスをプラズマ化させて基板を処理するプラズマ処理方法であって、
    前記処理容器に収納された基板の中心部に導入される処理ガスの導入量と、前記処理容器に収納された基板の周辺部に導入される処理ガスの導入量の比が、プラズマ処理中に変化させられる、プラズマ処理方法。
  6. 前記処理容器に収納された基板の中心部に導入される処理ガスの導入量と、前記処理容器に収納された基板の周辺部に導入される処理ガスの導入量の比が、第1の導入量と、前記第1の導入量比とは異なる第2の導入量比とに交互に切り替えられる、請求項5に記載のプラズマ処理方法。
  7. 前記処理ガスは、HBrを含む、請求項5または6に記載のプラズマ処理方法。
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