JP2011043295A - 空気調和装置、空調システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 吸着ローターの通風面積を大きくしながら、水分吸着手段の吸着・脱着速度の早い時間帯を連続して利用するという高効率な除加湿が行え、この調湿ユニットの入替え動作によって、脱着速度の速い時間帯を給湿に使うことができるので、効率的な加湿運転が可能になる。そのため、同量の加湿量を得るために、脱着速度を速くできるので動作時間の短縮が可能になり、装置のファン、加熱手段を動かす時間が短くなり省エネルギー効果がある空気調和装置、空調システムを得る。
【選択図】 図3
Description
《システム構成》
図1に本発明の実施の形態1の潜熱処理用の空気調和装置と顕熱処理用の空気調和装置を組み合わせた空調システムの例を示す。本システム構成では、本発明の空気調和装置aを空気調和外気処理空気調和装置として利用して外気を室内へ導入する際の湿度調整を主に行い(潜熱処理)、これとは別に顕熱処理用の空気調和装置bを併設する。空気調和装置aは、外気(記号:OAとして図示)を取り入れ、潜熱処理を行い空調対象室に給気(記号:SAとして図示)される。同時に空気調和装置aは、空調対象室から室内空気(記号:RAとして図示)を取り入れ、潜熱処理を行い排気(記号:EAとして図示)として室外に放出される。空気調和装置bは、空調対象室の吸気を行い、顕熱処理後(除湿は行われず)再び空調対象室に給気される。
この二つの空気調和装置の動作により、潜熱処理用の空気調和装置aが除湿を分担するために、顕熱処理用の空気調和装置bでは除湿を行う必要がないので冷媒の蒸発温度を高める運転が可能となり、圧縮機は高低差圧の少ない高効率な運転を行うことが可能となる。したがって、このような外気処理を行う潜熱処理用の空気調和装置aと顕熱処理用の空気調和装置bを別置するシステム構成では空調負荷の大きな割合を占める顕熱負荷を高効率運転が可能な顕熱処理用空気調和装置bで賄うことが可能となり、空調システム全体の効率を高めることが可能となる効果があり、システム全体として省エネルギーになる。
そのため、吸着と脱着では速度の過渡変化が異なる場合が多いため水分吸着手段の動作を速度の速い吸着域、速度の速い脱着域で個別に制御すると高効率に除加湿を行うことが可能になる。
図3は本発明における空気調和装置の概観となっている。図4は風路構成をわかりやすくするために、空気調和装置内の除湿時における外気(記号:OAとして図示)を室内に導入(記号:SAとして図示)する外気導入経路Aと、室内空気(記号:RAとして図示)を室外に排気(記号:EAとして図示)する排気放出経路Bを直線にした簡略図である。図5は空気調和装置の概観を第三角法で描いたものとなっている。本発明における空気調和装置はケーシング1aと、吸着材などの水分吸着手段10a〜bと、ヒータなどの加熱手段11と、ファンなどの送風手段12a、bと、駆動部品13a、bで構成されている。
図3に示される給排気口に図示された矢印は空気の流れを示しており、除湿時の例に空気の流れを説明する。外気(記号:OAとして図示)は区画された上下部二つの空気流路(領域)のうち上部の領域に入り、上部の領域に存在する第1の水分吸着手段セットの水分吸着手段10a、第2の水分吸着手段セットの水分吸着手段10cによって除湿され給気(記号:SAとして図示)として室内に供給される。また室内空気(記号:RAとして図示)は前述の下部の領域に入り、過熱手段11を通過したのちに、下部の領域に存在する第2の水分吸着手段セットの水分吸着手段10d、第1の水分吸着手段セットの水分吸着手段10bによって加湿され排気(記号:EAとして図示)として室外に放出される。水分吸着手段10a、b、c、dは上下に可動し、上下部に区画された空気流路を行き来することができる構造を持っている。
室内空気RAは、ケーシング1a(図示せず)に入り、排気放出経路Bの再生領域の最上流には加熱手段11が配置され、加熱手段11を通過するときに加熱される。加熱された空気が再生経路の水分吸着手段10dを通過するときに、水分吸着手段10dは水分を加熱された空気に放湿する。さらに加熱された空気が水分吸着手段10bを通過するときも同様に水分吸着手段10bから空気に放湿する。最下流には送風手段12bが配置されており室内空気RAを室外に排気(EA)するためのファンである。排気放出経路Bの再生領域で、一度に複数の水分吸着手段の放湿を実施することができるので、短時間で複数の水分吸着手段を吸湿速度が高い状態まで回復させることができる。
水分吸着手段10a〜10dは、可動式になっており吸着経路、再生経路を移動することができる。水分吸着手段10a〜10dの詳細な動作については後述する。
また、水分吸着手段セットを2台備えた実施の形態について説明したが、3台以上でも同様の効果がある。
図5において、駆動部品13a、13bは、水分吸着手段10a〜10dを吸着経路と再生経路との間で移動させる駆動手段の一部である。この実施例では水分吸着手段10a・10bの両側に駆動部品13aを設け、水分吸着手段Aセット(10a、10b)を連動して平行移動させている。駆動部品13bは、別の水分吸着手段Bセット(10c・10d)を駆動させている。この実施例では、水分吸着手段の両側に2つの駆動装置があり、水分吸着手段を連動して駆動する例を説明したが、1つの駆動装置で水分吸着手段を動かしても良いし、また水分吸着手段を連動させずに単独で駆動させても良い。2つの水分吸着手段A,Bセットを別々に駆動させることによって、外気導入経路Aで水分吸着手段を吸湿速度が速い状態で使用した後、水分吸着手段を水分の脱着のために排気放出経路Bに動かしている間でも、外気導入経路Aにある別の水分吸着手段が除湿を続けており、連続して除湿ができるという効果がある。つまり同量の加湿量を得るために、脱着速度を速くできるので動作時間の短縮が可能になり、装置のファン、加熱手段を動かす時間が短くなり省エネルギー効果が得られる。
図5のOAとSAを結ぶ矢印は除湿時の外気導入経路Aであり、RAとEAを結ぶ矢印は除湿時の排気放出経路Bである。また、図中の実線は手前の空気経路を示し、破線は奥での空気経路を示す。
ダンパーを用いることにより、空気経路を変更するだけで簡単に除湿運転と加湿運転を切り替える空気調和装置を得ることができる。
次に、調湿ユニット100bの水分吸着手段10cは、調湿ユニット100aの下流にあるので、上流にある水分吸着手段10a、10bの吸着速度の低下に比較して遅いが、吸着速度が低下したら調湿ユニット100bの水分吸着手段が同様に位置を入れ替え、調湿ユニット100bは、図9(c)の配置になる。水分吸着手段10c、10dが移動中も水分吸着手段10bが水分吸着をし続けているので、連続的に除湿動作は行われる。
その後、吸着領域に移動した水分吸着手段10bが水分を吸着して吸着速度が低下し、再生領域に移動した水分吸着手段10aは水分を脱着しているので、ふたたび調湿ユニット100aの二つの水分吸着手段の位置を再度入れ替えることによって、吸着速度の回復した水分吸着手段10aを吸着領域へ移動し、吸着速度の低下した水分吸着手段10bを再生領域に移動して水分を脱着し吸着速度を回復させる。調湿ユニット100aは、図9(d)の配置となる。最後に吸着領域に移動した水分吸着手段10dが水分を吸着して吸着速度が低下し、再生領域に移動した水分吸着手段10cは水分を脱着しているので、調湿ユニット100bの水分吸着手段の位置を入れ替えることによって吸着速度の回復した水分吸着手段10cを吸着領域へ移動し、吸着速度の低下した水分吸着手段10dを再生領域に移動して水分を脱着し吸着速度を回復させ、図9(a)の配置に戻る。
また、調湿ユニット100a、bが交互に動作する例を説明したが、水分吸着手段a〜dの位置を入れ替える同様の動きがあれば、調湿ユニット100aと調湿ユニット100bの動作回数を変えても同様な効果が得られ、また調湿ユニット100aと調湿ユニット100bの動作順序は任意のものとする。この調湿ユニットの入替え動作によって、吸着速度の速い時間帯を除湿に使うことができるので、効率的な除湿運転が可能になる。同量の除湿量を得るために、吸着速度を速くできるので動作時間の短縮が可能になり、装置のファン、加熱手段を動かす時間が短くなり省エネルギー効果が得られる。
次に、調湿ユニット100aの水分吸着手段10aは、調湿ユニット100bの下流にあるので、上流にある水分吸着手段10c、10dの脱着速度の低下に比較して遅いが、吸着速度が低下したら調湿ユニット100bの水分吸着手段が同様に位置を入れ替え、調湿ユニット100bは、図10(c)の配置になる。水分吸着手段10c、10dが移動中も水分吸着手段10cが水分脱着をし続けているので、連続的に給湿動作は行われる。
その後、吸着領域に移動した水分吸着手段10cが水分を脱着して脱着速度が低下し、吸着領域に移動した水分吸着手段10dは水分を吸着しているので、ふたたび調湿ユニット100bの二つの水分吸着手段の位置を再度入れ替えることによって、脱着速度の回復した水分吸着手段10dを再生領域へ移動し、脱着速度の低下した水分吸着手段10cを吸着領域に移動して水分を吸着し脱着速度を回復させる。調湿ユニット100bは、図10(d)の配置となる。
最後に再生領域に移動した水分吸着手段10bが水分を脱着して脱着速度が低下し、吸着領域に移動した水分吸着手段10aは水分を吸着しているので、調湿ユニット100aの水分吸着手段の位置を入れ替えることによって脱着速度の回復した水分吸着手段10aを再生領域へ移動し、脱着速度の低下した水分吸着手段10bを吸着領域に移動して水分を吸着し脱着速度を回復させる。図9(a)の配置に戻る。
また、調湿ユニット100a、bが交互に動作する例を説明したが、水分吸着手段a〜dの位置を入れ替える同様の動きがあれば、調湿ユニット100aと調湿ユニット100bの動作回数を変えても同様な効果が得られ、また調湿ユニット100aと調湿ユニット100bの動作順序は任意のものとする。この調湿ユニットの入替え動作によって、脱着速度の速い時間帯を給湿に使うことができるので、効率的な加湿運転が可能になる。同量の加湿量を得るために、脱着速度を速くできるので動作時間の短縮が可能になり、装置のファン、加熱手段を動かす時間が短くなり省エネルギー効果が得られる。
《除湿運転モード動作説明》
除湿運転モードの動作の一例を図9の水分吸着手段10a〜dの配置に基づいて説明する。除湿運転モードでは空気流路切替え手段(図8の14a、b)を操作して吸着領域上流がOA、下流がSAになっており、外気導入経路Aとなる。逆に再生領域上流はRA、下流がEAとなり、排気放出経路Bとなっている。外気導入経路Aでは外気(OA)より導入された相対的に湿度の高い空気は調湿ユニット100aにある水分吸着手段10aによって吸湿(吸着)され、水分吸着手段10aを通過後さらに水分吸着手段10cを通過して吸湿(吸着)される。その除湿空気が室内導入空気(SA)となり、室内に供給される。一方、排気放出経路Bでは、室内空気(RA)より導入された空気が加熱手段11に送られる。加熱手段11で加熱された排出空気は調湿ユニット100bにある水分吸着手段10dに流入する。この時、加熱された排出空気は5〜25%RH程度と相対湿度が低くなるため、再生領域にある水分吸着手段10dは水分を空気に放湿(脱着)する。その後、水分吸着手段10dに流入し、同様に水分吸着手段10bは水分を空気に放湿(脱着)する。この空気が室外に排気(EA)として放出される。
加湿運転モードの動作の一例を前記同様に図10の水分吸着手段10a〜dの配置に基づいて説明する。加湿運転モードでは空気流路切替え手段(図8の14a、b)を操作して再生領域上流がOA、下流がSAになっており、外気導入経路Aとなる。逆に吸着領域上流はRA、下流がEAとなり、排気放出経路Bとなっている。外気導入経路Aでは外気(OA)より導入された相対的に湿度の低い空気が加熱手段11に送られる。加熱手段11で加熱された空気は、調湿ユニット100bにある水分吸着手段10dによって放湿(脱着)され、水分吸着手段10dを通過後さらに水分吸着手段10aを通過して放湿(脱着)される。水分が放湿された加湿空気が室内導入空気(SA)となり、室内に供給される。
一方、排気放出経路Bでは、室内空気(RA)より導入された排出空気は調湿ユニット100aにある水分吸着手段10bに流入する。吸着領域にある水分吸着手段10bは水分を空気に吸湿(吸着)する。その後、水分吸着手段10cに流入し、同様に水分吸着手段10cは水分を空気に吸湿(吸着)する。この空気が室外に排気(EA)として放出される。
また、本発明において水分吸着手段10a〜dの動作は吸着領域と再生領域に均等に配置されるように水分吸着手段10a〜dを連動させて動作しているが、水分吸着手段10a〜dを個別に動作させることによって吸着、再生のどちらかの領域に水分吸着手段10a〜dを多く配置するように変更してもよいし、吸着、再生のどちらかの領域に全ての水分吸着手段を配置してもよい。さらに、外気の湿度等の状況、室内の湿度の状況に応じて、送風手段12a、12bの風量を増減させ、水分吸着手段の動作と組合わせて、吸着速度および脱着速度の早い効率的な運転ができる。そのため動作時間の短縮が可能になり、装置のファン、加熱手段を動かす時間が短くなり省エネルギー効果が得られる。
図11は図6に示す本実施の形態における調湿システムの作動状態における湿り空気線図である。図11(a)は吸着領域、図11(b)は再生領域における湿り空気線図上の動きを示している。
例えば、素早く室内の除湿運転をする時には、吸着流路に配置した水分吸着手段を増やし(あるいは全ての水分吸着手段を配置する)、再生流路に配置した水分吸着手段を減らすこと(あるいは配置しない)で、室内を素早く除湿することができる。
逆に、素早く室内の加湿運転をする時には、再生流路に配置した水分吸着手段を増やし(あるいは全ての水分吸着手段を配置する)、吸着流路に配置した水分吸着手段を減らす(あるいは配置しない)ことで、室内を素早く加湿することができる。また、この動作に送風手段を組合せることによってさらに効率的な除湿・加湿運転ができるので、送風ファン、加熱手段を動かす時間が短くなり省エネルギー効果が得られる。
また、外気の環境条件(湿度条件)に応じて水分吸着手段を、吸着領域、再生領域に最適に配置することによってさらに効率的な除湿・加湿運転ができる。例えば、外気の湿度が極端に低い場合には、吸着流路に配置した水分吸着手段を減らして(あるいは配置しない)室内に湿度の低い空気を大量に供給できるので、再生領域での除湿モードを抑えても室内は除湿した状態を保たれる。そのために再生領域での加熱手段の出力を落としたり、再生領域の送風ファンの出力を落とすことで、さらに省エネルギー効果のある除湿運転をすることができる。外気の湿度が極端に高い場合には、再生流路に配置した水分吸着手段を減らして(あるいは配置しない)室内に湿度の高い空気を大量に供給できるので、再生流域の加熱手段の出力を落としても室内は加湿した状態を保たれる。そのために吸着領域のファン出力を落とすことで、さらに省エネルギー効果のある加湿運転をすることができる。
《システム構成》
図12に本発明の実施の形態2における空気調和装置の概観を示す。本発明の空気調和装置はケーシング1bによって区画された二つの領域の両方に移動できる水分吸着手段10a〜dと熱交換器15a、bによって除加湿を行う。外気(記号:OAとして図示)は区画された上下二つの領域のうち上部の領域を通過し、上流にある熱交換器15aを通過した後に、上部の領域に存在する水分吸着手段(図12においては、10a、10c)によって除湿、または加湿され給気(記号:SAとして図示)として室内に供給される。また室内空気(記号:RAとして図示)は前記下部の領域を通過し、熱交換器15bを通過したのちに、下部の領域に存在する水分吸着手段(図12においては、10d、10b)によって除湿または加湿され排気(記号:SAとして図示)として室外に放出される。水分吸着手段10a、b、c、dは上下に可動し、上下部に区画された空気流路を行き来することができる構造を持っている。
図12は空気調和装置の概観となっている。図13の空気調和装置は、熱交換器15a、b、圧縮機16、膨張弁17、四方弁18で構成される冷媒回路200と、前記水分吸着手段10a、bと駆動部13aで構成される調湿ユニット100aと吸着材10c、dと駆動部13bで構成される調湿ユニット100bで構成されている。以下、実施の形態1と同一の箇所である水分吸着手段10a〜dの材質、形状、動作方法については説明を割愛する。
図13において、駆動部品13a、13bは、水分吸着手段10a〜10dを吸着経路と再生経路との間で移動させる駆動手段の一部である。この実施例では水分吸着手段10a・10bの両側に駆動部品13aを設け、水分吸着手段Aセット(10a、10b)を連動して平行移動させている。駆動部品13bは、別の水分吸着手段Bセット(10c・10d)を駆動させている。この実施例では、水分吸着手段の両側に2つの駆動装置があり、水分吸着手段を連動して駆動する例を説明したが、1つの駆動装置で水分吸着手段を動かしても良いし、また水分吸着手段を連動させずに単独で駆動させても良い。2つの水分吸着手段A,Bセットを別々に駆動させることによって、外気導入経路Aで水分吸着手段を吸湿速度が速い状態で使用した後、水分吸着手段を水分の脱着のために排気放出経路Bに動かしている間でも、外気導入経路Aにある別の水分吸着手段が除湿を続けており、連続して除湿ができるという効果がある。
《冷房除湿運転モード動作説明》
図14(A)は実施の形態2における冷房除湿運転モードの風路構成を示している。外気導入経路Aでは、外気(OA)より導入された相対的に相対湿度の高い空気が熱交換器15aに送り込まれる。このとき熱交換器15aは蒸発器として機能しており、熱交換して空気を冷却する。冷却された導入空気は相対的に湿度が上昇し、調湿ユニット100a内の水分吸着手段10a、bのいずれか(図14Aでは10a)に流入し、前記水分吸着手段が吸湿(吸着)することによって除湿され、調湿ユニット100aを通過後さらに調湿ユニット100b内の水分吸着手段10c、dのいずれか(図14Aでは10c)に流入し、前記水分吸着手段が吸湿(吸着)することによって除湿される。その除湿空気が室内導入空気(SA)となり、室内に供給される。
次に、調湿ユニット100bの水分吸着手段10cは、調湿ユニット100aの下流にあるので、上流にある水分吸着手段10a、10bの吸着速度の低下に比較して遅いが、吸着速度が低下したら調湿ユニット100bの水分吸着手段が同様に位置を入れ替え、調湿ユニット100bは、10d:吸着領域(上段)、10c:再生領域(下段)の配置になる。水分吸着手段10c、10dが移動中も水分吸着手段10bが水分吸着をし続けているので、連続的に除湿動作は行われる。
その後、吸着領域に移動した水分吸着手段10bが水分を吸着して吸着速度が低下し、再生領域に移動した水分吸着手段10aは水分を脱着しているので、調湿ユニット100aの二つの水分吸着手段の位置を再度入れ替えることによって、吸着速度の回復した水分吸着手段10aを吸着領域へ移動し、吸着速度の低下した水分吸着手段10bを再生領域に移動して水分を脱着し吸着速度を回復させる。調湿ユニット100aは、10a:吸着領域(上段)、10b:再生領域(下段)の配置となる。最後に吸着領域に移動した水分吸着手段10dが水分を吸着して吸着速度が低下し、再生領域に移動した水分吸着手段10cは水分を脱着しているので、調湿ユニット100bの水分吸着手段の位置を入れ替えることによって吸着速度の回復した水分吸着手段10cを吸着領域へ移動し、吸着速度の低下した水分吸着手段10dを再生領域に移動して水分を脱着し吸着速度を回復させ、10c:吸着領域(上段)、10d:再生領域(下段)の配置に戻る。
また、調湿ユニット100a、bが交互に動作する例を説明したが、水分吸着手段a〜dの位置を入れ替える同様の動きがあれば、調湿ユニット100aと調湿ユニット100bの動作回数を変えても同様な効果が得られ、また調湿ユニット100aと調湿ユニット100bの動作順序は任意のものとする。この調湿ユニットの入替え動作によって、吸着速度の速い時間帯を除湿に使うことができるので、効率的な除湿運転が可能になる。同量の除湿量を得るために、吸着速度を速くできるので動作時間の短縮が可能になり、装置のファンを動かす時間が短くなり省エネルギー効果が得られる。
図14(B)は実施の形態2における暖房加湿運転モードの風路構成を示している。外気導入経路Aでは、外気(OA)より導入された導入空気が熱交換器15aに送り込まれる。このとき熱交換器15aは凝縮器として機能しており、熱交換して空気を加熱する。加熱された導入空気は相対的に相対湿度が低下し、調湿ユニット100a内の水分吸着手段10a、bのいずれか(図14Bでは10a)に流入し、水分吸着手段が放湿(脱着)することによって加湿され、調湿ユニット100aを通過後さらに調湿ユニット100b内の水分吸着手段10c、dのいずれか(図14Bでは10c)に流入し前記水分吸着手段が放湿(脱着)することによって加湿される。その加湿空気が室内導入空気(SA)となり、室内に供給される。
次に、調湿ユニット100bの水分吸着手段10cは、調湿ユニット100aの下流にあるので、上流にある水分吸着手段10a、10bの脱着速度の低下に比較して遅いが、吸着速度が低下したら調湿ユニット100aの水分吸着手段が同様に位置を入れ替え、調湿ユニット100bは、10d:再生領域(上段)、10c:吸着領域(下段)の配置になる。水分吸着手段10c、10dが移動中も水分吸着手段10bが水分脱着をし続けているので、連続的に給湿動作は行われる。
その後、吸着領域に移動した水分吸着手段10bが水分を脱着して脱着速度が低下し、吸着領域に移動した水分吸着手段10aは水分を吸着しているので、調湿ユニット100bの二つの水分吸着手段の位置を再度入れ替えることによって、脱着速度の回復した水分吸着手段10aを再生領域へ移動し、脱着速度の低下した水分吸着手段10bを吸着領域に移動して水分を吸着し脱着速度を回復させる。調湿ユニット100aは、10a:再生領域(上段)、10b:吸着領域(下段)の配置となる。
最後に再生領域に移動した水分吸着手段10dが水分を脱着して脱着速度が低下し、吸着領域に移動した水分吸着手段10cは水分を吸着しているので、調湿ユニット100bの水分吸着手段の位置を入れ替えることによって脱着速度の回復した水分吸着手段10cを再生領域へ移動し、脱着速度の低下した水分吸着手段10dを吸着領域に移動して水分を吸着し脱着速度を回復させる。調湿ユニット100bは、10c:再生領域(上段)、10d:吸着領域(下段)の配置に戻る。
また、調湿ユニット100a、bが交互に動作する例を説明したが、水分吸着手段a〜dの位置を入れ替える同様の動きがあれば、調湿ユニット100aと調湿ユニット100bの動作回数を変えても同様な効果が得られ、また調湿ユニット100aと調湿ユニット100bの動作順序は任意のものとする。この調湿ユニットの入替え動作によって、脱着速度の速い時間帯を給湿に使うことができるので、効率的な加湿運転が可能になる。同量の加湿量を得るために、脱着速度を速くできるので動作時間の短縮が可能になり、装置のファンを動かす時間が短くなり省エネルギー効果が得られる。
図15は図13に示す本実施の形態における空気調和装置の冷房除湿時の作動状態における湿り空気線図である。図15(a)吸着領域は外気導入経路A、図15(b)再生領域は排気放出経路Bにおける湿り空気線図上の動きを示している。
Claims (7)
- 第1の空間から第2の空間に向かう空気の流れを形成する吸着流路と、
前記第2の空間から前記第1の空間に向かう空気の流れを形成する前記吸着流路と隣接した再生流路と、前記再生流路の上流に位置し空気の流れを加熱する加熱手段と、
前記吸着流路に位置するときは空気の流れの水分を吸着して、水分吸着後に前記再生流路に移動し、前記再生流路に位置するときは前記加熱手段の下流に配置され前記加熱手段で加熱された空気の流れによって水分を脱着して、水分脱着後に前記吸着流路に移動する水分吸着手段と、前記水分吸着手段を前記吸着流路から前記再生流路へ、前記再生流路から前記吸着流路へと順次移動させる駆動手段と、前記水分吸着手段と前記駆動手段を設け、前記吸着流路および前記再生流路の双方に跨るとともに前記空気の流れ方向に直列に複数配置された調湿ユニットと、を備えたことを特徴とする空気調和装置。 - 第1の空間から第2の空間に向かう空気の流れを形成する第1の空気流路と、
前記第2の空間から前記第1の空間に向かう空気の流れを形成する前記第1の空気流路と隣接する第2の空気流路と、冷媒を圧縮する圧縮機、前記冷媒の流れを切替える四方弁、前記冷媒の流れを調整する絞り装置、前記第1の空気流路を流れる空気または前記第2の空気流路を流れる空気と前記冷媒との間で熱交換をする第1の熱交換器および第2の熱交換器とを配管で接続され前記冷媒が循環する冷媒回路と、前記第1の空気流路と前記第2の空気流路との何れか一方に位置するときに吸着除湿し、何れか他方に位置するときに加熱再生されるとともに、前記第1の空気流路と前記第2の空気流路とを移動して前記吸着除湿と前記加熱再生を交互に繰り返す水分吸着手段と、前記第1の熱交換器、前記第2の熱交換器は各々別の空気流路に位置しているとともに前記水分吸着手段の上流にあって、前記水分吸着手段を前記第1の空気流路から前記第2の空気流路へ、前記第2の空気流路から前記第1の空気流路へ順次移動させる駆動手段と、
前記水分吸着手段と前記駆動手段を設け、前記第1の空気流路および前記第2の空気流路の双方に跨るとともに前記空気の流れ方向に直列に複数配置された調湿ユニットと、を備えたことを特徴とする空気調和装置。 - 前記水分吸着手段を前記吸着流路もしくは前記再生流路、または前記第1の空気流路もしくは前記第2の空気流路にそれぞれ異なる個数配置したことを特徴とする請求項1または2に記載された空気調和装置。
- 前記複数配置された調湿ユニットは、それぞれ個別に前記水分吸着手段を前記吸着流路から前記再生流路へ、前記再生流路から前記吸着流路へと順次移動させることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載された空気調和装置。
- 前記水分吸着手段は
相対的に湿度の高い空気から吸湿して相対的に湿度の低い空気に対して放湿する吸着剤を有していることを 特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の空気調和装置。 - 前記第1の空間は空気調和を行う室内とし、前記第2の空間を室外として、
前記室内を冷房除湿もしくは暖房加湿することを特徴とする 請求項1乃至5の何れかに記載の空気調和装置。 - 請求項6記載の空気調和装置を設けるとともに、 空気調和を行う前記室内の顕熱負荷を、別に設けた冷媒回路を有する第2の空気調和装置にて処理することを特徴とする空調システム。
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