JP2011043392A - 膜厚測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】帯状基材とローラの間に空気の巻き込みが発生した場合でも、その影響を受けず、塗膜の膜厚を測定できる膜厚測定装置を提供する。
【解決手段】膜厚測定装置100は、ローラ30上を搬送される帯状基材10の長さ方向に塗工部40から塗液44を塗工して形成された塗膜12の膜厚を測定する。この装置100は、基材10の搬送方向90に対して塗工部40よりも上流側の位置に設けられ、ローラ外表面30aから基材表面10aまでの厚みX1を測定する第1厚みセンサ50と、塗工部40よりも下流側の位置に設けられ、ローラ外表面30aから塗膜表面12aまでの厚みX2を測定する第2厚みセンサ60とを備え、第1厚みセンサ50で測定された厚みX1と、第2厚みセンサ60で測定された厚みX2との差分から塗膜12の膜厚を算出し得るように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、帯状基材の長さ方向に塗液を塗工して形成された塗膜の膜厚を測定する装置および該膜厚の測定方法に関する。
帯状基材上に形成された塗膜の厚さを測定する装置としては、例えば、特開2002−257506号公報(特許文献1)に記載された装置がある。同公報には、金属板上に塗工された塗工膜厚を測定する非接触膜厚測定装置が記載されている。塗工膜厚を測定する非接触膜厚測定装置としては、レーザー変位計が用いられており、金属板の幅方向に移動しつつ膜厚を測定する構造を備えている。また、同公報の装置は、金属板を金属ローラの回転により搬送しつつ、金属板に形成された塗工膜厚を測定する構造を備えている。
特開2002−257506号公報
ところで、例えば、リチウムイオン二次電池を製造する場合においては、帯状基材に電極活物質を塗工して塗膜を形成している。この際、歩留まりを高めるため、帯状基材に、塗膜の位置、塗膜の幅、塗膜の厚さなどの精度が良い塗膜を形成することが求められている。本発明者は、帯状基材に形成された塗膜の位置、塗膜の幅、塗膜の厚さなどを測定し、その測定結果を基に塗工装置をフィードバック制御することによって、帯状基材に、塗膜の位置、塗膜の幅、塗膜の厚さなどの精度が良い塗膜を形成することを考えている。このためには、帯状基材に形成された塗膜の位置、塗膜の幅、塗膜の厚さなどを精度良く測定できることが前提となる。また、特に、帯状基材に塗膜を形成するにあたっては、生産性の観点から、帯状基材をローラで搬送しつつ、連続して塗工することが好ましい。そして、かかる塗工態様においては、上記の塗膜の測定についても、塗工工程を止めずに行なえることが好ましい。
しかし、特許文献1のような既存の装置では、帯状基材をローラで搬送しつつ、帯状基材に形成された塗膜の膜厚を正確に測定することが難しかった。具体的には、帯状基材が高速で搬送される場合や、あるいは帯状基材にかかる張力が小さい場合には、帯状基材とローラの間に空気が巻き込まれて、帯状基材がローラの外表面から浮き上がった状態が発生しやすい。かかる空気巻きこみの結果、帯状基材とローラの間に空気層が局所的に生じ、帯状基材の表面が凹凸になるため(ローラの外表面から基材の表面までの高さが場所によって変わるため)、基材表面に形成された塗膜の膜厚を精度良く測定することができないという問題があった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、帯状基材とローラの間に空気の巻き込みが発生した場合でも、その影響を受けず、塗膜の膜厚を測定できる膜厚測定方法を提供することである。また、本発明の他の目的は、そのような塗膜の膜厚測定方法を好ましく実現することができる膜厚測定装置を提供することである。
本発明によって提供される方法は、ローラ上を搬送される帯状基材に塗工部から塗液を供給して該基材の長さ方向に形成された塗膜の膜厚を測定する方法である。この方法は、上記基材の搬送方向に対して上記塗工部よりも上流側の位置において、上記ローラの外表面から上記基材の表面までの厚みX1を第1厚みセンサにより測定することを含む。また、上記基材の搬送方向に対して上記塗工部よりも下流側の位置において、上記ローラの外表面から上記塗膜の表面までの厚みX2を第2厚みセンサにより測定することを含む。そして、上記第1厚みセンサで測定された厚みX1と、上記第2厚みセンサで測定された厚みX2との差分から上記帯状基材に形成された上記塗膜の膜厚を算出することを含む。
かかる膜厚測定方法によれば、塗工部よりも上流側の位置においてローラの外表面から基材の表面までの厚みX1を測定し、塗工部よりも下流側の位置においてローラの外表面から塗膜の表面までの厚みX2を測定し、得られた厚みX1と厚みX2との差分から帯状基材に形成された塗膜の膜厚を算出するので、例えば、帯状基材とローラの間に空気が巻き込まれ、帯状基材がローラの外表面から浮き上がった場合でも、その影響を受けず、塗膜の膜厚を測定することができる。
ここで開示される方法のある好適な一態様において、上記塗工部は、上記帯状基材の長さ方向に複数列の塗膜を形成し得るように構成されている。そして、上記第1厚みセンサ及び第2厚みセンサは、上記複数列の塗膜それぞれに対応して複数設けられている。この場合、複数列の塗膜の膜厚を並行して測定できるので、単一の厚みセンサを用いて複数列の塗膜の膜厚を測定する場合に比べて測定時間を短縮できる。
ここで開示される方法のある好適な一態様において、上記ローラ上を搬送される帯状基材のうち、上記第1厚みセンサで測定された測定箇所と同じ箇所の厚みを上記第2厚みセンサにより測定する。帯状基材とローラ間への空気の巻き込みは局所的に起こるため、空気層の厚みは帯状基材の測定箇所によって異なり得る。そのため、第1厚みセンサと第2厚みセンサとの測定箇所がずれると、両センサでそれぞれ異なる位置の空気層の厚みが測定され、両者を差し引いても空気層の厚みを適切に排除できない場合がある。上記方法によれば、第1厚みセンサと第2厚みセンサの測定箇所を合致させているので、測定箇所に対応した空気層の厚みを適切に排除できる。
ここで開示される方法のある好適な一態様において、上記第1厚みセンサ及び第2厚みセンサを上記帯状基材の幅方向に走査し、上記帯状基材の幅方向に沿って、上記帯状基材に形成された上記塗膜の膜厚分布を測定する。これにより、帯状基材に形成された塗膜の膜厚の分布、すなわち、帯状基材に対する塗膜の位置、塗膜の幅、塗膜の厚さについて、帯状基材の幅方向に測定することができる。本発明によれば、空気巻き込みによる影響を受けないので、そのような幅方向の膜厚分布を精度よく測定することができる。
ここで開示される方法のある好適な一態様において、上記ローラで搬送される帯状基材の幅方向端部の位置を検出する。そして、その検知された帯状基材の幅方向端部の位置を基準として、上記帯状基材の幅方向に沿って、上記帯状基材に形成された上記塗膜の膜厚分布を測定する。この方法によれば、例えば、蛇行などの現象によって帯状基材が搬送時に位置がずれた場合でも、その影響を受けず、幅方向の膜厚分布を測定することができる。すなわち、上記方法によれば、空気巻き込みに加えて、蛇行などの影響を受けずに、塗膜の膜厚分布を正確に測定することができる。
また、本発明は、上記塗膜の膜厚の測定方法を好ましく実現することができる塗膜の膜厚測定装置を提供する。この装置は、帯状基材に塗液を塗工して形成された塗膜の膜厚を測定する。この装置は、帯状基材を該基材の長さ方向に搬送するローラと、上記ローラ上を搬送される帯状基材に塗液を供給することで該基材の長さ方向に塗膜を形成する塗工部と、上記基材の搬送方向に対して上記塗工部よりも上流側の位置に設けられ、上記ローラの外表面から上記基材の表面までの厚みX1を測定する第1厚みセンサと、上記基材の搬送方向に対して上記塗工部よりも下流側の位置に設けられ、上記ローラの外表面から上記塗膜の表面までの厚みX2を測定する第2厚みセンサとを備える。そして、上記第1厚みセンサで測定された厚みと、上記第2厚みセンサで測定された厚みとの差分から上記帯状基材に形成された塗膜の膜厚を算出し得るように構成されている。この測定装置によれば、上記塗膜の膜厚測定方法を好ましく実現することができる。
ここで開示される装置のある好適な一態様において、上記第1厚みセンサ及び第2厚みセンサは、上記帯状基材の幅方向に走査され、帯状基材の幅方向に沿って、帯状基材に形成された塗膜の膜厚分布を測定し得るように構成されている。これにより、塗膜の膜厚分布を幅方向に精度よく測定することができる。
ここで開示される装置のある好適な一態様において、上記ローラで搬送される帯状基材の幅方向端部の位置を検出する位置センサを備える。そして、上記位置センサで検知された帯状基材の幅方向端部の位置を基準として、帯状基材の幅方向に沿って、帯状基材に形成された塗膜の膜厚分布を測定し得るように構成されている。この構成によれば、蛇行などによって帯状基材が搬送時に位置がずれた場合でも、その影響を受けず、幅方向の膜厚分布を測定することができる。
ここで開示される装置のある好適な一態様において、上記塗工部は、帯状基材の長さ方向に複数列の塗膜を形成し得るように構成されている。そして、上記第1厚みセンサ及び第2厚みセンサは、複数列の塗膜それぞれに対応して複数設けられている。この場合、複数列の塗膜の膜厚を並行して測定できるので、単一の厚みセンサを用いて複数列の塗膜の膜厚を測定する場合に比べて測定時間を短縮できる。
本発明の一実施形態に係る膜厚測定装置を模式的に示す側面図。 本発明の一実施形態に係る塗工部を模式的に示す斜視図。 本発明の一実施形態に係る膜厚測定装置を模式的に示す斜視図。 本発明の一実施形態に係る膜厚測定方法を説明するための図。 本発明の一実施形態に係る膜厚測定方法を説明するための図。 本発明の一実施形態に係る膜厚測定方法を説明するための図。 本発明の一実施形態に係る膜厚測定方法を説明するための図。 帯状電極を製造する中間体を示す平面図。
以下、図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態を説明する。なお、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって本発明の実施に必要な事柄は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。また、以下の図面においては、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付して説明している。なお、下記の実施形態は本発明の実施の一形態を例示するに過ぎず、本発明は下記の実施形態には限定されない。
<第1の実施形態>
この実施形態に係る膜厚測定装置100は、図1に示すように、帯状基材10の長さ方向に塗液を塗工して形成された塗膜12の膜厚を測定する。この膜厚測定装置100は、帯状基材を該基材の長さ方向に搬送するローラ30と、ローラ上を搬送される帯状基材に塗液44を供給することで該基材の長さ方向に塗膜12を形成する塗工部40と、基材の搬送方向90に対して塗工部40よりも上流側と下流側の位置に設けられた2つの厚みセンサ(第1厚みセンサ50と第2厚みセンサ60)とを備えている。
ローラ30は、帯状基材10を搬送する装置である。この実施形態では、帯状基材10は複数のローラ30、32に順に架け渡され、該帯状基材10にテンションが掛けられている。一部のローラには、ローラを回動させる駆動装置(図示せず)が取り付けられている。膜厚測定装置100は、ローラ30を回動させることにより、帯状基材10を基材搬送方向90に搬送している。
塗工部40は、図2に示すように、帯状基材10の長さ方向に塗膜12を形成する装置である。この実施形態では、塗工部40は、塗膜12を形成する材料をペースト状にした塗液44を吐出する吐出口を有するダイ42と、ダイ42に塗液44を所定の圧力で供給する塗液供給部46とを備えている。この実施形態では、塗膜12の形成は、帯状基材10を基材搬送方向90に走行させながら行っている。すなわち、帯状基材10をロール30の回転により搬送しつつ、ロール30とダイ42との隙間(塗工ギャップ)を通過させ、該帯状基材10にダイ42から塗液44を塗工する。これにより、帯状基材10の長さ方向に塗膜12を形成する。
第1厚みセンサ50は、図1に示すように、基材の搬送方向90に対して塗工部40よりも上流側の位置に設けられている。第1厚みセンサ50は、塗液供給位置A0よりも上流側であって、かつ、基材10がロール30に最初に巻き付く位置A1(基材10がローラ30に巻き付いた直後)よりも下流側に配置されていればよい。その位置において、第1厚みセンサ50は、ローラ30の外表面30aから基材10の表面10aまでの厚みX1を測定する(図1のI参照)。なお、図1の丸で囲んだIは、第1厚みセンサ50による測定箇所を拡大した要部断面図である。
当該第1厚みセンサ50には、例えば、市販されるような一般的なレーザー変位計(例えば株式会社キーエンス製品)が用いられる。この場合、レーザー変位計(第1厚みセンサ)50は、図3に示すように、塗液供給位置の上流側(図3ではローラ30の下方)において、ローラ30上を搬送される帯状基材10に対向するように配置されている。そして、ローラ30上を搬送される基材10の表面にレーザー光を照射し、所定の基準位置から基材10の表面までの距離を測定する。この場合、得られた基準位置から基材10の表面までの距離と、予め設定された基準位置からローラ30の外表面までの距離とに基づいて、ローラ30の外表面から基材10の表面までの厚みX1を測定することができる。
また、第2厚みセンサ60は、図1に示すように、基材の搬送方向90に対して塗工部40よりも下流側の位置に設けられている。第2厚みセンサ60は、塗液供給位置A0よりも下流側であって、かつ、基材10がローラ30から離れる位置A2(基材10がローラ30から離れる直前)よりも上流側に配置されていればよい。その位置において、第2厚みセンサ60は、ローラ30の外表面30aから塗膜12の表面12aまでの厚みX2を測定する(図1のII参照)。なお、図1の丸で囲んだIIは、第2厚みセンサ60による測定箇所を拡大した要部断面図である。
当該第2厚みセンサ60には、第1厚みセンサ50と同様に、例えば市販されるような一般的なレーザー変位計が用いられる。この場合、レーザー変位計(第2厚みセンサ)60は、図3に示すように、塗液供給位置の下流側(図3ではローラ30の上方)において、ローラ30上を搬送される帯状基材10に対向するように配置されている。そして、帯状基材10に形成された塗膜12の表面にレーザー光を照射し、所定の基準位置から塗膜12の表面までの距離を測定する。この場合、得られた基準位置から塗膜12の表面までの距離と、予め設定された基準位置からローラ30の外表面までの距離とに基づいて、ローラ30の外表面から塗膜12の表面までの厚みX2を測定することができる。
膜厚測定装置100は、第1厚みセンサ50で測定された厚みX1と、第2厚みセンサ60で測定された厚みX2との差分から帯状基材10に形成された塗膜12の膜厚を算出し得るように構成されている。この実施形態では、図3に示すように、第1厚みセンサ50で測定された厚みX1と、第2厚みセンサ60で測定された厚みX2との差分から塗膜12の膜厚を算出する算出部54を備えている。算出部54には、第1厚みセンサ5で測定された厚みX1の測定データが第1厚みセンサ50から送られる。算出部54は、第1厚みセンサ50から送られてきた厚みX1の測定値を記憶部56に記憶する。また、算出部54には、第2厚みセンサ60で測定された厚みX2の測定値が第2厚みセンサ60から送られる。算出部54は、第2厚みセンサ60から送られてきた厚みX2の測定値を記憶部56に記憶する。そして、算出部54では、記憶部56に記憶された第1厚みセンサ50の厚みX1の測定値と、第2厚みセンサ60の厚みX2の測定値との差分(引き算)から塗膜12の膜厚を算出する。
ここで、帯状基材10とローラ30の間に空気70の巻き込みが発生し、帯状基材10の一部がローラの外表面30aから浮き上がることがあり得る。ローラ30の回転による帯状基材10の搬送速度が高速の場合(例えば帯状基材の搬送速度が50m/minを超えるような場合)、あるいは帯状基材10にかかる張力が小さい場合には、上記空気の巻き込みが特に発生しやすい。かかる空気巻きこみの結果、帯状基材10とローラ30の間に空気層70が局所的に生じ、帯状基材10の表面が凹凸になるため(ローラの外表面30aから基材表面10aまでの高さが場所によって変わるため)、第1及び第2厚みセンサ50,60を用いない従来の態様では、帯状基材10に形成された塗膜12の膜厚を正確に測定できない等の不都合が生じていた。
これに対し、本実施形態では、図1に示すように、塗工部40よりも上流側の位置においてローラの外表面30aから基材の表面10aまでの厚みX1を測定し、塗工部40よりも下流側の位置においてローラの外表面30aから塗膜の表面12aまでの厚みX2を測定し、得られた厚みX1と厚みX2との差分から帯状基材に形成された塗膜12の膜厚を算出するので、例えば、帯状基材10とローラ30の間に空気70が巻き込まれ、帯状基材10がローラの外表面30aから浮き上がった場合でも、その影響を受けず、塗膜12の膜厚を測定することができる。
さらに、図4及び図5を加えて説明すると、図4に模式的に示すように、帯状基材10の搬送速度を上げていくと、帯状基材10とローラ30の間に空気が巻き込まれ、帯状基材10とローラ30の間に空気層70が形成される。第1厚みセンサ50は、図4の塗工前において、ローラの外表面30aから基材表面10aまでの厚みX1を測定する。そのため、得られた厚みX1には、基材10の厚みd1だけでなく、空気層70の厚みd2も含まれる。一方、第2厚みセンサ60は、図5の塗工後において、ローラの外表面30aから塗膜表面12aまでの厚みX2を測定する。そのため、得られた厚みX2には、基材10と塗膜12の厚みd1,d3だけでなく、空気層70の厚みd2も含まれる。
すなわち、第1厚みセンサ50は「基材10の厚みd1+空気層70の厚みd2」を測定し、第2厚みセンサ60は「基材10の厚みd1+空気層70の厚みd2+塗膜12の厚みd3」を測定する。したがって、第2厚みセンサ60の測定値から第1厚みセンサ50の測定値を差し引くと、基材10上に形成された「塗膜12の膜厚d3」のみが算出され、帯状基材10とローラ30の間に巻き込まれた「空気層70の厚みd2」が除外される。このようにして、帯状基材10とローラ30の間に空気の巻き込みが発生した場合でも、その影響を受けず、塗膜12の膜厚を測定することができる。この方法を用いれば、高速塗工でも膜厚を精度よく管理できるので、生産性を高めつつ歩留りを改善することができる。これにより、廃棄物を減らして資源のムダを省くことができ、材料コストや製品コストを低減できる。
なお、ここに開示される技術では、第2厚みセンサ60は、ローラ30上を搬送される帯状基材10のうち、第1厚みセンサ50で測定された測定箇所と同じ箇所の厚みを測定し得るように構成されている。すなわち、第1厚みセンサ50と第2厚みセンサ60とは、ローラ30上を搬送される帯状基材10の同じ箇所の厚みを測定する。帯状基材とローラ間への空気の巻き込みは局所的に起こるため、空気層の厚みは帯状基材の測定箇所によって異なり得る。そのため、第1厚みセンサ50と第2厚みセンサ60との測定箇所がずれると、両センサでそれぞれ異なる位置の空気層の厚みが測定され、両者を差し引いても空気層の厚みを適切に排除できない場合がある。これに対し、本実施形態では、第1厚みセンサ50と第2厚みセンサ60との測定箇所を合致させているので、測定箇所に対応した空気層70の厚みを適切に排除できる。
また、この場合、測定箇所に対応した空気層70の厚みを適切に排除するためには、第1厚みセンサ50による測定位置から第2厚みセンサ60による測定位置まで基材10が搬送される間に空気層70の位置および厚みが実質的に変化しないこと(即ち第1厚みセンサ50から第2厚みセンサ60に至る間に空気が抜けたり膨らんだりしないこと)が好ましい。ここに開示される技術では、図1に示すように、第1厚みセンサ50は、基材10がローラ30に巻き付いた直後を避けて配置されている。例えば、第1厚みセンサ50は、基材10がローラ30に最初に巻き付く位置A1から適当な距離をあけて(ただし、塗液供給位置A0よりも上流側に)配置されることが好ましい。このように第1厚みセンサ50を基材10がローラ30に巻き付いた直後を避けて配置することにより、第1厚みセンサ50による測定位置から第2厚みセンサ60による測定位置まで基材10が搬送される間に空気層70の位置および厚みが実質的に変化しにくくなる。そのため、帯状基材10とローラ30間に巻き込まれた空気層70の厚みをより適切に排除できる。
また、第2厚みセンサ60は、図1に示すように、基材10がローラ30から離れる直前を避けて配置されている。例えば、第2厚みセンサ60は、基材10がローラ30から離れる位置A2から適当な距離をあけて(ただし、塗液供給位置A0よりも下流側に)配置されることが好ましい。このように、第2厚みセンサ60を基材10がローラ30から離れる直前を避けて配置することにより、第1厚みセンサ50による測定位置から第2厚みセンサ60による測定位置まで基材10が搬送される間に空気層70の位置および厚みが実質的に変化しにくくなる。そのため、帯状基材10とローラ30間に巻き込まれた空気層70の厚みをより適切に排除できる。
なお、第1及び第2厚みセンサ50,60は、ローラの外表面30aから基材表面10a及び塗膜表面12aまでの厚みを検出できるセンサであればよい。このため、第1及び第2厚みセンサ50,60の具体的構成については、種々の変更が可能である。この実施形態では、レーザー光を用いた光学的なセンサを例示したが、これに限定されず、帯状基材10及び塗膜12の表面形状を測定できるセンサであれば、種々のセンサを適用することができる。
<第2の実施形態>
この実施形態では、帯状基材10の片面だけでなく、帯状基材10の両面に塗膜12、16が形成される点において上述した第1の実施形態とは相違する。すなわち、図6に示すように、ローラ30上を搬送される帯状基材10の裏面には、あらかじめ塗膜16が形成されている。この塗膜16は、例えば、上述した第1の実施形態の装置100を用いて帯状基材10の長さ方向に塗液を塗工して形成された塗膜であり得る。この場合、帯状基材10の裏面に形成された塗膜16の厚み分だけ帯状基材10とローラ30の隙間が広がるので、帯状基材10とローラ30間に空気が巻き込まれやすくなる。また、帯状基材10の裏面に形成された塗膜16の膜厚が不均一であると(塗膜16の厚みに場所による偏りが存在する場合には)、基材10の表面が凹凸になるため(ローラの外表面から基材の表面までの高さが場所によって変わるため)、基材10の表面に形成された塗膜12の膜厚を正確に測定することがさらに難しくなる。
このような場合でも、本実施形態の膜厚測定装置100を用いれば、塗膜12の膜厚を正確に測定することができる。すなわち、第1厚みセンサ50は、図6の塗工前において、ローラの外表面30aから基材表面10aまでの厚みX1を測定し、「基材10の厚みd1+空気層70の厚みd2+塗膜16の厚みd4」を得る。また、第2厚みセンサ60は、図7の塗工後において、ローラの外表面30aから塗膜表面12aまでの厚みX2を測定し、「基材10の厚みd1+空気層70の厚みd2+塗膜16の厚みd4+塗膜12の厚みd3」を得る。したがって、第2厚みセンサ60の測定値から第1厚みセンサ50の測定値を差し引くと、基材10上に形成された「塗膜12の膜厚d3」のみが算出され、帯状基材10とローラ30の間に巻き込まれた「空気層70の厚みd2」と、帯状基材10の裏面に形成された「塗膜16の厚みd4」が除外される。このようにして、帯状基材10とローラ30の間に空気の巻き込みが発生した場合、あるいは帯状基材10の裏面に形成された塗膜16の厚みに偏りが存在する場合でも、その影響を受けず、塗膜12の膜厚を測定することができる。
以下、さらに第1及び第2の実施形態の他の特徴について説明する。
第1厚みセンサ50及び第2厚みセンサ60は、図3に示すように、帯状基材10の幅方向に走査され、帯状基材10の幅方向に沿って、帯状基材10に形成された塗膜12の膜厚分布を測定し得るように構成されている。
この実施形態では、第1厚みセンサ50及び第2厚みセンサ60は、それぞれ帯状基材10の幅方向に平行に配設された走査機構52,62に取り付けられている。そして、それぞれの走査機構52、62を駆動させて、厚みセンサ50,60を帯状基材10の幅方向に移動しながら、帯状基材10の幅方向の表面形状を測定する。これにより、帯状基材10に形成された塗膜12の膜厚の分布、すなわち、帯状基材に対する塗膜12の位置、塗膜12の幅、塗膜12の厚さについて、帯状基材10の幅方向に測定することができる。本実施形態の膜厚測定装置100では、空気巻き込みによる影響を受けないので、そのような幅方向の膜厚分布を精度よく測定することができる。
また、膜厚測定装置100は、図3に示すように、ローラ30で搬送される帯状基材10の幅方向端部の位置を検出する位置センサ80を備えている。
この実施形態では、位置センサ80は、光学的なセンサで構成されている。当該位置センサ80は、ローラ30で搬送される帯状基材10の幅方向端部14が挿通する位置に対して、上下に対向するように配設された投光部82と受光部84とを備えている。この位置センサ80は、帯状基材10の幅方向端部14の位置を検出する。すなわち、投光部82から照射されるレーザー光は、一部が帯状基材10によって遮られる。そして、帯状基材10の幅方向端部14よりも外側に照射された一部のレーザー光が、受光部84に到達する。そして、受光部84ではレーザー光が到達した領域、および、帯状基材10でレーザー光が遮られた領域を検知することができる。これにより帯状基材10の幅方向端部14の位置を検出することができる。
そして、膜厚測定装置100は、位置センサ80で検知された帯状基材10の幅方向端部14の位置を基準として、帯状基材10の幅方向に沿って、帯状基材10に形成された塗膜12の膜厚分布を測定し得るように構成されている。
この実施形態では、位置センサ80によって検知された帯状基材10の幅方向端部14の位置を基準として、第1及び第2厚みセンサ50,60で測定された測定値を補正する補正部86を備えている。補正部86には、位置センサ80で検知された帯状基材10の幅方向端部14の位置の検知結果が、位置センサ80の受光部84から送られる。補正部86は、位置センサ80から送られてきた帯状基材10の幅方向端部14の位置の検知結果を記憶部56に記憶する。
補正部86では、記憶部56に記憶された位置センサ80の帯状基材10の幅方向端部14の位置の検知結果を基準にして、記憶部56に記憶された第1及び第2厚みセンサ50,60の測定結果を補正する。すなわち、第1及び第2厚みセンサ50,60の測定結果は、帯状基材10の位置が走査機構52、62に対してずれた場合には、相当量幅方向にずれる。帯状基材10は、ローラ30に対してずれる場合があり、そのような事象が生じてしまう。この実施形態では、位置センサ80は、常に、帯状基材10の幅方向端部14の位置を検知している。補正部86は、常に、位置センサ80で検知された帯状基材10の幅方向端部14の位置を基準にして、第1及び第2厚みセンサ50,60で得た帯状基材10に対する膜厚分布(帯状基材に対する塗膜12の位置、塗膜12の幅、塗膜12の厚さ)の測定結果を補正する。
これにより、帯状基材10がローラ30に対してずれても、当該ずれを位置センサ80で検知できる。そして、厚みセンサ50,60で得られた帯状基材10の膜厚分布の測定結果を、常に、帯状基材10の幅方向端部14を基準にして補正することができる。これにより、帯状基材10の幅方向端部14を基準にして、正確に、帯状基材10に対する膜厚分布(塗膜12の位置、塗膜12の幅、塗膜12の厚さ)を測定することができる。このため、例えば、蛇行などの現象によって帯状基材10がローラ30に対して位置がずれた場合でも、その影響を受けず、幅方向の膜厚分布を測定することができる。すなわち、本実施形態の膜厚測定装置100では、空気巻き込みや蛇行などの影響を受けず、塗膜12の膜厚分布を正確に測定することができる。
なお、このようにして得られた補正後の膜厚分布のデータを塗工部40にフィードバックすることによって、塗工部40が帯状基材10に形成する塗膜12の膜厚分布を制御することができる。例えば、第1及び第2厚みセンサ50,60で得た膜厚分布に基づいて、塗工部40によって帯状基材に形成される塗膜の位置、塗膜の幅および塗膜の厚さをそれぞれ制御する制御部(図示せず)を設けることができる。第1及び第2厚みセンサ50,60で得た塗膜12の膜厚分布に関するデータは、制御部に送られる。制御部は、塗膜12の膜厚分布に関するデータに基づいて、塗工部40のアクチュエータ48(図2参照)を適切に操作して、帯状基材10に形成される塗膜12が、塗膜12の位置、塗膜12の幅および塗膜12の厚さについて、精度良く形成されるように、各ダイ42の位置や姿勢をそれぞれ制御する。本実施形態の膜厚測定装置100では、空気巻き込みや蛇行などの影響を排除して、塗膜12の膜厚分布を正確に測定できる。そのため、該膜厚分布のデータを塗工部40にフィードバックすることによって、帯状基材10に対して塗膜12の位置、塗膜12の幅および塗膜12の厚さを精度良く形成することができる。
上述した膜厚測定装置100は、例えば、リチウムイオン二次電池などの電池の捲回電極体の構成要素となる、帯状電極に電極活物質の塗膜を形成する工程に適用することができる。この際、上述した膜厚測定装置を用いることにより帯状基材に形成される塗膜12の膜厚分布について精度良く測定することができる。
例えば、図8に示すように、一枚の帯状基材10に長さ方向に3列の塗膜12を所定の間隔で形成し、当該塗膜12の中央部、および、塗膜12の間に、それぞれスリットを形成する(スリットを形成する位置は、図8中の一転鎖線で示す)。そして、当該スリットで帯状基材10を切断して、それぞれ6枚の帯状電極を製造する。このような場合において、上述した膜厚測定装置によれば、帯状基材10に形成する塗膜12の膜厚分布を精度良く測定することができる。また、得られた膜厚分布のデータを塗工部にフィードバックすることによって、帯状基材10に対して塗膜12の位置、塗膜12の幅および塗膜12の厚さを精度良く形成することができ、スリットA〜Eを形成する切断しろを適切に設けるのみで、歩留まりを改善できる。これにより、廃棄物を低減でき、材料コスト、材料の使用効率などの面でも極めて効率よく改善され、製品コストを低減できる。
なお、図8に示したように、塗工部40から帯状基材10の長さ方向に複数列の塗膜12を形成する場合、第1厚みセンサ50及び第2厚みセンサ60は、複数列の塗膜12それぞれに対応して複数設けられることが望ましい。例えば、図3の例では、第1及び第2厚みセンサ50,60は、3列の塗膜12に対応した数(3台)だけ配置されている。この場合、3列の塗膜12の膜厚を並行して測定できるので、単一の厚みセンサを用いて3列の塗膜の膜厚を測定する場合に比べて測定時間を短縮できる。すなわち、単一の厚みセンサを用いて3列の塗膜12の膜厚分布を測定する場合には、該センサを帯状基材10の全幅にわたって移動させる必要があるため、1回の測定サイクルの時間が長くなる。これに対し、図3の構成では、3列の塗膜12の膜厚を並行して同時に測定できるので、測定サイクルの時間を短縮することができる。これにより、帯状基材の1ロールあたりの測定サンプル数を増やすことができ、より高精度な測定を行うことができる。なお、図3中の基材10上に描かれたジグザグ線は、第2厚みセンサ60の走査軌跡を表している。
以上、本発明を好適な実施形態により説明してきたが、こうした記述は限定事項ではなく、勿論、種々の改変が可能である。
10 帯状基材
10a 基材の表面
12 塗膜
12a 塗膜の表面
14 帯状基材の幅方向端部
16 帯状基材の裏面に形成された塗膜
30 ローラ
30a ローラの外表面
40 塗工部
40 塗工部
42 ダイ
44 塗液
46 塗液供給部
48 アクチュエータ
50 第1厚みセンサ
52 走査機構
54 算出部
56 記憶部
60 第2厚みセンサ
62 走査機構
70 空気層
80 位置センサ
82 投光部
84 受光部
86 補正部
90 基材搬送方向
100 膜厚測定装置

Claims (10)

  1. 帯状基材の長さ方向に塗液を塗工して形成された塗膜の膜厚を測定する膜厚測定装置であって、
    帯状基材を該基材の長さ方向に搬送するローラと、
    前記ローラ上を搬送される帯状基材に塗液を供給することで該基材の長さ方向に塗膜を形成する塗工部と、
    前記基材の搬送方向に対して前記塗工部よりも上流側の位置に設けられ、前記ローラの外表面から前記基材の表面までの厚みX1を測定する第1厚みセンサと、
    前記基材の搬送方向に対して前記塗工部よりも下流側の位置に設けられ、前記ローラの外表面から前記塗膜の表面までの厚みX2を測定する第2厚みセンサと
    を備え、
    前記第1厚みセンサで測定された厚みX1と、前記第2厚みセンサで測定された厚みX2との差分から前記帯状基材に形成された前記塗膜の膜厚を算出し得るように構成されている、膜厚測定装置。
  2. 前記塗工部は、前記帯状基材の長さ方向に複数列の塗膜を形成し得るように構成されており、
    前記第1厚みセンサ及び第2厚みセンサは、前記複数列の塗膜それぞれに対応して複数設けられている、請求項1に記載の膜厚測定装置。
  3. 前記第2厚みセンサは、前記ローラ上を搬送される帯状基材のうち、前記第1厚みセンサで測定された測定箇所と同じ箇所の厚みを測定し得るように構成されている、請求項1または2に記載の膜厚測定装置。
  4. 前記第1厚みセンサ及び第2厚みセンサは、前記帯状基材の幅方向に走査され、前記帯状基材の幅方向に沿って、前記帯状基材に形成された前記塗膜の膜厚分布を測定し得るように構成されている、請求項1から3の何れか一つに記載の膜厚測定装置。
  5. 前記ローラで搬送される帯状基材の幅方向端部の位置を検出する位置センサを備え、
    前記第1厚みセンサ及び前記第2厚みセンサは、前記位置センサで検知された帯状基材の幅方向端部の位置を基準として、前記帯状基材の幅方向に沿って、前記帯状基材に形成された前記塗膜の膜厚分布を測定し得るように構成されている、請求項4に記載の膜厚測定装置。
  6. ローラ上を搬送される帯状基材に塗工部から塗液を供給して該基材の長さ方向に形成された塗膜の膜厚を測定する膜厚測定方法であって、
    前記基材の搬送方向に対して前記塗工部よりも上流側の位置において、前記ローラの外表面から前記基材の表面までの厚みX1を第1厚みセンサにより測定すること;
    前記基材の搬送方向に対して前記塗工部よりも下流側の位置において、前記ローラの外表面から前記塗膜の表面までの厚みX2を第2厚みセンサにより測定すること;及び、
    前記第1厚みセンサで測定された厚みX1と、前記第2厚みセンサで測定された厚みX2との差分から前記帯状基材に形成された前記塗膜の膜厚を算出すること;
    を包含する、膜厚測定方法。
  7. 前記塗工部は、前記帯状基材の長さ方向に複数列の塗膜を形成し得るように構成されており、
    前記第1厚みセンサ及び前記第2厚みセンサは、前記複数列の塗膜それぞれに対応して複数設けられている、請求項6に記載の膜厚測定方法。
  8. 前記ローラ上を搬送される帯状基材のうち、前記第1厚みセンサで測定された測定箇所と同じ箇所の厚みを前記第2厚みセンサにより測定する、請求項6または7に記載の膜厚測定方法。
  9. 前記第1厚みセンサ及び前記第2厚みセンサを前記帯状基材の幅方向に走査し、前記帯状基材の幅方向に沿って、前記帯状基材に形成された前記塗膜の膜厚分布を測定する、請求項6から8の何れか一つに記載の膜厚測定方法。
  10. 前記ローラで搬送される帯状基材の幅方向端部の位置を検出し、
    その検知された帯状基材の幅方向端部の位置を基準として、前記帯状基材の幅方向に沿って、前記帯状基材に形成された前記塗膜の膜厚分布を測定する、請求項9に記載の膜厚測定方法。
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