JP2011041629A - 留め具および腕時計 - Google Patents
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Abstract
【課題】美的外観に優れ、また、第1の板部材と第2の板部材とを係合するまたはその係合を解除する際の操作性にも優れた留め具および腕時計を提供すること。
【解決手段】中留め5は、中板51と、中板51に回動可能に支持された下板52と、中板51と下板52との折り畳み状態を保持する保持機構6とを備え、保持機構6は、中板51に設置された中留め本体7と、中留め本体7に設置され、爪113を有する第1の係合部10と、下板52に対し回動可能に支持され、爪81を有する係合部材8と、係合部材8を反時計回りに付勢するトーションバネ9とを有している。中留め5は、中留め本体7を操作することにより、第1の係合部10の爪113と係合部材8の爪81とが係合する係合状態と、その状態が解除された解除状態とを取り得る。
【選択図】図9
【解決手段】中留め5は、中板51と、中板51に回動可能に支持された下板52と、中板51と下板52との折り畳み状態を保持する保持機構6とを備え、保持機構6は、中板51に設置された中留め本体7と、中留め本体7に設置され、爪113を有する第1の係合部10と、下板52に対し回動可能に支持され、爪81を有する係合部材8と、係合部材8を反時計回りに付勢するトーションバネ9とを有している。中留め5は、中留め本体7を操作することにより、第1の係合部10の爪113と係合部材8の爪81とが係合する係合状態と、その状態が解除された解除状態とを取り得る。
【選択図】図9
Description
本発明は、留め具および腕時計に関する。
従来、腕時計のバンドの中留めとしては、当該腕時計を腕に装着するときに折り畳まれる2枚の板部材と、その折り畳まれた板部材同士を係合させる係合機構とを備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の中留めでは、係合機構は、2枚の板部材のうちの一方の板部材側に設置された蓋部材(上板)と、蓋部材に設置された一対の係合片と、他方の板部材側に設置され、各係合片に係合する係合ピンとを有している。このような構成の係合機構は、各係合片が係合ピンに係合することにより、2枚の板部材の折り畳まれた状態を維持し、よって、腕時計が腕から不本意に離脱するのを防止している。
この特許文献1に記載の中留めでは、係合機構は、2枚の板部材のうちの一方の板部材側に設置された蓋部材(上板)と、蓋部材に設置された一対の係合片と、他方の板部材側に設置され、各係合片に係合する係合ピンとを有している。このような構成の係合機構は、各係合片が係合ピンに係合することにより、2枚の板部材の折り畳まれた状態を維持し、よって、腕時計が腕から不本意に離脱するのを防止している。
そして、腕時計を腕から取り外す際には、各係合片にそれぞれ設けられた押圧部(プッシュボタン)を押圧操作して、各係合片の係合ピンとの係合を解除し、その取り外しを行なっていた。このように、特許文献1に記載の中留めは、各係合片の押圧部を一旦押圧してからでなければ、各係合片と係合ピンとの係合を解除することができず、その係合解除操作、すなわち、腕時計の取り外し操作の操作性に劣るものであった。
また、特許文献1に記載の中留めでは、各係合片の押圧部がそれぞれ蓋部材から突出している。そして、この突出した押圧部を有する中留めのために、腕時計全体としての高級感(審美性)が損なわれたように感じられる。
また、この突出した押圧部が例えば上着やズボンのポケット等に引っ掛かってしまう場合がある。この場合、押圧部が押圧されてしまい、結果、各係合片と係合ピンとの係合が解除されて、腕時計が腕から不本意に離脱することがあった。このように特許文献1に記載の中留めでは、不本意な解除操作が行われるおそれもあった。
また、この突出した押圧部が例えば上着やズボンのポケット等に引っ掛かってしまう場合がある。この場合、押圧部が押圧されてしまい、結果、各係合片と係合ピンとの係合が解除されて、腕時計が腕から不本意に離脱することがあった。このように特許文献1に記載の中留めでは、不本意な解除操作が行われるおそれもあった。
本発明の目的は、美的外観に優れ、また、第1の板部材と第2の板部材とを係合するまたはその係合を解除する際の操作性にも優れた留め具および腕時計を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の留め具は、第1の板部材と、
前記第1の板部材の一端部に回動可能に支持された第2の板部材と、
前記第1の板部材と前記第2の板部材とが互いに接近して折り畳まれた折り畳み状態を保持する保持機構とを備え、
前記保持機構は、前記第1の板部材の他端部に設置されたベースと、
前記ベースに設けられた第1の係合部と、
前記第2の板部材に対し回動可能に支持され、前記折り畳み状態で前記第1の係合部と係合する第2の係合部を有する係合部材と、
前記第2の板部材に設けられ、前記係合部材に対してその回転方向のうちの一方向に向かって付勢する付勢部材と、を有し、
前記第1の板部材と前記第2の板部材とが離間して展開した展開状態から前記第1の板部材と前記第2の板部材とを接近させた際には、前記係合部材は、前記第1の係合部に前記一方向に向かって押圧されて回動することによって、前記第2の係合部が前記第1の係合部と係合し、前記第1の板部材と前記第2の板部材とが前記折り畳み状態となり、
前記折り畳み状態から前記第1の板部材と前記第2の板部材とを離間させた際には、前記係合部材が回動することによって前記第1の係合部の前記第2の係合部との係合が解除され、前記第1の板部材と前記第2の板部材とが前記展開状態となることを特徴とする。
これにより、美的外観に優れ、すなわち、審美性が高く、また、第1の板部材と第2の板部材とを係合するまたはその係合を解除する際の操作性にも優れた留め具を提供することができる。
本発明の留め具は、第1の板部材と、
前記第1の板部材の一端部に回動可能に支持された第2の板部材と、
前記第1の板部材と前記第2の板部材とが互いに接近して折り畳まれた折り畳み状態を保持する保持機構とを備え、
前記保持機構は、前記第1の板部材の他端部に設置されたベースと、
前記ベースに設けられた第1の係合部と、
前記第2の板部材に対し回動可能に支持され、前記折り畳み状態で前記第1の係合部と係合する第2の係合部を有する係合部材と、
前記第2の板部材に設けられ、前記係合部材に対してその回転方向のうちの一方向に向かって付勢する付勢部材と、を有し、
前記第1の板部材と前記第2の板部材とが離間して展開した展開状態から前記第1の板部材と前記第2の板部材とを接近させた際には、前記係合部材は、前記第1の係合部に前記一方向に向かって押圧されて回動することによって、前記第2の係合部が前記第1の係合部と係合し、前記第1の板部材と前記第2の板部材とが前記折り畳み状態となり、
前記折り畳み状態から前記第1の板部材と前記第2の板部材とを離間させた際には、前記係合部材が回動することによって前記第1の係合部の前記第2の係合部との係合が解除され、前記第1の板部材と前記第2の板部材とが前記展開状態となることを特徴とする。
これにより、美的外観に優れ、すなわち、審美性が高く、また、第1の板部材と第2の板部材とを係合するまたはその係合を解除する際の操作性にも優れた留め具を提供することができる。
本発明の留め具では、前記ベースは、板状をなし、その一方の面に凹部が形成されたベース本体を有し、
前記第1の係合部は、前記凹部内に位置することが好ましい。
これにより、第1の係合部がベース本体に覆われる(隠れる)こととなり、よって、留め具は、審美性がより高い、すなわち、美的外観により優れたものとなる。
本発明の留め具では、前記折り畳み状態では、前記係合部材および前記付勢部材は、前記凹部内に一括して収納されることが好ましい。
これにより、係合部材および付勢部材がベース本体に覆われる(隠れる)こととなり、よって、留め具は、審美性がより高い、すなわち、美的外観により優れたものとなる。
前記第1の係合部は、前記凹部内に位置することが好ましい。
これにより、第1の係合部がベース本体に覆われる(隠れる)こととなり、よって、留め具は、審美性がより高い、すなわち、美的外観により優れたものとなる。
本発明の留め具では、前記折り畳み状態では、前記係合部材および前記付勢部材は、前記凹部内に一括して収納されることが好ましい。
これにより、係合部材および付勢部材がベース本体に覆われる(隠れる)こととなり、よって、留め具は、審美性がより高い、すなわち、美的外観により優れたものとなる。
本発明の留め具では、前記第1の係合部は、前記ベースとは別体で構成され、該ベースと連結する連結部材を介して、連結されていることが好ましい。
これにより、第1の係合部をベースに確実に連結することができる。
本発明の留め具では、前記連結部材は、長さが前記ベース本体の幅方向に伸縮自在な棒状体で構成されていることが好ましい。
これにより、棒状体をベースに装着する際の装着操作を容易に行なうことができ、装着後当該棒状体がベースから不本意に離脱するのが防止される。
これにより、第1の係合部をベースに確実に連結することができる。
本発明の留め具では、前記連結部材は、長さが前記ベース本体の幅方向に伸縮自在な棒状体で構成されていることが好ましい。
これにより、棒状体をベースに装着する際の装着操作を容易に行なうことができ、装着後当該棒状体がベースから不本意に離脱するのが防止される。
本発明の留め具では、前記第1の係合部は、前記連結部材を回動軸として回動可能な部分を有することが好ましい。
これにより、第1の係合部と第2の係合部との係合と、その係合の解除とを確実に行なうことができる。
本発明の留め具では、前記係合部材は、その形状がブロック状をなすものであり、
前記第2の係合部は、前記係合部材の外面から突出して形成された爪であることが好ましい。
これにより、折り畳み状態で、第1の係合部と第2の係合部とが確実に係合する。
本発明の留め具では、前記付勢部材は、トーションバネで構成されていることが好ましい。
これにより、係合部材を簡単な構成で付勢することができる。
これにより、第1の係合部と第2の係合部との係合と、その係合の解除とを確実に行なうことができる。
本発明の留め具では、前記係合部材は、その形状がブロック状をなすものであり、
前記第2の係合部は、前記係合部材の外面から突出して形成された爪であることが好ましい。
これにより、折り畳み状態で、第1の係合部と第2の係合部とが確実に係合する。
本発明の留め具では、前記付勢部材は、トーションバネで構成されていることが好ましい。
これにより、係合部材を簡単な構成で付勢することができる。
本発明の腕時計は、本発明の留め具を備え、該留め具を腕時計用バンドの中留めとして使用したことを特徴とする。
これにより、美的外観に優れ、また、第1の板部材と第2の板部材とを係合するまたはその係合を解除する際の操作性にも優れた留め具を、腕時計用バンドの中留めとして備える腕時計を提供することができる。
これにより、美的外観に優れ、また、第1の板部材と第2の板部材とを係合するまたはその係合を解除する際の操作性にも優れた留め具を、腕時計用バンドの中留めとして備える腕時計を提供することができる。
本発明によれば、美的外観に優れ、また、第1の板部材と第2の板部材とを係合するまたはその係合を解除する際の操作性にも優れた留め具を提供すること、当該留め具を備えた腕時計を提供することができる。
以下、本発明の留め具および腕時計を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の留め具を腕時計の中留めに適用した場合(本発明の腕時計)の第1実施形態を示す斜視図、図2は、図1に示す中留めを矢印A方向から見た図(側面図)、図3は、図1に示す中留めを矢印B方向から見た図(平面図)、図4は、図1に示す中留めが有する第1の係合部の分解斜視図、図5は、図1に示す中留めが有する第2の係合部の分解斜視図、図6は、図1に示す中留めの折り畳み状態での縦断面図、図7は、図2に示す中留めを矢印C方向から見た図、図8は、図1中の中留めが有する連結棒を示す縦断面図、図9は、図1に示す中留めの展開状態から折り畳み状態に変化する過程を示す縦断面図である。なお、以下では、説明の都合上、図2、図4〜図6および図9中(図10〜図15についても同様)の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言う。また、以下では、腕時計としては、機械式のものを一例に挙げて説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の留め具を腕時計の中留めに適用した場合(本発明の腕時計)の第1実施形態を示す斜視図、図2は、図1に示す中留めを矢印A方向から見た図(側面図)、図3は、図1に示す中留めを矢印B方向から見た図(平面図)、図4は、図1に示す中留めが有する第1の係合部の分解斜視図、図5は、図1に示す中留めが有する第2の係合部の分解斜視図、図6は、図1に示す中留めの折り畳み状態での縦断面図、図7は、図2に示す中留めを矢印C方向から見た図、図8は、図1中の中留めが有する連結棒を示す縦断面図、図9は、図1に示す中留めの展開状態から折り畳み状態に変化する過程を示す縦断面図である。なお、以下では、説明の都合上、図2、図4〜図6および図9中(図10〜図15についても同様)の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言う。また、以下では、腕時計としては、機械式のものを一例に挙げて説明する。
図1に示すように、機械式腕時計(以下、単に「時計」という)1は、外装部(ケース)2と、外装部2の内部に設置(収納)され、時計用針31を駆動するムーブメント3と、時計1を腕に装着する際に用いられるバンド(腕時計用バンド)4とを備えている。
外装部2は、胴部23と、ガラス板(カバーガラス)21と、ガラス板21を保持するベゼル22と、胴部23の裏側に設置される裏蓋とを有している。
外装部2は、胴部23と、ガラス板(カバーガラス)21と、ガラス板21を保持するベゼル22と、胴部23の裏側に設置される裏蓋とを有している。
胴部23には、巻真パイプ(図示せず)が嵌入され、この巻真パイプに、りゅうず24が回転可能に設けられている。りゅうず24を回転させることにより、そのトルクがムーブメント3に伝わる。これにより、時計用針31を調整することができる、すなわち、表示する時刻を調整することができる。
バンド4は、一端部がそれぞれ外装部2に連結された第1のバンド本体41および第2のバンド本体42と、第1のバンド本体41および第2のバンド本体42の他端部同士を連結する中留め(留め具)5とで構成されている。
第1のバンド本体41および第2のバンド本体42は、それぞれ、可撓性を有し、例えば、多数の小片(チップ)が互いに回動可能に連結された(鎖状に連結された)ものである。
バンド4は、一端部がそれぞれ外装部2に連結された第1のバンド本体41および第2のバンド本体42と、第1のバンド本体41および第2のバンド本体42の他端部同士を連結する中留め(留め具)5とで構成されている。
第1のバンド本体41および第2のバンド本体42は、それぞれ、可撓性を有し、例えば、多数の小片(チップ)が互いに回動可能に連結された(鎖状に連結された)ものである。
中留め5は、長尺な中板(第1の板部材)51と、中板51の一端部に回動可能に連結、支持された長尺な下板(第2の板部材)52と、保持機構6とを備えている。以下、各部の構成について説明する。なお、中留め5を構成するこれらの部材は、例えば、アルミニウム合金やステンレス鋼等の各種金属材料で構成することができる。
図3に示すように、中板51は、下板52を介して、互いに離間した一対の帯状をなす帯体511で構成されている。図2に示すように、各帯体511は、それぞれ、湾曲しており、その湾曲の程度は、一般的な成人の手首周りの湾曲の程度に近似している。
図3に示すように、中板51は、下板52を介して、互いに離間した一対の帯状をなす帯体511で構成されている。図2に示すように、各帯体511は、それぞれ、湾曲しており、その湾曲の程度は、一般的な成人の手首周りの湾曲の程度に近似している。
また、図3に示すように、中板51の図中左側の端部(左端部512)には、下板52の右端部521が回動可能に支持、連結されている。下板52の左端部522は、第2のバンド本体42に回動可能に支持、連結されている。なお、この連結構造としては、特に限定されないが、例えば、軸と軸受けとによる構造を用いることができる。
下板52も帯体511と同様に湾曲しており、その湾曲の程度は、一般的な成人の手首周りの湾曲の程度に近似している。
下板52も帯体511と同様に湾曲しており、その湾曲の程度は、一般的な成人の手首周りの湾曲の程度に近似している。
中留め5では、このように中板51と下板52とが連結されていることにより、これらの板部材同士が互いに接近して折り畳まれた折り畳み状態と、板部材同士が離間して展開した展開状態とを取り得る(図2参照)。折り畳み状態では、下板52が帯体511同士の間に位置する。また、折り畳み状態は、保持機構6によりその状態が保持される(図6、図9(c)参照)。
時計1では、中板51と下板52とが折り畳まれると、その分、バンド4全体としての実質的な長さが短くなる。これにより、時計1を腕に巻き付けて装着することができる。また、中板51と下板52とを折り畳み状態から展開状態とすると、バンド4全体としての実質的な長さが長くなる。これにより、腕に装着された時計1を取り外すことができる。
保持機構6は、前述したように、中板51と下板52との折り畳み状態を保持するものである。図2、図3、図6および図7に示すように、保持機構6は、中留め本体(ベース)7と、中留め本体7に対し固定的に設置された第1の係合部10と、下板52に対し回動可能に支持された係合部材(第2の係合部材)8と、係合部材8を付勢する付勢部材としてのトーションバネ(ねじりコイルバネ(第2の付勢部材))9とを有している。
図3に示すように、中留め本体7は、中板51(帯体511)の右端部(他端部)513に設置されている。図6、図7に示すように、この中留め本体7は、上蓋(ベース本体)71と、第1の係合部10を上蓋71に連結する連結棒(連結部材(棒状体))79aとで構成されている。この中留め本体7は、中板51と下板52とを展開状態から折り畳み状態に、またはその反対に、折り畳み状態から展開状態とする際に、手で把持して(指で摘んで)その操作を行なうことができる。このように、中留め本体7は、操作部材としての機能も有している。
上蓋71は、板状をなし、その下面(一方の面)に凹部が形成されたものである。換言すれば、上蓋71は、天板711と、天板711の幅方向の両縁部からそれぞれ下方に向かって突出した側壁712とで構成され、天板711と各側壁712とで空間713(前記凹部に相当)が画成された(形成された)ものである。
上蓋71は、板状をなし、その下面(一方の面)に凹部が形成されたものである。換言すれば、上蓋71は、天板711と、天板711の幅方向の両縁部からそれぞれ下方に向かって突出した側壁712とで構成され、天板711と各側壁712とで空間713(前記凹部に相当)が画成された(形成された)ものである。
図7に示すように、各側壁712の内側の面(内面714)、すなわち、空間713に臨む面には、それぞれ、連結棒79aを支持する軸受け715aが形成されている。
各軸受け715aは、それぞれ、側壁712を貫通しない袋穴となっている。例えば軸受け715aが側壁712を貫通する貫通孔で構成されている場合、その貫通孔が側壁712の外面716に現れて(開口して)、上蓋71の審美性が損なわれる。しかしながら、図7に示す構成のように各軸受け715aがそれぞれ袋穴で構成されて、側壁712の外面716に現れるのが防止されていることにより、上蓋71に高級感(無垢感)が得られ、よって、当該上蓋71の審美性が向上する。
なお、図7に示すように、上蓋71は、連結棒79aを介して、その左端部が中板51と連結されている。また、上蓋71の右端部は、第1のバンド本体41と連結され、その連結構造としては、特に限定されないが、例えば、前記上蓋71の左端部と中板51との連結構造と同様のものとすることができる。
各軸受け715aは、それぞれ、側壁712を貫通しない袋穴となっている。例えば軸受け715aが側壁712を貫通する貫通孔で構成されている場合、その貫通孔が側壁712の外面716に現れて(開口して)、上蓋71の審美性が損なわれる。しかしながら、図7に示す構成のように各軸受け715aがそれぞれ袋穴で構成されて、側壁712の外面716に現れるのが防止されていることにより、上蓋71に高級感(無垢感)が得られ、よって、当該上蓋71の審美性が向上する。
なお、図7に示すように、上蓋71は、連結棒79aを介して、その左端部が中板51と連結されている。また、上蓋71の右端部は、第1のバンド本体41と連結され、その連結構造としては、特に限定されないが、例えば、前記上蓋71の左端部と中板51との連結構造と同様のものとすることができる。
図8に示すように、連結棒79aは、筒体791と、筒体791に挿入された一対の軸部792と、これら軸部を互いに反対方向に付勢するコイルバネ795とで構成されている。
筒体791は、円筒状をなし、その両端部がそれぞれかしめられたものである。
各軸部792は、それぞれ、円板状のフランジ793と、フランジ793の中心部から外方に向かって突出したピン794とで構成されている。軸部792は、フランジ793が筒体791の前記かしめられた部分に当接することにより、当該筒体791から離脱するのが防止される(図8参照)。また、ピン794は、上蓋71の軸受け715aに挿入される部分である(図7参照)。
筒体791は、円筒状をなし、その両端部がそれぞれかしめられたものである。
各軸部792は、それぞれ、円板状のフランジ793と、フランジ793の中心部から外方に向かって突出したピン794とで構成されている。軸部792は、フランジ793が筒体791の前記かしめられた部分に当接することにより、当該筒体791から離脱するのが防止される(図8参照)。また、ピン794は、上蓋71の軸受け715aに挿入される部分である(図7参照)。
コイルバネ795は、その両端がそれぞれ軸部792のフランジ793に当接して、圧縮した状態で筒体791内に収納されている。これにより、各軸部792を互いに反対方向に付勢することができる。図7に示すように、連結棒79aを上蓋71に装着する際には、まず、各軸部792をそれぞれコイルバネ795の付勢力に抗して押圧し、連結棒79a全体としての長さを短くする。そして、この状態の連結棒79aを上蓋71の側壁712同士の間(空間713)の軸受け715aに対応する位置に位置させて、前記押圧力を解除する。このとき、コイルバネ795の付勢力によって各軸部792がそれぞれ外側に移動して、ピン794が軸受け715aに挿入される。これにより、連結棒79aが上蓋71に装着される。
このように、連結棒79aは、その長さが上蓋71の幅方向に伸縮自在に構成されている。これにより、連結棒79aを上蓋71に装着する際の装着操作を容易に行なうことができ、装着後当該連結棒79aが上蓋71から不本意に離脱するのが防止される。
このように、連結棒79aは、その長さが上蓋71の幅方向に伸縮自在に構成されている。これにより、連結棒79aを上蓋71に装着する際の装着操作を容易に行なうことができ、装着後当該連結棒79aが上蓋71から不本意に離脱するのが防止される。
図6に示すように、上蓋71の空間713内には、第1の係合部10が位置している。この第1の係合部10は、長尺体11で構成され、その長手方向に貫通する貫通孔112が形成されたものである(図4参照)。保持機構6では、貫通孔112に連結棒79aを挿通し、その状態で連結棒79aの各ピン794をそれぞれ上蓋71の軸受け715aに挿入することができる。これにより、連結棒79aを介して、長尺体11が上蓋71(中留め本体7)と確実に連結される。
また、長尺体11(第1の係合部10)が上蓋71の空間713内に位置していることより、第1の係合部10が上蓋71に覆われることになり、よって、中留め5は、審美性が高い、すなわち、美的外観に優れたものとなる。
この長尺体11は、平面で構成された天面(上面)111を有している(図4、図6参照)。図6に示すように、長尺体11は、上蓋71に連結された際には、天面111が上蓋71の天板711に当接する。これにより、長尺体11が連結棒79a回りに不本意に回転するのが規制され、よって、当該長尺体11を確実に固定することができる。
この長尺体11は、平面で構成された天面(上面)111を有している(図4、図6参照)。図6に示すように、長尺体11は、上蓋71に連結された際には、天面111が上蓋71の天板711に当接する。これにより、長尺体11が連結棒79a回りに不本意に回転するのが規制され、よって、当該長尺体11を確実に固定することができる。
また、長尺体11には、図6(図9(c))に示す折り畳み状態で係合部材8の爪(第2の係合部)81と係合する爪113が図中の右側に向かって突出形成されている。爪113は、長尺体11の長手方向に沿って延在している。この爪113の上側の部分および下側の部分には、それぞれ、傾斜面114および115が形成されている。図6に示すように、傾斜面114の傾斜角度θ1(天面111(図中の左右方向)に対する角度)と傾斜面115の傾斜角度θ2(天面111(図中の左右方向)に対する角度)とは、互いに異なっており、傾斜角度θ1が傾斜角度θ2よりも小さい。また、折り畳み状態では、傾斜面114は、係合部材8の爪81と係合する係合面として機能する。
図5、図6、図9に示すように、係合部材8は、下板52に設置された支持部材54と軸部材55とにより、下板52に対し回動可能に支持されている。係合部材8は、その形状がブロック状をなすものであり、両側面にそれぞれ開口する、軸部材55が挿通可能な挿通孔82が形成されている。
この係合部材8の外周部(外面)からは、爪81が突出形成されている。この爪81は、挿通孔82と平行に延在して(配置されて)いる。爪81は、中板51と下板52とが折り畳み状態となったときに、長尺体11の爪113の傾斜角度θ1が小さい傾斜面114に確実に係合する(係止する)ことができる(図6、図9(c)参照)。これにより、この係合が不本意に解除されるのが防止される。
この係合部材8の外周部(外面)からは、爪81が突出形成されている。この爪81は、挿通孔82と平行に延在して(配置されて)いる。爪81は、中板51と下板52とが折り畳み状態となったときに、長尺体11の爪113の傾斜角度θ1が小さい傾斜面114に確実に係合する(係止する)ことができる(図6、図9(c)参照)。これにより、この係合が不本意に解除されるのが防止される。
係合部材8の外周部の挿通孔82を介して爪81と反対側の部分は、丸みを帯びた湾曲部85となっている。湾曲部85が形成されていることにより、係合部材8が軸部材55(挿通孔82)回りに回転した際、係合部材8が支持部材54の底部541と干渉するのを防止することができる(図9参照)。
また、係合部材8の外周部の湾曲部85よりも上部には、挿通孔82と平行に延在する溝86が形成されている。溝86は、後述するトーションバネ9の腕92が配置される(挿入される)部分であり、バネ当接部(バネ座)として機能する。
また、係合部材8の外周部の湾曲部85よりも上部には、挿通孔82と平行に延在する溝86が形成されている。溝86は、後述するトーションバネ9の腕92が配置される(挿入される)部分であり、バネ当接部(バネ座)として機能する。
図5に示すように、係合部材8を支持する支持部材54は、底部541と、底部541の両端部からそれぞれ上方に向かって立設した壁部542a、542bと、底部541の中央部から下方に向かって突出した固定部543とで構成されている。
底部541は、板状をなす部分である。この底部541は、係合部材8の外周部の挿通孔82を介して溝86と反対側の部分(角部87)が当接することにより、係合部材8のそれ以上の反時計回りの回転を規制することができる。
底部541は、板状をなす部分である。この底部541は、係合部材8の外周部の挿通孔82を介して溝86と反対側の部分(角部87)が当接することにより、係合部材8のそれ以上の反時計回りの回転を規制することができる。
各壁部542a、542bには、それぞれ、その厚さ方向に貫通する貫通孔544が形成されている。図5中「矢印I」および「矢印II」に示すように、軸部材55は、各貫通孔544を係合部材8(トーションバネ9とともに)ごと一括して挿通することができる。これにより、係合部材8が確実に回動可能に支持される。
固定部543は、支持部材54を下板52に固定する柱状の部分である。下板52には、その厚さ方向に貫通する貫通孔523が形成されている。この貫通孔523に固定部543を挿入し、固定部543の下端部をかしめることにより、支持部材54を下板52に固定することができる。
固定部543は、支持部材54を下板52に固定する柱状の部分である。下板52には、その厚さ方向に貫通する貫通孔523が形成されている。この貫通孔523に固定部543を挿入し、固定部543の下端部をかしめることにより、支持部材54を下板52に固定することができる。
図5に示すように、軸部材55は、円柱状をなし、その一端部に外径が拡径したフランジ部551が形成されたものである。軸部材55を壁部542aの貫通孔544から挿入すると、壁部542bの貫通孔544からは、軸部材55の他端部552が突出する。この突出した他端部552をかしめることにより、軸部材55が支持部材54から離脱するのが確実に防止される。
係合部材8は、前述したように軸部材55回りに回転するものである。そして、この係合部材8は、トーションバネ9により、その回転方向のうちの一方向に向かって(図中では反時計回りに)付勢される。トーションバネ9は、軸部材55とともに係合部材8の挿通孔82に挿入される。
係合部材8は、前述したように軸部材55回りに回転するものである。そして、この係合部材8は、トーションバネ9により、その回転方向のうちの一方向に向かって(図中では反時計回りに)付勢される。トーションバネ9は、軸部材55とともに係合部材8の挿通孔82に挿入される。
図5に示すように、トーションバネ9は、例えば金属材料で構成された線状体91をコイル状に巻回し、そのコイルの両端部をそれぞれほどいて形成した腕92、93を有している。腕92は、係合部材8の溝86に当接し、腕93は、支持部材54の底部541に当接している(図6、図9参照)。このトーションバネ9は、腕92、93同士の間隔が、外力が付与されない自然状態のときよりも小さくなるように、設置されている。これにより、簡単な構成で、係合部材8に対し反時計回りに確実に付勢することができる。
なお、トーションバネ9の付勢力の大きさの設定方法としては、特に限定されず、例えば、線状体91の太さ(線径)、線状体91の巻数(有効巻数)、線状体91の構成材料等を適宜設定、選択する方法が挙げられる。
なお、トーションバネ9の付勢力の大きさの設定方法としては、特に限定されず、例えば、線状体91の太さ(線径)、線状体91の巻数(有効巻数)、線状体91の構成材料等を適宜設定、選択する方法が挙げられる。
また、図6および図9(c)に示すように、折り畳み状態では、係合部材8と、トーションバネ9と、これらを支持する支持部材54および軸部材55は、上蓋71の空間713に収納される(格納される)。これにより、これらの部材が上蓋71に覆われる(隠れる)ことになり、よって、中留め5は、審美性が高い、すなわち、美的外観に優れたものとなる。
次に、中留め5の作動状態(主として、中留め5が展開状態から折り畳み状態に変化する過程)について、図2、図9を参照しつつ説明する。
図2に示すように、展開状態の中留め5の中留め本体7を把持して図中矢印E方向(反時計回りに)に移動操作すると、中留め本体7は、下板52に経時的に(徐々に)接近する。そして、遂には、中留め本体7に設置された第1の係合部10(長尺体11)の爪113の傾斜面115が、下板52に設置された係合部材8の爪81に当接する(図9(a)参照)。
図2に示すように、展開状態の中留め5の中留め本体7を把持して図中矢印E方向(反時計回りに)に移動操作すると、中留め本体7は、下板52に経時的に(徐々に)接近する。そして、遂には、中留め本体7に設置された第1の係合部10(長尺体11)の爪113の傾斜面115が、下板52に設置された係合部材8の爪81に当接する(図9(a)参照)。
図9(a)に示す状態から中留め本体7を下板52に向かって押し込む(押圧する)と、図9(b)に示すように、係合部材8の爪81は、第1の係合部10の爪113の傾斜面115に押圧されて、相対的に傾斜面115を摺動しつつ登る。このとき、係合部材8は、トーションバネ9の付勢力に抗して、時計回りに回転する。
図9(b)に示す状態から中留め本体7をさらに下板52に向かって押し込む。これにより、図9(c)に示すように、第1の係合部10の爪113の傾斜面115を登っていた係合部材8の爪81が当該爪113を乗り越える。このとき、係合部材8は、トーションバネ9の付勢力により反時計回りに回転しよう(元の図9(a)に示す状態に戻ろう)とする。これにより、係合部材8は、爪81が第1の係合部10の爪113の傾斜面114と係合する(押し合う)ことができ、よって、中留め5が折り畳み状態で維持される。
図9(b)に示す状態から中留め本体7をさらに下板52に向かって押し込む。これにより、図9(c)に示すように、第1の係合部10の爪113の傾斜面115を登っていた係合部材8の爪81が当該爪113を乗り越える。このとき、係合部材8は、トーションバネ9の付勢力により反時計回りに回転しよう(元の図9(a)に示す状態に戻ろう)とする。これにより、係合部材8は、爪81が第1の係合部10の爪113の傾斜面114と係合する(押し合う)ことができ、よって、中留め5が折り畳み状態で維持される。
また、折り畳み状態(図9(c)に示す状態)の中留め5の中留め本体7を把持して、図2に示すように、図中矢印F方向(時計回りに)に引張り操作(移動操作)する。この操作により、前記と逆の動作が行われる。すなわち、係合部材8の爪81が第1の係合部10の爪113の傾斜面114を下り、その後、当該爪113を乗り越える。これにより、第1の係合部10の爪113と係合部材8の爪81との係合が解除され、よって、中留め5を展開状態とすることができる。
また、前述したように、第1の係合部10の爪113では、傾斜面114の傾斜角度θ1と傾斜面115の傾斜角度θ2とが互いに異なっている、具体的には、傾斜角度θ1が傾斜角度θ2よりも小さくなっている。これにより、図9(a)に示す状態から図9(c)に示す状態となる過程で、係合部材8の爪81が第1の係合部10の爪113の傾斜面115を容易に登ることができ、その結果、当該爪113を確実に乗り越えることができる。また、その後、第1の係合部10の爪113の傾斜面114に係合部材8の爪81が係合した際には、その係合が不本意に解除されるのが防止される。
このように、中留め5では、中留め本体7を押し込んだり(押圧したり)、引張ったりするという簡単な操作で、中板51と下板52とが保持機構6により係合した状態と、その係合状態を解除した状態とを取り得、操作性に優れたものとなっている。また、前述したように、中留め5は、美的外観に優れる、すなわち、審美性が高いものでもある。
このように、中留め5では、中留め本体7を押し込んだり(押圧したり)、引張ったりするという簡単な操作で、中板51と下板52とが保持機構6により係合した状態と、その係合状態を解除した状態とを取り得、操作性に優れたものとなっている。また、前述したように、中留め5は、美的外観に優れる、すなわち、審美性が高いものでもある。
<第2実施形態>
図10は、本発明の留め具(第2実施形態)を腕時計の中留めに適用した場合(本発明の腕時計)が有する第1の係合部を示す分解斜視図、図11は、本発明の留め具(第2実施形態)を腕時計の中留めに適用した場合(本発明の腕時計)が有する第2の係合部の2つの構成例を示す縦断面図、図12は、第2実施形態の中留めの展開状態から折り畳み状態に変化する過程を示す縦断面図、図13は、第2実施形態の中留めの折り畳み状態から展開状態に変化する過程を示す縦断面図である。
図10は、本発明の留め具(第2実施形態)を腕時計の中留めに適用した場合(本発明の腕時計)が有する第1の係合部を示す分解斜視図、図11は、本発明の留め具(第2実施形態)を腕時計の中留めに適用した場合(本発明の腕時計)が有する第2の係合部の2つの構成例を示す縦断面図、図12は、第2実施形態の中留めの展開状態から折り畳み状態に変化する過程を示す縦断面図、図13は、第2実施形態の中留めの折り畳み状態から展開状態に変化する過程を示す縦断面図である。
以下、これらの図を参照して本発明の留め具および腕時計の第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、主として第1の係合部および第2の係合部のそれぞれの構成が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
本実施形態は、主として第1の係合部および第2の係合部のそれぞれの構成が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図10に示す第1の係合部10Aは、トーションバネ(第1の付勢部材)12と、トーションバネ12を支持する支持部材13とで構成されている。
トーションバネ12は、例えば金属材料で構成された線状体121をコイル状に巻回し、そのコイルの両端部に腕122a、122bと、中央部に腕123とを有している。また、腕122aおよび122bと腕123とは、互いに反対方向に突出している。腕122a、122bは、それぞれ、支持部材13に当接する(図12、図13参照)。腕123は、係合部材8の爪81と係合する部分であり、連結棒79aを回動軸として回動することができる。
なお、トーションバネ12の付勢力の大きさの設定方法としては、特に限定されず、例えば、線状体121の太さ(線径)、線状体121の巻数(有効巻数)、線状体121の構成材料等を適宜設定、選択する方法が挙げられる。
トーションバネ12は、例えば金属材料で構成された線状体121をコイル状に巻回し、そのコイルの両端部に腕122a、122bと、中央部に腕123とを有している。また、腕122aおよび122bと腕123とは、互いに反対方向に突出している。腕122a、122bは、それぞれ、支持部材13に当接する(図12、図13参照)。腕123は、係合部材8の爪81と係合する部分であり、連結棒79aを回動軸として回動することができる。
なお、トーションバネ12の付勢力の大きさの設定方法としては、特に限定されず、例えば、線状体121の太さ(線径)、線状体121の巻数(有効巻数)、線状体121の構成材料等を適宜設定、選択する方法が挙げられる。
このトーションバネ12は、中留め5が展開状態のときは、自然状態で支持部材13に支持されている。この支持部材13は、長尺体で構成され、その長手方向に貫通する貫通孔131が形成されたものである。図10中「矢印III」および「矢印IV」に示すように、トーションバネ12とともに貫通孔131に連結棒79aを挿通することができる。そして、その挿通状態で連結棒79aの各ピン794をそれぞれ上蓋71の軸受け715aに挿入することができ、よって、連結棒79aを介して、第1の係合部10Aが上蓋71に確実に連結される。
また、支持部材13には、その途中2箇所に溝132a、132bが形成されている。溝132aには、トーションバネ12の腕122aが挿入され当接し、溝132bには、トーションバネ12の腕122bが挿入され当接する。これにより、図12(a)、(b)に示すように、トーションバネ12の腕123が係合部材8の爪81を押圧して当該爪81からの反力を受けた際、トーションバネ12全体が不本意に回転するのを防止することができる。
この支持部材13は、平面で構成された天面(上面)133を有している。図12に示すように、支持部材13は、上蓋71に連結された際には、天面133が上蓋71の天板711に当接する。これにより、支持部材13が連結棒79a回りに不本意に回転するのが規制され、よって、当該支持部材13を確実に固定することができる。
この支持部材13は、平面で構成された天面(上面)133を有している。図12に示すように、支持部材13は、上蓋71に連結された際には、天面133が上蓋71の天板711に当接する。これにより、支持部材13が連結棒79a回りに不本意に回転するのが規制され、よって、当該支持部材13を確実に固定することができる。
図11に示すように、係合部材8には、図11(a)に示すもの(前記第1実施形態の係合部材8と同様のもの)と、図11(b)に示すものとがある。図11(b)に示す係合部材8は、軸部材55から爪81との距離が、図11(a)に示す係合部材8での軸部材55から爪81との距離よりも長いものである。これにより、図11(b)に示す係合部材8では、爪81がトーションバネ12の腕123に押圧された際、軸部材55回りのモーメントが生じ易くなり、よって、より確実に回転することができる。
また、図11に示すように、支持部材54Aの底部541には、その一部が傾斜した当接面(ストッパ面)545が形成されている。この当接面545には、係合部材8の底面(下面)88が当接することができる。これにより、係合部材8が角部87で当接する(前記第1実施形態)よりも広い面積で当接することができ、よって、当該係合部材8のそれ以上の反時計回りの回転がより確実に規制される。
なお、中留め5(時計1)では、図11(a)に示す形態のものと、図11(b)に示す形態のものとを適宜選択することができる。
なお、中留め5(時計1)では、図11(a)に示す形態のものと、図11(b)に示す形態のものとを適宜選択することができる。
次に、中留め5の作動状態、すなわち、中留め5が展開状態から折り畳み状態に変化する過程と、中留め5が折り畳み状態から展開状態に変化する過程とについて、図2、図12、図13を参照しつつ説明する。
[1]中留め5が展開状態から折り畳み状態に変化する過程
図2に示すように、展開状態の中留め5の中留め本体7を把持して図中矢印E方向(反時計回りに)に移動操作すると、中留め本体7は、下板52に経時的に(徐々に)接近する。そして、遂には、中留め本体7に設置された第1の係合部10Aのトーションバネ12の腕123が、下板52に設置された係合部材8の爪81に当接する(図12(a)参照)。
[1]中留め5が展開状態から折り畳み状態に変化する過程
図2に示すように、展開状態の中留め5の中留め本体7を把持して図中矢印E方向(反時計回りに)に移動操作すると、中留め本体7は、下板52に経時的に(徐々に)接近する。そして、遂には、中留め本体7に設置された第1の係合部10Aのトーションバネ12の腕123が、下板52に設置された係合部材8の爪81に当接する(図12(a)参照)。
図12(a)に示す状態から中留め本体7を下板52に向かって押し込む(押圧する)と、図12(b)に示すように、トーションバネ12の腕123は、係合部材8の爪81により上方に押圧されて、自身の弾性力に抗して反時計回りに回転する。
図12(b)に示す状態から中留め本体7をさらに下板52に向かって押し込む。これにより、係合部材8の爪81がトーションバネ12の腕123をさらに上方に押圧するため、当該腕123の弾性力が増大し、この増大した弾性力によりトーションバネ12の腕123が反時計回りに回転し、係合部材8の爪81を乗り越える。これにより、トーションバネ12の腕123と係合部材8の爪81とが係合する(押し合う)ことができ、よって、中留め5が折り畳み状態で維持される。
図12(b)に示す状態から中留め本体7をさらに下板52に向かって押し込む。これにより、係合部材8の爪81がトーションバネ12の腕123をさらに上方に押圧するため、当該腕123の弾性力が増大し、この増大した弾性力によりトーションバネ12の腕123が反時計回りに回転し、係合部材8の爪81を乗り越える。これにより、トーションバネ12の腕123と係合部材8の爪81とが係合する(押し合う)ことができ、よって、中留め5が折り畳み状態で維持される。
[2]中留め5が折り畳み状態から展開状態に変化する過程
図2に示すように、折り畳み状態(図13(d)に示す状態)の中留め5の中留め本体7を把持して図中矢印F方向(時計回りに)に引張り操作(移動操作)すると、図13(e)に示すように、中留め本体7は、上方に向かって移動し始める。この移動に際し、トーションバネ12の腕123は支持部材13の中央部に形成した切り欠き面に当接し時計回り方向への回転が規制され、当該規制された状態でトーションバネ12の腕123が係合部材8の爪81を押し上げるため、当該係合部材8は、トーションバネ9の付勢力に抗して、時計回りに回転する。
図2に示すように、折り畳み状態(図13(d)に示す状態)の中留め5の中留め本体7を把持して図中矢印F方向(時計回りに)に引張り操作(移動操作)すると、図13(e)に示すように、中留め本体7は、上方に向かって移動し始める。この移動に際し、トーションバネ12の腕123は支持部材13の中央部に形成した切り欠き面に当接し時計回り方向への回転が規制され、当該規制された状態でトーションバネ12の腕123が係合部材8の爪81を押し上げるため、当該係合部材8は、トーションバネ9の付勢力に抗して、時計回りに回転する。
図13(e)に示す状態から中留め本体7をさらに操作すると、図13(f)に示すように、トーションバネ12の腕123が係合部材8の爪81を再度乗り越えて、これらの係合が解除され、よって、中留め5を展開状態とすることができる。また、このとき、トーションバネ9の付勢力により、係合部材8が反時計回りに回転して、元の状態に戻る。
このように、本実施形態の中留め5でも、中留め本体7を押し込んだり、引張ったりするという簡単な操作で、中板51と下板52とが保持機構6により係合した状態と、その係合状態を解除した状態とを取り得、操作性に優れたものとなっている。
また、このように、腕123が連結棒79aを回動軸として回動することができことにより、係合部材8の爪81との係合と、その係合の解除とを確実に行なうことができる。
このように、本実施形態の中留め5でも、中留め本体7を押し込んだり、引張ったりするという簡単な操作で、中板51と下板52とが保持機構6により係合した状態と、その係合状態を解除した状態とを取り得、操作性に優れたものとなっている。
また、このように、腕123が連結棒79aを回動軸として回動することができことにより、係合部材8の爪81との係合と、その係合の解除とを確実に行なうことができる。
<第3実施形態>
図14は、本発明の留め具(第3実施形態)を腕時計の中留めに適用した場合(本発明の腕時計)が有する第1の係合部を示す分解斜視図、図15は、第3実施形態の中留めの展開状態から折り畳み状態に変化する過程を示す縦断面図である。
以下、これらの図を参照して本発明の留め具および腕時計の第3実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、第1の係合部の構成が異なること以外は前記第2実施形態と同様である。
図14は、本発明の留め具(第3実施形態)を腕時計の中留めに適用した場合(本発明の腕時計)が有する第1の係合部を示す分解斜視図、図15は、第3実施形態の中留めの展開状態から折り畳み状態に変化する過程を示す縦断面図である。
以下、これらの図を参照して本発明の留め具および腕時計の第3実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、第1の係合部の構成が異なること以外は前記第2実施形態と同様である。
図14に示す第1の係合部10Bは、係合部材(第1の係合部材)14と、トーションバネ(第1の付勢部材)15と、係合部材14とトーションバネ15とを支持する支持部材16とで構成されている。
係合部材14は、リング状(環状)の部材で構成されおり、その中心に連結棒79aが挿通可能な挿通孔142が形成されている。そして、係合部材14は、挿通孔142に挿通した連結棒79a回りに回動することができる(図15参照)。
係合部材14は、リング状(環状)の部材で構成されおり、その中心に連結棒79aが挿通可能な挿通孔142が形成されている。そして、係合部材14は、挿通孔142に挿通した連結棒79a回りに回動することができる(図15参照)。
また、係合部材14の外周部からは、爪141が突出形成されている。爪141は、中板51と下板52とが折り畳み状態となったときに、係合部材8の爪81に係合することができる(図15(c)参照)。爪141は、山状に隆起している。そして、この爪141には、挿通孔142の軸に対して垂直な係合面143と、係合面143の反対側に当該係合面143に対し傾斜した傾斜面144とが形成されている。爪141では、係合面143が係合部材8の爪81に係合することにより、その係合が確実に行なわれる、すなわち、係合が不本意に解除されるのが防止される。
また、係合部材14の外周部には、爪141の挿通孔142を介して反対側の部分に、溝145が挿通孔142と平行に形成されている。溝145は、トーションバネ15の腕152が配置される(挿入される)部分であり、バネ当接部(バネ座)として機能する。
また、係合部材14の外周部には、爪141の挿通孔142を介して反対側の部分に、溝145が挿通孔142と平行に形成されている。溝145は、トーションバネ15の腕152が配置される(挿入される)部分であり、バネ当接部(バネ座)として機能する。
トーションバネ15は、例えば金属材料で構成された線状体151をコイル状に巻回し、そのコイルの両端部に腕152、153を有している。腕152は、係合部材14の溝145に当接し、腕153は、支持部材16の溝162の底部に当接している(図15参照)。このトーションバネ15は、腕152、153同士の間隔が、外力が付与されない自然状態のときよりも小さくなるように、設置されている。これにより、簡単な構成で、係合部材14に対し時計回りに確実に付勢することができる。なお、係合部材14は、その平面で構成された頂面(上面)146が上蓋71の天板711に当接することにより、それ以上の時計回りの回転が規制される(図15(a)、(c)参照)。
トーションバネ15の付勢力の大きさの設定方法としては、特に限定されず、例えば、線状体151の太さ(線径)、線状体151の巻数(有効巻数)、線状体151の構成材料等を適宜設定、選択する方法が挙げられる。
トーションバネ15の付勢力の大きさの設定方法としては、特に限定されず、例えば、線状体151の太さ(線径)、線状体151の巻数(有効巻数)、線状体151の構成材料等を適宜設定、選択する方法が挙げられる。
支持部材16は、係合部材14およびトーションバネ15を支持するものである。この支持部材16は、長尺体で構成され、その長手方向に貫通する貫通孔161が形成されたている。図14中「矢印V」および「矢印VI」に示すように、トーションバネ15とともに貫通孔161に連結棒79aを挿通することができる。そして、その挿通状態で連結棒79aの各ピン794をそれぞれ上蓋71の軸受け715aに挿入することができ、よって、連結棒79aを介して、第1の係合部10Bが上蓋71に確実に連結される。
また、支持部材16には、その途中に溝162が形成されている。溝162の底部は、トーションバネ15の腕153が挿入され当接するバネ座として機能する。
この支持部材16は、平面で構成された天面(上面)163を有している。図15に示すように、支持部材16は、上蓋71に連結された際には、天面163が上蓋71の天板711に当接する。これにより、支持部材16が連結棒79a回りに不本意に回転するのが規制され、よって、当該支持部材16を確実に固定することができる。
この支持部材16は、平面で構成された天面(上面)163を有している。図15に示すように、支持部材16は、上蓋71に連結された際には、天面163が上蓋71の天板711に当接する。これにより、支持部材16が連結棒79a回りに不本意に回転するのが規制され、よって、当該支持部材16を確実に固定することができる。
次に、本実施形態の中留め5の作動状態(主として、中留め5が展開状態から折り畳み状態に変化する過程)について、図2、図15を参照しつつ説明する。
図2に示すように、展開状態の中留め5の中留め本体7を把持して図中矢印E方向(反時計回りに)に移動操作すると、中留め本体7は、下板52に経時的に(徐々に)接近する。そして、遂には、係合部材14の爪141の傾斜面144が、係合部材8の爪81に当接する(図15(a)参照)。
図2に示すように、展開状態の中留め5の中留め本体7を把持して図中矢印E方向(反時計回りに)に移動操作すると、中留め本体7は、下板52に経時的に(徐々に)接近する。そして、遂には、係合部材14の爪141の傾斜面144が、係合部材8の爪81に当接する(図15(a)参照)。
図15(a)に示す状態から中留め本体7を下板52に向かって押し込む(押圧する)と、図15(b)に示すように、係合部材14は、爪141が係合部材8の爪81により押圧されて、トーションバネ15の付勢力に抗して、反時計回りに回転する。この回転に伴って、係合部材8の爪81が相対的に係合部材14の爪141の傾斜面144を摺動しつつ登る。
図15(b)に示す状態から中留め本体7をさらに下板52に向かって押し込む。これにより、係合部材8の爪81が係合部材14の爪141をさらに押圧するため、当該係合部材14が回転し、係合部材14の爪141の傾斜面144を登っていた係合部材8の爪81が当該爪141を乗り越える(図15(c)参照)。また、その際には、係合部材14は、係合部材14が回転することにより増大したトーションバネ15の付勢力によって、時計回りに回転する。このような構成により、係合部材8の爪81が係合部材14の爪141の係合面143に係合することができ、よって、中留め5が折り畳み状態で維持される。
また、折り畳み状態(図15(c)に示す状態)の中留め5の中留め本体7を把持して、図2に示すように、図中矢印F方向(時計回りに)に引張り操作(移動操作)する。この操作により、前記と逆の動作が行われる。ここで、係合部材14は、その平面で構成された頂面(上面)146が上蓋71の天板711に当接することにより、時計回りの回転が規制され(図15(a)、(c)参照)、この規制された状態で係合部材14の爪141の係合面143が係合部材8をトーションバネ9の付勢力に抗して時計回りに回転させつつ、遂には係合部材8の爪81が爪141を再度乗り越えることとなる。これにより、係合部材8の爪81と係合部材14の爪141との係合が解除され、よって、中留め5を展開状態とすることができる。
このように、本実施形態の中留め5でも、中留め本体7を押し込んだり、引張ったりするという簡単な操作で、中板51と下板52とが保持機構6により係合した状態と、その係合状態を解除した状態とを取り得、操作性に優れたものとなっている。
このように、本実施形態の中留め5でも、中留め本体7を押し込んだり、引張ったりするという簡単な操作で、中板51と下板52とが保持機構6により係合した状態と、その係合状態を解除した状態とを取り得、操作性に優れたものとなっている。
以上、本発明の留め具および腕時計を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、留め具および腕時計を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明の留め具および腕時計は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
前記実施形態では、留め具を腕時計の中留めに適用した例について説明したが、その他に留め具をブレスレット等のアクセサリー(装飾品)の一部にも適用することができる。
また、本発明の留め具および腕時計は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
前記実施形態では、留め具を腕時計の中留めに適用した例について説明したが、その他に留め具をブレスレット等のアクセサリー(装飾品)の一部にも適用することができる。
1……時計(腕時計) 2……外装部 21……ガラス板(カバーガラス) 22……ベゼル 23……胴部 24……りゅうず 3……ムーブメント 31……時計用針 4……バンド(腕時計用バンド) 41……第1のバンド本体 42……第2のバンド本体 5……中留め(留め具) 51……中板(第1の板部材) 511……帯体 512……左端部 513……右端部 52……下板(第2の板部材) 521……右端部 522……左端部 523……貫通孔 54、54A……支持部材 541……底部 542a、542b……壁部 543……固定部 544……貫通孔 545……当接面(ストッパ面) 55……軸部材 551……フランジ部 552……他端部 6……保持機構 7……中留め本体(ベース) 71……上蓋(ベース本体) 711……天板 712……側壁 713……空間 714……内面 715a……軸受け 716……外面 79a……連結棒(連結部材(棒状体)) 791……筒体 792……軸部 793……フランジ 794……ピン 795……コイルバネ 8……係合部材(第2の係合部材) 81……爪(第2の係合部) 82……挿通孔 85……湾曲部 86……溝 87……角部 88……底面(下面) 9……トーションバネ(ねじりコイルバネ(第2の付勢部材)) 91……線状体 92、93……腕 10、10A、10B……第1の係合部 11……長尺体 111……天面(上面) 112……貫通孔 113……爪 114、115……傾斜面 12……トーションバネ(第1の付勢部材) 121……線状体 122a、122b、123……腕 13……支持部材 131……貫通孔 132a、132b……溝 133……天面(上面) 14……係合部材(第1の係合部材) 141……爪 142……挿通孔 143……係合面 144……傾斜面 145……溝 146……頂面(上面) 15……トーションバネ(第1の付勢部材) 151……線状体 152、153……腕 16……支持部材 161……貫通孔 162……溝 163……天面(上面) θ1、θ2……傾斜角度
Claims (9)
- 第1の板部材と、
前記第1の板部材の一端部に回動可能に支持された第2の板部材と、
前記第1の板部材と前記第2の板部材とが互いに接近して折り畳まれた折り畳み状態を保持する保持機構とを備え、
前記保持機構は、前記第1の板部材の他端部に設置されたベースと、
前記ベースに設けられた第1の係合部と、
前記第2の板部材に対し回動可能に支持され、前記折り畳み状態で前記第1の係合部と係合する第2の係合部を有する係合部材と、
前記第2の板部材に設けられ、前記係合部材に対してその回転方向のうちの一方向に向かって付勢する付勢部材と、を有し、
前記第1の板部材と前記第2の板部材とが離間して展開した展開状態から前記第1の板部材と前記第2の板部材とを接近させた際には、前記係合部材は、前記第1の係合部に前記一方向に向かって押圧されて回動することによって、前記第2の係合部が前記第1の係合部と係合し、前記第1の板部材と前記第2の板部材とが前記折り畳み状態となり、
前記折り畳み状態から前記第1の板部材と前記第2の板部材とを離間させた際には、前記係合部材が回動することによって前記第1の係合部の前記第2の係合部との係合が解除され、前記第1の板部材と前記第2の板部材とが前記展開状態となることを特徴とする留め具。 - 前記ベースは、板状をなし、その一方の面に凹部が形成されたベース本体を有し、
前記第1の係合部は、前記凹部内に位置する請求項1に記載の留め具。 - 前記折り畳み状態では、前記係合部材および前記付勢部材は、前記凹部内に一括して収納される請求項2に記載の留め具。
- 前記第1の係合部は、前記ベースとは別体で構成され、該ベースと連結する連結部材を介して、連結されている請求項1ないし3のいずれかに記載の留め具。
- 前記連結部材は、長さが前記ベース本体の幅方向に伸縮自在な棒状体で構成されている請求項4に記載の留め具。
- 前記第1の係合部は、前記連結部材を回動軸として回動可能な部分を有する請求項5に記載の留め具。
- 前記係合部材は、その形状がブロック状をなすものであり、
前記第2の係合部は、前記係合部材の外面から突出して形成された爪である請求項1ないし6のいずれかに記載の留め具。 - 前記付勢部材は、トーションバネで構成されている請求項1ないし7のいずれかに記載の留め具。
- 請求項1ないし8のいずれかに記載の留め具を備え、該留め具を腕時計用バンドの中留めとして使用したことを特徴とする腕時計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009190759A JP2011041629A (ja) | 2009-08-20 | 2009-08-20 | 留め具および腕時計 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2009190759A JP2011041629A (ja) | 2009-08-20 | 2009-08-20 | 留め具および腕時計 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2011041629A true JP2011041629A (ja) | 2011-03-03 |
Family
ID=43829522
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2009190759A Withdrawn JP2011041629A (ja) | 2009-08-20 | 2009-08-20 | 留め具および腕時計 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2011041629A (ja) |
-
2009
- 2009-08-20 JP JP2009190759A patent/JP2011041629A/ja not_active Withdrawn
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