JP2011043675A - 駆動装置、画像取得装置、及び電子機器 - Google Patents

駆動装置、画像取得装置、及び電子機器 Download PDF

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進 青木
Ikuo Shinoda
郁夫 信太
Masaru Hasuda
大 蓮田
Eiji Takahashi
英二 高橋
Hitoshi Kawamura
等 川村
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Abstract

【課題】筐体の側壁の薄肉化を実現しつつ、軸保持部の位置を安定化すること。
【解決手段】駆動装置は、駆動電圧に応じて伸縮するピエゾ素子50と、ピエゾ素子50で生じる振動を受ける伝達軸51と、ピエゾ素子50及び伝達軸51と共に移動するレンズホルダ31と、レンズホルダ31を外囲すると共に、レンズホルダ31の移動方向に沿って延在する側壁を有する筐体20と、筐体20とは別体であると共に、レンズホルダ31の移動方向に沿って伝達軸51が摺動可能な状態で伝達軸51を保持する軸保持部40と、を備え、軸保持部40は、筐体20の側壁の近傍に配置されると共に、筐体20の側壁の延在方向に交差する方向に沿って延在する取付面に対して設けられている。筐体20の側壁の薄肉化を実現しつつ、軸保持部40の位置安定性を高めることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、駆動装置、画像取得装置、及び電子機器に関する。
近年、カメラ等の撮像装置は多種多様な製品に組み込まれている。携帯電話、ノートパソコン等といった小型な電子機器にカメラを実装する場合、カメラ自体の小型化も強く要求される。
カメラ内にはオートフォーカスレンズが組み込まれる場合がある。この場合、レンズを変位させるアクチュエータの小型化が強く望まれている。小型なアクチュエータとしては、圧電素子を駆動することで移動対象物を変位させるものが知られている。特許文献1では、板ばねでピエゾ素子を付勢して、ピエゾ素子と軸部材とを互いに係合させる方式が開示されている。
特開2006−178490号公報
ピエゾ素子及び駆動軸が移動対象物に同調して移動するタイプのアクチュエータでは、駆動軸を保持する軸保持部を筐体に対して固定すると良い。より好適には、筐体の側壁に対して軸保持部を固定することによって、移動対象物の移動方向に沿う軸保持部の位置を簡易に設定することができる。
しかしながら、筐体の側壁の薄肉化に伴って、軸保持部の位置安定性が劣化してしまうおそれがある。具体的には、筐体の側壁の薄肉化によって側壁に反りが生じ、側壁に対して固定された軸保持部の位置にズレが生じてしまうおそれがある。軸保持部の位置にズレが生じると、軸保持部によって保持された駆動軸が軸ズレしてしまい、結果的に意図したように移動対象物を移動させることが難しくなる。移動対象物がレンズの場合、レンズ光軸にズレが生じる結果、レンズを介した取得像の品質が劣化してしまうおそれがある。例えば、取得像にボケが生じしてしまうおそれがある。
上述の説明から明らかなように、側壁部の薄肉化を実現しつつ、軸保持部の位置安定性を高めることが強く求められている。本発明は、外囲器の側壁部の薄肉化を実現しつつ、軸保持部の位置を安定化することを目的とする。
本発明に係る駆動装置は、駆動電圧に応じて伸縮する圧電素子と、前記圧電素子で生じる振動を受ける駆動軸と、前記圧電素子及び前記駆動軸と共に移動する移動対象物と、前記移動対象物を外囲すると共に、当該移動対象物の移動方向に沿って延在する側壁部を有する外囲器と、前記外囲器とは別体であると共に、前記移動対象物の移動方向に沿って前記駆動軸が摺動可能な状態で前記駆動軸を保持する軸保持部と、を備え、前記軸保持部は、前記外囲器の前記側壁部の近傍に配置されると共に、前記側壁部の延在方向に交差する方向に沿って延在する取付面に対して設けられている。
薄肉の側壁部に対して軸保持部を設けるのではなく、側壁部の延在方向に沿って延在する取付面に対して軸保持部を設けることによって、外囲器の側壁部の薄肉化を実現しつつ、軸保持部の位置を安定化することが可能になる。
前記外囲器は、前記側壁部の近傍に配置された前記取付面を有する、と良い。
前記軸保持部と前記取付面とは、互いに面接触している、と良い。軸保持部の位置を効果的に安定化することができる。
前記軸保持部は、嵌め合いによって前記取付面に対して係合している、と良い。軸保持部の位置を効果的に安定化することができる。
前記外囲器は、前記移動対象物の移動方向に沿って順に第1及び第2空間を当該外囲器の内側に形成する隔壁部を有し、前記取付面は、前記隔壁部に対して設けられている、と良い。
前記外囲器は、前記軸保持部の配置位置に対応して、前記側壁部に対して設けられた切欠き部を有し、前記取付面に対して固定された前記軸保持部は、前記切欠き部を介して、前記外囲器の外側から視認可能である、と良い。装置の小型化を図ることができる。
前記外囲器の上面視形状は多角形状であり、前記軸保持部は、前記外囲器の隅部に配置されている、と良い。軸保持部の位置を効果的に安定化することができる。
前記軸保持部が配置されていない前記外囲器の他の隅部には、前記側壁部を補強するための梁部が設けられている、と良い。軸保持部の位置を効果的に安定化することができる。
前記側壁部の肉厚は、0.6mm以下である、と良い。装置の小型化を図ることができる。
前記軸保持部は、弾性部材による前記駆動軸の付勢に基づいて前記駆動軸を保持する、と良い。
前記移動対象物は、複数のレンズを保持したレンズ保持体である、と良い。
本発明に係る画像取得装置は、上述の駆動装置と、前記レンズを介して入力する像を撮像する撮像手段と、を備える。
本発明に係る電子機器は、上述の画像取得装置を備える。
本発明によれば、外囲器の側壁部の薄肉化を実現しつつ、軸保持部の位置を安定化することができる。
本発明の第1実施形態に係るカメラモジュールの概略的な分解斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るカメラモジュールの概略的な斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る撮像モジュールの概略的な構成を示す模式図である。 本発明の第1実施形態に係る筐体の概略的な斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るレンズユニットの概略的な斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る軸保持部の概略的な分解斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る軸保持部の概略的な斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る軸保持部の概略的な斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る軸保持部の概略的な側面図である。 本発明の第1実施形態に係る軸保持部の概略的な斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る軸保持部の概略的な上面図である。 本発明の第1実施形態に係るレンズユニットの概略的な側面図である。 本発明の第1実施形態に係るレンズユニットの概略的な断面模式図である。 本発明の第1実施形態に係る筐体に対する軸保持部の取付方法を示す概略的な斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るカメラモジュールの概略的な部分上面図である。 本発明の第1実施形態に係るカメラモジュールの筐体の側面を示す模式図である。 本発明の第1実施形態に係るカメラモジュールの概略的な上面図である。 本発明の第1実施形態に係るカメラモジュールの概略的な断面模式図である。 本発明の第1実施形態に係るカメラモジュールの概略的な断面模式図である。 本発明の第1実施形態に係る携帯電話の概略的な模式図である。 本発明の第1実施形態に係る駆動装置を駆動するための駆動部の構成を示す概略的なブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る駆動波形を示す概略的な波形図である。 本発明の第1実施形態に係る駆動波形を示す概略的な波形図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。なお、各実施の形態は、説明の便宜上、簡略化されている。図面は簡略的なものであるから、図面の記載を根拠として本発明の技術的範囲を狭く解釈してはならない。図面は、もっぱら技術的事項の説明のためのものであり、図面に示された要素の正確な大きさ等は反映していない。同一の要素には、同一の符号を付し、重複する説明は省略するものとする。上下左右といった方向を示す言葉は、図面を正面視した場合を前提として用いるものとする。
〔第1実施形態〕
以下、図1乃至図23を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
図1及び図2に示すように、カメラモジュール(画像取得装置)150は、配線基板10、コネクタ11、撮像モジュール12、筐体(外囲器)20、レンズユニット(レンズ部品)30、及び蓋60(外囲器)を有する。図3に示すように、撮像モジュール12は、透明基板13a、及びイメージセンサ(撮像素子、撮像手段)13bを有する。イメージセンサ13bの上面には、撮像領域13cが配置されている。
図1に示すように、配線基板10の一端にはコネクタ11が配置されている。配線基板10の他端には、撮像モジュール12が配置されている。撮像モジュール12上には、筐体20、レンズユニット30、及び蓋60が、この順で配置される。筐体20は、移動対象物であるレンズL1〜L3(図5参照)からみて移動しない固定側部材として機能する。蓋60、撮像モジュール12、及び配線基板10も、同様に、固定側部材として機能する。
配線基板10は、可撓性を有するシート状の配線基板である。配線基板10は、イメージセンサ13bに入力する制御信号、及びイメージセンサ13bから出力されるビデオ信号の伝送路として機能する。配線基板10は、ピエゾ素子50に入力する駆動電圧の伝送路として機能する。
コネクタ11は、カメラモジュール150を本体機器に電気的及び機械的に接続するための部分である。
撮像モジュール12は、上述のように、透明基板13a及びイメージセンサ13bを有する。
透明基板13aは、入力光に対して実質的に透明な板状部材である。透明基板13aの上面視形状は方形である。透明基板13aの背面には、イメージセンサ13bがバンプ接続している。
イメージセンサ13bは、CCD(Charge Coupled Device)センサ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサといった一般的な固体イメージセンサである。イメージセンサ13bの撮像領域13cには、XZ平面にてマトリクス状に配置された複数の画素を有する。各画素は、光電変換によって、入力光の光量に応じた電荷を蓄積する。各画素に蓄積された電荷は、転送制御によって各画素から読み出されて、後続の回路に供給される。
筐体20は、配線基板10上に実装される。筐体20は、撮像モジュール12を下部空間で収納し、レンズユニット30を上部空間で収納する。筐体20の採用により、カメラ機能のモジュール化を図ることができる。筐体20の下端面は、黒色の接着剤を介して配線基板10に固定されている。これによって、筐体20の内部に外来光が侵入することを抑制することができる。なお、筐体20は、例えば、黒色樹脂の成型により製造される。
蓋60は、筐体20に対して取り付けられる。これによって、レンズユニット30は筐体20内に閉じ込められる。蓋60は、好適には、ネジによって筐体20に取り付けられる。蓋60を筐体20に対して接着固定するのではなく、ネジで固定することによって、筐体20に対する蓋60の着脱が可能になる。これによって、動作テストで不良と判定されたカメラモジュール150の不良原因をテスト後に取り除くこと等が可能になる。例えば、イメージセンサ13bの撮像面上に入り込んだゴミを動作テスト後に取り除くことでカメラモジュールの歩留まりを向上させることができる。なお、蓋60は、例えば、樹脂がモールド成形されて製造される。また、筐体20に対して蓋60を接着固定しても良い。
図4に示すように、筐体20は、側壁(側壁部)21、隔壁(隔壁部)22、梁部23、梁部24、レール(ガイド部)25、台座(台座部)26、孔部27、ガイド柱28、及び引出口29を有する。
側壁21は、側壁21a〜21dが連続した上面視正方形状の筒状部分である。側壁21の壁厚は、0.3mm〜0.6mmに設定されている。隔壁22は、側壁21から内側へ延在する板状部分である。隔壁22の壁厚は、側壁21と同様、0.3mm〜0.6mmに設定されている。隔壁22によって、レンズユニット30用の収納空間と撮像モジュール12用の収納空間が筐体20内に形成される。なお、隔壁22には、上下の収納空間を光学的に接続するための開口OP2が形成されている。
隔壁22には、後述の軸保持部40(図5、6参照)が載置される台座26が設けられている。台座26には、孔部27が設けられている。なお、孔部27は、開口OP2よりも側壁21に対して近接配置されている。孔部27aは、側壁21の端部近傍に設けられている。孔部27bは、側壁21aと側壁21dの間の内隅近傍に設けられている。
側壁21の強度を高めるため、側壁21aと側壁21b間の内隅には、梁部23が設けられている。梁部23は、端部23a、平板部23b、及び端部23cを有する。平板部23bから見て、端部23aは、側壁21aに向かって延在し、側壁21aに対して連結する。平板部23bから見て、端部23cは、側壁21bに向かって延在し、側壁21bに対して連結する。なお、梁部23は、隔壁22の上面に対して連結している。また、梁部23と側壁21a、21b間には空間が形成されている。
側壁21の強度を高めるため、側壁21cと側壁21d間の内隅には、梁部24が設けられている。梁部24は、基部24a、胴部24b、及び端部24cを有する。
基部24aの基端は、側壁21cに対して連結している。基部24aの先端は、胴部24bの基端に連結している。基部24aは、側壁21cから離間する方向へ延在する。胴部24bは、レンズユニット30の外周に沿って延在する。端部24cも、同様に、レンズユニット30の外周に沿って延在する。胴部24bは、基部24a及び端部24cよりも肉厚である。これによって、筐体20の成型時、押し出しピン等によって筐体20を金型から簡易に離脱させることができる。なお、梁部24は、隔壁22に対して連結している。梁部24と側壁21c、21d間には空間が形成されている。
レール25は、側壁21bと側壁21c間の隅部に配置されている。レール25は、側壁21に沿って延在する柱状体である。レール25によってレンズユニット30の移動が安定化される。
側壁21dの内側には、ガイド柱(配線案内部)28が設けられている。ガイド柱28は、側壁21dに沿って延在する柱状体である。ガイド柱28と側壁21d間に配線が位置決めされる。ガイド柱28は、筐体20内に引かれる配線を位置決めするための部材である。
側壁21cには、引出口29が設けられる。筐体20内の配線は、ガイド柱28と側壁21dの間、梁部24と側壁21dの間、梁部24と側壁21c間を引き回され、引出口29を介して筐体20外へ引き出され、配線基板10に対して接続される。
図5に示すように、レンズユニット30は、レンズホルダ(レンズ保持体)31、ピエゾ素子(圧電素子)50、伝達軸(駆動軸)51、及び軸保持部40を有する。
レンズホルダ31は、円筒状の部材であり、レンズL1〜L4を保持している(図18参照)。レンズホルダ31の上板部には、開口OP1が形成されている。レンズホルダ31の上板部は、光学的に絞りとして機能する。レンズホルダ31の外周には、伝達軸51が連結した連結部32が設けられている。連結部32は、伝達軸51を固定支持する支持板32a、32bを有する。なお、軸保持部40を含めないで、レンズユニット30と把握しても良い。
レンズユニット30は、ピエゾ素子50の駆動に応じて、y軸(レンズL1〜L4の光軸に一致する軸線)に沿って移動可能である。但し、軸保持部40は、筐体20に対して固定されており、ピエゾ素子50の駆動に応じて移動することはない。イメージセンサ13bの撮像面に対するレンズL1〜L4の配置高さを調整することで、意図したように被写体像をイメージセンサ13bの撮像面に結像させることができる。
ピエゾ素子50及び伝達軸51は、接着剤を介して互いに固着している。伝達軸51は、レンズホルダ31に対して連結部32を介して連結されている。具体的には、伝達軸51は、連結部32の支持板32a、32bの開口に対して圧入されている。
ピエゾ素子50を筐体20に対して固定する場合には、筐体20に対してピエゾ素子50を適切に配置することができない場合がある。また、伝達軸51を筐体20に対して固定する場合も同様である。本実施形態では、レンズホルダ31に対して伝達軸51を固定する。従って、筐体20に対するピエゾ素子50又は伝達軸51の配置誤差が問題となることはない。
レンズホルダ31、ピエゾ素子50、及び伝達軸51は、相対的な位置関係が固定されており、固定側部材として機能する軸保持部40に対して相対的に移動可能となっている。
ピエゾ素子50は、セラミックス層(圧電層)が積層された一般的な圧電素子である。ピエゾ素子50の側面は、一対の電極端子として機能する。例えば、一方の電極端子を接地させた状態で、他方の電極端子に駆動電圧を印加することによってピエゾ素子50はY軸方向に伸縮する。
伝達軸51は、y軸方向を長手方向とする棒状体である。伝達軸51は、接着剤を介して、ピエゾ素子50の上面に固定されている。なお、接着剤以外の方法で、伝達軸51をピエゾ素子50に対して固定しても構わない。なお、ピエゾ素子50と伝達軸51を連結させる方法は任意である。両者の嵌め合いによって、伝達軸51とピエゾ素子50とを連結させても良い。
伝達軸51は、ピエゾ素子50で生じた振動を軸保持部40に伝達する。軸保持部40は、摺動可能な状態で伝達軸51を保持し、かつ筐体20に対して固定されている。従って、ピエゾ素子50で生じた振動によって、ピエゾ素子50、伝達軸51、及びレンズホルダ31が、筐体20及び軸保持部40に対して変位する。
伝達軸51は、軽量でかつ剛性が高いことが望ましい。伝達軸51は、比重2.1以下の材料からなる。より好ましくは、伝達軸51は、比重2.1以下であり、弾性率20GPa以上の材料からなる。更に好ましくは、伝達軸51は、比重2.1以下であり、弾性率30GPa以上の材料からなる。これによって、共振周波数を高周波側へシフトさせることができ、連続した使用可能周波数帯域を得ることができる。
伝達軸51は、ガラス状炭素、繊維強化樹脂、エポキシ樹脂から成型すると良い。特に黒鉛を含有するガラス状炭素複合材、カーボンを含有する繊維強化樹脂やガラス、カーボンを含有するエポキシ樹脂複合材が特に好ましい。
レンズホルダ31の外周面には、レール受け部35が設けられている。レール受け部35は、筐体20に設けられたレール25を受け入れる。レール受け部35をレール25に嵌め合わせることによって、レンズホルダ31の移動が安定化される。
レンズホルダ31の外周面には、外側へ延出する支持板32a、32bが、y軸方向に所定の間隔をおいて配置されている。支持板32a、32bには、伝達軸51が挿入される開口が形成されている。なお、支持板32a、32bは、レンズホルダ31と別体としても良い。
支持板32aは、伝達軸51を固定支持する。支持板32aに形成された開口は、伝達軸51の径よりも僅かに狭い。支持板32aに形成された開口に圧力をかけて伝達軸51を嵌め込むことによって、支持板32aに対して伝達軸51を固定することができる。支持板32bの孔径も、支持板32aと同様である。
上述の構成を採用することによって、支持板32a、32bで伝達軸51をきつく保持することができる。換言すれば、伝達軸51と支持板32a、32b夫々間の振動伝達度を高くすることができる。このようにして、レンズホルダ31を効率的に変位させることが可能になる。
圧入以外の方法を採用する場合、接着剤を適切に選定することで上述の場合と同様の効果を得ることができる。例えば、熱硬化性のエポキシ系接着剤を採用すると良い。
支持板32a、32b間には、軸保持部40が配置されている。これらの組立て方法は任意である。例えば、支持板32a、32b間に軸保持部40を配置した状態で、これらの部材に対して伝達軸51を挿入する。
支持板32a、32b間に軸保持部40を配置することで、レンズホルダ31の移動範囲を規制することができる。但し、このような2点支持に限らず、支持板32a及び支持板32bの一方で伝達軸51を支持しても良い。
軸保持部40は、y軸に沿って摺動可能な状態で伝達軸51を保持している。軸保持部40と伝達軸51とは、互いに摩擦係合状態にある。軸保持部40の構成については後述する。
上述のように、レンズホルダ31は、レンズL1〜L4を保持する。レンズL1は、調芯工程を経てレンズホルダ31内に配置されている。レンズL2、レンズL3、レンズL4は、調芯工程を経ることなく、レンズホルダ31内に配置される。つまり、レンズL1は、レンズL2、L3、L4と比較して、高い位置精度が要求されるレンズである。
レンズホルダ31に対するレンズL1〜L4の組み込み方法は任意である。例えば、レンズL4、レンズL3、及びレンズL2をこの順で積層し、レンズL2上にてレンズL1を調芯し、レンズL4、レンズL3、レンズL2、及びレンズL1を接着固定し、その後、レンズL1〜L3の積層体をレンズホルダ31内に圧入すると良い。なお、圧入以外の方法でレンズホルダ31に対してレンズL1〜L4を組み入れても良い。
図6乃至図11を参照して、軸保持部40の構成について説明する。図6及び図7に示すように、軸保持部40は、本体部41、押え板(板状部材)42、ばね(弾性体)43、及び押え板(板状部材)44を有する。伝達軸51から離間する方向に、押え板42、バネ43、押え板44がこの順で配置される。
本体部41には、空間41a、空間41bが形成されている。空間41aは、押え板42及びバネ43を収納する。空間41bは、押え板44を収納する。また、本体部41は、凸部45a、45bを有する。
押え板42は、左端部42a、胴部42b、及び右端部42cを有する板状部材である。バネ43は、一般的なコイル状バネである。押え板44は、矩形状の板状部材である。
本体部41に形成された空間内に、押え板42、バネ43、及び押え板44が順に押し込まれる。本体部41に形成された空間41aに、押え板42及びバネ43が収納される。本体部41に形成された空間41bに、押え板44が収納される。
本体部41に対して押え板44を接着固定することで、押え板42、バネ43、及び押え板44が位置決めされる。具体的には、バネ43は、押え板44によって本体部41の空間内に閉じ込められ、抑え板42を伝達軸51側へ付勢する。押え板42は、バネ43によって伝達軸51側へ付勢される。伝達軸51は、押え板42を介してバネ43により内側へ付勢され、本体部41と押え板42との間に挟持された状態になる。換言すると、伝達軸51と軸保持部40とが互いに摩擦係合した状態になる。
押え板42の端部のy軸に沿う幅を狭くすることによって、本体部41のy軸に沿う幅が大きくなることを抑制しつつ、本体部41の内部での押え板42の上下の変位を規制することができる。本体部41の高さ(y軸に沿う幅)を抑えることによって、レンズユニット30の移動範囲を十分に確保することができる。
押え板42は、好ましくは、金属材料からなる。例えば、SUS等の金属材料で、押え板42を形成すると良い。これによって、伝達軸51と押え板42間の摩擦により、押え板42から磨耗粉が生じることを効果的に抑制できる。なお、押え板42は、本体部41に対して組み込まれた状態のとき、本体部41によって係止され、伝達軸方向へ飛び出さないようになっている。本体部41に押え板42を係止させることによって、伝達軸51を挿し込んだ状態で、本体部41に対して押え板42を組み入れる必要がなくなり、軸保持部40の組立ての自由度を効果的に高めることができる。
バネ43の径は、押え板42の幅と略同一又は若干小さい。なお、バネ43の具体的な構成は任意であり、他の種類の弾性体(板ばね、樹脂製ゴム等)を利用しても良い。本体部41は、樹脂が金型で成形されて製造される。例えば、押え板42、44は、金属板又は樹脂板のプレス成型によって製造される。
なお、本体部41は、好適には、金属材料からなる。本体部41が樹脂の場合、伝達軸51との摩擦により磨耗粉が発生する場合がある。このような問題が生じることを回避するために、ここでは、亜鉛合金の成形により本体部41を製造している。なお、亜鉛合金に限らず、アルミ合金、その他の金属材料を採用しても良い。
図8乃至図10に示すように、軸保持部40は、薄肉部41p及び厚肉部41qを有する。薄肉部41pの厚み(y軸に沿う幅)TH1は、厚肉部41qの厚み(y軸に沿う幅)TH2よりも薄い。軸保持部40は、薄肉部41pの部分で伝達軸51を保持し、厚肉部41qの部分で筐体20に対して固定される。この構成を採用することによって、レンズユニット30の移動範囲を十分に確保しつつ、筐体20に対して軸保持部40を安定して固定させることができる。
薄肉部41pには、伝達軸51が挿通される開口OP10が形成されている。また、薄肉部41pには、押え板42の端部42a、42cが嵌め合わされ、押え板42の移動をガイドするガイド溝41gが設けられている。ガイド溝41gによって押え板42の位置が規制されることによって、上述のように軸保持部40の組立ての自由度を効果的に高めることができる。なお、ガイド溝41gを本体部41に対して設けることによって、本体部41には押え板42の位置を規制するストッパー(位置規制部)が形成される。厚肉部41qの下面には、上述の凸部45a、45bが設けられている。厚肉部41qの上面には、筐体20の側壁21に対応して設けられた側壁41rが設けられている。筐体20に対して軸保持部40を固定させたとき、筐体20の側壁21と軸保持部40の側壁41rとが連続することによって、筐体20に対する蓋60の固定を安定化し、筐体20の外部から内部へのゴミの侵入を効果的に抑制することができる。
図11に示すように、開口OP10が形成された薄肉部41pの内側面には、伝達軸51に向かって突出する突出部47a、47bが設けられている。各突出部47a、47bは、本体部41の開口部の内側面を部分的に平坦面とすることによって形成される。
伝達軸51は、本体部41と押え板42との間で、押え板42、突出部47a、及び突出部47bにより3点で当接保持される。これによって、伝達軸51を安定して保持することができる。なお、3点の当接点は、ほぼ等しい間隔にあり、120度だけ順にずらして配置されている。これにより、伝達軸51をより安定して保持することができる。
図12にレンズユニット30の側面図を示し、図13にレンズユニット30の概略断面図を示す。
図13に示すように、押え板44の軸線Lx1に沿う幅は、押え板42の軸線Lx1に沿う幅よりも狭い。これによって、筐体20の内側面に対してより近い位置にバネ43を配置することが可能となり、カメラモジュール150の小型化を図ることができる。
バネ43は、レンズホルダ31から見た伝達軸51の配置方向(軸線Lx1に沿う方向)に対して90度を成す方向(軸線Lx2に沿う方向)へ押え板42を付勢する。これによって、軸保持部40の配置スペースを効果的に小さくすることができ、カメラモジュール150の小型化を図ることができる。なお、軸線Lx1と軸線Lx2とが成す角度は90度には限られない。軸線Lx1と軸線Lx2とが成す角度を、45〜135度としても良い。
図14に模式的に示すように、軸保持部40は、筐体20に対して取り付けられる。筐体20の隔壁22に設けられた台座26の上面(取付面)には、孔部27a、26bが設けられている。また、軸保持部40の本体部41の下面には、凸部45a、45bが設けられている。隔壁22の孔部27aに対して本体部41の凸部45aが嵌め込まれる。同様に、隔壁22の孔部27bに対して本体部41の凸部45bが嵌め込まれる。本実施形態では、本体部41の下面と台座26の上面間の面接触によって、軸保持部40を高精度に位置決めすることができる。
なお、筐体20の側壁21には、切欠き部21eが設けられている。筐体20と軸保持部40間の空間に接着剤75を注入することによって、筐体20に対して軸保持部40を固定することができる(図15、16参照)。
本実施形態では、筐体20の隔壁22に対して軸保持部40を載置し、孔部27と凸部45との嵌め合いによって両者を固定する。この構成を採用することによって、筐体20の側壁21に対して軸保持部40を固定する際に問題となる側壁21の反りの問題を回避することができる。隔壁22は、側壁21と同様に薄肉の板状部分であるが、側壁21と比較して長さが短く、側壁21のように反りが生じることはないためである。
本実施形態では、隔壁22に対して台座26を設け、台座26上に軸保持部40を固定(実装)する。この構成を採用することによって、台座26の上面と軸保持部40の面間の面接触によって、筐体20に対する軸保持部40の位置を簡易に設定することができる。台座26の上面を高精度に成型し、軸保持部40の実装面を高精度に成型することによって、軸保持部40の位置安定性を効果的に高めることができる。
本実施形態では、側壁21の近傍に台座26を配置する。これによって、軸保持部40の安定性を効果的に高めることができる。本実施形態では、側壁21a、21d間の隅部近傍に台座26を配置する。筐体20の隅部付近では、側壁21a、21dに対して隔壁22が連結しており、隔壁22に反り等の変形が生じる程度は小さい。従って、軸保持部40の安定性を効果的に高めることができる。
図14に示すように筐体20に対して軸保持部40を取り付けることによって、図15に示すように筐体20の側壁21に設けられた切欠き部21eの近傍に本体部41が配置される。そして、本体部41は、接着剤75によって筐体20に対して固定される。この場合、筐体20の側壁の壁厚を十分に薄くすることができ、筐体20を効果的に小型化することができる。
なお、図15に示すように、筐体20の外側から筐体20及び軸保持部40に対してシール部材70を貼り付けることによって、外部から筐体20内へのゴミが入り込むことを効果的に抑制することができる。シール部材70は、例えば、可撓性を有する黒色のテープである。
図15に示すように、筐体20は、等しい横幅及び縦幅を有する。つまり、幅W1=幅W2であり、筐体20の上面視形状は正方形状となる。この場合、レンズの光軸は、筐体20の対角線の交点近傍に設定される。これによって、筐体20に位置決めによって、簡易にレンズの光軸を位置決めすることができる。なお、発明者らの試作結果によると、上述の軸保持部40の採用によって、従来よりも筐体20の縦幅及び横幅を効果的に縮小することができた。
また、図15に示すように、軸保持部40が配置された筐体20の隅部の隣の隅部に対して引出口29を設ける。これによって、筐体20内で引きまわれるリード線の長さを効果的に短くすることができる。
図16に示すように、シール部材70がないとき、筐体20を側面視すると、接着剤75を介して筐体20に対して固定された本体部41を視認することができる。
図17乃至図19を参照して、カメラモジュール150の構成について更に説明する。なお、尚、図17は、カメラモジュール150の上面図である。図18は、カメラモジュール150のx18−x18間の概略的な断面図である。図19は、カメラモジュール150のx19−x19間の概略的な断面図である。
図18及び図19に示すように、ピエゾ素子50と伝達軸51の積層体の高さ(y軸に沿う幅)は、レンズホルダ31の高さ(y軸に沿う幅)以下である。これによって、レンズホルダ31の移動範囲を確保するために、筐体20の高さ(y軸に沿う幅)を増加させることを効果的に抑制することができる。結果的に、カメラモジュール150の低背化を図ることができる。なお、図18及び図19に示すように、レンズホルダ31は、蓋部31a、筒部31b、及び押え部材31cからなる部材である。
イメージセンサ13bは、透明基板13aに対してバンプ実装されている。透明基板13aとイメージセンサ13b間には、複数の半田バンプ(不図示)が配置される。透明基板13aに半田バンプを形成し、この上にイメージセンサ13bを実装することで、透明基板13aとイメージセンサ13bとが積層される。なお、透明基板13aの背面には、配線パターンが予め形成されている。このようにして、イメージセンサ13bと透明基板13a間の位置が固定され、かつ両者間の電気的な接続が確保される。なお、イメージセンサ13bの撮像面は、透明基板13a側に配置されている。
イメージセンサ13bと透明基板13aとの間の距離(離間距離)は、上述の半田バンプの大きさによって決定される。半田バンプの大きさを適宜制御することで、イメージセンサ13bと透明基板13aとの位置決めを正確に行うことが可能である。また、複数の半田バンプにより位置決めすることから、イメージセンサ13bと透明基板13aとの離間距離が平均化される。
透明基板13aは、配線基板10に対してバンプ接続される。つまり、透明基板13aは、半田バンプを介して配線基板10に固定されると共に電気的に接続される。このようにして、イメージセンサ13bは、透明基板13aを介して、配線基板10に対して電気的に接続される。
透明基板13aと配線基板10間の半田バンプによって、イメージセンサ13bと配線基板10間にスペースが確保される。換言すると、透明基板13aと配線基板10間の半田バンプは、イメージセンサ13bと配線基板10間に空間を形成するためのスペーサとして機能している。
筐体20の上部空間及び下部空間を隔てる隔壁22の背面側には、リブ(位置規制部)が形成されている。これによって、筐体20を透明基板13a上に配置するときに上方から透明基板13aを押さえ込み、透明基板13aを好適に位置決めすることができる。
透明基板13aを好適に位置決めするために、透明基板13aの側面に対向するリブを筐体20に形成させても良い。これによって、筐体20を透明基板13a上に配置するときに、好適に横方向から透明基板13aの配置位置を規制することができ、透明基板13aを好適に位置決めすることができる。なお、このようなリブを設けずに直接的に筐体20で横方向から透明基板13aの配置位置を規制しても良い。
配線基板10の下には、補強板15が配置されている。補強板15は、ポリイミド等の樹脂材料からなる。補強板15は、黒色である。補強板15を配置することで、カメラモジュール150の内部に外来光が入射することを好適に抑制することができる。なお、外来光の悪影響を更に抑制するため、黒色の配線基板10を採用している。
次に、図20乃至図23を参照して更に説明する。図20は、携帯電話の概略的な模式図である。図21は、駆動装置を駆動するための駆動部の構成を示す概略的なブロック図である。図22は、駆動波形を示す概略的な波形図である。図23は、駆動波形を示す概略的な波形図である。
カメラモジュール150は、図20に示す携帯電話90内に搭載される。携帯電話90は、上側本体91、下側本体92、及びヒンジ93を有する。上側本体91と下側本体92とは、共にプラスチック製の平板部材であって、ヒンジ93を介して連結される。上側本体91と下側本体92とはヒンジ93によって開閉自在に構成される。上側本体91と下側本体92とが閉じた状態のとき、携帯電話90は上側本体91と下側本体92とが重ね合わされた平板状の部材になる。
上側本体91は、その内面に表示部94を有する。表示部94には、着信相手を特定する情報(名前、電話番号)、携帯電話90の記憶部に格納されたアドレス帳等が表示される。表示部94の下には液晶表示装置が組み込まれている。
下側本体92は、その内面に複数のボタン95を有する。携帯電話90の操作者は、ボタン95を操作することによって、アドレス帳を開いたり、電話を掛けたり、マナーモードに設定したりし、携帯電話90を意図したように操作する。携帯電話90の操作者は、このボタン95を操作することに基づいて、携帯電話90内のカメラモジュール150を起動する。
図21を参照して、カメラモジュール150を動作させるためのシステム構成(アクチュエータの駆動部の構成)について説明する。図21に示すように、コントローラ80の出力は、駆動電圧生成回路81に接続される。駆動電圧生成回路81の出力は、振動源82に接続される。なお、振動源82は、上述のピエゾ素子50に等しい。
コントローラ80は、携帯電話90内に組み込まれたCPUであり、プログラムを実行して様々な指令を生成する。コントローラ80は、操作者による携帯電話90の操作に応じて、カメラモジュールの機能を活性化する。駆動電圧生成回路81は、コントローラ80からの制御信号に応じて、振動源82に印加される駆動電圧を生成する。なお、振動源82は、上述のピエゾ素子50に対応する。
上述の点を前提としたうえで、図22及び図23を参照して、カメラモジュール150の動作(特にそのレンズホルダ31を変位させる動作)について説明する。ここでは、ノコギリ歯波形の駆動電圧をピエゾ素子50に印加する。なお、駆動電圧の波形は任意であり、ノコギリ歯状に限定されるべきではない。
はじめに、図22に示す駆動波形をピエゾ素子50に印加する場合について説明する。なお、図22に示す場合、駆動波形は、立ち上がり期間TR1は、立ち下がり期間TR2に比べて短い。
駆動波形の立ち上がり期間TR1に、レンズホルダ31は前方に変位する。他方、駆動波形の立ち下がり期間TR2に、レンズホルダ31は変位しない。立ち上がり期間TR1が立ち下がり期間TR2よりも短い駆動波形をピエゾ素子50に印加することによってレンズホルダ31を順方向(物体側)に変位させることができる。
次に、図23に示す駆動波形をピエゾ素子50に印加する場合について説明する。なお、図23に示す場合、駆動波形は、立ち上がり期間TR3は、立ち下がり期間TR4に比べて長い。
駆動波形の立ち上がり期間TR3に、レンズホルダ31は変位しない。他方、駆動波形の立ち下がり期間TR4に、レンズホルダ31は後方に変位する。立ち上がり期間TR3が立ち下がり期間TR4よりも長い駆動波形をピエゾ素子50に印加することによって、レンズホルダ31を逆方向(イメージセンサ側)に変位させることができる。駆動波形は、立上り信号の立上り期間をt1、立下り信号の立下り期間をt2とした場合、次の関係式を満足すると良い。
Min(T1、T2)/(T1+T2)≦0.1
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、軸保持部40は、筐体20以外の部材に対して固定しても良い。例えば、蓋60、撮像モジュール12、又は配線基板10に対して軸保持部40を固定しても良い。すなわち、軸保持部40を取り付ける部材は、筐体20の側壁21の延在方向に交差する方向に沿って延在する取付面を有していれば良く、その具体的な部材、及びその構造は任意である。取付面は、平坦面には限られず、所定の曲率を有する曲面であっても良い。いずれの場合においても、軸保持部40は、取付面に対して面接触し、その機械的な安定性が確保される。台座部を設けるか否かは任意であるが、台座部を設けることによって取付面の面精度を高めることが容易になる。
150 カメラモジュール

10 配線基板
11 コネクタ
12 撮像モジュール
13a 透明基板
13b イメージセンサ
13c 撮像領域
15 補強板
20 筐体
21 側壁
21e 切欠き部
22 隔壁
23 梁部
24 梁部
25 レール
26 台座部
27 孔部
27a 孔部
27b 孔部
28 ガイド柱
29 引出口
30 レンズユニット
31 レンズホルダ
32 連結部
32a 支持板
32b 支持板
35 レール受け部
40 軸保持部
41 本体部
41a 空間
41b 空間
41g ガイド溝
41p 薄肉部
41q 厚肉部
41r 側壁
42 押え板
42a 左端部
42a 端部
42b 胴部
42c 右端部
43 バネ
44 押え板
45 凸部
47 突出部
50 ピエゾ素子
51 伝達軸
60 蓋
70 シール部材

80 コントローラ
81 駆動電圧生成回路
82 振動源

90 携帯電話
91 上側本体
92 下側本体
93 ヒンジ
94 表示部
95 ボタン

Claims (13)

  1. 駆動電圧に応じて伸縮する圧電素子と、
    前記圧電素子で生じる振動を受ける駆動軸と、
    前記圧電素子及び前記駆動軸と共に移動する移動対象物と、
    前記移動対象物を外囲すると共に、当該移動対象物の移動方向に沿って延在する側壁部を有する外囲器と、
    前記外囲器とは別体であると共に、前記移動対象物の移動方向に沿って前記駆動軸が摺動可能な状態で前記駆動軸を保持する軸保持部と、
    を備え、
    前記軸保持部は、前記外囲器の前記側壁部の近傍に配置されると共に、前記側壁部の延在方向に交差する方向に沿って延在する取付面に対して設けられている、駆動装置。
  2. 前記外囲器は、前記側壁部の近傍に配置された前記取付面を有することを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記軸保持部と前記取付面とは、互いに面接触していることを特徴とする請求項1又は2に記載の駆動装置。
  4. 前記軸保持部は、嵌め合いによって前記取付面に対して係合していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の駆動装置。
  5. 前記外囲器は、前記移動対象物の移動方向に沿って順に第1及び第2空間を当該外囲器の内側に形成する隔壁部を有し、
    前記取付面は、前記隔壁部に対して設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の駆動装置。
  6. 前記外囲器は、前記軸保持部の配置位置に対応して、前記側壁部に対して設けられた切欠き部を有し、
    前記取付面に対して固定された前記軸保持部は、前記切欠き部を介して、前記外囲器の外側から視認可能であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の駆動装置。
  7. 前記外囲器の上面視形状は多角形状であり、
    前記軸保持部は、前記外囲器の隅部に配置されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の駆動装置。
  8. 前記軸保持部が配置されていない前記外囲器の他の隅部には、前記側壁部を補強するための梁部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の駆動装置。
  9. 前記側壁部の肉厚は、0.6mm以下であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の駆動装置。
  10. 前記軸保持部は、弾性部材による前記駆動軸の付勢に基づいて前記駆動軸を保持することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の駆動装置。
  11. 前記移動対象物は、複数のレンズを保持したレンズ保持体であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の駆動装置。
  12. 請求項11に記載の駆動装置と、
    前記レンズを介して入力する像を撮像する撮像手段と、
    を備える画像取得装置。
  13. 請求項12に記載の画像取得装置を備える電子機器。
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