JP2011041218A - 伝送装置、伝送方法および多重回路 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】OTN( Optical Transport Network )を用いて、第1ビットレートである信号を、伝送路を介して送信側伝送装置から受信側伝送装置に伝送する伝送装置であって、前記第1ビットレートよりも低速な第2ビットレートであるフレーム信号を出力する複数のフレーマ部と、前記複数のフレーマ部から出力された複数の前記フレームが入力され、当該複数のフレームを多重化して、前記第1ビットレートである信号を前記伝送路に送出するとともに、前記フレームに含まれるオーバーヘッド領域の情報のうち、前記フレームの識別に用いられる情報を変更する多重処理部と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
さらに、従来の音声や文字主体の通信から高精細な静止画像や動画像などへの利用需要の拡大により、今後もさらなるトラフィックの増大が見込まれている。
これらの標準規格は、例えば、さまざまな信号をフレームに収容して多重化することで大容量データの伝送を実現して情報流通の経済的な効率化を図ることや、伝送データに制御情報を付加することで信頼性の高い通信を実現すること、あるいは、伝送データに誤り訂正符号を付加することでさらなる長距離伝送を実現すること、などが可能になるなど優れた特徴を有している。
このため、これらの標準規格に準拠した伝送システムは、世界中で多数導入されており、今後も通信トラフィックの増加にともない増え続けるものと思われる。
例えば、10Gbit/s/ch(一波長あたりの伝送容量)×40channel(波長数) = 400Gbit/s(総容量)や、40Gbit/s/ch(一波長あたりの伝送容量)×40 channel(波長数) = 1.6Tbit/s(総容量)といった超大容量伝送が実現されている。
この一波長あたりのビットレートに着目すると、トラフィックの増加と電子回路技術の進歩発展に伴い、このビットレートが2.5Gbit/s、 10Gbit/s、 40Gbit/sと向上し、伝送速度を向上させてきている。
なお、一波長あたりのビットレートが、100Gbit/sを超えるような伝送システムを実現する場合、これまでの伝送システム開発を踏襲すると、例えばOTU4に対応したシステムを実現するためには、112Gbit/sのフレーマLSIが必要となる(例えば、非特許文献4参照)。
このように、100Gbit/sを超えるような伝送システムの実現には、その高速動作ゆえに適当なフレーマLSIを用意することが困難であり、早期にこのような伝送システムを実現することが困難であるという問題がある。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る伝送システムの一例について示す概略図である。
図1に示す通り、伝送システムは、光伝送装置(送信側)1に入力されたクライアント信号を、光伝送路2を介して、光伝送装置(受信側)3に送信する伝送システムである。この光伝送路2は、B(bit/s)のビットレートで超高速な信号を伝送する。なお、この超高速な信号としては、一波長あたりのビットレートが100Gbit/sを超えるような信号であるとして、以下説明する。
N個のフレーマLSI101、102、・・・10nは、光伝送路2において伝送されるビットレートであるB(bit/s)よりも低速な動作周波数(動作速度)で動作する。
また、この各フレーマLSI101、102、・・・10nには、それぞれの動作周波数に応じたクライアント信号が入力され、このクライアント信号に基づき、互いに同一のビットレートである信号を収容する複数のフレームを生成し、これら複数のフレームを多重処理部130に出力する。なお、各フレーマLSI101、102、・・・10nは、各部の構成に応じて、それぞれ異なるビットレートである信号が入力されてもよく、また、互いに同一のビットレートである信号が入力されてもよい。
ここでは、各フレーマLSI101、102、・・・10nの動作周波数は同一であり、それぞれの動作周波数はB/N(bit/s)である
なお、多重処理部130は、複数のフレーマLSI101、102、・・・10nからの出力信号の多重化として、例えば、ビット多重方式、バイト多重方式、あるデータのかたまりを単位とするブロック多重方式、OTNなどで規定されるフレームを単位とするフレーム多重方式、複数のフレームのかたまりを単位とするマルチフレーム多重方式等が利用可能である。特に、フレーム多重方式およびマルチフレーム多重方式は、後に述べるMFASの変更処理などと併せて用いることで、MFASを用いる処理が可能となり有用である。
また、多重処理部130は、各フレーマLSI101、102、・・・10nから出力された信号がB/N(bit/s)よりも低速な信号である場合、この信号に対してパディング処理を行うことで、ビットレートを上昇させた後、Nチャネルで多重化してB(bit/s)の超高速の信号を得るものであってもよい。
さらに、多重処理部130は、各フレーマLSI101、102、・・・10nから出力された信号がB/N(bit/s)よりも高速な信号である場合、この信号の一部を削除することでビットレートを低下させた後、このビットレートが低下された信号をNチャネルに多重化してB(bit/s)の超高速の信号を得るものであってもよい。
また、これと同様にして、他のフレーマLSI102、・・・、10nも、それぞれフレームF_2、・・・、F_nを生成して、そのオーバーヘッド領域に256のフレーム周期でMFASを記憶させる。
よって、図3(a)に示す通り、この多重処理部から送出された超高速な信号は、各フレーマLSI101、102、・・・10nによって付与されたMFASが多重処理部から送出される順番に対応していないため、MFAS15、121、16、122、17、123のように、そのMFASの順番がばらばらになっており、連続性を欠いたものとなっている。
具体的に説明すると、上述のように、フレーマLSI101からMFAS15、16、17の複数のフレームF_1が入力されるとともに、フレーマLSI102からMFAS121、122、123の複数のフレームF_2が入力されると、多重処理部130は、多重処理部130から光伝送路2に送出される順番となるように、時系列に連続した新たなMFASを生成するとともに、この新たに生成したMFASをフレームのオーバーヘッド領域に記憶させる。そして、多重処理部130は、このMFASが新たに記憶されたフレームをフレーム多重化方式によって多重化して、超高速な信号を光伝送路2に送出する。
また、多重処理部130は、このMFASの他の変更方法として、例えば、各フレーマLSI101、102、・・・10nから出力されたフレームのオーバーヘッド領域に収容されているMFASを、当該フレーム内の他の領域(例えば、情報を収容してない未使用領域)に収容して、各フレーマLSI101、102、・・・10nによって付与されたMFASが収容されていた同じ領域に、新たに多重処理部130によって生成されるMFASを収容するものであってもよい。
そして多重処理部130は、各フレーマLSI101、102、・・・10nから、複数のフレームF_1、F_2、・・・、F_nが入力されると、これらフレームF_1、F_2、・・・、F_nに対して、光伝送路2に出力される順番を示す新たなMFASを生成し、この新たなMFASを各フレームのオーバーヘッド領域に記憶させる。
これにより、光伝送装置(受信側)3が超高速な信号を受信して、この超高速な信号のMFASを利用した処理を行う場合、この処理動作において生じる不都合を解消することができる。例えば、OTU3/OTU4のマルチレーン転送においては、光伝送装置(受信側)3は、このMFASの値をレーン識別とスキュー検出に用いることが規定されている。このため、図3(a)に示したように連続性を欠いたMFASが付与された信号が光伝送装置(受信側)3に入力されると、光伝送装置(受信側)3が正常に動作することができなくなるという問題がある。よって、本実施形態に係る伝送システムによると、このような問題を解消することができる。
次に、図4、5を用いて、本実施形態に係る伝送システムの一例について詳細に説明する。図4は、第2実施形態に係る光伝送装置(送信側)の構成例について示す概略図である。また、図5は、第2実施形態に係る光伝送装置(送信側)の他の構成例について示す概略図である。なお、第1実施形態と同様の機能を有する構成については、同一の名称を付して、詳細な説明については省略する。
フレーマLSI1101、1102は、例えば、OTU3において利用される動作周波数43.018 Gbit/sで動作するフレーマLSIであって、多重回路100に搭載されている発振器を用いて動作周波数を調整することによって、動作周波数55.905Gbit/sで動作するように予め調整されている。
言い換えると、フレーマLSI1101、1102は、例えばOTU3を用いた伝送システムにおいて予め規定されているフレーマLSIとしての動作周波数(43.018 Gbit/s)で動作するフレーマLSIであって、この動作周波数が調整されることによって、この予め規定されている動作周波数よりも高い周波数(55.905Gbit/s)で動作するフレーマLSIである。また、調整される動作周波数は、N=2個のフレーマLSI1101、1102の全ての動作周波数が同一となる値であって、これらの動作周波数の総和が、多重処理部130から送出される超高速な信号のビットレートとなる動作周波数(112Gbit/s)となるようにする。つまり、超高速な信号のビットレートがB(bit/s)とすると、各フレーマLSI101、102、・・・10nの各動作周波数はB/N(bit/s)で表わすことができる。ただし、Nは、各フレーマLSI1101、1102、・・・110nに含まれるフレーマLSIの数である。
これにより、多重処理部1130は、55.905 Gbit/s×2 = 111.810 Gbit/sのビットレートの信号を光伝送路2に送出することができる。
現在、ITU−Tで規定されているOTNでは、4つのビットレート(OTU1:2.666Gbit/s、 OTU2:10.709Gbit/s、 OTU3:43.018 Gbit/s、 OTU4: 111.810 Gbit/s)が規定されているが、上述の通り、OTU4のように、一波長あたりのビットレートが100Gbit/sを超えるような伝送システムを実現する場合、これまでの伝送システム開発を踏襲すると、112Gbit/sのビットレートのフレーマLSIが必要となる(例えば、非特許文献4参照)。そこで、本実施形態に係る光伝送装置(送信側)のように、既存の低速なフレーマを複数組み合わせて、その動作周波数を調整して用いることで100Gbit/sを越える動作速度のフレーマLSIを用いなくとも、100Gbit/sを越える信号の生成が可能となる。
このように、OTNにおいて規定されている動作周波数以外ではあっても正常に動作する範囲内においてフレーマLSIの動作周波数を高くすることによって、光伝送装置(送信側)1で利用されるフレーマLSIの個数を少なくすることができる。よって、光伝送装置(送信側)1の回路サイズや消費電力、発熱量、装置コストなどを低減することができる。
この例を図5を用いて説明すると、光伝送装置(送信側)20は、複数のフレーマLSI2101、2102、2103、2104と、多重処理部2130とを備える。
これらフレーマLSI2101、2102、2103、2104は、例えば、OTU3において利用される動作周波数43.018 Gbit/sで動作するフレーマLSIであって、多重回路100に搭載されている発振器を用いて動作周波数を調整することによって、動作周波数27.953Gbit/sで動作するように予め調整されている。
これにより、多重処理部2130は、27.953Gbit/s×4 = 111.812 Gbit/sのビットレートの信号を光伝送路2に送出することができる。
例えば、光伝送装置(送信側)に含まれる各フレーマLSI101、102、・・・10nとして、OTU3において利用される動作周波数43.018Gbit/sで動作するフレーマLSIの動作周波数が調整されて、動作周波数37.270Gbit/sで動作するようにしたフレーマLSIを3個搭載する。これにより、多重処理部は、37.270Gbit/s×3 = 111.810 Gbit/sのビットレートの信号を光伝送路2に送出することができる。
次に、図6を用いて、本実施形態に係る伝送システムの一例について詳細に説明する。図6は、第3実施形態に係る光伝送装置(送信側)の構成例について示す概略図である。なお、第1実施形態と同様の機能を有する構成については、同一の名称を付して、詳細な説明については省略する。
この各フレーマLSI3101、3102、・・・310nには、それぞれの動作速度(動作周波数)に応じたクライアント信号が入力されており、このクライアント信号に基づきフレームを生成する。
多重処理部3130は、各フレーマLSI3101、3102、・・・310nから出力されたフレームが入力されると、このフレームのオーバーヘッド領域の一部に、受け取ったフレームを出力した各フレーマLSI3101、3102、・・・310nを特定するチャネル情報を付与する。このチャネル情報は、フレームを出力した各フレーマLSI3101、3102、・・・310nを表わし、このフレームを出力した各フレーマLSI3101、3102、・・・310nを識別する識別情報である。
よって、光伝送装置(受信側)3は、受信した信号を分離する際に、チャネル情報に基づき、同じチャネルを表わすフレームごとに分類することによって、光伝送装置(送信側)30に入力される複数のクライアント信号に応じたフレームを認識することができる。従って、光伝送装置(受信側)3は、複数のクライアント信号ごとに、受信した信号を復元することができる。
また、上述の通り、フレームのオーバーヘッド領域には、MFASが記憶されているが、このMFASは、各フレーマLSI101、102、・・・10nにおいて生成されるものであって、当該フレーマLSI101、102、・・・10nから生成されるフレーム同士において、一定周期(例えば、256フレーム)ごとに互いを識別することができる情報である。このため、異なる各フレーマLSI101、102、・・・10n間において、同じタイミングで同一のMFASが生成された場合、このMFASだけでは当該フレームを生成した各フレーマLSI101、102、・・・10nを特定することができない。この場合、チャネル情報を利用することにより、確実に、フレームの生成元である各フレーマLSI101、102、・・・10nを特定することができる。
2 光伝送路
3 光伝送装置(受信側)
100 フレーマLSI
130 多重処理部
Claims (10)
- 伝送路を介して送信側伝送装置から受信側伝送装置に第1ビットレートである信号を伝送する伝送装置において、
前記第1ビットレートよりも低速な第2ビットレートであるフレーム信号を出力する複数のフレーマ部と、
前記複数のフレーマ部から出力された複数の前記フレームが入力され、当該複数のフレームを多重化して、前記第1ビットレートである信号を前記伝送路に送出するとともに、前記フレームに含まれるオーバーヘッド領域の情報のうち、前記フレームの識別に用いられる情報を変更する多重処理部と、
を備えることを特徴とする伝送装置。 - 前記多重処理部は、
前記オーバーヘッド領域に、前記フレームの識別に用いられる情報として、前記伝送路に送出される順番を示した第1の順番情報を記憶させることを特徴とする請求項1に記載の伝送装置。 - 前記多重処理部は、
前記フレームに含まれるオーバーヘッド領域のうち、各フレーマ部によって付与される順番を示した第2の順番情報を、前記第1の順番情報に変更することを特徴とする請求項1あるいは2に記載の伝送装置。 - 前記多重処理部は、
前記フレームに含まれるオーバーヘッド領域において、前記第2の順番情報を削除するとともに、当該第2の順番情報を削除した領域に前記第1の順番情報を記憶させることを特徴とする請求項3に記載の伝送装置。 - 前記多重処理部は、
前記フレームに含まれるオーバーヘッド領域において、前記第2の順番情報を前記フレーム内の他の領域に記憶させるとともに、前記第2の順番情報が収容されていた領域に前記第1の順番情報を記憶させることを特徴とする請求項3に記載の伝送装置。 - 前記多重処理部は、
前記フレームに含まれるオーバーヘッド領域に、当該フレームを出力した前記フレーマ部を表わし、他のフレーマ部と当該フレーマ部とを識別するチャネル情報を記憶させることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の伝送装置。 - 前記フレーマ部は、
前記OTNを用いた伝送システムにおいて予め規定されている動作周波数で動作可能なフレーマLSIであって、当該フレーマLSIをよりも高い動作周波数で動作させるように調整されたフレーマLSIであることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の伝送装置。 - 前記フレーマ部は、
前記OTNを用いた伝送システムにおいて予め規定されている動作周波数で動作可能なフレーマLSIであって、当該フレーマLSIをよりも低い動作周波数で動作させるように調整されたフレーマLSIであることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の伝送装置。 - 伝送路を介して送信側伝送装置から受信側伝送装置に第1ビットレートである信号を伝送する伝送装置における伝送方法であって、
前記送信側伝送装置の複数のフレーマ部が、
前記第1ビットレートよりも低速な第2ビットレートであるフレーム信号を出力するステップと、
前記送信側伝送装置の多重処理部が、
前記複数のフレーマ部から出力された複数の前記フレームが入力され、当該複数のフレームを多重化して、前記第1ビットレートである信号を前記伝送路に送出するとともに、前記フレームに含まれるオーバーヘッド領域の情報のうち、前記フレームの識別に用いられる情報を変更するステップと、
を備えることを特徴とする伝送方法。 - 伝送路において伝送される信号のビットレートである第1ビットレートよりも低速な第2ビットレートであるフレーム信号を出力する複数のフレーマ部と、
前記複数のフレーマ部から出力された複数の前記フレームが入力され、当該複数のフレームを多重化して、前記第1ビットレートである信号を前記伝送路に送出するとともに、前記フレームに含まれるオーバーヘッド領域の情報のうち、前記フレームの識別に用いられる情報を変更する多重処理部と、
を備えることを特徴とする多重回路。
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