JP2011043409A - トンネル掘削中の地質探査方法及びトンネル地質探査装置 - Google Patents

トンネル掘削中の地質探査方法及びトンネル地質探査装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011043409A
JP2011043409A JP2009191834A JP2009191834A JP2011043409A JP 2011043409 A JP2011043409 A JP 2011043409A JP 2009191834 A JP2009191834 A JP 2009191834A JP 2009191834 A JP2009191834 A JP 2009191834A JP 2011043409 A JP2011043409 A JP 2011043409A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tunnel
recording device
mine
outside
vibration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009191834A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyuki Murayama
秀幸 村山
Hiromi Niwa
廣海 丹羽
Hiroaki Asada
浩章 浅田
Yoshinori Ono
義範 大野
Hideki Fukuda
秀樹 福田
Toru Kuroda
徹 黒田
Yoshiro Kawabe
喜朗 川部
Yoshitaka Watanabe
義孝 渡辺
Motonori Higashinaka
基倫 東中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CHIKYU KAGAKU SOGO KENKYUSHO KK
Fujita Corp
Original Assignee
CHIKYU KAGAKU SOGO KENKYUSHO KK
Fujita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CHIKYU KAGAKU SOGO KENKYUSHO KK, Fujita Corp filed Critical CHIKYU KAGAKU SOGO KENKYUSHO KK
Priority to JP2009191834A priority Critical patent/JP2011043409A/ja
Publication of JP2011043409A publication Critical patent/JP2011043409A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)

Abstract

【課題】坑外側記録装置の内蔵時計と坑内側記録装置の内蔵時計とを共にGPS時刻に常時同期させることにより、トンネル施工中における地質の連続探査を可能とすることである。
【解決手段】トンネル坑外に設置した坑外側記録装置に坑外側受振器の受信データを記録し、トンネル坑内に設置した坑内側記録装置13bに発破振動の発震時刻と坑内側受振器の受信データとを記録し、これらの記録データに基づいて掘削中のトンネルの切羽前方の地質を予測する。坑外側記録装置に坑外用のGPS受信器を設け、このGPS受信器により受信したGPS信号によりその内蔵時計をGPS時刻に常時同期させる。トンネル坑外に坑内用のGPS受信器21を設け、このGPS受信器21が受信したGPS信号を接続ケーブル(光ファイバーケーブル)24によりトンネル坑内に伝搬し、当該伝搬されたGPS信号により坑内側記録装置13bの内蔵時計をGPS時刻に常時同期させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、掘削中のトンネルにおける地質探査の方法及び探査装置に関する。
わが国は多くの山岳地帯を有しており、かかる山岳地帯を通して、鉄道、高速道路網、水路等が縦横に張りめぐらされている。また、山岳トンネル以外にも、海峡などで隔てられた区間を結ぶ海底トンネルも設けられている。
このようなトンネルの掘削工事に際しては、その計画、設計段階において、掘削予定路線上における地質の事前調査が行われる。この事前調査は、通常、弾性波探査の手法を用いて行われるが、この探査は地表から行われるため、土被りが大きい場合にはトンネル予定ルートまで弾性波が十分届かないなど、十分な探査精度が確保できない場合がある。
そこで、事前調査だけではなく、施工中のトンネルの坑内と坑外とに観測装置を配置し、これらの観測装置により地質を探査する方法が報告されている。
非特許文献1〜3には、トンネル施工中において、トンネル掘削時の発破振動をトンネル坑外(地表上)に設置した受振器により受振し、その受振データから発破点と受振器との間の平均地山弾性波速度を求め、その値と事前に行った弾性波探査データとを合わせてトモグラフィ的な解析を行うことにより、切羽前方の地山性状の予測精度を高めるようにした探査方法が記載されている。この場合、トンネル坑内には発破時刻(発震時刻)を記録するための記録装置が設置され、坑外(地表)には受振器の受振データを記録する記録装置が設置されており、これらの記録装置に記録された発破時刻と初動時刻とに基づいて平均地山弾性波速度が算出される。
一方、非特許文献4には、トンネル施工中における地質調査において、トンネル坑外に加えて坑内にも受振器を設置し、この坑内側の受振器により発破振動を受振し、その受振データに基づいてVSP処理を基本とした反射法探査等を行うようにしたSSRT(Shallow Seismic Reflection survey for Tunnels)とも呼ばれるトンネル浅層反射法探査について記載されている。この場合、発破時刻と坑外に設置された受振器の初動データとから算出される平均地山弾性波速度は、反射法探査における反射面の位置同定に用いられることになる。
篠原・小松・森、「発破振動によるトンネル切羽前方の弾性波速度分布の予測」、第57回年次講演会講演概要集、土木学会、平成14年9月、P.1332−1334 篠原「トンネルの事前調査および施工中における弾性波探査について」、第58回年次講演概要集、土木学会、平成15年9月、P.313−314 篠原・塚本・浜田、「トモグラフィ的解析手法によるトンネル切羽前方の弾性波速度分布の予測」、トンネル工学報告集、土木学会、平成16年11月、第14巻2004年11月報告集(12)、P.77−82 大野・渡辺・吉田・村山・清水、「トンネル掘削発破を起震源とした切羽前方弾性波探査の開発と現場適用」、第15回トンネル工学報告集、土木学会、平成17年12月、P.1−8
上記方法において探査精度を高めるためには、トンネル坑内に設置される記録装置の内蔵時計の時刻とトンネル坑外に設置される記録装置の内蔵時計の時刻とを、計測間隔に相当する1ミリ秒以下の精度で一致させる必要がある。
非特許文献1〜3に記載される探査方法では、各記録装置にGPS(Global Positioning System ;全地球測位システム)信号を受信するためのアンテナを設け、このアンテナで受信したGPS信号により内蔵時計をGPS時刻に同期させて時刻精度を確保するようにしている。GPS信号はGPS衛星から発せられる電波信号であり、それには時刻校正を目的とした信号(1PPS、時刻情報)が含まれ、このGPS信号に同期させることにより、記録装置の内蔵時計をGPS衛星が持っているGPS時刻(基準時刻)に高精度に校正することができる。つまり、年間数秒程度の誤差を生じる水晶時計を用いた内蔵時計を、GPS信号に同期させてその時刻精度を高めることができる。
しかしながら、トンネル坑外に設置される記録装置は常時GPS信号を受信することができるのに対して、トンネル坑内に配置される記録装置はGPS信号を受信することができないので、坑内に設置される記録装置については、坑外でGPS信号を受信させて時刻校正をした後に再度坑内に運び込むようにしている。
ここで、1回の発破作業に要する時間は、穿孔、装薬作業を含めても数時間程度であるので、この程度の時間であれば坑外で時刻校正した内蔵時計の精度を観測期間中において1ミリ秒以下の精度に確保することができる。しかしながら、時刻校正から数十時間から数日経過するとその誤差が大きくなり、1ミリ秒以下の精度で発破時刻を正確に記録することができなくなる。すなわち、従来の方法では、坑内の記録装置の内蔵時計を1ミリ秒以下の精度に保持しようとすると、所定時間毎に時刻校正のために記録装置を坑外に持ち出す必要があった。そのため、短期間の単発的な観測には対応することができるが、数m間隔で行われるトンネル掘削の発破に合わせて、随時振動データを連続的に観測する方法には対応することができない。
一方、非特許文献4に記載される探査方法では、発破装置と坑内側受振器とに接続される坑内側の記録装置を、そのケーブルを延長することにより坑外に配置して、GPS信号を常時受信させるようにしている。
しかしながら、この方法はトンネルの切羽が坑口から200m程度のトンネル深度が比較的浅い場合には適用することができるが、これ以上の深さにトンネルが掘り進められると、ケーブル長が長くなりすぎ、外来雑音が大きくなって振動記録の検出精度が低下するという問題を生じることになる。
本発明の目的は、坑外側記録装置の内蔵時計と坑内側記録装置の内蔵時計とを共にGPS時刻に常時同期させて、トンネル施工中における地質の連続探査を可能とすることにある。
本発明のトンネル掘削中の地質探査方法は、トンネル坑内で発生させた振動をトンネル坑外に設置した坑外側受振器とトンネル坑内に設置した坑内側受振器とで受振し、トンネル坑外に設置した坑外側記録装置に前記坑外側受振器の受振データを記録するとともにトンネル坑内に設置した坑内側記録装置に前記振動の発震時刻と前記坑内側受振器の受振データとを記録し、前記振動の発震時刻と前記坑外側記録装置が記録した受振データと前記坑内側記録装置が記録した受振データとに基づいて掘削中のトンネルの切羽前方の地質を予測するトンネル掘削中の地質探査方法であって、前記坑外側記録装置にGPS信号を受信させてその内蔵時計をGPS時刻に常時同期させるとともに、トンネル坑外に設置した受信機が受信したGPS信号を有線でトンネル坑内に伝搬し、当該伝搬されたGPS信号により前記坑内側記録装置の内蔵時計をGPS時刻に常時同期させることを特徴とする。
本発明のトンネル掘削中の地質探査方法は、トンネル坑内で発生させた振動をトンネル坑外に設置した坑外側受振器とトンネル坑内に設置した坑内側受振器とで受振し、トンネル坑外に設置した坑外側記録装置に前記坑外側受振器の受振データを記録するとともにトンネル坑内に設置した坑内側記録装置に前記振動の発震時刻と前記坑内側受振器の受振データとを記録し、前記振動の発震時刻と前記坑外側記録装置が記録した受振データと前記坑内側記録装置が記録した受振データとに基づいて掘削中のトンネルの切羽前方の地質を予測するトンネル掘削中の地質探査方法であって、前記坑外側記録装置にGPS信号を受信させてその内蔵時計をGPS時刻に常時同期させるとともに、トンネル坑外でGPS信号を受信してGPS時刻に同期された原子時計をトンネル坑内に持ち込み、該原子時計により前記坑内側記録装置の内蔵時計をGPS時刻に常時同期させることを特徴とする。
本発明のトンネル掘削中の地質探査方法は、トンネル掘削時の発破を震源とすることを特徴とする。
本発明のトンネル掘削中の地質探査方法は、前記発破は電気雷管を用いた複数段の段発発破であり、前記坑内側記録装置は1段目の発破時刻を前記発震時刻として記録することを特徴とする。
本発明のトンネル掘削中の地質探査方法は、前記坑内側受振器の受振データの解析処理においては、前記発震時刻と前記坑外側記録装置に記録された前記坑外側受振器の初動データから得られる平均地山弾性波速度を利用して反射データの距離同定が行われることを特徴とする。
本発明のトンネル地質探査装置は、トンネル坑内で振動を発生させる起震源と、トンネル坑外に設置されて前記起震源の発生した振動を受振する坑外側受振器と、トンネル坑外に設置されて前記坑外側受振器の受振データを記録する坑外側記録装置と、トンネル坑内に設置されて前記起震源の発生した振動を受振する坑内側受振器と、トンネル坑内に設置されて前記起震源の発震時刻と前記坑内側受振器の受振データとを記録する坑内側記録装置と、前記振動の発震時刻と前記坑外側記録装置が記録した受振データと前記坑内側記録装置が記録した受振データとを解析して掘削中のトンネルの切羽前方の地質を予測する解析装置とを有するトンネル地質探査装置であって、前記坑外側記録装置に設けられ、GPS信号を受信する坑外用受信器と、トンネル坑外に設置され、GPS信号を受信する坑内用受信器と、前記坑内用受信器と前記坑内側記録装置とを接続し、前記坑内用受信器が受信したGPS信号を前記坑内側記録装置に伝搬する接続ケーブルとを有し、前記坑外用受信器が受信したGPS信号により前記坑外側記録装置の内蔵時計をGPS時刻に常時同期させるとともに、前記接続ケーブルにより伝搬されたGPS信号により前記坑内側記録装置の内蔵時計をGPS時刻に常時同期させることを特徴とする。
本発明によれば、トンネル坑内に設置される坑内側記録装置の内蔵時計を、トンネル坑外に設置される坑外側記録装置の内蔵時計と同様に、GPS時刻に常時同期させることができるので、坑内側記録装置の内蔵時計をGPS時刻に同期させるために坑外へ持ち出す作業を不要として、トンネル施工中に坑内と坑外の両側から地質を連続的に探査することができる。また、坑内の観測データの処理から得られた地質情報と、坑外の観測データから得られた地質情報とを総合的に勘案してトンネル地質を予測・評価することができるので、当該予測・評価の精度を高めることができる。この場合、坑内側受振器の受振データの解析処理においては、発破時刻(発震時刻)と坑外側受振器の初動データとから得られる平均地山弾性波速度を利用して反射データの距離同定を行うことができる。
本発明によれば、トンネル掘削のための発破を探査震源として用いるようにしたので、掘削作業のない休日等に探査を行う必要がなく、トンネルの掘削サイクルに合わせて連続的にトンネル地質の探査を行うことができる。
一般に、施工中のトンネルで探査を実施する場合、震源装置や受振装置・記録装置を坑内に配置する必要がある。震源として最も代表的なものは発破(ダイナマイト)であるが、発破を実施するためには複数の発破孔(通常24孔程度)を削孔(穴を空ける)する必要があるので、トンネル掘削用の各種重機が輻輳する狭いトンネル坑内で掘削作業と同時に探査に関連する作業は実施することができない。よって、一般に坑内での探査作業は坑内掘削作業を実施しない土日等の休日に坑内を占有して実施することが多いが、本発明では、トンネル掘削のための発破を探査震源として用いるようにしたので、掘削作業のない休日等に探査を行う必要がない。
本発明の一実施の形態である地質探査方法が適用される施工中のトンネルを示す断面図である。 図1に示す坑外側観測装置の構成を示すブロック図である。 図1に示す坑内側観測装置の構成を示すブロック図である。 (a)は坑内側記録装置とGPS受信器との接続構造を示す説明図であり、(b)は(a)に示す接続構造の変形例を示す図である。 本発明の地質探査方法の手順を示すフローチャート図である。 坑外側記録装置の初動データから得られる地山弾性波速度の変化を示す線図である。 (a)は弾性波反射法探査の原理を示す説明図であり、(b)は反射波を受振した坑内側受振器の受振データを示す図である。 本発明の他の実施の形態であって坑内側記録装置の内蔵時計を原子時計により常時同期するようにした方法を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すトンネル10は山岳地帯に施工中のものであり、その切羽10aは、図中二点鎖線で示すように、数m間隔で随時発破して掘り進められる。
この施工中のトンネル10の切羽前方の地質を本発明の一実施の形態である地質探査方法により探査するために、本発明の一実施の形態であるトンネル地質探査装置が用いられる。このトンネル地質探査装置は、解析装置11と、トンネル坑外に設置される坑外側観測装置12と、トンネル坑内に設置される坑内側観測装置13とを備えている。
解析装置11はCPUやメモリ、モニタ等を備えた所謂パーソナルコンピュータとなっており、坑口10bの外側にある現場事務所等に設置される。また、解析装置11は通信装置11aを備えており、この通信装置11aにより、例えばLAN(Local Area Network)等の公衆高速回線または専用回線に接続し、当該回線を介して他の機器とデータ通信ができるようになっている。
なお、解析装置11の設置場所は坑口外側の現場事務所等に限らず、各種回線のネットワーク上であれば、いずれの場所に設置してもよい。
坑外側観測装置12は、トンネル10の坑外つまり山岳地帯の地表に、トンネル10の掘削予定路線に沿って設置される。図示する場合では、坑外側観測装置12は、トンネル10の掘削予定路線の最前方側に位置する前方受振点、トンネル10の坑口10bの側に位置する後方受振点、及び前方受振点と後方受振点の中間に位置する中間受振点の3つの範囲に分けて設置されている。
図2は図1に示す坑外側観測装置の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、各坑外側観測装置12は、それぞれ坑外側受振器12aと坑外側記録装置12bとを備えている。坑外側受振器12aは、例えばジオフォンなどの小型の地震計となっており、地表面上に設置されて当該地表の振動状態を検出する。坑外側受振器12aは坑外側記録装置12bに接続されており、坑外側受振器12aが観測した振動のデータつまり受振データは坑外側記録装置12bに記録されるようになっている。坑外側記録装置12bは内蔵時計(水晶時計)を備えており、坑外側受振器12aから入力された受振データは、この内蔵時計の時刻を時間軸とした波形として坑外側記録装置12bに記録されるようになっている。
坑外側記録装置12bには、その内蔵時計の時刻をGPS時刻に同期させるために、坑外用受信器としてのGPS受信器14が設けられている。この坑外用のGPS受信器14はGPSアンテナ14aを備えており、このGPSアンテナ14aでGPS信号を受信できるようになっている。GPS信号は、前述の通り、GPS(Global Positioning System ;全地球測位システム)衛星から発せられている時刻校正を目的とした信号(1PPS、時刻情報)を含んだ電波信号である。GPS受信器14がGPSアンテナ14aでGPS信号を受信すると、坑外側記録装置12bはそのGPS信号に基づいて内蔵時計をGPS時刻(基準時刻)に同期させる。つまり、坑外側記録装置12bの内蔵時計は、GPS信号により常時GPS時刻に同期されるようになっている。
また、坑外側観測装置12は通信装置12cを備えており、この通信装置12cにより、その記録データつまり坑外側記録装置12bの受振データを通信装置11aつまり解析装置11に送信することができるようになっている。
図3は図1に示す坑内側観測装置の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、坑内側観測装置13は、発破起爆装置15、震源16、複数の坑内側受振器13a及び坑内側記録装置13bを備えている。
発破起爆装置15は、この探査において震源16を起爆するために用いられるものであり、発破器15aと発破母線15bと発破信号検出器15cを備えている。震源16は雷管16aと発破(ダイナマイト)16bから成っている。発破器15aと雷管16aは発破母線15bにより接続されている。雷管16aとしては、瞬発電気雷管(通電から2ミリ秒以内で起爆するように制御される雷管)とDS電気雷管(デシセコンド雷管、各段で通常250〜500ミリ秒ずつ遅れて起爆するように制御される雷管)とを備えた10段程度の段発雷管が用いられ、1段目には瞬発電気雷管が用いられ、2段目以降にはDS電気雷管が用いられる構成となっている。なお、雷管16aの構成は上記構成に限らず、任意の構成とすることができる。
発破母線15bには非接触型の電流計を入力センサとする発破信号検出器15cが設置されており、発破器15aから各雷管16aに向けて高電圧の電力が供給されると、雷管16aと発破16bが時間遅れを伴って順次爆破し、振動が発生する。この発破母線15bに非接触で設置された電流計は、発破母線15bに高電圧が流れたことを電気信号で発破信号検出器15cに伝播し、これが数マイクロ秒の遅れで発破信号検出器15cに接続されている坑内側記録装置13bにパルス信号として伝達される。これにより、内部時計が基準時計に同期されている坑内側記録装置13bには、入力されたパルス信号の立ち上がり時刻が発破時刻つまり発震時刻として記録される。
なお、発破は複数段の段発発破により行われるが、本実施の形態においては、坑内側記録装置13bは1段目の雷管16aの発破の時刻を発震時刻として記録するようになっている。
坑内側記録装置13bには電源17と6つ1組の坑内側受振器13aが接続されている。これらの坑内側受振器13aは、例えばジオフォンなどの小型の地震計となっており、トンネル坑内の地盤上または側壁上に設置されて当該坑内における地盤等の振動状態を検出するようになっている。各坑内側受振器13aはトンネル10の長手方向に沿って1.5m〜3m程度の間隔を空けて並べて設置されており、それぞれテイクアウトケーブルにより坑内側記録装置13bに接続されている。坑内側受振器13aが観測した振動のデータつまり受振データはデジタル信号に変換された後、坑内側記録装置13bに記録される。坑内側記録装置13bは基準時計に同期された内蔵時計(水晶時計)を備えており、発破起爆装置15から入力される発破時刻データ(発震時刻データ)や坑内側受振器13aから入力される受振データは、この内蔵時計の時刻を時間軸とした波形として坑内側記録装置13bに記録されるようになっている。
また、坑内側観測装置13は通信装置13cを備えており、この通信装置13cにより、坑内側記録装置13bに記録された記録データつまり発破時刻データや坑内側受振器13aからの受振データを通信装置11aつまり解析装置11に送信することができるようになっている。
なお、坑内側受振器13aのための接続装置、坑内側記録装置13b、電源17は、一つの筐体となっており、これをデータ収録装置20と称している。この装置20の機能は、時計機能(同期、校正)、CPU制御機能(各種IFの制御、発破時刻データと波形データの記録・保管、無線通信機能等)、A/D変換機能(受振器のアナログデータをデジタル信号に変換する)、電源機能(停電対応機能付き)からなる。
坑内側記録装置13bには、その内蔵時計の時刻を基準時計のGPS時刻に同期させるために、坑内用受信器としてのGPS受信器21が接続されている。
図4(a)は坑内側記録装置とGPS受信器との接続構造を示す説明図であり、図4(b)は同図(a)に示す接続構造の変形例を示す説明図である。
この坑内用のGPS受信器21はトンネル坑外つまりトンネル10の坑口10bの外側に配置されており、そのGPSアンテナ21aによりGPS信号を受信できるようになっている。
GPS受信器21にはトンネル10の坑口10b付近に配置された坑外側の変調器22が接続され、一方、坑内側記録装置13bには坑内側の復調器23が接続されており、坑内側の変調器22と坑外側の復調器23とが接続ケーブル24により接続されている。この接続ケーブル24としては、光ファイバーケーブルが用いられている。なお、変調器22、復調器23には、それぞれ別途のケーブル等により電源(不図示)が接続されている。
トンネル坑外に設置された坑内用のGPS受信器21がGPS信号を受信すると、そのGPS信号は坑外側の変調器22により変調され、接続ケーブル24により坑内側の復調器23にまで伝搬される。坑内側の復調器23は受け取ったGPS信号を復調し、復調したGPS信号を坑内側記録装置13bに向けて出力する。そして、GPS信号が坑内側記録装置13bに入力されると、坑内側記録装置13bは入力されたGPS信号に基づいて内蔵時計の時刻をGPS時刻に同期させるようになっている。
復調器23から坑内側記録装置13bに向けてGPS信号を入力する方法としては、同軸ケーブル25を用いた有線で入力する方法と、復調器23に無線となるGPS信号再放射装置(通称:GPSリピータ)26を設け、このGPS信号再放射装置26から発信したGPS信号を坑内側記録装置13bに設けたGPS受信器27に受信させる方法とがある。なお、GPS信号再放射装置26の出力レベルは電波法によって制限されているので、通常の環境条件で20m程度の範囲しか信号を送信することができない。
このような構成により、トンネル坑内に設置された坑内側記録装置13bの内蔵時計を、当該記録装置13bをトンネル坑外に運び出すことなく、坑外側記録装置12bと同様に、常時、GPS時刻に同期させることができる。つまり、坑外側記録装置12bの内蔵時計の時刻と、坑内側記録装置13bの内蔵時計の時刻とを、常時、精度良く一致させた状態とすることができる。
なお、トンネル坑外に設置されるGPS受信器21と坑内側記録装置13bとを接続するための接続ケーブル24としては、図4(a)に示す光ファイバーケーブルに限らず、図4(b)に示すように、金属製の電線を束ねて形成した同軸ケーブルを用いることもできる。この場合、信号の減衰を考慮して、約50〜100m間隔で増幅器28が設けられることになる。これらの増幅器28にも図示しない電源が接続される。
解析装置11は、各記録装置12b,13bから記録データが入力されると、これらの記録データを屈折法、反射法、トモグラフィ解析等の様々な手法で解析することになる。そして、この解析結果により、トンネル10の切羽前方の地質(地山)が予測されるとともに、既に掘削した区間の地質の評価が行われることになる。
図5は本発明の地質探査方法の手順を示すフローチャート図であり、図6は坑外側記録装置の初動データから得られる地山弾性波速度の変化を示す線図である。また、図7(a)は弾性波反射法探査の原理を示す説明図であり、図7(b)は反射波を受振した坑内側受振器の受振データを示す図である。
次に、図5〜図7に基づいて、本発明の地質探査方法の手順について説明する。
まず、坑口10bの外側に解析装置11が設置されるとともに、トンネル坑内に坑内側観測装置13が設置され、トンネル坑外の地表上の複数箇所に坑外側観測装置12が設置される。坑内側観測装置13は、トンネル掘削による切羽10aの進行に伴って随時切羽側に移設される。
トンネル坑内に設置された坑内側記録装置13bは、トンネル坑外に配置された坑内用のGPS受信器21から接続ケーブル(光ファイバーケーブル)24を介して伝搬されたGPS信号により、その内蔵時計の時刻がGPS信号に常時同期され、これにより内蔵時計がGPS時刻に常時校正されている。同様に、トンネル坑外に設置された坑外側記録装置12bは、坑外用のGPS受信器14が受信したGPS信号に内蔵時計の時刻が常時同期され、これにより内蔵時計がGPS時刻に常時校正されている。これにより、坑外側記録装置12bの内蔵時計の時刻と坑内側記録装置13bの内蔵時計の時刻とが常時GPS時刻に校正され、各内蔵時計の時刻は正確に一致している。
トンネル10の切羽10aを掘削するために切羽10aに装着された雷管16aが発破器15aにより発破されると、その発破が起震源となり、当該発破による振動が坑外側受振器12aと坑内側受振器13aとにより観測されるとともに、坑内側観測装置13により発震時刻(発破時刻)が観測される。また、各受振器12a,13aの受振データが対応する記録装置12b,13bに記録されるとともに発震時刻が坑内側記録装置13bに記録される。
このように、このトンネル掘削のための発破が数m間隔で随時行われる度に、トンネル掘削用の発破を起震源として坑内と坑外の両側において連続的に振動の観測が行われる。
坑外側受振器12aは、発破点から地山を通って地表面にまで伝達された弾性波の振動を観測し、坑外側記録装置12bに記録された受振データ(測定データ)は解析装置11に入力される。坑外側受振器12aからの受振データが解析装置11に入力されると、解析装置11はその受振時刻と坑内側記録装置13bが記録した発破時刻とから、発破点と坑外側受振器12aの設置点との間における弾性波の伝搬時間を算出する。このとき、発破が複数段の段発発破で行われることにより、1回の発破で坑外側受振器12aは複数の振動を観測することになるが、上記弾性波の伝搬時間を算出する際には、解析装置11は、坑外側受振器12aの受振データとして、初動データつまり最初に観測した振動(最初の発破の振動)のデータを用いるようにしている。
解析装置11には、予め発破点と坑外側受振器12aの設置点との間の距離情報が入力されており、解析装置11は、これら伝搬時間と距離情報とに基づいて、発破点と坑外側受振器12aとの間の部分における平均地山弾性波速度を算出する。図1に一点鎖線で示すように、地山中に地質が変化する部分があると、図6に示すように、平均地山弾性波速度は地山の硬軟の変化に応じて上下することになる。したがって、この平均地山弾性波速度を各坑外側受振器12aについて算出・解析することにより、発破点と各坑外側受振器12aとの間の部分における地山性状を予測することができる。
ここで、本発明では、坑外側記録装置12bの内蔵時計と坑内側記録装置13bの内蔵時計とを、共にGPS時刻に常時同期させることにより、互いの時刻を精度良く一致させるようにしているので、坑外側記録装置12bに記録された坑外側受振器12aの受振データと坑内側記録装置13bに記録された発破時刻データとに基づいて算出される平均地山弾性波速度の算出精度を高めて、地山性状の予測精度を高めることができる。
なお、平均地山弾性波速度により地山性状を予測する際には、トンネル施工前に地表から行った弾性波探査の結果を合わせて用いるようにしてもよい。
一方、トンネル掘削のための発破を起震源とした振動はトンネル坑内に設置された坑内側受振器13aによっても受振される。この場合、発破点から放射状に発せられた弾性波は地中内を伝播し、図7(a)に示すように、地中内の地質が変化する境界面で反射し、この反射波が坑内側受振器13aにより受振される。この場合、坑内側受振器13aの受振データは、図7(b)に示すように、発破点から各反射面までの距離情報が含まれたものとなる。
坑内側記録装置13bに記録された各坑内側受振器13aの受振データは解析装置11に入力され、解析装置11はこれらの受振データをVSP処理に基づいた反射法探査により解析する。この解析においては、その反射面の位置を同定する際に、坑外側受振器12aにより観測した平均地山弾性波速度が用いられる。そして、この解析結果に基づいて、トンネルの切羽前方(未掘削区間)の地質(地山)が予測されるとともに、切羽後方(既掘削区間)の地質が評価されることになる。また、最終的には、坑内側記録装置13bに記録された記録データ(観測データ)の解析処理から得られた地質情報と、坑外側記録装置12bに記録された記録データ(観測データ)の解析処理から得られた地質情報とを総合的に勘案して、トンネル地質の予測・評価が行われる。
なお、坑内側記録装置13bに記録された坑内側受振器13aの受振データの解析については、上記反射法探査に限らず、屈折法、トモグラフィ解析等の他の解析手法で解析するようにしてもよく、また、これらの解析手法を複数組み合わせて行うようにしてもよい。
前述のように、本発明では、坑外側記録装置12bの内蔵時計と坑内側記録装置13bの内蔵時計とをGPS時刻に常時同期させることができるので、坑外側記録装置12bに記録された受振データと坑内側記録装置13bに記録された発震時刻に基づいて算出される平均地山弾性波速度の精度を高くすることができる。これにより、坑内側記録装置13bの受振データに基づき行われる平均地山弾性波速度を用いた反射法探査においても、その地山性状の予測精度を高めることができる。
このように、本発明では、坑外側記録装置12bの内蔵時計と坑内側記録装置13bの内蔵時計とをGPS時刻に常時同期させることができるので、坑内側記録装置13bの内蔵時計をGPS時刻に同期させるためにトンネル坑外へ持ち出す作業を不要にして、数m間隔で随時行われるトンネル掘削の発破に合わせて、坑内と坑外の両側から地質を連続的に探査することができる。
また、本発明では、坑内側観測装置13による観測データの処理から得られた地質情報と、坑外側観測装置12による観測データから得られた地質情報とを総合的に勘案してトンネル地質を予測・評価することができるので、当該予測・評価の精度を高めることができる。この場合、坑内側受振器13aの受振データの解析処理において、坑外側観測装置13により観測した平均地山弾性波速度を利用して反射データの距離同定を行うことにより、その観測精度をさらに高めることができる。
さらに、本発明では、トンネル掘削のための発破を探査震源として用いるようにしたので、掘削作業のない休日等に探査を行う必要がなく、掘削サイクルに合わせて連続的にトンネル地質の探査を行うことができる。
図8は本発明の他の実施の形態であって坑内側記録装置の内蔵時計を原子時計により常時同期するようにした方法を示す説明図である。
図4に示す場合では、トンネル坑外に配置した坑内用のGPS受信器21を光ファイバーケーブルや同軸ケーブル等の接続ケーブル24(有線構造)により坑内側記録装置13bに接続してGPS信号を坑内側記録装置13bに伝搬させるようにしている。
これに対して、図8に示す場合では、トンネル坑外においてGPSアンテナ31によりGPS信号を受信させてGPS時刻に同期させた原子時計32をトンネル坑内に持ち込み、この坑内に持ち込んだ原子時計32により坑内側記録装置13bの内蔵時計を常時GPS時刻に同期させるようにしている。
原子時計とは、原子や分子の特定のエネルギー準位間の遷移を発振器として用いた時計であり、本実施の形態においては、原子時計32として、比較的安価で広く普及しつつあるルビジウム時計を用いている。なお、原子時計32としては、原子としてルビジウムを用いたルビジウム時計に限らず、アンモニア分子やセシウムを利用した他の原子時計を用いるようにしてもよい。
原子時計32の誤差は1ヶ月間に数μ秒程度であるので、原子時計32を1度トンネル坑外でGPS信号によりGPS時刻に同期させると、1ヶ月程度は連続で坑内側記録装置13bの時刻を正確にGPS時刻に校正することができる。本実施の形態においては、現場運用を考え、トンネル掘削作業が行われない毎週日曜日に原子時計32をトンネル坑外に持ち出してGPS時刻に同期させるようにしている。
これにより、図4に示す構造の場合と同様に、トンネル施工中においても、坑外側記録装置12bの内蔵時計と坑内側記録装置13bの内蔵時計とを原子時計32によりGPS時刻に常時同期させることができる。したがって、坑外側記録装置12bに記録された受振データと坑内側記録装置13bに記録された発震時刻とに基づいて算出される平均地山弾性波速度の精度を高くするとともに、平均地山弾性波速度を用いた反射法探査における地山性状の予測精度を高めることができる。
なお、このような原子時計32を用いた方法は、延長が比較的長いトンネル10において用いられ、延長が比較的短いトンネル10においては、図4に示す光ファイバーケーブル等の有線を用いた方法が用いられる。また、このような原子時計32を用いた方法は、図4に示す接続ケーブル24を用いた有線構造の場合に比べて、光ファイバーケーブルや同軸ケーブルを敷設する必要がない分、保守管理の点で有利である。
以上の説明から解るように、本発明は、トンネル掘削用に常時使用している発破(ダイナマイト)で発生する大きな振動を切羽前方探査に活用する手法であり、特別に探査用の震源(探査用に配置した発破や機械震源等)を準備することなく、トンネル探査が可能になるものである。
現場では、「発破で大きな振動を起こしているのでそれを取れば探査できる」とよく言われるが、実際には、扱っている時間が1ミリ秒以下で非常に精密な値であり、また、各種装置もかなりの精密機械で、防水・防塵対策も重要である。よって、それを実現する本発明は、単純ではなく、格別な効果をもたらすものである。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
10 トンネル
10a 切羽
10b 坑口
11 解析装置
11a 通信装置
12 坑外側観測装置
12a 坑外側受振器
12b 坑外側記録装置
12c 通信装置
13 坑内側観測装置
13a 坑内側受振器
13b 坑内側記録装置
13c 通信装置
14 GPS受信器(坑外用)
14a GPSアンテナ
15 発破起爆装置
15a 発破器
15b 発破母線
15c 発破信号検出器
16 震源
16a 雷管
16b 発破(ダイナマイト)
17 電源
20 データ収録装置
21 GPS受信器(坑内用)
21a GPSアンテナ
22 変調器
23 復調器
24 接続ケーブル
25 同軸ケーブル
26 GPS信号再放射装置
27 GPS受信器
28 増幅器
31 GPSアンテナ
32 原子時計

Claims (6)

  1. トンネル坑内で発生させた振動をトンネル坑外に設置した坑外側受振器とトンネル坑内に設置した坑内側受振器とで受振し、トンネル坑外に設置した坑外側記録装置に前記坑外側受振器の受振データを記録するとともにトンネル坑内に設置した坑内側記録装置に前記振動の発震時刻と前記坑内側受振器の受振データとを記録し、前記振動の発震時刻と前記坑外側記録装置が記録した受振データと前記坑内側記録装置が記録した受振データとに基づいて掘削中のトンネルの切羽前方の地質を予測するトンネル掘削中の地質探査方法であって、
    前記坑外側記録装置にGPS信号を受信させてその内蔵時計をGPS時刻に常時同期させるとともに、
    トンネル坑外に設置した受信機が受信したGPS信号を有線でトンネル坑内に伝搬し、当該伝搬されたGPS信号により前記坑内側記録装置の内蔵時計をGPS時刻に常時同期させることを特徴とするトンネル掘削中の地質探査方法。
  2. トンネル坑内で発生させた振動をトンネル坑外に設置した坑外側受振器とトンネル坑内に設置した坑内側受振器とで受振し、トンネル坑外に設置した坑外側記録装置に前記坑外側受振器の受振データを記録するとともにトンネル坑内に設置した坑内側記録装置に前記振動の発震時刻と前記坑内側受振器の受振データとを記録し、前記振動の発震時刻と前記坑外側記録装置が記録した受振データと前記坑内側記録装置が記録した受振データとに基づいて掘削中のトンネルの切羽前方の地質を予測するトンネル掘削中の地質探査方法であって、
    前記坑外側記録装置にGPS信号を受信させてその内蔵時計をGPS時刻に常時同期させるとともに、
    トンネル坑外でGPS信号を受信してGPS時刻に同期された原子時計をトンネル坑内に持ち込み、該原子時計により前記坑内側記録装置の内蔵時計をGPS時刻に常時同期させることを特徴とするトンネル掘削中の地質探査方法。
  3. 請求項1または2記載のトンネル掘削中の地質探査方法において、トンネル掘削時の発破を震源とすることを特徴とするトンネル掘削中の地質探査方法。
  4. 請求項3記載のトンネル掘削中の地質探査方法において、前記発破は電気雷管を用いた複数段の段発発破であり、前記坑内側記録装置は1段目の発破時刻を前記発震時刻として記録することを特徴とするトンネル掘削中の地質探査方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のトンネル掘削中の地質探査方法において、前記坑内側受振器の受振データの解析処理においては、前記発震時刻と前記坑外側記録装置に記録された前記坑外側受振器の初動データから得られる平均地山弾性波速度を利用して反射データの距離同定が行われることを特徴とするトンネル掘削中の地質探査方法。
  6. トンネル坑内で振動を発生させる起震源と、トンネル坑外に設置されて前記起震源の発生した振動を受振する坑外側受振器と、トンネル坑外に設置されて前記坑外側受振器の受振データを記録する坑外側記録装置と、トンネル坑内に設置されて前記起震源の発生した振動を受振する坑内側受振器と、トンネル坑内に設置されて前記起震源の発震時刻と前記坑内側受振器の受振データとを記録する坑内側記録装置と、前記振動の発震時刻と前記坑外側記録装置が記録した受振データと前記坑内側記録装置が記録した受振データとを解析して掘削中のトンネルの切羽前方の地質を予測する解析装置とを有するトンネル地質探査装置であって、
    前記坑外側記録装置に設けられ、GPS信号を受振する坑外用受信器と、
    トンネル坑外に設置され、GPS信号を受振する坑内用受信器と、
    前記坑内用受信器と前記坑内側記録装置とを接続し、前記坑内用受信器が受信したGPS信号を前記坑内側記録装置に伝搬する接続ケーブルとを有し、
    前記坑外用受信器が受信したGPS信号により前記坑外側記録装置の内蔵時計をGPS時刻に常時同期させるとともに、前記接続ケーブルにより伝搬されたGPS信号により前記坑内側記録装置の内蔵時計をGPS時刻に常時同期させることを特徴とするトンネル地質探査装置。
JP2009191834A 2009-08-21 2009-08-21 トンネル掘削中の地質探査方法及びトンネル地質探査装置 Pending JP2011043409A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009191834A JP2011043409A (ja) 2009-08-21 2009-08-21 トンネル掘削中の地質探査方法及びトンネル地質探査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009191834A JP2011043409A (ja) 2009-08-21 2009-08-21 トンネル掘削中の地質探査方法及びトンネル地質探査装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011043409A true JP2011043409A (ja) 2011-03-03

Family

ID=43830943

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009191834A Pending JP2011043409A (ja) 2009-08-21 2009-08-21 トンネル掘削中の地質探査方法及びトンネル地質探査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011043409A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102831671A (zh) * 2012-08-20 2012-12-19 上海同岩土木工程科技有限公司 手持式地铁隧道结构病害调查数据记录仪及记录方法
JP2013174580A (ja) * 2012-01-25 2013-09-05 Hazama Ando Corp トンネル弾性波探査方法及びこれに用いるトンネル弾性波探査システム
JP2014169832A (ja) * 2013-03-04 2014-09-18 Kajima Corp 発破時刻検出装置
JP2014185870A (ja) * 2013-03-22 2014-10-02 Hazama Ando Corp 弾性波探査方法
JP2015094731A (ja) * 2013-11-14 2015-05-18 株式会社フジタ 弾性波速度測定方法および弾性波速度測定システム
JP2015190789A (ja) * 2014-03-27 2015-11-02 株式会社熊谷組 トンネル掘削における地質探査方法
WO2017056283A1 (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 株式会社日立製作所 探鉱機システム及び管理方法
JP2019045366A (ja) * 2017-09-05 2019-03-22 株式会社大林組 地質探査方法及び地質探査システム
CN113090274A (zh) * 2021-06-08 2021-07-09 北京建工土木工程有限公司 基于大数据的自动巡航盾构超前地质预报系统及工作方法
CN113093235A (zh) * 2021-03-29 2021-07-09 山东行成电子科技有限公司 一种隧道内装置高精度对时系统及方法
JP7561100B2 (ja) 2021-08-06 2024-10-03 大成建設株式会社 切羽前方探査システム、受振器および切羽前方探査方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001033561A (ja) * 1999-07-15 2001-02-09 Akashi Corp データロガー及び振動計測システム
JP2007506103A (ja) * 2003-09-18 2007-03-15 ベイカー ヒューズ インコーポレイテッド ダウンホールで使用する原子時計

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001033561A (ja) * 1999-07-15 2001-02-09 Akashi Corp データロガー及び振動計測システム
JP2007506103A (ja) * 2003-09-18 2007-03-15 ベイカー ヒューズ インコーポレイテッド ダウンホールで使用する原子時計

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6013023382; 'トンネルの掘削発破を起振源とした切羽前方弾性波探査の開発と現場適用' 大野 義範 他 15, 20051201, 219-226 *

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013174580A (ja) * 2012-01-25 2013-09-05 Hazama Ando Corp トンネル弾性波探査方法及びこれに用いるトンネル弾性波探査システム
CN102831671A (zh) * 2012-08-20 2012-12-19 上海同岩土木工程科技有限公司 手持式地铁隧道结构病害调查数据记录仪及记录方法
JP2014169832A (ja) * 2013-03-04 2014-09-18 Kajima Corp 発破時刻検出装置
JP2014185870A (ja) * 2013-03-22 2014-10-02 Hazama Ando Corp 弾性波探査方法
JP2015094731A (ja) * 2013-11-14 2015-05-18 株式会社フジタ 弾性波速度測定方法および弾性波速度測定システム
JP2015190789A (ja) * 2014-03-27 2015-11-02 株式会社熊谷組 トンネル掘削における地質探査方法
WO2017056283A1 (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 株式会社日立製作所 探鉱機システム及び管理方法
JPWO2017056283A1 (ja) * 2015-09-30 2017-10-05 株式会社日立製作所 探鉱機システム及び管理方法
JP2019045366A (ja) * 2017-09-05 2019-03-22 株式会社大林組 地質探査方法及び地質探査システム
JP7017732B2 (ja) 2017-09-05 2022-02-09 株式会社大林組 地質探査方法及び地質探査システム
CN113093235A (zh) * 2021-03-29 2021-07-09 山东行成电子科技有限公司 一种隧道内装置高精度对时系统及方法
CN113090274A (zh) * 2021-06-08 2021-07-09 北京建工土木工程有限公司 基于大数据的自动巡航盾构超前地质预报系统及工作方法
JP7561100B2 (ja) 2021-08-06 2024-10-03 大成建設株式会社 切羽前方探査システム、受振器および切羽前方探査方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2011043409A (ja) トンネル掘削中の地質探査方法及びトンネル地質探査装置
Ashida Seismic imaging ahead of a tunnel face with three-component geophones
JP5985371B2 (ja) トンネル掘削中の地質探査方法
Petronio et al. Interface prediction ahead of the excavation front by the tunnel-seismic-while-drilling (TSWD) method
US10281606B2 (en) Creating 3C distributed acoustic sensing data
Yamamoto et al. Imaging geological conditions ahead of a tunnel face using three-dimensional seismic reflector tracing system
CN110703320A (zh) 一种井上下联合微震监测系统及方法
JP5839271B2 (ja) トンネル切羽前方探査方法
Mellors et al. The source physics experiments large N array
JP4157635B2 (ja) トンネル切羽前方探査方法
Li et al. Geologic forward prospecting using improved tunnel-seismic-while-drilling method: A case study of the water supply project at Songhua River, Jilin, China
CN101100940A (zh) 一种阵列化声信号检测系统及其工程应用
JP6289206B2 (ja) トンネル掘削における地質探査方法
Nilot et al. Real-time tunneling risk forecasting using vibrations from the working TBM
du Toit et al. Can DAS be used to monitor mining induced seismicity?
JP2006275914A (ja) 反射法地震探査による地下構造イメージング方法
JP2013142659A (ja) トンネル切羽前方探査方法
Rapetsoa et al. Cost‐effective in‐mine seismic experiments to image platinum deposits and associated geological structures at Maseve platinum mine, South Africa
CN115980831A (zh) 一种地-孔-洞联合精细探测方法与系统
Anchliya A review of Seismic-While-Drilling (SWD) techniques: a journey from 1986 to 2005
JP6111107B2 (ja) 弾性波探査方法
JP5186538B2 (ja) 地山探査方法
KR20010035239A (ko) 시추공을 이용한 탄성파 탐사방법
Dickmann et al. How to turn geological uncertainty into manageable risk
JP7017732B2 (ja) 地質探査方法及び地質探査システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20120607

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20130508

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130521

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130719

A02 Decision of refusal

Effective date: 20131203

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02