JP2011044537A - 加熱装置およびインライン式成膜装置 - Google Patents

加熱装置およびインライン式成膜装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ランプヒータの突入電流を抑制する。
【解決手段】ランプヒータユニットは、並列配置され、中央のランプヒータユニットHU2の両側に、ランプヒータユニットHU1、HU3が配置されている。
基板Wがカート310によって加熱室100に搬入されたときに、制御装置400は、まず、ヒータ電源装置410から中央のランプヒータユニット(第1グループ)にのみ給電する。このときの突入電流は、全てのランプヒータユニットに給電する場合に比較して約1/3となる。その他のランプヒータユニットは中央のランプヒータユニットの輻射熱によって加熱され、電気抵抗値が増大する。
制御装置は、ランプヒータユニットの抵抗値が充分増大したときに、両側のランプヒータユニット(第2グループ)に給電する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばインライン式成膜装置に使用して好適な加熱装置およびインライン式成膜装置に関する。
半導体等の成膜処理を行うためのインライン式成膜装置は、例えば、基板を加熱する加熱室と、加熱された基板に対する成膜処理を行う処理室とを備え、移載装置によって基板をカートに移載して、加熱室に搬入して加熱した後に、処理室に搬入して成膜処理を行う。このようなインライン式成膜装置は、例えば、特許文献1に記載されている。
インライン式成膜装置の加熱室においては、一般に、昇降温速度が高いハロゲンランプヒータ等のランプヒータユニットが採用され、ランプヒータユニットは基板搬入時に点灯される。
特開2006−96498号
ランプヒータユニットは昇温にともなって電気抵抗が大きくなるため、点灯時点では、その低電気抵抗に起因した大突入電流が流れる。このため、点灯時に多大の電力が消費され、また、突入電流を基準とした、大定格電流の高価な電源・配線設備を要する。
本発明は、ランプヒータユニットの突入電流を抑制することを目的とする。
(1)請求項1に記載の発明による加熱装置は、基板を加熱する加熱室と、前記加熱室に設けられ、1個または複数のランプヒータを含む複数のランプヒータユニットと、前記ランプヒータユニットの全数の点灯の前に、一部のランプヒータユニットを点灯し、その後、他のランプヒータユニットを点灯するヒータ電源装置とを備えることを特徴とする。
(2)請求項2の発明は、請求項1記載の加熱装置において、前記一部のランプヒータユニットが点灯した後に、未点灯のランプヒータユニットの温度を検出する温度センサをさらに備え、前記ヒータ電源装置は、前記温度センサで検出された温度に基づいて未点灯のランプヒータユニットを点灯することを特徴とする。
(3)請求項3の発明は、請求項1記載の加熱装置において、前記一部のランプヒータユニットが点灯した後に、前記未点灯のランプヒータユニットが所定の温度まで昇温する予想時間を計測するタイマをさらに備え、前記ヒータ電源装置は、前記タイマが前記予想時間に達したときに、前記未点灯のランプヒータユニットを点灯することを特徴とする。
(4)請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項記載の加熱装置において、前記加熱室に不活性ガスを充填し得る不活性ガス充填装置をさらに備えたことを特徴とする。
(5)請求項5の発明によるインライン式成膜装置は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の加熱装置と、前記加熱室に連設され、前記加熱された基板に対する成膜処理を行う処理室と、前記基板を前記加熱紙と前記処理室との間で搬送する搬送装置とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、ランプヒータユニットの突入電流を抑制し得る。
本発明によるインライン式成膜装置の第1の実施の形態を模式的に示す全体構成図。 図1のランプヒータユニットおよび温度センサの配置例を示す平面図。 ランプヒータユニットおよび温度センサの他の配置例を示す平面図。 ランプヒータユニットおよび温度センサのさらに他の配置例を示す平面図。 ランプヒータユニットおよび温度センサのさらに他の配置例を示す平面図。 ランプヒータユニットの昇温特性を検討するためのモデルを示す平面図。 ランプヒータユニットの温度と抵抗値の関係を示すグラフ。 第1の実施の形態における工程を示すフローチャート。 本発明によるインライン式成膜装置の第2の実施の形態を模式的に示す全体構成図。 第2の実施の形態における工程を示すフローチャート。
次に、本発明の実施の形態によるインライン式成膜装置を添付図面に従って詳細に説明する。
−第1の実施の形態−
図1に示すように、インライン式成膜装置は、成膜処理すべき基板Wを加熱する加熱室100と、加熱された基板に対する成膜処理を行う処理室200とを備え、加熱室100の前段には移載装置300が配設されている。移載装置300においては、基板Wを搬送するためのカート310に、基板Wを移載する。
基板Wは移載装置300においてカート310に移載された後、加熱室100に搬入され、加熱処理後、さらに、処理室200に搬入されて成膜処理される。成膜処理後の基板Wは、処理室200から加熱室100を通って、移載装置300に搬出される。
加熱室100には、1個または複数のランプヒータを含む複数のランプヒータユニットHU1、HU2、HU3が配設され、ランプヒータユニットHU1、HU2、HU3は制御装置400によって制御される。
処理室200には処理装置210が設けられ、所定のガス圧力下での処理、例えば、プラズマCVD、エッチング、スパッタリングを行う。処理装置210は制御装置400によって制御される。
加熱室100、処理室200の入口には、必要に応じてゲート110、220が設けられる。
制御装置400には、ランプヒータユニットHU1、HU2、HU3に給電するヒータ電源装置410が設けられ、ヒータ電源装置410には、温度センサTS1、TS2およびタイマTTが接続されている。ヒータ電源装置410は、温度センサTS1、TS2で検出された温度およびタイマTTにおける計測時間に基づいて、ランプヒータユニットHU1、HU2、HU3に対する給電を制御する。
図2に示すように、ランプヒータユニットHU1、HU2、HU3は、並列配置され、中央のランプヒータユニットHU2の両側に、ランプヒータユニットHU1、HU3が配置されている。温度センサTS1、TS2は、ランプヒータユニットHU1、HU3の外側の位置で、ランプヒータユニットHU1、HU3の側面HU1s、HU3sに近接して配置されている。
基板Wがカート310によって加熱室100に搬入されたときに、制御装置400は、まず、ヒータ電源装置410から中央のランプヒータユニットHU2(第1グループという。)にのみ給電する。このときの突入電流は、全てのランプヒータユニットHU1、HU2、HU3に給電する場合に比較して約1/3となる。その後、ランプヒータユニットHU1、HU3は、ランプヒータユニットHU2の輻射熱によって加熱され、電気抵抗値が増大する。周知のとおり、温度と抵抗値の関係は、図7に示すように、単調増加の特性を持つ。
温度センサTS1、TS2は、ランプヒータユニットHU1、HU3の外側の位置で、ランプヒータユニットHU1、HU3の側面HU1s、HU3sに近接して配置されているので、ランプヒータユニットHU2からの輻射熱の影響を最小限に抑えつつ、ランプヒータユニットHU1、HU3の温度を充分正確に検出し得る。これによって、ランプヒータユニットHU1、HU3の抵抗値を充分正確に予測し得る。
第2グループのランプヒータユニットが点灯されて全てのランプヒータユニットが点灯した時点から加熱処理が開始され、この時点から、ヒータ電源装置410はタイマTTの計測時間に基づいて、所定時間ランプヒータユニットに給電後、ランプヒータユニットを消灯する。
次に、第1の実施の形態のインライン式成膜装置における加熱室100の作動について説明する。
図8において、インライン式成膜装置の加熱室100では以下のステップの工程が実行される。
ステップS801:まず、基板Wを加熱室100に搬入する。
ステップS802:ステップS801に続いて、加熱室100を所定圧力まで排気、減圧する。
ステップS803:ステップS802に続いて、第1グループのランプヒータユニットを点灯する。
ステップS804:ステップS803に続いて、温度センサを監視し、第2グループのランプヒータユニットが所定温度に昇温するまで待機する。第2グループのランプヒータユニットが所定温度まで昇温したときはステップS805に進む。
ステップS805:第2グループのランプヒータユニットを点灯し、全てのランプヒータユニットによる加熱を開始する。
ステップS806:タイマTTを監視し、全てのランプヒータユニットによる加熱時間が所定時間に達するまで待機する。所定時間に達したときは、ステップS807に進む。
ステップS807:全てのランプヒータユニットを消灯し、工程を終了する。
第1の実施の形態によるインライン式成膜装置の動作は以下のとおりである。
制御装置400は、まず、ヒータ電源装置410から中央のランプヒータユニットHU2(第1グループという。)にのみ給電する。このときの突入電流は、全てのランプヒータユニットHU1、HU2、HU3に給電する場合に比較して約1/3となる。その後、ランプヒータユニットHU1、HU3は、ランプヒータユニットHU2の輻射熱によって加熱され、電気抵抗値が増大する。
制御装置400は温度センサTS1、TS2が所定温度まで上昇したとき、すなわち、ランプヒータユニットHU1、HU3の抵抗値が充分増大したときに、ヒータ電源装置410から両側のランプヒータユニットHU1、HU3(第2グループという。)に給電する。このときの突入電流は、例えば、当初のランプヒータユニットHU2の突入電流よりも低く設定される。
第1の実施の形態によるインライン式成膜装置の作用効果は以下のとおりである。
(1)ヒータ電源装置410は、ランプヒータユニットの全数の点灯の前に、一部のランプヒータユニットを点灯するようにした。したがって、ランプヒータユニットの突入電流を抑制できる。
(2)ランプヒータユニットを第1、第2グループに分け、当初第1グループのみに給電し、その後、第1グループの輻射熱で第2グループが昇温して、抵抗値が増加したところで、第2グループに給電することによって、突入電流を抑制できる。また、消費電力を節減し得るとともに、ヒータ電源装置410として低定格電流の安価なものを採用できる。さらに、未点灯のランプヒータユニットの点灯タイミングを適正化し得る。
第1の実施形のインライン式成膜装置は次のように変形して実施することができる。
(1)第1変形例
ランプヒータユニットHU2によってランプヒータユニットHU1、HU3が所定温度まで昇温する時間を予め測定しておき、タイマTTによって、予測時間を計測することによって、温度センサTS1、TS2を省略することも可能である。
ランプヒータユニットおよび温度センサの配置は図2のものに限定されるものではなく、種々の配置を採用し得る。
(2)第2変形例
図3は、図2と同様の3個並列のランプヒータユニットを2組(HU11、HU12、HU13とHU21、HU22、HU23)並列し、全体として3×2の6個のランプヒータユニットが配列されている。
そして、ランプヒータユニットHU11、HU13の外側の位置で、ランプヒータユニットHU11、HU13の側面HU11s、HU13sに近接して、温度センサTS11、TS12が配置され、ランプヒータユニットHU21、HU23の外側の位置で、ランプヒータユニットHU21、HU23の側面HU21s、HU23sに近接して、温度センサTS21、TS22が配置されている。
ここで、ランプヒータユニットHU12、HU22を、当初給電される第1グループとし、ランプヒータユニットHU11、HU13、HU21、HU23を第2グループとして、温度センサTS21、TS22、TS11、TS12が所定温度に昇温したときに、第2グループに給電する。
これによって、図2の構成と同様に消費電力、突入電流を抑え得る。
(3)第3変形例
図3のランプヒータユニット配置において、温度センサTS11、TS21に替えて、ランプヒータユニットHU11、HU21の中間の外側の位置で、ランプヒータユニットHU11、HU21の側面HU11s、HU21sに近接して、1個の温度センサTS1(図3で破線で示す)を設け、温度センサTS12、TS22に替えて、ランプヒータユニットHU13、HU23の中間の外側の位置で、ランプヒータユニットHU13、HU23の側面HU13s、HU23sに近接して、1個の温度センサTS2(図3で破線で示す)を設けて、温度センサ個数を節減し得る。
(4)第4変形例
図4は、図2よりも多くの、9個並列のランプヒータユニットを1組(HU1、HU2、HU3、HU4、HU5、HU6、HU7、HU8、HU9)並列している。
ランプヒータユニットHU1の外側の位置で、ランプヒータユニットHU1の側面HU1sに近接して、温度センサTS1が配置され、ランプヒータユニットHU3、HU4間に、ランプヒータユニットHU3、HU4の側面HU3s、HU4sに近接して、温度センサTS2が配置され、ランプヒータユニットHU6、HU7間に、ランプヒータユニットHU6、HU7の側面HU6s、HU7sに近接して、温度センサTS3が配置され、ランプヒータユニットHU9の外側の位置で、ランプヒータユニットHU9の側面HU9sに近接して、温度センサTS4が配置されている。
そして、当初給電される第1グループ(×印を付して示す。)としてランプヒータユニットHU2、HU5、HU8が選択されている。
図4の構成においては、第1グループのランプヒータユニットHU2の輻射熱によって、その両側のランプヒータユニットHU1、HU3が加熱され、ランプヒータユニットHU5の輻射熱によって、その両側のランプヒータユニットHU4、HU6が加熱され、ランプヒータユニットHU8の輻射熱によって、その両側のランプヒータユニットHU7、HU9が加熱される。
このように、複数のランプヒータユニットを第1グループとすれば、多数のランプヒータユニットを短時間(図2、図3の構成と同等の時間)で所定温度まで昇温し得る。
(5)第5変形例
図5は、図4と同様の9個並列のランプヒータユニットを3組(HU11、HU12、HU13、HU14、HU15、HU16、HU17、HU18、HU19と、HU21、HU22、HU23、HU24、HU25、HU26、HU27、HU28、HU29と、HU31、HU32、HU33、HU34、HU35、HU36、HU37、HU38、HU39)並列し、全体として9×3の27個のランプヒータユニットが配列されている。
そして、ランプヒータユニットHU11、HU19の外側の位置で、ランプヒータユニットHU11、HU19の側面HU11s、HU19sに近接して、温度センサTS11、TS12が配置され、ランプヒータユニットHU31、HU39の外側の位置で、ランプヒータユニットHU31、HU39の側面HU31s、HU39sに近接して、温度センサTS31、TS32が配置され、ランプヒータユニットHU22、HU23間に、ランプヒータユニットHU22、HU23の側面HU22s、HU23sに近接して、温度センサTS21が配置され、ランプヒータユニットHU27、HU28間の位置で、ランプヒータユニットHU27、HU28の側面HU27s、HU28sに近接して、温度センサTS22が配置されている。
ここで、ランプヒータユニットHU13、HU17、HU21、HU25、HU29、HU33、HU37を、当初給電される第1グループとし、ランプヒータユニットHU11、HU12、HU14、HU15、HU16、HU18、HU19、HU22、HU23、HU24、HU26、HU27、HU28、HU31、HU32、HU34、HU35、HU36、HU38、HU39を第2グループとして、温度センサTS11、TS12、TS21、TS22、TS31、TS32が所定温度に昇温したときに、第2グループに給電する。
温度センサTS11、TS12、TS21、TS22、TS31、TS32は第1グループのランプヒータユニットHU13、HU17、HU21、HU25、HU29、HU33、HU37の側面を避けて、直接の輻射熱にさらされない位置に配置されている。
第1グループのランプヒータユニットHU13は、隣接するランプヒータユニットHU12、HU14、HU23を加熱し、ランプヒータユニットHU17は、隣接するランプヒータユニットHU16、HU18、HU27を加熱し、ランプヒータユニットHU21は、隣接するランプヒータユニットHU11、HU22、HU31を加熱し、ランプヒータユニットHU25は、隣接するランプヒータユニットHU15、HU24、HU26、HU35を加熱し、ランプヒータユニットHU29は、隣接するランプヒータユニットHU19、HU28、HU39を加熱し、ランプヒータユニットHU33は、隣接するランプヒータユニットHU23、HU32、HU34を加熱し、ランプヒータユニットHU37は、隣接するランプヒータユニットHU36、HU38、HU27を加熱する。
これによって、多数のランプヒータユニットに対して、第1グループを総数の1/3とすることができ、図2〜図4の構成と同様に消費電力、突入電流を抑え得る。また、温度センサはランプヒータユニット総数27に対して6個と、約20%の少数に節減される。
(6)第6変形例
給電すべきランプヒータユニットのグループが2グループに限定されるものではなく、3グループ以上のグループに順次給電する構成も採用可能である。
図6は、ランプヒータユニットを2グループに分けて給電する場合の電力を検討するためのモデルであり、1+N個の1列に並列されたランプヒータユニットHUN−N/2〜HUN0〜HUNN/2と、その外側に配置された温度センサTS−N/2〜TSN/2を示す。
電力の検討においては、例えば、以下のパラメータを定義する。
St:第1グループに含まれるランプヒータユニット数
Δt:第1グループのランプヒータユニットが点灯してから、隣接ランプヒータユニットが所定温度まで昇温する時間
Δt1:第1グループが昇温するまでの時間(充分高速)
Δt2:第1グループが点灯してから第2グループが所定温度まで昇温するまでの時間
P:第2グループが所定温度まで昇温するまでに消費する電力
R1:第2グループのランプヒータユニットの抵抗値(低温)
R2:第2グループのランプヒータユニットの抵抗値(高温)
なお、抵抗値はR1→R2とステップ状に変化すると仮定する。
N:全ランプヒータユニット数(充分大。N+1=Nとする)
P:全ランプヒータユニットが昇温するまでの電力
T:全ランプヒータユニットが昇温するまでの時間
突入電流:It
突入電流(St=1):It0
以上から、T、P、Itを算出する。但し、St=1、2、・・・、N/2である。
T=Δt×(N/2)/St 式(1)
P=T×{(Δt1×V2/R1)+(Δt2×V2/R2)}×St 式(2)
={Δt×(N/2)}×{(Δt1×V2/R1)+(Δt2×V2/R2)}
式(3)
It=It0×St 式(4)
式(2)はStに無関係であるから、1列並列の配列では、第1グループが隣接ランプヒータユニットのみを加熱し得るとすると、Stに関係なく、第2グループが所定温度まで昇温するまでに消費する電力は一定である。
一方時間TはStに反比例するので、昇温時間については、Stを増加することが有利である。
但し、第1グループが隣接ランプヒータユニットのみならず、より遠くのランプヒータユニットを加熱することができるとすると、時間ΔtがΔt'(<Δt)と見積ることができる。
ここで、全体的に、Stに反比例してΔt'が小さくなると仮定し、αを定数としてΔt'を式(5)のように定義し得る。
Δt'=α×Δt/St 式(5)
すると、
T=Δt'×(N/2)/St=α×Δt×(N/2)/St2 式(6)
P=α×Δt×(N/2)×{(Δt1×V2/R1)+(Δt2×V2/R2)}/St 式(7)
であるので、Stの増加にともなって、電力Pは減少する。
式(5)〜(7)に基づけば、Stは、Itを許容範囲に制限できる最大値とすべきである。
このように、ランプヒータユニット数、その配列、第1グループのランプヒータユニット数、その配列、第2グループのランプヒータユニット数、その配列、その他のグループのランプヒータユニット数、その配列を、突入電流、ランプヒータユニットが昇温するまでの時間、ランプヒータユニットが昇温するまでの時間等を考慮して設定すべきである。
−第2の実施の形態−
次に本発明によるインライン式成膜装置の第2の実施の形態を図9、図10を参照して詳細に説明する。なお、図中、第1の実施の形態と同一もしくは相当部分には同一符号を付し、説明を省略する。
図9に示すように、インライン式成膜装置における加熱室100には、窒素供給装置500が設けられ、窒素供給装置500は給排気制御装置510によって制御される。窒素供給装置500は、第1グループのランプヒータユニットHU2によるランプヒータユニットHU1、HU3加熱時に、加熱室100内に窒素を充填しておき、輻射電熱だけでなく、対流電熱によってランプヒータユニットHU1、HU3を加熱する。
これによって、ランプヒータユニットHU1、HU3の昇温時間を短縮し得る。
さらに、加熱室100には排気冷却装置520が設けられ、全ランプヒータユニットHU1〜HU3による加熱完了後には、窒素を冷却しつつ大気中に排気する。これによって、高温窒素による環境への影響等を防止し得る。
なお、320は、第1の実施の形態によるカートに代えてコンベアのような基板搬送装置である。
次に、第1、第2グループが設定された構成を例として、第2の実施の形態のインライン式成膜装置における加熱室100の作動について説明する。
図10において、インライン式成膜装置の加熱室100では以下のステップの工程が実行される。
ステップS1001:まず、基板Wを加熱室100に搬入する。
ステップS1002:ステップS1001に続いて、加熱室100を所定圧力まで排気、減圧する。
ステップS1003:ステップS1002に続いて、窒素供給装置500によって、加熱室100内に窒素を充填する。
ステップS1004:ステップS1003に続いて、第1グループのランプヒータユニットを点灯する。
ステップS1005:ステップS1004に続いて、温度センサを監視し、第2グループのランプヒータユニットが所定温度に昇温するまで待機する。第2グループのランプヒータユニットが所定温度まで昇温したときはステップS1006に進む。
ステップS1006:第2グループのランプヒータユニットを点灯し、全てのランプヒータユニットによる加熱を開始する。
ステップS1007:タイマTTを監視し、全てのランプヒータユニットによる加熱時間が所定時間に達するまで待機する。所定時間に達したときは、ステップS1008に進む。
ステップS1008:全てのランプヒータユニットを消灯し、工程を終了する。このとき排気冷却装置520から窒素を排気する。
第2の実施の形態によるインライン式成膜装置は、第1の実施の形態の効果に加えて、次のような作用効果を奏する。
(1)加熱室100に窒素供給装置500を設け、第1グループのランプヒータユニットHU2によるランプヒータユニットHU1、HU3加熱時に、加熱室100内に窒素を充填しておき、輻射電熱だけでなく、対流電熱によってランプヒータユニットHU1、HU3を加熱する。これによって、ランプヒータユニットHU1、HU3の昇温時間を短縮し得る。
(2)加熱室100には排気冷却装置520が設けられ、全ランプヒータユニットHU1〜HU3による加熱完了後には、窒素を冷却しつつ大気中に排気する。これによって、高温窒素による環境への影響等を防止し得る。
なお、窒素に替えて、他の不活性ガスを採用し得ることはいうまでもない。
以上の実施の形態はインライン式成膜装置について説明したが、本発明を、複数ランプヒータユニットによる加熱を行う種々の装置に適用し得ることはいうまでもない。
W 基板
HU1〜HU3、HU11〜HU19、HU21〜HU29、HU31〜HU39 ランプヒータユニット
TS1、TS2、TS11、TS12、TS21、TS22 温度センサ
TT タイマ
100 加熱室
200 処理室
410 ヒータ電源装置
500 窒素供給装置

Claims (5)

  1. 基板を加熱する加熱室と、
    前記加熱室に設けられ、1個または複数のランプヒータを含む複数のランプヒータユニットと、
    前記ランプヒータユニットの全数の点灯の前に、一部のランプヒータユニットを点灯し、その後、他のランプヒータユニットを点灯するヒータ電源装置とを備えることを特徴とする加熱装置。
  2. 請求項1記載の加熱装置において、
    前記一部のランプヒータユニットが点灯した後に、未点灯のランプヒータユニットの温度を検出する温度センサをさらに備え、
    前記ヒータ電源装置は、前記温度センサで検出された温度に基づいて未点灯のランプヒータユニットを点灯することを特徴とする加熱装置。
  3. 請求項1記載の加熱装置において、
    前記一部のランプヒータユニットが点灯した後に、前記未点灯のランプヒータユニットが所定の温度まで昇温する予想時間を計測するタイマをさらに備え、
    前記ヒータ電源装置は、前記タイマが前記予想時間に達したときに、前記未点灯のランプヒータユニットを点灯することを特徴とする加熱装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項記載の加熱装置において、
    前記加熱室に不活性ガスを充填し得る不活性ガス充填装置をさらに備えたことを特徴とする加熱装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の加熱装置と、
    前記加熱室に連設され、前記加熱された基板に対する成膜処理を行う処理室と、
    前記基板を前記加熱紙と前記処理室との間で搬送する搬送装置とを備えることを特徴とするインライン式成膜装置。
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