JP2011043411A - 静電容量型加速度センサ - Google Patents

静電容量型加速度センサ Download PDF

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Sumihisa Fukuda
純久 福田
Koji Sakai
浩司 境
Ryosuke Meshii
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Abstract

【課題】広範囲の加速度に対して検出精度を向上した静電容量型加速度センサを提供することを課題とする。
【解決手段】第1の静電容量CAの固定電極を構成する第1の固定電極基板11と、第2の静電容量CBの固定電極を構成する第2の固定電極基板12と、第1の静電容量CAならびに第2の静電容量CBの可動電極を構成する可動電極基板13とを有し、第1の固定電極基板11ならびに第2の固定電極基板12は、段差を有して可動電極基板13との電極間距離が異なる可動電極基板13との対向面を備え、可動電極基板13には、外部から与えられた加速度に応じて第1の固定電極基板11ならびに第2の固定電極基板12の方向に対して垂直方向に揺動自在に移動する重り部15が形成され、加速度の印加により変化する第1の静電容量CAならびに第2の静電容量CBの容量値に基づいて加速度を検出することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、静電容量の変化として加速度を検出する静電容量型加速度センサに関する。
従来、この種の技術としては、例えば以下に示す文献に記載されたものが知られている(特許文献1参照)。この文献1に記載されたような静電容量型の加速度センサでは、静電容量の一方の電極を構成する固定電極に対して、静電容量の他方の電極を構成する可動電極に重り部を形成し、この重り部が外部から与えられる加速度により変位することで固定電極と可動電極との間の電極間距離が変化し、これにより固定電極と可動電極とで構成される静電容量が変化し、この静電容量の変化を電気的に検出して加速度を検知している。
特開2001−091534号公報
このような従来の静電容量型加速度センサにおいて、固定電極と可動電極との間の電極間距離の変化を静電容量の変化として検出し、この静電容量の変化により加速度を検出
していた。このような検出方法では、静電容量(C)と電極間距離(d)と加速度(G)との関係において、Cは1/dに比例し、Gはdに比例するので、Cは1/Gに比例することになる。このように、Cが1/Gに比例する関係においては、加速度は大きくなればなるほど非直線的な静電容量の変化は大きくなっていた。このため、センサ出力のリニアリティが悪化して、検出精度の低下を招くおそれがあった。
そこで、本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、広範囲な加速度に対して検出精度を向上した静電容量型加速度センサを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る静電容量型加速度センサは、静電容量の固定電極を構成する固定電極基板と、静電容量の可動電極を構成する可動電極基板とを有し、固定電極基板は、段差を有して可動電極基板との電極間距離が異なる可動電極基板との対向面を備え、可動電極基板は、外部から与えられた加速度に応じて固定電極基板の方向に対して垂直方向に揺動自在に移動する重り部が形成され、加速度の印加により固定電極基板と可動電極基板との対向面積の変化に応じて変化する静電容量の容量値に基づいて加速度を検出することを第1の特徴とする。
また、本発明に係る静電容量型加速度センサは、第1の静電容量の固定電極を構成する第1の固定電極基板と、第2の静電容量の固定電極を構成する第2の固定電極基板と、第1の固定電極基板と第2の固定電極基板との間に挟まれ、第1の静電容量ならびに第2の静電容量の可動電極を構成する可動電極基板とを有し、第1の固定電極基板ならびに第2の固定電極基板は、段差を有して可動電極基板との電極間距離が異なる可動電極基板との対向面を備え、可動電極基板には、外部から与えられた加速度に応じて第1の固定電極基板ならびに第2の固定電極基板の方向に対して垂直方向に揺動自在に移動する重り部が形成され、加速度の印加により第1の固定電極基板と可動電極基板との対向面積の変化に応じて変化する第1の静電容量の容量値、ならびに加速度の印加により第2の固定電極基板と可動電極基板との対向面積の変化に応じて変化する第2の静電容量の容量値に基づいて加速度を検出することを第2の特徴とする。
本発明に係る静電容量型加速度センサは、上記第2の特徴の静電容量型加速度センサにおいて、第1の固定電極基板を一方の固定電極とし、第2の固定電極基板を他方の固定電極とし、可動電極基板を誘電体とする第3の静電容量を構成し、第3の静電容量の容量値に基づいて静電容量型加速度センサの異常診断を行うことを第3の特徴とする。
本発明に係る静電容量型加速度センサは、上記第1〜3のいずれか1つの特徴の静電容量型加速度センサにおいて、固定電極基板と可動電極基板とは、電気的に並列接続された複数の静電容量を形成することを第4の特徴とする。
本発明に係る静電容量型加速度センサは、上記第1〜4のいずれか1つの特徴の静電容量型加速度センサにおいて、固定電極基板ならびに可動電極基板は、半導体基板で形成され、固定電極基板と可動電極基板とは、絶縁層を介して接合されていることを第5の特徴とする。
本発明に係る静電容量型加速度センサは、上記第1〜4のいずれか1つの特徴の静電容量型加速度センサにおいて、固定電極基板は、ガラス基板に半導体が埋め込まれた埋め込み基板で形成され、可動電極基板は、半導体基板で形成され、固定電極基板と可動電極基板とは、固定電極基板を構成するガラス基板と可動電極基板を構成する半導体基板との陽極接合により接合されていることを第6の特徴とする。
本発明に係る静電容量型加速度センサは、上記第1〜6のいずれか1つの特徴の静電容量型加速度センサにおいて、重り部が移動する移動面に対して露出した垂直面もしくは平行面の固定電極基板ならびに可動電極基板に電極配線が接合されていることを第7の特徴とする。
本発明に係る静電容量型加速度センサは、上記第6の特徴の静電容量型加速度センサにおいて、ガラス基板には、可動電極基板に至る貫通孔が形成され、貫通孔を介して電極配線が可動電極基板に接合されていることを第8の特徴とする。
本発明に係る静電容量型加速度センサは、上記第6または第8の特徴の静電容量型加速度センサにおいて、重り部が移動する移動面に対して露出したは平行面の固定電極基板には、導電性の接合剤を介して支持基板が接合され、支持基板には、固定電極基板の電極配線が接合されていることを第9の特徴とする。
本発明に係る静電容量型加速度センサは、上記第1〜6のいずれか1つの特徴の静電容量型加速度センサにおいて、重り部が移動する移動面に対して露出した垂直面の固定電極基板ならびに可動電極基板に電極端子となるバンプが形成され、バンプを介して静電容量型加速度センサは支持基板に接合されて実装されていることを第10の特徴とする。
本発明に係る第1の特徴の静電容量型加速度センサでは、広範囲な加速度に対して検出精度を向上することが可能となる。
本発明に係る第2の特徴の静電容量型加速度センサでは、広範囲の加速度に対して検出精度をより一層向上することが可能となる。
本発明に係る第3の特徴の静電容量型加速度センサでは、センサの異常、故障等を自己診断することが可能となり、信頼性を向上することができる。
本発明に係る第4の特徴の静電容量型加速度センサでは、単一の静電容量に基づいて加速度を検出する場合に比べて加速度の検出感度を向上させることができる。
本発明に係る第5の特徴の静電容量型加速度センサでは、各電極基板を構成する半導体基板を酸化処理することで形成される絶縁層を用いることが可能となり、簡便に製造することが可能となる。
本発明に係る第6の特徴の静電容量型加速度センサでは、第1の固定電極基板ならびに第2の固定電極基板と可動電極基板とを陽極接合により容易に接合することが可能となる。
本発明に係る第7の特徴の静電容量型加速度センサでは、各電極基板に接合されるそれぞれの電極配線を同方向に引き出すことが可能となる。
本発明に係る第8の特徴の静電容量型加速度センサでは、可動電極基板に電極配線を容易に形成することが可能となる。
本発明に係る第9の特徴の静電容量型加速度センサでは、各電極基板に接合されるそれぞれの電極配線を同方向に引き出すことが可能となる。
本発明に係る第10の特徴の静電容量型加速度センサでは、少ない実装面積でセンサを実装することが可能となる。
本発明の実施例1に係る静電容量型加速度センサの構成を示す図である。 本発明の実施例2〜4に係る静電容量型加速度センサの静電容量の構成を示す図である。 本発明の実施例5に係る静電容量型加速度センサの構成を示す図である。 本発明の実施例6に係る静電容量型加速度センサの構成を示す図である。 本発明の実施例7に係る静電容量型加速度センサにおける電極配線の接続構成を示す図である。 本発明の実施例8に係る静電容量型加速度センサにおける電極配線の接続構成を示す図である。 本発明の実施例9に係る静電容量型加速度センサにおける実装構成を示す図である。
以下、図面を用いて本発明を実施するための実施例を説明する。
図1は本発明の実施例1〜実施例4に係る静電容量型加速度センサの構成を示す図であり、同図(a)は正面図、同図(b)は側面図、同図(c)は同図(a)のA−A線に沿った縦断面図、同図(d)は同図(b)のB−B線に沿った横断面図である。
図1に示す実施例1の静電容量型加速度センサ(以下、センサと呼ぶ)は、外部から与えられた加速度を静電容量の変化として検出するセンサとして機能し、第1の静電容量CAの固定電極を構成する第1の固定電極基板11と、第2の静電容量CBの固定電極を構成する第2の固定電極基板12と、第1の固定電極基板11と第2の固定電極基板12とに挟み込まれて第1の静電容量CAならびに第2の静電容量CBの可動電極を構成し、もしくは第1の固定電極基板と第2の固定電極基板とで構成される第3の静電容量CCの誘電体を構成する可動電極基板13とを備えて構成されている。
第1の固定電極基板11は、シリコン等の導電性の半導体基板で形成され、一方の主面側に段差が形成されている。第2の固定電極基板12は、シリコン等の導電性の半導体基板で形成され、第1の固定電極基板11に対向して配置され、第1の固定電極基板11の段差が形成された一方の主面側と対向する主面側に、第1の固定電極基板11と同様に段差が形成されている。すなわち、第1の固定電極基板11の段差における高低の境界部11aと第2の固定電極基板12の段差における高低の境界部12aとを結ぶ直線が可動電極基板13の重り部15が変位する方向に対して垂直となり、第1の固定電極基板11の段差により形成される凹部11bと第2の固定電極基板12の段差により形成される凹部12bとは非対向し、第1の固定電極基板11ならびに第2の固定電極基板12のそれぞれに段差が形成されている。第1の固定電極基板11と第2の固定電極基板12との各段差における高低差は等しく形成されている。
なお、第1の固定電極基板11の段差により形成される凹部11bと第2の固定電極基板12の段差により形成される凹部12bとはその一部が対向していてもかまわない。
可動電極基板13は、シリコン等の導電性の半導体基板で形成され、基板の略中央部には、外部から与えられた加速度により可動する可動部14が形成されている。この可動部14は、重り部15とバネ部16とで構成されている。バネ部16は、基板周縁部となるフレーム部(接合部)17と重り部15との両端をつづら折れ状に接合し、フレーム部17に対して重り部15を弾性的に揺動自在に可動支持するバネ要素とし機能する。重り部15は、外部から与えられた加速度を受けて、この加速度に応じてバネ部16の弾性作用によりフレーム部17の方向、すなわち固定電極間の方向に対して垂直方向(図1(d)では左右方向)に移動変位する。
このように、基板の略中央部に可動部14が形成された可動電極基板13は、各電極基板を構成する半導体基板を酸化することで形成される半導体酸化膜、例えばシリコン酸化膜等の絶縁層18を介して基板周縁部のフレーム部17が第1の固定電極基板11ならびに第2の固定電極基板12と接合される。このときに、可動電極基板13の重り部15の略中央が、第1の固定電極基板11の段差における高低の境界部11aと第2の固定電極基板12の段差における高低の境界部12aに位置するように、可動電極基板13は第1の固定電極基板11と第2の固定電極基板12との間に挟み込まれて配置形成される。
なお、可動電極基板13の重り部15の略中央は、第1の固定電極基板11の段差における高低の境界部11aと第2の固定電極基板12の段差における高低の境界部12aに対して左右のいずれかの方向に変位していてもかまわない。
第1の固定電極基板11、第2の固定電極基板12ならびに可動電極基板13には、電極配線19a、19b、19cが接合(ボンディング)されて、これらの電極配線19a、19b、19cを介して各電極と静電容量を検出する外部の検出回路(図示せず)とが電気的に接続されている。この電極配線19a、19b、19cは、図1(a)に示すように、重り部15が移動する方向に対して垂直な各電極基板の終端面、すなわちウェハ上に形成された多数のセンサを個々のチップに分割する際のダイシング時に切断されて露出されたダイシング面に、それぞれ対応する配線接合用のパッド部20a、20b、20cを介して接合される。これにより、電極配線19a、19b、19cを接合して引き出す箇所の制約が少なくなり、配線を形成する際の自由度を高めることができる。
このような各電極基板の配置構成においては、図2に示すように第1の静電容量CA、第2の静電容量CB、第3の静電容量CCの3つの静電容量が構成されることになる。すなわち、図2(a)に示すように第1の固定電極基板11と可動電極基板13とで第1の静電容量CAが構成され、同図(b)に示すように第2の固定電極基板12と可動電極基板13とで第2の静電容量CBが構成され、同図(c)に示すように第1の固定電極基板11と第2の固定電極基板12とで第3の静電容量CCが構成される。
この実施例1では、図2(a)に示す構成の第1の静電容量CAを用いて加速度を検出し、以下順を追って説明する実施例2では、同図(b)に示す構成の第2の静電容量CBを用いて加速度を検出し、実施例3では、同図(a)、(b)に示す構成の2つの静電容量CA、CBを用いて加速度を検出し、実施例4では同図(a)、(b)、(c)に示す3つの静電容量CA、CB、CCを用いてセンサを構成している。
図2(a)に示す第1の静電容量CAにおいて、可動電極基板13の重り部15が加速度を受けて、受けた加速度に応じて電極間方向に対して垂直方向、図2(a)では矢印で示すように左右方向に移動すると、可動電極基板13の重り部15と第1の固定電極基板11とが対向する面積が変動する。すなわち、第1の固定電極基板11と可動電極基板13との電極間距離がda1となる、第1の固定電極基板11と可動電極基板13の重り部15とが対向する対向面積(Sa1)が変動し、かつ第1の固定電極基板11と可動電極基板13との電極間距離がda2(<da1)となる、第1の固定電極基板11と可動電極基板13の重り部15とが対向する対向面積(Sa2)が変動する。なお、電極間距離da1、da2が異なる第1の固定電極基板11の境界は、第1の固定電極基板11の段差における高低差の境界部11aとなる。
例えば、加速度が印加されていない状態で第1の固定電極基板11の段差における高低差の境界部11aに可動電極基板13の重り部15の略中心が位置している初期状態において、重り部15が加速度を受けて図2(a)の右側、すなわち電極間距離da2側に移動すると、第1の固定電極基板11と可動電極基板13とにおける上記対向面積Sa1は減少する一方、上記対向面積Sa2は増加する。
加速度による対向面積の変動分を△Sとし、第1の静電容量CAの誘電率をεとすると、電極間距離da1、対向面積Sa1における静電容量値Ca1と、電極間da2、対向面積Sa2における静電容量値Ca2とは、次式(1)で表される。
(数1)
Ca1=ε×(Sa1−△S)/da1
Ca2=ε×(Sa2+△S)/da2 …(1)
また、第1の静電容量CAの静電容量値Caは、次式(2)で表される。
(数2)
Ca=Ca1+Ca2 …(2)
ここで、加速度による対向面積の変動による第1の静電容量CAの静電容量値Caの変化(増減)を説明するにあたって、説明を簡単にして理解を容易にするために、初期状態においては、第1の固定電極基板11の段差における高低差の境界部11aに可動電極基板13の重り部15の略中心が位置しているので、対向面積Sa1とSa2とは概ね等しい(=S)とし、電極間距離da1は電極間距離da2の例えば2倍(da1=2da2(=2d))とすると、上式(1)は次式(3)となり、上式(2)は次式(4)となる。
(数3)
Ca1=ε×(S−△S)/2d
Ca2=ε×(S+△S)/d …(3)
Ca=(ε×3S/2d)+(ε×△S/2d) …(4)
一方、初期状態における第1の静電容量CAの静電容量値Caaは、次式(5)で表される。
(数4)
Caa=Ca1+Ca2
=(ε×S/2d)+(ε×S/d)
=(ε×3S/2d) …(5)
上式(4)と(5)を対比すると、加速度により重り部15が電極間距離da2側に移動して対向面積が変動することで、静電容量値Caは(ε×△S/2d)だけ増加することになる。
次に、重り部15が加速度を受けて図2(a)の左側、すなわち電極間距離da1側に移動すると、第1の固定電極基板11と可動電極基板13とにおける上記対向面積Sa1は増加する一方、上記対向面積Sa2は減少する。このような場合も上述したと同様に各パラメータを設定すると、Ca1、Ca2ならびにCaは次式(6)で表される。
(数5)
Ca1=ε×(S+ΔS)/2d
Ca2=ε×(S−ΔS)/d
Ca=(ε×3S/2d)−(ε×ΔS/2d) …(6)
上式(5)と(6)を対比すると、加速度により重り部15が電極間距離da1側に移動して対向面積が変動することで、静電容量値Caは(ε×ΔS/2d)だけ減少することになる。
このように、可動電極基板13に加速度が与えられて可動部14が変動することで、第1の固定電極基板11と可動電極基板13とで構成される第1の静電容量CAの静電容量値Caが変化(増減)するので、この静電容量値Caの変化を検出することで、加速度を検出することが可能となる。すなわち、本発明にかかるこの実施例1では、加速度により静電容量を構成する電極間距離の変化を検出して加速度を検出する従来の手法に代えて、加速度により静電容量を構成する電極間の対向面積の変化を検出して加速度を検出するようにしたことを特徴としている。
一方、従来の静電容量型の加速度センサのように、静電容量の一方の電極を可動電極とし、加速度による電極間距離の変化に基づいて静電容量の変化を検出する構成では、既述したように加速度は電極間距離に比例し、かつ静電容量は電極間距離の逆数に比例する関係を用いているので、静電容量は加速度の逆数に比例する関係となる。このため、高加速度になる程多大な非直線性が生じて、センサ出力のリニアリティが悪化し、検出精度の低下を招くおそれがあった。
これに対して、この実施例1では、加速度により第1の固定電極基板11と可動電極基板13との対向面積が変化することに基づいて静電容量の変化を検出する構成を採用しているので、電極間距離に依存することなく加速度を検出することが可能となる。これにより、低加速度から高加速度に至る広範囲で入出力間の高いリニアリティを実現することが可能となり、加速度を精度良く検出することができる。
さらに、センサ個々の特性は、初期の静電容量の電極間距離の影響を受けやすいので、電極間距離の変化に基づいて静電容量の変化を検出する従来構成では、その影響が拡大されやすくなり、結果として製品毎の特性のバラツキが大きくなりやすかった。
これに対して、この実施例1では、電極間距離の変化に基づいて静電容量の変化を検出する構成は採用していないので、初期の静電容量の電極間距離の影響を受けることは回避され、製品毎の特性のバラツキを小さくすることが可能となる。
また、センサの感度を向上させるためには、静電容量の容量値を大きくする必要があるが、コストの低減、構成の小型化を図るためには静電容量の電極間距離の縮小が必要となる。しかし、従来のように加速度により電極間距離が初期値(加速度が印加されていない状態)に比べて減少する構成では、電極間距離の初期値を小さくし過ぎると、ダストやスティッキング等により動作不良を招くおそれがあった。したがって、構成の小型化の障害となっていた。
これに対して、この実施例1では、第1の固定電極基板11と可動電極基板13との間の距離が最小となる部分は、予め設定された一定の間隔を保つように形成することで、第1の固定電極基板11と可動電極基板13との間の距離が最小となる部分ではその距離は変化しない。これにより、電極間におけるダストやスティキング等が回避しやすくなり、動作不良を招くおそれを少なくすることが可能となり、かつ電極間距離を短くして構成の小型化を図ることが可能となる。
さらに、従来構成では、一般的に可動電極と固定電極間に一定の電位差を設け、それによって静電容量に電荷をチャージし、その電荷のチャージにかかる時間に基づいて静電容量の容量値を測定していた。このような手法では、可動電極と固定電極間に設けられた電位差により静電引力が生じるので、電極間距離を変化させる要因に加速度以外の要因が加わってしまい、検出精度が低下するおそれがあった。
これに対して、この実施例1では、上記静電引力が加速度の検出に影響を与えることはないので、静電引力による検出精度の低下を回避することが可能となる。
また、半導体製造プロセスで一般的に用いられている半導体の酸化処理により各電極基板を接合することが可能となり、簡便に製造することが可能となる。
次に、本発明の実施例2について説明する。この実施例2の特徴とするところは、図2(b)に示すように、第2の固定電極基板12と可動電極基板13とで構成される第2の静電容量CBの静電容量値Cbの変化に基づいて加速度を検出するようにしたことにある。
図2(b)に示す第2の静電容量CBにおいては、可動電極基板13の重り部15が加速度を受けて、受けた加速度に応じて電極間方向に対して垂直方向、図2(b)では矢印で示すように左右方向に移動すると、可動電極基板13の重り部15と第2の固定電極基板12とが対向する面積が変動する。すなわち、第2の固定電極基板12と可動電極基板13との電極間距離がda2となる、第2の固定電極基板12と可動電極基板13の重り部15とが対向する対向面積(Sa2)が変動し、かつ第2の固定電極基板12と可動電極基板13との電極間距離がda1(>da2)となる、第1の固定電極基板11と可動電極基板13の重り部15とが対向する対向面積(Sa1)が変動する。なお、電極間距離da1、da2が異なる第2の固定電極基板12の境界は、第2の固定電極基板12の段差における高低差の境界部12aとなる。
例えば、加速度が印加されていない状態で第2の固定電極基板12の段差における高低差の境界部12aに可動電極基板13の重り部15の略中心が位置している初期状態において、重り部15が加速度を受けて図2(b)の左側、すなわち電極間距離da2側に移動すると、第2の固定電極基板12と可動電極基板13とにおける上記対向面積Sa2は増加する一方、上記対向面積Sa1は減少する。これにより、先の実施例1で説明した、可動電極基板13が電極間距離da2側(図2(a)の右側)に移動した場合と同様にして第2の静電容量CBの静電容量値Cbは増加する。
一方、上記初期状態において、重り部15が加速度を受けて図2(b)の右側、すなわち電極間距離da1側に移動すると、第2の固定電極基板12と可動電極基板13とにおける上記対向面積Sa2は減少する一方、上記対向面積Sa1は増加する。これにより、先の実施例1で説明した、可動電極基板13が電極間距離da1側(図2(a)の左側)に移動した場合と同様にして第2の静電容量CBの静電容量値Cbは減少する。
このように、可動電極基板13に加速度が与えられて可動部14が変動することで、第2の固定電極基板12と可動電極基板13とで構成される第2の静電容量CBの静電容量値Cbが変化(増減)するので、この静電容量値Cbの変化を検出することで、加速度を検出することが可能となる。すなわち、本発明にかかるこの実施例2では、加速度により静電容量を構成する電極間距離の変化を検出して加速度を検出する従来の手法に代えて、加速度により静電容量を構成する電極間の対向面積の変化を検出して加速度を検出するようにしたことを特徴としている。
したがって、この実施例2においても、先の実施例1と同様の効果を得ることができる。
次に、本発明の実施例3について説明する。この実施例3の特徴とするところは、図2(a)に示す第1の固定電極基板11と可動電極基板13とで構成される第1の静電容量CAの静電容量値Caと、図2(b)に示す第2の固定電極基板12と可動電極基板13とで構成される第2の静電容量CBの静電容量値Cbとの双方の静電容量値の変化に基づいて加速度を検出するようにしたことにある。
第1の固定電極基板11と第2の固定電極基板12との間に配置された可動電極基板13が、加速度の印加により図2(a)、(b)の右側に移動すると、先の実施例1ならびに実施例2で説明したように、第1の静電容量CAの静電容量値Caは増加する一方、第2の静電容量CBの静電容量値Cbは減少する。また、可動電極基板13が、加速度の印加により図2(a)、(b)の左側に移動すると、先の実施例1ならびに実施例2で説明したように、第1の静電容量CAの静電容量値Caは減少する一方、第2の静電容量CBの静電容量値Cbは増加する。このように、構成の対称性により、静電容量値CaとCbの増減関係が逆となり、増加量と減少量は同じとなる。この実施例3では、この関係に着目して加速度を検出している。
ここで、加速度が印加されていない状態で第1の固定電極基板11の段差における高低差の境界部11aならびに第2の固定電極基板12の段差における高低差の境界部11aに可動電極基板13の重り部15の略中心が位置している初期状態における、第1の静電容量CAの静電容量値をCa1、第2の静電容量CBの静電容量値をCb1、加速度印加時における第1の静電容量CAの容量値の変化量を△Ca1、第2の静電容量CBの容量値の変化量を△Cb1、第1の静電容量CAにおける接合や配線層による寄生容量値をCa12、第2の静電容量CBにおける接合や配線層による寄生容量値をCb12とすると、加速度が印加された際の第1の静電容量CA、CBの静電容量値Ca、Cbは次式(7)で表される。
(数6)
Ca=Ca1+△Ca1+Ca12
Cb=Cb1+△Cb1+Cb12 …(7)
上式(7)において、先の実施例1ならびに実施例2で説明したように、センサにおける構成の対称性から、Ca1=Cb1、△Ca1=−△Cb1ならびにCa12=Cb12となる。したがって、静電容量値Ca、Cbの差分(Ca−Cb)は2△Ca1となる。
このように、静電容量値Ca、Cbの差分を算出することで、印加された(検出しようとする)加速度に対して、先の実施例1、2に比べて容量値において2倍の変化量を得ることができる。したがって、この容量値の差分に基づいて加速度を検出することで、先の実施例1、2に比べて2倍の感度で加速度を検出することが可能となる。これにより、先の実施例1、2で得られる効果に加えて、検出感度が向上して、さらに一層検出精度を高めることができる。
また、両者の差分に基づいて加速度を検出することで、静電容量CA、CBにおける寄生容量の影響を回避することができ、検出精度をより一層向上させることができる。
次に、本発明の実施例4について説明する。この実施例4の特徴とするところは、図2(c)に示す第1の固定電極基板11と第2の固定電極基板12とで構成される第3の静電容量CCにおける静電容量値Ccの変化を加味したことにある。
図2(c)に示すように、第3の静電容量CCにおいては、可動電極基板13は誘電体として機能し、加速度により可動電極基板13の可動部14が移動しても第3の静電容量CCの静電容量値Ccは変化せず常に不変となる。この実施例4は、加速度による静電容量値Ccの不変性に着目したことを特徴とする。
上述したように、静電容量値Ccは加速度の印加により変化しないが、例えば温度、湿度、外的応力等の環境負荷や、例えば固定電極基板の損傷等のセンサの構造上の異常によって変化する場合がある。したがって、静電容量値Ccを診断容量値として継続してモニタリングし、その値が予め設定された許容範囲を逸脱した場合には、センサに異常、故障等が発生したものと推定する。これにより、センサの異常、故障を自己診断することが可能となる。
上記特徴的な技術思想を採用していない、従来の技術において、同様の効果を実現しようとすると、温度等の環境負荷のファクターに応じた補正機能を備えたり、加速度を検知する静電容量の構造体とは異なる静電容量、すなわち環境変化の影響のみを受け加速度の影響を受けない容量を別途センサの内部、特に可動部の近傍に設ける必要がある。このような手段においては、構成の大型化や複雑化、ならびに感度の低下やコストの上昇といった不具合を招くおそれがあった。しかしながら、この実施例4で採用した特徴的な技術思想では、このような不具合を回避することが可能となる。
図3は本発明の実施例5に係る静電容量型加速度センサの構成を示す図であり、同図(a)は先の図1(c)の縦断面図と同様の縦断面図であり、同図(b)は図1(d)の横断面図と同様の横断面図である。
図3に示す実施例5に係るセンサの特徴とするところは、先の実施例1に比べて可動電極基板13の重り部15に複数本のスリット31を設け、この重り部15に対向する第1の固定電極基板11ならびに第2の固定電極基板12に櫛歯状の凹凸部32を複数設け、1つのセンサにおいて先の実施例1〜4で採用した静電容量CA、CB、CCを複数セット備えたことにある。
このような構成により、スリット31により隔てられた1つの重り部15と1組の凹凸部32とで、先の実施例1〜4で説明した静電容量CA、CB、CCからなる静電容量が1セット形成され、この1セット分の静電容量を複数セット設け、先の実施例1〜4の各静電容量CA、CB、CCを複数並列接続している。
このような実施例5においては、先の実施例1〜4と同様の静電容量CA、CB、CCを複数設けることで、上記実施例1〜4に比べて加速度の検出感度、もしくはセンサの異常、故障検知感度を格段に向上させることができる。
図4は本発明の実施例6に係る静電容量型加速度センサの構成を示す図であり、同図(a)は先の図1(c)の縦断面図と同様の縦断面図であり、同図(b)は図1(d)の横断面図と同様の横断面図である。
図4に示す実施例4に係るセンサの特徴とするところは、先の実施例1に比べて実施例1の第1の固定電極基板11と第2の固定電極基板12を、シリコン等の単一の半導体基板に代えて、ガラス基板に半導体例えばシリコンが埋め込まれた埋め込み基板41で構成し、かつ先の実施例1の絶縁層18に代えて、埋め込み基板41の周縁を形成するガラス部42を介して第1の固定電極基板11と実施例1と同様の可動電極基板13とを陽極接合により接合し、埋め込み基板41の周縁を形成するガラス部42を介して第2の固定電極基板12と可動電極基板13とを陽極接合により接合したことにある。
このような構成においては、図4(b)に示すように、第1の固定電極基板11ならびに第2の固定電極基板12のいずれか一方の基板(図4では第1の固定電極基板11)のガラス部42に可動電極基板13に至る配線引き出し用の貫通孔43を形成して、可動電極基板13のフレーム部17の一部表面を露出させ、この露出した可動電極基板13のフレーム部17の表面に配線接続用のパッド部20bを形成し、このパッド部20bに電極配線19bをワイヤボンディングして可動電極基板13に電極配線19bを接合する。なお、電極配線19bを構成する金属と可動電極基板13を構成する半導体との直接接合の相性に応じて両者が良好に直接接合できる場合には、パッド部20bを省略してもかまわない。
このような実施例4においては、先の実施例1の絶縁層18を用いることなく第1の固定電極基板11ならびに第2の固定電極基板12と可動電極基板13とを接合することが可能となる。これにより、各電極基板を接合する接合部材が不要となり、構成を簡略化することができる。また、陽極接合により第1の固定電極基板11ならびに第2の固定電極基板12と可動電極基板13とを接合することが可能となり、接合の容易化を図ることができる。
図5は本発明の実施例7に係る静電容量型加速度センサの構成を示す図であり、先の図1(a)と同様の正面図である。
図5に示す実施例7に係るセンサの特徴とするところは、先の実施例1に比べて電極配線19a、19b、19cを、それぞれ対応したパッド部20a、20b、20cを介して、図5に示すように重り部15が移動する方向に対して平行な側面、すなわち多数のセンサが形成されるウェハの主に表面側に接合したことにある。電極配線19a、19b、19cがワイヤボンディングされる箇所は、各電極基板の側面の面積を変えて各電極基板を接合した際に他の電極基板と接合されない部分を設けることで、ウェハの一部表面を露出させて形成する。これにより、電極配線19a、19b、19cをすべて同じ方向に引き出すことが可能になることに加えて、電極配線19a、19b、19cを接合して引き出せる箇所の制約が少なくなり、配線を形成する際の自由度を高めることができる。
図6は本発明の実施例8に係る静電容量型加速度センサの構成を示す図であり、先の図1(d)と同様の横断面図である。
図6に示す実施例8に係るセンサの特徴とするところは、先の実施例6に対して、可動電極基板13に接続された電極配線19bの引き出し方向と同方向に第1の固定電極基板11ならびに第2の固定電極基板12に電極配線19a、19cを接続形成したことにある。
第1の固定電極基板11には、その露出した側面を構成する埋め込み基板に埋め込まれたシリコン等の半導体に電極配線19aがパッド部20aを介して接合され、この電極配線19aは、可動電極基板13に接続された電極配線19bの引き出し方向と同方向に引き出されている。
第2の固定電極基板12は、その側面に低抵抗で導電性のダイボンディング用の接着剤61を介してセンサを支持する支持基板として機能し各電極基板よりも大きな面積の金属フレーム62にダイボンディングされて接合され、第2の固定電極基板12に接合された側の金属フレーム62の露出した表面に電極配線19cがパッド部20cを介して接合され、この電極配線19cは、可動電極基板13に接合された電極配線19bの引き出し方向と同方向に引き出すことが可能となる。
これにより、電極配線19a、19b、19cをすべて同じ方向に引き出すことが可能になることに加えて、電極配線19a、19b、19cを接続して引き出す箇所の制約が少なくなり、配線を形成する際の自由度を高めることができる。
なお、上記各実施例における電極配線19a、19b、19cは、同方向に引き出されるように対応する各電極基板に接合しているが、電極配線19a、19b、19cをすべて同方向に引き出さなくてもよく、例えば少なくとも1つの電極配線を他の電極配線の引き出し方向に対して逆方向に引き出すようにしてもかまわない。
図7は本発明の実施例8に係る静電容量型加速度センサの構成を示す図であり、同図(a)は先の図1(a)と同様の正面図であり、同図(b)は同図(a)のC−C線に沿った縦断面図である。
図7に示す実施例9に係るセンサの特徴とするところは、先の実施例1に比べて電極配線19a、19b、19cに代えて、バンプ71を形成してフリップチップ実装できるようにしたことにある。
第1の固定電極基板11、第2の固定電極基板12ならびに可動電極基板13には、図7(a)に示すように、重り部15が移動する方向に対して垂直な各電極基板の終端面、すなわちウェハ上に形成された多数のセンサを個々のチップに分割する際のダイシング時に切断されて露出されたダイシング面にウェットエッチング等により溝72をそれぞれ形成し、それぞれの溝72の内面にスパッタリング法等により金属膜の配線接続用のパッド部73を蒸着形成し、その後各溝72内に突起状の電極端子となるバンプ71を例えばはんだボールで形成する。
このようにして形成されたバンプ71を介してセンサの支持基板となる金属フレーム74にセンサが載置されてフリップチップ実装され、各電極基板とセンサ外部との電気的接続が形成される。
このにより、フリップチップ実装が可能となり、ワイヤボンディングに比べて実装面積を小さくすることができ、小型、薄型実装を実現することができる。
なお、上記各実施例1〜9で採用した特徴的な技術思想は、可能な範囲で適宜組み合わせて実施してもよい。
11…第1の固定電極基板
11a…境界部
11b…凹部
12…第2の固定電極基板
12a…境界部
12b…凹部
13…可動電極基板
14…可動部
15…重り部
16…バネ部
17…フレーム部
18…絶縁層
19a,19b,19c…電極配線
20a,20b,20c,73…パッド部
31…スリット
32…凹凸部
41…埋め込み基板
42…ガラス部
43…貫通孔
61…接着剤
62,74…金属フレーム
71…バンプ
72…溝

Claims (10)

  1. 静電容量の固定電極を構成する固定電極基板と、
    前記静電容量の可動電極を構成する可動電極基板とを有し、
    前記固定電極基板は、段差を有して前記可動電極基板との電極間距離が異なる前記可動電極基板との対向面を備え、
    前記可動電極基板は、外部から与えられた加速度に応じて前記固定電極基板の方向に対して垂直方向に揺動自在に移動する重り部が形成され、
    加速度の印加により前記固定電極基板と前記可動電極基板の重り部との対向面積の変化に応じて変化する前記静電容量の容量値に基づいて加速度を検出する
    ことを特徴とする静電容量型加速度センサ。
  2. 第1の静電容量の固定電極を構成する第1の固定電極基板と、
    第2の静電容量の固定電極を構成する第2の固定電極基板と、
    前記第1の固定電極基板と前記第2の固定電極基板との間に挟まれ、前記第1の静電容量ならびに前記第2の静電容量の可動電極を構成する可動電極基板とを有し、
    前記第1の固定電極基板ならびに前記第2の固定電極基板は、段差を有して前記可動電極基板との電極間距離が異なる前記可動電極基板との対向面を備え、
    前記可動電極基板には、外部から与えられた加速度に応じて前記第1の固定電極基板ならびに前記第2の固定電極基板の方向に対して垂直方向に揺動自在に移動する重り部が形成され、
    加速度の印加により前記第1の固定電極基板と前記可動電極基板の重り部との対向面積の変化に応じて変化する前記第1の静電容量の容量値、ならびに加速度の印加により前記第2の固定電極基板と前記可動電極基板の重り部との対向面積の変化に応じて変化する前記第2の静電容量の容量値に基づいて加速度を検出する
    ことを特徴とする静電容量型加速度センサ。
  3. 前記第1の固定電極基板を一方の固定電極とし、前記第2の固定電極基板を他方の固定電極とし、前記可動電極基板を誘電体とする第3の静電容量を構成し、前記第3の静電容量の容量値に基づいて前記静電容量型加速度センサの異常診断を行う
    ことを特徴とする請求項2に記載の静電容量型加速度センサ。
  4. 前記固定電極基板と前記可動電極基板とは、電気的に並列接続された複数の静電容量を形成する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の静電容量型加速度センサ。
  5. 前記固定電極基板ならびに前記可動電極基板は、半導体基板で形成され、
    前記固定電極基板と前記可動電極基板とは、絶縁層を介して接合されている
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の静電容量型加速度センサ。
  6. 前記固定電極基板は、ガラス基板に半導体が埋め込まれた埋め込み基板で形成され、
    前記可動電極基板は、半導体基板で形成され、
    前記固定電極基板と前記可動電極基板とは、前記固定電極基板を構成するガラス基板と前記可動電極基板を構成する半導体基板との陽極接合により接合されている
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の静電容量型加速度センサ。
  7. 前記重り部が移動する移動面に対して露出した垂直面もしくは平行面の前記固定電極基板ならびに前記可動電極基板に電極配線が接合されている
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の静電容量型加速度センサ。
  8. 前記ガラス基板には、前記可動電極基板に至る貫通孔が形成され、前記貫通孔を介して電極配線が前記可動電極基板に接合されている
    ことを特徴とする請求項6に記載の静電容量型加速度センサ。
  9. 前記重り部が移動する移動面に対して露出したは平行面の前記固定電極基板には、導電性の接合剤を介して支持基板が接合され、前記支持基板には、前記固定電極基板の電極配線が接合されている
    ことを特徴とする請求項6または8に記載の静電容量型加速度センサ。
  10. 前記重り部が移動する移動面に対して露出した垂直面の前記固定電極基板ならびに前記可動電極基板に電極端子となるバンプが形成され、前記バンプを介して前記静電容量型加速度センサは支持基板に接合されて実装されている
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の静電容量型加速度センサ。
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